JP4067537B2 - 遠心式血液ポンプ装置 - Google Patents
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Description
しかし、これらの血液ポンプ装置では、電磁石、センサー等の部材を含めて一体となっているため、数時間で終了する開心術や数日程度の短期使用のためのディスポーザブル血液ポンプとしては、高価であり、内部が血液に接触するため感染等の理由により、再利用も困難であり、すべてを廃棄しなければならない。しかし、このような使用済み医療器具は、産業廃棄物であり、その廃棄処理を考えると、できるかぎり少量であることが望ましい。
そこで、本発明の課題は、遠心式血液ポンプにおいて、再利用の困難な血液ポンプ部分のみを容易に廃棄でき、血液ポンプのための制御式磁気軸受構成部(インペラ位置制御部)および非制御式磁気軸受構成部(インペラ回転トルク発生部)を再利用でき、医療器具の産業廃棄物の発生を少なくできる遠心式血液ポンプ装置を提供するものである。
また、突出部およびそれを収納する凹部を備えることにより、血液ポンプに装置されたユニットのガタツキを防止できる。さらに、電磁石の鉄心の下端とインペラの磁性部材間の距離を短くすることもでき、電磁石によるインペラの磁気吸引をより確実に行うことができる。
言い換えれば、遠心式血液ポンプ装置1は、血液ポンプ2と、制御式磁気軸受構成部であるインペラ位置制御ユニット3と、非制御式磁気軸受構成部であるインペラ回転トルク発生ユニット4からなり、ユニット3、4は、血液ポンプ2に対して着脱可能となっている。
図1ないし図4に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置1は、血液ポンプ2、インペラ位置制御ユニット3、インペラ位置制御ユニット3を血液ポンプ2に固定するための固定部材5、インペラ回転トルク発生ユニット4を備える。
この実施例の血液ポンプ装置10の基本構成は、図1に示した血液ポンプ装置1と同じである。以下、相違点のみを説明する。
インペラ位置制御ユニット52は、複数(具体的には、2つに)に分割可能な構造となっている。ユニット52は、ユニット第1分割部53とユニット第2分割部54に分割可能であり、それぞれは略半円状となっており、両者は端部に固定されたヒンジ部材56により、開閉可能に固定され、半円状の直線部分が当接面を形成している。なお、図7の状態が開いた状態(もしくは、分割された状態)であり、図6の状態が閉じた状態(もしくは、組み立てられた状態)である。また、図6および図7に示すように、第2ユニット分割部54の端部には、ユニット組み立て用ネジ部材55と、ネジ部材55のねじ山に対応したねじ溝を備えるネジ部材取付部54bが設けられ、ユニット第1分割部53の端部であり組み立て時に、ネジ部材取付部54bと当接する部分には、ネジ部材55のねじ山に対応したねじ溝を備えるネジ部材取付部53bが設けられている。
血液ポンプ2の血液流入ポート21の中央付近には、環状リブ20bが設けられており、組み立て装着されたユニット52が血液ポンプより離脱することを防止してる。
この実施例によれば、分割されたインペラ位置制御ユニットの一方のみから電気配線が可能となるため、外部の配線コード等の部品点数を減らすことができる。
図10では、この実施例の血液ポンプ装置に用いられるインペラ位置制御ユニット70および血液ポンプの血液流入ポート付近のみを図示している。
図10の左図に示すように、ユニット70は、血液流入ポートを側面より、ユニットのほぼ中心まで挿入可能な切欠部72を有する。血液流入ポート21は、図10の右図に示すように、中央付近に環状リブ20bを有し、リブ20bより下方のポート21は、多角筒状(具体的には、8角柱状)となっている。切欠部72の閉塞部の内側面は、リング状リブ20bより下方のポート21の形状に対応して、半多角柱状となっている。血液ポンプに装着されたユニット70は、切欠部72の閉塞部の内側面とリング状リブ20bより下方のポート21の側面の係合により、ポンプに対して回転することが規制され、かつ、リブ20bにより、ポンプからの離脱も規制されている。
この血液ポンプ装置80は、血液ポンプ82、インペラ位置制御ユニット83、インペラ回転トルク発生ユニット84、インペラ回転トルク発生ユニット84を血液ポンプ82に固定するための固定部材86を備える。
血液ポンプ82は、血液流入ポート21の側面に設けられたねじ山82bの位置が、若干血液流入口側にある以外は、図1ないし図4に示した血液ポンプと同じである。簡単に説明すると、血液流入ポート21と血液流出ポート(図示せず)を備え、非磁性材料からなるポンプハウジング82aと、このハウジング内に収納されたインペラ23からなる。血液流入ポート21の血液流入口より若干下方の側面には、固定部材86のねじ溝86bと螺合するためのねじ山82bが形成されている。血液流入ポート21は、ほぼ円盤状に形成されたハウジング82aの上面の中央付近よりほぼ垂直に突出するように設けられている。血液流出ポートは、ほぼ円盤状に形成されたハウジングの側面より接線方向に突出するように設けられている。また、ハウジング82aの下端部には、インペラ位置制御ユニット83の装着のための円盤状の突出部82cが形成されている。インペラ23としては、上述したものと同じである。
図13には、血液ポンプ装置90に用いられるインペラ回転トルク発生ユニット91が示されている。
この血液ポンプ装置90は、血液ポンプ96、インペラ位置制御ユニット83、インペラ回転トルク発生ユニット91を備える。
この実施例の血液ポンプ装置100の基本構成は、図1ないし図4に示した血液ポンプ装置1と同じであり、相違点は、インペラ位置制御ユニット3と血液ポンプ2の当接部分の形状のみである。この血液ポンプ装置100のユニット3では、複数(3つ)の電磁石33の下端部33cおよび複数(3つ)の位置センサ32の下端部32aは、ハウジング31の下面より突出している。これに対応して、血液ポンプ2の上面には、電磁石33の突出する下端部33c(鉄心の下端)を収納する凹部20cおよび位置センサ32の突出する下端部32aを収納する凹部20dを有する。このような突出部およびそれを収納する凹部を備えることにより、血液ポンプに装置されたユニット3のガタツキを防止できる。さらに、電磁石の鉄心の下端とインペラの磁性部材間の距離を短くすることもでき、電磁石によるインペラの磁気吸引をより確実に行うことができる。また、図15に示すように、電磁石33の下端部33cおよび位置センサ32の下端部32aは、ハウジング31の下面より突出するとともに露出している。
2 遠心式血液ポンプ
3 制御式磁気軸受構成部(インペラ位置制御ユニット)
4 非制御式磁気軸受構成部(インペラ回転トルク発生ユニット)
5 固定部材
21 血液流入ポート
22 血液流出ポート
23 インペラ
26 磁性部材
27 インペラの永久磁石
33 電磁石
41 ロータ
41b ロータの永久磁石
Claims (7)
- 血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部は、前記血液ポンプに着脱可能であるとともに、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部側の面側に設けられた磁性部材と、前記非制御式磁気軸受構成部側の面側に設けられた永久磁石を備え、前記制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの前記磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置センサーを備えるインペラ位置制御ユニットであり、前記電磁石は、鉄心を備えるとともに、該鉄心の下端は、外方に突出した突出部を形成し、前記血液ポンプのハウジングの外面には、前記鉄心の下端部を収納するとともに、前記電磁石の前記鉄心の下端と前記インペラの前記磁性部材間の距離を短いものとするための凹部を備えていることを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。
- 前記インペラ位置制御ユニットの前記位置センサーの下端は、外方に突出した突出部を形成し、前記血液ポンプのハウジングの外面には、前記突出部を収納する凹部を備えている請求項1に記載の遠心式血液ポンプ装置。
- 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備えるローターと、該ローターを回転させるモーターとからなるインペラ回転トルク発生ユニットである請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装置。
- 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複数のステーターコイルを備えるインペラ回転トルク発生ユニットである請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装置。
- 前記インペラ位置制御ユニットは、前記血液ポンプのハウジングのほぼ中央にほぼ垂直に突出するように設けられた血液流入ポートが貫通可能な開口を有するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
- 前記ユニットは、前記血液流入ポートの上方より該血液流入ポートを前記開口を通過させることにより血液ポンプに装着可能である請求項5に記載の遠心式血液ポンプ装置。
- 前記血液ポンプ装置は、開口と該開口の内面に形成されたねじ溝を有する固定部材を備え、さらに、前記血液ポートの側面には、前記固定部材のねじ溝と螺合するねじ山が形成されており、前記インペラ位置制御ユニットは、前記血液ポンプと前記固定部材間に挟持されることにより、着脱可能に固定されるものである請求項1ないし6のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
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