JP4045487B2 - 筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置 - Google Patents

筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筋骨格系機械インピーダンス計測方法及びそれを実現する装置に関するものであり、一方においては、医学、更には運動医学における各種の診断、訓練装置に組込まれることにより利用可能であり、他方においては、メカトロニクス機器・ロボットなどを人間的に動作させる為のシステム開発にも応用されるものであり、具体的には、計測中に含まれるノイズ及びモデル化誤差に対して、運動などにより変化する腕、足などの筋骨格系の弾性係数、粘性係数といった機械インピーダンスを定量的に計測できる筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
腕の機械インピーダンス計測の応用としては、ロボット制御、遠隔操作技術、仮想現実感などにおける人‐機械インタフェースの設計、筋電動力義手の応用などが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際問題として、運動中又は作業中にノイズ、モデル化誤差、その他の悪要素が不可避である為に、例えば腕の機械インピーダンスを正確に測定することは困難であった。
【0004】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は以下の通りである。
本発明の第1の目的は、不可避的な悪要素が存在する状況下において、筋骨格系の機械インピーダンスを計測できる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置を提供するものである。
【0005】
本発明の第2の目的は、計測中に含まれるノイズ、モデル化に伴う不確かさの悪要素を考慮して、筋骨格系の機械インピーダンスを計測できる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置を提供するものである。
【0006】
本発明の第3の目的は、多関節の筋骨格系機械インピーダンスについても計測できる筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置を提供するものである。
【0007】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、上記課題の解決に当たり、筋骨格系に対して逐次的に摂動を与え、位置及び外力を計測した結果から、摂動に対する変化成分を抽出し、その抽出した変化成分から、ノイズ又は力学的モデル構造に依存する係数の不確かさについて取除きを行って、安定性のよい機械インピーダンスの推定を行う、という特徴的構成手法を講じる。
【0009】
本発明装置は、上記課題の解決に当たり、筋骨格系に対して逐次的に摂動を与え、位置・外力の変化成分につき抽出を行う計測系に、当該抽出の際に用いた力学的モデルに依存する係数の不確かさ成分、摂動の計測誤差の内一以上について評価を行う評価モジュールと、当該抽出した変化成分と当該評価モジュールにより評価された結果に基いて、ノイズ・不確かさを取り除いて、筋骨格系の機械インピーダンスの逐次計算を行う推定モジュールとを備える、という特徴的構成手段を講じる。
【0010】
更に、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、上記目的を達成するようになされる。
【0011】
本発明方法の第1の特徴は、ノイズ又は筋骨格系のモデル化の不確かさの存在の下において、当該筋骨格系の機械インピーダンスを計測系により計測する方法であって、評価モジュール及び推定モジュールを備えた前記計測系が、位置センサを取り付けたトルクモータにより、当該トルクモータに連結され枢結部に力センサ及びグリッパを設けたリンク機構の当該グリッパに誘導外力を発生させ、前記位置センサと前記力センサとを用いて、当該グリッパの位置・外力の変化成分を抽出し、前記評価モジュールが、前記抽出の際に用いた力学的モデルに依存する係数の不確かさ成分、摂動の計測誤差の内一以上について評価を行うとともに、前記推定モジュールが、前記抽出を行う抽出モジュールから入力された、今回の抽出した値と、今回の関節角ベクトルに関する行列と前回求めた機械インピーダンス行列との積との差を計算し、その各成分の大きさが、前記評価モジュールにより評価された評価値に基いて、それぞれ前記ノイズ又は不確かさの前記評価値の上限の大きさを越えた場合に、その越えた程度に応じて加減することにより、筋骨格系の機械インピーダンスの逐次計算を行ってなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0012】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記推定モジュールが、前記筋骨格系の機械インピーダンスとして、関節毎、関節相互間の弾性係数及び粘性係数を逐次計算してなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0013】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記評価モジュールが、前記グリッパの位置・外力の変化成分を抽出した結果に含まれる、前記筋骨格系の力学的モデルに依存する係数の不確かさ、摂動の計測誤差につき一以上評価してなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0014】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記抽出モジュールが、今回の関節角ベクトルに関する行列の一成分として、各関節角の微分計算を行ってなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0015】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1又は第4の特徴における前記推定モジュールが、前記加減すべき値を、UD分解法を用いて算出してなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0016】
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第1、第4又は第5の特徴における前記推定モジュールが、数値計算、予期し得ないノイズの累積作用の内一以上の点についても配慮して加算すべき量を算出してなる、筋骨格系機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0018】
本発明装置の第1の特徴は、筋骨格系に対して逐次的に摂動を与え、位置・外力の変化成分につき抽出を行う計測系に、前記抽出の際に用いた力学的モデルに依存する係数の不確かさ成分、摂動の計測誤差の内一以上について評価を行う評価モジュールと、前記抽出を行う抽出モジュールから入力された、今回の抽出した値と、今回の関節角ベクトルに関する行列と前回求めた機械インピーダンス行列との積との差を計算し、その各成分の大きさが、前記評価モジュールにより評価された評価値に基いて、それぞれ前記ノイズ又は不確かさの前記評価値の上限の大きさを越えた場合に、その越えた程度に応じて加減することにより、前記逐次計算をなす筋骨格系の機械インピーダンスの逐次計算を行う推定モジュールとを備えてなる、筋骨格系機械インピーダンス推定装置の構成採用にある。
【0019】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記推定モジュールが、前記筋骨格系の機械インピーダンスとして、関節毎、関節相互間の弾性係数及び粘性係数を逐次計算するモジュールである、筋骨格系機械インピーダンス推定装置の構成採用にある。
【0020】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記評価モジュールが、前記筋骨格系に対して与えた摂動による、位置・外力の変化成分を抽出した結果に含まれる、当該筋骨格系の力学的モデルに依存する係数の不確かさ、摂動の計測誤差につき一以上評価するモジュールである、筋骨格系機械インピーダンス推定装置の構成採用にある。
【0022】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記抽出モジュールが、今回の関節角ベクトルに関する行列の一成分として、各関節角の微分計算をも行うモジュールでもある、筋骨格系機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
【0023】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1又は第4の特徴における前記推定モジュールが、前記加減すべき値を、UD分解法を用いて算出するモジュールでもある、筋骨格系機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
【0024】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1、第4又は第5の特徴における前記推定モジュールが、数値計算、予期し得ないノイズの累積作用の内一以上の点についても配慮して加算すべき量を算出するモジュールでもある、筋骨格系機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
【0025】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記計測系が、前記筋骨格系に摂動を与える誘導外力手段と、前記筋骨格系の位置を計測する誘導位置計測手段と、前記筋骨格系に与えられた外力を計測する誘導外力計測手段と、前記筋骨格系の力学的モデルを用いて前記誘導位置計測手段、前記誘導外力測定手段によりそれぞれ計測された位置、筋発生力の摂動による変化成分を抽出する誘導変化分抽出手段とを具備してなる、節筋骨格系機械インピーダンス推定装置の構成採用にある。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明するに際して、先ず、概要を説明し、その後、それを具現化した装置例及び方法例につき該当図面を参照して説明する。
【0027】
(概要)
本発明は、ノイズやモデル化誤差を含む場合に対して、ノイズやモデル化誤差の不確かさを評価するモジュール(後述の「ノイズ・不確かさ評価モジュール」に該当)とロバストな係数逐次推定モジュールを用いることにより、関節の粘性・弾性係数をオンラインで計測する、というものである。
【0028】
これを、既に出願している平成8特許願第253620号(特開平10−94524号公報)、平成9年特許願第60919号(特開平10‐248814号公報)の場合(以下では、関連出願として、本発明と対比する。尚、前者は、運動中、作業中での筋骨格系インピーダンスを計測できるようにしたものであり、後者は、前者がオンライン的なこと、いわゆる実計測上のことを考えなかったのに対して、実時間での逐次計算できるようにしたものである。)に適用する様に具現化した装置例及び方法例を以下順に説明する。
【0029】
(装置例)
図1は本発明の一実施形態である筋骨格系機械インピーダンス計測装置のブロック構成図であり、図2はその装置の態様模式図である。
【0030】
図1中、1は多関節筋骨格系、2は誘導外力手段、3は誘導位置計測手段、4は誘導外力測定手段、5は誘導変化分抽出モジュール、6はノイズ・不確かさ評価モジュール、7はロバストな係数逐次推定モジュール、8は計測系である。
【0031】
筋骨格系機械インピーダンス計測装置は、誘導外力手段2、誘導位置計測手段3、誘導外力測定手段4、誘導変化分抽出モジュール5を具備した計測系8に、ノイズ・不確かさ評価モジュール6と、単なる係数逐次推定モジュールではない、ロバストな係数逐次推定モジュール7とを備えたものであり、各構成要素につき説明すると次の通りである。
【0032】
誘導外力手段2は、構造的不確かな(即ち、パラメータ的な)多関節筋骨格系1に摂動を与える手段である。
【0033】
誘導位置計測手段3は多関節筋骨格系1の位置を、誘導外力測定手段4は与えられた外力を、それぞれ計測し、誘導変化分抽出モジュール5は腕の力学モデルを用いて、位置及び筋発生力の摂動による変化成分のみを抽出する。
【0034】
ノイズ・不確かさ評価モジュール6は予め推定した力学的構造に依存する係数の不確かさ成分及び摂動の計測誤差についての評価を行う。
【0035】
ロバストな係数逐次推定モジュール7は、ノイズ・不確かさ評価モジュール6により行われた評価に基いて、多関節筋骨格系の機械インピーダンスを逐次的に計算する。尚、「ロバストな」とは、「robustな」(堅固な:外乱に対して安定性の強い)であり、機械インピーダンスの計算を、ノイズ・不確かさに配慮しそれを取り除いて(除外して)行われるという意味である。
【0036】
かかる誘導位置計測手段3、誘導外力測定手段4及び誘導変化分抽出モジュール5は、前述の関連出願においても構成要素として採用していたものであり、図2を参照して、誘導外力手段1と共に本発明の実施の形態を説明する上で必要な点につき説明する。
【0037】
図2中、11は伝導リンク機構、11a乃至11dはリンク、12はグリッパ、13は固結部、14は力センサ、15はテーブル、PCは誘導位置計測手段3、誘導外力測定手段4、誘導変化分抽出モジュール5、ノイズ・不確かさ評価モジュール6及びロバストな係数逐次推定モジュール7の内の計算とか制御を司るコンピュータ、βは腕、β1は前腕、β2は上腕、β3は腕関節、γは肩である。
【0038】
誘導外力手段1は、具体的態様としては、テーブル15面上方に設けられ伝導リンク機構11を連結構成したリンク11a乃至11dと、支持固定回転側の二つのリンク11a、11bの端の固結部13を駆動する(図示しない)トルクモータと、先端自由可動側の二つのリンク11c、11dの端の枢結部に設けられ、テーブル15の面上方を非接触にて水平方向回転でき、テーブル15面の法線方向の力とモーメント力とを支持するグリッパ12からなる。
【0039】
そして、誘導外力手段2は、コンピュータPCに制御され、伝導リンク機構11を解してテーブル15下方に配置され(図示しない)位置センサが取り付けられ(図示しない)トルクモータから手先αに誘導外力が与えられる。手先αはグリッパ12を握持して固定され、誘導外力手段1から腕βに与えられた外力は、誘導外力測定手段4(具体的には、枢結部に設置された(図示しない)力センサ)により計測される。
【0040】
また、手先αの位置は、誘導位置計測装置3(具体的には、トルクモータに取り付けられた(図示しない)位置センサにより計測されたモータ回転角からxy座標変換を行うこと)により、求められる。腕βの節角度及び手先αに加った力を関節トルクに換算した値は、予め求めた肩関節γの位置と前腕β1・上腕β2の長さからxy座標変換を行って求められる。
【0041】
(方法例)
ここで、本発明の一実施形態である、筋骨格系機械インピーダンス計測方法について、上記装置例に適用した場合について説明する。
図3は、その筋骨格系機械インピーダンス計測方法のフロー図である。
【0042】
ST1として、誘導外力手段1により誘導された筋骨格系1の誘導位置、誘導外力を、それぞれ誘導位置計測手段2、誘導外力測定手段3により、計測し、それに基いて、式1より、筋により発生したトルクを、トルクベクトルτinとして計算する。
【0043】
但し、q[θθ は関節角ベクトル(θ、θはそれぞれ肩関節γ、肘関節β3の角度)、Iは慣性行列、Hは遠心力、コリオリ力などの非線形干渉力ベクトルで式2、式3より算出する。またτextは計測により得られた外部トルクベクトルである。
【0044】
尚、Z1、Z、Zは、前腕β1、上腕β2の重さ、長さ、慣性などを含んだ、腕βの構造(即ち、力学的モデル)によるパラメータ(この点からも分かる様に、このパラメータには「不確かさ」が内在している。)であり、かかる値は腕βの力学モデルを用いて予め推定しておき、式1の計算に用いられる。
【0045】
【外1】
Figure 0004045487
【0046】
ST2として、誘導変化分抽出モジュール5により、前述のように計測(計算)した関節角ベクトルq及び算出した筋発生トルクベクトルτinから、帯域フィルタなどを用いて、誘導による変化分q(=[θ1 、θ2 )、τin (=[τin_1 、τin_2 )を抽出する。
【0047】
以上のST1、ST2は、本発明を適用した前述の関連出願による。
このST2に続く手順が、本発明の要となる、ノイズ・不確かさ評価モジュール6とロバストな係数逐次推定モジュール7による機械インピーダンスの逐次算出である。
【0048】
もっとも、このST2の結果により実際に誘動変化分抽出モジュール5により抽出されて出力された成分中には、各種の不確かな信号が含まれている。かかるノイズのような信号は、予め推定した力学的構造に依存する係数の不確かさ及び摂動の計測誤差で構成される。そして、かかる要素は、当然オンライン推定の精度に影響を及ぼす。
【0049】
一方、そのノイズのような信号が筋発生トルクベクトルτin([τin _ 、τin _ )に含まれ、多関節の機械インピーダンスとの不相関関係を求め難い。
【0050】
そこで、ST3として、実際に含まれるノイズ、不確かさとして、予め推定した力学的構造に依存する係数(例えば、腕の長さ、重さなど)の不確かさと摂動の計測誤差とを合わせたΔを考え、ノイズ・不確かさ評価モジュール6はこのΔにつき評価した結果Δとして出力する手段である。即ち、その要素の上界を求める手段である。
【0051】
更に、ST4として、既に述べような有界外乱の影響で、オンライン推定するときに、再帰的に変更される方程式の正定性を保つのが困難であり、パラメータ推定が不安定になってしまう場合がある為、多関節筋骨格系1の機械インピーダンス係数をロバストな係数逐次推定モジュール7を使って逐次に算出する。
【0052】
以上のことを元に、更に詳細にST1乃至ST4について説明する。
【0053】
既に述べた要領で、ST1では、誘導位置計測手段3により計測された関節角ベクトルqが出力され、誘導外力測定手段2により計測された外力に基いて計算した筋発生トルクベクトルτinが出力されて、誘導変化分抽出モジュール5に入力されることになる。
【0054】
次にST2では、ST1により誘導変化分抽出モジュール5に入力された関節角ベクトルq、筋発生トルクベクトルτinを基にしてその誘導変化成分をフィルタなどを用いて抽出する。また、関節角ベクトルの微分の計算(式5参照)も行い、ロバストな係数逐次推定モジュール7に、その抽出された筋発生トルクベクトルτin と後述の関節角θ、θに関する値を要素とする行列Xとが入力される。
【0055】
即ち、筋発生トルクベクトル(信号)τinが誘動変化分抽出モジュール5を通った信号τin は、式4のように記述される。
τin =XU+Δ (式4)
ここで、X、Uは、式5、式6となる。尚、R11、11はそれぞれ肩関節γの弾性と粘性、R22、22はそれぞれ肘関節β3の弾性と粘性、R12、21、12、21は二関節に連動した弾性と粘性の各係数であり、Δはノイズ・不確かさとして想定された値Δからの誘導値である。
【0056】
【外2】
Figure 0004045487
【0057】
次に、ST3についてであるが、予め推定した力学的モデル、力学的構造に依存する係数の不確かさ(尚、摂動の計測誤差を合わせても構わない。)Δが入力され、この不確かさΔに誘導変化分抽出モジュール5でなされる抽出誤差などのノイズ・不確かさを作用させてΔとし、ロバストな係数逐次推定モジュール7に出力する。
【0058】
そして、本発明の要となるST4、即ちロバストな係数逐次推定モジュール7による、ノイズ・不確かさ評価モジュール6で得られた情報(具体的には後述する、Δの上界ε)に基いたロバストなオンライン推定については、式7(乃至式13)を用いて行う。
【0059】
尚、Wは対角1の上三角行列、Zは対角行列である。Lは定数行列であり、また、正定値である。Vは正定数である。尚、WとZはPが正定値対称行列となる様に採用した分解法(UD分解法:因みに、変数としてUは既に使用したので、UD分解法にいう、行列U、Dは、本明細書での説明では、行列W、Zに該当する。)の要素である。i=1,2(以下、同様。)である。
【0060】
【外3】
Figure 0004045487
【0061】
【外4】
Figure 0004045487
【0062】
かかる一連の式について説明すると、▲1▼Δの影響を受けて、従来の推定モジュールでは不安定となるので、当該一連の式からロバストなオンライン推定とすると共に、▲2▼理論的には安定条件を満足したとしても、数値計算上及び予期し得ないノイズなどの累積作用により推定モジュールが不安定となる(式9のようにM行列の正定性が崩れる)場合もあり得ることから、かかる場合を回避すべく式10の様にUD分解法に基き、しかも、そのP(t)は正定数の行列に収束しても、各成分がゼロに近い正の定数になることもあるので、実計測上で、式9の様に、P(t)に正則な行列であるLを加えてある。式8のVについても同様の趣旨で任意に値が設定される。
【0063】
ところで、式10のW(t)、Z(t)の決定については、W(t−1)、Z(t−1)、設定された初期条件などから、逐次的に計算されるものであり、以下の逐次計算により決定される。尚、この逐次計算での説明において、Xは式5による。
【0064】
時刻tでのZの第jj成分であるZi,jj(t)は、j=1,2,・・,8として、式14から求まる。
i,jj(t)=
(αi,jj(t−1)/αi,jj(t))Zi,jj(t−1)(式14)
但し、αi,j(t)=αi,j(t−1)+fi,ji,j
αi,j(0)は初期条件として経験則で定めた正の定数値である。
i,j,bi,jは、次式のf,bの第j要素である。
=W (t−1)X (t) b=Z(t−1)f
【0065】
時刻tでのWの第jm成分Wi,jm(t)は、jについてj=1,・・,m−1で、mにつきm=1,2,・・,8として、式15から求まる。
i,jm(t)=Wi,jm(t−1)+vi,ji,m (式15)
但し、tが更新する毎に vi,j←vi,j+Wi,jmi,mとする。
尚、vi,j=bi,j 、 ki,m=‐fi,m/αi,m(t−1)
【0066】
【外5】
Figure 0004045487
【0067】
【実施例】
【外6】
Figure 0004045487
【0068】
図4は、腕βを動かし、更に腕βの機械インピーダンス係数を変化させた場合における、従来の手法(関連出願)によるシミュレーション結果であり、(a)は腕βの肩・肘関節の角度θ、θ、(b)は算出した筋発生トルクτ、τ、(c)と(d)は係数逐次推定モジュールにより算出した弾性係数R11、R12とR21、R22、(e)と(f)は、同様に算出した粘性係数D11、D12とD21、D22の時間変化である。尚、(c)(d)のグラフにおいて、実線は弾性係数の従来法での推定値、点線は弾性係数の真値(設定値)を示し、同様、(e)(f)のグラフにおいて、実線は粘性係数の従来法での推定値、点線は粘性係数の真値(設定値)を示す。
【0069】
図5は、図4と同じ条件の下、腕βを動かし、更に腕βの機械インピーダンス係数を変化させた場合における、本発明でのシミュレーション結果であって、(a)は腕βの肩・肘関節の角度θ、θ、(b)は算出した筋発生トルクτ、τ、(c)と(d)はノイズ・不確かさ評価モジュール6及びロバストな係数逐次推定モジュール7により算出した弾性係数R11、R12とR21、R22、(e)と(f)は、同様に算出した粘性係数D11、D12とD21、D22の時間変化である。尚、(c)(d)のグラフにおいて、実線は弾性係数の本発明による推定値、点線は弾性係数の真値(設定値)を示し、同様、(e)(f)のグラフにおいて、実線は粘性係数の本発明による推定値、点線は粘性係数の真値(設定値)を示す。
【0070】
両図から一瞥して、従来ではノイズの影響で時間と共に変化する各弾性と粘性係数を推定できなかったところ、本発明により良好な結果が得られることが、分かる。
【0071】
以上、本発明の実施の形態である装置例及び方法例を説明し、更に実施例にてシミュレーションの結果を示したものの、本発明の目的を達し、下記する効果を奏する範囲において、適宜変更して実施可能である。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、実時計測で起こるノイズ及びモデル化誤差の存在の下において、運動、作業などにより変化する腕、足などの筋骨格系の粘性弾性を定量的に計測できる。これにより、医学、更には運動医学における各種の診断、訓練装置にも組込まれ、また、メカトロニクス機器・ロボットなどを人間的に動作させる為のシステム開発にも応用されるなどの極めて優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である筋骨格系機械インピーダンス計測装置のブロック構成図である。
【図2】図1の筋骨格系機械インピーダンス計測装置の態様模式図である
【図3】本発明の一実施形態である筋骨格系機械インピーダンス計測方法のフロー図である。
【図4】従来でのシミュレーション結果で、(a)は関節角、(b)は関節トルク、(c)(d)は弾性係数、(e)(f)は粘性係数についての時間に対する結果である。
【図5】本発明に基くシミュレーション結果で、(a)は関節角、(b)は関節トルク、(c)(d)は弾性係数、(e)(f)は粘性係数についての時間に対する結果である。
【符号の説明】
1…多関節筋骨格系
11…伝導リンク機構
11a、11b、11c、11d…リンク
12…グリッパ
13…固結部
14…力センサ
15…テーブル
2…誘導外力手段
3…誘導位置計測手段
4…誘導外力測定手段
5…誘導変化分抽出モジュール
6…ノイズ・不確かさ評価モジュール
7…ロバストな係数逐次推定モジュール
8…計測系
PC…コンピュータ
α…手先
β…腕
β1…前腕
β2…上腕
β3…肘関節
γ…肩関節

Claims (13)

  1. ノイズ又は筋骨格系のモデル化の不確かさの存在の下において、当該筋骨格系の機械インピーダンスを計測系により計測する方法であって、
    評価モジュール及び推定モジュールを備えた前記計測系が、位置センサを取り付けたトルクモータにより、当該トルクモータに連結され枢結部に力センサ及びグリッパを設けたリンク機構の当該グリッパに誘導外力を発生させ、前記位置センサと前記力センサとを用いて、当該グリッパの位置・外力の変化成分を抽出し、
    前記評価モジュールが、前記抽出の際に用いた力学的モデルに依存する係数の不確かさ成分、摂動の計測誤差の内一以上について評価を行うとともに、
    前記推定モジュールが、前記抽出を行う抽出モジュールから入力された、今回の抽出した値と、今回の関節角ベクトルに関する行列と前回求めた機械インピーダンス行列との積との差を計算し、その各成分の大きさが、前記評価モジュールにより評価された評価値に基いて、それぞれ前記ノイズ又は不確かさの前記評価値の上限の大きさを越えた場合に、その越えた程度に応じて加減することにより、筋骨格系の機械インピーダンスの逐次計算を行う、
    ことを特徴とする筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  2. 前記推定モジュールは、
    前記筋骨格系の機械インピーダンスとして、関節毎、関節相互間の弾性係数及び粘性係数を逐次計算する、
    ことを特徴とする請求項に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  3. 前記評価モジュールは、
    前記グリッパの位置・外力の変化成分を抽出した結果に含まれる、前記筋骨格系の力学的モデルに依存する係数の不確かさ、摂動の計測誤差につき一以上評価する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  4. 前記抽出モジュールは、
    今回の関節角ベクトルに関する行列の一成分として、各関節角の微分計算を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  5. 前記推定モジュールは、
    前記加減すべき値を、UD分解法を用いて算出する、
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  6. 前記推定モジュールは、
    数値計算、予期し得ないノイズの累積作用の内一以上の点についても配慮して加算すべき量を算出するモジュールでもある、
    ことを特徴とする請求項1、4又は5のいずれか1項に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測方法。
  7. 筋骨格系に対して逐次的に摂動を与え、位置・外力の変化成分につき抽出を行う計測系に、
    前記抽出の際に用いた力学的モデルに依存する係数の不確かさ成分、摂動の計測誤差の内一以上について評価を行う評価モジュールと、
    前記抽出を行う抽出モジュールから入力された、今回の抽出した値と、今回の関節角ベクトルに関する行列と前回求めた機械インピーダンス行列との積との差を計算し、その各成分の大きさが、前記評価モジュールにより評価された評価値に基いて、それぞれ前記ノイズ又は不確かさの前記評価値の上限の大きさを越えた場合に、その越えた程度に応じて加減することにより、前記逐次計算をなす筋骨格系の機械インピーダンスの逐次計算を行う推定モジュールとを備えた、
    ことを特徴とする筋骨格系機械インピーダンス推定装置。
  8. 前記推定モジュールは、
    前記筋骨格系の機械インピーダンスとして、関節毎、関節相互間の弾性係数及び粘性係数を逐次計算するモジュールである、
    ことを特徴とする請求項に記載の筋骨格系機械インピーダンス推定装置。
  9. 前記評価モジュールは、
    前記筋骨格系に対して与えた摂動による、位置・外力の変化成分を抽出した結果に含まれる、当該筋骨格系の力学的モデルに依存する係数の不確かさ、摂動の計測誤差につき一以上評価するモジュールである、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の筋骨格系機械インピーダンス推定装置。
  10. 前記抽出モジュールは、
    今回の関節角ベクトルに関する行列の一成分として、各関節角の微分計算をも行うモジュールでもある、
    ことを特徴とする請求項に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測装置。
  11. 前記推定モジュールは、
    前記加減すべき値を、UD分解法を用いて算出するモジュールでもある、
    ことを特徴とする請求項7又は10に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測装置。
  12. 前記推定モジュールは、
    数値計算、予期し得ないノイズの累積作用の内一以上の点についても配慮して加算すべき量を算出するモジュールでもある、
    ことを特徴とする請求項7、10又は11のいずれか1項に記載の筋骨格系機械インピーダンス計測装置。
  13. 前記計測系は、
    前記筋骨格系に摂動を与える誘導外力手段と、
    前記筋骨格系の位置を計測する誘導位置計測手段と、
    前記筋骨格系に与えられた外力を計測する誘導外力計測手段と、
    前記筋骨格系の力学的モデルを用いて前記誘導位置計測手段、前記誘導外力測定手段によりそれぞれ計測された位置、筋発生力の摂動による変化成分を抽出する誘導変化分抽出手段とを具備する、
    ことを特徴とする請求項7、8、9、10、11又は12のいずれか1項に記載の節筋骨格系機械インピーダンス推定装置。
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