JP4043023B2

JP4043023B2 - Ferrule for optical connector

Info

Publication number: JP4043023B2
Application number: JP2002268923A
Authority: JP
Inventors: 顕人西村; 哲郎野澤
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 2002-09-13
Filing date: 2002-09-13
Publication date: 2008-02-06
Anticipated expiration: 2022-09-13
Also published as: JP2004109243A

Description

【０００１】
【発明に属する技術分野】
この発明は、嵌合ピン位置決め方式の光コネクタに用いるフェルールに関し、特に、接続端面側のフェルール前部とその反対側のフェルール後部とに分割した光コネクタ用フェルールに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＭＴコネクタと一般に呼ばれる嵌合ピン位置決め方式の光コネクタ（JIS C 5981：Ｆ１２形多心光ファイバコネクタ)は、横１列に並ぶ光ファイバ穴列の両側に位置決め用のガイドピン穴を備えたフェルールを用いる構造である。この種のフェルールは概ね角形をなす樹脂一体成形品であるが、図１１（イ）、（ロ）に示すように、接続端面１ａ側のフェルール前部１とその反対側のフェルール後部２とに分割してそれぞれを別個に樹脂成形し、図１１（ハ）に示すように両者１、２を接着剤で一体接合したフェルール３が提案され特許出願されている（特開２００１−８３３６７号参照）。同図において、４は光ファイバ穴、５（５ａ、５ｂ）はガイドピン穴、６は鍔部である。
【０００３】
上記フェルール３のようにフェルール前部１とフェルール後部２とに分割すると、寸法形状に高い精度を必要とするフェルール前部１は、精密成形に適した樹脂材料を用いかつ高精度の金型を用いて精密成形し、あまり精度を必要としないフェルール後部２は安価な樹脂材料を用いかつ精度の低い金型を用いて低い精度で成形することが可能となるので、製品品質を損なうことなく安価なフェルールを得ることができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記分割式のフェルール３では、フェルール前部１とフェルール後部２と接着接合するために互いの接合面に接着剤を塗布し互いに押し付けた時、接合面に塗布した接着剤がガイドピン穴５ａ、５ｂ内に回り込んでしまうという問題がある。接着剤がガイドピン穴５ａ、５ｂ内に入ってしまうと、ガイドピン穴５（５ａおよび５ｂの全体を指す）の精度が実質的に低下するので、位置決め用のガイドピンを挿入して光コネクタ同士を接続する際に、光コネクタ相互の位置決めの精度が悪くなるという問題がある。また、本来、ガイドピンとガイドピン穴とのクリアランスは微少なので、ガイドピンをガイドピン穴に挿入しにくくなったり、さらには挿入できなくなったりする場合も生じ得る。
【０００５】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、分割式の光コネクタ用フェルールにおいて、フェルール前部とフェルール後部とを、接着剤などを用いて一体接合する際に、接着剤がガイドピン穴内に回り込んで、光ファイバ穴の精度が実質的に低下する恐れのない光コネクタ用フェルールを提供することを目的とする。さらに、本発明はフェルール前部とフェルール後部を別体として形成することにより高精度が必要なフェルール前部を、比較的精度を必要としないフェルール後部とは別の工程にて製造し、その結果、製造工程の管理を容易として製品の歩留まりと製造コストの低減をもたらすことを目的とする。またさらに、本発明は別物品にて形成された部品を組み付ける際の位置決めを容易にすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項１の発明は、横方向に並ぶ複数の光ファイバ穴列の両側に、光ファイバ穴と平行な位置決め用のガイドピン穴を備えるとともに、接続端面側のフェルール前部とその反対側のフェルール後部とに分割され両者が接着剤により一体接合された、概ね角形をなす樹脂製の光コネクタ用フェルールにおいて、
前記フェルール前部とフェルール後部との境界における一方側の面のガイドピン穴部分に筒状をなす突出部を形成し、他方側の面のガイドピン穴部分に前記突出部が嵌合する筒状の凹部を形成してなり、前記フェルール後部には、上面側に開口するとともにフェルール前部との接合面側にも開口する接着剤充填穴が形成されていることを特徴とする。
【０００８】
請求項２は、請求項１の光コネクタ用フェルールにおいて、フェルール後部の断面形状を全外周面においてフェルール前部の断面形状より一回り小さな形状寸法として、フェルール前部とフェルール後部との境界部に、フェルール後部側が低くなる段差が形成されるようにしたことを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の一実施形態の光コネクタ用フェルール１３の斜視図、図２は図１の光コネクタ用フェルール１３の分解斜視図、図３は後述のフェルール前部の後方側から見た斜視図、図４（イ）は図２のＡ−Ａ断面図、図４（ロ）は図２のＢ−Ｂ断面図、図５は図１のＣ−Ｃ断面図である。これらの図に示すように、この光コネクタ用フェルール１３は、全体としては、ＭＴコネクタと呼ばれる嵌合ピン位置決め方式の樹脂製光コネクタ（JIS C 5981：Ｆ１２形多心光ファイバコネクタ)に用いるフェルールに相当するもので、概ね角形をなす。
そして、例えば多心光フェルールの場合には、横１列に並ぶ光ファイバ穴１４列の両側に、位置決め用のガイドピンを挿入するガイドピン穴１５を備えた構造であり、テープ心線（光ファイバテープ心線）に取り付けられるが、この光コネクタ用フェルール（以下、場合により単にフェルールと言う）１３は、接続端面１１ａ側のフェルール前部１１とその反対側のフェルール後部１２とに分割され、両者が接着剤で一体接合された構造である。また、フェルール後部１２の後端部には従来のＭＴフェルールと相似する鍔部１６を形成している。ただし、後端部に鍔部を有することは本発明においては必須ではない。
【００１０】
上述の範囲では図１１で説明した従来の光コネクタ用フェルール３と概ね同じであるが、本発明では、前記フェルール前部１１とフェルール後部１２との境界で、これらの接合面において、いずれか一方の面に形成された突出部と、他方の面に形成された筒状の凹部との嵌合により位置決めして接合する。
そして、ガイドピン穴を前記突出部に位置させている。
さらに具体的には、一方側の面のガイドピン穴１５部分に、例えば円筒状をなす突出部２１を形成し、他方側の面のガイドピン穴１５部分に前記突出部２１が嵌合する円形状の凹部２２を形成している。ガイドピン穴１５のフェルール前部１１側の部分を１５ａ、フェルール後部１２側の部分を１５ｂで示す。
この実施形態では、図３にも示すように、境界部の、フェルール前部１１側の面１１ｂのガイドピン穴１５ａ部分に突出部２１を形成し、フェルール後部１２側の面１２ｂのガイドピン穴１５ｂ部分に凹部２２を形成している。
ただし、突出部と凹部が形成される面は逆であっても良い。
フェルール後部２の内部には、図４にも示すように保護ブーツ挿入部２３ａ、光ファイバ被覆部挿通部２３ｂ、接着剤充填穴２３ｃ等からなる中空部２３が形成されている。光ファイバを固定する接着剤を充填するための前記接着剤充填穴２３ｃは、フェルール後部１２の上面側に開口するとともに、フェルール前部１１側にも開口している。フェルール前部１１の光ファイバ穴１４の入口部１４ａは光ファイバの挿入が容易にできるようにテーパ状（円錐面状）になっている。
また、フェルール後部１２の断面形状をフェルール前部１１の断面形状より一回り小さな形状寸法として、フェルール前部１１とフェルール後部１２との境界部に、フェルール後部１２側が低くなる段差２４が形成されるようにしている。段差寸法は例えば５０μｍ程度が好適である。これにより、光コネクタ接続時に当該フェルール１３をコネクタハウジングに挿入する時、フェルール後部の前端外周縁部がコネクタハウジングの挿入口縁部に引っ掛かることを防止できる。
【００１１】
フェルール前部１１は光ファイバ穴１４および接続端面１１ａが高い精密を要求されるので、精密成形用の例えばシリカフィラー入りエポキシ樹脂（特にシリカフィラーの充填率の高いもの）等を用い、精密な金型を用いて精密成形する。フェルール後部１２も、やはりフェルール前部と同様の樹脂を使用することができるが、より材料コストを低下させるためには、テープ心線を保持する部分であり精度は低くてもよいので、例えば汎用のエポキシ樹脂やＰＰＳ（ポリフェニレンスルフィド）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）、ＬＣＰ（液晶ポリマー）等の安価な樹脂を用い、精度の低い金型を用いて、特に精度を問題とせずに成形することができる。また、フェルール前部１１とフェルール後部１２とを接着する接着剤としては、例えば市販されている熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤を用いることができる。
【００１２】
前記のフェルール前部１１とフェルール後部１２とを接着剤で一体接合してフェルール１３を構成する際、互いの接合面１１ｂ、１２ｂに接着剤を塗布し互いに押し付けるが（ただし、ファイバ穴の部分には接着剤は回りこまないようする）、本発明ではガイドピン穴１５ａ、１５ｂ部分に突出部２１又は凹部２２が存在するので、それぞれの接合面に塗布した接着剤２５がガイドピン穴１５ａ、１５ｂの中まで回り込む恐れは殆どない。すなわち、図６に境界部を拡大して示すように、それぞれの面に塗布した接着剤２５は筒状の突出部２１の外面と凹部２２の内面との間に入り込む程度で済み、ガイドピン穴１５ａ、１５ｂまで達しない。したがって、ガイドピン穴１５の精度が実質的に低下する問題は発生せず、位置決め用のガイドピンを挿入して光コネクタ同士を接続する際に、光コネクタ相互の位置決めの精度が悪くなるという問題は発生しない。また、接着剤のためにガイドピンをガイドピン穴１５に挿入しにくくなったり、さらには挿入できなくなったりする問題も生じない。
また、突出部２１と凹部２２とを嵌合させるので、接着作業の際のフェルール前部１１とフェルール後部１２との相互の位置決めが確実に行われ、特に両者１１、１２のガイドピン穴１５ａ、１５ｂの心合わせを精度よく行うことができる。
また、フェルール後部１２に設けた接着剤充填穴２３ｃはフェルール前部１１側にも開口しているので、形状的にフェルール後部１２の成形性がよい。また、フェルール前部１１側の突出部２１をフェルール後部１２側の凹部２２に嵌合させる際に、接着剤充填穴２３ｃの部分からフェルール前部１１側の接合面１１ｂを見ながら嵌合操作をすることができ、嵌合操作が容易である。
【００１３】
本発明のフェルール１３は、通常は、通常の樹脂一体成形のフェルールと同様に独立したフェルール完成品として用いるが、光コネクタ組立て作業の途中で、フェルール前部１１とフェルール後部１２とを接着剤で一体接合してフェルール完成品（フェルール１３）とすることも可能である。すなわち、例えば図７（イ）に示すように、テープ心線２６に、保護ブーツ２７およびフェルール後部１２を送り込んでおき、裸ファイバ２６ａを口出しし、次いで（ロ）に示すように、フェルール前部１１の光ファイバ穴１４に接着剤を入れその中に裸ファイバ２６ａを挿入・固定し、次いで（ハ）のように、フェルール後部１２および保護ブーツ２７をフェルール前部１１側に移動させてフェルール前部１１に接着固定し、かつ、接着剤充填穴２３ｃから充填した接着剤によりテープ心線２６をフェルール後部１２に接着固定する。その後、（ニ）のようにフェルール前部１１の前端面を研磨する。
【００１４】
上記の実施形態のフェルール１３は光ファイバ穴１４を横一列に配列した１次元光コネクタ用のフェルールとして適用したものであるが、図８〜図１０に示した光コネクタ用フェルール１３Ａのように、光ファイバ穴１４を縦方向および横方向に配列した２次元光コネクタ用のフェルールとして適用することもできる。
このフェルール１３Ａは、光ファイバ穴１４が２次元配列であること以外は、図１〜図７で説明したフェルール１３と概ね同じであり、フェルール１３と共通する部分には同じ符号を付して詳細説明を省略する。
この実施形態のフェルール１３Ａにおいても、ガイドピン穴に接着剤が回り込むことがなく、ガイドピン穴の精度が実質的に低下する問題は発生しない等の効果が同様に得られるが、２次元光コネクタ用のフェルールの場合は、高い精度を確保することが１次元光コネクタ用フェルールの場合よりさらに難しくなるので、フェルールを分割式とする利点が大きく、また、本発明のようにフェルール前部とフェルール後部との境界のガイドピン穴部分に互いに嵌合する突出部および凹部を設けた構造とする利点も大きく、２次元光コネクタ用フェルールに適用して好適である。
【００１５】
上記実施形態ではフェルール前部１１側に突出部２１、フェルール後部１２側に凹部２２を設けているが、凹部があると樹脂成形時の収縮逃げ等の点で精度確保に不利なので、高精度を要求されるフェルール前部１１側に突出部２１を設ける実施形態の構成が適切である。しかし、フェルール後部１２側に突出部、フェルール前部１１側に凹部を設けることを除外しない。
また、突出部の外周面は円筒状にするのが適切であるが、突出部の外周の輪郭については特に限定されず、角筒状であってもよい。凹部はそれに合わせた形状とする。さらにまた、ピン穴の位置が突出部の所に有れば良いのだから、ピン穴部分を囲繞するような輪郭や壁を有する突出部形状には限定されない。
【００１６】
本発明において、フェルール後部１２の後端部には通常、中間部断面より一回り大きな角形の鍔部１６を形成するが、鍔部の形状がこれと異なる形状であってもよいし、また鍔部を形成しないことも可能である。
【００１７】
【発明の効果】
本発明は、横方向に並ぶ複数の光ファイバ穴列の両側に、光ファイバ穴と平行な位置決め用のガイドピン穴を備えるとともに、接続端面側のフェルール前部とその反対側のフェルール後部とに分割され両者が接着剤により一体接合された、概ね角形をなす樹脂製の光コネクタ用フェルールにおいて、前記フェルール前部とフェルール後部との境界における一方側の面のガイドピン穴部分に筒状をなす突出部を形成し、他方側の面のガイドピン穴部分に前記突出部が嵌合する筒状の凹部を形成してなり、前記フェルール後部には、上面側に開口するとともにフェルール前部との接合面側にも開口する接着剤充填穴が形成されているので、次のような効果を奏する。
（１）フェルール前部とフェルール後部との境界におけるガイドピン穴部分が突出部と凹部との嵌合構造となっているので、フェルール前部とフェルール後部とを接着接合する場合は、接合面に塗布した接着剤がガイドピン穴の中まで回り込む恐れはなくなる。したがって、ガイドピン穴の精度が実質的に低下する問題は発生せず、また、接着剤のためにガイドピンをガイドピン穴に挿入しにくくなったり、さらには挿入できなくなったりする問題も生じない。
（２）突出部と凹部とを嵌合させて位置決めが完了する構造であるから、接合作業の際のフェルール前部とフェルール後部との相互の位置決めが容易確実に行われ、特に両者のガイドピン穴の心合わせを精度よく行うことができる。
（３）フェルール前部とフェルール後部とを別工程にて製造することができ、従って精度を要する部分と不要の部分の工程を別にすることができるので工程管理が容易になり製品歩留まりが向上する。また、材料の選択などで材料コストを低下させることができる利点がある。
（４）フェルール後部に設けた接着剤充填穴はフェルール前部側にも開口しているので、形状的にフェルール後部の成形性がよい。また、フェルール前部側の突出部をフェルール後部側の凹部に嵌合させる際に、接着剤充填穴の部分からフェルール前部側の接合面を見ながら嵌合操作をすることができ、嵌合操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の光コネクタ用フェルールの斜視図である。
【図２】図１の光コネクタ用フェルールの分解斜視図である。
【図３】図２におけるフェルール前部を反対側から見た斜視図である。
【図４】（イ）は図２におけるＡ−Ａ断面図（ファイバ穴位置での縦断面図）、（ロ）は同Ｂ−Ｂ断面図（ガイドピン穴位置での縦断面図）である。
【図５】図１のＣ−Ｃ断面図であり、図４（ロ）の２つの部分を接合した状態を示す。
【図６】図５における接合部の拡大図である。
【図７】上記の光コネクタ用フェルールを用いた光コネクタ組立ての一例を説明する図であり、（イ）〜（ニ）の順に組み立てる。
【図８】本発明を２次元光コネクタ用フェルールに適用した実施形態を示すもので、光コネクタ用フェルールの斜視図である。
【図９】図８の光コネクタ用フェルールの分解斜視図である。
【図１０】図９におけるフェルール前部を反対側から見た斜視図である。
【図１１】従来の光コネクタ用フェルールを示すもので、（イ）は分解斜視図、（ロ）は（イ）のファイバ穴位置での縦断面図、（ハ）は（ロ）の２つの部分を接合した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
１１フェルール前部
１１ａ接続端面
１１ｂ接合面
１２フェルール後部
１２ｂ接合面
１３フェルール（光コネクタ用フェルール）
１４光ファイバ穴
１５ガイドピン穴
１５ａフェルール前部側のガイドピン穴
１５ｂフェルール前部側のガイドピン穴
２１突出部
２２凹部
２４段差[0001]
[Technical field belonging to the invention]
The present invention relates to a ferrule used for an optical connector of a fitting pin positioning system, and more particularly to an optical connector ferrule divided into a ferrule front portion on a connection end face side and a ferrule rear portion on the opposite side.
[0002]
[Prior art]
An optical connector (JIS C 5981: F12 type multi-fiber optical fiber connector), which is generally called an MT connector, is a ferrule that has guide pin holes for positioning on both sides of a row of optical fiber holes arranged side by side. It is a structure using. This type of ferrule is a resin-integrated molded product having a substantially square shape. However, as shown in FIGS. 11 (a) and 11 (b), a ferrule front part 1 on the connection end face 1a side and a ferrule rear part 2 on the opposite side are provided. A ferrule 3 has been proposed and patented (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-83367). . In the figure, 4 is an optical fiber hole, 5 (5a, 5b) is a guide pin hole, and 6 is a collar.
[0003]
When the ferrule front part 1 is divided into the ferrule rear part 2 as in the ferrule 3 above, the ferrule front part 1 that requires high accuracy in dimension and shape uses a resin material suitable for precision molding and a high precision mold. The ferrule rear part 2 that uses precision molding and does not require much precision can be molded with low precision using an inexpensive resin material and a low precision mold, so it is inexpensive without damaging the product quality. Ferrules can be obtained.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described split ferrule 3, when the adhesive is applied to the joint surfaces and pressed against each other in order to adhesively join the ferrule front portion 1 and the ferrule rear portion 2, the adhesive applied to the joint surfaces is guided by the guide pin holes. There is a problem of wrapping around in 5a and 5b. If the adhesive enters the guide pin holes 5a and 5b, the accuracy of the guide pin hole 5 (referring to the entirety of 5a and 5b) is substantially lowered. Therefore, a guide pin for positioning is inserted into the optical connector. When connecting each other, there is a problem that the positioning accuracy between the optical connectors is deteriorated. In addition, since the clearance between the guide pin and the guide pin hole is very small, it may be difficult to insert the guide pin into the guide pin hole or may not be inserted.
[0005]
The present invention was made to eliminate the above-mentioned conventional drawbacks. In the ferrule for a split type optical connector, when the ferrule front part and the ferrule rear part are integrally joined using an adhesive or the like, the adhesive is used. An object of the present invention is to provide a ferrule for an optical connector that goes around into a guide pin hole and does not substantially reduce the accuracy of the optical fiber hole. Furthermore, the present invention manufactures a ferrule front part that requires high accuracy by forming the ferrule front part and the ferrule rear part as separate bodies, in a process separate from the ferrule rear part that does not require relatively high accuracy. An object of the present invention is to facilitate the management of the manufacturing process and to reduce the product yield and manufacturing cost. Still another object of the present invention is to facilitate positioning when assembling parts formed of different articles.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 that solves the above-described problem is provided with guide pin holes for positioning parallel to the optical fiber holes on both sides of the plurality of optical fiber hole arrays arranged in the lateral direction, and a ferrule front part on the connection end face side. In the ferrule for optical connectors made of resin, which is substantially square , divided into the rear part of the ferrule on the opposite side and integrally joined by an adhesive ,
It said ferrule front and a projecting portion is formed by forming a tubular into the guide pin hole portion of the surface of one side of the boundary between the ferrule rear, cylindrical shape the projecting portion on the guide pin hole portion of the surface of the other side is fitted In the rear portion of the ferrule, an adhesive filling hole is formed which opens to the upper surface side and also opens to the joint surface side with the ferrule front portion .
[0008]
In the ferrule for an optical connector according to claim 1, the cross-sectional shape of the rear portion of the ferrule is set to be slightly smaller than the cross-sectional shape of the front portion of the ferrule on the entire outer peripheral surface. , A step is formed in which the rear side of the ferrule is lowered .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a perspective view of an optical connector ferrule 13 according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view of the optical connector ferrule 13 of FIG. 1, and FIG. 4A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2, FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 2, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. As shown in these figures, the ferrule 13 for optical connectors as a whole is a ferrule used for a resin optical connector (JIS C 5981: F12 type multi-core optical fiber connector) of a fitting pin positioning system called an MT connector. It is equivalent to and is generally square.
For example, in the case of a multi-core optical ferrule, it has a structure including guide pin holes 15 for inserting positioning guide pins on both sides of 14 rows of optical fiber holes arranged in a horizontal row. The optical connector ferrule (hereinafter sometimes simply referred to as a ferrule) 13 is divided into a ferrule front part 11 on the connection end face 11a side and a ferrule rear part 12 on the opposite side, Both are integrally bonded with an adhesive . A flange 16 similar to a conventional MT ferrule is formed at the rear end of the ferrule rear portion 12. However, it is not essential in the present invention to have a collar at the rear end.
[0010]
In the above-mentioned range, it is almost the same as the conventional ferrule 3 for an optical connector described in FIG. 11, but in the present invention, either one of the joint surfaces at the boundary between the ferrule front part 11 and the ferrule rear part 12 is used. Positioning and joining are performed by fitting a protruding portion formed on one surface and a cylindrical concave portion formed on the other surface.
And the guide pin hole is located in the said protrusion part.
More specifically, the guide pin hole 15 portion of the surface of one side, for example, to form a projecting portion 21 having a cylindrical shape, the protrusion 21 into the guide pin hole 15 portion of the surface of the other side is fitted A circular recess 22 is formed. A portion of the guide pin hole 15 on the ferrule front portion 11 side is indicated by 15a, and a portion of the ferrule rear portion 12 side is indicated by 15b.
In this embodiment, as shown also in FIG. 3, the protrusion 21 is formed in the guide pin hole 15a part of the surface 11b of the ferrule front part 11 side of the boundary part, and the guide pin hole of the surface 12b of the ferrule rear part 12 side is formed. A recess 22 is formed in the 15b portion.
However, the surface on which the protrusion and the recess are formed may be reversed.
As shown in FIG. 4, a hollow portion 23 including a protective boot insertion portion 23 a, an optical fiber covering portion insertion portion 23 b, an adhesive filling hole 23 c and the like is formed inside the ferrule rear portion 2. The adhesive filling hole 23c for filling the adhesive for fixing the optical fiber opens on the upper surface side of the ferrule rear portion 12 and also opens on the ferrule front portion 11 side. The entrance portion 14a of the optical fiber hole 14 of the ferrule front portion 11 is tapered (conical surface) so that the optical fiber can be easily inserted.
Further, the cross-sectional shape of the ferrule rear portion 12 is made slightly smaller than the cross-sectional shape of the ferrule front portion 11, and a step 24 is formed at the boundary portion between the ferrule front portion 11 and the ferrule rear portion 12 so that the ferrule rear portion 12 side becomes lower. I am doing so. The step size is preferably about 50 μm, for example. Accordingly, when the ferrule 13 is inserted into the connector housing when the optical connector is connected, it is possible to prevent the outer peripheral edge of the front end of the rear portion of the ferrule from being caught on the edge of the insertion port of the connector housing.
[0011]
Since the ferrule front part 11 requires high precision in the optical fiber hole 14 and the connecting end face 11a, precision gold is used by using, for example, an epoxy resin containing silica filler (particularly one having a high filling rate of silica filler). Precision molding using a mold. The ferrule rear portion 12 can also use the same resin as the ferrule front portion. However, in order to further reduce the material cost, it is a portion that holds the tape core wire and the accuracy may be low. Can be molded without using a low-precision mold using an inexpensive resin such as epoxy resin, PPS (polyphenylene sulfide), PBT (polybutylene terephthalate), or LCP (liquid crystal polymer). it can. Moreover, as an adhesive agent which adheres the ferrule front part 11 and the ferrule rear part 12, for example, a commercially available thermosetting epoxy resin adhesive can be used.
[0012]
When the ferrule front part 11 and the ferrule rear part 12 are integrally joined with an adhesive to form the ferrule 13, an adhesive is applied to the joint surfaces 11b and 12b and pressed against each other (however, it is applied to the fiber hole part) In the present invention, since the protruding portion 21 or the recessed portion 22 exists in the guide pin holes 15a and 15b, the adhesive 25 applied to the respective joint surfaces is guided by the guide pin holes 15a and 15b. There is almost no fear of going around. That is, as shown in an enlarged view of the boundary portion in FIG. 6, the adhesive 25 applied to each surface only needs to enter between the outer surface of the cylindrical projection 21 and the inner surface of the recess 22. It does not reach 15a and 15b. Therefore, the problem that the accuracy of the guide pin hole 15 is not substantially reduced does not occur, and when the optical connector is connected by inserting the guide pins for positioning, the accuracy of positioning between the optical connectors is deteriorated. Does not occur. Further, there is no problem that it becomes difficult to insert the guide pin into the guide pin hole 15 due to the adhesive, and further, the guide pin cannot be inserted.
Further, since the protruding portion 21 and the recessed portion 22 are fitted, the mutual positioning of the ferrule front portion 11 and the ferrule rear portion 12 during the bonding operation is reliably performed, and in particular, the guide pin holes 15a of both 11 and 12 are provided. The alignment of 15b can be performed with high accuracy.
Moreover, since the adhesive filling hole 23c provided in the ferrule rear part 12 is also opened on the ferrule front part 11 side, the formability of the ferrule rear part 12 is good in shape. Further, when fitting the protrusion 21 on the ferrule front part 11 side into the recess 22 on the ferrule rear part 12 side, the fitting operation is performed while looking at the joint surface 11b on the ferrule front part 11 side from the adhesive filling hole 23c. The fitting operation is easy.
[0013]
The ferrule 13 of the present invention is normally used as an independent ferrule finished product in the same manner as an ordinary resin-integrated ferrule, but the ferrule front part 11 and the ferrule rear part 12 are bonded with an adhesive during the optical connector assembling work. It is also possible to make a ferrule finished product (ferrule 13) by integrally joining. That is, for example, as shown in FIG. 7 (a), the protective boot 27 and the ferrule rear portion 12 are fed into the tape core wire 26, and the bare fiber 26a is led out, and then, as shown in FIG. 11, an adhesive is put in the optical fiber hole 14, and the bare fiber 26 a is inserted and fixed therein. Then, as shown in (c), the ferrule rear portion 12 and the protective boot 27 are moved to the ferrule front portion 11 side to move the ferrule front The tape core wire 26 is bonded and fixed to the rear portion 12 of the ferrule with an adhesive that is bonded and fixed to the portion 11 and filled from the adhesive filling hole 23c. Thereafter, the front end face of the ferrule front portion 11 is polished as shown in FIG.
[0014]
Although the ferrule 13 of the above embodiment is applied as a ferrule for a one-dimensional optical connector in which the optical fiber holes 14 are arranged in a horizontal row, like the ferrule 13A for an optical connector shown in FIGS. It can also be applied as a ferrule for a two-dimensional optical connector in which the optical fiber holes 14 are arranged in the vertical direction and the horizontal direction.
The ferrule 13A is substantially the same as the ferrule 13 described with reference to FIGS. 1 to 7 except that the optical fiber holes 14 are in a two-dimensional array. Description is omitted.
Even in the ferrule 13A of this embodiment, the adhesive does not go around the guide pin hole, and the effect that the accuracy of the guide pin hole is not substantially reduced does not occur. In the case of a ferrule for use, it is more difficult to ensure high accuracy than in the case of a ferrule for a one-dimensional optical connector. Therefore, there is a great advantage that the ferrule is divided, and the ferrule front portion and the ferrule as in the present invention are also provided. The advantage of a structure in which a protruding portion and a recessed portion that are fitted to each other in the guide pin hole portion at the boundary with the rear portion is great, and is suitable for application to a ferrule for a two-dimensional optical connector.
[0015]
In the above embodiment, the protruding portion 21 is provided on the ferrule front portion 11 side and the concave portion 22 is provided on the ferrule rear portion 12 side. However, if there is a concave portion, it is disadvantageous for ensuring accuracy in terms of shrinkage and escape during resin molding. The configuration of the embodiment in which the protrusion 21 is provided on the required ferrule front 11 side is appropriate. However, it is not excluded to provide a protrusion on the ferrule rear portion 12 side and a recess on the ferrule front portion 11 side.
Moreover, although it is appropriate that the outer peripheral surface of a protrusion part is cylindrical, it is not specifically limited about the outline of the outer periphery of a protrusion part, A rectangular tube shape may be sufficient. The recess is shaped according to it. Furthermore, since the pin hole only needs to be located at the protruding portion, the shape is not limited to the protruding portion shape having a contour or a wall surrounding the pin hole portion.
[0016]
In the present invention, a square flange portion 16 that is slightly larger than the cross section of the intermediate portion is usually formed at the rear end portion of the ferrule rear portion 12, but the shape of the flange portion may be different from this shape. it Ru possible der that does not form a part.
[0017]
【The invention's effect】
The present invention includes guide pin holes for positioning parallel to the optical fiber holes on both sides of the plurality of optical fiber hole rows arranged in the lateral direction, and a ferrule front part on the connection end face side and a ferrule rear part on the opposite side. In an optical connector ferrule made of a substantially square resin that is divided and joined together by an adhesive, the guide pin hole portion on one surface at the boundary between the ferrule front portion and the ferrule rear portion has a cylindrical shape. A projecting portion is formed, and a cylindrical recess into which the projecting portion is fitted is formed in the guide pin hole portion of the other side surface. The ferrule rear portion is open to the upper surface side and is connected to the ferrule front portion. Since the adhesive filling hole which is opened also on the joining surface side is formed, the following effects can be obtained.
(1) Since the guide pin hole portion at the boundary between the ferrule front part and the ferrule rear part has a fitting structure of the projecting part and the concave part, when bonding the ferrule front part and the ferrule rear part to each other, There is no risk of the applied adhesive going around into the guide pin hole. Therefore, there is no problem that the accuracy of the guide pin hole is substantially lowered, and there is no problem that it becomes difficult to insert the guide pin into the guide pin hole due to the adhesive, or further, the guide pin hole cannot be inserted. .
(2) Since positioning by fitting a projecting portion and the recess has a structure complete, the mutual positioning of the ferrule front and ferrule rear during the joining operation is easily be reliably performed, in particular both guide The pin holes can be accurately aligned.
(3) The front part of the ferrule and the rear part of the ferrule can be manufactured in separate processes, and therefore the process of the part that requires accuracy and the part of unnecessary part can be separated, so that the process management becomes easy and the product yield improves. . In addition, there is an advantage that the material cost can be reduced by selecting the material.
(4) Since the adhesive filling hole provided in the rear part of the ferrule is also opened on the front side of the ferrule, the formability of the rear part of the ferrule is good in shape. Also, when fitting the protrusion on the front side of the ferrule into the recess on the rear side of the ferrule, the fitting operation can be performed while looking at the joint surface on the front side of the ferrule from the adhesive filling hole. Easy to operate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an optical connector ferrule according to an embodiment of the present invention.
2 is an exploded perspective view of the ferrule for optical connectors of FIG. 1. FIG.
3 is a perspective view of the front portion of the ferrule in FIG. 2 as viewed from the opposite side.
4A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2 (longitudinal cross-sectional view at the position of the fiber hole), and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line BB (vertical cross-sectional view at the position of the guide pin hole). .
5 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 1 and shows a state where two parts of FIG.
6 is an enlarged view of a joint portion in FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is a diagram for explaining an example of an optical connector assembly using the optical connector ferrule, and is assembled in the order of (a) to (d).
FIG. 8 is a perspective view of an optical connector ferrule showing an embodiment in which the present invention is applied to a two-dimensional optical connector ferrule.
9 is an exploded perspective view of the optical connector ferrule of FIG. 8. FIG.
10 is a perspective view of the front part of the ferrule in FIG. 9 as viewed from the opposite side.
11A and 11B show a conventional ferrule for an optical connector, where FIG. 11A is an exploded perspective view, FIG. 11B is a longitudinal sectional view at the fiber hole position of FIG. 11A, and FIG. It is a longitudinal cross-sectional view of the state which joined the part.
[Explanation of symbols]
11 Ferrule front part 11a Connection end face 11b Joining face 12 Ferrule rear part 12b Joining face 13 Ferrule (ferrule for optical connector)
14 Optical fiber hole 15 Guide pin hole 15a Ferrule front side guide pin hole 15b Ferrule front side guide pin hole 21 Projection 22 Recess 24 Step

Claims

On both sides of a plurality of rows of optical fiber holes arranged in the lateral direction, there are guide pin holes for positioning parallel to the optical fiber holes, and divided into a ferrule front part on the connection end face side and a ferrule rear part on the opposite side. In a ferrule for optical connectors made of resin, which is integrally formed by an adhesive and has a substantially square shape ,
It said ferrule front and a projecting portion is formed by forming a tubular into the guide pin hole portion of the surface of one side of the boundary between the ferrule rear, cylindrical shape the projecting portion on the guide pin hole portion of the surface of the other side is fitted The ferrule for an optical connector is characterized in that an adhesive filling hole is formed in the rear part of the ferrule, which opens to the upper surface side and also opens to the joint surface side with the front part of the ferrule. .

The cross-sectional shape of the rear part of the ferrule is made slightly smaller than the cross-sectional shape of the front part of the ferrule on the entire outer peripheral surface, and a step is formed at the boundary between the front part of the ferrule and the rear part of the ferrule. The ferrule for optical connectors according to claim 1 .