JP4060678B2

JP4060678B2 - Tunnels and tunnel construction methods

Info

Publication number: JP4060678B2
Application number: JP2002277477A
Authority: JP
Inventors: 昇坂田; 幸義北本; 隆浩青柳; 功明松原
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 2002-09-24
Filing date: 2002-09-24
Publication date: 2008-03-12
Anticipated expiration: 2022-09-24
Also published as: JP2004116035A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルおよびトンネルの構築方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、山岳トンネルでは、一般に施工費が安価なダブルシェル工法が採用される。図１４は、従来のトンネル１０１の周方向の断面図、図１５は、従来のトンネル１０１の軸方向の断面図を示す。図１５は、図１４のＬ−Ｌによる断面図である。トンネル１０１は、インバートコンクリート１０９を有する。
【０００３】
トンネル１０１を構築するには、図１４、図１５に示すように、まず、地山１０３を掘削した壁面に吹付けコンクリートを施して一次覆工コンクリート１０７を形成する。そして、一次覆工コンクリート１０７の内側にシート１１１を設置する。シート１１１には、一次覆工コンクリート１０７の表面に湧水がある場合には防水シートが、湧水がない場合にはひび割れ防止用のシートが用いられる。
【０００４】
トンネル１０１の底面には、インバートコンクリート１０９を打設する。シート１１１の内側には、インバートコンクリート１０９の打設と並行して、またはインバートコンクリート１０９の打設後に、セントルを用いて二次覆工コンクリート１１３を打設する。インバートコンクリート１０９と二次覆工コンクリート１１３とは、接合部１０５で一体化される（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−３３６３８２（図３）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インバートコンクリート１０９と二次覆工コンクリート１１３が一体化される場合、二次覆工コンクリート１１３が温度収縮や乾燥収縮によってトンネル１０１の周方向すなわち矢印Ｋに示す方向に収縮する際に、接合部１０５において二次覆工コンクリート１１３がインバートコンクリート１０９に拘束されるため、図１４に示すように、アーチ部１１７の二次覆工コンクリート１１３の天端部にトンネル軸方向のひび割れ１１５が生じる。一旦ひび割れ１１５が生じると、二次覆工コンクリート１１３が背面のシート１１１で滑り、アーチ部１１７の天端部に収縮が集中するため、場合によってはひび割れ１１５の幅が１〜２ｍｍに達する。
【０００７】
また、二次覆工コンクリート１１３がトンネル１０１の軸方向、すなわち矢印Ｍに示す方向に収縮する際にも、接合部１０５において二次覆工コンクリート１１３がインバートコンクリート１０９に拘束されるため、図１５に示すように、側部１１９の二次覆工コンクリート１１３に鉛直方向のひび割れ１２１が生じる。ひび割れ１１５、ひび割れ１２１が生じると、トンネル１０１の壁面から二次覆工コンクリート１１３が剥落する恐れがある。
【０００８】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、二次覆工コンクリートをインバートコンクリートに拘束せず、二次覆工コンクリートのひび割れを制御できるトンネルおよびトンネルの構築方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために第１の発明は、インバートコンクリートと二次覆工コンクリートとの境界部に縁切り工が設けられるトンネルであって、前記縁切り工は、前記二次覆工コンクリートの外周面に設けられたシートの端部であることを特徴とするトンネルである。
【００１０】
第１の発明では、インバートコンクリートと覆工コンクリートとの境界部の縁切り工として、例えば、覆工コンクリートの外側に設置されたシートの端部が境界部に挟み込まれる。なお、インバートコンクリートの表面に樹脂系塗膜を塗布しておいてもよい。さらに、樹脂系塗膜とシートの端部との間に、発泡スチロール、ウレタンフォーム等の発泡プラスチック材を設置してもよい。
【００１１】
シートには、防水シートやひび割れ防止用のシート等が用いられる。また、樹脂系塗膜には、例えば、ＭＭＡ（メチルメタクリレート）樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂等が用いられる。発泡プラスチック材には、例えば、発泡スチロール等が用いられる。
【００１２】
インバートコンクリートと覆工コンクリートの境界部には、それぞれの表面を変形して形成されたせん断キーを設けてもよい。せん断キーでは、インバートコンクリートの表面が、例えば矩形、半円形、三角形等の凹凸を設けることによって、任意の形状に変形される。覆工コンクリートの表面は、それに噛み合うように変形される。
【００１３】
第１の発明は、二次覆工を行う山岳トンネル等に用いられる。この場合、覆工コンクリートとは、吹付けコンクリート等の一次覆工コンクリートの内側に設置される二次覆工コンクリートである。
【００１４】
第２の発明は、地山に掘削した坑内にインバートコンクリートを設置する工程と、前記インバートコンクリートの表面に縁切り工を施す工程と、前記坑内に二次覆工コンクリートを設置する工程と、を具備するトンネルの構築方法であって、前記縁切り工は、前記二次覆工コンクリートの外周面に設けられるシートの端部であることを特徴とするトンネルの構築方法である。
【００１５】
第２の発明は、第１の発明のトンネルを構築する方法である。第２の発明では、インバートコンクリートと覆工コンクリートとの境界部の縁切り工として、例えば、覆工コンクリートの外側に設けられたシートの端部をインバートコンクリートの表面に設置した後、覆工コンクリートを設置する。なお、インバートコンクリートの表面に樹脂系塗膜を形成し、樹脂系塗膜の表面にシートの端部を設置した後、覆工コンクリートを設置してもよい。さらに、インバートコンクリートの表面に樹脂系塗膜を形成し、樹脂系塗膜の表面に発泡スチロールを配置し、発泡スチロールの表面にシートの端部を設置した後、覆工コンクリートを設置する場合もある。
【００１６】
インバートコンクリートと覆工コンクリートとの境界部には、それぞれの表面を変形させて形成されたせん断キーを設けてもよい。せん断キーを設けるには、インバートコンクリートの設置時に、表面を任意の形状に変形する。例えば、インバートコンクリートの表面に矩形、半円形、三角形等の凹凸を設ける。そして、覆工コンクリートをそれに噛み合うように設置する。
【００１７】
第２の発明は、二次覆工を行う山岳トンネルを構築する場合等に用いられる。この場合、覆工コンクリートとは、吹付けコンクリート等の一次覆工コンクリートの内側に設置される二次覆工コンクリートである。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の第１の実施の形態について詳細に説明する。図１は、トンネル１の軸方向の断面図、図２および図３は、トンネル１の周方向の断面図である。図２は、図１のＡ１−Ａ１による断面図、図３は図１のＡ２−Ａ２による断面図である。
【００１９】
図３に示すように、トンネル１は、一次覆工コンクリート７、インバートコンクリート９、シート１１、二次覆工コンクリート１３等で構成される。
【００２０】
トンネル１を構築するには、図１に示すように、まず、掘削機（図示せず）等で地山３を掘削し、坑５を形成する。そして、図１、図２に示すように、坑壁１５のアーチ部１７および側部１９に、吹付けコンクリート等を用いて一次覆工コンクリート７を設置し、下部２１にインバートコンクリート９を設置する。
【００２１】
次に、一次覆工コンクリート７の内周面２３にシート貼り台車（図示せず）等を用いてシート１１を設置する。このとき、図２に示すように、シート１１の端部２７は、インバートコンクリート９の内周面２９側の両端部に設置される。シート１１には、一次覆工コンクリート７の表面に湧水がある場合には防水シートを、湧水がない場合にはひび割れ防止用のシートを用いるのが好ましい。
【００２２】
次に、セントル等（図示せず）を用いて、図１、図３に示すように、シート１１の内周面２５に沿って二次覆工コンクリート１３を打設する。シート１１の端部２７は、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１３との境界部３１の縁切り工として設置される。
【００２３】
このように、第１の実施の形態では、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１３との境界部３１にシート１１の端部２７が設置されるので、二次覆工コンクリート１３はインバートコンクリート９に拘束されない。よって、乾燥収縮や温度収縮によって、二次覆工コンクリート１３がトンネル１の軸方向（図１の矢印Ｂに示す方向）や周方向（図３の矢印Ｄに示す方向）に収縮しても、アーチ部１７の天端部や側部１９の下部の二次覆工コンクリート１３にひび割れが生じない。
【００２４】
なお、第１の実施の形態では、図３の矢印Ｃに示す方向に地山３から圧力を受ける場合、地山３の圧力により、境界部３１付近の二次覆工コンクリート１３がトンネル１の内周方向に変形する可能性があり、最悪の場合には、崩壊することも考えられる。そのため、第１の実施の形態は、二次覆工コンクリート１３に圧力を与えない良質な地山３にトンネル１を構築する場合に適用する。
【００２５】
次に、第２の実施の形態について説明する。図４は、第２の実施の形態のトンネル１ａの周方向の断面図、図５は、境界部３１ａ付近の拡大断面図である。図５は、図４のＥに示す部分の拡大図である。
【００２６】
図４に示すように、トンネル１ａは、一次覆工コンクリート７、インバートコンクリート９、シート１１ａ、二次覆工コンクリート１３ａ、樹脂系塗膜３３等で構成される。
【００２７】
トンネル１ａを構築するには、第１の実施の形態のトンネル１の構築時と同様に、一次覆工コンクリート７とインバートコンクリート９を設置する。
【００２８】
次に、図４、図５に示すように、インバートコンクリート９の内周面２９側の両端部に、樹脂系塗膜３３を形成する。樹脂系塗膜３３の材質は、例えば、ＭＭＡ（メチルメタクリレート）樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂等であり、吹付けによって設置される。
【００２９】
そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に、シート貼り台車（図示せず）等を用いてシート１１ａを設置する。このとき、シート１１ａの端部２７ａは、インバートコンクリート９の内周面２９側の両端部に設置された樹脂系塗膜３３の上面に設置される。シート１１ａには、一次覆工コンクリート７の表面に湧水がある場合には防水シートを、湧水がない場合にはひび割れ防止用のシートを用いるのが好ましい。
【００３０】
次に、セントル等（図示せず）を用いて、シート１１ａの内周面２５ａに沿って二次覆工コンクリート１３ａを打設する。樹脂系塗膜３３、シート１１ａの端部２７ａは、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１３ａとの境界部３１ａの縁切り工として設置される。
【００３１】
このように、第２の実施の形態では、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１１ａとの境界部３１ａに、樹脂系塗膜３３、シート１１ａの端部２７ａが設置されるので、第１の実施の形態よりさらに確実に二次覆工コンクリート１３ａとインバートコンクリート９の縁を切ることができる。二次覆工コンクリート１３ａがインバートコンクリート９に拘束されないので、乾燥収縮や温度収縮によって二次覆工コンクリート１３ａがトンネル１の軸方向や周方向に収縮しても、アーチ部１７の天端部や側部１９の下部の二次覆工コンクリート１３ａにひび割れが生じない。
【００３２】
次に、第３の実施の形態について説明する。図６は、第３の実施の形態のトンネル１ｂの周方向の断面図、図７は、境界部３１ｂ付近の拡大断面図である。図７は、図６のＨに示す部分の拡大図である。
【００３３】
図６に示すように、トンネル１ｂは、一次覆工コンクリート７、インバートコンクリート９、シート１１ｂ、二次覆工コンクリート１３ｂ、樹脂系塗膜３３ｂ、発泡スチロール３５等で構成される。
【００３４】
トンネル１ｂを構築するには、第２の実施の形態のトンネル１ａの構築時と同様に、一次覆工コンクリート７とインバートコンクリート９を設置する。
【００３５】
次に、図６、図７に示すように、インバートコンクリート９の内周面２９側の両端部に樹脂系塗膜３３ｂを形成する。樹脂系塗膜３３ｂの材質は、例えば、ＭＭＡ（メチルメタクリレート）樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂等であり、吹付けによって設置される。さらに、樹脂系塗膜３３ｂの上面に発泡スチロール３５を設置する。発泡スチロール３５の厚さは、例えば１〜５ｃｍ程度とする。
【００３６】
そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に、シート貼り台車（図示せず）等を用いてシート１１ｂを設置する。このとき、シート１１ｂの端部２７ｂは、インバートコンクリート９の内周面２９側の両端部に設置された発泡スチロール３５の上面に設置される。シート１１ｂには、一次覆工コンクリート７の表面に湧水がある場合には防水シートを、湧水がない場合にはひび割れ防止用のシートを用いるのが好ましい。
【００３７】
次に、セントル等（図示せず）を用いて、シート１１ｂの内周面２５ｂに沿って二次覆工コンクリート１３ｂを打設する。樹脂系塗膜３３ｂ、発泡スチロール３５、シート１１ｂの端部２７ｂは、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１３ｂとの境界部３１ｂの縁切り工として設置される。
【００３８】
このように、第３の実施の形態では、インバートコンクリート９と二次覆工コンクリート１１ｂとの境界部３１ｂに、樹脂系塗膜３３ｂ、発泡スチロール３５、シート１１ｂの端部２７ｂが設置されるので、第２の実施の形態よりさらに確実に二次覆工コンクリート１３ｂとインバートコンクリート９の縁を切ることができる。二次覆工コンクリート１３ｂがインバートコンクリート９に拘束されないので、乾燥収縮や温度収縮によって二次覆工コンクリート１３ｂがトンネル１の軸方向や周方向に収縮しても、アーチ部１７の天端部や側部１９の下部の二次覆工コンクリート１３ｂにひび割れが生じない。
【００３９】
なお、第３の実施の形態では、発泡スチロール３５のかわりに、ウレタンフォーム等の他の発泡プラスチック材料を用いても良い。
【００４０】
第２、第３の実施の形態においても、図４の矢印Ｆに示す方向や、図６の矢印Ｈに示す方向に地山３から圧力を受ける場合、地山３の圧力により、境界部３１ａ、３１ｂ付近の二次覆工コンクリート１３ａ、１３ｂがトンネル１ａ、１ｂの内周方向に変形する可能性がある。そのため、第２、第３の実施の形態は、二次覆工コンクリート１３ａ、１３ｂに圧力を与えない良質な地山３にトンネル１ａ、１ｂを構築する場合に適用する。
【００４１】
次に、第４の実施の形態について説明する。図８は、トンネル３７の周方向の断面図である。図８に示すように、トンネル３７は、一次覆工コンクリート７、インバートコンクリート３９、シート４１、二次覆工コンクリート４３、せん断キー４５等で構成される。せん断キー４５は、インバートコンクリート３９側のせん断キー４５ａと、二次覆工コンクリート４３側のせん断キー４５ｂからなる。
【００４２】
トンネル３７を構築するには、まず、第１から第３の実施の形態と同様に、掘削機（図示せず）等で地山３を掘削し、坑壁１５のアーチ部１７および側部１９に、吹付けコンクリート等を用いて一次覆工コンクリート７を設置する。
【００４３】
次に、坑壁１５の下部２１にインバートコンクリート３９を設置する。インバートコンクリート３９の内周面４９の両端部には、せん断キー４５ａが設けられる。図８に示すように、せん断キー４５ａは、例えば、二次覆工コンクリート４３との境界面４８ａの中央部に帯状に形成された、断面が矩形の凸部である。
【００４４】
そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３にシート貼り台車（図示せず）等を用いてシート４１を設置する。このとき、シート４１の端部４７は、せん断キー４５ａの表面に設置される。
【００４５】
次に、セントル等（図示せず）を用いて、シート４１の内周面４６に沿って二次覆工コンクリート４３を打設する。二次覆工コンクリート４３の両端部には、せん断キー４５ｂが設けられる。せん断キー４５ｂは、例えば、インバートコンクリート３９との境界面４８ｂの中央部に帯状に形成された、断面が矩形の凹部である。シート４１の端部４７は、インバートコンクリート３９と二次覆工コンクリート４３との境界部５１の縁切り工として設置される。
【００４６】
このように、第４の実施の形態では、インバートコンクリート３９と二次覆工コンクリート４３との境界部５１にシート４１の端部４７が設置されるので、二次覆工コンクリート４３はインバートコンクリート３９に拘束されない。よって、乾燥収縮や温度収縮によって、二次覆工コンクリート４３がトンネル３７の軸方向や周方向に収縮しても、アーチ部１７の天端部や側部１９の下部の二次覆工コンクリート４３にひび割れが生じない。
【００４７】
また、第１から第３の実施の形態では、地山３が良質でない場合、地山３から受ける圧力によって二次覆工コンクリート１３（１３ａ、１３ｂ）が変形する可能性があったが、第４の実施の形態では、インバートコンクリート３９と二次覆工コンクリート４３との境界部５１に設けたせん断キー４５が、二次覆工コンクリート４３が地山３から受ける矢印Ｉ方向の圧力をインバートコンクリート３９に伝達するので、二次覆工コンクリート４３の変形を避けることができる。
【００４８】
なお、第４の実施の形態では、境界部５１に縁切り工としてシート４１の端部４７のみを設置したが、縁切りの方法はこれに限らない。図９は、他の方法で縁切りを行った境界部５１ａ付近の断面図、図１０は、他の方法で縁切りを行った境界部５１ｂ付近の断面図を示す。
【００４９】
図９に示す境界部５１ａでは、第２の実施の形態の境界部３１ａ（図５）と同様の構成の縁切り工を用いている。図９では、インバートコンクリート３９の内周面４９の両端部に設けられたせん断キー４５ａの表面に樹脂系塗膜５３を形成する。そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に沿って設置したシート４１ａの端部４７ａを樹脂系塗膜５３の上面に配置し、シート４１ａの内周面４６ａ側に二次覆工コンクリート４３ａを打設する。
【００５０】
図１０に示す境界部５１ｂでは、第３の実施の形態の境界部３１ｂ（図７）と同様の構成の縁切り工を用いている。図１０では、インバートコンクリート３９の内周面４９の両端部に設けられたせん断キー４５ａの表面に樹脂系塗膜５３ｂを形成し、樹脂系塗膜５３ｂの上面に発泡スチロール５５を設置する。そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に沿って設置したシート４１ｂの端部４７ｂを樹脂系塗膜５３ｂの上面に配置し、シート４１ｂの内周面４６ｂ側に二次覆工コンクリート４３ｂを打設する。
【００５１】
次に、第５の実施の形態について説明する。図１１は、トンネル５７の周方向の断面図である。図１１に示すように、トンネル５７は、一次覆工コンクリート７、インバートコンクリート５９、シート６１、二次覆工コンクリート６３、せん断キー６５等で構成される。せん断キー６５は、インバートコンクリート５９側のせん断キー６５ａと、二次覆工コンクリート６３側のせん断キー６５ｂからなる。
【００５２】
トンネル５７を構築するには、まず、第４の実施の形態と同様に、掘削機（図示せず）等で地山３を掘削し、坑壁１５のアーチ部１７および側部１９に、吹付けコンクリート等を用いて一次覆工コンクリート７を設置する。
【００５３】
次に、坑壁１５の下部２１にインバートコンクリート５９を設置する。インバートコンクリート５９の内周面６９の両端部には、せん断キー６５ａが設けられる。図１１に示すように、せん断キー６５ａは、例えば、二次覆工コンクリート６３との境界面６８ａの内側（トンネル５７の内周側）に帯状に形成された、断面が矩形の凸部である。
【００５４】
そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３にシート貼り台車（図示せず）等を用いてシート６１を設置する。このとき、シート６１の端部６７は、せん断キー６５ａの表面に設置される。
【００５５】
次に、セントル等（図示せず）を用いて、シート６１の内周面６６に沿って二次覆工コンクリート６３を打設する。二次覆工コンクリート６３の両端部には、せん断キー６５ｂが設けられる。せん断キー６５ｂは、例えば、インバートコンクリート５９との境界面６８ｂの外側（トンネル５７の外周側）に帯状に形成された、断面が矩形の凹部である。シート６１の端部６７は、インバートコンクリート５９と二次覆工コンクリート６３との境界部７１の縁切り工として設置される。
【００５６】
このように、第５の実施の形態においても、インバートコンクリート５９と二次覆工コンクリート６３との境界部７１にシート６１の端部６７が設置されるので、二次覆工コンクリート６３はインバートコンクリート５９に拘束されない。よって、乾燥収縮や温度収縮によって、二次覆工コンクリート６３がトンネル５７の軸方向や周方向に収縮しても、アーチ部１７の天端部や側部１９の下部の二次覆工コンクリート６３にひび割れが生じない。
【００５７】
また、第４の実施の形態と同様に、インバートコンクリート５９と二次覆工コンクリート６３との境界部７１に設けたせん断キー６５が、二次覆工コンクリート６３が地山３から受ける矢印Ｊ方向の圧力をインバートコンクリート５９に伝達するので、二次覆工コンクリート６３の変形を避けることができる。
【００５８】
なお、第５の実施の形態では、境界部７１に縁切り工としてシート６１の端部６７のみを設置したが、縁切りの方法はこれに限らない。図１２は、他の方法で縁切りを行った境界部７１ａ付近の断面図、図１３は、他の方法で縁切りを行った境界部７１ｂ付近の断面図を示す。
【００５９】
図１２に示す境界部７１ａでは、図９に示す境界部５１ａと同様の構成の縁切り工を用いている。図１２では、インバートコンクリート５９の内周面６９の両端部に設けられたせん断キー６５ａの表面に樹脂系塗膜７３を形成する。そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に沿って設置したシート６１の端部６７ａを樹脂系塗膜７３の上面に配置し、シート６１ａの内周面６６ａ側に二次覆工コンクリート６３ａを打設する。
【００６０】
図１３に示す境界部７１ｂでは、図１０に示す境界部５１ｂと同様の構成の縁切り工を用いている。図１３では、インバートコンクリート５９の内周面６９の両端部に設けられたせん断キー６５ａの表面に樹脂系塗膜７３ｂを形成し、樹脂系塗膜７３ｂの上面に発泡スチロール７５を設置する。そして、一次覆工コンクリート７の内周面２３に沿って設置したシート６１ｂの端部６７ｂを発泡スチロール７５の上面に配置し、シート６１ｂの内周面６６ｂ側に二次覆工コンクリート６３ｂを打設する。
【００６１】
第４、第５の実施の形態で用いられるシート４１、シート６１には、第１から第３の実施の形態で用いられるシート１１（１１ａ、１１ｂ）と同様に、一次覆工コンクリート７の表面に湧水がある場合には防水シートを、湧水がない場合にはひび割れ防止用のシートを用いるのが好ましい。
【００６２】
樹脂系塗膜５３（５３ｂ）、樹脂系塗膜７３（７３ｂ）の材質は、樹脂系塗膜３３（３３ｂ）と同様に、例えば、ＭＭＡ（メチルメタクリレート）樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂等であり、吹付けによって設置される。また、発泡スチロール５５、発泡スチロール７５のかわりに、ウレタンフォーム等の他の発泡プラスチック材料を用いても良い。材厚は、１〜５ｃｍ程度とするのが望ましい。
【００６３】
なお、第４、第５の実施の形態では、インバートコンクリートと二次覆工コンクリートに断面が矩形の凹凸を設けてせん断キーを形成したが、せん断キーの形状はこれに限らない。他に、断面が半円形、三角形などの凹凸を設けてせん断キーを形成してもよい。せん断キーは、二次覆工コンクリートが地山から受けたトンネル内周方向への圧力をインバートコンクリートに伝達できる形状であればよい。
【００６４】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、二次覆工コンクリートをインバートコンクリートに拘束せず、二次覆工コンクリートのひび割れを制御できるトンネルおよびトンネルの構築方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】トンネル１の軸方向の断面図
【図２】トンネル１の周方向の断面図
【図３】トンネル１の周方向の断面図
【図４】第２の実施の形態のトンネル１ａの周方向の断面図
【図５】境界部３１ａ付近の拡大断面図
【図６】第３の実施の形態のトンネル１ｂの周方向の断面図
【図７】境界部３１ｂ付近の拡大断面図
【図８】トンネル３７の周方向の断面図
【図９】他の方法で縁切りを行った境界部５１ａ付近の断面図
【図１０】他の方法で縁切りを行った境界部５１ｂ付近の断面図
【図１１】トンネル５７の周方向の断面図
【図１２】他の方法で縁切りを行った境界部７１ａ付近の断面図
【図１３】他の方法で縁切りを行った境界部７１ｂ付近の断面図
【図１４】従来のトンネル１０１の周方向の断面図
【図１５】従来のトンネル１０１の軸方向の断面図
【符号の説明】
１、１ａ、１ｂ、３７、５７………トンネル
３………地山
７………一次覆工コンクリート
９、３９、５９………インバートコンクリート
１１、１１ａ、１１ｂ、４１、４１ａ、４１ｂ、６１、６１ａ、６１ｂ………シート
１３、１３ａ、１３ｂ、４３、４３ａ、４３ｂ、６３、６３ａ、６３ｂ………二次覆工コンクリート
２７（２７ａ、２７ｂ）………シート１１（１１ａ、１１ｂ）の端部
３１、３１ａ、３１ｂ、５１、５１ａ、５１ｂ、７１、７１ａ、７１ｂ………境界部
３３、５３、７３………樹脂系塗膜
３５、５５、７５………発泡スチロール
４５、６５………せん断キー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tunnel and a tunnel construction method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a mountain tunnel, a double shell construction method is generally used, which is inexpensive in construction cost. FIG. 14 is a cross-sectional view of the conventional tunnel 101 in the circumferential direction, and FIG. 15 is a cross-sectional view of the conventional tunnel 101 in the axial direction. FIG. 15 is a cross-sectional view taken along line LL in FIG. The tunnel 101 has invert concrete 109.
[0003]
In order to construct the tunnel 101, as shown in FIGS. 14 and 15, first, sprayed concrete is applied to the wall surface excavated from the natural ground 103 to form primary lining concrete 107. Then, the sheet 111 is installed inside the primary lining concrete 107. As the sheet 111, a waterproof sheet is used when there is spring water on the surface of the primary lining concrete 107, and a crack prevention sheet is used when there is no spring water.
[0004]
Invert concrete 109 is placed on the bottom surface of the tunnel 101. The secondary lining concrete 113 is placed inside the sheet 111 in parallel with the placement of the invert concrete 109 or after the placement of the invert concrete 109 using a centle. The invert concrete 109 and the secondary lining concrete 113 are integrated at the joint 105 (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-336382 (FIG. 3)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the invert concrete 109 and the secondary lining concrete 113 are integrated, the secondary lining concrete 113 is joined when shrinking in the circumferential direction of the tunnel 101, that is, in the direction indicated by the arrow K due to temperature shrinkage or drying shrinkage. Since the secondary lining concrete 113 is constrained by the invert concrete 109 in the portion 105, as shown in FIG. 14, a crack 115 in the tunnel axial direction is generated at the top end portion of the secondary lining concrete 113 of the arch portion 117. Once the crack 115 is generated, the secondary lining concrete 113 slides on the back sheet 111 and the shrinkage concentrates on the top end portion of the arch portion 117. In some cases, the width of the crack 115 reaches 1 to 2 mm.
[0007]
In addition, when the secondary lining concrete 113 contracts in the axial direction of the tunnel 101, that is, in the direction indicated by the arrow M, the secondary lining concrete 113 is restrained by the invert concrete 109 at the joint 105, so that FIG. As shown in FIG. 4, a vertical crack 121 is generated in the secondary lining concrete 113 of the side portion 119. If the crack 115 and the crack 121 occur, the secondary lining concrete 113 may peel off from the wall surface of the tunnel 101.
[0008]
The present invention has been made in view of such a problem, and the object of the present invention is not to constrain the secondary lining concrete to invert concrete but to control the cracking of the secondary lining concrete. It is to provide a construction method.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, a first invention is a tunnel in which an edge cutting is provided at a boundary portion between invert concrete and secondary lining concrete, and the edge cutting is an outer periphery of the secondary lining concrete. It is a tunnel characterized by being the edge part of the sheet | seat provided in the surface.
[0010]
In the first invention, as an edge cutting operation at the boundary portion between the invert concrete and the lining concrete, for example, an end portion of a sheet installed outside the lining concrete is sandwiched between the boundary portions. In addition, you may apply | coat the resin-type coating film on the surface of invert concrete. Furthermore, you may install foaming plastic materials, such as a polystyrene foam and a urethane foam, between the resin-type coating film and the edge part of a sheet | seat.
[0011]
As the sheet, a waterproof sheet, a crack prevention sheet, or the like is used. For the resin coating film, for example, MMA (methyl methacrylate) resin, polyurethane resin, polyurea resin, or the like is used. For the foamed plastic material, for example, foamed polystyrene is used.
[0012]
You may provide the shear key formed by deform | transforming each surface in the boundary part of invert concrete and lining concrete. In the shear key, the surface of inverted concrete is deformed into an arbitrary shape by providing irregularities such as a rectangle, a semicircle, and a triangle. The surface of the lining concrete is deformed to mesh with it.
[0013]
1st invention is used for the mountain tunnel etc. which perform secondary lining. In this case, the lining concrete is secondary lining concrete installed inside the primary lining concrete such as shotcrete.
[0014]
The second invention comprises a step of installing invert concrete in a mine excavated in a natural ground, a step of performing edge cutting on the surface of the invert concrete, and a step of installing secondary lining concrete in the mine. The tunnel construction method is characterized in that the edge cutting is an end portion of a sheet provided on an outer peripheral surface of the secondary lining concrete.
[0015]
The second invention is a method for constructing the tunnel of the first invention. In the second invention, as the edge cutting of the boundary portion between the invert concrete and the lining concrete, for example, after the end portion of the sheet provided outside the lining concrete is installed on the surface of the invert concrete, the lining concrete is Install. In addition, after forming a resin-type coating film on the surface of invert concrete, and installing the edge part of a sheet | seat on the surface of a resin-type coating film, you may install lining concrete. Furthermore, a resin-based coating film may be formed on the surface of the invert concrete, the foamed polystyrene is disposed on the surface of the resin-based coating film, and the end portion of the sheet may be installed on the surface of the foamed polystyrene, and then the lining concrete may be installed.
[0016]
You may provide the shear key formed by changing each surface in the boundary part of invert concrete and lining concrete. In order to provide the shear key, the surface is deformed into an arbitrary shape when the inverted concrete is installed. For example, irregularities such as a rectangle, a semicircle, and a triangle are provided on the surface of invert concrete. And lining concrete is installed so that it may mesh with it.
[0017]
The second invention is used when a mountain tunnel for secondary lining is constructed. In this case, the lining concrete is secondary lining concrete installed inside the primary lining concrete such as shotcrete.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. 1 is a sectional view in the axial direction of the tunnel 1, and FIGS. 2 and 3 are sectional views in the circumferential direction of the tunnel 1. 2 is a cross-sectional view taken along A1-A1 in FIG. 1, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along A2-A2 in FIG.
[0019]
As shown in FIG. 3, the tunnel 1 is composed of primary lining concrete 7, invert concrete 9, sheet 11, secondary lining concrete 13, and the like.
[0020]
In order to construct the tunnel 1, as shown in FIG. 1, first, a natural ground 3 is excavated with an excavator (not shown) or the like to form a pit 5. As shown in FIGS. 1 and 2, the primary lining concrete 7 is installed on the arch portion 17 and the side portion 19 of the pit wall 15 using shotcrete or the like, and the invert concrete 9 is installed on the lower portion 21. .
[0021]
Next, the sheet | seat 11 is installed in the inner peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 using a sheet sticking trolley (not shown). At this time, as shown in FIG. 2, the end portions 27 of the sheet 11 are installed at both end portions of the invert concrete 9 on the inner peripheral surface 29 side. For the sheet 11, it is preferable to use a waterproof sheet when there is spring water on the surface of the primary lining concrete 7 and a sheet for preventing cracking when there is no spring water.
[0022]
Next, using a centle or the like (not shown), as shown in FIGS. 1 and 3, the secondary lining concrete 13 is placed along the inner peripheral surface 25 of the sheet 11. The edge part 27 of the sheet | seat 11 is installed as an edge cutting of the boundary part 31 of the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 13. As shown in FIG.
[0023]
As described above, in the first embodiment, since the end portion 27 of the sheet 11 is installed at the boundary 31 between the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 13, the secondary lining concrete 13 is the invert concrete 9. It is not restrained by. Therefore, even if the secondary lining concrete 13 shrinks in the axial direction (direction shown by arrow B in FIG. 1) or the circumferential direction (direction shown by arrow D in FIG. 3) of the tunnel 1 due to drying shrinkage or temperature shrinkage, Cracks do not occur in the secondary lining concrete 13 at the top end portion of the arch portion 17 or the lower portion of the side portion 19.
[0024]
In the first embodiment, when pressure is received from the natural ground 3 in the direction indicated by the arrow C in FIG. 3, the secondary lining concrete 13 near the boundary portion 31 is caused to pass through the tunnel 1 by the pressure of the natural ground 3. There is a possibility of deformation in the inner circumferential direction, and in the worst case, it may be collapsed. Therefore, the first embodiment is applied to the case where the tunnel 1 is constructed in a high-quality ground 3 that does not apply pressure to the secondary lining concrete 13.
[0025]
Next, a second embodiment will be described. FIG. 4 is a sectional view in the circumferential direction of the tunnel 1a of the second embodiment, and FIG. 5 is an enlarged sectional view in the vicinity of the boundary portion 31a. FIG. 5 is an enlarged view of a portion indicated by E in FIG.
[0026]
As shown in FIG. 4, the tunnel 1a is composed of primary lining concrete 7, invert concrete 9, sheet 11a, secondary lining concrete 13a, resin-based coating film 33, and the like.
[0027]
In order to construct the tunnel 1a, the primary lining concrete 7 and the invert concrete 9 are installed as in the construction of the tunnel 1 of the first embodiment.
[0028]
Next, as shown in FIGS. 4 and 5, resin-based coatings 33 are formed on both ends of the invert concrete 9 on the inner peripheral surface 29 side. The material of the resin-based coating film 33 is, for example, MMA (methyl methacrylate) resin, polyurethane resin, polyurea resin, and the like, and is installed by spraying.
[0029]
And the sheet | seat 11a is installed in the internal peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 using a sheet | seat pasting cart (not shown). At this time, the end portion 27 a of the sheet 11 a is installed on the upper surface of the resin-based coating film 33 installed at both end portions on the inner peripheral surface 29 side of the invert concrete 9. As the sheet 11a, it is preferable to use a waterproof sheet when there is spring water on the surface of the primary lining concrete 7, and a sheet for preventing cracking when there is no spring water.
[0030]
Next, using a centle or the like (not shown), the secondary lining concrete 13a is placed along the inner peripheral surface 25a of the sheet 11a. The resin coating film 33 and the end 27a of the sheet 11a are installed as an edge cutting work for the boundary portion 31a between the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 13a.
[0031]
Thus, in 2nd Embodiment, since the resin-type coating film 33 and the edge part 27a of the sheet | seat 11a are installed in the boundary part 31a of the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 11a, 1st The edges of the secondary lining concrete 13a and the inverted concrete 9 can be cut more reliably than in the embodiment. Since the secondary lining concrete 13a is not restrained by the invert concrete 9, even if the secondary lining concrete 13a shrinks in the axial direction or circumferential direction of the tunnel 1 due to drying shrinkage or temperature shrinkage, The secondary lining concrete 13a below the side portion 19 is not cracked.
[0032]
Next, a third embodiment will be described. FIG. 6 is a sectional view in the circumferential direction of the tunnel 1b of the third embodiment, and FIG. 7 is an enlarged sectional view in the vicinity of the boundary portion 31b. FIG. 7 is an enlarged view of a portion indicated by H in FIG.
[0033]
As shown in FIG. 6, the tunnel 1b is composed of a primary lining concrete 7, an inverted concrete 9, a sheet 11b, a secondary lining concrete 13b, a resin-based coating film 33b, a polystyrene foam 35, and the like.
[0034]
In order to construct the tunnel 1b, the primary lining concrete 7 and the inverted concrete 9 are installed as in the construction of the tunnel 1a of the second embodiment.
[0035]
Next, as shown in FIGS. 6 and 7, a resin-based coating film 33 b is formed on both ends of the invert concrete 9 on the inner peripheral surface 29 side. The material of the resin coating film 33b is, for example, MMA (methyl methacrylate) resin, polyurethane resin, polyurea resin, and the like, and is installed by spraying. Furthermore, the polystyrene foam 35 is installed on the upper surface of the resin coating film 33b. The thickness of the expanded polystyrene 35 is about 1 to 5 cm, for example.
[0036]
And the sheet | seat 11b is installed in the internal peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 using a sheet | seat pasting cart (not shown). At this time, the end portion 27 b of the sheet 11 b is installed on the upper surface of the expanded polystyrene 35 installed at both end portions of the invert concrete 9 on the inner peripheral surface 29 side. As the sheet 11b, it is preferable to use a waterproof sheet when there is spring water on the surface of the primary lining concrete 7 and a sheet for preventing cracking when there is no spring water.
[0037]
Next, using a centle or the like (not shown), the secondary lining concrete 13b is placed along the inner peripheral surface 25b of the sheet 11b. The resin-based coating film 33b, the polystyrene foam 35, and the end portion 27b of the sheet 11b are installed as an edge cutting work for the boundary portion 31b between the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 13b.
[0038]
Thus, in 3rd Embodiment, since the resin-type coating film 33b, the polystyrene foam 35, and the edge part 27b of the sheet | seat 11b are installed in the boundary part 31b of the invert concrete 9 and the secondary lining concrete 11b, The edges of the secondary lining concrete 13b and the inverted concrete 9 can be cut more reliably than in the second embodiment. Since the secondary lining concrete 13b is not restrained by the invert concrete 9, even if the secondary lining concrete 13b shrinks in the axial direction or circumferential direction of the tunnel 1 due to drying shrinkage or temperature shrinkage, The secondary lining concrete 13b below the side portion 19 is not cracked.
[0039]
In the third embodiment, other foamed plastic materials such as urethane foam may be used instead of the foamed polystyrene 35.
[0040]
Also in the second and third embodiments, when pressure is applied from the natural ground 3 in the direction indicated by the arrow F in FIG. 4 or the direction indicated by the arrow H in FIG. , 31b near the secondary lining concrete 13a, 13b may be deformed in the inner peripheral direction of the tunnels 1a, 1b. Therefore, the second and third embodiments are applied when the tunnels 1a and 1b are constructed in a high-quality ground 3 that does not apply pressure to the secondary lining concrete 13a and 13b.
[0041]
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 8 is a cross-sectional view of the tunnel 37 in the circumferential direction. As shown in FIG. 8, the tunnel 37 is composed of primary lining concrete 7, invert concrete 39, sheet 41, secondary lining concrete 43, shear key 45, and the like. The shear key 45 includes a shear key 45a on the invert concrete 39 side and a shear key 45b on the secondary lining concrete 43 side.
[0042]
In order to construct the tunnel 37, first, as in the first to third embodiments, the natural ground 3 is excavated with an excavator (not shown) or the like, and the arch part 17 and the side part 19 of the pit wall 15 are excavated. Next, primary lining concrete 7 is installed using shotcrete or the like.
[0043]
Next, invert concrete 39 is installed in the lower part 21 of the pit wall 15. Shear keys 45 a are provided at both ends of the inner peripheral surface 49 of the invert concrete 39. As shown in FIG. 8, the shear key 45 a is, for example, a convex portion having a rectangular cross section formed in a belt shape at the center of the boundary surface 48 a with the secondary lining concrete 43.
[0044]
And the sheet | seat 41 is installed in the internal peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 using a sheet sticking trolley (not shown). At this time, the end portion 47 of the sheet 41 is installed on the surface of the shear key 45a.
[0045]
Next, the secondary lining concrete 43 is placed along the inner peripheral surface 46 of the sheet 41 using a centle or the like (not shown). Shear keys 45 b are provided at both ends of the secondary lining concrete 43. The shear key 45b is, for example, a recess having a rectangular cross section formed in a band shape at the center of the boundary surface 48b with the invert concrete 39. The end portion 47 of the sheet 41 is installed as an edge cutting work for the boundary portion 51 between the invert concrete 39 and the secondary lining concrete 43.
[0046]
Thus, in the fourth embodiment, since the end portion 47 of the sheet 41 is installed at the boundary 51 between the invert concrete 39 and the secondary lining concrete 43, the secondary lining concrete 43 is the invert concrete 39. It is not restrained by. Therefore, even if the secondary lining concrete 43 shrinks in the axial direction or circumferential direction of the tunnel 37 due to drying shrinkage or temperature shrinkage, the secondary lining concrete 43 below the top end portion of the arch portion 17 or the side portion 19 is used. No cracking occurs.
[0047]
In the first to third embodiments, when the natural ground 3 is not of good quality, the secondary lining concrete 13 (13a, 13b) may be deformed by the pressure received from the natural ground 3, In the fourth embodiment, the shear key 45 provided at the boundary 51 between the invert concrete 39 and the secondary lining concrete 43 applies the pressure in the direction indicated by the arrow I that the secondary lining concrete 43 receives from the natural ground 3 to the invert concrete. 39, the deformation of the secondary lining concrete 43 can be avoided.
[0048]
In the fourth embodiment, only the end portion 47 of the sheet 41 is installed at the boundary 51 as the edge cutting, but the edge cutting method is not limited to this. FIG. 9 is a cross-sectional view of the vicinity of the boundary 51a that has been edge-cut by another method, and FIG. 10 is a cross-sectional view of the vicinity of the boundary 51b that has been edge-cut by another method.
[0049]
In the boundary part 51a shown in FIG. 9, the edge cutting of the structure similar to the boundary part 31a (FIG. 5) of 2nd Embodiment is used. In FIG. 9, the resin coating 53 is formed on the surface of the shear key 45 a provided at both ends of the inner peripheral surface 49 of the invert concrete 39. And the edge part 47a of the sheet | seat 41a installed along the inner peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 is arrange | positioned on the upper surface of the resin-type coating film 53, and the secondary lining concrete 43a is set to the inner peripheral surface 46a side of the sheet | seat 41a. To cast.
[0050]
In the boundary part 51b shown in FIG. 10, the edge cutting of the structure similar to the boundary part 31b (FIG. 7) of 3rd Embodiment is used. In FIG. 10, the resin-based coating film 53b is formed on the surface of the shear key 45a provided at both ends of the inner peripheral surface 49 of the invert concrete 39, and the foamed polystyrene 55 is installed on the upper surface of the resin-based coating film 53b. And the edge part 47b of the sheet | seat 41b installed along the inner peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 is arrange | positioned on the upper surface of the resin-type coating film 53b, and the secondary lining concrete 43b is arranged in the inner peripheral surface 46b side of the sheet 41b. To cast.
[0051]
Next, a fifth embodiment will be described. FIG. 11 is a cross-sectional view of the tunnel 57 in the circumferential direction. As shown in FIG. 11, the tunnel 57 is composed of primary lining concrete 7, invert concrete 59, sheet 61, secondary lining concrete 63, shear key 65, and the like. The shear key 65 includes a shear key 65a on the invert concrete 59 side and a shear key 65b on the secondary lining concrete 63 side.
[0052]
In order to construct the tunnel 57, first, as in the fourth embodiment, the natural ground 3 is excavated by an excavator (not shown) or the like, and the arch portion 17 and the side portion 19 of the pit wall 15 are blown. The primary lining concrete 7 is installed using the attached concrete or the like.
[0053]
Next, invert concrete 59 is installed in the lower part 21 of the pit wall 15. Shear keys 65 a are provided at both ends of the inner peripheral surface 69 of the invert concrete 59. As shown in FIG. 11, the shear key 65 a is, for example, a convex portion having a rectangular cross section formed in a band shape inside the boundary surface 68 a with the secondary lining concrete 63 (inner peripheral side of the tunnel 57). .
[0054]
And the sheet | seat 61 is installed in the internal peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 using a sheet sticking trolley (not shown). At this time, the end portion 67 of the sheet 61 is placed on the surface of the shear key 65a.
[0055]
Next, a secondary lining concrete 63 is placed along the inner peripheral surface 66 of the sheet 61 using a centle or the like (not shown). At both ends of the secondary lining concrete 63, shear keys 65b are provided. The shear key 65b is, for example, a recess having a rectangular cross section formed in a band shape outside the boundary surface 68b with the invert concrete 59 (the outer peripheral side of the tunnel 57). The end portion 67 of the sheet 61 is installed as an edge cutting work for the boundary portion 71 between the invert concrete 59 and the secondary lining concrete 63.
[0056]
Thus, also in the fifth embodiment, since the end portion 67 of the sheet 61 is installed at the boundary portion 71 between the invert concrete 59 and the secondary lining concrete 63, the secondary lining concrete 63 is the invert concrete. 59 is not bound. Therefore, even if the secondary lining concrete 63 shrinks in the axial direction or circumferential direction of the tunnel 57 due to drying shrinkage or temperature shrinkage, the secondary lining concrete 63 at the top end portion of the arch portion 17 or the lower portion of the side portion 19 is used. No cracking occurs.
[0057]
Similarly to the fourth embodiment, the shear key 65 provided at the boundary 71 between the invert concrete 59 and the secondary lining concrete 63 is in the direction of arrow J that the secondary lining concrete 63 receives from the natural ground 3. Therefore, the deformation of the secondary lining concrete 63 can be avoided.
[0058]
In the fifth embodiment, only the edge portion 67 of the sheet 61 is installed at the boundary portion 71 as the edge cutting work, but the edge cutting method is not limited to this. FIG. 12 is a cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 71a that is edge-cut by another method, and FIG. 13 is a cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 71b that is edge-cut by another method.
[0059]
In the boundary part 71a shown in FIG. 12, the edge cutting of the structure similar to the boundary part 51a shown in FIG. 9 is used. In FIG. 12, a resin-based coating 73 is formed on the surface of the shear key 65 a provided at both ends of the inner peripheral surface 69 of the invert concrete 59. And the edge part 67a of the sheet | seat 61 installed along the inner peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 is arrange | positioned on the upper surface of the resin-type coating film 73, and the secondary lining concrete 63a is arranged in the inner peripheral surface 66a side of the sheet 61a. To cast.
[0060]
In the boundary part 71b shown in FIG. 13, the edge cutting of the structure similar to the boundary part 51b shown in FIG. 10 is used. In FIG. 13, a resin-based coating film 73b is formed on the surface of a shear key 65a provided at both ends of the inner peripheral surface 69 of the invert concrete 59, and a polystyrene foam 75 is installed on the upper surface of the resin-based coating film 73b. And the edge part 67b of the sheet | seat 61b installed along the inner peripheral surface 23 of the primary lining concrete 7 is arrange | positioned on the upper surface of the polystyrene foam 75, and the secondary lining concrete 63b is laid on the inner peripheral surface 66b side of the sheet 61b. To do.
[0061]
Similar to the sheets 11 (11a, 11b) used in the first to third embodiments, the surface of the primary lining concrete 7 is used for the sheets 41 and 61 used in the fourth and fifth embodiments. It is preferable to use a waterproof sheet when there is spring water and a crack prevention sheet when there is no spring water.
[0062]
The material of the resin-based coating film 53 (53b) and the resin-based coating film 73 (73b) is, for example, MMA (methyl methacrylate) resin, polyurethane resin, polyurea resin, etc., like the resin-based coating film 33 (33b). Installed by spraying. Further, instead of the foamed polystyrene 55 and the foamed polystyrene 75, other foamed plastic materials such as urethane foam may be used. The material thickness is preferably about 1 to 5 cm.
[0063]
In the fourth and fifth embodiments, the invert concrete and the secondary lining concrete are provided with unevenness having a rectangular cross section, and the shear key is formed. However, the shape of the shear key is not limited to this. In addition, the shear key may be formed by providing irregularities such as a semicircular cross section and a triangle. The shear key only needs to have a shape that allows the secondary lining concrete to transmit the pressure in the tunnel inner circumferential direction received from the natural ground to the invert concrete.
[0064]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a tunnel and a tunnel construction method capable of controlling cracking of the secondary lining concrete without restraining the secondary lining concrete to invert concrete.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view in the axial direction of a tunnel 1 FIG. 2 is a sectional view in the circumferential direction of the tunnel 1 FIG. 3 is a sectional view in the circumferential direction of the tunnel 1 FIG. FIG. 5 is an enlarged sectional view in the vicinity of the boundary portion 31a. FIG. 6 is a sectional view in the circumferential direction of the tunnel 1b in the third embodiment. FIG. 7 is an enlarged sectional view in the vicinity of the boundary portion 31b. 8] Cross-sectional view in the circumferential direction of the tunnel 37. [FIG. 9] Cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 51a that has been edge-cut by another method. [FIG. 10] Cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 51b that has been edge-cut by other methods. 11] Cross-sectional view in the circumferential direction of the tunnel 57. [FIG. 12] Cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 71a that has been edge-cut by another method. [FIG. 13] Cross-sectional view in the vicinity of the boundary portion 71b that has been edge-cut by other methods. 14 is a sectional view in the circumferential direction of a conventional tunnel 101. FIG. Sectional view of the direction [Description of symbols]
1, 1a, 1b, 37, 57 ......... Tunnel 3 ......... Mt 7 ... Primary lining concrete 9, 39, 59 ......... Invert concrete 11, 11a, 11b, 41, 41a, 41b, 61 61a, 61b ......... Sheets 13, 13a, 13b, 43, 43a, 43b, 63, 63a, 63b ......... Secondary lining concrete 27 (27a, 27b) ......... Sheet 11 (11a, 11b) End portions 31, 31a, 31b, 51, 51a, 51b, 71, 71a, 71b ......... Boundary portions 33, 53, 73 ......... Resin-based coating films 35, 55, 75 ......... Styrofoam 45, 65 ... ... Shear key

Claims

A tunnel in which edge cutting is provided at a boundary between invert concrete and secondary lining concrete, wherein the edge cutting is an end portion of a sheet provided on an outer peripheral surface of the secondary lining concrete. And tunnel.

The tunnel according to claim 1, wherein the edge cutting work includes an end portion of the sheet and a resin-based coating film.

The tunnel according to claim 2, wherein the edge cutting work includes an end portion of the sheet, the resin-based coating film, and a foamed plastic material.

The tunnel according to claim 1, wherein a shear key formed by deforming the invert concrete and the secondary lining concrete is provided at the boundary portion.

A method for constructing a tunnel comprising : a step of installing invert concrete in a pit excavated in a natural ground; a step of performing edge cutting on the surface of the invert concrete; and a step of installing secondary lining concrete in the mine. There,
The said edge cutting is the edge part of the sheet | seat provided in the outer peripheral surface of the said secondary lining concrete, The construction method of the tunnel characterized by the above-mentioned.

6. The tunnel construction method according to claim 5, wherein the edge cutting process includes an end portion of the sheet and a resin-based coating film.

The tunnel construction method according to claim 6, wherein the edge cutting includes an end portion of the sheet, the resin-based coating film, and a foamed plastic material.

The tunnel according to claim 5, wherein a shear key formed by deforming the invert concrete and the secondary lining concrete is provided at a boundary portion between the invert concrete and the secondary lining concrete. How to build.