JP4046320B2 - ポータル・サーバ、リモート・ポートレットをポータルへ動的に統合する方法およびコンピュータ・プログラム、コンテンツ・プロバイダ・システム、アプリケーション・プロバイダ・サーバ - Google Patents
ポータル・サーバ、リモート・ポートレットをポータルへ動的に統合する方法およびコンピュータ・プログラム、コンテンツ・プロバイダ・システム、アプリケーション・プロバイダ・サーバ Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポートレットを使用するポータル・サーバに関し、特に、ポータル・サーバによるリモート・ポートレットのインストール，アクセス，および使用方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ポータルは、ユーザが多くの異なるソースからの情報およびアプリケーションにアクセスするためのフォーカル・ポイントになった。典型的に、ポータルは、例えばデータベース，トランザクション・システム，提携コンテンツ・プロバイダ，あるいはリモートＷｅｂサイトのようなローカル・データ・ソースまたはリモート・データ・ソースから情報を獲得し、この情報を複合ページへレンダおよび集約して圧縮形式で情報をユーザに提供する。多くのポータルは、純粋の情報に加えて、電子メール，カレンダ，オーガナイザ，バンキング，請求書提示等のようなアプリケーションも含んでいる。周知の例は、大量のコンテンツおよびアプリケーションへのアクセスを提供するＹａｈｏｏ！（Ｒ）ポータルである。
【０００３】
異なるレンダリング・メカニズムと選択メカニズムとが、異なる種類の情報またはアプリケーションに対して必要とされるが、これらの全てはポータルのインフラストラクチャに依存し、ポータルによって所有されるデータまたはリソース例えば、ユーザ・プロフィール情報，永続的（不揮発性）ストレージ，または管理下のコンテンツへのアクセスに対して動作する。結果として、今日のポータル実装の大部分は、ポートレットと称されるプラグ可能ポータル・コンポーネント・モジュールをポータル・インフラストラクチャへ追加できるコンポーネント・モデルを与える。ポートレットは、ポータルへ追加できるプラグ可能コンポーネントであり、ポータルのポートレット・コンテナの内部で実行されるように設計される。ポートレットは、静的コンテンツまたは動的コンテンツの単純なレンダリングから電子メール，カレンダ等のようなアプリケーション機能にまで及ぶ種々の機能を提供できる。ポートレットは、ポータル・アプリケーションを介して間接的に呼び出され、より大きいページでの集約に適したコンテンツを作り出す。例えば、ポートレットは、様々なポートレットによって生成されるコンテンツを１つのページへ集約できるということを保証するガイドラインに従うマークアップ・フラグメントを作り出す。典型的には、ポートレットは、ポータル・サーバ上で実行され、入力データを処理し、コンテンツをローカルにレンダする。多くの場合、非常に頻繁に表示されるポートレットのコンテンツがローカルにキャッシュに入れられ、ポータルの応答時間，性能およびスケーラビリティを改善する。図１は、インターネット・ポータル上で実行される天気ポートレットとニュース・ポートレットとを示す。ポータルは、ポートレットが遅延なくそれらを表示できるように、データベースを使用して天気情報とニュース・コンテンツとをローカルにキャッシュに入れる。ローカル・ポートレットは、短い応答時間を典型的に提供するが、この手法は、ポータルへのビジネス・アプリケーションと情報ソースとの動的統合を可能にするために十分に適しているわけではない。ポータル環境において実行されるますます多くのローカル・ポートレットが、Ｗｅｂサービス・プロバイダによって提供されるＷｅｂサービスを使用する。Ｗｅｂサービスは、サービス指向アーキテクチャ（ＳＯＡ）への既存コンポーネントまたはソフトウェア・コンポーネントの提供と定義することもできる。このようなサービスの例は、以下のシナリオを含む図２によって説明できる。すなわち、従業員ポータル管理者は、従業員の変動賃金を計算できる人材サービス（ＨＲ Ｗｅｂサービス）と所定の町についての天気予報を提供する外部の天気Ｗｅｂサービスとを組み込むことを望む。人材ポートレット（ＨＲポートレット）と天気ポートレットとは、ポータル・サーバ上でローカルに実行される。
【０００４】
ＨＲポートレットはＨＲ Ｗｅｂサービスを使用して変動賃金を計算する。考えられる実装例は、例えば従業員の地位や最新の評価のような必要なパラメータを尋ねるフォームをデフォルトで表示するポートレットである。従業員がＨＲポートレットにおいて自身のデータを入力すると、ＨＲポートレットは、リモートＷｅｂサービスを呼び出してそのデータに基づいて変動賃金を計算する。ＨＲポートレットは、Ｗｅｂサービスから結果を受信し、ページ・フラグメントとしてそれを表示する。天気ポートレットは、構成可能な場所についての天気予報をデフォルトで表示する。それは、ユーザがエディット・モードによって場所を選択することを可能にする。ポータルが天気予報を表示するときはいつでも、天気ポートレットは選択された場所についての最新の予報を獲得し、それらを表示するページ・フラグメントをレンダする。インターネットにおいてこのＨＲ Ｗｅｂサービスをサポートするために、新しいアーキテクチャ、すなわち、ＳＯＡ，サービス指向アーキテクチャが定義された。この新しいアーキテクチャは、ユーザによってＷｅｂサービスを検出する方法、潜在的なユーザがこのようなＷｅｂサービスにアクセスする方法、そしてＷｅｂサービスを記述する言語を説明する。
【０００５】
これらのＷｅｂサービスのための通信プロトコルは、また、Ｓｉｍｐｌｅ Ｏｂｊｅｃｔ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌを表すＳＯＡＰと呼ばれる新たに定義されたプロトコルである。
【０００６】
ＳＯＡＰは、ある種のオペレーティング・システムにおいて実行されるプログラムが、好ましくはワールド・ワイド・ウェブ（ＷＷＷ）のＨＴＴＰとそのＸＭＬとを情報交換のメカニズムとして利用することにより、同一または他の種類のオペレーティング・システムにおけるプログラムと通信する方式である。Ｗｅｂプロトコルがインストールされ、全ての主要なオペレーティング・システム・プラットフォームによって利用できるので、ＨＴＴＰおよびＸＭＬは、ネットワーク内の異なるオペレーティング・システムのもとで実行されるプログラムが、どのようにして相互に通信できるのかという問題に対するすでに存在するソリューションを提供する。ＳＯＡＰは、１つのコンピュータ内のプログラムが他のコンピュータ内のプログラムを呼び出し、そこに情報を受け渡すことができるように、ＨＴＴＰヘッダとＸＭＬファイルとをエンコードする方法を厳密に指定する。ＳＯＡＰは、また、呼び出されたプログラムが応答を返す方法も指定する。
【０００７】
ＳＯＡＰの基本的なアーキテクチャが図３に示される。基本的なアーキテクチャは、３つのコンポーネント、すなわち、サービス・プロバイダ，サービス・ブローカ，およびサービス・リクエスタを含む。
【０００８】
サービス・プロバイダは、自分自身のＷｅｂサービスの利用可能性をパブリッシュする。サービス・ブローカは、パブリッシュされたＷｅｂサービスを登録して分類し、検索サービスを提供する。サービス・リクエスタは、サービス・ブローカを利用して必要なＷｅｂサービスを検索し、続いてそのＷｅｂサービスを利用する。
【０００９】
図２の例に基づく典型的なＳＯＡＰ通信アーキテクチャが図４に示される。
【００１０】
サービス・プロバイダは、変動賃金を計算するＨＲ Ｗｅｂサービスを提供する。サービス・プロバイダは、サービス・ブローカ（中央レジストリ）へ自身のＷｅｂサービスをパブリッシュする。サービス・プロバイダは、Ｗｅｂサービスのセマンティクスを理解しており、サービス・ブローカの分類法における正しいカテゴリでそれをパブリッシュする。サービス・プロバイダによってサービス・ブローカへパブリッシュされるものは、サービス説明（サービス・ディスクリプション）と呼ばれる。サービス説明は、一定のＷｅｂサービスのセマンティクスとメッセージＡＰＩ（アプリケーション・プログラミング・インターフェース）とを説明するＸＭＬ文書である。例えば、変動賃金を計算するＨＲ Ｗｅｂサービスのサービス説明は、サービスの価格，利用可能性，機能，ＵＲＬ，ＩＤＬ等を含み得る。ＩＤＬ、すなわちインターフェース定義言語は、そのＷｅｂサービスによって必要とされる入力データと出力データとを定義する。自身が必要としているＷｅｂサービスが分かっているサービス・リクエスタは、そのカテゴリ内のサービスのリストをサービス・ブローカに要求する。サービス・リクエスタは、要求したＷｅｂサービスのサービス説明をＳＯＡＰ検索応答によって受信する。サービス・リクエスタは、従業員ポータル・マネージャによって生成された入力データ・フォーマットをＷｅｂサービスによって必要とされるデータ・フォーマットへ変換するためにＩＤＬを使用し、変換された入力データを含むＳＯＡＰ要求をＨＲ Ｗｅｂサービスへ送信する。Ｗｅｂサービスは、例えば変動賃金のような結果（出力データ）を含むＳＯＡＰ応答を、サービス・リクエスタへ返す。
【００１１】
ポータルへのポートレットの提供は冗長で退屈な作業である。上述したＨＲポートレットについて言えば、ＨＲ部門は、ＨＲポートレットを実装し、従業員ポータルの管理者のうちの一人がそれを従業員ポータルにインストールできるように、彼にＨＲポートレットを与える必要がある。あるいはまた、従業員ポータル・チームからの開発者は、ＨＲ Ｗｅｂサービスのインターフェース記述に合わせてＨＲポートレットを実装する必要がある。天気ポートレットについて言えば、従業員ポータル・チームは、上述した機能を提供する特殊な天気ポートレットを実装する必要がある。従業員ポータル・チームが２つのポートレットを利用可能にするためには著しい労力が必要とされる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、ポータル側でのコードを最小化してポータルにポートレットを与えるシステムおよび方法を提供することである。
【００１３】
本発明のさらなる目的は、ポータルによって、リモート・ポートレットをインストールし、アクセスし、使用する方法の単純化された手順を提供することである。
【００１４】
本発明の目的は、ポータル側において追加の通信コンポーネントを必要とすることなしに、複数のポータル間でポートレットを共用することである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リモート・ポートレットを各ポータルへ動的に統合することを可能とするシステムおよび方法を開示する。これは、それぞれのローカル・ポートレットに関するサービス説明の電子的生成を可能にし、サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ機能と、中央レジストリを介してリモート・ポートレットＷｅｂサービスを検索し、リモート・ポートレットにアクセスするためにサービス説明を用いることによってリモート・ポートレットＷｅｂサービスをバインドすることを可能とする検索／バインディング機能とをそれぞれのポータル・サーバに与えることにより、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてローカル・ポートレットを提供することによる。好ましくは、各ポータル・サーバは、ポートレット・レジストリ・コンポーネントとポートレット・プロキシとを有する。ポートレット・レジストリは、選択されるリモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供するリモート・ポータル・サーバとのＳＯＡＰ通信を確立するポートレット・プロキシへサービス説明を提供する。本発明の主な利点は、ポートレット・コード自身のローカル・インストールを必要とすることなしに、ローカル・ポートレットが全てのポータル・サーバにとって利用可能になるということである。さらに、新しいリモート・ポートレットをレジストリ内で検索し、それらをバインドすることにより、新しいリモート・ポートレットをポータルへ組み込むことができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明を、添付図面を用いてより詳細に説明する。
【００１７】
図５は、本発明の好適な実施の形態を示す。本発明のこの好適な実施の形態は、ポータルのローカル・ポートレットをリモート・ポータル相互で共用する例を開示する。リモート・サーバ、例えば一方のポータル・サーバ５は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスである自身のローカル・ポートレットを中央ディレクトリ、例えばＵＤＤＩ内にパブリッシュする。Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ，Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ，ａｎｄ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎを表すＵＤＤＩは、Ｗｅｂサービスの登録とディスカバリとの基準である。ポータル・サーバ５のポータル管理ツール１４は、ローカル・ポートレットを選択し、それを中央レジストリ１０へパブリッシュすることを可能にする。ポータル・サーバ５は、中央ディレクトリ１０内に、少なくともポートレット名とポートレット説明とポートレット・アドレスとを含むポートレット情報（ポートレットのサービス説明）を記入する（パブリッシュ・ステップ）。ポータル５と中央レジストリ１０との間の通信は、ＳＯＡＰ／ＨＴＴＰプロトコルに基づく。他方のポータル・サーバ１のポータル管理ツール１２は中央レジストリ１０をブラウズし、先にパブリッシュされたポートレットのポートレット説明（サービス説明）を検索し選択することを可能にする。ポータル１は、ポートレット説明を中央レジストリ１０からインポートし、ローカル・ポートレット・レジストリ１６内にリモート・ポートレット・アクセス情報２０を作成する。ポータル１のユーザは、この時点で、リモート・ポートレット・アクセス情報２０が指示するリモート・ポートレットＷｅｂサービス７を全てのローカル・ポートレットと同じように選択し使用できる。リモート・ポートレット７がその上に存在するページが表示されるとき、ポータル１のポータル集約コンポーネント４は、リモート・ポートレット・アクセス情報２０を用いて構成されるポートレット・プロキシ３を作成して起動し、ポータル５上のリモート・ポートレット７を呼び出す。ポートレット・プロキシ３は、ポータル集約コンポーネントによって開始される通常のメソッド呼び出しを、リモート・ポートレットのＳＯＡＰリモート・プロシージャ呼び出しへ変換するＳＯＡＰクライアント（図示されない）である。リモート・ポータル・サーバ側においては、ＳＯＡＰリモート・プロシージャ呼び出しを、アクセスされるべきローカル・ポートレットに対するローカル・メソッド呼び出しへ変換するＳＯＡＰサーバ（図示されない）が存在する。
【００１８】
この実施の形態の主な利点は、ポータル自身に対するポートレット・コードのローカル・インストールを必要とすることなしに、リモート・ポートレットがポータルにとって利用可能となるということである。
【００１９】
図６は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスのパブリッシュ，検出およびバインディングを実施する方法を示すワーク・フロー図である。各ポータル・アプリケーションまたはポータル・アプリケーションの一部である管理ツールは、以下の機能を実装しなければならない。
【００２０】
ローカル・ポートレットのパブリッシュ機能（ステップ６，８，１０）は、中央レジストリ、例えばＵＤＤＩへのローカル・ポートレット情報のパブリッシュ（ステップ６）を可能にするポータル・アプリケーションの管理機能（ステップ２）である。パブリッシュ機能は、好ましくは、管理者のログインを必要とする。
【００２１】
検索およびバインディング機能（ステップ１２，１４，１６）は、好ましくは、中央レジストリ内のリモート・ポートレットＷｅｂサービスの検索とそれらのバインドとを可能にするポータル・アプリケーションの管理機能である。代わりに、ポータル・アプリケーションは、ポータル・ユーザ自身が、リモート・ポートレットＷｅｂサービスについて中央ディレクトリをブラウズしてそれらを選択し、リモート・ポートレットへのリファレンスを自身の個人用ページへ直接加えることを可能にするようにセットアップされてもよい（ステップ４，１８）。リモート・ポートレットを参照するページがレンダされるとき、ポータル実装は、ポートレット・プロキシを使用して、リモート・ポートレット呼び出しプロトコルにより実際のポートレットＷｅｂサービスを呼び出す。
【００２２】
リモート・ポートレットの使用機能（ステップ４）は、ユーザがリモート・ポートレットＷｅｂサービスを選択することを可能にするポータル・アプリケーションのユーザ機能である。いったん、リモート・ポートレット・アクセス情報がポートレット・レジストリ内に作成されると（図５を参照）、ユーザは、自身の個人用ページ上に表示されるべきリモート・ポートレットＷｅｂサービスを選択できる（ステップ１８）。
【００２３】
図７〜図１７は、ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＰＳ）において実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュおよび検索／バインディングを制御するための本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す。
【００２４】
ポータル・アプリケーションの一部である管理ツールのパブリッシュ機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２５】
図７において、管理者は、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒへログインする。ログインの後、管理者は、Ｐｕｂｌｉｓｈリンクをクリックすることが可能である。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、利用可能なポートレットのリストを示すページを表示する。それぞれのポートレットについて、ポートレット名，ポートレット説明が表示される。図８において、管理者は、パブリッシュされるポートレットを選択する。特定のポートレットをリモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてＵＤＤＩへパブリッシュするために、管理者は、そのポートレットの横のＰｕｂｌｉｓｈボタンを押す。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、当該ポートレットの説明についてのプロンプトを出す。図９において、管理者は、リモート・ポートレット説明を入力してＰｕｂｌｉｓｈボタンを押す。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、管理者によって入力されたデータと、ＷＰＳポートレット・レジストリに格納されたデータとから、パブリッシュされるポートレットに関するサービス説明を自動的に作成し、それを、ＷＰＳプロパティにおいて定義される中央レジストリ、すなわち、パブリック、グローバルＵＤＤＩレジストリかまたはコーポレートＵＤＤＩレジストリにパブリッシュする。図１０において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてのポートレットのパブリッシュの成功を確認する。
【００２６】
ポータル・アプリケーションの検索およびバインディング機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２７】
リモート・ポートレットＷｅｂサービスに対する検索およびバインディングが、管理者そして（任意で）ポータル・ユーザにとって実行可能である。要求されない場合には、ＷＰＳは、ユーザに対してこの機能を使用不可にすることができる。リモート・ポートレットＷｅｂサービスを検索するために、管理者は、Ｉｎｔｅｇｒａｔｅリンクをクリックする。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、検索対象となるビジネス名の接頭部についてのプロンプトを出す。代わりに、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、そのようなＷｅｂサービスの適切なＴｍｏｄｅｌＫｅｙを用いて、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスを検索することも可能である。図１１において、管理者は、そのビジネスのリモート・ポートレットＷｅｂサービスを管理者が自身のポータルに加えたいと望むビジネスを入力する（代わりに、管理者は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスを検索してもよい）。管理者がＦｉｎｄボタンを押すと、ＷＰＳは、指定された名前を備えるビジネス、あるいは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスＴｍｏｄｅｌＫｅｙを備え既にパブリッシュされたサービスを提供するビジネスについてＵＤＤＩレジストリに照会し、結果をリストで表示する。図１２において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが指定された名前を備えるビジネスをリストする例を示す（代わりに、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスをリストしてもよい）。管理者は、Ｖｉｅｗ Ｓｅｒｖｉｃｅボタンを押すことにより、ＵＤＤＩビジネス説明の詳細を見ることができ、あるいは、ビジネスによって提供されるサービスを見ることができる。後者の場合においては、ＷＰＳは、特定のビジネスによって提供されるサービスについてＵＤＤＩレジストリに照会する。図１３において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが、ビジネスによって提供されるサービスを表示する例を示す。リスト内のそれぞれの項目は、サービス名を示し、サービスの詳細を表示するためのボタンを有する。管理者がＶｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓボタンを押すと、ＷＰＳは、サービスの詳細を備えるページを表示する。図１４において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが、リモート・ポートレットをポータル・ポートレット・レジストリへ加えることを可能にするＡｄｄボタンを備え、特定のリモート・ポートレットＷｅｂサービスについてのサービスの詳細を表示する例を示す。このページは、サービス名，サービス説明，キー，カテゴリ・バッグ，およびバインディング・テンプレートを示す。このページは、さらなる詳細を表示するためのＶｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓボタンと、Ａｄｄボタンと、Ｄｅｌｅｔｅ Ｓｅｒｖｉｃｅボタンとを有する。サービスの削除は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスをパブリッシュしたポータルからのみ機能する。リモート・ポートレットをＷＰＳポートレット・レジストリへ加えてそれをユーザが利用できるようにするために、管理者は、Ａｄｄボタンを押す。
【００２８】
リモート・ポートレットにアクセスするためのユーザ機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２９】
図１５において、ユーザは、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒへログインする。ログインの後、ユーザは、Ｃｕｓｔｏｍｉｚｅリンクをクリックして、利用可能なポートレットを表示するＷＰＳカスタマイザ画面へナビゲートすることができる。図１６において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、ユーザによる選択のために、利用可能なローカル・ポートレットとリモート・ポートレット・プロキシとのリストを表示する。ユーザは、リモート・ポートレットについてのポートレット・プロキシを全てのローカル・ポートレットと同様に選択することが可能である。カスタマイザにおけるリモート・ポートレットの選択の後、リモート・ポートレットがユーザのページ上に表示される。図１７において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットを含むページを表示する。
【００３０】
図１８は、コンテンツ・プロバイダ・アーキテクチャにおける本発明の実装例を示す。
【００３１】
今日、大部分のコンテンツ・プロバイダは、自身のコンテンツをＨＴＴＰまたはＦＴＰサーバを用いてインターネット上に直接パブリッシュし、あるいは、私有のプロトコルによってコンテンツを複製しキャッシュに入れるクライアント・ソフトウェアを提供する。いずれの場合においても、コンテンツをポータルへ統合することは困難な作業である。ポータルが、ボックスの外のいくつかのコンテンツ・ソースをサポートするいくつかのポートレットを提供する一方で、残存するコンテンツ・ソースのための追加ポートレットの開発とインストールとが必要とされることとなる。すなわち、ポータルをセットアップする者は、種々のソースからコンテンツのリッチ・セットを集約するためには、多くの費用と労力とを費やす必要がある。これは、ポータル所有者ばかりでなくコンテンツ・プロバイダにとってもよくない状態である。というのは、コンテンツを組み込むことが困難であるという事実がサービス・キャパシティに依存するコンテンツ・プロバイダのビジネスの成長を制限してしまうからである。
【００３２】
どのようなプログラミング労力またはサービス労力も伴わずに、ポータルにおいてコンテンツ・プロバイダのコンテンツの統合を可能にするために、コンテンツ・プロバイダは、ＷＰＳを用いて自身のコンテンツをポートレットとして表面化させ、これらのポートレットを、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてパブリック、グローバルＵＤＤＩディレクトリ内にパブリッシュすることができる。この付加価値をカスタマへ提供するために、コンテンツ・プロバイダ８は、標準的なコンテンツ・サーバ２８に加えて、本発明を用いるＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ２６のインストールを実行する。いったん、コンテンツ・プロバイダ８が、ＷＰＳ２６によって与えられるパブリッシュ機能を用いてＵＤＤＩレジストリ２２においてコンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス３０を公示すると、コンテンツ・プロバイダ８からのコンテンツ・ポートレットを使用したいと思うオープン・ポータル準拠ポータル２１の管理者は、ＵＤＤＩレジストリ２２内のコンテンツ・プロバイダのビジネス項目を単に検索して所望のリモート・コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス２４にバインドすることができる。コンテンツ・プロバイダのサーバ上のポートレット３０は、どのようなプログラミング労力またはインストール労力も伴わずに即時に利用可能となり、ポータル・ユーザによって利用できる。同時に、ＷＰＳ２６は、コンテンツ・プロバイダ８自身にポータルを提供する。すなわち、コンテンツ・プロバイダは、必要な場合にはコンテンツを直接ユーザが利用できるようにすることも可能である。
【００３３】
本発明の他の実施の形態は、アプリケーション・プロバイダ・サーバによって提供されるアプリケーション・ポートレットの使用とすることができる。用いられる用語、アプリケーション・ポートレットは、ユーザ対話機能を含むより複雑なポートレット、例えば、電子メール・ポートレット，カレンダ・ポートレット，予定表ポートレット，住所録ポートレットを主に包含する。
【００３４】
本発明の実施の形態において、ポータル・サーバなどとして使用可能であるコンピュータ・システムの代表的なハードウェア構成の一例を図１９に示す。コンピュータ・システム１００は、中央処理装置（ＣＰＵ）１０１とメインメモリ１０４を含んでいる。ＣＰＵ１０１とメインメモリ１０４は、バス１０２を介して、補助記憶装置としてのハードディスク装置１１３と接続されている。また、フレキシブルディスク装置１２０、ＭＯ装置１２８、ＣＲ−ＲＯＭ装置１２６、１２９などのリムーバブルストレージ（記録メディアを交換可能な外部記憶システム）が関連するフレキシブルディスク・コントローラ１１９、ＩＤＥコントローラ１２５、ＳＣＳＩコントローラ１２７などを介してバス１０２へ接続されている。
【００３５】
フレキシブルディスク装置１２０、ＭＯ装置１２８、ＣＲ−ＲＯＭ装置１２６、１２９などのリムーバブルストレージには、それぞれフレキシブルディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭなどの記憶媒体が挿入され、このフレキシブルディスク等やハードディスク装置１１３、ＲＯＭ１１４には、オペレーティング・システムと協働してＣＰＵ等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・プログラムのコードを記録することができる。メインメモリ１０４にロードされることによってコンピュータプログラムは実行される。コンピュータ・プログラムは圧縮し、また複数に分割して複数の媒体に記録することもできる。
【００３６】
コンピュータ・システム１００は、さらに、ユーザ・インターフェイス・ハードウェアとして、マウス等のポインティング・デバイス１０７、キーボード１０６や視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ１１２を有することができる。また、パラレルポート１１６を介してプリンタ（図示せず）と接続することや、シリアルポート１１５を介してモデム（図示せず）を接続することが可能である。コンピュータ／システム１００は、シリアルポート１１５及びモデムを介し、また、通信アダプタ１１８（イーサネット（Ｒ）・カードやトークンリング・カード）等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ等と通信を行うことが可能である。
【００３７】
スピーカ１２３は、オーディオ・コントローラ１２１によってＤ／Ａ変換（デジタル／アナログ変換）された音声信号をアンプ１２２を介して受け取り、音声として出力する。また、オーディオ・コントローラ１２１は、マイクロフォン１２４から受け取った音声情報をＡ／Ｄ変換（アナログ／デジタル変換）し、システム外部の音声情報をシステムに取り込むことを可能にしている。
【００３８】
以上の説明により、本発明の実施の形態におけるコンピュータ・システム１００は、メインフレーム、ワークステーション、通常のパーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ラップトップＰＣ、ノートブックＰＣ、パームトップＰＣ、ネットワークコンピュータ等の情報処理装置、または、これらの組み合わせによって実現されることが容易に理解されるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
【００３９】
本発明の実施に使用されるコンピュータ・システムの各ハードウェア構成要素を、複数のマシンを組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得るものであり、それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。
【００４０】
本発明は、ハードウエア、ソフトウエア、またはハードウエア及びソフトウエアの組み合わせとして実現可能である。ハードウエアとソフトウエアの組み合わせによる実行において、所定のプログラムを有するコンピュータ・システムにおける実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該所定プログラムが該コンピュータ・システムにロードされ実行されることにより、該プログラムは、コンピュータ・システムを制御し、本発明にかかる処理を実行させる。このプログラムは、任意の言語・コード・表記によって表現可能な命令群から構成される。そのような命令群は、システムが特定の機能を直接、または１．他の言語・コード・表記への変換、２．他の媒体への複製、のいずれか一方もしくは双方が行われた後に、実行することを可能にするも
のである。もちろん、本発明は、そのようなプログラム自体のみならず、プログラムを記録した媒体もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのプログラムは、フロッピー（R)・ディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、ハード・ディスク装置、ＲＯＭ、ＭＲＡＭ、ＲＡＭ等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。かかるプログラムは、記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のコンピュータ・システムからダウンロードしたり、他の記録媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、または複数に分割して、単一または複数の記録媒体に格納することもできる。
【００４１】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
（１）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なポートレット・コンポーネントと、ユーザとの通信を確立する少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントと、コンテンツ・コンポーネントとを備えるポータル・サーバにおいて、前記ローカルにアクセス可能なポートレットのサービス説明を自動的に作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記中央レジストリ内でリモート・ポートレットのサービス説明を選択し、前記リモート・ポートレットにアクセスするために前記サービス説明を用いることによって前記リモート・ポートレットを電子的にバインドする検索／バインディング・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするポータル・サーバ。
（２）前記サービス説明から派生するリモート・ポートレット・アクセス情報を格納するポートレット・レジストリと、ポートレット・アクセス情報を受信するための前記ポートレット・レジストリとのインターフェースと、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する他のポータルとのインターフェースとを有するポートレット・プロキシとを、さらに備える上記（１）に記載のポータル・サーバ。
（３）前記ポートレット・レジストリと前記ポートレット・プロキシとに対するインターフェースを有するポータル集約コンポーネントをさらに備える上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（４）前記ポートレット・レジストリは、前記検索／バインディング・コンポーネントに対するインターフェースを有する上記（３）に記載のポータル・サーバ。
（５）前記サービス説明は、少なくともポートレット名と、ポートレット説明と、ポートレット・アドレスとを含む上記（１）に記載のポータル・サーバ。
（６）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、リモート・ポートレットのユーザ選択のための、前記ポートレット・レジストリに対するインターフェースを有する上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（７）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、前記検索／バインディング・コンポーネントに対する直接インターフェースを有し、または、前記検索／バインディング・コンポーネントによって検索／バインディング手順を開始するために前記ポートレット・レジストリに対するインターフェースを使用する上記（６）に記載のポータル・サーバ。
（８）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、前記ポータル集約コンポーネントとのインターフェースを有する上記（７）に記載のポータル・サーバ。
（９）パブリッシュ・コンポーネントと中央レジストリとの間，検索／バインディング・コンポーネントと前記中央レジストリとの間，検索／バインディング・コンポーネントとリモート・ポートレットを提供する前記他のポータルとの間の通信は、ＳＯＡＰ／ＨＴＴＰプロトコルに基づく上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（１０）前記中央レジストリと、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する前記他のポータルとは、イントラネットまたはインターネットの一部である上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（１１）ローカル・ポータル・サーバのローカル・ポートレットを、ネットワークを介して接続されるリモート・ポータル・サーバへ動的に統合する方法であって、前記ローカル・ポートレットのサービス説明を作成するステップと、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするステップと、前記リモート・ポータルによって、前記中央レジストリ内で前記ローカル・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングを行い、前記サービス説明のアクセス情報を用いて前記ローカル・ポートレットとの通信を確立することにより、前記リモート・ポータル・サーバを介して前記ローカル・ポータルにおいて前記ローカル・ポートレットを実行するステップとを含む方法。
（１２）前記検索／バインディング・ステップは、前記リモート・ポータルとのデータ・リンクを有するユーザ・デバイスによって開始される上記（１１）に記載の方法。
（１３）各リモート・ポートレットの前記アクセス情報は、ローカル・ポートレット・レジストリに格納され、前記ポートレット・レジストリからの単一のリモート・ポートレットのアクセス情報の選択は、前記ユーザ・デバイスによって開始される上記（１２）に記載の方法。
（１４）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なコンテンツ・ポートレットと、ポータル・サーバとのネットワークを介する通信を確立するための少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントとを備えるコンテンツ・プロバイダ・システムにおいて、前記ローカルにアクセス可能なコンテンツ・ポートレットのサービス説明を作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記ポータル・サーバによる前記中央レジストリ内での前記コンテンツ・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングと、前記コンテンツ・ポートレットのアクセスのために前記サービス説明のアクセス情報を用いた前記コンテンツ・ポートレットの通信および実行の確立とによる、前記ポータル・サーバを介する前記コンテンツ・プロバイダ側での前記ローカル・コンテンツ・ポートレットの実行のために、前記コンテンツ・プロバイダと前記ポータル・サーバとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするコンテンツ・プロバイダ・システム。
（１５）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なアプリケーション・ポートレットと、ポータル・サーバとのネットワークを介する通信を確立するための少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントとを備えるアプリケーション・プロバイダ・サーバにおいて、前記ローカルにアクセス可能なアプリケーション・ポートレットのサービス説明を作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記ポータル・サーバによる前記中央レジストリ内での前記アプリケーション・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングと、前記アプリケーション・ポートレットのアクセスのために前記サービス説明のアクセス情報を用いた前記アプリケーション・ポートレットの通信および実行の確立とによる、前記ポータル・サーバを介する前記アプリケーション・プロバイダ側での前記ローカル・アプリケーション・ポートレットの実行のために、前記アプリケーション・プロバイダと前記リモート・ポータルとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするアプリケーション・プロバイダ・サーバ。
（１６）前記アプリケーション・ポートレットは、電子メール・ポートレット，カレンダ・ポートレット，予定表ポートレット，バンキング・ポートレット，仲介業ポートレット，住所録ポートレットである上記（１５）に記載のアプリケーション・プロバイダ・サーバ。
（１７）コンテンツ・プロバイダとのネットワークを介する通信を確立する少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントを備えるポータル・サーバにおいて、前記コンテンツ・プロバイダによって作成され、中央レジストリへパブリッシュされたコンテンツ・ポートレットのサービス説明を前記中央レジストリ内で選択し、前記リモート・ポートレットにアクセスするために前記サービス説明を用いることにより前記コンテンツ・ポートレットをバインドする検索／バインディング・コンポーネントと、前記コンテンツ・プロバイダにインストールされた前記コンテンツ・ポートレットを実行するために、前記ポータルと前記コンテンツ・プロバイダとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするポータル・サーバ。
（１８）ローカル・ポータル・サーバとリモート・ポータル・サーバを含むシステムにおいて、前記ローカル・ポータル・サーバのローカル・ポートレットを、ネットワークを介して接続される前記リモート・ポータル・サーバへ動的に統合するコンピュータ・プログラムであって、前記システムに、前記ローカル・ポートレットのサービス説明を生成する手順と、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュする手順と、前記リモート・ポータルによって、前記中央レジストリ内で前記ローカル・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングを行い、前記サービス説明のアクセス情報を用いて前記ローカル・ポートレットとの通信を確立することにより、前記リモート・ポータル・サーバを介して前記ローカル・ポータルにおいて前記ローカル・ポートレットを実行する手順と、を実行させるコンピュータ・プログラム。
【図面の簡単な説明】
【図１】ローカル・ポートレットを使用する従来のポータルを示す図である。
【図２】Ｗｅｂサービスを使用する従来のローカル・ポートレットを示す図である。
【図３】本発明が基づくＳＯＡＰ−Ｗｅｂサービス・アーキテクチャの基本的な構成を示す図である。
【図４】図２の例によって使用される典型的なＳＯＡＰ−Ｗｅｂサービス通信構造を示す図である。
【図５】本発明の好適な実施の形態，すなわち本発明を用いる通信ポータルを示す図である。
【図６】本発明のポータルの基本的な機能を示す図である。
【図７】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図８】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図９】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１０】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１１】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１２】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１３】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１４】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１５】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１６】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１７】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１８】コンテンツ・プロバイダ・アーキテクチャにおける本発明の実装例を示す図である。
【図１９】本発明の実施の形態において使用可能であるコンピュータ・システムの代表的なハードウェア構成である。
【符号の説明】
１ ポータル・サーバ
３ ポートレット・プロキシ
４ ポータル集約コンポーネント
５ ポータル・サーバ
６ ポータル集約コンポーネント
７ リモート・ポートレットＷｅｂサービス
８ コンテンツ・プロバイダ
１０ 中央レジストリ
１２ ポータル管理ツール
１４ ポータル管理ツール
１６ ローカル・ポートレット・レジストリ
１８ ローカル・ポートレット・レジストリ
２０ リモート・ポートレット・アクセス情報
２１ オープン・ポータル準拠ポータル
２２ ＵＤＤＩレジストリ
２４ リモート・コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス
２６ ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ
２８ 標準的なコンテンツ・サーバ
３０ コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポートレットを使用するポータル・サーバに関し、特に、ポータル・サーバによるリモート・ポートレットのインストール，アクセス，および使用方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ポータルは、ユーザが多くの異なるソースからの情報およびアプリケーションにアクセスするためのフォーカル・ポイントになった。典型的に、ポータルは、例えばデータベース，トランザクション・システム，提携コンテンツ・プロバイダ，あるいはリモートＷｅｂサイトのようなローカル・データ・ソースまたはリモート・データ・ソースから情報を獲得し、この情報を複合ページへレンダおよび集約して圧縮形式で情報をユーザに提供する。多くのポータルは、純粋の情報に加えて、電子メール，カレンダ，オーガナイザ，バンキング，請求書提示等のようなアプリケーションも含んでいる。周知の例は、大量のコンテンツおよびアプリケーションへのアクセスを提供するＹａｈｏｏ！（Ｒ）ポータルである。
【０００３】
異なるレンダリング・メカニズムと選択メカニズムとが、異なる種類の情報またはアプリケーションに対して必要とされるが、これらの全てはポータルのインフラストラクチャに依存し、ポータルによって所有されるデータまたはリソース例えば、ユーザ・プロフィール情報，永続的（不揮発性）ストレージ，または管理下のコンテンツへのアクセスに対して動作する。結果として、今日のポータル実装の大部分は、ポートレットと称されるプラグ可能ポータル・コンポーネント・モジュールをポータル・インフラストラクチャへ追加できるコンポーネント・モデルを与える。ポートレットは、ポータルへ追加できるプラグ可能コンポーネントであり、ポータルのポートレット・コンテナの内部で実行されるように設計される。ポートレットは、静的コンテンツまたは動的コンテンツの単純なレンダリングから電子メール，カレンダ等のようなアプリケーション機能にまで及ぶ種々の機能を提供できる。ポートレットは、ポータル・アプリケーションを介して間接的に呼び出され、より大きいページでの集約に適したコンテンツを作り出す。例えば、ポートレットは、様々なポートレットによって生成されるコンテンツを１つのページへ集約できるということを保証するガイドラインに従うマークアップ・フラグメントを作り出す。典型的には、ポートレットは、ポータル・サーバ上で実行され、入力データを処理し、コンテンツをローカルにレンダする。多くの場合、非常に頻繁に表示されるポートレットのコンテンツがローカルにキャッシュに入れられ、ポータルの応答時間，性能およびスケーラビリティを改善する。図１は、インターネット・ポータル上で実行される天気ポートレットとニュース・ポートレットとを示す。ポータルは、ポートレットが遅延なくそれらを表示できるように、データベースを使用して天気情報とニュース・コンテンツとをローカルにキャッシュに入れる。ローカル・ポートレットは、短い応答時間を典型的に提供するが、この手法は、ポータルへのビジネス・アプリケーションと情報ソースとの動的統合を可能にするために十分に適しているわけではない。ポータル環境において実行されるますます多くのローカル・ポートレットが、Ｗｅｂサービス・プロバイダによって提供されるＷｅｂサービスを使用する。Ｗｅｂサービスは、サービス指向アーキテクチャ（ＳＯＡ）への既存コンポーネントまたはソフトウェア・コンポーネントの提供と定義することもできる。このようなサービスの例は、以下のシナリオを含む図２によって説明できる。すなわち、従業員ポータル管理者は、従業員の変動賃金を計算できる人材サービス（ＨＲ Ｗｅｂサービス）と所定の町についての天気予報を提供する外部の天気Ｗｅｂサービスとを組み込むことを望む。人材ポートレット（ＨＲポートレット）と天気ポートレットとは、ポータル・サーバ上でローカルに実行される。
【０００４】
ＨＲポートレットはＨＲ Ｗｅｂサービスを使用して変動賃金を計算する。考えられる実装例は、例えば従業員の地位や最新の評価のような必要なパラメータを尋ねるフォームをデフォルトで表示するポートレットである。従業員がＨＲポートレットにおいて自身のデータを入力すると、ＨＲポートレットは、リモートＷｅｂサービスを呼び出してそのデータに基づいて変動賃金を計算する。ＨＲポートレットは、Ｗｅｂサービスから結果を受信し、ページ・フラグメントとしてそれを表示する。天気ポートレットは、構成可能な場所についての天気予報をデフォルトで表示する。それは、ユーザがエディット・モードによって場所を選択することを可能にする。ポータルが天気予報を表示するときはいつでも、天気ポートレットは選択された場所についての最新の予報を獲得し、それらを表示するページ・フラグメントをレンダする。インターネットにおいてこのＨＲ Ｗｅｂサービスをサポートするために、新しいアーキテクチャ、すなわち、ＳＯＡ，サービス指向アーキテクチャが定義された。この新しいアーキテクチャは、ユーザによってＷｅｂサービスを検出する方法、潜在的なユーザがこのようなＷｅｂサービスにアクセスする方法、そしてＷｅｂサービスを記述する言語を説明する。
【０００５】
これらのＷｅｂサービスのための通信プロトコルは、また、Ｓｉｍｐｌｅ Ｏｂｊｅｃｔ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌを表すＳＯＡＰと呼ばれる新たに定義されたプロトコルである。
【０００６】
ＳＯＡＰは、ある種のオペレーティング・システムにおいて実行されるプログラムが、好ましくはワールド・ワイド・ウェブ（ＷＷＷ）のＨＴＴＰとそのＸＭＬとを情報交換のメカニズムとして利用することにより、同一または他の種類のオペレーティング・システムにおけるプログラムと通信する方式である。Ｗｅｂプロトコルがインストールされ、全ての主要なオペレーティング・システム・プラットフォームによって利用できるので、ＨＴＴＰおよびＸＭＬは、ネットワーク内の異なるオペレーティング・システムのもとで実行されるプログラムが、どのようにして相互に通信できるのかという問題に対するすでに存在するソリューションを提供する。ＳＯＡＰは、１つのコンピュータ内のプログラムが他のコンピュータ内のプログラムを呼び出し、そこに情報を受け渡すことができるように、ＨＴＴＰヘッダとＸＭＬファイルとをエンコードする方法を厳密に指定する。ＳＯＡＰは、また、呼び出されたプログラムが応答を返す方法も指定する。
【０００７】
ＳＯＡＰの基本的なアーキテクチャが図３に示される。基本的なアーキテクチャは、３つのコンポーネント、すなわち、サービス・プロバイダ，サービス・ブローカ，およびサービス・リクエスタを含む。
【０００８】
サービス・プロバイダは、自分自身のＷｅｂサービスの利用可能性をパブリッシュする。サービス・ブローカは、パブリッシュされたＷｅｂサービスを登録して分類し、検索サービスを提供する。サービス・リクエスタは、サービス・ブローカを利用して必要なＷｅｂサービスを検索し、続いてそのＷｅｂサービスを利用する。
【０００９】
図２の例に基づく典型的なＳＯＡＰ通信アーキテクチャが図４に示される。
【００１０】
サービス・プロバイダは、変動賃金を計算するＨＲ Ｗｅｂサービスを提供する。サービス・プロバイダは、サービス・ブローカ（中央レジストリ）へ自身のＷｅｂサービスをパブリッシュする。サービス・プロバイダは、Ｗｅｂサービスのセマンティクスを理解しており、サービス・ブローカの分類法における正しいカテゴリでそれをパブリッシュする。サービス・プロバイダによってサービス・ブローカへパブリッシュされるものは、サービス説明（サービス・ディスクリプション）と呼ばれる。サービス説明は、一定のＷｅｂサービスのセマンティクスとメッセージＡＰＩ（アプリケーション・プログラミング・インターフェース）とを説明するＸＭＬ文書である。例えば、変動賃金を計算するＨＲ Ｗｅｂサービスのサービス説明は、サービスの価格，利用可能性，機能，ＵＲＬ，ＩＤＬ等を含み得る。ＩＤＬ、すなわちインターフェース定義言語は、そのＷｅｂサービスによって必要とされる入力データと出力データとを定義する。自身が必要としているＷｅｂサービスが分かっているサービス・リクエスタは、そのカテゴリ内のサービスのリストをサービス・ブローカに要求する。サービス・リクエスタは、要求したＷｅｂサービスのサービス説明をＳＯＡＰ検索応答によって受信する。サービス・リクエスタは、従業員ポータル・マネージャによって生成された入力データ・フォーマットをＷｅｂサービスによって必要とされるデータ・フォーマットへ変換するためにＩＤＬを使用し、変換された入力データを含むＳＯＡＰ要求をＨＲ Ｗｅｂサービスへ送信する。Ｗｅｂサービスは、例えば変動賃金のような結果（出力データ）を含むＳＯＡＰ応答を、サービス・リクエスタへ返す。
【００１１】
ポータルへのポートレットの提供は冗長で退屈な作業である。上述したＨＲポートレットについて言えば、ＨＲ部門は、ＨＲポートレットを実装し、従業員ポータルの管理者のうちの一人がそれを従業員ポータルにインストールできるように、彼にＨＲポートレットを与える必要がある。あるいはまた、従業員ポータル・チームからの開発者は、ＨＲ Ｗｅｂサービスのインターフェース記述に合わせてＨＲポートレットを実装する必要がある。天気ポートレットについて言えば、従業員ポータル・チームは、上述した機能を提供する特殊な天気ポートレットを実装する必要がある。従業員ポータル・チームが２つのポートレットを利用可能にするためには著しい労力が必要とされる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、ポータル側でのコードを最小化してポータルにポートレットを与えるシステムおよび方法を提供することである。
【００１３】
本発明のさらなる目的は、ポータルによって、リモート・ポートレットをインストールし、アクセスし、使用する方法の単純化された手順を提供することである。
【００１４】
本発明の目的は、ポータル側において追加の通信コンポーネントを必要とすることなしに、複数のポータル間でポートレットを共用することである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リモート・ポートレットを各ポータルへ動的に統合することを可能とするシステムおよび方法を開示する。これは、それぞれのローカル・ポートレットに関するサービス説明の電子的生成を可能にし、サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ機能と、中央レジストリを介してリモート・ポートレットＷｅｂサービスを検索し、リモート・ポートレットにアクセスするためにサービス説明を用いることによってリモート・ポートレットＷｅｂサービスをバインドすることを可能とする検索／バインディング機能とをそれぞれのポータル・サーバに与えることにより、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてローカル・ポートレットを提供することによる。好ましくは、各ポータル・サーバは、ポートレット・レジストリ・コンポーネントとポートレット・プロキシとを有する。ポートレット・レジストリは、選択されるリモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供するリモート・ポータル・サーバとのＳＯＡＰ通信を確立するポートレット・プロキシへサービス説明を提供する。本発明の主な利点は、ポートレット・コード自身のローカル・インストールを必要とすることなしに、ローカル・ポートレットが全てのポータル・サーバにとって利用可能になるということである。さらに、新しいリモート・ポートレットをレジストリ内で検索し、それらをバインドすることにより、新しいリモート・ポートレットをポータルへ組み込むことができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明を、添付図面を用いてより詳細に説明する。
【００１７】
図５は、本発明の好適な実施の形態を示す。本発明のこの好適な実施の形態は、ポータルのローカル・ポートレットをリモート・ポータル相互で共用する例を開示する。リモート・サーバ、例えば一方のポータル・サーバ５は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスである自身のローカル・ポートレットを中央ディレクトリ、例えばＵＤＤＩ内にパブリッシュする。Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ，Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ，ａｎｄ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎを表すＵＤＤＩは、Ｗｅｂサービスの登録とディスカバリとの基準である。ポータル・サーバ５のポータル管理ツール１４は、ローカル・ポートレットを選択し、それを中央レジストリ１０へパブリッシュすることを可能にする。ポータル・サーバ５は、中央ディレクトリ１０内に、少なくともポートレット名とポートレット説明とポートレット・アドレスとを含むポートレット情報（ポートレットのサービス説明）を記入する（パブリッシュ・ステップ）。ポータル５と中央レジストリ１０との間の通信は、ＳＯＡＰ／ＨＴＴＰプロトコルに基づく。他方のポータル・サーバ１のポータル管理ツール１２は中央レジストリ１０をブラウズし、先にパブリッシュされたポートレットのポートレット説明（サービス説明）を検索し選択することを可能にする。ポータル１は、ポートレット説明を中央レジストリ１０からインポートし、ローカル・ポートレット・レジストリ１６内にリモート・ポートレット・アクセス情報２０を作成する。ポータル１のユーザは、この時点で、リモート・ポートレット・アクセス情報２０が指示するリモート・ポートレットＷｅｂサービス７を全てのローカル・ポートレットと同じように選択し使用できる。リモート・ポートレット７がその上に存在するページが表示されるとき、ポータル１のポータル集約コンポーネント４は、リモート・ポートレット・アクセス情報２０を用いて構成されるポートレット・プロキシ３を作成して起動し、ポータル５上のリモート・ポートレット７を呼び出す。ポートレット・プロキシ３は、ポータル集約コンポーネントによって開始される通常のメソッド呼び出しを、リモート・ポートレットのＳＯＡＰリモート・プロシージャ呼び出しへ変換するＳＯＡＰクライアント（図示されない）である。リモート・ポータル・サーバ側においては、ＳＯＡＰリモート・プロシージャ呼び出しを、アクセスされるべきローカル・ポートレットに対するローカル・メソッド呼び出しへ変換するＳＯＡＰサーバ（図示されない）が存在する。
【００１８】
この実施の形態の主な利点は、ポータル自身に対するポートレット・コードのローカル・インストールを必要とすることなしに、リモート・ポートレットがポータルにとって利用可能となるということである。
【００１９】
図６は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスのパブリッシュ，検出およびバインディングを実施する方法を示すワーク・フロー図である。各ポータル・アプリケーションまたはポータル・アプリケーションの一部である管理ツールは、以下の機能を実装しなければならない。
【００２０】
ローカル・ポートレットのパブリッシュ機能（ステップ６，８，１０）は、中央レジストリ、例えばＵＤＤＩへのローカル・ポートレット情報のパブリッシュ（ステップ６）を可能にするポータル・アプリケーションの管理機能（ステップ２）である。パブリッシュ機能は、好ましくは、管理者のログインを必要とする。
【００２１】
検索およびバインディング機能（ステップ１２，１４，１６）は、好ましくは、中央レジストリ内のリモート・ポートレットＷｅｂサービスの検索とそれらのバインドとを可能にするポータル・アプリケーションの管理機能である。代わりに、ポータル・アプリケーションは、ポータル・ユーザ自身が、リモート・ポートレットＷｅｂサービスについて中央ディレクトリをブラウズしてそれらを選択し、リモート・ポートレットへのリファレンスを自身の個人用ページへ直接加えることを可能にするようにセットアップされてもよい（ステップ４，１８）。リモート・ポートレットを参照するページがレンダされるとき、ポータル実装は、ポートレット・プロキシを使用して、リモート・ポートレット呼び出しプロトコルにより実際のポートレットＷｅｂサービスを呼び出す。
【００２２】
リモート・ポートレットの使用機能（ステップ４）は、ユーザがリモート・ポートレットＷｅｂサービスを選択することを可能にするポータル・アプリケーションのユーザ機能である。いったん、リモート・ポートレット・アクセス情報がポートレット・レジストリ内に作成されると（図５を参照）、ユーザは、自身の個人用ページ上に表示されるべきリモート・ポートレットＷｅｂサービスを選択できる（ステップ１８）。
【００２３】
図７〜図１７は、ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＰＳ）において実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュおよび検索／バインディングを制御するための本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す。
【００２４】
ポータル・アプリケーションの一部である管理ツールのパブリッシュ機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２５】
図７において、管理者は、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒへログインする。ログインの後、管理者は、Ｐｕｂｌｉｓｈリンクをクリックすることが可能である。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、利用可能なポートレットのリストを示すページを表示する。それぞれのポートレットについて、ポートレット名，ポートレット説明が表示される。図８において、管理者は、パブリッシュされるポートレットを選択する。特定のポートレットをリモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてＵＤＤＩへパブリッシュするために、管理者は、そのポートレットの横のＰｕｂｌｉｓｈボタンを押す。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、当該ポートレットの説明についてのプロンプトを出す。図９において、管理者は、リモート・ポートレット説明を入力してＰｕｂｌｉｓｈボタンを押す。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、管理者によって入力されたデータと、ＷＰＳポートレット・レジストリに格納されたデータとから、パブリッシュされるポートレットに関するサービス説明を自動的に作成し、それを、ＷＰＳプロパティにおいて定義される中央レジストリ、すなわち、パブリック、グローバルＵＤＤＩレジストリかまたはコーポレートＵＤＤＩレジストリにパブリッシュする。図１０において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてのポートレットのパブリッシュの成功を確認する。
【００２６】
ポータル・アプリケーションの検索およびバインディング機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２７】
リモート・ポートレットＷｅｂサービスに対する検索およびバインディングが、管理者そして（任意で）ポータル・ユーザにとって実行可能である。要求されない場合には、ＷＰＳは、ユーザに対してこの機能を使用不可にすることができる。リモート・ポートレットＷｅｂサービスを検索するために、管理者は、Ｉｎｔｅｇｒａｔｅリンクをクリックする。ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、この時、検索対象となるビジネス名の接頭部についてのプロンプトを出す。代わりに、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、そのようなＷｅｂサービスの適切なＴｍｏｄｅｌＫｅｙを用いて、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスを検索することも可能である。図１１において、管理者は、そのビジネスのリモート・ポートレットＷｅｂサービスを管理者が自身のポータルに加えたいと望むビジネスを入力する（代わりに、管理者は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスを検索してもよい）。管理者がＦｉｎｄボタンを押すと、ＷＰＳは、指定された名前を備えるビジネス、あるいは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスＴｍｏｄｅｌＫｅｙを備え既にパブリッシュされたサービスを提供するビジネスについてＵＤＤＩレジストリに照会し、結果をリストで表示する。図１２において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが指定された名前を備えるビジネスをリストする例を示す（代わりに、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する全てのビジネスをリストしてもよい）。管理者は、Ｖｉｅｗ Ｓｅｒｖｉｃｅボタンを押すことにより、ＵＤＤＩビジネス説明の詳細を見ることができ、あるいは、ビジネスによって提供されるサービスを見ることができる。後者の場合においては、ＷＰＳは、特定のビジネスによって提供されるサービスについてＵＤＤＩレジストリに照会する。図１３において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが、ビジネスによって提供されるサービスを表示する例を示す。リスト内のそれぞれの項目は、サービス名を示し、サービスの詳細を表示するためのボタンを有する。管理者がＶｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓボタンを押すと、ＷＰＳは、サービスの詳細を備えるページを表示する。図１４において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒが、リモート・ポートレットをポータル・ポートレット・レジストリへ加えることを可能にするＡｄｄボタンを備え、特定のリモート・ポートレットＷｅｂサービスについてのサービスの詳細を表示する例を示す。このページは、サービス名，サービス説明，キー，カテゴリ・バッグ，およびバインディング・テンプレートを示す。このページは、さらなる詳細を表示するためのＶｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓボタンと、Ａｄｄボタンと、Ｄｅｌｅｔｅ Ｓｅｒｖｉｃｅボタンとを有する。サービスの削除は、リモート・ポートレットＷｅｂサービスをパブリッシュしたポータルからのみ機能する。リモート・ポートレットをＷＰＳポートレット・レジストリへ加えてそれをユーザが利用できるようにするために、管理者は、Ａｄｄボタンを押す。
【００２８】
リモート・ポートレットにアクセスするためのユーザ機能は、以下のグラフィカル・インターフェースによって制御される。
【００２９】
図１５において、ユーザは、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒへログインする。ログインの後、ユーザは、Ｃｕｓｔｏｍｉｚｅリンクをクリックして、利用可能なポートレットを表示するＷＰＳカスタマイザ画面へナビゲートすることができる。図１６において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、ユーザによる選択のために、利用可能なローカル・ポートレットとリモート・ポートレット・プロキシとのリストを表示する。ユーザは、リモート・ポートレットについてのポートレット・プロキシを全てのローカル・ポートレットと同様に選択することが可能である。カスタマイザにおけるリモート・ポートレットの選択の後、リモート・ポートレットがユーザのページ上に表示される。図１７において、ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒは、リモート・ポートレットを含むページを表示する。
【００３０】
図１８は、コンテンツ・プロバイダ・アーキテクチャにおける本発明の実装例を示す。
【００３１】
今日、大部分のコンテンツ・プロバイダは、自身のコンテンツをＨＴＴＰまたはＦＴＰサーバを用いてインターネット上に直接パブリッシュし、あるいは、私有のプロトコルによってコンテンツを複製しキャッシュに入れるクライアント・ソフトウェアを提供する。いずれの場合においても、コンテンツをポータルへ統合することは困難な作業である。ポータルが、ボックスの外のいくつかのコンテンツ・ソースをサポートするいくつかのポートレットを提供する一方で、残存するコンテンツ・ソースのための追加ポートレットの開発とインストールとが必要とされることとなる。すなわち、ポータルをセットアップする者は、種々のソースからコンテンツのリッチ・セットを集約するためには、多くの費用と労力とを費やす必要がある。これは、ポータル所有者ばかりでなくコンテンツ・プロバイダにとってもよくない状態である。というのは、コンテンツを組み込むことが困難であるという事実がサービス・キャパシティに依存するコンテンツ・プロバイダのビジネスの成長を制限してしまうからである。
【００３２】
どのようなプログラミング労力またはサービス労力も伴わずに、ポータルにおいてコンテンツ・プロバイダのコンテンツの統合を可能にするために、コンテンツ・プロバイダは、ＷＰＳを用いて自身のコンテンツをポートレットとして表面化させ、これらのポートレットを、リモート・ポートレットＷｅｂサービスとしてパブリック、グローバルＵＤＤＩディレクトリ内にパブリッシュすることができる。この付加価値をカスタマへ提供するために、コンテンツ・プロバイダ８は、標準的なコンテンツ・サーバ２８に加えて、本発明を用いるＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ２６のインストールを実行する。いったん、コンテンツ・プロバイダ８が、ＷＰＳ２６によって与えられるパブリッシュ機能を用いてＵＤＤＩレジストリ２２においてコンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス３０を公示すると、コンテンツ・プロバイダ８からのコンテンツ・ポートレットを使用したいと思うオープン・ポータル準拠ポータル２１の管理者は、ＵＤＤＩレジストリ２２内のコンテンツ・プロバイダのビジネス項目を単に検索して所望のリモート・コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス２４にバインドすることができる。コンテンツ・プロバイダのサーバ上のポートレット３０は、どのようなプログラミング労力またはインストール労力も伴わずに即時に利用可能となり、ポータル・ユーザによって利用できる。同時に、ＷＰＳ２６は、コンテンツ・プロバイダ８自身にポータルを提供する。すなわち、コンテンツ・プロバイダは、必要な場合にはコンテンツを直接ユーザが利用できるようにすることも可能である。
【００３３】
本発明の他の実施の形態は、アプリケーション・プロバイダ・サーバによって提供されるアプリケーション・ポートレットの使用とすることができる。用いられる用語、アプリケーション・ポートレットは、ユーザ対話機能を含むより複雑なポートレット、例えば、電子メール・ポートレット，カレンダ・ポートレット，予定表ポートレット，住所録ポートレットを主に包含する。
【００３４】
本発明の実施の形態において、ポータル・サーバなどとして使用可能であるコンピュータ・システムの代表的なハードウェア構成の一例を図１９に示す。コンピュータ・システム１００は、中央処理装置（ＣＰＵ）１０１とメインメモリ１０４を含んでいる。ＣＰＵ１０１とメインメモリ１０４は、バス１０２を介して、補助記憶装置としてのハードディスク装置１１３と接続されている。また、フレキシブルディスク装置１２０、ＭＯ装置１２８、ＣＲ−ＲＯＭ装置１２６、１２９などのリムーバブルストレージ（記録メディアを交換可能な外部記憶システム）が関連するフレキシブルディスク・コントローラ１１９、ＩＤＥコントローラ１２５、ＳＣＳＩコントローラ１２７などを介してバス１０２へ接続されている。
【００３５】
フレキシブルディスク装置１２０、ＭＯ装置１２８、ＣＲ−ＲＯＭ装置１２６、１２９などのリムーバブルストレージには、それぞれフレキシブルディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭなどの記憶媒体が挿入され、このフレキシブルディスク等やハードディスク装置１１３、ＲＯＭ１１４には、オペレーティング・システムと協働してＣＰＵ等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・プログラムのコードを記録することができる。メインメモリ１０４にロードされることによってコンピュータプログラムは実行される。コンピュータ・プログラムは圧縮し、また複数に分割して複数の媒体に記録することもできる。
【００３６】
コンピュータ・システム１００は、さらに、ユーザ・インターフェイス・ハードウェアとして、マウス等のポインティング・デバイス１０７、キーボード１０６や視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ１１２を有することができる。また、パラレルポート１１６を介してプリンタ（図示せず）と接続することや、シリアルポート１１５を介してモデム（図示せず）を接続することが可能である。コンピュータ／システム１００は、シリアルポート１１５及びモデムを介し、また、通信アダプタ１１８（イーサネット（Ｒ）・カードやトークンリング・カード）等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ等と通信を行うことが可能である。
【００３７】
スピーカ１２３は、オーディオ・コントローラ１２１によってＤ／Ａ変換（デジタル／アナログ変換）された音声信号をアンプ１２２を介して受け取り、音声として出力する。また、オーディオ・コントローラ１２１は、マイクロフォン１２４から受け取った音声情報をＡ／Ｄ変換（アナログ／デジタル変換）し、システム外部の音声情報をシステムに取り込むことを可能にしている。
【００３８】
以上の説明により、本発明の実施の形態におけるコンピュータ・システム１００は、メインフレーム、ワークステーション、通常のパーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ラップトップＰＣ、ノートブックＰＣ、パームトップＰＣ、ネットワークコンピュータ等の情報処理装置、または、これらの組み合わせによって実現されることが容易に理解されるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
【００３９】
本発明の実施に使用されるコンピュータ・システムの各ハードウェア構成要素を、複数のマシンを組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得るものであり、それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。
【００４０】
本発明は、ハードウエア、ソフトウエア、またはハードウエア及びソフトウエアの組み合わせとして実現可能である。ハードウエアとソフトウエアの組み合わせによる実行において、所定のプログラムを有するコンピュータ・システムにおける実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該所定プログラムが該コンピュータ・システムにロードされ実行されることにより、該プログラムは、コンピュータ・システムを制御し、本発明にかかる処理を実行させる。このプログラムは、任意の言語・コード・表記によって表現可能な命令群から構成される。そのような命令群は、システムが特定の機能を直接、または１．他の言語・コード・表記への変換、２．他の媒体への複製、のいずれか一方もしくは双方が行われた後に、実行することを可能にするも
のである。もちろん、本発明は、そのようなプログラム自体のみならず、プログラムを記録した媒体もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのプログラムは、フロッピー（R)・ディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、ハード・ディスク装置、ＲＯＭ、ＭＲＡＭ、ＲＡＭ等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。かかるプログラムは、記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のコンピュータ・システムからダウンロードしたり、他の記録媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、または複数に分割して、単一または複数の記録媒体に格納することもできる。
【００４１】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
（１）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なポートレット・コンポーネントと、ユーザとの通信を確立する少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントと、コンテンツ・コンポーネントとを備えるポータル・サーバにおいて、前記ローカルにアクセス可能なポートレットのサービス説明を自動的に作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記中央レジストリ内でリモート・ポートレットのサービス説明を選択し、前記リモート・ポートレットにアクセスするために前記サービス説明を用いることによって前記リモート・ポートレットを電子的にバインドする検索／バインディング・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするポータル・サーバ。
（２）前記サービス説明から派生するリモート・ポートレット・アクセス情報を格納するポートレット・レジストリと、ポートレット・アクセス情報を受信するための前記ポートレット・レジストリとのインターフェースと、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する他のポータルとのインターフェースとを有するポートレット・プロキシとを、さらに備える上記（１）に記載のポータル・サーバ。
（３）前記ポートレット・レジストリと前記ポートレット・プロキシとに対するインターフェースを有するポータル集約コンポーネントをさらに備える上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（４）前記ポートレット・レジストリは、前記検索／バインディング・コンポーネントに対するインターフェースを有する上記（３）に記載のポータル・サーバ。
（５）前記サービス説明は、少なくともポートレット名と、ポートレット説明と、ポートレット・アドレスとを含む上記（１）に記載のポータル・サーバ。
（６）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、リモート・ポートレットのユーザ選択のための、前記ポートレット・レジストリに対するインターフェースを有する上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（７）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、前記検索／バインディング・コンポーネントに対する直接インターフェースを有し、または、前記検索／バインディング・コンポーネントによって検索／バインディング手順を開始するために前記ポートレット・レジストリに対するインターフェースを使用する上記（６）に記載のポータル・サーバ。
（８）前記ユーザ・インターフェース・コンポーネントは、前記ポータル集約コンポーネントとのインターフェースを有する上記（７）に記載のポータル・サーバ。
（９）パブリッシュ・コンポーネントと中央レジストリとの間，検索／バインディング・コンポーネントと前記中央レジストリとの間，検索／バインディング・コンポーネントとリモート・ポートレットを提供する前記他のポータルとの間の通信は、ＳＯＡＰ／ＨＴＴＰプロトコルに基づく上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（１０）前記中央レジストリと、リモート・ポートレットＷｅｂサービスを提供する前記他のポータルとは、イントラネットまたはインターネットの一部である上記（２）に記載のポータル・サーバ。
（１１）ローカル・ポータル・サーバのローカル・ポートレットを、ネットワークを介して接続されるリモート・ポータル・サーバへ動的に統合する方法であって、前記ローカル・ポートレットのサービス説明を作成するステップと、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするステップと、前記リモート・ポータルによって、前記中央レジストリ内で前記ローカル・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングを行い、前記サービス説明のアクセス情報を用いて前記ローカル・ポートレットとの通信を確立することにより、前記リモート・ポータル・サーバを介して前記ローカル・ポータルにおいて前記ローカル・ポートレットを実行するステップとを含む方法。
（１２）前記検索／バインディング・ステップは、前記リモート・ポータルとのデータ・リンクを有するユーザ・デバイスによって開始される上記（１１）に記載の方法。
（１３）各リモート・ポートレットの前記アクセス情報は、ローカル・ポートレット・レジストリに格納され、前記ポートレット・レジストリからの単一のリモート・ポートレットのアクセス情報の選択は、前記ユーザ・デバイスによって開始される上記（１２）に記載の方法。
（１４）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なコンテンツ・ポートレットと、ポータル・サーバとのネットワークを介する通信を確立するための少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントとを備えるコンテンツ・プロバイダ・システムにおいて、前記ローカルにアクセス可能なコンテンツ・ポートレットのサービス説明を作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記ポータル・サーバによる前記中央レジストリ内での前記コンテンツ・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングと、前記コンテンツ・ポートレットのアクセスのために前記サービス説明のアクセス情報を用いた前記コンテンツ・ポートレットの通信および実行の確立とによる、前記ポータル・サーバを介する前記コンテンツ・プロバイダ側での前記ローカル・コンテンツ・ポートレットの実行のために、前記コンテンツ・プロバイダと前記ポータル・サーバとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするコンテンツ・プロバイダ・システム。
（１５）少なくとも１つのローカルにアクセス可能なアプリケーション・ポートレットと、ポータル・サーバとのネットワークを介する通信を確立するための少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントとを備えるアプリケーション・プロバイダ・サーバにおいて、前記ローカルにアクセス可能なアプリケーション・ポートレットのサービス説明を作成し、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュするパブリッシュ・コンポーネントと、前記ポータル・サーバによる前記中央レジストリ内での前記アプリケーション・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングと、前記アプリケーション・ポートレットのアクセスのために前記サービス説明のアクセス情報を用いた前記アプリケーション・ポートレットの通信および実行の確立とによる、前記ポータル・サーバを介する前記アプリケーション・プロバイダ側での前記ローカル・アプリケーション・ポートレットの実行のために、前記アプリケーション・プロバイダと前記リモート・ポータルとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするアプリケーション・プロバイダ・サーバ。
（１６）前記アプリケーション・ポートレットは、電子メール・ポートレット，カレンダ・ポートレット，予定表ポートレット，バンキング・ポートレット，仲介業ポートレット，住所録ポートレットである上記（１５）に記載のアプリケーション・プロバイダ・サーバ。
（１７）コンテンツ・プロバイダとのネットワークを介する通信を確立する少なくとも１つのインターフェース・コンポーネントを備えるポータル・サーバにおいて、前記コンテンツ・プロバイダによって作成され、中央レジストリへパブリッシュされたコンテンツ・ポートレットのサービス説明を前記中央レジストリ内で選択し、前記リモート・ポートレットにアクセスするために前記サービス説明を用いることにより前記コンテンツ・ポートレットをバインドする検索／バインディング・コンポーネントと、前記コンテンツ・プロバイダにインストールされた前記コンテンツ・ポートレットを実行するために、前記ポータルと前記コンテンツ・プロバイダとの間の通信を確立するＳＯＡＰ／ＨＴＴＰ通信プロトコル・コンポーネントとを、さらに備えることを特徴とするポータル・サーバ。
（１８）ローカル・ポータル・サーバとリモート・ポータル・サーバを含むシステムにおいて、前記ローカル・ポータル・サーバのローカル・ポートレットを、ネットワークを介して接続される前記リモート・ポータル・サーバへ動的に統合するコンピュータ・プログラムであって、前記システムに、前記ローカル・ポートレットのサービス説明を生成する手順と、前記サービス説明を中央レジストリへパブリッシュする手順と、前記リモート・ポータルによって、前記中央レジストリ内で前記ローカル・ポートレットのサービス説明の検索／バインディングを行い、前記サービス説明のアクセス情報を用いて前記ローカル・ポートレットとの通信を確立することにより、前記リモート・ポータル・サーバを介して前記ローカル・ポータルにおいて前記ローカル・ポートレットを実行する手順と、を実行させるコンピュータ・プログラム。
【図面の簡単な説明】
【図１】ローカル・ポートレットを使用する従来のポータルを示す図である。
【図２】Ｗｅｂサービスを使用する従来のローカル・ポートレットを示す図である。
【図３】本発明が基づくＳＯＡＰ−Ｗｅｂサービス・アーキテクチャの基本的な構成を示す図である。
【図４】図２の例によって使用される典型的なＳＯＡＰ−Ｗｅｂサービス通信構造を示す図である。
【図５】本発明の好適な実施の形態，すなわち本発明を用いる通信ポータルを示す図である。
【図６】本発明のポータルの基本的な機能を示す図である。
【図７】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図８】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図９】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１０】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１１】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１２】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１３】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１４】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１５】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１６】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１７】ＩＢＭ（Ｒ）製品ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ Ｓｅｒｖｅｒ（ＷＳＰ）で実装されるＷｅｂサービスであるポートレットのパブリッシュと検索／バインディングとを制御する本発明の好適な実施の形態のユーザ誘導インターフェースを示す図である。
【図１８】コンテンツ・プロバイダ・アーキテクチャにおける本発明の実装例を示す図である。
【図１９】本発明の実施の形態において使用可能であるコンピュータ・システムの代表的なハードウェア構成である。
【符号の説明】
１ ポータル・サーバ
３ ポートレット・プロキシ
４ ポータル集約コンポーネント
５ ポータル・サーバ
６ ポータル集約コンポーネント
７ リモート・ポートレットＷｅｂサービス
８ コンテンツ・プロバイダ
１０ 中央レジストリ
１２ ポータル管理ツール
１４ ポータル管理ツール
１６ ローカル・ポートレット・レジストリ
１８ ローカル・ポートレット・レジストリ
２０ リモート・ポートレット・アクセス情報
２１ オープン・ポータル準拠ポータル
２２ ＵＤＤＩレジストリ
２４ リモート・コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス
２６ ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ（Ｒ） Ｐｏｒｔａｌ−Ｓｅｒｖｅｒ
２８ 標準的なコンテンツ・サーバ
３０ コンテンツ・ポートレットＷｅｂサービス
Claims (9)
- リモート・ポートレット・サーバのリモート・ポートレットをローカル・ポートレットと同じように使用するためのポータル・サーバであって、
前記ポータル・サーバからアクセス可能な中央レジストリに格納された、前記リモート・ポートレットの入出力データの定義を含むサービス説明をインポートする手段と、
前記サービス説明を用いることによって前記リモート・ポートレットにアクセスするためのリモート・ポートレット・アクセス情報を生成する手段と、
前記リモート・ポートレット・アクセス情報をポートレット・レジストリに格納する手段と、
前記ポートレット・レジストリ内の前記リモート・ポートレット・アクセス情報を使用して、前記リモート・ポータル・サーバの前記リモート・ポートレットを呼び出すためのポートレット・プロキシを作成して起動するポートレット集約手段とを備え、
前記ポートレット・プロキシは、前記ポートレット集約手段によって開始されるローカル・メソッド呼び出しを、前記リモート・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しに変換し、
前記ポートレット・プロキシは、ローカル・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しを他のポータル・サーバから受信した場合は、当該リモート・プロシジャ呼び出しをローカル・メソッド呼び出しに変換することを特徴とするポータル・サーバ。 - 前記サービス説明は、少なくともポートレット名と、ポートレット説明と、ポートレット・アドレスとを含む請求項１に記載のポータル・サーバ。
- 前記ローカル・ポートレットのユーザ選択のための、前記ポートレット・レジストリに対するグラフィカル・ユーザ・インターフェースをユーザに提示する手段をさらに備える、請求項１に記載のポータル・サーバ。
- 前記中央レジストリと、前記ポータル・サーバとは、イントラネットまたはインターネットを通じて接続される、請求項１に記載のポータル・サーバ。
- 前記ローカル・ポートレットは、コンテンツ・ポートレットである、請求項１に記載のポータル・サーバ。
- 前記ローカル・ポートレットは、アプリケーション・ポートレットである、請求項１に記載のポータル・サーバ。
- 前記アプリケーション・ポートレットは、電子メール・ポートレット、カレンダ・ポートレット、予定表ポートレット、バンキング・ポートレット，仲介業ポートレット、住所録ポートレットである、請求項６に記載のアプリケーション・プロバイダ・サーバ。
- リモート・ポートレット・サーバのリモート・ポートレットをローカル・ポートレットと同じように使用する方法であって、ポータル・サーバが、
前記ポータル・サーバからアクセス可能な中央レジストリに格納された、前記リモート・ポートレットの入出力データの定義を含むサービス説明をインポートするステップと、
前記サービス説明を用いることによって前記リモート・ポートレットにアクセスするためのリモート・ポートレット・アクセス情報を生成するステップと、
前記リモート・ポートレット・アクセス情報をポートレット・レジストリに格納するステップと、
前記ポートレット・レジストリ内の前記リモート・ポートレット・アクセス情報を使用して、前記リモート・ポータル・サーバの前記リモート・ポートレットを呼び出すためのポートレット・プロキシを作成して起動するポートレット集約ステップとを実行し、
前記ポートレット・プロキシは、前記ポートレット集約手段によって開始されるローカル・メソッド呼び出しを、前記リモート・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しに変換し、
前記ポートレット・プロキシは、ローカル・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しを他のポータル・サーバから受信した場合は、当該リモート・プロシジャ呼び出しをローカル・メソッド呼び出しに変換することを特徴とする方法。 - リモート・ポートレット・サーバのリモート・ポートレットをローカル・ポートレットと同じように使用するためのコンピュータ・プログラムであって、ポータル・サーバに、
前記ポータル・サーバからアクセス可能な中央レジストリに格納された、前記リモート・ポートレットの入出力データの定義を含むサービス説明をインポートするステップと、
前記サービス説明を用いることによって前記リモート・ポートレットにアクセスするためのリモート・ポートレット・アクセス情報を生成するステップと、
前記リモート・ポートレット・アクセス情報をポートレット・レジストリに格納するステップと、
前記ポートレット・レジストリ内の前記リモート・ポートレット・アクセス情報を使用して、前記リモート・ポータル・サーバの前記リモート・ポートレットを呼び出すためのポートレット・プロキシを作成して起動するポートレット集約ステップとを実行させるためのコンピュータ・プログラムであり、
前記ポートレット・プロキシは、前記ポートレット集約手段によって開始されるローカル・メソッド呼び出しを、前記リモート・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しに変換し、
前記ポートレット・プロキシは、ローカル・ポートレットに対するリモート・プロシジャ呼び出しを他のポータル・サーバから受信した場合は、当該リモート・プロシジャ呼び出しをローカル・メソッド呼び出しに変換することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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