JP4043369B2 - 歯の洗浄装置および洗浄時間を表示する為の方法 - Google Patents

歯の洗浄装置および洗浄時間を表示する為の方法 Download PDF

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Description

説明書
[ 0001 ]本発明は、歯の洗浄において、洗浄時間を表示する為の方法であって、目標とする歯の洗浄処理の洗浄時間が終了した後、タイマー信号が発信される上記方法に関する。本発明は、更に、歯の洗浄処理の目標となる洗浄時間の終了後に信号を発生させる為のタイミング手段を備えた電動歯クリーナ装置(特に、その歯ブラシ)に関する。
[ 0002 ]電動歯ブラシのスイッチを入れてからの開始により、ユーザの為に所定時間の後に識別可能な信号を発信するタイムスイッチを提供する為の歯ブラシが既知である。これらの信号は、ユーザに洗浄時間の終了を示すのに役立つ。これらの信号と共に、ユーザに最適洗浄時間の終了を知らせる音響信号や光学的信号が作動してもよい。公報WO96/14025から、音響信号や光学的タイマー信号を発信しないが、その代わり、歯ブラシの駆動モータのスイッチを急速に入れたり切ったりして駆動モータを断続させるものが既知である。これは、ユーザにより、手の中あるいは口の中で直接、行われてもよい。
[ 0003 ] さらに、電動歯ブラシのスイッチが、目標とする洗浄時間の終了後、自動的に切られることが提供されてもよい。タイマー信号が単に、歯の部分的な領域(例えば、噛み合う四半部)を完全に洗浄されたものとして表示するだけであれば、これは不適当である。そのため、公報WO97/19650では、ユーザの要求に応じて、断続操作の後、正規の洗浄操作に再び切り替え、噛み合う四半部が完全に洗浄し得ることが提案されている。ユーザは、他の噛み合う四半部に変えると直ぐに、ボタンによりタイミング手段を新たに開始することができ、再び、この新たな噛み合う四半部の為の目標洗浄時間が与えられる。しかし、目標洗浄時間を表示する為の方法は、全ての歯ブラシユーザの希望を満足するわけではない。
[ 0004 ] 公報DE19728964A1から、歯ブラシユーザに最適な歯の洗浄時間の開始、終了を合図する装置を備えた歯ブラシが既知である。歯ブラシには、ノブやスライドスイッチが取り付けられ、これにより、歯の洗浄開始時に音響信号が発射されて、3分後に自動的に繰り返される。さらに、歯ブラシを使って約3か月後に信号を発信してもよく、これにより、その歯ブラシを新しい歯ブラシと交換すべきであることがユーザに通知される。
[ 0005 ]米国特許第6,029,303号は、洗浄時間に関し認識可能な信号を発信する電気回路を備えた手動歯ブラシを開示する。たとえば、洗浄時間の開始は、タイミング手段を開放する運動センサにより決定可能であり、これによって、その時間の終了時、ユーザに認識可能な信号が電気回路のタイミング手段から発信される。また、この電気回路において、全体の洗浄時間が加算され、歯ブラシの推奨使用時間未満になると、その電気回路から他の信号が発信可能である。
[ 0006 ]本発明は、改善された歯の洗浄装置と、前に開示したタイプの改善された方法を提供するという目的に基づき、個々のケースにおいて、実際洗浄時間の、所定目標洗浄時間からの偏差に沿って、複数の、別個の連続した洗浄処理にわたって、実際洗浄時間に対する平均値を求めることができる。
[ 0007 ] この目的は、請求項1に従う方法により達成される。前述した目的は、更に、請求項12に従う歯の洗浄装置により達成される。本発明の好適実施形態は、従属請求項の対象になっている。
[ 0008 ]本発明によると、目標洗浄時間は、所定の洗浄時間がユーザから得られないとき、変更されて決定される。歯の洗浄処理における実際洗浄時間は、時間決定(記録)装置により決定される。評価装置によって、決定された実際の洗浄時間の、所定の一定値またはパラメータに依存して変わる標準洗浄時間からの偏差が決定される。制御装置によって、決定された偏差に依存して、後の歯の、洗浄処理の為の目標時間が新たに決定されるが、この目標時間の終了後にタイマー信号が発信される。この目標洗浄時間は、洗浄環境および/または、例えばユーザの毎日のリズムにパーソナルに適合可能である。可変タイマー信号の後には、可変タイマー信号の結果として生じる長短の洗浄処理の組合せが、良好または満足した洗浄結果の途中で実行可能であるという考慮があり、これは、短すぎる洗浄処理は、次または後の洗浄処理における延長された洗浄時間で補償されるからである。同様に変更可能な標準洗浄時間は、ユーザに特有(例えば、子供や大人)の異なる数値、更に/又は、洗浄具に特有(平坦ブラシ、歯間ブラシ、フロスオフセット等のような作業用途のタイプに依存するもの)の異なる数値に適合可能である。
[ 0009 ] 本発明の更なる実施形態において、洗浄時間用アカウントは管理されているが、複数の、以前の歯の洗浄処理と共に所定標準洗浄時間からの、実際洗浄時間の偏差が考慮され、これが、複数の洗浄処理における合計値を決定する。複数の歯洗浄処理から決定された、実際洗浄時間と標準洗浄時間との間の偏差を保存する洗浄時間用メモリが備えられてもよい。制御装置は、新たな歯の洗浄処理に対する目標洗浄時間の決定と共に洗浄時間用メモリを使用し、それから、一つ以上の前の洗浄処理を用いて決定された偏差に依存して目標洗浄時間を決定する。複数の偏差を用いて、対応して記録された目標洗浄時間の変更が起こるか、あるいは、逆偏差を用いて、同様に弱い目標洗浄時間の変更が起こる。特に、標準洗浄時間に関する目標洗浄時間は、たった一つの短縮された歯洗浄処理が実行されるときに著しく延長される。
[ 0010 ]好ましくは、多くとも所定量までの、実際の洗浄時間と標準洗浄時間との間の偏差が、考慮に入れられる。特に、実際洗浄時間と標準洗浄時間との間の偏差は、既知のキャッピング・リミットまで加算され、洗浄時間メモリに保存可能である。キャッピング・リミットを越えると、閾値が考慮に入れられるか、目標時間の変更が考慮に入れられる。
[ 0011 ]偏差の合計値を制限するだけでなく、個々の偏差の為のキャッピング・リミットを与えてもよい。実際洗浄時間が、既定の標準洗浄時間から激しくずれている場合、与えられた最大偏差値だけが、次の歯洗浄処理の目標洗浄時間を変更する為に考慮に入れられる。考慮された偏差の限界は、変動があまりに著しく、既知のフレームと最適の歯洗浄が達成されなかった場合のみ、異なる歯洗浄処理の比較が可能であるという結論に基づく。このように、既知の範囲内で目標洗浄時間の変更が起こるだけである。
[ 0012 ] 特に、上記制御装置は、常に所定範囲内で目標洗浄時間を決定するようにしてもよい。この範囲は、基本的に異ならせて構成可能である。このように、特に、目標洗浄時間の最大延長を与えてもよい。
[ 0013 ]目標洗浄時間の為の範囲のリミットが異なるように決定してもよい。本発明の有利な形式によると、標準洗浄時間は、最小目標洗浄時間として与えてもよい。制御装置は、常に標準洗浄時間と同一かそれ以上となるように目標洗浄時間を決定する。目標洗浄時間を超えた長すぎる歯の洗浄により、ユーザが洗浄時間の為の帳簿を積極的に記入するとき、次の歯の洗浄処理中は、いかにタイマーでも標準洗浄時間前に上記制御装置によって起動されない。
[ 0014 ]本発明の代替実施形態によると、目標洗浄時間は、標準洗浄時間に関し、延長可能であるばかりか、短縮可能であってもよい。洗浄時間用アカウントの為に、目標洗浄時間を越えた洗浄時間も同様に考慮に入れられ、次の目標洗浄時間を決定する為に参照される。たとえば、ユーザが標準洗浄時間を越えた著しく長時間、夜に歯を磨く場合、対応したクレジットが洗浄時間用アカウントに設定され、次の朝の目標洗浄時間は、短縮されて対応し、通常の標準洗浄時間より下回る。
[ 0015 ]以前の洗浄処理や複数の以前の洗浄処理で決定された偏差は、目標洗浄時間の決定と共に、いろいろな方法で考慮に入れられる。このように、基本的には、偏差は、目標洗浄時間の変更と共に一部だけが認められてもよい。たとえば、標準洗浄時間を越えて30秒間続く洗浄時間は、次の目標洗浄時間において15秒間の短縮だけになってもよい。本発明の有利な実施形態によると、実際洗浄時間と標準洗浄時間との間の決定偏差あるいは決定偏差の合計値が、直接、抜き出され、すなわち、標準洗浄時間に対する目標時間の1対1の決定が提案または抜き出される。これは、決定された限界以内だけで起こり、目標洗浄時間は、常に、所定のキャッピング・リミット内で変更される。
[ 0016 ] 本発明の更なる実施形態では、歯の洗浄処理だけが洗浄時間用アカウントに考慮に入れられるが、歯の洗浄処理は、決定された最小仕様に対応しており、特に、最小時間よりは長く続くものである。歯の洗浄処理における実際洗浄時間が、異なる(例えば、ユーザ又は洗浄具特有の)ファクタにより決定される最小限リミット以下の場合(例えば、30秒に相当する場合)、実際洗浄時間と標準洗浄時間との間の偏差は決定されず、これは、後の歯洗浄処理の、目標洗浄時間の決定に考慮に入れられない。
[ 0017 ]歯の洗浄装置のユーザに対し、標準洗浄時間からのユーザの偏差あるいは時間の適合性を適切に示すために、変更される(好ましくは標準洗浄時間に関して延長される)目標洗浄時間において、早くも、それぞれの歯の、洗浄処理の開始の為に、最近の歯の洗浄処理が短すぎること、今回は対応して長い目標洗浄時間が必要であることをユーザに表示する対応した警告信号が発信可能であることが好ましい。
[ 0018 ] さらに、本発明の更なる実施形態において、標準洗浄時間に到達する前の、歯の洗浄処理終了の際、ユーザに洗浄時間が短すぎることを表示する警告信号が発信されてもよい。また、それぞれの変更可能な目標洗浄時間に達する前に歯の洗浄処理が中断されるとき、更なる警告信号が与えられる点であることが好ましい。したがって、前述した警告信号は、互いに異なるので、どの変更または偏差が形成もしくは発生されたかは明らかである。
[ 0019 ] 判断された決定または実際洗浄時間の評価を達成するために、惰力運動用(コーストダウン)タイマーが備えられてもよい。実際洗浄時間の決定に伴い、歯の洗浄処理の一時的中断は無視されてもよい。たとえば、歯の洗浄装置の一時的なON/OFFの切り替え(例えば、噛み合う一つの四半部から次の噛み合う四半部、或いは、例えば、歯磨き粉が口から除去され歯ブラシのスイッチが一時的に切られるとき)に特に感知可能にしてもよい。その代わりに、時間の決定や対応した評価が毎回、新しく実行されるなら、ほとんど賢明な結果は達成されないであろう。
[ 0020 ] 次に、本発明を、好適実施形態と添付図面を参照して、詳細に説明する。
[ 0024 ] 図1において、ハウジング2、アキュムレータ3、モータ4、駆動装置5が収容された電気歯ブラシ1が示されている。電気歯ブラシ1の自由端には、アタッチメント・ブラシ6が挿入可能であるが、これは、ブリストル8が取り付けられた回転サポート型ブリストル・サポート部7を有する。ブリストル・サポート部7は、モータ4により、既知の方式でアタッチメント・ブラシ6の長軸に対し直交する回転軸の周りで、振動させて回転駆動させてもよい。
[ 0025 ] さらに、回路基板の形で、歯ブラシ1のハウジング内に、コイル9と制御装置10が収容されている。コイル9は、アタッチメント・ブラシ6の反対側にあるハウジング2の端部に配置され、アキュムレータ3を充電する為に役立つ。制御装置10は、いろいろな電気部品を含み、これらは、電気歯ブラシ1の動作を制御する。外側からアクセス可能なスイッチ11は、ハウジング2の壁に配置され、これで、電気歯ブラシのモータ4のスイッチがオン/オフ可能になる。このため、出力装置12は、ハウジング2の壁に配置され、これは、制御装置10と接続され、目標洗浄時間の終了を表示する為の信号(特に、タイマー信号)を発信する為に役立つ。たとえば、出力装置12は、いろいろと形成可能であり、例えば、光学的または音響的に形成可能である。また、他の信号出力も提供可能である。たとえば、モータ11は、WO97/19650に記載されているように、断続動作になってもよい。この関係において、タイマー信号の構造に関し、WO97/19650が特に参考になる。
[ 0026 ]制御装置10は、特に、タイミング手段またはタイマーを、目標洗浄時間の終了後にタイマー信号を生成する為に含む。そのようなタイマーは、図2に示されているが、全体的に参照符号13で表わされている。メモリ14には、最初の洗浄定数が保存されており、これが目標洗浄処理の境界条件を決定した。特に、効果的洗浄処理の為の最小洗浄時間と標準洗浄時間がメモリに保存可能である。
[ 0027 ] さらに、モータ4のスイッチングの為に、スイッチ11により起動可能な時間決定(記録)装置15が提供されている。好ましくは、それは、惰力運動手段を含むので、モータの動作の一時的中断でも連続運転する。それは、モータ4のスイッチのオンと確かなスイッチオフとの間の時間を決定する。タイマー信号を発信するためのタイマーまたはタイミング手段の中心的構成要素は評価装置16であるが、これは、実際の洗浄時間を得る為に、メモリにアクセスし、時間決定装置15に接続されている。それは、メモリ14内に保存された標準洗浄時間から、それぞれに決定された実際洗浄時間の偏差を決定する。それは、洗浄時間用アカウントMPKに、決定された偏差を入れ、以前の歯の洗浄時間処理から偏差を参照して、目標洗浄時間を決定し、その決定の後、タイマー信号が発信される。メモリ14と洗浄時間用アカウントMPKは、図示されるように、別個の記憶コンポーネントから形成可能である。あるいは、それらは、共通のメモリとして形成してもよい。タイマー信号を出力するために、評価装置16は、出力装置12に接続されている。一例として、これは、変更可能で決定されたタイマー洗浄時間の終了を表示するタイマー信号17を発信する。それに加えて、これらは、ユーザに異なる偏差や時間切り替えの変更を示す、異なる警告信号18を発信することができる。特に、第1警告信号W1は、最短洗浄時間未満で洗浄処理が中断されるときに発信される。第2警告信号W2は、タイマー信号17に達する前にユーザが装置のスイッチを切るときに発信される。警告信号W2は、第1警告信号W2から区別可能であることが好ましい。最後に、次の洗浄処理において、標準洗浄時間に関して変更された目標洗浄時間に注意するため、第3警告信号W3や助言的な信号が発信され、この信号は、先の信号から区別可能であり、ユーザにタイマー時間が変更されたことを示す。列挙された信号は、光学的あるいは音響的に発信可能である。
また、以前に記載された断続式モータが備えられてもよい。他の信号出力形式も可能である。
[ 0028 ]次に、歯ブラシ1の機能、特に、タイミング手段13を、図3との関連で、異なる洗浄処理を参考に、より詳細に説明する。
[ 0029 ] 最初、評価装置16により導かれる洗浄時間用アカウントMPKは、空の状態である。洗浄時間用アカウントのため、キャッピング・リミットの90秒が与えられており、単に90秒という合計値まで、実際洗浄時間と標準洗浄時間との間の偏差が加算可能になっている。洗浄時間用アカウントは、90秒の保存能力を持つ。メモリ14に保存される標準洗浄時間は、示された実施形態において120秒になっている。有効な洗浄処理の為に、メモリに保存される最短洗浄時間は、30秒に決定されている。
[ 0030 ]1回目(Nr.1)の洗浄処理において、ユーザは、タイミング手段13からの信号を待つことなく、洗浄処理を15秒で終了させる。最初の警告信号W1は、洗浄処理が短すぎるので、時間の比較考慮の為には評価されないことが表示される。したがって、洗浄時間用アカウントは、空のままである。
[ 0031 ] 2回目(Nr.2)の洗浄処理において、ユーザは、再び、タイマー信号を発することなく、105秒経過後に洗浄処理を終了する。警告信号W2は、推奨された標準洗浄時間に達していないと表示する。評価装置16は、実際洗浄時間と保存された標準洗浄時間との偏差を決定する。105秒と120秒との差、すなわち、15秒の不足時間は、洗浄時間用アカウントに加算される。洗浄時間用アカウントは、それとともに、15秒の不足時間の数値を得る。
[ 0032 ] 3回目(Nr.3)の洗浄処理において、タイマーは再構成される。目標洗浄時間は、標準洗浄時間から異なる数値にされる。目標洗浄時間は、120秒という標準時間と、保存された15秒という数値の合計、すなわち、135秒に設定される。現在の延長された洗浄時間を通知可能にするため、この第3警告信号W3は、歯ブラシのスイッチをオン・オフした後、直接、音を出して、延長された目標洗浄時間が得られるべきであることをユーザに表示する。しかし、ユーザは、タイマー信号なしで90秒後にユーザの洗浄は終了する。第2警告信号W2が鳴る。評価装置16は、新たに30秒の不足時間を決定する。
この偏差は、以前に決定された偏差に加算されるので、洗浄用アカウントは45秒という数値で設定される。
[ 0033 ] 4回目(Nr.4)の洗浄処理において、最初にタイマーは、洗浄時間用アカウントに保存された偏差に対応して調整される。120秒という標準洗浄時間にて、洗浄時間用アカウントに保存された45秒という偏差の合計が加算されるので、目標洗浄時間は165秒に調整される。スイッチを入れることで、延長された目標洗浄時間を与える警告信号W3が鳴る。ユーザは、今回、タイマー信号なしで135秒の音が鳴った後、洗浄処理を終了する。警告信号W2は、新たに音を鳴らす。しかし、今回は、洗浄処理が、120秒の標準洗浄時間より長く続いたので、洗浄時間用アカウントの数値が減少されている。不足洗浄時間は、120秒の標準洗浄時間に対する135秒の差だけ減じられる(緩和される)。洗浄時間用アカウントには、現時点で30秒の不足時間が保存されている。
[ 0034 ] 5回目(Nr.5)の洗浄処理において、30秒の不足時間に対応した目標洗浄時間は、150秒に設定されるが、これは、保存された不足洗浄時間と標準洗浄時間との合計値に一致している。スイッチを入れると、信号W3は新たに音を鳴らす。しかし、ユーザは、タイマー信号なしで45秒後に洗浄処理を終了するので、第2警告信号W2は新たに音を鳴らす。評価装置16は、120秒という標準洗浄時間に対し、75秒の偏差を決定する。したがって、洗浄時間用アカウントは、105秒という少ない時間に設定される。
しかし、洗浄時間用アカウントの為に90秒というキャッピング・リミットが与えられているので、90秒という不足時間の閾値が洗浄時間用アカウントに保存される。
[ 0035 ]洗浄時間用アカウントMPKに保存されている90秒という最大の不足時間に応じて、目標洗浄時間とタイマー13は、120秒という標準洗浄時間と最大不足洗浄時間である90秒との合計値、すなわち210秒に設定される。歯ブラシのスイッチを入れると、警告信号W3は新たに音を出す。ユーザは、設定されたタイマーの時間の間だけ洗浄し、210秒の後、タイマー信号17が出力装置12から発信される。目標洗浄時間は、完全に処理されるので、洗浄時間用アカウントは再設定される。保存された不足時間は、現時点で0秒になる。
[ 0036 ] 例示に従う7回目(Nr.7)であり最後の洗浄処理において、洗浄時間用アカウントには、逃した時間が保存されていないので、タイマーは標準時間の120秒に設定されている。今回は、歯ブラシのスイッチをオン、オフしても、何も警告音は鳴らない。ユーザは、120秒経過後に発信されるタイマーの時間、更なる別の30秒間、全体の洗浄時間が150秒になるまで洗浄する。示された実施形態において、目標洗浄時間を越えた実際洗浄時間は評価されない、すなわち、洗浄時間用アカウントは単に目標洗浄時間に達したときに0に設定される。これは、本ケースに提供されているので、洗浄時間用アカウントMPFの数値は、0秒のままである。
図1は、本発明による電気歯ブラシの略図を示す; 図2は、図1による電気歯ブラシの可変タイミング手段のブロック図である。 図3は、複数の洗浄処理にわたり洗浄時間用アカウントの変更を明らかにする可変タイミング手段のフローダイアグラムである。
符号の説明
1…電気歯ブラシ、2…ハウジング、3…アキュムレータ、4…モータ、5…駆動装置、6…アタッチメント・ブラシ、7…回転サポート型ブリストル・サポート部、8…ブリストル、9…コイル、10…制御装置、11…スイッチ、12…出力装置、13…タイマー、14…メモリ、15…時間決定(記録)装置、16…評価装置、17…タイマー信号、18…警告信号。

Claims (24)

  1. 電気的に歯を洗浄する装置を用いた歯磨きにおいて洗浄時間を特定する方法であって
    歯の洗浄処理における実際洗浄時間を決定する時間決定装置(15)によって、前記実際洗浄時間が決定され、
    決定された前記実際洗浄時間と所定の標準洗浄時間との偏差を決定する評価装置(16)によって、前記偏差が決定されると共に、当該偏差に依存して後の歯の洗浄処理における目標洗浄時間が決定され、
    前記後の歯の洗浄処理において目標洗浄時間の終了後にタイマー信号(17)が発信されることを特徴とする、方法
  2. 実際洗浄時間と標準洗浄時間との偏差は、各々の洗浄処理の目標洗浄時間と同様に、洗浄時間アカウントの実際の状態に依存して、複数の洗浄時間処理にわたって付加され、洗浄時間アカウント(MPK)上に保存される、請求項1記載の方法。
  3. 実際洗浄時間と標準洗浄時との間の偏差は、多くとも所定時間量まで考慮されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 前記目標洗浄時間は、常に所定範囲内で決定されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記目標洗浄時間は、常に前記標準洗浄時間以上になるように決定されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記洗浄時間は、前記標準洗浄時間未満になるように決定されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記目標洗浄時間は、標準洗浄時間と実際洗浄時間との間の既定偏差または既定偏差の合計値だけ延長または短縮されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記実際洗浄時間と前記標準時間との間の偏差は、歯の洗浄処理における前記実際洗浄時間が所定の最小洗浄時間を越えている場合に限り、決定されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. それぞれの歯磨き処理の最初に、標準洗浄時間に関して目標洗浄時間が変更されたことを示す警告信号(W3)が発信されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. それぞれの歯磨き処理の最初に、準洗浄時間に関して目標洗浄時間が延長されたことを示す警告信号(W3)が発信されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記標準洗浄時間および/または前記目標洗浄時間および/または前記最短洗浄時間に達する前に洗浄処理を終了する際に、警告信号(W1、W2)が発信されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記実際洗浄時間の決定において、前記歯の洗浄処理の一時的な中断は無視されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 歯の洗浄処理における目標洗浄時間の終了後に信号を生成する為、タイミング手段(13)を備えた電気的に歯を洗浄する装置であって、歯の洗浄処理において実際洗浄時間を決定する為の時間決定装置(15)、決定された実際洗浄時間と既定の標準洗浄時間との偏差を決定する為の評価装置(16)、決定された偏差に依存して前記目標洗浄時間を変更する為の制御装置(10)を備えることを特徴とする、電気的に歯を洗浄する装置。
  14. 前記実際洗浄時間と前記標準洗浄時間との間の、複数の歯の洗浄処理にわたって決定された偏差の合計値を保存する為の洗浄時間メモリ(14)を備え、それぞれの歯の洗浄処理において前記目標洗浄時間が、前記決定された偏差の合計値に依存して決定されるように、前記制御装置(10)を構成することを特徴とする、請求項13記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  15. 前記洗浄時間メモリ(14)に保存された前記偏差の合計値を制限する為の制限装置を備えることを特徴とする、請求項14記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  16. 前記目標洗浄時間リミットが前記洗浄時間メモリ(14)に保存され、常に、保存された前記リミット以内で前記目標洗浄時間が決定されるように前記制御装置が構成されることを特徴とする、請求項14または15記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  17. 前記目標洗浄時間が常に前記標準洗浄時間又はそれ以上となるように決定されるように前記制御装置が構成されることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  18. 前記目標洗浄時間が前記標準洗浄時間より小さくなるように決定されるように前記制御装置が構成されることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  19. 前記制御装置は、前記標準洗浄時間と既定の偏差または既定の偏差の合計値を加算する合計装置を有し、前記目標洗浄時間として前記標準洗浄時間と前記保存された偏差との合計値を決定するように前記制御装置が構成されることを特徴とする、請求項13〜18のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  20. 最短洗浄時間手段が備えられ、歯の洗浄処理が最短洗浄時間に満たないとき、前記目標洗浄時間を決定する為に前記実際洗浄時間と前記標準洗浄時間との間の偏差の考慮がなされないことを特徴とする、請求項13〜19のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  21. それぞれの歯磨き処理の最初に、標準洗浄時間に関して目標洗浄時間が変更されたことを示す警告信号(W3)を出力する警告信号装置を備えることを特徴とする、請求項13〜20のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  22. それぞれの歯磨き処理の最初に、標準洗浄時間に関して目標洗浄時間が延長されたことを示す警告信号(W3)を出力する警告信号装置を備えることを特徴とする、請求項13〜20のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  23. 前記標準洗浄時間および/または前記目標洗浄時間および/または最小洗浄時間に達する前に歯の洗浄処理が終了する際、警告信号(W1,W2)を出力する為の警告信号装置が備えられていることを特徴とする、請求項13〜22のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
  24. 前記時間決定装置(15)は、前記歯の洗浄処理の一時的中断を介して前記実際洗浄時間を決定する為の惰力運動(コーストダウン)手段を有することを特徴とする、請求項13〜23のいずれか一項に記載の電気的に歯を洗浄する装置。
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