JP4067861B2 - 光学式座標入力装置及び光学式座標入力方法 - Google Patents

光学式座標入力装置及び光学式座標入力方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次元座標領域上で情報の入力が可能な座標入力装置に関し、特に、パーソナルコンピュータ、電子ゲーム機器、携帯端末等における画面上で、この画面上のカーソル等に移動指示を与えたり、ストロークデータを入力するのに好適な座標入力装置、及び座標入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ビームを走査することにより座標を検出する従来の座標入力装置が、たとえば特開平10−31546号公報に開示されている。この従来の座標入力装置によれば、図13に示すように、先端に球状の反射部1が形成されたスタイラスペン2が用いられる。このスタイラスペン2の反射部1を入力したい座標位置上に置いた状態で、反射部1が既知の座標位置P1(x1,y1)、P2(x2,y2)からの走査ビームを受けると、この反射部2からの反射戻り光が既知の座標位置P1(x1,y1)、P2(x2,y2)に配置された検出部3、4で検出される。前記座標入力装置は、三角測量の原理により、各検出光の検出角度からスタイラスペン1の先端の座標位置S(x,y)を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示す従来装置では、座標指示部材が球状の反射部1を有するスタイラスペン2に限定されてしまい、反射部1を有する指定されたペン以外での座標入力が困難になる。また、ペン先となる反射部1の形状も球状に限定され、入力時のカーソル等が見にくくなるなど、ユーザビリティーに問題が残る。さらに、座標指示部材を寝かせたスタイルで入力する際に座標面に手が触れることによる手つき等があった場合に誤動作するなどの問題も残る。
【0004】
本願発明者は、先に、特願2001−84061号で、このような従来の座標入力装置の欠点を解消するための新規な座標入力装置を提案した。
【0005】
本発明の目的は、さらに、迅速な座標入力操作に対応し得る新規かつ有用な座標入力装置、及び座標入力方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る光学式座標入力装置は、座標入力面に沿って走査される走査ビームを前記座標入力面上で反射する反射型指示部材および前記座標入力面上で使用され内部に組み込まれた光源からの光を発散する光源型指示部材の選択的な使用を可能とする光学式座標入力装置であって、前記反射型指示部材からの反射光および前記光源型指示部材の前記光源からの発散光を受ける入射光検出部が設けられ該入射光検出部により検出された入射光の入射角情報を求める角度検出手段と、該角度検出手段により求められた入射角情報および前記入射光検出部についての座標位置情報から前記反射型指示部材あるいは前記光源型指示部材による座標指示位置に対応する座標情報を求める演算処理手段と、前記光源型指示部材からの発散光を検出する受光検出手段とを備え、該受光検出手段が前記発散光を検出したとき、前記光源型指示部材による入力操作を前記反射型指示部材による入力操作に優先させるために前記演算処理手段は前記光源型指示部材の座標位置情報を出力し、前記光源型指示部材の光源には前記走査ビームの光の波長と異なる波長の光を放出する光源が用いられ、前記入射光検出部は前記反射光および前記発散光をそれらの波長に応じて分離する波長分離機構を有し、前記角度検出手段は前記波長分離機構により分離されたそれぞれの光についての入射角情報を算出可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の光学式座標入力装置によれば、適正な表面反射率を有する例えば指を前記反射型指示部材として簡易的に用いることができ、また、高精度での座標位置指定を必要とする文字入力操作あるいは高速でのリアルタイム処理を必要とする入力操作等では、光源が組み込まれた前記光源型指示部材を用いることができるので、操作者は、そのときの用途に応じて、光源型指示部材による座標入力および指のような反射型指示部材による座標入力を自由に選択することができる。しかも、前記光源型指示部材からの発散光を前記受光検出手段が検出することにより、光源型指示部材での座標入力操作の処理が自動的に行われる。このため、指での入力操作および光源型指示部材での各入力操作について操作者に格別に意識させることなく自由な入力操作が可能となり、柔軟な操作環境を提供することができる。
【0009】
請求項に記載の光学式座標入力装置は、前記受光検出手段が前記発散光を検出すると、前記走査ビームの放出が停止されることを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明によれば、前記光源型指示部材による操作時に不要となる走査ビームが停止されるので、走査ビームのための駆動電力の削減による省電力化の実現が可能となる。
【0013】
請求項に記載の光学式座標入力装置は、前記座標入力面に座標位置が既知の複数の補正用マーカで表示されており、前記反射型指示部材または前記光源型指示部材による前記マーカ位置の入力操作により、前記入射光検出部の前記座標位置情報が修正可能であることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、生産時の組み付け誤差や利用者への搬入時に発生する例えば前記入射光検出部の位置ずれ等を補正することができるので、組み付け誤差や位置ずれ等による座標読み取りエラーを防止することができ、これにより高精度での座標入力が可能となり、信頼性に優れた座標入力装置が提供される。
【0015】
請求項に記載の光学式座標入力装置は、前記光源型指示部材に、所定の動作を指示するための操作部と、該操作部が操作されたとき前記所定の動作を指示するための指示信号を前記発散光に重畳するための変調手段が設けられ、前記受光検出手段には、変調を受けた前記発散光を受光したとき該発散光から前記指示信号を復調するための復調回路が設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、座標入力装置からの入力情報を受ける例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置でのマウスを用いたと同様なグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)の操作が可能となる。
【0017】
請求項に記載の光学式座標入力装置は、前記角度検出手段に所定の閾値に満たない光量の光をノイズとして除去するための閾値回路が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明によれば、例えば指のような前記反射型指示部材からの反射光および前記光源型指示部材からの発散光に対する外乱ノイズ要因となる環境光によって生じる不要な誤動作を防止することができる。
【0019】
請求項に記載の光学式座標入力装置は、前記光源型指示部材に、該光源型指示部材が前記座標入力面上に接触して配置されたとき前記光源型指示部材の前記光源を発光させ、前記座標面上から離れたとき前記光源からの発光を停止させる自動開閉スイッチ素子が設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項に記載の光学式座標入力装置によれば、前記光源型指示部材を使用しないときにこの光源型指示部材に組み込まれた光源の発光を自動的に停止させることができるので、この光源のための駆動電力の削減による省電力化を実現することができる。
また、請求項7に記載の発明は光学式座標入力方法についての発明である。すなわち、請求項7に記載の発明は、座標入力面に沿って走査される走査ビームを前記座標入力面上で反射する反射型指示部材および前記座標入力面上で使用して、内部に組み込まれた光源からの光を発散する光源型指示部材の選択的な使用を行う光学式座標入力方法であって、前記反射型指示部材からの反射光および前記光源型指示部材の前記光源からの発散光を受ける入射光検出部を用いて、該入射光検出部により検出された入射光の入射角情報を求める角度検出工程と、該角度検出工程により求められた入射角情報および前記入射光検出部についての座標位置情報から前記反射型指示部材あるいは前記光源型指示部材による座標指示位置に対応する座標情報を求める演算処理工程と、前記光源型指示部材からの発散光を検出する受光検出工程とを含み、該受光検出工程において前記発散光を検出したとき、前記光源型指示部材による入力操作を前記反射型指示部材による入力操作に優先させるために前記演算処理工程において前記光源型指示部材の座標位置情報を出力し、前記光源型指示部材の光源には前記走査ビームの光の波長と異なる波長の光を放出する光源を用い、前記入射光検出部には前記反射光および前記発散光をそれらの波長に応じて分離する波長分離機構を持たせ、前記角度検出工程において、前記波長分離機構により分離されたそれぞれの光についての入射角情報を算出することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述する。
【0022】
〈具体例1〉
本発明に係る光学式の座標入力装置10は、図1に示すように、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置11の入力装置として用いられる。座標入力装置10は、液晶デバイス(LCD)やCRT等の表示装置12に組み込まれている。
【0023】
座標入力装置10は、表示装置12の表示部上に形成された座標入力面12aに沿って光走査ビームを生成する光ビーム走査手段13と、図1に示すX軸方向へ互いに間隔をおいて配置される一対の角度検出手段14(14a、14b)と、各手段13、14の動作を制御し、情報処理装置11との間の通信制御等を行う例えばCPUが設けれらた中央制御処理手段15とを備える。
【0024】
光ビーム走査手段13は、図示しないが平行光束を得るためのコリメートレンズ付きの半導体レーザ(LD)あるいは発光ダイオード(LED)のような光源16と、光源16からの光を反射するミラー17と、該ミラーを回転させるモータのような回転素子18と、ミラー17が時計方向および反時計方向へ周期的に往復運動するように回転素子18の動作を制御するコントローラ19とからなる。
【0025】
光ビーム走査手段13のミラー17は、表示部12aを間にしてこの表示部12aに向き合う操作者と反対側で、表示装置12上に配置されている。ミラー17は、光源16からの平行光束を反射することにより、この反射ビームを操作者がその手20を差し入れる側へ向けて放射させる。ミラー17で反射されるビームは、回転素子18の往復運動に伴って、座標入力面12a上を覆うように座標入力面12aに沿って扇状の領域を走査する。
【0026】
図1は、座標入力面12aの所望の座標位置を指定するための指示部材として、先端で走査ビームを反射する従来よく知られた反射型指示部材21を用いた例を示す。操作者の手20の指を反射型指示部材として代用することができる。また、指示部材として、図2に示すような光源型指示部材22を用いることができる。
【0027】
光源型指示部材22は、図2に示すように、筒状のケーシング23内に配置されたLDあるいはLEDのような光源24を備える。光源型指示部材22の光源24は、ケーシング23内に配置された制御回路25の制御下で電源26からの電力の供給を受ける。光源24は、光ビーム走査手段13に設けられた光源16の光の波長と異なる波長の光を発生する。
【0028】
ケーシング23の先端には、光源24からの照射光をケーシング23の全周にわたって放射させる光学系27が設けられている。これにより、ケーシング23の先端が座標入力面12aに接触して配置されたとき、光学系27からの放射光は、座標入力面12aに沿ってその全域に向けて発散される。
【0029】
光学系27には、図示しない圧力センサあるいは可動部材の機械的変位により光源型指示部材22の先端が座標入力面12aに接触したことを検出する自動開閉スイッチ素子28が設けられている。制御回路25は、自動開閉スイッチ素子28からの動作信号に基づき、光源型指示部材22の先端部が所定の圧力を受けているときに光源24を発光させ、その他の場合には発光を停止させるように光源24の動作を制御する。
【0030】
自動開閉スイッチ素子28に代えて、手動スイッチを設け、この手動スイッチの人手による切り換え操作で光源24をオン・オフすることができる。しかしながら、人手による切り換え操作を不要としかつ電源26からの駆動電力の節電を図る上で、自動開閉スイッチ素子28を用いることが望ましい。
【0031】
本発明に係る座標入力装置10では、反射型指示部材21および光源型指示部材22を選択的に使用することができる。例えば、反射型指示部材21が用いられ、該反射型指示部材の先端が座標入力面12a上の所望の座標位置を指定した状態で、該先端が光ビーム走査手段13からのビームを受けると、このビームの照射を受ける光ビームスポットから拡散する反射光が生じる。この拡散反射光は、反射型指示部材21からの2次光源として作用し、各角度検出手段14(14a、14b)により検出される。また、反射型指示部材21に代えて光源型指示部材22が用いられたとき、光源型指示部材22の先端から放射される拡散光が、反射型指示部材21におけると同様に、各角度検出手段14(14a、14b)で検出される。
【0032】
各角度検出手段14(14a、14b)は、図1に示すように、入射光検出部29(29a、29b)と、演算部30(30a、30b)とを備える。各入射光検出部29は、図3に示すように、シリンドリカルレンズからなる集光レンズ31と、集光レンズ31を透過した光をその波長によって、反射型指示部材21からの光および光源型指示部材22からの光の光路にそれぞれ分離するための波長分離機構として機能するスプリッタ32と、スプリッタ32のスプリット面32aを透過した一方の波長の光を受ける第1の位置検出素子33aと、スプリット面32aでスプリッタ32の側方に反射される他方の波長の光を受ける第2の位置検出素子33bとを有する。各位置検出素子33(33a、33b)は、スプリット面32aを透過する光およびスプリット面32aで反射される光についての集光レンズ31の各焦点距離位置に配列された位置検出型素子(PSD)や結合荷電素子(CCD)のような受光素子群からなる。各位置検出素子33は、それぞれが受光する光をその入射スポットの位置情報(δ、δ′)に変換する。
【0033】
各入射光検出部29の集光レンズ31のレンズ光軸は、図1に示したように、両入射光検出部29a、29bを結ぶX軸方向と直角なY軸方向に沿って配置されている。また、反射型指示部材21あるいは光源型指示部材22により指定される座標入力面12aの指示位置のうち、角度検出手段14のいずれか一方の入射光検出部29a、29bに最も近接した指示位置からこれに近接する入射光検出部29までの距離は、反射型指示部材21あるいは光源型指示部材22からの平行ビーム径の大きさに比較して1桁以上大きな位を示すように設計されている。そのため、反射型指示部材21からの2次光源のスポット径あるいは光源型指示部材22のビームスポット径は、指示位置から各入射光検出部29a、29bまでの距離に比較して、次式(1)が成り立つ程度に充分に小さい。
【0034】
δ=f・tan(π/2−α) …(1)
式(1)は、図1に示す一方の入射光検出部29aにX軸に関して角度αで一方の波長のビームが入射するとき、図3に示すように、この入射ビームによる第1の位置検出素子33a上の入射スポットおよび集光レンズ31のレンズ光軸間の距離情報δと、入射角αとの関係を示す。ここでfは、集光レンズ31の焦点距離である。
【0035】
他方の波長のビームについても、図3に示すように、第2の位置検出素子33b上での同様な距離情報δ′と、入射角αとの関係が次式で示される。
【0036】
δ′=f・tan(π/2−α) …(2)
また、他方の入射光検出部29bについても、この入射光検出部29bにX軸に関して角度βで入射する一方の波長および他方の波長のそれぞれのビームについて、式(1)および式(2)と同様な次式が成り立つ。
【0037】
δ=f・tan(π/2−β) …(3)
δ′=f・tan(π/2−β) …(4)
各角度検出手段14の第1の位置検出素子33aおよび第2の位置検出素子33bには、図4に示すように、それぞれの位置検出素子33a、33bで検出された位置情報δまたはδ′から各式(1)〜(4)の関係を用いて入射角αまたはβを算出するための演算部30(30a、30b)が接続されている。
【0038】
各演算部30は、各位置検出素子33(33a、33b)のそれぞれに接続され、各位置検出素子からの位置情報δ、δ′を示す出力電気信号を増幅する増幅器34(34a、34b)と、各増幅器34に接続され、ノイズ成分を除去するためのローパスフィルタ35(35a、35b)と、各ローパスフィルタ35に接続され各位置情報δ、δ′から各式各式(1)〜(4)の関係に基づいてそれぞれの波長についての入射角α、βを算出する演算回路36(36a、36b)とを有する。
【0039】
例えば、反射型指示部材21によりビーム走査光が反射され、この反射によるビーム光が一方の角度検出手段14aに設けられた集光レンズ31およびスプリッタ32を経て第1の位置検出素子33aに案内され、この位置検出素子33aから位置情報δが出力されると、これに接続された演算回路36aが、式(1)に従って反射型指示部材21からの入射光ビームの入射角αを算出する。また、反射型指示部材21の反射によるビーム光が他方の角度検出手段14bの集光レンズ31およびスプリッタ32を経て第1の位置検出素子33aに案内され、この位置検出素子33aから位置情報δが出力されると、これに接続された演算回路36aが、式(3)に従って反射型指示部材21からの入射光ビームの入射角βを算出する。
【0040】
また、光源型指示部材22からの発散光が一方の角度検出手段14aに設けられた集光レンズ31およびスプリッタ32を経て第2の位置検出素子33bに案内され、この位置検出素子33bから位置情報δ′が出力されると、これに接続された演算回路36bが、式(2)に従って光源型指示部材22からのビーム光の入射角αを算出する。また、光源型指示部材22からの発散光が他方の角度検出手段14bの集光レンズ31およびスプリッタ32を経て第2の位置検出素子33bに案内され、この位置検出素子33bから位置情報δ′が出力されると、これに接続された演算回路36bが、式(4)に従って光源型指示部材22からの入射光ビームの入射角βを算出する。
【0041】
中央制御処理手段15は、各角度検出手段14(14a、14b)に設けられた演算回路36aまたは36bから出力される入射角情報αおよびβを用いて、反射型指示部材21または光源型指示部材22により指示された座標位置を三角測量の原理に基づいて算出する。
【0042】
この三角測量の原理を図5に沿って説明する。簡素化のために、反射型指示部材21を用いて指示された座標入力面12a上の座標位置を算出する例について説明する。図5には、座標入力面12aでの各入射光検出部29a、29bの位置がP1(x1,y1)、P2(x2,y2)で示され、2次光源位置すなわち反射型指示部材21での座標指示位置の座標がS1(x,y)で示されている。また、一方の入射角検出部29aについて、その演算部30aの演算回路36aにより算出される入射角がαで示され、他方の入射光検出部29bについて、その演算部30bの演算回路36bにより算出される入射角がβで示されている。
【0043】
点S1から線分P12に垂線を引いたときの交点をMとすると、幾何学的関係から次式が成り立つ。
【0044】
|S1M|=L1・tanα=(L−L1)tanβ …(5)
ただし、|S1M|は線分S1Mの大きさを表し、Lは点P1および点P2間の距離(L=|P12|)、L1は点P1および点M間の距離(L= |P1M|)を意味する。
【0045】
式(5)の関係から、点S1のx座標値に関連するL1を求める式(6)および点S1のy座標値に関連する式(7)が導き出せる。
【0046】
1=L・tanβ/(tanα+tanβ) …(6)
|S1M|= L tanαtanβ/(tanα+tanβ) … (7)
式(6)および式(7)の角度α、βは各演算部30a、30bにより求められる。各角度検出部の座標P1(x1,y1)、P2(x2,y2)は既知であり、その座標値は、予め中央制御処理手段15の記憶手段に格納されている。従って、中央制御処理手段15は、これらの値を用いて、式(6)および式(7)から座標指示位置の座標S1(x,y)を算出する。
【0047】
また、光源型指示部材22による発光位置は、走査ビームを反射する反射型指示部材21の2次光源と光学的に等価であることから、中央制御処理手段15は、光源型指示部材22からの光ビームについても、反射型指示部材21からの反射光ビームにおけると同様な三角測量の原理に基づいて、各角度検出手段14a、14bに設けられた演算回路36bから出力される入射角情報すなわち角度αおよびβを用いて、光源型指示部材22により指示された座標指示位置の座標S1(x,y)を算出する。
【0048】
従って、中央制御処理手段15は、反射型指示部材21および光源型指示部材22が選択的に使用されたとき、その状況に応じて使用された反射型指示部材21または光源型指示部材22により指定された座標位置情報S1(x,y)を情報処理装置11に出力可能である。
【0049】
ところで、光源型指示部材22が使用されているとき、この光源型指示部材22で光ビーム走査手段13からの走査ビームが反射され、その反射光が角度検出手段14(14a、14b)で検出されると、誤動作を生じ、そのために光源型指示部材22により指示した正確な座標指示位置を得ることができなおそれがある。
【0050】
そこで、中央制御処理手段15が各演算部30(30a、30b)からの両演算回路36(36a、36b)から出力を得たとき、演算回路36bの出力結果を演算回路36aの出力結果に優先させて処理するために、中央制御処理手段15には、演算回路36bの出力の有無を判定する判定回路15aが設けられている。この判定回路15aが演算回路36bの出力を検出すると、中央制御処理手段15は、演算回路36aの出力の有無に拘わらず、各演算回路36bから角度情報α、βを受けると、この演算回路36bからの角度情報を用いて座標位置情報S1(x,y)を情報処理装置11に出力する。また、中央制御処理手段15は、各演算回路36bからの出力がない限り、各演算回路36aから角度情報α、βが出力されると、この演算回路36aからの角度情報を用いて座標位置情報S1(x,y)を情報処理装置11に出力する。
【0051】
具体例1に示した座標入力装置10では、光源型指示部材22からの光の有無が、角度検出手段14(14a、14b)からの出力情報に基づき、中央制御処理手段15の判定回路15aで行われる。このため、各角度検出手段14(14a、14b)および判定回路15aが光源型指示部材22からの発散光を検出するための受光検出手段を構成し、この受光検出手段(14、15a)により、演算回路36bからの出力すなわち光源型指示部材22による入力操作が優先的に処理される。
【0052】
本発明に係る座標入力装置10では、前記した表示装置12上の座標入力面12a上での座標位置の指定に、操作者は反射型指示部材21および光源型指示部材22をそれぞれの用途に応じて自由に選択して用いることができる。光源型指示部材22を用いることにより、反射型指示部材21を用いた場合におけるような操作者の手付きによる反射光が問題となることはなく、この反射光による不要な誤動作を防止し、迅速に正確な座標位置情報S1(x,y)を得ることができる。また、操作者は、座標指示部材の選択以外に、この選択に伴う座標入力装置10への格別な設定あるいは操作を施す必要がないので、操作者に柔軟な操作環境を提供することができる。
【0053】
各角度検出手段14(14a、14b)の集光レンズ31のレンズ光軸をY軸に平行に配置した例を示したが、座標入力面12aの表示範囲内の検出を効率的に行う上で、このレンズ光軸が座標入力面12aの中心に向くように、角度検出手段14(14a、14b)を配置することが望ましい。この場合、式(1)にレンズ光軸とY軸との角度が付加される。
【0054】
また、受光検出手段14、15aが光源型指示部材22からの光を検出しているとき、中央制御処理手段15により、光ビーム走査手段13の光源16への給電を停止することができ、この光源16の発光の停止により省電力化を図ることができる。さらに、光源16への給電の停止に加えて、中央制御処理手段15により、回転素子18への給電を停止することができ、これにより前記光源型指示部材による操作時に不要となる走査ビーム系の動作を停止することができるので、走査ビームのための駆動電力の削減により、一層の省電力化の実現が可能となる。
【0055】
〈具体例2〉
図6に示すように、光源型指示部材22からの発散光を検出する受光検出手段を角度検出手段14(14a、14b)から独立して設けることができる。図6に示す座標入力装置10′では、具体例1におけると同一の機能部分には、同一の参照符号が付されている。
【0056】
座標入力装置10′の受光検出手段37は、表示装置12の座標入力面12a上で使用される光源型指示部材22からの発散光を受けるように、表示装置12上に露出して配置されている。受光検出手段37は、図7に示すように、例えば光源型指示部材22からの発散光を受光したときに電気信号を出力するフォトダイオードのような光電気変換素子からなる受光素子38と、受光素子38が出力する検出信号を増幅する増幅器39と、増幅器で増幅された検出信号からノイズ成分を除去するフィルタ40とを備える。
【0057】
中央制御処理手段15は、受光検出手段37から検出信号を受けると、この検出信号により、光源型指示部材22からの発散光を検出していることを検知する。中央制御処理手段15は、前記検出信号を受けると、光ビーム走査手段13への電力の供給を停止させる。これにより、具体例1におけると同様に、光ビーム走査手段13の不要時におけるその駆動電力の削減が可能となる。
【0058】
受光検出手段37を用いる場合、具体例1におけると同様な一対の角度検出手段14(14a、14b)を用いることができるが、この角度検出手段14(14a、14b)からスプリッタ32および第2の位置検出素子33bが除去された一対の角度検出手段14′(14a′、14b′)を用いることができる。
【0059】
一対の角度検出手段14′(14a′、14b′)では、図7に示すように、それぞれの位置検出素子33aで検出された位置情報から入射角αまたはβを求める各演算部30′(30a′、30b′)は、単一の増幅器34a、ローパスフィルタ35aおよび演算回路36aで構成することができるので、波長を異にする光毎にこれらを設けた図4に示した演算部30(30a、30b)に比較して、構成の簡素化を図ることができる。
【0060】
各演算部30′では、反射型指示部材21および光源型指示部材22からのビーム光の波長に応じて、位置検出素子33aの位置情報(δ、δ′)が異なる。この相違は、光源型指示部材22からの発散光を検知する中央制御処理手段15により、演算部30′からの角度α、βについて光の波長に応じた必要な補正が施されることから、正確な座標位置の検出に影響を及ぼすことはない。そのため、反射型指示部材21および光源型指示部材22に応じた中央制御処理手段15の補正作業により、それぞれの指示部材21および22についての適正な座標位置情報S1(x,y)を問題なく求めることができる。従って、この演算部30′の簡素化により、角度検出手段14′の小型化を図ることができ、演算部30を用いる例に比較して座標入力装置10の全体的な価格の低減が可能となる。
【0061】
また、必要に応じて、例えば演算部30′に、ノイズレベルを設定する閾値回路を挿入することができる。この閾値回路は、反射型指示部材21あるいは光源型指示部材22からの光ビーム以外の所定の光量に達しない環境光が角度検出手段14または14′に入射したときに生じる電気信号を遮断する。この閾値回路の挿入により、外乱要因となる環境ノイズ光による誤動作を確実に防止し、座標入力装置の動作の信頼性を高めることができる。
【0062】
〈具体例3〉
具体例2に示した座標入力装置10′に、光ビーム走査手段13の光源16の光の波長と同一の波長の光源が組み込まれた光源型指示部材を用いることができる。
【0063】
図8に示す光源型指示部材22′には、光ビーム走査手段13の光源16の光の波長と同一の波長の光を発する光源16′が組み込まれており、これにより、光源型指示部材22′は光ビーム走査手段13からのビーム走査光と同一波長の光を発散する。光源型指示部材22′では、光源16′は、自動開閉スイッチ素子28からの動作信号に基づいて制御回路25の制御下で電源26からの電力の供給を受ける。この光源16′には、搬送波となる光に変調を施すための変調手段41が接続されている。またケーシング23には、変調信号に指示信号を付与するための操作ボタン42が設けられている。
【0064】
図9は、光源型指示部材22′から発散される光信号の一例を示す。光源16′からの搬送波となる光源16と同一波長の基本波長光43は、変調手段41からの変調信号44により変調され、基本波長光43および変調信号44は相互に重畳される。変調信号44には、光源型指示部材22′からの光を反射型指示部材21からの反射ビームと識別するための識別情報(ID)、操作ボタン42に与えられたエミュレート情報等が含まれる。図10は、変調を受けた光信号のフレーム45の一例が示されている。フレーム45は、フレームの開始を示す同期用のプリアンブル45a、識別情報(ID)45b、操作ボタン42に与えられたエミュレート情報を示すデータ内容45c、フレームの終わりを示すCRコード45dで構成されている。操作ボタン42に、情報処理装置11をGUI制御するための例えばマウスの左右のボタンの機能を与えることができる。
【0065】
光源型指示部材22′からの発散光を受ける受光検出手段37′は、図11に示すように、受光素子38と、増幅器39と、ノイズ成分を除去するローパスフィルタ40とを備える。さらに、受光検出手段37′は、変調により搬送波となる基本波長光43から変調信号44を抽出するための検波回路46と、同期回路47と、検波回路46により抽出されたベースバンド信号から変調信号44を復調するための復調回路として機能する判定器48とを備える。
【0066】
判定器48は、検波回路46により抽出されたベースバンド信号に、同期回路47からの同期信号に従ってサンプリング処理を施し、これにより、変調信号44が復調される。この変調信号44には、操作ボタン42の操作に応じたエミュレート情報すなわち指示信号がデータ内容45cとして含まれている。復調された変調信号44は、中央制御処理手段15により、変調信号44に含まれる指示信号(データ内容45c)が所定の信号に変換された後、情報処理装置11の操作のためにこの情報処理装置11に出力される。
【0067】
中央制御処理手段15は、受光検出手段37′から前記変調信号を受けることにより、一対の角度検出手段14′(14a′、14b′)が光源型指示部材22′からの発散光を検出していることを検知する。中央制御処理手段15は、発散光を検知すると、光ビーム走査手段13への電力の供給を停止させる。これにより、光ビーム走査手段13の不要時におけるその駆動電力の削減が可能となる。
【0068】
中央制御処理手段15は、一対の角度検出手段14′(14a′、14b′)に設けられた各演算部30′(30a′、30b′)から入射角α、βを受けると、中央制御処理手段15が受光検出手段37′からの前記変調信号の有無に拘わらず、この入射角情報α、βから座標位置情報S1(x,y)を算出し、これを情報処理装置11に出力する。この場合、光ビーム走査手段13の光源16および光源型指示部材22の光源16′に同一波長の光が用いられていることから、光の波長の差違を考慮する必要はなく、反射型指示部材21および光源型指示部材22で指示された点の座標位置情報S1(x,y)を正確に求めることができる。
【0069】
具体例3の座標入力装置によれば、光源型指示部材22′に設けられた操作ボタン42の操作によりマウスボタンのクリック動作を実現することができる。また、反射型指示部材21および光源型指示部材22′を自由に選択して使用することができる。また、角度検出手段の演算部に構成の単純な演算部30′を採用することができ、これにより座標入力装置の小型化および低価格化を実現することができる。
【0070】
具体例3で、マウスエミュレーション情報の通信には、光通信に代えて、微弱電波あるいは超音波を搬送波に使用することができる。
【0071】
〈具体例4〉
図12は、三角測量の原理で座標位置情報S1(x,y)を算出するときの基準点となる各入射光検出部29a、29bの位置座標P1(x1,y1)、P2(x2,y2)を修正するためのマークが表示装置12の座標入力面12aに付与された例を示す。
【0072】
座標入力面12aには、図12に示すように、例えば座標入力面12aのX軸およびY軸に平行な長方形を表す各頂点D1、D2、D3、D4の4つの座標点が十字や○、□などの記号で表示されている。各頂点D1、D2、D3、D4の座標は、既知であり、中央制御処理手段15の前記記憶手段に格納されている。
【0073】
各入射光検出部29a、29bの位置座標P1(x1,y1)、P2(x2,y2)の修正作業では、それらの点D1、D2、D3、D4が反射型指示部材21、その代用である操作者の手20の指あるいは光源型指示部材22のいずれかを用いて順番に指示される。各入射光検出部29a、29bの位置座標P1及びP2の概略値は設計上わかっているため、その角度情報と、指示部材21等での指示で得られる角度情報との比較から、どの点D1、D2、D3、D4が指示されているかは簡単に判別できる。そのため、指示する順番は操作者が任意に指定可能である。
【0074】
例えば、点D1と点D2とを指示した際の角度情報の差分を角度α1、同じく点D1と点D3とを指示した際のそれを角度α2とすると、正弦定理より、点D1と点D2とを通り三角形P112に外接する円49及び点D1と点D3とを通り三角形P113に外接する円50のそれぞれの半径r1、r2は式(8)、式(9)により求められる。
【0075】
1=|D12|/2sinα1 … (8)
2=|D13|/2sinα2 … (9)
さらに、図形上の特徴から円49の中心点C1のy座標値は、点D1及び点D2の中点M1のy座標値に一致する。また、中心点C1のx座標値は、式(10)、式(11)の関係から算出される。
【0076】
|C11|=√(r1 2―|M12|2) … (10)
(点C1のx座標値)=(M1のx座標値)−|C11| … (11)
同様に、円50の中心点C2のx座標値およびy座標値も式(12)、式(13)からそれぞれ算出される。
【0077】
(点C2のx座標値)=(点D1及び点D3の中点M2のx座標値)…(12)
(点C2のy座標値)=(M2のy座標値)−|C22| … (13)
ただし、|C22|=√(r2 2―|M23|2) … (14)
ここで、直線C12と直線P11との交点をAとし、直線P11上の方向ベクトル(単位ベクトル)をv1とすると
1⊥(ベクトルC1 2 )…(15)及び |v1|=1 …(16)
の関係から、v1の成分が求められる。
【0078】
これにより、直線D1A上の任意の点をQとし、座標原点をOとすると、ベクトルOQは式(17)のように記述できる。
【0079】
OQ=OD1+t・v1 … (17)
ただし、tは任意の実数である。
【0080】
ここで、点A=Qの時のtの値をt0とすると、t0は式(18)より求めることができる。
【0081】
OD1+t0・v1 = OC1+k・C12 … (18)
ただし、kは実数
よって、補正すべき座標点P1は図形上の特徴から式(19)より算出される。
【0082】
OP1=OD1+2・t0・v1 … (19)
式(19)は、式(18)を考慮すると、点P1の座標が既知の点D1、算出可能の点C1、点C2の各座標から求められることを意味している。従って、式(19)により、正確な点P1の座標を算出できる。
【0083】
同様に、点D1とD3とを指示した際の角度情報の差分及び、同じく点D3と点D4を指示した際の角度差分から点P2の正確な座標が算出でき、これらの結果で初期設定された点P1 、P2の各座標を書き換えることにより、以後の座標入力を正確に行うことが可能である。さらに、上記結果及び各点での角度測定値から、角度検出手段14(14a、14b)の入射光検出部29(29a、29b)の光軸と表示座標系とのなす角の補正を行うことも可能である。
【0084】
この補正により、たとえば生産時の組み付け誤差やユーザへの運搬の際などに発生する入射光検出部29a、29bあるいはこの検出部が設けられた角度検出手段14(14a、14b)等の各ユニットのずれなどによる、座標読み取りエラーを回避でき、信頼性の高い座標入力装置を提供できる。
【0085】
なお、本発明は上記実施例に限らず、その他本発明の精神に逸脱することなく種々の変形が可能である。例えば、入射光検出部の光学系として単純にスリットを所定の距離に設けて、スリット光の入射位置を検出して、その入射位置情報と、受光素子からなる位置検出素子およびスリット間の距離情報とから入射角度を算出してもよい。また、照射角度の検出も直接回転素子にロータリーエンコーダを接続して、エンコーダからの検出値から照射角度を算出してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上に詳細に述べたように、請求項1および請求項に記載の発明によれば、反射型指示部材を用いた簡易的な入力操作と、光源型指示部材を用いた高精度かつ高速でのリアルタイム処理に適した入力操作とを操作者に格別に意識させることなく自由に選択させることができ、これにより柔軟な操作環境を提供することができる。
【0087】
請求項に記載の発明によれば、光源型指示部材による操作時に不要となる走査ビームが停止されるので、走査ビームのための駆動電力の削減による省電力化の実現が可能となる。
【0089】
請求項に記載の発明によれば、組み付け誤差や位置ずれ等による座標読み取りエラーを防止することができるので、高精度での座標入力が可能となり、信頼性に優れた座標入力装置が提供される。
【0090】
請求項に記載の発明によれば、座標入力装置からの入力情報を受ける例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置でのマウスを用いたと同様なGUIの操作が可能となる。
【0091】
請求項に記載の発明によれば、外乱ノイズ要因となる環境光によって生じる不要な誤動作を防止することができる。
【0092】
請求項に記載の光学式座標入力装置によれば、光源型指示部材に組み込まれた光源の発光のオン・オフを自動的に制御することにより、この光源のための駆動電力の削減による省電力化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式座標入力装置の実施の形態を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明に係る光源型指示部材の構成を概略的に示す説明図である。
【図3】図1に示した角度検出手段の構成を部分的に示す斜視図である。
【図4】図1に示した角度検出手段の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る座標入力装置の動作原理を示す図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態を示す図1と同様な図面である。
【図7】図6に示した受光検出手段の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る光源型指示部材の他の例を示す図2と同様な図面である。
【図9】図8に示した光源型指示部材から放出される光信号の一例を示す波形図である。
【図10】図9に示した光信号のフレーム構成を示す説明図である。
【図11】図6に示した受光検出手段の他の例を示す図7と同様な図面である。
【図12】本発明に係る座標入力操作における座標補正手法を説明する説明図である。
【図13】従来の座標入力装置を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10、10′ 光学式座標入力装置
12 表示装置
13 光ビーム走査手段
14(14a、14b) 角度検出手段
15 (演算処理手段)中央制御処理手段
16′、24 光源型指示部材の光源
21 反射型指示部材
22 光源型指示部材
28 自動開閉スイッチ素子
29(29a、29b) 入射光検出部
30(30a、30b) 演算部
32 (波長分離機構)スプリッタ
37、37′(14、15a) 受光検出手段
41 変調手段
42 (操作部)操作ボタン
48 (復調回路)判定器

Claims (7)

  1. 座標入力面に沿って走査される走査ビームを前記座標入力面上で反射する反射型指示部材および前記座標入力面上で使用され内部に組み込まれた光源からの光を発散する光源型指示部材の選択的な使用を可能とする光学式座標入力装置であって、
    前記反射型指示部材からの反射光および前記光源型指示部材の前記光源からの発散光を受ける入射光検出部が設けられ該入射光検出部により検出された入射光の入射角情報を求める角度検出手段と、該角度検出手段により求められた入射角情報および前記入射光検出部についての座標位置情報から前記反射型指示部材あるいは前記光源型指示部材による座標指示位置に対応する座標情報を求める演算処理手段と、前記光源型指示部材からの発散光を検出する受光検出手段とを備え、該受光検出手段が前記発散光を検出したとき、前記光源型指示部材による入力操作を前記反射型指示部材による入力操作に優先させるために前記演算処理手段は前記光源型指示部材の座標位置情報を出力し、
    前記光源型指示部材の光源には前記走査ビームの光の波長と異なる波長の光を放出する光源が用いられ、前記入射光検出部は前記反射光および前記発散光をそれらの波長に応じて分離する波長分離機構を有し、前記角度検出手段は前記波長分離機構により分離されたそれぞれの光についての入射角情報を算出可能であることを特徴とする光学式座標入力装置。
  2. 前記受光検出手段が前記発散光を検出すると、前記走査ビームの放出が停止されることを特徴とする請求項1記載の光学式座標入力装置。
  3. 前記座標入力面には、座標位置が既知の複数の補正用マーカで表示されており、前記反射型指示部材または前記光源型指示部材を用いた前記マーカ位置の入力操作により、前記入射光検出部の前記座標位置情報が修正可能である請求項1記載の光学式座標入力装置。
  4. 前記光源型指示部材には、前記光学式座標入力装置に接続された情報処理装置に所定の動作を指示するための操作部と、該操作部が操作されたとき前記所定の動作を指示する指示信号を前記発散光に重畳する変調手段が設けられ、前記受光検出手段には、変調を受けた前記発散光を受光したとき該発散光から前記指示信号を復調するための復調回路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光学式座標入力装置。
  5. 前記角度検出手段には、所定の閾値に満たない光量の光をノイズとして除去するための閾値回路が設けられている請求項1記載の光学式座標入力装置。
  6. 前記光源型指示部材には、該光源型指示部材が前記座標入力面上に接触して配置されたとき前記光源型指示部材の前記光源を発光させ、前記光源型指示部材が前記座標入力面上から離れたとき前記光源からの発光を停止させる自動開閉スイッチ素子が設けられている請求項1記載の光学式座標入力装置。
  7. 座標入力面に沿って走査される走査ビームを前記座標入力面上で反射する反射型指示部材および前記座標入力面上で使用して、内部に組み込まれた光源からの光を発散する光源型指示部材の選択的な使用を行う光学式座標入力方法であって、
    前記反射型指示部材からの反射光および前記光源型指示部材の前記光源からの発散光を受ける入射光検出部を用いて、該入射光検出部により検出された入射光の入射角情報を求める角度検出工程と、該角度検出工程により求められた入射角情報および前記入射光検出部についての座標位置情報から前記反射型指示部材あるいは前記光源型指示部材による座標指示位置に対応する座標情報を求める演算処理工程と、前記光源型指示部材からの発散光を検出する受光検出工程とを含み、該受光検出工程において前記発散光を検出したとき、前記光源型指示部材による入力操作を前記反射型指示部材による入力操作に優先させるために前記演算処理工程において前記光源型指示部材の座標位置情報を出力し、
    前記光源型指示部材の光源には前記走査ビームの光の波長と異なる波長の光を放出する光源を用い、前記入射光検出部には前記反射光および前記発散光をそれらの波長に応じて分離する波長分離機構を持たせ、前記角度検出工程において、前記波長分離機構により分離されたそれぞれの光についての入射角情報を算出することを特徴とする光学式座標入力方法。
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