JP4054697B2

JP4054697B2 - Constipation improving agent

Info

Publication number: JP4054697B2
Application number: JP2003061379A
Authority: JP
Inventors: 直幸守屋; ▲祐▼生子守屋; 健司鈴木
Original assignee: Aureo Co Ltd
Current assignee: Aureo Co Ltd
Priority date: 2003-03-07
Filing date: 2003-03-07
Publication date: 2008-02-27
Anticipated expiration: 2023-03-07
Also published as: JP2004269407A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、β−グルカン、特にβ−１，３−１，６−グルカンを含むアウレオバシジウム属に属する菌の培養物と乳酸菌の菌体とを有効成分として含有する便秘改善剤及びそれを含有する飲食品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌（通称、黒酵母）が産生するβ−１，３−１，６−グルカンは、免疫増強作用、抗腫瘍活性、ガン細胞増殖抑制作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、コレステロール低下作用、抗血栓作用、食物繊維作用、血圧降下作用、血糖降下作用、肝機能亢進等の様々な生理活性を有していることが知られており、機能性素材として利用されている。
【０００３】
例えば、上記β−１，３−１，６−グルカンを食品や医薬品用途、特に便秘の予防・改善のために用いた例として、下記特許文献１には、不完全菌黒色菌科アウレオバシジウム（Aureobacidium）属の菌（微工研寄託No.４２５７号）が産生する多糖を主成分とする整腸剤その他の医薬が開示されている。
【０００４】
また、下記特許文献２には、フラクトオリゴ糖とβ−１，３−１，６グルカンを主成分とする飲食品の製造方法が開示されており、この飲食品は、健康維持飲料（腸内ビフィズス菌の増殖、便秘防止、免疫増強）、整腸剤等に利用できる旨記載されている。
【０００５】
また、下記特許文献３には、β−１，３−１，６−グルカン及びリンゴ抽出物を含有する組成物が開示されており、この組成物が飲料や皮膚塗布剤として有用である旨、該飲料には、各種アレルギー症状の低減効果、免疫異常疾患の改善効果、がん抑制効果、血管障害疾患の改善効果、ウイルス性疾患の改善効果、泌尿器系疾患の改善効果、便秘、下痢等の消化器系疾患の改善効果が期待できる旨記載されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開昭５７−１４９３０１号公報
【特許文献２】
特公平５−４０６３号公報
【特許文献３】
特開２００２−３３５９２６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌の培養液に含まれるβ−１，３−１，６−グルカンの濃度は低濃度（通常、０．２％（ｗ／ｖ）前後、高くても０．５〜０．６％（ｗ／ｖ））であるため、上記特許文献２に記載されているように培養液をそのまま利用する場合は、比較的大量に摂取しなければ十分な生理活性が期待できないという問題があった。
【０００８】
また、β−１，３−１，６−グルカン濃度を高めるために、上記特許文献１に記載されているように精製を行った場合は、精製コストがかかるだけでなく、精製工程で培養液中に含まれる他の有用成分（例えば、β−グルカンの吸収を助ける成分であるリン、カリウム、マグネシウム、ビタミンＣ、オレイン酸、リノール酸等）が失われてしまうという問題があった。
【０００９】
一方、上記特許文献３には、アウレオバシジウム（Aureobacidium）属の微生物の培養液に、ビフィズス活性を補完する目的で、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシルシュクロース、キシロオリゴ糖、キトサン、グリコマクロペプチド、小麦ファイバー、コーンファイバー、大豆オリゴ糖、ヘミセルロース又は大豆ペプチド等を配合できることが記載されているが、上述したように培養液中のβ−１，３−１，６−グルカン含量が低いので、上記のような成分を併用しても、十分な便秘改善効果はあまり期待できない。
【００１０】
したがって、本発明の目的は、アウレオバシジウム属（Aureobacidium sp.）に属する菌の培養液に含まれる様々な有用成分を損なうことなく利用でき、優れた便秘改善効果を有し、更には免疫賦活効果等も期待できる便秘改善剤及びそれを含有する飲食品を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の便秘改善剤は、アウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 ）（ FERM P-19213 ）を培養して得られるβ−１，３−１，６−グルカンを含む培養物と、乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis）菌体とを有効成分として含有することを特徴とする。
【００１２】
本発明の便秘改善剤は、アウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 ）（ FERM P-19213 ）を培養して得られるβ−１，３−１，６−グルカンを含む培養物をそのまま用いるので、該培養物に含まれるβ−１，３−１，６−グルカン以外の様々な有用成分も損なうことなく利用することができる。そして、該培養物に乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcusfaecalis）菌体を配合しているので、これらの成分の相乗効果により、優れた便秘改善効果だけでなく、免疫賦活効果等も期待できる。
【００１３】
本発明の便秘改善剤においては、アウレオバシジウムプルランス M-1（Aureobasidium pullulansM-1）（FERM P-19213）を用いるので、より生理活性の高いβ−１，３−１，６−グルカンを得ることができる。
【００１４】
また、固形分中に、前記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で１〜４０質量％含有し、かつ前記乳酸菌菌体を４〜９５質量％含有することが好ましい。
【００１５】
更に、前記培養物は、固形分中にβ−１，３−１，６−グルカンを１質量％以上含むものであることが好ましい。
【００１８】
更にまた、前記乳酸菌は加熱殺菌されたものであることが好ましい。この態様によれば、加熱処理が必要な飲食品にも幅広く添加することができ、また、保存安定性が高く、飲食品や医薬品の原料として用いる場合の安全性も非常に高い便秘改善剤を提供できる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明においては、アウレオバシジウム属（ Aureobasidium sp. ）に属する菌であるアウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター寄託番号 FERM P-19213 ）を用いる。これを培養して得られる培養物（以下、単に培養物という。）としては、β−１，３−１，６−グルカン生産能を有する菌を培養した培養液そのもの、該培養液の濃縮液、あるいは該培養液から水分を除いた固形物などを用いることができる。
【００２１】
なお、本発明において、β−１，３−１，６−グルカンとは、グルコースがβ−１，３結合した主鎖からβ−１，６結合でグルコースが分岐した構造を有するものを意味する。
【００２２】
上記アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌であるアウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 ）（ FERM P-19213 ）の培養は、公知の方法（特開昭５７−１４９３０１号公報等参照）に準じて行うことができる。すなわち、炭素源（ショ糖）０．５〜１．０質量％、Ｎ源０．１質量％、その他微量物質（例えば、ビタミン類、無機質）を加えた培地（ｐＨ５．２〜６．０）に菌を接種し、温度２０〜３０℃で２〜３日間通気培養、好ましくは通気撹拌培養すればよい。β−１，３−１，６−グルカンが生成されるにしたがって培養液の粘度が上昇し、粘性の高いジェル状になる。このようにして得られる培養液には、通常、０．６〜１．８質量％の固形分が含まれており、該固形分中にはβ−１，３−１，６−グルカンが５〜８０質量％含まれている。また、β−１，３−１，６−グルカン以外にも、例えば、該グルカンの吸収を助ける成分であるリン、カリウム、マグネシウム、ビタミンＣ、オレイン酸、リノール酸等の他の有用成分も含まれているので、β−１，３−１，６−グルカンの有する生理活性効果を効率よく発揮できる。本発明においては、固形分中にβ−１，３−１，６−グルカンを１質量％以上含む培養物が好ましく用いられ、固形分中にβ−１，３−１，６−グルカンを５質量％以上含む培養物がより好ましく用いられる。培養物中のβ−１，３−１，６−グルカン濃度が低すぎると、該グルカンの生理活性効果が十分に期待できない。
【００２３】
なお、β−１，３−１，６−グルカンの定量は、特公平３−４８２０１号公報に記載された方法に準じて行うことができる。すなわち、培養終了後、培養液を殺菌して、遠心分離して菌体を除去し、得られた溶液にクロロホルム／ブタノール混合液を１０％（ｖ／ｖ）加えて振とう（Sevage法）した後、遠心処理してクロロホルムと不溶物を除去する。この操作を２回繰り返した後、エタノール沈殿により、沈殿物を回収して蒸留水に溶解し、酵素処理により、プルランを分解し、蒸留水中で透析を行い、透析液をエタノール沈殿して、沈殿物（β−１，３−１，６−グルカン）を回収して収量を求めればよい。
【００２４】
本発明においては、上記のようにして得られる培養液をそのまま加熱又は加圧加熱殺菌して用いてもよく、遠心分離等により菌体を分離除去した後殺菌して用いてもよい。また、必要に応じて濃縮したもの、更には乾燥したものを用いることもできる。なお、アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌の培養物は、増粘安定剤等の食品添加物として使用されているものであり、安全性は高い。
【００２５】
本発明において、乳酸菌は、乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（ Enterococcus faecalis ）を用いる。乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（ Enterococcus faecalis ）は単独で用いてもよく、エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcusfaecalis）、エンテロコッカス・フェシウム（Enterococcus faecium）、ラクトバチルス・アシドフィルス（Lactobacillus acidophilus）、ラクトバチルス・カゼイ（Lactobacillus casei）、ストレプトコッカス・クレモリス（Streptococcus cremoris）、ストレプトコッカス・ラクティス（Streptococcus lactis）、ストレプトコッカス・サーモフィラス（Streptococcus thermophilus）、ビフィドバクテリウム・ロンガム（Bifidobacterium Longum）、ビフィドバクテリウム・ブレーベ（Bifidobacterium breve）、ビフィドバクテリウム・ビフィダム（Bifidobacterium bifidum）等の乳酸菌の少なくとも１種を併用してもよい。
【００２６】
なお、エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis）、エンテロコッカス・フェシウム（Enterococcus faecium）は乳酸菌製剤等に用いられている乳酸菌である。ラクトバチルス・カゼイ（Lactobacillus casei）、ラクトバチルス・アシドフィルス（Lactobacillus acidophilus）は、チーズ、発酵乳、ヨーグルト、乳酸菌飲料等に用いられている乳酸菌である。ストレプトコッカス・クレモリス（Streptococcus cremoris）、ストレプトコッカス・ラクティス（Streptococcus lactis）、ストレプトコッカス・サーモフィラス（Streptococcus thermophilus）は、チーズ、ヨーグルト等に用いられている乳酸菌である。ビフィドバクテリウム・ロンガム（Bifidobacterium Longum）、ビフィドバクテリウム・ブレーベ（Bifidobacterium breve）、ビフィドバクテリウム・ビフィダム（Bifidobacterium bifidum）は発酵乳等に用いられている乳酸菌である。したがって、これらの乳酸菌は、いずれも当業者が容易に入手できるものである。
【００２７】
本発明においては、エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis、例えば、ATCC 19433、ATCC 14508、ATCC 123655、IFO 16803等）を用いることができる。エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis）は、強い免疫賦活活性を有していることが知られており、上記培養物と併用することにより、これらの成分による相乗的な便秘改善効果及び免疫賦活効果が期待できる。
【００２８】
本発明において、上記乳酸菌は加熱殺菌されたものであることが好ましい。これにより、加熱処理が必要な飲食品にも幅広く添加することができ、また、保存安定性が高く、飲食品や医薬品の原料として用いる場合の安全性も非常に高くなる。
【００２９】
上記乳酸菌の培養は常法にしたがって行えばよく、例えば、上記乳酸菌を常法にしたがって培養して得られた培養物から、濾過、遠心分離等の方法により菌体を回収し、水洗後、水等に懸濁して８０〜１１５℃、３０分〜３秒間加熱処理すればよい。加熱殺菌した乳酸菌は、必要に応じて濃縮、乾燥してから用いてもよい。
【００３０】
本発明の便秘改善剤は、例えば、上記アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌であるアウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 ）（ FERM P-19213 ）の培養液を殺菌したものに、上記乳酸菌の加熱殺菌菌体を混合して分散させることにより得ることができる。また、必要に応じて、錠剤、カプセル剤、粉末、顆粒、液状、ペースト状、ゼリー状等の各種形態とすることもできる。
【００３１】
本発明の便秘改善剤は、固形分中に、上記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で１〜４０質量％含有し、かつ上記乳酸菌菌体を４〜９５質量％含有することが好ましく、上記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で２〜４０質量％含有し、かつ上記乳酸菌菌体を１０〜９５質量％含有することがより好ましく、上記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で３〜４０質量％含有し、かつ上記乳酸菌菌体を３０〜９５質量％含有することが特に好ましい。また、上記基本的成分以外に、香料、甘味料、ビタミン類、ミネラル類、オリゴ糖、増粘多糖類、デキシトリン等を適宜含むことができる。
【００３２】
本発明の便秘改善剤の有効摂取量は、成人１日当たり、上記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で０．０１〜１０ｇ、かつ上記乳酸菌菌体を０．０１〜１０ｇであり、好ましくは、上記培養物をβ−１，３−１，６−グルカン換算で０．５〜５ｇ、かつ上記乳酸菌菌体を０．０５〜１ｇである。
【００３３】
また、本発明の便秘改善剤は、例えば、清涼飲料、ゼリー飲料、果汁飲料、野菜ジュース、スープ、味噌汁等の各種飲食品に配合することもできる。上記各飲食品における本便秘改善剤の添加量は、上記の成人１日当たりの有効摂取量に基づいて設定すればよいが、通常、１〜５０質量％が好ましく、１０〜２０質量％がより好ましい。なお、添加方法は、特に制限はなく、各飲食品に用いられる他の原料と一緒に最初から添加することもできる。
【００３４】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「％」は「質量％」を表す。
【００３５】
実施例
（１）アウレオバシジウムの培養
アウレオバシジウムプルランス M-1（Aureobasidium pullulans M-1）（FERM P-19213）の前培養液を、ショ糖１％、アスコルビン酸０．２％、米糠０．２％を含む液体培地（ｐＨ５．３）に適量接種して、２５℃、２日間、通気撹拌培養を行った。培養終了後、この培養液を１２１℃、１５分間殺菌した。この培養液は固形分１質量％であり、該固形分中に３５質量％のβ−１，３−１，６−グルカンを含んでいた。
【００３６】
（２）エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis）の培養
エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcus faecalis、IFO 16803）を、ロゴサ培地で３７℃、２４時間培養した前培養液を、酵母エキス４％、ポリペプトン３％、乳糖１０％を含む液体培地に適量接種し、ｐＨスタットを用いてｐＨ６．８〜７．０に苛性ソーダ水溶液で調整しながら３７℃、２２〜２４時間中和培養を行った。
【００３７】
培養終了後、連続遠心機で菌体を分離、回収した後、水を加えて元の液量まで希釈して再度連続遠心機で菌体を分離、回収した。この操作を合計４回繰り返して菌体を洗浄した。次いで、洗浄した菌体を適量の水に懸濁し、１００℃、３０分間殺菌した後、スプレードライヤーを用いて菌体を乾燥して加熱殺菌菌体粉末を調製した。
【００３８】
（３）便秘改善効果の確認
上記（１）で得られたアウレオバシジウム培養物と、上記（２）で得られた乳酸菌菌体を用いて、以下の方法により便秘改善効果の確認試験を行った。
【００３９】
試験期間は４週間とし、便秘体質のボランティア１０名に、最初の１週間（第１週目）は何も投与せず、次の１週間（第２週目）は乳酸菌菌体（２００ｍｇ／日）を投与し、次の１週間（第３週目）はアウレオバシジウム培養物（１５ｍｌ／日）を投与し、最後の１週間（第４週目）はアウレオバシジウム培養物（１５ｍｌ／日）及び乳酸菌菌体（２００ｍｇ／日）を投与した。そして、各試験サンプルの投与期間１週間における排便回数をチェックしてもらった。その結果を表１に示す。
【００４０】
【表１】

【００４１】
表１から、乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（ Enterococcus faecalis ）菌体のみを投与した場合には、若干の便秘改善効果が認められるが、アウレオバシジウム培養物のみを投与した場合は、便秘改善効果がほとんど認められないことが分かる。一方、アウレオバシジウム培養物と乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（ Enterococcus faecalis ）菌体を併用した場合、排便回数の増加が認められ、明らかに便秘が改善されていることが分かる。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の便秘改善剤は、アウレオバシジウム属（Aureobasidium sp.）に属する菌であるアウレオバシジウムプルランス M-1 （ Aureobasidium pullulans M-1 ）（ FERM P-19213 ）を培養して得られるβ−１，３−１，６−グルカンを含む培養物をそのまま用いているので、該培養物に含まれる様々な有用成分を損なうことなく利用することができる。そして、該培養物に乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス（Enterococcusfaecalis）菌体を配合しているので、これらの成分の相乗効果によって優れた便秘改善効果だけでなく、免疫賦活効果等も期待できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a constipation-improving agent comprising a culture of a bacterium belonging to the genus Aureobasidium containing β-glucan, particularly β-1,3-1,6-glucan, and lactic acid bacteria as active ingredients, and It relates to the food and drink it contains.
[0002]
[Prior art]
Β-1,3-1,6-glucan produced by a bacterium belonging to the genus Aureobasidium sp. (Commonly known as black yeast) has an immunopotentiating action, an antitumor activity, a cancer cell growth inhibitory action, an antiallergy It is known to have various physiological activities such as action, anti-inflammatory action, cholesterol lowering action, antithrombotic action, dietary fiber action, blood pressure lowering action, blood glucose lowering action, liver function enhancement, etc. It is used as.
[0003]
For example, as an example in which the above β-1,3-1,6-glucan is used for food and pharmaceutical use, particularly for the prevention and improvement of constipation, the following Patent Document 1 discloses incomplete fungus Aureobasidium. An intestinal regulating agent and other medicines based on a polysaccharide produced by a bacterium of the genus ( Aureobacidium ) (Deposit No. 4257, Microtechnical Laboratory) are disclosed.
[0004]
Moreover, the following patent document 2 discloses a method for producing a food or drink mainly composed of fructooligosaccharide and β-1,3-1,6 glucan. This food and drink is a health maintenance beverage (intestinal bifidos). It is described that it can be used for fungus growth, prevention of constipation, immune enhancement, intestinal preparation and the like.
[0005]
Patent Document 3 below discloses a composition containing β-1,3-1,6-glucan and an apple extract, and that the composition is useful as a beverage or a skin coating agent. The beverage includes various allergic symptom reduction effects, immune abnormality improvement effects, cancer suppression effects, vascular disorder disease improvement effects, viral disease improvement effects, urological disease improvement effects, constipation, diarrhea, etc. It describes that an improvement effect on digestive system diseases can be expected.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-57-149301 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. 5-4063 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-335926
[Problems to be solved by the invention]
However, the concentration of β-1,3-1,6-glucan contained in the culture solution of the bacterium belonging to the genus Aureobasidium ( Aureobasidium sp. ) Is low (usually around 0.2% (w / v), Since it is 0.5 to 0.6% (w / v) at most, when using the culture solution as it is described in Patent Document 2, it is sufficient if it is not ingested in a relatively large amount There was a problem that no physiological activity could be expected.
[0008]
Further, when purification is performed as described in Patent Document 1 in order to increase the β-1,3-1,6-glucan concentration, not only the purification cost is required but also the culture solution is used in the purification process. There is a problem that other useful components contained therein (for example, phosphorus, potassium, magnesium, vitamin C, oleic acid, linoleic acid, etc., which are components that assist in the absorption of β-glucan) are lost.
[0009]
On the other hand, in Patent Document 3, isomaltoligosaccharide, galactooligosaccharide, xyl sucrose, xylo-oligosaccharide, chitosan, glycomacropeptide for the purpose of complementing the bifido activity in the culture medium of microorganisms belonging to the genus Aureobacidium. It is described that wheat fiber, corn fiber, soybean oligosaccharide, hemicellulose, soybean peptide or the like can be blended, but as described above, since the β-1,3-1,6-glucan content in the culture solution is low, Even when the above components are used in combination, a sufficient effect of improving constipation cannot be expected.
[0010]
Therefore, the object of the present invention is to use various useful components contained in the culture solution of bacteria belonging to the genus Aureobacidium ( Aureobacidium sp. ) Without damaging them, and has an excellent constipation-improving effect. It is in providing the constipation improving agent which can anticipate an effect etc., and the food-drinks containing it.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the constipation-improving agent of the present invention contains aureobasidium. Pullulans M-1 (Aureobasidium pullulans M- 1) and cultures containing beta-1,3-1,6-glucan obtained by culturing (FERM P-19213), Lactobacillus Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) cells As an active ingredient.
[0012]
The constipation improving agent of the present invention is aureobasidium. Since a culture containing β-1,3-1,6-glucan obtained by culturing pullulan M-1 ( Aureobasidium pullulans M-1 ) ( FERM P-19213 ) is used as it is, β contained in the culture Various useful components other than -1,3-1,6-glucan can also be used without damage. And, since the mixing lactic acid bacteria Enterococcus faecalis (Enterococcusfaecalis) cells in the culture, by the synergistic effect of these components, as well as excellent constipation improvement can be expected immunopotentiating effects like.
[0013]
In constipation-improving agent of the present invention, since use of the A Ureobashijiumu pullulans M-1 (Aureobasidium pullulans M- 1) (FERM P-19213), to obtain a more bioactive beta-1,3-1,6-glucan be able to.
[0014]
Moreover, it is preferable to contain 1-40 mass% of said cultures in conversion of (beta) -1,3-1,6-glucan and 4-95 mass% of said lactic acid bacteria in solid content.
[0015]
Furthermore, the culture preferably contains 1% by mass or more of β-1,3-1,6-glucan in the solid content.
[0018]
Furthermore, it is preferable that the lactic acid bacteria are heat-sterilized. According to this aspect, a constipation improving agent that can be widely added to foods and drinks that require heat treatment, has high storage stability, and is extremely safe when used as a raw material for foods and drinks or pharmaceuticals. Can be provided.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, Aureobasidium which is a bacterium belonging to the genus Aureobasidium sp. Pullures M-1 ( Aureobasidium pullulans M-1 ; National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Patent Biological Deposit Center Deposit No. FERM P-19213 ) is used. As a culture obtained by culturing the same (hereinafter simply referred to as a culture), a culture solution itself obtained by culturing a fungus capable of producing β- 1,3-1,6-glucan, or a concentrated solution of the culture solution Alternatively, a solid material obtained by removing moisture from the culture solution can be used.
[0021]
Contact name in the present invention, the beta-1,3-1,6-glucan, means those having a glucose glucose branches in beta-1, 6 bonds from beta-1, 3 linked backbone structure To do.
[0022]
The above Aureobasidium genus (Aureobasidium sp.) Is a bacterium belonging to the Aureobasidium Culture of pullures M-1 ( Aureobasidium pullulans M-1 ) ( FERM P-19213 ) can be carried out according to a known method (see JP-A-57-149301, etc.). That is, a medium (pH 5.2-6.0) containing 0.5 to 1.0% by mass of carbon source (sucrose), 0.1% by mass of N source, and other trace substances (for example, vitamins and inorganic substances). The inoculum is inoculated and cultured at a temperature of 20 to 30 ° C. for 2 to 3 days, preferably aerated and stirred. As β-1,3-1,6-glucan is produced, the viscosity of the culture solution increases and becomes a highly viscous gel. The culture broth thus obtained usually contains 0.6 to 1.8% by mass of solid content, and 5-1, β-1,3-1,6-glucan is contained in the solid content. -80 mass% is contained. In addition to β-1,3-1,6-glucan, for example, other useful components such as phosphorus, potassium, magnesium, vitamin C, oleic acid, linoleic acid, which are components that help absorb glucan are included. Therefore, the physiological activity effect of β-1,3-1,6-glucan can be efficiently exhibited. In the present invention, a culture containing 1% by mass or more of β-1,3-1,6-glucan in the solid content is preferably used, and 5 β-1,3-1,6-glucan is contained in the solid content. A culture containing at least mass% is more preferably used. If the β-1,3-1,6-glucan concentration in the culture is too low, the bioactive effect of the glucan cannot be sufficiently expected.
[0023]
The β-1,3-1,6-glucan can be quantified according to the method described in Japanese Examined Patent Publication No. 3-48201. That is, after completion of the culture, the culture broth was sterilized and centrifuged to remove the cells, and 10% (v / v) chloroform / butanol mixture was added to the resulting solution and shaken (Sevage method). Thereafter, the mixture is centrifuged to remove chloroform and insoluble matters. After repeating this operation twice, the precipitate is recovered by ethanol precipitation and dissolved in distilled water, the pullulan is decomposed by enzyme treatment, dialyzed in distilled water, and the dialysate is ethanol precipitated to precipitate. The product (β-1,3-1,6-glucan) may be recovered to obtain the yield.
[0024]
In the present invention, the culture solution obtained as described above may be used as it is by sterilization by heating or pressure heating, or may be used after sterilization after separating and removing cells by centrifugation or the like. Moreover, what was concentrated as needed and also what was dried can also be used. In addition, the culture of bacteria belonging to the genus Aureobasidium ( Aureobasidium sp. ) Is used as a food additive such as a thickening stabilizer and has high safety.
[0025]
In the present invention, lactic acid bacteria, use of Lactobacillus Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis). Lactic acid bacteria Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) may be used alone, Enterococcus faecalis (Enterococcusfaecalis), Enterococcus faecium (Enterococcus faecium), Lactobacillus acidophilus (Lactobacillus acidophilus), Lactobacillus casei (Lactobacillus casei), Streptococcus・ Cremorris ( Streptococcus cremoris ), Streptococcus lactis , Streptococcus thermophilus ( Streptococcus thermophilus ), Bifidobacterium Longum , Bifidobacterium breveum , Bifidobacterium breve bacterium At least one lactic acid bacterium such as Bifidobacterium bifidum may be used in combination.
[0026]
Incidentally, Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis), Enterococcus faecium (Enterococcus faecium) is a lactic acid bacteria used in the lactobacillus preparation or the like. Lactobacillus casei and Lactobacillus acidophilus are lactic acid bacteria used in cheese, fermented milk, yogurt, lactic acid bacteria beverages and the like. Streptococcus cremoris (Streptococcus cremoris), Streptococcus lactis (Streptococcus lactis), Streptococcus thermophilus (Streptococcus thermophilus) is a lactic acid bacteria used cheese, yogurt and the like. Bifidobacterium longum , Bifidobacterium breve and Bifidobacterium bifidum are lactic acid bacteria used in fermented milk and the like. Therefore, any of these lactic acid bacteria can be easily obtained by those skilled in the art.
[0027]
In the present invention, et Nterokokkasu faecalis (Enterococcus faecalis, for example, ATCC 19433, ATCC 14508, ATCC 123655, IFO 16803 , etc.) can be used. Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) are known to have a strong immunostimulatory activity, by combination with the above culture, synergistic constipation improvement effect and immunopotentiating effect of these components is expected it can.
[0028]
In the present invention, the lactic acid bacteria are preferably heat-sterilized. Thereby, it can be widely added to foods and drinks that require heat treatment, has high storage stability, and is extremely safe when used as a raw material for foods and drinks and pharmaceuticals.
[0029]
The lactic acid bacteria may be cultured according to a conventional method. For example, cells are collected from a culture obtained by culturing the lactic acid bacteria according to a conventional method by a method such as filtration or centrifugation, washed with water, It is sufficient to suspend it in a heat treatment at 80 to 115 ° C. for 30 minutes to 3 seconds. The heat-sterilized lactic acid bacteria may be used after being concentrated and dried as necessary.
[0030]
The constipation improving agent of the present invention is, for example, Aureobasidium which is a bacterium belonging to the above-mentioned Aureobasidium sp. It can be obtained by mixing and dispersing the heat-sterilized bacterial cells of the lactic acid bacteria in a sterilized culture medium of pullures M-1 ( Aureobasidium pullulans M-1 ) ( FERM P-19213 ) . Moreover, it can also be set as various forms, such as a tablet, a capsule, a powder, a granule, a liquid form, a paste form, and a jelly form, as needed.
[0031]
The constipation-improving agent of the present invention contains 1 to 40% by mass of the culture in terms of β-1,3-1,6-glucan and 4 to 95% by mass of the lactic acid bacteria in the solid content. Preferably, the culture contains 2 to 40% by mass in terms of β-1,3-1,6-glucan, and more preferably contains 10 to 95% by mass of the lactic acid bacteria. It is particularly preferable to contain 3 to 40% by mass of the product in terms of β-1,3-1,6-glucan and 30 to 95% by mass of the lactic acid bacteria. In addition to the above basic components, fragrances, sweeteners, vitamins, minerals, oligosaccharides, thickening polysaccharides, dextrin, and the like can be included as appropriate.
[0032]
The effective intake of the constipation-improving agent of the present invention is 0.01 to 10 g of the culture in terms of β-1,3-1,6-glucan and 0.01 to 10 g of the lactic acid bacteria per adult day. Preferably, the culture is 0.5 to 5 g in terms of β-1,3-1,6-glucan, and the lactic acid bacterial cell is 0.05 to 1 g.
[0033]
Moreover, the constipation improving agent of this invention can also be mix | blended with various food-drinks, such as a soft drink, a jelly drink, fruit juice drink, vegetable juice, soup, miso soup, for example. The amount of the constipation-improving agent in each of the foods and drinks may be set based on the effective daily intake per adult, but is usually preferably 1 to 50% by mass, more preferably 10 to 20% by mass. . In addition, there is no restriction | limiting in particular in the addition method, It can also add from the beginning with the other raw material used for each food-drinks.
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【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. In the following description, “%” represents “mass%” unless otherwise specified.
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Example (1) Cultivation of Aureobasidium Aureobasidium pullulans M-1 (FERM P-19213) was precultured with 1% sucrose, 0.2% ascorbic acid, and rice bran 0. An appropriate amount was inoculated into a liquid medium (pH 5.3) containing 2%, followed by aeration and agitation culture at 25 ° C. for 2 days. After completion of the culture, this culture solution was sterilized at 121 ° C. for 15 minutes. This culture solution had a solid content of 1% by mass, and contained 35% by mass of β-1,3-1,6-glucan in the solid content.
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(2) Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) culturing Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis, IFO 16803) and, 37 ° C. in Rogosa medium, the preculture was incubated for 24 hours, yeast extract 4%, polypeptone 3%, lactose 10 An appropriate amount was inoculated into a liquid medium containing 1%, and neutralization culture was performed at 37 ° C. for 22 to 24 hours while adjusting with a sodium hydroxide aqueous solution to pH 6.8 to 7.0 using a pH stat.
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After completion of the culture, the cells were separated and collected with a continuous centrifuge, then diluted with water to the original liquid volume, and again separated and collected with a continuous centrifuge. This operation was repeated a total of 4 times to wash the cells. Next, the washed cells were suspended in an appropriate amount of water and sterilized at 100 ° C. for 30 minutes, and then the cells were dried using a spray dryer to prepare a heat-sterilized cell powder.
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(3) Confirmation of constipation improvement effect Using the aureobasidium culture obtained in (1) above and the lactic acid bacteria obtained in (2) above, a confirmation test of constipation improvement effect was conducted by the following method. It was.
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The study period is 4 weeks, and 10 volunteers with constipation do not administer anything during the first week (first week), and lactic acid bacteria (200 mg / day) during the next week (second week). ), The next week (3rd week) is administered aureobasidium culture (15 ml / day), and the last week (4th week) is administered aureobasidium culture (15 ml / day). ) And lactic acid bacteria (200 mg / day). Then, the number of defecations in each test sample during one week was checked. The results are shown in Table 1.
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[Table 1]

[0041]
From Table 1, when administered alone Lactobacillus Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) cells, although a slight constipation improvement effect is observed, when administered alone Aureobasidium culture, observed almost constipation improvement I can't understand. On the other hand, when used in combination with Aureobasidium culture lactic acid bacteria Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) cells, an increase in stool frequency was observed, it can be seen clearly constipation has been improved.
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【The invention's effect】
As described above, the constipation improving agent of the present invention is Aureobasidium which is a bacterium belonging to the genus Aureobasidium sp. Since a culture containing β-1,3-1,6-glucan obtained by culturing pullulan M-1 ( Aureobasidium pullulans M-1 ) ( FERM P-19213 ) is used as it is, it is contained in the culture. Can be utilized without impairing various useful ingredients. And since the lactic acid bacterium Enterococcus faecalis cell body is mix | blended with this culture, not only the constipation improvement effect excellent by the synergistic effect of these components but the immunostimulation effect etc. can be anticipated.

Claims

Aureobasidium Pullulans M-1 (Aureobasidium pullulans M- 1) and cultures containing beta-1,3-1,6-glucan obtained by culturing (FERM P-19213), Lactobacillus Enterococcus faecalis (Enterococcus faecalis) cells And constipation-improving agent, characterized by comprising

During solids, the culture containing 1 to 40% by mass beta-1,3-1,6-glucan conversion, and contains the lactic acid bacteria 4-95 wt%, of claim 1 Constipation improving agent.

The constipation improving agent according to claim 1 or 2 , wherein the culture contains 1% by mass or more of β-1,3-1,6-glucan in a solid content.

The constipation improving agent according to any one of claims 1 to 3 , wherein the lactic acid bacteria are heat-sterilized.