JP4064854B2 - ゲートウェイ機器、中継方法、中継処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継するゲートウェイ機器の構成、中継方法、中継処理プログラムおよびこのような中継処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のインターネットのブロードバンド化にともない、外部機器や内部機器として、TCP/IPプロトコルを利用して音声/映像通信を行なうIP電話やTV電話が普及しつつある。
【0003】
IP電話やTV電話の通信では、呼制御シグナリング、メディア制御、メディア転送と呼ばれる概念が存在する。呼制御シグナリングは、互いの機器が音声/映像通信を行なう際のセッションの確立について規定したものである。メディア制御は、互いの機器が音声/映像通信を行なう際に交換する制御情報について規定したものである。メディア転送は、互いの機器の音声/映像通信そのものについて規定したものである。
【0004】
以下、本明細書において、「制御情報」とは、機器の機能や性能に基いて通信条件を規定する情報であり、制御情報の一例として、このメディア制御で規定され、メディア転送で利用される制御情報があり、それは音声入出力/映像入出力で使用するプロトコルの種類(例えばRTP(Real-time Transport Protocol))、コーデックの種類(例えばG.711)などからなる情報である。
【0005】
IP電話やTV電話の通信プロトコルには、H.323やSIP(Session Initiation Protocol)がある。H.323はIP電話やTV電話そのものを実現するプロトコルの集まりで、呼制御シグナリングにはH.225とQ.931を、メディア制御にはH.245を、メディア転送にはRTPなどを利用することが規定されている。一方、SIPは一般的なセッションの確立を規定するプロトコルで、IP電話やTV電話の呼制御シグナリングに利用される。呼制御シグナリングにSIPを利用する場合、メディア制御にはSDP(Session Description Protocol)が、メディア転送にはRTPなどが利用される。近年、IP電話やTV電話の通信プロトコルは、H.323からSIPに移行しつつある。IP電話やTV電話の通信においても、インターネット上のIP電話やTV電話と、イントラネット/ホームネットワーク上のIP電話やTV電話が通信を行なう場合(または、あるイントラネット/ホームネットワーク上のIP電話やTV電話と、他のイントラネット/ホームネットワーク上のIP電話やTV電話が通信を行なう場合)、ゲートウェイ機器を中継して通信が行われる。通信プロトコルにSIPを利用する場合、ゲートウェイ機器にSIPプロキシが用意され、呼制御シグナリングを中継する。メディア転送のRTPの中継については、アドレス変換機能やRTPプロキシ機能が利用される(たとえば、非特許文献1参照)。
【0006】
他に従来の技術として、複数の機器をネットワークに接続して構成する分散システムにおいて、自動的に機器を設定して相互に通信を行なうことを可能にする分散システムの設定方式に関するものとして「分散システムの設定方法」がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0007】
また、外部ネットワークからのアクセス要求に対して、ローカルネットワーク上のサービス情報やアクセス情報を取得して、アクセス要求に対する応答を行なうような通信中継装置、および通信中継方法に関するものがある(たとえば、特許文献2参照)。
【0008】
【非特許文献1】
Jonathan Davidson/James Peters著 風工舎訳編 「VoIP基本ガイド」
【0009】
【特許文献1】
特開2000−269998号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2002−141953号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来、H.323やSIPを利用した既存のIP電話やTV電話などを実現するシステムでは、外部のネットワークとの中継を行なうゲートウェイ機器に内部機器の制御情報を予め登録することは行われていない。
【0012】
実際、H.323やSIPを利用した既存のIP電話やTV電話などの機器を含むシステムでは、通信を行なうために制御情報を交換する必要があるが、従来のシステムの各機器は、内部機器の制御情報を予め登録するための仕組み、例えば、内部機器からゲートウェイ機器に制御情報を登録できる仕組み、あるいは、ゲートウェイ機器から内部機器の制御情報を取得できる仕組みを持っていないので、外部機器から制御情報を含む要求を内部機器に中継し、内部機器の制御情報を含む応答を返すことしかしない。
【0013】
内部機器は外部機器から制御情報の要求を受けて始めて制御情報を外部機器に返すよう実装されており、ゲートウェイ機器は毎回、制御情報の要求があるたびに内部機器と通信を行って制御情報を取得した後、外部機器に応答することになるため、ゲートウェイ機器に各内部機器の制御情報が登録されていれば不要な制御情報取得の所要時間や内部ネットワークに不要トラフィックが発生という問題点がある。
【0014】
特開2000−269998号公報における設定方式では、ネットワークに接続された機器を自動的に認識し、認識された前記機器から前記機器が保持する情報を収集し、収集された前記情報に基づいて機器の設定を行なうのに必要な情報を生成し、生成された前記情報を機器に設定することにより機器間の通信を実現すること、を特徴とする。しかしながら、特開2000−269998号公報における設定方式では、各機器がこの設定方式に対応したネットワークシステムを前提としており、H.323やSIPを利用した既存のIP電話やTV電話などの機器で構築されるネットワークシステムには対応できない。
【0015】
特開2002−141953号公報における通信中継装置は、ローカルネットワーク上のサービス情報やアクセス情報を取得し、外部のネットワークに提供するが、それらの情報を通信中継装置上に登録、蓄積しておくようなことはできない。
【0016】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、制御情報の登録方法を持たない内部機器においても、外部機器と内部機器が互いの制御情報を交換する際に、セッションの確立を高速化できるゲートウェイ機器、中継方法、中継処理プログラムおよびこのような中継処理プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係るゲートウェイ機器は、内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継するゲートウェイ機器であって、内部ネットワーク上の内部機器と通信する内部通信手段と、外部ネットワーク上の外部機器と通信する外部通信手段と、内部通信手段と外部通信手段の通信を中継する通信制御部と、内部機器の代理として外部ネットワーク上の外部機器と通信する仮想機器の登録、管理を行なう仮想機器管理部と、内部機器が持つ、該内部機器の機能と性能とに基いて通信条件を規定する制御情報を内部機器のアドレスと対応付けて自機内で管理する内部機器管理部とを備え、通信制御部は、中継した通信において外部機器と内部機器が交換する情報の中から内部機器のアドレスと制御情報とを取得すること、内部機器管理部が、取得した該制御情報で内部機器管理部内の対応する制御情報を更新することを特徴とする。
【0018】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、ゲートウェイ機器以外の外部機器や何部機器に特別な制御情報登録のための仕組みを追加しなくとも、通信時に中継した制御情報を取得して、内部機器と対応付けられた制御情報をゲートウェイ機器内で管理することが可能になる。
【0019】
好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、内部機器管理部が、外部機器からの制御情報の要求に対し、要求先の内部機器の制御情報が内部機器管理部で管理されている場合に、それを用いて応答する機能をさらにもつ。
【0020】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、外部機器からの制御情報の要求に対して、要求のたびに要求先の内部機器から制御情報を取得せずに、外部機器に制御情報を提供することができる。
【0021】
さらに好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、仮想機器管理部が、内部機器の内部ネットワークにおけるアドレスと、外部ネットワークにおけるアドレスとの対応を保持して管理する。
【0022】
したがって、外部ネットワークのアドレスへの要求に対し、対応する内部ネットワークアドレスをもつ機器の制御情報を返すことができる。
【0023】
さらに好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、内部機器管理部が、内部機器のアドレスを用いて新たな内部機器の登録を行なう。
【0024】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、制御情報を提供する特別な仕組みをもたない内部機器を新規に登録、管理することができる。
【0025】
さらに好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、通信制御部が、中継した通信から内部機器のアドレスと実際に内部機器が持つと確認できた制御情報を取得し、内部機器管理部が、通信制御部が取得した内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報として、通信制御部が取得した内部機器の制御情報を新規登録する。
【0026】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、登録するために制御情報を提供する特別な仕組みをもたない内部機器に対しても、通信時の制御情報を取得することで、制御情報もあわせて登録することができる。
【0027】
好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、通信制御部が、中継した通信から内部機器のアドレスと実際に内部機器が持つと確認できた制御情報を取得し、内部機器管理部が、通信制御部で実際に持つと確認された制御情報は、通信制御部が取得した内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報登録にない場合に登録を追加する。
【0028】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、登録するために制御情報を提供する特別な仕組みをもたない内部機器に対しても、未登録の制御情報をあとから登録に追加することができる。
【0029】
好ましくは、本発明に係るゲートウェイ機器は、通信制御部が、中継した通信から内部機器のアドレスと実際に内部機器がもたないと確認できた制御情報を取得し、内部機器管理部が、通信制御部で実際には持たないと確認された制御情報を、通信制御部が取得した内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報登録から削除する。
【0030】
したがって、このようなゲートウェイ機器は、登録済みの制御情報でも利用できないことが分かったものを削除することができる。
【0031】
この発明の他の局面に従うと、内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継方法であって、ゲートウェイ機器において、内部機器の代理として外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、外部ネットワーク上の外部機器からの通信を受けるステップと、外部機器からの通信を内部機器に中継するステップとを備え、中継するステップは、外部機器からの通信に応じて、内部ネットワーク上の内部機器と通信するステップと、内部機器からの応答に応じて、内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、取得した内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する内部機器の制御情報を更新するステップとを含む。
【0032】
したがって、このような中継方法は、内部機器からの制御情報の通信を中継したときに内部機器の制御情報を取得し、中継する機器内で管理している該当する内部機器の制御情報を更新することができる。
【0033】
この発明のさらに他の局面に従うと、内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継処理処理をコンピュータに実行させるための中継処理プログラムであってであって、ゲートウェイ機器において、内部機器の代理として外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、外部ネットワーク上の外部機器からの通信を受けるステップと、外部機器からの通信を内部機器に中継するステップとを備え、中継するステップは、外部機器からの通信に応じて、内部ネットワーク上の内部機器と通信するステップと、内部機器からの応答に応じて、内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、取得した内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する内部機器の制御情報を更新するステップとを含む。
【0034】
この発明のさらに他の局面に従うと、内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継処理をコンピュータに実行させるための中継処理プログラムを記録した記録媒体であって、ゲートウェイ機器において、内部機器の代理として外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、外部ネットワーク上の外部機器からの通信を受けるステップと、外部機器からの通信を内部機器に中継するステップとを備え、中継するステップは、外部機器からの通信に応じて、内部ネットワーク上の内部機器と通信するステップと、内部機器からの応答に応じて、内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、取得した内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する内部機器の制御情報を更新するステップとを含む中継処理を、コンピュータに実行させる。
【0035】
したがって、この中継処理をコンピュータに実行させるためのプログラムによって、内部機器からの制御情報の通信を中継したときに内部機器の制御情報を取得し、中継する機器内で管理している該当する内部機器の制御情報を更新することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1のゲートウェイ機器101の構成を説明するための機能ブロック図である。
【0037】
図1を参照して、ゲートウェイ機器101は、内部ネットワーク105上の少なくとも1つの内部機器102、103と、外部ネットワーク106上の少なくとも1つの外部機器104との通信を中継する。
【0038】
ゲートウェイ機器101は、内部通信部107と、外部通信部108と、通信制御部109と、仮想機器管理部110と、内部機器管理部111とを備える。
【0039】
内部通信部107は、内部ネットワーク105上の内部機器102、103と通信を行なう。外部通信部108は、外部ネットワーク106上の外部機器104と通信を行なう。通信制御部109は、内部通信部107と外部通信部108の通信を中継する。仮想機器管理部110は、内部機器102、103を外部ネットワーク106上の仮想機器として管理する。内部機器管理部111は、内部機器102、103の制御情報を管理する。
【0040】
内部機器102、103、外部機器104の例としては、H.323やSIPを利用した電話、TV電話、モニタ、カメラなどが挙げられる。内部ネットワーク105の例としては、TCP/IPプロトコルを利用して構築された企業内のイントラネット、家庭内のホームネットワークなどが挙げられる。
【0041】
外部ネットワーク106の例としては、TCP/IPプロトコルを利用して構築されたインターネットなどが挙げられる。また、内部ネットワーク105と外部ネットワーク106は、物理的に同じネットワーク上に構築された、異なる論理ネットワークであってもよい。
【0042】
ここで、本発明における「仮想機器」について説明する。
「仮想機器」とは、外部ネットワーク106上の外部機器104が、内部ネットワーク105上の内部機器102、103と通信するために、ゲートウェイ機器101上に用意される内部機器102、103の代理である。仮想機器は、内部機器102、103の外部ネットワーク106上の外部アドレスとして表現される。
【0043】
仮想機器が代理する内部機器の、内部ネットワーク105上での内部アドレスと外部ネットワーク106上での外部アドレスとの対応は、後述の仮想機器データベース618にて管理される。また、仮想機器が代理する内部機器の制御情報は、後述の内部機器データベース621にて管理される。更に、外部ネットワーク106上の外部機器がゲートウェイ機器101上の仮想機器と通信を行なう際の仮想機器の処理内容は、後述の仮想機器実現部615にて実行される。「内部機器の外部アドレス」という表現は、内部機器に対応する仮想機器のアドレスと同義である。
【0044】
以下、図1に示した本発明のゲートウェイ機器のより詳細な構成とその動作を説明する前提として、ゲートウェイ機器の行なう動作の概略を図に従って説明しておく。
【0045】
図2から図5は、本発明の実施形態1の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す概念図である。
【0046】
図2から図5では、宅内にTV電話とゲートウェイ機器を含むネットワークが存在している。
【0047】
図2に示すとおり、ゲートウェイ機器101は、宅外のネットワークとも接続されており、宅内のTV電話と宅外の機器はゲートウェイ機器101を介して通信を行なう。またTV電話は、その機能と性能とに基いて通信条件を規定する制御情報として、音声入力、音声出力、映像入力、映像出力、それぞれについて、使用するメディア転送のプロトコルの種類(例えばRTP)、CODECの種類(例えばG.711)などを保持している。
【0048】
宅内のTV電話が宅外の機器と通信を行なうためには、最初に、ゲートウェイ機器101にTV電話のアドレスを登録しておく必要がある(図2中で「アドレスの登録」で示す)。この時に登録されるのは、TV電話の宅内ネットワークにおける内部アドレスと、宅外からアクセスするための外部アドレスの対応のみである。
【0049】
図2の「機器1→TV電話」という記述は、TV電話の宅内ネットワークにおける内部アドレス「TV電話」が、宅外からアクセスするための外部アドレス「機器1」に対応していることを示している。本発明ではこの機器1のように内部機器に代って外部の機器と交信するものを「仮想機器」と呼ぶ。既存のTV電話は自機の制御情報を他の機器に登録する手段を持たないため、前述の制御情報はこの初期登録の時点ではゲートウェイ機器101には登録されない。そのため、ここで登録されたTV電話は、宅外の機器からは機器1という外部アドレスで参照できるだけで、具体的にどのような機器なのか知ることはできない。
【0050】
本発明の実施の形態1では、TV電話のアドレスが初めて登録された際には、ゲートウェイ機器101は制御情報については自機内には何も登録しない。以後、機器1を仮想機器1と呼ぶ。
【0051】
次に、図3に示すとおり、宅外の電話がゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1と音声通信を行なおうとしたとする。(図3で「電話への制御情報の応答」で示す)この時、まず宅外の電話からゲートウェイ機器101の仮想機器1に制御情報の要求が行なわれる。
【0052】
ゲートウェイ機器101は自機内に所定の制御情報が登録されていないので制御情報の要求を宅内のTV電話に中継し、宅内のTV電話は自身が保持する制御情報を、ゲートウェイ機器101を介して宅外の電話に通知する。通常、宅外の電話は制御情報の要求を行なう際に、電話に必要な音声入力と音声出力に関する制御情報を通知するよう相手に要求する。
【0053】
宅内のTV電話はこれに対応して、自身が持つ音声入力と音声出力に関する制御情報のみを返すことになる。制御情報の交換の後、宅外の電話と宅内のTV電話は、音声入出力を用いた通信を行なう。本発明の実施の形態1では、宅内のTV電話が制御情報をゲートウェイ機器101を介して返す際に、ゲートウェイ機器101がその制御情報を傍受する形で取得して、自機器内の制御情報に音声入力と音声出力を追加して更新する。これにより、ゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1が制御情報として音声入力と音声出力を持つ機器に更新されたことになる。
【0054】
さらに、同様にして、図4に示すとおり、さらに宅外のカメラがゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1と映像通信を行なおうとしたとする(図4でカメラへの「制御情報の応答」で示す)。制御情報の交換の後、宅外のカメラと宅内のTV電話は、映像入力(TV電話から見て)を用いた通信を行なう。本発明の実施の形態1では、宅内のTV電話が制御情報をゲートウェイ機器101を介して返す際に、ゲートウェイ機器101がその制御情報を傍受する形で取得して、それまで音声入力と音声出力のみ登録されていた自機器内の制御情報に、映像入力を追加する。これにより、ゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1が制御情報として音声入力、音声出力、映像入力を持つ機器に更新されたことになる。
【0055】
また、同様にして、図5に示すとおり、さらに宅外のモニタがゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1と映像通信を行なおうとしたとする(図5でモニタへの「制御情報の応答」で示す)制御情報の交換の後、宅外のモニタと宅内のTV電話は、映像出力(TV電話から見て)を用いた通信を行なう。本発明の実施の形態1では、宅内のTV電話が制御情報をゲートウェイ機器101を介して返す際に、ゲートウェイ機器101がその制御情報を傍受する形で取得して、それまで音声入力、音声出力、映像入力のみ登録されていた制御情報に、映像出力を追加する。これにより、ゲートウェイ機器101に登録されている仮想機器1が制御情報として音声入力、音声出力、映像入力、映像出力を持つ機器に更新されたことになる。
【0056】
以上の結果、仮想機器1は最終的にTV電話の各機能を持つ機器にゲートウェイ機器101内の制御情報が更新され、宅外の機器からも仮想機器1がTV電話の機能をもつ機器であることを知ることができるようになる。
【0057】
図6は、図1の通信制御部109、仮想機器管理部110、内部機器管理部111の構成図である。実線矢印は、通信制御部109が中継する外部機器と内部機器の通信の流れを示している。また破線矢印は、ゲートウェイ機器101の内部処理の流れを示している。
【0058】
図6を参照して、通信制御部109は、中継部612と、アドレス取得部613と、制御情報取得部614と、前述の仮想機器実現部615とからなる。中継部612は、内部通信部107と仮想機器実現部615、および、外部通信部108と仮想機器実現部615の通信を中継する。アドレス取得部613は、中継部612が中継した通信を傍受する形で内部機器102、103の外部ネットワーク106上における外部アドレスを取得して仮想機器管理部に渡す。制御情報取得部614は、中継部612が中継した通信を傍受する形で内部機器102、103の制御情報を取得して仮想機器管理部に渡す。仮想機器実現部615は、中継部612を介して外部機器104と内部機器102、103の通信を中継する。または、外部機器104からの要求に対して直接応答を返す。
【0059】
仮想機器管理部110は、仮想機器参照部616と、仮想機器登録部617と、前述の仮想機器データベース618とを備える。
【0060】
仮想機器参照部616は、アドレス取得部613から受け取った外部アドレスに対応する内部機器102、103の内部ネットワーク上における内部アドレスを、仮想機器データベース618から受け取って内部機器管理部111に渡したり、制御情報取得部614から受け取った内部機器102、103の制御情報を内部機器管理部111に渡したり、内部機器102、103の外部アドレスと内部アドレスの対応を、仮想機器登録部617を介して仮想機器データベース618に登録したり、内部機器管理部111から受け取った内部機器102、103の制御情報を元に、仮想機器実現部615の動作を制御したりする。
【0061】
仮想機器登録部617は、仮想機器参照部616から受け取った内部機器102、103の外部アドレスと内部アドレスの対応を、仮想機器データベース618に登録する。
【0062】
仮想機器データベース618は、仮想機器登録部617から登録された内部機器102、103の外部アドレスと内部アドレスの対応を保持し、仮想機器参照部616に外部アドレスに対応する内部機器102、103の内部アドレスを渡す。
【0063】
内部機器管理部111は、内部機器参照部619と、内部機器登録部620と、前述の内部機器データベース621とを備える。
【0064】
内部機器参照部619は、仮想機器参照部616から受け取った内部アドレスに対応する内部機器102、103の制御情報を、内部機器データベース621から受け取って仮想機器参照部616に渡したり、仮想機器参照部616から受け取った内部機器102、103の内部アドレスと制御情報を、内部機器登録部620を介して内部機器データベース621に登録したりする。
【0065】
内部機器登録部620は、内部機器参照部619から受け取った内部機器102、103の内部アドレスと制御情報の対応を、内部機器データベース621に登録する。内部機器データベース621は、内部機器登録部620から登録された内部機器102、103の内部アドレスと制御情報の対応を保持し、内部機器参照部619に内部アドレスに対応する内部機器102、103の制御情報を渡す。
【0066】
図7は、図6の仮想機器データベース618と内部機器データベース621に格納されるデータの構成を示す図である。
【0067】
図7を参照して、仮想機器データベース618は、内部機器102、103の外部ネットワーク106上における外部アドレスと、内部ネットワーク105上における内部アドレスの対応を、データ722、723として保持する。
【0068】
データ722では、外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpで示される仮想機器が、内部アドレスdevice1@local.abc.co.jpで示される内部機器に対応していることを示している。データ723では、外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpで示される仮想機器が、内部アドレスdevice2@local.abc.co.jpで示される内部機器に対応していることを示している。
【0069】
一方、内部機器データベース621は、内部機器102、103の内部ネットワーク105上における内部アドレスと、内部機器102、103の制御情報の対応を、それぞれデータ724、725として保持する。
【0070】
データ724では、内部アドレスdevice1@local.abc.co.jpで示される内部機器が、制御情報として音声入力、音声出力、映像入力、映像出力を持つことを示している。データ725では、内部アドレスdevice2@local.abc.co.jpで示される内部機器が、制御情報として音声入力、音声出力を持つことを示している。
【0071】
なお、ここでは、制御情報を単に音声入力、音声出力、映像入力、映像出力としてのみ記述しているが、この中には、メディア転送のプロトコルの種類、CODECの種類などの情報が含まれる。
【0072】
図8は、TV電話を例に通信セッションを張る際に交換するメッセージの例である。このメッセージでは、TV電話1がTV電話2に対し、TV電話で通話する際にやりとりされるメッセージの例である。
【0073】
図8を参照して、リクエストメッセージは、TV電話1は、IPアドレス100.101.102.103の49172ポートでG.711エンコードの音声データを、49173ポートでG.711エンコードの音声データを、それぞれRTPプロトコルで受信することを意味する。
【0074】
一方、応答メッセージは、同様にTV電話2は、IPアドレス110.111.112.113の3456ポートでG.711エンコードの音声データを、3457ポートでG.711エンコードの音声データを、それぞれRTPプロトコルで受信することを意味する。
【0075】
この2つのメッセージより、TV電話2の音声入出力、映像入出力の制御情報を取得できる。
【0076】
ただし、このメッセージは1つの例である。SIPではPayload部分はSDPの記述に基づくが、このメッセージ例の情報はやはりPayload内部に含んでいる。
【0077】
図9は、本発明の実施の形態1のゲートウェイ機器101の構成および動作を説明するための図である。
【0078】
図において、実線矢印は、通信制御部109が中継する外部機器と内部機器の通信の流れを示している。また破線矢印は、ゲートウェイ機器101の内部処理の流れを示している。
【0079】
図9では、図1および図9の内部機器102、103の具体例として、内部ネットワーク105にTV電話930、電話931が接続されている。
【0080】
また、外部機器104の具体例として、外部ネットワーク106にTV電話926、電話927、カメラ928、モニタ929が接続されている。これに合わせて仮想機器データベース618は、データ922、923の情報を保持する。
【0081】
データ922では、外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpで示される仮想機器が、内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpで示されるTV電話930に対応していることを示している。データ923では、外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpで示される仮想機器が、内部アドレスphone@local.abc.co.jpで示される電話931に対応していることを示している。
【0082】
また、内部機器データベース621は、データ924、925の情報を保持する。
【0083】
データ924では、内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpで示されるTV電話930が、制御情報として音声入力、音声出力、映像入力、映像出力を持つことを示している。データ925では、内部アドレスphone@local.abc.co.jpで示される電話931が、制御情報として音声入力、音声出力を持つことを示している。
【0084】
図10は、図1のゲートウェイ機器101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0085】
図10に示される例では、ゲートウェイ機器101が一般的なパーソナルコンピュータにより構成される場合を示している。
【0086】
図10のゲートウェイ機器101は、CPU1002と、外部記憶装置であるハードディスク1003と、ROM(Read Only Memory)1004と、RAM(Random Access Memory)1005と、表示装置1006と、キーボート/マウス1007と、内部ネットワーク105とのインターフェースである内部通信I/F1008と、外部ネットワーク106とのインターフェースである外部通信I/F1009とを備える。ゲートウェイ機器101の各構成要素は、バス1001によって互いに接続されている。
【0087】
すなわち、図1のゲートウェイ機器101の各機能のうち、外部通信部108の機能は、外部通信I/F1009により実現され、内部通信部107の機能は、内部通信I/F1008により実現される。また、通信制御部109、仮想機器管理部110、内部機器管理部111の機能のうち、中継部612、アドレス取得部613、制御情報取得部614、仮想機器実現部615の機能や、仮想機器参照部616、仮想機器登録部617の機能や、内部機器参照部619、内部機器登録部620の機能は、ROM1004またはハードディスク1003中に格納されたプログラムに基づく処理を、CPU1002が実行することにより実現される。さらに、仮想機器データベース618および内部機器データベース621は、たとえば、ハードディスク1003中に格納される。
【0088】
また、上記プログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されたものを、パーソナルコンピュータに接続された読取装置(ドライブ装置)によりハードディスク1003中に読取り格納することで、インストールされるものであってもよいし、あるいは、インターネットなどの通信回線を介して配信されたものをインストールしたものであってもよい。
【0089】
次に、図11から図23を用いて、本発明の実施の形態1を説明する。なお、ここではSIPプロトコルが利用されているとして説明を行なうが、それに限られるものではない。
【0090】
図11は、本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101の初期状態を示す図である。
【0091】
初期状態では、内部ネットワーク105上のTV電話930、電話931は、まだゲートウェイ機器101に登録されていない。したがって、仮想機器データベース618と内部機器データベース621には何も登録されていない。
【0092】
図12は、本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101へのTV電話930のアドレス登録を示す図である。また、図13は、本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101へのTV電話930のアドレス登録の処理手順を示すフローチャートである。
【0093】
図12と図13を用いて、TV電話930のアドレス登録の処理手順を説明する。
【0094】
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、内部通信部107を介して、内部ネットワーク105上のTV電話930から要求が送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この要求とは、機器の登録を要求するSIP REGISTERリクエストや、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストなどである(ステップS1302)。
【0095】
ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した要求が、アドレス登録の要求であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、アドレス登録の要求である場合とは、SIP REGISTERリクエストの場合である(ステップS1303)。
【0096】
ステップS1303でアドレス登録の要求でないと判断された場合、TV電話930からの要求は、外部通信部108を介して要求された外部アドレス例えばdevice@global.xyz.co.jpに対応する外部機器(TV電話926、電話927、カメラ928、モニタ929など)に中継される(ステップS1312)。
【0097】
一方、ステップS1303でアドレス登録の要求であると判断された場合、アドレス取得部613にて、TV電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpと、外部ネットワーク106上における対応する外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpとがアドレス登録要求情報の中から取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS1304)。
【0098】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618に取得した外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在するか否か、すなわち、取得した外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在する登録済みのTV電話930であるか、存在しない未登録のTV電話930であるかを判断する(ステップS1305)。
【0099】
ステップS1305で未登録のTV電話930であると判断された場合、TV電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpと、外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpとが、仮想機器参照部616から仮想機器登録部617に渡され、仮想機器データベース618に登録される。この仮想機器データベース618に登録されたデータが請求項2の内部機器と外部機器のアドレスの対応に相当する(ステップS1306)。
【0100】
更に、内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から内部機器参照部619を介して内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621に登録される(ステップS1307)。
【0101】
更に、内部機器登録部620は、内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをもつ内部機器を内部機器データベース621に登録する。登録の際、制御情報については何も登録しない。この処理は本発明の請求項3に相当する(ステップS1308)。
【0102】
一方、ステップS1305で登録済みのTV電話930であると判断された場合、TV電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から仮想機器登録部617に渡され、仮想機器データベース618のTV電話930の外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpをエントリに持つ内部アドレスのフィールドが書き換えられる(ステップS1309)。
【0103】
更に、内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から内部機器参照部619を介して内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスのエントリが書き換えられる(ステップS1310)。
【0104】
ステップS1308、或いはステップS1310の後、中継部612でTV電話930からの要求に対する応答が生成され、内部通信部107を介してTV電話930に返される。SIPプロトコルを利用する場合、この応答とは、SIP各種リクエストの処理に成功したことを示すSIP OKレスポンスである(ステップS1311)。
【0105】
ステップS1311、或いはステップS1312を経て、TV電話930からのアドレス登録要求の処理は終了する(ステップS1313)。
【0106】
ステップS1301、ステップS1302、ステップS1303、ステップS1304、ステップS1305、ステップS1306、ステップS1307、ステップS1308、ステップS1311、ステップS1313の処理手順を経た場合、ゲートウェイ機器101の仮想機器データベース618には、TV電話930の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpと、内部ネットワーク105上における内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpの対応1222がとして登録される。また、内部機器データベース621には、新たな内部機器としてTV電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレス1224tvphone@local.abc.co.jpを持つ機器が登録される。ただし、登録時点では、TV電話930の制御情報は何も登録されない。
【0107】
図14は、本発明の実施の形態1における電話927からの制御情報要求を示す概念図である。
【0108】
また、図15は、本発明の実施の形態1における電話927からの制御情報要求の処理手順を示すフローチャートである。
【0109】
図14と図15を用いて、電話927がTV電話930の制御情報を要求するときの処理手順を説明する。
【0110】
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、外部通信部108を介して、外部ネットワーク106上の電話927から接続要求がTV電話の外部ネットワーク上におけるアドレスdevice1@global.abc.co.jpを接続先として送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この要求とは、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストなどである(ステップS1502)。
【0111】
次に、アドレス取得部613にて、電話927からの要求に含まれる、電話927が接続を行なおうとしているTV電話930の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpが取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS1503)。
【0112】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618に、取得した外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在するか否か、すなわち、登録済みのTV電話930であるか、存在しない未登録のTV電話930であるかを判断する(ステップS1504)。
【0113】
ステップS1504で未登録のTV電話930であると判断された場合、中継部612で電話930からの要求に対するアドレス不明の応答が生成され、外部通信部108を介して電話930に返される。SIPプロトコルを利用する場合、このアドレス不明の応答とは、SIP Not Foundレスポンスである(ステップS1508)。
【0114】
ステップS1504で登録済みのTV電話930であると判断された場合、ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した要求が、制御情報の要求であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、制御情報の要求である場合とは、SIP INVITEリクエストの場合である(ステップS1505)。
【0115】
ステップS1505で制御情報の要求であると判断された場合、制御情報取得部614にて、電話927からの要求に含まれる、電話927が接続を行なおうとしているTV電話930に要求している制御情報が取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS1506)。
【0116】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618から、ステップS1503で取得した外部アドレス1222(device1@global.abc.co.jp)に対応するTV電話930の内部ネットワーク105上での内部アドレス1224(tvphone@local.abc.co.jp)を取得し、内部機器参照部619を介して、内部機器データベース621から取得した内部アドレス1224 (tvphone@local.abc.co.jp)に対応するTV電話930の制御情報を取得する。その制御情報がステップS1506で取得したTV電話930に要求している制御情報であるか否か、すなわち要求されている制御情報が内部機器データベース621登録されているか否かを判断する(ステップS1507)。
【0117】
ステップS1507で、TV電話930に要求している制御情報が登録されていると判断された場合、内部機器データベース621で取得した制御情報が仮想機器参照部616から仮想機器実現部615に渡され、仮想機器実現部615で中継部612から受け取った制御情報の要求に対する制御情報の応答が生成され、中継部612、外部通信部108を介して外部機器に返される。SIPプロトコルを利用する場合、この制御情報の応答とは、SIP INVITEリクエストの処理に成功したことを示すSIP OKレスポンスである(ステップS1509)。
【0118】
ステップS1505で制御情報の要求でないと判断された場合、また、ステップS1507で内部機器に要求する制御情報が未登録と判断された場合、仮想機器参照部616の指示により、仮想機器実現部615が中継部612から受け取った制御情報の要求は、中継部612、内部通信部107を介して内部アドレス1224 (tvphone@local.abc.co.jp)に対応するTV電話930に中継される(ステップS1510)。
【0119】
ステップS1508、ステップS1509、ステップS1510を経て、電話927からの要求の処理は終了する(ステップS1511)。
【0120】
制御情報が未登録の場合、ステップS1501、ステップS1502、ステップS1503、ステップS1504、ステップS1505、ステップS1506、ステップS1507、ステップS1510、ステップS1511の処理手順を経た場合、電話930からの制御情報の要求は、ゲートウェイ機器101で中継されて、TV電話930に送られる。
【0121】
図16は、本発明の実施の形態1において制御情報が未登録の場合に、電話927への制御情報応答を示す概念図である。
【0122】
また、図17は、本発明の実施の形態1における電話927への制御情報応答の処理手順を示すフローチャートである。
【0123】
図18は、図17のS1706の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図16、図17、図18を用いて、制御情報が未登録の場合の電話927への制御情報応答の処理手順を説明する。
【0124】
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、内部通信部108を介して、内部ネットワーク105上のTV電話930からの、制御情報の要求に対する応答が送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この応答とは、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストに対するSIP OKレスポンスなどである(ステップS1702)。
【0125】
ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した応答が、制御情報の要求に対する応答であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、制御情報の要求に対する応答である場合とは、レスポンスボディにSDPで記述された制御情報が付加された、SIP OKレスポンスの場合である(ステップS1703)。
【0126】
ステップS1703で制御情報の要求に対する応答であると判断された場合、アドレス取得部613にて、TV電話930の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpが取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS1704)。
【0127】
更に、制御情報取得部614にて、TV電話930からの応答に含まれる、電話927が接続先の機器に要求した制御情報が取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS1705)。
【0128】
更に、仮想機器参照部616にて、TV電話930の外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpに対応する内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpが仮想機器データベース618内の仮想機器1222から取得され、TV電話930の制御情報と一緒に内部機器参照部に渡され、内部機器データベース621の更新が行なわれる。内部機器データベース621の更新の処理手順については、図18で後述する(ステップS1706)。
【0129】
ステップS1703で制御情報の要求に対する応答でないと判断された場合、または、ステップS1704、ステップS1705、ステップS1706を経た後、仮想機器実現部615が中継部612から受け取った制御情報の要求に対する応答は、中継部612、外部通信部108を介して外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpに対応する電話927に中継され(ステップS1707)、応答の処理は終了する(ステップS1708)。
【0130】
次に、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS1706の「制御情報の更新」の処理手順を説明する。
【0131】
まず、仮想機器参照部616からTV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpと制御情報を受け取った内部機器参照部619は、内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをエントリに持つ制御情報のフィールドに制御情報が一つでも存在するかを確認する(ステップS1802)。
【0132】
ステップS1802で制御情報がまったく存在しないと確認した場合、TV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpと取得した制御情報とは、内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドに取得した制御情報全てを追加する(ステップS1803)。
【0133】
ステップS1802で制御情報が一つでも存在すると確認した場合、TV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpと取得した制御情報とは、内部機器登録部620に渡される。内部機器登録部620はこの制御情報を内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドの制御情報と比較し、全てがこのフィールドに既に存在する場合は何もしない(ステップS1804)。
【0134】
ステップS1804で、取得した制御情報のなかに内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドの制御情報にないものがある場合、取得した制御情報のうちこのフィールドにないものだけを追加する(ステップS1805)。
【0135】
ステップS1803、ステップS1805を経て、図17のステップS1706の処理は終了する(ステップS1806)。
【0136】
ステップS1701、ステップS1702、ステップS1703、ステップS1704、ステップS1705、ステップS1706、ステップS1801、ステップS1802、ステップS1803、ステップS1806、ステップS1707、ステップS1708の処理手順を経た結果、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621の、TV電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレスtvphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドには、TV電話930が電話927と音声通話をする際に必要な、音声入力と音声出力の制御情報が登録される(図16のデータ1624)。
【0137】
図19は、本発明の実施の形態1における電話927とTV電話930の音声通話を示す概念図である。
【0138】
図12から図17を用いて説明した処理を経た後、電話927とTV電話930は、交換した制御情報に基づいて通信制御部109の制御のもとで音声通話を行なう。
【0139】
図20は、本発明の実施の形態1において、図19の後でさらにカメラ928とTV電話930の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【0140】
図20と、図12から図19の図を用いて説明した処理を経た後の違いは、図18のフローチャート図において、ステップS1803に代わりステップS1804、ステップS1805を経ていることである。これにより、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスをエントリに持つフィールドには、音声入出力に加えて、カメラ928との間で交換した映像入力の制御情報が書き加えられる。
【0141】
同様に、図21は、本発明の実施の形態1において、図20の後でさらにモニタ929とTV電話930の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【0142】
図21と、図12から図20を用いて説明した処理を経た後との違いは、図18のフローチャート図において、ステップS1803に代わりステップS1804、ステップS1805を経ていることである。これにより、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621のTV電話930の内部アドレスをエントリに持つフィールドには、音声入出力と映像入力に加えて、モニタ929との間で交換した映像出力の制御情報が書き加えられる。
【0143】
図22は、本発明の実施の形態1において、図21の後でさらにTV電話926と制御情報の要求と応答を行なった場合を示す概念図である。
【0144】
図22の処理と、図12から図21を用いて説明した処理を経た後との違いは、既にTV電話に必要な全ての制御情報が登録されているため、図15のフローチャート図において、ステップS1507の判断でステップS1510に代わりステップS1509を経ていることである。これにより、TV電話926からの制御情報の要求は内部ネットワーク105上のTV電話930に送られず、ゲートウェイ機器101から直接応答が返される。
【0145】
図23は、本発明の実施の形態1において、図22の後の電話927とTV電話930の音声通話を示す概念図である。図23と図19の間に処理の違いはない。
【0146】
以上説明したように、実施の形態の1によって、制御情報の登録方法を持たない内部機器においても、外部機器と内部機器が互いの制御情報を交換する際に、外部機器から制御情報の要求を受けた本ゲートウェイ機器が、内部機器に問い合わせずに自身に登録してある制御情報を前記外部機器に直接返すことで、セッションの確立を高速化できる。同時に、前記内部ネットワーク上に無駄なトラフィックを発生させなくてすむ。
【0147】
[実施の形態2]
以下、図24から図27を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同一または相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0148】
図24から図27は、本発明の実施形態2の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す概念図である。
【0149】
図24から図27では、宅内に電話とゲートウェイ機器を含むネットワークが存在している。ゲートウェイ機器は宅外のネットワークとも接続されており、宅内の電話と宅外の機器はゲートウェイ機器を介して通信を行なう。また電話は、その機能と性能とに基いて通信条件を規定する制御情報として、音声入力、音声出力、それぞれについて、使用するメディア転送のプロトコルの種類(例えばRTP)、CODECの種類(例えばG.711)などを保持している。
【0150】
図24を参照して、宅内の電話が宅外の機器と通信を行なうためには、最初に、ゲートウェイ機器に電話のアドレスを登録しておく必要がある(図24で「アドレスの登録」で示す)。この時に登録されるのは、電話の宅内ネットワークにおける内部アドレスと、宅外からアクセスするための外部アドレスの対応のみである。
【0151】
図24から図27の「機器2→電話」という記述は、電話の宅内ネットワークにおける内部アドレス「電話」が、宅外からアクセスするための外部アドレス「機器2」に対応していることを示している。この機器2も機器1と同様に仮想機器である。既存の電話は制御情報を他の機器に登録する手段を持たないため、前述の制御情報はこの初期登録の時点ではゲートウェイ機器には登録されない。そのため、ここで登録された電話は、宅外の機器からは機器2という外部アドレスで参照できるだけで、具体的にどのような機器なのか登録されていない。本発明の実施の形態2では、実施の形態1とは違って「電話」のアドレスが登録された際に、ゲートウェイ機器は仮想機器として代理することになる宅内機器が持ち得る制御情報全てを仮の制御情報として登録しておく。すなわち、ゲートウェイ機器が、仮想機器として代理することになる宅内機器が持ち得ると判断する全ての制御情報の種類(ここでは音声入力、音声出力、映像入力、映像出力)について、メディア転送のプロトコルの種類、CODECの種類などを、ゲートウェイ機器が決めるデフォルトの値で設定しておく。以後、機器2を仮想機器2と呼ぶ。
【0152】
次に、図25を参照して、宅外の電話がゲートウェイ機器に登録されている仮想機器2と音声通信を行なおうとしたとする。(図25で、電話への「制御情報の応答」で示す)この時、まず宅外の電話からゲートウェイ機器の仮想機器2に制御情報の要求が行なわれる。ゲートウェイ機器は自機内に確定した制御情報がないので制御情報の要求を宅内の電話に中継し、宅内の電話は自身が保持する制御情報を、ゲートウェイ機器を介して宅外の電話に通知する。通常、宅外の電話は制御情報の要求を行なう際に、電話に必要な音声入力と音声出力に関する制御情報を通知するよう相手に要求する。宅内の電話はこれに対応して、自身が持つ音声入力と音声出力に関する制御情報のみを返すことになる。制御情報の交換の後、宅外の電話と宅内の電話は、音声入出力を用いた通信を行なう。本発明の実施の形態2では、宅内の電話が制御情報の応答をゲートウェイ機器を介して返す際に、ゲートウェイ機器がその制御情報を傍受する形で取得して、それまで仮の制御情報として登録されていた音声入力と音声出力を、確定した制御情報として登録変更する。映像入力と映像出力についてはまだ仮登録されたままである。これにより、ゲートウェイ機器に登録されている仮想機器2が制御情報として音声入力と音声出力を実際に持つことが、宅外の機器から知ることができる。
【0153】
同様にして、図26に示すとおり、さらに宅外のカメラがゲートウェイ機器に登録されている仮想機器2と映像通信を行なおうとしたとする(図26で、カメラへの「制御情報の応答」で示す)。
【0154】
制御情報の交換の結果、宅外のカメラと宅内の電話は、映像入力(電話から見て)を用いた通信は不可能として通信を終了する。本発明の実施の形態2では、宅内の電話が制御情報をゲートウェイ機器を介して返す際に、その応答から電話が映像入力を用いた通信が不可能だったと分かるので、ゲートウェイ機器はそれまで仮の制御情報として登録されていた映像入力を仮想機器2の制御情報から削除する。これにより、仮想機器2が、制御情報として音声入力と音声出力は実際に持ち、映像入力は持たない、映像出力が持つか否かは未確定な機器としてゲートウェイ機器内の登録が更新されたことになる。
【0155】
同様にして、図27に示すとおり、さらに宅外のモニタがゲートウェイ機器に登録されている仮想機器2と映像通信を行なおうとしたとする(図27で、カメラへの「制御情報の応答」で示す)。
【0156】
制御情報の交換の結果、宅外のモニタと宅内の電話は、映像出力(電話から見て)を用いた通信は不可能として通信を終了する。本発明の実施の形態2では、宅内の電話が制御情報をゲートウェイ機器を介して返す際に、その応答から電話が映像出力を用いた通信が不可能だったと分かるので、ゲートウェイ機器はそれまで仮の制御情報として登録されていた映像出力を仮想機器2の制御情報から削除する。これにより、仮想機器2が、制御情報として音声入力と音声出力は実際に持ち、映像入力も、映像出力ももたない機器としてゲートウェイ機器内の登録が更新されたことになる。
【0157】
以上により、仮想機器2が電話の機能のみを持つ機器としてゲートウェイ機器内の登録が更新され、宅外の機器からも仮想機器2が電話機能のみをもつ機器であることを知ることができるようになる。
【0158】
実施の形態1と同様に、図28から図40を用いて、本発明の実施の形態2について詳しく説明する。ここでは、一例として、SIPプロトコルが利用されているとして説明を行なう。
【0159】
本発明の実施の形態2においては、実施の形態1で説明した、発明の全体構成(図1)、通信制御部などの構成(図2)、仮想機器DBの構成(図7)、内部機器DBの構成(図8、図9)、ハードウェア構成(図10)で示した内容は、基本的には、実施の形態1と同様なので、ここでは説明は繰り返さない。
【0160】
以下、実施の形態2が、実施の形態1と異なっている部分について詳しく説明する。
【0161】
図28は、本発明の実施の形態2における初期状態を示す概念図である。
初期状態では、内部ネットワーク105上のTV電話930、電話931は、まだゲートウェイ機器101に登録されていない。したがって、仮想機器データベース618と内部機器データベース621には何も登録されていない。
【0162】
図29は、本発明の実施の形態2における電話931のアドレス登録を示す概念図である。また、図30は、本発明の実施の形態2における電話931のアドレス登録の処理手順を示すフローチャート図である。図29と図30を用いて、電話931のアドレス登録の処理手順を説明する。
【0163】
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、内部通信部107を介して、内部ネットワーク105上の電話931から要求が送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この要求とは、機器の登録を要求するSIP REGISTERリクエストや、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストなどである(ステップS3002)。
【0164】
ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した要求が、アドレス登録の要求であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、アドレス登録の要求である場合とは、SIP REGISTERリクエストの場合である(ステップS3003)。
【0165】
ステップS3003でアドレス登録の要求でないと判断された場合、電話931からの要求は、外部通信部108を介して外部アドレス、例えばdevice2@global.comに対応する外部機器(TV電話926、電話927、カメラ928、モニタ929など)に中継される(ステップS3012)。
【0166】
ステップS3003でアドレス登録の要求であると判断された場合、アドレス取得部613にて、電話930の内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpと、外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpとがアドレス登録の要求情報の中から取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS3004)。
【0167】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618に、取得した外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在するか否か、すなわち、取得した外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在する登録済みの電話930であるか、存在しない未登録の電話930であるかを判断する(ステップS3005)。
【0168】
ステップS3005で未登録の電話931であると判断された場合、電話931の内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpと、外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpとが、仮想機器参照部616から仮想機器登録部617に渡され、仮想機器データベース618に仮想機器2923として登録される(ステップS3006)。
【0169】
更に、内部アドレスphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から内部機器参照部619を介して内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621に登録される(ステップS3007)。
【0170】
更に、内部機器登録部620は、内部アドレスphone@local.abc.co.jpに対応する制御情報を内部機器データベース621に仮の制御情報として登録する。この制御情報は、ゲートウェイ機器に登録される可能性のある全ての制御情報(例えば音声入出力と映像入出力)であり、それぞれデフォルトのプロトコルの種類(RTPなど)やCODECの種類(G.711など)が決められている。また、登録された各制御情報は、それが仮の制御情報であることを示すフラグが立っている。図29の内部機器データ2925の(仮)という記述は仮登録であることを示すフラグが立っていることを示している(ステップS3008)。
【0171】
ステップS3005で登録済みの電話931であると判断された場合、電話931の内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から仮想機器登録部617に渡され、仮想機器データベース618の電話931の外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpをエントリに持つ内部アドレスのフィールドが書き換えられる(ステップS3009)。
【0172】
更に、内部アドレスphone@local.abc.co.jpは、仮想機器参照部616から内部機器参照部619を介して内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621の電話931の内部アドレスのエントリが書き換えられる(ステップS3010)。
【0173】
ステップS3008、或いはステップS3010の後、中継部612で電話931からの要求に対する応答が生成され、内部通信部107を介して電話931に返される。SIPプロトコルを利用する場合、この応答とは、SIP各種リクエストの処理に成功したことを示すSIP OKレスポンスである(ステップS3011)。
【0174】
ステップS3011、或いはステップS3012を経て、電話931からの要求の処理は終了する(ステップS3013)。
【0175】
ステップS3001、ステップS3002、ステップS3003、ステップS3004、ステップS3005、ステップS3006、ステップS3007、ステップS3008、ステップS3011、ステップS3013の処理手順を経た場合、ゲートウェイ機器101の仮想機器データベース618には、電話931の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpと、内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpの対応がデータ2923として登録される。
【0176】
また、内部機器データベース621には、電話931の内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpと、電話931の制御情報の対応がデータ2925として登録される。この制御情報は、ゲートウェイ機器に登録される可能性のある全ての制御情報(例えば音声入出力と映像入出力)が含まれ、それぞれデフォルトのプロトコルの種類(RTPなど)やCODECの種類(G.711など)が決められている。また、各制御情報には、それが仮登録であることを示すフラグが立っている。図29のデータ2925の(仮)という記述は仮の内容であることを示すフラグである。
【0177】
図31は、本発明の実施の形態2における外部の電話927からの制御情報要求を示す図である。また、図32は、本発明の実施の形態2における電話927からの制御情報要求の処理手順を示すフローチャートである。
【0178】
図31と図32を用いて、電話927の制御情報要求の処理手順を説明する。
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、外部通信部108を介して、外部ネットワーク106上の電話927から要求が送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この要求とは、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストなどである(ステップS3202)。
【0179】
次に、アドレス取得部613にて、電話927からの要求に含まれる、電話927が接続を行なおうとしている電話931の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpが取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS3203)。
【0180】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618に、取得した外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在するか否か、すなわち、取得した外部アドレスdevice1@global.abc.co.jpをエントリに持つフィールドが存在する登録済みの電話931であるか、存在しない未登録の電話931であるかを判断する(ステップS3204)。
【0181】
ステップS3204で未登録のTV電話931であると判断された場合、中継部612で電話927からの要求に対するアドレス不明の応答が生成され、外部通信部108を介して電話927に返される。SIPプロトコルを利用する場合、このアドレス不明の応答とは、SIP Not Foundレスポンスである(ステップS3208)。
【0182】
ステップS3204で登録済みの電話931であると判断された場合、ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した要求が、制御情報の要求であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、制御情報の要求である場合とは、SIP INVITEリクエストの場合である(ステップS3205)。
【0183】
ステップS3205で制御情報の要求であると判断された場合、制御情報取得部614にて、電話927からの要求に含まれる、電話927が接続を行なおうとしている電話930に要求している制御情報が取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS3206)。
【0184】
仮想機器参照部616は、仮想機器データベース618から、ステップS3203で取得した外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpに対応する電話931の内部ネットワーク105上での内部アドレスphone@local.abc.co.jpを取得し、内部機器参照部619を介して、内部機器データベース621から、取得した内部アドレスphone@local.abc.co.jpに対応する電話931の制御情報を取得する。その制御情報が、ステップS3206で取得した電話931に要求している制御情報であるか否か、すなわち要求されている制御情報が内部機器データベース621に登録されているか否かを判断する。その際、仮登録を示すフラグが立っている制御情報は、要求されている制御情報を満足させないとして判断する(ステップS3207)。
【0185】
ステップS3207で、電話931に要求している制御情報が登録されていると判断された場合、内部機器データベース621で取得した制御情報が仮想機器参照部616から仮想機器実現部615に渡され、仮想機器実現部615で中継部612から受け取った制御情報の要求に対する制御情報の応答が生成され、中継部612、外部通信部108を介して外部機器に返される。SIPプロトコルを利用する場合、この制御情報の応答とは、SIP INVITEリクエストの処理に成功したことを示すSIP OKレスポンスである(ステップS3209)。
【0186】
ステップS3205で制御情報の要求でないと判断された場合、また、ステップS3207で内部機器に要求する制御情報が未登録と判断された場合、仮想機器参照部616の指示により、仮想機器実現部615が中継部612から受け取った制御情報の要求は、中継部612、内部通信部107を介して内部アドレスphone@local.abc.co.jpに対応する電話931に中継される(ステップS3210)。
【0187】
ステップS3208、ステップS3209、ステップS3210を経て、電話927からの要求の処理は終了する(ステップS3211)。
【0188】
ステップS3201、ステップS3202、ステップS3203、ステップS3204、ステップS3205、ステップS3206、ステップS3207、ステップS3210、ステップS3211の処理手順を経た場合、電話931からの制御情報の要求は、ゲートウェイ機器101で中継されて、電話931に送られる。
【0189】
図33は、本発明の実施の形態2における電話927からの制御情報要求に対し、内部電話931からの制御情報応答を示す概念図である。また、図34は、本発明の実施の形態2における電話927への制御情報応答の処理手順を示すフローチャートである。
【0190】
図35は、図34のステップS3406の処理手順を示すフローチャート図である。図33、図34、図35を用いて、電話927の制御情報応答の処理手順を説明する。
【0191】
まず、ゲートウェイ機器101の中継部612に、内部通信部107を介して、内部ネットワーク105上の電話931から、外部電話927からの制御情報の要求に対する応答が送信される。SIPプロトコルを利用する場合、この応答とは、他の機器に接続を要求するSIP INVITEリクエストに対するSIP OKレスポンスなどである(ステップS3402)。
【0192】
ゲートウェイ機器101は、中継部612が受信した応答が、制御情報の要求に対する応答であるか否か判断する。SIPプロトコルを利用する場合、制御情報の要求に対する応答である場合とは、レスポンスボディにSDPで記述された制御情報が付加された、SIP OKレスポンスの場合である(ステップS3403)。
【0193】
ステップS3403で制御情報の要求に対する応答であると判断された場合、アドレス取得部613にて、電話931の外部ネットワーク106上における外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpが取得され、仮想機器参照部616に送られる(ステップS3404)。
【0194】
更に、制御情報取得部614にて、電話931からの応答に含まれる、電話927が接続先の機器に要求した制御情報が取得され、仮想機器参照部616に電話931がもつことを確認できた制御情報として送られる。また、図25のカメラ928と電話931の通信のような場合、要求した制御情報を持たない機器であり、そのことは応答から分かるので、仮想機器参照部616に電話931がもたないことを確認できた制御情報として送られる。制御情報は、宅内機器が持つ機能と確認されたものはyes(制御情報)、持たないと確認されたものはno(制御情報)といったメッセージにして送られる(ステップS3405)。
【0195】
更に、仮想機器参照部616にて、電話931の外部アドレスdevice2@global.abc.co.jpに対応する内部アドレスphone@local.abc.co.jpが仮想機器データベース618から取得され、電話931が持つか否かの情報が付加された制御情報と一緒に、内部機器参照部に渡され、内部機器データベース621の更新が行なわれる。内部機器データベース621の更新の処理手順については、図32で後述する(ステップS3406)。
【0196】
ステップS3403で制御情報の要求に対する応答でないと判断された場合、または、ステップS3404、ステップS3405、ステップS3406を経た後、仮想機器実現部615が中継部612から受け取った制御情報の要求に対する応答は、中継部612、外部通信部108を介して外部アドレスdevice2@global.comに対応する電話927に中継される(ステップS3407)。
【0197】
ステップS3407を経て、電話931からの応答の処理は終了する(ステップS3408)。
【0198】
図35は、図34のステップS3406の処理手順を示すフローチャートである。
【0199】
まず、仮想機器参照部616から電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpと電話931が持つこと、または持たないことが確認された制御情報を受け取った内部機器参照部619は、内部機器データベース621の電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドに仮に登録してある制御情報が、取得した電話931が持つことを確認された制御情報と一致するか否かを判断する。「仮に登録してある制御情報」とは、図30のステップS3008でゲートウェイ機器101がデフォルトで登録した制御情報で、仮登録を示すフラグが立っているものである。また、「持つことを確認された制御情報と一致する」とは、例えば、仮登録を示すフラグが立った音声入力の制御情報が登録されている場合に、内部機器参照部619が受け取った内部機器が持つことが確認された制御情報のなかに音声入力の制御情報が含まれている場合を指す。但し、その際、たとえば、音声入力の制御情報の内容(プロトコルやCODECの種類など)が異なっていても、音声入力という制御情報が含まれていれば「記述されている」とみなす(ステップS3502)。
【0200】
ステップS3502で、仮に登録してある制御情報が、電話931が持つと確認された制御情報と一致していると判断された場合、電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpと取得した電話931の制御情報とは内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621の電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドに仮に登録されている制御情報を、取得した制御情報に記述されている内容で置き換える。その時に仮登録を示すフラグは外される。具体的には、電話931が持つことが確認された制御情報のなかに「音声入力」、「音声出力」という制御情報が含まれていれば、内部機器データベース621に該当機器の制御情報として仮に登録されている「音声入力」、「音声出力」の制御情報が新に取得した制御情報の「音声入力」、「音声出力」のデータで置き換えられ、仮登録を示すフラグが外される。以後、この制御情報は電話931の確定した制御情報として扱われる(ステップS3503)。
【0201】
次に、内部機器参照部619は、内部機器データベース621の電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドに仮に登録してある制御情報のどれかが、電話931が持たないことが確認された制御情報と一致するか否か判断する。「仮に登録してある制御情報」とは、前述の通りである。また、「持たないことが確認された制御情報と一致する」とは、、制御情報の要求の際「映像入力」が要求されたにもかかわらず、それに対して応答した制御情報に「映像入力」が含まれていなかった場合などである。この場合電話931が持たないことが確認された制御情報として「映像入力」が内部機器参照部619に渡されているので、それと仮登録の制御情報のどれかが一致しているかを確認する(ステップS3504)。
【0202】
ステップS3504で仮登録してある制御情報のどれかが、電話931が持たないことが確認された制御情報と一致すると判断された場合、電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpは内部機器登録部620に渡され、内部機器データベース621の電話931の内部アドレスphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドから、仮登録されていたが、持たないことが確認された制御情報は削除される(ステップS3505)。
【0203】
ステップS3504で、仮登録してある制御情報の中に、内部機器が持たないことが確認された制御情報と一致するものがない場合、および、ステップS3505を経た場合、図35のステップS3406の処理は終了する(ステップS3506)。
【0204】
ステップS3401、ステップS3402、ステップS3403、ステップS3404、ステップS3405、ステップS3406、ステップS3501、ステップS3502、ステップS3503、ステップS3504、ステップS3506、ステップS3407、ステップS3408の処理手順を経た場合、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621の、電話931の内部ネットワーク105上における内部アドレスphone@local.abc.co.jpをエントリに持つフィールドは、電話931が電話927と音声通話をする際に必要な音声入力と音声出力の制御情報が通話開始時に中継した内容で更新され、仮登録を示すフラグが外される(図33のデータ3325)。
【0205】
図36は、本発明の実施の形態2における電話927と電話931の音声通話を示す概念図である。図29から図35を用いて説明した処理を経た後、電話927と電話931は、交換した制御情報に基づいて音声通話を行なう。
【0206】
図37は、本発明の実施の形態2において、図36の後でカメラ928と電話931の通信を行なった後の状態を示す概念図である。実際には、カメラ928と電話931は制御情報を交換した結果、通信不可であることが分かり通信は行なわれない。
【0207】
図37と、図29から図36を用いて説明した処理を経た後の違いは、図37の場合には、図35のフローチャート図において、ステップS3502でnoが選択されたためステップS3503を経ず、さらにステップS3504でyesが選択されたためステップS3505を経ていることである。これにより、カメラ928から要求された映像入力の制御情報を電話931が持たないことが判明し、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621の電話931の内部アドレスをエントリに持つフィールドから、仮登録を示すフラグが立っている映像入力の制御情報が削除される。
【0208】
同様に、図38は、本発明の実施の形態2において、図37の後でモニタ929と電話931の通信を行なった後の状態を示す概念図である。実際には、モニタ929と電話931は制御情報を交換した結果、通信不可であることが分かり通信は行なわれない。図38と、図29から図36で説明した処理を経た後の違いは、図38の場合には、図35のフローチャート図において、ステップS3502でnoが選択されたためステップS3503を経ず、さらにステップS3504でyesが選択されたためステップS3505を経ていることである。これにより、モニタ929から要求された映像出力の制御情報を電話931が持たないことが判明し、ゲートウェイ機器101の内部機器データベース621の電話931の内部アドレスをエントリに持つフィールドから、仮登録を示すフラグが立っている映像出力の制御情報が削除される
図39は、本発明の実施の形態2において、図38の後でTV電話926から電話931に電話としての制御情報の要求を行ない、それに対し応答を行なった場合を示す概念図である。
【0209】
図39の処理と、図29から図35を用いて説明した処理の違いは、図39の場合には電話931の制御情報として「音声入力」「音声出力」が既に確定しているので図32のフローチャート図において、ステップS3207の判断でステップS3210に代わりステップS3209を経ていることである。これにより、TV電話926からの制御情報の要求は内部ネットワーク105上の電話931に送られない。そしてゲートウェイ機器101から直接確定済みの制御情報がTV電話926へ返される。
【0210】
図40は、本発明の実施の形態2において、図39の後のTV電話926と電話931の音声通話を示す概念図である。ただし、外部ネットワークに接続する機器がTV電話926となっている他は、図40と図36の間に処理の違いはない。
【0211】
以上のように、実施の形態の2においては、実施の形態1の奏する効果と同様に、次の効果が奏される。
【0212】
すなわち、制御情報の登録方法を持たない内部機器においても、外部機器と内部機器が互いの制御情報を交換する際に、外部機器から制御情報の要求を受けた本ゲートウェイ機器が、内部機器に問い合わせずに自身に登録してある制御情報を前記外部機器に直接返すことで、セッションの確立を高速化できる。同時に、前記内部ネットワーク上に無駄なトラフィックを発生させなくてすむ。
【0213】
なお、本ゲートウェイ機器をもとにして、自身が管理している前記内部機器の制御情報の内容を予め知ることができるので、複数の前記内部機器を組み合わせた新しいサービスを前記ゲートウェイ機器の中で生成して提供することができる。例えば、前記内部機器として電話、モニタ、カメラが接続されており、それらの制御情報が予め登録されている場合、電話の音声入出力機能、モニタの映像入力機能、カメラの映像出力機能を組み合わせた仮想的なTV電話サービスを前記ゲートウェイ機器の中で生成して提供することが考えられる
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0214】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、通信制御部が中継した通信から取得した内部機器のアドレスと制御情報から、取得したアドレスに対応する内部機器管理部が管理する内部機器についての制御情報を更新することによって、制御情報の登録方法を持たない内部機器でも制御情報を登録することができるようになる。
【0215】
また、仮想機器管理部は、内部機器の内部ネットワークにおけるアドレスと、内部機器の代理として動作する外部ネットワークにおけるアドレスとの対応を保持することによって、通信制御部が取得したアドレスから内部機器の内部ネットワークにおけるアドレスを特定して、内部機器管理部で管理される内部機器に対応する制御情報の更新を行なうことができ、それによって制御情報の登録方法を持たない内部機器でも制御情報を登録することができるようになる。
【0216】
また、内部機器管理部が、内部機器の制御情報は用いずに、アドレスのみを用いて、新たな内部機器の登録を行なうことによって、内部機器の内部ネットワーク上におけるアドレスと制御情報を登録する際に制御情報の登録は行なわれず、制御情報の登録方法を持たない内部機器でも、ゲートウェイ機器に登録できるようになる。
【0217】
また、通信制御部が、外部機器から仮想機器に対する制御情報の要求を受信した際にそれを対応する内部機器に中継し、内部機器から外部機器に対する制御情報の応答を受信した際にそれを外部機器に中継すると同時に制御情報を取得し、取得した制御情報を用いて内部機器管理部にて内部機器の制御情報を登録、もしくは更新することにより、制御情報の登録方法を持たない内部機器でも、ゲートウェイ機器に制御情報を登録できるようになる。
【0218】
また、内部機器管理部は、外部機器からの制御情報の要求に対し、要求先の内部機器の制御情報が内部機器管理部に存在する場合には、それを用いて応答することによって、制御情報の登録方法を持たない内部機器においても、外部機器と内部機器が互いの制御情報を交換する際に、外部機器から制御情報の要求を受けたゲートウェイ機器が、内部機器に問い合わせずに自身に登録してある制御情報を外部機器に直接返すことで、セッションの確立を高速化できる。同時に、内部ネットワーク上に無駄なトラフィックを発生させなくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のゲートウェイ機器101の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態1の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第1の概念図である。
【図3】 本発明の実施形態1の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第2の概念図である。
【図4】 本発明の実施形態1の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第3の概念図である。
【図5】 本発明の実施形態1の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第4の概念図である。
【図6】 図1の通信制御部109、仮想機器管理部110、内部機器管理部111の構成図である。
【図7】 図6の仮想機器データベース618と内部機器データベース621に格納されるデータの構成を示す図である。
【図8】 TV電話を例に通信セッションを張る際に交換するメッセージの例である。
【図9】 本発明の実施の形態1のゲートウェイ機器101の構成および動作を説明するための図である。
【図10】 図1のゲートウェイ機器101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101の初期状態を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101へのTV電話930のアドレス登録を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態1におけるゲートウェイ機器101へのTV電話930のアドレス登録の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態1における電話927からの制御情報要求を示す概念図である。
【図15】 本発明の実施の形態1における電話927からの制御情報要求の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態1において制御情報が未登録の場合に、電話927への制御情報応答を示す概念図である。
【図17】 本発明の実施の形態1における電話927への制御情報応答の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】 図17のS1706の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】 本発明の実施の形態1における電話927とTV電話930の音声通話を示す概念図である。
【図20】 本発明の実施の形態1において、図19の後でさらにカメラ928とTV電話930の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【図21】 本発明の実施の形態1において、図20の後でさらにモニタ929とTV電話930の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【図22】 本発明の実施の形態1において、図21の後でさらにTV電話926と制御情報の要求と応答を行なった場合を示す概念図である。
【図23】 本発明の実施の形態1において、図22の後の電話927とTV電話930の音声通話を示す概念図である。
【図24】 本発明の実施形態2の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第1の概念図である。
【図25】 本発明の実施形態2の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第2の概念図である。
【図26】 本発明の実施形態2の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第3の概念図である。
【図27】 本発明の実施形態2の本発明のゲートウェイ機器101の処理を示す第4の概念図である。
【図28】 本発明の実施の形態2における初期状態を示す概念図である。
【図29】 本発明の実施の形態2における電話931のアドレス登録を示す概念図である。
【図30】 本発明の実施の形態2における電話931のアドレス登録の処理手順を示すフローチャート図である。
【図31】 本発明の実施の形態2における外部の電話927からの制御情報要求を示す図である。
【図32】 本発明の実施の形態2における電話927からの制御情報要求の処理手順を示すフローチャートである。
【図33】 本発明の実施の形態2における電話927からの制御情報要求に対し、内部電話931からの制御情報応答を示す概念図である。
【図34】 本発明の実施の形態2における電話927への制御情報応答の処理手順を示すフローチャートである。
【図35】 図34のステップS3406の処理手順を示すフローチャート図である。
【図36】 本発明の実施の形態2における電話927と電話931の音声通話を示す概念図である。
【図37】 本発明の実施の形態2において、図36の後でカメラ928と電話931の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【図38】 本発明の実施の形態2において、図37の後でモニタ929と電話931の通信を行なった後の状態を示す概念図である。
【図39】 図38の後でTV電話926から電話931に電話としての制御情報の要求を行ない、それに対し応答を行なった場合を示す概念図である。
【図40】 本発明の実施の形態2において、図39の後のTV電話926と電話931の音声通話を示す概念図である。
【符号の説明】
101 ゲートウェイ機器、102,103 内部機器、104 外部機器、105 内部ネットワーク、106 外部ネットワーク、107 内部通信部、108 外部通信部、109 通信制御部、110 仮想機器管理部、111 内部機器管理部、612 中継部、613 アドレス取得部、614 制御情報取得部、615 仮想機器実現部、616 仮想機器参照部、617 仮想機器登録部、618 仮想機器、619 内部機器参照部、620 内部機器登録部、621 内部機器データベース。
Claims (10)
- 内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継するゲートウェイ機器であって、
前記内部ネットワーク上の前記内部機器と通信する内部通信手段と、
前記外部ネットワーク上の前記外部機器と通信する外部通信手段と、
前記内部通信手段と前記外部通信手段の通信を中継し、中継した通信において外部機器と内部機器が交換する情報の中から前記内部機器のアドレスと制御情報とを取得する通信制御部と、
前記内部機器の代理として前記外部ネットワーク上の外部機器と通信する仮想機器の登録、管理を行なう仮想機器管理部と、
前記内部機器が持つ、該内部機器の機能と性能とに基づいて通信条件を規定する制御情報を内部機器のアドレスと対応付けて自機内で管理し、通信制御部が取得した制御情報で管理する制御情報を更新する内部機器管理部とを備える、ゲートウェイ機器。 - 前記内部機器管理部は、外部機器からの制御情報の要求に対し、要求先の内部機器の制御情報が前記内部機器管理部に存在する場合には、それを用いて応答する機能をもつことを特徴とする、請求項1に記載のゲートウェイ機器。
- 前記仮想機器管理部が、前記内部機器の内部ネットワークにおけるアドレスと外部ネットワークにおける前記仮想機器としてのアドレスとの対応を保持して管理する、請求項1または2のいずれかに記載のゲートウェイ機器。
- 前記内部機器管理部が、アドレスのみを用いて、新たな内部機器の登録を行なう、請求項3に記載のゲートウェイ機器。
- 前記通信制御部は、中継した通信から前記内部機器のアドレスと実際に前記内部機器が持つと確認できた制御情報を取得し、
前記内部機器管理部は、前記通信制御部が取得した前記内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報として、前記通信制御部が取得した前記内部機器の制御情報を新規登録する、請求項4に記載のゲートウェイ機器。 - 前記通信制御部は、中継した通信から前記内部機器のアドレスと実際に前記内部機器が持つと確認できた制御情報を取得し、
前記内部機器管理部は、前記通信制御部で実際に持つと確認された制御情報は、前記通信制御部が取得した前記内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報登録にない場合に登録を追加する、請求項5に記載のゲートウェイ機器。 - 前記通信制御部は、中継した通信から前記内部機器のアドレスと実際に前記内部機器がもたないと確認できた制御情報を取得し、
前記内部機器管理部が、前記通信制御部で実際には持たないと確認された制御情報を、前記通信制御部が取得した前記内部機器のアドレスに対応する内部機器の制御情報登録から削除する、請求項5または6のいずれかに記載のゲートウェイ機器。 - 内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継方法であって、
ゲートウェイ機器において、前記内部機器の代理として前記外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、
前記外部ネットワーク上の前記外部機器からの通信を受けるステップと、
前記外部機器からの通信を前記内部機器に中継するステップとを備え、
前記中継するステップは、
前記外部機器からの通信に応じて、前記内部ネットワーク上の前記内部機器と
通信するステップと、
前記内部機器からの応答に応じて、前記内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、
前記取得した前記内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する前記内部機器の制御情報を更新するステップとを含む、中継方法。 - 内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継処理をコンピュータに実行させるための中継処理プログラムであって、
ゲートウェイ機器において、前記内部機器の代理として前記外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、
前記外部ネットワーク上の前記外部機器からの通信を受けるステップと、
前記外部機器からの通信を前記内部機器に中継するステップとを備え、
前記中継するステップは、
前記外部機器からの通信に応じて、前記内部ネットワーク上の前記内部機器と通信するステップと、
前記内部機器からの応答に応じて、前記内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、
前記取得した前記内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する前記内部機器の制御情報を更新するステップとを含む中継処理を、コンピュータに実行させるための中継処理プログラム。 - 内部ネットワーク上の少なくとも1つの内部機器と外部ネットワーク上の少なくとも1つの外部機器との通信を中継する中継処理をコンピュータに実行させるための中継処理プログラムを記録した記録媒体であって、
ゲートウェイ機器において、前記内部機器の代理として前記外部機器ネットワーク上の外部機器と通信するための仮想機器の登録を行なうステップと、
前記外部ネットワーク上の前記外部機器からの通信を受けるステップと、
前記外部機器からの通信を前記内部機器に中継するステップとを備え、
前記中継するステップは、
前記外部機器からの通信に応じて、前記内部ネットワーク上の前記内部機器と通信するステップと、
前記内部機器からの応答に応じて、前記内部機器のアドレスと制御情報を取得するステップと、
前記取得した前記内部機器のアドレスと制御情報から、管理するアドレスに対応する前記内部機器の制御情報を更新するステップとを含む中継処理を、コンピュータに実行させるための中継処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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