JP4044356B2

JP4044356B2 - Opening confirmation seal

Info

Publication number: JP4044356B2
Application number: JP2002102081A
Authority: JP
Inventors: 健一佐久間; 正良和田; 宮本　　剛; 哲之大澤; 朝木村
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 2001-04-05
Filing date: 2002-04-04
Publication date: 2008-02-06
Anticipated expiration: 2022-04-04
Also published as: JP2003131576A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は開封確認用シール、特にその構成材料の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、消費者の安心感を得るために、医薬品、化粧品、食料品等への異物混入を防止し、商品の安全性を確保する必要性がクローズアップされてきている。
従来より、異物混入を防止するために例えば、商品の外装に開封の有無を一見して判別できるような開封確認用シールを貼るなどの様々な包装が考案されてきた。従来一般的な開封確認用シールとしては、図６(a)に示されるようなものが公知である。同図に示す開封確認用シール１００は、粘着層１１２と模様層１１４と剥離層１１６と基材層１１８とを含む多層構造を持ち、粘着層１１２に模様層１１４が積層し、該模様層１１４の表面の一部分に剥離層１１６が積層し、該剥離層１１６を間に挟んだ状態で該模様層１１４に基材層１１８が積層して形成されている。そして、前記基材層１１８と剥離層１１６、剥離層１１６と模様層１１４とが密着しており、粘着層１１２と被着体１３０との粘着力が、基材層１１８と模様層１１４との粘着力より強いことを特徴とする。そして、シールを剥がそうとすると、模様層１１４の一部、剥離層１１６、及び基材層１１８が、粘着層１１２から分離し模様層１１４が破壊する（図６(b)）。よって模様層１１４の破壊をもって、開封の有無が確認できる。この開封確認用シールは、商品購入後あるいは開封確認用シールが不必要となった時に粘着層１１２を商品から剥離しても、糊残りが少なく、広範な容器への適応が可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の開封確認用シールは、剥離時に基材層１０６、剥離層１０４、及び模様層１０２の一部が粘着層１１２から分離することを前提としているものの、溶剤を使用したり、加熱することにより粘着層の粘着力を弱めれば一体的に剥離可能であった。更に、剥離後もその形状を維持しているので再使用可能であり、再び貼付すれば剥離前と同じ状態になるため、開封の有無が確認しにくく、より確実に異物混入を防止できるシールが望まれていた。
本発明は、前記従来の課題に鑑みなされたもので、開封が容易に判別でき、開封後の再利用ができない開封確認用シールを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明者らが鋭意検討した結果、基材に弾性を持つ材料を使用した開封確認用シールは、開封時に変形することを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００５】
本発明の主題は即ち、粘着層と延伸層とを含む多層構造からなることを特徴とする開封確認用シールであって、該粘着層に、延伸層が積層し、該延伸層に模様が形成された非延伸層が積層した多層構造を持ち、被着体からの開封剥離時に引っ張り方向に延伸し、非延伸層に形成された模様が破壊し、延伸層と非延伸層との間に保護層を積層し機械的強度を上げ、被着体に貼付時のシールの延伸を防ぎ、被着体と粘着層との粘着力が保護層と延伸層との粘着力より強くなるように調節し、被着体と粘着層との粘着力が、１〜１０Ｎ／ｃｍ、保護層と延伸層との粘着力が、０．０１〜０．５Ｎ／ｃｍであり、
開封剥離時にシールが延伸し、該延伸層がポリウレタン樹脂を含み、該延伸層の１００％モジュラスが２〜９Ｐａ、引張強さが１５ＭＰａ以上であり、伸びが７００％以下であることを特徴とする、開封確認用シールである。
【０００８】
前記シールは、保護層の厚さが１０〜２００μｍであることが好適である。
前記シールは、模様がホログラム、又は光回折記録体であることが好適である。
前記シールは、延伸層が塑性を持つことが好適である。
前記シールは、延伸層が弾性を持つことが好適である。
【０００９】
本発明において、「延伸する」とは図１のように層と平行な方向へ平面的に伸びることを意味する。
本発明において、伸び率とは、１Ｎ／ｃｍの力で引っ張った時の試験片上の標点間に生じた伸びと原標点距離との比の百分率を意味する。
また本発明において、引っ張り方向に延伸させた後、引っ張り張力を取り去った時の変形率が５％未満である場合を弾性とし、５％以上である場合を塑性とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の開封確認用シールは、製品等の開封部分に粘着層の粘着力を利用して貼付して用いられる。製品等を開封するためには、このシールを剥離する必要があるが、このシールは延伸層を有するため、製品等に貼付後、剥離しようとすると、引っ張り方向に延伸する。よって、本発明の開封確認用シールを用いれば、シールが貼付された製品が開封済であるかどうかが誰にでも簡単に判別可能となる。
すなわち、延伸後のシールを観察すれば模様が破壊されたことをすぐに見て取ることができ、開封済であるかどうかを視覚的に容易に判別可能である。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。
【００１１】
（１）第一実施形態
粘着層、及び模様が形成された延伸層を有する開封確認用シール
本発明の開封確認用シール１０の第一の実施形態は、粘着層１２に、模様が形成された延伸層１４が積層した多層構造を持つことを特徴とする（図２(a)）。
延伸層を有するため被着体３０からの剥離時に引っ張り方向に延伸し（図１）、延伸層に形成された模様が破壊する。よって、模様の変形の有無を確認することで、誰にでも簡単に開封の有無が確認でき、異物混入の防止につながる。
【００１２】
延伸層
第一の実施形態の開封確認用シールに使用する延伸層は模様が形成されており、延伸性を持ち、被着体に貼付後、開封剥離時に破断することなく、引っ張り方向へ延伸することを特徴とする。
【００１３】
延伸層に形成される模様は、視覚に訴えることのできるもの全般を指し、内容的には特定の意味を有するものでも、有しないものでもよく、機能的には、デザイン、外観装飾を目的とするもの、又は情報伝達を目的とするものでもよい。このような模様層としては例えば、文字、数字、記号、図形、模様、地紋等の画像が挙げられる。
その形成方法も印刷等種々の方法が可能であり、延伸により破壊することが確認できるものであれば特に制限がなく、ホログラム又は光回折記録体とすることもできる。
【００１４】
ホログラム又は光回折記録体は、従来公知の方法によって得ることができる。
ホログラムでは、立体効果を得ることができ、光回折記録体では、真珠光沢効果を得ることができる。
さらにホログラム又は光回折記録体に金属箔、顔料、パール剤を組み合わせて意匠性を向上することもできる。
【００１５】
延伸層は、弾性、及び塑性のどちらを有していてもよい。弾性を有する場合、延伸層に形成された模様はホログラム又は光回折記録体であることが好適である。開封剥離後、シールは元の長さに戻るが、一度延伸するとホログラム又は光回折記録体を形成する構造は破壊し、元に戻ることはないので、ホログラム又は光回折記録体を形成する構造の破壊をもって、開封の有無が確認できる。塑性を有する場合、延伸層に形成された模様は必ずしもホログラム又は光回折記録体でなくても良い。開封剥離後、シールは元の長さに戻らず、模様は崩壊しているので（図２(b)）、シールの延伸、及び模様を形成する構造の破壊をもって、開封の有無が確認できる。
【００１６】
伸び率は２０〜５００％が好ましく、特に５０〜２００％が最適である。２０％以下であると、シールの延伸や模様の破壊が判別しにくく、５００％以上であると、剥離時に取り扱いが困難である。
【００１７】
延伸層としては、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、シリコーン樹脂等が使用できる。延伸層は単一構造でも多層構造でもよい。
また、必要に応じて硬化剤を添加し強度・伸びを調整することができる。
また、延伸層として用いる樹脂中に、顔料、染料等を添加することで、延伸層を着色することもできる。
【００１８】
これらの延伸層に使用される樹脂の中でもポリウレタン樹脂が特に好適である。開封確認用シールを実際に使用する際に、延伸層に要求される重要な特性は、
▲１▼適度な伸びやすさ
▲２▼少々乱暴に剥がしても切れにくい引張強度
である。本発明者らは、ポリウレタン樹脂がこれら２つの特性を併せ持ち、延伸層に使用する樹脂として他の樹脂に比して特に優れていることを見出した。
また、ポリウレタン樹脂は、市場では有機溶剤分散系で入手でき、フィルム化する時の厚さの微調整が容易であり、硬化剤の添加によりフィルムの伸び、強度の調整も容易である。
【００１９】
粘着層
粘着層は、シールを商品に貼付する役割を果たす。
本発明において粘着層としては、アクリル系、ゴム系等の一般的な粘着剤が広く使用できる。なお、粘着性を持つ被着体に適用する場合は、粘着層は必ずしも必要ではない。
さらに、粘着層の表面を保護するため、剥離紙を積層することが好適である。
本発明において剥離紙としては、シリコーン系樹脂、ワックス、パラフィン類等を紙又はフィルム等の基材に塗工したものが用いられる。
【００２０】
保護層
シール表面を保護し、シール全体の機械的強度を上げるために、延伸層１４に保護層１８を積層させることもできる（図２(C)）。保護層は模様が外部から見える状態に保つために透明度の高い材料から構成されていることが好ましい。保護層の厚さは１０〜２００μｍ、特に３８〜５０μｍであることが好適である。
１０μｍより薄いとシールの機械的強度が充分に上がらず、２００μｍより厚いと被着体への貼付時に保護層のみが分離してしまう。
保護層は、貼付後除去することも、残存させることもできる。
【００２１】
貼付後、保護層を除去する場合、被着体への貼付時にはシールの延伸を防止でき、開封剥離時にはシールの延伸を妨げることがなく好適である。保護層と延伸層との粘着力は、０．０１〜０．５Ｎ／ｃｍ、特に０．０４〜０．３Ｎ／ｃｍであることが好適である。０．０１Ｎ／ｃｍより弱いと、保護層が貼付時に分離してしまい、０．５Ｎ／ｃｍより強いと、貼付後に保護層を除去しにくく、シール表面を傷つけてしまう。
【００２２】
貼付後も、保護層を残存させる場合は、開封剥離時の引っ張り方向への伸びを妨げないよう、開封剥離時に保護層が延伸層から分離するように（図３）、被着体と粘着層との粘着力が、保護層と延伸層との粘着力より強くなるよう調節することが好適である。具体的には、被着体と粘着層との粘着力を１〜１０Ｎ／ｃｍ、保護層と延伸層との粘着力を０．０１〜０．５Ｎ／ｃｍ、特に０．０４〜０．３Ｎ／ｃｍとすることが好適である。すると貼付時には保護層によりシールの延伸を防止でき、開封剥離時には保護層が延伸層から分離するのでシールの延伸を妨げることがなく好適である。
保護層の材質としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等を用いることができる。
【００２３】
（２）第二実施形態
粘着層、延伸層、及び模様が形成された非延伸層を有する開封確認用シール
本発明の開封確認用シールの第二の実施形態は、粘着層１２に、延伸層１４が積層し、該延伸層１４に模様が形成された非延伸層１６が積層した多層構造を持つことを特徴とする（図４(a)）。延伸層を持つため被着体３０からの剥離時に引っ張り方向に伸び（図１）、非延伸層１６に形成された模様が破壊する。よって、模様の破壊の有無を確認することで、誰にでも簡単に開封の有無が確認でき、異物混入の防止につながる。
【００２４】
延伸層
第二の実施形態の開封確認用シールに使用する延伸層は、延伸性を持ち、被着体に貼付後、開封剥離時に破断することなく、引っ張り方向へ延伸することを特徴とする。延伸層は弾性、及び塑性のどちらを有していてもよい。弾性を有する場合、非延伸層に形成された模様は、ホログラム又は光回折記録体であることが好適である。開封剥離後シールは元の長さに戻るが、一度延伸すると非延伸層に形成されたホログラム又は光回折記録体は破壊し、元に戻ることはないので、ホログラム又は光回折記録体の破壊をもって、開封の有無が確認できる。塑性を有する場合、非延伸層に形成された模様は、必ずしもホログラム又は光回折記録体でなくても良い。開封剥離後シールは元の長さに戻らず、非延伸層に形成された模様は崩壊しているので（図４(b)）、シールの延伸、及び模様の破壊をもって、開封の有無が確認できる。
【００２５】
伸び率は２０〜５００％が好ましく、特に５０〜２００％が最適である。２０％以下であると、シールの延伸、及び積層した非延伸層に形成された模様の破壊が判別しにくく、５００％以上であると、剥離時に取り扱いが困難である。
延伸層としては第一実施形態の延伸層と同様なものが使用できる。延伸層は単一構造でも多層構造でもよい。
【００２６】
非延伸層
第二の実施形態の開封確認用シールに使用する非延伸層は、模様が形成されており、延伸性を持たず、被着体に貼付後、開封剥離時に形成された模様が破壊することを特徴とする。非延伸層に形成される模様は、本発明の開封確認用シールの第一の実施形態の延伸層に形成される模様と内容、形成方法共に同様なものが使用できる。
【００２７】
保護層
シール表面を保護し、シール全体の機械的強度を上げるために、非延伸層１６に保護層１８を積層させることもできる（図４(C)）。保護層は模様が外部から見える状態に保つために透明度の高い材料から構成されていることが好ましい。
保護層の厚さは１０〜２００μｍ、特に３８〜５０μｍであることが好適である。１０μｍより薄いとシールの機械的強度が充分に上がらず、２００μｍより厚いと被着体への貼付時に保護層のみが分離してしまう。
保護層は、貼付後除去することも、残存させることもできる。
【００２８】
貼付後、保護層を除去する場合、貼付時にはシールの延伸を防止でき、開封剥離時にはシールの延伸を妨げることがなく好適である。保護層と非延伸層との粘着力は、０．０１〜０．５Ｎ／ｃｍ、特に０．０４〜０．３Ｎ／ｃｍであることが好適である。０．０１Ｎ／ｃｍより弱いと、保護層が貼付時に分離してしまい、０．５Ｎ／ｃｍより強いと、貼付後に保護層を除去しにくく、シール表面を傷つけてしまう。
【００２９】
貼付後も、保護層を残存させる場合は、シール剥離時の引っ張り方向への伸びを妨げないよう、開封剥離時に保護層が非延伸層から分離するように（図３）、被着体と粘着層との粘着力が、保護層と延伸層との粘着力より強くなるよう調節することが好適である。すると貼付時にはシールの延伸を防止でき、開封剥離時にはシールの延伸を妨げることがなく好適である。具体的には、被着体と粘着層との粘着力を１〜１０Ｎ／ｃｍ、保護層と非延伸層との粘着力を０．０１〜０．５Ｎ／ｃｍ、特に０．０４〜０．３Ｎ／ｃｍとすることが好適である。
保護層の材質としては、第一実施形態と同様なものを用いることができる。
【００３０】
また、第二の実施形態における粘着層は、第一の実施形態において説明したものと同様なものが使用できる。
【００３１】
本発明の開封確認用シールの製造方法を第二実施形態を例に挙げて説明する。
離型紙２０上に樹脂をアプリケーターを用いて塗布し、乾燥を行い、延伸層１４を作成する（図５（ａ））。前記延伸層１４の表面に非延伸層１６を積層し、該非延伸層１４の表面に文字や模様を印刷する。その際、非延伸層１６側に保護層１８を積層させることもできる（図５（ｂ））。その後、離型紙２０を剥離して、延伸層１４側に粘着剤を塗布し、乾燥を行い、粘着層１２を作成する（図５（ｃ））。粘着層表面を保護するために離型紙２０を貼り付け、シール化する（図５（ｄ））。
【００３２】
本発明の開封確認用シールは、延伸層を用いていることから、密着が困難であった曲面等に対しても十分な密着性が発揮される。
また、シールの形状については特に制限されないが、シールとして使用した際に適度な力によって延伸し、延伸層や非延伸層の模様が破壊される、あるいは保護層が分離することが必要であるので、適用する容器等の形状に合わせ、本シールの効果が発揮されやすい形状を適宜選択することになり、例えば円形、楕円形、短冊形、多角形等の形状で使用される。
【００３３】
本発明における開封確認用シールは、用いられる製品によって、接着性、耐熱性、耐候性、耐薬品性などを考慮して、適当な材料を選び各層を形成することで、上質紙、アート紙、ミラーコート紙、和紙、粗面紙、Ｅ段など一般印刷、ＵＶ印刷、ＵＶニス、ＵＶコート紙、プレスコート、ＰＶＣ、ＰＰ、ＰＥＴなどによる各種ラミネート紙などの紙や、軟質、硬質、発泡ビニールなどのビニール、ＡＢＳ、ＡＳ、ＨｉＰＳ、ＡＣ、ＰＰ、ＰＥＴなどのプラスチック、上製本、アルバム、Ｔシャツ、布製品などの各種繊維、皮革、ガラス、金属、木工など各種素材に用いることが可能である。なお本発明を用い得る素材としてはここに挙げたもののみに限られるものではない。
【００３４】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されることはない。
実施例１
▲１▼離型紙上にポリウレタン樹脂（ＳＧ４１０^ＴＭ：セイコーアドバンス社製）をアプリケーターを用いて塗布厚２００μｍになるように塗布した。室温にて１２時間乾燥を行い、乾燥膜厚４０μｍの延伸性ポリウレタンシートを得た。
▲２▼延伸性ポリウレタンシートの表面に転写ホログラムシート（クルツ社製）を貼り付け、加熱ローラー延伸機にて１４０℃で加熱加圧処理して、ホログラムを延伸性ポリウレタンシートに転写した。
▲３▼その後、離型紙を剥離して、ポリウレタン面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布厚１００μｍになるように塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
得られたシールは、ホログラム像が表面に現れ、意匠的に美麗なものであった。
【００３５】
実施例２
▲１▼離型紙上にポリウレタン樹脂（ニッポラン５１２０^ＴＭ：日本ポリウレタン工業社製）１００部と架橋剤としてコロネートＬ^ＴＭ（日本ポリウレタン工業社製）５部を混合した樹脂溶液をアプリケーターを用いて塗布厚２００μｍになるように塗布した。室温にて１２時間乾燥を行い、乾燥膜厚４０μｍの延伸性ポリウレタンシートを得た。
▲２▼延伸性ポリウレタンシートの表面に転写ホログラムシート（クルツ社製）を貼り付け、加熱ローラー延伸機にて１４０℃で加熱加圧処理して、ホログラムを延伸性ポリウレタンシートに転写した。
▲３▼その後、離型紙を剥離して、ポリウレタン面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
得られたシールは、ホログラム像が表面に現れ、意匠的に美麗なものであった。
【００３６】
実施例３
▲１▼離型紙上にポリウレタン樹脂（ＳＧ４１０^ＴＭ：セイコーアドバンス社製）をアプリケーターを用いて塗布厚２００μｍになるように塗布した。室温にて１２時間乾燥を行い、乾燥膜厚４０μｍの延伸性ポリウレタンシートを得た。
▲２▼延伸性ポリウレタンシートの表面に黄色の干渉色のパール顔料（イリオジン^ＴＭ：メルク社製）１０部をポリウレタン樹脂（ＳＧ４１０^ＴＭ：セイコーアドバンス社製）に分散させて調製したインキを用いて、スクリーン印刷法にて５ｍｍ角のアルファベット文字を印刷した。
▲３▼その後、離型紙を剥離して、ポリウレタン面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布厚１００μｍになるように塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
【００３７】
実施例４
▲１▼離型紙上にポリウレタン樹脂（ニッポラン５１２０^ＴＭ：日本ポリウレタン工業社製）１００部と架橋剤としてコロネートＬ^ＴＭ（日本ポリウレタン工業社製）５部を混合した樹脂溶液をアプリケーターを用いて塗布厚２００μｍになるように塗布した。室温にて１２時間乾燥を行い、乾燥膜厚４０μｍの延伸性ポリウレタンシートを得た。
▲２▼延伸性ポリウレタンシートの表面に黄色の干渉色のパール顔料（イリオジン^ＴＭ：メルク社製）１０部をニトロセルロースラッカー（ニトロン６３４１^ＴＭ：武蔵塗料社製）に分散させて調製したインキを用いて、スクリーン印刷法にて５ｍｍ角のアルファベット文字を印刷した。
▲３▼その後、離型紙を剥離して、ポリウレタン面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布厚１００μｍになるように塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
【００３８】
実施例５
▲１▼離型紙上にポリウレタン樹脂（ニッポラン５１９６^ＴＭ：日本ポリウレタン工業社製）をアプリケーターを用いて塗布厚１５０μｍになるように塗布した。室温にて１２時間乾燥を行い、乾燥膜厚３０μｍの延伸性ポリウレタンシートを得た。
▲２▼延伸性ポリウレタンシートの表面に転写ホログラムシート（クルツ社製）を貼り付け、加熱ローラー延伸機にて１４０℃で加熱加圧処理して、ホログラムを延伸性ポリウレタンシートに転写した。
▲３▼その後、離型紙を剥離して、ポリウレタン面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布厚１００μｍになるように塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
得られたシールは、ホログラム像が表面に現れ、意匠的に美麗なものであった。
【００３９】
比較例１
▲１▼厚さ５０μｍのＰＥＴフィルムの表面に転写ホログラムシート（クルツ社製）を貼り付け、加熱ローラー延伸機にて１４０℃で加熱加圧処理して、ホログラムをＰＥＴフィルムに転写した。
▲２▼その後、ＰＥＴ面に粘着剤（１５４９^ＴＭ：スリーボンド社製）を塗布厚１００μｍになるように塗布した。５０℃にて２０分間乾燥を行い、離型紙を貼り付けシール化した。
【００４０】
剥離試験
実施例１〜５、及び比較例１で得られたシールを１ｃｍ×５ｃｍの角型に切り、栓付きガラス瓶の栓と容器部の境に貼り付け、室温にて１２時間放置して粘着層と被着体との粘着力を安定化した。シールの端部より剥離を行い、引っ張り方向への伸び、模様の破壊、延伸性の種類、再使用の可能性を調べた。
結果を表１に示す。
【００４１】

【００４２】
延伸層を設けた実施例１〜５のシールは、剥離時に引っ張り方向へ延伸し、模様が破壊した。実施例１、３、５のシールは剥離後も元の長さに戻ることはなく（塑性）、実施例２、４のシールは剥離後元の長さに戻ったが（弾性）、何れも破壊した模様は元に戻らず、再使用は不可能な状態であった。
一方、延伸層を設けない比較例１のシールは、剥離時に引っ張り方向へ延伸することはなく、ホログラムも破壊されず、剥離後も剥離前と外観変化がなかったため、再貼付して再使用可能な状態であった。よって、実施例１〜５のシールを用いれば、模様の破壊をもって、開封の有無が簡単に確認でき、異物混入防止に有効である。
【００４３】
次に、延伸層に使用する樹脂の試験評価を行った。試験方法及び評価基準は以下の通りである。
＜試験方法＞
種々の高分子フィルムから厚さ５０μｍ、幅１０ｍｍ、長さ１００ｍｍのサンプルを作製し、サンプルの両端を指で持ち、シールを容易に剥がせる強さの目安である１Ｎ程度の力で両端方向に延伸させたときの伸びやすさと引張強度を官能試験で評価した。
＜評価基準＞
伸びやすさ
○ 容易に延伸する
△ 延伸しにくい
× ほとんど延伸しない
引張強度
○ 急に延伸しても破断しにくい
△ 急に延伸すると破断しやすい
× 容易に破断する
評価結果を表２に示す。
【００４４】
【表２】
フィルム材質伸びやすさ引張強度
ポリウレタン ○ ○
低密度ポリエチレン × −
ポリプロピレン × −
ポリ塩化ビニル（軟質） △ △
ポリ塩化ビニリデン △ △
ポリエステル（ＰＥＴ） × −
【００４５】
表２より明らかなように、各種樹脂フィルムの中でもポリウレタンフィルムが伸びやすさ、及び引張強度の両特性共に、特に優れていることがわかる。したがって、本発明の開封確認用シールに使用する延伸層として特に好適に使用される。
【００４６】
次に、上述のように優れた伸びやすさ、引張強さをもつポリウレタン樹脂の、これらに関するパラメータの好適な範囲を調べるために試験評価を行った。試験方法及び評価基準は以下の通りである。
＜試験方法＞
ＪＩＳＫ７３１１−１９９５（ウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法）に準拠して測定した以下に示す３つのパラメータ、
・１００％モジュラス（ＭＰａ）：試験片に１００％（すなわち２倍）の伸びを与えたときの応力で、
Ｍ_１００＝Ｆ_１００／Ａ
ここで、
Ｍ_１００：引張応力（ＭＰａ）
Ｆ_１００：１００％の伸び時における荷重（Ｎ）
Ａ：試験片の元の断面積（ｃｍ^２）
・引張強さ：切断時に至るまでの最大荷重（ＭＰａ）
・伸び：測定初期から切断時まで伸びた倍数（％）
について各種の値をもつポリウレタン樹脂（ニッポラン５０３７^ＴＭ〜ニッポラン５２３２^ＴＭ：日本ポリウレタン工業社製）を延伸性ポリウレタンシートに使用して実施例１と同様の方法でシール化し、普通のガラス製容器に貼付した。１日後以降に容器からシールを剥離して、以下の評価基準によりシール素材としての使用性能の評価を行った。
＜評価基準＞
○ 適している
△ やや適している
× 適していない
評価結果を表３に示す。
【００４７】
【表３】

【００４８】
表３より、引張強度の点では１００％モジュラスが２〜９ＭＰａ、引張り強さが１５ＭＰａ以上のものが好適であり、伸びやすさも併せて考慮すれば、さらに伸びが７００％以下であることが好適である。
【００４９】
【発明の効果】
本発明のシールを用いれば、開封が容易に判別でき、開封後の再利用ができない開封確認用シールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる開封確認用シールが剥離時に延伸する図である。
【図２】本発明にかかる第一の実施形態の開封確認用シールの説明図である。
【図３】本発明にかかる保護層を積層した開封確認用シールの剥離時の説明図である。
【図４】本発明にかかる第二の実施形態の開封確認用シールの説明図である。
【図５】本発明にかかる第二の実施形態の開封確認用シールの作成方法の説明図である。
【図６】従来の開封確認用シールの説明図である。
【符号の説明】
１０開封確認用シール
１２粘着層
１４延伸層
１６非延伸層
１８保護層
２０剥離紙
３０被着体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seal for confirmation of opening, and in particular to an improvement of the constituent material thereof.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to obtain a sense of security for consumers, the necessity to prevent foreign matters from being mixed into pharmaceuticals, cosmetics, foodstuffs, etc., and ensure the safety of products has been highlighted.
Conventionally, various packages have been devised in order to prevent foreign matters from being mixed, such as attaching an opening confirmation seal to the exterior of a product so that the presence or absence of opening can be determined at a glance. As a general seal for confirmation of opening, a seal as shown in FIG. 6 (a) is known. The seal 100 for confirming opening shown in the figure has a multilayer structure including an adhesive layer 112, a pattern layer 114, a release layer 116, and a base material layer 118, and the pattern layer 114 is laminated on the adhesive layer 112. A release layer 116 is laminated on a part of the surface of the substrate, and a base material layer 118 is laminated on the pattern layer 114 with the release layer 116 sandwiched therebetween. The base layer 118 and the release layer 116 are in close contact with each other, and the release layer 116 and the pattern layer 114 are in close contact with each other. The adhesive force between the adhesive layer 112 and the adherend 130 is between the base layer 118 and the pattern layer 114. It is characterized by stronger than adhesive strength. When the seal is peeled off, a part of the pattern layer 114, the peeling layer 116, and the base material layer 118 are separated from the adhesive layer 112, and the pattern layer 114 is destroyed (FIG. 6B). Therefore, it can be confirmed whether the pattern layer 114 is broken or not. This seal for confirmation of opening can be applied to a wide range of containers with little adhesive residue even if the adhesive layer 112 is peeled off from the product after purchasing the product or when the seal for confirmation of opening becomes unnecessary.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional seal for confirmation of opening is based on the premise that a part of the base material layer 106, the peeling layer 104, and the pattern layer 102 is separated from the adhesive layer 112 at the time of peeling, but using a solvent or heating. Thus, if the adhesive strength of the adhesive layer was weakened, it could be peeled integrally. Furthermore, since the shape is maintained even after peeling, it can be reused.If it is applied again, it will be in the same state as before peeling. It was desired.
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to provide an opening confirmation seal that can be easily determined by opening and cannot be reused after opening.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, as a result of intensive studies by the present inventors, it has been found that an opening confirmation seal using a material having elasticity as a base material is deformed at the time of opening, and the present invention has been completed.
[0005]
  The subject of the present invention is a seal for opening confirmation characterized by comprising a multilayer structure including an adhesive layer and a stretched layer, wherein the stretched layer is laminated on the adhesive layer, and a pattern is formed on the stretched layer. It has a multilayer structure in which the non-stretched layers are laminated, stretches in the pulling direction at the time of unsealing from the adherend, and the pattern formed in the non-stretched layers is destroyed.A protective layer is laminated between the stretched layer and the non-stretched layer to increase the mechanical strength, prevent the seal from being stretched when affixed to the adherend, and the adhesive force between the adherend and the adherent layer increases the protective layer and the stretched layer. The adhesive strength between the adherend and the adhesive layer is 1 to 10 N / cm, and the adhesive strength between the protective layer and the stretched layer is 0.01 to 0.5 N / cm. And
The seal stretches at the time of unsealing,The stretched layer includes a polyurethane resin, and the stretched layer has a 100% modulus of 2 to 9 Pa, a tensile strength of 15 MPa or more, and an elongation of 700% or less.
[0008]
  The seal preferably has a protective layer thickness of 10 to 200 μm.
  It is preferable that the seal has a hologram or a light diffraction recording body.
  In the seal, it is preferable that the stretched layer has plasticity.
  In the seal, it is preferable that the stretched layer has elasticity.
[0009]
In the present invention, “stretching” means extending in a plane in a direction parallel to the layer as shown in FIG.
In the present invention, the term “elongation rate” means the percentage of the ratio between the elongation produced between the gauge points on the test piece when pulled with a force of 1 N / cm and the original gauge point distance.
Moreover, in this invention, after extending | stretching to a tension | pulling direction, the case where the deformation rate when removing tension | tensile_strength is less than 5% is made elastic, and the case where it is 5% or more is made plastic.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The opening confirmation seal of the present invention is used by sticking to an opening portion of a product or the like using the adhesive force of the adhesive layer. In order to open a product or the like, it is necessary to peel off this seal. However, since this seal has a stretched layer, it is stretched in the pulling direction when it is peeled after being attached to the product or the like. Therefore, if the seal for confirmation of opening of the present invention is used, anyone can easily determine whether or not the product to which the seal has been attached has been opened.
That is, by observing the stretched seal, it can be seen immediately that the pattern has been destroyed, and it can be easily visually determined whether or not the pattern has been opened.
Hereinafter, a preferred embodiment of the present invention will be described.
[0011]
(1) First embodiment
Seal for confirmation of opening having an adhesive layer and a stretched layer on which a pattern is formed
Seal for opening confirmation of the present invention10The first embodiment is characterized in that the adhesive layer 12 has a multilayer structure in which stretched layers 14 having a pattern are laminated (FIG. 2 (a)).
Since it has a stretched layer, it is stretched in the pulling direction when peeled from the adherend 30 (FIG. 1), and the pattern formed in the stretched layer is destroyed. Therefore, by confirming the presence or absence of the deformation of the pattern, anyone can easily confirm the presence or absence of the opening, leading to the prevention of foreign matter contamination.
[0012]
Stretched layer
The stretched layer used in the seal for confirmation of opening of the first embodiment has a pattern, has stretchability, and is stretched in the pulling direction without being broken when peeled off after being attached to the adherend. Features.
[0013]
The pattern formed on the stretched layer refers to all things that can appeal to the eye, and may or may not have a specific meaning in terms of content, and functionally intended for design and appearance decoration It may be intended for information transmission. Examples of such a pattern layer include images such as letters, numbers, symbols, figures, patterns, and background patterns.
The forming method can be various methods such as printing, and any method can be used as long as it can be confirmed that the material can be broken by stretching. A hologram or a light diffraction recording material can also be used.
[0014]
A hologram or a light diffraction recording material can be obtained by a conventionally known method.
A hologram can provide a three-dimensional effect, and an optical diffraction recording body can provide a pearly luster effect.
Furthermore, the design can be improved by combining a hologram or a light diffraction recording material with a metal foil, a pigment, or a pearl agent.
[0015]
The stretched layer may have either elasticity or plasticity. When it has elasticity, it is preferable that the pattern formed on the stretched layer is a hologram or a light diffraction recording body. After unsealing, the seal returns to its original length, but once stretched, the structure that forms the hologram or optical diffraction recording body is destroyed and never returns to its original state. With breakage, the presence or absence of opening can be confirmed. In the case of having plasticity, the pattern formed on the stretched layer is not necessarily a hologram or a light diffraction recording body. Since the seal does not return to its original length and the pattern has collapsed after the opening and peeling, the presence or absence of the opening can be confirmed by extending the seal and destroying the structure forming the pattern.
[0016]
The elongation is preferably 20 to 500%, and particularly preferably 50 to 200%. If it is 20% or less, it is difficult to determine the stretching of the seal or the destruction of the pattern, and if it is 500% or more, it is difficult to handle at the time of peeling.
[0017]
As the stretched layer, polyurethane resin, polyethylene resin, polypropylene resin, polyvinyl chloride resin, polyvinylidene chloride resin, silicone resin and the like can be used. The stretched layer may be a single structure or a multilayer structure.
Moreover, a hardening | curing agent can be added as needed and intensity | strength and elongation can be adjusted.
The stretched layer can also be colored by adding pigments, dyes, and the like to the resin used as the stretched layer.
[0018]
Among the resins used for these stretched layers, polyurethane resins are particularly suitable. When actually using the seal for opening confirmation, the important characteristics required for the stretched layer are:
▲ 1) Ease of moderate growth
(2) Tensile strength that is difficult to break even if peeled off a little roughly
It is. The present inventors have found that a polyurethane resin has both of these two characteristics and is particularly superior to other resins as a resin used in the stretched layer.
In addition, polyurethane resins are available on the market in an organic solvent dispersion system, and it is easy to finely adjust the thickness when formed into a film, and it is easy to adjust the elongation and strength of the film by adding a curing agent.
[0019]
Adhesive layer
The adhesive layer serves to affix the seal to the product.
In the present invention, general adhesives such as acrylic and rubber can be widely used as the adhesive layer. In addition, when applying to the adherend which has adhesiveness, the adhesion layer is not necessarily required.
Furthermore, in order to protect the surface of the adhesive layer, it is preferable to laminate release paper.
In the present invention, as the release paper, one obtained by coating a silicone resin, wax, paraffins or the like on a substrate such as paper or film is used.
[0020]
Protective layer
In order to protect the seal surface and increase the mechanical strength of the entire seal, a protective layer 18 may be laminated on the stretched layer 14 (FIG. 2C). The protective layer is preferably made of a highly transparent material in order to keep the pattern visible from the outside. The thickness of the protective layer is preferably 10 to 200 μm, particularly 38 to 50 μm.
When the thickness is less than 10 μm, the mechanical strength of the seal is not sufficiently increased. When the thickness is more than 200 μm, only the protective layer is separated when being applied to the adherend.
The protective layer can be removed after application or left.
[0021]
When the protective layer is removed after application, it is preferable that the seal can be prevented from being stretched when applied to the adherend and that the seal is not hindered during unsealing. The adhesive force between the protective layer and the stretched layer is preferably 0.01 to 0.5 N / cm, particularly 0.04 to 0.3 N / cm. If it is weaker than 0.01 N / cm, the protective layer is separated at the time of application, and if it is higher than 0.5 N / cm, it is difficult to remove the protective layer after application, and the seal surface is damaged.
[0022]
When the protective layer remains even after sticking, the adherend and the adhesive layer should be separated so that the protective layer is separated from the stretched layer at the time of opening and peeling so as not to prevent elongation in the pulling direction at the time of opening and peeling (FIG. 3). It is preferable to adjust so that the adhesive strength between the protective layer and the stretched layer becomes stronger. Specifically, the adhesive force between the adherend and the adhesive layer is 1 to 10 N / cm, and the adhesive force between the protective layer and the stretched layer is 0.01 to 0.5 N / cm, particularly 0.04 to 0.3 N. / Cm is preferable. Then, the sticking of the seal can be prevented by the protective layer at the time of sticking, and the protective layer is separated from the drawn layer at the time of opening and peeling.
As the material of the protective layer, polyvinyl chloride, polyester, polycarbonate, acrylic resin, urethane resin, or the like can be used.
[0023]
(2) Second embodiment
Seal for confirmation of opening having an adhesive layer, a stretched layer, and a non-stretched layer formed with a pattern
The second embodiment of the seal for opening confirmation of the present invention has a multilayer structure in which a stretched layer 14 is laminated on the adhesive layer 12 and a non-stretched layer 16 having a pattern formed on the stretched layer 14 is laminated. It is characterized (FIG. 4 (a)). Since it has a stretched layer, it stretches in the pulling direction when it is peeled off from the adherend 30 (FIG. 1), and the pattern formed on the non-stretched layer 16 is destroyed. Therefore, by confirming whether or not the pattern is broken, anyone can easily confirm whether or not the package has been opened, leading to prevention of contamination by foreign matter.
[0024]
Stretched layer
The stretched layer used for the seal for confirmation of opening according to the second embodiment has stretchability and is characterized in that it is stretched in the pulling direction without being broken when peeled off after being attached to the adherend. The stretched layer may have either elasticity or plasticity. In the case of elasticity, the pattern formed on the non-stretched layer is preferably a hologram or a light diffraction recording body. After unsealing, the seal returns to the original length, but once stretched, the hologram or light diffraction recording body formed in the non-stretched layer is destroyed and never returned to its original state. The presence or absence of opening can be confirmed. In the case of having plasticity, the pattern formed on the non-stretched layer is not necessarily a hologram or a light diffraction recording body. The seal does not return to its original length after opening and peeling, and the pattern formed on the non-stretched layer has collapsed (Fig. 4 (b)). it can.
[0025]
The elongation is preferably 20 to 500%, and particularly preferably 50 to 200%. When it is 20% or less, it is difficult to distinguish the stretch of the seal and the destruction of the pattern formed in the laminated non-stretched layer, and when it is 500% or more, it is difficult to handle at the time of peeling.
As the stretched layer, the same stretched layer as in the first embodiment can be used. The stretched layer may be a single structure or a multilayer structure.
[0026]
Non-stretched layer
The non-stretched layer used for the seal for confirmation of opening according to the second embodiment has a pattern, does not have stretchability, and after being applied to an adherend, the pattern formed at the time of opening and peeling is destroyed. Features. The pattern formed in the non-stretched layer can be the same as the pattern formed in the stretched layer of the first embodiment of the seal for confirmation of opening of the present invention, the content and the formation method.
[0027]
Protective layer
In order to protect the seal surface and increase the mechanical strength of the entire seal, a protective layer 18 may be laminated on the non-stretched layer 16 (FIG. 4C). The protective layer is preferably made of a highly transparent material in order to keep the pattern visible from the outside.
The thickness of the protective layer is preferably 10 to 200 μm, particularly 38 to 50 μm. When the thickness is less than 10 μm, the mechanical strength of the seal is not sufficiently increased.
The protective layer can be removed after application or left.
[0028]
When the protective layer is removed after application, it is preferable that the extension of the seal can be prevented at the time of application and that the extension of the seal is not hindered at the time of opening and peeling. The adhesive force between the protective layer and the non-stretched layer is preferably 0.01 to 0.5 N / cm, particularly 0.04 to 0.3 N / cm. If it is weaker than 0.01 N / cm, the protective layer is separated at the time of application, and if it is higher than 0.5 N / cm, it is difficult to remove the protective layer after application, and the seal surface is damaged.
[0029]
When the protective layer remains even after sticking, the protective layer is separated from the non-stretched layer at the time of opening and peeling so as not to prevent elongation in the pulling direction at the time of peeling the seal (FIG. 3). It is preferable to adjust so that the adhesive strength with the layer is stronger than the adhesive strength between the protective layer and the stretched layer. Then, it is possible to prevent the seal from being stretched at the time of sticking, and at the time of opening and peeling, the seal is not hindered from being stretched. Specifically, the adhesive force between the adherend and the adhesive layer is 1 to 10 N / cm, and the adhesive force between the protective layer and the non-stretched layer is 0.01 to 0.5 N / cm, particularly 0.04 to 0.00. 3 N / cm is preferable.
As the material for the protective layer, the same material as in the first embodiment can be used.
[0030]
Moreover, the thing similar to what was demonstrated in 1st embodiment can be used for the adhesion layer in 2nd embodiment.
[0031]
The manufacturing method of the seal for opening confirmation of the present invention will be described by taking the second embodiment as an example.
A resin is applied onto the release paper 20 using an applicator, and dried to form the stretched layer 14 (FIG. 5A). A non-stretched layer 16 is laminated on the surface of the stretched layer 14, and characters and patterns are printed on the surface of the non-stretched layer 14. At that time, the protective layer 18 can be laminated on the non-stretched layer 16 side (FIG. 5B). Thereafter, the release paper 20 is peeled off, an adhesive is applied to the stretched layer 14 side, and drying is performed to create the adhesive layer 12 (FIG. 5C). In order to protect the adhesive layer surface, release paper 20 is applied and sealed (FIG. 5D).
[0032]
Since the seal for opening confirmation of the present invention uses a stretched layer, sufficient adhesion is exhibited even on a curved surface or the like that has been difficult to adhere.
Further, the shape of the seal is not particularly limited, but when used as a seal, it is stretched by an appropriate force, and the pattern of the stretched layer and the unstretched layer needs to be destroyed or the protective layer needs to be separated. Depending on the shape of the container or the like to be applied, a shape in which the effect of the present seal is easily exhibited will be selected as appropriate. For example, a shape such as a circle, an ellipse, a strip, or a polygon may be used.
[0033]
The seal for confirmation of opening in the present invention is based on the product used, considering the adhesiveness, heat resistance, weather resistance, chemical resistance, etc., by selecting appropriate materials and forming each layer, fine paper, art paper, Mirror-coated paper, Japanese paper, rough paper, E-stage, etc. General printing, UV printing, UV varnish, UV-coated paper, press-coating, various laminated papers such as PVC, PP, PET, etc., soft, hard, foamed vinyl It can be used for various materials such as vinyl, ABS, AS, HiPS, AC, PP, PET and other plastics, top bound, album, T-shirts, fabric products, etc., leather, glass, metal, woodworking, etc. is there. The materials that can use the present invention are not limited to those listed here.
[0034]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the scope of the present invention is not limited to these examples.
Example 1
(1) Polyurethane resin (SG410) on release paper^TM: Seiko Advance Co., Ltd.) was applied using an applicator so that the coating thickness was 200 μm. Drying was performed at room temperature for 12 hours to obtain a stretchable polyurethane sheet having a dry film thickness of 40 μm.
(2) A transfer hologram sheet (manufactured by Kurz) was attached to the surface of the stretchable polyurethane sheet, and was heated and pressurized at 140 ° C. with a heating roller stretching machine to transfer the hologram to the stretchable polyurethane sheet.
(3) Thereafter, the release paper is peeled off and an adhesive (1549) is applied to the polyurethane surface.^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.) was applied so as to have a coating thickness of 100 μm. Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
The obtained seal was beautiful in design with a hologram image appearing on the surface.
[0035]
Example 2
(1) Polyurethane resin (Nipporan 5120 on release paper)^TM: Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) 100 parts and coronate L as a cross-linking agent^TMA resin solution mixed with 5 parts (manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) was applied using an applicator so that the coating thickness was 200 μm. Drying was performed at room temperature for 12 hours to obtain a stretchable polyurethane sheet having a dry film thickness of 40 μm.
(2) A transfer hologram sheet (manufactured by Kurz) was attached to the surface of the stretchable polyurethane sheet, and was heated and pressurized at 140 ° C. with a heating roller stretching machine to transfer the hologram to the stretchable polyurethane sheet.
(3) Thereafter, the release paper is peeled off and an adhesive (1549) is applied to the polyurethane surface.^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.). Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
The obtained seal was beautiful in design with a hologram image appearing on the surface.
[0036]
Example 3
(1) Polyurethane resin (SG410) on release paper^TM: Seiko Advance Co., Ltd.) was applied using an applicator so that the coating thickness was 200 μm. Drying was performed at room temperature for 12 hours to obtain a stretchable polyurethane sheet having a dry film thickness of 40 μm.
(2) Yellow interference pearl pigment (Iriodin on the surface of stretchable polyurethane sheet^TM: Merck) 10 parts polyurethane resin (SG410)^TM: 5 mm square alphabet characters were printed by screen printing using ink prepared by dispersing in Seiko Advance Co., Ltd.).
(3) Thereafter, the release paper is peeled off and an adhesive (1549) is applied to the polyurethane surface.^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.) was applied so as to have a coating thickness of 100 μm. Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
[0037]
Example 4
(1) Polyurethane resin (Nipporan 5120 on release paper)^TM: Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) 100 parts and coronate L as a cross-linking agent^TMA resin solution mixed with 5 parts (manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) was applied using an applicator so that the coating thickness was 200 μm. Drying was performed at room temperature for 12 hours to obtain a stretchable polyurethane sheet having a dry film thickness of 40 μm.
(2) Yellow interference pearl pigment (Iriodin on the surface of stretchable polyurethane sheet^TM: Merck) 10 parts nitrocellulose lacquer (Nitron 6341)^TM: 5 mm square alphabet characters were printed by screen printing using ink prepared by dispersing in (Musashi Paint Co., Ltd.).
(3) Thereafter, the release paper is peeled off and an adhesive (1549) is applied to the polyurethane surface.^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.) was applied so as to have a coating thickness of 100 μm. Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
[0038]
Example 5
(1) Polyurethane resin (Nipporan 5196) on release paper^TM: Manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) using an applicator so that the coating thickness was 150 μm. Drying was performed at room temperature for 12 hours to obtain a stretchable polyurethane sheet having a dry film thickness of 30 μm.
(2) A transfer hologram sheet (manufactured by Kurz) was attached to the surface of the stretchable polyurethane sheet, and was heated and pressurized at 140 ° C. with a heating roller stretching machine to transfer the hologram to the stretchable polyurethane sheet.
(3) Thereafter, the release paper is peeled off and an adhesive (1549) is applied to the polyurethane surface.^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.) was applied so as to have a coating thickness of 100 μm. Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
The obtained seal was beautiful in design with a hologram image appearing on the surface.
[0039]
Comparative Example 1
(1) A transfer hologram sheet (manufactured by Kurz) was attached to the surface of a PET film having a thickness of 50 μm and subjected to heat and pressure treatment at 140 ° C. with a heating roller stretching machine to transfer the hologram to the PET film.
(2) After that, the adhesive (1549 on the PET surface)^TM: Manufactured by Three Bond Co., Ltd.) was applied so as to have a coating thickness of 100 μm. Drying was performed at 50 ° C. for 20 minutes, and a release paper was attached to form a seal.
[0040]
Peel test
The seals obtained in Examples 1 to 5 and Comparative Example 1 were cut into 1 cm × 5 cm squares, attached to the boundary between the stopper and the container of the stoppered glass bottle, and allowed to stand at room temperature for 12 hours. The adhesive strength with the adherend was stabilized. Peeling was performed from the edge of the seal, and the elongation in the pulling direction, the destruction of the pattern, the type of stretchability, and the possibility of reuse were investigated.
The results are shown in Table 1.
[0041]

[0042]
The seals of Examples 1 to 5 provided with the stretched layer were stretched in the pulling direction at the time of peeling, and the pattern was destroyed. The seals of Examples 1, 3, and 5 did not return to their original length after peeling (plasticity), and the seals of Examples 2 and 4 returned to their original length after peeling (elasticity). The destroyed pattern was not restored and could not be reused.
On the other hand, the seal of Comparative Example 1 not provided with a stretched layer does not stretch in the pulling direction at the time of peeling, the hologram is not destroyed, and there is no change in appearance after peeling, so it can be re-applied and reused. It was a state. Therefore, if the seals of Examples 1 to 5 are used, the presence or absence of opening can be easily confirmed with the destruction of the pattern, which is effective in preventing foreign matter from being mixed.
[0043]
Next, test evaluation of the resin used for the stretched layer was performed. The test method and evaluation criteria are as follows.
<Test method>
Samples with a thickness of 50 μm, width of 10 mm, and length of 100 mm are prepared from various polymer films, and both ends of the sample are held with fingers. The stretchability and tensile strength when stretched were evaluated by a sensory test.
<Evaluation criteria>
Easy to stretch
○ Easily stretch
△ Difficult to stretch
× hardly stretched
Tensile strength
○ Hard to break even if suddenly stretched
△ Easy to break if suddenly stretched
× Easily breaks
The evaluation results are shown in Table 2.
[0044]
[Table 2]
Film material Easiness of elongation Tensile strength
Polyurethane ○ ○
Low density polyethylene × −
Polypropylene × −
Polyvinyl chloride (soft) △ △
Polyvinylidene chloride △ △
Polyester (PET) × −
[0045]
As is clear from Table 2, it can be seen that among various resin films, the polyurethane film is particularly excellent in both the stretchability and the tensile strength. Therefore, it is particularly preferably used as a stretched layer used in the seal for confirmation of opening of the present invention.
[0046]
Next, a test evaluation was conducted in order to investigate a suitable range of parameters related to the polyurethane resin having excellent elongation and tensile strength as described above. The test method and evaluation criteria are as follows.
<Test method>
The following three parameters measured according to JIS K 7311-1995 (Test method for urethane-based thermoplastic elastomer):
100% modulus (MPa): Stress when 100% (ie, 2 times) elongation is given to the test piece,
M₁₀₀= F₁₀₀/ A
here,
M₁₀₀: Tensile stress (MPa)
F₁₀₀: Load at 100% elongation (N)
A: Original cross-sectional area of the test piece (cm²)
・ Tensile strength: Maximum load (MPa) until cutting
・ Elongation: Multiple (%) from the initial measurement to the time of cutting
Polyurethane resin with various values (Nipporan 5037)^TM~ Nipporan 5232^TM: Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) was used as a stretchable polyurethane sheet and was sealed in the same manner as in Example 1 and attached to an ordinary glass container. After 1 day, the seal was peeled from the container, and the use performance as a seal material was evaluated according to the following evaluation criteria.
<Evaluation criteria>
○ Suitable
△ Slightly suitable
× Not suitable
The evaluation results are shown in Table 3.
[0047]
[Table 3]

[0048]
From Table 3, in terms of tensile strength, it is preferable that the 100% modulus is 2 to 9 MPa, the tensile strength is 15 MPa or more, and considering the ease of elongation, the elongation is further preferably 700% or less. It is.
[0049]
【The invention's effect】
By using the seal of the present invention, it is possible to obtain an opening confirmation seal that can be easily discriminated and cannot be reused after opening.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a view in which an opening confirmation seal according to the present invention is stretched during peeling.
FIG. 2 is an explanatory diagram of an opening confirmation seal according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory view at the time of peeling of an opening confirmation seal in which a protective layer according to the present invention is laminated.
FIG. 4 is an explanatory view of an opening confirmation seal according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a method for creating an opening confirmation seal according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory view of a conventional seal for opening confirmation.
[Explanation of symbols]
10 Seal for opening confirmation
12 Adhesive layer
14 Stretched layer
16 Non-stretched layer
18 Protective layer
20 Release paper
30 adherend

Claims

A seal for opening confirmation characterized by comprising a multilayer structure including an adhesive layer and a stretched layer,
A stretched layer is laminated on the adhesive layer, and a non-stretched layer with a pattern formed on the stretched layer has a multi-layer structure, and stretches in the pulling direction when unsealed from the adherend to form a nonstretched layer. The pattern that has been destroyed
A protective layer is laminated between the stretched layer and the non-stretched layer to increase the mechanical strength and prevent the seal from stretching when stuck to the adherend.
Adjust so that the adhesive force between the adherend and the adhesive layer is stronger than the adhesive force between the protective layer and the stretch layer,
The adhesive force between the adherend and the adhesive layer is 1 to 10 N / cm, and the adhesive force between the protective layer and the stretched layer is 0.01 to 0.5 N / cm,
The stretched layer comprises a polyurethane resin;
The stretched layer has a 100% modulus of 2-9 Pa, a tensile strength of 15 MPa or more, and an elongation of 700% or less.
Opening confirmation seal.

The seal for opening confirmation according to claim 1 , wherein the protective layer has a thickness of 10 to 200 μm.

Opening confirmation seal according to any of claims 1-2 which pattern is characterized in that the hologram or diffractive recording medium.

The stretched layer has plasticity, The seal for opening confirmation according to any one of claims 1 to 3 .

5. The seal for opening confirmation according to claim 1 , wherein the stretched layer has elasticity.