JP4065711B2 - Silver halide color photographic light-sensitive material - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものであり、特に色再現性、迅速処理性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真感光材料は、安価に安定した品質で高画質の画像を提供する材料として今日まで広く用いられてきているが、ユーザーの高画質化、品質安定化、高生産性化への要求はますます高まっている。高画質化の要求に対しては、白色度、色再現性、鮮鋭性等の改良が求められており、品質安定化の要求に対しては、感光材料の製造安定性、未露光状態での経時保存での安定性、現像処理時の性能安定性の改良が必要とされている。また、生産性の向上に対しては処理の迅速化が強く求められている。
【0003】
カラーペーパーやカラーリバーサル等の直接鑑賞用に用いられる写真感光材料においては、特に色再現性が重要である。色再現性の改良には、第一には、色素形成カプラー(以下、単にカプラーともいう)と現像主薬の酸化体とのカップリング反応により形成される色素自身が不要吸収が少なく吸収特性に優れることが必要である。また、それに加えて、増感色素やイラジエーション防止染料などの残色が少ないこと、かぶりが少ないことなどが重要である。
また、形成色素の色再現性を十分に発揮するには、現像処理時の安定性が重要である。特に生産性向上の観点からは、ハロゲン化銀カラー写真感光材料のハロゲン化銀乳剤量の削減、感光材料の薄層化を実現できる技術が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、色再現性に優れるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあり、また、更には迅速処理性に優れるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにある。
【0005】
本発明者らは鋭意検討の結果、以下のハロゲン化銀カラー写真感光材料によって本発明の目的が達成されることを見出した。
(1)支持体上にイエロー発色感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色感光性ハロゲン化銀乳剤層、及びシアン発色感光性ハロゲン化銀乳剤層の各層を少なくとも一層ずつ有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、下記一般式(I)で表されるイエロー色素形成カプラーの少なくとも一種と下記一般式(CC−I)で表されるシアン色素形成カプラーの少なくとも一種とを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0006】
【化4】
【0007】
式中、Qは−C ( −R11 ) =C ( −R12 ) −SO 2 −で表される基(R11、R12は互いに結合して−C=C−とともに5〜7員環を形成する基、もしくはそれぞれ独立に水素原子または置換基を示す。)を表す。R1は置換基を表す。R2は置換基を表す。mは0以上5以下の整数を表す。mが2以上のとき複数のR2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。Xは現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表す。
【0008】
【化5】
【0009】
一般式(CC−I)中、Gaは−C(R23)=もしくは−N=を表し、Gaが−N=を表すときGbは−C(R23)=を表し、Gaが−C(R23)=を表すときGbは−N=を表す。R21及びR22は、各々独立にハメットの置換基定数σp値が0.20以上1.0以下の電子吸引性基を表す。R23は置換基を表す。Yは、水素原子または現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表す。
(2)前記一般式(I)で表されるイエロー色素形成カプラーが下記一般式(II)で表されるイエロー色素形成カプラーであることを特徴とする(1)項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0010】
【化6】
【0011】
式中、R1は置換基を表す。R2は置換基を表す。mは0以上5以下の整数を表す。mが2以上のとき複数のR2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。R3は置換基を表す。nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR3はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。Xは現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表す。
(3)前記一般式(II)で表されるイエロー色素形成カプラーにおいて、R1が置換または無置換のアルキル基であることを特徴とする(2)項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(4)前記Xが、窒素原子で離脱する基であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明をより詳細に説明する。
(色素形成カプラー)
本発明に使用される一般式(I)で表される化合物(本明細書では色素形成カプラーとも称す)を詳細に説明する。
【0013】
【化7】
【0014】
式中、R1は水素原子以外の置換基を表す。この置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基、ビシクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アルキルアミノ基、アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、スルホンアミド基(アルキルまたはアリールスルホニルアミノ基)、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルまたはアリールスルフィニル基、アルキルまたはアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールまたはヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が挙げられる。
【0015】
なお、上述の置換基はさらに置換基で置換されていてもよく、該置換基としては上述の基が挙げられる。
【0016】
好ましくは、R1は、置換もしくは無置換のアルキル基である。R1の総炭素数は1以上60以下が好ましく、6以上50以下がより好ましく、11以上40以下がさらに好ましく16以上30以下が最も好ましい。R1が置換アルキル基である場合の置換基としては前述のR1の置換基として挙げた例が挙げられる。
また、R1のアルキル基自身の炭素数は1〜40が好ましく、3〜36がより好ましく、さらに好ましくは8〜30である。
【0017】
好ましくはR1は、炭素数11以上の無置換アルキル基、もしくは2位、3位あるいは4位にアルコキシ基またはアリールオキシ基が置換したアルキル基であり、さらに好ましくは、炭素数16以上の無置換アルキル基、もしくは3位にアルコキシ基またはアリールオキシ基が置換したアルキル基であり、最も好ましくはC16H33基、C18H37基、3−ラウリルオキシプロピル基、もしくは3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基である。
【0018】
一般式(I)においてQは−C(−R11)=C(−R12)−SO2 −で表される基を表す(本発明においてこれらの基の表記はこれらの基で表される基の結合の向きを制限するものではない)。ここで、R11、R12は互いに結合して−C=C−とともに5〜7員環を形成する基、もしくはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。形成される5員〜7員の環は飽和または不飽和環であり、該環は脂環、芳香環、ヘテロ環であってもよく、例えば、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環が挙げられる。また置換基としては前述のR1の置換基として挙げた例が挙げられる。
【0019】
これらの各置換基や複数の置換基が互いに結合して形成した環は、更に置換基(前述のR1の置換基として例示した基が挙げられる)で置換されてもよい。
【0020】
一般式(I)において、R2は水素原子以外の置換基を表す。この置換基の例としては前述のR1の置換基の例として挙げたものが挙げられる。好ましくはR2はハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルキル基(例えばメチル、イソプロピル)、アリール基(たとえばフェニル、ナフチル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、イソプロピルオキシ)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ)、アミノ基(例えばジメチルアミノ、モルホリノ)、アシルアミノ基(例えばアセトアミド)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えばN−メチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル)、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル)、アリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、ドデシルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、ナフチルチオ)、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基である。なおR2が−CONH−基に対してオルト位にある場合、好ましくはハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、アルキルチオ基、アリールチオ基である。
本発明においては少なくとも1つのR2が−CONH−基に対してオルト位にある場合が好ましい。
【0021】
一般式(I)において、mは0以上5以下の整数を表す。mが2以上のとき複数のR2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。
mは好ましくは0〜3であり、0〜2がより好ましく、1〜2がさらに好ましく、2である場合が最も好ましい。
【0022】
一般式(I)においてXは現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表す。現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基の例としては窒素原子で離脱する基、酸素原子で離脱する基、イオウ原子で離脱する基、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子)などが挙げられる。
窒素原子で離脱する基としては、ヘテロ環基(好ましくは5〜7員の置換もしくは無置換、飽和もしくは不飽和、芳香族(本明細書では4n+2個の環状共役電子を有するものを意味する)もしくは非芳香族、単環もしくは縮合環のヘテロ環基であり、より好ましくは、環構成原子が炭素原子、窒素原子および硫黄原子から選択され、かつ窒素原子、酸素原子および硫黄原子のいずれかのヘテロ原子を少なくとも一個有する5もしくは6員のヘテロ環基であり、例えばスクシンイミド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾピラゾール、ベンツイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジオン、チアゾリジン−2−オン、ベンツイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリンパラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミドン、6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミノ−1,3,4−チアゾリジン−4−オン)、カルボナミド基(例えばアセタミド、トリフルオロアセタミド)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド)、アリールアゾ基(例えばフェニルアゾ、ナフチルアゾ)、カルバモイルアミノ基(例えばN−メチルカルバモイルアミノ)などが挙げられる。
【0023】
窒素原子で離脱する基のうち、好ましいものはヘテロ環基であり、さらに好ましいものは、環構成原子として窒素原子を1、2、3または4個有する芳香族ヘテロ環基、または下記一般式(L)で表されるヘテロ環基である。
【0024】
【化8】
【0025】
式中、Lは−NC(=O)−と共に5〜6員環の含窒素ヘテロ環を形成する残基を表す。
これらの例示は上記ヘテロ環基の説明の中で挙げており、これらが更に好ましい。
なかでも、Lは5員環の含窒素ヘテロ環を形成する残基が好ましい。
【0026】
酸素原子で離脱する基としては、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、1−ナフトキシ)、ヘテロ環オキシ基(例えばピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ)、アルコキシ基(例えばメトキシ、ドデシルオキシ)、カルバモイルオキシ基(例えばN,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルバモイルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ)、アルキルスルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオキシ)、アリールスルホニルオキシ基(例えばベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)などが挙げられる。
酸素原子で離脱する基のうち、好ましいものはアリールオキシ基、アシルオキシ基、ヘテロ環オキシ基である。
【0027】
イオウ原子で離脱する基としては、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、ナフチルチオ)、ヘテロ環チオ基(例えばテトラゾリルチオ、1,3,4−チアジアゾリルチオ、1,3,4−オキサゾリルチオ、ベンツイミダゾリルチオ)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、オクチルチオ、ヘキサデシルチオ)、アルキルスルフィニル基(例えばメタンスルフィニル)、アリールスルフィニル基(例えばベンゼンスルフィニル)、アリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル)、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル)などが挙げられる。
イオウ原子で離脱する基のうち、好ましいものはアリールチオ基、ヘテロ環チオ基であり、ヘテロ環チオ基がより好ましい。
【0028】
Xは置換基により置換されていてもよく、Xを置換する置換基の例としては前述のR1の置換基の例として挙げたものが挙げられる。
Xは、好ましくは窒素原子で離脱する基、酸素原子で離脱する基、イオウ原子で離脱する基であり、より好ましくは窒素原子で離脱する基であり、更に好ましくは、窒素原子で離脱する基で述べた好ましい基の順に好ましい。
Xの好ましい基をさらに説明すると、窒素原子で離脱する基が好ましいが、窒素原子を少なくとも2個(好ましくは2個)有する芳香族ヘテロ環基(好ましくは5員環の芳香族ヘテロ環基で、置換基を有してもよいピラゾール基など)または前記一般式(L)で表される基が特に好ましい。
【0029】
またXは写真性有用基であってもよい。この写真性有用基としては、現像抑制剤、脱銀促進剤、レドックス化合物、色素、カプラー等、あるいはこれらの前駆体が挙げられる。
なお、本発明においては、好ましくは上記のような写真性有用基でない方が好ましい。
【0030】
カプラーを感光材料中で不動化するために、Q、R1、X、あるいはR2の少なくとも1つは置換基を含めた総炭素数が8以上50以下であることが好ましく、より好ましくは総炭素数が10以上40以下である。
【0031】
本発明に使用される一般式(I)で表される化合物のうち、好ましい化合物を下記一般式(II)で表すことができる。
以下に本発明に使用される一般式(II)で表される化合物(本明細書では色素形成カプラーとも称す)を詳細に説明する。
【0032】
【化9】
【0033】
一般式(II)において、R1、R2、m、Xは一般式(I)において述べたものと同じものを表し、好ましい範囲も同様である。
【0034】
一般式(II)において、R3は置換基を表す。この置換基の例としては前述のR1の置換基の例として挙げたものが挙げられる。好ましくはR3はハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルキル基(例えばメチル、イソプロピル)、アリール基(たとえばフェニル、ナフチル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、イソプロピルオキシ)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ)、アミノ基(例えばジメチルアミノ、モルホリノ)、アシルアミノ基(例えばアセトアミド)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えばN−メチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル)、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル)、アリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル)、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基である。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR3はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。
【0035】
本発明において一般式(I)もしくは一般式(II)で表されるカプラーのうち、好ましい具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なおカップリング位の水素原子(Xが置換する炭素原子上の水素原子)が、カップリング位に結合したC=N部の窒素原子(環構成している、R1が結合していない窒素原子)上に移動した互変異性体も本発明に含まれることとする。
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
なお、以降の説明において、以上に示された例示化合物(色素形成カプラーとも称す)を引用する場合、それぞれの例示化合物に付された括弧書きの番号(x)を用いて、「カプラー(x)」と表示することとする。
【0047】
以下に上記一般式(I)もしくは一般式(II)で表される化合物の具体的な合成例を示す。
【0048】
合成例1:カプラー(1)の合成
カプラー(1)は、下記に示すルートにより合成した。
【0049】
【化19】
【0050】
40%メチルアミン水溶液38.8gとアセトニトリル200mlの溶液に、氷冷下オルトニトロベンゼンスルホニルクロライド44.3gを少量ずつ撹拌しながら添加した。系の温度を室温まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒から晶析して28.6gの化合物(A−1)を得た。
【0051】
還元鉄44.8g、塩化アンモニウム4.5gをイソプロパノール270ml、水45mlに分散し、1時間加熱還流した。これに化合物(A−1)25.9gを少量ずつ撹拌しながら添加した。さらに1時間加熱還流した後、セライトを通して吸引ろ過した。濾液に酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、化合物(A−2)の油状物21.5gを得た。
【0052】
化合物(A−2)18.9g、イミノエーテル(A−0)の塩酸塩39.1g、エチルアルコール200mlの溶液を加熱還流下1日撹拌した。更にイミノエーテルの塩酸塩19.2gを加え加熱還流下さらに1日撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒から晶析して21.0gの化合物(A−3)を得た。
【0053】
化合物(A−3)5.6g、2−メトキシ−5−テトラデシルオキシカルボニルアニリン7.2g、m−ジクロルベンゼン20mlの溶液を加熱還流下6時間撹拌した。冷却後ヘキサンを加えて晶析して8.8gの化合物(A−4)を得た。
【0054】
化合物(A−4)5.4gの塩化メチレン110mlの溶液に、氷冷下、臭素0.45mlの塩化メチレン溶液10mlを滴下した。室温にて30分撹拌した後、塩化メチレン、水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、化合物(A−5)の粗製物を得た。
【0055】
5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン3.5g、トリエチルアミン3.8mlをN,N−ジメチルアセトアミド110mlに溶解し、これに室温下、先に合成した化合物(A−5)の粗製物すべてをアセトニトリル25mlに溶解したものを10分間で滴下し、室温にて2時間撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を0.1規定水酸化カリウム水溶液、希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、アセトン、ヘキサン混合溶媒を溶離液として用いて精製し、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒から晶析してカプラー(1)4.7gを得た。
【0056】
合成例2:カプラー(3)の合成
カプラー(3)は、下記に示すルートにより合成した。
【0057】
【化20】
【0058】
3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピルアミン438g、トリエチルアミン210ml、アセトニトリル1lの溶液に、氷冷下オルトニトロベンゼンスルホニルクロライド333gを少量ずつ撹拌しながら添加した。系の温度を室温まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒から晶析して588gの化合物(B−1)を得た。
【0059】
還元鉄84.0g、塩化アンモニウム8.4gをイソプロパノール540ml、水90mlに分散し、1時間加熱還流した。これに化合物(B−1)119gを少量ずつ撹拌しながら添加した。さらに2時間加熱還流した後、セライトを通して吸引ろ過した。濾液に酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、化合物(B−2)の油状物111gを得た。
【0060】
化合物(B−2)111g、イミノエーテル(A−0)の塩酸塩68.4g 、エチルアルコール150mlの溶液を加熱還流下1時間撹拌した。更にイミノエーテルの塩酸塩4.9gを加え加熱還流下さらに30分撹拌した。冷却後吸引濾過し、濾液にp−キシレン100mlを加え、エタノールを留去しながら4時間加熱還流した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒を溶離液として用いて精製し、メタノールから晶析して93.1gの化合物(B−3)を得た。
【0061】
化合物(B−3)40.7g、2−メトキシアニリン18.5g、p−キシレン10mlの溶液を加熱還流下6時間撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒を溶離液として用いて精製し、油状の化合物(B−4)37.7gを得た。
【0062】
化合物(B−4)24.8gの塩化メチレン400mlの溶液に、氷冷下、臭素2.1mlの塩化メチレン溶液35mlを滴下した。氷冷下30分撹拌した後、塩化メチレン、水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、化合物(B−5)の粗製物を得た。
【0063】
5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン15.5g、トリエチルアミン16.8mlをN,N−ジメチルアセトアミド200mlに溶解し、これに室温下、先に合成した化合物(B−5)の粗製物すべてをアセトニトリル40mlに溶解したものを10分間で滴下し、40℃まで昇温して30分撹拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機層を0.1規定水酸化カリウム水溶液、希塩酸水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、アセトン、ヘキサン混合溶媒を溶離液として用いて精製し、酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒から晶析してカプラー(3)23.4gを得た。
【0064】
次に一般式(CC−I)で表されるカプラーについて説明する。
【0065】
【化21】
【0066】
一般式(CC−I)中、Gaは−C(R13)=もしくは−N=を表し、Gaが−N=を表すときGbは−C(R23)=を表し、Gaが−C(R23)=を表すときGbは−N=を表す。R21及びR22はいずれもハメットの置換基定数σp値が0.20以上1.0以下の電子吸引性基であるが、R21とR22のσp値の和が0.65以上である事が望ましい。本発明に使用されるカプラーはこのような強い電子吸引性基の導入によりシアンカプラーとして優れた性能を有するものである。R21とR22のσp値の和としては、好ましくは0.70以上であり、上限としては1.8程度である。
【0067】
本発明においてR21及びR22はハメットの置換基定数σp値(以下、単にσp値という)が0.20以上1.0以下の電子吸引性基である。好ましくは、σp値が0.30以上0.8以下の電子吸引性基である。ハメット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年にL. P. Hammett により提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則によりもとめられた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に記載あるが、例えば、J.A.Dean編「Lange's Handbook of Chemistry」第12版、1979年(McGraw−Hill)や「化学の領域増刊」、122号、96〜103頁、1979年(南江堂)Chemical Reviews,91巻、165頁〜195頁、1991年に詳しい。本発明においてR21及びR22はハメットの置換基定数σp値により規定されるが、これらの成書に記載の文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなくその値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれる限り包含されることは勿論である。
【0068】
σp値が0.20以上1.0以下の電子吸引性基であるR21及びR22の具体例としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、σp0.20以上の他の電子吸引性基で置換されたアリール基、複素環基、塩素原子、臭素原子、アゾ基、又はセレノシアネート基があげられる。これらの置換基のうち更に置換基を有することが可能な基は、後述するR23で挙げるような置換基を更に有してもよい。
【0069】
尚、脂肪族オキシカルボニル基は、その脂肪族部位が直鎖状、分枝鎖状または環状でもよく、飽和でも不飽和結合を含んでいてもよい脂肪族部位であり、脂肪族オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルケニルオキシカルボニル等を含むものである。
【0070】
代表的なσp値が0.2以上1.0以下の電子吸引性基のσp値を挙げると、臭素原子(0.23)、塩素原子(0.23)、シアノ基(0.66)、ニトロ基(0.78)、トリフルオロメチル基(0.54)、トリブロモメチル基(0.29)、トリクロロメチル基(0.33)、カルボキシル基(0.45)、アセチル基(0.50)、ベンゾイル基(0.43)、アセチルオキシ基(0.31)、トリフルオロメタンスルホニル基(0.92)、メタンスルホニル基(0.72)、ベンゼンスルホニル基(0.70)、メタンスルフィニル基(0.49)、カルバモイル基(0.36)、メトキシカルボニル基(0.45)、エトキシカルボニル基(0.45)、フェノキシカルボニル基(0.44)、ピラゾリル基(0.37)、メタンスルホニルオキシ基(0.36)、ジメトキシホスホリル基(0.60)、スルファモイル基(0.57)などである。
【0071】
R21として好ましくはシアノ基、脂肪族オキシカルボニル基(炭素数2〜36の直鎖または分岐鎖アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、シクロアルコキシカルボニル基、シクロアルケニルオキシカルボニル基であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、2−エチルヘキシロキシカルボニル、sec−ブチルオキシカルボニル、オレイルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、プロパギルオキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルシクロヘキシルオキシカルボニル)、ジアルキルホスホノ基(炭素数2〜36のジアルキルホスホノ基であり、例えば、ジエチルホスホノ、ジメチルホスホノ)、アルキルもしくはアリールスルホニル基(炭素数1〜36のアルキルまたはアリールスルホニル基であり、例えばメタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、フッ素化アルキル基(炭素数1〜36のフッ素化アルキル基であり、例えばトリフロロメチル)を表わす。R21として特に好ましくはシアノ基、脂肪族オキシカルボニル基、フッ素化アルキル基であり、シアノ基が最も好ましい。
【0072】
R22として好ましくは、R21で挙げたような脂肪族オキシカルボニル基、カルバモイル基(炭素数1〜36のカルバモイル基であり、例えば、ジフェニルカルバモイル、ジオクチルカルバモイル)、スルファモイル基(炭素数1〜36のスルファモイル基であり、例えば、ジメチルスルファモイル、ジブチルスルファモイル)、R21で挙げたようなジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基(炭素数12〜50のジアリールホスホノ基であり、例えばジフェニルホスホノ、ジ(p−トルイル)ホスホノ)を表わす。R22として特に好ましくは、下記一般式で表わされる、脂肪族オキシカルボニル基である。
【0073】
【化22】
【0074】
式中、R1’、R2’は、各々独立に脂肪族基を表わし、例えば炭素数1〜36の、直鎖または分岐鎖アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミル、t−オクチル、トリデシル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表わす。R3’、R4’、R5’は、各々独立に水素原子又は、脂肪族基を表わす。脂肪族基としては、先にR1’、R2’で挙げた基が挙げられる。R3’、R4’、R5’は好ましくは水素原子である。
【0075】
Wは、5〜8員環を形成するのに必要な、非金属原子群を表わし、この環は置換されていてもよいし、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。好ましい非金属原子としては、窒素原子、酸素原子、イオウ原子又は炭素原子が挙げられ、更に好ましくは、炭素原子である。
【0076】
Wで形成される環としては、例えばシクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環、シクロヘキセン環、ピペラジン環、オキサン環、チアン環等が挙げられ、これらの環は、後述するR23で表わされるような置換基で置換されていてもよい。
【0077】
Wで形成される環として好ましくは置換されてもよいシクロヘキサン環であり、特に好ましくは、4位が炭素数1〜36のアルキル基(後述のR23で表わされるような置換基で置換されていてもよい)で置換されたシクロヘキサン環である。
【0078】
R23は置換基を表す。
R23で表される置換基の例としては、アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミル、アダマンチル、1−メチルシクロプロピル、t−オクチル、シクロヘキシル、2−メタンスルホニルエチル、3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3−{4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピル、2−エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シクロペンチル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピルなど)、アラルキル基(例えば、ベンジル、4−メトキシベンジル、2−メトキシベンジルなど)、アリール基(例えばフェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4−テトラデカンアミドフェニルなど)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ドデシルエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ、2−フェノキシエトキシなど)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイルフェノキシ)、アミノ基(アニリノ基を含む;例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、アニリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、t−ブチルアミノ、2−メトキシアニリノ、3−アセチルアミノアニリノ、シクロヘキシルアミノなど)、アシルアミノ基(例えばアセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンアミド、2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ}デカンアミド)、
【0079】
ウレイド基(例えばフェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、オクチルチオ、テトラデシルチオ、2−フェノキシエチルチオ、3−フェノキシプロピルチオ、3−(4−t−ブチルフェノキシ)プロピルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、3−ペンタデシルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ、4−テトラデカンアミドフェニルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えばメトキシカルボニルアミノ、テトラデシルオキシカルボニルアミノ)、カルバモイルオキシ基(例えばN−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、複素環チオ基(例えば2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)が挙げられる。
【0080】
R23として好ましくは、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アリールチオ基、アルキルチオ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイルオキシ基、複素環チオ基から選ばれる置換基が好ましく、これらはさらに置換基(以下に示すR23の置換基)を有していても良い。
R23は、さらに好ましくは、脂肪族基(好ましくはアルキル基、アラルキル基)、アリール基、アルコキシ基またはアシルアミノ基あり、これらはR23で挙げた置換基でさらに置換されていてもよい。
【0081】
Yは、水素原子若しくは、現像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表わす。
【0082】
好ましいYは、水素原子、ハロゲン原子、アリールオキシ基、複素環アシルオキシ基、ジアルキルホスホノオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基又はカルバモイルオキシ基である。また、離脱基または離脱基から放出される化合物が更に現像主薬酸化体(好ましくは芳香族第1級アミンカラー現像主薬酸化体)と反応する性質を有しているものも好ましい。例えば離脱基が非発色カプラー、ハイドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導体、スルホンアミドフェノール誘導体などが挙げられる。
【0083】
一般式(CC−I)で表されるカプラーは、R22またはR23の基が一般式(CC−I)で表されるカプラー残基を含有していて二量体以上の多量体を形成していたり、R22又はR23の基が高分子鎖を含有していて単重合体若しくは共重合体を形成していてもよい。高分子鎖を含有している単重合体若しくは共重合体とは一般式(CC−I)で表されるカプラー残基を有する付加重合体エチレン型不飽和化合物の単独もしくは共重合体が典型例である。この場合、一般式(CC−I)で表されるカプラー残基を有するシアン発色繰り返し単位は重合体中に1種類以上含有されていてもよく、共重合成分としてアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステル類の如き現像主薬酸化体とカップリングしない非発色性のエチレン型モノマーの1種または1種以上を含む共重合体であってもよい。
【0084】
以下に一般式(CC−I)のカプラーの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0085】
【化23】
【0086】
【化24】
【0087】
【化25】
【0088】
【化26】
【0089】
【化27】
【0090】
【化28】
【0091】
【化29】
【0092】
【化30】
【0093】
【化31】
【0094】
【化32】
【0095】
【化33】
【0096】
【化34】
【0097】
【化35】
【0098】
【化36】
【0099】
【化37】
【0100】
一般式(CC−1)で表されるカプラーは、公知の方法、例えばJ.C.S.,1961年、第518頁、 J.C.S.,1962年、第5149頁、Angew. Chem.,第72巻、第956頁(1960年)、Berichte, 第97巻、第3436頁(1964年)等に記載の方法及びそれらに引用されている文献または類似の方法によって合成することができる。
【0101】
一般式(I)、(II)または(CC−I)のいずれかで表されるカプラーは、種々の公知分散法により感光材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応じて低沸点溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液に乳化分散してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分散法が好ましい。
【0102】
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,027号などに記載されている。また、ポリマー分散法のひとつとしてのラテックス分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願第(OLS)2,541,274号、同第2,541,230号、特公昭53−41091号及び欧州特許公開第029104号などに記載されており、また有機溶媒可溶性ポリマーによる分散についてはPCT国際公開第WO88/00723号明細書に記載されている。
【0103】
前述の水中油滴分散法に用いることのできる高沸点溶媒としては、フタール酸エステル類(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレート)、リン酸またはホスホン酸のエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチルブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスフェート)、クエン酸エステル類(例えばクエン酸トリブチル、クエン酸トリヘキシル)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリルアミド)、アルコール類またはフェノール類(例えば、イソステアリルアルコール,2,4−ジ−tert−アミルフェノール)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブトキシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジエチルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオクチルトシレート)、アニリン誘導体(例えば、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリン)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラフィン類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノール、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノール)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸、ジフェニルリン酸)等が挙げられる。また、上記高沸点溶媒以外に、例えば特開平6−258803号に記載の化合物を高沸点溶媒として用いることも好ましい。
【0104】
これらのうち、リン酸エステル類が好ましく、またそれと併せてアルコール類またはフェノール類を使用することも好ましい。
【0105】
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、前記一般式(I)、(II)または(CC−I)のいずれかで表されるカプラーに対して併用する高沸点有機溶媒の量の比は、質量比で0から2.0が好ましく、より好ましくは0から1.0であり、特に0から0.5が好ましい。
【0106】
また、補助溶媒としては沸点が30℃以上約160℃以下の有機溶剤(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミド)を併用してもよい。
【0107】
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、前記一般式(I)、(II)または(CC−I)のいずれかで表されるカプラーの感光材料中の含有量は、好ましくは1m2あたり0.01g〜10g、より好ましくは1m2あたり0.1g〜2gであり、同一感光性乳剤層中のハロゲン化銀1モルあたり、好ましくは1×10-3モル〜1モルが適当であり、より好ましくは2×10-3モル〜3×10-1モルである。
【0108】
以下に、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、単に「感光材料」という場合がある)について詳細に説明する。
【0109】
本発明においてハロゲン化銀カラー写真感光材料は、支持体上に、イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層と、マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層と、シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層とをそれぞれ少なくとも一層有するハロゲン化銀カラー写真感光材料が好ましく用いられる。
本発明において、前記イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はイエロー発色層として、前記マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はマゼンタ発色層として及び前記シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はシアン発色層として機能する。該イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層に各々含有されるハロゲン化銀乳剤は、相互に異なる波長領域の光(例えば、青色領域、緑色領域及び赤色領域の光)に対して、感光性を有しているのが好ましい。
【0110】
本発明の感光材料は、前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する親水性コロイド層、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
【0111】
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、カラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラー反転フィルム、カラー反転印画紙、カラー印画紙、映画用カラーネガ、映画用カラーポジ、ディスプレイ感光材料、カラープルーフ(特にデジタルカラープルーフ)感光材料等に用いることができる。
【0112】
本発明においては、直接鑑賞用に用いられる感光材料、カラー印画紙(カラーペーパー)、ディスプレイ感光材料、カラープルーフ、カラー反転フイルム(カラーリバーサル)、カラー反転印画紙、映画用カラーポジで好ましく適用される。なかでも、カラー印画紙やカラー反転フイルムが好ましい。
本発明が、カラーペーパーに適用される場合は、特開平11−7109号に記載の感光材料等が好ましく、特に該特開平11−7109号の段落番号0071〜0087の記載は本明細書の一部としてそのまま取り込まれる。
本発明が、カラーネガフイルムに適用される場合は、特開平11−305396号の明細書の段落番号0115〜0217の記載が好ましく適用され、本明細書の一部として取り込まれる。
本発明が、カラー反転フイルムに適用される場合は、特開2001−142181号に記載の感光材料に好ましく、該明細書の段落番号0164〜0188の記載および特開平11−84601号の明細書の段落番号0018〜0021の記載が好ましく適用され、本明細書の一部として取り込まれる。
【0113】
以下に本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀感光材料に関して詳細に述べる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀粒子は、好ましくは実質的に{100}面を持つ立方体または14面体の結晶粒子(これらは粒子頂点が丸みを帯び、さらに高次の面を有していてもよい)または8面体の結晶粒子、または全投影面積の50%以上が{100}面または{111}面からなるアスペクト比2以上の平板状粒子が好ましい。アスペクト比とは、投影面積に相当する円の直径を粒子の厚さで割った値である。本発明では、立方体または{100}面を主平面とする平板状粒子または{111}面を主平面とする平板状粒子が好ましく適用される。
【0114】
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤としては、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩(沃)臭化銀乳剤等が用いられるが、迅速処理性の観点からは、塩化銀含有率が90モル%以上の塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、または塩臭沃化銀乳剤が好ましく、更に塩化銀含有率が98モル%以上の塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、または塩臭沃化銀乳剤が好ましい。このようなハロゲン化銀乳剤の中でも、ハロゲン化銀粒子のシェル部分に、全銀モルあたり0.01〜0.50モル%、より好ましくは0.05〜0.40モル%の沃塩化銀相を有するものも高感度が得られ、高照度露光適性に優れるため好ましい。また、ハロゲン化銀粒子の表面に全銀モルあたり0.2〜5モル%、より好ましくは0.5〜3モル%の臭化銀局在相を有するものが、高感度が得られ、しかも写真性能の安定化が図れることから特に好ましい。
【0115】
本発明における乳剤は、沃化銀を含有することがこのましい。沃化物イオンの導入は、沃化物塩の溶液を単独で添加させるか、或いは銀塩溶液と高塩化物塩溶液の添加と併せて沃化物塩溶液を添加しても良い。後者の場合は、沃化物塩溶液と高塩化物塩溶液を別々に、またはヨウ化物塩と高塩化物塩の混合溶液として添加しても良い。沃化物塩は、アルカリもしくはアルカリ土類沃化物塩のような溶解性塩の形で添加する。或いは米国特許第5,389,508号明細書に記載される有機分子から沃化物イオンを開裂させることで沃化物を導入することもできる。また別の沃化物イオン源として、微小沃化銀粒子を用いることもできる。
【0116】
沃化物塩溶液の添加は、粒子形成の一時期に集中して行っても良く、またある一定期間かけて行っても良い。高塩化物乳剤への沃化物イオンの導入位置は、高感度で低被りな乳剤を得る上で制限される。沃化物イオンの導入は、乳剤粒子のより内部に行うほど感度の増加が小さい。故に沃化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から、最も好ましくは80%より外側から行うのが良い。また沃化物塩溶液の添加は、好ましくは粒子体積の98%より内側で、最も好ましくは96%より内側で終了するのが良い。沃化物塩溶液の添加は、粒子表面から少し内側で終了することで、より高感度で低被りな乳剤を得ることができる。
【0117】
粒子内の深さ方向への沃化物イオン濃度の分布は、エッチング/TOF−SIMS(Time of Flight − Secondary Ion Mass Spectrometry)法により、例えばPhi Evans社製TRIFTII型TOF−SIMS(商品名)を用いて測定できる。TOF−SIMS法については、具体的には日本表面科学会編「表面分析技術選書 二次イオン質量分析法」丸善株式会社(1999年発行)に記載されている。エッチング/TOF−SIMS法で乳剤粒子を解析すると、沃化物塩溶液の添加を粒子の内側で終了しても、粒子表面に向けて沃化物イオンがしみ出していることが分析できる。本発明における乳剤が沃化銀を含有する場合、エッチング/TOF−SIMS法による分析で、沃化物イオンは粒子表面で濃度極大を有し、内側に向けて沃化物イオン濃度が減衰していることが好ましい。
【0118】
本発明の感光材料中の乳剤は、臭化銀局在層を有することが好ましい。
本発明における乳剤が臭化銀局在相を含有する場合、臭化銀含有率が少なくとも10モル%以上の臭化銀局在相を粒子表面にエピタキシャル成長させてつくることが好ましい。また、表層近傍に臭化銀含有率1モル%以上の最外層シェル部を有することが好ましい。
臭化銀局在相の臭化銀含有率は、1〜80モル%の範囲が好ましく、5〜70モル%の範囲が最も好ましい。臭化銀局在相は、本発明におけるハロゲン化銀粒子を構成する全銀量の0.1〜30モル%の銀から構成されていることが好ましく、0.3〜20モル%の銀から構成されていることが更に好ましい。臭化銀局在相中には、イリジウムイオン等のVIII族金属錯イオンを含有させることが好ましい。これらの化合物の添加量は目的に応じて広範囲にわたるが、ハロゲン化銀1モルに対して10-9〜10-2モルが好ましい。
【0119】
本発明においては、ハロゲン化銀粒子を形成及び/または成長させる過程で遷移金属イオンを添加し、ハロゲン化銀粒子の内部及び/または表面に金属イオンを組み込むことが好ましい。用いる金属イオンとしては遷移金属イオンが好ましく、なかでも、鉄、ルテニウム、イリジウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛であることが好ましい。さらにこれらの金属イオンは配位子を伴い6配位八面体型錯体として用いることがより好ましい。無機化合物を配位子として用いる場合には、シアン化物イオン、ハロゲン化物イオン、チオシアン、水酸化物イオン、過酸化物イオン、アジ化物イオン、亜硝酸イオン、水、アンモニア、ニトロシルイオン、または、チオニトロシルイオンを用いることが好ましく、上記の鉄、ルテニウム、イリジウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛のいずれの金属イオンに配位させて用いることも好ましく、複数種の配位子を1つの錯体分子中に用いることも好ましい。
【0120】
この中で本発明におけるハロゲン化銀乳剤には、高照度相反則不軌改良の目的で、少なくとも一つの有機配位子を持つイリジウムイオンを持つことが特に好ましい。
配位子として有機化合物を用いる場合、他の遷移金属の場合にも共通であるが、好ましい有機化合物としては主鎖の炭素数が5以下の鎖状化合物および/または5員環あるいは6員環の複素環化合物を挙げることが出来る。さらに好ましい有機化合物は分子内に窒素原子、リン原子、酸素原子、または、硫黄原子を金属への配位原子として有する化合物であり、最も好ましくはフラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンであり、さらにこれらの化合物を基本骨格としそれらに置換基を導入した化合物もまた好ましい。
特にこれらの中で、イリジウムイオンに好ましい配位子は、チアゾール配意子の中でも5−メチルチアゾールが特に好ましく用いられる。
【0121】
金属イオンと配位子の組み合わせとして好ましくは、鉄イオン及びルテニウムイオンとシアン化物イオンの組み合わせが挙げられる。これらの化合物においてシアン化物イオンは中心金属である鉄またはルテニウムへの配位数のうち過半数を占めることが好ましく、残りの配位部位はチオシアン、アンモニア、水、ニトロシルイオン、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ピラジン、または、4,4’−ビピリジンで占められることが好ましい。最も好ましくは中心金属の6つの配位部位が全てシアン化物イオンで占められ、ヘキサシアノ鉄錯体またはヘキサシアノルテニウム錯体を形成することである。これらシアン化物イオンを配位子とする錯体は粒子形成中に銀1モル当たり1×10-8モル〜1×10-2モル添加することが好ましく、1×10-6モル〜5×10-4モル添加することが最も好ましい。
【0122】
またイリジウムイオンは、有機配位子だけでなく、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、中でも塩化物イオンまたは臭化物イオンを用いることが好ましい。イリジウム錯体としては、前述の有機配位子をもつもの以外に、以下の具体的化合物を用いることが出来る。
[IrCl6]3-、[IrCl6]2-、[IrCl5(H2O)]2-、[IrCl5(H2O)]-、[IrCl4(H2O)2]-、[IrCl4(H2O)2]0、[IrCl3(H2O)3]0、[IrCl3(H2O)3]+、[IrBr6]3-、[IrBr6]2-、[IrBr5(H2O)]2-、[IrBr5(H2O)]-、[IrBr4(H2O)2]-、[IrBr4(H2O)2]0、[IrBr3(H2O)3]0および[IrBr3(H2O)3]+である。
【0123】
これらのイリジウム錯体は粒子形成中に銀1モル当たり1×10-10モル〜1×10-3モル添加することが好ましく、1×10-8モル〜1×10-5モル添加することが最も好ましい。ルテニウムおよびオスミウムを中心金属とした場合にはニトロシルイオン、チオニトロシルイオン、または水分子と塩化物イオンを配位子として共に用いることも好ましい。より好ましくはペンタクロロニトロシル錯体、ペンタクロロチオニトロシル錯体、または、ペンタクロロアクア錯体を形成することであり、ヘキサクロロ錯体を形成することも好ましい。これらの錯体は粒子形成中に銀1モル当たり1×10-10モル〜1×10-6モル添加することが好ましく、より好ましくは1×10-9モル〜1×10-6モル添加することである。
【0124】
本発明において上記の錯体は、ハロゲン化銀粒子形成時に反応溶液中に直接添加するか、ハロゲン化銀粒子を形成するためのハロゲン化物水溶液中、あるいはそれ以外の溶液中に添加し、粒子形成反応溶液に添加することにより、ハロゲン化銀粒子内に組み込むことが好ましい。さらにこれらの方法を組み合わせてハロゲン化銀粒子内へ含有させることも好ましい。
【0125】
これらの錯体をハロゲン化銀粒子に組み込む場合、粒子内部に均一に存在させることも好ましいが、特開平4−208936号、同2−125245号、同3−188437号各公報に開示されている様に、粒子表面層のみに存在させることも好ましく、粒子内部のみに錯体を存在させ粒子表面には錯体を含有しない層を付加することも好ましい。また、米国特許第5,252,451号および同第5,256,530号明細書に開示されているように、錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成して粒子表面相を改質することも好ましい。さらに、これらの方法を組み合わせて用いることも出来、複数種の錯体を1つのハロゲン化銀粒子内に組み込んでもよい。上記の錯体を含有させる位置のハロゲン組成には特に制限はなく、塩化銀層、塩臭化銀層、臭化銀層、沃塩化銀層、沃臭化銀層に何れに錯体を含有させることも好ましい。
【0126】
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均をとったもの)は、0.01μm〜2μmが好ましい。
また、それらの粒子サイズ分布は変動係数(粒子サイズ分布の標準偏差を平均粒子サイズで除したもの)20%以下、望ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下の所謂単分散なものが好ましい。このとき、広いラチチュードを得る目的で上記の単分散乳剤を同一層にブレンドして使用することや、重層塗布することも好ましく行われる。
【0127】
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することができる。これらの化合物の具体例は前出の特開昭62−215272号公報明細書の第39頁〜第72頁に記載のものが好ましく用いられる。更にEP0447647号に記載された5−アリールアミノ−1,2,3,4−チアトリアゾール化合物(該アリール残基には少なくとも一つの電子吸引性基を持つ)も好ましく用いられる。
【0128】
また、本発明において、ハロゲン化銀乳剤の保存性を高めるため、特開平11−109576号に記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11−327094号に記載のカルボニル基に隣接して、両端がアミノ基もしくはヒドロキシル基が置換した二重結合を有す環状ケトン類(特に一般式(S1)で表されるもので、段落番号0036〜0071は本明細書に取り込むことができる。)、特開平11−143011号に記載のスルホ置換のカテコールやハイドロキノン類(例えば、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、3,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,3−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリヒドロキシベンゼンスルホン酸およびこれらの塩など)、特開平11−102045号の一般式(I)〜(III)のいずれかで表される水溶性還元剤は本発明においても好ましく使用される。
【0129】
分光増感は、本発明の感光材料における各層の乳剤に対して所望の光波長域に分光感度を付与する目的で行われる。
本発明の感光材料において、青、緑、赤領域の分光増感に用いられる分光増感色素としては例えば、F.M.Harmer著 Heterocyclic compounds−Cyanine dyes and related compounds(John Wiley & Sons [New York,London]社刊1964年)に記載されているものを挙げることができる。具体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。また、特に塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子の赤感光性分光増感色素としては特開平3−123340号に記載された分光増感色素が安定性、吸着の強さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
【0130】
これらの分光増感色素の添加量は場合に応じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モルあたり0.5×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×10-3モルの範囲である。
【0131】
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感を施される。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添加に代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増感、あるいは還元増感等を単独もしくは併用して用いることができる。化学増感に用いられる化合物については、特開昭62−215272号の第18頁右下欄〜第22頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。このうち、特に、金増感を施したものであることが好ましい。金増感を施すことにより、レーザー光等によって走査露光したときの写真性能の変動を更に小さくすることができるからである。
【0132】
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に金増感を施すには、種々の無機金化合物や無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有する金(I)化合物を利用することができる。無機金化合物としては、例えば塩化金酸もしくはその塩、無機配位子を有する金(I)錯体としては、例えばジチオシアン酸金(I)カリウム等のジチオシアン酸金化合物やジチオ硫酸金(I)3ナトリウム等のジチオ硫酸金化合物等の化合物を用いることが好ましい。
【0133】
有機配位子を有する金(I)化合物としては、特開平4-267249号に記載のビス金(I)メソイオン複素環類、例えば四フッ化硼酸金(I)ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)、特開平11-218870号に記載の有機メルカプト金(I)錯体、例えばカリウム ビス(1−[3−(2−スルホナートベンズアミド)フェニル]−5−メルカプトテトラゾールカリウム塩)オーレート(I)5水和物、特開平4-268550号に記載の窒素化合物アニオンが配位した金(I)化合物、例えば、ビス(1−メチルヒダントイナート)金(I)ナトリウム塩四水和物、を用いることができる。また、米国特許第3、503、749号に記載されている金(I)チオレート化合物、特開平8-69074号、特開平8-69075号、特開平9-269554号に記載の金化合物、米国特許第5,620,841号、同第5,912,112号、同第5,620,841号、同第5,939,245号、同第5,912,111号に記載の化合物も用いることができる。
これらの化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり5×10-7〜5×10-3モル、好ましくは5×10-6〜5×10-4モルである。
【0134】
また、コロイド状硫化金を用いることも可能であり、その製造方法はリサーチ・ディスクロージャー(Reserch Disclosure,37154)、ソリッド ステート イオニクス(Solid State Ionics)第79巻、60〜66頁、1995年刊、Compt.Rend.Hebt.Seances Acad.Sci.Sect.B 第263巻、1328頁、1966年刊等に記載されている。コロイド状硫化金としてさまざまなサイズのものを利用でき、粒径50nm以下のものも用いることができる。添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり金原子として5×10-7〜5×10-3モル、好ましくは5×10-6〜5×10-4モルである。
本発明においては、金増感を更に他の増感法、例えば硫黄増感、セレン増感、テルル増感、還元増感あるいは金化合物以外を用いた貴金属増感等と組み合わせてもよい。
【0135】
本発明に係わる感光材料には、イラジエーションやハレーションを防止したり、セーフライト安全性等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0337490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール染料、シアニン染料)を添加することが好ましい。さらに、欧州特許EP0819977号明細書に記載の染料も本発明に好ましく添加される。これらの水溶性染料の中には使用量を増やすと色分離やセーフライト安全性を悪化するものもある。色分離を悪化させないで使用できる染料としては、特開平5−127324号、同5−127325号、同5−216185号に記載された水溶性染料が好ましい。
【0136】
本発明においては、水溶性染料の代わり、あるいは水溶性染料と併用しての処理で脱色可能な着色層が用いられる。用いられる処理で脱色可能な着色層は、乳剤層に直かに接してもよく、ゼラチンやハイドロキノンなどの処理混色防止剤を含む中間層を介して接するように配置されていてもよい。この着色層は、着色された色と同種の原色に発色する乳剤層の下層(支持体側)に設置されることが好ましい。各原色毎に対応する着色層を全て個々に設置することも、このうちに一部のみを任意に選んで設置することも可能である。また複数の原色域に対応する着色を行った着色層を設置することも可能である。着色層の光学反射濃度は、露光に使用する波長域(通常のプリンター露光においては400nm〜700nmの可視光領域、走査露光の場合には使用する走査露光光源の波長)において最も光学濃度の高い波長における光学濃度値が0.2以上3.0以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.5以上2.5以下、特に0.8以上2.0以下が好ましい。
【0137】
着色層を形成するためには、従来公知の方法が適用できる。例えば、特開平2−282244号3頁右上欄〜8頁に記載された染料や、特開平3−7931号3頁右上欄〜11頁左下欄に記載された染料のように固体微粒子分散体の状態で親水性コロイド層に含有させる方法、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法、色素をハロゲン化銀等の微粒子に吸着させて層中に固定する方法、特開平1−239544号に記載されているようなコロイド銀を使用する方法などである。色素の微粉末を固体状で分散する方法としては、たとえば、少なくともpH6以下では実質的に水不溶性であるが、少なくともpH8以上では実質的に水溶性である微粉末染料を含有させる方法が特開平2−308244号の第4〜13頁に記載されている。また、例えば、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法としては、特開平2−84637号の第18〜26頁に記載されている。光吸収剤としてのコロイド銀の調製法については米国特許第2,688,601号、同第3,459,563号に示されている。これらの方法のなかで微粉末染料を含有させる方法、コロイド銀を使用する方法などが好ましい。
【0138】
本発明をカラー印画紙に適用する場合は、イエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン発色性ハロゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも1層ずつ有してなることが好ましく、一般には、これらのハロゲン化銀乳剤層は支持体から近い順にイエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色性ハロゲン化銀乳剤層である。
しかしながら、これとは異なった層構成を取っても構わない。
【0139】
本発明の感光材料において、イエローカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層は支持体上のいずれの位置に配置されてもかまわないが、該イエローカプラー含有層にハロゲン化銀平板粒子を含有する場合は、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層又はシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層よりも支持体から離れた位置に塗設されていることが好ましい。また、発色現像促進、脱銀促進、増感色素による残色の低減の観点からは、イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層より、支持体から最も離れた位置に塗設されていることが好ましい。更に、Blix退色の低減の観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層の中央の層が好ましく、光退色の低減の観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は最下層が好ましい。また、イエロー、マゼンタ及びシアンのそれぞれの発色性層は2層又は3層からなってもよい。例えば、特開平4−75055号、同9−114035号、同10−246940号、米国特許第5,576,159号等に記載のように、ハロゲン化銀乳剤を含有しないカプラー層をハロゲン化銀乳剤層に隣接して設け、発色層とすることも好ましい。
【0140】
例えば写真用支持体としては、透過型支持体や反射型支持体を用いることができる。透過型支持体としては、セルロースナイトレートフィルムやポリエチレンテレフタレート、三酢酸セルロースフイルムなどの透明フィルム、更には2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)とエチレングリコール(EG)とのポリエステルやNDCAとテレフタル酸とEGとのポリエステル等に磁性層などの情報記録層を設けたものが好ましく用いられる。本発明においては反射支持体(反射型支持体)が好ましく、反射型支持体としては特に複数のポリエチレン層やポリエステル層でラミネートされ、このような耐水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に酸化チタン等の白色顔料を含有する反射支持体が好ましい。
【0141】
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写真構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−215272号、特開平2−33144号、欧州特許EP0,355,660A2号に記載されているもの、特に欧州特許EP0,355,660A2号に記載されているものが好ましく用いられる。更には、特開平5−34889号、同4−359249号、同4−313753号、同4−270344号、同5−66527号、同4−34548号、同4−145433号、同2−854号、同1−158431号、同2−90145号、同3−194539号、同2−93641号、欧州特許公開第0520457A2号等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好ましい。
【0142】
本発明に用いられる支持体として反射型支持体、透明支持体等が挙げられる。特に、本発明においては、前記の反射型支持体やハロゲン化銀乳剤、更にはハロゲン化銀粒子中にドープされる異種金属イオン種、ハロゲン化銀乳剤の保存安定剤又はカブリ防止剤、化学増感法(増感剤)、分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼンタ、イエローカプラー及びその乳化分散法、色像保存性改良剤(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着色層)、ゼラチン種、感光材料の層構成や感光材料の被膜pHなどについては、下記表に示す公報の各箇所に記載のものが特に好ましく適用できる。
【0143】
【表1】
【0144】
本発明において併用することができるシアン、マゼンタ及びイエローカプラーとしては、その他、特開昭62−215272号の第91頁右上欄4行目〜121頁左上欄6行目、特開平2−33144号の第3頁右上欄14行目〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目〜35頁右下欄11行目やEP0355,660A2号の第4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末行目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜63頁50行目に記載のカプラーも有用である。
また、本発明はWO98/33760号の一般式(II)及び(III)、特開平10−221825号の一般式(D)で表される化合物を添加してもよく、好ましい。
【0145】
本発明に用いられるシアン色素形成カプラー(単に、「シアンカプラー」という場合がある)は単独で使用しても併用してもよく、併用してもよいシアン色素形成カプラーとしては、フェノール系、ナフトール系のシアンカプラーが挙げられ、例えば、特開平10−333297号に記載の一般式(ADF)で表されるシアンカプラーが好ましい。上記以外のシアンカプラーとしては、欧州特許EP0488248号明細書及びEP0491197A1号明細書に記載のピロロアゾール型シアンカプラー、米国特許第5,888,716号に記載の2,5−ジアシルアミノフェノールカプラー、米国特許第4,873,183号、同第4,916,051号に記載の6位に電子吸引性基、水素結合基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラー、特に、特開平8−171185号、同8−311360号、同8−339060号に記載の6位にカルバモイル基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラーも好ましい。
【0146】
また、特開平2−33144号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧州特許EP0333185A2号明細書に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−32260号公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)、欧州特許EP0456226A1号明細書に記載のピロロピラゾール型シアンカプラー、欧州特許EP0484909号に記載のピロロイミダゾール型シアンカプラーを使用することもできる。
【0147】
本発明に用いられるマゼンタ色素形成カプラー(単に、「マゼンタカプラー」という場合がある)としては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼンタカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、発色性等の点で特開昭61−65245号に記載されたような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカプラー、特開昭61−65246号に記載されたような分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号に記載されたようなアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849A号や同第294,785A号に記載されたような6位にアルコキシ基やアリールオキシ基をもつピラゾロアゾールカプラーの使用が好ましい。特に、マゼンタカプラーとしては特開平8−122984号に記載の一般式(M−I)で表されるピラゾロアゾールカプラーが好ましく、該公報の段落番号0009〜0026はそのまま本発明に適用され、本明細書の一部として取り込まれる。これに加えて、欧州特許第854384号、同第884640号、特開2000−147725号、特開2001−356455号等に記載の3位と6位の両方に立体障害基を有するピラゾロアゾールカプラーも好ましく用いられる。
【0148】
また、本発明に用いられるイエロー色素形成カプラー(本明細書において、単に「イエローカプラー」という場合がある)は単独で使用しても他のイエロー色素形成カプラーと併用しても良く、これらのイエロー色素形成カプラーとしては、前記表中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0447969A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧州特許EP0482552A1号明細書に記載の環状構造を有するマロンジアニリド型イエローカプラー、欧州公開特許第953870A1号、同第953871A1号、同第953872A1号、同第953873A1号、同第953874A1号、同第953875A1号等に記載のピロール−2又は3−イルもしくはインドール−2又は3−イルカルボニル酢酸アニリド系カプラー、米国特許第5,118,599号明細書に記載されたジオキサン構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーが好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラーの使用が特に好ましい。これらのカプラーは、単独あるいは併用することができる。
【0149】
本発明に使用するカプラーは、前出表中記載の高沸点有機溶媒の存在下で(又は不存在下で)ローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第4,203,716号)に含浸させて、又は水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性コロイド水溶液に乳化分散させることが好ましい。好ましく用いることのできる水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーは、米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜15欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁〜30頁に記載の単独重合体又は共重合体が挙げられる。より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリルアミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定性等の上で好ましい。
【0150】
本発明においては公知の混色防止剤を用いることができるが、その中でも以下に挙げる公報に記載のものが好ましい。
例えば、特開平5−333501号に記載の高分子量のレドックス化合物、WO98/33760号、米国特許第4,923,787号等に記載のフェニドンやヒドラジン系化合物、特開平5−249637号、特開平10−282615号及び独国特許第19629142A1号等に記載のホワイトカプラーを用いることができる。また、特に現像液のpHを上げ、現像の迅速化を行う場合には独国特許第19618786A1号、欧州特許第839623A1号、欧州特許第842975A1号、独国特許19806846A1号及び仏国特許第2760460A1号等に記載のレドックス化合物を用いることも好ましい。
【0151】
本発明においては紫外線吸収剤としてモル吸光係数の高いトリアジン骨核を有する化合物を用いることが好ましく、例えば、以下の公報に記載の化合物を用いることができる。これらは、感光性層又は/及び非感光性に好ましく添加される。例えば、特開昭46−3335号、同55−152776号、特開平5−197074号、同5−232630号、同5−307232号、同6−211813号、同8−53427号、同8−234364号、同8−239368号、同9−31067号、同10−115898号、同10−147577号、同10−182621号、独国特許第19739797A号、欧州特許第711804A号及び特表平8−501291号等に記載されている化合物を使用できる。
【0152】
本発明の感光材料に用いることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単独であるいはゼラチンとともに用いることができる。好ましいゼラチンとしては、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の不純物として含有される重金属は、好ましくは5ppm以下、更に好ましくは3ppm以下である。また、感光材料中に含まれるカルシウム量は、好ましくは20mg/m2以下、更に好ましくは10mg/m2以下、最も好ましくは5mg/m2以下である。
【0153】
本発明においては、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号公報に記載のような防菌・防黴剤を添加するのが好ましい。さらに、感光材料の被膜pHは4.0〜7.0が好ましく、より好ましくは4.0〜6.5である。
【0154】
本発明においては、感光材料の塗布安定性向上、静電気発生防止、帯電量調節等の点から界面活性剤を感光材料に添加することができる。界面活性剤としてはアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤があり、例えば特開平5−333492号に記載のものが挙げられる。本発明に用いる界面活性剤としてはフッ素原子含有の界面活性剤が好ましい。特に、フッ素原子含有界面活性剤を好ましく用いることができる。これらのフッ素原子含有界面活性剤は単独で用いても、従来公知の他の界面活性剤と併用してもかまわないが、好ましくは従来公知の他の界面活性剤との併用である。これらの界面活性剤の感光材料への添加量は特に限定されるものではないが、一般的には、1×10-5〜1g/m2、好ましくは1×10-4〜1×10-1g/m2、更に好ましくは1×10-3〜1×10-2g/m2である。
【0155】
本発明の感光材料は、画像情報に応じて光を照射される露光工程と、前記光照射された感光材料を現像する現像工程とにより、画像を形成することができる。本発明の感光材料は、通常のネガプリンターを用いたプリントシステムに使用される以外に、陰極線(CRT)を用いた走査露光方式にも適している。陰極線管露光装置は、レーザーを用いた装置に比べて、簡便でかつコンパクトであり、低コストになる。また、光軸や色の調整も容易である。画像露光に用いる陰極線管には、必要に応じてスペクトル領域に発光を示す各種発光体が用いられる。例えば赤色発光体、緑色発光体、青色発光体のいずれか1種、あるいは2種以上が混合されて用いられる。スペクトル領域は、上記の赤、緑、青に限定されず、黄色、橙色、紫色或いは赤外領域に発光する蛍光体も用いられる。特に、これらの発光体を混合して白色に発光する陰極線管がしばしば用いられる。
【0156】
感光材料が異なる分光感度分布を有する複数の感光性層を持ち、陰極性管も複数のスペクトル領域の発光を示す蛍光体を有する場合には、複数の色を一度に露光、即ち陰極線管に複数の色の画像信号を入力して管面から発光させてもよい。各色ごとの画像信号を順次入力して各色の発光を順次行わせ、その色以外の色をカットするフィルムを通して露光する方法(面順次露光)を採ってもよく、一般には、面順次露光の方が、高解像度の陰極線管を用いることができるため、高画質化のためには好ましい。
【0157】
本発明の感光材料は、ガスレーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザーあるいは半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発光光源(SHG)等の単色高密度光を用いたデジタル走査露光方式が好ましく使用される。システムをコンパクトで、安価なものにするために半導体レーザー、半導体レーザーあるいは固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発生光源(SHG)を使用することが好ましい。特にコンパクトで、安価、更に寿命が長く安定性が高い装置を設計するためには半導体レーザーの使用が好ましく、露光光源の少なくとも一つは半導体レーザーを使用することが好ましい。
【0158】
このような走査露光光源を使用する場合、本発明の感光材料の分光感度極大波長は、使用する走査露光用光源の波長により任意に設定することができる。半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあるいは半導体レーザーと非線形光学結晶を組合わせて得られるSHG光源では、レーザーの発振波長を半分にできるので、青色光、緑色光が得られる。従って、感光材料の分光感度極大は通常の青、緑、赤の3つの波長領域に持たせることが可能である。このような走査露光における露光時間は、画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを露光する時間として定義すると、好ましい露光時間としては10-4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下である。
【0159】
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、以下の公知資料に記載の露光、現像システムと組み合わせることで好ましく用いることができる。前記現像システムとしては、特開平10−333253号に記載の自動プリント並びに現像システム、特開2000−10206号に記載の感光材料搬送装置、特開平11−215312号に記載の画像読取装置を含む記録システム、特開平11−88619号並びに同10−202950号に記載のカラー画像記録方式からなる露光システム、特開平10−210206号に記載の遠隔診断方式を含むデジタルフォトプリントシステム、及び特願平10−159187号に記載の画像記録装置を含むフォトプリントシステムが挙げられる。
【0160】
本発明に適用できる好ましい走査露光方式については、前記の表1に掲示した公報に詳しく記載されている。
【0161】
本発明の感光材料をプリンター露光する際、米国特許第4,880,726号に記載のバンドストップフィルターを用いることが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
本発明においては、欧州特許EP0789270A1号や同EP0789480A1号に記載のように、画像情報を付与する前に、予め、黄色のマイクロドットパターンを前露光し、複写規制を施しても構わない。
【0162】
本発明の感光材料の処理には、特開平2−207250号の第26頁右下欄1行目〜34頁右上欄9行目、及び特開平4−97355号の第5頁左上欄17行目〜18頁右下欄20行目に記載の処理素材や処理方法が好ましく適用できる。また、この現像液に使用する保恒剤としては、前記の表に掲示した特許に記載の化合物が好ましく用いられる。
【0163】
本発明は迅速処理適性を有する感光材料にも好ましく適用される。迅速処理を行う場合には、発色現像時間は好ましくは60秒以下、更に好ましくは50秒以下6秒以上、より好ましくは30秒以下6秒以上である。同様に、漂白定着時間は好ましくは60秒以下、更に好ましくは50秒以下6秒以上、より好ましくは30秒以下6秒以上である。また、水洗又は安定化時間は、好ましくは150秒以下、更に好ましくは130秒以下6秒以上である。
尚、発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程の漂白定着液に入るまでの時間をいう。例えば、自動現像機などで処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ、次の処理工程の漂白定着浴に向けて空気中を搬送されている時間(いわゆる空中時間)との両者の合計を発色現像時間という。同様に、漂白定着時間とは、感光材料が漂白定着液中に入ってから次の水洗又は安定浴に入るまでの時間をいう。また、水洗又は安定化時間とは、感光材料が水洗又は安定化液中に入ってから乾燥工程に向けて液中にある時間(いわゆる液中時間)をいう。
【0164】
本発明の感光材料を露光後、現像する方法としては、従来のアルカリ剤と現像主薬を含む現像液で現像する方法、現像主薬を感光材料に内蔵し、現像主薬を含まないアルカリ液などのアクチベーター液で現像する方法などの湿式方式のほか、処理液を用いない熱現像方式などを用いることができる。特に、アクチベーター方法は、現像主薬を処理液に含まないため、処理液の管理や取扱いが容易であり、また廃液処理時の負荷が少なく環境保全上の点からも好ましい方法である。アクチベーター方法において、感光材料中に内蔵される現像主薬又はその前駆体としては、例えば、特開平8−234388号、同9−152686号、同9−152693号、同9−211814号、同9−160193号に記載されたヒドラジン型化合物が好ましい。
【0165】
また、感光材料の塗布銀量を低減し、過酸化水素を用いた画像増幅処理(補力処理)する現像方法も好ましく用いられる。特に、この方法をアクチベーター方法に用いることは好ましい。具体的には、特開平8−297354号、同9−152695号に記載された過酸化水素を含むアクチベーター液を用いた画像形成方法が好ましく用いられる。前記アクチベーター方法において、アクチベーター液で処理後、通常脱銀処理されるが、低銀量の感光材料を用いた画像増幅処理方法では、脱銀処理を省略し、水洗又は安定化処理といった簡易な方法を行うことができる。また、感光材料から画像情報をスキャナー等で読み取る方式では、撮影用感光材料などの様に高銀量の感光材料を用いた場合でも、脱銀処理を不要とする処理形態を採用することができる。
【0166】
本発明で用いられるアクチベーター液、脱銀液(漂白/定着液)、水洗及び安定化液の処理素材や処理方法は公知のものを用いることができる。好ましくは、リサーチ・ディスクロージャーItem 36544(1994年9月)第536頁〜第541頁、特開平8−234388号に記載されたものを用いることができる。
【0167】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0168】
[実施例1]
【0169】
(青感層乳剤Aの調製)
塩化銀98.9モル% 臭化銀1モル% 沃化銀0.1モル%のハロゲン組成からなる、平均辺長0.70μm、辺長の変動係数8%のハロゲン化銀立方体粒子を形成した。分光増感色素−1および2をそれぞれ2.5×10-4モル/Agモルと2.0×10-4モル/Agモル添加した。粒子形成に際しては、K3IrCl5(H2O)、K4Ru(CN)6、K4Fe(CN)6、チオスルフォン酸化合物−1、チオ硫酸ナトリウム、金増感剤−1、及びメルカプト化合物−1、2を最適量用いた。このようにして高感側乳剤A−1を作製した。
同様にして、平均辺長0.55μm、辺長の変動係数9%の立方体粒子を形成した。
分光増感ならびに化学増感は、比表面積を合わせる補正(辺長比0.7/0.55=1.27倍)を行なった量で実施し、低感度側乳剤A―2を作成した。
【0170】
【化38】
【0171】
(緑感層用乳剤Cの調製)
前記乳剤A−1と粒子形成時の温度を下げ並びに増感色素の種類を下記のごとく変える以外は、乳剤A−1、2の調製条件と同様にして緑感性用高感側乳剤C―1、低感側乳剤C―2を作製した。
【0172】
【化39】
【0173】
粒子サイズは高感側が、平均辺長0.40μm 低感側が、平均辺長0.30μmである。その変動係数は、いずれも8%であった。
増感色素Dをハロゲン化銀1モル当り、大サイズ乳剤に対しては3.0×10-4モル、小サイズ乳剤に対しては3.6×10-4モル、また、増感色素Eをハロゲン化銀1モル当り、大サイズ乳剤に対しては4.0×10-5モル、小サイズ乳剤に対しては7.0×10-5モル添加した。
【0174】
(赤感層用乳剤Eの調製)
前記乳剤A−1と粒子形成時の温度を下げ並びに増感色素の種類を下記のごとく変える以外は、乳剤A−1、2の調製条件と同様にして赤感性乳剤用高感側乳剤E−1、低感側乳剤E−2を作製した。
【0175】
【化40】
【0176】
粒子サイズは高感側が、平均辺長0.38μm 低感側が、平均辺長0.32μmであり、辺長の変動係数は、各々9%と10%であった。
増感色素GおよびHをそれぞれ、ハロゲン化銀1モル当り、大サイズ乳剤に対しては8.0×10-5モル、小サイズ乳剤に対しては10.7×10-5モル添加した。
さらに、以下の化合物Iを赤感性乳剤層にハロゲン化銀1モル当たり3.0×10-3モル添加した。
【0177】
【化41】
【0178】
第一層塗布液調製
イエローカプラー(ExY)57g、色像安定剤(Cpd−1)7g、色像安定剤(Cpd−2)4g、色像安定剤(Cpd−3)7g、色像安定剤(Cpd−8)2gを溶媒(Solv−1)21g及び酢酸エチル80mlに溶解し、この液を4gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む23.5質量%ゼラチン水溶液220g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散し、水を加えて900gの乳化分散物Aを調製した。
一方、前記乳化分散物Aと前記乳剤A−1、A−2を混合溶解し、後記組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤塗布量は、銀量換算塗布量を示す。
【0179】
第二層〜第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩(H−1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層に(Ab−1)、(Ab−2)、(Ab−3)、及び(Ab−4)をそれぞれ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、5.0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加した。
【0180】
【化42】
【0181】
【化43】
【0182】
また、1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを、第二層、第四層、第六層および第七層に、それぞれ0.2mg/m2、0.2mg/m2、0.6mg/m2、0.1mg/m2となるように添加した。
また、青感性乳剤層および緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを、それぞれハロゲン化銀1モル当たり、1×10-4モル、2×10-4モル添加した。
また、赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200000〜400000)を0.05g/m2添加した。
また第二層、第四層および第六層にカテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ6mg/m2、6mg/m2、18mg/m2となるように添加した。
また、イラジエーション防止のために、以下の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0183】
【化44】
【0184】
(層構成)
以下に、各層の構成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量を表す。
支持体
ポリエチレン樹脂ラミネート紙
[第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率16質量%、ZnO;含有率4質量%)と蛍光増白剤(4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾリル)スチルベン。含有率0.03質量%)、青味染料(群青、含有率0.33質量%)を含む。ポリエチレン樹脂の量は29.2g/m2]
【0185】
【0186】
【0187】
【0188】
【0189】
【0190】
【化45】
【0191】
【化46】
【0192】
【化47】
【0193】
【化48】
【0194】
【化49】
【0195】
【化50】
【0196】
【化51】
【0197】
【化52】
【0198】
【化53】
【0199】
【化54】
【0200】
以上のようにして作製した試料001に対して第一層を以下に示すBL−A〜BL−Eに、第五層の組成を以下示すRL−A〜RL−Kに示すように変更を行った。これらの第一層と第五層を表2に示すよう組み合わせた試料101〜116を作製した。
【0201】
第一層 青感光性乳剤層の組成変更内容
【0202】
【0203】
【0204】
BL−C:
BL−Bにおいてイエローカプラーを等モルの例示化合物(24)に変更した。
BL−D:
BL−Bにおいてイエローカプラーを等モルの例示化合物(31)に変更した。
BL−E:
BL−Bにおいてイエローカプラーを等モルの例示化合物(36)に変更した。
【0205】
第五層 赤感光性乳剤層の組成変更内容
【0206】
【0207】
RL−B
RL−Aにおいて塩臭沃化銀乳剤Eを0.08g/m2に変更し、シアンカプラーを例示化合物(CC−50)0.15g/m2に変更した。
RL−C:
RL−Bにおいてシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−57)に変更した。
RL−D:
RL−Bにおいてシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−56)に変更した。
RL−E:
RL−Bにおいてシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−47)に変更した。
【0208】
RL−F:
RL−Bにおいてシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−10)に変更した。
RL−G:
RL−Aにおいて塩臭沃化銀乳剤Eを0.10g/m2に変更し、シアンカプラーを例示化合物(CC−50)0.10g/m2、(ExC−3)0.04g/m2、(ExC−4)0.01g/m2に変更した。
RL−H:
RL−Gにおいて(CC−50)のシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−57)に変更した。
RL−I:
RL−Gにおいて(CC−50)のシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−56)に変更した。
RL−J:
RL−Gにおいて(CC−50)のシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−47)に変更した。
RL−K:
RL−Gにおいて(CC−50)のシアンカプラーを等モルの例示化合物(CC−10)に変更した。
【0209】
【化55】
【0210】
上記の感光材料113を127mm幅のロール状に加工し、富士写真フイルム(株)製ミニラボプリンタープロセッサー PP350(商品名)を用いて感光材料に平均濃度のネガティブフイルムから像様露光を行い、下記処理工程にて使用した発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の2倍となるまで連続処理(ランニングテスト)を行った。処理液組成と工程時間の異なる以下の2つの処理を行い感光材料を評価した。
【0211】
処理工程A
以下のランニング処理液を用いた処理を処理Aとした。
【0212】
処理工程 温度 時間 補充量*
発色現像 38.5℃ 45秒 45mL
漂白定着 38.0℃ 45秒 35mL
リンス1 38.0℃ 20秒 −
リンス2 38.0℃ 20秒 −
リンス3 ** 38.0℃ 20秒 −
リンス4 ** 38.0℃ 20秒 121mL
乾燥 80℃
(注)
* 感光材料1m2あたりの補充量
** 富士写真フイルム(株)製リンスクリーニングシステムRC50D(商品名)をリンス3に装着し、リンス3からリンス液を取り出してポンプにより逆浸透モジュール(RC50D)へ送る。同槽で送られた透過水はリンス4に供給し、濃縮液はリンス3に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300mL/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環させた。リンスは1から4への4タンク向流方式とした。
【0213】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0214】
【0215】
【0216】
処理工程B
試料113を127mm幅のロール状に加工し、処理時間、処理温度を変えられるように富士写真フイルム(株)製ミニラボプリンタープロセッサー PP350(商品名)を改造した実験処理装置を用いて感光材料に平均濃度のネガティブフイルムから像様露光を行い、下記処理工程にて使用した発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の2倍となるまで連続処理(ランニングテスト)を行った。このランニング処理液を用いた処理を処理Bとした。
【0217】
処理工程 温度 時間 補充量*
発色現像 45.0℃ 17秒 45mL
漂白定着 40.0℃ 20秒 35mL
リンス1 40.0℃ 8秒 −
リンス2 40.0℃ 8秒 −
リンス3 ** 40.0℃ 8秒 −
リンス4 ** 38.0℃ 8秒 121mL
乾燥 80℃ 15秒
(注)
* 感光材料1m2あたりの補充量
** 富士写真フイルム(株)製リンスクリーニングシステムRC50D(商品名)をリンス3に装着し、リンス3からリンス液を取り出してポンプにより逆浸透モジュール(RC50D)へ送る。同槽で送られた透過水はリンス4に供給し、濃縮液はリンス3に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300mL/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環させた。リンスは1から4への4タンク向流方式とした。
【0218】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0219】
【0220】
【0221】
【化56】
【0222】
試料101〜116は各写真構成層塗布液を塗布し感光材料とした後25℃、相対湿度55%の条件に10日保存の後に以下の評価を行った。
【0223】
(評価1 色再現性)
各試料に対して3色分解の露光を与え、上記処理工程Aで発色現像処理を行い、イエロー、マゼンタ、及びシアンのそれぞれ単色発色試料を得た。
光源としては半導体レーザー光を用い688nmの光源(R光)、半導体レーザーにSHGを組み合わせることで532nmの光源(G光)、473nmの光源(B光)を得た。R光の光量を外部変調器を用いて変調し、回転多面体に反射させて、走査方向に対して直行して移動する試料に走査露光した。この走査露光は400dpiで行い、1画素当たりの平均露光時間は8×10-8秒であった。半導体レーザーは温度による光量変化を抑えるために、ペルチェ素子を用いて温度を一定にした。
得られた試料を用い特開2001−194755号に記載(段落番号0014〜0019および実施例1)の方法に準じて再現できるLab空間の体積を算出した。D50の光源下、Dmax=2.2とし、各試料間でL*が50以上の空間の体積の試料101に対する相対値(百分率)を算出した。
【0224】
(評価2 迅速処理時の処理安定性)
各試料に評価1の露光装置を用い、処理工程Aにおいてグレイの階調を与える様に露光条件を決定した。該露光を与えた試料を処理工程Bにおいて搬送速度を1.2倍にして現像処理を行った。処理工程Aにおいて濃度2.0を与える露光部の処理工程Bでの濃度を測定し、処理工程Aに対する処理工程Bのイエローとシアンの濃度変化(△B、△R)を算出した。
【0225】
(評価3 脱銀)
各試料を色温度4800度の白色光で500CMSの露光を与えた。露光後の試料を処理工程Bの処理液で漂白定着の時間を12秒に短縮して処理を行った。処理済の試料の残存銀量を蛍光X線で定量した。
【0226】
(評価4 残色)
各試料を未露光状態で処理工程Bの搬送速度を1.4倍にして処理を行った。処理済の試料をX−rite310濃度測定計(X−rite Company製)を用いてステータスAでイエロー濃度を測定した。各試料は大過剰の40℃のイオン交換水を用いて5分間追加水洗した後に再度濃度測定を行った。追加水洗前後でのイエロー濃度変化△Yを算出し残色の程度を評価した。
【0227】
評価結果を表2に示す。
【0228】
【表2】
【0229】
表2の結果から、本発明に用いられるイエローカプラーと本発明に用いられるシアンカプラーを併用すると色再現性に優れ、かつ脱銀性、残色、迅速処理時の安定性のいずれにも優れることが分かった。
【0230】
[実施例2]
実施例1の試料101〜116において第一層と第五層の配置を逆転した試料201〜216を作製した。実施例1に準じての評価を行った結果、特に本発明に用いられるシアンカプラーを使用した試料でグレイ処理時のイエローおよびマゼンタ発色濃度の向上が認められた。また、評価1〜評価4の結果も実施例1と同様に本発明に用いられるイエローカプラーと本発明に用いられるシアンカプラーを併用すると色再現性に優れ、かつ脱銀性、残色、迅速処理時の安定性のいずれにも優れることが分かった。
【0231】
[実施例3]
実施例1及び2の試料の第三層のマゼンタカプラーを以下の様に変更した試料を作成した。実施例1及び2に準じて評価を行った結果、本発明に従えば色再現性と迅速処理性に優れるハロゲン化銀カラー写真感光材料が得られることが分かった。
【0232】
第三層 緑感光性乳剤層の組成変更内容
【0233】
GL−A:
実施例1の第三層においてマゼンタカプラーを1.5倍モルのマゼンタカプラーM1に変更した。
GL−B:
実施例1の第三層においてマゼンタカプラーを1.5倍モルのマゼンタカプラーM2に変更した。
【0234】
【化57】
【0235】
[実施例4]
実施例1においてハロゲン化銀乳剤を以下の様に変更した試料を作成し、実施例1に準じた評価を行った。その結果、本発明に従えば色再現性と迅速処理性に優れるハロゲン化銀カラー写真感光材料が得られることが分かった。
第一層:(乳剤B−H)と(乳剤B−L)の4対6の混合物(銀モル比)
第三層:(乳剤G−H)と(乳剤G−L)の5対5の混合物(銀モル比)
第五層:(乳剤R−H)と(乳剤R−L)の6対4の混合物(銀モル比)
【0236】
(乳剤B−Hの調製)
攪拌したゼラチン水溶液中に、硝酸銀と塩化ナトリウムを同時添加して混合する定法で、球相当径0.55μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。但し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり3モル%)およびK4[Ru(CN)6]を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり0.3モル%)を添加した。更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]およびK2[Ir(H2O)Cl5]を添加した。得られた乳剤に脱塩処理を施した後、ゼラチンを加え再分散した。この乳剤にチオスルフォン酸ナトリウムと下記増感色素Aおよび下記増感色素Bを添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤としてビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレートを用い最適になるように熟成した。更に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールおよび1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤B−Hとした。
【0237】
(乳剤B−Lの調製)
乳剤B−Hとは、硝酸銀と塩化ナトリウムの添加速度のみを変えて、球相当径0.45μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。得られた乳剤を、乳剤B−Lとした。
【0238】
【化58】
【0239】
(乳剤G−Hの調製)
攪拌したゼラチン水溶液中に、硝酸銀と塩化ナトリウムを同時添加して混合する定法で、球相当径0.35μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。但し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]を添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり4モル%)を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり0.2モル%)を添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]を添加した。更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]を添加した。得られた乳剤に脱塩処理を施した後、ゼラチンを加え再分散した。この乳剤にチオスルフォン酸ナトリウムを添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤としてビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレートを用い最適になるように熟成した。更に下記増感色素D、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールおよび臭化カリウムを添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤G−Hとした。
【0240】
(乳剤G−Lの調製)
乳剤G−Hとは、硝酸銀と塩化ナトリウムの添加速度のみを変えて、球相当径0.28μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。得られた乳剤を、乳剤G−Lとした。
【0241】
【化59】
【0242】
(乳剤R−Hの調製)
攪拌したゼラチン水溶液中に、硝酸銀と塩化ナトリウムを同時添加して混合する定法で、球相当径0.35μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。但し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]を添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり4.3モル%)を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり0.15モル%)を添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]を添加した。更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]を添加した。得られた乳剤に脱塩処理を施した後、ゼラチンを加え再分散した。この乳剤にチオスルフォン酸ナトリウムを添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤としてビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレートを用い最適になるように熟成した。更に下記増感色素H、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、下記化合物Iおよび臭化カリウムを添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤R−Hとした。
【0243】
(乳剤R−Lの調製)
乳剤R−Hとは、硝酸銀と塩化ナトリウムの添加速度のみを変えて、球相当径0.28μm、変動係数10%の立方体高塩化銀乳剤を調製した。得られた乳剤を、乳剤R−Lとした。
【0244】
【化60】
【0245】
[実施例5]
実施例1〜4で作製した試料を以下に示す装置を用いて走査露光を与え、実施例1〜4に準じた評価を行ったところ、本発明の構成の試料を用いると色再現性及び迅速処理性に優れるという本発明の効果が特に顕著に得られることが分かった。
デジタルミニラボ フロンティア330(商品名、富士写真フイルム社製)、Lambda 130(商品名、Durst社製)、LIGHTJET 5000(商品名、Gretag社製)。
【0246】
[実施例6]
特開2001−142181号の実施例1に記載の試料109において、以下の1)および2)の変更を行った試料を作製した。
1)第15層、第16層および第17層の組成を下記のように変更した。
2)第4層、第5層および第6層はいずれも該実施例1の試料101において、該試料で使用されているC−1、C−2をそれぞれモル比で50%のみ本発明に用いられる例示化合物CC−50に置き換えた。すなわち、C−1(特開2001−142181号の実施例1に記載の化合物)および本発明に用いられるCC−50の混合物(第4層と第5層に使用した)、C−2(特開2001−142181号の実施例1に記載の化合物)および本発明に用いられるCC−50の混合物(第6層に使用した)に置き換えた。
【0247】
第15層(低感度青感性乳剤層)
沃臭化銀乳剤L 銀量 0.11
沃臭化銀乳剤M 銀量 0.15
ゼラチン 0.80
イエローカプラー(本発明に用いられる例示化合物(43)) 0.30
化合物Cpd−M 0.01
高沸点有機溶媒(トリクレジルホスフェート) 0.05
【0248】
第16層(中感度青感性乳剤層)
沃臭化銀乳剤N 銀量 0.15
沃臭化銀乳剤O 銀量 0.15
ゼラチン 0.76
イエローカプラー(本発明に用いられる例示化合物(43)) 0.34
化合物Cpd−N 0.002
高沸点有機溶媒(トリクレジルホスフェート) 0.06
【0249】
第17層(高感度青感性乳剤層)
沃臭化銀乳剤O 銀量 0.15
沃臭化銀乳剤P 銀量 0.15
ゼラチン 1.10
イエローカプラー(本発明に用いられる例示化合物(43)) 0.92
化合物Cpd−N 0.005
化合物Cpd−Q 0.20
高沸点有機溶媒(トリクレジルホスフェート) 0.17
【0250】
なお、沃臭化銀乳剤L〜P、化合物Cpd−M、NおよびQは特開2001−142181号の実施例1に記載のものである。
このようにして得られた試料を用いて特開2001−142181号の実施例1に記載の方法で露光および現像処理(現像処理A)し、本発明の効果を確認した。
【0251】
【発明の効果】
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、色再現性に優れ、さらに迅速処理性にも優れる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a silver halide color photographic light-sensitive material, and particularly to a silver halide color photographic light-sensitive material excellent in color reproducibility and rapid processability.
[0002]
[Prior art]
Silver halide photographic light-sensitive materials have been widely used to date to provide high-quality images with stable quality at low cost, but demands for higher image quality, quality stabilization, and higher productivity by users. Is growing more and more. Improvements in whiteness, color reproducibility, sharpness, etc. are required in response to the demand for higher image quality. There is a need to improve stability during storage over time and performance stability during development processing. In addition, rapid processing is strongly required for improving productivity.
[0003]
Color reproducibility is particularly important in photographic light-sensitive materials used for direct viewing such as color paper and color reversal. In order to improve color reproducibility, first, the dye itself formed by the coupling reaction between a dye-forming coupler (hereinafter also simply referred to as a coupler) and an oxidized form of a developing agent has little unnecessary absorption and excellent absorption characteristics. It is necessary. In addition, it is important that there are few residual colors such as sensitizing dyes and irradiation preventing dyes, and that there is little fogging.
Moreover, in order to fully exhibit the color reproducibility of the formed dye, stability during development processing is important. In particular, from the viewpoint of improving productivity, there has been a demand for a technique capable of reducing the amount of silver halide emulsion of a silver halide color photographic light-sensitive material and reducing the thickness of the light-sensitive material.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a silver halide color photographic light-sensitive material excellent in color reproducibility, and further halogenation excellent in rapid processability. The object is to provide a silver color photographic light-sensitive material.
[0005]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the object of the present invention can be achieved by the following silver halide color photographic light-sensitive material.
(1) A silver halide color photographic light-sensitive film having at least one layer of a yellow color-sensitive silver halide emulsion layer, a magenta color-sensitive silver halide emulsion layer, and a cyan color-sensitive silver halide emulsion layer on a support. A material comprising at least one yellow dye-forming coupler represented by the following general formula (I) and cyan represented by the following general formula (CC-I):Pigment formationA silver halide color photographic light-sensitive material containing at least one coupler.
[0006]
[Formula 4]
[0007]
Where Q is-C ( -R11 ) = C ( -R12 ) -SO 2 A group represented by-(R11 and R12 are bonded to each other to form a 5- to 7-membered ring together with -C = C-, or each independently represents a hydrogen atom or a substituent.)Represents. R1 represents a substituent. R2 represents a substituent. m represents an integer of 0 or more and 5 or less. When m is 2 or more, a plurality of R2s may be the same or different from each other, and may be bonded to each other to form a ring. XIs nowIt represents a group capable of leaving by a coupling reaction with an oxidized image agent.
[0008]
[Chemical formula 5]
[0009]
In general formula (CC-I), GaIs -C (R23) = Or -N =, GaG represents -N =bIs -C (R23) = And GaIs -C (R23) = Represents GbRepresents -N =. R21And R22Are each independently Hammett's substituent constant σpAn electron-withdrawing group having a value of 0.20 or more and 1.0 or less is represented. R23Represents a substituent. Y represents a hydrogen atom or a group capable of leaving by a coupling reaction with an oxidized developer.
(2)The yellow dye-forming coupler represented by the general formula (I) isfollowingThe silver halide color photographic light-sensitive material as described in item (1), which is a yellow dye-forming coupler represented by the general formula (II).
[0010]
[Chemical 6]
[0011]
In the formula, R1 represents a substituent. R2 represents a substituent. m represents an integer of 0 or more and 5 or less. When m is 2 or more, a plurality of R2s may be the same or different from each other, and may be bonded to each other to form a ring. R3 represents a substituent. n represents an integer of 0 or more and 4 or less. When n is 2 or more, the plurality of R3 may be the same or different from each other, and may be bonded to each other to form a ring. XIs nowIt represents a group capable of leaving by a coupling reaction with an oxidized image agent.
(3) Represented by the general formula (II)yellowIn the dye-forming coupler, R1 is a substituted or unsubstituted alkyl group (2The silver halide color photographic light-sensitive material as described in the item).
(4) The silver halide color photographic light-sensitive material as described in any one of (1) to (3), wherein X is a group capable of leaving by a nitrogen atom.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
(Dye-forming coupler)
The compound represented by formula (I) used in the present invention (also referred to herein as a dye-forming coupler) will be described in detail.
[0013]
[Chemical 7]
[0014]
In the formula, R1 represents a substituent other than a hydrogen atom. Examples of the substituent include a halogen atom, an alkyl group (including a cycloalkyl group and a bicycloalkyl group), an alkenyl group (including a cycloalkenyl group and a bicycloalkenyl group), an alkynyl group, an aryl group, a heterocyclic group, and a cyano group. Group, hydroxyl group, nitro group, carboxyl group, alkoxy group, aryloxy group, silyloxy group, heterocyclic oxy group, acyloxy group, carbamoyloxy group, alkoxycarbonyloxy group, aryloxycarbonyloxy, amino group (alkylamino group, Anilino group), acylamino group, aminocarbonylamino group, alkoxycarbonylamino group, aryloxycarbonylamino group, sulfamoylamino group, sulfonamido group (alkyl or arylsulfonylamino group), merca Group, alkylthio group, arylthio group, heterocyclic thio group, sulfamoyl group, sulfo group, alkyl or arylsulfinyl group, alkyl or arylsulfonyl group, acyl group, aryloxycarbonyl group, alkoxycarbonyl group, carbamoyl group, aryl or hetero Examples thereof include a ring azo group, an imide group, a phosphino group, a phosphinyl group, a phosphinyloxy group, a phosphinylamino group, and a silyl group.
[0015]
In addition, the above-described substituent may be further substituted with a substituent, and examples of the substituent include the above-described groups.
[0016]
Preferably,R1 is a substituted or unsubstituted alkyl group. The total carbon number of R1 is preferably 1 or more and 60 or less, more preferably 6 or more and 50 or less, further preferably 11 or more and 40 or less, and most preferably 16 or more and 30 or less. Examples of the substituent when R1 is a substituted alkyl group include the examples given as the substituent for R1 described above.
Moreover, 1-40 are preferable, as for carbon number of the alkyl group itself of R1, 3-36 are more preferable, More preferably, it is 8-30..
[0017]
R1 is preferably an unsubstituted alkyl group having 11 or more carbon atoms, or an alkyl group substituted with an alkoxy group or an aryloxy group at the 2-position, 3-position or 4-position, and more preferably an unsubstituted alkyl group having 16 or more carbon atoms. An alkyl group or an alkyl group substituted with an alkoxy group or an aryloxy group at the 3-position, most preferably C16H33Group, C18H37Group, 3-lauryloxypropyl group, or 3- (2,4-di-t-amylphenoxy) propyl group.
[0018]
Q in general formula (I)Is-C (-R11) = C (-R12) -SO2 -(In the present invention, the notation of these groups does not limit the direction of bonding of the groups represented by these groups).here,R11 and R12 are bonded to each other to form a 5- to 7-membered ring together with -C = C-, or each independently represents a hydrogen atom or a substituent. The formed 5- to 7-membered ring is a saturated or unsaturated ring, and the ring may be an alicyclic ring, an aromatic ring, or a heterocyclic ring. For example, a benzene ring, a furan ring, a thiophene ring, a cyclopentane ring And cyclohexane ring. Examples of the substituent include those exemplified as the substituent for R1 described above.
[0019]
The ring formed by bonding each of these substituents or a plurality of substituents may be further substituted with a substituent (including the groups exemplified as the substituent for R1 described above).
[0020]
In general formula (I), R2 represents a substituent other than a hydrogen atom. Examples of this substituent include those listed as examples of the substituent for R1 described above. Preferably R2 is a halogen atom (eg, fluorine atom, chlorine atom, bromine atom), alkyl group (eg, methyl, isopropyl), aryl group (eg, phenyl, naphthyl), alkoxy group (eg, methoxy, isopropyloxy), aryloxy group ( For example, phenoxy), acyloxy group (eg acetyloxy), amino group (eg dimethylamino, morpholino), acylamino group (eg acetamido), sulfonamide group (eg methanesulfonamide, benzenesulfonamide), alkoxycarbonyl group (eg methoxycarbonyl) ), Aryloxycarbonyl group (for example, phenoxycarbonyl), carbamoyl group (for example, N-methylcarbamoyl, N, N-diethylcarbamoyl), sulfamoyl group (for example, N-methyls) Famoyl, N, N-diethylsulfamoyl), alkylsulfonyl group (eg methanesulfonyl), arylsulfonyl group (eg benzenesulfonyl), alkylthio group (eg methylthio, dodecylthio), arylthio group (eg phenylthio, naphthylthio), cyano group , Carboxyl group and sulfo group. When R2 is in the ortho position with respect to the —CONH— group, a halogen atom, an alkoxy group, an aryloxy group, an alkyl group, an alkylthio group, or an arylthio group is preferable.
In the present invention, it is preferable that at least one R2 is in an ortho position with respect to the —CONH— group.
[0021]
In general formula (I), m represents an integer of 0 or more and 5 or less. When m is 2 or more, a plurality of R2s may be the same or different from each other, and may be bonded to each other to form a ring.
m is preferably 0 to 3, more preferably 0 to 2, still more preferably 1 to 2, and most preferably 2.
[0022]
X in the general formula (I)Is nowRepresents a group that can be removed by a coupling reaction with an oxidized oxidant.. PresentRemovable by coupling reaction with oxidantbaseExamples include a group leaving by a nitrogen atom, a group leaving by an oxygen atom, a group leaving by a sulfur atom, a halogen atom (for example, chlorine atom, bromine atom) and the like.
The group leaving from the nitrogen atom is a heterocyclic group (preferably a 5- to 7-membered substituted or unsubstituted, saturated or unsaturated, aromatic (in the present specification, means having 4n + 2 cyclic conjugated electrons). Or a non-aromatic, monocyclic or condensed heterocyclic group, and more preferably a ring-constituting atom is selected from a carbon atom, a nitrogen atom and a sulfur atom, and any one of a nitrogen atom, an oxygen atom and a sulfur atom 5- or 6-membered heterocycle having at least one heteroatomOn the basisYes, for example, succinimide, maleimide, phthalimide, diglycolimide, pyrrole, pyrazole, imidazole, 1,2,4-triazole, tetrazole, indole, benzopyrazole, benzimidazole, benzotriazole, imidazoline-2,4-dione, oxazolidine -2,4-dione, thiazolidine-2-one, benzimidazolin-2-one, benzoxazolin-2-one, benzothiazolin-2-one, 2-pyrrolin-5-one, 2-imidazolin-5-one, Indoline-2,3-dione, 2,6-dioxypurineparabanic acid, 1,2,4-triazolidine-3,5-dione, 2-pyridone, 4-pyridone, 2-pyrimidone, 6-pyridazone, 2- Pyrazone, 2-amino-1,3,4-thiazolidine 4-one), a carbonamide group (eg, acetamide, trifluoroacetamide), a sulfonamide group (eg, methanesulfonamide, benzenesulfonamide), an arylazo group (eg, phenylazo, naphthylazo), a carbamoylamino group (eg, N-methylcarbamoylamino) ) And the like.
[0023]
Of the groups leaving by a nitrogen atom, preferred are heterocyclic groups, and more preferred are aromatic heterocyclic groups having 1, 2, 3 or 4 nitrogen atoms as ring-constituting atoms, or the following general formula ( L) is a heterocyclic group represented.
[0024]
[Chemical 8]
[0025]
In the formula, L represents a residue that forms a 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocycle together with -NC (= O)-.
These examples are given in the description of the heterocyclic group, and these are more preferable.
Among these, L is preferably a residue that forms a 5-membered nitrogen-containing heterocycle.
[0026]
Examples of the group capable of leaving with an oxygen atom include an aryloxy group (for example, phenoxy, 1-naphthoxy), a heterocyclic oxy group (for example, pyridyloxy, pyrazolyloxy), an acyloxy group (for example, acetoxy, benzoyloxy), an alkoxy group (for example, methoxy, dodecyl). Oxy), carbamoyloxy group (for example, N, N-diethylcarbamoyloxy, morpholinocarbamoyloxy), aryloxycarbonyloxy group (for example, phenoxycarbonyloxy), alkoxycarbonyloxy group (for example, methoxycarbonyloxy, ethoxycarbonyloxy), alkylsulfonyl Examples thereof include an oxy group (for example, methanesulfonyloxy) and an arylsulfonyloxy group (for example, benzenesulfonyloxy, toluenesulfonyloxy).
Of the groups leaving by an oxygen atom, preferred are an aryloxy group, an acyloxy group, and a heterocyclic oxy group.
[0027]
Examples of the group that leaves with a sulfur atom include an arylthio group (for example, phenylthio, naphthylthio), a heterocyclic thio group (for example, tetrazolylthio, 1,3,4-thiadiazolylthio, 1,3,4-oxazolylthio, benzimidazolylthio), Examples include alkylthio groups (for example, methylthio, octylthio, hexadecylthio), alkylsulfinyl groups (for example, methanesulfinyl), arylsulfinyl groups (for example, benzenesulfinyl), arylsulfonyl groups (for example, benzenesulfonyl), alkylsulfonyl groups (for example, methanesulfonyl), and the like. .
Of the groups leaving with a sulfur atom, preferred are an arylthio group and a heterocyclic thio group, with a heterocyclic thio group being more preferred.
[0028]
X may be substituted with a substituent, and examples of the substituent for substituting X include those listed as examples of the substituent for R1.
X isGoodPreferred are a group that leaves with a nitrogen atom, a group that leaves with an oxygen atom, and a group that leaves with a sulfur atom, more preferably a group that leaves with a nitrogen atom, and more preferably a group that leaves with a nitrogen atom. Preferred in the order of the preferred groups.
Further explaining the preferable group of X, a group leaving by a nitrogen atom is preferable, but an aromatic heterocyclic group having at least 2 (preferably 2) nitrogen atoms (preferably a 5-membered aromatic heterocyclic group) And a group represented by the general formula (L) are particularly preferable.
[0029]
X may be a photographically useful group. Examples of the photographically useful group include development inhibitors, desilvering accelerators, redox compounds, dyes, couplers, and the like, or precursors thereof.
In the present invention, it is preferably not a photographic useful group as described above.
[0030]
In order to immobilize the coupler in the light-sensitive material, it is preferable that at least one of Q, R 1, X, or R 2 has a total carbon number including a substituent of 8 or more and 50 or less, more preferably the total carbon number Is 10 or more and 40 or less.
[0031]
Among the compounds represented by the general formula (I) used in the present invention, preferred compounds can be represented by the following general formula (II).
Hereinafter, the compound represented by the general formula (II) used in the present invention (also referred to herein as a dye-forming coupler) will be described in detail.
[0032]
[Chemical 9]
[0033]
In general formula (II), R1, R2, m, and X represent the same as those described in general formula (I), and preferred ranges are also the same.
[0034]
In general formula (II), R3 represents a substituent. Examples of this substituent include those listed as examples of the substituent for R1 described above. Preferably R3 is a halogen atom (eg, fluorine atom, chlorine atom, bromine atom), alkyl group (eg, methyl, isopropyl), aryl group (eg, phenyl, naphthyl), alkoxy group (eg, methoxy, isopropyloxy), aryloxy group ( For example, phenoxy), acyloxy group (eg acetyloxy), amino group (eg dimethylamino, morpholino), acylamino group (eg acetamido), sulfonamide group (eg methanesulfonamide, benzenesulfonamide), alkoxycarbonyl group (eg methoxycarbonyl) ), Aryloxycarbonyl group (for example, phenoxycarbonyl), carbamoyl group (for example, N-methylcarbamoyl, N, N-diethylcarbamoyl), sulfamoyl group (for example, N-methyls) Famoiru, N, N-diethyl-sulfamoyl), an alkylsulfonyl group (e.g. methanesulfonyl), an arylsulfonyl group (e.g., benzenesulfonyl), a cyano group, a carboxyl group, a sulfo group.
n represents an integer of 0 or more and 4 or less. When n is 2 or more, the plurality of R3 may be the same or different from each other, and may be bonded to each other to form a ring.
[0035]
Of the couplers represented by formula (I) or formula (II) in the present invention, preferred specific examples are shown below, but the present invention is not limited thereto. The hydrogen atom at the coupling position (hydrogen atom on the carbon atom substituted by X) is bonded to the coupling position at the C = N part nitrogen atom (the nitrogen atom forming the ring and not bonded to R1). Tautomers moved up are also included in the present invention.
[0036]
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[0037]
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[0038]
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[0040]
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[0041]
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[0042]
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[0043]
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[0044]
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[0045]
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[0046]
In the following description, when referring to the exemplified compounds (also referred to as dye-forming couplers) shown above, the number (x) in parentheses attached to each exemplified compound is used to indicate “coupler (x) "Is displayed.
[0047]
Specific synthesis examples of the compounds represented by the above general formula (I) or general formula (II) are shown below.
[0048]
Synthesis Example 1: Synthesis of coupler (1)
Coupler (1) was synthesized by the route shown below.
[0049]
Embedded image
[0050]
To a solution of 38.8 g of 40% aqueous methylamine and 200 ml of acetonitrile, 44.3 g of orthonitrobenzenesulfonyl chloride was added little by little with stirring under ice cooling. The temperature of the system was raised to room temperature and further stirred for 1 hour. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with dilute hydrochloric acid and saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. Crystallization from a mixed solvent of ethyl acetate and hexane gave 28.6 g of compound (A-1).
[0051]
44.8 g of reduced iron and 4.5 g of ammonium chloride were dispersed in 270 ml of isopropanol and 45 ml of water and heated to reflux for 1 hour. To this, 25.9 g of compound (A-1) was added little by little with stirring. The mixture was further heated under reflux for 1 hour, and then suction filtered through celite. Ethyl acetate and water were added to the filtrate for liquid separation, and the organic layer was washed with saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain 21.5 g of an oily compound (A-2).
[0052]
A solution of 18.9 g of compound (A-2), 39.1 g of hydrochloride of iminoether (A-0) and 200 ml of ethyl alcohol was stirred with heating under reflux for 1 day. Further, 19.2 g of hydrochloride of imino ether was added, and the mixture was further stirred for 1 day under reflux. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with dilute hydrochloric acid and saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. Crystallization from a mixed solvent of ethyl acetate and hexane gave 21.0 g of compound (A-3).
[0053]
A solution of 5.6 g of compound (A-3), 7.2 g of 2-methoxy-5-tetradecyloxycarbonylaniline, and 20 ml of m-dichlorobenzene was stirred for 6 hours under heating to reflux. After cooling, hexane was added and crystallized to obtain 8.8 g of compound (A-4).
[0054]
To a solution of compound (A-4) (5.4 g) in methylene chloride (110 ml) was added dropwise 10 ml of bromine (0.45 ml) in methylene chloride under ice-cooling. After stirring at room temperature for 30 minutes, methylene chloride and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with saturated brine. After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain a crude product of compound (A-5).
[0055]
3.5 g of 5,5-dimethyloxazolidine-2,4-dione and 3.8 ml of triethylamine were dissolved in 110 ml of N, N-dimethylacetamide, and the crude product of the compound (A-5) synthesized earlier at room temperature. A solution of everything in 25 ml of acetonitrile was added dropwise over 10 minutes and stirred at room temperature for 2 hours. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with 0.1 N aqueous potassium hydroxide, dilute hydrochloric acid and saturated brine. After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography using an acetone / hexane mixed solvent as an eluent, and crystallized from ethyl acetate / hexane mixed solvent to obtain 4.7 g of coupler (1).
[0056]
Synthesis Example 2: Synthesis of coupler (3)
Coupler (3) was synthesized by the route shown below.
[0057]
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[0058]
To a solution of 438 g of 3- (2,4-di-t-amylphenoxy) propylamine, 210 ml of triethylamine and 1 l of acetonitrile, 333 g of orthonitrobenzenesulfonyl chloride was added little by little with stirring. The temperature of the system was raised to room temperature and further stirred for 1 hour. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with dilute hydrochloric acid and saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and the solvent was distilled off under reduced pressure. Crystallization from a mixed solvent of ethyl acetate and hexane gave 588 g of compound (B-1).
[0059]
84.0 g of reduced iron and 8.4 g of ammonium chloride were dispersed in 540 ml of isopropanol and 90 ml of water and heated to reflux for 1 hour. To this, 119 g of compound (B-1) was added little by little with stirring. The mixture was further heated under reflux for 2 hours, and then suction filtered through celite. Ethyl acetate and water were added to the filtrate for liquid separation, and the organic layer was washed with saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain 111 g of an oily compound (B-2).
[0060]
A solution of 111 g of compound (B-2), 68.4 g of hydrochloride of iminoether (A-0) and 150 ml of ethyl alcohol was stirred with heating under reflux for 1 hour. Further, 4.9 g of hydrochloride of imino ether was added, and the mixture was further stirred for 30 minutes under reflux. After cooling, suction filtration was performed, 100 ml of p-xylene was added to the filtrate, and the mixture was heated to reflux for 4 hours while distilling off ethanol. The reaction solution was purified by silica gel column chromatography using a mixed solvent of ethyl acetate and hexane as an eluent, and crystallized from methanol to obtain 93.1 g of compound (B-3).
[0061]
A solution of 40.7 g of compound (B-3), 18.5 g of 2-methoxyaniline, and 10 ml of p-xylene was stirred for 6 hours under heating to reflux. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with dilute hydrochloric acid and saturated brine. After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography using a mixed solvent of ethyl acetate and hexane as an eluent to obtain 37.7 g of an oily compound (B-4).
[0062]
To a solution of 24.8 g of compound (B-4) in 400 ml of methylene chloride, 35 ml of 2.1 ml of bromine in methylene chloride was added dropwise under ice cooling. After stirring for 30 minutes under ice cooling, methylene chloride and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with saturated brine. After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain a crude product of compound (B-5).
[0063]
5,5-dimethyloxazolidine-2,4-dione (15.5 g) and triethylamine (16.8 ml) were dissolved in N, N-dimethylacetamide (200 ml), and a crude product of the compound (B-5) synthesized earlier at room temperature. A solution prepared by dissolving all in 40 ml of acetonitrile was added dropwise over 10 minutes, the temperature was raised to 40 ° C., and the mixture was stirred for 30 minutes. Ethyl acetate and water were added for liquid separation, and the organic layer was washed with 0.1 N aqueous potassium hydroxide, dilute hydrochloric acid and saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, and the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography using a mixed solvent of acetone and hexane as an eluent, and crystallized from a mixed solvent of ethyl acetate and hexane to obtain 23.4 g of coupler (3).
[0064]
Next, the coupler represented by the general formula (CC-I) will be described.
[0065]
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[0066]
In general formula (CC-I), GaIs -C (R13) = Or -N =, GaG represents -N =bIs -C (Rtwenty three) = And GaIs -C (Rtwenty three) = Represents GbRepresents -N =. Rtwenty oneAnd Rtwenty twoAre both Hammett's substituent constant σpAn electron-withdrawing group having a value of 0.20 or more and 1.0 or less, but Rtwenty oneAnd Rtwenty twoΣ ofpIt is desirable that the sum of the values is 0.65 or more. The coupler used in the present invention has excellent performance as a cyan coupler by introducing such a strong electron-withdrawing group. Rtwenty oneAnd Rtwenty twoΣ ofpThe sum of the values is preferably 0.70 or more, and the upper limit is about 1.8.
[0067]
In the present invention, Rtwenty oneAnd Rtwenty twoIs Hammett's substituent constant σpAn electron-withdrawing group having a value (hereinafter, simply referred to as σp value) of 0.20 or more and 1.0 or less. Preferably, σpAn electron-withdrawing group having a value of 0.30 or more and 0.8 or less. Hammett's rule is an empirical rule proposed by L. P. Hammett in 1935 to quantitatively discuss the effect of substituents on the reaction or equilibrium of benzene derivatives, which is widely accepted today. Substituent constants determined by Hammett's rule are σpValue and σmThere are values, and these values are described in many common books. A. Dean, “Lange's Handbook of Chemistry”, 12th edition, 1979 (McGraw-Hill), “Chemical domain special edition”, 122, 96-103, 1979 (Nanedo) Chemical Reviews, 91, 165-195 Page, detailed in 1991. In the present invention, Rtwenty oneAnd Rtwenty twoIs Hammett's substituent constant σpAlthough it is defined by the value, it does not mean that the document known values described in these books are limited to only certain substituents, and even if the value is unknown, the value is measured based on the Hammett rule. Of course, it is included as long as it is included in the range.
[0068]
σpR which is an electron withdrawing group having a value of 0.20 or more and 1.0 or lesstwenty oneAnd Rtwenty twoSpecific examples of these include acyl group, acyloxy group, carbamoyl group, aliphatic oxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, cyano group, nitro group, dialkylphosphono group, diarylphosphono group, diarylphosphinyl group, alkylsulfinyl. Group, arylsulfinyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, sulfonyloxy group, acylthio group, sulfamoyl group, thiocyanate group, thiocarbonyl group, alkyl group substituted with at least two or more halogen atoms, at least two or more groups An alkoxy group substituted with a halogen atom, an aryloxy group substituted with at least two or more halogen atoms, an alkylamino group substituted with at least two or more halogen atoms, substituted with at least two or more halogen atoms Alkylthio group, σpExamples thereof include an aryl group, a heterocyclic group, a chlorine atom, a bromine atom, an azo group, or a selenocyanate group substituted with 0.20 or more other electron-withdrawing group. Among these substituents, a group that can further have a substituent is R described later.twenty threeIt may further have a substituent as exemplified in the above.
[0069]
The aliphatic oxycarbonyl group may be linear, branched or cyclic, and the aliphatic site may be saturated or may contain an unsaturated bond. , Alkoxycarbonyl, cycloalkoxycarbonyl, alkenyloxycarbonyl, alkynyloxycarbonyl, cycloalkenyloxycarbonyl and the like.
[0070]
Typical σpΣp values of electron withdrawing groups having a value of 0.2 or more and 1.0 or less are bromine atom (0.23), chlorine atom (0.23), cyano group (0.66), nitro group (0 .78), trifluoromethyl group (0.54), tribromomethyl group (0.29), trichloromethyl group (0.33), carboxyl group (0.45), acetyl group (0.50), benzoyl Group (0.43), acetyloxy group (0.31), trifluoromethanesulfonyl group (0.92), methanesulfonyl group (0.72), benzenesulfonyl group (0.70), methanesulfinyl group (0. 49), carbamoyl group (0.36), methoxycarbonyl group (0.45), ethoxycarbonyl group (0.45), phenoxycarbonyl group (0.44), pyrazolyl group (0.37), methanesulfonate Oxy group (0.36), dimethoxyphosphoryl group (0.60), a sulfamoyl group (0.57), and the like.
[0071]
Rtwenty onePreferred are cyano group, aliphatic oxycarbonyl group (C2-C36 linear or branched alkoxycarbonyl group, aralkyloxycarbonyl group, alkenyloxycarbonyl group, alkynyloxycarbonyl group, cycloalkoxycarbonyl group, cycloalkenyloxy A carbonyl group, such as methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, dodecyloxycarbonyl, octadecyloxycarbonyl, 2-ethylhexyloxycarbonyl, sec-butyloxycarbonyl, oleyloxycarbonyl, benzyloxycarbonyl, propargyloxycarbonyl, cyclopentyloxycarbonyl Cyclohexyloxycarbonyl, 2,6-di-t-butyl-4-methylcyclohexyloxycarbonyl), dialkylphos Group (C2-C36 dialkylphosphono group such as diethylphosphono, dimethylphosphono), alkyl or arylsulfonyl group (C1-C36 alkyl or arylsulfonyl group such as methanesulfonyl) Group, a butanesulfonyl group, a benzenesulfonyl group, a p-toluenesulfonyl group), a fluorinated alkyl group (a fluorinated alkyl group having 1 to 36 carbon atoms, such as trifluoromethyl). Rtwenty oneParticularly preferred are a cyano group, an aliphatic oxycarbonyl group, and a fluorinated alkyl group, and a cyano group is most preferred.
[0072]
Rtwenty twoPreferably, Rtwenty oneAn aliphatic oxycarbonyl group, a carbamoyl group (a carbamoyl group having 1 to 36 carbon atoms such as diphenylcarbamoyl or dioctylcarbamoyl), a sulfamoyl group (a sulfamoyl group having 1 to 36 carbon atoms, such as Dimethylsulfamoyl, dibutylsulfamoyl), Rtwenty oneA dialkylphosphono group and a diarylphosphono group as mentioned in (1), which are diarylphosphono groups having 12 to 50 carbon atoms, such as diphenylphosphono and di (p-toluyl) phosphono. Rtwenty twoParticularly preferred is an aliphatic oxycarbonyl group represented by the following general formula.
[0073]
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[0074]
Where R1', R2Each independently represents an aliphatic group, such as a linear or branched alkyl group having 1 to 36 carbon atoms, an aralkyl group, an alkenyl group, an alkynyl group, a cycloalkyl group, or a cycloalkenyl group. Methyl, ethyl, propyl, isopropyl, t-butyl, t-amyl, t-octyl, tridecyl, cyclopentyl, cyclohexyl are represented. RThree', RFour', RFiveEach independently represents a hydrogen atom or an aliphatic group. As the aliphatic group, R1', R2Examples of the group are as follows. RThree', RFour', RFive'Is preferably a hydrogen atom.
[0075]
W represents a nonmetallic atom group necessary for forming a 5- to 8-membered ring, and this ring may be substituted, may be a saturated ring, or may have an unsaturated bond. . Preferable nonmetallic atoms include nitrogen atoms, oxygen atoms, sulfur atoms or carbon atoms, and more preferably carbon atoms.
[0076]
Examples of the ring formed by W include a cyclopentane ring, a cyclohexane ring, a cycloheptane ring, a cyclooctane ring, a cyclohexene ring, a piperazine ring, an oxane ring, a thiane ring, and the like.twenty threeIt may be substituted with a substituent represented by
[0077]
The ring formed by W is preferably an optionally substituted cyclohexane ring, and particularly preferably an alkyl group having 1 to 36 carbon atoms at the 4-position (R described later)twenty threeA cyclohexane ring which may be substituted with a substituent represented by
[0078]
Rtwenty threeRepresents a substituent.
Rtwenty threeAs examples of the substituent represented by formula (1), an alkyl group (for example, methyl, ethyl, isopropyl, t-butyl, t-amyl, adamantyl, 1-methylcyclopropyl, t-octyl, cyclohexyl, 2-methanesulfonylethyl, 3- (3-pentadecylphenoxy) propyl, 3- {4- {2- [4- (4-hydroxyphenylsulfonyl) phenoxy] dodecanamido} phenyl} propyl, 2-ethoxytridecyl, trifluoromethyl, cyclopentyl, 3- (2,4-di-t-amylphenoxy) propyl), aralkyl groups (eg benzyl, 4-methoxybenzyl, 2-methoxybenzyl etc.), aryl groups (eg phenyl, 4-t-butylphenyl, 2,4-di-t-amylphenyl, 4-tetradecanamidophenyl, etc. ), Alkoxy groups (for example, methoxy, ethoxy, 2-methoxyethoxy, 2-dodecylethoxy, 2-methanesulfonylethoxy, 2-phenoxyethoxy, etc.), aryloxy groups (for example, phenoxy, 2-methylphenoxy, 4-t-butyl) Phenoxy, 3-nitrophenoxy, 3-t-butyloxycarbamoylphenoxy, 3-methoxycarbamoylphenoxy), amino group (including anilino group; for example, methylamino, ethylamino, anilino, dimethylamino, diethylamino, t-butylamino , 2-methoxyanilino, 3-acetylaminoanilino, cyclohexylamino, etc.), acylamino groups (for example, acetamide, benzamide, tetradecanamide, 2- (2,4-di-t-amylphenoxy) butanamide, 4 (3-t-butyl-4-hydroxyphenoxy) butanamide, 2- {4- (4-hydroxyphenyl sulfonyl) phenoxy} decanamide),
[0079]
Ureido group (eg phenylureido, methylureido, N, N-dibutylureido), alkylthio group (eg methylthio, octylthio, tetradecylthio, 2-phenoxyethylthio, 3-phenoxypropylthio, 3- (4-t-butyl) Phenoxy) propylthio), arylthio groups (eg phenylthio, 2-butoxy-5-t-octylphenylthio, 3-pentadecylphenylthio, 2-carboxyphenylthio, 4-tetradecanamidophenylthio), alkoxycarbonylamino groups (eg Methoxycarbonylamino, tetradecyloxycarbonylamino), carbamoyloxy group (eg N-methylcarbamoyloxy, N-phenylcarbamoyloxy), heterocyclic thio group (eg 2-benzothiazolylthio, 2, - di - phenoxy-1,3,5-triazole-6-thio, 2-pyridylthio) and the like.
[0080]
Rtwenty threePreferably, a substituent selected from an aliphatic group, aryl group, alkoxy group, aryloxy group, amino group, acylamino group, arylthio group, alkylthio group, ureido group, alkoxycarbonylamino group, carbamoyloxy group, and heterocyclic thio group Groups are preferred and these are further substituted (Rtwenty threeMay be substituted.
Rtwenty threeIs more preferably an aliphatic group (preferably an alkyl group or an aralkyl group), an aryl group, an alkoxy group or an acylamino group, and these are Rtwenty threeIt may be further substituted with the substituents mentioned above.
[0081]
Y represents a hydrogen atom or a group capable of leaving by a coupling reaction with an oxidized developer.
[0082]
Y is preferably a hydrogen atom, a halogen atom, an aryloxy group, a heterocyclic acyloxy group, a dialkylphosphonooxy group, an arylcarbonyloxy group, an arylsulfonyloxy group, an alkoxycarbonyloxy group or a carbamoyloxy group. Further, it is also preferable that the leaving group or the compound released from the leaving group further has a property of reacting with an oxidized developer (preferably an oxidized aromatic primary amine color developing agent). For example, a leaving group may be a non-color-forming coupler, a hydroquinone derivative, an aminophenol derivative, a sulfonamide phenol derivative, or the like.
[0083]
The coupler represented by the general formula (CC-I) is Rtwenty twoOr Rtwenty threeGroup containing a coupler residue represented by the general formula (CC-I) to form a dimer or higher multimer,twenty twoOr Rtwenty threeThese groups may contain a polymer chain to form a homopolymer or a copolymer. Typical examples of the polymer or copolymer containing a polymer chain are homopolymers or copolymers of addition polymer ethylenically unsaturated compounds having a coupler residue represented by the general formula (CC-I). It is. In this case, one or more kinds of cyan coloring repeating units having a coupler residue represented by the general formula (CC-I) may be contained in the polymer, and acrylic acid ester, methacrylic acid ester, It may be a copolymer containing one or more non-chromogenic ethylene monomers that are not coupled with oxidized developing agents such as maleic esters.
[0084]
Specific examples of the coupler of the general formula (CC-I) are shown below, but the present invention is not limited thereto.
[0085]
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[0099]
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[0100]
The coupler represented by the general formula (CC-1) is a known method, for example, J. Org. C. S. 1961, p. 518; C. S. 1962, 5149, Angew. Chem., 72, 956 (1960), Berichte, 97, 3436 (1964), and the like. It can be synthesized by literature or similar methods.
[0101]
The coupler represented by any one of the general formulas (I), (II) and (CC-I) can be introduced into the photosensitive material by various known dispersion methods, and a high-boiling organic solvent (a low-boiling solvent can be added if necessary) The oil-in-water dispersion method is preferred in which it is dissolved in a combination solution, emulsified and dispersed in an aqueous gelatin solution and added to a silver halide emulsion.
[0102]
Examples of the high boiling point solvent used in the oil-in-water dispersion method are described in US Pat. No. 2,322,027. In addition, specific examples of latex dispersion method steps, effects, and latex for impregnation as one of polymer dispersion methods include US Pat. No. 4,199,363, West German Patent Application (OLS) 2,541,274, No. 2,541,230, Japanese Examined Patent Publication No. 53-41091, European Patent Publication No. 029104, etc., and dispersion by an organic solvent-soluble polymer is described in PCT International Publication No. WO 88/00723. Has been.
[0103]
Examples of the high boiling point solvent that can be used in the above-described oil-in-water dispersion method include phthalate esters (for example, dibutyl phthalate, dioctyl phthalate, dicyclohexyl phthalate, di-2-ethylhexyl phthalate, decyl phthalate, bis (2,4- Di-tert-amylphenyl) isophthalate, bis (1,1-diethylpropyl) phthalate), esters of phosphoric acid or phosphonic acid (eg diphenyl phosphate, triphenyl phosphate, tricresyl phosphate, 2-ethylhexyl diphenyl phosphate) , Dioctyl butyl phosphate, tricyclohexyl phosphate, tri-2-ethylhexyl phosphate, tridodecyl phosphate, di-2-ethylhexyl phenyl phosphate), citric acid ester (Eg, tributyl citrate, trihexyl citrate), benzoates (eg, 2-ethylhexyl benzoate, 2,4-dichlorobenzoate, dodecyl benzoate, 2-ethylhexyl-p-hydroxybenzoate), amides (eg, N , N-diethyldodecanamide, N, N-diethyllaurylamide), alcohols or phenols (eg, isostearyl alcohol, 2,4-di-tert-amylphenol), aliphatic esters (eg, disuccinic acid Butoxyethyl, di-2-ethylhexyl succinate, 2-hexyldecyl tetradecanoate, tributyl citrate, diethyl azelate, isostearyl lactate, trioctyl sylate), aniline derivatives (eg, N, N-dibutyl-2- Toxi-5-tert-octylaniline), chlorinated paraffins (paraffins having a chlorine content of 10% to 80%), trimesic acid esters (for example, tributyl trimesate), dodecylbenzene, diisopropylnaphthalene, phenols (for example, 2,4-di-tert-amylphenol, 4-dodecyloxyphenol, 4-dodecyloxycarbonylphenol, 4- (4-dodecyloxyphenylsulfonyl) phenol), carboxylic acids (for example, 2- (2,4- And di-tert-amylphenoxybutyric acid, 2-ethoxyoctanedecanoic acid), alkylphosphoric acids (for example, di- (2-ethylhexyl) phosphoric acid, diphenylphosphoric acid), etc. In addition to the above high-boiling solvents, For example, compounds described in JP-A-6-258803 It is also preferable to use as a high boiling point solvent.
[0104]
Of these, phosphate esters are preferred, and it is also preferred to use alcohols or phenols in combination therewith.
[0105]
In the silver halide photographic light-sensitive material of the present invention, the ratio of the amount of the high-boiling organic solvent used in combination with the coupler represented by any one of the general formulas (I), (II) or (CC-I) is The mass ratio is preferably 0 to 2.0, more preferably 0 to 1.0, and particularly preferably 0 to 0.5.
[0106]
As an auxiliary solvent, an organic solvent having a boiling point of 30 ° C. or more and about 160 ° C. or less (eg, ethyl acetate, butyl acetate, ethyl propionate, methyl ethyl ketone, cyclohexanone, 2-ethoxyethyl acetate, dimethylformamide) may be used in combination. .
[0107]
In the silver halide photographic light-sensitive material of the present invention, the content of the coupler represented by any one of the general formulas (I), (II) or (CC-I) in the light-sensitive material is preferably 1 m.20.01 g to 10 g per unit, more preferably 1 m2Per g of silver halide in the same light-sensitive emulsion layer, preferably 1 × 10-3Mol to 1 mol is suitable, more preferably 2 × 10-3Mol ~ 3 × 10-1Is a mole.
[0108]
The silver halide color photographic light-sensitive material of the present invention (hereinafter sometimes simply referred to as “photosensitive material”) will be described in detail below.
[0109]
In the present invention, the silver halide color photographic light-sensitive material comprises, on a support, a silver halide emulsion layer containing a yellow dye-forming coupler, a silver halide emulsion layer containing a magenta dye-forming coupler, and a cyan dye-forming coupler. A silver halide color photographic light-sensitive material having at least one silver halide emulsion layer is preferably used.
In the present invention, the silver halide emulsion layer containing the yellow dye-forming coupler contains a yellow coloring layer, and the silver halide emulsion layer containing the magenta dye-forming coupler contains a magenta coloring layer and the cyan dye-forming coupler. The silver halide emulsion layer functions as a cyan coloring layer. The silver halide emulsion contained in each of the yellow coloring layer, the magenta coloring layer, and the cyan coloring layer is sensitive to light in different wavelength regions (for example, light in the blue region, green region, and red region). It is preferable to have.
[0110]
The light-sensitive material of the present invention may have a hydrophilic colloid layer, an antihalation layer, an intermediate layer, and a colored layer, which will be described later, if desired, in addition to the yellow coloring layer, magenta coloring layer, and cyan coloring layer.
[0111]
The silver halide photographic light-sensitive material of the present invention is a color negative film, color positive film, color reversal film, color reversal photographic paper, color photographic paper, movie color negative, movie color positive, display light-sensitive material, color proof (especially digital color proof). It can be used for photosensitive materials.
[0112]
In the present invention, it is preferably applied to photosensitive materials used for direct viewing, color photographic paper (color paper), display photosensitive material, color proof, color reversal film (color reversal), color reversal photographic paper, and color positive for movies. . Of these, color photographic paper and color reversal film are preferable.
When the present invention is applied to color paper, the light-sensitive material described in JP-A-11-7109 is preferred, and the description in paragraphs 0071 to 0087 of JP-A-11-7109 is particularly described in It is taken in as it is.
When the present invention is applied to a color negative film, the description in paragraph Nos. 0115 to 0217 of the specification of JP-A No. 11-305396 is preferably applied and incorporated as a part of this specification.
When the present invention is applied to a color reversal film, it is preferable for the light-sensitive material described in JP-A No. 2001-142181. The descriptions in paragraphs 0018 to 0021 are preferably applied and incorporated as part of this specification.
[0113]
The silver halide photosensitive material preferably used in the present invention is described in detail below.
The silver halide grains in the silver halide emulsion used in the present invention are preferably substantially cubic or tetradecahedral crystal grains having {100} faces (these grains have rounded vertices and higher order faces. Or tabular grains having an aspect ratio of 2 or more in which 50% or more of the total projected area is composed of {100} faces or {111} faces. The aspect ratio is a value obtained by dividing the diameter of a circle corresponding to the projected area by the thickness of the particle. In the present invention, cubic particles, tabular grains having a {100} plane as a main plane, or tabular grains having a {111} plane as a main plane are preferably applied.
[0114]
As the silver halide emulsion used in the present invention, silver chloride, silver bromide, silver iodobromide, silver salt (iodo) bromide emulsion, etc. are used. From the viewpoint of rapid processability, the silver chloride content is low. Silver chloride, silver chlorobromide, silver chloroiodide, or silver chlorobromoiodide emulsions of 90 mol% or more are preferred, and silver chloride, silver chlorobromide, chloroiodination having a silver chloride content of 98 mol% or more Silver or silver chlorobromoiodide emulsions are preferred. Among such silver halide emulsions, 0.01 to 0.50 mol%, more preferably 0.05 to 0.40 mol% of a silver iodochloride phase per mol of total silver in the shell portion of silver halide grains. Those having the above are preferred because high sensitivity is obtained and they are excellent in high illumination exposure suitability. Further, a silver halide grain having a silver bromide localized phase of 0.2 to 5 mol% per mol of total silver, more preferably 0.5 to 3 mol% per mol of silver gives high sensitivity, and This is particularly preferable because the photographic performance can be stabilized.
[0115]
The emulsion in the present invention preferably contains silver iodide. For the introduction of iodide ions, an iodide salt solution may be added alone, or an iodide salt solution may be added together with the addition of a silver salt solution and a high chloride salt solution. In the latter case, the iodide salt solution and the high chloride salt solution may be added separately or as a mixed solution of the iodide salt and the high chloride salt. The iodide salt is added in the form of a soluble salt such as an alkali or alkaline earth iodide salt. Alternatively, iodide can be introduced by cleaving iodide ions from organic molecules described in US Pat. No. 5,389,508. As another iodide ion source, fine silver iodide grains can be used.
[0116]
The addition of the iodide salt solution may be concentrated at one time of grain formation or may be performed over a certain period. The position of introduction of iodide ions into the high chloride emulsion is limited in obtaining an emulsion with high sensitivity and low covering. Iodide ions are introduced more into the emulsion grains and the increase in sensitivity is smaller. Therefore, the iodide salt solution is preferably added outside 50% of the grain volume, more preferably outside 70%, and most preferably outside 80%. The addition of the iodide salt solution is preferably completed within 98% of the grain volume, and most preferably within 96%. The addition of the iodide salt solution is completed slightly inside from the grain surface, so that an emulsion with higher sensitivity and lower covering can be obtained.
[0117]
The distribution of the iodide ion concentration in the depth direction in the grain is determined by etching / TOF-SIMS (Time of Flight-Secondary Ion Mass Spectrometry) method, for example, using TRIFT II type TOF-SIMS (trade name) manufactured by Phi Evans. Can be measured. The TOF-SIMS method is specifically described in “Surface Analysis Technology Selection, Secondary Ion Mass Spectrometry” Maruzen Co., Ltd. (1999), edited by the Surface Science Society of Japan. When the emulsion grains are analyzed by the etching / TOF-SIMS method, even if the addition of the iodide salt solution is finished inside the grains, it can be analyzed that the iodide ions have exuded toward the grain surface. When the emulsion of the present invention contains silver iodide, the iodide ion has a maximum concentration on the grain surface and the iodide ion concentration is attenuated inward by analysis by etching / TOF-SIMS method. Is preferred.
[0118]
The emulsion in the light-sensitive material of the present invention preferably has a silver bromide localized layer.
When the emulsion in the present invention contains a silver bromide localized phase, it is preferable that the silver bromide localized phase having a silver bromide content of at least 10 mol% is epitaxially grown on the grain surface. Moreover, it is preferable to have the outermost layer shell portion having a silver bromide content of 1 mol% or more in the vicinity of the surface layer.
The silver bromide content of the silver bromide localized phase is preferably in the range of 1 to 80 mol%, and most preferably in the range of 5 to 70 mol%. The silver bromide localized phase is preferably composed of 0.1 to 30 mol% of silver constituting the silver halide grains in the present invention, and is preferably composed of 0.3 to 20 mol% of silver. More preferably, it is configured. The silver bromide localized phase preferably contains a Group VIII metal complex ion such as an iridium ion. The amount of these compounds added varies over a wide range depending on the purpose, but it is 10 per mol of silver halide.-9-10-2Mole is preferred.
[0119]
In the present invention, it is preferable to add a transition metal ion in the process of forming and / or growing silver halide grains and incorporate the metal ions into and / or on the surface of the silver halide grains. As the metal ion to be used, a transition metal ion is preferable, and iron, ruthenium, iridium, osmium, lead, cadmium, or zinc is particularly preferable. Further, these metal ions are more preferably used as a hexacoordinate octahedral complex with a ligand. When an inorganic compound is used as a ligand, cyanide ion, halide ion, thiocyan, hydroxide ion, peroxide ion, azide ion, nitrite ion, water, ammonia, nitrosyl ion, or thiol It is preferable to use a nitrosyl ion, and it is also preferable to use it in coordination with any one of the above metal ions of iron, ruthenium, iridium, osmium, lead, cadmium, or zinc. It is also preferred to use it in the molecule.
[0120]
Among these, the silver halide emulsion in the present invention preferably has iridium ions having at least one organic ligand for the purpose of improving high-illuminance reciprocity failure.
When an organic compound is used as the ligand, it is common to other transition metals, but preferred organic compounds include a chain compound having 5 or less carbon atoms in the main chain and / or a 5-membered ring or a 6-membered ring. The heterocyclic compound can be mentioned. More preferred organic compounds are compounds having a nitrogen atom, phosphorus atom, oxygen atom or sulfur atom in the molecule as a coordination atom to the metal, most preferably furan, thiophene, oxazole, isoxazole, thiazole, isothiazole. , Imidazole, pyrazole, triazole, furazane, pyran, pyridine, pyridazine, pyrimidine, and pyrazine, and compounds in which these compounds are used as a basic skeleton and substituents are introduced into them are also preferable.
Among these, 5-methylthiazole is particularly preferably used as a preferred ligand for the iridium ion among the thiazole symbols.
[0121]
As a combination of a metal ion and a ligand, a combination of iron ion, ruthenium ion and cyanide ion is preferable. In these compounds, cyanide ions preferably account for a majority of the coordination number to iron or ruthenium as the central metal, and the remaining coordination sites are thiocyanate, ammonia, water, nitrosyl ion, dimethyl sulfoxide, pyridine, pyrazine. Or preferably 4,4′-bipyridine. Most preferably, all six coordination sites of the central metal are occupied by cyanide ions to form a hexacyanoiron complex or a hexacyanoruthenium complex. These complexes with cyanide ions as ligands are 1 × 10 5 per mole of silver during grain formation.-8Mol ~ 1 × 10-2Mole addition is preferred, 1 × 10-6Mol ~ 5x10-FourMost preferably, it is added in a molar amount.
[0122]
As the iridium ion, it is preferable to use not only an organic ligand but also a fluoride ion, a chloride ion, a bromide ion, and an iodide ion, and particularly a chloride ion or a bromide ion. As the iridium complex, the following specific compounds can be used in addition to those having the above-mentioned organic ligands.
[IrCl6]3-, [IrCl6]2-, [IrClFive(H2O)]2-, [IrClFive(H2O)]-, [IrClFour(H2O)2]-, [IrClFour(H2O)2]0, [IrClThree(H2O)Three]0, [IrClThree(H2O)Three]+, [IrBr6]3-, [IrBr6]2-, [IrBrFive(H2O)]2-, [IrBrFive(H2O)]-, [IrBrFour(H2O)2]-, [IrBrFour(H2O)2]0, [IrBrThree(H2O)Three]0And [IrBrThree(H2O)Three]+It is.
[0123]
These iridium complexes are 1 × 10 5 per mole of silver during grain formation.-TenMol ~ 1 × 10-3Mole addition is preferred, 1 × 10-8Mol ~ 1 × 10-FiveMost preferably, it is added in a molar amount. When ruthenium and osmium are used as the central metals, it is also preferable to use nitrosyl ions, thionitrosyl ions, or water molecules and chloride ions as ligands. More preferably, a pentachloronitrosyl complex, a pentachlorothionitrosyl complex, or a pentachloroaqua complex is formed, and a hexachloro complex is also preferably formed. These complexes are 1 x 10 per mole of silver during grain formation.-TenMol ~ 1 × 10-6It is preferable to add a molar amount, more preferably 1 × 10-9Mol ~ 1 × 10-6The molar addition.
[0124]
In the present invention, the above complex is added directly to the reaction solution at the time of silver halide grain formation, added to an aqueous halide solution for forming silver halide grains, or added to other solutions to obtain a grain formation reaction. It is preferably incorporated into the silver halide grains by adding to the solution. Furthermore, it is also preferable that these methods are combined and contained in the silver halide grains.
[0125]
When these complexes are incorporated into silver halide grains, it is preferable that they be present uniformly within the grains, but as disclosed in JP-A-4-208936, JP-A-2-125245, and JP-A-3-188437. In addition, it is also preferable to be present only in the particle surface layer, and it is also preferable to add a layer containing no complex only on the particle surface and adding a layer containing no complex on the particle surface. Further, as disclosed in US Pat. Nos. 5,252,451 and 5,256,530, physical ripening is performed with fine particles in which the complex is incorporated in the particles to modify the particle surface phase. It is also preferable. Furthermore, these methods can be used in combination, and a plurality of types of complexes may be incorporated in one silver halide grain. The halogen composition at the position where the above complex is contained is not particularly limited, and the silver chloride layer, the silver chlorobromide layer, the silver bromide layer, the silver iodochloride layer, and the silver iodobromide layer should each contain the complex. Is also preferable.
[0126]
The average grain size of the silver halide grains contained in the silver halide emulsion used in the present invention (the grain size is defined by the diameter of a circle equivalent to the projected area of the grains and the number average thereof) is 0.01 μm to 2 μm. Is preferred.
The particle size distribution is preferably a so-called monodispersed material having a coefficient of variation (the standard deviation of the particle size distribution divided by the average particle size) of 20% or less, desirably 15% or less, more preferably 10% or less. . At this time, for the purpose of obtaining a wide latitude, it is preferable to use the above monodispersed emulsion by blending it in the same layer or to carry out multilayer coating.
[0127]
Various compounds or precursors thereof are added to the silver halide emulsion used in the present invention for the purpose of preventing fogging during the production process, storage or photographic processing of the light-sensitive material, or stabilizing the photographic performance. be able to. Specific examples of these compounds are preferably those described on pages 39 to 72 of the above-mentioned JP-A-62-215272. Further, 5-arylamino-1,2,3,4-thiatriazole compounds described in EP 0447647 (the aryl residue has at least one electron-withdrawing group) are also preferably used.
[0128]
In the present invention, in order to improve the storage stability of the silver halide emulsion, the hydroxamic acid derivative described in JP-A No. 11-109576 and the carbonyl group described in JP-A No. 11-327094 are adjacent to both ends of an amino group. Alternatively, cyclic ketones having a double bond substituted with a hydroxyl group (particularly those represented by general formula (S1), paragraph numbers 0036 to 0071 can be incorporated in the present specification), JP-A-11- 143011-substituted sulfo-catechol and hydroquinones (for example, 4,5-dihydroxy-1,3-benzenedisulfonic acid, 2,5-dihydroxy-1,4-benzenedisulfonic acid, 3,4-dihydroxybenzenesulfone) Acid, 2,3-dihydroxybenzenesulfonic acid, 2,5-dihydroxybenzenesulfonic acid, 3,4,5 Such trihydroxybenzene acid and salts thereof), water-soluble reducing agents represented by any one of formulas of JP-A-11-102045 (I) ~ (III) is also preferably used in the present invention.
[0129]
Spectral sensitization is performed for the purpose of imparting spectral sensitivity to a desired light wavelength range for each layer of emulsion in the light-sensitive material of the present invention.
In the light-sensitive material of the present invention, examples of spectral sensitizing dyes used for spectral sensitization in the blue, green, and red regions include FM. Examples include those described in Harmer's Heterocyclic compounds-Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York, London, 1964)]. As specific examples of compounds and spectral sensitization, those described in JP-A-62-215272, page 22, right upper column to page 38 are preferably used. In particular, as a red-sensitive spectral sensitizing dye for silver halide emulsion grains having a high silver chloride content, the spectral sensitizing dye described in JP-A-3-123340 is stable, the strength of adsorption, and the exposure temperature. This is very preferable from the viewpoint of dependency and the like.
[0130]
The addition amount of these spectral sensitizing dyes varies widely depending on the case, and 0.5 × 10 5 per mol of silver halide.-6Mol ~ 1.0 × 10-2A molar range is preferred. More preferably, 1.0 × 10-6Mol ~ 5.0 × 10-3The range of moles.
[0131]
The silver halide emulsion used in the present invention is usually subjected to chemical sensitization. Regarding chemical sensitization, sulfur sensitization represented by addition of unstable sulfur compounds, noble metal sensitization represented by gold sensitization, reduction sensitization, or the like can be used alone or in combination. As compounds used for chemical sensitization, those described in JP-A-62-215272, page 18, lower right column to page 22, upper right column are preferably used. Of these, gold sensitization is particularly preferred. This is because by performing gold sensitization, fluctuations in photographic performance when scanning exposure is performed with laser light or the like can be further reduced.
[0132]
In order to perform gold sensitization on the silver halide emulsion used in the present invention, various inorganic gold compounds, gold (I) complexes having inorganic ligands, and gold (I) compounds having organic ligands are used. be able to. Examples of the inorganic gold compound include chloroauric acid or a salt thereof, and a gold (I) complex having an inorganic ligand, for example, a gold dithiocyanate such as gold (I) potassium dithiocyanate or gold (I) 3 dithiosulfate. It is preferable to use a compound such as a gold dithiosulfate compound such as sodium.
[0133]
Examples of the gold (I) compound having an organic ligand include bisgold (I) mesoionic heterocycles described in JP-A-4-267249, such as gold (I) tetrafluoroborate bis (1,4,5- Trimethyl-1,2,4-triazolium-3-thiolate), organomercaptogold (I) complexes described in JP-A-11-218870, such as potassium bis (1- [3- (2-sulfonatebenzoamido) phenyl] -5-mercaptotetrazole potassium salt) Aurate (I) pentahydrate, gold (I) compound coordinated with nitrogen compound anion described in JP-A-4-268550, for example, bis (1-methylhydantoinato) Gold (I) sodium salt tetrahydrate can be used. Further, gold (I) thiolate compounds described in US Pat. No. 3,503,749, gold compounds described in JP-A-8-69074, JP-A-8-69075, and JP-A-9-269554, The compounds described in Patent Nos. 5,620,841, 5,912,112, 5,620,841, 5,939,245, and 5,912,111 are also used. be able to.
The amount of these compounds added may vary widely depending on the case, but is 5 × 10 5 per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Mole, preferably 5 × 10-6~ 5x10-FourIs a mole.
[0134]
Colloidal gold sulfide can also be used, and the manufacturing method thereof is Research Disclosure (37154), Solid State Ionics, Vol. 79, 60-66, 1995, Compt. Rend. Hebt. Seans Acad. Sci. Sect. B, 263, 1328, 1966, etc. Various sizes of colloidal gold sulfide can be used, and those having a particle size of 50 nm or less can also be used. The amount added can vary widely depending on the case, but 5 × 10 5 as gold atoms per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Mole, preferably 5 × 10-6~ 5x10-FourIs a mole.
In the present invention, gold sensitization may be combined with other sensitization methods such as sulfur sensitization, selenium sensitization, tellurium sensitization, reduction sensitization, or noble metal sensitization using other than gold compounds.
[0135]
The photosensitive material according to the present invention has a hydrophilic colloid layer for preventing irradiation and halation or improving safety light safety, etc., described on pages 27 to 76 of EP 0337490A2, It is preferable to add dyes that can be decolored by treatment (especially oxonol dyes and cyanine dyes). Furthermore, the dyes described in European Patent EP0819977 are also preferably added to the present invention. Some of these water-soluble dyes degrade color separation and safelight safety when the amount used is increased. As the dye that can be used without deteriorating color separation, water-soluble dyes described in JP-A Nos. 5-127324, 5-127325, and 5-216185 are preferable.
[0136]
In the present invention, a colored layer that can be decolored by treatment in place of the water-soluble dye or in combination with the water-soluble dye is used. The colored layer that can be decolored by the treatment used may be in direct contact with the emulsion layer, or may be disposed so as to be in contact with an intermediate layer containing a treatment color mixing inhibitor such as gelatin or hydroquinone. This colored layer is preferably placed under the emulsion layer (support side) that develops the same primary color as the colored color. It is possible to install all the colored layers corresponding to each primary color individually, or to select and install only some of them. It is also possible to install a colored layer that has been colored corresponding to a plurality of primary color gamuts. The optical reflection density of the colored layer is the wavelength having the highest optical density in the wavelength range used for exposure (visible light range of 400 nm to 700 nm for normal printer exposure, wavelength of the scanning exposure light source used for scanning exposure). The optical density value at is preferably 0.2 or more and 3.0 or less. More preferably 0.5 or more and 2.5 or less, and particularly preferably 0.8 or more and 2.0 or less.
[0137]
In order to form the colored layer, a conventionally known method can be applied. For example, solid dye dispersions such as dyes described in JP-A-2-282244, page 3, upper right column to page 8, and dyes described in JP-A-3-7931, page 3, upper right column to page 11, lower left column. Described in JP-A-1-239544, a method of incorporating a hydrophilic colloid layer in a state, a method of mordanting an anionic dye into a cationic polymer, a method of adsorbing a dye to fine particles such as silver halide and fixing it in the layer Such as using colloidal silver. As a method of dispersing a fine powder of a pigment in a solid state, for example, a method of containing a fine powder dye which is substantially water-insoluble at least at pH 6 or less but is substantially water-soluble at least at pH 8 or more is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei. 2-308244, pages 4-13. Further, for example, a method for mordanting an anionic dye into a cationic polymer is described on pages 18 to 26 of JP-A-2-84737. US Pat. Nos. 2,688,601 and 3,459,563 show methods for preparing colloidal silver as a light absorber. Among these methods, a method of containing a fine powder dye and a method of using colloidal silver are preferable.
[0138]
When the present invention is applied to color photographic paper, it may have at least one yellow color-developing silver halide emulsion layer, magenta color-developing silver halide emulsion layer, and cyan color-developing silver halide emulsion layer. In general, these silver halide emulsion layers are, in order from the support, a yellow color-forming silver halide emulsion layer, a magenta color-forming silver halide emulsion layer, and a cyan color-forming silver halide emulsion layer.
However, a different layer structure may be used.
[0139]
In the light-sensitive material of the present invention, the silver halide emulsion layer containing a yellow coupler may be disposed at any position on the support, but when the yellow coupler-containing layer contains silver halide tabular grains. The magenta coupler-containing silver halide emulsion layer or the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is preferably coated at a position farther from the support than at least one layer. Further, from the viewpoints of accelerating color development, accelerating desilvering, and reducing residual color by sensitizing dye, the yellow coupler-containing silver halide emulsion layer is coated at a position farthest from the support than other silver halide emulsion layers. It is preferable to be provided. Further, from the viewpoint of reducing Blix fading, the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is preferably the center layer of other silver halide emulsion layers, and from the viewpoint of reducing photobleaching, the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is The lowest layer is preferred. Each of the color developing layers of yellow, magenta and cyan may be composed of two layers or three layers. For example, as described in JP-A-4-75055, 9-1114035, 10-246940, US Pat. No. 5,576,159, etc., a coupler layer containing no silver halide emulsion is used as a silver halide. It is also preferable to provide a color developing layer adjacent to the emulsion layer.
[0140]
For example, a transmissive support or a reflective support can be used as the photographic support. Transparent supports include transparent films such as cellulose nitrate film, polyethylene terephthalate and cellulose triacetate film, and polyesters of 2,6-naphthalenedicarboxylic acid (NDCA) and ethylene glycol (EG), NDCA and terephthalic acid. And an EG polyester provided with an information recording layer such as a magnetic layer is preferably used. In the present invention, a reflective support (reflective support) is preferable, and the reflective support is particularly laminated with a plurality of polyethylene layers or polyester layers, and at least one such water-resistant resin layer (laminate layer) is oxidized. A reflective support containing a white pigment such as titanium is preferred.
[0141]
As silver halide emulsions and other materials (additives, etc.) and photographic composition layers (layer arrangement, etc.) applied in the present invention, and processing methods and processing additives applied to process this photosensitive material, JP-A-62-215272, JP-A-2-33144, and those described in European Patent EP0,355,660A2, particularly those described in European Patent EP0,355,660A2 are preferably used. . Furthermore, JP-A-5-34889, JP-A-4-359249, JP-A-4-313733, JP-A-4-270344, JP-A-5-66527, JP-A-4-34548, JP-A-4-145433, JP-A-2-854. The silver halide color photographic light-sensitive materials and the processing methods thereof described in JP-A Nos. 1-158431, 2-90145, 3-194539, 2-93641, and European Patent Publication No. 0520457A2 are also preferable.
[0142]
Examples of the support used in the present invention include a reflective support and a transparent support. In particular, in the present invention, the reflection type support and silver halide emulsion described above, further different metal ion species doped in the silver halide grains, storage stabilizer or antifoggant for silver halide emulsion, chemical enhancement, Sensitization method (sensitizer), spectral sensitization method (spectral sensitizer), cyan, magenta, yellow coupler and its emulsifying dispersion method, color image preservability improving agent (stain inhibitor and anti-fading agent), dye (coloring) As for the layer), gelatin type, layer structure of the light-sensitive material, coating film pH of the light-sensitive material, and the like, those described in each part of the gazette shown in the following table can be particularly preferably applied.
[0143]
[Table 1]
[0144]
Other examples of the cyan, magenta and yellow couplers that can be used in the present invention are JP-A-62-215272, page 91, upper right column, line 4 to page 121, upper left column, line 6; JP-A-2-33144. Page 3, upper right column, line 14 to page 18, upper left column, last line, page 30, upper right column, line 6 to page 35, lower right column, line 11 and EP0355,660A2 page 4, line 15 to line 27. The couplers described in the 5th page, 30th line to 28th page end line, 45th page, 29th line to 31st line, 47th page, 23rd line to 63rd page, 50th line are also useful.
In the present invention, compounds represented by general formulas (II) and (III) of WO 98/33760 and general formula (D) of JP-A No. 10-221825 may be preferably added.
[0145]
The cyan dye-forming coupler used in the present invention (sometimes simply referred to as “cyan coupler”) may be used alone or in combination. Examples of the cyan dye-forming coupler that may be used in combination include phenolic and naphthol. And cyan couplers represented by the general formula (ADF) described in JP-A-10-333297 are preferable. Other cyan couplers include pyrroloazole type cyan couplers described in European Patents EP 0488248 and EP 0491197A1, 2,5-diacylaminophenol couplers described in US Pat. No. 5,888,716, US Pyrazoloazole type cyan couplers having an electron withdrawing group and a hydrogen bonding group at the 6-position described in Japanese Patent Nos. 4,873,183 and 4,916,051, particularly JP-A-8-171185, Pyrazoloazole type cyan couplers having a carbamoyl group at the 6-position described in JP-A Nos. 8-311360 and 8-339060 are also preferable.
[0146]
In addition to diphenylimidazole cyan couplers described in JP-A-2-33144, 3-hydroxypyridine cyan couplers described in European Patent EP 0333185A2 (among others, couplers (42) listed as specific examples) And a cyclic active methylene-based cyan coupler described in JP-A No. 64-32260, which is obtained by adding a chlorine-eliminating group to a 4-equivalent coupler, and couplers (6) and (9) are particularly preferable. Of these, coupler examples 3, 8, and 34 listed as specific examples are particularly preferred), pyrrolopyrazole type cyan couplers described in EP 0456226A1 and pyrroloimidazole type cyan couplers described in EP 0484909 are used. You can also.
[0147]
Examples of the magenta dye-forming coupler used in the present invention (sometimes simply referred to as “magenta coupler”) include 5-pyrazolone-based magenta couplers and pyrazoloazole-based magenta couplers described in the publicly known literatures in the above table. Among them, a secondary or tertiary alkyl group as described in JP-A-61-65245 is located at the 2, 3, or 6 position of the pyrazolotriazole ring, particularly in terms of hue, image stability, color developability and the like. Directly linked pyrazolotriazole couplers, pyrazoloazole couplers containing a sulfonamide group in the molecule as described in JP-A-61-65246, and alkoxyphenyl sulfones as described in JP-A-61-147254 Pyrazoloazole couplers having amide ballast groups and European Patent Nos. 226,849A and 294,785 Use of pyrazoloazole couplers having an alkoxy group or an aryloxy group at the 6-position as described in JP. In particular, as the magenta coupler, a pyrazoloazole coupler represented by the general formula (M-I) described in JP-A-8-122984 is preferable, and paragraph numbers 0009 to 0026 of the publication are applied to the present invention as they are. Incorporated as part of the specification. In addition, pyrazoloazole couplers having a sterically hindered group at both the 3-position and the 6-position described in European Patent Nos. 854384, 844640, 2000-147725, 2001-356455, etc. Are also preferably used.
[0148]
In addition, the yellow dye-forming coupler used in the present invention (in this specification, sometimes simply referred to as “yellow coupler”) may be used alone or in combination with other yellow dye-forming couplers. As the dye-forming coupler, in addition to the compounds described in the above table, an acylacetamide type yellow coupler having a 3- to 5-membered cyclic structure in the acyl group described in European Patent EP 0447969A1, European Patent EP 0482552A1 A pyrrole described in European Patent Nos. 935870A1, 953871A1, 953872A1, 953872A1, 953874A1, 953875A1, etc. -2 or 3-yl or indole An acylacetamide-type yellow coupler having a dioxane structure described in US Pat. No. 5,118,599 is preferably used. Among them, the use of an acylacetamide type yellow coupler in which the acyl group is a 1-alkylcyclopropane-1-carbonyl group and a malondianilide type yellow coupler in which one of the anilides constitutes an indoline ring is particularly preferred. These couplers can be used alone or in combination.
[0149]
The coupler used in the present invention is impregnated with a loadable latex polymer (eg, US Pat. No. 4,203,716) in the presence (or absence) of the high boiling organic solvent described in the preceding table, Alternatively, it is preferably dissolved together with a water-insoluble and organic solvent-soluble polymer and emulsified and dispersed in a hydrophilic colloid aqueous solution. Water-insoluble and organic solvent-soluble polymers that can be preferably used are described in U.S. Pat. No. 4,857,449, columns 7 to 15, and International Publication WO 88/00723, pages 12 to 30. The described homopolymers or copolymers are mentioned. More preferably, use of a methacrylate or acrylamide polymer, particularly an acrylamide polymer is preferred in view of color image stability.
[0150]
In the present invention, known color mixing inhibitors can be used, and among them, those described in the following publications are preferable.
For example, high molecular weight redox compounds described in JP-A-5-333501, phenidone and hydrazine compounds described in WO98 / 33760, U.S. Pat. No. 4,923,787, JP-A-5-249637, White couplers described in JP-A-10-282615 and German Patent No. 19629142A1 can be used. In particular, in the case of increasing the pH of the developing solution and speeding up development, German Patent No. 19618786A1, European Patent No. 839623A1, European Patent No. 842975A1, German Patent No. 19804646A1 and French Patent No. 2760460A1 It is also preferable to use the redox compound described in the above.
[0151]
In the present invention, a compound having a triazine bone core having a high molar extinction coefficient is preferably used as the ultraviolet absorber, and for example, compounds described in the following publications can be used. These are preferably added to the photosensitive layer and / or non-photosensitive. For example, JP-A-46-3335, JP-A-55-15276, JP-A-5-197004, JP-A-5-232630, JP-A-5-307232, JP-A-6-21813, JP-A-8-53427, and 8- No. 234364, No. 8-239368, No. 9-31067, No. 10-115898, No. 10-147777, No. 10-182621, German Patent No. 19739797A, European Patent No. The compounds described in 501291 etc. can be used.
[0152]
As the binder or protective colloid that can be used in the light-sensitive material of the present invention, gelatin is advantageously used, but other hydrophilic colloids can be used alone or in combination with gelatin. As a preferable gelatin, the heavy metal contained as impurities such as iron, copper, zinc and manganese is preferably 5 ppm or less, more preferably 3 ppm or less. The amount of calcium contained in the photosensitive material is preferably 20 mg / m.2Or less, more preferably 10 mg / m2Or less, most preferably 5 mg / m2It is as follows.
[0153]
In the present invention, an antibacterial / antifungal agent as described in JP-A-63-271247 is added in order to prevent various wrinkles and bacteria that propagate in the hydrophilic colloid layer and degrade the image. Is preferred. Further, the film pH of the photosensitive material is preferably 4.0 to 7.0, more preferably 4.0 to 6.5.
[0154]
In the present invention, a surfactant can be added to the photosensitive material from the viewpoints of improving the coating stability of the photosensitive material, preventing the generation of static electricity, and adjusting the charge amount. Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, a betaine surfactant, and a nonionic surfactant, and examples thereof include those described in JP-A-5-333492. The surfactant used in the present invention is preferably a fluorine atom-containing surfactant. In particular, a fluorine atom-containing surfactant can be preferably used. These fluorine atom-containing surfactants may be used alone or in combination with other conventionally known surfactants, but are preferably used in combination with other conventionally known surfactants. The amount of these surfactants added to the light-sensitive material is not particularly limited, but generally 1 × 10 10-Five~ 1g / m2, Preferably 1 × 10-Four~ 1x10-1g / m2More preferably 1 × 10-3~ 1x10-2g / m2It is.
[0155]
The photosensitive material of the present invention can form an image by an exposure process in which light is irradiated according to image information and a development process in which the photosensitive material irradiated with light is developed. The photosensitive material of the present invention is suitable for a scanning exposure system using a cathode ray (CRT) in addition to being used in a printing system using a normal negative printer. The cathode ray tube exposure apparatus is simpler and more compact and less expensive than an apparatus using a laser. Also, the adjustment of the optical axis and color is easy. As the cathode ray tube used for image exposure, various light emitters that emit light in the spectral region are used as necessary. For example, any one of red light emitters, green light emitters, and blue light emitters, or a mixture of two or more thereof may be used. The spectral region is not limited to the above red, green, and blue, and a phosphor that emits light in the yellow, orange, purple, or infrared region is also used. In particular, a cathode ray tube that emits white light by mixing these light emitters is often used.
[0156]
When the photosensitive material has a plurality of photosensitive layers having different spectral sensitivity distributions, and the cathode tube also has a phosphor exhibiting light emission in a plurality of spectral regions, a plurality of colors are exposed at the same time, that is, a plurality of colors are applied to the cathode ray tube. It is also possible to emit light from the tube surface by inputting a color image signal. A method of sequentially inputting image signals for each color to cause each color to emit light sequentially and exposing through a film that cuts the colors other than that color (surface sequential exposure) may be adopted. However, since a high-resolution cathode ray tube can be used, it is preferable for improving image quality.
[0157]
The photosensitive material of the present invention is a monochromatic high light source such as a gas laser, a light emitting diode, a semiconductor laser, a semiconductor laser, or a second harmonic light source (SHG) using a combination of a solid state laser using a semiconductor laser and a nonlinear optical crystal. A digital scanning exposure method using density light is preferably used. In order to make the system compact and inexpensive, it is preferable to use a second harmonic generation light source (SHG) that combines a semiconductor laser, a semiconductor laser, or a solid-state laser and a nonlinear optical crystal. In particular, in order to design a compact, inexpensive, long-life and high-stability device, it is preferable to use a semiconductor laser, and at least one of the exposure light sources is preferably a semiconductor laser.
[0158]
When such a scanning exposure light source is used, the spectral sensitivity maximum wavelength of the photosensitive material of the present invention can be arbitrarily set according to the wavelength of the scanning exposure light source to be used. In a solid laser using a semiconductor laser as an excitation light source or an SHG light source obtained by combining a semiconductor laser and a nonlinear optical crystal, the oscillation wavelength of the laser can be halved, so that blue light and green light can be obtained. Therefore, the spectral sensitivity maximum of the photosensitive material can be given to the usual three wavelength regions of blue, green, and red. When the exposure time in such scanning exposure is defined as the exposure time of the pixel size when the pixel density is 400 dpi, a preferable exposure time is 10-FourSeconds or less, more preferably 10-6Less than a second.
[0159]
The silver halide color photographic light-sensitive material of the present invention can be preferably used in combination with the exposure and development system described in the following known documents. The developing system includes an automatic printing and developing system described in JP-A-10-333253, a photosensitive material conveying apparatus described in JP-A-2000-10206, and an image reading apparatus described in JP-A-11-215312. System, an exposure system comprising a color image recording system described in JP-A-11-88619 and JP-A-10-202950, a digital photo print system including a remote diagnosis system described in JP-A-10-210206, and Japanese Patent Application No. 10 And a photo print system including the image recording apparatus described in Japanese Patent No. 159187.
[0160]
The preferred scanning exposure method applicable to the present invention is described in detail in the publications listed in Table 1 above.
[0161]
When the light-sensitive material of the present invention is subjected to printer exposure, it is preferable to use a band stop filter described in US Pat. No. 4,880,726. This removes light color mixing and remarkably improves color reproducibility.
In the present invention, as described in European Patent Nos. EP0789270A1 and EP0789480A1, a yellow microdot pattern may be pre-exposed in advance and copy control may be performed before image information is added.
[0162]
In the processing of the photosensitive material of the present invention, JP-A-2-207250, page 26, lower right column, line 1 to page 34, upper right column, line 9 and JP-A-4-97355, page 5, upper left column, line 17 The processing materials and processing methods described in the 20th page, lower right column, line 20 are preferably applicable. Further, as the preservative used in the developer, compounds described in the patents listed in the above table are preferably used.
[0163]
The present invention is preferably applied to a light-sensitive material having rapid processing suitability. In the case of rapid processing, the color development time is preferably 60 seconds or shorter, more preferably 50 seconds or shorter and 6 seconds or longer, more preferably 30 seconds or shorter and 6 seconds or longer. Similarly, the bleach-fixing time is preferably 60 seconds or shorter, more preferably 50 seconds or shorter and 6 seconds or longer, more preferably 30 seconds or shorter and 6 seconds or longer. Further, the washing time or stabilization time is preferably 150 seconds or shorter, more preferably 130 seconds or shorter and 6 seconds or longer.
The color development time refers to the time from when the photosensitive material enters the color developer until it enters the bleach-fixing solution in the next processing step. For example, in the case of processing with an automatic developing machine or the like, the time during which the photosensitive material is immersed in the color developer (so-called submerged time) and the photosensitive material leave the color developer and are bleached in the next processing step. The sum of both the time during which the toner is conveyed in the air toward the fixing bath (so-called air time) is referred to as color development time. Similarly, the bleach-fixing time refers to the time from when the photosensitive material enters the bleach-fixing solution until the next washing or stabilizing bath. The water washing or stabilization time refers to the time (so-called liquid time) that the photosensitive material is in the liquid for the drying process after entering the water washing or stabilizing liquid.
[0164]
The light-sensitive material of the present invention can be developed after exposure using a conventional developing method containing an alkali agent and a developing agent, an activator such as an alkaline solution containing the developing agent in the photosensitive material and not containing the developing agent. In addition to a wet method such as a method of developing with a beta solution, a thermal development method that does not use a processing solution can be used. In particular, the activator method is a preferable method from the viewpoint of environmental protection because it does not contain a developing agent in the processing solution, so that the processing solution can be easily managed and handled, and the load during processing of the waste liquid is small. In the activator method, examples of the developing agent incorporated in the light-sensitive material or a precursor thereof include, for example, JP-A-8-234388, JP-A-9-152686, JP-A-9-152893, JP-A-9-2111814, and JP-A-9-21814. The hydrazine type compound described in -160193 is preferable.
[0165]
Further, a developing method in which the amount of silver applied to the photosensitive material is reduced and image amplification processing (compensation processing) using hydrogen peroxide is preferably used. In particular, it is preferable to use this method for the activator method. Specifically, an image forming method using an activator solution containing hydrogen peroxide described in JP-A-8-297354 and 9-152695 is preferably used. In the activator method, after processing with an activator solution, desilvering is usually performed. However, in the image amplification processing method using a low silver amount of light-sensitive material, desilvering is omitted and washing or stabilization is simplified. Can be done. Further, in a method of reading image information from a photosensitive material with a scanner or the like, it is possible to adopt a processing form that does not require a desilvering process even when a high silver amount photosensitive material such as a photographic photosensitive material is used.
[0166]
For the activator solution, desilvering solution (bleaching / fixing solution), water washing and stabilizing solution used in the present invention, known processing materials and processing methods can be used. Preferably, those described in Research Disclosure Item 36544 (September 1994), pages 536 to 541 and JP-A-8-234388 can be used.
[0167]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated further in detail based on an Example, this invention is not limited to these.
[0168]
[Example 1]
[0169]
(Preparation of blue-sensitive layer emulsion A)
Silver halide cubic grains having an average side length of 0.70 μm and a side length coefficient of variation of 8% and having a halogen composition of 98.9 mol% of silver chloride, 1 mol% of silver bromide, and 0.1 mol% of silver iodide were formed. . Spectral sensitizing dyes-1 and 2 are each 2.5 × 10-FourMol / Ag mol and 2.0 × 10-FourMol / Ag mol was added. When forming particles, KThreeIrClFive(H2O), KFourRu (CN)6, KFourFe (CN)6, Thiosulfonic acid compound-1, sodium thiosulfate, gold sensitizer-1, and mercapto compounds-1 and 2 were used in optimum amounts. In this way, high-sensitivity emulsion A-1 was prepared.
Similarly, cubic particles having an average side length of 0.55 μm and a side length variation coefficient of 9% were formed.
Spectral sensitization and chemical sensitization were carried out in amounts corrected for matching the specific surface area (side length ratio 0.7 / 0.55 = 1.27 times) to produce low-sensitivity emulsion A-2.
[0170]
Embedded image
[0171]
(Preparation of emulsion C for green sensitive layer)
The green sensitive high-sensitivity emulsion C-1 is the same as the preparation conditions of the emulsions A-1 and A-2 except that the temperature at the time of grain formation with the emulsion A-1 is lowered and the type of sensitizing dye is changed as follows. Low sensitivity emulsion C-2 was prepared.
[0172]
Embedded image
[0173]
As for the particle size, the average side length is 0.40 μm on the high sensitivity side, and the average side length is 0.30 μm on the low sensitivity side. The coefficient of variation was 8% in all cases.
Sensitizing dye D per mole of silver halide, 3.0 x 10 for large size emulsions-Four3.6 × 10 for small, small emulsions-FourMol, and Sensitizing Dye E per mol of silver halide, 4.0 × 10 for large size emulsions-Five7.0 x 10 for molar, small emulsions-FiveMole was added.
[0174]
(Preparation of emulsion E for red-sensitive layer)
Except for lowering the temperature at the time of grain formation with Emulsion A-1 and changing the kind of sensitizing dye as described below, the same as the preparation conditions for Emulsions A-1 and E-2, the sensitive emulsion E- for the red sensitive emulsion 1. Low-sensitivity emulsion E-2 was prepared.
[0175]
Embedded image
[0176]
As for the particle size, the average side length was 0.38 μm on the high sensitivity side, and the average side length was 0.32 μm on the low sensitivity side, and the coefficient of variation of the side length was 9% and 10%, respectively.
Sensitizing dyes G and H, respectively, per mole of silver halide, 8.0 x 10 for large size emulsions-Five10.7 × 10 for small, small emulsions-FiveMole was added.
Further, the following compound I was added to the red-sensitive emulsion layer at 3.0 × 10 6 per mole of silver halide.-3Mole was added.
[0177]
Embedded image
[0178]
First layer coating preparation
57 g of yellow coupler (ExY), 7 g of color image stabilizer (Cpd-1), 4 g of color image stabilizer (Cpd-2), 7 g of color image stabilizer (Cpd-3), 2 g of color image stabilizer (Cpd-8) Is dissolved in 21 g of a solvent (Solv-1) and 80 ml of ethyl acetate, and this liquid is emulsified and dispersed in 220 g of a 23.5% by weight gelatin aqueous solution containing 4 g of sodium dodecylbenzenesulfonate with a high-speed stirring emulsifier (dissolver). 900 g of emulsified dispersion A was prepared by adding water.
On the other hand, the emulsified dispersion A and the emulsions A-1 and A-2 were mixed and dissolved to prepare a first layer coating solution having a composition described later. The emulsion coating amount indicates the silver coating amount.
[0179]
The coating solutions for the second to seventh layers were prepared in the same manner as the first layer coating solution. As the gelatin hardener for each layer, 1-oxy-3,5-dichloro-s-triazine sodium salt (H-1), (H-2), (H-3) was used. Moreover, the total amount of (Ab-1), (Ab-2), (Ab-3), and (Ab-4) is 15.0 mg / m in each layer.260.0 mg / m25.0 mg / m2And 10.0 mg / m2It added so that it might become.
[0180]
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[0181]
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[0182]
In addition, 1- (3-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole was added to the second layer, the fourth layer, the sixth layer, and the seventh layer, respectively, at 0.2 mg / m 2.20.2 mg / m20.6 mg / m20.1 mg / m2It added so that it might become.
Further, 4-hydroxy-6-methyl-1,3,3a, 7-tetrazaindene was added to the blue-sensitive emulsion layer and the green-sensitive emulsion layer, respectively, at 1 × 10 6 per 1 mol of silver halide.-FourMol, 2 × 10-FourMole was added.
Further, a copolymer latex of methacrylic acid and butyl acrylate (mass ratio 1: 1, average molecular weight 200000-400000) is 0.05 g / m on the red sensitive emulsion layer.2Added.
Further, disodium catechol-3,5-disulfonate was added to the second layer, the fourth layer and the sixth layer, respectively, at 6 mg / m.26 mg / m218 mg / m2It added so that it might become.
In order to prevent irradiation, the following dyes were added (the amount in parentheses represents the coating amount).
[0183]
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[0184]
(Layer structure)
The structure of each layer is shown below. Numbers are application amount (g / m2). The silver halide emulsion represents a coating amount in terms of silver.
Support
Polyethylene resin laminated paper
[White pigment (TiO 2 on the first layer side polyethylene resin)2Content 16% by mass, ZnO; content 4% by mass) and optical brightener (4,4′-bis (5-methylbenzoxazolyl) stilbene, content 0.03% by mass), bluish dye (Ultramarine, 0.33% by mass). The amount of polyethylene resin is 29.2 g / m2]
[0185]
[0186]
[0187]
[0188]
[0189]
[0190]
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[0191]
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[0192]
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[0193]
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[0194]
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[0195]
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[0196]
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[0197]
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[0198]
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[0199]
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[0200]
For the sample 001 produced as described above, the first layer is changed to BL-A to BL-E shown below, and the composition of the fifth layer is changed to RL-A to RL-K shown below. It was. Samples 101 to 116 in which the first layer and the fifth layer were combined as shown in Table 2 were produced.
[0201]
First layer Blue-sensitive emulsion layer composition change
[0202]
[0203]
[0204]
BL-C:
In BL-B, the yellow coupler was changed to equimolar example compound (24).
BL-D:
In BL-B, the yellow coupler was changed to equimolar example compound (31).
BL-E:
In BL-B, the yellow coupler was changed to an equimolar amount of the exemplified compound (36).
[0205]
5th layer Details of red-sensitive emulsion layer composition change
[0206]
[0207]
RL-B
0.08 g / m of silver chlorobromoiodide emulsion E in RL-A2The cyan coupler was changed to 0.15 g / m of the exemplified compound (CC-50).2Changed to
RL-C:
In RL-B, the cyan coupler was changed to an equimolar example compound (CC-57).
RL-D:
In RL-B, the cyan coupler was changed to an equimolar example compound (CC-56).
RL-E:
In RL-B, the cyan coupler was changed to an equimolar example compound (CC-47).
[0208]
RL-F:
In RL-B, the cyan coupler was changed to an equimolar example compound (CC-10).
RL-G:
In RL-A, silver chlorobromoiodide emulsion E was 0.10 g / m.2The cyan coupler was changed to 0.10 g / m of the exemplified compound (CC-50).2, (ExC-3) 0.04 g / m2, (ExC-4) 0.01 g / m2Changed to
RL-H:
In RL-G, the cyan coupler of (CC-50) was changed to an equimolar example compound (CC-57).
RL-I:
In RL-G, the cyan coupler of (CC-50) was changed to an equimolar example compound (CC-56).
RL-J:
In RL-G, the cyan coupler of (CC-50) was changed to an equimolar example compound (CC-47).
RL-K:
In RL-G, the cyan coupler of (CC-50) was changed to an equimolar example compound (CC-10).
[0209]
Embedded image
[0210]
The photosensitive material 113 is processed into a 127 mm width roll, and imagewise exposure is performed on the photosensitive material from an average density negative film using a minilab printer processor PP350 (trade name) manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. Continuous processing (running test) was performed until the volume of the color developer replenisher used in the process was twice that of the color developer tank. The light-sensitive material was evaluated by performing the following two processes with different processing solution compositions and process times.
[0211]
Process A
The treatment using the following running treatment liquid was designated as treatment A.
[0212]
Processing temperature Temperature Time Replenishment amount*
Color development 38.5 ° C 45 seconds 45 mL
Bleach fixing 38.0 ° C 45 seconds 35 mL
Rinse 1 38.0 ° C. 20 seconds −
Rinse 2 38.0 ° C 20 seconds-
Rinse 3 ** 38.0 ° C 20 seconds-
Rinse 4 ** 38.0 ° C 20 seconds 121mL
Dry 80 ° C
(note)
* Photosensitive material 1m2Replenishment amount per
** Mount a phosphorus screening system RC50D (trade name) manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. on the rinse 3, take out the rinse solution from the rinse 3, and send it to the reverse osmosis module (RC50D) by a pump. The permeated water sent in the tank is supplied to the rinse 4 and the concentrated solution is returned to the rinse 3. The pump pressure was adjusted so that the amount of permeated water to the reverse osmosis module was maintained at 50 to 300 mL / min, and the temperature was circulated for 10 hours per day. The rinsing was a 4-tank counterflow system from 1 to 4.
[0213]
The composition of each treatment liquid is as follows.
[0214]
[0215]
[0216]
Process B
Sample 113 is processed into a 127 mm wide roll, and an average of photosensitive material using an experimental processing device modified from Fuji Photo Film's Minilab Printer Processor PP350 (trade name) so that the processing time and processing temperature can be changed. Imagewise exposure was performed from a negative density film, and continuous processing (running test) was performed until the volume of the color developer replenisher used in the following processing steps was twice the volume of the color developer tank. The treatment using this running treatment liquid was designated as treatment B.
[0217]
Processing temperature Temperature Time Replenishment amount*
Color development 45.0 ℃ 17 seconds 45mL
Bleach fixing 40.0 ℃ 20 seconds 35mL
Rinse 1 40.0 ° C 8 seconds-
Rinse 2 40.0 ° C 8 seconds-
Rinse 3 ** 40.0 ° C 8 seconds-
Rinse 4 ** 38.0 ° C 8 seconds 121mL
Drying 80 ℃ 15 seconds
(note)
* Photosensitive material 1m2Replenishment amount per
** Mount a phosphorus screening system RC50D (trade name) manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. on the rinse 3, take out the rinse solution from the rinse 3, and send it to the reverse osmosis module (RC50D) by a pump. The permeated water sent in the tank is supplied to the rinse 4 and the concentrated solution is returned to the rinse 3. The pump pressure was adjusted so that the amount of permeated water to the reverse osmosis module was maintained at 50 to 300 mL / min, and the temperature was circulated for 10 hours per day. The rinsing was a 4-tank counterflow system from 1 to 4.
[0218]
The composition of each treatment liquid is as follows.
[0219]
[0220]
[0221]
Embedded image
[0222]
Samples 101 to 116 were each subjected to the following evaluation after being applied to each photographic composition layer coating solution to prepare a photosensitive material and stored for 10 days under conditions of 25 ° C. and 55% relative humidity.
[0223]
(Evaluation 1 Color reproducibility)
Each sample was subjected to three-color separation exposure, and color development processing was performed in the above-described processing step A to obtain single-color coloring samples of yellow, magenta, and cyan, respectively.
As a light source, a semiconductor laser light was used to obtain a 688 nm light source (R light), and by combining the semiconductor laser with SHG, a 532 nm light source (G light) and a 473 nm light source (B light) were obtained. The amount of R light was modulated using an external modulator, reflected by a rotating polyhedron, and subjected to scanning exposure on a sample moving perpendicular to the scanning direction. This scanning exposure is performed at 400 dpi, and the average exposure time per pixel is 8 × 10.-8Second. The temperature of the semiconductor laser was made constant by using a Peltier element in order to suppress the change in light quantity due to temperature.
The volume of the Lab space that can be reproduced according to the method described in JP-A No. 2001-194755 (paragraph numbers 0014 to 0019 and Example 1) was calculated using the obtained sample. Under the light source of D50, Dmax = 2.2, and L between each sample.*The relative value (percentage) of the volume of the space of 50 or more with respect to the sample 101 was calculated.
[0224]
(Evaluation 2 Processing stability during rapid processing)
Using the exposure apparatus of evaluation 1 for each sample, the exposure conditions were determined so as to give gray gradation in the process step A. The exposed sample was developed in processing step B at a conveyance speed of 1.2 times. The density in the processing step B of the exposure part that gives a density of 2.0 in the processing step A was measured, and the density change (ΔB, ΔR) of yellow and cyan in the processing step B with respect to the processing step A was calculated.
[0225]
(Evaluation 3 Desilvering)
Each sample was exposed to 500 CMS with white light having a color temperature of 4800 degrees. The sample after the exposure was processed with the processing solution of processing step B while shortening the bleach-fixing time to 12 seconds. The amount of residual silver in the treated sample was quantified by fluorescent X-ray.
[0226]
(Evaluation 4: remaining color)
Each sample was processed in the unexposed state by increasing the conveying speed of processing step B by 1.4 times. The yellow density of the treated sample was measured with status A using an X-rite 310 densitometer (manufactured by X-rite Company). Each sample was washed with additional water for 5 minutes using a large excess of ion exchange water at 40 ° C., and then the concentration was measured again. A change in yellow density ΔY before and after additional washing was calculated to evaluate the degree of residual color.
[0227]
The evaluation results are shown in Table 2.
[0228]
[Table 2]
[0229]
From the results shown in Table 2, when the yellow coupler used in the present invention and the cyan coupler used in the present invention are used in combination, the color reproducibility is excellent and the desilvering property, the residual color, and the stability during rapid processing are also excellent. I understood.
[0230]
[Example 2]
Samples 201 to 216 obtained by reversing the arrangement of the first layer and the fifth layer in the samples 101 to 116 of Example 1 were produced. As a result of evaluation in accordance with Example 1, it was confirmed that yellow and magenta color density were improved particularly during the gray treatment in the sample using the cyan coupler used in the present invention. In addition, the results of Evaluation 1 to Evaluation 4 are also excellent in color reproducibility when the yellow coupler used in the present invention and the cyan coupler used in the present invention are used in the same manner as in Example 1, and desilvering property, residual color, and rapid processing. It was found to be excellent in both time stability.
[0231]
[Example 3]
Samples in which the third layer magenta couplers of the samples of Examples 1 and 2 were changed as follows were prepared. As a result of evaluation according to Examples 1 and 2, it was found that a silver halide color photographic material excellent in color reproducibility and rapid processability can be obtained according to the present invention.
[0232]
3rd layer Details of composition change of green photosensitive emulsion layer
[0233]
GL-A:
In the third layer of Example 1, the magenta coupler was changed to 1.5-fold molar magenta coupler M1.
GL-B:
In the third layer of Example 1, the magenta coupler was changed to a 1.5-fold molar magenta coupler M2.
[0234]
Embedded image
[0235]
[Example 4]
Samples in which the silver halide emulsion was changed as follows in Example 1 were prepared and evaluated according to Example 1. As a result, it was found that according to the present invention, a silver halide color photographic material excellent in color reproducibility and rapid processability can be obtained.
First layer: 4 to 6 mixture of (emulsion BH) and (emulsion BL) (silver molar ratio)
Third layer: 5 to 5 mixture of (Emulsion GH) and (Emulsion GL) (silver molar ratio)
Fifth layer: 6 to 4 mixture of (emulsion RH) and (emulsion RL) (silver molar ratio)
[0236]
(Preparation of emulsion BH)
A cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.55 μm and a coefficient of variation of 10% was prepared by a conventional method in which silver nitrate and sodium chloride were simultaneously added and mixed in a stirred gelatin aqueous solution. However, potassium bromide (3 mol% per mol of the finished silver halide) and K were added from the time when the addition of silver nitrate was 80% to 90%.Four[Ru (CN)6] Was added. When the addition of silver nitrate was completed 90%, potassium iodide (0.3 mol% per mol of the finished silver halide) was added. Furthermore, when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (5-methylthiazole) ClFive] And K2[Ir (H2O) ClFive] Was added. The obtained emulsion was desalted and then re-dispersed with gelatin. To this emulsion, sodium thiosulfonate, the following sensitizing dye A and the following sensitizing dye B were added, sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer, and bis (1,4,5-trimethyl) as a gold sensitizer. -1,2,4-triazolium-3-thiolate) aurate (I) Tetrafluoroborate was used for optimal aging. Further 1-phenyl-5-mercaptotetrazole and 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole were added. The emulsion thus obtained was named Emulsion BH.
[0237]
(Preparation of emulsion B-L)
Emulsion B-H was prepared by changing only the addition rate of silver nitrate and sodium chloride to prepare a cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.45 μm and a coefficient of variation of 10%. The resulting emulsion was designated as Emulsion BL.
[0238]
Embedded image
[0239]
(Preparation of emulsion GH)
A cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.35 μm and a coefficient of variation of 10% was prepared by a conventional method in which silver nitrate and sodium chloride were simultaneously added and mixed in a stirred gelatin aqueous solution. However, when the addition of silver nitrate is 80% to 90%, KFour[Ru (CN)6] Was added. Potassium bromide (4 mol% per mol of finished silver halide) was added from the 80% to 100% addition of silver nitrate. When the addition of silver nitrate was completed 90%, potassium iodide (0.2 mol% per mol of finished silver halide) was added. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) ClFive] Was added. Furthermore, when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (H2O) ClFive] Was added. The obtained emulsion was desalted and then re-dispersed with gelatin. Sodium thiosulfonate is added to this emulsion, sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer, and bis (1,4,5-trimethyl-1,2,4-triazolium-3-thiolate as a gold sensitizer. A) Orate (I) Tetrafluoroborate was used for aging. Further, the following sensitizing dye D, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole and potassium bromide were added. The emulsion thus obtained was named Emulsion GH.
[0240]
(Preparation of emulsion GL)
Emulsion GH was prepared by changing only the addition rate of silver nitrate and sodium chloride to prepare a cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.28 μm and a coefficient of variation of 10%. The resulting emulsion was designated as Emulsion GL.
[0241]
Embedded image
[0242]
(Preparation of emulsion RH)
A cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.35 μm and a coefficient of variation of 10% was prepared by a conventional method in which silver nitrate and sodium chloride were simultaneously added and mixed in a stirred gelatin aqueous solution. However, when the addition of silver nitrate is 80% to 90%, KFour[Ru (CN)6] Was added. Potassium bromide (4.3 mol% per mol of the finished silver halide) was added from the 80% to 100% addition of silver nitrate. When the addition of silver nitrate was completed 90%, potassium iodide (0.15 mol% per mol of the finished silver halide) was added. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) ClFive] Was added. Furthermore, when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (H2O) ClFive] Was added. The obtained emulsion was desalted and then re-dispersed with gelatin. Sodium thiosulfonate is added to this emulsion, sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer, and bis (1,4,5-trimethyl-1,2,4-triazolium-3-thiolate as a gold sensitizer. A) Orate (I) Tetrafluoroborate was used for aging. Further, the following sensitizing dye H, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, the following compound I and potassium bromide were added. The emulsion thus obtained was named Emulsion RH.
[0243]
(Preparation of emulsion RL)
Emulsion RH was a cubic high silver chloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.28 μm and a coefficient of variation of 10% by changing only the addition rate of silver nitrate and sodium chloride. The resulting emulsion was designated as Emulsion RL.
[0244]
Embedded image
[0245]
[Example 5]
The samples prepared in Examples 1 to 4 were subjected to scanning exposure using the apparatus shown below and evaluated according to Examples 1 to 4. As a result of using the sample of the configuration of the present invention, color reproducibility and rapidness were obtained. It was found that the effect of the present invention that the processability is excellent can be obtained particularly remarkably.
Digital Minilab Frontier 330 (trade name, manufactured by Fuji Photo Film), Lambda 130 (trade name, manufactured by Durst), LIGHTJET 5000 (trade name, manufactured by Gretag).
[0246]
[Example 6]
A sample in which the following changes 1) and 2) were made in the sample 109 described in Example 1 of JP-A-2001-142181 was produced.
1) The composition of the fifteenth layer, the sixteenth layer, and the seventeenth layer was changed as follows.
2) The fourth layer, the fifth layer, and the sixth layer are all the sample 101 of Example 1, and C-1 and C-2 used in the sample are only 50% in molar ratio according to the present invention. It replaced with the exemplified compound CC-50 used. That is, C-1 (compound described in Example 1 of JP-A-2001-142181) and CC-50 used in the present invention (used in the fourth and fifth layers), C-2 (special And the mixture of CC-50 used in the present invention (used in the sixth layer).
[0247]
15th layer (low sensitivity blue sensitive emulsion layer)
Silver iodobromide emulsion L Silver content 0.11
Silver iodobromide emulsion M Silver content 0.15
Gelatin 0.80
Yellow coupler (Exemplary compound (43) used in the present invention) 0.30
Compound Cpd-M 0.01
High boiling point organic solvent (tricresyl phosphate) 0.05
[0248]
16th layer (medium-sensitive blue-sensitive emulsion layer)
Silver iodobromide emulsion N Silver content 0.15
Silver iodobromide emulsion O Silver content 0.15
Gelatin 0.76
Yellow coupler (Exemplary compound (43) used in the present invention) 0.34
Compound Cpd-N 0.002
High boiling point organic solvent (tricresyl phosphate) 0.06
[0249]
17th layer (high sensitivity blue-sensitive emulsion layer)
Silver iodobromide emulsion O Silver content 0.15
Silver iodobromide emulsion P Silver content 0.15
Gelatin 1.10
Yellow coupler (Exemplary compound (43) used in the present invention) 0.92
Compound Cpd-N 0.005
Compound Cpd-Q 0.20
High boiling point organic solvent (tricresyl phosphate) 0.17
[0250]
The silver iodobromide emulsions L to P and the compounds Cpd-M, N and Q are those described in Example 1 of JP-A No. 2001-142181.
Using the sample thus obtained, exposure and development treatment (development treatment A) were carried out by the method described in Example 1 of JP-A No. 2001-142181, and the effect of the present invention was confirmed.
[0251]
【The invention's effect】
The silver halide color photographic light-sensitive material of the present invention is excellent in color reproducibility and is further excellent in rapid processability.
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