JP4065396B2 - Tensioner device for attitude control wire in retractable vehicle seat device - Google Patents

Tensioner device for attitude control wire in retractable vehicle seat device Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
車両内の床面に、シート設置面と、該シート設置面の前方に位置する格納用凹部とを設け、シート設置面上に設置したシートを格納用凹部に格納可能とした車両用シート装置は従来より知られている(例えば、特許文献1)。この車両用シート装置では、シートは、座部と、ともに座部に対して左右方向の軸回りに回転自在な背凭れと前後の脚部とを具備しており、背凭れが座部に対して起立するとともに前後の脚部が座部に対して直交する使用体勢と、背もたれと前後の脚部を座部側に折り畳んだ折り畳み体勢とに変形可能となっている。
シートの前脚は、基端が床面に左右方向の軸回りに回転自在として枢着された回動ロッドの先端に固定されており、回動ロッドを後方の回動端まで回動させて、シートを使用体勢にすると、シートはシート設置面上で起立し、回動ロッドを前方の回動端まで回動させて、シートを折り畳み体勢にすると、シートは格納用凹部内に格納される。
【0003】
この車両用シート装置では、シートをシート設置面と格納用凹部との間で移動させる際に座部の姿勢を制御しないと、シートのシート使用位置や格納位置への移動をスムーズに行えなくなってしまう。
このような事態を回避するため、シートの座部と格納用凹部の内面とには姿勢制御ワイヤの両端がそれぞれ固着されている。この姿勢制御ワイヤは、シートがシート設置面と格納用凹部との間を移動中に、座部と格納用凹部から張力を受けて真っ直ぐに伸び、その時の張力により、座部の姿勢を制御するものである。
【0004】
しかし姿勢制御ワイヤは、シートがシート設置面と格納用凹部内にあるときは左右方向に弛んだ状態となるので、姿勢制御ワイヤの左右に位置する他の部材にからまるおそれがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−321410号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、シートがシート設置面と格納用凹部内にあるときに、姿勢制御ワイヤが車両左右方向に弛んで、他の部材とからまないようにした格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置を得ることを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置は、車両シートを、車両の左右方向の軸を中心に、上記床面に設けたシート設置面に載置されるシート使用位置と、上記床面に凹設した格納用凹部に収納される格納位置とに回動移動可能とし、上記シートと上記床面との間に、上記シートが上記シート使用位置と上記格納位置にそれぞれ位置するときには弛み、上記シート使用位置と上記格納位置の間を回動中には伸張されて上記シートの姿勢を制御する姿勢制御ワイヤを張設した格納式車両用シート装置において、上記シートに車両左右方向の軸回りに回転自在に枢着され、かつ、上記姿勢制御ワイヤの中間部を係止するワイヤ係止部が形成されたテンショナーアームを具備し、上記ワイヤ係止部を、平面視で、上記姿勢制御ワイヤの両端を結ぶ直線からオフセットさせたことを特徴としている。このように、テンショナー装置のワイヤ係止部を、平面視で姿勢制御ワイヤの両端を結ぶ直線からオフセットさせると、ワイヤ係止部によって姿勢制御ワイヤが左右方向に引っ張られ、その結果、姿勢制御ワイヤの左右方向の弛みが除去されるので、姿勢制御ワイヤは左右の他の部材にからまなくなる。
【0008】
上記ワイヤ係止部は、上記姿勢制御ワイヤが挿通されるワイヤ挿通孔であるのが好ましい。このようにワイヤ係止部をワイヤ挿通孔とすれば、姿勢制御ワイヤを確実に係止できるようになる。
【0009】
上記テンショナーアームが、上記シートに車両左右方向の第1軸回りに回転自在に枢着された第1テンショナーアームと、該第1テンショナーアーム上に第1軸と平行な第2軸回りに回転自在に枢着され、上記ワイヤ係止部が穿設された第2テンショナーアームとを具備しており、第2テンショナーアームの下端部が車両床面に当接するとき、上記第1テンショナーアームが上記第1軸を中心に上記シートに対して回動し、かつ、上記第1テンショナーアームが上記第2軸を中心に上記第2テンショナーアームに対して回動するのが好ましい。さらに、上記第2テンショナーアームの下端部が車両床面に当接するとき、該第2テンショナーアームが、該車両床面との接点を中心に回動して、該第2テンショナーアームの軸線が鉛直線に対して傾斜するようにしてもよい。このようにすると、第2テンショナーアームの下端部が車両床面に接触しても、第1テンショナーアーム(および第2テンショナーアーム)が第1軸及び第2軸を中心に回動するので、車両床面と第2テンショナーアームの間に生じた衝撃力が吸収される。そのため、車両床面や第2テンショナーアームが傷つくことはない。
【0010】
さらに、上記第1テンショナーアーム上の第2軸は、上記両アームの自由垂下状態において上記第1軸を通る鉛直線からオフセットしているのが好ましい。このようにすると、第2テンショナーアームと車両床面の接触角度の如何にかかわらず、第1テンショナーアーム(および第2テンショナーアーム)は必ず回転するようになる。
【0011】
上記第1テンショナーアームと第2テンショナーアームとの間に、上記姿勢制御ワイヤが伸長したときに、上記第2軸を中心にして互いの開き角度を大きくするように相対回動する上記第1テンショナーアームと第2テンショナーアームを、全体として直線状態となったときにその状態に保持するストッパ機構を設けるのが良い。このようにすると、シートがシート使用位置と格納位置の間を回動中に、第1テンショナーアームと第2テンショナーアームが自動的に直線状態に復帰するので、第1テンショナーアームと第2テンショナーアームを直線状態に復帰させるための付勢部材が不要となる。
【0012】
さらに、上記姿勢制御ワイヤの一方の端部を上記シートに車両左右方向の軸回りに回転自在に枢着し、この姿勢制御ワイヤの一方の端部に上記テンショナーアームを固定することにより、上記テンショナーアームを上記シートに対して回転自在とするのが実際的である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、車両1内の床面3には、シートSを設置するためのシート設置面3aと、シート設置面3aの直後に位置する格納用凹部3bとが設けられている。シート設置面3aには、4個の上下方向を向くストライカ5、7が左右一対として前後に並べて突設されており、格納用凹部3bの底面3b1の中央部には、1個の上下方向を向くストライカ9が突設されている。さらに、格納用凹部3bの底面3b1の前端部には、側面視略逆U字形をなす左右一対の支持金具11が固着されており、左右の支持金具11には、左右方向を向く回転軸13の左右両端部が回転自在に支持されている。この回転軸13の左右両端部からは側面視略L字形をなす回動ロッド15が延出しており、左右の回動ロッド15の中間部同士は左右方向を向く複数の補強材(図示略)によって連結されている。回動ロッド15は、格納用凹部3bの前壁3b2に接触し底面3b1に対して起立する前方の回動端(図2の実線参照)と、底面3b1と略平行な後方の回動端(図2の仮想線参照)との間を回動することができる。
【0014】
左右の回動ロッド15のそれぞれの先端部には、シートSの一部をなす後脚17の下端部がねじにより固定されている。左右の後脚17の上端部は、座部19の内部に埋設された左右の前後方向を向くフレーム21の後端部に、左右方向の軸回りに回動自在に枢着されており、後脚17は図2に実線で示す使用位置と図2に仮想線で示す折り畳み位置との間を回動することができる。後脚17の下端部には切欠部17aが形成されており、後脚17の切欠部17a近傍には後方のストライカ7と係脱可能なロック機構19が設けられている。
図3乃至図5に示すように、このロック機構19は、後脚17に対して左右方向の軸回りに回転自在で、ばね22により図3乃至図5の反時計方向に常時回転付勢され、さらに係合溝23aと腕部23bと係合部23cとを有するラッチ23と、左右方向の軸回りに回転自在で、ばね25により図3乃至図5の時計方向に常時回転付勢されているロック部材27と、その一端がロック部材27に固着された操作ワイヤW1とを具備している。
【0015】
ロック部材27は、ラッチ23と同一平面上に位置する当接部27aと、当接部27a及びラッチ23の側方に位置し、ラッチ23とは干渉しない取付部27bとを具備しており、この取付部27bに操作ワイヤW1の一端が固着されている。
このロック機構19では、ばね22の付勢力により、ラッチ23は常時は図4に示す非係合位置に位置し、ラッチ23の腕部23bは切欠部17aの入口を避けた位置にあるので、ストライカ9は切欠部17aに進入可能となっている。ストライカ9が切欠部17aに進入するとともに係合溝23aに係合すると、ストライカ9によりラッチ23が図4の時計方向に回転させられ、ラッチ23がロック部材27の当接部27aを押圧して、ロック部材27を図4の反時計方向に回転させる。ラッチ23が時計方向にさらに回転すると、ラッチ23の係合部23cとロック部材27の当接部27aが係合し、その瞬間にロック部材27の回動が止まり、ラッチ23は図5に示す係合位置に保持される。ラッチ23が係合位置に保持されると、ラッチ23の腕部23bがストライカ9に係合しつつ切欠部17aの入口を塞ぎ、ストライカ9が切欠部17aから抜け出せなくなるので、ストライカ9がラッチ23にロックされる。
この状態から操作ワイヤW1を引いてロック部材27を反時計方向に回転させると、ロック部材27の当接部27aとラッチ23の係合部23cの係合が解除され、ラッチ23がばね22の付勢力により反時計方向に回転して腕部23bが切欠部17aの入口から退避し、ラッチ23とストライカ9の係合が解除されるので(図4参照)、ストライカ9は切欠部17aから脱出可能となる。
【0016】
左右のフレーム21の前端部には、左右一対の前脚29の上端部がそれぞれ、左右方向の軸回りに回転自在に枢着されており、前脚29は、図2に実線で示す使用位置と図2に仮想線で示す折り畳み位置との間を回動することができる。前脚29の下端部には切欠部29aが形成されており、前脚29の切欠部29a近傍には前方のストライカ5と係脱可能なロック機構31が設けられている。このロック機構31は後脚17のロック機構19と類似のものであり、各部品(ばね33、ラッチ35、ばね37、ロック部材39、当接部39aを具備しており、ラッチ35は係合溝35aと腕部35bと係合部35cを具備している)の形状は後脚17のものとは多少異なるが、各部品の機能は後脚17のものと同じである。なお、前脚29のロック部材35には操作ワイヤW2の一端が固定されている。
【0017】
左右の前脚29のそれぞれの上端部には、略前後方向を向く左右一対のリンク部材41のそれぞれの前端部が、左右方向の軸回りに回転自在に枢着されており、左右のリンク部材41のそれぞれの後端部は、左右の後脚17のそれぞれの上端部に、左右方向の軸回りに回転自在に枢着されている。リンク部材41によって結合された前脚29と後脚17は同期しながら回動し、前脚29が使用位置に移動すると後脚17も使用位置に移動し、前脚29が折り畳み位置に移動すると後脚17も折り畳み位置に移動する。
さらに、左側の前脚29の上端部には、ガススプリング43のシリンダ43aの基端部が、左右方向の軸回りに回転自在に枢着されており、ガススプリング43の可動ロッド43bの先端部は、左側の後脚17の上下方向の中間部に左右方向の軸回りに回転自在として枢着されている。ガススプリング43は、その可動ロッド43bを、シリンダ43aから突出する方向に常時付勢している。
【0018】
座部19の下面の前後方向の中央部には、格納用凹部3bに設けられたストライカ9と係脱可能な係合部材45が、左右方向の軸回りに回転自在に枢着されている。この係合部材45は、係合位置(図2の位置)と、係合部材45の先端が座部19の下面に近づく退避位置(図示略)との間を回動することができ、座部19の下面との間に設けられた引張りばね47により、常時は係合位置に向けて付勢されている。さらに、係合部材45には操作ワイヤW3の一端が固着されており、この操作ワイヤW3が引かれると、係合部材45は退避位置に向かって回動する。
【0019】
座部19の後端部には、背凭れ49の下端部が左右方向の軸回りに回転自在に枢着されており、背凭れ49は図2に仮想線で示す起立位置と、座部19の上面に接触する折り畳み位置(図1参照)との間の任意の位置に回動することができる。図2に示すように、背凭れ49には操作ワイヤW4の一端が固着されている。
【0020】
以上の座部19、前脚29、後脚17、及び背凭れ49によりシートSが構成されており、このシートSは、背凭れ49が座部19に対して起立し、かつ、前脚29及び後脚17が使用位置に位置する使用体勢と、背凭れ49と前脚29と後脚17の全てが折り畳み位置に位置する折り畳み体勢に変形することができる。
【0021】
後脚17と前脚29の各ロック機構19、31に連係された操作ワイヤW1、W2の各ロック機構19、31と反対側の端部、係合部材45に連係された操作ワイヤW3の係合部材45と反対側の端部、及び背凭れ49に接続された操作ワイヤW4の背凭れ49と反対側の端部は、全て座部19に設けられた(図8参照)ロック操作力伝達機構51に接続されている。
【0022】
図9に示すように、このロック操作力伝達機構51は、上下方向の軸回りに回転自在な切替レバー53と、押圧レバー55と、ロック解除レバー57とを具備するものである。
回転軸53a回りに回転自在な切替レバー53には長孔53bが穿設されており、切替レバー53は、図9に示す非作動位置と、非作動位置より図9の時計方向側に回動した作動位置(図示略)との間を回動することができ、常時はばね59の付勢力により非作動位置に位置している。この切替レバー53には、背凭れ49から延びる操作ワイヤW4の端部が固定されている。
回転軸55a回りに回転自在な押圧レバー55には、操作ワイヤW5の一端が固着されており、この操作ワイヤW5の他端は、座部19の側面に設けられた図示しない解除スイッチに接続されている。この押圧レバー55は図9に示す非作動位置と、非作動位置より図9の反時計方向側に回動した作動位置(図示略)との間を回動でき、ばね63の付勢力により、常時は非作動位置に位置しており、解除スイッチを押すと、ばね63の付勢力に抗して押圧レバー55が作動位置に移動する。さらに、押圧レバー55には長孔55bが穿設されており、この長孔55bと切替レバー53の長孔53bの重合部分には連結ピン65が挿通している。
押圧レバー55と共通の回転軸55a回りに回転可能なロック解除レバー57には、後脚17と前脚29のロック機構19、31から延びる操作ワイヤW1、W2の端部と、係合部材45から延びる操作ワイヤW3の端部が固定されており、さらに、連結ピン65と接離可能な押圧面57aが形成されている。このロック解除レバー57は、図9に示すロック位置と、ロック位置より図9の反時計方向側に回動したロック解除位置(図示略)との間を回動でき、図示を省略したばねの付勢力により、常時はロック位置に位置している。
【0023】
このロック操作力伝達機構51は次のように動作する。
背凭れ49が起立位置にあるとき、操作ワイヤW4は牽引されず、切替レバー53は非作動位置にある。このとき、連結ピン65はロック解除レバー57の押圧面57aから離れているので、解除スイッチを押して押圧レバー55を作動位置に移動させても、連結ピン65は押圧面57aを押さず、ロック解除レバー57はロック位置に止まる。このため、背凭れ49が起立位置にあるときは、前脚29と後脚17のロック機構31、19とストライカ5、7のロック、及び係合部材45とストライカ9の係合を解除できない。
背凭れ49を折り畳み位置に移動させると、操作ワイヤW4が引かれ、切替レバー53が作動位置に移動し、連結ピン65が長孔55bの内部を押圧レバー55の回転軸55a側に移動するので、連結ピン65と押圧面57aが接触するようになる。この状態で解除スイッチを押して押圧レバー55を作動位置に移動させると、連結ピン65が押圧面57aを押し、ロック解除レバー57がロック解除位置に移動し、操作ワイヤW1、W2、W3を牽引するので、後脚17と前脚29のロック機構19、31とストライカ5、7のロック、及び係合部材45とストライカ9の係合が解除される。
【0024】
このようにロック操作力伝達機構51は、背凭れ49が起立位置にあるときは解除スイッチの操作を無効とし、背凭れ49が折り畳み位置にあるときは解除スイッチの操作を有効とするので、背凭れ49が起立位置にあるときは、前脚29と後脚17のロック機構31、19とストライカ5、7のロックが解除せず、着座時に不用意にロック機構31、19がロック解除しないので安全である。
【0025】
座部19の右側のフレーム21の前端部には左右方向を向く取付軸67(第1軸)(図11参照)が設けられており、この取付軸67には、姿勢制御ワイヤW6の一端に固定された固定金具69が、取付軸67回りに回転自在として枢着されている。姿勢制御ワイヤW6の他端部は、格納用凹部3bの前壁3b2に固着されたブラケット71に固定金具73を介して固着されている。
【0026】
さらに、固定金具69には、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77とからなるテンショナー装置79が取り付けられている。
第1テンショナーアーム75は、固定金具69に固着された本体75aと、本体75aの下端部から後方に延びる突片75bと、突片75bの下端から側方に延びる係止片(ストッパ機構)75cとを具備している。本体75aの上端部は上下方向を向いており、本体75aの中間部はほぼ左右方向を向き、本体75aの下端部は上下方向を向いている。さらに、第1テンショナーアーム75は左右方向に弾性変形可能となっている。
第2テンショナーアーム77は、本体77aの上端部に後方を向く突片(ストッパ機構)77bを設けた構成となっている。本体77aの上端部は上下方向を向いており、中間部はほぼ左右方向を向いており、下端部はほぼ上下方向を向いている。
【0027】
第1テンショナーアーム75の突片75bの先端部と第2テンショナーアーム77の突片77bの先端部は、両テンショナーアーム75、77の板厚方向に重合しており、両突片75b、77bの先端部同士がピン(第2軸)81により枢着されている。さらに、第2テンショナーアーム77の下端部に穿設したワイヤ挿通孔(ワイヤ係止部)77cには姿勢制御ワイヤW6が挿通しており、図12に示すように、このワイヤ挿通孔77cは、姿勢制御ワイヤW6の両端部同士を通る直線Aの側方にオフセットしている。
【0028】
次に、以上のような構成からなるシートSの動作について説明する。
シートSが折り畳み体勢であり、かつ、回動ロッド15が後方の回動端に位置するとき、シートSは、シートS全体が格納用凹部3b内に位置して座部19の下面が格納用凹部3bの底面3b1に接触する格納位置に位置する。この際、係合部材45がストライカ9に係合するので、シートSは格納位置から移動不能となる。
このように背凭れ49が折り畳み位置にあると、背凭れ49から延びる操作ワイヤW4は引かれた状態にあり、ロック操作力伝達機構51の切替レバー53が作動位置に位置しているので、解除スイッチを押すと、ロック操作力伝達機構51のロック解除レバー57が回転し、係合部材45、前脚29、及び後脚17に繋がる操作ワイヤW3、W2、W1が引かれる。すると、係合部材45が退避位置に移動するとともに、前脚29と後脚17のロック機構31、19のロック部材39、27が反時計方向に回転する。係合部材45が退避位置に移動すると、係合部材45とストライカ9の係合が解除されるので、回動ロッド15が前方に回動可能となる。
【0029】
係合部材45とストライカ9の係合解除後に、回動ロッド15を前方に回動させてシートSをシート使用位置側に移動させると、ガススプリング43の付勢力により、後脚17がフレーム21との間の開き角度を大きくする方向に回動する。ここで仮に、シートSのシート使用位置側への回動中に座部19の姿勢をなんら制御しないとすると、座部19の前端部が後端部に対して上方に大きく浮き上がり、フレーム21と後脚17の開き角度が使用体勢のときよりも大きくなってしまう。そして、このままの体勢でシートSをシート使用位置へ移動させると、前脚29の下端が車両1内の床面3に衝突し、前脚29のロック機構31やストライカ5が傷ついてしまう。
このため、回動中の座部19の姿勢を何ら制御しない場合は、シートSがシート使用位置近傍に達したら、使用者がガススプリング43の付勢力に抗して、座部19の前端部を下向きに強い力で押圧して座部19を略水平状態に戻す必要がある。
【0030】
しかし本実施形態では、シートSが、格納位置からシート使用位置側へ所定距離だけ離れた格納位置近傍に達すると、弛んでいた姿勢制御ワイヤW6に格納用凹部3bと座部19から張力が掛かり姿勢制御ワイヤW6が真っ直ぐになる。姿勢制御ワイヤW6は、シートSがシート使用位置から格納位置側へ所定距離だけ離れたシート使用位置近傍に達するまでの間、真っ直ぐの状態を保つので、シート使用位置近傍において、シートSの座部19は略水平状態に保たれ、かつ、前脚29と後脚17は使用位置近傍まで移動する。
シートSがシート使用位置側にさらに近づくと、姿勢制御ワイヤW6が弛むので、使用者は、シート使用位置近傍からシート使用位置の短い区間だけ、座部19の前端部を下向きに押さえて座部19を略水平状態に保ち、そのままシートSをシート使用位置まで移動させる。
シートSがシート使用位置に達すると、前脚29と後脚17が使用位置に位置するようになり、前脚29の下端部の切欠部29aに前方のストライカ5が進入するとともに、後脚17の下端部の切欠部17aに後方のストライカ7が進入して、対応するストライカ5、7とラッチ35、23同士が係合し、シートSがシート使用位置に保持される。
この後に背凭れ49を起こせば、シートSは使用体勢となり、使用者が着席可能となる。
【0031】
さらに、この状態から背凭れ49を折り畳み位置に戻して、解除スイッチの操作を有効とし、その後に解除スイッチを操作すると、前脚29と後脚17のロック部材39、27が図の反時計方向に回動し、ラッチ35、23が非係合位置に回転復帰するので、ストライカ5、7とラッチ35、23の係合が解除される。この後に、座部19を後方に押圧すると、回動ロッド15が後方に回動し、シートSが格納位置に向かって移動する。
【0032】
シートSを格納用凹部3bに格納する際には、座部19を略水平状態にして前脚29と後脚17を座部19側に折り畳む必要があるが、ここで仮に、シートSの格納位置への回動中に座部19の姿勢をなんら制御しないとすると、座部19の前端部が後端部に対して上方に大きく浮き上がり、フレーム21と後脚17が大きな開き角度を保ったまま、シートSが格納位置近傍に達してしまう。このため、座部19の姿勢を何ら制御しない場合は、シートSが格納位置近傍に達した際に、使用者が、ガススプリング43の付勢力に抗して、座部19の前端部を下向きに強い力で押圧して座部19を略水平状態に戻し、かつ、前脚29と後脚17を折り畳み位置近傍に移動させる必要があり、シート格納時の操作性が悪くなってしまう。
【0033】
しかし本実施形態では、シートSがシート使用位置近傍から格納位置近傍へ移動中に、格納用凹部3bと座部19から姿勢制御ワイヤW6に張力が掛かり、弛んでいた姿勢制御ワイヤW6が真っ直ぐになるので、シートSが格納位置近傍に達した際に座部19は自動的に略水平状態となり、前脚29と後脚17は自動的に折り畳み位置近傍に移動する。シートSをさらに格納位置側に近づけると、姿勢制御ワイヤW6が弛み、座部19に対して姿勢制御ワイヤW6から引っ張り力が掛からなくなるので、使用者が座部19の前端部を下向きに押さえることにより、座部19を略水平状態に保持し、そのままシートSを格納位置まで移動させる。シートSが格納位置に達すると、座部19の下面が格納用凹部3bの底面3b1に接触し、係合部材45がストライカ9と係合するので、シートSは格納位置に保持される。
【0034】
このように姿勢制御ワイヤW6を設けたことにより、シートSをシート使用位置及び格納位置に移動させる際に、使用者が座部19の前端部を下向きに押して、座部19を略水平状態に戻す必要がないので、姿勢制御ワイヤW6を設けない場合に比べて使用者の負担は小さく、シートSの操作性は良好となっている。
【0035】
このように姿勢制御ワイヤW6はシートSにとって有用なものであるが、シートSが格納位置側からシート使用位置近傍に達すると、姿勢制御ワイヤW6は左右方向に弛んでしまうため、姿勢制御ワイヤW6が左右に位置する他の部材に絡まるおそれがある。このような問題を解決するのがテンショナー装置79である。
即ち、図10乃至図13に示すように、シートSがシート使用位置において使用体勢になっているとき、係止片75cに突片77bが当接するので、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77は同方向を向き、テンショナー装置79は全体として直線状になっている。さらに、テンショナー装置79は、そのワイヤ挿通孔77cが直線Aに対して側方にオフセットしているので、ワイヤ挿通孔77cによって姿勢制御ワイヤW6が左右方向に引っ張られ、その結果、姿勢制御ワイヤW6の左右方向の弛みが除去され、姿勢制御ワイヤW6は左右の他の部材にからまなくなる。
【0036】
さらに、姿勢制御ワイヤW6の弛みを確実に除去するためには、取付軸67から第2テンショナーアーム77の下端までの距離を長くすることにより、取付軸67からワイヤ挿通孔77cまでの距離を長くすればよい。しかし、シートSが格納位置において折り畳み体勢になると、姿勢制御ワイヤW6の弛みが大きくなり、テンショナー装置79の自重によって、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77が上下方向を向こうとする。このため、上記のように取付軸67から第2テンショナーアーム77の下端までの距離を長くすると、座部19の取付軸67から格納用凹部3bの底面3b1までの上下方向距離が、取付軸67から直線状態のテンショナー装置79の下端までの距離より短くなってしまい、図14に示すように、シートSがシート使用位置側から格納位置に近づく際に、第2テンショナーアーム77の下端が格納用凹部3bの底面3b1に接触してしまう。
しかし、テンショナー装置79が上下方向を向くとき、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77が取付軸67及びピン81回りにそれぞれ回転自在となっているので、第2テンショナーアーム77の下端部が格納用凹部3bの底面3b1に接触すると、図15に示すように、第2テンショナーアーム77と第1テンショナーアーム75は、取付軸67及びピン81を中心に相対回転する。第1テンショナーアーム75及び第2テンショナーアーム77が相対回転すると、格納用凹部3b底面3b1と第2テンショナーアーム77の間に生じた衝撃力が吸収されるので、底面3b1や第2テンショナーアーム77が傷つくことはない。
第2テンショナーアーム77と底面3b1の接触の仕方によっては、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77が図16のように回転することがあるが、この場合も衝撃力を吸収できる。
【0037】
さらに、テンショナー装置79のピン81が、取付軸67を通る鉛直線Bに対して側方にオフセットしているので、第2テンショナーアーム77の下端部と底面3b1の接触角度の如何にかかわらず、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77は必ず相対回転する。
【0038】
なお、シートSが格納位置からシート使用位置に戻る際に、姿勢制御ワイヤW6には再び張力が掛かり、姿勢制御ワイヤW6は直線状態になる。そして、この時の姿勢ワイヤW6の張力により第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77は、底面3b1に接触した際とは逆方向に回転し、係止片75cと突片77bが接触することにより、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77は自動的に直線状態に復帰する。従って、第1テンショナーアーム75と第2テンショナーアーム77を直線状態に復帰させるための付勢部材が不要となっている。
【0039】
さらに本実施形態では、シートSがシート使用位置及び格納位置にあるときのロック機構31、19のロック解除を、単一のロック操作力伝達機構51によって行っているので、構造がシンプルで部品点数が少なくなっている。
また、シートSがシート使用位置及び格納位置にあるときのロック解除を、単一の解除スイッチにより行うので、操作性が良い。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、シートがシート設置面と格納用凹部内にあるときに、姿勢制御ワイヤが車両左右方向に弛まなくなるので、姿勢制御ワイヤが他の部材とからまなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両の側面図である。
【図2】車両内部の床面にシートが設置された状態と、シートが格納された状態を示す側面図である。
【図3】シートの前脚と後脚の拡大側面図である。
【図4】ストライカとラッチが非係合のときの後脚下端部の拡大側面図である。
【図5】ストライカとラッチが係合したときの後脚下端部の拡大側面図である。
【図6】ストライカとラッチが非係合のときの前脚下端部の拡大側面図である。
【図7】ストライカとラッチが係合したときの前脚下端部の拡大側面図である。
【図8】シートの座部の平面図である。
【図9】ロック操作力伝達機構の平面図である。
【図10】姿勢制御ワイヤの両端部の拡大斜視図である。
【図11】シートの前端部、姿勢制御ワイヤ、及びテンショナー装置の拡大側面図である。
【図12】姿勢制御ワイヤ、及びテンショナー装置の平面図である。
【図13】使用体勢にあるシートの側面図である。
【図14】シートが格納位置において折り畳み体勢にあるときのテンショナー装置の側面図である。
【図15】テンショナー装置が格納用凹部の床面に接触した時の状態を示す側面図である。
【図16】テンショナー装置が格納用凹部の床面に接触した時の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 車両
3 床面
3a シート設置面
3b 格納用凹部
3b1 床面
3b2 前壁
5 7 9 ストライカ
11 支持金具
13 回転軸
15 回動ロッド
17 後脚
17a 切欠部
19 底部
21 フレーム
22 ばね
23 ラッチ
23a 係合溝
23b 腕部
23c 係合部
25 ばね
27 ロック部材
27a 当接部
29 前脚
29a 切欠部
31 ロック機構
33 ばね
35 ラッチ
35a 係合溝
35b 腕部
35c 係合部
37 ばね
39 ロック部材
39a 当接部
41 リンク部材
43 ガススプリング
43a シリンダ
43b 可動ロッド
45 係合部材
47 引張りばね
49 背凭れ
51 ロック操作力伝達機構
53 切替レバー
53a 回転軸
53b 長孔
55 押圧レバー
55a 回転軸
55b 長孔
57 ロック解除レバー
57a 押圧面
59 ばね
63 ばね
65 連結ピン
67 取付軸(第1軸)
69 固定金具
71 ブラケット
73 固定金具
75 第1テンショナーアーム
75a 本体
75b 突片
75c 係止片(ストッパ機構)
77 第2テンショナーアーム
77a 本体
77b 突片(ストッパ機構)
77c ワイヤ挿通孔(ワイヤ係止部)
79 テンショナー装置
81 ピン(第2軸)
S シート
W1 W2 W3 W4 W5 操作ワイヤ
W6 姿勢制御ワイヤ
[0001]
【Technical field】
The present invention relates to a tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicle seat device.
[0002]
[Prior art and its problems]
A vehicle seat device in which a seat installation surface and a storage recess located in front of the seat installation surface are provided on a floor surface in the vehicle, and a seat installed on the seat installation surface can be stored in the storage recess. Conventionally known (for example, Patent Document 1). In this vehicle seat device, the seat includes a seat portion, a backrest that is rotatable about an axis in the left-right direction with respect to the seat portion, and front and rear legs. It is possible to transform into a use posture in which the front and rear leg portions are orthogonal to the seat portion and a folding posture in which the backrest and the front and rear leg portions are folded to the seat portion side.
The front leg of the seat is fixed to the tip of a rotating rod pivotally attached to the floor surface so as to be rotatable about a left-right axis, and the rotating rod is rotated to the rear rotating end, When the seat is in the use posture, the seat stands on the seat installation surface, and when the seat is folded by turning the pivot rod to the forward pivot end, the seat is stored in the storage recess.
[0003]
In this vehicle seat device, when the seat is moved between the seat installation surface and the storage recess, the seat cannot be smoothly moved to the seat use position or the storage position unless the seat posture is controlled. End up.
In order to avoid such a situation, both ends of the attitude control wire are fixed to the seat portion of the seat and the inner surface of the storage recess. This posture control wire extends straight while receiving a tension from the seat and the storage recess while the seat is moving between the seat installation surface and the storage recess, and controls the posture of the seat by the tension at that time. Is.
[0004]
However, since the posture control wire is slackened in the left-right direction when the seat is in the seat installation surface and the storage recess, the posture control wire may be entangled with other members located on the left and right sides of the posture control wire.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-32410
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention relates to an attitude control wire in a retractable vehicle seat apparatus in which the attitude control wire is slackened in the left-right direction of the vehicle and is not entangled with other members when the seat is in the seat installation surface and the storage recess. The purpose is to obtain a tensioner device.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION
A tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicle seat device according to the present invention includes: a seat use position where a vehicle seat is placed on a seat installation surface provided on the floor surface around a vehicle's horizontal axis; And can be pivotally moved to a storage position stored in a storage recess recessed in the floor surface, and the sheet is positioned between the sheet use position and the storage position between the sheet and the floor surface, respectively. In a retractable vehicular seat device in which a posture control wire is stretched to control the posture of the seat that is extended while rotating between the seat use position and the retracted position, A tensioner arm that is pivotally mounted around a direction axis and that is formed with a wire locking portion that locks an intermediate portion of the posture control wire. It is characterized in that is offset from a straight line connecting both ends of the attitude control wire. Thus, when the wire locking portion of the tensioner device is offset from a straight line connecting both ends of the posture control wire in plan view, the posture control wire is pulled in the left-right direction by the wire locking portion, and as a result, the posture control wire Since the slack in the left-right direction is removed, the posture control wire is not entangled with the other members on the left and right.
[0008]
The wire locking portion is preferably a wire insertion hole through which the posture control wire is inserted. Thus, if the wire locking portion is a wire insertion hole, the posture control wire can be reliably locked.
[0009]
The tensioner arm is pivotally attached to the seat so as to be rotatable about a first axis in the vehicle left-right direction, and is rotatable on a second axis parallel to the first axis on the first tensioner arm. A second tensioner arm pivotally attached to the wire locking portion, and when the lower end of the second tensioner arm comes into contact with the vehicle floor, the first tensioner arm is It is preferable that the first tensioner arm is rotated with respect to the seat about one axis, and the first tensioner arm is rotated with respect to the second tensioner arm about the second axis. Further, when the lower end portion of the second tensioner arm comes into contact with the vehicle floor surface, the second tensioner arm rotates about a contact point with the vehicle floor surface, and the axis of the second tensioner arm is vertical. You may make it incline with respect to a line. In this way, even if the lower end of the second tensioner arm contacts the vehicle floor surface, the first tensioner arm (and the second tensioner arm) rotates about the first axis and the second axis. The impact force generated between the floor surface and the second tensioner arm is absorbed. Therefore, the vehicle floor and the second tensioner arm are not damaged.
[0010]
Furthermore, it is preferable that the second axis on the first tensioner arm is offset from a vertical line passing through the first axis in the free-hanging state of both arms. In this way, the first tensioner arm (and the second tensioner arm) always rotates regardless of the contact angle between the second tensioner arm and the vehicle floor.
[0011]
The first tensioner that rotates relative to the second axis to increase the opening angle when the attitude control wire extends between the first tensioner arm and the second tensioner arm. It is preferable to provide a stopper mechanism that holds the arm and the second tensioner arm in a linear state as a whole. In this case, the first tensioner arm and the second tensioner arm automatically return to the linear state while the seat is rotating between the seat use position and the storage position, so the first tensioner arm and the second tensioner arm The urging member for returning to a straight state becomes unnecessary.
[0012]
Further, one end portion of the posture control wire is pivotally attached to the seat so as to be rotatable around a vehicle left-right axis, and the tensioner arm is fixed to one end portion of the posture control wire, whereby the tensioner It is practical that the arm is rotatable with respect to the seat.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
As shown in FIGS. 1 and 2, the floor surface 3 in the vehicle 1 is provided with a seat installation surface 3a for installing the seat S and a storage recess 3b located immediately after the seat installation surface 3a. ing. On the seat installation surface 3a, four strikers 5 and 7 that face in the up-down direction are projected side by side as a pair of left and right, and one vertical direction is formed at the center of the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b. A striker 9 that faces is projected. Further, a pair of left and right support brackets 11 having a substantially inverted U shape when viewed from the side are fixed to the front end portion of the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b, and the left and right support brackets 11 have a rotating shaft 13 facing in the left-right direction. Both left and right end portions of the are rotatably supported. A rotating rod 15 having a substantially L shape in side view extends from both left and right end portions of the rotating shaft 13, and a plurality of reinforcing members (not shown) in which the middle portions of the left and right rotating rods 15 face in the left-right direction. Are connected by The rotating rod 15 is in contact with the front wall 3b2 of the recess 3b for storage and stands on the front surface 3b1 (see the solid line in FIG. 2), and on the rear rotating end (see the solid line in FIG. 2). (See the phantom line in FIG. 2).
[0014]
The lower ends of the rear legs 17 forming a part of the sheet S are fixed to the front ends of the left and right rotating rods 15 by screws. The upper end portions of the left and right rear legs 17 are pivotally attached to the rear end portions of the frame 21 embedded in the seat portion 19 and facing the left and right front-rear direction so as to be rotatable about a left and right axis. The leg 17 can rotate between a use position indicated by a solid line in FIG. 2 and a folding position indicated by an imaginary line in FIG. A notch 17 a is formed at the lower end of the rear leg 17, and a lock mechanism 19 that can be engaged with and disengaged from the rear striker 7 is provided in the vicinity of the notch 17 a of the rear leg 17.
As shown in FIGS. 3 to 5, the lock mechanism 19 is rotatable about a left and right axis with respect to the rear leg 17, and is constantly urged to rotate counterclockwise in FIGS. 3 to 5 by a spring 22. Further, the latch 23 having the engaging groove 23a, the arm portion 23b, and the engaging portion 23c, and rotatable about the axis in the left-right direction, are always urged to rotate clockwise by the spring 25 in FIGS. The lock member 27 includes an operation wire W1 having one end fixed to the lock member 27.
[0015]
The lock member 27 includes a contact portion 27a located on the same plane as the latch 23, and an attachment portion 27b that is located on the side of the contact portion 27a and the latch 23 and does not interfere with the latch 23. One end of the operation wire W1 is fixed to the attachment portion 27b.
In this lock mechanism 19, the latch 23 is always located at the non-engagement position shown in FIG. 4 due to the urging force of the spring 22, and the arm portion 23b of the latch 23 is located at a position avoiding the entrance of the notch portion 17a. The striker 9 can enter the notch 17a. When the striker 9 enters the cutout portion 17a and engages with the engagement groove 23a, the striker 9 rotates the latch 23 in the clockwise direction in FIG. 4, and the latch 23 presses the contact portion 27a of the lock member 27. Then, the lock member 27 is rotated counterclockwise in FIG. When the latch 23 further rotates in the clockwise direction, the engaging portion 23c of the latch 23 and the abutting portion 27a of the locking member 27 are engaged, and at that moment, the locking member 27 stops rotating, and the latch 23 is shown in FIG. Held in the engaged position. When the latch 23 is held in the engagement position, the arm portion 23b of the latch 23 is engaged with the striker 9 to block the entrance of the notch 17a, and the striker 9 cannot be pulled out from the notch 17a. Locked to.
When the operation wire W1 is pulled from this state and the lock member 27 is rotated counterclockwise, the engagement between the contact portion 27a of the lock member 27 and the engagement portion 23c of the latch 23 is released, and the latch 23 is The arm portion 23b is retracted from the entrance of the notch 17a by the biasing force, and the engagement between the latch 23 and the striker 9 is released (see FIG. 4), so that the striker 9 escapes from the notch 17a. It becomes possible.
[0016]
The upper ends of a pair of left and right front legs 29 are pivotally attached to the front end portions of the left and right frames 21, respectively, so that the front legs 29 can be rotated around an axis in the left-right direction. 2 can be rotated between a folding position indicated by a virtual line. A notch 29 a is formed at the lower end of the front leg 29, and a lock mechanism 31 that can be engaged with and disengaged from the front striker 5 is provided in the vicinity of the notch 29 a of the front leg 29. The lock mechanism 31 is similar to the lock mechanism 19 of the rear leg 17 and includes various components (spring 33, latch 35, spring 37, lock member 39, and contact portion 39a. The latch 35 is engaged. The shape of the groove 35a, the arm portion 35b, and the engaging portion 35c) is slightly different from that of the rear leg 17, but the function of each component is the same as that of the rear leg 17. One end of the operation wire W2 is fixed to the lock member 35 of the front leg 29.
[0017]
Respective front end portions of a pair of left and right link members 41 facing substantially in the front-rear direction are pivotally attached to upper end portions of the left and right front legs 29 so as to be rotatable about a left and right axis. Each rear end portion is pivotally attached to the upper end portion of each of the left and right rear legs 17 so as to be rotatable about a horizontal axis. The front leg 29 and the rear leg 17 coupled by the link member 41 rotate while being synchronized. When the front leg 29 moves to the use position, the rear leg 17 also moves to the use position, and when the front leg 29 moves to the folded position, the rear leg 17 Also move to the folding position.
Further, the base end portion of the cylinder 43a of the gas spring 43 is pivotally attached to the upper end portion of the left front leg 29 so as to be rotatable about the left and right axis, and the distal end portion of the movable rod 43b of the gas spring 43 is The left rear leg 17 is pivotally attached to the middle portion in the vertical direction so as to be rotatable about a left-right axis. The gas spring 43 constantly urges the movable rod 43b in a direction protruding from the cylinder 43a.
[0018]
An engaging member 45 that can be engaged with and disengaged from the striker 9 provided in the storage recess 3b is pivotally attached to the center of the lower surface of the seat portion 19 in the front-rear direction so as to be rotatable about a left-right axis. The engaging member 45 can rotate between an engaging position (position in FIG. 2) and a retracted position (not shown) in which the tip of the engaging member 45 approaches the lower surface of the seat portion 19. The tension spring 47 provided between the lower surface of the portion 19 is normally biased toward the engagement position. Further, one end of the operation wire W3 is fixed to the engagement member 45, and when the operation wire W3 is pulled, the engagement member 45 rotates toward the retracted position.
[0019]
A lower end portion of a backrest 49 is pivotally attached to the rear end portion of the seat portion 19 so as to be rotatable about a left-right axis. The backrest 49 is in an upright position indicated by a virtual line in FIG. It can be rotated to an arbitrary position between the folding position (see FIG. 1) that contacts the upper surface of the sheet. As shown in FIG. 2, one end of the operation wire W <b> 4 is fixed to the backrest 49.
[0020]
The seat S includes the seat 19, the front leg 29, the rear leg 17, and the backrest 49, and the seat S stands up with respect to the seat 19, and the front leg 29 and the back The use posture in which the legs 17 are located at the use position and the folding posture in which all of the backrest 49, the front legs 29 and the rear legs 17 are located in the folding positions can be transformed.
[0021]
Engagement of the operation wire W3 linked to the engagement member 45, the end of each of the operation wires W1, W2 linked to the lock mechanisms 19, 31 of the rear leg 17 and the front leg 29 on the opposite side of the lock mechanisms 19, 31 The end portion on the opposite side to the member 45 and the end portion on the opposite side to the backrest 49 of the operation wire W4 connected to the backrest 49 are all provided in the seat portion 19 (see FIG. 8). 51 is connected.
[0022]
As shown in FIG. 9, the lock operation force transmission mechanism 51 includes a switching lever 53, a pressing lever 55, and a lock release lever 57 that are rotatable around a vertical axis.
A long hole 53b is formed in the switching lever 53 that is rotatable around the rotation shaft 53a. The switching lever 53 is rotated from the non-operation position shown in FIG. 9 to the clockwise direction in FIG. It can be rotated between the operating position (not shown) and is always in the non-operating position by the biasing force of the spring 59. An end of the operation wire W4 extending from the backrest 49 is fixed to the switching lever 53.
One end of the operation wire W5 is fixed to the pressing lever 55 that is rotatable around the rotation shaft 55a, and the other end of the operation wire W5 is connected to a release switch (not shown) provided on the side surface of the seat portion 19. ing. The pressing lever 55 can rotate between the non-operating position shown in FIG. 9 and the operating position (not shown) rotated counterclockwise in FIG. 9 from the non-operating position. When the release switch is pressed, the pressing lever 55 moves to the operating position against the urging force of the spring 63. Further, a long hole 55 b is formed in the pressing lever 55, and a connecting pin 65 is inserted through the overlapping portion of the long hole 55 b and the long hole 53 b of the switching lever 53.
A lock release lever 57 that can rotate around a rotation shaft 55 a common to the pressing lever 55 includes end portions of operation wires W 1 and W 2 extending from the lock mechanisms 19 and 31 of the rear leg 17 and the front leg 29, and an engagement member 45. An end portion of the extending operation wire W3 is fixed, and a pressing surface 57a that can contact and separate from the connecting pin 65 is formed. The lock release lever 57 can rotate between a lock position shown in FIG. 9 and a lock release position (not shown) rotated counterclockwise in FIG. 9 from the lock position. Due to the biasing force, it is always in the locked position.
[0023]
The lock operation force transmission mechanism 51 operates as follows.
When the backrest 49 is in the standing position, the operation wire W4 is not pulled, and the switching lever 53 is in the non-operating position. At this time, since the connecting pin 65 is separated from the pressing surface 57a of the unlocking lever 57, the connecting pin 65 does not press the pressing surface 57a and is unlocked even if the pressing switch 55 is moved to the operating position by pressing the release switch. The lever 57 remains in the locked position. For this reason, when the backrest 49 is in the upright position, the locking mechanisms 31 and 19 of the front legs 29 and the rear legs 17 and the strikers 5 and 7 cannot be released, and the engagement between the engaging member 45 and the striker 9 cannot be released.
When the backrest 49 is moved to the folding position, the operation wire W4 is pulled, the switching lever 53 is moved to the operating position, and the connecting pin 65 is moved inside the elongated hole 55b toward the rotating shaft 55a of the pressing lever 55. The connecting pin 65 comes into contact with the pressing surface 57a. When the release switch is pushed in this state to move the pressing lever 55 to the operating position, the connecting pin 65 pushes the pressing surface 57a, the unlocking lever 57 moves to the unlocking position, and pulls the operation wires W1, W2, and W3. Therefore, the lock mechanisms 19 and 31 of the rear leg 17 and the front leg 29 and the strikers 5 and 7 are locked, and the engagement of the engagement member 45 and the striker 9 is released.
[0024]
Thus, the lock operating force transmission mechanism 51 invalidates the operation of the release switch when the backrest 49 is in the upright position, and enables the operation of the release switch when the backrest 49 is in the folded position. When the drooping 49 is in the standing position, the locking mechanisms 31 and 19 of the front legs 29 and rear legs 17 and the strikers 5 and 7 are not unlocked, and the locking mechanisms 31 and 19 are not inadvertently unlocked when seated. It is.
[0025]
A mounting shaft 67 (first shaft) (see FIG. 11) facing in the left-right direction is provided at the front end of the frame 21 on the right side of the seat portion 19, and this mounting shaft 67 is connected to one end of the attitude control wire W6. A fixed fixture 69 is pivotally mounted around the attachment shaft 67 so as to be rotatable. The other end of the attitude control wire W6 is fixed to a bracket 71 fixed to the front wall 3b2 of the storage recess 3b via a fixing metal 73.
[0026]
Further, a tensioner device 79 including a first tensioner arm 75 and a second tensioner arm 77 is attached to the fixing bracket 69.
The first tensioner arm 75 includes a main body 75a fixed to the fixing bracket 69, a protruding piece 75b extending rearward from the lower end of the main body 75a, and a locking piece (stopper mechanism) 75c extending laterally from the lower end of the protruding piece 75b. It is equipped with. The upper end portion of the main body 75a faces in the up / down direction, the middle portion of the main body 75a faces substantially in the left / right direction, and the lower end portion of the main body 75a faces in the up / down direction. Further, the first tensioner arm 75 is elastically deformable in the left-right direction.
The second tensioner arm 77 has a configuration in which a protruding piece (stopper mechanism) 77b facing rearward is provided at the upper end of the main body 77a. The upper end portion of the main body 77a is directed in the vertical direction, the intermediate portion is directed substantially in the left-right direction, and the lower end portion is substantially directed in the vertical direction.
[0027]
The tip of the projecting piece 75b of the first tensioner arm 75 and the tip of the projecting piece 77b of the second tensioner arm 77 are overlapped in the plate thickness direction of both the tensioner arms 75 and 77, and the two projecting pieces 75b and 77b The tip portions are pivoted by a pin (second shaft) 81. Further, a posture control wire W6 is inserted into a wire insertion hole (wire locking portion) 77c drilled in the lower end portion of the second tensioner arm 77, and as shown in FIG. The posture control wire W6 is offset to the side of the straight line A passing through both ends of the posture control wire W6.
[0028]
Next, the operation of the sheet S configured as above will be described.
When the seat S is in a folded posture and the pivot rod 15 is positioned at the rear pivot end, the entire seat S is positioned in the storage recess 3b and the lower surface of the seat portion 19 is for storage. It is located at the retracted position in contact with the bottom surface 3b1 of the recess 3b. At this time, since the engaging member 45 engages with the striker 9, the sheet S cannot move from the storage position.
When the backrest 49 is in the folded position in this way, the operation wire W4 extending from the backrest 49 is in a pulled state, and the switching lever 53 of the lock operation force transmission mechanism 51 is in the operating position, so that the release is performed. When the switch is pressed, the lock release lever 57 of the lock operation force transmission mechanism 51 rotates, and the operation wires W3, W2, and W1 connected to the engagement member 45, the front leg 29, and the rear leg 17 are pulled. Then, the engaging member 45 moves to the retracted position, and the locking members 39 and 27 of the locking mechanisms 31 and 19 of the front leg 29 and the rear leg 17 rotate counterclockwise. When the engagement member 45 moves to the retracted position, the engagement between the engagement member 45 and the striker 9 is released, so that the rotation rod 15 can be rotated forward.
[0029]
After the engagement member 45 and the striker 9 are disengaged, when the seat S is moved to the seat use position side by turning the turning rod 15 forward, the rear leg 17 is moved to the frame 21 by the biasing force of the gas spring 43. It rotates in the direction to increase the opening angle between. If the position of the seat 19 is not controlled during the rotation of the seat S to the seat use position side, the front end of the seat 19 is greatly lifted upward with respect to the rear end. The opening angle of the rear leg 17 becomes larger than that in the use posture. If the seat S is moved to the seat use position in this state, the lower end of the front leg 29 collides with the floor surface 3 in the vehicle 1 and the lock mechanism 31 and the striker 5 of the front leg 29 are damaged.
For this reason, when the posture of the rotating seat portion 19 is not controlled at all, when the seat S reaches the vicinity of the seat use position, the user resists the urging force of the gas spring 43 and the front end portion of the seat portion 19. Must be pressed downward with a strong force to return the seat 19 to a substantially horizontal state.
[0030]
However, in the present embodiment, when the seat S reaches the vicinity of the storage position that is a predetermined distance away from the storage position toward the seat use position, tension is applied to the relaxed posture control wire W6 from the storage recess 3b and the seat portion 19. The attitude control wire W6 is straightened. The posture control wire W6 maintains a straight state until the sheet S reaches the vicinity of the sheet use position that is a predetermined distance away from the sheet use position to the storage position side. 19 is maintained in a substantially horizontal state, and the front leg 29 and the rear leg 17 move to the vicinity of the use position.
When the seat S further approaches the seat use position side, the posture control wire W6 is loosened, so that the user holds the seat 19 by pressing the front end portion of the seat portion 19 downward only in the short section of the seat use position from the vicinity of the seat use position. 19 is maintained in a substantially horizontal state, and the sheet S is moved to the sheet use position as it is.
When the seat S reaches the seat use position, the front leg 29 and the rear leg 17 are located at the use position, the front striker 5 enters the notch 29a at the lower end of the front leg 29, and the lower end of the rear leg 17 is reached. The rear striker 7 enters the cutout portion 17a of the portion, the corresponding strikers 5, 7 and the latches 35, 23 are engaged with each other, and the sheet S is held at the sheet use position.
Thereafter, when the backrest 49 is raised, the seat S is in a use posture, and the user can be seated.
[0031]
Further, when the backrest 49 is returned to the folded position from this state and the operation of the release switch is enabled, and then the release switch is operated, the lock members 39 and 27 of the front leg 29 and the rear leg 17 are rotated counterclockwise in the figure. The latches 35 and 23 are rotated and returned to the non-engagement positions, so that the strikers 5 and 7 and the latches 35 and 23 are disengaged. Thereafter, when the seat portion 19 is pressed rearward, the rotating rod 15 rotates rearward, and the seat S moves toward the storage position.
[0032]
When the sheet S is stored in the storage recess 3b, it is necessary to fold the front leg 29 and the rear leg 17 to the seat 19 side with the seat 19 being in a substantially horizontal state. If the posture of the seat portion 19 is not controlled at all during rotation, the front end portion of the seat portion 19 floats upward relative to the rear end portion, and the frame 21 and the rear leg 17 remain at a large opening angle. The sheet S reaches the vicinity of the storage position. For this reason, when the posture of the seat portion 19 is not controlled at all, when the seat S reaches the vicinity of the storage position, the user faces the front end portion of the seat portion 19 downward against the biasing force of the gas spring 43. It is necessary to return the seat portion 19 to a substantially horizontal state by pressing it with a strong force, and to move the front legs 29 and the rear legs 17 to the vicinity of the folding position, resulting in poor operability when the seat is stored.
[0033]
However, in the present embodiment, while the seat S is moving from the vicinity of the seat use position to the vicinity of the storage position, tension is applied to the posture control wire W6 from the storage recess 3b and the seat portion 19, and the posture control wire W6 that has been slackened straightly. Therefore, when the seat S reaches the vicinity of the storage position, the seat portion 19 automatically becomes substantially horizontal, and the front leg 29 and the rear leg 17 automatically move to the vicinity of the folding position. When the seat S is further moved closer to the storage position side, the posture control wire W6 is loosened and no pulling force is applied to the seat portion 19 from the posture control wire W6, so that the user presses the front end portion of the seat portion 19 downward. Thus, the seat 19 is held in a substantially horizontal state, and the sheet S is moved to the storage position as it is. When the sheet S reaches the storage position, the lower surface of the seat portion 19 comes into contact with the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b, and the engagement member 45 engages with the striker 9, so that the sheet S is held at the storage position.
[0034]
By providing the posture control wire W6 in this way, when the sheet S is moved to the seat use position and the storage position, the user pushes the front end portion of the seat portion 19 downward to bring the seat portion 19 into a substantially horizontal state. Since there is no need to return, the burden on the user is small compared to the case where the attitude control wire W6 is not provided, and the operability of the seat S is good.
[0035]
As described above, the attitude control wire W6 is useful for the sheet S. However, when the sheet S reaches the vicinity of the sheet use position from the storage position side, the attitude control wire W6 is loosened in the left-right direction. May be entangled with other members located on the left and right. The tensioner device 79 solves such a problem.
That is, as shown in FIGS. 10 to 13, when the sheet S is in a use posture at the sheet use position, the projecting piece 77 b comes into contact with the locking piece 75 c, so that the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 is directed in the same direction, and the tensioner device 79 is linear as a whole. Further, since the wire insertion hole 77c of the tensioner device 79 is offset laterally with respect to the straight line A, the posture control wire W6 is pulled in the left-right direction by the wire insertion hole 77c, and as a result, the posture control wire W6. Left and right direction slack is removed, and the posture control wire W6 is not entangled with other members on the left and right.
[0036]
Furthermore, in order to reliably remove the slack of the posture control wire W6, the distance from the attachment shaft 67 to the wire insertion hole 77c is increased by increasing the distance from the attachment shaft 67 to the lower end of the second tensioner arm 77. do it. However, when the seat S is folded at the retracted position, the posture control wire W6 becomes loose, and the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 tend to face in the vertical direction due to the weight of the tensioner device 79. For this reason, when the distance from the mounting shaft 67 to the lower end of the second tensioner arm 77 is increased as described above, the vertical distance from the mounting shaft 67 of the seat portion 19 to the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b becomes the mounting shaft 67. 14, the lower end of the second tensioner arm 77 is used for storage when the sheet S approaches the storage position from the sheet use position side as shown in FIG. 14. It contacts the bottom surface 3b1 of the recess 3b.
However, when the tensioner device 79 is directed in the vertical direction, the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 are rotatable around the mounting shaft 67 and the pin 81, respectively, so that the lower end portion of the second tensioner arm 77 is When contacting the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b, the second tensioner arm 77 and the first tensioner arm 75 rotate relative to each other about the mounting shaft 67 and the pin 81 as shown in FIG. When the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 rotate relative to each other, the impact force generated between the bottom surface 3b1 of the storage recess 3b and the second tensioner arm 77 is absorbed, so that the bottom surface 3b1 and the second tensioner arm 77 are It will not hurt.
Depending on how the second tensioner arm 77 and the bottom surface 3b1 come into contact, the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 may rotate as shown in FIG. 16, but in this case as well, the impact force can be absorbed.
[0037]
Further, since the pin 81 of the tensioner device 79 is laterally offset with respect to the vertical line B passing through the mounting shaft 67, regardless of the contact angle between the lower end of the second tensioner arm 77 and the bottom surface 3b1, The first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 always rotate relative to each other.
[0038]
When the sheet S returns from the storage position to the sheet use position, the posture control wire W6 is tensioned again, and the posture control wire W6 is in a linear state. Then, due to the tension of the posture wire W6 at this time, the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 rotate in the direction opposite to that when contacting the bottom surface 3b1, and the locking piece 75c and the protruding piece 77b come into contact with each other. Thus, the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 automatically return to the linear state. Therefore, an urging member for returning the first tensioner arm 75 and the second tensioner arm 77 to the linear state is unnecessary.
[0039]
Furthermore, in this embodiment, since the lock mechanisms 31 and 19 are unlocked by the single lock operation force transmission mechanism 51 when the sheet S is in the sheet use position and the storage position, the structure is simple and the number of parts is reduced. Is decreasing.
Further, since the lock release when the sheet S is in the sheet use position and the storage position is performed by a single release switch, operability is good.
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the seat is in the seat installation surface and the storage recess, the posture control wire does not sag in the left-right direction of the vehicle, so that the posture control wire does not get stuck with other members.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a side view showing a state in which a seat is installed on a floor surface inside a vehicle and a state in which the seat is stored.
FIG. 3 is an enlarged side view of a front leg and a rear leg of a seat.
FIG. 4 is an enlarged side view of the lower end portion of the rear leg when the striker and the latch are not engaged.
FIG. 5 is an enlarged side view of the lower end portion of the rear leg when the striker and the latch are engaged.
FIG. 6 is an enlarged side view of the lower end portion of the front leg when the striker and the latch are not engaged.
FIG. 7 is an enlarged side view of the lower end portion of the front leg when the striker and the latch are engaged.
FIG. 8 is a plan view of a seat portion of the seat.
FIG. 9 is a plan view of a lock operation force transmission mechanism.
FIG. 10 is an enlarged perspective view of both end portions of the attitude control wire.
FIG. 11 is an enlarged side view of a front end portion of a seat, a posture control wire, and a tensioner device.
FIG. 12 is a plan view of a posture control wire and a tensioner device.
FIG. 13 is a side view of a seat in a use posture.
FIG. 14 is a side view of the tensioner device when the seat is in a folded posture in the retracted position.
FIG. 15 is a side view showing a state when the tensioner device contacts the floor surface of the storage recess.
FIG. 16 is a side view showing a state when the tensioner device contacts the floor surface of the storage recess.
[Explanation of symbols]
1 vehicle
3 Floor
3a Seat installation surface
3b Recess for storage
3b1 floor
3b2 front wall
5 7 9 striker
11 Support bracket
13 Rotating shaft
15 Rotating rod
17 Rear legs
17a Notch
19 Bottom
21 frames
22 Spring
23 Latch
23a Engaging groove
23b Arm
23c engagement part
25 Spring
27 Locking member
27a Contact part
29 Front legs
29a Notch
31 Locking mechanism
33 Spring
35 Latch
35a engagement groove
35b arm
35c engagement part
37 Spring
39 Locking member
39a Contact part
41 Link member
43 Gas Spring
43a cylinder
43b Movable rod
45 Engagement member
47 Tension spring
49 Backrest
51 Locking force transmission mechanism
53 Switching lever
53a Rotating shaft
53b long hole
55 Pressing lever
55a Rotating shaft
55b long hole
57 Lock release lever
57a Press surface
59 Spring
63 Spring
65 Connecting pin
67 Mounting shaft (first shaft)
69 Fixing bracket
71 Bracket
73 Fixing bracket
75 First tensioner arm
75a body
75b
75c Locking piece (stopper mechanism)
77 Second tensioner arm
77a body
77b Projection piece (stopper mechanism)
77c Wire insertion hole (wire locking part)
79 Tensioner device
81 pin (second axis)
S sheet
W1 W2 W3 W4 W5 Operation wire
W6 attitude control wire

Claims (7)

車両シートを、車両の左右方向の軸を中心に、上記床面に設けたシート設置面に載置されるシート使用位置と、上記床面に凹設した格納用凹部に収納される格納位置とに回動移動可能とし、上記シートと上記床面との間に、上記シートが上記シート使用位置と上記格納位置にそれぞれ位置するときには弛み、上記シート使用位置と上記格納位置の間を回動中には伸張されて上記シートの姿勢を制御する姿勢制御ワイヤを張設した格納式車両用シート装置において、
上記シートに車両左右方向の軸回りに回転自在に枢着され、かつ、上記姿勢制御ワイヤの中間部を係止するワイヤ係止部が形成されたテンショナーアームを具備し、
上記ワイヤ係止部を、平面視で、上記姿勢制御ワイヤの両端を結ぶ直線からオフセットさせたことを特徴とする格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。
A seat use position where the vehicle seat is placed on a seat installation surface provided on the floor surface around a left-right axis of the vehicle, and a storage position where the vehicle seat is stored in a storage recess provided in the floor surface The sheet is loosened when the sheet is positioned at the sheet use position and the storage position, respectively, and is rotating between the sheet use position and the storage position between the sheet and the floor surface. In the retractable vehicle seat device in which a posture control wire that stretches and controls the posture of the seat is stretched,
A tensioner arm that is pivotally attached to the seat so as to be rotatable about an axis in the vehicle left-right direction, and has a wire locking portion that locks an intermediate portion of the attitude control wire;
A tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicle seat device, wherein the wire locking portion is offset from a straight line connecting both ends of the posture control wire in plan view.
請求項1記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、上記ワイヤ係止部が、上記姿勢制御ワイヤが挿通されるワイヤ挿通孔である格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。The posture control wire tensioner device in the retractable vehicle seat device according to claim 1, wherein the wire locking portion is a wire insertion hole through which the posture control wire is inserted. Tensioner device. 請求項1または2記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、
上記テンショナーアームが、
上記シートに車両左右方向の第1軸回りに回転自在に枢着された第1テンショナーアームと、該第1テンショナーアーム上に第1軸と平行な第2軸回りに回転自在に枢着され、上記ワイヤ係止部が穿設された第2テンショナーアームとを具備しており、
第2テンショナーアームの下端部が車両床面に当接するとき、上記第1テンショナーアームが上記第1軸を中心に上記シートに対して回動し、かつ、上記第1テンショナーアームが上記第2軸を中心に上記第2テンショナーアームに対して回動する格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。
In the tensioner device of the attitude control wire in the retractable vehicle seat device according to claim 1 or 2,
The tensioner arm is
A first tensioner arm pivotally attached to the seat about a first axis in the vehicle left-right direction, and pivotally attached on the first tensioner arm about a second axis parallel to the first axis; A second tensioner arm in which the wire locking portion is perforated,
When the lower end portion of the second tensioner arm comes into contact with the vehicle floor, the first tensioner arm rotates with respect to the seat about the first axis, and the first tensioner arm moves to the second axis. A tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicle seat device that rotates with respect to the second tensioner arm around the center.
請求項1乃至3のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、上記第2テンショナーアームの下端部が車両床面に当接するとき、該第2テンショナーアームが、該車両床面との接点を中心に回動して、該第2テンショナーアームの軸線が鉛直線に対して傾斜する上記格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。The posture control wire tensioner device in the retractable vehicle seat device according to any one of claims 1 to 3, wherein when the lower end portion of the second tensioner arm comes into contact with the vehicle floor surface, the second tensioner arm is The tensioner device for the attitude control wire in the retractable vehicle seat device, wherein the axis of the second tensioner arm is rotated around a contact point with the vehicle floor and the axis of the second tensioner arm is inclined with respect to the vertical line. 請求項2乃至4のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、
上記第1テンショナーアーム上の第2軸は、上記両アームの自由垂下状態において上記第1軸を通る鉛直線からオフセットしていている格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。
In the tension control device of the posture control wire in the retractable vehicle seat device according to any one of claims 2 to 4,
A tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicular seat device, wherein the second axis on the first tensioner arm is offset from a vertical line passing through the first axis when both arms are freely suspended.
請求項2乃至5のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、
上記第1テンショナーアームと第2テンショナーアームとの間に、上記姿勢制御ワイヤが伸長したときに、上記第2軸を中心にして互いの開き角度を大きくするように相対回動する上記第1テンショナーアームと第2テンショナーアームを、全体として直線状態となったときにその状態に保持するストッパ機構を設けた格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。
In the tensioner device of the attitude control wire in the retractable vehicle seat device according to any one of claims 2 to 5,
The first tensioner that rotates relative to the second axis to increase the opening angle when the attitude control wire extends between the first tensioner arm and the second tensioner arm. A tensioner device for a posture control wire in a retractable vehicle seat device provided with a stopper mechanism that holds the arm and the second tensioner arm in a linear state as a whole.
請求項1乃至6のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置において、上記姿勢制御ワイヤの一方の端部は上記シートに車両左右方向の軸回りに回転自在に枢着されており、この姿勢制御ワイヤの一方の端部に上記テンショナーアームを固定することにより、上記テンショナーアームを上記シートに対して回転自在とした格納式車両用シート装置における姿勢制御ワイヤのテンショナー装置。The posture control wire tensioner device in the retractable vehicle seat device according to any one of claims 1 to 6, wherein one end portion of the posture control wire is rotatable on the seat about an axis in a vehicle left-right direction. A tensioner for a posture control wire in a retractable vehicle seat device that is pivotally attached and that fixes the tensioner arm to one end of the posture control wire so that the tensioner arm is rotatable with respect to the seat. apparatus.
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