JP4047920B2 - Snow vehicle brake device - Google Patents
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- JP4047920B2 JP4047920B2 JP05378597A JP5378597A JP4047920B2 JP 4047920 B2 JP4047920 B2 JP 4047920B2 JP 05378597 A JP05378597 A JP 05378597A JP 5378597 A JP5378597 A JP 5378597A JP 4047920 B2 JP4047920 B2 JP 4047920B2
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- B62M27/00—Propulsion devices for sledges or the like
- B62M27/02—Propulsion devices for sledges or the like power driven
- B62M2027/023—Snow mobiles characterised by engine mounting arrangements
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車体前部に操向スキーを支持し、車体後部に無限軌道装置を支持した雪上車におけるブレーキ装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
特公昭50−39291号には、エンジンの駆動力をVベルト式変速機及びチェーン伝動式の最終減速装置を介して無限軌道装置のドライブ軸へ伝達することにより無限軌道装置を駆動する雪上車が示されており、このVベルト式変速機のドリブン側とチェーンケースの入力側を結ぶ連結軸上でチェーンケース近傍にブレーキデイスクが支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のチェーンケースは、入力軸とファイナル軸の2軸構成であり、このうちの入力軸上にブレーキデイスクを設けると、入力軸が長くなり、必然的に重量が増加し、そのための配設スペースも大きなものが要求されるので、重量を軽減しかつ配設スペースを減少できる構造が望まれる。
【0004】
そのうえ、入力軸は比較的回転数が高いため、ここにブレーキデイスクを設けた場合制動時の発熱量が多くなるので耐フェード性の向上が望まれる。
【0005】
さらに、ブレーキデイスクをチェーンケースの上部に位置する入力軸に設ければ車体の重心が高くなってしまう。逆に、ファイナル軸に設ければ、車体の下部を絞りにくくなるので、バンク角を十分に確保しにくくなる。したがって、低重心かつ車体をスリムにできるブレーキ装置も望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明は、車体前部に支持された操向スキーと、車体後部に懸架された無限軌道装置と、これら操向スキーと無限軌道装置の間で車体へ支持されたエンジンとを備え、このエンジンの駆動力をVベルト式変速機及び最終減速装置を介して無限軌道装置のドライブ軸へ伝達することにより無限軌道装置を駆動する雪上車において、前記最終減速装置を、Vベルト式変速機のドリブン側に接続する入力ギヤと、アイドルギヤと、前記無限軌道装置のドライブ軸に接続するファイナルギヤとを有するギヤ列を備えたギヤボックスで構成し、前記アイドルギヤのアイドル軸上にブレーキデイスクを支持させるとともに、
前記ギヤボックスは前記入力ギヤが設けられた入力軸と前記ドライブ軸を同一側に延出させており、
これら入力軸及びドライブ軸の延出する側とギヤボックスを挟んで反対側でかつ前記ドライブ軸より外方に前記ブレーキデイスクを配置し、
前記アイドル軸を、前記入力軸より下方かつ前記ドライブ軸より上方に配置した状態で雪上車に取り付けたことを特徴とする。
【0007】
このとき、前記ギヤボックスを、車体側方へ配置するとともに、このギヤボックスの外側に前記ブレーキデイスクを配設することもできる。
【0008】
さらに、前記ブレーキデイスクを制動するためのパッドを支持する一対のブレーキキャリパの一方をギヤボックス上で支持し、このブレーキデイスクをアイドル軸とスプライン結合させることにより軸方向移動自在にすることもできる。
また、前記入力軸の軸方向視にて前記ブレーキデイスクの外周部が前記入力軸と重なるように配置してもよい。
【0009】
【発明の効果】
ブレーキデイスクをギヤボックスのアイドル軸に取付けたので、入力軸を可及的に短くでき、その結果、ギヤボックスのコンパクト化並びに軽量化が可能になる。
【0010】
また、ブレーキデイスクを比較的回転数の高い入力軸でなく、比較的回転数の低いアイドル軸へ取付けることにより、制動時の発熱量を低減させることができ、その結果、耐フェード性も向する。
【0011】
さらに、上下方向へ延びるギヤボックスを車体側方へ配置し、ブレーキデイスクを入力軸よりも低いアイドル軸へ取付けることにより、車体の重心を下げることができるとともに、ドライブ軸よりは上方位置になるので、車体下部を絞り込むことが容易になり、バンク角を十分に確保できる。
【0012】
また、ブレーキデイスクを制動するためのパッドを支持する一対のブレーキキャリパの一方をギヤボックス上で支持し、このブレーキデイスクをアイドル軸とスプライン結合させれば軸方向移動自在になるので、ブレーキキャリパをギヤボックス上へ一体に形成しても、パッドの磨耗に伴う当たりの変化にブレーキデイスクが追従できる。したがって、ブレーキキャリパを一体に構成でき、組付及び取り外し性に優れたものになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は雪上車の側面図、図2はこの雪上車の車体カバーを除いた側面図、図3は駆動及び動力伝達系の概略平面展開図、図4は駆動及び動力伝達系の左側面図、図5は駆動及び動力伝達系の右側面図、図6はエンジン部分の平断面図、図7はドリブン側プーリ及び最終減速機部分の断面図、図8は無限軌道装置のドライブ軸支持構造を示す図、図9はブレーキ装置部分の断面図である。
【0014】
まず、図1、2に基づいてこの雪上車全体の概略構造を説明する。雪上車の車体前部には、操向スキー1がテレスコピック式の正立型フロントサスペンション2を介して支持され、車体後部には無限軌道装置3が設けられ、後述するエンジンにより動力駆動される。
【0015】
無限軌道装置3の上方にはフロア4が設けられ、乗員はこの上に立ってハンドル5を操作するようになっている。フロア4は横断面が略逆U字状断面をなす部材であり、その左右側面は立壁状になっている。
【0016】
車体を覆う車体カバー6は、車体前部のエンジンルーム上を前方から後方にかけて覆うフロントカバー7と、その両側部を覆うサイドカバー8並びにサイドカバー8からフロア4の左右両側に沿って後方へ長く延びてフロア4上の乗員スペースの側方を囲むリヤカバー9からなっている。
【0017】
図2に明らかなように、車体前部には、周囲をヘッドパイプ10に固着されたフロントサスペンション2のインナーチューブ11が上下方向へ斜めに配設され、その下端部をアウターチューブ12に対して回動自在に支持されている。
【0018】
インナーチューブ11の上端部外周には、ハンドルボス13がインナーチューブ11をピボット軸として回動自在かつ軸方向移動不能に取付けられ、このハンドルボス13とアウターチューブ12の上端部間はサスペンションリンク14で連結されている。
【0019】
サスペンションリンク14は、アウターチューブ12の上下動によって伸縮し、中間部を前方へ折り曲げて突出させることにより、ヘッドパイプ10前方の車体カバー6で囲まれた空間内に後述するチャンバースペースを十分量確保している。
【0020】
ハンドルボス13の頂部には、ハンドルポスト15の下端部がハンドルポストピボット16を介して上下方向へ揺動自在に連結され、かつハンドルボス13の頂部から斜め上がり後方へ一体に延出するリンクステー17とハンドルポスト15のハンドル5近傍側部分との間にダンパからなるハンドルリンク18が取付けられている。
【0021】
これらのフロントサスペンション2、ヘッドパイプ10及びハンドルボス13は操向スキー1の操向軸をなすとともに、ハンドルポストピボット16の位置は操向スキー1の後端部と無限軌道装置3の前端部との中間に位置している。
【0022】
ヘッドパイプ10から斜め下がりに後方へ延びる左右一対のメインフレーム20には、ヘッドパイプ10近傍部から下方へ延びるダウンチューブ21及び後部から同様に下方へ延びるピボットプレート22がそれぞれ設けられている。
【0023】
これらダウンチューブ21及びピボットプレート22にそれぞれ設けられたエンジンマウント23、24を介して水冷2サイクル式単気筒エンジン25が車体側へ支持され、そのシリンダ部26は左右のメインフレーム20間に位置し、エンジン25もその中心がほぼ車体中心上に位置している。
【0024】
エンジン25を構成するクランクケース27の下部には、水ポンプ28とオイルポンプ29が設けられ、この水ポンプ28により、フロア4の天井部内側に収容されている熱交換機30からの冷却水がシリンダ部26へ供給される。
【0025】
シリンダ部26からの冷却水は熱交換機30へ送られて効率的に冷却された後、水ポンプ28へ帰される。なお、ヘッドパイプ10の側方に熱交換機30の注水口31が設けられている。
【0026】
熱交換機30は、フロア4の天井部の左右幅とほぼ同様の幅をなすことにより広い表面積を有するとともに、フロア4の天井部と上下方向へ重なることにより、相互の剛性アップに役立っている。
【0027】
オイルポンプ29はフロア4の前部上へバッテリ32とともに支持されたオイルタンク33に接続し、このバッテリ32及びオイルタンク33は、フロア4上の乗員スペースと前方のエンジンルームを前後に区画する隔壁7aに形成されたリッド34を開いてメンテナンス可能になっている。
【0028】
隔壁7aは、フロントカバー7が燃料タンク35の上面を覆って背面へ回り込んだ部分によって形成され、燃料タンク35はバッテリ32及びオイルタンク33の各前方側に位置してメインフレーム20上へ支持されている。符号36はタンクキャップである。
【0029】
エンジン25の排気ポートからは排気チャンバー37が前方へ延出し、エンジン25前方の車体カバー6で囲まれた空間であるチャンバースペース内を、車体カバー6の内面に沿って平面視で略半円状をなすように配設され、この排気チャンバー37が接続するサイレンサー38を排気チャンバー37の上方に沿って配設することにより、略2階建て状に蛇行して配設された排気系配管をなすとともに、排気ガスは最終的にテールパイプ39からエンジン25の前方へ下向きに排気される。
【0030】
エンジン25の駆動出力は、Vベルト式変速機40を介して最終減速機構が収容されたギヤボックス41へ伝達される。このギヤボックス41は、メインフレーム20及びピボットプレート22へ取付けられて支持されるとともに、ここでVベルト式変速機40から伝達された駆動力を最終減速した後にドライブ軸42を回転駆動するようになっている。
【0031】
このドライブ軸42には、駆動ホイール42aが一体回転可能に支持され、この駆動ホイール42aは外周部でトラックベルト43の内面に形成された凹凸とかみ合うことによりトラックベルト43を駆動する。
【0032】
ドライブ軸42の両軸端部は、左側がピボットプレート22及び右側がギヤボックス41へ支持されるとともに、ドライブ軸42の回りに左右一対で斜め下がり後方へ延びるリヤアーム44の前端部が回動自在に支持されている。
【0033】
リヤアーム44の各後端部は、アイドルホイール45のアイドル軸46を介して左右平行に前後方向へ延びるサイドレール47の前端部へ連結されている。
【0034】
サイドレール47の各後端部は、アイドルホイール48のアイドル軸49が支持されている軸位置調節プレート50を前後移動自在に支持するとともに、この軸位置調節プレート50にはリヤアーム44と平行な後部リンク51の下端部が連結部材51aにより連結されている。
【0035】
後部リンク51の上端部はフロア4の側面から下方へ突出するステー52へアイドル軸53を介して軸着され、このアイドル軸53に支持されているアイドルホイール54及び他のアイドルホイール46、48並びにドライブ軸42上の駆動ホイール42aにトラックベルト43を巻き掛けることにより無限、軌道装置3が構成されている。
【0036】
この、無限軌道装置3は、フロア4、リヤアーム44、サイドレール47及び後部リンク51からなる平行四辺形リンクをなし、左右のサイドレール47の中間部に形成されたクロスプレート55から側面視略倒立ハの字状に斜め上下方向へ延びるように配置されたダンパ56及びサスペンションスプリング57によりリヤサスペンションが構成されている。
【0037】
ダンパ56の上端部は、ピボットプレート22の後部から一体にフロア4内を後方へ延出する左右の延出部22a間に支持されたクロスパイプ58に支持され、サスペンションスプリング57の上端部はアイドル軸53へ回動自在に支持されたスプリングホルダ59に支持され、このスプリングホルダ59は前端をダンパ56の上端部と共締めされて後方へ延びるスプリングホルダーロッド59aの後端部でも支持されている。
【0038】
次に、駆動及び動力伝達系の詳細構造を図3以降の図面に基づいて説明する。この駆動及び動力伝達系は、エンジン25、Vベルト式変速機40及びギヤボックス41で構成され、これらが略N字形をなすように配設されている(図5参照)。さらに、図4に明らかなように、エンジン25は気化器19からクランクケース27内へ吸気するクランクケース内予備圧縮式2サイクルエンジンである。
【0039】
図3に駆動及び動力伝達系全体の概要を示すように、エンジン25のクランク軸60は一端にACG61が取付けられ、他端はクランクケース27外へ延出してこの延出部に公知のVベルト式変速機40を構成するドライブ側プーリ62が取付けられている。
【0040】
Vベルト式変速機40は、Vベルト63を、ドライブ側プーリ62とその後方かつ上方に配設されたドリブン側プーリ64に巻き掛けてあり(図3、5参照)、クランク軸60の回転出力を無段階に一次変速してギヤボックス41側へ伝達するようになっている。
【0041】
これら駆動及び動力伝達系構成部品の配置関係は、ギヤボックス41がVベルト式変速機40のドライブ側プーリ62よリも車幅方向右外側かつメインフレーム20の右外側に配設され、一方、エンジン25とVベルト式変速機40が左右のメインフレーム20の内側へ配設され、ギヤボックス41とエンジン25の間にVベルト式変速機40を挟む配置になっている。
【0042】
ギヤボックス41は左右の半体41aと41bからなるケースを備え、その内部に入力ギヤ65、アイドルギヤ66及びファイナルギヤ67からなる3軸直列のギヤ列を収容してあり、入力ギヤ65が取付けられている入力軸68はギヤボックス41の外部へ延出し、この延出部にドリブン側プーリ64が取付けられている。
【0043】
アイドルギヤ66が取付けられているアイドル軸69は入力軸68と反対側のギヤボックス41外へ延出し、ここにブレーキデイスク70が取付けられている。このブレーキデイスク70は、ギヤボックス41の半体ケース41bに設けられているブレーキキャリパ70a((図5参照)で制動される。
【0044】
ファイナルギヤ67が取付けられているファイナル軸71は中空軸であり、ここに、ドライブ軸42の一端が着脱自在に嵌合されている。ギヤボックス41内はギヤ列を油浸するための潤滑油が封入されている。
【0045】
図6に明らかなように、エンジン25のクランク軸60には、ACG61近傍にワンウエイクラッチ72を介してスタータードリブンギヤ73が支持され、ギヤ押さえプレート74によりスラスト方向移動を規制されている。
【0046】
さらに、クランク軸60上にはナット75で締め付けられたバランサドライブギヤ76が設けられ、これがバランサドリブンギヤ77とかみ合うことにより、クランク軸60と平行に配置されたバランサ軸78を回転駆動するようになっている。
【0047】
バランサ軸78の一端にはボルト79によりポンプ駆動ギヤ80が取付けられ、他端にはバランサウエイト81が一体に設けられている。バランサ軸78の中間部でバランサドリブンギヤ77とバランサウエイト81の各近傍部分は、ベアリング82、83でクランクケース27へ軸受けされ、かつバランサウエイト81側のベアリング83の外側にはシール84が設けられている。
【0048】
バランサ軸78を収容するバランサ室85は、クランクウエイト60aを収容するクランク室86とジャーナル壁87で区画され、バランサドリブンギヤ77とバランサウエイト81はそれぞれクランク室86の外側に配設されるとともに、バランサ室85内はクランクケース27内の潤滑油で満たされるため、ベアリング82、83は油中配置され、かつシール84によリバランサ室85が外部に対してシールされている。
【0049】
クランク軸60もクランクウエイト60aの近傍でベアリング88によりジャーナル壁87に軸受けされるとともに、クランク室86の外側はシール89a、89bによってシールされている。
【0050】
図7に明らかなように、ギヤボックス41の入力軸68は、ベアリング90、91で軸受けされるとともに、ギヤボックス41からドリブン側プーリ64側へ延出する部分にはシール92が設けられている。入力軸68の中心軸線(不図示)の延長上にはブレーキディスク70の外周部が位置し、入力軸68の軸方向視にて、ブレーキディスク70の外周部が入力軸68と重なるようになっている(図3、図5を併せて参照)。
【0051】
アイドル軸69も、同様にベアリング93、94で軸受けされるとともに、ギヤボックス41からブレーキデイスク70側へ延出する部分にはシール95が設けられている。
【0052】
また延出部96の外周にはスプライン溝97が形成され、一方、この延出部96の外周に嵌合されるボス98がブレーキデイスク70の中心部に設けられ、ボス98の内周面に形成されたスプライン溝99が同97へ係合することにより、軸方向移動自在になっている。
【0053】
図中に仮想線で示す車体の外装となるサイドカバー8は、ブレーキデイスク70のボス98近傍で最も側方へ張り出して車幅最大部をなし、上下部分、特にブレーキデイスク70より下方部分は車体中心側へ大きく絞り込まれている。
【0054】
さらに、ファイナル軸71も、同様にベアリング100、101で軸受けされるとともに、ファイナル軸71は中空軸であり、一端102がギヤボックス41の一側面に開放され、この一端102の周囲にはシール103が設けられている。またこの一端102の内面には開放端側からスプライン溝104が形成されている。
【0055】
この一端102側には、ドライブ軸42の一端105が嵌合され、この一端105の外周に形成されたスプライン溝106が同104と係合することによりファイナル軸71とドライブ軸42が一体回転可能となり、かつ、ファイナル軸71の他端107にはキャップ108が嵌合されることによりシールされる。
【0056】
図8に明らかなように、ドライブ軸42の両端部は左右のリヤアーム44の前端部に設けられている軸受け部110を貫通して支持され、一端105の反対側となる他端は細径部111をなし、ここでピボットプレート22に支持されたベアリング112により細径部111が軸受けされ、さらにその先端がネジ部113をなして突出し、ここでナット114によりベアリング112へ締結される。
【0057】
ドライブ軸42の中間部外周は六角部115に形成され、ここが駆動ホイール42aのボス部116の中心に形成されている六角穴117と係合することにより、駆動ホイール42aがドライブ軸42と一体回転可能になっている。
【0058】
図9はブレーキ装置の詳細を示すため図5の9−9線相当部におけるブレーキ装置の断面であり、予めギヤボックス41の半体ケース41bへ一体に形成されている一方側のブレーキキャリパ70aに対して他方の着脱式ブレーキキャリパ120がボルト121によりブレーキデイスク70を間に挟んで向かい合わせに取付けられる。
【0059】
着脱式ブレーキキャリパ120内にはポット122が凹部状に形成され、ここにパッド124を表面に有するバックプレート123がブレーキデイスク70の側面に対して垂直方向へ摺動自在に嵌合している。
【0060】
バックプレート123の裏面にはバックアップレート125が当接され、アジャストボルト126によってパッド124のブレーキデイスク70側へ突出する初期突出量が調整される。
【0061】
アジャストボルト126はロックナット127で調節位置に固定され、ロックナット127は送り機構128へ一体化され、この送り機構128は周囲に形成されたウオーム歯129で着脱式ブレーキキャリパ120側に設けられている貫通穴130の内面に形成されたウオーム歯とかみ合っている。
【0062】
送り機構128の上端部外周にはブレーキアーム131が取付けられ、制動時にこれをブレーキケーブル132で引っ張ることにより、送り機構128が回動してブレーキデイスク70側へ前進し、パッド124を押し出してブレーキデイスク70の側面へ強く摺接させることにより制動するようになっている。
【0063】
ブレーキキャリパ70aにも、リング状のガイド溝133が形成され、ここにカップ134が摺動自在に嵌合するとともに、その表面にパッド135が支持されている。
【0064】
次に、本実施形態の作用を説明する。図5、7及び9に明らかなように、ブレーキデイスク70をギヤボックス41のアイドル軸69に取付けたので、入力軸68を可及的に短くでき、その結果、ギヤボックス41のコンパクト化並びに軽量化が可能になる。
【0065】
また、ブレーキデイスク70を比較的回転数の高い入力軸68でなく、比較的回転数の低いアイドル軸69へ取付けることにより、制動時の発熱量を低減させることができ、その結果、耐フェード性も向上する。
【0066】
さらに、上下方向へ延びるギヤボックス41を車体側方へ配置し、ブレーキデイスク70を入力軸68よりも低いアイドル軸69へ取付けることにより、車体の重心を下げることができるとともに、ドライブ軸42よりは上方位置になるので、車体下部を絞り込むことが容易になり、バンク角を十分に確保できる。
【0067】
そのうえ、ブレーキデイスク70はボス部98をアイドル軸69の延出部96へ軸方向移動自在に嵌合しているだけであり、着脱式ブレーキキャリパ120側で抜け止めするとともに、パッド124及び135の磨耗に伴う厚さ調節時に調節ボルト126を押し込めば、パッド124を押し出すと同時にブレーキデイスク70も一緒に押し出される。
【0068】
したがって、ブレーキキャリパ120をギヤボックス41上へ一体に形成しても、パッド124の磨耗に伴う当たりの変化にブレーキデイスク70が追従できるため、ブレーキキャリパ120をギヤボックス120と一体に構成でき、組付及び取り外し性に優れたものになる。
【0069】
ゆえに、ブレーキデイスク70の着脱が容易になるとともに、メンテンナンス性も著しく向上する。しかも、ブレーキキャリパ70aをギヤボックス41のケース半体41bと一体に形成したので、部品点数を削減し構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 雪上車両の側面図
【図2】 雪上車両車体カバーを除いた側面図
【図3】 駆動及び動力伝達系の概略平面展開図
【図4】 駆動及び動力伝達系の左側面図
【図5】 駆動及び動力伝達系の右側面図
【図6】 エンジン部分の平断面図
【図7】 ドリブン側プーリ及び最終減速機部分の断面図
【図8】 ドライブ軸の支持構造を示す断面図
【図9】 図5の9−9線に相当する部位におけるブレーキ装置の断面図
【符号の説明】
1:操向スキー、2:フロントサスペンション、3:無限軌道装置、4:フロア、25:エンジン、40:Vベルト式変速機、41:ギヤボックス、62:ドライブ側プーリ、64:ドリブン側プーリ、66:アイドルギヤ、68:入力軸、69:アイドル軸、70:ブレーキデイスク、70a:ブレーキキャリパ、120:着脱式ブレーキキャリパ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brake device for a snow vehicle in which a steered ski is supported at the front of the vehicle body and an endless track device is supported at the rear of the vehicle body.
[Prior art]
[0002]
Japanese Patent Publication No. 50-39291 discloses a snow vehicle that drives an endless track device by transmitting the driving force of the engine to the drive shaft of the endless track device via a V-belt transmission and a chain transmission type final reduction device. A brake disk is supported in the vicinity of the chain case on a connecting shaft connecting the driven side of the V-belt transmission and the input side of the chain case.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the chain case of the above-mentioned conventional example has a two-axis configuration of an input shaft and a final shaft. If a brake disk is provided on the input shaft, the input shaft becomes long and inevitably increases in weight. Since a large installation space is required, a structure capable of reducing the weight and reducing the installation space is desired.
[0004]
In addition, since the input shaft has a relatively high rotational speed, if a brake disk is provided here, the amount of heat generated during braking increases, so an improvement in fade resistance is desired.
[0005]
Furthermore, if the brake disk is provided on the input shaft located at the upper part of the chain case, the center of gravity of the vehicle body becomes high. On the contrary, if it is provided on the final shaft, it is difficult to squeeze the lower part of the vehicle body. Therefore, a brake device that has a low center of gravity and can slim the vehicle body is also desired.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention relates to a steered ski supported at the front of the vehicle body, an endless track device suspended from the rear of the vehicle body, and an engine supported on the vehicle body between the steered ski and the endless track device. In a snow vehicle that drives the endless track device by transmitting the driving force of the engine to the drive shaft of the endless track device via the V-belt transmission and the final speed reducer, the final speed reducer is An idle shaft of the idle gear comprising a gear box having an input gear connected to the driven side of the belt-type transmission, an idle gear, and a final gear connected to the drive shaft of the endless track device. While supporting the brake disk on top,
The gear box extends the input shaft provided with the input gear and the drive shaft to the same side,
The Burekide Lee disk disposed outward from the opposite side a and the drive shaft sandwiching the extension to the side and the gear box input shaft and the drive shaft,
The idle shaft is attached to a snow vehicle in a state of being disposed below the input shaft and above the drive shaft.
[0007]
At this time, the gear box, as well as placed toward the body side, it is also possible to dispose the said brake disc on the outer side of the gear box.
[0008]
Furthermore, one of a pair of brake calipers that support a pad for braking the brake disk can be supported on a gear box, and the brake disk can be moved in the axial direction by spline coupling with an idle shaft.
The outer peripheral portion of the Burekide Lee disk in the axial direction as viewed in the input shaft may be arranged so as to overlap with the input shaft.
[0009]
【The invention's effect】
Since the brake disk is attached to the idle shaft of the gear box, the input shaft can be shortened as much as possible. As a result, the gear box can be made compact and light.
[0010]
In addition, by attaching the brake disk to an idle shaft with a relatively low rotational speed instead of an input shaft with a relatively high rotational speed, the amount of heat generated during braking can be reduced, resulting in improved fade resistance. .
[0011]
Furthermore, by arranging a gear box extending in the vertical direction to the side of the vehicle body and attaching the brake disk to an idle shaft lower than the input shaft, the center of gravity of the vehicle body can be lowered, and the drive shaft is positioned above the drive shaft. It becomes easy to narrow down the lower part of the vehicle body, and a sufficient bank angle can be secured.
[0012]
Also, if one of the pair of brake calipers that support the pads for braking the brake disk is supported on the gear box and this brake disk is splined to the idle shaft, the brake caliper can be moved in the axial direction. Even if it is integrally formed on the gear box, the brake disk can follow the change caused by the wear of the pad. Therefore, the brake caliper can be formed integrally, and the assembly and detachability are excellent.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a side view of a snow vehicle, FIG. 2 is a side view of the snow vehicle with a body cover removed, FIG. 3 is a schematic plan view of a drive and power transmission system, and FIG. 4 is a left side view of the drive and power transmission system. 5 is a right side view of the drive and power transmission system, FIG. 6 is a plan sectional view of the engine portion, FIG. 7 is a sectional view of the driven pulley and the final reduction gear portion, and FIG. 8 is a drive shaft support structure of the endless track device. FIG. 9 is a sectional view of the brake device portion.
[0014]
First, the schematic structure of the entire snow vehicle will be described with reference to FIGS. A steered
[0015]
A floor 4 is provided above the endless track device 3, and an occupant stands on this to operate the
[0016]
[0017]
As apparent from FIG. 2 , the inner tube 11 of the front suspension 2, which is fixed to the
[0018]
A
[0019]
The suspension link 14 is expanded and contracted by the vertical movement of the
[0020]
A link stay is connected to the top of the
[0021]
The front suspension 2, the
[0022]
A pair of left and right
[0023]
A water-cooled two-cycle single-
[0024]
A
[0025]
The cooling water from the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
An
[0030]
The drive output of the
[0031]
A
[0032]
Both end portions of the
[0033]
Each rear end portion of the
[0034]
Each rear end portion of the
[0035]
An upper end portion of the
[0036]
The endless track device 3 has a parallelogram link including a floor 4, a
[0037]
The upper end portion of the
[0038]
Next, the detailed structure of the drive and power transmission system will be described with reference to FIG. 3 and subsequent drawings. The drive and power transmission system includes an
[0039]
As shown in FIG. 3 as an overview of the entire drive and power transmission system, the
[0040]
The V-
[0041]
These drive and power transmission system components are arranged such that the
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
As apparent from FIG. 6, a starter-driven
[0046]
Further, a balancer drive gear 76 that is tightened with a nut 75 is provided on the
[0047]
A
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
As apparent from FIG. 7, the input shaft 68 of the
[0051]
The
[0052]
A
[0053]
The side cover 8 serving as the exterior of the vehicle body indicated by the phantom line in the drawing projects most laterally in the vicinity of the
[0054]
Further, the
[0055]
One
[0056]
As apparent from FIG. 8, both end portions of the
[0057]
The outer periphery of the intermediate portion of the
[0058]
FIG. 9 is a cross-sectional view of the brake device taken along the line 9-9 in FIG. 5 to show details of the brake device. The
[0059]
A
[0060]
A back-up
[0061]
The
[0062]
A
[0063]
A ring-shaped
[0064]
Next, the operation of this embodiment will be described. 5, 7 and 9, since the
[0065]
Further, by attaching the
[0066]
Further, by arranging the
[0067]
In addition, the
[0068]
Therefore, even if the
[0069]
Therefore, the
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Side view of snow vehicle [Fig. 2] Side view without snow vehicle body cover [Fig. 3] Schematic plan view of drive and power transmission system [Fig. 4] Left side view of drive and power transmission system [Fig. FIG. 5 is a right side view of a drive and power transmission system. FIG. 6 is a plan sectional view of an engine portion. FIG. 7 is a sectional view of a driven pulley and a final reduction gear portion. FIG. 9 is a cross-sectional view of the brake device taken along the line 9-9 in FIG.
1: Steering ski, 2: Front suspension, 3: Endless track device, 4: Floor, 25: Engine, 40: V belt type transmission, 41: Gear box, 62: Drive side pulley, 64: Driven side pulley, 66: Idle gear, 68: Input shaft, 69: Idle shaft, 70: Brake disk, 70a: Brake caliper, 120: Detachable brake caliper
Claims (4)
前記ギヤボックスは前記入力ギヤが設けられた入力軸と前記ドライブ軸を同一側に延出させており、
これら入力軸及びドライブ軸の延出する側とギヤボックスを挟んで反対側でかつ前記ドライブ軸より外方に前記ブレーキデイスクを配置し、
前記アイドル軸を、前記入力軸より下方かつ前記ドライブ軸より上方に配置した状態で雪上車に取り付けたことを特徴とする雪上車のブレーキ装置。A steered ski supported at the front of the vehicle body, an endless track device suspended at the rear of the vehicle body, and an engine supported by the vehicle body between the steered ski and the endless track device. In a snow vehicle that drives an endless track device by transmitting to the drive shaft of the endless track device via a V belt type transmission and a final speed reducer, the final speed reducer is connected to the driven side of the V belt type transmission. The gear box includes a gear train having an input gear, an idle gear, and a final gear connected to the drive shaft of the endless track device, and supports a brake disk on the idle shaft of the idle gear,
The gear box extends the input shaft provided with the input gear and the drive shaft to the same side,
The Burekide Lee disk disposed outward from the opposite side a and the drive shaft sandwiching the extension to the side and the gear box input shaft and the drive shaft,
A brake device for a snow vehicle, wherein the idle shaft is attached to the snow vehicle in a state where the idle shaft is disposed below the input shaft and above the drive shaft.
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