JP4058810B2 - データ伝送方法及びデータ受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタル衛星放送により音楽放送を行うシステムに用いて好適なデータ伝送方法及びデータ受信方法に関し、特に、コンテンツとして提供されるデータの保護に係わる。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル衛星放送の普及が進んでいる。ディジタル衛星放送は、既存のアナログ放送に比べて、ノイズに強く、高品質の信号を伝送することが可能である。また、周波数利用効率が向上され、多チャンネル化が図れる。例えば、ディジタル衛星放送では1つの衛星で数百チャンネルを確保することが可能である。このようなディジタル衛星放送では、スポーツ、映画、音楽、ニュース等の専門チャンネルが多数用意されており、これらの専門チャンネルでは、それぞれの専門のコンテンツのプログラムが放映されている。
【0003】
これらの専門チャンネルの中で、音楽チャンネルは、人気のあるチャンネルの1つであり、主に新曲やヒット曲の紹介等を行うプロモーション用の番組が放送されている。
【0004】
従来の音楽チャンネルでは、新曲紹介やヒット曲の番組が動画と音声で送られている。視聴者は、このような音楽チャンネルを見ていて気に入った楽曲があると、紹介されている楽曲のCD(Compact Disc)等を購入して、楽しみたいと考えることがある。また、その楽曲のアーティストの情報や、その楽曲の収められているアルバムの情報を知りたくなることがある。音楽番組を見ていて、その楽曲のアーティストの情報やその楽曲の収められているアルバムの情報を知りたくなったら、その場でその情報が得られ、また、気に入った楽曲があったら、その楽曲のオーディオデータをダウンロードできれば非常に便利である。
【0005】
ところが、従来の音楽チャンネルでは、楽曲に関する動画と音声が一方的に送られるものであり、このような要請には応えられない。
【0006】
そこで、このような問題点を解決するために、音楽チャンネルで放送されている音楽に関する情報を簡単に得ることができると共に、その楽曲データをデータ蓄積装置に簡単にダウンロードできるようにした音楽コンテンツ配信システムが提案されている。
【0007】
このような音楽コンテンツ配信システムでは、著作者の権利の保護を図るためにも、コンテンツを有料化し、その楽曲のデータをダウンロードしたときには、課金を行なう必要がある。
【0008】
ディジタル衛星放送システムでは、図11に示すような課金システムが設けられている。音楽コンテンツ配信システムにおいても、このような課金システムを利用することが考えられる。
【0009】
図11は、ディジタル衛星放送システムで用いられている課金システムを示すものである。図11において、送信側101のエンコーダ111で、映像信号及び音声信号が圧縮符号化される。エンコーダ111で圧縮符号化された映像信号及び音声信号は、マルチプレクサ112に送られる。
【0010】
マルチプレクサ112で、エンコーダ111からの映像信号及び音声信号のパケットと、スクランブル制御システムからのEMM(Entitlement Management Message)データ及び関連情報送出装置からのECM(Entitlement Control Message )データとが多重化される。このようにした多重化された信号は、スクランブラ113で、関連情報送出装置114からの鍵Ksを用いてスクランブルされ、伝送路に送出される。
【0011】
エンコーダ111及び関連情報送出装置114は、番組制御システム115によって制御される。また、スクランブル制御システム133は、全ての契約者情報(カードID、個別鍵や契約種別等)を記憶しており、各契約者の個別鍵を用いてワーク鍵Kwを生成し、関連情報送出装置114に供給する。また、スクランブル制御システム133は、契約情報を視聴情報収集システム135に供給する。
【0012】
伝送路を介して伝送されてきた信号は、受信機102でデスクランブルされ、デコードされることにより、元の映像及び音声信号に復元される。
【0013】
受信機102には、ICカード136を差し込むスロットが設けられている。このICカード136と受信機102とは互いに通信できるように構成されている。このICカード136は、契約者毎の個別鍵やカードIDが記憶されて出荷され、課金及びデスクランブルが行なわれる際に用いられる。
【0014】
課金形態としては、フラット方式の契約とPPV(Pay Per View)方式の契約とがある。PPVでは、一定期間内に視聴されたPPV番組の視聴履歴がICカード136内の不揮発性メモリに記憶される。一定期間内に記憶された視聴履歴データは、受信機102内のモデム117及び電話回線を介して視聴情報収集処理システム135にアップロードされる。こうして、放送曲から契約者宅に視聴料の請求が行なわれる。
【0015】
図12は、受信機102内でのデスクランブル処理を示すものである。デスクランブラには、送信側から送られてきたECMとEMMが入力される。
【0016】
先ず、ICカード136内に記憶されている個別鍵を用いて、第1復号回路121で、受信したEMM内の暗号化されたワーク鍵Kwが解読される。更に、第2復号回路122で、解読されたワーク鍵Kwを用いて、ECM内の暗号化されたスクランブル鍵Ksが解読される。
【0017】
チューナで選局され、復調、誤り訂正された信号は、デスクランブラ123に供給される。デスクランブラ123で、スクランブル鍵Ksを用いて、スクランブルされた映像、音声信号が解読される。
【0018】
EMMデータは頻繁に伝送されるものではなく、新規契約、契約変更時など特定の期間に限って伝送されてくる。受信機102では、ICカード136に記憶されているカードIDと合致しているEMMデータを取り込んで、ICカード136内のEEPROMに記憶する。このEMMデータには、契約タイプ、PPVの番組購入上限、SMS発呼日時、SM発呼金額等のデータが含まれおり、これらのデータに基づいて課金処理が行なわれる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタル衛星放送には、上述のようなPPV方式の契約とがあり、PPV方式では、そのコンテンツが視聴されると、そのコンテンツに対応するイベント毎にその情報がICカードに記録され、このICカードの情報は所定期間毎に電話回線を介して課金サーバに送られ、課金が行なわれる。音楽コンテンツ配信システムでは、上述のPPV方式で課金を行なうことが考えられる。つまり、1つの楽曲を1つのコンテンツと考え、1つの楽曲を受信する毎に、課金することが考えられる。
【0020】
ところが、従来のPPV方式は、映画の番組のように、比較的時間の長いコンテンツを扱っている。このように時間の長いコンテンツでは、1コンテンツを1イベントに対応して処理できるが、音楽データのような時間の短いコンテンツでは、1コンテンツを1イベントに対応させると、イベントの数が膨大になり、現行の課金用のICカードでは情報が溢れてしまい、課金情報を管理できなくなる危険性がある。
【0021】
そこで、同じ楽曲を複数回放送し、この複数回の音楽データに相当するコンテンツを1イベントとして扱うことが考えられる。複数コンテンツを1イベントとすれば、イベントの数が膨大になることはなくなる。
【0022】
ところが、PPV方式では、1イベントが暗号化の単位となるため、複数回分のコンテンツを1イベントとして扱うと、1イベント内の複数のコンテンツが全てデスクランブルされてしまうことになる。このため、ユーザは、1つのコンテンツを複数回に渡って購入できることになり、著作者の保護が図れなくなる可能性がある。
【0023】
したがって、この発明の目的は、1イベントに複数のコンテンツがあるような場合でも、個々のコンテンツの保護が図れるようにしたデータ伝送方法及びデータ受信方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この発明は、番組データおよびコンテンツデータをそれぞれ蓄積し、スクランブルされた番組データとスクランブルされ、番組データと同時に放送されるコンテンツデータとが多重化されたイベントデータ送信
イベントデータを受信し、受信したイベントデータをデスクランブルし、デスクランブルされた番組データおよびコンテンツデータをそれぞれ再生すると共に、購入したコンテンツデータを蓄積するデータ伝送方法であって、
ータのスクランブルの単位とされたイベントデータ内で同一コンテンツデータが複数回繰り返されるデータを送信し、
コンテンツデータを購入する場合に、イベント毎に受信された番組データおよびコンテンツデータをそれぞれデスクランブルし、購入済みステータスからコンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、
コンテンツデータが未だ購入されていないと判断されたら、コンテンツデータ購入して蓄積するとともに、コンテンツデータを購入した後に、購入済みステータスを記憶し、
コンテンツデータが既に購入されていると判断されたら、コンテンツデータの購入を行わないように制御し、
記憶された購入済みステータスに基づいて購入されたコンテンツデータ毎に課金を行うようにしたデータ伝送方法である。
【0025】
この発明は、イベントデータがスクランブルされた番組データとスクランブルされ、番組データと同時に放送されるコンテンツデータとが多重化され、データのスクランブルの単位とされたイベントデータ内で同一のコンテンツデータが複数回繰り返されるイベントデータを受信し、
受信したイベントデータをデスクランブルし、デスクランブルされた番組データおよびコンテンツデータをそれぞれ再生すると共に、購入したコンテンツデータを蓄積するデータ受信方法であって、
コンテンツデータを購入する場合に、イベント毎に受信された番組データおよびコンテンツデータをそれぞれデスクランブルし、購入済みステータスからコンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、
コンテンツデータが未だ購入されていないと判断されたら、コンテンツデータ購入して蓄積するとともに、コンテンツデータを購入した後に、購入済みステータスを記憶し、
コンテンツデータが既に購入されていると判断されたら、コンテンツデータの購入を行わないように制御し、
記憶された購入済みステータスに基づいて購入されたコンテンツデータ毎に課金を行うようにしたデータ受信方法である。
【0026】
イベント内のコンテンツのデータを受信したら、コンテンツのデータを受信したことを示すステータスからコンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、コンテンツのデータが未だに購入されていないと判断されたら、コンテンツのデータの購入を許可すると共に、コンテンツのデータを購入した後に、コンテンツのデータを購入したことを示すステータスを記憶し、コンテンツのデータが既に購入されていると判断されたら、コンテンツの購入を禁止するように制御することにより、1イベントに複数のコンテンツがある場合にも、各コンテンツの保護を図ることができる。
【0027】
そして、このような制御を行なうプログラムを、MHEGスクリプトを使って送ることにより、特別な制御回路を必要とせず、汎用の受信機で対応できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。この発明が適用されたシステムは、ディジタル衛星放送を使用して音楽番組を放送すると共に、この音楽番組と関連するオーディオデータを配信することにより、視聴者が音楽番組を試聴できるようにし、さらに、試聴して気に入った楽曲があった場合に、その場でその楽曲を簡単に購入できるようにしたものである。
【0029】
図1は、この発明が適用された音楽コンテンツ配信システムの全体構成を示すものである。この図に示すように、ディジタル衛星放送の地上局1には、テレビジョン番組素材サーバ6からのテレビジョン番組放送の素材と、楽曲素材サーバ7からの楽曲データの素材と、音声付加情報サーバ8からの音声付加情報と、GUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインタフェース)データサーバ9からのGUIデータとが送られる。
【0030】
テレビジョン番組素材サーバ6は、通常の音楽放送番組の素材を提供するサーバである。このテレビジョン番組素材サーバ6から送られてくる音楽放送の素材は動画及び音声であり、通常の音楽放送番組では、例えば、新曲紹介のプロモーション用の動画と音声が放送されたり、最新のヒット曲のカウントダウンが放送されたりする。
【0031】
楽曲素材サーバ7は、オーディオチャンネルを使用して、オーディオ番組を提供するサーバである。このオーディオ番組の素材は音声のみである。この楽曲素材サーバ7は、複数のオーディオチャンネルのオーディオ番組の素材を地上局1へ送る。各オーディオチャンネルの番組放送では、それぞれ、同一の楽曲が所定の単位時間繰り返して放送される。各オーディオチャンネルは、それぞれ、独立しており、その利用方法は各種のものが考えられる。例えば、1つのオーディオチャンネルでは、最新の日本のポップスの中の推薦曲を所定時間繰り返して放送し、他のオーディオチャンネルでは、最新のアメリカンポップスの中の推薦曲を所定時間繰り返して放送し、さらに他のオーディオチャンネルでは、ジャズの中から推薦曲を所定時間繰り返して放送しても良い。また、同じアーティストの複数の楽曲をそれぞれのオーディオチャンネルに分けて繰り返して放送しても良い。
【0032】
音声付加情報サーバ8は、楽曲素材サーバ7から出力される楽曲の時間情報を提供するものである。
【0033】
GUIデータサーバ9は、配信される楽曲のリストページや各楽曲の情報ページの画面を形成するためのデータ、ジャケットの静止画データを形成するためのデータ、EPG(Electric Program Guide)用の画面を形成するためのデータ等を提供するものである。詳細は後で説明するように、この発明が適用されるシステムでは、画面上のGUIの操作により、配信される楽曲の歌詞やアーティストのコンサート情報等を画面に表示させることができる。また、画面上のGUIの操作により、楽曲の選択、ダウンロードおよびその予約等を行うことができる。GUIデータサーバ9からは、そのためのデータが送られる。なお、このGUIデータには例えばMHEG(Multimedia and Hypermedia Information Coding Experts Group)方式が用いられる。
【0034】
地上局1は前述した、テレビジョン番組素材サーバ6からの音楽番組放送の素材となるビデオデータ及びオーディオデータと、楽曲素材サーバ7からのオーディオチャンネルの素材となるオーディオデータと、音声付加情報サーバからの音声付加情報と、GUIデータサーバ9からのGUIデータとを多重化して送信する。このとき、テレビジョン番組放送のビデオデータは例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式により圧縮され、テレビジョン番組放送のオーディオデータはMPEGオーディオ方式により圧縮される。各オーディオチャンネルのオーディオデータは二つの異なる方式、例えばMPEG2オーディオ方式とATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式により圧縮される。また、これらのデータは多重化の際、キー情報サーバ10からのキー情報を用いて暗号化される。
【0035】
なお、ディジタル衛星放送システムでは、課金契約として、所定期間毎に所定の料金が支払われるフラット方式と、コンテンツが視聴される毎にそのコンテンツに応じて料金が支払われるPPV方式とがある。メインとなるテレビジョン番組は、フラット方式で課金が行なわれ、ダウンロードする音楽データに対して、PPV方式で課金が行なわれる。PPV方式では、1イベントを単位として、スクランブルが行なわれており、音楽データの場合には、1イベント内に同一の音楽データが複数回繰り返して送信される。
【0036】
地上局1からの信号は、衛星2を介して各家庭の受信設備3で受信される。衛星2には複数のトランスポンダが搭載されている。1つのトランスポンダは例えば30Mbpsの伝送能力を有している。各家庭の受信設備3としてはパラボラアンテナ11と、IRD(Integrated Receiver Decoder )12と、ストレージデバイス13と、テレビジョンジョン受像機14とが用意される。
【0037】
パラボラアンテナ11で、衛星2を介して送られてきた信号が受信される。この受信信号がパラボラアンテナ11に取り付けられたLNB(Low Noise Block Downconverter )15で所定の周波数に変換され、IRD12に供給される。
【0038】
IRD12は、受信信号から所定のプログラムの番組を選択し、ビデオデータ及びオーディオデータの復調を行うものである。また、IRD12は、配信される楽曲のリストページや、各楽曲の情報ページや、EPG用の画面を形成する。そして、IRD12の出力はテレビジョンジョン受像機14に供給される。
【0039】
ストレージデバイス13は、ダウンロードされたオーディオデータを保存するためのものである。例えば、ストレージデバイス13としては、MD(Mini Disc )レコーダ/プレーヤ、DAT(Digital Audio Tape)レコーダ/プレーヤ、DVD(Digital Video Disc)レコーダ/プレーヤ等を用いることができる。また、ストレージデバイス13としてパーソナルコンピュータを用い、そのハードディスクやCD−R(CD-Recordable )にオーディオデータを保存することも可能である。
【0040】
IRD12は、例えば電話回線4を介して課金サーバ5と結ばれている。IRD12には、各種情報が記憶されるICカードが挿入される。楽曲のオーディオデータのダウンロードが行われると、その情報がICカードに記憶される。このICカードの情報は、電話回線4を介して、課金サーバ5に送られる。課金サーバ5は、このダウンロード情報から適切な課金を行い、視聴者に請求する。このように、適切な課金を行うことにより、ダウンロードされる楽曲の著作権を保護することができる。
【0041】
このように、この発明が適用されたシステムでは、地上局1は、テレビジョン番組素材サーバ6からの音楽番組放送の素材となるビデオデータおよびオーディオデータと、楽曲素材サーバ7からのオーディオチャンネルの素材となるオーディオデータと、音声付加情報サーバ8からの音声付加情報データと、GUIデータサーバ9からのGUIデータとを多重化して送信している。そして、各家庭の受信設備3でこの放送を受信すると、音楽番組が見られる他、送られてきたGUIデータに基づいてGUI画面が表示される。このGUI画面を見ながら必要な操作を行うと、各楽曲についての情報ページを見ることができ、また、各楽曲についての試聴を行うことができる。さらに、GUI画面を見ながら必要な操作を行うことで、所望の楽曲のオーディオデータをダウンロードして、ストレージデバイス13に記憶することができる。
【0042】
次に、受信設備3における視聴者の操作について、さらに詳細に説明する。各家庭の受信設備3でこの放送を受信すると、テレビジョン受像機14に、図2示すような画面が表示される。画面の左上部のテレビジョン番組表示エリア21Aには、テレビジョン番組素材サーバ6から提供された音楽番組に基づく動画像が表示される。画面の右上部には、オーディオチャンネルで放送されている各チャンネルの楽曲のリスト21Bが表示される。また、画面の左下にはテキスト表示エリア21Cとジャケット表示エリア21Dが設定される。さらに、画面の右側には歌詞表示ボタン22、プロフィール表示ボタン23、情報表示ボタン24、予約録音ボタン25、予約済一覧表示ボタン26、録音履歴表示ボタン27、ダウンロードボタン28が表示される。
【0043】
視聴者は、このリスト21Bに表示されている楽曲名を見ながら、興味のある楽曲を探していく。そして、興味のある楽曲を見つけたら、リモートコマンダの矢印キーを操作してその楽曲にカーソルを合わせた後、IRD12に付属するリモートコマンダのエンターキーを押す。これによって、カーソルを合わせた楽曲を試聴することができる。すなわち、各オーディオチャンネルでは、所定の単位時間中、同一の楽曲が繰り返し放送されているので、テレビジョン番組表示エリア21Aの画面はそのままで、その楽曲のオーディオチャンネルに切り換えられ、その楽曲を聞くことができる。この時、ジャケット表示エリア21Dにはその楽曲のCDジャケットの静止画像が表示される。
【0044】
この状態で歌詞表示ボタン22にカーソルを合わせ、エンターキーを押す(以下、ボタンにカーソルを合わせ、エンターキーを押す操作をボタンを押すという)と、テキスト表示エリア21Cに楽曲の歌詞がオーディオデータと同期したタイミングで表示される。同様に、プロフィール表示ボタン23あるいは情報表示ボタン24を押すと、楽曲に対応するアーティストのプロフィールあるいはコンサート情報等がテキスト表示エリア21Cに表示される。このように、視聴者は、現在どのような楽曲が配信されているのかを知ることができ、各楽曲についての詳細な情報を知ることができる。
【0045】
視聴者は試聴した楽曲を購入したい場合には、ダウンロードボタン28を押す。ダウンロードボタン28が押されると、選択された楽曲のオーディオデータがダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶される。楽曲のオーディオデータと共に、その歌詞データ、アーティストのプロフィール情報、ジャケットの静止画データ等をダウンロードすることもできる。楽曲がダウンロードされる毎にその情報がIRD12内のICカードに記憶される。ICカードに記憶された情報は、例えば1カ月に一度ずつ課金サーバ5に吸い上げられる。これによって、ダウンロードされる楽曲の著作権を保護することができる。
【0046】
また、視聴者はあらかじめダウンロードの予約を行いたい場合には、予約録音ボタン25を押す。このボタンを押すと、GUI画面が切り換わり、予約が可能な楽曲のリストが画面全体に表示される。このリストは1時間単位、1週間単位、ジャンル単位等で検索した楽曲を表示することか可能である。視聴者はこのリストの中からダウンロードの予約を行いたい楽曲を選択すると、その情報がIRD12内に登録される。そして、すでにダウンロードの予約を行った楽曲を確認したい場合には、予約済一覧表示ボタン26を押すことにより、画面全体に表示させることができる。このようにして予約された楽曲は、予約時刻になるとIRD12によりダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶される。
【0047】
視聴者はダウンロードを行った楽曲について確認したい場合には、録音履歴ボタン27を押すことにより、既にダウンロードを行った楽曲のリストを画面全体に表示させることかできる。
【0048】
このように、この発明が適用されたシステムの受信設備3では、テレビジョン受像機14のGUI画面上に楽曲のリストが表示される。そして、このGUI画面上の表示にしたがって楽曲を選択するとその楽曲を試聴することができ、その楽曲の歌詞やアーティストのプロフィール等を知ることができる。さらに、楽曲のダウンロードとその予約、ダウンロードの履歴や予約済楽曲リストの表示等を行うことかできる。
【0049】
以上、説明したように、この発明が適用された音楽コンテンツ配信システムでは、音楽放送番組が配信されると共に、複数のオーディオチャンネルを使用して楽曲のオーディオデータが配信される。そして、配信されている楽曲のリスト等を使用して所望の楽曲を探し、そのオーディオデータをストレージデバイス13に簡単に保存することができる。以下、このようなシステムについて、更に詳述する。
【0050】
図3はこの発明が適用された音楽コンテンツ配信システムにおける地上局1の構成を示すものである。
【0051】
図3において、テレビジョン番組素材登録システム31からの素材データはAVサーバ35に登録される。この素材データはビデオデータとオーディオデータである。AVサーバ35に登録されたデータは、テレビジョン番組送出システム39に送られ、ここでビデオデータは例えばMPEG2方式で圧縮され、オーディオデータは例えばMPEG2オーディオ方式により圧縮されパケット化される。テレビジョン番組送出システム39の出力はマルチプレクサ44に送られる。
【0052】
また、楽曲素材登録システム32からのオーディオデータは、MPEG2オーディオエンコーダ36AおよびATRACエンコーダ36Bに供給され、各々エンコードされた後、MPEGオーディオサーバ40AおよびATRACオーディオサーバ40Bに登録される。MPEGオーディオサーバ40Aに登録されたMPEGオーディオデータは、MPEGオーディオ送出システム43Aに送られ、ここでパケット化された後、マルチプレクサ44に送られる。ATRACオーディオサーバ40Bに登録されたATRACデータは、ATRACオーディオ送出システム43Bに4倍速ATRACデータとして送られ、ここでパケット化された後、マルチプレクサ44に送られる。
【0053】
さらに、音声付加情報登録システム33からの音声付加情報は、音声付加情報データベース37に登録される。音声付加情報データベース37に登録された音声付加情報は、音声付加情報送出システム41に送られ、ここでパケット化された後、マルチプレクサ44に送られる。
【0054】
また、GUI用素材登録システム34からのGUIデータは、GUI素材データベース38に登録される。GUI素材データベース38に登録されたGUI素材データは、GUIオーサリングシステム42に送られ、ここでGUI用の画面のデータが処理され、パケット化された後、マルチプレクサ44に送られる。ここで、GUI素材データにはジャケットの静止画情報、楽曲の歌詞情報、アーティストのコンサート情報等が含まれるが、静止画情報は例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮された640×480ピクセル、歌詞情報は例えば800文字以内のテキストデータとされ、それぞれパケット化される。
【0055】
マルチプレクサ44においては、テレビジョン番組送出システム39からのビデオパケットおよびオーディオパケットと、MPEGオーディオ送出システム43Aからのオーディオパケットと、ATRACオーディオ送出システム43Bからの4倍速オーディオパケットと、音声付加情報送出システム41からの音声付加情報パケットと、GUIオーサリングシステム42からのGUIデータパケットとが時間軸多重化されると共に、キー情報サーバ10(図1)からのキー情報を用いて暗号化される。
【0056】
マルチプレクサ44の出力は電波送出システム45に送られ、ここで誤り訂正符号の付加、変調、および周波数変換等の処理を施された後、アンテナから衛星2に向けて送信される。
【0057】
図4は地上局1から送信されるデータの一例を示すものである。なお、この図に示す各データは実際には時間軸多重化されている。図4に示すように、時刻t1 から時刻t2 の間が1つのイベントとされ、時刻t2から次のイベントとされる。イベントとは楽曲のラインナップを変える単位であって、30分または1時間を単位とするのが普通である。例えば、最新ヒット曲のトップ20の20位から11位を先のイベントで放送し、10位から1位を後のイベントで放送すること等が考えられる。そして、このイベントが暗号化の単位となっている。
【0058】
図4に示すように、時刻t1 から時刻t2 のイベントでは、通常の動画の番組放送で、所定の内容A1を有する音楽番組が放送されている。また、時刻t2 から始まるイベントでは、所定の内容A2を有する音楽番組が放送されている。この通常の音楽番組で放送されているのは、動画と音声である。
【0059】
オーディオチャンネルは、例えば、チャンルCH1からCH10の10チャンネル分用意される。このとき、各オーディオチャンネルCH1、CH2、CH3、・・・CH10では、1つのイベントの間、同一の楽曲が繰り返して送信される。すなわち、時刻t1 から時刻t2 のイベントでは、オーディオチャンネルCH1では、楽曲B1が繰り返して送信され、オーディオチャンネルCH2では楽曲C1が繰り返して送信され、以下、同様にオーディオチャンネルCH10では楽曲K1が繰り返して送信される。時刻t2から始まるイベントでは、オーディオチャンネルCH1では、楽曲B2が繰り返して送信され、オーディオチャンネルCH2では楽曲C2が繰り返して送信され、以下、同様にオーディオチャンネルCH10では楽曲K2が繰り返して送信される。これは、MPEGオーディオチャンネルおよび4倍速ATRACオーディオチャンネルに共通である。
【0060】
つまり、図4において、MPEGオーディオチャンネルと4倍速ATRACオーディオチャンネルのチャンネル番号である( )内の数字が同じものは同じ楽曲に関するものである。また、音声付加情報のチャンネル番号である( )内の数字は、同じチャンネル番号を有するオーディオデータに付加されている音声付加情報である。さらに、GUIデータとして伝送される静止画データやテキストデータも各チャンネル毎に形成される。これらのデータはMPEG2のトランスポートパケット内で時分割多重化されて送信され、IRD12内では各データパケットのヘッダ情報を用いて再構築される。
【0061】
次に、各家庭の受信設備3について説明する。図1に示したように、各家庭の受信設備としては、パラボラアンテナ11と、IRD12と、ストレージデバイス13と、テレビジョン受像機14とが用意される。ここではIRD12として、図5Aに示すように、アナログオーディオ出力端子Aoutと、光ケーブルでオーディオデータを送るIEC958等のディジタルオーディオ出力端子Doutと、IEEE1394等のディジタルインタフェース端子Difとを備えている。したがって、ストレージデバイス13としては、アナログオーディオ入力端子Ainしか備えていないもの、IEC958等のPCMオーディオ入力端子Dinを備えているもの、IEEE1394等の双方向ディジタルインタフェース端子Difを備えているものを接続することができる。
【0062】
図5Bに示すように、ストレージデバイスとしてアナログオーディオ入力端子Ainしか備えていないストレージデバイス13Aが用いられた場合には、IRD12のアナログ出力端子Aoutと、ストレージデバイス13Aのアナログ入力端子Ainとがアナログケーブルにより接続される。また、図5Cに示すように、ストレージデバイスとしてIEC958等のPCMオーディオ入力端子Dinを備えているストレージデバイス13Bが用いられた場合には、IRD12のディジタル出力端子Doutとストレージデバイス13Bのディジタル入力端子Dinとの間が例えばIEC958の光ファイバで接続される。さらに、図5Dに示すように、ストレージデバイスとしてIEEE1394等の双方向ディジタルインタフェース端子Difを備えているストレージデバイス13Cが用いられた場合には、IRD12のディジタルインタフェース端子Difとストレージデバイス13Cのディジタルインタフェース端子Difとの間がディジタルインタフェースケーブルで接続される。
【0063】
図5Bに示すように、ストレージデバイスとしてディジタル入力端子を有していないものを用いた場合には、ダウンロードされたMPEGオーディオデータは、IRD12内でMPEG2のデコード処理を施され、さらにD/A変換されて、アナログのオーディオ出力端子Aoutから出力される。そして、IRD12からアナログケーブルを介してストレージデバイス13Aに送られる。なお、この場合、IRD12とストレージデバイス13Aとの間に、赤外線等の無線通信、あるいはケーブルによる有線通信を用いて制御信号のやりとりを行い、接続関係の確認やダウンロード動作の確認を行うように構成することも可能である。
【0064】
図5Cに示すように、ストレージデバイスとしてPCMオーディオ入力端子Dinを備えているストレージデバイス13Bが用いられた場合には、ダウンロードされたMPEGオーディオデータは、IRD12内でMPEG2のデコード処理を施され、IRD12からPCMオーディオデータで出力される。そして、IRD12から、例えばIEC958の光ケーブルを介してストレージデバイス13Bに送られる。この場合も、IRD12とストレージデバイス13Aとの間に、赤外線等の無線通信、あるいはケーブルによる有線通信を用いて制御信号のやりとりを行い、接続関係の確認やダウンロード動作の確認を行うように構成することも可能である。
【0065】
図5Dに示した場合の具体例として、IEEE1394等の双方向ディジタルインタフェース端子Difを備えているMDレコーダ/プレーヤがストレージデバイスとして用いられた場合には、ダウンロードされた4倍速ATRACデータは、そのままIRD12から、例えばIEEE1394のディジタルインタフェースケーブルを介してストレージデバイスに送られる。
【0066】
このように、ストレージデバイス13として使用される機器としては、アナログ入力のもの、PCMオーディオデータを入力するもの、ATRACのデータを入力するのものの3系統のものがあり得る。
【0067】
図6はIRD12の構成の一例を示すものである。このIRD12は外部端子あるいはインタフェースとして、入力端子T1、アナログビデオ出力端子T2、アナログオーディオ出力端子T3,T4、光ディジタル出力インタフェース59、IEEE1394インタフェース60、マンマシンインタフェース61、ICカードスロット62、およびモデム63を備えている。
【0068】
入力端子T1に入力された受信信号はチューナー51に供給される。チューナー51で、制御用CPU(Central Processing Unit )58からの設定信号に基づい、受信信号の中から所定の搬送波周波数の信号が選択される。そして、この受信信号がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying )復調され、更に、誤り訂正処理が施されて、MPEGトランスポートストリームが出力される。
【0069】
チューナー51の出力は、デスクランブラ52に供給される。デスクランブラ52には、受信されたECMデータ及びEMMデータが入力されると共に、ICカード65に記憶されているデスクランブル用の鍵データがICカードスロット62と制御用CPU58とを介して入力される。デスランブラ53は、この受信されたECMデータ及びEMMデータと、ICカード65の鍵データを用いて、MPEGトランスポートストリームのデスクランブルを行なう。デスクランブルされたMPEGトランスポートストリームはトランスポートIC53に送られる。
【0070】
トランスポートIC53は、CPU58からの指令に基づいて、デスクランブラ52からのストリームの中から、所望のパケットを分離するものである。伝送パケットには、ヘッダ部にパケット識別子(PID)が設けられる。このPIDに基づいて、所望のパケットが抽出され、このパケットがMPEGオーディオデコーダ54、MPEGビデオデコーダ55に送られる。
【0071】
映像信号のパケットは、MPEGビデオデコーダ55に送られる。音声信号のパケットは、MPEGオーディオデコーダ54に送られる。
【0072】
MPEGビデオデコーダ55は、トランスポートIC53からの映像信号のパケットを受け取り、MPEG2方式のデコード処理を行なって、データ圧縮前のビデオデータを形成する。このビデオデータは、NTSC変換回路57に供給され、NTSC変換回路57で、MPEGビデオデコーダ55でデコードされたビデオデータがコンポジットビデオ信号に変換され、アナログ信号に変換される。このNTSC変換回路57の出力がアナログビデオ出力端子T2からテレビジョン受像機14へ出力される。
【0073】
MPEGオーディオデコーダ54は、トランスポートIC53からの映像信号のパケットを受け取り、MPEG方式の音声デコード処理を行なって、データ圧縮前のオーディオデータを形成する。デコードされたオーディオデータは、DAコンバータ56でアナログオーディオ信号に変換された後、アナログオーディオ出力端子T3からテレビジョン受像機14へ出力される。また、オーディオデコーダ54でデコードされたオーディオデータは、光ディジタル出力インターフェース59に送られる。
【0074】
受信信号の搬送波周波数の設定は、視聴者がリモコン64から入力したチャンネル設定信号に基づいて行なわれる。所望のチャンネルの番組を設定する時には、NIT(Network Information Table )を参照することにより、チューナー51の受信周波数が所定の搬送波周波数に設定される。そして、その搬送波周波数でのチャンネルに関する情報であるPAT(Program Association Table )のパケットを参照して、所望のチャンネルに関する情報であるPMT(Program Map Table )のPIDのパケットが抽出される。このPMTを参照することにより、所望のチャンネルの映像、音声、付加データのパケットのPIDが得られる。
【0075】
更に、PMTには、このチャンネルに関連するサブチャンネルがある場合には、このサブチャンネルのPMTを記述できる。このサブチャンネルのPMTが記述されている場合には、このサブチャンネルのPMTのPIDのパケットが抽出され、このサブチャンネルのPMTを参照することにより、所望のサブチャンネルのデータのパケットのPIDが得られる。
【0076】
CDのジャケット等の静止画や、歌詞やアーチストの情報等のGUIデータは、MHEG5方式に基づいて送られている。静止画像、音声等のモノメディアは、表示手順(ファイル情報、リンク情報、時刻情報、イベント)等を示すスクリプトと共にMHEG5のコンテンツが作成される。作成されたコンテンツは、DSM−CC(Digital Storage Media-Command and Control )のフォーマットで伝送される。
【0077】
図2に示した画面上で楽曲のリスト21Bから楽曲が選択され、その楽曲のオーディオデータを試聴する場合には、選択された楽曲のオーディオデータがトランスポートIC53において抽出され、MPEGオーディオデコーダ54でデコードされ、DAコンバータ56でディジタル/アナログ変換された後、スイッチSW1を通ってアナログオーディオ出力端子T3からテレビジョン受像機14へ出力される。
【0078】
この時、視聴者はリモコン64を用いて、前述した各種操作を行うと、マンマシンインタフェース61から制御用CPU58へ送られる。制御用CPU58は視聴者の操作に応じてGUIデータを処理する。
【0079】
例えば歌詞ボタン22が押された場合には、付加データとして送られてきた歌詞のテキストデータがMPEGビデオデコーダ55に供給される。そして、OSD(On Screen Display )機能を利用して画像データとされ、NTSC変換ブロック57でコンポジットビデオ信号とされ、アナログビデオ出力端子T2からテレビジョン受像機へ出力される。これによって、テレビジョン受像機14のスピーカから楽曲の音声が流れると同時に、その音声と同期して、画面のテキスト表示エリア21Cに歌詞が表示される。
【0080】
図2に示した画面上でダウンロードボタン28が押され、楽曲のオーディオデータをダウンロードする際には、このダウンロードボタン28に対応するサブチャンネルに設定される。このメインチャンネルのPMTを参照して、指定されたサブチャンネルのPMTを抽出するためのPIDが指定される。そして、サブチャンネルのPMTから、サブチャンネルで送られるMPEG方式で圧縮されたオーディオ、ATRACで圧縮されたオーディオデータ、付加データのPIDが指定される。
【0081】
このサブチャンネルのPIDを参照して、トランスポートIC53から、MPEG方式で圧縮されたオーディオデータ、ATRACで圧縮されたオーディオデータ、付加でータが抽出される。
【0082】
IEEE1394インタフェース60にIEEE1394対応のストレージデバイスが接続されている場合には、トランスポートIC53において、4倍速ATRACデータが選択され、IEEE1394インタフェース60を介してそのままストレージデバイスに送出される。
【0083】
光ディジタル出力インタフェース59にIEC958対応機器が接続されている場合には、トランスポートIC53においてMPEGオーディオデータが選択され、このMPEGオーディオデコーダ54でデコードされた後、光ディジタル出力インタフェース59を介してストレージデバイスに送出される。そして、アナログオーディオ出力端子T4にストレージデバイスが接続されている場合には、MPEGオーディオデータが選択され、MPEGオーディオデコーダ54でデコードし、さらにDAコンバータ56でアナログ化した後、ストレージデバイスに送出される。
【0084】
この衛星放送には、課金形態としては、フラット契約とPPV契約とがある。フラット契約は、特定チャンネルに対して1カ月単位で料金設定されるものであり、これには、チャンネル単位に契約するものと、複数のチャンネルパッケージにして契約するものがある。PPVは、番組単位に料金が設定されるのであり、これは、事前に申し込みをするものと、即時に購入できるものがある。このような音楽コンテンツ配信サービスでは、メインとなるチャンネルはフラット契約の形態とされ、音楽データのダンウロードは、PPVの契約で行なわれる。このような有料チャンネルの受信処理は、図7及び図8に示すようにして行なわれる。
【0085】
先ず、契約時に、CAT(Condition Access Table)が受信され、このCATから、限定受信方式の識別と契約情報等の個別情報であるEMM(Entitlement Management Message)のパケットのPIDが得られる(ステップS1)。ICカード65内の個別IDと一致する自分宛のEMMが受信され(ステップS2)、このEMMがICカード65に送られ、契約内容がICカード65内に記憶される(ステップS2)。
【0086】
PPV購入が決定されると(ステップS4)、ICカード65内の契約タイプがチェックされる(ステップS5)。この契約タイプから、契約が結ばれているか否かがチェックされ、契約が結ばれていなければ、購入禁止とされる(ステップS6)。
【0087】
所望のチャンネルを選択し、PMTを取得することにより、ECMのPIDが得られる。このECM(Entitlement Control Message )が受信され、ICカード65に送られる。なお、ECMは、暗号化されたデスクランブルキーである。ECM内のコンテンツの料金情報PPV_feeが抜き出され(ステップS7)、この料金情報PPV_feeと視聴合計料金との和が超過視聴Over_view以下か否かが判断される(ステップS8)。超過視聴Over_viewを越えたら、購入禁止とされる(ステップS6)。超過視聴Over_viewを越えていなければ、ECM内のservice_idとevent_idと最新視聴合計料金とがICカード65に記憶される(ステップS9)。そして、ICカード65から、デスクランブルキーが返される。デスクランブラ52に、デスクランブルするコンポーネントのPIDとキーが設定され、所望の番組の各コンポーネントがデスクランブルされる(ステップS10)。
【0088】
上述のようなPPVによるスクランブルは、通常、1コンテンツを1イベントとして扱っているが、音楽データのような比較的短いコンテンツでは、1コンシンツ1イベントにすると、イベント数が膨大になり、ICカード65が直ぐに溢れてしまう。
【0089】
そこで、同じ曲を複数回送信し、複数回のコンテンツを1イベントとして扱うようにしている。このように、複数回のコンテンツを1イベントとして扱ったときにも、各コンテンツ毎の保護を図れるように、図9にフローチャートで示すような処理が行なわれる。
【0090】
図9において、メインチャンネルのテレビジョン番組を受信している間に、プログラムは、MHEGのスクリプトで送られてくる。このスクリプトが受信される(ステップS21)。
【0091】
メインチャンネルのテレビジョン番組が受信され、その番組の音声データが音声出力としモニタされる(ステップS22)。そして、ダウンロード用のサブチャンネルが視聴されるか否かが判断される(ステップS23)。
【0092】
サブチャンネルが視聴されると判断されたら、サブチャンネルが所定のプレビュー時間(例えば、30秒)の範囲だけデスクランブルされる(ステップS24)。そして、音声出力がサブチャンネルに切り換えられる(ステップS25)。これにより、サブチャンネルの音声がモニタされる(ステップS26)。
【0093】
サブチャンネルの音声がモニタされている間に、サブチャンネルのデータをダウンロードするか否かが判断される(ステップS27)。サブチャンネルのデータをダウンロードしなけばれ、所定のプレビュー時間が経過したか否かが判断される(ステップS28)。所定のプレビュー時間が経過していなければ、ステップS26にリターンされ、サブチャンネルの音声のモニタが続けられる。所定のプレビュー時間が経過したら、ステップS22にリターンされる。
【0094】
ステップS23で、サブチャンネルが視聴されないと判断されたときには、サブチャンネルをダウンロードするか否かが判断される(ステップS29)。サブチャンネルをダウンロードしなければ、ステップS22にリターンされる。
【0095】
ステップS29で、サブチャンネルをダウンロードすると判断されたら、購入済ステータスから、このサブチャンネルの購入は始めてか否かが判断される(ステップS30)。購入済ステータスから、始めての購入ではないと判断されたら、「この曲は購入済です」というメッセージが表示され(ステップS31)、ステップS22にリターンされる。
【0096】
ステップS30で、購入済ステータスから、このサブチャンネルの購入は始めてであると判断されたら、1曲の先頭であるか否かが判断され(ステップS32)、1曲の先頭になったらにサブチャンネルの音声がモニタされる(ステップS33)。そして、1曲分のデータが終了したか否かが判断され(ステップS34)、1曲分のデータの終了まで、サブチャンネルの音声のモニタが続けられる。
【0097】
1曲分のデータの受信が終了したら、1曲分のデータが正しく受信できたか否かが判断され(ステップS35)、正しく受信できていなければ、ステップS32に戻り、再び、サブチャンネルの音声がモニタされる。ステップS35で正しく受信できた判断されたら、MHEGスクリプトからCPU58のレジデトスプログラムに処理が渡され、この曲を既に購入していることを示す購入済ステータスがCPU58に対するメモリ又はICカード65に記録され(ステップS36)、ステップS22にリターンされる。
【0098】
上述のフローチャートに示すような処理を行なうと、図10に示すような音声出力が得られる。すなわち、図10A及び図10Bに示すようにメインとなるテレビジョンの映像及び音声が送られており、このメインチャンネルのイベント長がTAであるとする。そして、サブチャンネルでは、図10Cに示すようなMPEGオーディオデータと、図10Dに示すようなATRACのオーディオデータが送られ、図10Eに示すように音声付加情報が送られているとする。
【0099】
図10Fは、出力されるオーディオデータを示すものである。図10Fに示すように、操作が行なわれていないときには、メインとなるテレビジョン放送の音声(図10B)が出力されている。
【0100】
時点t11では、楽曲が選択されてエンターキーが押されると、所定のプレビュー時間TCだけ、MPEGオーディオデータ(図10C)が出力される。そして、この所定のプレビュー時間が経過すると、メインとなるテレビジョン放送の音声に戻る。
【0101】
時点t12で、ダウンロードボタン28が押されると、購入済ステータスから、このMPEGオーディオデータが未だに購入されていなければ、次のMPEGオーディオデータの先頭となる時点t13からオーディオデータの終了となるt14まで、MPEGオーディオデータが出力される。そして、1曲分のデータが受信されると、購入済であることを示すステータスが記録され、メインとなるテレビジョンの音声に切り換えられる。
【0102】
このように、1曲分のデータが受信されたら、データが購入済であることを示すステータスを記録し、このステータスからデータ購入済であると判断されると、メインとなるテレビジョンの音声に切り換えられるように処理することにより、1つのイベント内に複数のコンテンツのデータがある場合にも、再生できるコンテンツのデータは1回のみとなり、各コンテンツのデータを保護することができるようになる。
【0103】
なお、この場合、メインとなるテレビジョン放送と、サブプログラムとなるダウンロード用のデータとは、完全に独立したプログラムを構成している。したがって、メインとなるプログラムのイベント長TAと、各サブプログラムでのイベント長TBとは、完全に、独立して設定することが可能である。
【0104】
また、上述の例では、MPEGのオーディオデータのダウンロードについて説明したが、ATRAC(図10D)のデータの場合にも、ATRACの1曲分のデータが受信されたら、データが購入済であることを示すステータスを記録し、このステータスからデータ購入済であると判断されると、メインとなるテレビジョンの音声に切り換えられるように処理することで、同様にコンテンツのデータを保護することができる。
【0105】
【発明の効果】
この発明によれば、イベント内のコンテンツのデータを受信したら、コンテンツのデータを受信したことを示すステータスからコンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、コンテンツのデータが未だに購入されていないと判断されたら、コンテンツのデータの購入を許可すると共に、コンテンツのデータを購入したら、上記コンテンツのデータを購入したことを示すステータスを記憶し、コンテンツのデータが既に購入されていると判断されたら、コンテンツの購入を禁止するように制御することにより、1イベントに複数のコンテンツがある場合にも、各コンテンツの保護を図ることができる。
【0106】
そして、このような制御を行なうプログラムを、MHEGスクリプトを使って送ることにより、特別な制御回路を必要とせず、汎用の受信機で対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された音楽コンテンツ配信システムの一例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したシステムにおけるテレビジョン受像機に表示される画面の一例を示す図である。
【図3】図1に示したシステムにおける送信側の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1に示したシステムにおいて送信されるデータの一例の構造を示す図である。
【図5】図1に示したシステムにおけるIRDとストレージデバイスとの接続関係を示す説明図である。
【図6】図1に示したシステムにおけるIRDの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】契約変更時の課金処理の説明に用いるフローチャートである。
【図8】PPVの課金処理の説明に用いるフローチャートである。
【図9】コンテンツのデータ購入時の処理を示すフローチャートである。
【図10】図9に示した処理でコンテンツを購入した場合の説明に用いる略線図である。
【図11】従来の課金方法の説明に用いるブロック図である。
【図12】従来の課金方法における受信機側の処理の説明に用いるブロック図である。
【符号の説明】
3・・・受信設備,12・・・IRD,13・・・ストレージデバイス,14・・・テレビジョン受像機,

Claims (4)

  1. 番組データおよびコンテンツデータをそれぞれ蓄積し、スクランブルされた上記番組データとスクランブルされ、上記番組データと同時に放送される上記コンテンツデータとが多重化されたイベントデータ送信
    上記イベントデータを受信し、受信したイベントデータをデスクランブルし、デスクランブルされた上記番組データおよび上記コンテンツデータをそれぞれ再生すると共に、購入した上記コンテンツデータを蓄積するデータ伝送方法であって、
    ータのスクランブルの単位とされた上記イベントデータ内で同一の上記コンテンツデータが複数回繰り返されるデータを送信し、
    記コンテンツデータを購入する場合に、イベント毎に受信された上記番組データおよび上記コンテンツデータをそれぞれデスクランブルし、購入済みステータスから上記コンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、
    上記コンテンツデータが未だ購入されていないと判断されたら、上記コンテンツデータ購入して蓄積するとともに、上記コンテンツデータを購入した後に、上記購入済みステータスを記憶し、
    上記コンテンツデータが既に購入されていると判断されたら、上記コンテンツデータの購入を行わないように制御し、
    記憶された上記購入済みステータスに基づいて購入された上記コンテンツデータ毎に課金を行うようにしたデータ伝送方法
  2. 上記送信装置は、上記コンテンツデータとともにGUIデータと該GUIデータの表示手順を示すスクリプトを送り、
    上記受信装置は、上記スクリプトを受信し、上記スクリプトに基づいて上記GUIデータの表示を行うようにした請求項1に記載のデータ伝送方法
  3. イベントデータがスクランブルされた番組データとスクランブルされ、上記番組データと同時に放送されるコンテンツデータとが多重化され、データのスクランブルの単位とされた上記イベントデータ内で同一の上記コンテンツデータが複数回繰り返されるイベントデータを受信し、
    受信した上記イベントデータをデスクランブルし、デスクランブルされた上記番組データおよび上記コンテンツデータをそれぞれ再生すると共に、購入した上記コンテンツデータを蓄積するデータ受信方法であって、
    記コンテンツデータを購入する場合に、イベント毎に受信された上記番組データおよび上記コンテンツデータをそれぞれデスクランブルし、購入済みステータスから上記コンテンツのデータが既に購入されたか否かを判断し、
    上記コンテンツデータが未だ購入されていないと判断されたら、上記コンテンツデータ購入して蓄積するとともに、上記コンテンツデータを購入した後に、上記購入済みステータスを記憶し、
    上記コンテンツデータが既に購入されていると判断されたら、上記コンテンツデータの購入を行わないように制御し、
    記憶された上記購入済みステータスに基づいて購入された上記コンテンツデータ毎に課金を行うようにしたデータ受信方法
  4. 上記コンテンツのデータとともにGUIデータと該GUIデータの表示手順を示すスクリプトを受信し、
    上記スクリプトに基づいて上記GUIデータの表示を行うようにした請求項3に記載のデータ受信方法
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