JP4053309B2 - Cleaning composition - Google Patents
Cleaning composition Download PDFInfo
- Publication number
- JP4053309B2 JP4053309B2 JP2002042018A JP2002042018A JP4053309B2 JP 4053309 B2 JP4053309 B2 JP 4053309B2 JP 2002042018 A JP2002042018 A JP 2002042018A JP 2002042018 A JP2002042018 A JP 2002042018A JP 4053309 B2 JP4053309 B2 JP 4053309B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isomers
- amine
- mass
- group
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物に関するものであり、詳しくは、冷凍庫、冷蔵庫、エアーコンディショナーなどの冷凍サイクルシステムに組み込まれる金属製部品や熱処理に供される金属製部品を洗浄する際に有用な洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製部品は、通常、切削、研削、プレス加工等の金属加工工程を経て製造されるが、金属加工工程で使用される金属加工油は極圧剤等の腐食性因子を含有している場合が多い。この腐食性因子は金属製部品表面と反応して腐食性物質を生成し、これが金属製部品の表面に残存するとさびの発生の原因となる。
【0003】
このため、金属製部品には、通常、金属加工油が付着したまま、あるいは灯油等を用いて金属加工油の簡単な洗浄・脱脂を行った後、さび止め油が塗布される。そして、金属製部品を使用する際には、さび止め油、あるいは更に金属製部品の表面に残存した金属加工油や金属加工時の摩耗粉等を除去するために洗浄・脱脂工程が行われる。
【0004】
従来、洗浄・脱脂工程に用いられる洗浄剤としては、洗浄性に優れた塩素系溶剤やフッ素系溶剤が用いられてきたが、環境保全の観点からこれらの洗浄剤の使用が制限されるようになったため、炭化水素系溶剤への代替が進められている。
【0005】
また、金属製部品の適用分野の一つである冷凍システムにおいても、環境保全の観点から塩素含有フロンから非塩素含有フロンへの冷媒代替化が進められている。更に、従来使用されてきた鉱油系冷凍機油では代替冷媒と共に用いた場合に十分な性能が得られないため、エステル油等の含酸素合成油を用いた冷凍機油の実用化が進められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、炭化水素系溶剤は一般的に洗浄性が弱く、これを用いた場合の金属製部品に付着した金属加工油、摩耗粉、さび止め油等の除去は不十分である。特に、腐食性因子の完全な除去は困難であり、洗浄後そのまま保管した場合はもちろん、さび止め油を塗布した場合であっても、保管中にさびが発生してしまうことが多い。
【0007】
また、金属製部品を洗浄した後に冷凍システムを組み上げた場合であっても、上記の残留物がシステム内に混入しやすく、システム内での遊離又は冷凍機油等との反応によりスラッジが生成して冷凍システムの閉塞が起こりやすくなる。
【0008】
また、これらの金属製部品は加工後に熱処理(窒化焼入、浸炭焼入等)が施される場合があるが、上記の残留物が付着したまま熱処理すると外観不良や硬度不足が起こりやすくなる。より具体的には、焼入処理後の部品の一部が黒化する、窒化焼入処理において窒化されない部位が発生する、浸炭焼入処理において浸炭不良部位が発生する等の現象が見られる。
【0009】
そのため、炭化水素系溶剤を用いる場合には、洗浄・脱脂工程を数多く繰り返すなど多大な労力を費やしているのが実情である。またこの場合にも、洗浄剤の使用量が大量となり、更に、生ずる廃液を廃棄・焼却する際に所定の無害化処理を要するため、環境保全の観点からは望ましくない。
【0010】
更に、洗浄剤は出荷時等の一時的なさび止め油としても使用される場合があり、この場合、当然のことながら洗浄剤には洗浄性だけでなくさび止め性も求められる。すなわち、このような洗浄剤(洗浄さび止め剤)としては、さび止め油の塗布が必要とならない程度に金属製部品の洗浄・脱脂すると共に洗浄剤自体がさび止め性を発揮することが望ましいが、これらの特性の全てを具備する洗浄剤は未だ開発されていない。
【0011】
なお、腐食性因子を十分に除去できれば、さび止め油を塗布せずとも金属製部品を保管・出荷することが可能となり、さらにさび止め油を塗布すればより長期間の保管が可能となる。また、腐食性因子の十分な除去を行えば、冷凍システム内や熱処理における上記の不具合は回避可能である。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、さび止め油の塗布が必要とならない程度に金属製部品の洗浄・脱脂が可能であり、一時的なさび止め油としても使用でき、且つ人体や生態系などに悪影響を及ぼさない洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の洗浄剤組成物は、鉱油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも1種の基油と、組成物全量基準で、ノニオン系界面活性剤0.5〜20質量%と、水0.1〜20質量%と、下記一般式(2):
(R 3 ) a −N−[(R 4 O) b −H] c (2)
[式(2)中、R 3 は炭素数6〜24のシクロアルキル基を表し、R 4 は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、aおよびcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3を満たし、bは1〜6の整数を表す]
で表される化合物0.1〜10質量%と、を含有し;ノニオン系界面活性剤と水との質量比が20:1〜1:6の範囲内であり;バリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量が組成物全量基準でそれぞれ1000質量ppm以下であり;下記一般式(1):
【化2】
[式(1)中、R1は炭素数1〜24のアルキル基を表し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは1〜6の整数を表す]で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量を基準として1000質量ppm以下であり;且つ40℃における動粘度が0.5〜50mm2/sであることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、洗浄剤組成物の組成及び動粘度が上記特定の条件を満たすことによって、洗浄性及びさび止め性が高められるので、金属加工工程後の金属製部品を洗浄・脱脂する際には金属加工油及び摩耗粉、さび止め油が塗布された金属製部品を洗浄する際には更にさび止め油を十分に除去することができ、また洗浄後のさびの発生を十分に防止することができる。従って、いずれの場合も腐食性物質の生成による冷凍システムの閉塞や金属製部品の外観不良、硬度不足等を防止することが可能となる。特に、不水溶性金属加工油剤を用いて加工された金属製部品を洗浄・脱脂する際に、本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄性及びさび止め性を発揮する。また、従来の炭化水素系溶剤では十分な洗浄性を得ることが非常に困難であったが、本発明の洗浄剤組成物にあっては、鉱油を基油とした場合でも高水準の洗浄性を達成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
本発明の洗浄剤組成物においては、鉱油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも1種の基油(以下、場合により当該基油を(A)成分という)が使用される。かかる鉱油としては、具体的には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等のうちの1種又は2種以上の精製手段を適宜組み合わせて得られるパラフィン系鉱油又はナフテン系鉱油が挙げられる。
【0017】
また、合成油としては、具体的には例えば、ポリオレフィン(α−オレフィン又は内部オレフィンの重合体)、アルキルベンゼン、エステル(二塩基酸エステル、ポリオールエステル、コンプレックスエステル、炭酸エステル等)、エーテル(ポリグリコール、ポリビニルエーテル、ポリフェニルエーテル、環状エーテル、パーフルオロエーテル等)、シリケート、ポリシロキサン等が挙げられる。
【0018】
本発明においては、上記基油の中から選ばれる1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
【0019】
また、本発明にかかる基油としては、摩耗粉・切り屑等の洗浄性がより向上することから、下記(A−1)成分:
(A−1)40℃における動粘度が0.5mm2/s以上6mm2/s未満の基油を用いることが好ましい。この場合、(A−1)成分の40℃における動粘度は、前述の通り0.5mm2/s以上であり、より好ましくは0.8mm2/s以上、より一層好ましくは1.0mm2/s以上、最も好ましくは1.5mm2/s以上である。また、当該動粘度は6mm2/s未満であり、より好ましくは5mm2/s未満、より一層好ましくは3.5mm2/s未満、最も好ましくは2.5mm2/s未満である。
【0020】
(A−1)成分の含有量は、特に制限されないが、その効果を十分に発揮させるためには、(A)成分(すなわち基油)全量を基準として、50質量%以上が好ましく、60質量%以上含有することがより好ましく、70質量%以上含有することがより一層好ましい。
【0021】
また、作業環境を考慮すると(A−1)成分としては、鉱油及び/又はポリオレフィンを用いることが好ましい。
【0022】
また、本発明の洗浄剤組成物のさび止め性をより高めるためには、上記(A−1)成分に加えて下記(A−2)成分:
(A−2)40℃における動粘度が6mm2/s以上2000mm2/s以下の基油を混合して用いることが好ましい。
【0023】
(A−2)成分の40℃における動粘度は、前述の通り6mm2/s以上であり、好ましくは10mm2/s以上、より好ましくは15mm2/s以上、より一層好ましくは20mm2/s以上である。一方、当該動粘度は前述の通り2000mm2/s以下であり、好ましくは1000mm2/s以下、より好ましくは500mm2/s以下、より一層好ましくは400mm2/s以下である。
【0024】
また、さび止め性をより向上させることが出来ることから、(A−2)成分としては、鉱油、ポリオレフィン及びアルキルベンゼンの中から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。
【0025】
上記(A−1)成分と(A−2)成分を混合して用いる際の両者の混合比については特に制限はないが、その効果を十分に発揮させるためには、(A−1)成分と(A−2)成分の合計量を基準として、(A−1)成分が50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更により好ましい。
【0026】
また、金属加工油中に含まれる極圧剤が金属製部品表面と反応して生成される腐食性物質の除去性をより向上させることができることから、(A)成分の基油全体としての芳香族分は、30容量%以下であることが好ましく、20容量%以下であることがより好ましく、15容量%以下であることがより一層好ましい。
【0027】
なお、ここでいう芳香族分とは、JIS K 2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」の「蛍光指示薬吸着法(FIA法)」に準拠して測定される芳香族分を意味する。
【0028】
また、最終的に得られる洗浄剤組成物の40℃における動粘度が0.5〜50mm2/sを満たすように、(A)成分の基油の粘度を調整しなければならないことはいうまでもない。
【0029】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(A)成分の含有量は特に限定されないが、洗浄効率の点から、組成物全量基準で60質量%以上であることが好ましい。また、更に有効な洗浄効率のためには、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより一層好ましい。また、洗浄効率及び本発明の洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、当該含有量は組成物全量基準で99質量%以下であることが好ましく、98質量%以下であることがより好ましく、96質量%以下であることがより一層好ましい。
【0030】
本発明における(B)成分は、ノニオン系界面活性剤である。ノニオン系界面活性剤としては、具体的には例えば、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、多価アルコールのポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。
【0031】
これらの中でも、洗浄性により優れることから、また洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)により優れることから、本発明の(B)成分としては、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテルが好ましい。
【0032】
上記アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。
【0033】
ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。これらの中でも、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。
【0034】
また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのアルキルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜20が好ましく、5〜18がより好ましく、10〜17であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、2〜24であることがより好ましく、2〜20であることがさらにより好ましく、2〜18であることが最も好ましい。
【0035】
また、ポリオキシアルキレンアリールエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのフェニルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜15が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜7であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルフェニルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、4〜24であることがより好ましく、6〜22であることがさらにより好ましく、8〜20であることが最も好ましい。
【0036】
なお、当然のことながら、本発明における(B)成分としては、これらの中から選ばれる1種を単独で用いても良いし、2種以上を用いても良い。
【0037】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(B)成分の含有量は、組成物全量基準で0.5〜20質量%であることが必要である。すなわち、当該含有量は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、0.5質量%以上であることが必要であり、1質量%以上であることが好ましく、1.5質量%以上であることがより好ましく、2質量%以上であることが最も好ましい。また、当該含有量は、洗浄性の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、7質量%以下であることが最も好ましい。
【0038】
本発明における(C)成分は、水である。ここでいう水としては、工業用水、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭又は一般家庭用浄水器で処理した水等任意のものが使用可能である。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(C)成分の含有量は組成物全量基準で、0.1〜20質量%であることが必要である。すなわち、当該含有量は、洗浄性の点から、0.1質量%以上であることが必要であり、0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、0.8質量%以上であることが最も好ましい。また、当該含有量は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが最も好ましい。
【0040】
また、本発明の洗浄剤組成物において、(B)成分と(C)成分との比率(質量比)は20:1〜1:6であることが必要である。(B)成分の含有量が(C)成分の含有量の20倍を超えると洗浄性が不十分となり、また、(B)成分の含有量が(C)成分の含有量の1/6未満であると洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)が不十分となる。また同様の理由により、(B)成分と(C)成分の比率(質量比)は、10:1〜1:4であることが好ましく、6:1〜1:3であることがより好ましい。
【0041】
また、本発明の洗浄剤組成物は、(D)成分として下記一般式(2):
(R3)a−N−[(R4O)b−H]c (2)
[式(2)中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、a及びcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3で表される条件を満たし、bは1〜6の整数を表す]
で表される化合物を更に含有することが好ましい。これにより、さび止め性をより高めることができる。
【0042】
上記式(2)中、R3で表される炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基等が挙げられるが、中でもアルキル基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基がより好ましい。R3で表される炭化水素基の炭素数は、前述の通り1〜24であり、好ましくは1〜18、より好ましくは1〜12、更に好ましくは1〜10、最も好ましくは1〜8である。
【0043】
また、R4で表されるアルキレン基としては、具体的には、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ブチレン基等が挙げられるが、中でもエチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
【0044】
また、a及びcは、1又は2の整数であってa+c=3で表される条件を満たすものであるが、aが1であり且つcが2であることが好ましい。また、bは、前述の通り1〜6の整数であり、好ましくは1〜4の整数、より好ましくは1〜3の整数、更に好ましくは1又は2、最も好ましくは1である。
【0045】
式(2)中のR3、R4、a〜cの好ましい組み合わせを表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
式(2)で表される化合物の含有量は、組成物全量基準で好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.2〜9質量%、更に好ましくは0.3〜8質量%、一層好ましくは0.5〜7質量%である。当該含有量が0.1質量%未満であるとさび止め油が期待できない。また、当該含有量が10質量%を超えても、含有量に見合う効果の向上がなく、逆にさび止め性が低下するおそれがある。
【0048】
なお、後述する(G)成分及び(I)成分には上記式(2)で表される化合物に該当するものが含まれるが、ここでいう式(2)で表される化合物の含有量とは、洗浄剤組成物中に含まれる当該化合物の含有量の総和をいい、(G)成分及び(I)成分と区別されるものではない。
【0049】
また、本発明の洗浄剤組成物は、(E)成分としてワックス類を更に含有することが好ましい。これにより、本発明の洗浄剤組成物のさび止め性をより高めることができる。
【0050】
かかるワックス類としては、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックスなどの石油系ワックス、ポリオレフィンワックスなどの合成系ワックスなどが挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0051】
ワックス類の含有量は任意であるが、組成物全量基準で好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは1〜8質量%、更に好ましくは2〜5質量%である。当該含有量が1質量%未満であると添加によるさび止め性の向上効果が得られず、他方、10質量%を超えると低温流動性が低下し、取扱い性が悪くなる。
【0052】
本発明の洗浄剤組成物は、(A)〜(B)成分、並びに必要に応じて(C)〜(E)成分を所定量含有するものであるが、その優れた性能を更に高めるため、その他の添加剤を配合することができる。
【0053】
その他の添加剤としては、具体的には、
(F)フェノール系又はアミン系の酸化防止剤
(G)スルフォネート
(H)多価アルコールの部分エステル
(I)脂肪酸のアミン塩
(J)ベンゾトリアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、ベンゾチアゾール系化合物の中から選ばれる少なくとも1種
(K)アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体
(L)炭素数10〜24の1価アルコール
(M)ラノリン脂肪酸エステル
(N)酸化パラフィン、酸化パラフィンの塩及び酸化パラフィンのエステルの中から選ばれる少なくとも1種
等が挙げられる。これらその他の添加剤の含有量(合計量)は任意であるが、通常組成物全量基準で15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
【0054】
(F)成分は、本発明の洗浄剤組成物の酸化安定性をより向上させ得るものである。フェノール系酸化防止剤としては、具体的には例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(DBPC)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)等が挙げられる。また、アミン系酸化防止剤としては、ジフェニルアミン、ジアルキルジフェニルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェノチアジン、N−アルキルフェノチアジン(アルキル基の炭素数は1〜18)等が挙げられる。
【0055】
(G)成分のスルフォネートは、その製造方法が特に限定されるものではなく、任意の方法によって製造されたものが使用可能である。例えば、分子量100〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合物をスルフォン化することによって得られるアルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩及びこれらの混合物等が使用できる。
【0056】
ここでいうアルキル芳香族スルフォン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガニー酸等の石油スルフォン酸や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフォン化したもの、あるいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレンをスルフォン化したもの等の合成スルフォン酸等が挙げられる。
【0057】
この(E)成分としては、上記のアルキル芳香族スルフォン酸と、アルカリ金属の塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化物等)、アルカリ土類金属の塩基(アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等)又は上述したアミン(アンモニア、アルキルアミンやアルカノールアミン等)とを反応させて得られる、いわゆる中性(正塩)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートと、過剰のアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンを水の存在下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性スルフォネート;炭酸ガスの存在下で中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンと反応させることにより得られる、いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミン並びにホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物と反応させたり、又は炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネートとホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物を反応させることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0058】
またスルフォネートを構成するアルカリ金属としては、例えば、ナトリウム及びカリウム等が、アルカリ土類金属としては、例えば、マグネシウム、カルシウム及びバリウム等が挙げられる。
【0059】
また、アミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
【0060】
上記モノアミンとしては、具体的には例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(エチル)アミン、ジメチル(プロピル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコシル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;
モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;
ジメチル(ビニル)アミン、ジメチル(プロペニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノネニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコセニル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン;
モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;
モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;
ジメチル(シクロペンチル)アミン、ジメチル(シクロヘキシル)アミン、ジメチル(シクロヘプチル)アミン等のアルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン;
(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン;
等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
【0061】
上記ポリアミンとしては、具体的には例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;
N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;
N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
【0062】
上記アルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
【0063】
上記したアミンの中でも、低温時に析出しにくい、スラッジ化しにくいなど、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、揮発性が高くなり油膜を形成しにくくなることから、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
【0064】
本発明の洗浄剤組成物において、(G)成分は洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)をより向上させることができる。但し、(G)成分としてアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を用いた際には、万が一金属表面に残存した場合であっても、冷凍サイクルシステムに悪影響を及ぼす可能性を小さくするため、添加量は金属元素として0.1質量%以下とするか、ないしは本発明に係る洗浄剤組成物で洗浄後に更に灯油等で洗浄することが好ましい。
【0065】
(H)成分の多価アルコールの部分エステルは、洗浄性をより向上させ得るものである。多価アルコールの部分エステルを構成する多価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン等が好ましい。
【0066】
部分エステルを構成するカルボン酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数12〜20のものが好ましい。
【0067】
なおここでいう部分エステルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。この中でも、より洗浄性を高めることができることから、複数の水酸基のうち1つのみがエステル化されたモノエステルが好ましい。
【0068】
(H)成分としては、具体的には、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート等のグリセリンモノエステル;
トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート等のトリメチロールプロパンモノエステル;
ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート等のペンタエリスリトールモノエステル;
ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート等のソルビタンモノエステル;
及びこれらの混合物等が好ましく用いられる。
【0069】
(I)成分の脂肪酸のアミン塩は、洗浄性をより向上させ得るものである。脂肪酸のアミン塩を構成する脂肪酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でも良く、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数8〜18のものが好ましい。
【0070】
また、アミン塩を構成するアミンとしては、上記(G)成分の説明において例示されたモノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
【0071】
上記したアミンの中でも、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、耐ステイン性の点から、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
【0072】
(J)成分のベンゾトリアゾール系化合物としては、下記の一般式(3)で表される(アルキル)ベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。
【0073】
【化3】
【0074】
[式(3)中、R5は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、eは0〜3の整数(好ましくは0〜2の整数)を表す。]
【0075】
また、下記一般式(4)で表される(アルキル)アミノアルキルベンゾトリアゾール化合物を用いることもできる。
【0076】
【化4】
【0077】
[式(4)中、R6は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、R7はメチレン基又はエチレン基を表し、R8及びR9は同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭素数1〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基(好ましくは炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基)を表し、fは0〜3の整数(好ましくは0又は1)を表す。]
【0078】
また、(J)成分のチアジアゾール系化合物としては、具体的には例えば、以下の一般式(5)で表される化合物等が挙げられる。
【0079】
【化5】
【0080】
[式(5)式中、R10は、炭素数1〜30(好ましくは6〜24)の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、R11は水素原子又は炭素数1〜30の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基(好ましくは水素原子又は炭素数1〜24の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基)を表し、g及びhは同一でも異なっていてもよく、それぞれ1〜3の整数(好ましくは1又は2)を表す。]
【0081】
また、(J)成分のベンゾチアゾール系化合物としては、下記の一般式(6)で表される化合物等が挙げられる。
【0082】
【化6】
【0083】
[上記式中、R12は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、R13は炭素数1〜30(好ましくは6〜24)の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、iは0〜3の整数(好ましくは0又は1)を表し、jは1〜3の整数(好ましくは1又は2)を表す。]
【0084】
本発明の洗浄剤組成物において、(J)成分は金属不活性化剤として用いられる。
【0085】
(K)成分のアルキル又はアルケニルコハク酸誘導体は、洗浄性をより向上させ得るものである。アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体としては、アルキル又はアルケニルコハク酸とアルコールとのエステル、アルキル又はアルケニルコハク酸とアミノアルカノールとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とザルコシンとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とダイマー酸との反応生成物等が挙げられる。
【0086】
これらの中でも、(K)成分としては、アルケニルコハク酸とアルコールとの部分エステル(モノエステル)が好ましく用いられる。ここでいう、アルケニル基の炭素数については任意であるが、通常炭素数8〜18のものが使用される。
【0087】
また、部分エステルを構成するアルコールとしては、1価のアルコールであっても、2価以上の多価アルコールであっても良いが、1価アルコール及び2価アルコールが好ましい。1価アルコールとしては、通常炭素数8〜18の脂肪族アルコールが用いられる。また、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。また、2価アルコールとしては、通常アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールが用いられる。アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。また、ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。重合度については特に制限はないが、2〜10のものが好ましく、2〜8のものがより好ましく、2〜6のものがさらにより好ましく用いられる。
【0088】
(L)成分の炭素数10〜24の1価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、より洗浄性、洗浄剤組成物の液安定性を向上させることができることから、炭素数12〜20の1価アルコールが好ましく、炭素数14〜18の1価アルコールがより好ましい。このアルコールとしては、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。
【0089】
(M)成分のラノリン酸エステルとは、羊の毛に付着するろう状物質を精製(加水分解等)して得られたラノリン脂肪酸と、アルコールとを反応させて得られたものを意味する。ここで、原料として使用されるアルコールとしては、(A)成分の説明において例示されたアルコールが挙げられ、中でも多価アルコールが好ましく、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、トルビタン、ペンタエリスリトール、グリセリンがより好ましい。
【0090】
(N)成分の酸化パラフィンとは、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックスなどの石油系ワックスや、ポリオレフィンワックスなどの合成ワックスを酸化して得られるものである。また、その塩としては、(G)成分のスルフォネートの説明において例示されたアルカリ金属、アルカリ土類金属、アミンなどの塩が挙げられ、そのエステルとしては、炭素数1〜24(好ましくは1〜12、より好ましくは1〜6)のアルコール(最も好ましくはメタノール)のエステルが挙げられる。
【0091】
このように、本発明の洗浄剤組成物は、(A)及び(B)成分、並びに必要に応じて(C)〜(N)成分を含有するものであるが、当該組成物中のバリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量(元素換算値)はそれぞれ組成物全量基準で1000質量ppm以下であることが必要である。これらの元素のうちの1種でもその含有量が1000ppmを超えると、人体あるいは生態系等の環境に対する安全性が不十分となるおそれがある。そして、同様の理由から、上記元素の各含有量は、組成物全量基準で500質量ppm以下であることが好ましく、100質量ppm以下であることがより好ましく、50質量ppm以下であることが更に好ましく、10質量ppm以下であることが一層好ましく、5質量ppm以下であることが特に好ましい。
【0092】
なお、本発明でいうバリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量は、それぞれ以下の方法により測定される値をいう。すなわち、バリウム、亜鉛及び鉛の含有量とは、ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry(ICP-AES)";塩素の含有量とは、"IP PRPOSED METHOD AK/81 Determination of chlorine - Microcoulometery oxidative method"、にそれぞれ準拠して測定される組成物全量を基準とした含有量[質量ppm]を意味する。上記の測定方法における各元素の検出限界は通常1質量ppmである。
【0093】
更に、本発明の洗浄剤組成物においては、下記一般式(1):
【化7】
【0094】
[式(1)中、R1は炭素数1〜24のアルキル基を表し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは1〜6の整数を表す]
【0095】
で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量基準で1000質量ppm以下である。上記一般式(1)で表される基を有する化合物の含有量が1000質量ppmを超えると、人体や生態系等の環境に対する安全性が不十分となる。そして、同様の理由から、上記一般式(1)で表される基を有する化合物の含有量は500質量ppm以下であることが好ましく、100質量ppm以下であることがより好ましく、50質量ppm以下であることが更に好ましく、10質量%以下であることがより一層好ましく、5質量ppm以下であることが最も好ましい。
【0096】
上記一般式(1)で表される基を有する化合物としては、下記一般式(7)〜(9):
A−H (7)
A−R14 (8)
【化8】
【0097】
[式(7)〜(9)中、Aは一般式(1)で表される基を表し、R14は炭素数1〜24の炭化水素基又は炭素数1〜24のアシル基を表す]
で表される化合物が挙げられる。
【0098】
なお、バリウム、亜鉛、塩素といった元素、並びに上記一般式(1)で表される基を有する化合物が、本発明において使用されるスルホン酸塩や基油などの原料に含まれる場合、あるいは洗浄剤組成物の製造工程で混入してしまう場合には、原料又は洗浄剤組成物を常法により精製することによって上記の元素や化合物を除去することができる。また、本発明において使用される基油や添加剤の製造工程において、製造設備をその他の基油や添加剤の製造工程と共用しないこと、共用する場合には十分な洗浄を行うこと、上記のスルホン酸塩の製造方法において説明したように塩化物等の含有濃度が低いスルホン酸塩を使用すること、などの点に留意することによって、これらの元素や化合物のさび止め油組成物への混入を防止することができる。
【0099】
更に、本発明の洗浄剤組成物においては、金属元素の含有量が0.1質量%未満であることが好ましい。金属元素の含有量が0.1質量%以上であると、洗浄剤組成物が冷凍システム中に混入した場合にトラブルを起こす恐れがある。なお、ここでいう金属元素の含有量とは、ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry(ICP-AES)"に準拠して測定される組成物全量を基準とした含有量[質量ppm]を意味する。
【0100】
上記の構成を有する本発明の洗浄剤組成物は、金属加工油、摩耗粉、さび止め油等の残留物の除去効率に優れており、金属加工工程後、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行うえば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷できる。特に、本発明の洗浄剤組成物は不水溶性金属加工油剤の洗浄性に優れている。
【0101】
従って、本発明の洗浄剤組成物は、ルームエアコン、パッケージエアコン、冷蔵庫、自動車用エアコン、除湿機、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プラント等の冷却装置等の冷凍システム用金属製部品について洗浄・脱脂を行う際に特に有用である。
【0102】
また、冷凍システムの閉塞の可能性をより低減させることができることから、本発明の洗浄剤組成物を用いた後に、灯油等の溶剤を用いて洗浄剤組成物自体も洗浄してから、金属製品を出荷することが好ましい。一方、本発明の洗浄剤組成物に一時的なさび止め油としての効果を期待したいに場合には、灯油等の溶剤による洗浄を行うことなく、そのまま出荷することが好ましい。
【0103】
灯油以外の溶剤としては、石油の蒸留又は蒸留後の水素化精製、溶剤精製などの精製により製造したソルベント、メタンやエチレン、プロピレンなどの低分子炭化水素の重合又はフィッシャー・トロプス反応により得られる溶剤、その他、一般的な溶剤が挙げられる。
【0104】
また、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行えば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷が可能であるが、金属製部品のさび発生の可能性をより低減させたい場合には、さび止め油を塗布してからでも出荷することもできる。この際に使用されるさび止め油は、金属製部品の組立工程前に本発明の洗浄剤組成物を用いて容易に且つ確実に除去できるが、当該さび止め油としては、さび止め性に優れていると共に、組立工程前のさび止め油の除去が必ずしも完全でない場合であっても、冷凍システムを閉塞してしまうような事態を招くことがないものを使用することが好ましい。
【0105】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
【0106】
実施例1〜32、比較例1〜8
実施例1〜32及び比較例1〜8においては、それぞれ表2〜5に示す組成を有する洗浄剤組成物を調製した。各組成物の調製に用いた成分は、以下の通りである。
【0107】
(A)基油
A1:鉱油(40℃における動粘度:0.97mm2/s、初留点:161℃、終点:172℃、芳香族分:0.2%)
A2:鉱油(40℃における動粘度:22mm2/s、初留点:300℃、終点:485℃、芳香族分:22%)
A3:鉱油(40℃における動粘度:1.8mm2/s、初留点:206℃、終点:258℃、芳香族分:7.5%)
(B)界面活性剤
B1:ポリオキシエチレンオキシプロピレンヘキサデシルエーテル(エチレンオキサイドの平均重合度:10、プロピレンオキサイドの平均重合度:6)
(C)水
C1:水道水
(D)一般式(2)で表される化合物
D1:式(2)中のR3がシクロアルキル基、R4がエチレン基、aが1、bが1、cが2である化合物
(E)ワックス類
E1:パラフィンワックス(針入度(25℃):30mm)
(F)酸化防止剤
F1:2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
(G)スルフォネート
G1:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数:20)のカルシウム塩(Ca含有量:2.5質量%)
(H)多価アルコールの部分エステル
H1:ソルビタンモノイソステアレート
(N)酸化パラフィンの塩
N1:酸化パラフィンのカルシウム塩
次に、得られた洗浄剤組成物を用いて以下の性能評価試験を行った。
【0108】
(洗浄性評価試験)
塩化ナトリウムの水・メタノール溶液[塩化ナトリウム:水:メタノール=0.1:49.95:49.95(質量比)]にJIS Z8901に規定される標準ダスト8種を0.5質量%懸濁させ、この懸濁液2mlをガーゼに滴下した。滴下後直ちに、ゴム栓(底面の直径:20mm)を荷重9.8Nで2秒間ガーゼに押し付けた。一方、JIS K2246「さび止め油」に規定される方法で清浄した試験片(SPCE−SD相当の市販の冷延鋼板、面の形状:60mm×80mm)を用意し、この試験片に上記のゴム栓を荷重9.8Nで2秒間押し付けて、塩化物及びダストを付着させた。
【0109】
次に、各洗浄剤組成物400mlを入れた500mlビーカー中で、塩化物及びダストを付着させた試験片を1秒間に1往復の速度で60回ストロークすることにより洗浄した。その後、試験片を取り出して、灯油による洗浄剤組成物の脱脂を行い、続いてn−ヘキサンによる灯油の脱脂を行った。
【0110】
そして、図1に示すように、得られた試験片1を、水2をはった容器3中に水2と直接接触しないように台4上に水平に置き、蓋5を付して室内保存した。このときのさびの発生までに要する日数を計測して、各洗浄剤組成物の洗浄性を評価した。得られた結果を表2〜5に示す。
【0111】
(さび止め性評価試験)
上記の洗浄性評価試験と同様にして塩化物及びダストの試験片への付着を行った後、灯油による脱脂を行わずに、野外に設置した百葉箱内に試験片を保管し、さびが発生するまでの日数(但し30日を最大とする)を計りさび止め性の評価を行った。得られた結果を表2〜5に示す。
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】
【表4】
【0115】
【表5】
【0116】
表2〜5に示した結果からも明らかなように、実施例1〜32の洗浄剤組成物はいずれも洗浄性及びさび止め性の各評価試験において良好な結果を示した。
【0117】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、洗浄性、さび止め性、安全性、並びに水溶性金属加工油剤との分離性が十分に高く、金属製部品におけるさびの発生、冷凍システムの閉塞や金属製部品の外観不良、硬度不足等を防止することができ、更にはコスト削減や廃液量の低減をも可能とする洗浄剤組成物が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の洗浄性評価試験で用いた試験装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…試験片、2…水、3…容器、4…台、5…蓋。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleaning composition, and more particularly, cleaning useful for cleaning metal parts incorporated in a refrigeration cycle system such as a freezer, a refrigerator, an air conditioner, and metal parts subjected to heat treatment. It is related with an agent composition.
[0002]
[Prior art]
Metal parts are usually manufactured through metalworking processes such as cutting, grinding, and pressing, but the metalworking oil used in the metalworking process contains corrosive factors such as extreme pressure agents There are many. This corrosive factor reacts with the surface of the metal part to generate a corrosive substance, which causes rust when it remains on the surface of the metal part.
[0003]
For this reason, rust preventive oil is usually applied to metal parts after metal processing oil is adhered or after simple cleaning and degreasing of metal processing oil using kerosene or the like. And when using metal parts, a washing | cleaning and degreasing process is performed in order to remove rust prevention oil or the metal processing oil which remained on the surface of metal parts, the abrasion powder at the time of metal processing, etc.
[0004]
Conventionally, chlorine-based solvents and fluorine-based solvents with excellent cleanability have been used as cleaning agents used in cleaning and degreasing processes, but the use of these cleaning agents is restricted from the viewpoint of environmental conservation. As a result, replacement with hydrocarbon solvents is underway.
[0005]
Also, in the refrigeration system, which is one of the application fields of metal parts, refrigerant replacement from chlorine-containing chlorofluorocarbons to non-chlorine-containing chlorofluorocarbons is being promoted from the viewpoint of environmental conservation. Further, since mineral oil-based refrigeration oils that have been used in the past cannot obtain sufficient performance when used with an alternative refrigerant, practical application of refrigerating machine oils using oxygen-containing synthetic oils such as ester oils has been promoted.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, hydrocarbon solvents generally have poor detergency, and when used, removal of metal working oil, wear powder, rust prevention oil, etc. adhering to metal parts is insufficient. In particular, it is difficult to completely remove the corrosive factor, and rust often occurs during storage, not only when stored as it is after cleaning, but also when rust prevention oil is applied.
[0007]
In addition, even when the refrigeration system is assembled after cleaning metal parts, the above residues are likely to be mixed into the system, and sludge is generated by reaction with free oil or refrigeration oil in the system. Clogging of the refrigeration system is likely to occur.
[0008]
In addition, these metal parts may be subjected to heat treatment (nitriding quenching, carburizing quenching, etc.) after processing. However, if the heat treatment is performed with the above residue attached, poor appearance and insufficient hardness are likely to occur. More specifically, phenomena such as blackening of a part of the parts after the quenching treatment, occurrence of a portion that is not nitrided in the nitriding quenching treatment, and occurrence of a carburizing failure portion in the carburizing and quenching treatment are observed.
[0009]
Therefore, in the case of using a hydrocarbon-based solvent, it is a fact that a great deal of labor is spent such as repeating the cleaning and degreasing processes many times. Also in this case, the amount of the cleaning agent used is large, and a predetermined detoxification treatment is required when the generated waste liquid is discarded and incinerated, which is not desirable from the viewpoint of environmental protection.
[0010]
Furthermore, the cleaning agent may be used as a temporary rust prevention oil at the time of shipment. In this case, as a matter of course, the cleaning agent is required to have not only a cleaning property but also a rust prevention property. That is, as such a cleaning agent (cleaning rust preventive agent), it is desirable that metal parts are cleaned and degreased to such an extent that application of rust preventive oil is not required, and that the cleaning agent itself exhibits rust preventive properties. A cleaning agent having all of these characteristics has not yet been developed.
[0011]
If the corrosive factor can be sufficiently removed, metal parts can be stored and shipped without applying rust preventive oil, and can be stored for a longer period of time if rust preventive oil is further applied. In addition, if the corrosive factor is sufficiently removed, the above-described problems in the refrigeration system and heat treatment can be avoided.
[0012]
The present invention has been made in view of such circumstances, can wash and degrease metal parts to such an extent that application of rust prevention oil is not necessary, and can also be used as a temporary rust prevention oil, And it aims at providing the cleaning composition which does not have a bad influence on a human body or an ecosystem.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the detergent composition of the present invention comprises at least one base oil selected from the group consisting of mineral oil and synthetic oil, and a nonionic surfactant 0.5 to 0.5% based on the total amount of the composition. 20% by weight and water 0.1-20% by weight,The following general formula (2):
(R 3 ) a -N-[(R 4 O) b -H] c (2)
[In formula (2), R 3 Represents a cycloalkyl group having 6 to 24 carbon atoms, and R 4 Represents an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, a and c are each 1 or 2, satisfy a + c = 3, and b represents an integer of 1 to 6]
0.1 to 10% by mass of a compound represented by:The mass ratio of the nonionic surfactant to water is in the range of 20: 1 to 1: 6; the content of barium, zinc, chlorine and lead is 1000 ppm by mass or less based on the total amount of the composition. The following general formula (1):
[Chemical formula 2]
[In formula (1), R1Represents an alkyl group having 1 to 24 carbon atoms, and R2Represents an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, m represents an integer of 1 to 5, n represents an integer of 1 to 6, and the content of the compound having a group represented by 1000 mass ppm or less; and kinematic viscosity at 40 ° C. of 0.5 to 50 mm2/ S.
[0014]
According to the present invention, when the composition and kinematic viscosity of the cleaning composition satisfy the above-mentioned specific conditions, the cleaning property and rust prevention property are improved. Therefore, when cleaning and degreasing metal parts after the metal working process When cleaning metal parts coated with metalworking oil, wear powder, and rust preventive oil, the rust preventive oil can be sufficiently removed, and the occurrence of rust after cleaning is sufficiently prevented. be able to. Therefore, in any case, it is possible to prevent the clogging of the refrigeration system due to the generation of the corrosive substance, the appearance failure of the metal parts, the lack of hardness, and the like. In particular, when cleaning and degreasing metal parts processed using a water-insoluble metalworking fluid, the cleaning composition of the present invention exhibits excellent cleaning properties and rust prevention properties. In addition, it has been very difficult to obtain sufficient detergency with a conventional hydrocarbon solvent, but the cleaning composition of the present invention has a high level of detergency even when a mineral oil is used as a base oil. Can be achieved.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail.
[0016]
In the cleaning composition of the present invention, at least one base oil selected from the group consisting of mineral oil and synthetic oil (hereinafter, the base oil is sometimes referred to as component (A) in some cases) is used. Specific examples of such mineral oil include solvent degreasing, solvent extraction, hydrocracking, solvent dewaxing, and catalytic dewaxing for lubricating oil fractions obtained by subjecting crude oil to atmospheric distillation and vacuum distillation. Paraffinic mineral oil or naphthenic mineral oil obtained by appropriately combining one or more purification means among catalytic dewaxing, hydrorefining, sulfuric acid washing, clay treatment and the like.
[0017]
Specific examples of synthetic oils include polyolefin (α-olefin or polymer of internal olefin), alkylbenzene, ester (dibasic acid ester, polyol ester, complex ester, carbonate ester, etc.), ether (polyglycol). , Polyvinyl ether, polyphenyl ether, cyclic ether, perfluoroether, etc.), silicate, polysiloxane and the like.
[0018]
In this invention, 1 type chosen from the said base oil may be used independently, and 2 or more types may be mixed and used for it.
[0019]
In addition, as the base oil according to the present invention, the detergency of wear powder, chips and the like is further improved, so the following component (A-1):
(A-1) Kinematic viscosity at 40 ° C. is 0.5 mm2/ S or more 6mm2It is preferable to use a base oil of less than / s. In this case, the kinematic viscosity at 40 ° C. of the component (A-1) is 0.5 mm as described above.2/ S or more, more preferably 0.8 mm2/ S or more, more preferably 1.0 mm2/ S or more, most preferably 1.5 mm2/ S or more. The kinematic viscosity is 6 mm.2/ S, more preferably 5 mm2/ S, even more preferably 3.5 mm2/ S, most preferably 2.5 mm2/ S.
[0020]
The content of the component (A-1) is not particularly limited, but in order to fully exert its effect, the content is preferably 50% by mass or more based on the total amount of the component (A) (ie, base oil), and 60% by mass. % Or more is more preferable, and 70% by mass or more is more preferable.
[0021]
In consideration of the working environment, it is preferable to use mineral oil and / or polyolefin as the component (A-1).
[0022]
Moreover, in order to improve the rust prevention property of the cleaning composition of the present invention, in addition to the above component (A-1), the following component (A-2):
(A-2) Kinematic viscosity at 40 ° C. is 6 mm2/ S or more 2000mm2It is preferable to use a base oil of less than / s.
[0023]
The kinematic viscosity at 40 ° C. of the component (A-2) is 6 mm as described above.2/ S or more, preferably 10 mm2/ S or more, more preferably 15 mm2/ S or more, more preferably 20 mm2/ S or more. On the other hand, the kinematic viscosity is 2000 mm as described above.2/ S or less, preferably 1000 mm2/ S or less, more preferably 500 mm2/ S or less, more preferably 400 mm2/ S or less.
[0024]
Moreover, since rust prevention property can be improved more, it is preferable to use at least 1 sort (s) chosen from mineral oil, polyolefin, and alkylbenzene as (A-2) component.
[0025]
Although there is no restriction | limiting in particular about the mixing ratio of both at the time of mixing and using the said (A-1) component and (A-2) component, In order to fully exhibit the effect, (A-1) component And (A-2) based on the total amount of components, the component (A-1) is preferably 50% by mass or more, more preferably 60% by mass or more, and 70% by mass or more. Even more preferred.
[0026]
In addition, since the extreme pressure agent contained in the metalworking oil can further improve the removability of the corrosive substance produced by reacting with the surface of the metal part, the fragrance of the base oil as a whole of the component (A) The group content is preferably 30% by volume or less, more preferably 20% by volume or less, and still more preferably 15% by volume or less.
[0027]
In addition, the aromatic content here means the aromatic content measured based on "Fluorescent indicator adsorption method (FIA method)" of JIS K2536 "Petroleum product-hydrocarbon type test method".
[0028]
Moreover, the kinematic viscosity in 40 degreeC of the cleaning composition finally obtained is 0.5-50 mm.2Needless to say, the viscosity of the base oil of component (A) must be adjusted to satisfy / s.
[0029]
In the cleaning composition of the present invention, the content of the component (A) is not particularly limited, but is preferably 60% by mass or more based on the total amount of the composition from the viewpoint of cleaning efficiency. Further, for more effective cleaning efficiency, it is more preferably 70% by mass or more, and further preferably 80% by mass or more. In addition, from the viewpoint of cleaning efficiency and liquid stability (two-layer separation, etc.) of the cleaning composition of the present invention, the content is preferably 99% by mass or less and 98% by mass or less based on the total amount of the composition. More preferably, it is 96 mass% or less.
[0030]
The component (B) in the present invention is a nonionic surfactant. Specific examples of the nonionic surfactant include alkylene glycol, polyoxyalkylene glycol, polyoxyalkylene alkyl ether, polyoxyalkylene aryl ether, fatty acid ester of polyoxyalkylene adduct of polyhydric alcohol, and polyoxyalkylene. Examples include fatty acid esters, polyoxyalkylene alkyl amines, and alkyl alkanol amides.
[0031]
Among these, since it is excellent in detergency, and is excellent in liquid stability (two-layer separation etc.) of the detergent composition, as the component (B) of the present invention, alkylene glycol, polyoxyalkylene glycol, poly Oxyalkylene alkyl ether and polyoxyalkylene aryl ether are preferred.
[0032]
Specific examples of the alkylene glycol include ethylene glycol, propylene glycol, butylene glycol, pentylene glycol, hexylene glycol, heptylene glycol, octylene glycol, nonylene glycol, and decylene glycol.
[0033]
As polyoxyalkylene glycol, what homopolymerized or copolymerized alkylene oxides, such as ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, is used. Among these, a polymer of ethylene oxide and / or propylene oxide is preferable. In addition, in the polyoxyalkylene glycol, when alkylene oxides having different structures are copolymerized, there is no particular limitation on the polymerization form of the oxyalkylene group, which may be random copolymerization or block copolymerization. .
[0034]
Moreover, as polyoxyalkylene alkyl ether, the alkyl ether of the said polyoxyalkylene glycol etc. are mentioned. In this case, the polyoxyalkylene glycol is preferably a polymer of ethylene oxide and / or propylene oxide from the viewpoints of detergency and liquid stability (such as two-layer separation) of the detergent composition. For the same reason, the average degree of polymerization is preferably 2-20, more preferably 5-18, and even more preferably 10-17. For the same reason, the carbon number of the alkyl group of the alkyl ether is preferably 1 to 24, more preferably 2 to 24, even more preferably 2 to 20, and 2 to 18 Most preferably it is.
[0035]
Examples of polyoxyalkylene aryl ethers include phenyl ethers of the above polyoxyalkylene glycols. In this case, the polyoxyalkylene glycol is preferably a polymer of ethylene oxide and / or propylene oxide from the viewpoints of detergency and liquid stability (such as two-layer separation) of the detergent composition. For the same reason, the average degree of polymerization is preferably 2 to 15, more preferably 2 to 10, and even more preferably 2 to 7. For the same reason, the carbon number of the alkyl group of the alkylphenyl ether is preferably 1-24, more preferably 4-24, even more preferably 6-22, and 8-20. Most preferably.
[0036]
Of course, as the component (B) in the present invention, one selected from these may be used alone, or two or more may be used.
[0037]
In the cleaning composition of the present invention, the content of the component (B) needs to be 0.5 to 20% by mass based on the total amount of the composition. That is, the content needs to be 0.5% by mass or more, preferably 1% by mass or more, from the viewpoint of liquid stability (two-layer separation or the like) of the cleaning composition. The content is more preferably 5% by mass or more, and most preferably 2% by mass or more. Moreover, the said content needs to be 20 mass% or less from the point of detergency, It is preferable that it is 15 mass% or less, It is more preferable that it is 10 mass% or less, 7 mass% or less Most preferably.
[0038]
The component (C) in the present invention is water. As the water here, any water such as industrial water, tap water, ion-exchanged water, distilled water, activated carbon or water treated with a general household water purifier can be used.
[0039]
In the cleaning composition of the present invention, the content of the component (C) needs to be 0.1 to 20% by mass based on the total amount of the composition. That is, the content needs to be 0.1% by mass or more, preferably 0.2% by mass or more, and more preferably 0.5% by mass or more from the viewpoint of detergency. Preferably, it is 0.8% by mass or more. In addition, the content needs to be 20% by mass or less, preferably 15% by mass or less, from the viewpoint of liquid stability (two-layer separation or the like) of the cleaning composition, and is preferably 10% by mass. More preferably, it is more preferably 5% by mass or less.
[0040]
In the cleaning composition of the present invention, the ratio (mass ratio) of the component (B) and the component (C) needs to be 20: 1 to 1: 6. When the content of the component (B) exceeds 20 times the content of the component (C), the detergency becomes insufficient, and the content of the component (B) is less than 1/6 of the content of the component (C). When it is, liquid stability (two-layer separation etc.) of a cleaning composition will become inadequate. For the same reason, the ratio (mass ratio) of the component (B) to the component (C) is preferably 10: 1 to 1: 4, and more preferably 6: 1 to 1: 3.
[0041]
In addition, the cleaning composition of the present invention has the following general formula (2) as the component (D):
(RThree)a-N-[(RFourO)b-H]c (2)
[In formula (2), RThreeRepresents a hydrocarbon group having 1 to 24 carbon atoms, RFourRepresents an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, a and c are each 1 or 2, satisfying the condition represented by a + c = 3, and b represents an integer of 1 to 6]
It is preferable to contain further the compound represented by these. Thereby, rust prevention property can be improved more.
[0042]
In the above formula (2), RThreeExamples of the hydrocarbon group represented by the formula include an alkyl group, an alkenyl group, a cycloalkyl group, an alkylcycloalkyl group, an aryl group, an alkylaryl group, and an arylalkyl group. A cycloalkyl group is preferable, and an alkyl group and a cycloalkyl group are more preferable. RThreeAs described above, the number of carbon atoms of the hydrocarbon group is 1 to 24, preferably 1 to 18, more preferably 1 to 12, still more preferably 1 to 10, and most preferably 1 to 8.
[0043]
RFourSpecific examples of the alkylene group represented by the formula include an ethylene group, a trimethylene group, a propylene group, a tetramethylene group, a butylene group, etc. Among them, an ethylene group, a propylene group, and a butylene group are preferable, and an ethylene group is preferable. More preferred.
[0044]
A and c are integers of 1 or 2 and satisfy the condition represented by a + c = 3. It is preferable that a is 1 and c is 2. Moreover, b is an integer of 1-6 as mentioned above, Preferably it is an integer of 1-4, More preferably, it is an integer of 1-3, More preferably, it is 1 or 2, Most preferably, it is 1.
[0045]
R in formula (2)Three, RFour, A to c are shown in Table 1.
[0046]
[Table 1]
[0047]
The content of the compound represented by the formula (2) is preferably 0.1 to 10% by mass, more preferably 0.2 to 9% by mass, still more preferably 0.3 to 8% based on the total amount of the composition. It is 0.5 mass%, More preferably, it is 0.5-7 mass%. When the content is less than 0.1% by mass, rust preventive oil cannot be expected. Moreover, even if the said content exceeds 10 mass%, there is no improvement of the effect corresponding to content, and there exists a possibility that rust prevention property may fall conversely.
[0048]
In addition, although what corresponds to the compound represented by the said Formula (2) is contained in (G) component and (I) component mentioned later, content of the compound represented by Formula (2) here and Means the total content of the compounds contained in the cleaning composition, and is not distinguished from the component (G) and the component (I).
[0049]
Moreover, it is preferable that the cleaning composition of this invention further contains waxes as (E) component. Thereby, the rust prevention property of the cleaning composition of this invention can be improved more.
[0050]
Specific examples of such waxes include petroleum waxes such as paraffin wax, microcrystalline wax and slack wax, and synthetic waxes such as polyolefin wax. These may be used alone. Two or more kinds may be used in combination.
[0051]
The content of the wax is arbitrary, but is preferably 0.5 to 10% by mass, more preferably 1 to 8% by mass, and further preferably 2 to 5% by mass based on the total amount of the composition. If the content is less than 1% by mass, the effect of improving rust prevention by addition cannot be obtained. On the other hand, if the content exceeds 10% by mass, the low-temperature fluidity is lowered and the handleability is deteriorated.
[0052]
The cleaning composition of the present invention contains the components (A) to (B) and, if necessary, the components (C) to (E), but in order to further enhance its excellent performance, Other additives can be blended.
[0053]
As other additives, specifically,
(F) Phenol-based or amine-based antioxidant
(G) Sulfonate
(H) Partial ester of polyhydric alcohol
(I) Amine salt of fatty acid
(J) At least one selected from benzotriazole compounds, thiadiazole compounds, and benzothiazole compounds
(K) Alkyl or alkenyl succinic acid derivatives
(L) Monohydric alcohol having 10 to 24 carbon atoms
(M) Lanolin fatty acid ester
(N) At least one selected from oxidized paraffin, oxidized paraffin salt and oxidized paraffin ester
Etc. The content (total amount) of these other additives is arbitrary, but is usually preferably 15% by mass or less, more preferably 10% by mass or less based on the total amount of the composition.
[0054]
(F) component can improve the oxidation stability of the cleaning composition of this invention more. Specific examples of the phenolic antioxidant include 2,6-di-tert-butyl-p-cresol (DBPC), 4,4′-methylenebis (2,6-di-tert-butylphenol), 4 4,4′-bis (2,6-di-tert-butylphenol), 4,4′-thiobis (6-tert-butyl-o-cresol) and the like. Examples of the amine antioxidant include diphenylamine, dialkyldiphenylamine (alkyl group having 1 to 18 carbon atoms), phenyl-α-naphthylamine, alkylphenyl-α-naphthylamine (alkyl group having 1 to 18 carbon atoms), Examples include phenothiazine and N-alkylphenothiazine (the alkyl group has 1 to 18 carbon atoms).
[0055]
The sulfonate of component (G) is not particularly limited in its production method, and those produced by any method can be used. For example, alkali metal salts, alkaline earth metal salts, amine salts and mixtures of alkyl aromatic sulfonic acids obtained by sulfonating alkyl aromatic compounds having a molecular weight of 100 to 1500, preferably 200 to 700 are used. it can.
[0056]
Examples of the alkyl aromatic sulfonic acid herein include those obtained by sulfonated alkyl aromatic compounds in the lubricating oil fraction of mineral oil, petroleum sulfonic acids such as so-called mahoganic acid that are by-produced during white oil production, Alkylbenzene having a linear or branched alkyl group obtained by by-production from the raw material alkylbenzene production plant or alkylating polyolefin to benzene, or alkyl such as dinonylnaphthalene Synthetic sulfonic acids such as those obtained by sulfonating naphthalene are exemplified.
[0057]
As the component (E), the above-mentioned alkyl aromatic sulfonic acid, an alkali metal base (alkali metal oxide or hydroxide, etc.), an alkaline earth metal base (alkali earth metal oxide or water) Oxides) or the above-described amines (ammonia, alkylamines, alkanolamines, etc.), so-called neutral (normal salt) sulfonates; neutral (normal salt) sulfonates and excess alkali metal bases So-called basic sulfonates obtained by heating alkaline earth metal bases or amines in the presence of water; neutral (normal salt) sulfonates in the presence of carbon dioxide gas to alkali metal bases, alkaline earth metals So-called carbonate overbased (superbasic) sulfonates obtained by reacting with bases or amines; neutral (normal salt) sulfates Reacts with alkali metal bases, alkaline earth metal bases or amines and boric acid compounds such as boric acid or anhydrous boric acid, or carbonate overbased (superbasic) sulfonates with boric acid or anhydrous boric acid Examples include so-called borate overbased (superbasic) sulfonates produced by reacting boric acid compounds such as acids; and mixtures thereof.
[0058]
Examples of the alkali metal constituting the sulfonate include sodium and potassium, and examples of the alkaline earth metal include magnesium, calcium and barium.
[0059]
Examples of the amine include monoamine, polyamine, alkanolamine and the like.
[0060]
Specific examples of the monoamine include:
Monomethylamine, dimethylamine, trimethylamine, monoethylamine, diethylamine, triethylamine, monopropylamine (including all isomers), dipropylamine (including all isomers), tripropylamine (including all isomers) , Monobutylamine (including all isomers), dibutylamine (including all isomers), tributylamine (including all isomers), monopentylamine (including all isomers), dipentylamine (all ), Tripentylamine (including all isomers), monohexylamine (including all isomers), dihexylamine (including all isomers), monoheptylamine (all isomers) ), Diheptylamine (including all isomers), monooctylamine (all isomers) Including), dioctylamine (including all isomers), monononylamine (including all isomers), monodecylamine (including all isomers), monoundecyl (including all isomers), monododecyl Amines (including all isomers), monotridecylamine (including all isomers), monotetradecylamine (including all isomers), monopentadecylamine (including all isomers), mono Hexadecylamine (including all isomers), monoheptadecylamine (including all isomers), monooctadecylamine (including all isomers), monononadecylamine (including all isomers), Monoicosylamine (including all isomers), monohenicosylamine (including all isomers), monodocosylamine (including all isomers), monotri Silamine (including all isomers), dimethyl (ethyl) amine, dimethyl (propyl) amine (including all isomers), dimethyl (butyl) amine (including all isomers), dimethyl (pentyl) amine ( Including all isomers), dimethyl (hexyl) amine (including all isomers), dimethyl (heptyl) amine (including all isomers), dimethyl (octyl) amine (including all isomers), Dimethyl (nonyl) amine (including all isomers), dimethyl (decyl) amine (including all isomers), dimethyl (undecyl) amine (including all isomers), dimethyl (dodecyl) amine (all Isomers), dimethyl (tridecyl) amine (including all isomers), dimethyl (tetradecyl) amine (including all isomers), dimethyl Til (pentadecyl) amine (including all isomers), dimethyl (hexadecyl) amine (including all isomers), dimethyl (heptadecyl) amine (including all isomers), dimethyl (octadecyl) amine (all Isomers), dimethyl (nonadecyl) amine (including all isomers), dimethyl (icosyl) amine (including all isomers), dimethyl (henicosyl) amine (including all isomers), dimethyl ( Alkylamines such as tricosyl) amine (including all isomers);
Monovinylamine, divinylamine, trivinylamine, monopropenylamine (including all isomers), dipropenylamine (including all isomers), tripropenylamine (including all isomers), monobutenylamine (Including all isomers), dibutenylamine (including all isomers), tributenylamine (including all isomers), monopentenylamine (including all isomers), dipentenylamine (all isomers) ), Tripentenylamine (including all isomers), monohexenylamine (including all isomers), dihexenylamine (including all isomers), monoheptenylamine (all isomers) ), Diheptenylamine (including all isomers), monooctenylamine (including all isomers), dioctenylamine (Including all isomers), monononenylamine (including all isomers), monodecenylamine (including all isomers), monoundecenyl (including all isomers), monododecenylamine (Including all isomers), monotridecenylamine (including all isomers), monotetradecenylamine (including all isomers), monopentadecenylamine (including all isomers), Monohexadecenylamine (including all isomers), monoheptadecenylamine (including all isomers), monooctadecenylamine (including all isomers), monononadecenylamine (all isomers) ), Monoicosenylamine (including all isomers), monohenicocenylamine (including all isomers), monodocosenylamine (including all isomers), Trichoderma cell (including all isomers) cycloalkenyl amines alkenyl amines, such as;
Dimethyl (vinyl) amine, dimethyl (propenyl) amine (including all isomers), dimethyl (butenyl) amine (including all isomers), dimethyl (pentenyl) amine (including all isomers), dimethyl ( Hexenyl) amine (including all isomers), dimethyl (heptenyl) amine (including all isomers), dimethyl (octenyl) amine (including all isomers), dimethyl (nonenyl) amine (all isomers) ), Dimethyl (decenyl) amine (including all isomers), dimethyl (undecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (dodecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (tridecenyl) Amine (including all isomers), dimethyl (tetradecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (pen Decenyl) amine (including all isomers), dimethyl (hexadecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (heptadecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (octadecenyl) amine (all isomers) ), Dimethyl (nonadecenyl) amine (including all isomers), dimethyl (icosenyl) amine (including all isomers), dimethyl (henicosenyl) amine (including all isomers), dimethyl (tricosenyl) Monoamines having alkyl and alkenyl groups such as amines (including all isomers);
Monobenzylamine, (1-phenyltyl) amine, (2-phenylethyl) amine (also known as monophenethylamine), dibenzylamine, bis (1-phenethyl) amine, bis (2-phenylethylene) amine (also known as diphenethylamine) Aromatic substituted alkylamines such as
C5-C16 cycloalkylamines such as monocyclopentylamine, dicyclopentylamine, tricyclopentylamine, monocyclohexylamine, dicyclohexylamine, monocycloheptylamine, dicycloheptylamine;
Monoamines having an alkyl group and a cycloalkyl group, such as dimethyl (cyclopentyl) amine, dimethyl (cyclohexyl) amine, dimethyl (cycloheptyl) amine;
(Methylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), bis (methylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), (dimethylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), bis (dimethylcyclopentyl) ) Amine (including all substituted isomers), (ethylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), bis (ethylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), (methylethylcyclopentyl) amine ( All substituted isomers included), bis (methylethylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), (diethylcyclopentyl) amine (including all substituted isomers), (methylcyclohexyl) amine (all substituted isomers) Isomers), bis (methylcyclohexyl) amine (all substituted isomers) ), (Dimethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), bis (dimethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), (ethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), bis (Ethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), (Methylethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), (Diethylcyclohexyl) amine (including all substituted isomers), (Methylcycloheptyl) ) Amine (including all substituted isomers), bis (methylcycloheptyl) amine (including all substituted isomers), (dimethylcycloheptyl) amine (including all substituted isomers), (ethylcycloheptylamine) (Including all substituted isomers), (methylethylcycloheptyl) amine (all substituted isomers) The included), (alkylcycloalkyl amines such as diethyl cycloheptyl) amine (including all isomers);
Etc. The monoamine also includes monoamines derived from fats and oils such as beef tallow amine.
[0061]
Specific examples of the polyamine include, for example,
Ethylenediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, pentaethylenehexamine, propylenediamine, dipropylenetriamine, tripropylenetetramine, tetrapropylenepentamine, pentapropylenehexamine, butylenediamine, dibutylenetriamine, tributylenetetramine, tetrabutylene Alkylene polyamines such as pentamine and pentabylenehexamine;
N-methylethylenediamine, N-ethylethylenediamine, N-propylethylenediamine (including all isomers), N-butylethylenediamine (including all isomers), N-pentylethylenediamine (including all isomers), N -Hexylethylenediamine (including all isomers), N-heptylethylenediamine (including all isomers), N-octylethylenediamine (including all isomers), N-nonylethylenediamine (including all isomers) N-decylethylenediamine (including all isomers), N-undecyl (including all isomers), N-dodecylethylenediamine (including all isomers), N-tridecylethylenediamine (including all isomers) Including), N-tetradecylethylenediamine (including all isomers), -Pentadecylethylenediamine (including all isomers), N-hexadecylethylenediamine (including all isomers), N-heptadecylethylenediamine (including all isomers), N-octadecylethylenediamine (all isomers) N-nonadecylethylenediamine (including all isomers), N-icosylethylenediamine (including all isomers), N-henicosylethylenediamine (including all isomers), N-doco N-alkylethylenediamines such as silethylenediamine (including all isomers), N-tricosylethylenediamine (including all isomers);
N-vinylethylenediamine, N-propenylethylenediamine (including all isomers), N-butenylethylenediamine (including all isomers), N-pentenylethylenediamine (including all isomers), N-hexenylethylenediamine ( Including all isomers), N-heptenylethylenediamine (including all isomers), N-octenylethylenediamine (including all isomers), N-nonenylethylenediamine (including all isomers), N-decenylethylenediamine (including all isomers), N-undecenyl (including all isomers), N-dodecenylethylenediamine (including all isomers), N-tridecenylethylenediamine (including all isomers) All isomers), N-tetradecenylethylenediamine (including all isomers), N- Ntadecenylethylenediamine (including all isomers), N-hexadecenylethylenediamine (including all isomers), N-heptadecenylethylenediamine (including all isomers), N-octade Cenylethylenediamine (including all isomers), N-nonadecenylethylenediamine (including all isomers), N-icosenylethylenediamine (including all isomers), N-henicocenylethylenediamine N-alkenylethylenediamine such as (including all isomers), N-docosenylethylenediamine (including all isomers), N-tricosenylethylenediamine (including all isomers);
N-alkyldiethylenetriamine, N-alkenyldiethylenetriamine, N-alkyltriethylenetetramine, N-alkenyltriethylenetetramine, N-alkyltetraethylenepentamine, N-alkenyltetraethylenepentamine, N-alkylpentaethylenehexamine, N-alkenyl Pentaethylenehexamine, N-alkylpropylenediamine, N-alkenylpropylenediamine, N-alkyldipropylenetriamine, N-alkenyldipropylenetriamine, N-alkyltripropylenetetramine, N-alkenyltripropylenetetramine, N-alkyltetrapropylenepenta Min, N-alkenyltetrapropylenepentamine, N-alkylpentapropylenehexamine, N-alkenylpentapropylene Hexamine, N-alkylbutylenediamine, N-alkenylbutylenediamine, N-alkyldibutylenetriamine, N-alkenyldibutylenetriamine, N-alkyltributylenetetramine, N-alkenyltributylenetetramine, N-alkyltetrabutylenepentamine, N-alkyl or N-alkenylalkylene polyamines such as N-alkenyltetrabutylenepentamine, N-alkylpentabutylenehexamine, N-alkenylpentabutylenehexamine;
Etc. The polyamine also includes polyamines derived from fats and oils such as beef tallow polyamines.
[0062]
Specific examples of the alkanolamine include monomethanolamine, dimethanolamine, trimethanolamine, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, mono (n-propanol) amine, di (n-propanol) amine, Tri (n-propanol) amine, monoisopropanolamine, diisopropanolamine, triisopropanolamine, monobutanolamine (including all isomers), dibutanolamine (including all isomers), tributanolamine (all Isomers), monopentanolamine (including all isomers), dipentanolamine (including all isomers), tripentanolamine (including all isomers), monohexanolamine (all Isomers), Hexanolamine (including all isomers), monoheptanolamine (including all isomers), diheptanolamine (including all isomers), monooctanolamine (including all isomers), monono Nanolamine (including all isomers), monodecanolamine (including all isomers), monoundecanolamine (including all isomers), monododecanolamine (including all isomers) , Monotridecanolamine (including all isomers), monotetradecanolamine (including all isomers), monopentadecanolamine (including all isomers), monohexadecanolamine (all including all isomers) ), Diethyl monoethanolamine, diethyl monopropanolamine (including all isomers), diethyl monobutanol Min (including all isomers), diethyl monopentanolamine (including all isomers), dipropyl monoethanolamine (including all isomers), dipropyl monopropanolamine (including all isomers) ), Dipropylmonobutanolamine (including all isomers), dipropylmonopentanolamine (including all isomers), dibutylmonoethanolamine (including all isomers), dibutylmonopropanolamine (all ), Dibutylmonobutanolamine (including all isomers), dibutylmonopentanolamine (including all isomers), monoethyldiethanolamine, monoethyldipropanolamine (including all isomers) ), Monoethyldibutanolamine (including all isomers), monoethyldipen Tanolamine (including all isomers), monopropyldiethanolamine (including all isomers), monopropyldipropanolamine (including all isomers), monopropyldibutanolamine (including all isomers) , Monopropyldipentanolamine (including all isomers), monobutyldiethanolamine (including all isomers), monobutyldipropanolamine (including all isomers), monobutyldibutanolamine (including all isomers) Isomers), monobutyldipentanolamine (including all isomers), and the like.
[0063]
Among the above-mentioned amines, monoamines are preferred because they have little influence on the refrigeration system, such as being difficult to precipitate at low temperatures and sludge formation, and among the monoamines, alkylamines, monoamines having an alkyl group and an alkenyl group, alkyl groups and More preferred are monoamines having cycloalkyl groups, cycloalkylamines and alkylcycloalkylamines. Moreover, since volatility becomes high and it becomes difficult to form an oil film, an amine having a total carbon number of 3 or more in the amine molecule is preferable, and an amine having a total carbon number of 5 or more is more preferable.
[0064]
In the cleaning composition of the present invention, the component (G) can further improve the liquid stability (such as two-layer separation) of the cleaning composition. However, when an alkali metal salt or alkaline earth metal salt is used as the component (G), it is added to reduce the possibility of adverse effects on the refrigeration cycle system even if it remains on the metal surface. The amount is preferably 0.1% by mass or less as a metal element, or further washed with kerosene after washing with the cleaning composition according to the present invention.
[0065]
The partial ester of the polyhydric alcohol (H) can improve the detergency. Any polyhydric alcohol constituting the partial ester of the polyhydric alcohol can be used, but glycerin, trimethylolethane, trimethylolpropane, pentaerythritol, sorbitan and the like are preferable.
[0066]
The carboxylic acid constituting the partial ester may be a saturated fatty acid or an unsaturated fatty acid, and may be a linear fatty acid or a branched fatty acid. Moreover, although there is no restriction | limiting in particular about carbon number, A C12-C20 thing is preferable.
[0067]
The partial ester here means an ester remaining in the form of a hydroxyl group in which at least one of the hydroxyl groups in the polyhydric alcohol is not esterified. Among these, a monoester in which only one of a plurality of hydroxyl groups is esterified is preferable because the detergency can be further improved.
[0068]
As the component (H), specifically,
Glycerol monododecanoate (glycerol monolaurate), glycerol monoisolaurate, glycerol monotetradecanoate (glycerol monomyristate), glycerol monoisomyristate, glycerol monohexadecanoate (glycerol monopalmitate), Glycerol monoesters such as glycerin monoisopalmitate, glycerin monooctadecanoate (glycerin monostearate), glycerin monoisostearate, glycerin monooctadecenoate (glycerin monooleate), glycerin monoisooleate;
Trimethylolpropane monododecanoate (trimethylolpropane monolaurate), trimethylolpropane monoisolaurate, trimethylolpropane monotetradecanoate (trimethylolpropane monomyristate), trimethylolpropane monoisomyristate, trimethylol Methylolpropane monohexadecanoate (trimethylolpropane monopalmitate), trimethylolpropane monoisopalmitate, trimethylolpropane monooctadecanoate (trimethylolpropane monostearate), trimethylolpropane monoisostearate, trimethylolpropane monoisostearate Trimethylol group such as methylolpropane monooctadecenoate (trimethylolpropane monooleate), trimethylolpropane monoisooleate Pan mono ester;
Pentaerythritol monododecanoate (pentaerythritol monolaurate), pentaerythritol monoisolaurate, pentaerythritol monotetradecanoate (pentaerythritol monomyristate), pentaerythritol monoisomyristate, pentaerythritol monohexadecanoate (Pentaerythritol monopalmitate), pentaerythritol monoisopalmitate, pentaerythritol monooctadecanoate (pentaerythritol monostearate), pentaerythritol monoisostearate, pentaerythritol monooctadenoate (pentaerythritol monooleate) ), Pentaerythritol monoesters such as pentaerythritol monoisooleate;
Sorbitan monododecanoate (sorbitan monolaurate), sorbitan monoisolaurate, sorbitan monotetradecanoate (sorbitan monomyristate), sorbitan monoisomyristate, sorbitan monohexadecanoate (sorbitan monopalmitate), Sorbitan monoesters such as sorbitan monoisopalmitate, sorbitan monooctadecanoate (sorbitan monostearate), sorbitan monoisostearate, sorbitan monooctadecenoate (sorbitan monooleate), sorbitan monoisooleate;
And mixtures thereof are preferably used.
[0069]
The amine salt of the fatty acid (I) can improve the detergency. The fatty acid constituting the fatty acid amine salt may be a saturated fatty acid or an unsaturated fatty acid, and may be a linear fatty acid or a branched fatty acid. Moreover, although there is no restriction | limiting in particular about carbon number, A C8-C18 thing is preferable.
[0070]
Moreover, as an amine which comprises amine salt, the monoamine, polyamine, alkanolamine etc. which were illustrated in description of the said (G) component are mentioned. The polyamine also includes polyamines derived from fats and oils such as beef tallow polyamines.
[0071]
Among the above-mentioned amines, monoamines are preferable because they have little influence on the refrigeration system. Among monoamines, alkylamines, monoamines having alkyl groups and alkenyl groups, monoamines having alkyl groups and cycloalkyl groups, cycloalkylamines, and Alkylcycloalkylamine is more preferred. From the viewpoint of stain resistance, an amine having a total carbon number of 3 or more in the amine molecule is preferable, and an amine having a total carbon number of 5 or more is more preferable.
[0072]
Examples of the benzotriazole-based compound (J) include (alkyl) benzotriazole compounds represented by the following general formula (3).
[0073]
[Chemical Formula 3]
[0074]
[In formula (3), RFiveRepresents a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms (preferably a methyl group or an ethyl group), and e represents an integer of 0 to 3 (preferably an integer of 0 to 2). ]
[0075]
Moreover, the (alkyl) aminoalkyl benzotriazole compound represented by following General formula (4) can also be used.
[0076]
[Formula 4]
[0077]
[In formula (4), R6Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms (preferably a methyl group or an ethyl group), and R7Represents a methylene group or an ethylene group, R8And R9May be the same or different and each represents a hydrogen atom or a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms (preferably a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms); f represents an integer of 0 to 3 (preferably 0 or 1). ]
[0078]
Specific examples of the thiadiazole-based compound (J) include compounds represented by the following general formula (5).
[0079]
[Chemical formula 5]
[0080]
[In the formula (5), RTenRepresents a linear or branched alkyl group having 1 to 30 carbon atoms (preferably 6 to 24 carbon atoms), and R11Represents a hydrogen atom or a linear or branched alkyl group having 1 to 30 carbon atoms (preferably a hydrogen atom or a linear or branched alkyl group having 1 to 24 carbon atoms), and g and h may be the same. They may be different and each represents an integer of 1 to 3 (preferably 1 or 2). ]
[0081]
Moreover, as a benzothiazole type compound of (J) component, the compound etc. which are represented by following General formula (6) are mentioned.
[0082]
[Chemical 6]
[0083]
[In the above formula, R12Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms (preferably a methyl group or an ethyl group), and R13Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 30 carbon atoms (preferably 6 to 24), i represents an integer of 0 to 3 (preferably 0 or 1), and j represents an integer of 1 to 3 (Preferably 1 or 2). ]
[0084]
In the cleaning composition of the present invention, the component (J) is used as a metal deactivator.
[0085]
The alkyl or alkenyl succinic acid derivative as the component (K) can improve the detergency more. Alkyl or alkenyl succinic acid derivatives include esters of alkyl or alkenyl succinic acid and alcohol, reaction products of alkyl or alkenyl succinic acid and aminoalkanol, reaction products of alkyl or alkenyl succinic anhydride and sarcosine, alkyl Or the reaction product of an alkenyl succinic anhydride and a dimer acid etc. are mentioned.
[0086]
Among these, as the component (K), a partial ester (monoester) of alkenyl succinic acid and alcohol is preferably used. Here, the carbon number of the alkenyl group is arbitrary, but those having 8 to 18 carbon atoms are usually used.
[0087]
Further, the alcohol constituting the partial ester may be a monohydric alcohol or a dihydric or higher polyhydric alcohol, but monohydric alcohols and dihydric alcohols are preferred. As the monohydric alcohol, an aliphatic alcohol having 8 to 18 carbon atoms is usually used. Moreover, it may be linear or branched, and may be saturated or unsaturated. Further, as the dihydric alcohol, usually alkylene glycol or polyoxyalkylene glycol is used. Specific examples of the alkylene glycol include ethylene glycol, propylene glycol, butylene glycol, pentylene glycol, hexylene glycol, heptylene glycol, octylene glycol, nonylene glycol, and decylene glycol. Moreover, as polyoxyalkylene glycol, what homopolymerized or copolymerized alkylene oxides, such as ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, is used. In addition, in the polyoxyalkylene glycol, when alkylene oxides having different structures are copolymerized, there is no particular limitation on the polymerization form of the oxyalkylene group, which may be random copolymerization or block copolymerization. . Although there is no restriction | limiting in particular about a polymerization degree, The thing of 2-10 is preferable, The thing of 2-8 is more preferable, The thing of 2-6 is used still more preferably.
[0088]
As the monohydric alcohol having 10 to 24 carbon atoms of the component (L), any alcohol can be used. However, since the cleaning property and the liquid stability of the cleaning composition can be improved, the number of carbon atoms is 12. A monohydric alcohol having 20 to 20 carbon atoms is preferable, and a monohydric alcohol having 14 to 18 carbon atoms is more preferable. The alcohol may be linear or branched, and may be saturated or unsaturated.
[0089]
The (M) component lanolinic acid ester means a product obtained by reacting a lanolin fatty acid obtained by purifying (hydrolyzing, etc.) a waxy substance adhering to sheep wool and an alcohol. Here, examples of the alcohol used as a raw material include the alcohols exemplified in the description of the component (A). Among these, polyhydric alcohols are preferable, and trimethylolpropane, trimethylolethane, torbitane, pentaerythritol, and glycerin are more preferable. preferable.
[0090]
The (N) component oxidized paraffin is obtained by oxidizing petroleum wax such as paraffin wax, microcrystalline wax, slack wax, or synthetic wax such as polyolefin wax. Examples of the salt include salts of alkali metals, alkaline earth metals, amines and the like exemplified in the description of the sulfonate of (G) component, and the ester thereof has 1 to 24 carbon atoms (preferably 1 to 1 carbon atoms). 12, more preferably 1 to 6) alcohol (most preferably methanol) esters.
[0091]
Thus, the cleaning composition of the present invention contains the components (A) and (B) and, if necessary, the components (C) to (N), but barium in the composition, The contents of zinc, chlorine and lead (element-converted values) are each required to be 1000 mass ppm or less based on the total amount of the composition. If the content of one of these elements exceeds 1000 ppm, the safety of the human body or the environment such as the ecosystem may be insufficient. For the same reason, the content of each of the above elements is preferably 500 ppm by mass or less, more preferably 100 ppm by mass or less, and further preferably 50 ppm by mass or less based on the total amount of the composition. Preferably, it is 10 mass ppm or less, more preferably 5 mass ppm or less.
[0092]
In addition, content of barium, zinc, chlorine, and lead as used in the field of this invention says the value measured by the following method, respectively. That is, the contents of barium, zinc and lead are ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic. Emission Spectrometry (ICP-AES) ”; the chlorine content is the content based on the total amount of the composition measured in accordance with“ IP PRPOSED METHOD AK / 81 Determination of chlorine-Microcoulometery oxidative method ”[ Mass ppm]. The detection limit of each element in the above measurement method is usually 1 mass ppm.
[0093]
Furthermore, in the cleaning composition of the present invention, the following general formula (1):
[Chemical 7]
[0094]
[In formula (1), R1Represents an alkyl group having 1 to 24 carbon atoms, and R2Represents an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, m represents an integer of 1 to 5, and n represents an integer of 1 to 6.
[0095]
The content of the compound having a group represented by is 1000 mass ppm or less based on the total amount of the composition. When the content of the compound having the group represented by the general formula (1) exceeds 1000 ppm by mass, safety to the environment such as a human body and an ecosystem becomes insufficient. For the same reason, the content of the compound having the group represented by the general formula (1) is preferably 500 ppm by mass or less, more preferably 100 ppm by mass or less, and 50 ppm by mass or less. Is more preferably 10% by mass or less, and most preferably 5% by mass or less.
[0096]
Examples of the compound having a group represented by the general formula (1) include the following general formulas (7) to (9):
A-H (7)
A-R14 (8)
[Chemical 8]
[0097]
[In the formulas (7) to (9), A represents a group represented by the general formula (1);14Represents a hydrocarbon group having 1 to 24 carbon atoms or an acyl group having 1 to 24 carbon atoms]
The compound represented by these is mentioned.
[0098]
In addition, when a compound having an element such as barium, zinc, or chlorine and a group represented by the general formula (1) is contained in a raw material such as a sulfonate or a base oil used in the present invention, or a cleaning agent When it mixes in the manufacturing process of a composition, said element and compound can be removed by refine | purifying a raw material or a cleaning composition by a conventional method. In addition, in the manufacturing process of the base oil and additives used in the present invention, the manufacturing equipment should not be shared with the manufacturing processes of other base oils and additives. Mixing these elements and compounds into the rust-preventing oil composition by paying attention to points such as using sulfonates with a low chloride content as explained in the sulfonate production method Can be prevented.
[0099]
Furthermore, in the cleaning composition of the present invention, the metal element content is preferably less than 0.1% by mass. When the content of the metal element is 0.1% by mass or more, trouble may occur when the cleaning composition is mixed in the refrigeration system. The metal element content here refers to ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic. The content [mass ppm] based on the total amount of the composition measured according to “Emission Spectrometry (ICP-AES)”.
[0100]
The cleaning composition of the present invention having the above structure is excellent in the removal efficiency of residues such as metal working oil, wear powder, rust prevention oil, etc., and after the metal working step, the cleaning composition of the present invention is used. Can be shipped without applying rust prevention oil to metal parts. In particular, the detergent composition of the present invention is excellent in the detergency of a water-insoluble metalworking fluid.
[0101]
Accordingly, the cleaning composition of the present invention is used for refrigeration systems such as room air conditioners, packaged air conditioners, refrigerators, automotive air conditioners, dehumidifiers, freezers, refrigerated warehouses, vending machines, showcases, chemical plant cooling devices, etc. This is particularly useful when cleaning and degreasing metal parts.
[0102]
In addition, since the possibility of blockage of the refrigeration system can be further reduced, after using the cleaning composition of the present invention, the cleaning composition itself is also cleaned using a solvent such as kerosene, and then the metal product. It is preferable to ship. On the other hand, when the cleaning composition of the present invention is expected to have an effect as a temporary rust preventive oil, it is preferably shipped as it is without being washed with a solvent such as kerosene.
[0103]
Solvents other than kerosene include petroleum distillation or hydrorefining after distillation, solvent produced by purification such as solvent purification, solvent obtained by polymerization of low molecular hydrocarbons such as methane, ethylene, propylene or Fischer-Trops reaction In addition, a general solvent is mentioned.
[0104]
In addition, if cleaning is performed using the cleaning composition of the present invention, shipment is possible without applying rust prevention oil to metal parts, but the possibility of occurrence of rust on metal parts is desired to be further reduced. In some cases, the rust preventive oil can be applied before shipment. The rust prevention oil used at this time can be easily and reliably removed using the cleaning composition of the present invention before the assembly process of the metal parts, but the rust prevention oil has excellent rust prevention properties. In addition, even if removal of rust prevention oil before the assembly process is not necessarily complete, it is preferable to use one that does not cause a situation that would block the refrigeration system.
[0105]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated more concretely based on an Example and a comparative example, this invention is not limited to a following example at all.
[0106]
Examples 1-32 and Comparative Examples 1-8
In Examples 1 to 32 and Comparative Examples 1 to 8, cleaning compositions having the compositions shown in Tables 2 to 5 were prepared. The components used for the preparation of each composition are as follows.
[0107]
(A) Base oil
A1: Mineral oil (kinematic viscosity at 40 ° C .: 0.97 mm2/ S, initial boiling point: 161 ° C., end point: 172 ° C., aromatic content: 0.2%)
A2: Mineral oil (kinematic viscosity at 40 ° C .: 22 mm2/ S, initial boiling point: 300 ° C., end point: 485 ° C., aromatic content: 22%)
A3: Mineral oil (kinematic viscosity at 40 ° C .: 1.8 mm2/ S, initial boiling point: 206 ° C., end point: 258 ° C., aromatic content: 7.5%)
(B) Surfactant
B1: Polyoxyethyleneoxypropylene hexadecyl ether (average degree of polymerization of ethylene oxide: 10, average degree of polymerization of propylene oxide: 6)
(C) Water
C1: Tap water
(D) Compound represented by general formula (2)
D1: R in formula (2)ThreeIs a cycloalkyl group, RFourIs an ethylene group, a is 1, b is 1, and c is 2
(E) Waxes
E1: Paraffin wax (Penetration (25 ° C.): 30 mm)
(F) Antioxidant
F1: 2,6-di-tert-butyl-p-cresol
(G) Sulfonate
G1: Calcium salt of alkylbenzenesulfonic acid (average carbon number of alkyl group: 20) (Ca content: 2.5% by mass)
(H) Partial ester of polyhydric alcohol
H1: sorbitan monoisostearate
(N) Salt of oxidized paraffin
N1: Calcium salt of oxidized paraffin
Next, the following performance evaluation test was done using the obtained cleaning composition.
[0108]
(Detergency evaluation test)
Suspension of 8 standard dusts defined in JIS Z8901 in 0.5% by mass of water / methanol solution of sodium chloride [sodium chloride: water: methanol = 0.1: 49.95: 49.95 (mass ratio)] 2 ml of this suspension was added dropwise to the gauze. Immediately after the dropping, a rubber stopper (bottom diameter: 20 mm) was pressed against the gauze with a load of 9.8 N for 2 seconds. On the other hand, a test piece (commercially cold-rolled steel sheet equivalent to SPCE-SD, surface shape: 60 mm × 80 mm) cleaned by the method specified in JIS K2246 “rust prevention oil” is prepared, and the above rubber is prepared on this test piece. The stopper was pressed with a load of 9.8 N for 2 seconds to adhere chloride and dust.
[0109]
Next, in a 500 ml beaker containing 400 ml of each cleaning composition, the test piece on which chloride and dust were adhered was washed by 60 strokes at a reciprocating speed of 1 second per second. Thereafter, the test piece was taken out, and the detergent composition was degreased with kerosene, and subsequently, kerosene was degreased with n-hexane.
[0110]
Then, as shown in FIG. 1, the obtained
[0111]
(Anti-rust evaluation test)
After adhesion of chloride and dust to the test piece in the same way as the above-mentioned detergency evaluation test, the test piece is stored in a field box placed outdoors without degreasing with kerosene, and rust is generated. The number of days until (however, 30 days is the maximum) was measured and the anti-rust property was evaluated. The obtained results are shown in Tables 2-5.
[0112]
[Table 2]
[0113]
[Table 3]
[0114]
[Table 4]
[0115]
[Table 5]
[0116]
As is clear from the results shown in Tables 2 to 5, all of the cleaning compositions of Examples 1 to 32 showed good results in the evaluation tests for cleaning properties and rust prevention properties.
[0117]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the cleaning property, rust prevention property, safety, and separability from the water-soluble metalworking fluid are sufficiently high. It is possible to prevent a defective appearance of a manufactured part, insufficient hardness, and the like, and further, it is possible to realize a cleaning composition that can reduce costs and reduce the amount of waste liquid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a test apparatus used in a detergency evaluation test of an example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
(R 3 ) a −N−[(R 4 O) b −H] c (2)
[式(2)中、R 3 は炭素数6〜24のシクロアルキル基を表し、R 4 は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、aおよびcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3を満たし、bは1〜6の整数を表す]
で表される化合物0.1〜10質量%と、を含有し、
前記ノニオン系界面活性剤と前記水との質量比が20:1〜1:6の範囲内であり、
バリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量が組成物全量基準でそれぞれ1000質量ppm以下であり、
下記一般式(1):
で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量を基準として1000質量ppm以下であり、且つ
40℃における動粘度が0.5〜50mm2/sである
ことを特徴とする洗浄剤組成物。At least one base oil selected from the group consisting of mineral and synthetic oils, the total amount of the composition, and 0.5 to 20 wt% nonionic surfactant, and 0.1 to 20% by weight of water, the following general Formula (2):
(R 3) a -N - [ (R 4 O) b -H] c (2)
[In the formula (2), R 3 represents a cycloalkyl group having 6 to 24 carbon atoms, R 4 represents an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, a and c are each 1 or 2, and a + c = 3 and b represents an integer of 1 to 6]
Containing 0.1 to 10% by mass of a compound represented by:
The mass ratio of the nonionic surfactant to the water is in the range of 20: 1 to 1: 6;
The content of barium, zinc, chlorine and lead is 1000 mass ppm or less on the basis of the total amount of the composition,
The following general formula (1):
A detergent composition characterized in that the content of the compound having a group represented by the formula is 1000 ppm by mass or less based on the total amount of the composition, and the kinematic viscosity at 40 ° C. is 0.5 to 50 mm 2 / s. object.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002042018A JP4053309B2 (en) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Cleaning composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002042018A JP4053309B2 (en) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Cleaning composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238994A JP2003238994A (en) | 2003-08-27 |
JP4053309B2 true JP4053309B2 (en) | 2008-02-27 |
Family
ID=27782264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002042018A Expired - Lifetime JP4053309B2 (en) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Cleaning composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4053309B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2006365B1 (en) | 2006-03-31 | 2018-02-21 | Nippon Oil Corporation | Use of a polyfunctional hydrocarbon oil composition |
CN103710720B (en) * | 2013-12-31 | 2016-02-24 | 深圳市科玺化工有限公司 | A kind of long-life water base oil removing anti-rust cleaning agent |
-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002042018A patent/JP4053309B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003238994A (en) | 2003-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9080123B2 (en) | Rust preventive oil composition | |
JP6190826B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP2011006763A (en) | Rust-preventive oil composition | |
WO2007114505A1 (en) | Polyfunctional hydrocarbon oil composition | |
JP2022103389A (en) | Fluorinated polyacrylate antifoam components for lubricating compositions | |
WO2017170868A1 (en) | Rust preventive oil composition | |
CN106350154B (en) | The method and purposes of a kind of power transmitting fluids and its dynamic energy for improving wet clutch | |
JP2005139451A (en) | Ashless additive formulation suitable for hydraulic oil application | |
JP4728157B2 (en) | Cleaning and rust prevention oil composition | |
JP2002363592A (en) | Rust-preventive oil composition | |
EP1394289B1 (en) | Rust-preventive oil composition | |
JP2008074933A (en) | Lubricating oil composition | |
JP4053309B2 (en) | Cleaning composition | |
WO2020184436A1 (en) | Rust preventive oil composition and method for producing same | |
JP3491721B2 (en) | Cleaning rust preventive oil composition for plastic working | |
JP4988178B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP5171317B2 (en) | Lubricating oil composition for plastic working | |
JP5265087B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP2013173842A (en) | Lubricant composition for plastic working | |
JP2003238995A (en) | Detergent composition | |
JP4729361B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP4679998B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP2002212580A (en) | Method for rustproofing refrigerator part | |
JP5340322B2 (en) | Rust prevention oil composition | |
JP2000186292A (en) | Additive for metal working oil and metal processing oil |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071205 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4053309 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |