JP4052037B2 - Magnetic encoder - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸の回転速度を検出する磁気エンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の磁気エンコーダは、例えば、自動車の速度を検出するために用いられている。
【0003】
また、磁気エンコーダに、回転軸の軸封を行う密封機能を兼備させたものが知られている。そのような従来技術に係る磁気エンコーダについて図8及び図9を参照して説明する。
【0004】
図8は従来技術に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。図9は従来技術に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【0005】
図8に示すように、不図示の回転軸に装着される磁気エンコーダ100と、不図示のハウジングに装着される密封装置200によって、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止すると共に、回転軸の回転速度を検出するシステムが知られている。
【0006】
磁気エンコーダ100は、環状部材としてのスリンガー110と磁性ゴム部120とを備えている。
【0007】
スリンガー110は、軸に装着される円筒部110aと、この円筒部110aの端部から外径側に向かって伸びるフランジ部110bとを備えている。そして、磁性ゴム部120は、スリンガー110のフランジ部110bの外側に成形によって焼付け固定されている。
【0008】
密封装置200はハウジングに嵌着される金属環201と、金属環201に成形によって焼付け固定されるシール部202とを備えている。そして、このシール部202は、磁気エンコーダ100のスリンガー110に対して摺動自在に設けられ、スリンガー110にシール面を形成する複数のシールリップを備えている。
【0009】
このように、磁気エンコーダ100を不図示の回転軸に装着し、密封装置200を不図示のハウジングに装着することによって、回転する軸とハウジング間の環状隙間を封止する。そして、軸の回転と共に磁気エンコーダ100が回転すると磁気エンコーダ100と対向して配設されたセンサ150によって回転する軸の回転速度が検出される。
【0010】
ここで、スリンガー110に対して成形によって磁性ゴム部120を焼付け固定するためには、加硫成形を行う。この加硫成形によって、磁性ゴムがスリンガー110に対して固定させるために、スリンガー110の表面に接着剤を塗布する処理が必要である。
【0011】
この接着剤と不処理は、大量のスリンガー110に対して同時に行うためには、接着剤の中にスリンガー110を浸漬する方法が一般的である。
【0012】
しかし、図9に示すように、スリンガー110における磁性ゴム部120を焼付け固定する部分、すなわちフランジ部110bは平板形状である。従って、接着剤の中にスリンガー110を浸漬している際に、図10に示すように、平板形状のフランジ部110bどうしが密着された状態となるものがある。
【0013】
そして、使用される接着剤の種類及び濃度等によっては、フランジ部110bどうしが密着し、スリンガー110どうしが粘着したまま焼付け乾燥される場合がある。
【0014】
この状態のまま、更に接着剤の上塗りがなされると、粘着したスリンガー110の面には接着剤が塗布されないため、その後、磁性ゴムの加硫成形を行った場合に、スリンガー110に対する磁性ゴムの結合力が弱くなってしまう。そのため、磁性ゴム部120がスリンガー110から剥離してしまうおそれがある。
【0015】
そこで、このような不具合をなくすために、スリンガー110どうしが粘着したまま焼付け乾燥された場合には、接着剤の上塗り前に、スリンガー110同士を剥がす作業を行うか、粘着したスリンガー110は不良品として廃棄処理を行っていた。そのため、作業の無駄や不良品の無駄が生じていた。
【0016】
これらの無駄をなくした仮想技術として、図11に示すものが挙げられる。図11は仮想技術に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【0017】
図11に示すスリンガー115は、軸に装着される円筒部115aと、この円筒部115aの端部から外径側に向かって伸びるフランジ部115bとを備えている。そして、このスリンガー115においては、フランジ部115bの先端に外側に向かって傾斜するテーパ部115cを備えている。
【0018】
このようなテーパ部115cを設ければ、接着剤中に浸漬処理を行う場合であっても、フランジ部115bどうしは線接触でしか接触できず、上述した図10に示すように、フランジ部115bが面接触することを防止できる。これにより、接着剤の浸漬処理と焼付け乾燥を繰り返し行ったとしても、スリンガーどうしが粘着してしまうことを防止でき、接着剤の塗布が不十分であることに起因する磁性ゴム部の剥離を防止することが可能となる。
【0019】
しかし、磁気エンコーダとしての磁気特性を確保するためには、磁性ゴム部が均一な厚みであることが必要である。従って、スリンガーのフランジ部は極力平坦面であることが要求される。
【0020】
また、フランジ部115bの先端にテーパ部115cを設けるためには、通常、曲げ加工が必要であり、曲げ加工を行うために、テーパの根本から先端までの寸法(図11中L)は、スリンガー素材の板厚の1.5倍程度が必要である。
【0021】
そして、この部分においては、磁性ゴムの加硫成形によって、だれが生ずるため、先端の比較的広範囲にわたって内側に磁性ゴムが被覆されることになる。
【0022】
従って、上述したように、図8に示すように、密封装置200を兼備させる場合においては、シールリップがスリンガーのフランジ部に摺動することになるが、フランジ部先端の内側の広範囲に磁性ゴム部が被覆されていると、シールリップと磁性ゴム部とが摺動してしまい、リップ摩耗が促進してしまう問題が考えられる。
【0023】
特に、径方向の寸法に制約がある場合に、このような不具合を避けることは困難である。
【0024】
以上のことから、スリンガーのフランジ部の先端にテーパ部を設けることによって、スリンガーを接着剤に浸漬処理する場合に、スリンガーどうしが粘着してしまうという不具合を解消するのは不十分と考えられる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来技術においては、環状部材(スリンガー)を接着剤に浸漬処理する場合に、環状部材どうしが粘着してしまい、作業の無駄や不良品の無駄を招いていた。
【0026】
本発明の目的は、環状部材を接着剤に浸漬処理する場合にも、品質性を損なうことなく環状部材どうしの粘着を好適に防止する磁気エンコーダを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の磁気エンコーダにあっては、環状部材のフランジ部における磁性ゴム部が焼付けられる側の表面に微小突起を設けることを特徴とする。
【0028】
このような微小突起を設けることによって、環状部材に対して接着剤の塗布処理を行う場合に、環状部材を接着剤に浸漬処理したとしても、環状部材のフランジ部同士が広い範囲にわたって面接触することを防止できる。
【0029】
特に、この微小突起を、フランジ部の先端の全周にわたって連続して設けられる突起とすれば、フランジ部どうしは点接触か線接触となり、面接触することを防止できる。
【0030】
また、突起は微小であるので、フランジ部に成形により焼付け固定される磁性ゴム部を略均一な厚みとすることができ、磁気特性を損なうこともない。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0032】
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。図2は本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダの模式的断面図である。図3は本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。図4は本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダにおける磁性ゴム部の上面図である。
【0033】
図1に示すように、本実施の形態に係る磁気エンコーダ10は、この磁気エンコーダ10が不図示の回転軸の外周に装着され、密封装置20が不図示のハウジングの軸孔内周に装着されることによって、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止すると共に、回転軸の回転速度等を検出するシステムとして利用されるものである。
【0034】
より具体的な適用例としては、自動車の速度を検出するための車速センサとして、車軸軸受装置(ハブベアリング)に取り付けられて好適に用いられる。
【0035】
磁気エンコーダ10は、環状部材としてのスリンガー11と磁性ゴム部12とを備えている。
【0036】
スリンガー11は、回転軸に装着される円筒部11aと、この円筒部11aの端部から外径側に向かって伸びるフランジ部11bとを備えている。そして、磁性ゴム部12は、スリンガー11のフランジ部11bの外側に成形によって焼付け固定されている。
【0037】
磁性ゴム部12は、例えばフェライトを分散させた磁化性のゴム材料で構成され、図4に示すように、円周方向に磁極NSが交互になるように多磁極化されている。
【0038】
密封装置20はハウジングに嵌着される金属環21と、金属環21に成形によって焼付け固定されるシール部22とを備えている。そして、このシール部22は、磁気エンコーダ10のスリンガー11のフランジ部11bに対して摺動自在に設けられ、このフランジ部11bにシール面を形成する第1シールリップ22aと、スリンガー11の円筒部11aに対して摺動自在に設けられ、この円筒部11aにシール面を形成する第2シールリップ22b,第3シールリップ22cとを備えている。
【0039】
このように、磁気エンコーダ10を不図示の回転軸に装着し、密封装置20を不図示のハウジングに装着することによって、回転する軸とハウジング間の環状隙間を封止する。
【0040】
また、磁性ゴム部12と対向する位置には、回転軸の回転速度等を検出するためのセンサ50が設けられている。
【0041】
このセンサ50は、回転軸の回転と共に磁性ゴム部12が回転することによって、磁性ゴム部12の表面の位置が移動し、多磁極化された磁性ゴム部12からの磁界が移動するため、磁束等に変化が生じるので、これを検出することによって、回転速度等を検出している。
【0042】
より具体的な例としては、センサ50として、磁気抵抗効果素子を用いることができ、磁性ゴム部12による磁化方向の変化に基づいて回転軸の回転速度等を検出することができる。
【0043】
次に、本実施の形態の特徴であるスリンガー11について、特に図3を参照して説明する。
【0044】
本実施の形態においては、スリンガー11のフランジ部11bの先端における磁性ゴム部12が焼付けられる側に、微小突起11cを設けている。この微小突起11cは、フランジ部11bの先端の全周にわたって連続して設けられている。ただし、微小突起は独立して複数設けることもできる。
【0045】
また、この微小突起11cは、プレス成形によって形成する。
【0046】
図3中(P)には、微小突起11cの拡大図が示されている。この微小突起11cをプレス成形によって形成したことによって、図3(P)に示すように、突起の根元幅L1を素材板厚の0.3倍以下とし、突起の先端幅L2を素材板厚の0.05倍程度とし、突起の高さH1を素材板厚の0.1倍程度とすることができた。また、ダレ部の幅L3を素材板厚の0.7倍程度とすることができ、この部分を磁性ゴムの被覆寸法と同等レベルとすることができた。
【0047】
以上のように、本実施の形態においては、スリンガー11のフランジ部11bの先端に全周にわたって微小突起11cを設けたことによって、接着剤に大量のスリンガーを浸漬したとしても、スリンガー11のフランジ部11bは面接触することはなく、点接触か線接触となる。
【0048】
これにより、フランジ部どうしが粘着されたまま焼付け乾燥されてしまうことを防止でき、スリンガーどうしが粘着してしまうことを防止できる。
【0049】
従って、従来行っていた、粘着したスリンガーの剥がし作業や、廃棄処分が必要なくなる。
【0050】
また、突起は微小であるため、フランジ部11bの平面部を十分に確保できるため、磁性ゴム部12の肉厚を均一にすることができ、エンコーダとしての磁気特性を確保することができる。
【0051】
また、ダレ部も小さいため、フランジ部11bの内側に被覆される磁性ゴムの膜の範囲は狭く、密封装置20を装着した場合に、第1シールリップ22aと磁性ゴムが摺動してしまうことも防止でき、安定した密封機能を維持できる。
【0052】
また、突起は微小であることから、磁性ゴムの加硫成形時に、磁性ゴム中に含まれるフェライト等の磁性粉の流れも滑らかで、磁性粉の分散も均一になる。
【0053】
(第2の実施の形態)
図5〜図7には、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、スリンガーのフランジ部に設ける突起をフランジ部の先端に設ける場合の構成を示した。本実施の形態では、この突起をフランジ部の根本付近に設ける場合の構成を説明する。
【0054】
なお、スリンガー以外の構成については、上記第1の実施の形態と同一であるので、その説明は適宜省略する。
【0055】
図5は本発明の第2の実施の形態に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。図6は本発明の第2の実施の形態に係る磁気エンコーダの模式的断面図である。図7は本発明の第2の実施の形態に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【0056】
本実施の形態に係る磁気エンコーダ30においても、上記第1の実施の形態と同様に、密封装置20が装着されることで、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止すると共に、回転軸の回転速度等を検出するシステムとして利用されるものである。
【0057】
磁気エンコーダ30は、環状部材としてのスリンガー31と磁性ゴム部32とを備えている。磁性ゴム部32に関しては、上記第1の実施の形態の場合と同様であるのでその説明は省略する。
【0058】
スリンガー31は、回転軸に装着される円筒部31aと、この円筒部31aの端部から外径側に向かって伸びるフランジ部31bとを備えている。そして、磁性ゴム部32は、スリンガー31のフランジ部31bの外側に成形によって焼付け固定されている。
【0059】
そして、本実施の形態においては、スリンガー31のフランジ部31bにおける磁性ゴム部32が焼付けられる側の根本付近に、微小突起31cを設けている。この微小突起は、円周に沿って複数個設けても良いし、全周にわたって連続するように設けても良い。
【0060】
図7中(Q)には、微小突起31cの拡大図が示されている。この微小突起31cは、根本の幅(径方向の幅)D1が素材板厚の2倍以下(目安として板厚0.6mmの場合に1mm程度)とし、突起高さH1を素材板厚の0.1倍程度とした。
【0061】
このように本実施の形態においても微小突起31cを設けたことで、接着剤に大量のスリンガーを浸漬したとしても、スリンガー31のフランジ部31bどうしが面接触する部分は僅かで済む。
【0062】
従って、スリンガーどうしの粘着を極力防止することができ、粘着したスリンガーの剥がし作業や、廃棄処分が必要なくなる。
【0063】
また、突起は微小であるため、フランジ部31bの平面部を十分に確保できるため、磁性ゴム部32の肉厚を均一にすることができ、エンコーダとしての磁気特性を確保することができる。
【0064】
また、微小突起31cはフランジ部31bの根本付近であり、内側には突起を形成するための凹みが生じるが、この凹み部分は、密封装置20の第1シールリップ22aが摺動する領域から離れているので、密封性能を損なうことはない。
【0065】
また、突起は微小であることから、磁性ゴムの加硫成形時に、磁性ゴム中に含まれるフェライト等の磁性粉の流れも滑らかで、磁性粉の分散も均一になる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気エンコーダにより、磁気エンコーダの構成部材の一つである環状部材を、接着剤に浸漬処理する場合にも、品質性を損なうことなく環状部材どうしの粘着を好適に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダの模式的断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る磁気エンコーダにおける磁性ゴム部の上面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る磁気エンコーダの模式的断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【図8】従来技術に係る密封装置を備えた磁気エンコーダの模式的断面図である。
【図9】従来技術に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【図10】従来技術に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの問題点を説明する図である。
【図11】仮想技術に係る磁気エンコーダにおけるスリンガーの模式的断面図である。
【符号の説明】
10 磁気エンコーダ
11 スリンガー
11a 円筒部
11b フランジ部
11c 微小突起
12 磁性ゴム部
20 密封装置
21 金属環
22 シール部
22a 第1シールリップ
22b 第2シールリップ
22c 第3シールリップ
30 磁気エンコーダ
31 スリンガー
31a 円筒部
31b フランジ部
31c 微小突起
32 磁性ゴム部
50 センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetic encoder that detects the rotational speed of a shaft.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of magnetic encoder is used, for example, to detect the speed of an automobile.
[0003]
Further, a magnetic encoder having a sealing function for sealing a rotating shaft is known. Such a conventional magnetic encoder will be described with reference to FIGS.
[0004]
FIG. 8 is a schematic sectional view of a magnetic encoder provided with a sealing device according to the prior art. FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of a slinger in a conventional magnetic encoder.
[0005]
As shown in FIG. 8, an annular gap between the shaft and the housing is sealed and rotated by a
[0006]
The
[0007]
The
[0008]
The
[0009]
Thus, the annular gap between the rotating shaft and the housing is sealed by mounting the
[0010]
Here, in order to bake and fix the
[0011]
In order to perform the adhesive and the non-treatment on a large amount of the
[0012]
However, as shown in FIG. 9, a portion of the
[0013]
Depending on the type and concentration of the adhesive used, the
[0014]
If the adhesive is further coated in this state, the adhesive will not be applied to the surface of the sticking
[0015]
Therefore, in order to eliminate such a problem, when the
[0016]
As a virtual technology that eliminates these wastes, there is the one shown in FIG. FIG. 11 is a schematic cross-sectional view of a slinger in a magnetic encoder according to virtual technology.
[0017]
The
[0018]
If such a
[0019]
However, in order to ensure the magnetic characteristics as a magnetic encoder, the magnetic rubber portion needs to have a uniform thickness. Therefore, the flange portion of the slinger is required to be as flat as possible.
[0020]
Further, in order to provide the
[0021]
And in this part, since dripping arises by vulcanization molding of magnetic rubber, magnetic rubber is coat | covered inside a comparatively wide range of the front-end | tip.
[0022]
Therefore, as described above, as shown in FIG. 8, when the
[0023]
In particular, it is difficult to avoid such inconveniences when there are restrictions on the dimensions in the radial direction.
[0024]
From the above, it is considered that it is insufficient to eliminate the problem that the slinger sticks when the slinger is immersed in the adhesive by providing a tapered portion at the tip of the flange portion of the slinger.
[0025]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the prior art, when an annular member (slinger) is dipped in an adhesive, the annular members stick to each other, resulting in waste of work and waste of defective products.
[0026]
An object of the present invention is to provide a magnetic encoder that suitably prevents adhesion of annular members without impairing quality even when the annular members are immersed in an adhesive.
[0027]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the magnetic encoder of the present invention is characterized in that a minute protrusion is provided on the surface of the flange portion of the annular member on the side where the magnetic rubber portion is baked.
[0028]
By providing such minute protrusions, when the adhesive is applied to the annular member, the flange portions of the annular member are in surface contact over a wide range even if the annular member is immersed in the adhesive. Can be prevented.
[0029]
In particular, if the minute projections are projections continuously provided over the entire circumference of the tip of the flange portion, the flange portions can be in point contact or line contact, and surface contact can be prevented.
[0030]
Further, since the protrusions are minute, the magnetic rubber portion baked and fixed to the flange portion by molding can be made to have a substantially uniform thickness, and the magnetic properties are not impaired.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Exemplary embodiments of the present invention will be described in detail below with reference to the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, and the like of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention only to those unless otherwise specified. Absent.
[0032]
(First embodiment)
A magnetic encoder according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder provided with a sealing device according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the magnetic encoder according to the first embodiment of the present invention. FIG. 3 is a schematic sectional view of a slinger in the magnetic encoder according to the first embodiment of the present invention. FIG. 4 is a top view of the magnetic rubber portion in the magnetic encoder according to the first embodiment of the present invention.
[0033]
As shown in FIG. 1, in the
[0034]
As a more specific application example, a vehicle speed sensor for detecting the speed of an automobile is preferably used by being attached to an axle bearing device (hub bearing).
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The sealing
[0039]
Thus, the annular gap between the rotating shaft and the housing is sealed by mounting the
[0040]
Further, a
[0041]
In this
[0042]
As a more specific example, a magnetoresistive effect element can be used as the
[0043]
Next, the
[0044]
In the present embodiment, the
[0045]
The
[0046]
In FIG. 3 (P), an enlarged view of the
[0047]
As described above, in this embodiment, even if a large amount of slinger is immersed in the adhesive by providing the
[0048]
Thereby, it can prevent that the flange parts adhere and are baked and dried, and it can prevent that slinger adheres.
[0049]
Therefore, it is not necessary to remove the sticking slinger or to dispose of it.
[0050]
In addition, since the protrusions are very small, the flat portion of the
[0051]
Further, since the sagging portion is also small, the range of the magnetic rubber film coated on the inside of the
[0052]
Further, since the protrusions are very small, the flow of magnetic powder such as ferrite contained in the magnetic rubber is smooth and the magnetic powder is uniformly dispersed during the vulcanization molding of the magnetic rubber.
[0053]
(Second Embodiment)
5 to 7 show a second embodiment of the present invention. In the said 1st Embodiment, the structure in the case of providing the protrusion provided in the flange part of a slinger at the front-end | tip of a flange part was shown. In the present embodiment, a configuration in the case where this protrusion is provided near the root of the flange portion will be described.
[0054]
Since the configuration other than the slinger is the same as that of the first embodiment, description thereof will be omitted as appropriate.
[0055]
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder provided with a sealing device according to a second embodiment of the present invention. FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder according to a second embodiment of the present invention. FIG. 7 is a schematic sectional view of a slinger in the magnetic encoder according to the second embodiment of the present invention.
[0056]
Also in the
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
And in this Embodiment, the
[0060]
In FIG. 7 (Q), an enlarged view of the
[0061]
As described above, since the
[0062]
Therefore, the adhesion between the slinger can be prevented as much as possible, and it is not necessary to remove the adhered slinger or to dispose of it.
[0063]
In addition, since the projections are very small, a sufficient plane portion of the
[0064]
Further, the
[0065]
Further, since the protrusions are very small, the flow of magnetic powder such as ferrite contained in the magnetic rubber is smooth and the magnetic powder is uniformly dispersed during the vulcanization molding of the magnetic rubber.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, with the magnetic encoder of the present invention, even when an annular member, which is one of the constituent members of the magnetic encoder, is immersed in an adhesive, adhesion between the annular members is preferable without impairing quality. Can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder including a sealing device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the magnetic encoder according to the first embodiment of the invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of a slinger in the magnetic encoder according to the first embodiment of the invention.
FIG. 4 is a top view of a magnetic rubber portion in the magnetic encoder according to the first embodiment of the invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder provided with a sealing device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder according to a second embodiment of the invention.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of a slinger in a magnetic encoder according to a second embodiment of the invention.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of a magnetic encoder provided with a sealing device according to the prior art.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of a slinger in a magnetic encoder according to the prior art.
FIG. 10 is a diagram for explaining a problem of a slinger in a magnetic encoder according to a conventional technique.
FIG. 11 is a schematic cross-sectional view of a slinger in a magnetic encoder according to a virtual technology.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
該環状部材に接着剤の塗布処理がなされた後に、該環状部材のフランジ部における前記円筒部とは反対側の表面に成形により焼付け固定される磁性ゴム部と、を備え、
前記フランジ部に対して前記磁性ゴム部が固定されている側に配置されたセンサによって、該磁性ゴム部表面の位置の変化に基づいて、軸の回転に関して検出される磁気エンコーダであって、
前記フランジ部における前記表面に微小突起を設けることを特徴とする磁気エンコーダ。An annular member having a cylindrical portion attached to the shaft and a flange portion extending from the end of the cylindrical portion toward the outer diameter side;
A magnetic rubber portion that is baked and fixed by molding on the surface of the flange portion opposite to the cylindrical portion after the annular member is coated with an adhesive;
A magnetic encoder that is detected with respect to rotation of a shaft based on a change in a position of the surface of the magnetic rubber portion by a sensor disposed on a side where the magnetic rubber portion is fixed with respect to the flange portion ;
Magnetic encoder and providing a microprojection before Symbol Table surface in the flange portion.
前記微小突起は、前記フランジ部の先端の全周にわたって連続して設けられる突起であることを特徴とする請求項1に記載の磁気エンコーダ。 The surface on the cylindrical portion side of the flange portion is used as a seal surface on which a seal lip of a sealing device is slidably contacted,
The magnetic encoder according to claim 1, wherein the minute protrusions are protrusions that are continuously provided over the entire circumference of the tip of the flange portion.
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