JP4067350B2

JP4067350B2 - Chair

Info

Publication number: JP4067350B2
Application number: JP2002195932A
Authority: JP
Inventors: 敦志福原
Original assignee: Itoki Corp
Current assignee: Itoki Corp
Priority date: 2002-07-04
Filing date: 2002-07-04
Publication date: 2008-03-26
Anticipated expiration: 2022-07-04
Also published as: JP2004033543A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座又は背もたれもしくは両方をフレーム構造としてこれにネット類を張った椅子に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
椅子の一形態として、座や背もたれを、略四角形等の環状フレームに強靱なネットを張った構造にしたものがある。このタイプの椅子は一般にネット椅子（或いはネットチェア）と呼ばれており、通気性に優れると共にクッション性に富んでいる利点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このネット椅子においては、ネットが沈み込むことによってクッション性と身体へのフィット性とが確保されるが、例えば、着座した人が足を前に伸ばしたり、逆に、足を座の下方に潜り込ませた状態で身体全体を伸ばしたりすると、人の大腿部が座用フレームの前端部で突き上げられる現象が生じることがあった。
【０００４】
また、人が着座して臀部が沈むと相対的に座用フレームの前端が上がる状態になるため、着座すること自体によって大腿部が座用フレームの前端で突き上げられる現象が生じることもあった。
【０００５】
これらの点については、座用フレームの前部とネットとの間にウレタンのようなクッションを介在させることが行われているが、クッション材による緩衝機能には限度があり、このため、着座した人が足を前に伸ばした場合のように座の前端部に強い下向き押圧力がかかった時の突き上げ感を完全に解消するには至っていないのが現状であった。
【０００６】
本発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項１の発明では、座を、環状のフレームにネット類を張った構造と成し、着座した人の身体を前記ネット類で受けるようになっている椅子において、前記フレームの前部が下向き回動可能になっている。また、前記ネット類は、平面視で前後方向に延びる縦糸群と左右方向に延びる横糸群とを絡ませた織地又は編地から成っており、前記横糸群として高弾性糸を使用している。
【０００８】
また、請求項１において、前記横糸群のうち前記フレームの前部の回動中心とその前後両側に重なる部分をその後ろの部分よりも弾性力が高い高弾性部と成しており、この高弾性部の弾性復元力によって、前記フレームの前部が戻り回動するようになっている。
【０００９】
請求項２の発明は、請求項１において、前記高弾性部は、横糸群の密度を高くすることによって、その後ろの部分よりも弾性力が高くなっている。
【００１０】
【００１１】
【００１２】
なお、座用フレームと背用フレームとを一連に連続した形態として、座用ネット類と背用ネット類とを一連に連続させることも可能であり、このようなフレーム及びネット類の形態も各請求項の発明に包含される。
【００１３】
また、本発明において「ネット類」とは、その周囲をフレームに固定して人の身体を支える薄状材を総称するもので、織地や編地のみでなく、縦糸群と横糸群とを交叉した状態に重ねて溶着したものや、強靱なフィルムなど、各種のものが含まれる。断面構造や厚さ、素材などに限定がないことは言うまでもない。
【００１４】
【発明の作用・効果】
請求項１の本発明によると、着座した人が足を前に伸ばしたり、或いは、着座によるネット類の沈み込みに起因して座用フレームの前端部が相対的に高くなったりすることにより、座用フレームの前端に人の大腿部が当たっても、座用フレームの前部が下向きに回動することにより、座用フレームの前端で人の大腿部が突き上げられる現象を防止又は著しく抑制できる。
【００１５】
従って、請求項１によると、ネット類を使用した椅子の利点であるクッション性をフルに確保しつつ大腿部の突き上げ現象を回避して、使用者に快適な座り心地を提供することができる。
【００１６】
ところで、座用フレームの前部は、下向きの力が解除されたら元の姿勢に戻る必要があり、この戻し手段としてばねのような別の部材を設けることも可能ではあるが、別部材を設けると組み立ての手間が増大したりコストアップしたりする問題がある。
【００１７】
これに対して請求項１のように構成すると、座用ネット類は、座用フレームの前部の回動中心線に重なる部分において沈み込むことが抑制され、いわば水平状に張った状態に保持されると共に、高弾性部の弾性が作用しているため、座用フレームの前部が下向きに回動しても、座用シートは弛むことはなく、前後方向にピンと張った状態に保持される。
【００１８】
また、座用フレームの前部の回動中心と座用ネット類との間には上下方向に若干の寸法があるため、座用フレームの前部の回動中心線に重なる部位で座用ネット類の沈み込みが防止されていると、座用フレームの前部が下向きに回動することにより、座用シートの前後長さは長くなる傾向を呈する。すなわち、座用ネット類には後方向に引っ張ろうとするテンションが作用するのであり、このテンションは高弾性部の伸びによって吸収される。
【００１９】
このように、請求項１のように構成すると、高弾性部の存在により、座用フレームの前部が下向き回動すると座用ネット類に前後方向のテンションが掛かるため、ばねのような戻し用の部材を設けなくとも、座用フレームの前部を元の姿勢に戻し回動させることができる。
【００２０】
なお、座用ネット類は着座した人の体圧によって前後方向にもテンションが掛かっているが、請求項１の構成の下では、座用ネット類は側面視で、その前端部が下向きに傾斜したく字状に屈曲した状態になるため、体圧によって座用ネット類に掛かったテンションは、座用フレームの前部を上向きに引き起こすように作用すると考えられる。換言すると、着座によって座用ネット類に掛かったテンションを座用フレームの前部の戻し回動に有効活用できると考えられる。
【００２１】
座用ネット類に高弾性部を設ける手段としては、例えば、座用フレームの前部の回動中心線に重なる部分を２枚重ねのような積層構造にすることも可能であるが、請求項２のように構成すると、座用ネット類は単層構造で良いため、座用フレームへの取り付けなどの組み立て作業が一層容易になる利点がある。
【００２２】
請求項２のように横糸群の密度を高くすることに代えて、またはこれに加えて、断面積の大きい糸を使用したり、単位断面積当たりの弾性強度が大きい素材糸を使用したりすることも可能であり、これらによって請求項２と同等の利点を得ることができる。
【００２３】
なお、ネット類に横糸群と縦糸群よりなる織地又は編地を使用し、請求項１のように横糸群に高弾性糸を使用すると、ネット類のクッション性を向上できるのみならず、例えばその密度を高くするといったことで高弾性部を簡単に形成することができ、実用性に優れている。
【００２４】
【００２５】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【００２６】
(1).第１実施形態（図１〜図６）
図１〜図４では第１実施形態を示している。図１は、座１と背もたれ２とを備えた椅子の斜視図、図２は座１の平面図、図３は要部の一部破断平面図、図４のうち（Ａ）は図３のIV−IV視断面図、（Ｂ）は作用の説明図である。
【００２７】
座１及び背もたれ２とも、それぞれ環状のフレーム３，４にネット５，６を張った構造になっている。ネット５，６は、接着や溶着、或いは押さえ部材で押さえ固定するというような適当な手段でフレーム３，４に固定されている。
【００２８】
座用フレーム３のうち平面視後ろ向き開口コ字状の前部３ａと、座受け部（図示せず）に固定された平面視前向き開口コ字状の本体部３ｂとが別々に製造されており、本体部３ｂの前端と前部３ａの後端とを平面視凹凸状に形成して互いに噛み合わせて、その噛み合わせ部を水平状のピン７で連結することにより、前部３ａが下向き回動可能となるように構成している。
【００２９】
なお、座用フレーム３の前部３ａを本体部３ｂに対して下向き回動可能に連結する方法は、ピン７で連結することには限らず、蝶番で連結するなど様々の構造を採用できる。
【００３０】
ネット５，６は、椅子の正面視で左右方向に延びる横糸群８と、椅子の正面視で前後方向（背もたれ用ネット６の場合は上下方向）に延びる縦糸群９とを絡み合わせた織地又は網地からなっている。本実施形態では、横糸群８としてエラストマー系モノフィラメントのような高弾性糸を使用し、縦糸群９には非弾性糸を使用している。
【００３１】
なお、ネット５，６に高弾性糸と非弾性糸とを併用することには限らず、横糸群８及び縦糸群９とも高弾性糸を使用したり、或いは、縦糸群９にはより弾性が高い超高弾糸を使用して横糸群８には通常の高弾性糸を使用するというように（逆でも良い）、横糸群８と縦糸群９とに異なる弾性力の弾性糸を使用することも可能である。もちろん、他の素材・性質の糸（繊維）を使用しても良い。
【００３２】
座用ネット５のうち、座用フレーム３の前部３ａの回動中心線を挟んで前後両側に広がった前寄り部５ｂは、横糸群８の織り込み密度を高くした高弾性部となしている。
【００３３】
なお、弾性力の大小は相対的なもので、特定の数値を基準にした大小ではない。例えば大人用椅子と子供用椅子とではその絶対値は相違する。座用ネット５における前寄り部５ｂを高弾性部となす場合の弾性力の具体的な目安としては、例えば、着座した人の大腿部で下向きに押圧されても左右方向に殆ど伸びない程度の弾性に設定する。
【００３４】
座用ネット５のうち前寄り部５ｂの手前側に位置した前部５ａを、前寄り部５ｂに連続した高弾性部と成すことも可能である。また、前寄り部５ｂの後方に広がる部分５ｃのうち適当な範囲（例えば着座した人の臀部が当たる部位）を高弾性部と成すことも可能である。
【００３５】
以上の構成において、例えば、人が椅子に着座することによって座用ネット５の後部が沈み込み、そのために着座した人の大腿部が座用フレーム３の前端に当たったり、或いは、着座した人が足を前に伸ばす（投げ出す）ことによって座用フレーム３の前端に大腿部が当たったりもして、図４（Ａ）に一点差線で示すように、座用フレーム３の前部３ａが下向きに逃げ回動することにより、大腿部が突き上げ感を受けることを防止又は著しく抑制することができる。
【００３６】
ところで、座用フレーム３の前部３ａが下向きに回動した状態での座用フレーム３の前端と後端と回動中心との距離寸法を見ると、前端から回動中心を経由して後端に至るまでの距離よりも、前端と後端との直線距離が短くなる（三角形の長辺は短辺の和よりも小さいため）。
【００３７】
このため、座用ネット５の縦糸群９だけに着目すると、座用フレーム３の前部が下向き回動すると縦糸群９は弛む傾向を呈する。従って、横糸群８の存在を捨象したら、縦糸群９は座用フレーム３の前部３ａに対する戻し回動機能は持たないことになる。
【００３８】
しかし、本実施形態のように、座用ネット５の前寄り部５ｂを高弾性部に構成すると、座用ネット５における縦糸群９が座用フレーム３における前部３ａの回動中心線に沿った部分で沈むことが防止されるため、座用フレーム３の前部３ａが下向き回動しても、縦糸群９は弛むことなくピンと張った状態に保持され、かつ、縦糸群９に横糸群８の高弾性部が絡まっていることにより、縦糸群９は常にピンと張っている。
【００３９】
しかも、ピン７の回動中心と座用ネット５との間に若干の寸法があるため、座用フレーム３の前部３ａが下向きに回動すると、図４（Ｂ）に示すように、座用フレーム３の前部３ａの後部上端と本体部３ｂの前部上端との間の前後間隔寸法ｅは僅かながら大きくなり、このため、座用フレーム３の前部３ａの下向き回動によって縦糸群９は前後方向に引き延ばすテンションが掛かる。
【００４０】
そして、この縦糸群９に働いたテンションは主として横糸群８の高密度部が伸びることによって吸収され、この横糸群８における高密度部の伸び（すなわち弾性復元力）により、座用フレーム３の前部３ａが戻し回動させられることになる。
【００４１】
このように、高弾性になっている横糸群８の高密度部が縦糸群９に前後方向のテンションを掛けることになっており、その結果、ばねのような戻し部材を設けなくても、座用フレーム３の前部３ａを自動的に戻し回動させることができるのである。
【００４２】
なお、実際には、人が着座した状態では縦糸群９にはテンションが掛かっているが、縦糸群９は側面視でく字状に屈曲した姿勢になっているため、座用ネット５の縦糸群９は、図４（Ａ）に黒抜き矢印で示すように座用フレーム３の前部３ａを引き起こす作用も果たすと考えられ、この引き起こし作用によっても、座用フレーム３の前部３ａはより確実に戻し回動すると考えられる。
【００４３】
なお、横糸群８に高密度部が存在しない場合は、座用フレーム３の前部の下向き回動によって縦糸群９は全体として沈み勝手になるだけであるため、着座によって縦糸群９に掛かったテンションが座用フレーム３の前部３ａを引き起こす作用をなすことは基本的にはないと考えられる。
【００４４】
(2).第２実施形態（図５）
座用フレーム３の前部３ａは過度に大きく下向き回動させる必要はなく、着座した人の大腿部への突き上げ感をなくせる程度だけ回動できれば良い。従って、前部３ａの下向き回動角度を規制するストッパー手段を設けるのが好ましい。
【００４５】
このストッパー手段の一例として、図５（Ａ）では、座用フレーム３における前部３ａの後ろ向き突出部１０の後端面のうちその下部１０ａを斜めにカットして、この下部１０ａと本体部３ｂの切欠き部１１との間に側面視で下向きに開口したＶ溝を形成している。
【００４６】
他のストッパー手段としては、例えば、前部３ａの下面に、本体部３ｂの下面に沿って後方に延びるストッパーを突設し、前部３ａがある程度下向き回動するとストッパーが本体部３ｂの下面に当たるように設定することも可能である。
【００４７】
この図５（Ａ）の実施形態では、座用フレーム３の前部３ａの上向き回動阻止手段として、前部３ａの後ろ向き凸部１０に、本体部３ｂにおける切欠き部１１の上部に当たるストッパー部１０ｂを形成している。
【００４８】
このように上向き回動阻止手段を設けると、座１の前部を掴んで持ち上げても座１の姿勢は保持されるため、例えば座１の前部と背もたれとを掴んで椅子を持ち上げることを安全に行える利点がある。
【００４９】
座用フレーム３の前部３ａの回動範囲を規制する手段としては、図５（Ｂ）に示すように、本体部３ｂに規制ピン１２を設け、前部３ａの後ろ向き突起１０に円弧状長孔１２′を設けるなどしても良い（前部３ａにピン１２を設けて本体部３ａに長孔１２′を設けても良い）。もちろん、他の構造も採用できる。
【００５０】
(3).第３実施形態（図６〜図７）
図６〜図７では第３実施形態を示している。図６は一部破断平面図、図７は図６の VII-VII視断面図である。
【００５１】
この第３実施形態は、座用フレーム３の前部３ａを本体部３ｂに対してインサート成形によって一体成形したもので、前部３ａは撓み変形可能な軟質合成樹脂から成っている。
【００５２】
本体部３ｂに対する前部３ａの取り付け強度を確保するため、本体部３ｂの前端には突起１３を設けている。なお、本体部３ｂは合成樹脂製でも良いし、金属製でも良い。また、前部３ａのうち左右長手の部分は硬質材として、前後方向に伸びる左右側部だけを軟質材製としても良い（座の保形性の点からはこのような構造が好ましい）。
【００５３】
(4).第４実施形態（図８）
図８に示すのは、座用フレーム３の前部３ａは非弾性構造であり、本体部３ｂと前部３ａとを両者に埋設した板バネ１４で連結することにより、前部３ａが下向き回動することを許容している。
【００５４】
着座した人の大腿部で座１の前端が下向きに押された場合、座用フレーム３の前部３ａにはモーメントが作用するため、当該前部３ａは軽い力で下向き回動することになり、このため、着座した人は、違和感（圧迫感）を感じることなく座用フレーム３の前部３ａを下向き回動させることができる。
【００５５】
(5).第５実施形態（図９）
フレーム構造の背もたれ２において、ロッキング姿勢のときに例えば背用フレーム４の上部で背中が圧迫される現象が生じる場合は、図９に概略を示すように、背用フレーム４の上部４ａを本体部に対して後傾動可能に連結したら良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態に係る椅子の座体の斜視図である。
【図２】座の一部破断平面図である。
【図３】座の一部破断平面図である。
【図４】 (A)は図３のIV−IV視断面図、 (B)は作用説明用の図である。
【図５】第２実施形態を示す図である。
【図６】第３実施形態の一部破断平面図である。
【図７】図６の VII-VII視断面図である。
【図８】第４実施形態の側断面図である。
【図９】第５実施形態の側面図である。
【符号の説明】
１座
２背もたれ
３座用フレーム
３ａ前部
３ｂ本体部
４背用フレーム
５座用ネット
６背用ネット
５ｂ座用ネットの前寄り部（高弾性部）
７ピン
８横糸群
９縦糸群[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chair in which a seat or a backrest or both are used as a frame structure and a net is stretched over the frame structure.
[0002]
[Prior art]
As one form of chair, there is a chair or backrest having a structure in which a strong net is stretched on an annular frame such as a substantially square shape. This type of chair is generally called a net chair (or net chair), and has an advantage that it is excellent in air permeability and rich in cushioning properties.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in this net chair, cushioning and fit to the body are secured by sinking the net, but for example, a seated person stretches his legs forward, conversely, his legs are below the seat When the whole body is stretched while being submerged in, the human thigh may be pushed up at the front end of the sitting frame.
[0004]
In addition, when a person is seated and the buttocks sink, the front end of the seating frame is relatively raised, so that the thigh may be pushed up at the front end of the seating frame by the seating itself. .
[0005]
Regarding these points, a cushion such as urethane is interposed between the front part of the seat frame and the net, but there is a limit to the cushioning function of the cushioning material, so I sat down. The present situation is that the push-up feeling when a strong downward pressing force is applied to the front end portion of the seat as in the case where a person extends his / her foot forward has not been completely eliminated.
[0006]
An object of the present invention is to improve such a current situation.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention of claim 1, in a chair in which the seat has a structure in which a net is stretched on an annular frame, and the seated person's body is received by the net. The front part of the frame is pivotable downward. The nets are composed of a woven fabric or a knitted fabric in which a warp group extending in the front-rear direction and a weft group extending in the left-right direction are entangled in plan view, and high elastic yarn is used as the weft group.
[0008]
Further, in claim 1, a portion of the weft group that overlaps the center of rotation of the front portion of the frame and both the front and rear sides thereof is a highly elastic portion having a higher elastic force than the rear portion thereof. Due to the elastic restoring force of the elastic part, the front part of the frame returns and rotates.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect , the high elastic portion has a higher elastic force than the rear portion thereof by increasing the density of the weft group .
[0010]
[0011]
[0012]
In addition, it is also possible to continue the seat nets and the back nets in a series as the form in which the seat frame and the back frame are continuous in series. It is included in the claimed invention.
[0013]
Further, in the present invention, “nets” is a general term for thin materials that support the human body by fixing the periphery to a frame. Not only woven fabrics and knitted fabrics, but also warp yarn groups and weft yarn groups are crossed. Various kinds of materials such as those welded in layers and tough films are included. Needless to say, the cross-sectional structure, thickness, and material are not limited.
[0014]
[Operation and effect of the invention]
According to the present invention of claim 1, when a seated person stretches his / her legs forward, or the front end of the seating frame becomes relatively high due to the sinking of the nets due to sitting, Even if a person's thigh hits the front end of the seating frame, the front part of the seating frame pivots downward to prevent the person's thigh from being pushed up at the front end of the seating frame. Can be suppressed.
[0015]
Therefore, according to the first aspect, it is possible to provide a comfortable sitting comfort for the user by avoiding the push-up phenomenon of the thigh while ensuring full cushioning, which is an advantage of the chair using the nets. .
[0016]
By the way, the front portion of the seat frame needs to return to the original posture when the downward force is released, and it is possible to provide another member such as a spring as the return means, but another member is provided. However, there is a problem that the labor for assembling increases and the cost increases.
[0017]
On the other hand, when configured as in claim 1 , the seating nets are restrained from sinking in a portion overlapping the rotation center line of the front part of the seating frame, so to speak, held in a horizontally stretched state. In addition, since the elasticity of the highly elastic part acts, even if the front part of the seat frame rotates downward, the seat for the seat does not sag and is held in a tensioned state in the front-rear direction. The
[0018]
In addition, since there is a slight vertical dimension between the center of rotation of the front part of the seat frame and the seat nets, the seat net is located at a portion overlapping the center of rotation of the front part of the seat frame. When the kind of sinking is prevented, the front and rear lengths of the seat for the seat tend to become longer due to the downward rotation of the front portion of the seat frame. That is, a tension to pull backward acts on the seating nets, and this tension is absorbed by the elongation of the highly elastic portion.
[0019]
In this way, according to the first aspect of the present invention, when the front part of the seat frame rotates downward due to the presence of the highly elastic part, a tension in the front-rear direction is applied to the seat nets. Even without this member, the front portion of the seat frame can be returned to the original posture and rotated.
[0020]
The seating nets are also tensioned in the front-rear direction due to the body pressure of the seated person. However, under the structure of claim 1 , the seating nets are inclined in a downward direction in a side view. Therefore, it is considered that the tension applied to the seating nets by the body pressure acts to cause the front portion of the seating frame upward. In other words, it is considered that the tension applied to the seating nets by the seating can be effectively used for the return rotation of the front portion of the seating frame.
[0021]
As a means for providing a highly elastic portion in the seating nets, for example, it is possible to make a laminated structure such that two portions overlapping the rotation center line of the front portion of the seating frame are stacked. With the configuration of 2, the seating nets may have a single-layer structure, and therefore there is an advantage that assembly work such as attachment to the seating frame becomes easier.
[0022]
Instead of or in addition to increasing the density of the weft group as in claim 2, a yarn having a large cross-sectional area is used, or a material yarn having a high elastic strength per unit cross-sectional area is used. It is possible to obtain the same advantages as those of the second aspect .
[0023]
Incidentally, by using the fabric or knitted fabric made of weft group and warp group net such, the use of highly elastic yarn weft groups as 請 Motomeko 1, not only can improve the cushioning property of the net, such By increasing the density, it is possible to easily form a highly elastic portion, which is excellent in practicality.
[0024]
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0026]
(1). First embodiment (FIGS. 1 to 6)
1 to 4 show the first embodiment. 1 is a perspective view of a chair having a seat 1 and a backrest 2, FIG. 2 is a plan view of the seat 1, FIG. 3 is a partially broken plan view of the main part, and FIG. 4A is a plan view of FIG. IV-IV sectional drawing, (B) is explanatory drawing of an effect | action.
[0027]
Each of the seat 1 and the backrest 2 has a structure in which the nets 5 and 6 are stretched on the annular frames 3 and 4, respectively. The nets 5 and 6 are fixed to the frames 3 and 4 by an appropriate means such as adhesion, welding, or pressing and fixing with a pressing member.
[0028]
The front portion 3a of the seat frame 3 that is U-shaped in the rearward view when viewed from above and the main body portion 3b that is U-shaped when viewed from the front and fixed to the seat receiving portion (not shown) are manufactured separately. The front end of the main body portion 3b and the rear end of the front portion 3a are formed in a concavo-convex shape in plan view and meshed with each other, and the meshed portion is connected by a horizontal pin 7 so that the front portion 3a rotates downward. It is configured to be movable.
[0029]
In addition, the method of connecting the front part 3a of the seat frame 3 to the main body part 3b so as to be able to rotate downward is not limited to connecting with the pin 7, and various structures such as connecting with a hinge can be adopted.
[0030]
The nets 5 and 6 are woven fabrics in which weft groups 8 extending in the left-right direction in the front view of the chair and warp groups 9 extending in the front-rear direction (in the vertical direction in the case of the backrest net 6) in the front view of the chair or It consists of a net. In this embodiment, a high elastic yarn such as an elastomeric monofilament is used as the weft group 8 and an inelastic yarn is used for the warp group 9.
[0031]
The nets 5 and 6 are not limited to the use of the high elastic yarn and the non-elastic yarn in combination, and the weft yarn group 8 and the warp yarn group 9 use a high elastic yarn, or the warp yarn group 9 is more elastic. as of using ordinary high-elastic yarn in the weft group 8 using a high ultra high elasto yarns (may be reversed), the use of elastic yarns of different elastic force to the weft group 8 and warp group 9 Is also possible. Of course, it may be used yarn (fiber) of other Material-nature.
[0032]
In the seat net 5, the front portion 5 b that spreads in the front and rear sides across the rotation center line of the front portion 3 a of the seat frame 3 is a highly elastic portion in which the weaving density of the weft group 8 is increased. .
[0033]
The magnitude of the elastic force is relative, not the magnitude based on a specific numerical value. For example, the absolute value of an adult chair is different from that of a child chair. Specific examples of the elastic force when the front portion 5b of the sitting net 5 is a highly elastic portion include, for example, a degree that hardly stretches in the left-right direction even when pressed downward on the thigh of a seated person. Set to the elasticity of.
[0034]
The front 5a located on the front side of the front portion part 5 b of the seat nets 5 can be continuous and high elastic portion and formed score in front portion part 5 b. Moreover, it is also possible to make a suitable range (for example, the site | part where the seated person's buttocks contact | win) among the part 5c extended behind the front part 5b with a highly elastic part.
[0035]
In the above configuration, for example, when a person sits on a chair, the rear part of the seating net 5 sinks, and the thigh of the person seated thereby hits the front end of the seating frame 3 or is seated There stretch before the feet (throw) was also or thighs hits the front end of the seat frame 3 by, as indicated by one-dot chain line in FIG. 4 (a), the front part 3 of the seat frame 3 a By turning downward and turning, it is possible to prevent or remarkably suppress the thigh from receiving a push-up feeling.
[0036]
By the way, when the distance dimension between the front end, the rear end and the rotation center of the seat frame 3 in a state where the front portion 3a of the seat frame 3 is rotated downward is viewed from the front end via the rotation center. The straight line distance between the front end and the rear end is shorter than the distance to the end (because the long side of the triangle is smaller than the sum of the short sides).
[0037]
For this reason, paying attention only to the warp group 9 of the seat net 5, when the front part of the seat frame 3 rotates downward, the warp group 9 tends to be loosened. Accordingly, if the presence of the weft yarn group 8 is discarded, the warp yarn group 9 does not have a return rotation function with respect to the front portion 3 a of the seat frame 3.
[0038]
However, when the front portion 5b of the seating net 5 is configured as a highly elastic portion as in this embodiment, the warp group 9 in the seating net 5 follows the rotation center line of the front portion 3a in the seating frame 3. Therefore, even if the front portion 3a of the seat frame 3 is rotated downward, the warp group 9 is held in a taut state without being loosened, and the warp group 9 has a weft group. The warp yarn group 9 is always tightly stretched by the entanglement of the eight high-elasticity portions.
[0039]
In addition, since there is a slight dimension between the pivot center of the pin 7 and the seat net 5, when the front portion 3a of the seat frame 3 pivots downward, as shown in FIG. The longitudinal distance e between the rear upper end of the front portion 3a of the front frame 3 and the front upper end of the main body portion 3b is slightly increased. Therefore, the warp group is caused by the downward rotation of the front portion 3a of the seat frame 3. 9 is tensioned to extend in the front-rear direction.
[0040]
The tension acting on the warp yarn group 9 is absorbed mainly by the high-density portion of the weft yarn group 8 being stretched, and the stretch of the high-density portion in the weft yarn group 8 (that is, the elastic restoring force) is The part 3a is returned and rotated.
[0041]
As described above, the high-density portion of the weft group 8 that is highly elastic applies tension in the front-rear direction to the warp group 9, and as a result, even if a return member such as a spring is not provided, the seat The front portion 3a of the work frame 3 can be automatically returned and rotated.
[0042]
Actually, when the person is seated, the warp group 9 is tensioned, but the warp group 9 is bent in a square shape when viewed from the side. group 9, acts to cause the front 3 a of the seat frame 3 as indicated by the black arrow in FIG. 4 (a) also considered to play, even by this cause the action, the front portion 3a of the seat frame 3 It is thought that it will return and rotate more reliably.
[0043]
In addition, when the high-density part does not exist in the weft group 8, the warp group 9 is merely sunk as a whole by the downward rotation of the front part of the seat frame 3, so that the warp group 9 is hung by sitting. It is considered that the tension does not basically act to cause the front portion 3a of the seat frame 3.
[0044]
(2). Second embodiment (FIG. 5)
The front portion 3a of the sitting frame 3 does not need to be rotated excessively downward, and may be rotated to such an extent that the seated person can be prevented from pushing up the thigh. Therefore, it is preferable to provide stopper means for restricting the downward rotation angle of the front portion 3a.
[0045]
As an example of the stopper means, in FIG. 5A, a lower portion 10a of the rear end surface of the rearward protruding portion 10 of the front portion 3a in the seat frame 3 is cut obliquely, and the lower portion 10a and the main body portion 3b are separated. A V-groove is formed between the cutout portion 11 and opened downward in a side view.
[0046]
Other stopper means, for example, on the lower surface of the front 3a, projecting a stopper that extends rearward along the lower surface of the main body portion 3 b, stopper body portion 3 b the front 3a is somewhat downward rotation It is also possible to set to hit the lower surface.
[0047]
In the embodiment of FIG. 5A, as a means for preventing the upward rotation of the front portion 3a of the seat frame 3, a stopper portion that hits the rearward convex portion 10 of the front portion 3a and the upper portion of the notch portion 11 in the main body portion 3b. 10b is formed.
[0048]
When the upward rotation prevention means is provided in this way, the posture of the seat 1 is maintained even if the front portion of the seat 1 is grasped and lifted. For example, the chair is lifted by grasping the front portion of the seat 1 and the backrest. There is an advantage that can be done safely.
[0049]
As a means for restricting the rotation range of the front portion 3a of the seat frame 3, as shown in FIG. 5B , a restriction pin 12 is provided on the main body portion 3b, and the rearward projection 10 of the front portion 3a has an arc shape. A long hole 12 ′ may be provided (the pin 12 may be provided in the front portion 3 a and the long hole 12 ′ may be provided in the main body portion 3 a). Of course, other structures can be employed.
[0050]
(3). Third embodiment (FIGS. 6 to 7)
6 to 7 show a third embodiment. 6 is a partially broken plan view, and FIG. 7 is a sectional view taken along the line VII-VII in FIG.
[0051]
In the third embodiment, the front portion 3a of the seat frame 3 is integrally formed with the main body portion 3b by insert molding, and the front portion 3a is made of a soft synthetic resin that can be bent and deformed.
[0052]
In order to secure the attachment strength of the front part 3a to the main body part 3b, a projection 13 is provided at the front end of the main body part 3b. The main body 3b may be made of synthetic resin or metal. Further, the left and right longitudinal portions of the front portion 3a may be made of a hard material, and only the left and right side portions extending in the front-rear direction may be made of a soft material (this structure is preferable from the viewpoint of shape retention of the seat).
[0053]
(4). Fourth embodiment (FIG. 8)
FIG. 8 shows that the front portion 3a of the seat frame 3 has an inelastic structure, and the front portion 3a is rotated downward by connecting the main body portion 3b and the front portion 3a with a leaf spring 14 embedded in both. It is allowed to move.
[0054]
When the front end of the seat 1 is pushed downward by the thigh of the seated person, a moment is applied to the front portion 3a of the seat frame 3, so that the front portion 3a rotates downward with a light force. Therefore, the seated person can turn the front portion 3a of the seat frame 3 downward without feeling uncomfortable (compressed feeling).
[0055]
(5). Fifth embodiment (FIG. 9)
In the backrest 2 of the frame structure, when a phenomenon occurs in which the back is compressed, for example, at the upper portion of the back frame 4 in the rocking posture, the upper portion 4a of the back frame 4 is attached to the main body portion as schematically shown in FIG. It is only necessary to be connected so that it can tilt backward.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a seat body of a chair according to a first embodiment.
FIG. 2 is a partially broken plan view of a seat.
FIG. 3 is a partially broken plan view of a seat.
4A is a sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 3, and FIG. 4B is a diagram for explaining the operation.
FIG. 5 is a diagram showing a second embodiment.
FIG. 6 is a partially broken plan view of a third embodiment.
7 is a cross-sectional view taken along the line VII-VII in FIG.
FIG. 8 is a side sectional view of a fourth embodiment.
FIG. 9 is a side view of the fifth embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Seat 2 Backrest 3 Seat frame 3a Front part 3b Body part 4 Back frame 5 Seat net 6 Back net 5b Front part of seat net (high elastic part)
7 pin 8 weft group 9 warp group

Claims

Has become a net such a ring-shaped frame Zhang was structured and formed with wearing sitting person's body seat to receive in said net such, the net such may warp group extending in the longitudinal direction in a plan view A woven fabric or knitted fabric entangled with a weft group extending in the left-right direction, and using a high elastic yarn as the weft group,
While the frame is composed of a front part and a main body part connected to the front part so as to be pivotable downward,
A portion of the weft group that overlaps the center of rotation of the front portion of the frame and both the front and rear sides thereof is a highly elastic portion having a higher elastic force than the rear portion thereof,
The front part of the frame is rotated back by the elastic restoring force of the high elastic part.
Chair.

The high elastic part has a higher elastic force than the rear part by increasing the density of the weft group.
The chair according to claim 1.