JP4047756B2

JP4047756B2 - Communication line switching apparatus and method

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Publication number: JP4047756B2
Application number: JP2003110050A
Authority: JP
Inventors: 偉蒋
Original assignee: Azbil Corp
Current assignee: Azbil Corp
Priority date: 2003-04-15
Filing date: 2003-04-15
Publication date: 2008-02-13
Anticipated expiration: 2023-04-15
Also published as: JP2004320300A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線切替装置および方法に関し、特に二重化された通信回線の切り替えを行う通信回線切替装置および方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、プラントや建物などを監視する監視システムでは、監視対象となる複数の現場設備からの設備データを、所定の通信回線を介して収集することにより、各現場設備の状態を中央監視室で集中管理している。このような監視システムでは、２４時間稼働がほとんどであり、通信異常に起因するシステムダウンは、生産や設備運転に対して多大な影響を与える。このため、設備データの欠損の原因となるようなネットワークの障害が発生した場合の対策として、ネットワークの二重化を実施する必要がある。
【０００３】
従来、このようなプラントや建物などの監視システムで用いる通信回線の二重化技術は、常時通信系とバックアップ系からなる２つの系統に分けてそれぞれ通信回線を配線するとともに、これら通信回線からなる二重化ネットワークの端点に通信回線切替装置を設け、設備データの通信に用いられている常時通信系での通信状態に障害が認められた場合は、その通信に用いる通信回線を各通信回線切替装置で常時通信系からバックアップ系へ切り替えるものとなっていた（例えば、特許文献１、特許文献２など参照）。
【０００４】
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−１５８７３８号公報
【特許文献２】
特開２００２−２４７０１７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような監視システムで用いられる従来の通信回線切替装置では、通信回線を介してマスタ機器とスレーブ機器との間でデータ通信を行う場合、マスタ機器が各スレーブ機器に対して割り当てた通信アドレスを用いてデータ通信を行うものとなっている。
また、各装置の起動順序に基づきマスタ機器となる１つの通信回線切替装置を決定し、その後に起動した監視システム内の通信回線切替装置からの制御メッセージに基づき、当該通信回線切替装置を自装置の配下に属するスレーブ機器として認識し、マスタ機器とスレーブ機器との関係を確立するものとなっている。
【０００７】
しかしながら、従来の通信回線切替装置では、二重化ネットワークに接続されている通信回線切替装置のうち、スレーブ機器として動作するすべての通信回線切替装置が、マスタ機器として動作する唯一の通信回線切替装置に管理されることから、二重化ネットワークのうち特定箇所で通信障害が発生した場合でも、二重化ネットワークに接続されているすべての通信回線切替装置が一斉に切り替えられるため、不要な切り替えが発生するとともに、障害位置の特定にも時間を要することから、管理効率が低いという問題点があった。
【０００８】
例えば、ビルを監視するビルシステムでは、各フロアーや棟を中央管理室の中央監視装置で一括して管理している。したがって、ビルシステムの規模が比較的大きい場合には、管理効率の向上という観点から、それぞれの建物ごとに障害の監視および対応を行うことが望ましい。しかしながら、従来の通信回線切替装置では、いずれかのフロアーや棟で通信障害が発生した場合でも、そのビルシステムに属するすべてのフロアーおよび棟に設置されている通信回線切替装置で一斉に通信回線の切り替えが行われることになる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、二重化ネットワークを効率よく管理できる通信回線切替装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信回線切替装置は、データ通信に用いられる通信ネットワーク上の任意の区間に割り当てた二重化ドメインごとに、通信ネットワークを常時通信系およびバックアップ通信系の通信回線により二重化するとともに、管理単位となる当該二重化ドメイン内の常時通信系の通信回線での障害発生に応じて、当該二重化ドメイン内でのデータ通信に用いる通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替える通信回線切替装置であって、当該装置が属する二重化ドメイン内で、マスタ・スレーブ方式に基づく１つのマスタ機器として当該装置を動作させるか、このマスタ機器に制御される１つ以上のスレーブ機器として当該装置を動作させるかを判定する動作判定手段と、当該装置をマスタ機器として動作させると判定した際、スレーブ機器として動作する装置に対して、当該二重化ドメインに固有のドメインＩＤを通知する通知手段と、当該装置をスレーブ機器として動作させると判定した際、マスタ機器として動作する装置から通知されたドメインＩＤを、当該二重化ドメインのドメインＩＤとして設定する設定手段と、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系で通信障害の発生が検出された場合は、当該二重化ドメイン内でスレーブ機器として動作する各通信回線切替装置に対し、当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージを送信することによりバックアップ通信系への切り替えを指示する切替指示手段と、通信障害が検出された場合、または当該装置がスレーブ機器として動作しておりかつマスタ機器として動作する通信回線切替装置から当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージでバックアップ通信系への切り替えを指示された場合に、通信に用いる当該二重化ドメインの通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替える回線切替手段とを備えるものである。
【００１０】
障害を監視する手段として、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系を介してスレーブ機器として動作する通信回線切替装置へ当該二重化ドメインのドメインＩＤが付加されたチェック要求メッセージを送信するとともに、これに応じてスレーブ機器として動作する通信回線切替装置から常時通信系を介して返送された、ドメインＩＤ付きのチェック応答メッセージを受信確認することにより、当該二重化ドメインの常時通信系における通信障害の発生を監視する障害監視手段をさらに備えてもよい。
【００１１】
また、本発明にかかる通信回線切替方法は、データ通信に用いられる通信ネットワーク上の任意の区間に割り当てた二重化ドメインごとに、通信ネットワークを常時通信系およびバックアップ通信系の通信回線により二重化するとともに、当該二重化ドメイン内の常時通信系の通信回線での障害発生に応じて、管理単位となる当該二重化ドメイン内でのデータ通信に用いる通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替える通信回線切替装置で用いられる通信回線切替方法であって、当該装置が属する二重化ドメイン内で、マスタ・スレーブ方式に基づく１つのマスタ機器として当該装置を動作させるか、このマスタ機器に制御される１つ以上のスレーブ機器として当該装置を動作させるかを判定する第１のステップと、当該装置をマスタ機器として動作させると判定した際、スレーブ機器として動作する装置に対して、当該二重化ドメインに固有のドメインＩＤを通知するステップと、当該装置をスレーブ機器として動作させると判定した際、マスタ機器として動作する装置から通知されたドメインＩＤを、当該二重化ドメインのドメインＩＤとして設定するステップと、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系で通信障害の発生が検出された場合は、当該二重化ドメイン内でスレーブ機器として動作する各通信回線切替装置に対し、当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージを送信することによりバックアップ通信系への切り替えを指示する第２のステップと、通信障害が検出された場合、または当該装置がスレーブ機器として動作しておりかつマスタ機器として動作する通信回線切替装置から当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージでバックアップ通信系への切り替えを指示された場合に、通信に用いる当該二重化ドメインの通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替える第３のステップとを実行するようにしたものである。
【００１２】
障害を監視するステップとして、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系を介してスレーブ機器として動作する通信回線切替装置へ当該二重化ドメインのドメインＩＤが付加されたチェック要求メッセージを送信するとともに、これに応じてスレーブ機器として動作する通信回線切替装置から常時通信系を介して返送された、ドメインＩＤ付きのチェック応答メッセージを受信確認することにより、当該二重化ドメインの常時通信系における通信障害の発生を監視する第４のステップをさらに実行するようにしてもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図１を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信回線切替装置について説明する。図１は本発明の一実施の形態にかかる通信回線切替装置が適用される二重化ネットワークの構成例である。以下では、本実施の形態にかかる通信回線切替装置がビルを監視するビルシステムで用いられる場合を例として説明する。
【００１４】
このビルシステムは、通信ネットワークのうち所定の区間に設けられた２の二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙと、中央監視室９０に設置された中央監視装置９１，９２とから構成されている。
中央監視室９０には、二重化されていない通信回線９Ｘ，９Ｙを介してこれら二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙを接続するスイッチ９４が設けられており、このスイッチ９４に、中央監視装置９１，９２およびプリンタ９３が接続されている。これにより、このスイッチ９４を介して二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙと、中央監視装置９１，９２との間、および二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙ間で任意にデータ通信が行われる。
【００１５】
二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙは、監視対象となるビル内の管理範囲、例えばフロアーや各棟ごとに割り当てた二重化ネットワークの管理単位であり、これら二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙごとに独立して通信回線が二重化されている。なお、図１の例では、各二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙが同様のネットワーク構成をなしているが、これは説明を容易とするためのもので、実際にはそれぞれの細部で異なるネットワーク構成をなしていてもよい。
二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙには、通信回線切替装置１ａ〜１ｅ、通信装置（ＣＮＴ）２ａ〜２ｄ、スイッチ３Ａ，３Ｂ，４Ａ，４Ｂ、ハブ（ＨＵＢ）５Ａ，５Ｂ，６Ａ，６Ｂ、および通信回線７Ａ，７Ｂが設けられている。
【００１６】
通信回線切替装置１ａ〜１ｄは、常時通信系の通信回線（以下、常時通信系回線という：図１の実線部分）７Ａとバックアップ通信系の通信回線（以下、バックアップ通信系回線という：破線部分）７Ｂとからなる二重化ネットワークの端点と、通信装置２ａ〜２ｄとの間にそれぞれに接続され、それぞれ通信装置２ａ〜２ｄを常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂのいずれかに切替接続する装置である。
通信回線切替装置１ｅは、常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂからなる二重化ネットワークの端点と通信回線９Ｘ（９Ｙ）との間に接続され、通信回線９Ｘ（９Ｙ）を常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂのいずれかに切替接続する装置である。
【００１７】
これら通信回線切替装置１ａ〜１ｄと通信回線切替装置１ｅとの間は、スイッチ３Ａ，４Ａおよびハブ５Ａ，６Ａにより構成される常時通信系回線７Ａと、スイッチ３Ｂ，４Ｂおよびハブ５Ｂ，６Ｂにより構成されるバックアップ通信系回線７Ｂとからなる二重化ネットワークにより並列的に接続されている。
そして、通常動作時には、通信回線切替装置１ａ〜１ｅで常時通信系回線７Ａが選択され、この常時通信系回線７Ａを介して通信装置２ａ〜２ｄのデータ通信が行われる。また、常時通信系回線７Ａに通信異常が発生した場合は、各通信回線切替装置１ａ〜１ｅでバックアップ通信系回線７Ｂに切り替えられ、このバックアップ通信系回線７Ｂを介して通信装置２ａ〜２ｄのデータ通信が行われる。
【００１８】
本実施の形態では、二重化ネットワークを管理する単位として二重化ドメインという概念を導入し、これら二重化ドメイン単位で通信回線の切替制御を行うようにしている。具体的には、これら各二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙに属する通信回線切替装置１ａ〜１ｅに対して、各二重化ドメイン１０Ｘ，１０Ｙに固有のドメインＩＤを割り当て、各通信回線切替装置間で通信回線切り替えのための制御メッセージに、当該装置が属するドメインＩＤを付加してやり取りする。そして、各通信回線切替装置間では、受信した制御メッセージに付加されているドメインＩＤが自装置のものと一致した場合にのみ、その制御メッセージに基づく処理動作を実行するようにしている。
【００１９】
次に、図２を参照して、通信回線切替装置１（１ａ〜１ｅ）の構成について詳細に説明する。図２は通信回線切替装置の構成を示すブロック図である。
この通信回線切替装置１には、回線切替部１１、制御部１２および記憶部１３が設けられている。
回線切替部１１は、通信装置２ａ〜２ｄや通信回線９Ｘ，９Ｙが接続される共通系回線７Ｍを、常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂのいずれか一方に切替接続する回路部である。
記憶部１３は、メモリなどの記憶装置からなり、制御部１２での処理に用いる各種情報、例えば自装置の動作モード（マスタ／スレーブ）を示す動作モード情報、自装置の通信アドレスや自装置が属する二重化ドメインのドメインＩＤを記憶する。
【００２０】
制御部１２は、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）から構成され、二重化ネットワークの切替制御を行うための各種機能手段を実現する。
この制御部１２の機能手段としては、動作判定手段２１、障害監視手段２２、切替指示手段２３、監視対応手段２４、マスタ宣言手段２５、マスタ移行手段２６、アドレス設定手段２７、アドレス通知手段２８、二重化ドメイン設定手段２９、およびランニングカウンタ２９Ａがある。
【００２１】
動作判定手段２１は、マスタ・スレーブ方式に基づく１つのマスタ機器として当該装置を動作させるか、このマスタ機器に制御される１つ以上のスレーブ機器として当該装置を動作させるかを、電源投入直後に判定する。
障害監視手段２２は、当該装置がマスタ機器として動作している場合に、二重化された通信回線のうち通信に用いている常時通信系回線７Ａの通信回線における通信障害の発生を監視する。
切替指示手段２３は、この障害監視手段２２により通信障害の発生が検出された場合に、スレーブ機器として動作するすべての通信回線切替装置に対し、バックアップ通信系回線７Ｂの通信回線への切り替えを指示する。
【００２２】
監視対応手段２４は、マスタ機器として動作する通信回線切替装置からのチェック要求メッセージ（制御メッセージ）に応じて通信に用いている常時通信系回線７Ａの通信回線を介してチェック応答メッセージ（制御メッセージ）を返送する。
マスタ宣言手段２５は、動作判定手段２１により当該装置をマスタ機器として動作させると判定された場合は、当該装置がマスタ機器であることを示すマスタ宣言メッセージ（制御メッセージ）を周期的に常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂの両通信回線へ送信する。
マスタ移行手段２６は、スレーブ機器として動作している場合に、マスタ宣言メッセージを常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂの両通信回線で受信できなくなった際には、マスタ機器障害の発生と判断して、当該装置を新たなマスタ機器として動作させるか否かを判定する。
【００２３】
アドレス設定手段２７は、動作判定手段２１により当該装置をスレーブ機器として動作させると判定した際、すでにマスタ機器として動作している通信回線切替装置に対してアドレス要求メッセージ（制御メッセージ）を送信することにより当該装置の通信アドレスを請求し、これに応じてアドレス設定メッセージ（制御メッセージ）で通知された通信アドレスを自装置のアドレスとして設定する。アドレス通知手段２８は、動作判定手段２１により当該装置をマスタ機器として動作させると判定した際、スレーブ機器として動作する通信回線切替装置からの通信アドレス請求に応じて、当該スレーブ機器の通信アドレスを生成し、その通信アドレスと二重化ドメイン設定手段２９で設定したドメインＩＤとを、当該請求元の通信回線切替装置へ通知する。
【００２４】
二重化ドメイン設定手段２９は、アドレス通知手段２８で最初のスレーブ機器へ通信アドレスを通知するまでに、当該装置が属する二重化ドメインに固有のドメインＩＤを設定する。
ランニングカウンタ２９Ａは、ドメインＩＤを決定する際の乱数を発生させる乱数発生手段として使用され、起動に応じて高速で計数を開始し、その停止に応じて計数結果を乱数として出力する。
【００２５】
この場合、ランニングカウンタ２９Ａの計数に用いるクロックの周波数の逆数で得られる時間間隔が、２つの通信回線切替装置の最小起動時間差に相当する。したがって、異なる二重化ドメインでそれぞれマスタ機器となる２つの通信回線切替装置がこの最小起動時間差より大きな時間差で起動されれば、それぞれ異なるドメインＩＤが生成されることになる。なお、ランニングカウンタ２９Ａのビット数は、ドメインＩＤの繰り返し間隔を決定するパラメータとなり、ビット数が大きいほどドメインＩＤが一致する確率は低くなる。
【００２６】
なお、記憶部１３で記憶する各種情報の内容については、必要に応じて通信回線を介して更新するようにしてもよい。
また、制御部１２の個々の機能手段については、ＡＳＩＣによる実現に限定されるものではない。例えば、各機能手段のうちの一部またはすべてを電子回路により実現してもよく、ＣＰＵなどのマイクロプロセッサとその周辺回路からなるハードウェアと記憶部１３に予め記憶するプログラムとを協働させて実現してもよい。
【００２７】
図３に本実施の形態にかかる通信回線切替装置で用いられる制御メッセージの構成例を示す。この制御メッセージは、当該メッセージの転送に用いる各種ヘッダ情報を格納するためのヘッダ部５０Ｈと、制御メッセージの内容を示すデータ部５０Ｄとから構成されている。
ヘッダ部５０Ｈには、イーサネット（登録商標）用のヘッダ情報であるイーサネットヘッダ５１、ＩＰ用のヘッダ情報であるＩＰヘッダ５２、およびＵＤＰ（User Datagram Protocol）用のヘッダ情報であるＵＤＰヘッダ５３が付加されている。
【００２８】
また、データ部５０Ｄには、当該メッセージの送信元の通信回線切替装置が属する二重化ドメインのドメインＩＤ５４、当該メッセージの送信元の通信回線切替装置の通信アドレスを示す送信元通信アドレス５５、および当該メッセージの送信先の通信回線切替装置の通信アドレスを示す送信先通信アドレス５６が付加されている。
制御メッセージを受信した通信回線切替装置では、その制御メッセージのデータ部５０Ｄに付加されているドメインＩＤ５４を取得し、自装置の属する二重化ドメインのドメインＩＤを記憶部１３から取得して比較することにより、同一二重化ドメイン内の通信回線切替装置からの制御メッセージか否かを判定し、両ドメインＩＤが一致した場合にのみ、その制御メッセージの内容に応じた処理動作を実行する。
【００２９】
次に、図４および図５を参照して、通信回線切替装置の動作について説明する。図４は障害監視処理を示すフローチャートである。図５は切替指示処理を示すフローチャートである。
マスタ機器である通信回線切替装置１ａでは、各スレーブ機器である通信回線切替装置１ｂ〜１ｅと常時通信系回線７Ａを介して所定メッセージを周期的にやり取りすることにより、常時通信系回線７Ａでの障害発生および障害回復を検出している。
【００３０】
まず、マスタ機器である通信回線切替装置１ａの障害監視手段２２では、スレーブ機器として動作する各通信回線切替装置１ｂ〜１ｅへ常時通信系回線７Ａを介してチェック要求メッセージを送信し（ステップ１００）、送信間隔タイマを起動して（ステップ１０１）、各スレーブ機器である通信回線切替装置１ｂ〜１ｅからのチェック応答メッセージを常時通信系回線７Ａで待ち受ける（ステップ１０３）。
【００３１】
スレーブ機器である通信回線切替装置１ｂ〜１ｅでは、その監視対応手段２４により、マスタ機器である通信回線切替装置１ａからのチェック要求メッセージを常時通信系回線７Ａで待ち受ける。この際、記憶部１３に設定されているドメインＩＤとチェック要求メッセージに格納されているドメインＩＤとを比較して、同一二重化ドメイン内のマスタ機器からのチェック要求メッセージであるか否かを判断する。そして、その受信確認に応じてチェック応答メッセージを常時通信系回線７Ａを介して返送する。
【００３２】
通信回線切替装置１ａの障害監視手段２２では、送信間隔タイマのタイムアップまでに（ステップ１０３）、自装置と同一の二重化ドメインに属するすべてのスレーブ機器、すなちわ通信回線切替装置１ｂ〜１ｅからチェック応答メッセージを受信した場合は（ステップ１０４：ＹＥＳ）、障害発生なしと判断し（ステップ１０５）、ステップ１００へ戻る。この際、記憶部１３に設定されているドメインＩＤとチェック応答メッセージに格納されているドメインＩＤとを比較して、同一二重化ドメイン内のスレーブ機器からのチェック応答メッセージであるか否かを判断する。
また、例えば通信回線切替装置１ａとＨＵＢ６Ａとを結ぶ常時通信系回線７Ａの通信回線に障害が存在し、通信回線切替装置１ｃからのチェック応答メッセージが得られなかった場合は（ステップ１０４：ＮＯ）、障害発生ありと判断して（ステップ１０６）、ステップ１００へ戻る。
【００３３】
その後、マスタ機器である通信回線切替装置１ａでは、障害監視手段２２により監視している通信回線の状態が変化した場合、切替指示手段２３において、図５（ａ）に示す切替指示処理を開始する。
図５のステップ１０７において、常時通信系回線７Ａでの障害発生が新たに検出された場合は、回線切替を指示する回線切替メッセージをスレーブ機器として動作する各通信回線切替装置１ｂ〜１ｅへ送信する（ステップ１１０）。このとき、障害発生が検出された常時通信系回線７Ａではなくバックアップ通信系回線７Ｂを用いて同一二重化ドメイン内の各スレーブ機器へ回線切替メッセージを送信する。
またこれと並行して、当該装置の回線切替部１１を制御して、常時通信系回線７Ａからバックアップ通信系回線７Ｂへの切り替えを行い（ステップ１１１）、一連の処理を終了する。
【００３４】
一方、スレーブ機器の各通信回線切替装置１ｂ〜１ｅでは、図５（ｂ）に示す切替指示手段２３の切替指示処理において、自装置と同一の二重化ドメインに属するマスタ機器からの回線切替メッセージの受信に応じて（ステップ１１５：ＹＥＳ）、当該装置の回線切替部１１を制御して、常時通信系回線７Ａからバックアップ通信系回線７Ｂへの切り替えを行い（ステップ１１６）、一連の処理を終了する。この際、記憶部１３に設定されているドメインＩＤと回線切替メッセージに格納されているドメインＩＤとを比較して、同一二重化ドメイン内のマスタ機器からの回線切替メッセージであるか否かを判断する。
これにより、二重化ドメイン１０Ｘに属する通信回線切替装置１ａ〜１ｅにおいてのみ、本来のデータ通信に用いられる通信回線が、常時通信系回線７Ａからバックアップ通信系回線７Ｂへ切り替えられる。
【００３５】
このように、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系で通信障害の発生が検出された場合は、切替指示手段で、当該二重化ドメイン内でスレーブ機器として動作する各通信回線切替装置に対し、当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージを送信することによりバックアップ通信系への切り替えを指示し、通信障害が検出された場合、または当該装置がスレーブ機器として動作しておりかつマスタ機器として動作する通信回線切替装置から当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージでバックアップ通信系への切り替えを指示された場合は、回線切替手段で、通信に用いる当該二重化ドメインの通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替えるようにしたので、ビルシステムに属する各フロアーおよび棟ごとに二重化ドメインを構築しておくことにより、通信障害の発生した二重化ドメイン内に設置されている通信回線切替装置でだけ通信回線の切り替えが行われるものとなり、二重化ネットワークを効率よく管理できる。
【００３６】
なお、マスタ機器である通信回線切替装置１ａでは、通信回線がバックアップ通信系回線７Ｂへ切り替えられた後も、障害監視手段２２により前述した図４と同様の障害監視処理を行うことにより、常時通信系回線７Ａでの障害回復を監視する。
ここで、通信回線切替装置１ｃとの間の常時通信系回線７Ａで障害が回復し、常時通信系回線７Ａを介してすべてのスレーブ機器である通信回線切替装置１ｂ〜１ｅからのチェック応答メッセージが確認できた場合、障害監視手段２２では障害発生なしと判断する（図４：ステップ１０６）。
【００３７】
これに応じて、図５（ａ）に示す切替指示手段２３の切替指示処理において、回線切替を指示する回線切替メッセージを、スレーブ機器として動作する各通信回線切替装置１ｂ〜１ｅへ当該二重化ドメインのドメインＩＤを用いて送信する（ステップ１１０）。このとき、障害回復が検出された常時通信系回線７Ａを用いて回線切替メッセージを送信する。
またこれと並行して、当該装置の回線切替部１１を制御して、バックアップ通信系回線７Ｂから常時通信系回線７Ａへの切り替えを行い（ステップ１１１）、一連の処理を終了する。
【００３８】
一方、スレーブ機器の各通信回線切替装置１ｂ〜１ｅでは、図５（ｂ）に示す切替指示手段２３の切替指示処理において、自装置と同一の二重化ドメインを示すドメインＩＤが含まれている回線切替メッセージを受信した場合は（ステップ１１５：ＹＥＳ）、当該装置の回線切替部１１を制御して、バックアップ通信系回線７Ｂから常時通信系回線７Ａへの切り替えを行い（ステップ１１６）、一連の処理を終了する。
これにより、同一二重化ドメイン１０Ｘ内のすべての通信回線切替装置１ａ〜１ｅにおいて、本来のデータ通信に用いられる通信回線が、バックアップ通信系回線７Ｂから常時通信系回線７Ａへ切り替えられる。
【００３９】
このように、マスタ機器である通信回線切替装置１ａでは、通信回線がバックアップ通信系回線７Ｂへ切り替えられた後も、障害監視手段２２により上記した図４と同様の障害監視処理を行うことにより、常時通信系回線７Ａでの障害回復を監視するようにしたので、マスタ機器である通信回線切替装置１ａにおいて、同一二重化ドメイン内の各スレーブ機器である通信回線切替装置１ｂ〜１ｅとの通信回線の障害回復を確実に検知し、速やかに常時通信系回線７Ａへと戻すことができる。
これにより、バックアップ通信系回線７Ｂを予備とする常時通信系回線７Ａを用いて本来のデータ通信を正常に維持することができる、二重化ネットワークを用いたデータ通信において高い信頼性が得られる。
【００４０】
次に、図６を参照して、通信回線切替装置の初期設定動作について説明する。図６は通信回線切替装置の起動時に実行する初期設定処理を示すフローチャートである。
前述では、各通信回線切替装置が予め自装置の属する二重化ドメインのドメインＩＤを記憶部１３に記憶していることを前提として説明した。このドメインＩＤについては、各通信回線切替装置を設置した際、その接続位置に応じて作業者が個別に設定してもよい。
【００４１】
ここでは、図６を参照して、各通信回線切替装置の接続位置に応じてドメインＩＤを適応的に設定する場合について説明する。
動作判定手段２１の制御部１２では、当該通信回線切替装置１の電源投入直後に図６の初期設定処理を開始し、まず当該通信回線切替装置１を、マスタ機器およびスレーブ機器のいずれで動作させるか判定する。
【００４２】
この動作判定では、二重化ネットワークに接続されるすべての通信回線切替装置のうち、マスタ宣言メッセージを常時通信系回線７Ａとバックアップ通信系回線７Ｂのそれぞれへ送出することにより、最初にマスタ宣言を行った装置をマスタ機器とするとともに、その後は当該マスタ機器から周期的にマスタ宣言メッセージを送出し、他のすべての通信回線切替装置をスレーブ機器とすることにより、マスタ−スレーブ関係を確立するというアルゴリズムを用いている。
以下では、二重化ドメイン１０Ｘにおいて、通信回線切替装置１ａが最初に起動されてマスタ機器として動作し、通信回線切替装置１ａより遅れて起動された他の通信回線切替装置１ｂ〜１ｅがスレーブ機器として動作する場合を例として説明する。
【００４３】
通信回線切替装置１ａの動作判定手段２１は、上記アルゴリズムに基づいて、まず、所定の待受期間だけ、常時通信系回線７Ａとバックアップ通信系回線７Ｂの両方で、他の通信回線切替装置からのマスタ宣言メッセージの待ち受けを行う（ステップ１２０）。この際、他のドメインから常時通信系を介してマスタ宣言メッセージが流れ込む場合もあるため、常時通信系とバックアップ通信系の両方でマスタ宣言メッセージの待ち受けを行う。
この待受期間内に、常時通信系とバックアップ通信系の両方から同じマスタ宣言メッセージが受信確認されなかった場合は（ステップ１２１：ＮＯ）、マスタ機器として動作する他の通信回線切替装置が当該二重化ドメイン内に存在しないと判断し、自装置の動作モードを示す記憶部１３の動作モード情報としてマスタモードを設定することにより当該通信回線切替装置をマスタ機器として動作させる（ステップ１２２）。
【００４４】
そして、マスタ機器に固有の通信アドレスを自装置の通信アドレスとして割り当て（ステップ１２３）、ドメインＩＤを決定するためランニングカウンタ２９Ａを起動する（ステップ１２４）。またこれと並行して、マスタ宣言手段２５による常時通信系とバックアップ通信系の両方でマスタ宣言メッセージの周期的な送出を開始する（ステップ１２５）。
このとき、マスタ宣言メッセージが送出される周期は、マスタ宣言メッセージの待受期間より短く設定されている。
【００４５】
一方、待受期間内に、他の通信回線切替装置１からの同じマスタ宣言メッセージが常時通信系とバックアップ通信系の両方で受信確認された場合は（ステップ１２１：ＹＥＳ）、当該二重化ドメイン内にマスタ機器として動作する他の通信回線切替装置がすでに存在すると判断する。
例えば、通信回線切替装置１ａの後に起動された通信回線切替装置１ｂでは、マスタ機器として動作する通信回線切替装置１ａからのマスタ宣言メッセージを受信確認することになる。
【００４６】
このような場合、動作判定手段２１は、自装置の動作モードを示す記憶部１３の動作モード情報としてスレーブモードを設定することにより当該通信回線切替装置をスレーブ機器として動作させる（ステップ１３１）。
そして、アドレス設定手段２７から、バックアップ通信系回線７Ｂのみを介してマスタ機器へ、自装置に対する通信アドレスの割り当てを要求するため、アドレス請求メッセージを送信する（ステップ１３２）。この際、スレーブ機器のアドレスは未定であることから、送信元アドレスとしては予め設定されている仮の通信アドレスを用い、送信先アドレスとしては予め固定的に設定されているマスタ機器のアドレスを用いる。
【００４７】
マスタ機器として動作する通信回線切替装置１のアドレス通知手段２８では、上記ステップ１２５の後、スレーブ機器として動作する他の通信回線切替装置からのアドレス請求メッセージを、通信回線のうちバックアップ通信系回線７Ｂで待ち受ける（ステップ１２６）。
そして、アドレス請求メッセージを受信した際は（ステップ１２６：ＹＥＳ）、そのアドレス請求メッセージが最初のものでありランニングカウンタ２９Ａが計時動作している場合、すなわち当該二重化ドメインのドメインＩＤを設定していない場合は、ランニングカウンタ２９Ａを停止し（ステップ１２７）、そのランニングカウンタ２９Ａの計数値を当該二重化ドメインのドメインＩＤとして設定し（ステップ１２８）、記憶部１３へ格納する。
【００４８】
また、アドレス請求メッセージの送信元である通信回線切替装置の通信アドレスとして、他のスレーブ機器に割り当てていない未使用の通信アドレスを生成し（ステップ１２９）、記憶部１３へ格納する。
そして、その通信アドレスとドメインＩＤとを含むアドレス設定メッセージを、バックアップ通信系回線７Ｂを介してアドレス請求メッセージの送信元である通信回線切替装置へ送信し（ステップ１３０）、他の通信回線切替装置からのアドレス請求メッセージに対応するためステップ１２６へ戻る。
【００４９】
一方、スレーブ機器として動作する通信回線切替装置のアドレス設定手段２７では、アドレス請求メッセージの送信後、マスタ機器からのアドレス設定メッセージをバックアップ通信系回線７Ｂで待ち受ける（ステップ１３３）。
そして、アドレス設定メッセージを受信した場合は（ステップ１３３：ＹＥＳ）、そのアドレス設定メッセージに含まれているドメインＩＤおよび通信アドレスを記憶部１３へ格納し（ステップ１３４）、一連の初期設定処理を終了する。
【００５０】
このように、当該装置がスレーブ機器として動作する際は、アドレス設定手段２７で、すでにマスタ機器として動作している通信回線切替装置に対して、当該装置が属する二重化ドメイン以外の他の二重化ドメインに属する通信回線切替装置とは接続されていないバックアップ通信系の回線を介して、当該装置の通信アドレスの請求を行い、当該装置がマスタ機器として動作する際は、アドレス通知手段２８で、スレーブ機器として動作する通信回線切替装置からの通信アドレス請求に応じて、当該スレーブ機器の通信アドレスを生成し、その通信アドレスと二重化ドメイン設定手段２９で設定したドメインＩＤとを、当該請求元の通信回線切替装置へ通知するようにしたものである。
【００５１】
したがって、マスタ機器では、バックアップ通信系回線７Ｂの通信回線を介して当該装置と同一の二重化ドメインに属するスレーブ機器からのみ通信アドレス請求が受信されて、そのスレーブ機器にのみドメインＩＤと通信アドレスとが割り当てられることになり、各二重化ドメインごとにマスタ−スレーブ関係が確立される。また、マスタ機器として動作する通信回線切替装置で、当該二重化ドメインのドメインＩＤを設定するようにしたものである。
これにより、ビルシステムで用いられる通信ネットワークにおいて、通信回線切替装置の接続位置に応じて適応的に所属二重化ドメインを識別でき、二重化ドメイン単位で適切な二重化ネットワークを構築することができる。また、各二重化ドメインを一括して管理してドメインＩＤを付与する装置を必要とすることなく、マスタ機器で当該二重化ドメインに固有のドメインＩＤを自動的に生成できる。
【００５２】
図７は、前述した初期設定処理によるドメインＩＤおよび通信アドレスの設定例を示すシーケンス図である。
図１の二重化ドメイン１０Ｘにおいて、通信回線切替装置１ａが最初に起動した場合（ステップ２００）、その動作判定手段２１で、マスタ宣言メッセージの待ち受けを行う（ステップ２０１）。
次に、通信回線切替装置１ａの起動後、通信回線切替装置１ｂが起動した場合（ステップ２１０）、同様にして動作判定手段２１で、マスタ宣言メッセージの待ち受けを行う（ステップ２１１）。
【００５３】
その後、通信回線切替装置１ａの動作判定手段２１で、他の通信回線切替装置からマスタ宣言メッセージを受信できず待受期間が先に終了した場合、動作モードとしてマスタモードが設定されてマスタ機器として動作するものとなり（ステップ２０２）、ランニングカウンタ２９Ａが起動される（ステップ２０３）。
そして、マスタ宣言手段２５により、常時通信系回線７Ａおよびバックアップ通信系回線７Ｂへマスタ宣言メッセージが送信される（ステップ２０４）。
【００５４】
一方、通信回線切替装置１ｂの動作判定手段２１では、その待受期間に通信回線切替装置１ａからの同じマスタ宣言メッセージを常時通信系とバックアップ通信系の両方で受信したことから、動作モードとしてスレーブモードが設定されてスレーブ機器として動作するものとなり（ステップ２１２）、アドレス設定手段２７からバックアップ通信系回線７Ｂを介してマスタ機器へアドレス請求メッセージが送信される（ステップ２１３）。
マスタ機器として動作する通信回線切替装置１ａのアドレス通知手段２８では、スレーブ機器からのアドレス請求メッセージに応じて、ランニングカウンタ２９Ａを停止して（ステップ２２０）、その計数値をドメインＩＤとして設定するとともに（ステップ２２１）、アドレス請求メッセージの送信元であるスレーブ機器の通信アドレスとして未使用の通信アドレスを生成し（ステップ２２２）、これらドメインＩＤおよび通信アドレスを含むアドレス設定メッセージを、バックアップ通信系回線７Ｂを介して送信元のスレーブ機器へ返送する（ステップ２２３）。
【００５５】
スレーブ機器として動作する通信回線切替装置１ｂのアドレス設定手段２７では、このアドレス設定メッセージに応じて、そのアドレス設定メッセージに格納されているドメインＩＤおよび通信アドレスを自装置のドメインＩＤおよび通信アドレスとして設定するものとなる（ステップ２２４）。
また、マスタ機器として動作する通信回線切替装置１ａのマスタ宣言手段２５では、これ以降に起動される通信回線切替装置のため、所定間隔でマスタ宣言メッセージを繰り返し送信する（ステップ２０５）。
【００５６】
なお、以上では、ビルを監視するビルシステムを例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば工場やプラントなどの設備を監視する監視システムに対しても、前述と同様にして本発明を適用でき、前述と同様の作用効果が得られる。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、当該装置がマスタ機器として動作している際に、当該二重化ドメインの常時通信系で通信障害の発生が検出された場合は、切替指示手段で、当該二重化ドメイン内でスレーブ機器として動作する各通信回線切替装置に対し、当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージを送信することによりバックアップ通信系への切り替えを指示し、通信障害が検出された場合、または当該装置がスレーブ機器として動作しておりかつマスタ機器として動作する通信回線切替装置から当該二重化ドメインのドメインＩＤを付加した回線切替メッセージでバックアップ通信系への切り替えを指示された場合は、回線切替手段で、通信に用いる当該二重化ドメインの通信回線を常時通信系からバックアップ通信系へ切り替えるようにしたので、ビルシステムに属する各フロアーおよび棟ごとに二重化ドメインを構築しておくことにより、通信障害の発生した二重化ドメイン内に設置されている通信回線切替装置でだけ通信回線の切り替えが行われるものとなり、二重化ネットワークを効率よく管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態にかかる通信回線切替装置が適用される二重化ネットワークの構成例である。
【図２】通信回線切替装置の構成を示すブロック図である。
【図３】制御メッセージの構成例である。
【図４】障害監視処理を示すフローチャートである。
【図５】切替指示処理を示すフローチャートである。
【図６】通信回線切替装置の起動時に実行する初期設定処理を示すフローチャートである。
【図７】初期設定処理によるドメインＩＤおよび通信アドレスの設定例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
１…通信回線切替装置、１ａ…通信回線切替装置（マスタ機器）、１ｂ〜１ｅ…通信回線切替装置（スレーブ機器）、２ａ〜２ｄ…通信装置（ＣＮＴ）、３Ａ，３Ｂ，４Ａ，４Ｂ…スイッチ、５Ａ，５Ｂ，６Ａ，６Ｂ…ハブ（ＨＵＢ）、７Ａ…通信回線（常時通信系回線）、７Ｂ…通信回線（バックアップ通信系回線）、７Ｍ…共通系回線、１０Ｘ，１０Ｙ…二重化ドメイン、１１…回線切替部、１２…制御部、１３…記憶部、２１…動作判定手段、２２…障害監視手段、２３…切替指示手段、２４…監視対応手段、２５…マスタ宣言手段、２６…マスタ移行手段、２７…アドレス設定手段、２８…アドレス通知手段、２９…二重化ドメイン設定手段、２９Ａ…ランニングカウンタ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a communication line switching apparatus and method, and more particularly to a communication line switching apparatus and method for switching a duplex communication line.
[0002]
[Prior art]
Generally, in a monitoring system that monitors plants, buildings, etc., the equipment data from multiple on-site equipment to be monitored is collected via a predetermined communication line, so that the status of each on-site equipment is concentrated in the central monitoring room. I manage. In such a monitoring system, the operation is mostly 24 hours, and the system down due to the communication abnormality has a great influence on the production and the operation of the equipment. For this reason, it is necessary to perform network duplication as a countermeasure when a network failure that causes a loss of equipment data occurs.
[0003]
Conventionally, a communication line duplication technique used in such a monitoring system for a plant or a building is divided into two systems consisting of a continuous communication system and a backup system, respectively, and each of the communication lines is wired, and a duplex network composed of these communication lines. If there is a failure in the communication status of the continuous communication system used for facility data communication, the communication line used for communication is always communicated with each communication line switching device. The system is switched from the system to the backup system (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2).
[0004]
The applicant has not yet found prior art documents related to the present invention by the time of filing other than the prior art documents specified by the prior art document information described in this specification.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2002-158738 A
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-247017
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In a conventional communication line switching device used in such a monitoring system, when data communication is performed between a master device and a slave device via a communication line, the communication address assigned to each slave device by the master device is set. It is used for data communication.
In addition, one communication line switching device to be a master device is determined based on the activation order of each device, and the communication line switching device is determined as its own device based on a control message from the communication line switching device in the monitoring system that is subsequently activated. It is recognized as a slave device belonging to the above and establishes a relationship between the master device and the slave device.
[0007]
However, in the conventional communication line switching device, among the communication line switching devices connected to the duplex network, all communication line switching devices operating as slave devices are managed as the only communication line switching device operating as a master device. Therefore, even if a communication failure occurs at a specific location in the redundant network, all communication line switching devices connected to the redundant network are switched at the same time, so unnecessary switching occurs and the location of the failure Since it also takes time to specify, there is a problem that the management efficiency is low.
[0008]
For example, in a building system for monitoring a building, each floor and building are collectively managed by a central monitoring device in a central management room. Therefore, when the size of the building system is relatively large, it is desirable to monitor and respond to the failure for each building from the viewpoint of improving management efficiency. However, with a conventional communication line switching device, even if a communication failure occurs on any floor or building, the communication line switching devices installed on all floors and buildings belonging to the building system can be Switching will be performed.
The present invention has been made to solve such problems, and an object thereof is to provide a communication line switching apparatus capable of efficiently managing a duplex network.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, a communication line switching apparatus according to the present invention is provided in an arbitrary section on a communication network used for data communication. Assigned For each duplex domain, the communication network is duplexed by communication lines for continuous communication and backup communication, Management unit A communication line switching device that switches a communication line used for data communication in the duplex domain from a constant communication system to a backup communication system in response to a failure in the communication line of the constant communication system in the duplex domain. Operation for determining whether to operate the device as one master device based on the master / slave method or to operate the device as one or more slave devices controlled by the master device in the duplex domain to which the device belongs A determination means; When it is determined that the device is to be operated as a master device, a notification means for notifying the device operating as a slave device of a domain ID unique to the duplex domain, and when it is determined that the device is to be operated as a slave device Setting means for setting the domain ID notified from the device operating as the master device as the domain ID of the duplex domain; When the occurrence of a communication failure is detected in the duplex communication domain when the device is operating as a master device, for each communication line switching device operating as a slave device in the duplex domain, A switching instruction means for instructing switching to the backup communication system by transmitting a line switching message with the domain ID of the duplex domain, and when a communication failure is detected or the device is operating as a slave device When the communication line switching device operating as the master device is instructed to switch to the backup communication system by a line switching message to which the domain ID of the duplex domain is added, the communication line of the duplex domain used for communication is always connected to the communication system. With line switching means for switching from backup to backup communication system That.
[0010]
As a means for monitoring a failure, when the device is operating as a master device, the domain ID of the duplex domain is added to the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system of the duplex domain. By transmitting a check request message and confirming reception of the check response message with the domain ID returned from the communication line switching device operating as a slave device via the communication system in response to the check request message, A failure monitoring means for monitoring the occurrence of a communication failure in the constant communication system may be further provided.
[0011]
In addition, the communication line switching method according to the present invention is applied to an arbitrary section on a communication network used for data communication. Assigned For each duplex domain, the communication network is duplexed by the communication line of the constant communication system and the backup communication system, and depending on the occurrence of a failure in the communication line of the constant communication system in the duplex domain, Management unit A communication line switching method used in a communication line switching apparatus for switching a communication line used for data communication in the duplex domain from a constant communication system to a backup communication system, and in the duplex domain to which the apparatus belongs, a master / slave method A first step of determining whether to operate the device as one master device based on the above, or to operate the device as one or more slave devices controlled by the master device; When determining to operate the device as a master device, when determining to operate the device as a slave device, a step of notifying a domain ID unique to the duplex domain to a device operating as a slave device, Setting the domain ID notified from the device operating as the master device as the domain ID of the duplex domain; When the occurrence of a communication failure is detected in the duplex communication domain when the device is operating as a master device, for each communication line switching device operating as a slave device in the duplex domain, A second step of instructing switching to the backup communication system by transmitting a line switching message to which the domain ID of the duplex domain is added, and when a communication failure is detected, or when the device operates as a slave device When the switching to the backup communication system is instructed by the line switching message with the domain ID of the duplex domain added from the communications line switching device that operates as a master device, the duplex domain communication line used for communication is always communicated. Execute the third step of switching from the system to the backup communication system Those were Unishi.
[0012]
As a step of monitoring a failure, when the device is operating as a master device, the domain ID of the duplex domain is added to the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system of the duplex domain. By transmitting a check request message and confirming reception of the check response message with the domain ID returned from the communication line switching device operating as a slave device via the communication system in response to the check request message, A fourth step of monitoring the occurrence of a communication failure in the always-on communication system may be further executed.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, a communication line switching apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a configuration example of a duplex network to which a communication line switching apparatus according to an embodiment of the present invention is applied. Below, the case where the communication line switching apparatus concerning this Embodiment is used in the building system which monitors a building is demonstrated as an example.
[0014]
This building system includes two duplex domains 10X and 10Y provided in a predetermined section of a communication network, and central monitoring devices 91 and 92 installed in a central monitoring room 90.
The central monitoring room 90 is provided with a switch 94 for connecting the duplex domains 10X and 10Y via the communication lines 9X and 9Y that are not duplexed. The switch 94 includes central monitoring devices 91 and 92 and a printer 93. Is connected. Thus, data communication is arbitrarily performed between the duplex domains 10X and 10Y and the central monitoring devices 91 and 92 and between the duplex domains 10X and 10Y via the switch 94.
[0015]
The redundant domains 10X and 10Y are management units in the building to be monitored, for example, a redundant network management unit assigned to each floor or each building, and communication lines are duplexed independently for each of the redundant domains 10X and 10Y. ing. In the example of FIG. 1, each of the duplex domains 10X and 10Y has the same network configuration, but this is for ease of explanation, and actually has a different network configuration in each detail. May be.
The duplex domains 10X and 10Y include communication line switching devices 1a to 1e, communication devices (CNT) 2a to 2d, switches 3A, 3B, 4A and 4B, hubs (HUB) 5A, 5B, 6A and 6B, and a communication line 7A. , 7B are provided.
[0016]
The communication line switching devices 1a to 1d include a continuous communication line (hereinafter referred to as a continuous communication line: solid line portion in FIG. 1) 7A and a backup communication line (hereinafter referred to as a backup communication line: broken line portion). 7B is connected to each of the end points of the duplex network composed of 7B and the communication devices 2a to 2d, and switches each of the communication devices 2a to 2d to either the regular communication system line 7A or the backup communication system line 7B. It is.
The communication line switching device 1e is connected between the end point of the duplex network composed of the constant communication line 7A and the backup communication line 7B and the communication line 9X (9Y), and the communication line 9X (9Y) is connected to the constant communication line 7A. And a backup communication system line 7B.
[0017]
Between the communication line switching devices 1a to 1d and the communication line switching device 1e, a continuous communication line 7A composed of switches 3A and 4A and hubs 5A and 6A, and switches 3B and 4B and hubs 5B and 6B are constructed. Are connected in parallel by a duplex network composed of the backup communication system line 7B.
During normal operation, the communication line switching devices 1a to 1e select the continuous communication system line 7A, and data communication of the communication devices 2a to 2d is performed via the continuous communication system line 7A. Further, when a communication abnormality occurs in the constant communication system line 7A, the communication line switching devices 1a to 1e are switched to the backup communication system line 7B, and the data of the communication devices 2a to 2d are transmitted via the backup communication system line 7B. Communication takes place.
[0018]
In this embodiment, a concept of a duplex domain is introduced as a unit for managing a duplex network, and switching control of communication lines is performed in units of these duplex domains. Specifically, a unique domain ID is assigned to each of the duplex domains 10X and 10Y to the communication line switching devices 1a to 1e belonging to each of the duplex domains 10X and 10Y, and the communication line switching is performed between the communication line switching devices. The domain ID to which the device belongs is added to the control message for exchange. The processing operation based on the control message is executed between the communication line switching devices only when the domain ID added to the received control message matches that of the own device.
[0019]
Next, the configuration of the communication line switching device 1 (1a to 1e) will be described in detail with reference to FIG. FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the communication line switching apparatus.
The communication line switching device 1 includes a line switching unit 11, a control unit 12, and a storage unit 13.
The line switching unit 11 is a circuit unit that switches and connects the common system line 7M to which the communication devices 2a to 2d and the communication lines 9X and 9Y are connected to either the regular communication system line 7A or the backup communication system line 7B. .
The storage unit 13 includes a storage device such as a memory, and various information used for processing in the control unit 12, such as operation mode information indicating the operation mode (master / slave) of the own device, the communication address of the own device, and the own device. The domain ID of the duplicated domain to which it belongs is stored.
[0020]
The control unit 12 is composed of an ASIC (Application Specific Integrated Circuit), and realizes various functional means for performing switching control of the duplex network.
As the functional means of the control unit 12, the operation determining means 21, fault monitoring means 22, switching instruction means 23, monitoring response means 24, master declaration means 25, master transition means 26, address setting means 27, address notification means 28, There are a duplex domain setting means 29 and a running counter 29A.
[0021]
Immediately after power-on, the operation determination means 21 determines whether to operate the device as one master device based on the master / slave method or to operate the device as one or more slave devices controlled by the master device. judge.
The failure monitoring means 22 monitors the occurrence of a communication failure in the communication line of the continuous communication line 7A used for communication among the duplexed communication lines when the device is operating as a master device.
The switching instruction means 23 instructs all communication line switching devices operating as slave devices to switch the backup communication system line 7B to the communication line when the failure monitoring means 22 detects the occurrence of a communication failure. To do.
[0022]
The monitoring response unit 24 checks the response message (control message) via the communication line of the continuous communication line 7A used for communication in response to the check request message (control message) from the communication line switching device operating as the master device. Will be returned.
When the operation determination unit 21 determines that the device is to be operated as a master device, the master declaration unit 25 periodically transmits a master declaration message (control message) indicating that the device is a master device. The data is transmitted to both the communication line 7A and the backup communication line 7B.
When the master transfer means 26 is operating as a slave device, when the master declaration message cannot be received on both the communication line 7A and the backup communication line 7B at all times, a master device failure occurs. Judgment is made to determine whether or not to operate the device as a new master device.
[0023]
When the operation determining unit 21 determines that the device is to operate as a slave device, the address setting unit 27 transmits an address request message (control message) to the communication line switching device already operating as the master device. Thus, the communication address of the device is requested, and the communication address notified by the address setting message (control message) is set as the address of the own device accordingly. When the operation determining unit 21 determines that the device operates as a master device, the address notifying unit 28 generates a communication address of the slave device in response to a request for a communication address from the communication line switching device operating as a slave device. Then, the communication address and the domain ID set by the duplex domain setting means 29 are notified to the communication line switching device of the billing source.
[0024]
The duplex domain setting unit 29 sets a domain ID unique to the duplex domain to which the device belongs before the address notification unit 28 notifies the first slave device of the communication address.
The running counter 29A is used as a random number generating means for generating a random number when determining the domain ID, starts counting at a high speed according to activation, and outputs a counting result as a random number according to the stop.
[0025]
In this case, the time interval obtained by the reciprocal of the frequency of the clock used for counting by the running counter 29A corresponds to the minimum activation time difference between the two communication line switching devices. Therefore, if two communication line switching devices, each serving as a master device in different duplex domains, are activated with a time difference larger than this minimum activation time difference, different domain IDs are generated. Note that the number of bits of the running counter 29A is a parameter for determining the repetition interval of the domain IDs, and the probability that the domain IDs match decreases as the number of bits increases.
[0026]
In addition, you may make it update the content of the various information memorize | stored in the memory | storage part 13 via a communication line as needed.
Further, the individual functional means of the control unit 12 is not limited to realization by ASIC. For example, part or all of each functional means may be realized by an electronic circuit, and a microprocessor such as a CPU and hardware including its peripheral circuits and a program stored in advance in the storage unit 13 cooperate with each other. It may be realized.
[0027]
FIG. 3 shows a configuration example of a control message used in the communication line switching apparatus according to the present embodiment. This control message is composed of a header portion 50H for storing various header information used for transferring the message and a data portion 50D indicating the contents of the control message.
An Ethernet header 51 that is header information for Ethernet (registered trademark), an IP header 52 that is header information for IP, and a UDP header 53 that is header information for UDP (User Datagram Protocol) are added to the header portion 50H. Has been.
[0028]
Further, the data section 50D includes a domain ID 54 of the duplex domain to which the communication line switching device that is the transmission source of the message belongs, a transmission source communication address 55 that indicates the communication address of the communication line switching device that is the transmission source of the message, and the message A transmission destination communication address 56 indicating the communication address of the communication line switching device of the transmission destination is added.
The communication line switching apparatus that has received the control message acquires the domain ID 54 added to the data part 50D of the control message, acquires the domain ID of the duplex domain to which the own apparatus belongs from the storage unit 13, and compares it. Then, it is determined whether or not it is a control message from a communication line switching device in the same duplex domain, and only when both domain IDs match, processing operation corresponding to the content of the control message is executed.
[0029]
Next, the operation of the communication line switching apparatus will be described with reference to FIGS. FIG. 4 is a flowchart showing the fault monitoring process. FIG. 5 is a flowchart showing the switching instruction process.
In the communication line switching device 1a that is the master device, a predetermined message is periodically exchanged with the communication line switching devices 1b to 1e that are the slave devices via the continuous communication line 7A, so that Failure occurrence and failure recovery are detected.
[0030]
First, the failure monitoring means 22 of the communication line switching device 1a, which is a master device, transmits a check request message to the communication line switching devices 1b to 1e operating as slave devices via the continuous communication line 7A (step 100). Then, the transmission interval timer is started (step 101), and a check response message from each of the slave line communication line switching devices 1b to 1e is always waited on the communication line 7A (step 103).
[0031]
In the communication line switching devices 1b to 1e that are slave devices, the monitoring response means 24 always waits for a check request message from the communication line switching device 1a that is the master device on the communication line 7A. At this time, the domain ID set in the storage unit 13 is compared with the domain ID stored in the check request message to determine whether the check request message is from a master device in the same duplex domain. . And according to the reception confirmation, a check response message is always returned via the communication system line 7A.
[0032]
In the failure monitoring means 22 of the communication line switching device 1a, until the transmission interval timer expires (step 103), all slave devices belonging to the same duplex domain as the own device, that is, the communication line switching devices 1b to 1e. If a check response message is received from (step 104: YES), it is determined that no failure has occurred (step 105), and the processing returns to step 100. At this time, the domain ID set in the storage unit 13 is compared with the domain ID stored in the check response message to determine whether the check response message is from a slave device in the same duplex domain. .
Further, for example, when there is a failure in the communication line of the continuous communication line 7A connecting the communication line switching device 1a and the HUB 6A and the check response message from the communication line switching device 1c is not obtained (step 104: NO) It is determined that a failure has occurred (step 106), and the process returns to step 100.
[0033]
Thereafter, in the communication line switching device 1a as the master device, when the state of the communication line monitored by the failure monitoring unit 22 changes, the switching instruction unit 23 starts the switching instruction process shown in FIG. .
In step 107 of FIG. 5, when a failure is newly detected in the always-on communication line 7A, a line switching message for instructing line switching is transmitted to each of the communication line switching devices 1b to 1e operating as a slave device. (Step 110). At this time, a line switching message is transmitted to each slave device in the same duplex domain using the backup communication system line 7B instead of the constant communication system line 7A in which the failure is detected.
In parallel with this, the line switching unit 11 of the device is controlled to switch from the continuous communication line 7A to the backup communication line 7B (step 111), and the series of processing ends.
[0034]
On the other hand, each of the communication line switching devices 1b to 1e of the slave device receives a line switching message from the master device belonging to the same duplex domain as the own device in the switching instruction processing of the switching instruction means 23 shown in FIG. In response to this (step 115: YES), the line switching unit 11 of the device is controlled to switch from the continuous communication line 7A to the backup communication line 7B (step 116), and the series of processes is terminated. At this time, the domain ID set in the storage unit 13 is compared with the domain ID stored in the line switching message to determine whether the line switching message is from the master device in the same duplex domain. .
Thereby, only in the communication line switching devices 1a to 1e belonging to the duplex domain 10X, the communication line used for the original data communication is switched from the constant communication line 7A to the backup communication line 7B.
[0035]
Thus, when the device is operating as a master device and the occurrence of a communication failure is detected in the continuous communication system of the duplex domain, the switching instruction means operates as a slave device in the duplex domain. When a communication failure is detected by sending a line switching message with the domain ID of the duplex domain to each communication line switching device to detect a communication failure or when the device is a slave device When switching to the backup communication system is instructed by a line switching message to which the domain ID of the duplex domain is added from the communication line switching device that operates as the master device and is used for communication by the line switching means Switch the communication line of the duplex domain from the regular communication system to the backup communication system As a result, by establishing a duplex domain for each floor and building belonging to the building system, communication lines can be switched only by the communication line switching unit installed in the duplex domain where the communication failure occurred. This makes it possible to efficiently manage a duplex network.
[0036]
In the communication line switching device 1a which is the master device, the communication line is switched to the backup communication system line 7B, so that the failure monitoring means 22 performs the same failure monitoring process as in FIG. The failure recovery on the system line 7A is monitored.
Here, the failure is recovered in the continuous communication line 7A with the communication line switching device 1c, and check response messages from the communication line switching devices 1b to 1e, which are all slave devices, are transmitted via the continuous communication line 7A. If confirmed, the failure monitoring means 22 determines that no failure has occurred (FIG. 4: step 106).
[0037]
Accordingly, in the switching instruction process of the switching instruction unit 23 shown in FIG. 5A, a line switching message for instructing line switching is sent to each of the communication line switching devices 1b to 1e operating as slave devices. Transmission is performed using the domain ID (step 110). At this time, the line switching message is transmitted using the always-communication line 7A in which the failure recovery is detected.
At the same time, the line switching unit 11 of the device is controlled to switch from the backup communication line 7B to the constant communication line 7A (step 111), and the series of processes is terminated.
[0038]
On the other hand, in each of the communication line switching devices 1b to 1e of the slave device, in the switching instruction process of the switching instruction means 23 shown in FIG. 5B, the line switching including the domain ID indicating the same duplex domain as the own device is included. When a message is received (step 115: YES), the line switching unit 11 of the device is controlled to switch from the backup communication line 7B to the constant communication line 7A (step 116), and a series of processing is performed. finish.
As a result, in all the communication line switching devices 1a to 1e in the same duplex domain 10X, the communication line used for the original data communication is switched from the backup communication line 7B to the constant communication line 7A.
[0039]
As described above, in the communication line switching device 1a which is the master device, even after the communication line is switched to the backup communication line 7B, the failure monitoring unit 22 performs the same failure monitoring process as in FIG. Since the failure recovery in the continuous communication system line 7A is monitored, the communication line switching device 1a that is the master device is connected to the communication line switching devices 1b to 1e that are the slave devices in the same duplex domain. Failure recovery can be reliably detected and promptly returned to the regular communication line 7A.
As a result, high reliability can be obtained in data communication using the duplex network, in which the original data communication can be normally maintained using the continuous communication line 7A with the backup communication line 7B as a backup.
[0040]
Next, the initial setting operation of the communication line switching device will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a flowchart showing an initial setting process executed when the communication line switching apparatus is activated.
In the above description, it has been described on the assumption that each communication line switching device stores the domain ID of the duplex domain to which the communication device belongs in the storage unit 13 in advance. About this domain ID, when installing each communication line switching apparatus, according to the connection position, an operator may set individually.
[0041]
Here, the case where the domain ID is adaptively set according to the connection position of each communication line switching device will be described with reference to FIG.
The control unit 12 of the operation determination unit 21 starts the initial setting process of FIG. 6 immediately after the communication line switching device 1 is turned on. First, the communication line switching device 1 is operated by either the master device or the slave device. To determine.
[0042]
In this operation determination, among all communication line switching devices connected to the duplex network, a master declaration message is first sent by sending a master declaration message to each of the continuous communication line 7A and the backup communication line 7B. An algorithm for establishing a master-slave relationship by setting a device as a master device and then periodically sending out a master declaration message from the master device and making all other communication line switching devices slave devices. Used.
In the following, in the duplex domain 10X, the communication line switching device 1a is first activated and operates as a master device, and the other communication line switching devices 1b to 1e activated later than the communication line switching device 1a operate as slave devices. An example of the case will be described.
[0043]
Based on the above algorithm, the operation determining means 21 of the communication line switching device 1a first receives a signal from another communication line switching device in both the constant communication line 7A and the backup communication line 7B for a predetermined standby period. A master declaration message is awaited (step 120). At this time, since the master declaration message may flow from another domain via the constant communication system, the master declaration message is awaited by both the constant communication system and the backup communication system.
If the same master declaration message is not confirmed to be received from both the regular communication system and the backup communication system within this standby period (step 121: NO), the other communication line switching device operating as the master device is duplicated. The communication line switching device is operated as a master device by determining that it does not exist in the domain and setting the master mode as the operation mode information in the storage unit 13 indicating the operation mode of the own device (step 122).
[0044]
Then, a communication address unique to the master device is assigned as the communication address of the own device (step 123), and the running counter 29A is activated to determine the domain ID (step 124). In parallel with this, the master declaration means 25 starts to periodically transmit a master declaration message in both the constant communication system and the backup communication system (step 125).
At this time, the cycle in which the master declaration message is transmitted is set shorter than the standby period of the master declaration message.
[0045]
On the other hand, if the same master declaration message from another communication line switching device 1 is confirmed in both the continuous communication system and the backup communication system within the standby period (step 121: YES), it is within the duplex domain. It is determined that another communication line switching device that operates as a master device already exists.
For example, the communication line switching device 1b activated after the communication line switching device 1a confirms reception of a master declaration message from the communication line switching device 1a operating as the master device.
[0046]
In such a case, the operation determination means 21 sets the slave mode as the operation mode information of the storage unit 13 indicating the operation mode of the own device, thereby operating the communication line switching device as a slave device (step 131).
Then, an address request message is transmitted from the address setting means 27 in order to request assignment of a communication address for the own apparatus to the master device only through the backup communication system line 7B (step 132). At this time, since the address of the slave device is undecided, the temporary communication address set in advance is used as the transmission source address, and the address of the master device fixed in advance is used as the transmission destination address. .
[0047]
In the address notification means 28 of the communication line switching device 1 operating as the master device, after the above step 125, the address request message from the other communication line switching device operating as the slave device is sent to the backup communication system line 7B among the communication lines. (Step 126).
When the address request message is received (step 126: YES), if the address request message is the first one and the running counter 29A is operating, that is, the domain ID of the duplex domain is not set. In this case, the running counter 29A is stopped (step 127), the count value of the running counter 29A is set as the domain ID of the duplex domain (step 128), and stored in the storage unit 13.
[0048]
Further, an unused communication address that is not assigned to another slave device is generated as the communication address of the communication line switching device that is the transmission source of the address request message (step 129), and stored in the storage unit 13.
Then, an address setting message including the communication address and the domain ID is transmitted to the communication line switching device that is the transmission source of the address request message via the backup communication system line 7B (step 130), and another communication line switching device. Return to step 126 to respond to the address solicitation message from.
[0049]
On the other hand, the address setting means 27 of the communication line switching device operating as a slave device waits for the address setting message from the master device on the backup communication system line 7B after transmitting the address request message (step 133).
When an address setting message is received (step 133: YES), the domain ID and communication address included in the address setting message are stored in the storage unit 13 (step 134), and a series of initial setting processes is terminated. To do.
[0050]
As described above, when the device operates as a slave device, the address setting unit 27 sets a communication domain switching device already operating as a master device to a duplex domain other than the duplex domain to which the device belongs. The communication address of the device is charged via a backup communication line that is not connected to the communication line switching device to which the device belongs, and when the device operates as a master device, the address notification means 28 In response to the communication address request from the operating communication line switching device, the communication address of the slave device is generated, and the communication address and the domain ID set by the duplex domain setting means 29 are used as the communication line switching device of the request source. Is to be notified.
[0051]
Therefore, in the master device, a request for a communication address is received only from a slave device belonging to the same duplex domain as that device via the communication line of the backup communication system line 7B, and only the slave device has a domain ID and a communication address. A master-slave relationship is established for each duplex domain. In addition, the communication line switching device operating as the master device sets the domain ID of the duplex domain.
As a result, in the communication network used in the building system, the belonging duplex domain can be identified adaptively according to the connection position of the communication line switching device, and an appropriate duplex network can be constructed for each duplex domain. In addition, a domain ID unique to the duplex domain can be automatically generated by the master device without requiring a device that collectively manages each duplex domain and assigns a domain ID.
[0052]
FIG. 7 is a sequence diagram showing an example of setting a domain ID and a communication address by the above-described initial setting process.
In the duplex domain 10X of FIG. 1, when the communication line switching device 1a is first activated (step 200), the operation determination means 21 waits for a master declaration message (step 201).
Next, when the communication line switching device 1b is activated after the communication line switching device 1a is activated (step 210), the operation determination means 21 similarly waits for a master declaration message (step 211).
[0053]
After that, when the operation determination means 21 of the communication line switching device 1a cannot receive the master declaration message from another communication line switching device and the standby period ends first, the master mode is set as the operation mode and the master device is set. The running counter 29A is activated (step 203).
Then, the master declaration means 25 transmits a master declaration message to the constant communication system line 7A and the backup communication system line 7B (step 204).
[0054]
On the other hand, the operation determination means 21 of the communication line switching device 1b receives the same master declaration message from the communication line switching device 1a in both the communication system and the backup communication system during the standby period. The mode is set to operate as a slave device (step 212), and an address request message is transmitted from the address setting means 27 to the master device via the backup communication system line 7B (step 213).
In the address notification means 28 of the communication line switching device 1a operating as the master device, the running counter 29A is stopped in response to the address request message from the slave device (step 220), and the count value is set as the domain ID. (Step 221), an unused communication address is generated as the communication address of the slave device which is the transmission source of the address request message (Step 222), and the address setting message including these domain ID and communication address is sent to the backup communication line 7B. To the transmission source slave device (step 223).
[0055]
In response to this address setting message, the address setting means 27 of the communication line switching device 1b operating as a slave device sets the domain ID and communication address stored in the address setting message as the domain ID and communication address of the own device. (Step 224).
Further, the master declaration unit 25 of the communication line switching device 1a operating as a master device repeatedly transmits a master declaration message at a predetermined interval for the communication line switching device to be activated thereafter (step 205).
[0056]
In the above, the building system for monitoring a building has been described as an example. However, the present invention is not limited to this. The invention can be applied, and the same effects as described above can be obtained.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, when an occurrence of a communication failure is detected in the continuous communication system of the duplex domain when the device is operating as a master device, the switching instruction means If a communication failure is detected by instructing each communication line switching device operating as a slave device in the network to switch to the backup communication system by sending a line switching message with the domain ID of the duplex domain added, Or, if the device is operating as a slave device and the communication line switching device operating as the master device is instructed to switch to the backup communication system with a line switching message with the domain ID of the duplex domain added, the line is switched. Means to back up the communication line of the duplex domain used for communication from the constant communication system Since the system is switched to the telecommunications system, it is possible to construct a duplex domain for each floor and building that belongs to the building system, so that only the communication line switching device installed in the duplex domain where the communication failure has occurred Switching is performed, and the redundant network can be managed efficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration example of a duplex network to which a communication line switching device according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a communication line switching device.
FIG. 3 is a configuration example of a control message.
FIG. 4 is a flowchart showing a failure monitoring process.
FIG. 5 is a flowchart showing a switching instruction process.
FIG. 6 is a flowchart showing an initial setting process executed when the communication line switching device is activated.
FIG. 7 is a sequence diagram showing an example of setting a domain ID and a communication address by an initial setting process.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Communication line switching apparatus, 1a ... Communication line switching apparatus (master apparatus), 1b-1e ... Communication line switching apparatus (slave apparatus), 2a-2d ... Communication apparatus (CNT), 3A, 3B, 4A, 4B ... Switch 5A, 5B, 6A, 6B ... hub (HUB), 7A ... communication line (always communication line), 7B ... communication line (backup communication line), 7M ... common line, 10X, 10Y ... duplex domain, 11 DESCRIPTION OF SYMBOLS ... Line switching part, 12 ... Control part, 13 ... Memory | storage part, 21 ... Operation | movement determination means, 22 ... Fault monitoring means, 23 ... Switching instruction | indication means, 24 ... Monitoring response means, 25 ... Master declaration means, 26 ... Master transfer means 27 ... Address setting means, 28 ... Address notification means, 29 ... Duplex domain setting means, 29A ... Running counter.

Claims

For each redundant domains assigned to any section on the communication network used for data communication, as well as duplicated by a communication line always communication system and backup communication system said communication network, constantly communicating the duplication domain to be managed unit A communication line switching device that switches a communication line used for data communication in the duplex domain from a constant communication system to a backup communication system in response to a failure in the communication line of the system,
Determining whether to operate the device as one master device based on the master / slave method or to operate the device as one or more slave devices controlled by the master device in the duplex domain to which the device belongs Action judging means;
A notification means for notifying a device operating as a slave device of a domain ID unique to the duplex domain when it is determined that the device operates as a master device;
When determining that the device is to be operated as a slave device, a setting unit that sets the domain ID notified from the device operating as the master device as the domain ID of the duplex domain;
When the occurrence of a communication failure is detected in the duplex communication domain when the device is operating as a master device, for each communication line switching device operating as a slave device in the duplex domain, A switching instruction means for instructing switching to the backup communication system by transmitting a line switching message to which the domain ID of the duplex domain is added;
When the communication failure is detected, or when the device is operating as a slave device and switching from a communication line switching device operating as a master device to a backup communication system by a line switching message with the domain ID of the duplex domain added And a line switching means for switching the communication line of the duplex domain used for communication from the constant communication system to the backup communication system.

In the communication line switching device according to claim 1,
When the device is operating as a master device, a check request message to which the domain ID of the duplex domain is added is transmitted to the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system of the duplex domain. Along with this, by confirming reception of the check response message with the domain ID sent back from the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system, in the continuous communication system of the duplex domain A communication line switching apparatus, further comprising failure monitoring means for monitoring the occurrence of a communication failure.

For each duplex domain assigned to an arbitrary section on a communication network used for data communication, the communication network is duplexed by a communication line of a constant communication system and a backup communication system, and constant communication in the duplex domain as a management unit is performed. A communication line switching method used in a communication line switching apparatus that switches a communication line used for data communication in the duplex domain from a continuous communication system to a backup communication system in response to a failure in the communication line of the system,
Determining whether to operate the device as one master device based on the master / slave method or to operate the device as one or more slave devices controlled by the master device in the duplex domain to which the device belongs A first step;
A step of notifying a device operating as a slave device of a domain ID unique to the duplex domain when it is determined that the device is to be operated as a master device;
When determining that the device is to be operated as a slave device, setting the domain ID notified from the device operating as the master device as the domain ID of the duplex domain;
When the occurrence of a communication failure is detected in the duplex communication domain when the device is operating as a master device, for each communication line switching device operating as a slave device in the duplex domain, A second step of instructing switching to the backup communication system by transmitting a line switching message to which the domain ID of the duplex domain is added;
When the communication failure is detected, or when the device is operating as a slave device and switching from a communication line switching device operating as a master device to a backup communication system by a line switching message with the domain ID of the duplex domain added And a third step of switching the duplex domain communication line used for communication from the constant communication system to the backup communication system.

In the communication line switching method according to claim 3,
When the device is operating as a master device, a check request message to which the domain ID of the duplex domain is added is transmitted to the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system of the duplex domain. Along with this, by confirming reception of the check response message with the domain ID sent back from the communication line switching device operating as a slave device via the continuous communication system, in the continuous communication system of the duplex domain A communication line switching method characterized by further executing a fourth step of monitoring occurrence of a communication failure.