JP4042381B2 - データバックアップ装置、データバックアップシステム、データバックアップ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、特定の機能を有する電子機器を対象として、データのバックアップを実行するデータバックアップ装置、及び上記電子機器と上記データバックアップ装置により構成されるデータバックアップシステム、及びデータバックアップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、デジタル衛星放送テレビジョン(デジタル衛星放送テレビ)が普及し始めているが、このデジタル衛星放送テレビは、電話通信回線を利用して、テレビ局側と受信機側との双方向通信的機能も与えられている。そして、この双方向通信性を利用したコンテンツとして、例えば、いわゆるオンラインショッピングを行うことができるようにされている。
【0003】
このオンラインショッピングにおいては、その決算方式としてクレジットカードを利用するシステムが一般的である。このため、デジタル衛星放送テレビにおいて、オンラインショッピングを利用するにあたっては、注文毎にクレジットカード番号を入力するという面倒な作業が省かれるように、最初にクレジット番号を登録しておきさえすれば、このクレジット番号に対応付けられたIDに基づく認証を行って、以降のショッピングに関する操作が行えるようになっている。そして、このようなIDの情報は、ユーザの使用するデジタル衛星放送受信機にあらかじめ記憶させておくことが一般的に行われている。
【0004】
また、このデジタル衛星放送では、例えばユーザ(視聴者)参加型のクイズ番組、カジノ番組などが存在する。このようなコンテンツでは、上述した電話回線を利用した通信によって、ユーザが番組に参加して行った操作に応じて、ポイントを与えるようなことが行われている。このようなポイントは、例えばデジタル衛星放送受信機側においてメモリに記憶して管理するようにされている。
【0005】
このように、デジタル衛星放送受信機においては、そのメモリ内に、上記したようなクレジットカード番号の認証を得るためのIDや、クイズ番組のポイント等、機器を使用することに応じて更新されることによりユーザに特有となるユーザデータが記憶されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、もし仮にこのデジタル衛星放送受信機が故障するなどし、なおかつその修理が不能となった場合には、新たな別の受信機と交換することが考えられるが、従来においては、上述したようなユーザデータをバックアップしておく手段が存在していなかった。この場合、上記したようなコンテンツを以前と変わりなく利用するためには、過去のユーザデータの内容を受信機のメモリに再び入力し直さなくてはならなかった。
さらに、このようなユーザデータは、例えばクレジットカード等に関連した重要な個人情報を含むため、その扱いにはテレビ局側等に対する手続き等を要するので、作業的に手間がかかり、この点で不都合を生じる。また、上述したようにして番組で獲得したポイントはすべて無効となってしまい、この点でも不都合が生じる。
このため、もとのデジタル衛星放送受信機のメモリに記憶されているユーザデータをバックアップすることが可能な何らかの手段が必要となる。
【0007】
また、このようにユーザデータをバックアップすることが可能となったとしても、バックアップしたデータのコピーについて何ら制限を設けないとなると、際限なく他の機器にユーザデータをコピーすることが可能となってしまい、この場合、個人情報が悪用されるおそれがあり、犯罪行為が誘発されるとともに、ユーザは重大な不利益を被ることとなり非常に好ましくない事態となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本発明では、以上のような問題点に鑑み、上記したような電子機器におけるユーザデータのバックアップを行うことができるデータバックアップ装置として、以下のように構成することとした。
すなわち、本発明のデータバックアップ装置は、特定の機能を有する電子機器として、ユーザがサービスを享受するための上記電子機器の使用に応じてユーザごとに特有となるデータ内容を有するユーザデータが記憶される電子機器側記憶手段を備えた電子機器に対し、着脱可能に接続されるデータバックアップ装置であって、上記電子機器とのデータ通信が可能となるようにして上記電子機器に着脱可能に接続される接続手段を備える。
また、バックアップ装置側記憶手段と、制御手段とを備える。
そして、上記制御手段が、
上記接続手段により上記電子機器と接続されることに応じて、上記バックアップ装置側記憶手段に記憶されるデータの読み出しのみを許可するリードモードと、上記バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込みのみを許可するライトモードとについて、現在のモードが何れのモードであるかを判別するモード判別処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記ライトモードであると判別された場合に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータを上記接続手段を介して読み込んで上記バックアップ装置側記憶手段に書き込むと共に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータが消去されるように制御するバックアップ制御処理と、
上記バックアップ制御処理が実行されたことに応じて現在のモードを上記リードモードに変更設定するモード変更設定処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記リードモードであると判別された場合に、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータを上記接続手段を介して電子機器側記憶手段に書き込む書込制御処理とを実行するものである。
【0009】
上記本発明によれば、例えば電子機器が故障するなどして別の機器にユーザデータを記憶させることが必要となった場合に、電子機器側に記憶されるユーザデータをバックアップ装置側記憶手段にバックアップすることができる。
そして、このようにユーザデータをバックアップした際には、電子機器側記憶手段に記憶されるユーザデータを消去させるものとしている。これにより、電子機器に記憶されたユーザデータの不正な複製を防止することができる。
さらに、このようにユーザデータの消去を実行した後には、バックアップ装置側記憶手段からのデータ読み出しのみが許可されるリードモードが設定される。すなわち、これにより、ユーザデータのバックアップが完了した以降は、バックアップ装置側記憶手段へのそれ以上のデータ書き込みが許可されないものとなり、結果として、バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込み回数を1回のみに制限する(つまり以降のデータ書き込みを禁止する)ことができる。
さらに、このようなリードモードが設定された以降は、接続された電子機器に対し、バックアップ装置側記憶手段にバックアップされたユーザデータを書き込むようにされる。これにより、バックアップしたユーザデータを上記別の機器に対してコピーすることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、ここでは本実施の形態のデータバックアップ装置70がバックアップすることとなるユーザデータが記憶されるべき電子機器として、デジタル衛星放送受信機1を例に挙げ、以下これについて説明する。
【0011】
図1はデジタル衛星放送受信機1内部の要部の構成を示すブロック図である。
周知のように、デジタル衛星放送では、通信衛星又は放送衛星からデジタル放送信号が出力されている。パラボラアンテナ12では、この衛星からの放送信号を受信し、内蔵のLNB(Low Noize Block Down Converter)によって所定の高周波信号に変換して、デジタル衛星放送受信機1に対して供給する。
【0012】
デジタル衛星放送受信機1においては、パラボラアンテナ12にて受信され、所定の周波数に変換された受信信号を、フロントエンド部2により入力する。
フロントエンド部2では、システムコントローラ10からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、TS(Transport Stream)を得るようにされる。
【0013】
このデジタル衛星放送の規格によるTSは、周知のように、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラム(番組)のビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。上記したビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データは、ES(Elementary Stream)として多重化される。また、放送側が挿入する付加情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)などのテーブルを格納するPSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)などが挙げられる。
そして、上記情報の多重化は、TSを188バイトのトランスポートストリーム・パケット(TSパケット)により形成するようにして、このTSパケットに対して、上記したES及び各種付加情報を格納することにより行われる。
フロントエンド部2にて得られたTSは、デスクランブラ3に対して供給される。
【0014】
また、フロントエンド部2では、TSからPSI(Program Specific Information:番組特定情報)のパケットを取得し、その選局情報を更新すると共に、TSにおける各チャンネルのコンポーネントPID(Program ID)を得て、例えばシステムコントローラ10に伝送する。システムコントローラ10では、取得したPIDを受信信号処理に利用することになる。
【0015】
デスクランブラ3では、予め用意されたデスクランブルキーデータをシステムコントローラ10から受け取ると共に、システムコントローラ10によりPIDが設定される。そして、このデスクランブルキーデータとPIDとに基づいてデスクランブル処理を実行する。
また、確認のために述べておくと、デスクランブラ3から出力されるTSとしては、複数のプログラムのESが多重化されている可能性があり、また、PSIをはじめとする付加情報も除去されることなく多重化されているものである。
【0016】
デマルチプレクサ4は、システムコントローラ10により設定されたフィルタ条件に従って、デスクランブラ3から供給されたTSから必要なTSパケットを分離する。これにより、例えばデマルチプレクサ4においては、目的とする1つのプログラムについてのTSパケットとして、MPEG2方式により圧縮されたビデオデータのTSパケットと、MPEG2方式により圧縮されたオーディオデータのTSパケットを得ることになる。そして、このようにして得られた圧縮ビデオデータと圧縮オーディオデータをMPEGデコーダ5に対して出力する。
【0017】
なお、デマルチプレクサ4により分離された圧縮ビデオ/オーディオデータの個別パケットは、PES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式でそれぞれ、MPEGデコーダ5に入力されるようになっている。
また、上記したフィルタ条件の設定は、例えばデマルチプレクサ4において、TSに含まれるPAT、PMTなどを抽出して、システムコントローラ10に転送するようにされる。そして、システムコントローラ10が、転送されてきたPAT、PMTなどに記述されている情報内容に基づいて、デマルチプレクサ4に対してフィルタ条件を設定するようにされる。
【0018】
MPEGデコーダ5においては、圧縮ビデオデータをMPEG2フォーマットに従ってデコード(伸長)処理を行うビデオデコーダと、圧縮オーディオデータについて、MPEG2フォーマットに従って、上記ビデオデータ出力に同期させるようにしてデコード処理を行うオーディオデコーダとを備えている。そして、入力された圧縮ビデオデータについては、ビデオデコーダによってデコード処理を施し、また、入力された圧縮オーディオデータについては、オーディオデコーダによってデコード処理を施す。
そして、この場合には、例えばデコードされたビデオデータについて、例えばNTSC方式などの所定のテレビジョン方式に対応して適正に画像表示が行われるように所要の信号処理を施して、アナログビデオ信号として出力するようにされる。
また、デコードされたオーディオデータについては、例えばD/A変換を行ってアナログ音声信号として出力するようにされる。
【0019】
ROM11は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリとされる。このROM11には、システムコントローラ10が機器の全体制御を行うのに必要な各種プログラムが格納されており、システムコントローラ10はこのプログラムを適宜読み出し、これに従って各種処理を実行することとなる。
また、このROM11には、本実施の形態としての「ユーザデータ」が記憶されることとなる。
【0020】
なお、本明細書において「ユーザデータ」とは、特定の機能を有する電子機器により提供可能なサービスをうけるために、ユーザが何らかの操作を行ったことで、データ内容の書き換え、追加、削除などが行われる結果、ユーザに特有となる情報を含むデータの構造とされる。
本実施の形態の場合であれば、上記した特有の機器とは、デジタル衛星放送受信機1であり、この機能に応じて享受できるサービスとは、放送番組によって放送側が提供するものとなる。
そして、ユーザデータを形成する情報要素の具体例としては、例えばテレビ局側にユーザのクレジットカードの使用を認証させるためのIDが挙げられる。このIDの情報は、ユーザが通信販売番組を視聴して或る商品を購入するというサービスを享受する際において、例えばクレジットカード番号等の購入に必要な情報を放送局側に登録するために、ユーザがデジタル衛星放送受信機1を操作(即ち使用である)したときに発生する情報である。
また、クイズ番組等に参加して獲得したポイントの情報等、視聴者参加型の番組に参加したことによって発生する情報も、ユーザデータを形成する。すなわち、このような視聴者参加型の番組に参加するためには、ユーザは、例えばクイズの解答の情報などを電話回線を介して送信するために、デジタル衛星放送受信機1に対する操作(使用)を行うものだからである。
【0021】
また、これに対し、例えば、各種のAV機器に対応するビデオデータやオーディオデータ、及びパーソナルコンピュータに記憶されているアプリケーションのファイルなどのデータは、上記したようなサービス享受のための機器の使用に伴って、ユーザごとに特有となるパラメータを有するような特質のものではない。
【0022】
モデム15は、例えば局側に対して番組の視聴履歴情報を送信するなど、デジタル衛星放送受信機1外部へのデータの送信を行うために設けられる。このモデム15には図示するようにモジュラージャック16が接続され、これによりモジュラージャック16に電話回線が接続されることで、システムコントローラ10は、局側の課金システムに対して上記した視聴履歴情報を、例えば定期的に送信するようにされる。また、ユーザが視聴者参加型番組に参加した際の操作信号の送信も、このモデム15を介して電話回線を利用して行われることとなる。
【0023】
メモリカードスロット20は、所定形状とされるメモリカードを挿入可能な形状とされ、これを接続するための部位である。このメモリカードスロット20が設けられることにより、システムコントローラ10は、メモリカードインターフェース9を介して装着されたメモリカードに対して書込又は読み出しアクセスすることができるようにされている。なお、このメモリカードインターフェース9とメモリカードとの間のインターフェース動作については後述する。
【0024】
ところで、このようにデジタル衛星放送受信機1には、メモリカードインターフェース9、及びメモリカードスロット20が備えられているのであるが、これは、デジタル衛星放送受信機1が実行すべきとしてROM11に格納されているプログラムやデータのヴァージョンアップを行うために設けられている。つまり、ヴァージョンアップを行う際には、ヴァージョンアップ用プログラムを記憶しているメモリカードをメモリカードスロット20に対して装着し、例えばデジタル衛星放送受信機1に対する所定操作を行うようにされる。これにより、デジタル衛星放送受信機1では、メモリカードに記憶されているヴァージョンアップ用プログラムを読み込んでヴァージョンアップを実行する。
なお、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機1のヴァージョンアップは、エンドユーザではなく、メンテナンスのための作業者が行うものとされている。このため、メモリカードスロット20は、本体には表出しておらず、機器内部に設けられており、これによってエンドユーザが使用できないようにしている。
【0025】
ところで、デジタル衛星放送受信機が故障した場合において、修理不能であるとして機器を交換する必要が生じたり、また、修理によってROM11がクリアされてしまったような場合には、ROM11に保持されていたユーザデータの内容が消失してしまうこととなる。この場合、従来においては、特にバックアップのためのシステム構成を採っていなかったことから、ユーザデータは消失したままであり、復帰させることができなかった。このため、エンドユーザとしては、ユーザデータを設定し直したり、以前のデータを引き続き利用できないという不都合を抱えていた。例えば、クレジットカード番号のIDについては、再度、通販番組を利用して登録しなければならず面倒であった。また、クイズ番組などで獲得したポイントなどは、全く無効となってしまい。最初からポイントの獲得を行っていかなければならないという不合理が生じていたものである。
【0026】
そこで、本実施の形態では、例えばデジタル衛星放送受信機1が故障するなどしてその使用が不能となった場合において、デジタル衛星放送受信機1のROM11内に格納されているユーザデータをバックアップするためのシステム構成を採ることとした。
そして、本実施の形態においては、バックアップのための記憶媒体としては、メモリカードスロット20及びメモリカードインターフェース19に対応した、メモリカード形態のものとすることとした。そして、このメモリカード形態を基として、以下に説明するようなデータバックアップ装置70を構成することとしたものである。
【0027】
図2にデータバックアップ装置70の外形形状を示す。
データバックアップ装置70は、例えば図2に示すような板状の筐体内部に、例えば所定容量のメモリ素子を備える。本例としては、このメモリ素子としてフラッシュメモリ(Flash Memory)が用いられるものである。
図2に平面図、正面図、側面図、底面図として示す筐体は、例えばプラスチックモールドにより形成され、その形状は図1で説明したメモリカードスロット20に装着可能なものとされる。サイズの具体例としては、図に示す幅W11、W12、W13のそれぞれが、W11=50mm、W12=21.5mm、W13=2.8mmとなる。
なお、これらの寸法はあくまでも一例であり、勿論これに限定されるものではない。
【0028】
このデータバックアップ装置70は、筐体正面下部から底面側にかけて例えば10個の電極を持つ端子部72が形成されており、この端子部72から、内部のメモリ素子に対する読出又は書込動作が行われる。
筐体の平面方向の左上部は切欠部73とされる。この切欠部73は、このデータバックアップ装置70を、例えばメモリカードスロット20の着脱機構へ装填する際などに挿入方向を誤ることを防止するためのものとなる。
また筐体上面から底面側にかけて、ラベル貼付面74が形成され、ユーザが記憶内容を書いたラベルを貼付できるようにされている。
さらに底面側には、記録内容の誤消去を防止する目的のスライドスイッチ75が形成されている。
【0029】
このようなデータバックアップ装置70においては、フラッシュメモリ容量としては、4MB(メガバイト),8MB,16MB,32MB,64MB,128MBの何れかであるものとして規定されている。
またデータ記録/再生のためのファイルシステムとして、いわゆるFAT(File Allocation Table)システムが用いられている。
【0030】
書込速度は1500KByte/sec〜330KByte/sec、読出速度は2.45MByte/secとされ、書込単位は512バイト、消去ブロックサイズは8KB又は16KBとされる。
また電源電圧Vccは2.7〜3.6V、シリアルクロックSCLKは最高20MHzとされる。
【0031】
図3に端子部72の電極構造を示す。図2に示したように端子部72は10個の平面電極が1列に並んだ構造とされるが、図3に示すように各電極(端子T1〜T10)は次の通りとなる。
【0032】
端子T1及びT10は検出電圧Vss端子とされる。
端子T2は、シリアルプロトコルバスステート信号BSの入力端子とされる。
端子T3及びT9は電源電圧Vcc端子とされる。
T4はデータ端子、つまりシリアルプロトコルデータ信号の入出力端子とされる。
端子T5及びT7はリザーブ(予備)とされる。
端子T6は検出端子とされ、ドライブ装置側(PDA1のメモリカードインターフェース)がメモリカードの装着検出に用いる。
端子T8は、シリアルクロックSCLKの入力端子とされる。
【0033】
また図3にはデータバックアップ装置70の内部構成も示している。
データバックアップ装置70の内部は、コントロールIC80とフラッシュメモリ81が設けられている。コントロールIC80はフラッシュメモリ81に対する書込/読出動作を実行する部位となる。
【0034】
このコントロールIC80は、図示するようにCPU90、RAM91、ROM92によって構成される。CPU90はROM92に格納される各種プログラムに従って各部を制御する部位であり、RAM91はCPU90の作業領域として使用される。
また、ROM92にはバックアップ実行プログラムが格納されており、CPU90がこのバックアップ実行プログラムに従って動作することにより、図4に示すようなバックアップ動作が得られるようになるのであるが、これについては後述する。
【0035】
また、コントロールIC80では、CPU90に対して図示するように端子T2からのシリアルプロトコルバスステート信号BS、端子T8からのシリアルクロックSCLKが供給される。フラッシュメモリ81への書込動作時には、CPU90は、これらのシリアルプロトコルバスステート信号BS、シリアルクロックSCLKに従って、端子T4から供給されるデータのフラッシュメモリ81への書込を行う。また読出時には、シリアルプロトコルバスステート信号BS、シリアルクロックSCLKに従って、フラッシュメモリ81からデータを読み出し、端子T4からデジタル衛星放送受信機1側に出力する。
【0036】
また検出電圧Vssは、検出端子T6に供給されており、デジタル衛星放送受信機1側では、図示するように抵抗Rによって検出端子T6の端子電圧を検出することで、このデータバックアップ装置70が装着部(メモリカードスロット20)に接続されているか否かを検出できるようにされる。
【0037】
以上がデータバックアップ装置70の構成についての説明であるが、このデータバックアップ装置70によっては、上述もしたようにROM92に格納されているバックアップ実行プログラムによって、デジタル衛星放送受信機1のROM11内に記憶されているユーザデータのバックアップ、及びバックアップしたデータの他の機器に対するコピー制御が実行されることとなる。
以下、このバックアップ実行プログラムによるデータバックアップ装置70のCPU90の処理動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0038】
まず、図4のステップS101において、データバックアップ装置70がデジタル衛星放送受信機1のメモリカードスロット20に接続されると、デジタル衛星放送受信機1側から電源が供給され、データバックアップ装置70のCPU90は、続くステップS102で、自らのモードが「write」モードであるか「read」モードであるかの判別を行う。
【0039】
この「write」モードとは、フラッシュメモリ81への書き込みモードを意味するものである。つまり、この場合はデジタル衛星放送受信機1のROM11からユーザデータを読み出し、これをフラッシュメモリ81へ書き込むモードのことである。また、この「write」モードはデータバックアップ装置70に対して初期的に設定されるモードでもある。
また、「read」モードはフラッシュメモリ81からのデータの読出モード、つまりユーザデータをフラッシュメモリ81から読み出し、これをデジタル衛星放送受信機1にコピーする際のモードである。
【0040】
このステップS102において、CPU90はこれらのモードに対応づけられたフラグを認識し、「write」モードであると判別した場合はステップS103へ進み、デジタル衛星放送受信機1のROM11内に記憶されているユーザデータを読み込み、これを解析し、続くステップS104でROM11内のユーザデータが初期値であるかどうかの判別を行う。
【0041】
この初期値とは、いわゆるデフォルト値であり、デジタル衛星放送受信機1においては、ユーザの使用によりこの初期値のデータに対し何らかの変更(データの追加)がされた場合には、その旨のフラグが設定されるようになっている。
このため、CPU90はこのステップS104において、このフラグを認識してROM11内のユーザデータが初期値かどうかの判別を行うようにして、現在接続されているデジタル衛星放送受信機1が、すでにユーザによって使用されているものであるのか否かを判別できるようにしているものである。
【0042】
このようにしてステップS104においてROM11内のユーザデータが初期値であるかの判別を行い、ROM11内のユーザデータが初期値であった場合は、ユーザによる使用はなく、バックアップすべきデータが存在しないこととなるので、CPU90は処理動作を終了する。
そして、ユーザデータが初期値でないと判別した場合は、ステップS105に進み、ROM11からこのユーザデータを読み出し、これをフラッシュメモリ81へ書き込む。
【0043】
ステップS105におけるユーザデータの書き込みが終了すると、続くステップS106において、デジタル衛星放送受信機1のシステムコントローラ10に対してROM11に記憶されているユーザデータを消去する指示を行う。
これに対し、デジタル衛星放送受信機1側は、この指示に基づき、ROM11内のユーザデータを消去するための処理を実行する。
なお、本実施の形態では、デジタル衛星放送受信機1側のユーザデータを消去させる方法として、このようにデータバックアップ装置70から消去指示のコマンドを送信して、セットトップボックスのマイクロコンピュータにハードウエアリセットを実行させる方法を採るものである。しかしながら、本実施の形態としては、この他の方法として、例えばデータバックアップ装置70側からデジタル衛星放送受信機1側へ消去プログラム(ユーザデータ初期化プログラム)を送信し、セットトップボックスのマイクロコンピュータにこの消去プログラムを実行させて、ROM11内のユーザデータを初期化させるなどの方法が採られるものであっても構わないものである。
【0044】
CPU90は、この指示を行うとステップS107へ進み、自らのモードを現在の「write」モードから「read」モードへ変更するために、対応するフラグ値を設定して処理動作を終了する。
【0045】
ここで、上述したようにしてステップS106においてデジタル衛星放送受信機1側のユーザデータを消去させるようにしているのは、このデータバックアップ装置70は、ユーザデータという個人情報のバックアップが使用目的とされるためである。すなわち、このようにデジタル衛星放送受信機1側のユーザデータを消去することで、他のデータバックアップ装置70によって再びこのユーザデータが複製されることを防止するためである。
また、ステップS107において、モードを「write」モードから「read」モードへ変更することによっても、同一のデータバックアップ装置70によって、いくつものユーザデータが複製されることを防止することができるようにされている。
このように本実施の形態のデータバックアップ装置70は、個人情報のバックアップという使用目的に即するべく、ユーザデータの読込時(フラッシュメモリ81への書込時)において、データの不正な複製を防止するための対策を講じているものである。
【0046】
続いて、先のステップS102で、「read」モードであると判別した場合、つまり、フラッシュメモリ81に記憶されているユーザデータを読み出し、これをデジタル衛星放送受信機1にコピーする場合、CPU90はステップS108へ進み、自らのコピーモードが「once」モード、つまりデジタル衛星放送受信機1への書き込みが一度だけ許可されるモードであるか、「never」モード、つまりデジタル衛星放送受信機1への書き込みが許されないモードであるかの判別を行う。
この「once」モードは、先のステップS107において「write」モードから「read」モードに変更された際に、初期的に設定されるコピーモードであり、これによりフラッシュメモリ81に記憶されているユーザデータを一度だけデジタル衛星放送受信機1のROM11に書き込むことが可能となるようにされている。
【0047】
この判別は、先に説明した「read」/「write」モードの判別同様、これらのモードに対応づけられたフラグ値を認識することで行う。そして、コピーモードが「once」モードであると判別した場合はステップS109へ進む。
【0048】
ステップS109では、先に説明したステップS104と同様に、デジタル衛星放送受信機1のROM11に記憶されているデータが初期値であるか否かの検出を行う。初期値ではないと検出された場合は、図示するようにそのまま処理動作を終了することとなる。一方、初期値であると検出された場合はステップS110に進み、フラッシュメモリ81に記憶されているユーザデータを読み出し、これをROM11に書き込む。
すなわち、先に説明したステップS104と同様にROM11内のデータが初期値でない場合は、現在接続されているデジタル衛星放送受信機1はすでにユーザによって使用されていると判断できるため、この場合、この機器に対して新たなユーザデータを書き込む必要はないことによりCPU90は処理動作を終了するようにされる。一方、初期値である場合、この機器は工場出荷時の状態、つまり、この場合は機器がいずれのユーザにも使用されていないこととなるため、ユーザデータの書き込みを許可するようにされているものである。
【0049】
このように、本実施の形態のデータバックアップ装置70は、このステップS110において上記したような判別を行うようにされることによって、デジタル衛星放送受信機1側に対する書き込み時においても、ユーザデータの不正な複製を防止するようにしているのである。
【0050】
また、CPU90は、ROM11に対するユーザデータの書き込みを終えると、図示するように、続くステップS111において、コピーモードを「once」モードから「never」モードへと変更するようにされている。そして、コピーモードがこの「never」モードに変更されて以降は、図示するようにステップS108において、CPU90の処理動作が終了するようにされる。すなわち、このように「never」モードに設定されたデータバックアップ装置70からデジタル衛星放送受信機1へのデータの書き込みは許可されないこととなる。
これにより、本実施の形態のデータバックアップ装置70は、ステップS110において、ユーザデータをある機器のROM11へ書き込んだ以降は、他の機器に接続されたとしてもデータを書き込まないようにされることとなり、このためデータ書込後においてもデータの不正な複製が防止されるようになるのである。
【0051】
このステップS111において、コピーモードを「once」モードから「never」モードへと変更するためのフラグを設定すると、CPU90の処理動作は終了となる。
【0052】
以上が本発明の実施の形態としてのデータバックアップ装置70の説明である。
上述もしたように、このデータバックアップ装置70は、デジタル衛星放送受信機1に備えられるメモリカードスロット20と接続可能な形状とされ、ROM11にアクセス可能とされている。
これにより、このデータバックアップ装置70をデジタル衛星放送受信機1に対して接続することによって、ユーザデータをバックアップすることが可能となり、ユーザデータの消失を防止することが可能になる。
【0053】
また、本実施の形態のデータバックアップ装置70は、モードとして「write」、及び「read」の2つのモードを設けるようにして、「write」モードが設定されている時であれば、フラッシュメモリ81へのデータ書込のみを許可するようにし、「read」モードであればフラッシュメモリ81からのデータの読み出しのみを許可するようにされている。
そしてその上で、デジタル衛星放送受信機1のROM11に記憶されているユーザデータをバックアップする際は、データバックアップ装置70は、フラッシュメモリ81へユーザデータを書き込むのに応じて、デジタル衛星放送受信機1に対してROM11内のユーザデータを消去させるとともに、モードを「write」モードから「read」モードへと切り替える処理を行うようにしている。
このようにすることで、ユーザデータのバックアップ時においてデータの不正な複製を防止するようにしている。
【0054】
さらに、このデータバックアップ装置70は、フラッシュメモリ81にバックアップしたユーザデータを他の機器に対して書き込む際に、ROM11内のデータが初期値であるか、すなわちROM11内に他のユーザデータが記憶されているか否かの検出を行うようにされ、すでに何かしらのユーザデータが記憶されている機器に対しては該ユーザデータの書き込みを行わないようにしている。
このようにすることで、デジタル衛星放送受信機1に対するユーザデータの書込時においても、データの不正な複製を防止するようにしている。
【0055】
またさらに、上記「read」モードには、さらにコピーモードとして「once」、及び「never」の2つのモードを設けるようにして、「once」モードであれば、バックアップしたユーザデータのデジタル衛星放送受信機1側に対する書き込みを一度だけ許可し、「never」であれば機器側に対する書き込みを禁止するようにしている。その上で、バックアップしたユーザデータを機器側に書き込むのに応じて、コピーモードを「never」に設定するようにしている。これにより、以降他の機器にこのデータバックアップ装置70が接続されたとしても、機器側に対するデータ書込を禁止するようにし、これによってもデータの不正な複製を防止するようにしている。
【0056】
このようにデータバックアップ装置70が、以上で説明したようなコピー制御を実行することにより、ユーザデータの不正な複製を三重に防止することが可能となり、この結果、ユーザデータをバックアップするに際し、ユーザデータに含まれる個人情報が悪用されるおそれはなくなり、またユーザが重大な不利益を被るおそれもなくなることとなる。
【0057】
また、本実施の形態のようにデータバックアップ装置70として、接続手段の接続形態をメモリカード形態とすることによっては、上述もしたようにデジタル衛星放送受信機1にはすでにソフトウエアのヴァージョンアップ用にメモリカードスロット20が設けられているため、ユーザデータをバックアップするにあたり、デジタル衛星放送受信機1に対して新たな接続部を設ける必要がなくなる。また、このデータバックアップ装置70を製造する際は、その筐体部分、及び図3に示したような各電極を備える端子部72についても、このヴァージョンアップ用のメモリカードと同一部品を流用することが可能となり、この結果、装置の製造コスト削減が図られることとなる。
【0058】
また、このデータバックアップ装置70としては、以下のような変形例も可能となる。
すなわち、図4のステップS108のかっこ内に示すようにして、コピーモードとして新たに「free」モードのフラグ値を設定するようにする。そして、ステップS108においてこの「free」モードが認識された場合は、図の破線内に示すステップS112に進み、ROM11に対してデータの書き込みを実行し、そのまま処理動作を終了させるようにし、これにより機器に対するデータの書き込み回数が制限されないようにするものである。
このように「free」モードを設け、書き込み回数を制限しないようにすることで、このデータバックアップ装置70を、例えばデジタル衛星放送受信機1に工場出荷時設定を行うために、ROM11内のユーザデータ記憶領域に対してデフォルト値を記憶させるなどといった大量生産の用途にも対応させることが可能となる。
【0059】
ところで、例えばパーソナルコンピュータなどの利用に際しては、ハードディスクに記憶されているアプリケーションのファイル等のデータを、フロッピーディスク、光磁気ディスクなどの記録可能ディスク、及び半導体メモリなどの外部記憶媒体に記憶させ、この記憶させたデータを、任意の記憶媒体にコピーすることがしばしば行われる。
また、AV機器などにおいても、いわゆるダビングといわれるように、一旦或る記録媒体に記録させたビデオデータやオーディオデータを、他の記録媒体にコピーすることが行われている。
このようなデータのコピーの形態と、本実施の形態のバックアップの形態とを比較してみる。本実施の形態のユーザデータは、あくまでも、特定の機能を有する電子機器が、その機能に応じたサービスのために使用されることで必要となる情報のパラメータから成るものである。また、秘匿性を有しているということもあって、本来は、通常において積極的にコピーなどが行われることを前提としているものではない。そこで、本実施の形態としては、例えば修理時などの特殊な場合においてのみバックアップ及びデータのコピーが行われるようにされているものである。
これに対して、上記したパーソナルコンピュータ上で扱われるアプリケーションファイルや、AV機器で扱われるビデオデータ、オーディオデータは、特に、上記したようなサービス享受のための機器の使用に伴って、ユーザごとに特有となるパラメータを有するような特質のものではない。また、特にユーザ個人ごとの秘匿性は必ず与えられるわけではなく、逆に利便性を考慮して、著作権等の制限範囲内であれば、自由にコピーができる類のデータである。つまり、これらのデータと、本実施の形態のユーザデータとは、これらの点でデータとしての種類、性質が全く異なるものであるといえる。そして、本発明では、このような「ユーザデータ」をバックアップすべき対象としているものである。
【0060】
なお、本実施の形態では、電子機器としてデジタル衛星放送受信機1を例に挙げたが、この他にも、例えばデジタル地上波放送受信機など、あるサービス享受のための電子機器であって、その内部に備えられるメモリに、ユーザがそのサービスを享受するために当該電子機器を使用し、これに応じてユーザごとに特有となるデータ内容を有するに至ったユーザデータが記憶される電子機器であれば、これに限定されるものではない。また、あるいは、双方向通信ネットワークの今後のさらなる普及に伴って、ある種のサービスに関するユーザデータが記憶されることが予想される家庭用電化製品等であれば、これに限定されるものではない。
【0061】
また、本例の場合、データバックアップ装置70の外形形状がメモリカードと同一形状とされる場合を例としてあげたが、勿論、これは電子機器の有する外部記憶媒体用スロットの形状によって適宜変更されても構わないものであり、これに限定されるものではない。
あるいは、このようにメモリカードスロット20にデータバックアップ装置70を差し込む形態とされなくとも、本実施の形態のデータバックアップ装置70の有する機能を備えた装置を、例えばIEEE1394インターフェースなどの端子と接続して、ROM11にアクセスするように構成することも可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、電子機器側記憶手段に記憶されるユーザデータをバックアップ装置側記憶手段にバックアップすることが可能となる。
そして、このようにユーザデータをバックアップした際には、電子機器側記憶手段に記憶されるユーザデータを消去させるものとしている。これにより、電子機器に記憶されたユーザデータの不正な複製を防止することができる。
さらに、このようにユーザデータの消去を実行した後には、バックアップ装置側記憶手段からのデータ読み出しのみが許可されるリードモードが設定される。すなわち、これにより、ユーザデータのバックアップが完了した以降は、バックアップ装置側記憶手段へのそれ以上のデータ書き込みが許可されないものとなり、結果として、バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込み回数を1回のみに制限する(つまり以降のデータ書き込みを禁止する)ことができる。
さらに、このようなリードモードが設定された以降は、接続された電子機器に対し、バックアップ装置側記憶手段にバックアップされたユーザデータを書き込むようにされる。これにより、例えば電子機器が故障するなどして別の機器にユーザデータを記憶させることが必要となった場合などに、ユーザデータをこの別の機器にコピーすることが可能となる。
【0063】
また、電子機器側からユーザデータをバックアップするのに応じて、このバックアップデータを他の機器に書き込む回数の制限を設けるようにするために、データバックアップ装置にコピーモード(「once」/「never」モード)を設定するようにすれば、例えば、電子機器に対してバックアップしたユーザデータの書き込みを一度行った場合は、それ以降は他の機器への書き込みを制限するということも可能となる。
これにより、ユーザデータの不正な複製を防止することが可能となり、ユーザの個人情報が悪用されるおそれ、ひいてはユーザが重大な不利益を被るおそれもなくなる。
【0064】
さらに、コピーモードとして、書き込み回数を制限しないモード(「free」モード)を設けるようにすることで、このデータバックアップ装置を、例えば電子機器に工場出荷時設定を行うために、電子機器のメモリ内のユーザデータ記憶領域に対してデフォルト値を記憶させるなどといった大量生産の用途にも対応させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル衛星放送受信機内部の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態としてのデータバックアップ装置の外観図である。
【図3】上記データバックアップ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】バックアップ実行プログラムによる上記データバックアップ装置の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル衛星放送受信機、2 フロントエンド部、3 デスクランブラ、4 デマルチプレクサ、5 MPEGデコーダ、9 メモリカードインターフェース、10 システムコントローラ、11 ROM、15 モデム、16 モジュラージャック、20 メモリカードスロット、70 データバックアップ装置、72 端子部、73 切欠部、74 ラベル貼付面、75 スライドスイッチ、80 コントロールIC、81 フラッシュメモリ、90 CPU、91 RAM、92 ROM
Claims (9)
- 特定の機能を有する電子機器として、ユーザがサービスを享受するための上記電子機器の使用に応じてユーザごとに特有となるデータ内容を有するユーザデータが記憶される電子機器側記憶手段を備えた電子機器に対し、着脱可能に接続されるデータバックアップ装置であって、
上記電子機器とのデータ通信が可能となるようにして上記電子機器に着脱可能に接続される接続手段と、
バックアップ装置側記憶手段と、
制御手段とを備えると共に、
上記制御手段は、
上記接続手段により上記電子機器と接続されることに応じて、上記バックアップ装置側記憶手段に記憶されるデータの読み出しのみを許可するリードモードと、上記バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込みのみを許可するライトモードとについて、現在のモードが何れのモードであるかを判別するモード判別処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記ライトモードであると判別された場合に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータを上記接続手段を介して読み込んで上記バックアップ装置側記憶手段に書き込むと共に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータが消去されるように制御するバックアップ制御処理と、
上記バックアップ制御処理が実行されたことに応じて現在のモードを上記リードモードに変更設定するモード変更設定処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記リードモードであると判別された場合に、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータを上記接続手段を介して電子機器側記憶手段に書き込む書込制御処理とを実行する
ことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 上記制御手段は、
上記書込制御処理を実行したことに応じ、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータの上記電子機器側記憶手段への書き込みを許可しないネバーモードの設定を行うネバーモード設定処理をさらに実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータバックアップ装置。 - 上記制御手段は、
上記電子機器側記憶手段に記憶されているデータが初期値であるか否かを判別するデータ判別処理をさらに実行すると共に、
上記書込制御処理では、上記データ判別処理により上記データが初期値であるとされた場合にのみ上記電子機器側記憶手段へのデータ書き込みを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータバックアップ装置。 - 特定の機能を有する電子機器と、上記電子機器に対して着脱可能に接続されるデータバックアップ装置とを備えて構成されるデータバックアップシステムであって、
ユーザがサービスを享受するための上記電子機器の使用に応じてユーザごとに特有となるデータ内容を有するユーザデータが記憶される電子機器側記憶手段と、
上記電子機器とのデータ通信が可能となるようにして上記電子機器に着脱可能に接続される接続手段と、
バックアップ装置側記憶手段と、
制御手段とを備えると共に、
上記制御手段は、
上記接続手段により上記電子機器と接続されることに応じて、上記バックアップ装置側記憶手段に記憶されるデータの読み出しのみを許可するリードモードと、上記バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込みのみを許可するライトモードとについて、現在のモードが何れのモードであるかを判別するモード判別処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記ライトモードであると判別された場合に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータを上記接続手段を介して読み込んで上記バックアップ装置側記憶手段に書き込むと共に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータが消去されるように制御するバックアップ制御処理と、
上記バックアップ制御処理が実行されたことに応じて現在のモードを上記リードモードに変更設定するモード変更設定処理と、
上記モード判別処理によって現在のモードが上記リードモードであると判別された場合に、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータを上記接続手段を介して電子機器側記憶手段に書き込む書込制御処理とを実行する
ことを特徴とするデータバックアップシステム。 - 上記制御手段は、
上記書込制御処理を実行したことに応じ、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータの上記電子機器側記憶手段への書き込みを許可しないネバーモードの設定を行うネバーモード設定処理をさらに実行する、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータバックアップシステム。 - 上記制御手段は、
上記電子機器側記憶手段に記憶されているデータが初期値であるか否かを判別するデータ判別処理をさらに実行すると共に、
上記書込制御処理では、上記データ判別処理により上記データが初期値であるとされた場合にのみ上記電子機器側記憶手段へのデータ書き込みを行う、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータバックアップシステム。 - 特定の機能を有する電子機器として、ユーザがサービスを享受するための上記電子機器の使用に応じてユーザごとに特有となるデータ内容を有するユーザデータが記憶される電子機器側記憶手段を備えた電子機器と、上記電子機器と着脱可能に接続され上記ユーザデータをバックアップするためのバックアップ装置側記憶手段を備えたデータバックアップ装置との間で、上記ユーザデータについてのバックアップを行うためのデータバックアップ方法であって、
上記電子機器と接続されることに応じて、上記バックアップ装置側記憶手段に記憶されるデータの読み出しのみを許可するリードモードと、上記バックアップ装置側記憶手段へのデータ書き込みのみを許可するライトモードとについて、現在のモードが何れのモードであるかを判別するモード判別手順と、
上記モード判別手順によって現在のモードが上記ライトモードであると判別した場合に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータを読み込んで上記バックアップ装置側記憶手段に書き込むと共に、上記電子機器側記憶手段に記憶されている上記ユーザデータが消去されるように制御するバックアップ制御手順と、
上記バックアップ制御手順を実行したことに応じて現在のモードを上記リードモードに変更設定するモード変更設定手順と、
上記モード判別手順によって現在のモードが上記リードモードであると判別した場合に、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータを電子機器側記憶手段に書き込む書込制御処理と、
を備えることを特徴とするデータバックアップ方法。 - さらに、上記書込制御手順を実行したことに応じ、上記バックアップ装置側記憶手段にバックアップされた上記ユーザデータの上記電子機器側記憶手段への書き込みを許可しないネバーモードの設定を行うネバーモード設定手順を備える、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータバックアップ方法。 - さらに、上記電子機器側記憶手段に記憶されているデータが初期値であるか否かを判別するデータ判別処理を備えると共に、
上記書込制御手順では、上記データ判別手順により上記データが初期値であるとした場合にのみ上記電子機器側記憶手段へのデータ書き込みを行う、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータバックアップ方法。
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