JP4061086B2

JP4061086B2 - Sanitary napkin

Info

Publication number: JP4061086B2
Application number: JP2002032440A
Authority: JP
Inventors: 雅也藤田; 絵里香松岡
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2002-02-08
Filing date: 2002-02-08
Publication date: 2008-03-12
Anticipated expiration: 2022-02-08
Also published as: JP2003230592A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血を吸収保持し裏面側への漏れを防止する生理用ナプキンに関し、特にその形状が実質的に前後対称形状である生理用ナプキンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
生理用ナプキンには、運動量の多い日中の使用に適するいわゆる昼用ナプキンと、就寝時の使用に適するいわゆる夜用ナプキンとが存在する。前記夜用ナプキンは、特に就寝時に発生しやすい後ろ漏れを防止すべく、臀部側が大きく張り出した形状をしており、前後非対称の形状で一目見ただけで、前後の区別がつくものである。
【０００３】
これに対して、市販品の昼用ナプキンは、その使用が目立たないように小さく（通常、長手方向長さが、いわゆる軽い日用で１５〜２０ｃｍ、普通−長時間用で２０〜２４ｃｍ、長時間用で２４〜２８ｃｍ）、前後対称形状となっている。このように昼用ナプキンは、前後対称形状となっているので、前後の方向に関係なく装着できる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、本発明者らの調査・研究によれば、昼用ナプキンは、日中の特に椅子などに座っているときにおいて、後漏れよりも前漏れが生じやすいことが知見された。
【０００５】
一般に、前漏れ防止のために、前方部分の吸収体の厚みを厚くする方法、前方にエンボス条溝を形成する手段が知られている。しかし、かかる前漏れ防止手段を設けたとしても、製品が前後対称形状となっているので、前後が判断できないで逆に装着することが当然にあり、前漏れ防止手段を設けた意味をなさない事態となる。包装袋の開袋用テープタブの位置により前後を判断する使用者も存在するが、通常は、前後が判断できないケースが殆どである。特に、ナプキンの交換時には、開袋し取り出した生理用ナプキン本体を別の個所に置いておき、使用済み生理用ナプキンを外しその廃棄処理をした後、予め置いておいた新生理用ナプキン本体を装着する操作を行うので、その間に新生理用ナプキン本体の前後の方向を忘れてしまい前後の区分けがつかなくなる。
【０００６】
そこで、本発明の主たる課題は、前漏れ防止手段の配設側を使用者が確実に目視により認識でき、前記前漏れ防止手段を常に前方に位置させて装着することが可能であり、もって、前漏れ防止機能が十全に発揮される生理用ナプキンを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
＜請求項１記載の発明＞
透液性トップシートを通った経血を吸収保持し裏面側への漏れを防止する実質的に前後対称形状の生理用ナプキンであって、
生理用ナプキンの前方部分に前方側への経血の拡散を防止する前漏れ防止手段を有し、この前漏れ防止手段が設けられている前方側を目視により識別可能にする識別要素を前記前漏れ防止手段が設けられている前方側に有し、この識別要素により前漏れ防止手段が設けられている側を目視により識別可能にされており、
前記識別要素が、使用面側から見て視認可能な着色部であり、この着色部とその周辺部とのＪＩＳＺ８７３０に基づく色差ΔＥが１．２以上であり、
前記着色部は、透液性トップシートの下方に着色した識別シートを配して形成されていることを特徴とする生理用ナプキン。
【０００８】
（作用効果）
識別要素が配されているので、前漏れ防止手段を設けてある側を目視により識別でき、製品に設けた前漏れ防止手段を常に前方に位置させて装着することが可能であり、もって、前漏れ防止機能が十全に発揮する。
また、識別要素が、使用面側から見て視認可能な着色部として構成され、かつ、この着色部とその周辺部とのＪＩＳＺ８７３０に基づく色差ΔＥが１．２以上であり、前漏れ防止手段が設けられている側を前記着色部の目視により識別可能にしているので、識別性が非常に高いものとなる。
【０００９】
＜請求項２記載の発明＞
生理用ナプキンの中間部の前後において、それぞれ幅方向に延びる第１の条溝および第２の条溝を有し、これらの条溝間に排血口当接部を有し、かつ、前方側の条溝より長手方向外方に経血の拡散を防止する前漏れ防止手段が設けられている請求項１記載の生理用ナプキン。
【００１０】
（作用効果）
生理用ナプキンの中間部の前後において、それぞれ幅方向に延びる第１の条溝および第２の条溝を有することで、前側及び後側への経血の拡散を防止でき、さらに、前方側の条溝より長手方向外方に経血の拡散を防止する前漏れ防止手段が設けられているので、前漏れ防止効果が高いものとなる。
【００１１】
＜請求項３記載の発明＞
識別要素を、前方側の条溝より長手方向外方の部位にのみに有している請求項２記載の生理用ナプキン。
【００１２】
（作用効果）
識別要素を、前方側の条溝より長手方向外方の部位にのみに有していることで、前方を即座に視認でき、前後両方にある場合に比較して、装着ミスがより少なくなる。
【００１３】
＜請求項４記載の発明＞
透液性トップシートに複数の小開孔が形成されている請求項１〜３の何れか１項に記載の生理用ナプキン。
【００１４】
（作用効果）
透液性トップシートに複数の小開孔があると、小開孔を視認することにより前後の区別を認識することが可能であり、また、経血をその小開孔を通して内部の吸収体へすばやく吸収させることができる。
【００１５】
＜請求項５記載の発明＞
透液性トップシートにエンボス跡が形成されている請求項１〜３の何れか１項に記載の生理用ナプキン。
【００１６】
（作用効果）
透液性トップシートにエンボスが形成されることにより、エンボス跡を視認することにより前後の区別を認識することが可能であるとともに、そのエンボス凹底部が下方の部材に接触するので、経血が下方により良好に吸収されるようになる。
【００１７】
＜請求項６記載の発明＞
透液性トップシート側とそれよりも下層の素材とを一体化させる熱融着エンボス跡を有する請求項１〜３の何れか１項に記載の生理用ナプキン。
【００１８】
（作用効果）
透液性トップシートとそれよりも下層の素材とを一体化させる熱融着エンボス跡があるので、その熱融着エンボス跡を視認することにより前後の区別を認識することが可能であるとともに、透液性トップシートとその下層の素材とが一体化されることにより、前方に流れようとする経血を、透液性トップシートから吸収体へすばやく導くことが可能となり、前漏れ防止機能も発揮する。
【００１９】
＜請求項７記載の発明＞
前記透液性トップシート側から圧搾された、幅方向に延在する条溝を有する請求項１〜３の何れか１項に記載の生理用ナプキン。
【００２０】
（作用効果）
前記透液性トップシート側から圧搾された、幅方向に延在する条溝を有するので、その条溝を視認することにより前後の区別を認識することが可能であるとともに、前方に流れようとする経血を堰き止め、前方への流れを防止し、前漏れ防止性が高まる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。なお、本発明に係る生理用ナプキンは、実質的に前後対称形状をするものであればよく、側部に張り出すウイングを有するいわゆるウイングタイプのものであるか、ウイングを有さない非ウイングタイプの生理用ナプキンであるかは問わない。非ウイングタイプの生理用ナプキンのものは、以下の構造説明により推測できるので、改めた説明を省略する。また、本発明に係る生理用ナプキンは、前述の昼用ナプキンとして好適に使用でき、特に長手方向長さが２４〜２８ｃｍの「長時間用」として好適に提供できるものである。なお、「実質的に前後対称形状」とは、使用者が目視にて、特に外形形状を見て前後の区別がつかない程度の外形形状の同一性を言い、したがって、前記程度内において前後の形状の相違を有する場合を含むものである。
【００２２】
＜生理用ナプキンの第１の実施の形態＞
図１〜図３に示す、本発明の第１の実施の形態にかかる生理用ナプキン１は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート２と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート３と、これら両シート２，３間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体４と、この吸収体４の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体４を囲繞するクレープ紙５と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布６，６とから構成されている。なお、クレープ紙５は、図３においては図面の不明りょうを防ぐために図示していないが、吸収体４の長手方向両端まで達しているものである。
【００２３】
前記吸収体４の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート２と透液性トップシート３との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体４よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート２と前記サイド不織布６とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
【００２４】
以下、さらに前記生理用ナプキン１の構造や素材などについてさらに詳述すると、前記不透液性裏面シート２は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート（この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。）などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートがある。
【００２５】
次いで、前記透液性トップシート３としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。図示の例では、前記透液性トップシート３は、表面側の多孔性プラスチックシートが使用されている。
【００２６】
また、透液性トップシート３と吸収体４（具体的にはクレープ紙５）との間に厚手の親水性不織布からなるセカンドシート７が配設されている。セカンドシート７は長手方向中央部に位置し、前方側には長く延在し、前寄りに偏位している。セカンドシート７を設けることで、経血やおりもの等（以下、まとめて体液という。）が速やかに吸収されるようになるとともに、肌と接触する表面はドライタッチ性に優れたものとなる。なお、この場合には本例のように、吸収体４を囲繞するクレープ紙５を設け、結果的に透液性トップシート３と吸収体４との間にクレープ紙５が介在するようにすれば、吸収性に優れる前記クレープ紙５によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
【００２７】
一方、前記透液性トップシート３の上面には、排血対応部位を跨ぐ両側部にそれぞれ、略長手方向に沿うサイド条溝８，８が形成されているとともに、長手方向中間部の前後において、それぞれ幅方向に延びる弧状のエンボスによる第１の条溝９Ｆ，および第２の条溝９Ｂを有し、これらの条溝９Ｆ，９Ｂ間が、排血口当接部とされている。条溝９Ｆ，９Ｂより前後方向外方であって、製品の前後端近くにそれぞれ幅方向に延びる弧状のエンボスによるエンド条溝１０Ｆ，１０Ｂが形成されている。
【００２８】
さらに、前方において、第１の条溝９Ｆとエンド条溝１０Ｆとの間に、幅方向に延びる弧状のエンボスによる前漏れ防止条溝１１が形成されている。
【００２９】
これらの条溝８，９Ｆ，９Ｂ，１０Ｆ，１０Ｂ，１１は、排血口当接部からの経血が外方に拡散するのを防止するためのものであり、少なくとも吸収体４が圧縮される形態で圧搾されたものである限り、エンボスの形態に限定はないが、条溝の長さ方向に高圧搾部（高密度部）と低圧搾部（低密度部）とが交互に現れる形態とすることができる。実施の形態においても同形態を採っており、図１の黒塗り部は高圧搾部（高密度部）を示し、これらの間が低圧搾部（低密度部）となっているものである。
【００３０】
吸収体４は、前後方向及び幅方向中間が中高に形成され、その中高部４Ａは、前後方向及び幅方向に関し中央に位置している。実施の形態では、中高部４Ａは、条溝９Ｆ，９Ｂをやや越えた位置にまで延在する構成とされている。
【００３１】
セカンドシート７は、条溝９Ｆを越えて前漏れ防止条溝１１近くまで延在している。また、透液性トップシート３とセカンドシート７とは、表面エンボス１２，１３をもって熱融着により一体化されている。表面エンボス１２，１３は、透液性トップシート３とセカンドシート７とを重ね合わせた状態で、透液性トップシート３側から圧搾され、条溝９Ｆ，９Ｂ間の位置においては楕円形の中央表面エンボス１２とされ、条溝９Ｆ及び中高部４Ａを越えて、前漏れ防止条溝１１近くまでの部分においては円形の前側表面エンボス１３とされている。前側表面エンボス１３は、それぞれ幅方向に延びる弧線に沿って間欠的に、かつ長手方向に間隔を大きくして、実施の形態では４本の弧線に沿った形態で形成されている。表面エンボス１２，１３は、吸収体４と組み合わされる前の工程で付与されるので、吸収体４の変形はない。
【００３２】
前記不透液性裏面シート２と透液性トップシート３との間に介在される吸収体４は、たとえばフラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
【００３３】
他方で、本生理用ナプキン１の展開状態において、表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布６，６が設けられているとともに、このサイド不織布６，６の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液性裏面シート２の一部が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布６部分と不透液性裏面シート２部分とをホットメルト接着剤等により接合してウイング状張り出し部Ｗ、Ｗが形成されている。
【００３４】
前記サイド不織布６としては、重要視する機能に応じてそれぞれ撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用い、前記ウイング状張り出し部Ｗ、Ｗにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第２スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。サイド不織布６として親水処理不織布を用いるのが望ましい。かかるサイド不織布６としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくは目付け量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。
【００３５】
サイド不織布６，６の内側部分は、吸収体４の側縁より内方に延在し、二重シート状態で透液性トップシート３上にホットメルト接着剤に接着され、その接着側縁より外方に折り返され、その折り返し部分に糸ゴムなどの弾性伸縮部材６Ａ，６Ａが伸張状態でホットメルト接着剤により接着されている。サイド不織布６の前記折り返し部分の長手方向前後端部は、重ね合わせ状態で相互がホットメルト接着剤に接着されているが、中間部分は接着されていない。したがって、使用状態においては、図２の左方に図示するように、弾性伸縮部材６Ａ，６Ａの収縮力により折り返し部分が起立し、経血の横漏れ防止バリヤーとして機能する。
【００３６】
（識別要素について）
本発明においては、条溝９Ｆより長手方向外方に、すなわち前方に経血の拡散を防止する前漏れ防止手段が設けられている構造を前提とする。
【００３７】
第１の実施の形態における、前漏れ防止手段として、前漏れ防止条溝１１が設けられている。前漏れ防止条溝１１は、その条溝の長さ方向（幅方向）に高圧搾部（高密度部）と低圧搾部（低密度部）とが交互に現れる条溝である。また、透液性トップシート３側から、セカンドシート７、クレープ紙５及び吸収体４に凹変形を加えたものであり、透液性トップシート３、セカンドシート７及びクレープ紙５には凹部が形成されているので、前漏れ防止条溝１１を越えて前方に拡散流れが生じようとする場合において、特に透液性トップシート３の前漏れ防止条溝１１部分において幅方向の流れとなり、それより前方の流れが抑制されるとともに、吸収体４の凹部は高密度であるので、吸収体４を通して前方への流れは堰き止められる。かくして、前漏れが防止される。
【００３８】
＜第１の識別要素＞
かかる前漏れ防止手段としての前漏れ防止条溝１１は、これ自体の存在が使用面側からの目視により識別できる。したがって、製品の包装などに、「前漏れ防止条溝１１が存在する側を前にして使用して下さい」などの注意を促せば、使用者はそのように装着するので、前漏れ防止条溝１１の存在により、前漏れ防止機能が発揮される。
【００３９】
第１の識別要素（前漏れ防止条溝１１自体が構成する）及び後述する識別要素も含めて、実施の形態のように、識別要素が、前漏れ防止手段が設けられている側の、条溝９Ｆより長手方向外方の部位にのみに有していると、前方を即座に視認でき、前後両方にある場合に比較して、装着ミスがより少なくなる。
【００４０】
＜第２の識別要素＞
逆に、図４に示すように、条溝９Ｆ，９Ｂより長手方向外方の両部位に条溝１１，１１Ｂを有していてもよく、この場合には、条溝１１Ｂ，１１Ｂが後漏れ防止効果を発揮する。にも拘わらず、前方の条溝１１，１１…の数と後方の条溝１１Ｂ，１１Ｂの数との比較により、図示の形態では数が前方の方が多いので、多い方を前方であるものと定めておけば、使用者は前後を目視により識別できる。
【００４１】
この例では、本発明に言う識別要素の数の相違という度合いをもって「目視により識別可能な構成上の差」を付与した例であり、それらの識別要素の構成差により、前漏れ防止手段が設けられている側を目視により識別可能にしてある例である。「目視により識別可能な構成上の差」は、条溝と他の要素との形状そのものの相違（たとえば後述の開孔との相違、着色部との相違など）によるものでもよい。識別要素の数の相違などの度合いは、２５％（たとえば識別要素の数が前方に４本、後方に３本の場合）以上の度合いをもって相違しておれば識別可能である。
【００４２】
＜第３の識別要素＞
図５は、識別要素として、透液性トップシート３に複数の小開孔２０，２０…を形成したものである。透液性トップシートに形成された複数の小開孔２０，２０…であると、経血をその小孔を通って内部の吸収体へすばやく吸収させることができる。
【００４３】
前述のように、実施の形態において透液性トップシート３は、表面側の多孔性プラスチックシートが使用されているが、その孔は、小開孔２０とは異なり、孔面積が１〜５０ｍｍ²、特に３〜２５ｍｍ²がより望ましい。小開孔２０の形状は、円のほか、楕円や角形など適宜の形状とすることができる。配置形態は適宜に選択できる。また、図６に示すように、吸収体４側に素早く導液し、逆戻りを防止する小開孔２０Ａとすることができる。
【００４４】
＜第４の識別要素＞
使用面側から見て視認可能な着色部として構成され、かつ、この着色部とその周辺部とのＪＩＳＺ８７３０に基づく色差ΔＥが１．２以上であり、前漏れ防止手段が設けられている側を前記着色部の目視により識別可能にしている形態も提案される。色差ΔＥが１．２未満であると、識別に困難性を示すことを知見している。
【００４５】
この着色部は、図７に示すように、透液性トップシート３の前方に前方表示部２１を形成する形態のほか、図８に示すように、透液性トップシート３の下方に別の着色をした識別シート２２を配置し、透液性トップシート３を通して識別シート２２の存在を目視するようにすることもできる。さらに、図９に示すように、不透液性裏面シート２に着色部２３を形成し、サイド不織布６を通して、着色部２３の存在を視認して、前方を識別するようにすることもできる。もちろん、図示しないが、サイド不織布６の前方部分を着色することも可能である。
【００４６】
着色部の色自体は、赤、青、黄色、ピンクなど適宜の色でよく、着色部の形状は四角のほか、図９のように矢印など適宜の形状を選択できる。複雑なデザインによるマーク類や、文字などでもよい。
【００４７】
＜前漏れ防止手段の他の例＞
前漏れ防止手段は、前漏れ防止条溝１１に限定されず、図１０に示すように、前端部に設けたフラップ３０でもよい。フラップを構成するシートの先端に糸ゴムなどの弾性伸縮部材を設けて実質的に液不透過性のギャザーシートとすることができる。この種の形態では、使用面側に起立する堰が形成されるので、透液性トップシート３を表面に沿って流れる経血を阻止できる。
【００４８】
図１１に示すように、突堤部３１を形成することでもよい。この形態では、透液性トップシート３を表面に沿って流れる経血が突堤部３１に遮られる過程で、吸収体４への吸収が促進されるので、前漏れ防止機能を発揮する。
【００４９】
前漏れ防止条溝１１において、図１２に示すように、吸収体４の圧搾深さＤ（高圧搾部（高密度部）と低圧搾部（低密度部）とを有する場合には、その中間の深さ）は、吸収体４の厚みｈの３０％以上、特に５０％以上が望ましい。幅Ｌは、１〜８ｍｍ、特に２〜５ｍｍが望ましい。幅方向に延びる長さ（製品の幅方向の直線長さ）は、２０〜７０ｍｍ、特に３０〜５０ｍｍが望ましい。
【００５０】
前漏れ防止条溝１１は、各層を重ねた状態で使用面側から加熱しながらエンボスすることにより、いわゆる熱融着エンボスとして形成できる。同様に、条溝としてでなく、適宜の配置で、熱融着エンボスを形成することができる。この場合においても、表面の風合いを損なわない限度で裏面側の素材との接合強度が保たれるように、面積が０．５〜３０ｍｍ²、特に３〜２０ｍｍ²が望ましい。
【００５１】
他方、前側表面エンボス１３も前漏れ防止手段として機能する。すなわち、透液性トップシート３にエンボスが形成されることにより、そのエンボス凹底部が下方の部材に接触するので、経血が下方により良好に吸収されるようになり、結果として前方への経血の流れ量が低減されることにより前漏れ防止機能を発揮するものである。表面エンボス１２，１３を形成する方法として、熱融着エンボスのほか、超音波を使用してエンボス付与することもできる。この場合においても、表面の風合いを損なわない限度で裏面側の素材（実施の形態ではセカンドシート７）との接合強度が保たれるように、面積が０．５〜３０ｍｍ²、特に３〜２０ｍｍ²が望ましい。
【００５２】
【発明の効果】
以上詳述のとおり、本発明によれば、要すれば、前漏れ防止手段の配設側を使用者が確実に目視により認識でき、前記前漏れ防止手段を常に前方に位置させて装着することが可能であり、もって、前漏れ防止機能が十全に発揮される生理用ナプキンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の生理用ナプキンの使用面側からの展開平面図である。
【図２】２−２線矢視図である。
【図３】３−３線矢視図である。
【図４】他の例における使用面側からの展開平面図である。
【図５】別の例における使用面側からの展開平面図である。
【図６】別の例における要部横断面図である。
【図７】別の例における使用面側からの展開平面図である。
【図８】別の例における使用面側からの展開平面図である。
【図９】別の例における使用面側からの展開平面図である。
【図１０】さらに別の例における要部横断面図である。
【図１１】さらに他の例における要部横断面図である。
【図１２】前漏れ防止条溝の説明用の要部横断面図である。
【符号の説明】
１…生理用ナプキン、２…不透液性裏面シート、３…透液性トップシート、４…吸収体、４Ａ…中高部、５…クレープ紙、６…サイド不織布、６Ａ…弾性伸縮部材、７…セカンドシート、８…サイド条溝、９Ｆ…第１の（前方の）条溝、９Ｂ…第２の（後方の）条溝、１０Ｆ，１０Ｂ…エンド条溝、１１…前漏れ防止条溝、２０，２０Ａ…小開孔、２１…前方表示部、２２…識別シート、２３…着色部、３０…フラップ、３１…突堤部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sanitary napkin that absorbs and retains menstrual blood and prevents leakage to the back side, and particularly relates to a sanitary napkin whose shape is substantially symmetrical in the front-rear direction.
[0002]
[Prior art]
As the sanitary napkin, there are so-called daytime napkins suitable for use during the day with a large amount of exercise and so-called night napkins suitable for use at bedtime. The night napkin has a shape in which the buttocks side is greatly protruded to prevent back leakage that is likely to occur particularly at bedtime, and the front and rear can be distinguished from each other only by looking at a glance.
[0003]
On the other hand, the commercially available daytime napkin is small so that its use is not conspicuous (usually the length in the longitudinal direction is 15 to 20 cm for a so-called light day, 20 to 24 cm for a normal-long time, and long. 24 to 28 cm for time), and has a symmetric shape. Thus, since the daytime napkin has a symmetrical shape, it can be mounted regardless of the front-rear direction.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the investigations and studies by the present inventors, it was found that the daytime napkin is more likely to cause a front leak than a rear leak when sitting in a chair or the like during the daytime.
[0005]
In general, a method for increasing the thickness of the absorber in the front portion and a means for forming an embossed groove in the front are known for preventing front leakage. However, even if such a pre-leak prevention means is provided, the product has a symmetrical shape in the front and rear, so it is natural that the front and rear cannot be determined, and it is naturally attached, and it does not make sense to provide the front leak prevention means. Things will happen. Although there are users who judge the front and back according to the position of the opening tape tab of the packaging bag, usually there are almost no cases where the front and back cannot be judged. In particular, when replacing the napkin, place the sanitary napkin body that was opened and taken out in another place, remove the used sanitary napkin and dispose of it, and then replace the new sanitary napkin body that was previously placed. Since the wearing operation is performed, the fore-and-aft direction of the new sanitary napkin body is forgotten during that time, and the front-and-rear section cannot be distinguished.
[0006]
Therefore, the main problem of the present invention is that the user can surely recognize the arrangement side of the pre-leakage prevention means by visual observation, and the front-leakage prevention means can always be mounted at the front, An object of the present invention is to provide a sanitary napkin that fully exhibits the function of preventing pre-leakage.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention that has solved the above problems is as follows.
<Invention of Claim 1>
A sanitary napkin having a substantially symmetric shape that absorbs and holds menstrual blood that has passed through the liquid-permeable top sheet and prevents leakage to the back surface side,
Has a pre-leakage preventing means for preventing the diffusion of menstrual blood to the front side in the front portion of the sanitary napkin, before the identification element that allows identify visually the front side of the front leakage preventing means is provided It has on the front side where the leakage prevention means is provided , and this identification element makes it possible to visually identify the side where the front leakage prevention means is provided,
The identification element is a colored portion visible from the use surface side, and a color difference ΔE based on JIS Z 8730 between the colored portion and its peripheral portion is 1.2 or more,
The sanitary napkin, wherein the colored portion is formed by arranging a colored identification sheet below a liquid-permeable top sheet.
[0008]
(Function and effect)
Since the identification element is disposed, the side on which is provided a front leakage preventing means can be identified visually, is always can be mounted by positioning the forward before leakage prevention means provided in the product, with the front The leak prevention function is fully demonstrated.
In addition, the identification element is configured as a colored portion that is visible when viewed from the use surface side, and the color difference ΔE based on JIS Z 8730 between the colored portion and its peripheral portion is 1.2 or more, and prevents pre-leakage Since the side on which the means is provided can be identified by visual observation of the colored portion, the discrimination is very high.
[0009]
<Invention of Claim 2>
Before and after the middle portion of the sanitary napkin, each of the first and second grooves extends in the width direction, and there is a blood drainage contact portion between the grooves, and the front side. The sanitary napkin according to claim 1, further comprising a pre-leakage preventing means for preventing menstrual blood from spreading longitudinally outward from the groove.
[0010]
(Function and effect)
By having a first groove and a second groove extending in the width direction before and after the middle part of the sanitary napkin, it is possible to prevent menstrual blood from spreading to the front side and the rear side. Since the pre-leakage prevention means for preventing the menstrual blood from diffusing in the longitudinal direction from the groove is provided, the pre-leak prevention effect is high.
[0011]
<Invention of Claim 3>
The sanitary napkin according to claim 2, wherein the identification element is provided only in a portion on the outer side in the longitudinal direction from the groove on the front side.
[0012]
(Function and effect)
By having the identification element only in the portion on the outer side in the longitudinal direction from the groove on the front side, the front can be immediately visually recognized, and there are fewer mounting mistakes than in the case of both the front and rear.
[0013]
<Invention of Claim 4>
The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein a plurality of small holes are formed in the liquid-permeable top sheet.
[0014]
(Function and effect)
When there are a plurality of small holes in the liquid-permeable top sheet, it is possible to recognize the front and rear distinction by visually recognizing the small holes, and menstrual blood is passed through the small holes to the internal absorber. It can be absorbed quickly.
[0015]
<Invention of Claim 5>
The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein an embossed mark is formed on the liquid-permeable top sheet.
[0016]
(Function and effect)
By forming the embossed on the liquid-permeable top sheet, it is possible to recognize the front and rear distinction by visually checking the embossed trace, and the embossed concave bottom part contacts the lower member, so that menstrual blood It will be better absorbed below.
[0017]
<Invention of Claim 6>
The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein the sanitary napkin has a heat-welded embossed trace that integrates the liquid-permeable top sheet side and the lower layer material.
[0018]
(Function and effect)
Since there is a heat fusion embossing trace that integrates the liquid permeable top sheet and the material below it, it is possible to recognize the front and rear distinction by visually checking the heat fusion embossing trace, By integrating the liquid-permeable top sheet and the underlying material, menstrual blood that is about to flow forward can be quickly guided from the liquid-permeable top sheet to the absorbent body. Demonstrate.
[0019]
<Invention of Claim 7>
The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, further comprising a groove extending in the width direction and compressed from the liquid-permeable top sheet side.
[0020]
(Function and effect)
Since it has a groove extending in the width direction that is squeezed from the liquid-permeable top sheet side, it is possible to recognize the front and rear distinction by visually recognizing the groove, and to flow forward Prevents menstrual blood from flowing, prevents forward flow, and improves pre-leakage prevention.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, the sanitary napkin according to the present invention may be a so-called wing type having a wing projecting to the side or a non-wing type having no wing, as long as the sanitary napkin has a substantially symmetric shape. It does not matter whether it is a sanitary napkin. Since the thing of a non-wing type sanitary napkin can be guessed by the following structure explanation, the revised explanation is omitted. In addition, the sanitary napkin according to the present invention can be suitably used as the above-mentioned daytime napkin, and can be particularly suitably provided for "long use" having a longitudinal length of 24 to 28 cm. The “substantially front-rear symmetrical shape” means the identity of the outer shape so that the user cannot visually distinguish between the front and the rear, especially by looking at the outer shape. This includes cases where there is a difference in shape.
[0022]
<First embodiment of sanitary napkin>
The sanitary napkin 1 according to the first embodiment of the present invention shown in FIG. 1 to FIG. 3 is a liquid-impermeable back sheet 2 made of a polyethylene sheet, a polypropylene sheet, etc. A liquid-permeable top sheet 3 that is permeated through the sheet, an absorbent body 4 made of cotton-like pulp or synthetic pulp interposed between the two sheets 2 and 3, and for maintaining the shape and improving the diffusibility of the absorbent body 4 The crepe paper 5 surrounds the absorbent body 4 and side nonwoven fabrics 6 and 6 formed on both sides of the surface along the longitudinal direction. The crepe paper 5 reaches the both ends in the longitudinal direction of the absorber 4 although not shown in FIG.
[0023]
Around the absorbent body 4, at the upper and lower edge portions, the outer edge portion of the liquid-impervious back sheet 2 and the liquid-permeable top sheet 3 is bonded by an adhesive such as hot melt or an adhesive means such as heat seal. In addition, the liquid-impervious backsheet 2 and the side nonwoven fabric 6 that extend laterally from the absorbent body 4 at both side edges thereof are joined by an adhesive such as hot melt or an adhesive means such as heat seal. Has been.
[0024]
Hereinafter, the structure and materials of the sanitary napkin 1 will be described in more detail. As the liquid-impermeable back sheet 2, a sheet material having at least a water shielding property such as an olefin resin sheet such as polyethylene or polypropylene is used. However, in addition to this, a laminated nonwoven fabric obtained by laminating a nonwoven fabric on a polyethylene sheet or the like, or a nonwoven fabric sheet (in this case, a waterproof film and a nonwoven fabric) with a waterproof film interposed to ensure substantially liquid impermeability. Constituting a liquid-impervious back sheet). In recent years, those having moisture permeability tend to be used from the viewpoint of preventing stuffiness. The water- and moisture-permeable sheet material is a microporous sheet obtained by kneading an inorganic filler in an olefin resin such as polyethylene or polypropylene to form a sheet, and then stretching in a uniaxial or biaxial direction. There is.
[0025]
Next, as the liquid-permeable top sheet 3, a porous or non-porous nonwoven fabric or a porous plastic sheet is preferably used. Examples of the material fibers constituting the nonwoven fabric include synthetic fibers such as polyethylene or polypropylene, synthetic fibers such as polyester and polyamide, recycled fibers such as rayon and cupra, and natural fibers such as cotton. A nonwoven fabric obtained by an appropriate processing method such as a lace method, a spun bond method, a thermal bond method, a melt blown method, or a needle punch method can be used. Among these processing methods, the spunlace method is excellent in terms of flexibility and drapeability, and the thermal bond method is excellent in terms of being bulky and soft. In the illustrated example, the liquid-permeable top sheet 3 is a porous plastic sheet on the surface side.
[0026]
Further, a second sheet 7 made of a thick hydrophilic nonwoven fabric is disposed between the liquid-permeable top sheet 3 and the absorbent body 4 (specifically, the crepe paper 5). The second seat 7 is located at the center in the longitudinal direction, extends long on the front side, and is deviated toward the front. By providing the second sheet 7, menstrual blood, urine and the like (hereinafter collectively referred to as body fluid) are quickly absorbed, and the surface in contact with the skin has excellent dry touch properties. In this case, as in this example, a crepe paper 5 surrounding the absorbent body 4 is provided, so that the crepe paper 5 is interposed between the liquid-permeable top sheet 3 and the absorbent body 4 as a result. For example, the crepe paper 5 having excellent absorbability quickly diffuses body fluid and prevents reversal of these menstrual blood.
[0027]
On the other hand, on the upper surface of the liquid-permeable top sheet 3, side grooves 8 and 8 are formed on both sides of the blood drainage corresponding site, respectively, along the substantially longitudinal direction, and before and after the longitudinal intermediate portion. The first groove 9F and the second groove 9B are respectively formed by arc-shaped embosses extending in the width direction, and the space between the grooves 9F and 9B is a blood drainage contact portion. End grooves 10F and 10B are formed by arc-shaped embosses extending in the width direction, respectively, outside the grooves 9F and 9B in the front-rear direction and near the front and rear ends of the product.
[0028]
Further, a front leakage prevention groove 11 is formed between the first groove 9F and the end groove 10F in the front by an arc-shaped emboss extending in the width direction.
[0029]
These grooves 8, 9F, 9B, 10F, 10B, 11 are for preventing menstrual blood from the blood outlet contact portion from diffusing outward, and at least the absorber 4 is compressed. As long as it is squeezed in a form, there is no limitation on the form of embossing, but a form in which high-pressure parts (high-density parts) and low-pressure parts (low-density parts) appear alternately in the length direction of the grooves It can be. The embodiment also adopts the same form, and the black-painted portion in FIG. 1 indicates a high-pressure squeezed portion (high-density portion), and a space between them is a low-pressure squeezed portion (low-density portion).
[0030]
The absorber 4 is formed with a middle height in the middle in the front-rear direction and the width direction, and the middle-high portion 4A is located in the center in the front-rear direction and the width direction. In the embodiment, the middle-high portion 4A is configured to extend to a position slightly beyond the groove 9F, 9B.
[0031]
The second sheet 7 extends beyond the groove 9F to the vicinity of the front leakage prevention groove 11. Further, the liquid-permeable top sheet 3 and the second sheet 7 are integrated with the surface embosses 12 and 13 by heat fusion. The surface embossments 12 and 13 are pressed from the liquid-permeable top sheet 3 side in a state where the liquid-permeable top sheet 3 and the second sheet 7 are overlapped, and are elliptical in the position between the grooves 9F and 9B. A surface emboss 12 is formed, and a circular front side surface emboss 13 is formed in a portion extending beyond the groove 9 </ b> F and the middle / high portion 4 </ b> A and close to the front leakage prevention groove 11. The front surface emboss 13 is formed in a form along four arc lines in the embodiment intermittently along the arc lines extending in the width direction and with a large interval in the longitudinal direction. Since the surface embosses 12 and 13 are provided in the step before being combined with the absorber 4, the absorber 4 is not deformed.
[0032]
The absorbent body 4 interposed between the liquid-impervious back sheet 2 and the liquid-permeable top sheet 3 is made of, for example, fluffy pulp and a water-absorbing polymer. The water-absorbing polymer is mixed in the pulp constituting the absorber as, for example, granular powder. Examples of the pulp include chemical fibers obtained from wood, cellulose fibers such as dissolved pulp, and artificial cellulose fibers such as rayon and acetate. Softwood pulp having a longer fiber length than hardwood pulp functions and It is preferably used in terms of price.
[0033]
On the other hand, in the unfolded state of the sanitary napkin 1, side nonwoven fabrics 6 and 6 are provided on both sides of the surface along the longitudinal direction and over substantially the entire length of the absorbent article, A part of the side nonwoven fabrics 6 and 6 is extended sideways, a part of the liquid-impervious back sheet 2 is extended sideways, and the side nonwoven fabric 6 part is extended sideways. Wing-like overhanging portions W and W are formed by joining the liquid-impermeable back sheet 2 portion with a hot melt adhesive or the like.
[0034]
As the side nonwoven fabric 6, a water-repellent treated nonwoven fabric or a hydrophilic treated nonwoven fabric can be used depending on the function regarded as important. For example, if importance is placed on functions such as preventing permeation of menstrual blood or vaginal discharge, or enhancing the touch feeling, water repellent treatment coated with silicon, paraffin or alkylchromic chloride water repellent If a non-woven fabric is used and if the importance of menstrual blood absorption in the wing-like overhanging portions W and W is emphasized, polymerization is carried out in the presence of a compound having a hydrophilic group, such as an oxidation product of polyethylene glycol, in the synthetic fiber production process. The synthetic fiber is made to swell or become porous by applying a method such as tantalum chloride or by treating it with a metal salt such as stannic chloride, partially dissolving the surface to make it porous, and depositing metal hydroxide. A hydrophilic treated non-woven fabric that has been rendered hydrophilic is used. It is desirable to use a hydrophilic treated nonwoven fabric as the side nonwoven fabric 6. The side nonwoven fabric 6 can be made of natural fibers, synthetic fibers, regenerated fibers, or the like and formed by an appropriate processing method. Preferably, the side nonwoven fabric 6 is made air permeable with a reduced basis weight. Nonwoven fabric should be used.
[0035]
The inner portions of the side nonwoven fabrics 6 and 6 extend inward from the side edges of the absorbent body 4 and are bonded to the hot-melt adhesive on the liquid-permeable top sheet 3 in a double sheet state. The elastic members 6A, 6A such as rubber thread are bonded in an extended state by a hot melt adhesive. The longitudinal front and rear ends of the folded portion of the side nonwoven fabric 6 are bonded to each other in a superposed state with the hot melt adhesive, but the intermediate portion is not bonded. Therefore, in the state of use, as shown on the left side of FIG. 2, the folded portion is raised by the contraction force of the elastic elastic members 6A and 6A, and functions as a barrier for preventing side leakage of menstrual blood.
[0036]
(About identification elements)
The present invention is premised on a structure in which pre-leakage preventing means for preventing menstrual blood diffusion is provided outward in the longitudinal direction from the groove 9F, that is, forward.
[0037]
In the first embodiment, a pre-leak prevention groove 11 is provided as the pre-leak prevention means. The pre-leak prevention groove 11 is a groove in which a high pressing portion (high density portion) and a low pressing portion (low density portion) appear alternately in the length direction (width direction) of the groove. Further, from the liquid-permeable top sheet 3 side, the second sheet 7, the crepe paper 5 and the absorbent body 4 are subjected to concave deformation, and the liquid-permeable top sheet 3, the second sheet 7 and the crepe paper 5 have a recess. In the case where a diffusion flow is to be generated forward beyond the front leakage prevention groove 11, the flow is caused in the width direction particularly in the front leakage prevention groove 11 portion of the liquid-permeable top sheet 3. Since the forward flow is suppressed and the recesses of the absorber 4 are dense, the forward flow is blocked through the absorber 4. Thus, pre-leakage is prevented.
[0038]
<First identification element>
The presence of the pre-leak prevention groove 11 as the pre-leak prevention means can be identified by visual observation from the use surface side. Therefore, if the user cautions such as “please use the side where the pre-leakage prevention groove 11 is present” on the product packaging, etc., the user will wear it as such. The presence of 11 exhibits a function of preventing a front leak.
[0039]
Including the first identification element (which is configured by the pre-leak prevention groove 11 itself) and the identification element described later, the identification element is a strip on the side where the pre-leak prevention means is provided as in the embodiment. If the groove 9F is provided only in a portion on the outer side in the longitudinal direction, the front can be immediately recognized, and there are fewer mounting mistakes than in the case of both the front and rear.
[0040]
<Second identification element>
On the contrary, as shown in FIG. 4, the grooves 11 and 11B may be provided on both sides in the longitudinal direction from the grooves 9F and 9B. In this case, the grooves 11B and 11B are leaked afterward. Demonstrate the prevention effect. Nevertheless, by comparing the number of the front grooves 11, 11,... With the number of the rear grooves 11B, 11B, the number of the front is greater in the illustrated form, so the larger one is the front. The user can visually identify the front and back.
[0041]
In this example, the “difference in configuration that can be visually identified” is given with the degree of difference in the number of identification elements referred to in the present invention, and a pre-leak prevention means is provided due to the difference in configuration of these identification elements. This is an example in which the marked side can be identified visually. The “difference in configuration identifiable by visual observation” may be due to a difference in shape between the groove and other elements (for example, a difference from a later-described opening, a difference from a colored portion, etc.). The degree of difference in the number of identification elements can be identified if they are different with a degree of 25% or more (for example, when the number of identification elements is four in the front and three in the rear).
[0042]
<Third identification element>
FIG. 5 shows the liquid-permeable top sheet 3 having a plurality of small openings 20, 20... As identification elements. When the plurality of small holes 20, 20... Formed in the liquid-permeable top sheet are used, menstrual blood can be quickly absorbed by the internal absorbent through the small holes.
[0043]
As described above, in the embodiment, the liquid-permeable top sheet 3 is a porous plastic sheet on the surface side, but the holes are different from the small holes 20 and have a hole area of 1 to 50 mm ^2. In particular, 3 to 25 mm ² is more desirable. The shape of the small aperture 20 can be an appropriate shape such as an ellipse or a square in addition to a circle. The arrangement form can be selected as appropriate. Moreover, as shown in FIG. 6, it can be set as the small opening 20A which introduce | transduces liquid quickly to the absorber 4 side and prevents a reverse return.
[0044]
<Fourth identification element>
It is configured as a colored portion visible from the use surface side, and the color difference ΔE based on JIS Z 8730 between the colored portion and its peripheral portion is 1.2 or more, and a pre-leak prevention means is provided. A form is also proposed in which the side can be identified by visual observation of the colored portion. It has been found that when the color difference ΔE is less than 1.2, it is difficult to identify.
[0045]
As shown in FIG. 7, the colored portion has a form in which a front display portion 21 is formed in front of the liquid permeable top sheet 3, and another colored portion below the liquid permeable top sheet 3 as shown in FIG. 8. It is also possible to arrange the colored identification sheet 22 and visually observe the presence of the identification sheet 22 through the liquid-permeable top sheet 3. Furthermore, as shown in FIG. 9, the colored part 23 can be formed in the liquid-impermeable back sheet 2, and the presence of the colored part 23 can be visually recognized through the side nonwoven fabric 6, and the front can be identified. Of course, although not shown, the front portion of the side nonwoven fabric 6 can be colored.
[0046]
The color of the colored portion itself may be an appropriate color such as red, blue, yellow, pink, and the shape of the colored portion may be a square or an appropriate shape such as an arrow as shown in FIG. Marks or characters with complicated designs may be used.
[0047]
<Other examples of pre-leakage prevention means>
The front leakage prevention means is not limited to the front leakage prevention groove 11, and may be a flap 30 provided at the front end as shown in FIG. A substantially liquid impermeable gather sheet can be obtained by providing an elastic elastic member such as rubber thread at the tip of the sheet constituting the flap. In this kind of form, since the weir standing on the use surface side is formed, menstrual blood flowing along the surface of the liquid-permeable top sheet 3 can be prevented.
[0048]
As shown in FIG. 11, the jetty portion 31 may be formed. In this form, since the absorption to the absorber 4 is promoted in the process in which menstrual blood flowing along the surface of the liquid-permeable top sheet 3 is blocked by the jetty 31, the pre-leak prevention function is exhibited.
[0049]
In the front leakage prevention groove 11, as shown in FIG. 12, when it has the pressing depth D (high pressure part (high density part) and low pressure part (low density part)) of the absorber 4, the middle Is preferably 30% or more, particularly 50% or more of the thickness h of the absorber 4. The width L is preferably 1 to 8 mm, particularly 2 to 5 mm. The length extending in the width direction (the straight line length in the width direction of the product) is preferably 20 to 70 mm, particularly 30 to 50 mm.
[0050]
The pre-leak prevention groove 11 can be formed as a so-called heat fusion emboss by embossing while heating from the use surface side in a state where the layers are stacked. Similarly, the heat fusion embossing can be formed with an appropriate arrangement, not as a groove. In this case, as the bonding strength between the back surface side of the material is maintained to the extent that does not impair the texture of the surface area is 0.5 to 30 mm ^2, particularly 3 to 20 mm ² is preferred.
[0051]
On the other hand, the front surface emboss 13 also functions as a front leakage prevention means. That is, when the embossed surface is formed on the liquid-permeable top sheet 3, the embossed concave bottom portion comes into contact with the lower member, so that menstrual blood is absorbed better downward, and as a result, the menstrual blood flows forward. The pre-leak prevention function is exhibited by reducing the amount of blood flow. As a method of forming the surface embosses 12 and 13, embossing can be performed using ultrasonic waves in addition to heat fusion embossing. Even in this case, the area is 0.5 to 30 mm ² , especially 3 to ²⁰ mm so that the bonding strength with the material on the back side (second sheet 7 in the embodiment) is maintained as long as the surface texture is not impaired. ² is desirable.
[0052]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, if necessary, the user can surely visually recognize the side on which the front leakage preventing means is disposed, and the front leakage preventing means is always positioned and mounted. Therefore, it is possible to provide a sanitary napkin in which the pre-leak prevention function is fully exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a development plan view from the use surface side of a sanitary napkin of the present invention.
FIG. 2 is a view taken along line 2-2.
FIG. 3 is a view taken along line 3-3.
FIG. 4 is a developed plan view from the use surface side in another example.
FIG. 5 is a development plan view from the use surface side in another example.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part in another example.
FIG. 7 is a development plan view from the use surface side in another example.
FIG. 8 is a development plan view from the use surface side in another example.
FIG. 9 is a development plan view from the use surface side in another example.
FIG. 10 is a cross-sectional view of the main part in still another example.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a main part in still another example.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a main part for explanation of a front leakage prevention groove.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sanitary napkin, 2 ... Liquid impervious back sheet, 3 ... Liquid permeable top sheet, 4 ... Absorber, 4A ... Middle high part, 5 ... Crepe paper, 6 ... Side nonwoven fabric, 6A ... Elastic elastic member, 7 ... second sheet, 8 ... side groove, 9F ... first (front) groove, 9B ... second (rear) groove, 10F, 10B ... end groove, 11 ... pre-leak prevention groove , 2 0 , 20A ... small aperture, 21 ... front display part, 22 ... identification sheet, 23 ... coloring part, 30 ... flap, 31 ... jetty part.

Claims

A sanitary napkin having a substantially symmetric shape that absorbs and holds menstrual blood that has passed through the liquid-permeable top sheet and prevents leakage to the back surface side,
Has a pre-leakage preventing means for preventing the diffusion of menstrual blood to the front side in the front portion of the sanitary napkin, before the identification element that allows identify visually the front side of the front leakage preventing means is provided It has on the front side where the leakage prevention means is provided , and this identification element makes it possible to visually identify the side where the front leakage prevention means is provided,
The identification element is a colored portion visible from the use surface side, and a color difference ΔE based on JIS Z 8730 between the colored portion and its peripheral portion is 1.2 or more,
The sanitary napkin, wherein the colored portion is formed by arranging a colored identification sheet below a liquid-permeable top sheet.

Before and after the middle part of the sanitary napkin, each of the first and second grooves extends in the width direction, and there is a blood drainage contact part between the grooves, and the front side. The sanitary napkin according to claim 1, further comprising a pre-leakage preventing means for preventing menstrual blood from diffusing longitudinally outward from the groove.

The sanitary napkin according to claim 2, wherein the identification element is provided only in a portion on the outer side in the longitudinal direction from the groove on the front side.

The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein a plurality of small holes are formed in the liquid-permeable top sheet.

The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein an embossed mark is formed on the liquid-permeable top sheet.

The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, wherein the sanitary napkin has a heat-welded embossed trace that integrates the liquid-permeable top sheet side and the lower layer material.

The sanitary napkin according to any one of claims 1 to 3, further comprising a groove extending in the width direction and squeezed from the liquid-permeable top sheet side.