JP4064032B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の伝送装置を互いに伝送方向が異なる2重伝送路で接続したリング状ネットワーク通信システムに関し、特に、伝送路の一部に障害が発生した場合でも各伝送装置から送出されるリング状ネットワークの監視データをネットワーク監視装置に伝送することができるようにしてシステム監視機能を強化した通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、ATM(Asynchronous Transfer Mode)伝送装置等の複数の伝送装置を光ファイバ等の伝送路でリング状に接続して構成されるリング状ネットワーク通信システムが注目されている。
【0003】
このリング状ネットワーク通信システムは、時計回りの現用系と反時計回りの予備系の2重の伝送路を具備しており、伝送装置若しくは伝送路の障害時にもこの障害個所を切り離して通信が継続できるように構成されている。
【0004】
また、複数の伝送装置(ノード)の内の1つの伝送装置(センタノード)にはネットワーク監視装置(NMS)が接続され、各ノードからこのネットワーク監視装置にネットワークの監視データが伝送されるとともに、伝送路の障害時には、障害検出ノードから障害情報がこのネットワーク監視装置に転送されるように構成されている。
【0005】
すなわち、上記構成のリング状ネットワーク通信システムにおいて、各ノードは、反時計回りの予備系(監視情報伝送路)を用いてリング状ネットワークの監視データをネットワーク監視装置に転送するように構成されているが、この監視データ転送路に断線等の障害が発生した場合は、この監視情報転送路の障害発生個所の下流側のノードがこの障害発生を検出し、受信断警報(LOS)メッセージを監視情報伝送路を介してネットワーク監視装置に転送するように構成されている。
【0006】
また、この受信段警報(LOS)メッセージを検出したノードは、時計回りの現用系(通信情報伝送路)を用いて、監視情報伝送路の上流側のノードに受信断発生を示す警報(P−FERF)メッセージを転送するように構成されており、この警報(P−FERF)メッセージを受信したノードは、この警報(P−FERF)メッセージを監視情報伝送路を介してネットワーク監視装置に転送するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の構成において、監視情報伝送路に断線等の障害が発生した場合は、監視情報伝送路の上流側のノードは、この警報(P−FERF)メッセージをネットワーク監視装置に転送することができなくなる。
【0008】
この結果、ネットワーク監視装置においては、監視データの受信断警報(LOS)メッセージの受信により監視情報伝送路の障害発生を類推することはできるが、上記警報(P−FERF)メッセージは受信することができず、同様に、監視情報伝送路の障害発生個所の上流側の全てのノードからの稼動情報を含む監視データも受信することができなくなるので、各ノードの詳細な稼動記録を残すことができず、ネットワーク管理を行う上で情報が不足するという不都合が発生する。
【0009】
そこで、この発明は、監視情報伝送路に断線等の障害が発生した場合でも各ノードの稼動情報を迅速に収集して最適なネットワーク管理を継続することができるようにした通信システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に前記監視データを伝送する監視データ伝送手段とを具備し、前記ネットワーク監視装置は、前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視データから障害発生個所を特定して、前記第1の伝送路の該特定した障害発生個所の上流側の伝送装置に対して前記監視データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に伝送するように切り替える切替命令を通知する通知手段を具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側の伝送装置に前記監視データを同報伝送する監視データ伝送手段と、前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視データの受信に基づき前記監視データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に伝送するように切り替える伝送路切替手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明は、互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝送路の受信警報を検出する検出手段と、前記検出手段により前記第1の伝送路の受信警報を検出した場合は、該障害発生の時刻を取得する障害発生時刻取得手段と、前記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻が付与された第1の警報メッセージを前記第1伝送路に送出するとともに、前記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻と同一時刻が付与された第2の警報メッセージを前記第2伝送路に送出する警報メッセージ伝送手段とを具備し、前記ネットワーク監視装置は、前記警報メッセージ伝送手段により伝送された同一時刻が付与された警報メッセージの一方を削除して記録する記録手段を具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる通信システムの実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明に係わる通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、この通信システムは、複数の伝送装置、すなわち、ノード(R1〜R5)10−1〜10−5とセンタノード(C)20を、時計回りの現用系伝送路(以下、通信情報伝送路という)1−1〜1−6と反時計回りの予備系伝送路(以下、監視情報伝送路という)2−1〜2−6との二重系の伝送路で接続して構成される。
【0017】
ここで、ノード(R1)10−1には、交換機40−1を介して通信端末41−1が接続されている。
【0018】
また、ノード(R2)10−2には、リピータ(R)50−1を介してローカルエリアネットワーク(LAN)60−1が接続されている。
【0019】
また、ノード(R3)10−3には、交換機40−2を介して通信端末41−2が接続されるとともに、リピータ(R)50−1を介してローカルエリアネットワーク(LAN)60−2が接続されている。
【0020】
また、ノード(R4)10−4には、交換機40−3を介して通信端末41−3が接続されている。
【0021】
また、ノード(R5)10−5には、交換機40−4を介して通信端末41−4が接続されるとともに、リピータ(R)50−3を介してローカルエリアネットワーク(LAN)60−3が接続されている。
【0022】
また、センタノード(C)20には、ネットワーク監視装置(NMS)30が接続され、このネットワーク監視装置(NMS)30には、この通信システムの運用データおよび監視データを記憶するデータベース31が接続されている。
【0023】
図2は、図1に示した通信システムにおける通信データ伝送経路を示す図である。
【0024】
図2においては、ノード(R1)10−1に交換機40−1を介して接続された通信端末41−1とノード(R4)10−4に交換機40−3を介して接続された通信端末41−3との間の通信データ伝送経路を示している。
【0025】
図2において、通信端末41−1から通信端末41−3への送信データは、通信端末41−1から交換機40−1、ノード(R1)10−1、通信情報伝送路1−2、ノード(R2)10−2、通信情報伝送路1−3、ノード(R3)10−3、通信情報伝送路1−4、ノード(R4)10−4、交換機40−3を介して通信端末41−3ヘ伝送される。
【0026】
また、通信端末41−3から通信端末41−1への送信データは、通信端末41−3から交換機40−3、ノード(R4)10−4、通信情報伝送路1−5、ノード(R5)10−5、通信情報伝送路1−6、センタノード(C)20、通信情報伝送路1−1、ノード(R1)10−1、交換機40−1を介して通信端末41−1ヘ伝送される。
【0027】
図3は、図1に示した通信システムにおける監視データ伝送経路を示す図である。
【0028】
図3において、ノード(R1)10−1から出力される監視データW−1は、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積される。
【0029】
同様に、ノード(R2)10−2から出力される監視データW−2は、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、ノード(R3)10−3から出力される監視データW−3は、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−2、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、ノード(R4)10−4から出力される監視データW−4は、監視情報伝送路2−4、ノード(R3)10−3、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−2、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、ノード(R5)10−5から出力される監視データW−5は、監視情報伝送路2−5、ノード(R4)10−4、監視情報伝送路2−3、ノード(R3)10−3、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−2、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、センタノード(C)20から出力される監視データW−6は、監視情報伝送路2−6、ノード(R5)10−5、監視情報伝送路2−4、ノード(R4)10−4、監視情報伝送路2−4、ノード(R3)10−3、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−2、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積される。
【0030】
なお、図3においては、監視情報伝送路2−1〜2−6のいずれにおいても断線等の障害が発生していず正常に監視データが伝送される場合を示している。
【0031】
図4は、図3に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【0032】
この場合、監視情報伝送路2−1〜2−6のいずれにおいても断線等の障害が発生していないので、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31には、全てのノードの監視データが順次蓄積される。
【0033】
すなわち、図4に示す監視ファイルは、状態が「正常」である場所がノード(R1)10−1からの監視データW−1が時刻「12:55:02」にネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積され、同様に、状態が「正常」である場所がノード(R2)10−2からの監視データW−2が時刻「12:55:03」にネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積され、状態が「正常」である場所がノード(R3)10−3からの監視データW−3が時刻「12:55:04」にネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積され、状態が「正常」である場所がノード(R4)10−4からの監視データW−4が時刻「12:55:05」にネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積されたことを示している。
【0034】
図5は、図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の監視データ伝送経路を示す図である。
【0035】
ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合は、ノード(R1)10−1からは、正常に監視データW−1が発生され、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積されるが、ノード(R2)10−2では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3の断線により、受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を発生し、この受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積する。
【0036】
また、このとき、ノード(R3)10−3では、警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)を発生するが、この警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)は、監視情報伝送路2−3の断線障害のために、ノード(R2)10−2方向には伝送することができず、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31ヘは蓄積できない。
【0037】
同様に、監視情報伝送路2−3の断線障害のために、ノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)20からの監視データもネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31ヘ蓄積できない。
【0038】
図6は、図5に示した監視情報伝送路2−3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【0039】
この場合、図5で説明したように、ノード(R3)10−3からの監視データは監視情報伝送路2−3の断線障害のために、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31ヘ蓄積できず、同様に、ノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)20からの監視データもネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31ヘ蓄積できない。
【0040】
このため、この場合に、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルは、状態が「正常」、場所がノード(R1)10−1、時刻が「12:55:02」である監視データと、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R2)10−2、時刻が「12:55:03」である監視データのみがネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積されることになる。
【0041】
この結果、ネットワーク監視装置(NMS)30では、障害が発生した監視情報伝送路2−3の上流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)20からの稼動情報も受信することができなくなるので、各ノードの詳細な稼動記録を残すことができず、ネットワーク管理を行う上で情報が不足するという不都合が発生する。
【0042】
図7は、図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合のこの実施の形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【0043】
この実施の形態の通信システムにおいては、各ノード10−1〜10−5で監視情報伝送路2−1〜2−5の下流側の障害を検出すると、監視データの伝送路を監視情報伝送路2−1〜2−5側から逆方向の通信情報伝送路1−2〜1−6側に切り替えて、監視(P−FERF)メッセージを該障害発生個所を迂回してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送する。
【0044】
すなわち、図7において、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合は、ノード(R1)10−1からは、正常に監視データW−1が発生され、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積される。
【0045】
しかし、ノード(R2)10−2では、監視情報伝送路2−3の断線の検出により、受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を発生し、この受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、データベース31ヘ蓄積する。
【0046】
また、このとき、ノード(R3)10−3では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3を監視し、監視情報伝送路2−3の通信障害を検出すると、警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)の送信方向を監視情報伝送路2−3側から逆方向の通信情報伝送路1−4側に切り替える。この警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)をノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、データベース31ヘ蓄積する。
【0047】
これにより、ネットワーク監視装置(NMS)30は、断線が発生した監視情報伝送路2−3の上流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5に対して監視データの伝送経路を監視情報伝送路2−3〜2−5側から逆方向の通信情報伝送路1−4〜1−6側に切り替えるコマンドを発行する。これにより、断線が発生した監視情報伝送路2−3の上流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5は、監視データの伝送経路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方向の通信情報伝送路1−5〜1−6側に切り替える。
【0048】
このような構成によると、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した後においても、監視データをネットワーク監視装置(NMS)30に伝送してデータベース31ヘ蓄積することが可能になる。
【0049】
図8は、図7に示した監視情報伝送路2−3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【0050】
この場合、図7に示したように、ノード(R3)10−3では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3の通信障害を検出すると、警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)の送信方向を監視情報伝送路2−3側から逆方向の通信情報伝送路1−4側に切り替えてネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、その後、断線が発生した監視情報伝送路2−3の上流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5は、ネットワーク監視装置(NMS)30からのコマンド受信により監視データの伝送経路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方向の通信情報伝送路1−5〜1−6側に切り替えるので、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した後においても、監視データをデータベース31ヘ蓄積することが可能になる。
【0051】
すなわち、図8において、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルは、状態が「正常」、場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データ、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R2)10−2、時刻が「15:23:03」である監視データ、状態が「FERF」、事象が「検出」、場所がノード(R3)10−2、時刻が「15:23:03」である監視データ、状態が「正常」、場所がノード(R4)10−1、時刻が「15:23:05」である監視データ、・・・が蓄積される。
【0052】
図9は、図7に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合のノード(R2)10−2とノード(R3)10−3との間の伝送路が監視処理を示す図である。
【0053】
図9において、信号LOSは受信端のノードで検出するもので、伝送路の断線や受信機の故障でデータが受信不能になったことを示す。また信号P−FERFは、対向のノードの受信能力が不能になったことを折返し伝える信号である。
【0054】
すなわち、図9において、ノード(R2)10−2は、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3の断線障害発生を信号LOS/LOFとして検出し、信号P−FERFを通信情報伝送路1−3を介してノード(R3)10−3ヘ転送し、ノード(R3)10−3は、このノード(R2)10−2から転送された信号P−FERFを検出する。
【0055】
また、ノード(R2)10−2は、信号B3を生成し、この信号B3を通信情報伝送路1−3を介してノード(R3)10−3に送出し、ノード(R3)10−3は、この信号B3を検出すると、信号P−FEBEを監視情報伝送路2−3を介してノード(R2)10−2に転送するが、監視情報伝送路2−3は断線しているため、この信号P−FEBEをノード(R2)10−2で検出することはできない。
【0056】
同様に、ノード(R3)10−3は、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3の断線障害発生を信号LOS/LOFとして検出し、信号P−FERFを監視情報伝送路2−3を介してノード(R2)10−2ヘ転送するが、監視情報伝送路2−3は断線しているため、ノード(R2)10−2は、このノード(R3)10−3から転送された信号P−FERFを検出することはできない。
【0057】
また、ノード(R3)10−3は、信号B3を生成し、この信号B3を監視情報伝送路2−3を介してノード(R2)10−2に送出するが、監視情報伝送路2−3は断線しているため、ノード(R2)10−2は、この信号B3を検出することができないので、信号P−FEBEは通信情報伝送路1−3を介してノード(R3)10−3に転送されず、この信号P−FEBEはノード(R3)10−3で検出されない。
【0058】
図10は、図7に示した通信システムのノード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図である。
【0059】
図10において、ノード(R4)10−4は、交換スイッチ11およびこの交換スイッチ11に接続され、このノード(R4)10−4の全体動作を制御する中央演算処理部(CPU)12を具備し、COU12によりこのノード(R4)10−4内部での警報メッセージの経路を制御する。
【0060】
図10において、太い実線で示す経路L1は、ノード(R3)10−3の送出する警報メッセージの経路を示す。このノード(R3)10−3からの警報メッセージは、ノード(R4)10−4をスルーしてネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送される。
【0061】
また、図10において、点線で示す経路L2は、このノード(R4)10−4から送出される監視データの経路を示す。この監視データは、CPU12で発生され、経路L2を通って上流のノード(R5)10−5へ伝送される。
【0062】
図11は、図7に示した通信システムのノード(R3)10−3における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0063】
図7に示した通信システムにおいて、ノード(R3)10−3は、R2−R3間の回線、すなわち、ノード(R2)10−2とノード(R3)10−3との間の監視情報伝送路2−3を監視し(ステップ101)、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出したかを調べる(ステップ102)。このノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害は、図9に示したノード(R2)10−2からの信号P−FERF(警報メッセージ)を検出することにより行われる。
【0064】
ここで、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出しない場合は(ステップ102でNO)、ノード(R3)10−3は警報メッセージの送信方向の切り替えを行わず、初期状態の通りノード(R2)10−2側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ103)、ステップ101へ戻る。
【0065】
しかし、ステップ102で、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出したと判断されると(ステップ102でYES)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード(R4)10−4側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ104)、ステップ101へ戻る。
【0066】
図12は、図7に示した通信システムのノード(R4)10−4における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0067】
図7に示した通信システムにおけるノード(R4)10−4は、ネットワーク監視装置(NMS)30からのコマンドを監視し(ステップ201)、ネットワーク監視装置(NMS)30から警報メッセージ送出方向切替コマンドを受信したかを調べる(ステップ202)。
【0068】
ここで、ネットワーク監視装置(NMS)30から警報メッセージ送出方向切替コマンドを受信していないと判断されると(ステップ202でNO)、警報メッセージ送信方向の切り替えを行わず、初期状態の通りノード(R3)10−3側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ203)、ステップ201へ戻る。
【0069】
しかし、ステップ202で、ネットワーク監視装置(NMS)30から警報メッセージ送出方向切替コマンドを受信したと判断されると(ステップ202でYES)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード(R5)10−5側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ204)、ステップ101へ戻る。
【0070】
図13は、図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の他の実施の形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【0071】
この実施の形態においては、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合、ノード(R1)10−1からは、正常に監視データW−1が発生され、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積される。
【0072】
しかし、ノード(R2)10−2では、監視情報伝送路2−3の断線の検出により、受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を発生し、この受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、データベース31ヘ蓄積する。
【0073】
また、このとき、ノード(R3)10−3では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3を監視し、監視情報伝送路2−3の通信障害を検出すると、警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)の送信方向を監視情報伝送路2−3側から逆方向の通信情報伝送路1−4側に切り替える。
【0074】
ここまでの処理は図7に示した実施の形態と同様である。
【0075】
ただし、この実施の形態においては、ノード(R3)10−3から警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)をノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)20、ネットワーク監視装置(NMS)30ヘの同報メッセージとして送信する。
【0076】
そして、この警報(P−FERF)メッセージW−3(P−FERF)を受信したノード(R4)10−4、ノード(R5)10−5は、監視データの伝送経路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方向の通信情報伝送路1−5〜1−6側に切り替える。
【0077】
このような構成によると、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した後においても、監視データをネットワーク監視装置(NMS)30に伝送してデータベース31ヘ蓄積することが可能になる。
【0078】
図14は、図13に示した通信システムのノード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図である。
【0079】
図14において、ノード(R4)10−4は、交換スイッチ11およびこの交換スイッチ11に接続され、このノード(R4)10−4の全体動作を制御する中央演算処理部(CPU)12を具備し、CPU12によりこのノード(R4)10−4内部での警報メッセージの経路を制御する。
【0080】
図14において、太い実線で示す経路L1は、ノード(R3)10−3の送出する警報メッセージの経路を示す。このノード(R3)10−3からの警報メッセージは、ノード(R4)10−4をスルーしてネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送されるとともに、交換スイッチ11を介してCPU12で受信される。
【0081】
CPU12は、このノード(R3)10−3からの警報メッセージを受信すると、ノード(R4)10−4で発生される監視データの送信方向をノード(R3)10−3側からノード(R5)10−5側ヘ切り替えるように交換スイッチ11を制御する。
【0082】
これにより、CPU12で発生される監視データは、図14において点線で示す経路L2を通って上流のノード(R5)10−5へ伝送される。
【0083】
図15は、図13に示した通信システムのノード(R3)10−3における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0084】
図13に示した通信システムにおいて、ノード(R3)10−3は、R2−R3間の回線、すなわち、ノード(R2)10−2とノード(R3)10−3との間の監視情報伝送路2−3を監視し(ステップ301)、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出したかを調べる(ステップ102)。このノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害は、図9に示したノード(R2)10−2からの信号P−FERF(警報メッセージ)を検出することにより行われる。
【0085】
ここで、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出しない場合は(ステップ302でNO)、ノード(R3)10−3は警報メッセージの送信方向の切り替えを行わず、初期状態の通りノード(R2)10−2側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ303)、ステップ301へ戻る。
【0086】
しかし、ステップ302で、ノード(R3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障害を検出したと判断されると(ステップ302でYES)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード(R4)10−4側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ104)、ステップ301へ戻る。
【0087】
図16は、図13に示した通信システムのノード(R4)10−4における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0088】
図13に示した通信システムにおけるノード(R4)10−4は、ノード(R3)10−3からの警報メッセージを監視し(ステップ401)、ノード(R3)10−3からの警報メッセージを受信したかを調べる(ステップ402)。
【0089】
ここで、ノード(R3)10−3からの警報メッセージを受信していないと判断されると(ステップ402でNO)、警報メッセージ送信方向の切り替えを行わず、初期状態の通りノード(R3)10−3側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ203)、ステップ401へ戻る。
【0090】
しかし、ステップ402で、ノード(R3)10−3からの警報メッセージを受信したと判断されると(ステップ402でYES)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード(R5)10−5側へ警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ404)、ステップ401へ戻る。
【0091】
図17は、この発明に係わる通信システムの他の実施の形態を示すブロック図である。
【0092】
図17に示した実施の形態の通信システムは、基本構成は図1に示した通信システムと同様の構成を採用するが、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−2で障害が発生した場合、この障害発生個所の下流側のノード(R1)10−1から両方向、すなわち、監視情報伝送路2−1を介するセンタノード(C)20側と通信情報伝送路1−2を介するノード(R2)10−2側との両方向に受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)を送出する。
【0093】
また、ノード(R3)10−3からは、図7に示した場合と同様に、警報メッセージW−3(P−FERF)がノード(R4)10−4方向に送出される。
【0094】
図18は、図17に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【0095】
この場合、図17に示したように、障害発生個所である監視情報伝送路2−2の下流側のノード(R1)10−1から両方向、すなわち、監視情報伝送路2−1を介するセンタノード(C)20側と通信情報伝送路1−2を介するノード(R2)10−2側との両方向に受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)が送出されるので、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31には、状態が「LOS」、事象が「検出」、 場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データと、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:03」である監視データと、状態が「FERF」、事象が「検出」、場所がノード(R2)10−2、時刻が「15:23:04」である監視データとが監視ファイルとして蓄積される。
【0096】
図19は、図17に示した通信システムのノード(R1)10−1における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0097】
図19において、ノード(R1)10−1は、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−2の障害を監視し(ステップ501)、監視情報伝送路2−2の障害を検出しない場合は(ステップ502でNO)、ステップ501に戻るが、監視情報伝送路2−2の障害を検出すると(ステップ502でYES)、ノード(R1)10−1内に設けられた図示しない時計から現在の時刻を取得し(ステップ503)、センタノード(C)20方向に警報メッセージW−1(LOS)を転送する(ステップ504)。
【0098】
次に、ノード(R1)10−1は、ノード(R1)10−1内に設けられた図示しない時計から再度現在の時刻を取得し(ステップ505)、ノード(R2)10−2方向に警報メッセージW−1’(LOS)を転送する(ステップ506)し、ステップ501に戻る。
【0099】
ところで、上記図17乃至図19で説明した構成においては、センタノード(C)20方向に送出する警報メッセージW−1(LOS)とノード(R2)10−2方向に送出する警報メッセージW−1’(LOS)との間に時間ずれが生じ、図18に示すように、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルに同一時刻、同一場所で発生した障害が別時刻に記録されることになり、その結果、この警報メッセージは異なる事象のものか、同一の事象のものかが判断できなくなる。
【0100】
また、同一時刻、同一場所で発生した障害が双方向からの2つのメッセージとしてネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積されるので、その結果、データベース31の監視記録ファイルが膨大になる。
【0101】
図20は、この発明に係わる通信システムの更に他の実施の形態を示すブロック図である。
【0102】
この実施の形態においては、図17に示した実施の形態と同様に、障害発生個所である監視情報伝送路2−2の下流側のノード(R1)10−1から両方向、すなわち、監視情報伝送路2−1を介するセンタノード(C)20側と通信情報伝送路1−2を介するノード(R2)10−2側との両方向に受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)を送出するが、この受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)とW−1’(LOS)との間に時間ずれを生じさせないように、受信断警報(LOS)メッセージを送出する現在の時刻ではなく障害発生時刻を取得してこの取得した時刻情報を受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)の双方に付加して伝送するように構成される。
【0103】
すなわち、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−2で障害が発生した場合、この障害発生時刻をノード(R1)10−1の図示しない時計から取得して、この障害発生時刻を示す時刻情報「15:23:02」および転送経路情報(L)を付加した受信断警報メッセージW−1(LOS)をセンタノード(C)20側ヘ送出するとともに、同時刻情報「15:23:02」および転送経路情報(R)を付加した受信断警報メッセージW−1’(LOS)をノード(R2)10−2側ヘ送信する。
【0104】
図21は、図20に示した通信システムのノード(R1)10−1における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【0105】
図21において、ノード(R1)10−1は、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−2の障害を監視し(ステップ601)、監視情報伝送路2−2の障害を検出しない場合は(ステップ602でNO)、ステップ601に戻るが、監視情報伝送路2−2の障害を検出すると(ステップ602でYES)、ノード(R1)10−1内に設けられた図示しない時計から障害発生時刻を取得する(ステップ603)。
【0106】
そして、この取得した障害発生時刻および転送経路情報(L)を付加した警報メッセージW−1(LOS)を反時計回り方向、すなわち、センタノード(C)20方向に転送し(ステップ604)、また、この取得した障害発生時刻および転送経路情報(R)を付加した警報メッセージW−1’(LOS)を時計回り方向、すなわち、ノード(R2)10−2方向に転送する(ステップ605)。
【0107】
図22は、図20に示した通信システムにおける警報メッセージの構成を示す図である。
【0108】
図22において、図22(a)は、ノード(R1)10−1からセンタノード(C)20側ヘ送出される警報メッセージの構成を示す。
【0109】
ここで、この警報メッセージは、警報の内容を示す「警報情報」、障害発生時刻を示す「障害発生時刻情報」、この警報メッセージの転送方向を示す「転送経路情報(L)」から構成される。
【0110】
また、図22(b)は、ノード(R1)10−1からノード(R2)10−2側ヘ送出される警報メッセージの構成を示す。
【0111】
ここで、この警報メッセージは、警報の内容を示す「警報情報」、障害発生時刻を示す「障害発生時刻情報」、この警報メッセージの転送方向を示す「転送経路情報(R)」から構成される。
【0112】
図23は、図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【0113】
この場合、図20に示したように、障害発生個所である監視情報伝送路2−2の下流側のノード(R1)10−1から両方向、すなわち、センタノード(C)20側とノード(R2)10−2側に送出される受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)に、受信断警報(LOS)メッセージを送出する現在の時刻ではなく障害発生時刻を付加して伝送するように構成したので、同一時刻、同一場所で発生した障害に対しては、双方向からの2つの警報メッセージに同一時刻情報が付加されてネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される。
【0114】
すなわち、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31には、状態が「LOS」、事象が「検出」、 場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データと、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データと、状態が「FERF」、事象が「検出」、場所がノード(R2)10−2、時刻が「15:23:04」である監視データとが監視ファイルとして蓄積される。
【0115】
なお、上記構成により、同一時刻、同一場所で発生した障害に対しては、双方向からの2つの警報メッセージに同一時刻情報が付加されてネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積されるので、一方の警報メッセージを削除することにより、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31の記憶領域を有効に利用するすることが可能になる。
【0116】
図24は、図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示す図である。
【0117】
図24において、図24(a)は、図23に示した監視ファイルと同一のものであり、同一時刻、同一場所で発生した障害に対して状態が「LOS」、事象が「検出」、 場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データと、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視データとが存在する。
【0118】
ここで、時刻情報から、上記2つの監視データが同一時刻、同一場所で発生した障害に関するものであることが容易に認識できる。
【0119】
そこで、ここでは、上記同一時刻、同一場所で発生した障害に関する2つの監視データの内の一方を削除する。これにより、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視データは、図24(b)に示すようになる。
【0120】
図25は、図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示すフローチャートである。
【0121】
図20に示したネットワーク監視装置(NMS)30は、まず、反時計回り方向、すなわち、転送経路情報(L)の伝送路から警報メッセージを受信する(ステップ701)。
【0122】
次に、時計回り方向、すなわち、転送経路情報(R)の伝送路から警報メッセージを受信する(ステップ702)。
【0123】
次に、双方向からの警報メッセージは同一事象のものかを調べる(ステップ703)。ここで、双方向からの警報メッセージは同一事象のものではないと判断されると(ステップ703でNO)、ステップ701に戻る。
【0124】
また、ステップ703で、双方向からの警報メッセージは同一事象のものであると判断されると(ステップ703でYES)、同一事象の警報メッセージの一方、すなわち、転送経路情報(R)の警報メッセージを削除し(ステップ704)、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に対する受信警報メッセージの記録を行い(ステップ705)、ステップ7012戻る。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、障害が発生した個所を検知して、警報メッセージの送出方向を障害発生個所を迂回するように各伝送装置でそれぞれ切り替えるように構成したので、ネットワーク監視装置にネットワークの稼動時態様をもれなくかつ正しく伝送することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した通信システムにおける通信データ伝送経路を示す図である。
【図3】図1に示した通信システムにおける監視データ伝送経路を示す図である。
【図4】図3に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図5】図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の監視データ伝送経路を示す図である。
【図6】図5に示した監視情報伝送路2−3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図7】図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合のこの実施の形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【図8】図7に示した監視情報伝送路2−3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図9】図7に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合のノード(R2)10−2とノード(R3)10−3との間の伝送路が監視処理を示す図である。
【図10】図7に示した通信システムのノード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図である。
【図11】図7に示した通信システムのノード(R3)10−3における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図12】図7に示した通信システムのノード(R4)10−4における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図13】図1に示した通信システムにおいて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の他の実施の形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【図14】図13に示した通信システムのノード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図である。
【図15】図13に示した通信システムのノード(R3)10−3における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図16】図13に示した通信システムのノード(R4)10−4における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図17】この発明に係わる通信システムの他の実施の形態を示すブロック図である。
【図18】図17に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図19】図17に示した通信システムのノード(R1)10−1における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図20】この発明に係わる通信システムの更に他の実施の形態を示すブロック図である。
【図21】図20に示した通信システムのノード(R1)10−1における警報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
【図22】図20に示した通信システムにおける警報メッセージの構成を示す図である。
【図23】図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図24】図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示す図である。
【図25】図20に示した監視データの伝送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−1〜1−6 現用系伝送路(通信情報伝送路)
2−1〜2−6 予備系伝送路(監視情報伝送路)
10−1〜10−5 ノード(R1〜R5)
20 センタノード(C)
30 ネットワーク監視装置(NMS)
31 データベース
40−1〜40−4 交換機
41−1〜41−4 通信端末
50−1〜50−3 リピータ(R)
60−1〜60−3 ローカルエリアネットワーク(LAN)
Claims (3)
- 互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、
前記伝送装置は、
前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に前記監視データを伝送する監視データ伝送手段と
を具備し、
前記ネットワーク監視装置は、
前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視データから障害発生個所を特定して、前記第1の伝送路の該特定した障害発生個所の上流側の伝送装置に対して前記監視データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に伝送するように切り替える切替命令を通知する通知手段
を具備することを特徴とする通信システム。 - 互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、
前記伝送装置は、
前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側の伝送装置に前記監視データを同報伝送する監視データ伝送手段と、
前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視データの受信に基づき前記監視データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上流側に伝送するように切り替える伝送路切替手段と
を具備することを特徴とする通信システム。 - 互いにデータの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する通信システムにおいて、
前記伝送装置は、
前記第1の伝送路の受信警報を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記第1の伝送路の受信警報を検出した場合は、該障害発生の時刻を取得する障害発生時刻取得手段と、
前記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻が付与された第1の警報メッセージを前記第1伝送路に送出するとともに、前記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻と同一時刻が付与された第2の警報メッセージを前記第2伝送路に送出する警報メッセージ伝送手段と
を具備し、
前記ネットワーク監視装置は、
前記警報メッセージ伝送手段により伝送された同一時刻が付与された警報メッセージの一方を削除して記録する記録手段
を具備することを特徴とする通信システム。
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