JP4048882B2 - 画像登録方法、画像登録装置、および画像登録処理プログラム - Google Patents

画像登録方法、画像登録装置、および画像登録処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば指紋画像データの照合を行うのに基準となる指紋画像データを登録するための画像登録方法、画像登録装置、および画像登録処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば本人であるか否かの認証を行う技術的手段として、予め登録された指紋画像と本人確認のために読み込まれた指紋画像とを照合してその類似度を判定し、この照合類似度が所定の類似度より高い場合に本人であるとして認証する指紋画像の照合装置が考えられている。
【0003】
そして、このような指紋画像の照合装置では、登録された指紋画像(登録画像)と今回読み込まれた指紋画像(照合画像)との類似度を判定する一つの手法として、同一出願人により出願された画像データ照合方法(特願平10−372205号:平成10年12月28日出願)がある。
【0004】
この画像データ照合方法では、まず、登録画像上に複数の矩形領域を定義し、この複数の矩形領域の各々と同一形状の各領域を照合画像上に設定する。そして、この照合画像上での各設定領域それぞれの位置を変化させながら、登録画像と照合画像上のこれら各領域間の画像の相関係数を求め、最大の相関関係が得られた照合画像上での各矩形領域間の相対位置分布と、前記登録画像上に定義した複数の矩形領域間の相対位置分布との比較に基づいて類似度を判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の指紋画像の照合装置では、イメージ読み取り装置により採取した本人の指紋画像データは、そのまま本人照合の基準となる指紋画像データとして記憶装置に保存登録される。
【0006】
そして、本人照合に際しては、この記憶装置に保存された登録指紋画像データが読み出されて今回採取された照合指紋画像データとの照合が行われるため、基準となる指紋画像データに採取ずれやかすれ・つぶれなどの不具合が生じたままの状態で保存登録されていた場合には、照合精度が極端に劣化してしまう。
【0007】
この場合、特に、照合指紋画像が登録指紋画像の本人の指紋画像である場合でも照合エラーとなることがあり、認証不能に陥る問題がある。
【0008】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、例えば指紋画像の照合装置において、採取ずれのない適切な指紋画像を保存登録し、照合精度の高い指紋照合を行うことが可能になる画像登録方法、画像登録装置、および画像登録処理プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る画像登録方法では、画像入力ステップにて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像が生成され、この生成されたエッジ抽出画像から画像の重心が算出されると共に、当該画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量が算出される。そして、この算出された前記画像重心のずれ量に基づいて、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否が判断される。
【0010】
これによれば、採取ずれのない指紋画像を登録できることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1は本発明の画像登録方法を実施した指紋登録・照合装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0021】
この指紋登録・照合装置は、制御部(CPU)11、記憶装置12、RAM13、イメージ読み取り装置14、表示部15、入力部16、記憶媒体読み取り部18、伝送制御部19より構成され、バス17を介して相互に接続されている。
【0022】
制御部(CPU)11は、入力部12からの入力信号に応じて、記憶装置12に予め記憶されている制御プログラム、あるいはフロッピディスクFDなどの外部記憶媒体18aからフロッピディスクドライブFDDなどの記憶媒体読み取り部18を介して記憶装置12に読み込まれた指紋登録・照合処理プログラム、あるいは外部のコンピュータ端末(プログラムサーバ20a)の記憶装置20bから通信ネットワーク20を経由し伝送制御部19を介して記憶装置12に読み込まれた指紋登録・照合処理プログラムを起動させ、RAM13をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0023】
記憶装置12は、半導体メモリのROMやハードディスク装置HD等で構成し、本登録・照合装置の電源投入直後に制御部(CPU)11により読み出される前述の制御プログラムを予め格納している。
【0024】
RAM13は、前述の制御プログラムを実行する際に制御部(CPU)11が使用するワークメモリである。
【0025】
イメージ読み取り装置14は、被験者(本人)の登録指紋画像や照合指紋画像を取得(採取)するための装置であり、例えば、イメージスキャナ装置やCCD(電荷結合素子)などのイメージセンサである。
【0026】
表示部15は、登録指紋画像と照合指紋画像との照合の判定結果を表示する、例えばCRTや液晶などといったディスプレイ装置である。
【0027】
入力部16は、本登録・照合装置の使用者が指紋画像の取得指示や後述の指紋登録・照合処理の開始を制御部(CPU)11に指示するための、例えばキーボード装置などの入力装置である。
【0028】
図2は前記指紋登録・照合装置のRAM13に確保されるデータメモリを示す図である。
【0029】
RAM13には、指紋登録・照合処理を実行する際に必要な各種データを記憶するためのエリアとして、採取指紋画像メモリ131、特徴抽出用テンプレートメモリ132、エッジ抽出画像メモリ133、グラデーション方向抽出画像メモリ134、画像中心メモリ135、画像重心メモリ136、重心ずれ量メモリ137、ずれ量既定値メモリ138、評価マスクメモリ139、マスク内画素値平均メモリ1310、マスク内画素値既定値メモリ1311、中央NGマスク数メモリ1312、NGマスク既定値メモリ1313、OKマスク数メモリ1314、OKマスク既定値メモリ1315、マスク内最大頻度画像値(グラデーション方向パターン)メモリ1316、OKマスク内方向パターン別頻度メモリ1317、方向パターン頻度既定値メモリ1318、頻度既定値以上方向パターン数メモリ1319、登録指紋候補画像メモリ1320、候補画像間類似度メモリ1321、類似度合計メモリ1322、類似度既定値メモリ1323、登録指紋画像メモリ1324、照合指紋画像メモリ1325、照合指紋回転角度メモリ1326、照合指紋回転画像メモリ1327、照合指紋テンプレート領域メモリ1328、登録指紋最大相関領域メモリ1329、照合結果メモリ1330などが確保される。
【0030】
ここで、エッジ抽出画像及びグラデーション方向抽出画像について、図3,図4を参照して説明する。
【0031】
図3は前記指紋登録・照合装置において基準となる指紋画像を登録するために行われる採取指紋画像チェック処理の概要を示す図である。
【0032】
図4は前記指紋登録・照合装置の採取指紋画像チェック処理に使用される採取指紋画像からエッジ抽出画像およびグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像を生成するための8パターンの特徴抽出用テンプレートT0〜T7を示す図である。
【0033】
前記RAM13に確保した採取指紋画像メモリ131には、イメージ読み取り装置14により読み取られた被験者の採取指紋画像データCx,y(図3(A)参照)が多階調画像として一時記憶される。
【0034】
特徴抽出用テンプレートメモリ132には、図4で示したように、採取指紋画像データCx,y(図3(A)参照)からエッジ抽出画像データEx,y(図3(B)参照)およびグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,y(図3(E)参照)を生成するための8パターンの特徴抽出用テンプレートT0〜T7が予め記憶される。
【0035】
この特徴抽出用テンプレートT0〜T7は、それぞれ採取指紋画像データCx,yの9画素分の領域に対応する3×3の重み付け係数で構成される。
【0036】
エッジ抽出画像とは、採取指紋画像データCx,yの各画素毎に各テンプレートT0〜T7の中心を合わせた画素値の重み付け計算(局所積和演算)を行い、当該テンプレートT0〜T7による各重み付け計算のうちの最大値を対象画素の画素値として画像化したものをいい、採取指紋画像データCx,yのエッジが強調されたものである(図3(B)参照)。
【0037】
グラデーション方向抽出画像とは、採取指紋画像データCx,yの各画素毎にテンプレートT0〜T7による各重み付け計算(局所積和演算)を行い、そのうちの最大値が得られたテンプレート番号“0”〜“7”を当該8つのテンプレートT0〜T7の半数“4”で割った余りの数値を画素値として画像化したものをいう。つまり、最大値がT0またはT4で得られた場合には“0”、最大値がT1,T5で得られた場合には“1”、最大値がT2,T6で得られた場合には“2”、最大値がT3,T7で得られた場合には“3”を対象画素の画素値とすることで、採取指紋画像データCx,yの各画素についてグラデーション(濃淡変化)方向を数値で示したものとなる(図3(E)参照)。
【0038】
エッジ抽出画像メモリ133には、前記採取指紋画像データCx,yに対するテンプレートT0〜T7を使用した重み付け計算(局所積和演算)に基づき生成されたエッジ抽出画像データEx,y(図3(B)参照)が記憶される。
【0039】
グラデーション方向抽出画像メモリ134には、前記採取指紋画像データCx,yに対するテンプレートT0〜T7を使用した重み付け計算(局所積和演算)に基づき生成されたグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,y(図3(E)参照)が記憶される。
【0040】
画像中心メモリ135には、前記エッジ抽出画像データEx,yの全画像領域の中心位置(xCenter,yCenter)が記憶される。
【0041】
画像重心メモリ136には、前記エッジ抽出画像データEx,yに基づき下式(1X)(1Y)により算出された採取指紋画像の重心位置(xCentroid,yCentroid)が記憶される。
【0042】
【数1】
Figure 0004048882
【0043】
重心ずれ量メモリ137には、前記エッジ抽出画像データEx,yの画像中心位置(xCenter,yCenter)および画像重心位置(xCentroid,yCentroid)に基づき下式(2X)(2Y)により算出された画像重心のずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が記憶される。
【0044】
【数2】
Figure 0004048882
【0045】
ずれ量既定値メモリ138には、前記エッジ抽出画像データEx,yにおける重心ずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)の許容閾値であるずれ量既定値(THx,THy)が予め設定記憶される。
【0046】
評価マスクメモリ139には、図3(C)(F)に示すように、前記エッジ抽出画像データEx,yにおいて画像のエッジ(稜線)を十分含むデータであるか否かを評価するための単位評価領域、および前記グラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yにおいてグラデーション(濃淡変化)方向に基づく単位評価領域を設定するための評価マスクMK(図5参照)が予め記憶される。
【0047】
この評価マスクMKは、例えば図5で示すように、前記エッジ抽出画像データEx,yおよびグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yに対し、それぞれその画像中心位置(xCenter,yCenter)を基準にして配置され、K(M0〜M80)個の評価領域を設定する。
【0048】
マスク内画素値平均メモリ1310には、前記エッジ抽出画像データEx,yに対して設定された各評価マスクMK毎に当該評価マスクMK内に含まれる各画素値の平均値AVEMKが、下式(3)により算出されて記憶される。
【0049】
【数3】
Figure 0004048882
【0050】
マスク内画素値既定値メモリ1311には、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおける画素値平均値AVEMKのエッジ含有量(OK/NG)を判定するための既定の閾値THAVEが予め記憶される。
【0051】
つまり、図3(D)に示すように、エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおいて、その画素値平均値AVEMKが既定閾値THAVE以上(AVEMK≧THAVE)の場合にはOKマスクと判定され、既定閾値THAVE未満(AVEMK<THAVE)の場合にはNGマスクと判定される。
【0052】
中央NGマスク数メモリ1312には、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおいて、その指紋エッジの抽出画像がより多く含まれる中央付近の所定数の評価マスク(MaskCenter25)の範囲内における前記NGマスクの合計数CntNGMaskCenterが記憶される。
【0053】
NGマスク既定値メモリ1313には、前記採取指紋画像データCx,yがかすれ・つぶれを含む登録画像として不適切な指紋画像であるかを判定するための前記中央NGマスク数CntNGMaskCenterの許容閾値であるNGマスク既定値THNGmaskが予め設定記憶される。
【0054】
OKマスク数メモリ1314には、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおける前記OKマスクの合計数CntOKMaskが記憶される。
【0055】
OKマスク既定値メモリ1315には、前記採取指紋画像データCx,yが十分な有効データ領域を含む指紋画像であるかを判定するための前記OKマスク数CntOKMaskの既定の閾値THOKmaskが予め記憶される。
【0056】
マスク内最大頻度画像値(グラデーション方向パターン)メモリ1316には、前記グラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yに対し設定された各評価マスクMK毎に当該評価マスクMK内に含まれる各画素値(グラデーション方向番号“0”“1”“2”“3”)の頻度が算出され、図3(G)に示すように、各評価マスクMK毎のグラデーション(濃淡変化)方向の最大頻度番号を記述したグラデーション方向パターンPATTERNMKが記憶される。
【0057】
OKマスク内方向パターン別頻度メモリ1317には、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKの中からOKマスクと判定された十分なエッジ含有量である各評価マスクMKを対象に、前記グラデーション方向パターンPATTERNMK上での該当評価マスク(OKマスク)における各最大頻度画素値(グラデーション方向番号“0”“1”“2”“3”)の頻度が算出され、図3(H)に示すように、OKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”として記憶される。
【0058】
方向パターン頻度既定値メモリ1318には、前記方向パターン別の頻度HistogramPattern“0”“1”“2”“3”のそれぞれに対する既定の閾値THfrequencyが予め設定記憶される。
【0059】
頻度既定値以上方向パターン数メモリ1319には、前記方向パターン頻度既定値THfrequency以上となるOKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”(HistogramPattern≧THfrequency)の数が算出され、既定値以上グラデーション方向パターン数CntPatternとして記憶される。
【0060】
登録指紋候補画像メモリ1320には、前記エッジ抽出画像データEx,yにおける重心ずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が既定値(THx,THy)以内(|ΔxCentroid|≦THx,|ΔyCentroid|≦THy)で採取ずれを含まない指紋画像データと判定され(第1評価)、また前記中央NGマスク数CntNGMaskCenterがNGマスク既定値THNGmask以内(CntNGMaskCenter≦THNGmask)でかすれ・つぶれを含まない指紋画像データと判定され(第2評価)、さらに前記OKマスク数CntOKMaskがOKマスク既定値THOKmask以上(CntOKMask≧THOKmask)で十分な有効データ領域を含む指紋画像データと判定され(第3評価)、しかも前記グラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yのグラデーション方向パターンPATTERNMKにおけるOKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”の既定値THfrequency以上(HistogramPattern≧THfrequency)のグラデーション方向パターン数CntPatternが「3」以上(CntPattern≧3)でコアずれを含まない指紋画像データと判定(第4評価)された被験者の3つの採取指紋画像データCx,yが、登録指紋候補画像データa1,a2,a3として記憶される。
【0061】
なお、「コア」とは、指紋渦巻の中心のことであり、この「コア」が採取指紋画像データCx,yの中心にあれば少なくとも3方向の指紋エッジ(稜線)の流れが含まれるはずであるから、既定値THfrequency以上の方向パターンの頻度HistogramPatternがある該方向パターンの数CntPatternが「3」以上あることで、コアずれを含まない指紋画像データと判定される。
【0062】
例えば図3(G)(H)で示すようなグラデーション方向パターンPATTERNMKにおけるOKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”が、それぞれ方向パターン“0”の頻度が「10」、“1”の頻度が「20」、“2”の頻度が「4」、“3”の頻度が「5」である場合に、その既定値THfrequency(=7)とすると、これを満足する方向パターンの数CntPatternは“0”と“1”の2つとなり、前記コアずれ判断の閾値「3」以上を満足できないので、この場合の採取指紋画像データCx,yはコアずれを含む登録に不適切な指紋画像として判定される。
【0063】
候補画像間類似度メモリ1321には、前記登録指紋候補画像メモリ1320に記憶された登録指紋候補画像データa1,a2,a3間において、候補画像a1に対するa2,a3間の各相関関係に基づいたそれぞれの類似度a12,a13、候補画像a2に対するa1,a3間の各相関関係に基づいたそれぞれの類似度a21,a23、候補画像a3に対するa1,a2間の各相関関係に基づいたそれぞれの類似度a31,a32が算出されて記憶される。
【0064】
類似度合計メモリ1322には、前記登録指紋候補画像a1に対するa2,a3間で算出された類似度a12,a13がOKと判定された場合に、その類似度合計SumA1が下式(4)により算出されて記憶される。
【0065】
【数4】
Figure 0004048882
【0066】
また類似度合計メモリ1322には、前記同様に、登録指紋候補画像a2に対するa1,a3間で算出された類似度a21,a23がOKと判定された場合に、その類似度合計SumA2が算出されて記憶され、前記登録指紋候補画像a3に対するa1,a2間で算出された類似度a31,a32がOKと判定された場合に、その類似度合計SumA3が算出されて記憶される。
【0067】
類似度既定値メモリ1323には、前記類似度合計メモリ1322に記憶された3通りの類似度合計A1/A2/A3のうちで最大の類似度合計MaxSumAが決定され、これに対応する登録指紋候補画像ai(i=1,2,3)が登録指紋画像Aとして適切か否かを判定するための既定の閾値THAが予め設定記憶される。
【0068】
登録指紋画像メモリ1324には、前記類似度既定値メモリ1323に記憶された類似度既定値THAを満足した最大類似度合計MaxSumA(MaxSumA≧THA)に対応する登録指紋候補画像データaiが登録指紋画像データAとして記憶される。
【0069】
照合指紋画像メモリ1325には、イメージ読み取り装置14により読み取られた照合すべき被験者の指紋の画像データBが多階調画像として記憶されるもので、この照合指紋画像データBは、前記登録指紋画像メモリ1324に記憶登録された登録指紋画像データAの画素数,画素ピッチに合わせて正規化されて記憶される。
【0070】
照合指紋回転角度メモリ1326には、前記照合指紋画像メモリ1325に記憶された照合指紋画像データBを、その照合処理に伴い一定角度ずつ回転処理するため現在の回転ずれ補正角度θmが順次更新されて記憶される。なお、本実施形態における回転ずれ補正角度θmは、θm={0,1,-1,2,-2,…,φ,-φ}として更新記憶される。
【0071】
照合指紋回転画像メモリ1327には、前記照合指紋画像メモリ1325に記憶された照合指紋画像データBを前記照合指紋回転角度メモリ1326に記憶された現在の回転ずれ補正角度θmで回転させた際の回転処理後の画像データBmが記憶される。
【0072】
照合指紋テンプレート領域メモリ1328には、前記照合指紋回転画像メモリ1327に記憶された各回転ずれ補正後(θm=0の場合も含む)の照合指紋画像データBmに対し、図6(B)に示すように、テンプレートとして定義された複数の矩形領域Bi[i=0,1,…,N(N:整数)]それぞれの定義位置を示す座標データが記憶される。
【0073】
登録指紋最大相関領域メモリ1329には、前記照合指紋回転画像メモリ1327に記憶された回転ずれ補正後の照合指紋画像データBmに対し複数の矩形領域Biがテンプレートとして定義された際に、そのそれぞれの部分画像と最大の相関係数が算出される前記登録指紋画像データA上での複数の矩形領域Aiが検出され(図6(C)(D)参照)、この登録指紋画像データA上での複数の検出矩形領域Aiそれぞれの位置を示す座標データが記憶される。
【0074】
照合結果メモリ1330には、前記照合指紋テンプレート領域メモリ1328に記憶された回転ずれ補正後の照合指紋画像データBmに対しての複数のテンプレートBi位置の相互位置関係と、前記登録指紋最大相関領域メモリ1329に記憶された照合指紋画像データA上での複数の最大相関検出矩形領域Ai位置の相互位置関係との相違に応じて類似の有無が評価判定される登録指紋画像と照合指紋画像との一致/不一致の判定結果が記憶される。
【0075】
図7は前記指紋登録・照合装置の指紋登録・照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0076】
この指紋登録・照合装置における動作機能の機能ブロックでは、前記図1,図2における電子回路の対応構成部分を括弧書きの符号にして示す。
【0077】
画像データ入力部21は、イメージ読み取り装置14や採取指紋画像メモリ131,照合指紋画像メモリ1325を含んでなり、登録すべき指紋画像の候補となる複数の指紋画像や照合すべき指紋画像を多階調画像として入力する。
【0078】
この画像データ入力部21により入力された採取指紋画像データCx,yは、指紋登録処理の際にはその登録指紋候補画像として登録処理部22に与えられ、第1のデータチェック処理部23および第2のデータチェック処理部24による登録指紋画像としての適否の評価判定処理を経た後に登録指紋画像データAとして登録指紋データ記憶部25(1324)により記憶登録される。
【0079】
また、画像データ入力部21により入力された採取指紋画像データCx,yは、指紋照合処理の際には照合指紋画像データBとして照合処理部26内の回転変換処理部27に与えられる。
【0080】
登録処理部22は、制御部(CPU)11,記憶装置12内の指紋登録処理プログラム、特徴抽出用テンプレートメモリ132,評価マスクメモリ139を含んでなり、画像データ入力部21から与えられた登録指紋候補画像としての採取指紋画像データCx,yを対象に、第1のデータチャック処理部23による適否の評価判定処理と第2のデータチェック処理部24による適否の評価判定処理を実施する。
【0081】
第1のデータチェック処理部23は、エッジ抽出画像メモリ133、グラデーション方向抽出画像メモリ134、画像中心メモリ135、画像重心メモリ136、重心ずれ量メモリ137、ずれ量既定値メモリ138、およびマスク内画素値平均メモリ1310、マスク内画素値既定値メモリ1311、中央NGマスク数メモリ1312、NGマスク既定値メモリ1313、OKマスク数メモリ1314、OKマスク既定値メモリ1315、マスク内最大頻度画像値(グラデーション方向パターン)メモリ1316、OKマスク内方向パターン別頻度メモリ1317、方向パターン頻度既定値メモリ1318、頻度既定値以上方向パターン数メモリ1319を含んでなり、採取指紋画像データCx,yから特徴抽出用テンプレートT0〜T7を使用してエッジ抽出画像データEx,yやグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yを生成する。そして、このエッジ抽出画像データEx,yに基づき採取ずれの評価判定(第1評価)、かすれ・つぶれの評価判定(第2評価)、有効データ領域の評価判定(第3評価)を実施すると共に、グラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yに基づきコアずれの評価判定(第4評価)を実施する。
【0082】
この第1のデータチェック処理部23での第1〜第4評価により、採取ずれ既定値以内(|ΔxCentroid|≦THx,|ΔyCentroid|≦THy)、かすれ・つぶれ既定値以内(CntNGMaskCenter≦THNGmask)、有効データ領域既定値以上(CntOKMask≧THOKmask)、コアずれ無し(既定値以上グラデーション方向パターン数CntPattern≧3)として評価判定された被験者の3つの採取指紋画像データCx,yは、登録指紋候補画像データa1,a2,a3として第2のデータチェック処理部24に与えられる。
【0083】
この第2のデータッチェック処理部24は、登録指紋候補画像メモリ1320、候補画像間類似度メモリ1321、類似度合計メモリ1322、類似度既定値メモリ1323を含んでなり、3つの登録指紋候補画像データa1,a2,a3間での相互の照合類似度に基づき登録指紋画像として適切な登録指紋候補画像データaiを判定する。
【0084】
この第2のデータッチェック処理部24により適切判定された登録指紋候補画像データaiは、登録指紋画像データAとして登録指紋データ記憶部25に与えられ、登録指紋画像メモリ1324に記憶登録される。
【0085】
この登録指紋データ記憶部25により記憶登録された登録指紋画像データAは、照合処理部26内の最大相関領域検出処理部29に与えられる。
【0086】
照合処理部26は、制御部(CPU)11,記憶装置12内の指紋照合処理プログラムを含んでなる。
【0087】
回転変換処理部27は、照合指紋回転角度メモリ1326、照合指紋回転画像メモリ1327を含んでなり、画像データ入力部21から与えられた照合指紋画像データBの全体を回転ずれ補正角度θm{=0,1,-1,2,-2,…,φ,-φ}だけ回転変換する(但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施しない。)もので、この回転変換処理部27により回転変換された照合指紋画像データBmはテンプレート配置処理部28に与えられる。
【0088】
テンプレート配置処理部28は、照合指紋テンプレート領域メモリ1328を含んでなり、前記回転変換処理部27により角度θmで回転変換された照合指紋画像データBmに対し、複数の矩形領域B[i=0,1,…,N(N:整数)](この場合N=4)]をテンプレートとして定義して配置する(図6(B)参照)もので、このテンプレート配置処理部28において照合指紋画像データBm上に配置された複数の矩形領域Biのそれぞれに対応する範囲の部分画像データは、最大相関領域検出処理部29に与えられる。
【0089】
最大相関領域検出処理部29は、登録指紋最大相関領域メモリ1329を含んでなり、前記テンプレート配置処理部28において回転変換後の照合指紋画像データBmに対し複数の矩形領域Biが配置されると、その矩形領域Biそれぞれに対応する部分画像を、登録指紋画像データA上で走査させながら、当該各矩形領域Bi内の画素データとそれに対応する登録指紋画像データA内の画素データとを用いて相関係数を計算し、その相関係数が最大となる複数の領域(最大相関領域)Aiを登録指紋画像データA上から検出する(図6(C)(D)参照)。
【0090】
そして、前記テンプレート配置処理部28において回転変換後の照合指紋画像データBmに対し配置された矩形領域Biそれぞれの位置を示す座標データと、最大相関領域検出処理部29により登録指紋画像データA上で検出された複数の最大相関領域Aiそれぞれの位置を示す座標データとが、照合判定処理部30に与えられる。
【0091】
照合判定処理部30は、照合結果メモリ1330を含んでなり、前記テンプレート配置処理部28から与えられた回転後照合指紋画像データBm上での矩形領域Biそれぞれの位置を示す座標データと、前記最大相関領域検出処理部29により検出された複数の最大相関領域Aiそれぞれの位置を示す座標データとに基づき、回転後照合指紋画像データBmにおける矩形領域Biの配置位置分布(相互位置関係)と登録指紋画像データAにおける検出領域Aiの位置分布(相互位置関係)とを比較し、その相違から登録指紋画像と照合指紋画像との類似度を判定して同一性を評価する。そして、この照合判定処理部30により得られた登録指紋画像と照合指紋画像との同一性の判定評価結果は、照合結果表示部31に与えられて表示部15に表示される。
【0092】
次に、前記構成による指紋登録・照合装置における指紋登録・照合機能について説明する。
【0093】
図8は前記指紋登録・照合装置による指紋登録の全体処理を示すフローチャートである。
【0094】
図9は前記指紋登録・照合装置の指紋登録全体処理に伴う第1のデータチェック処理を示すフローチャートである。
【0095】
図10は前記指紋登録・照合装置の指紋登録全体処理に伴う第2のデータチェック処理を示すフローチャートである。
【0096】
画像データ入力部21におけるイメージ読み取り装置14により被験者(本人)の指紋画像が読み取られ、図3(A)に示すように、採取指紋画像データCx,yとして採取指紋画像メモリ131に記憶されると(ステップS1)、図9における第1のデータチェック処理に移行され、登録処理部22での第1のデータチェック処理(23)が実施される(ステップSH)。
【0097】
この第1のデータチェック処理(23)では、まず、メモリ131に記憶された採取指紋画像データCx,y(図3(A)参照)の各画素毎に、メモリ132に記憶された特徴抽出用テンプレートT0〜T7(図4参照)の中心を合わせた画素値の重み付け計算(局所積和演算)が行われ、当該テンプレートT0〜T7による各重み付け計算のうちの最大値を対象画素の画素値とすることで、採取指紋画像データCx,yのエッジが強調されたエッジ抽出画像データEx,y(図3(B)参照)が生成され、メモリ133に記憶される(ステップH1)。
【0098】
また、前記特徴抽出用テンプレートT0〜T7による各重み付け計算のうちの最大値が得られたテンプレート番号“0”〜“7”を当該テンプレートT0〜T7の数の半数である“4”で割った余りの数値を対象画素の画素値とすることで、採取指紋画像データCx,yの各画素についてグラデーション(濃淡変化)方向を示したグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,y(図3(E)参照)が生成され、メモリ134に記憶される(ステップH1)。
【0099】
そして、前記エッジ抽出画像データEx,yに基づき、式(1X)(1Y)により採取指紋画像の重心位置(xCentroid,yCentroid)が算出され、メモリ136に記憶されると共に、メモリ135に記憶されている全画像領域の中心位置(xCenter,yCenter)に基づき、式(2X)(2Y)により画像重心のずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が算出され、メモリ137に記憶される(ステップH2)。
【0100】
すると、前記メモリ137に記憶された画像重心のずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が、メモリ138に予め記憶された許容の閾値(THx,THy)を超えているか否か判断されることで、今回の採取指紋画像データCx,yが採取ずれを含む指紋画像データであるか又は採取ずれのない指紋画像データであるかが判定される(ステップH3)。
【0101】
ここで、前記画像重心のずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が許容の閾値(THx,THy)を超えていると判断され(|ΔxCentroid|>THx,|ΔyCentroid|>THy)、今回の採取指紋画像データCx,yが採取ずれを含む指紋画像データであると判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップH3→H4)。
【0102】
この場合、第1のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS2→S1)。
【0103】
一方、前記画像重心のずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が許容の閾値(THx,THy)以内と判断され(|ΔxCentroid|≦THx,|ΔyCentroid|≦THy)、今回の採取指紋画像データCx,yが採取ずれのない指紋画像データであると判定された場合には、図3(B)(C)に示すように、前記エッジ抽出画像データEx,yに対して、メモリ139に予め記憶された評価マスクMK(図5参照)が、その画像中心位置(xCenter,yCenter)を基準にして配置される(ステップH3→H5)。
【0104】
そして、前記エッジ抽出画像データEx,yに対して設定された各評価マスクMK毎に当該評価マスクMK内に含まれる各画素値の平均値AVEMKが、式(3)により算出され、マスク内画素値平均メモリ1310に記憶される(ステップH6)。
【0105】
すると、図3(D)に示すように、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおいて、その画素値平均値AVEMKがメモリ1311に予め記憶された既定閾値THAVE以上(AVEMK≧THAVE)であるか未満(AVEMK<THAVE)であるか判断され、十分なエッジ(稜線)画像を含むOKマスクであるか又はNGマスクであるかが決定される(ステップH7)。
【0106】
すると、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおいて、その指紋エッジの抽出画像がより多く含まれる中央付近の所定数の評価マスク(MaskCenter25)の範囲内における前記NGマスクの合計数CntNGMaskCenterが算出されて中央NGマスク数メモリ1312に記憶され、メモリ1313に予め記憶されたNGマスク既定値THNGmaskを超えた(CntNGMaskCenter>THNGmask)か以内(CntNGMaskCenter≦THNGmask)であるかが判断されて、今回の採取指紋画像データCx,yがかすれ・つぶれを含む登録画像として不適切な指紋画像であるか又はかすれ・つぶれを含まない適切な指紋画像であるかが判定される(ステップH8)。
【0107】
ここで、前記NGマスクの合計数CntNGMaskCenterがNGマスク既定値THNGmaskを超えた(CntNGMaskCenter>THNGmask)と判断されて、今回の採取指紋画像データCx,yがかすれ・つぶれを含む登録画像として不適切な指紋画像であると判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップH8→H4)。
【0108】
この場合、第1のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS2→S1)。
【0109】
一方、前記NGマスクの合計数CntNGMaskCenterがNGマスク既定値THNGmask以内(CntNGMaskCenter≦THNGmask)であると判断されて、今回の採取指紋画像データCx,yがかすれ・つぶれを含まない適切な指紋画像であると判定された場合には、次に、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKにおけるOKマスクの合計数CntOKMaskが算出されてメモリ1314に記憶され、このOKマスク数CntOKMaskが、メモリ1315に予め記憶された既定の閾値THOKmask以上有るか否か判断されることで、今回の採取指紋画像データCx,yが十分な有効データ領域を含む指紋画像であるか否かが判定される(ステップH8→H9)。
【0110】
ここで、前記OKマスク数CntOKMaskが既定の閾値THOKmask未満(CntOKMask<THOKmask)であると判断され、今回の採取指紋画像データCx,yが十分な有効データ領域を含まない指紋画像であると判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップH9→H4)。
【0111】
この場合、第1のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS2→S1)。
【0112】
一方、前記OKマスク数CntOKMaskが既定の閾値THOKmask以上(CntOKMask≧THOKmask)であると判断され、今回の採取指紋画像データCx,yが十分な有効データ領域を含む指紋画像であると判定された場合には、次に、図3(E)(F)に示すように、前記メモリ134に記憶されたグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yに対して、メモリ139に予め記憶された評価マスクMK(図5参照)が、その画像中心位置(xCenter,yCenter)を基準にして配置される(ステップH9→H10)。
【0113】
すると、前記グラデーション(濃淡変化)方向抽出画像データGx,yに対し設定された各評価マスクMK毎に当該評価マスクMK内に含まれる各画素値(グラデーション方向番号“0”“1”“2”“3”)の頻度が算出され、図3(G)に示すように、各評価マスクMK毎のグラデーション(濃淡変化)方向の最大頻度番号を記述したグラデーション方向パターンPATTERNMKが決定されてメモリ1316に記憶される(ステップH11)。
【0114】
そして、前記エッジ抽出画像データEx,yの各評価マスクMKの中からOKマスクと判定された十分なエッジ含有量である各評価マスクMKを対象に、前記グラデーション方向パターンPATTERNMK上での該当評価マスク(OKマスク)における各最大頻度画素値(グラデーション方向番号“0”“1”“2”“3”)の頻度が算出され、図3(H)に示すように、OKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”としてメモリ1317に記憶される(ステップH12)。
【0115】
すると、メモリ1318に記憶された方向パターン頻度既定値THfrequency以上となる前記OKマスク内方向パターン別頻度(方向パターンヒストグラム)HistogramPattern“0”“1”“2”“3”(HistogramPattern≧THfrequency)の数が算出され、既定値以上グラデーション方向パターン数CntPatternとしてメモリ1319に記憶されると共に、このグラデーション方向パターン数CntPatternが「3」未満か以上か判断されることで、今回の採取指紋画像データCx,yがコアずれを含む指紋画像データであるか又はコアずれを含まない指紋画像データであるかが判定される(ステップH13)。
【0116】
ここで、前記グラデーション方向パターン数CntPatternが「3」未満(CntPattern<3)と判断されることで、今回の採取指紋画像データCx,yがコアずれを含む指紋画像データであると判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップH13→H4)。
【0117】
この場合、第1のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS2→S1)。
【0118】
一方、前記グラデーション方向パターン数CntPatternが「3」以上(CntPattern≧3)と判断されることで、今回の採取指紋画像データCx,yがコアずれを含まない指紋画像データであると判定された場合には、第1のチェック結果OKとなり(ステップH13→H14)、第1のデータチェック処理OKと判断される(ステップS2)。
【0119】
すると、前記第1のデータチェック処理OKと判断された適切な採取指紋画像データCx,yが既定データ数(本実施形態の場合は3データ)採取済みであるか否か判断され(ステップS3)、既定データ数採取済みでないと判断された場合には、前記指紋データの採取処理が繰り返され(ステップS3→S1)、被験者(本人)の指紋画像が繰り返し入力されて前記第1のデータチェック処理が繰り返される(ステップSH)。
【0120】
そして、前記第1のデータチェック処理OKと判断された適切な採取指紋画像データCx,yが既定データ数(本実施形態の場合は3データ)採取済みと判断された場合には、当該第1チェックOK判定された3つの採取指紋画像データCx,yがそれぞれ登録指紋候補画像データa1,a2,a3として第2のデータチェック処理部24に与えられ、図10における第2のデータチェック処理に移行される(ステップS3→SI)。
【0121】
この第2のデータチェック処理(24)では、メモリ1320に記憶された登録指紋候補画像データa1,a2,a3間において、まず、候補画像a1に対するa2,a3間の各相関関係に基づいたそれぞれの照合類似度a12,a13が算出され、候補画像間類似度メモリ1321に記憶される(ステップI1)。
【0122】
この登録指紋候補画像a1に対するa2,a3間で算出された照合類似度a12,a13がOKと判定された場合には、その類似度合計SumA1が式(4)により算出されて類似度合計メモリ1322に記憶される(ステップI2→I3)。
【0123】
一方、前記照合類似度a12,a13がNGと判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップI2→I13)。
【0124】
この場合、第2のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS4→S1)。
【0125】
次に、前記メモリ1320に記憶された登録指紋候補画像データa1,a2,a3間において、候補画像a2に対するa1,a3間の各相関関係に基づいたそれぞれの照合類似度a21,a23が算出され、候補画像間類似度メモリ1321に記憶される(ステップI4)。
【0126】
この登録指紋候補画像a2に対するa1,a3間で算出された照合類似度a21,a23がOKと判定された場合には、その類似度合計SumA2が前記式(4)同様に算出されて類似度合計メモリ1322に記憶される(ステップI5→I6)。
【0127】
一方、前記照合類似度a21,a23がNGと判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップI5→I13)。
【0128】
この場合、第2のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS4→S1)。
【0129】
さらに、前記メモリ1320に記憶された登録指紋候補画像データa1,a2,a3間において、候補画像a3に対するa1,a2間の各相関関係に基づいたそれぞれの照合類似度a31,a32が算出され、候補画像間類似度メモリ1321に記憶される(ステップI7)。
【0130】
この登録指紋候補画像a3に対するa1,a2間で算出された照合類似度a31,a32がOKと判定された場合には、その類似度合計SumA3が前記式(4)同様に算出されて類似度合計メモリ1322に記憶される(ステップI8→I9)。
【0131】
一方、前記照合類似度a31,a32がNGと判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップI8→I13)。
【0132】
この場合、第2のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS4→S1)。
【0133】
そして、前記類似度合計メモリ1322に記憶された3通りの類似度合計A1/A2/A3のうちで最大の類似度合計MaxSumAが決定され(ステップI10)、この最大類似度合計MaxSumAがメモリ1323に予め記憶された既定の閾値THA以上であるか否か判断されることで、これに対応する登録指紋候補画像データai(i=1,2,3)が登録指紋画像Aとして適切か否かが判定される(ステップI11)。
【0134】
ここで、例えば前記登録指紋候補画像データa1に対するa2,a3との照合類度合計A1が最大類似度合計MaxSumAとして決定され、この最大類似度合計MaxSumA(=A1)が既定の閾値THA以上(MaxSumA≧THA)であると判断されることで、当該登録指紋候補画像データa1が登録指紋画像Aとして適切であると判定された場合には、第2のチェック結果OKとなり(ステップI11→I12)、第2のデータチェック処理OKと判断される(ステップS4)。
【0135】
すると、これに応じて前記メモリ1320の中から登録指紋候補画像データa1が選定されて読み出され(ステップS5)、登録指紋データ記憶部25により登録指紋画像データAとしてメモリ1324に記憶登録される(ステップS6)。
【0136】
一方、前記最大類似度合計MaxSumA(=Ai)が既定の閾値THA未満(MaxSumA<THA)であると判断されることで、当該登録指紋候補画像データaiが登録指紋画像Aとして適切でないと判定された場合には、指紋画像の読み取りNGを示すメッセージが表示部15に表示され、被験者(本人)に対し指紋画像の再入力が促される(ステップI11→I13)。
【0137】
この場合、第2のデータチェック処理NGと判断され、指紋データの採取処理に戻る(ステップS4→S1)。
【0138】
このように、被験者(本人)の採取指紋画像データCx,yに対し、登録処理部22において、第1のデータチェック処理(23)および第2のデータチェック処理(24)を実施することで、採取ずれ,かすれ・つぶれ,コアずれを含まず、十分な有効データ領域を含み、しかも本人照合精度の高い(本人拒否率の低い)適正な採取指紋画像データCx,yを登録指紋画像データAとして登録することができる。
【0139】
図11は前記指紋登録・照合装置による指紋照合処理を示すフローチャートである。
【0140】
まず、前記指紋登録処理により登録指紋画像メモリ1324に登録された、図6(A)に示すような登録指紋画像データAが照合処理部26に読み込まれる(ステップJ1)。
【0141】
そして、照合すべき被験者の指紋画像が画像データ入力部21におけるイメージ読み取り装置14により読み取られると、RAM13内の採取指紋画像メモリ131に採取指紋画像データCx,yとして一旦書き込まれた後、照合指紋画像メモリ1325に転送され照合指紋画像データBとして記憶される(ステップJ2)。
【0142】
すると、照合指紋画像メモリ1325に記憶された多階調画像である照合指紋画像データBの全体が、回転変換処理部27において回転ずれ補正角度θm(=0,1,-1,2,-2,…,φ,-φ)だけ回転変換され照合指紋回転画像メモリ1327に記憶される(ステップJ3)。但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施されない。
【0143】
すると、照合処理部26内のテンプレート配置処理部28において、前記照合指紋回転画像メモリ1327に記憶されているθm回転後の照合指紋画像Bmに対し、図6(B)に示すように、当該照合指紋画像Bmの画像中心を基準にして複数の矩形テンプレート領域Bi[i=0〜N(この場合N=4)]が定義されて配置され、その各テンプレート領域Biの位置を示す座標データが照合指紋テンプレート領域メモリ1328に記憶される(ステップJ4)。
【0144】
すると、照合処理部26内の最大相関領域検出処理部29において、前記θm回転後の照合指紋画像Bmに対し定義配置された各矩形テンプレート領域Biに相当する部分画像が、前記登録指紋データ記憶部25の登録指紋画像メモリ1324から読み込まれた登録指紋画像A上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートBi内の全ての画素データとそれに対応する登録指紋画像A内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる登録指紋画像A内の領域Aiが、図6(C)(D)に示すように検出され、その各最大相関領域Aiの検出位置を示す座標データが登録指紋最大相関領域メモリ1329に記憶される(ステップJ5)。
【0145】
このθm回転後の照合指紋画像データBm上に定義した各矩形テンプレート領域Biの画像データを基準とする登録指紋画像A上での最大相関係数の算出及びその領域Aiの検出は、各矩形テンプレート領域Bi毎に順次行われ、全ての矩形テンプレート領域Biにそれぞれ最大の相関係数を有する登録指紋画像A上の各領域Aiが検出されると、照合処理部26内の照合判定処理部30において、回転後の照合指紋画像データBm内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{Bi|i=0,1,…,N}の分布(相互位置関係)と登録指紋画像データA上から検出した前記複数の領域{Ai|i=0,1,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの類似(同一性)が評価される(ステップJ6)。
【0146】
すなわち、照合判定処理部30では、θm回転後照合指紋画像Bmに配置された矩形テンプレート領域B0と登録指紋画像A上で検出された最大相関矩形領域A0の各画像上の位置を特定する座標B0(X0,Y0)、A0(XD0,YD0)と、θm回転後照合指紋画像Bmに配置された各矩形テンプレート領域B1〜B4と登録指紋画像A上で検出された各最大相関矩形領域A1〜A4それぞれの各画像上の位置を特定する座標B1(X1,Y1)〜B4(X4,Y4)、A1(XD1,YD1)〜A4(XD4,YD4)を用い、B0とB1,B2,B3,B4との各相対距離とA0とA1,A2,A3,A4との各相対距離との違いであるΔi(i=1,2,3,4)を算出する。
【0147】
そして、算出された全てのΔiが所定値内に収まるか否かを判定し、全てが収まれば登録指紋Aと照合指紋Bとは類似性が高く一致すると判定し、一方、そうでない場合には登録指紋Aと照合指紋Bとは類似性が低く一致しないと判定する(ステップJ6)。
【0148】
ここで、登録指紋Aと照合指紋Bとが類似判断されることで同一指紋であると判定された場合には、照合結果表示部31(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップJ6→J7)。
【0149】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが類似判断されず、同一指紋であると判定されない場合には、前記ステップJ3からの処理に戻り、照合指紋画像データBを次の回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換処理し、回転された照合指紋画像Bmについて、前記同様にテンプレート領域Biを定義配置した照合判定処理が繰り返し実施される(ステップJ6→J3〜J5)。
【0150】
したがって、前記構成の指紋登録・照合装置によれば、まず、第1のデータチェック処理において、被験者(本人)の採取指紋画像データCx,yから特徴抽出用テンプレートT0〜T7を使用して、当該採取指紋のエッジ(稜線)を強調したエッジ抽出画像データEx,yおよび各画素についての濃淡変化方向を示したグラデーション方向抽出画像データGx,yが生成される。そして、エッジ抽出画像データEx,yの画像中心(xCenter,yCenter)からの指紋画像の重心ずれ量(ΔxCentroid,ΔyCentroid)が算出され、これに基づき採取ずれを含まない指紋画像か判定される。
【0151】
また、前記エッジ抽出画像データEx,yに配置した各評価マスクMK毎に該当マスク内の画素値平均値AVEMKが算出されると共に、この画素値平均値AVEMKが既定閾値THAVE以上のマスク領域はOKマスクと判定され、既定閾値THAVE未満のマスク領域はNGマスクと判定される。そして、指紋エッジの抽出画像がより多く含まれる中央付近の評価マスク(MaskCenter25)の範囲内におけるNGマスクの合計数CntNGMaskCenterに基づき、かすれ・つぶれを含まない指紋画像か判定されると共に、前記OKマスクの合計数CntOKMaskに基づき十分な有効データ領域を含む指紋画像か判定される。
【0152】
さらに、前記グラデーション方向抽出画像データGx,yに配置した各評価マスクMK毎に該当マスク内に含まれるグラデーション方向の頻度が算出され、既定値THfrequency以上の頻度がある方向パターンの数CntPatternが3つ以上有るかに基づき、3方向の指紋エッジ(稜線)の流れが含まれたコアずれのない指紋画像か判定されるので、採取ずれ,かすれ・つぶれ,コアずれを含まず、十分な有効データ領域を含む採取指紋画像データCx,yを登録指紋候補画像データaとして評価することができる。
【0153】
しかも、第2のデータチェック処理において、複数の登録指紋候補画像データai(例えばi=1,2,3)の相互間a12,a13、a21,a23、a31,a32それぞれにおける照合類似度に基づき、最も類似度の高い登録指紋候補画像データaiが登録指紋画像データAとして選定され登録されるので、前記第1のデータチェック処理により、採取ずれ,かすれ・つぶれ,コアずれを含まず、十分な有効データ領域を含む被験者(本人)の採取指紋画像データCx,yを登録指紋候補画像データaiとして取得できるだけでなく、この第2のデータチェック処理により、より被験者(本人)の指紋画像に正確で歪みのない登録指紋候補画像データaiを登録指紋画像データAとして選定して登録することができる。
【0154】
これにより、指紋照合処理において、本人照合精度の高い(本人拒否率の低い)指紋認証を行うことができるようになる。
【0155】
(他の実施形態)
なお、前記実施形態における指紋登録処理では、第1のデータチェック処理と第2のデータチェック処理とに基づき登録指紋画像データAを選定登録する構成としたが、第1または第2のデータチェック処理の何れか一方のデータチェック処理に基づき登録指紋画像データAを選定登録する構成としてもよい。
【0156】
また、前記実施形態における指紋登録処理の第1のデータチェック処理では、採取ずれを判定する第1評価、かすれ・つぶれを判定する第2評価、十分な有効データ領域を判定する第3評価、コアずれを判定する第4評価を行う構成としたが、第1〜第4評価の何れかを選択的に組み合わせて行う構成としてもよい。
【0157】
また、前記実施形態における指紋登録処理の第1のデータチェック処理では、エッジ抽出画像データEx,yに対し、その画像全体の中心(xCenter,yCenter)を基準にして評価マスクMKを配置することで、各評価マスクMK毎の画素値平均値AVEMKを算出してOKマスクとNGマスクとを判定評価する構成としたが、当該評価マスクMKは、エッジ抽出画像データEx,yにおける指紋画像の重心(xCentroid,yCentroid)を基準に配置することで、広い指紋採取エリアを有するイメージ読み取り装置14である場合でも適切な評価が行える構成としてもよい。
【0158】
また、前記実施形態における指紋照合処理では、照合指紋画像データB(Bm)に対し、複数の矩形テンプレート領域Bi[i=0〜N(この場合N=4)]を、その画像中心を基準にして定義配置することで、当該各テンプレート領域Biの最大相関領域Aiを登録指紋画像データAから検出する構成としたが、この複数の矩形テンプレート領域Biを、照合指紋画像データB(Bm)の画像重心を基準にして定義配置することで、広い指紋採取エリアを有するイメージ読み取り装置14により採取された照合指紋画像データBに対しても、照合指紋画像の有る適切な位置にテンプレート領域Biを配置できる構成としてもよい。
【0159】
また、前記実施形態の指紋照合処理において、照合指紋画像データB(Bm)上に配置するテンプレート領域Biは複数の矩形領域として構成したが、複数の任意サイズ,任意形状の領域をテンプレート領域Biとして配置する構成としてもよい。
【0160】
また、前記実施形態の指紋照合処理では、照合指紋画像データBに対して複数のテンプレート領域Biを配置し、これの最大相関領域Aiを登録指紋画像データA上から検出して、当該Ai:Bi相互の領域分布の比較から登録:照合指紋画像の同一性を評価する構成としたが、これとは逆に、複数のテンプレート領域Aiを登録指紋画像データA上に配置した後に、これの最大相関領域Biを照合指紋画像データB上から検出して当該登録:照合指紋画像の同一性を評価する構成としてもよい。
【0161】
また、前記実施形態における指紋照合処理では、イメージ読み取り装置14により読み取られた採取指紋画像データCx,yをそのまま照合指紋画像データBとして登録指紋画像データAとの照合処理を実施する構成としたが、この照合指紋画像データBについても、前記指紋登録処理にて実施した第1のデータチェック処理と同様のチェック処理を経て適正な照合指紋画像データBを取得する構成としてもよい。
【0162】
また、前記実施形態では、指紋登録処理(22)における第1および第2のデータチェック処理(23,24)によりチェックされた適正な採取指紋画像データCx,yを、イメージ読み取り装置14(21)により読み取られたそのままの解像度のデータ容量でもって登録指紋画像データAとして登録指紋画像メモリ1324(25)に登録し、指紋照合処理(26)では、イメージ読み取り装置14(21)により読み取られたそのままの解像度のデータ容量の照合指紋画像データBを回転変換処理(27)し、これにテンプレートBiを配置(28)して前記登録指紋画像データA上での最大相関領域Aiを検出する構成としたが、前記指紋登録処理(22)においてデータチェックされた適正な採取指紋画像データCx,yを、予め設定された低解像度に変換した少ないデータ容量でもって登録指紋画像データAとして登録指紋画像メモリ1324(25)に登録し、指紋照合処理(26)では、回転変換処理(27)後の照合指紋画像データBを予め設定された低解像度に変換した少ないデータ容量とし、これにテンプレートBiを配置(28)して前記同低解像度の登録指紋画像データA上での最大相関領域Aiを検出する構成としてもよい。
【0163】
これによれば、登録指紋画像データAおよび照合指紋画像データBを保存するメモリ容量を削減でき、且つ照合処理に掛かる時間を短縮できるようになる。
【0164】
なお、前記各実施形態において記載した手法、すなわち、図7〜図11における各動作機能ブロック図や各フローチャートに基づく指紋登録・照合処理などの各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体18aに格納して配布することができる。そして、指紋・登録照合装置のコンピュータは、この外部記憶媒体18aに記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した指紋登録・照合機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0165】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(公衆回線)20上を伝送させることができ、このネットワーク20に接続された指紋登録・照合装置の伝送制御部19によって前記のプログラムデータを取り込み、前述した指紋登録・照合機能を実現することもできる。
【0166】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0167】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る画像登録方法によれば、画像入力ステップにて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像が生成され、この生成されたエッジ抽出画像から画像の重心が算出されると共に、当該画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量が算出される。そして、この算出された前記画像重心のずれ量に基づいて、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否が判断されるので、採取ずれのない指紋画像を登録できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像登録方法を実施した指紋登録・照合装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記指紋登録・照合装置のRAM13に確保されるデータメモリを示す図。
【図3】前記指紋登録・照合装置において基準となる指紋画像を登録するために行われる採取指紋画像チェック処理の概要を示す図。
【図4】前記指紋登録・照合装置の採取指紋画像チェック処理に使用される採取指紋画像からエッジ抽出画像およびグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像を生成するための8パターンの特徴抽出用テンプレートT0〜T7を示す図。
【図5】前記指紋登録・照合装置の採取指紋画像チェック処理に使用されるエッジ抽出画像およびグラデーション(濃淡変化)方向抽出画像それぞれの評価領域を設定するための評価マスクMKを示す図。
【図6】前記指紋登録・照合装置の指紋照合処理に伴う照合指紋画像B上でのテンプレート領域Biの配置位置分布と登録指紋画像A上での最大相関領域Aiの検出位置分布との対比状態を示す図。
【図7】前記指紋登録・照合装置の指紋登録・照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図8】前記指紋登録・照合装置による指紋登録の全体処理を示すフローチャート。
【図9】前記指紋登録・照合装置の指紋登録全体処理に伴う第1のデータチェック処理を示すフローチャート。
【図10】前記指紋登録・照合装置の指紋登録全体処理に伴う第2のデータチェック処理を示すフローチャート。
【図11】前記指紋登録・照合装置による指紋照合処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
11 …制御部(CPU)
12 …記憶装置
13 …RAM
131 …採取指紋画像メモリ
132 …特徴抽出用テンプレートメモリ
133 …エッジ抽出画像メモリ
134 …グラデーション方向抽出画像メモリ
135 …画像中心メモリ
136 …画像重心メモリ
137 …重心ずれ量メモリ
138 …ずれ量既定値メモリ
139 …評価マスクメモリ
1310…マスク内画素値平均メモリ
1311…マスク内画素値既定値メモリ
1312…中央NGマスク数メモリ
1313…NGマスク既定値メモリ
1314…OKマスク数メモリ
1315…OKマスク既定値メモリ
1316…マスク内最大頻度画像値(グラデーション方向パターン)メモリ
1317…OKマスク内方向パターン別頻度メモリ
1318…方向パターン頻度既定値メモリ
1319…頻度既定値以上方向パターン数メモリ
1320…登録指紋候補画像メモリ
1321…候補画像間類似度メモリ
1322…類似度合計メモリ
1323…類似度既定値メモリ
1324…登録指紋画像メモリ
1325…照合指紋画像メモリ
1326…照合指紋回転角度メモリ
1327…照合指紋回転画像メモリ
1328…照合指紋テンプレート領域メモリ
1329…登録指紋最大相関領域メモリ
1330…照合結果メモリ
14 …イメージ読み取り装置
15 …表示部
16 …入力部
17 …バス
18 …記憶媒体読み取り部
18a…外部記憶媒体
19 …伝送制御部
20 …ネットワーク
20a…プログラムサーバ(外部のコンピュータ端末)
20b…外部端末の記憶装置
21 …画像データ入力部
22 …登録処理部
23 …第1のデータチェック処理部
24 …第2のデータチェック処理部
25 …登録指紋データ記憶部
26 …照合処理部
27 …回転変換処理部
28 …テンプレート配置処理部
29 …最大相関領域検出処理部
30 …照合判定処理部
31 …照合結果表示部

Claims (6)

  1. 画像を入力する画像入力ステップと、
    この画像入力ステップにて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成ステップと、
    このエッジ抽出画像生成ステップにて生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出ステップと、
    この画像重心算出ステップにて算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出ステップと、
    このずれ量算出ステップにて算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否を判断する登録判断ステップと、
    からなることを特徴とする画像登録方法。
  2. 画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段にて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手段と、
    このエッジ抽出画像生成手段にて生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出手段と、
    この画像重心算出手段にて算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出手段と、
    このずれ量算出手段にて算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力手段にて入力された画像に対する登録の可否を判断する登録判断手段と、
    を備えたことを特徴とする画像登録装置。
  3. 画像登録装置のコンピュータを制御するための画像登録処理プログラムであって、前記コンピュータを、
    画像を入力する画像入力手段、
    この画像入力手段にて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手段、
    このエッジ抽出画像生成手段にて生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出手段、
    この画像重心算出手段にて算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出手段、
    このずれ量算出手段にて算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力手段にて入力された画像に対する登録の可否を判断する登録判断手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な画像登録処理プログラム。
  4. 画像を入力する画像入力ステップと、
    この画像入力ステップにて入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成ステップと、
    前記画像入力ステップにて入力された画像から各画素についての濃淡変化方向を示したグラデーション方向抽出画像を生成するグラデーション方向抽出画像生成ステップと、
    前記エッジ抽出画像生成ステップにて生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出ステップと、
    この画像重心算出ステップにて算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出ステップと、
    このずれ量算出ステップにて算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否を判断する第1の登録判断ステップと、
    前記エッジ抽出画像生成ステップにて生成されたエッジ抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第1の評価マスク配置ステップと、
    この第1の評価マスク配置ステップにて評価マスクが配置された前記エッジ抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の画素値の平均値を算出する画素値平均算出ステップと、
    この画素値平均算出ステップにて算出された各評価マスク域毎の画素値の平均値に基づき当該各評価マスク域がOKマスク域かNGマスク域かを決定するOK/NGマスク決定ステップと、
    このOK/NGマスク決定ステップにて決定されたOKマスク域あるいはNGマスク域の数に基づき、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否を判断する第2の登録判断ステップと、
    前記グラデーション方向抽出画像生成ステップにて生成されたグラデーション方向抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第2の評価マスク配置ステップと、
    この第2の評価マスク配置ステップにて評価マスクが配置された前記グラデーション方向抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の濃淡変化の方向パターンを決定する方向パターン決定ステップと、
    この方向パターン決定ステップにて決定された各評価マスク域毎の濃淡変化の方向パターンから方向パターン別の合計数を算出する方向パターン数算出ステップと、
    この方向パターン数算出ステップにて算出された方向パターン別の合計数に基づき、前記画像入力ステップにて入力された画像に対する登録の可否を判断する第3の登録判断ステップと、
    からなることを特徴とする画像登録方法。
  5. 画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段により入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手段と、
    前記画像入力手段により入力された画像から各画素についての濃淡変化方向を示したグラデーション方向抽出画像を生成するグラデーション方向抽出画像生成手段と、
    前記エッジ抽出画像生成手段により生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出手段と、
    この画像重心算出手段により算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出手段と、
    このずれ量算出手段により算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第1の登録判断手段と、
    前記エッジ抽出画像生成手段により生成されたエッジ抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第1の評価マスク配置手段と、
    この第1の評価マスク配置手段により評価マスクが配置された前記エッジ抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の画素値の平均値を算出する画素値平均算出手段と、
    この画素値平均算出手段により算出された各評価マスク域毎の画素値の平均値に基づき当該各評価マスク域がOKマスク域かNGマスク域かを決定するOK/NGマスク決定手段と、
    このOK/NGマスク決定手段により決定されたOKマスク域あるいはNGマスク域の数に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第2の登録判断手段と、
    前記グラデーション方向抽出画像生成手段により生成されたグラデーション方向抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第2の評価マスク配置手段と、
    この第2の評価マスク配置手段により評価マスクが配置された前記グラデーション方向抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の濃淡変化の方向パターンを決定する方向パターン決定手段と、
    この方向パターン決定手段により決定された各評価マスク域毎の濃淡変化の方向パターンから方向パターン別の合計数を算出する方向パターン数算出手段と、
    この方向パターン数算出手段により算出された方向パターン別の合計数に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第3の登録判断手段と、
    を備えたことを特徴とする画像登録装置。
  6. 画像登録装置のコンピュータを制御するための画像登録処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    画像を入力する画像入力手段、
    この画像入力手段により入力された画像から当該画像に含まれるエッジを強調したエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手段、
    前記画像入力手段により入力された画像から各画素についての濃淡変化方向を示したグラデーション方向抽出画像を生成するグラデーション方向抽出画像生成手段、
    前記エッジ抽出画像生成手段により生成されたエッジ抽出画像から画像の重心を算出する画像重心算出手段、
    この画像重心算出手段により算出された画像重心の、前記エッジ抽出画像の画像中心からのずれ量を算出するずれ量算出手段、
    このずれ量算出手段により算出された前記画像重心のずれ量に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第1の登録判断手段、
    前記エッジ抽出画像生成手段により生成されたエッジ抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第1の評価マスク配置手段、
    この第1の評価マスク配置手段により評価マスクが配置された前記エッジ抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の画素値の平均値を算出する画素値平均算出手段、
    この画素値平均算出手段により算出された各評価マスク域毎の画素値の平均値に基づき当該各評価マスク域がOKマスク域かNGマスク域かを決定するOK/NGマスク決定手段、
    このOK/NGマスク決定手段により決定されたOKマスク域あるいはNGマスク域の数に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第2の登録判断手段、
    前記グラデーション方向抽出画像生成手段により生成されたグラデーション方向抽出画像を複数の評価領域に分割するための評価マスクを配置する第2の評価マスク配置手段、
    この第2の評価マスク配置手段により評価マスクが配置された前記グラデーション方向抽出画像の複数の評価マスク域毎に、当該評価マスク域内の濃淡変化の方向パターンを決定する方向パターン決定手段、
    この方向パターン決定手段により決定された各評価マスク域毎の濃淡変化の方向パターンから方向パターン別の合計数を算出する方向パターン数算出手段、
    この方向パターン数算出手段により算出された方向パターン別の合計数に基づき、前記画像入力手段により入力された画像に対する登録の可否を判断する第3の登録判断手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な画像登録処理プログラム。
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