JP4042145B2 - Lens diagnostic system - Google Patents
Lens diagnostic system Download PDFInfo
- Publication number
- JP4042145B2 JP4042145B2 JP2002100868A JP2002100868A JP4042145B2 JP 4042145 B2 JP4042145 B2 JP 4042145B2 JP 2002100868 A JP2002100868 A JP 2002100868A JP 2002100868 A JP2002100868 A JP 2002100868A JP 4042145 B2 JP4042145 B2 JP 4042145B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- control signal
- diagnosis
- value
- determination means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ診断システムに係り、特にパソコン等のコンピュータによってレンズの診断を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ズームレンズ、フォーカスレンズ、アイリス、エクステンダー、電源電圧などの各項目を自己診断する機能を有するテレビレンズが知られている。
【0003】
この種のテレビレンズは、オプションで自己診断用の専用基板をテレビレンズに外付けして構成されている。専用基板には、診断を行う場合に操作されるスイッチ類、A/D変換器、D/A変換器、自己診断プログラムが記憶されたROM等の記憶手段、前記スイッチからの入力信号及び自己診断プログラムにしたがってレンズ装置の各項目を診断する中央処理装置(CPU)、及び診断結果を外部のパソコン等に表示させるためのRS232Cなどのインターフェースが設けられている(特開平7−264449号公報)。
【0004】
また、従来、レンズ装置に接続したコントローラの操作部材を操作すると、レンズ装置の可動の光学部材、例えば、ズームレンズやフォーカスレンズ等がその操作部材の設定位置に対応した位置又は速度となるようにモータ駆動されるレンズシステムが知られている。例えば、ズームコントローラには無操作の場合では基準位置に復帰するサムリングが設けられ、そのサムリングの基準位置からの操作量に応じてズーム速度が変化するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなズームコントローラにおいてサムリングが基準位置に設定されているとき(無操作のとき)にはレンズ装置に対してある決められたセンタ電圧(値)のコントロール信号が送信され、そのセンタ電圧のときにはズームが駆動されないようにオフセット調整されている。
【0006】
しかしながら、ズームコントローラやズームの駆動部、その他の信号処理回路(増幅回路等)に誤差や異常が生じる場合があり、サムリングを操作していないにもかかわらずズームが移動するなどの不具合が生じるおそれがあった。
【0007】
従来のレンズの診断システムでは、このようなオフセットに関する診断は行われていないため、上述のような事態が生じた場合に現象として異常を認識できても、どの部分に異常が生じているのか知ることができず、修復、調整等に手間と時間を要していた。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、操作部材の設定位置に対応した状態となるように可動の光学部材を駆動する場合のオフセットの診断を行うことができると共に異常箇所の特定も行えるようにし、修復や調整を容易に行えるようにしたレンズ診断システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、操作部材の設定位置に応じた値のコントロール信号を出力するコントロール信号出力手段と、前記コントロール信号の値に対応した状態になるようにレンズ装置の可動の光学部材を駆動する駆動手段を備えたレンズ駆動装置のオフセット診断を行うレンズ診断システムであって、前記コントロール信号出力手段によって出力されたコントロール信号の値を検出するコントロール信号検出手段と、前記可動の光学部材の状態を示すフォロー信号を出力するフォロー信号出力手段と、前記可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記コントロール信号検出手段によって検出されたコントロール信号の値が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記フォロー信号出力手段によって出力されたフォロー信号の値が前記可動の光学部材の前記所定の状態を示す値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1及び第2の判定手段のいずれもが前記条件を満たすと判定した場合には正常と診断し、前記第1及び第2の判定手段のうち少なくとも前記第1の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記コントロール信号出力手段が異常であると診断し、前記第1及び第2の判定手段のうち前記第2の判定手段のみが前記条件を満たさないと判定した場合には、前記駆動手段が異常であると診断する診断手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、操作部材の設定位置に応じた値のコントロール信号を出力するコントロール信号出力手段と、前記コントロール信号出力手段から出力されたコントロール信号の値に対応する電圧のアナログ電圧信号を出力する信号処理手段と、前記アナログ電圧信号を受入し、該受入したアナログ電圧信号の電圧に対応した状態になるようにレンズ装置の可動の光学部材を駆動するアナログ式の駆動手段を備えたレンズ駆動装置のオフセット診断を行うレンズ診断システムであって、前記コントロール信号出力手段によって出力されたコントロール信号の値を検出するコントロール信号検出手段と、前記可動の光学部材の状態を示すフォロー信号を出力するフォロー信号出力手段と、前記信号処理手段によって出力されたアナログ電圧信号の電圧を検出する出力電圧検出手段と、前記可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記コントロール信号検出手段によって検出されたコントロール信号の値が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記フォロー信号出力手段によって出力されたフォロー信号の値が前記可動の光学部材の前記所定の状態を示す値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記出力電圧検出手段によって検出された電圧が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第3の判定手段と、前記第1、第2及び第3の判定手段のいずれもが前記条件を満たすと判定した場合には正常と診断し、前記第1、第2及び第3の判定手段のうち少なくとも前記第1の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記コントロール信号出力手段が異常であると診断し、前記第1の判定手段が前記条件を満たすと判定し、且つ、前記第2及び第3の判定手段のうち少なくとも前記第3の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記信号処理手段が異常であると診断し、前記第1、第2及び第3の判定手段のうち前記第2の判定手段のみが前記条件を満たさないと判定した場合には、前記駆動手段が異常であると診断する診断手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1の判定手段が前記条件を満たすと判定し、且つ、前記第2及び第3の判定手段のうち少なくとも前記第3の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合に、前記出力電圧検出手段によって検出される電圧が前記標準値範囲内となるように前記信号処理手段におけるコントロール信号の値とアナログ電圧信号の電圧との対応関係を変更する変更手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記診断手段によって診断された結果を表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
以上の発明によれば、可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に操作部材を設定し、そのとき検出されるコントロール信号やフォロー信号等が適切な値となっているかを判断することによってオフセットの異常が生じているか否か、異常が生じている場合にはどの部分の異常かを診断するようにしたため、診断によってこれらの情報を容易に知ることができ、修復や調整の労力を軽減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ診断システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1は、テレビカメラ用のレンズシステムであって、本発明が適用されるレンズシステムを構成する各装置の接続態様を示した図であり、図2は、本発明が適用されるレンズシステムの構成を示したブロック図である。図1に示すレンズシステムにおいて、テレビレンズ10は例えばEFPレンズと呼ばれるボックスタイプのレンズ装置であり、図示しないテレビカメラ本体にレンズマウントによって装着される。そのテレビレンズ10には、フォーカスコントローラ12、ズームコントローラ14、及び、パソコン(パーソナルコンピュータ)16等がケーブルにより接続できるようになっている。尚、本発明は、EFPレンズではなく、携帯用のENGレンズ等の他の種類のレンズを用いたレンズシステムについても適用できる。
【0016】
テレビレンズ10(以下、単にレンズ10という)には、テレビカメラ本体の撮像素子面に被写体像を結像する撮影レンズが装備されており、その撮影レンズを構成する可動の光学部材として、例えば、フォーカス調整用のフォーカスレンズ、ズーム調整用のズームレンズ、絞り調整用のアイリス、ズーム倍率を1倍から2倍又は2倍から1倍等に拡大・縮小するエクステンダー等が配置されている。
【0017】
図2に示すようにレンズ10にはCPU20が搭載されると共に、上記各可動の光学部材をモータ駆動するための各駆動部22が搭載されており、各駆動部22は、CPU20から与えられるコントロール信号に基づいてモータを駆動し、上記各可動の光学部材を駆動する。尚、各駆動部22のうち、フォーカスレンズ駆動用、ズームレンズ駆動用等のそれぞれの駆動部を識別していう場合には、フォーカスの駆動部、ズームの駆動部等というものとする。また、各駆動部はレンズ10に着脱可能なサーボモジュールとよばれるモータ及びモータをサーボ制御するサーボ回路を搭載した装置によって構成される場合もある。
【0018】
また、レンズ10には、上記各可動の光学部材の位置を検出するための位置検出センサ(各位置検出センサ24)や、電源から各駆動部22に供給される電流や電圧を検出する電流・電圧検出回路26が設置されており、各位置検出センサ24の検出値(位置検出値)や、電流・電圧検出回路26での検出値がCPU20によって適宜読み取られるようになっている。また、レンズ10にはCPU20によって所要のデータが書込み、又は読出しされるメモリ28が備えられている。
【0019】
図2に示すようにフォーカスコントローラ12には、CPU30が搭載されており、図1のようにフォーカスコントローラ12をケーブルによりレンズ10に接続すると、フォーカスコントローラ12のCPU30とレンズ10のCPU20との間で図示しないインターフェース回路を介して通信(双方向通信)による各種信号のやり取りを行うことができるようになっている。
【0020】
また、図1に示すようにフォーカスコントローラ12には、カメラマンがフォーカス位置(フォーカスレンズの位置)のマニュアル調整に使用する回動可能なフォーカスリング12Aが設けられており、そのフォーカスリング12Aの回動位置(設定位置)に応じた検出値がポテンショメータ等の位置検出センサからCPU30に与えられるようになっている。尚、図2においては、フォーカスコントローラ12に設けられているスイッチ以外の操作部材とその操作部材の設定位置を検出する位置検出センサとからなる構成部を操作部32として示しており、フォーカスリング12Aとその設定位置を検出する位置検出センサは操作部32に含まれる。
【0021】
フォーカスコントローラ12によってレンズ10のフォーカス調整を行う場合、フォーカスコントローラ12のCPU30は、操作部32から取得したフォーカスリング12Aの設定位置(検出値)に基づいて、その設定位置に対応するフォーカス位置への移動を指令するコントロール信号をレンズ10のCPU20に送信する。レンズ10のCPU20ではフォーカスコントローラ12から受信したコントロール信号によりフォーカスの駆動部を駆動し、フォーカスレンズをフォーカスコントローラ12により指令されたフォーカス位置に移動させる。
【0022】
また、フォーカスコントローラ12には、各種スイッチ(図2に示す各スイッチ34)が特定の機能を使用するために設置される場合があり(フォーカスの制御とは無関係のスイッチの場合もある)、その場合に各スイッチ34の設定状態がCPU30によって読み取られる。更に、上記フォーカスリング12A以外にも図2の操作部32に該当する操作部材とその位置検出センサが設置される場合があり、その場合にもその操作部材の設定位置がCPU30によって読み取られる。操作部32や各スイッチ34の設定状態に基づく処理については説明を省略するが、フォーカスリング12A以外の操作部32や各スイッチ34の設定状態に基づくコマンド信号等もレンズ10との通信によりフォーカスコントローラ12のCPU30からレンズ10に送信されるようになっている。
【0023】
図2に示すようにズームコントローラ14には、CPU40が搭載されており、図1のようにズームコントローラ14をケーブルによりレンズ10に接続すると、ズームコントローラ14のCPU40とレンズ10のCPU20との間で図示しないインターフェース回路を介して通信(双方向通信)による各種信号のやり取りを行うことができるようになっている。
【0024】
また、図1に示すようにズームコントローラ14には、カメラマンがズーム速度(ズームレンズの移動速度)のマニュアル調整に使用する回動可能なサムリング14Aが設けられており、そのサムリング14Aの回動位置(設定位置)に応じた検出値がポテンショメータ等の位置検出センサからCPU40に与えられるようになっている。尚、サムリング14Aは、カメラマンの操作力が与えられていない状態では所定の基準位置に復帰する。また、図2においては、ズームコントローラ14に設けられているスイッチ以外の操作部材とその操作部材の設定位置を検出する位置検出センサとからなる構成部を操作部42として示しており、サムリング14Aとその設定位置を検出する位置検出センサはその操作部42に含まれる。
【0025】
ズームコントローラ14によってレンズ10のズーム調整を行う場合、ズームコントローラ14のCPU40は、操作部42から取得したサムリング14Aの設定位置(検出値)に基づいて、その設定位置に対応するズーム速度での移動を指令するコントロール信号をレンズ10のCPU20に送信する。レンズ10のCPU20ではズームコントローラ14から受信したコントロール信号によりズームの駆動部を駆動し、ズームレンズをズームコントローラ14により指令されたズーム速度で移動させる。
【0026】
また、ズームコントローラ14には、各種スイッチ(図2に示す各スイッチ44)が特定の機能を使用するために設置される場合があり(ズームの制御とは無関係のスイッチの場合もある)、その場合に各スイッチ44の設定状態がCPU40によって読み取られる。更に、上記サムリング14A以外にも図2の操作部42に該当する操作部材とその位置検出センサが設置される場合があり、その場合にもその操作部材の設定位置がCPU40によって読み取られる。操作部42や各スイッチ44の設定状態に基づく処理の内容については説明は省略するが、サムリング14A及びその位置検出センサ以外の操作部42や各スイッチ44の設定状態に基づくコマンド信号等もレンズ10との通信によりズームコントローラ14のCPU30からレンズ10に送信されるようになっている。
【0027】
尚、上述のフォーカスコントローラ12やズームコントローラ14はデジタル式のものであり、それらの操作部32、42や各スイッチ34、44の情報はデジタル信号によりレンズ10に送信されるのに対し、アナログ式のコントローラでは特別な通信機能を持たず、図3に示すようにコントローラに設けられた操作部70の情報がアナログ信号としてレンズ10に送信され、A/D変換器74によりデジタル信号に変換されてレンズ10のCPU20に読み取られ、コントローラに設けられた各スイッチ72の情報はレンズ10のCPU20によって直接的に読み取られるようになっている。本発明は、フォーカスコントローラ12やズームコントローラ14がこのようなアナログ式のコントローラであっても適用可能である。
【0028】
図1に示すパソコン16は、一般に市販されているもので、例えばパソコン本体、モニタ、キーボード、マウス等から構成される。図2にはパソコン16の構成が簡単に示されており、パソコン16は、CPU50、メモリ52(ハードディスク、RAM、ROM等)、入力手段54(キーボード、マウス等)、モニタ56、外部記憶読取装置58(CD−ROMドライバ、フロッピーディスクドライバ等)等から構成される。
【0029】
パソコン16とレンズ10とは、例えば、RS232Cケーブルにより接続され、パソコン16のCPU50とレンズ10のCPU20との間では、RS232Cのインターフェースにより図示しないインターフェース回路を通じて通信(双方向通信)を行うことができるようになっている。また、詳細を後述するようにFINDシステムのソフトウェア(ソフト名をFINDといい、そのプログラムをFINDプログラムという)をパソコン16に事前にインストールしておくことによって、詳細を後述するレンズ10のコントロール、診断等をパソコン16により行えるようになっている。
【0030】
例えば、レンズ10のコントロールをパソコン16により行う場合において、FINDプログラムを起動し、PCコントロールモードを選択すると、モニタにPCコントロール画面が表示される。そのPCコントロール画面には、例えば、ズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダーのそれぞれの設定位置等をマウスで操作するための操作画面が表示され、その操作画面での設定に従って、通常のコントローラと同様にズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダーについてのコントロール信号がパソコン16のCPU50からレンズ10のCPU20に送信される。レンズ10のCPU20は、パソコン16から受信したコントロール信号に従ってズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダーの駆動部を駆動する。これによって、パソコン16によりレンズ10のコントロールが行われる。
【0031】
以上の如く構成されたレンズシステムにおいて、上記パソコン16のソフトウェアによって構築されるFINDシステムの処理について説明する。
【0032】
1.FINDシステムのソフトウェア(FIND)のインストール
所定のOS(本実施の形態では、例えばWindows)がインストールされたパソコン16のCD-ROMドライバ(外部記憶読取装置58)にFINDシステムCDを挿入すると、FINDシステムCDブラウザが自動的に起動する。そして、画面の指示に従って、FINDシステムのソフトウェア(“FIND”)をパソコン16にインストールする。インストールが完了すると、“FIND”のショートカットアイコンがデスクトップ上に作成される。尚、上記FINDシステムCDには、FINDシステムのソフトウェア以外に取扱説明書や製品カタログ情報などのテレビレンズに関係する情報も含まれており、これらの情報もパソコン16にインストールすることができるようになっている。
【0033】
2.FINDシステムの起動
FINDシステムを起動するには、例えばデスクトップ上で“FIND”のショートカットをダブルクリックする。これによって、図4のようなFINDシステムの初期画面が立ち上がる。尚、初期画面は、モード選択画面と、その画面内に表示される“LENS INFORMATION”画面等から構成されている。
【0034】
3.接続処理
図4の“LENS INFORMATION”画面の“START”ボタンをマウスによりクリックすると、初期設定が行われ、レンズ10とパソコン16とが通信可能に接続されると共に、図5に示すように“LENS INFORMATION”画面にレンズ10から送られてきた情報が表示される。尚、初期設定が終了した後、再度初期設定を行う場合や、初期設定が正常に終了しない場合に“LENS INFORMATION”画面の“RESET”ボタンをクリックすると、初期設定が再度行われる。また、同図の“PROTOCOL”画面には通信フォーマット情報が表示される。また、レンズ情報を自動的に取得することができないタイプのレンズの場合には、パソコン16のキーボード(入力手段54)を用いてレンズ情報を入力する。
【0035】
4.モード選択
例えば上記接続処理後、図5のモード選択画面においてメニューバーの“Find(F)”をマウスによりクリックし、そのメニュー内の“Find Start”を選択すると、レンズ10の動作状態、異常の有無等を診断する診断モードを選択することができる。メニューバーの“Control(C)”をクリックし、そのメニュー内の“Control Start”を選択すると、パソコン16によりレンズ10を制御するPCコントロールモードを選択することができる。メニューバーの“History(H)”をクリックし、そのメニュー内の“History List(L)”を選択すると、過去の診断履歴を表示する診断履歴表示モードを選択することができる。
【0036】
パソコン16のCPU50におけるモード選択の処理を図6のフローチャートで簡単に説明すると、CPU50は、まず、FINDプログラムを起動すると、上記図4、図5のような初期画面をモニタ56に表示する(ステップS10)。そして、診断モードが選択されたか否かを判定し(ステップS12)、YESと判定した場合には、診断モードの処理を実行する(ステップS14)。一方、NOと判定した場合には診断モードの処理を実行しない。
【0037】
次に、PCコントロールモードが選択されたか否かを判定する(ステップS16)。YESと判定した場合には、PCコントロールモードの処理を実行する(ステップS18)。一方、NOと判定した場合にはPCコントロールモードの処理を実行しない。
【0038】
次に、診断履歴表示モードが選択されたか否かを判定する(ステップS20)。YESと判定した場合には、診断履歴表示モードの処理を実行する(ステップS22)。一方、NOと判定した場合には診断履歴表示モードの処理を実行しない。そして、FINDプログラムの終了が選択されたか否かを判定し(ステップS24)、NOと判定した場合には上記ステップS12からの処理を繰り返し、YESと判定した場合には、FINDプログラムを終了する。
【0039】
5.診断モード
上述のようにモード選択画面においてメニューバーの“Find(F)”をクリックし、そのメニュー内の“Find Start”を選択すると、レンズ10の動作状態、異常の有無等を診断する診断モードが選択され、図7に示すようにモード選択画面内に“FIND Menu”画面が表示される。
【0040】
ここで、“FIND Menu”画面には、“TOTAL”フレームと“INDIVIDUAL”フレームが表示され、いずれかのフレーム内の項目を選択することによって自動実行と個別実行の所望の診断方法を選択することができるようになっている。
【0041】
自動実行を選択した場合には、ズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダー、アドバンストバックフォーカス(レンズがその機能の所持している場合に限る)、電源電圧、その他(レンズがその機能を所持している場合に限る)の各項目の診断が、連続して自動で行われる。全ての診断が終了すると、各項目の診断結果がモニタに表示される。
【0042】
一方、個別実行を選択した場合には、ズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダー、アドバンストバックフォーカス(レンズが機能を所持している場合に限る)、電源電圧、その他(レンズが機能を所持している場合に限る)の各項目の診断が、個別に行われる。尚、ズームコントローラ、フォーカスコントローラのチェックも行うことができる。
【0043】
以下、診断モードの自動実行と個別実行について順に説明する。
【0044】
5.1.自動実行
5.1.1.自動実行の診断
図7の“FIND Menu”画面において“TOTAL”フレーム内から“AUTO”項目を選択すると、自動実行の処理が開始される。即ち、ズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダー、電源電圧等の各項目の診断が、連続して自動で行われる。尚、本FINDシステムでは、パソコン16に接続されたレンズ10に付属の機能を自動で認識し、そのレンズ10の機能に対応した診断項目についてのみ診断が行われるようになっている。
【0045】
診断実行中には、レンズ10の状態がリアルタイムでグラフ表示され、診断が終了すると診断結果がグラフの下に緑色(正常)・黄色(調整必要)・赤色(修理必要)の3色で表示される。そして、1つの項目の診断結果が表示されてから約1秒すると、次の項目の診断が開始される。
【0046】
ここで、パソコン16及びレンズ10における診断実行中の処理について説明すると、パソコン16のCPU50からは各項目の診断を実行するためのレンズ10の動作を指令するコントロール信号がレンズ10のCPU20に与えられ、そのコントロール信号に基づいてレンズ10の駆動部が駆動される。その診断動作の間、上記各位置検出センサ24や電流・電圧検出回路26(図2参照)の検出値等の診断に必要な情報がレンズ10のCPU20によって逐次読み取られ、例えば、一部の情報(例えば各位置検出センサ24の位置検出値)についてはリアルタイムでパソコン16に送信されてパソコン16のモニタ56にその情報がリアルタイムで表示され、他の情報(例えば電流・電圧検出回路26の電流検出値等)はレンズ10のメモリ28に一時的に格納される。1つの単位の診断動作が終了すると、レンズ10のメモリ28に格納された検出値等の情報がパソコン16に送信され、診断動作中又は診断動作後に取得した情報に基づいてパソコン16のCPU50により診断結果が判定され、その診断結果がパソコン16のモニタ56に表示される。
【0047】
ズームの診断を例に具体的に説明すると、ズームを診断動作させるためにパソコン16のCPU50からレンズ10のCPU20に、ズームをワイド端からテレ端に最高速度で移動させることを指令するコントロール信号が送信される。これに従ってズームの駆動部が駆動され、ズーム(ズームレンズ)が最高速度でワイド端からテレ端まで最高速度で移動する。
【0048】
その移動の間にレンズ10のCPU20は、各位置検出センサ24(図2参照)からズームに関する位置検出値を逐次読み取り、その位置検出値をリアルタイムでパソコン16に送信すると共に、ズームの駆動部に供給されている電流値(電流検出値)を電流・電圧検出回路26(図2参照)から逐次読み取り、その電流値をメモリ28に一時的に格納する。ズームがテレ端に到達してズームの駆動部の駆動が停止すると、レンズ10のCPU20はメモリ28に格納した電流値を読み出し、パソコン16に送信する。
【0049】
一方、パソコン16のCPU20は、図8に示すような画面をモニタ56に表示し、そのメイン画面における“Wide=>Tele”フレームにレンズ10から取得した位置検出値をリアルタイムでグラフ表示する。
【0050】
また、パソコン16のCPU20は、ズームがワイド端からテレ端まで移動したことを上記位置検出値に基づいて判断し、そのワイド端からテレ端までのズームの移動に要した作動時間を検出すると共に、その移動に要した負荷をレンズ10から取得した上記電流値に基づいて検出する。そして、その検出した作動時間と負荷とがそれぞれ正常であるか、調整が必要な状態か、又は、修理が必要な状態かを判定する。尚、CPU50は、正常と判断される場合の作動時間及び負荷を事前にデータベースとして作成されているレンズデータから取得し、そのデータと比較することによって上記判定を行う。
【0051】
上記判定を行うと、作動時間と負荷のそれぞれについて、図8の診断結果表示画面の左上にある“Wide=>Tele”フレーム内の“TIME”項目、“LOAD”項目の横に診断結果を点灯位置及び点灯色により表示する。例えば、“TIME”項目、“LOAD”項目のそれぞれに対して矩形状の表示枠が横一列に3つ配置されており、正常と診断された場合には左端の表示枠内が緑色に点灯し、調整が必要な状態と診断された場合には中央の表示枠内が黄色に点灯し、修理が必要な状態と診断された場合には右端の表示枠内が赤色に点灯する。また、診断結果表示画面の右側に診断結果を文字表示する。
【0052】
以上と同様の処理を、ズームをテレ端からワイド端に最高速度で移動させて行うことによって、ズームの診断が終了する。尚、“FIND Menu”画面の下方に表示される“STOP”ボタンをクリックすると、自動実行が中止される。
【0053】
5.1.2.診断結果表示
自動実行におけるズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダー、電源電圧等の各項目の診断が全て終了すると、図9のメイン画面に示すように診断結果が表示される。診断した全ての項目が正常の場合、メイン画面の左上に“ALL OK”(図示せず)と表示される。いずれかの項目に異常があった場合、その項目タグの色が変わり前面に表示される。異常項目が2つ以上あった場合には、オペレータがマウスにより項目タグを適宜切り替えてそれぞれの内容を確認する。
【0054】
5.1.3.自動実行診断結果のデータ保存
自動実行の処理によって得られた診断結果のデータは、所定のファイル形式(MS Excel等のファイル形式)で保存することができる。例えば、図9のメイン画面上で“Save”ボタンをマウスによりクリックすると、保存する場所やファイル名を指定する画面が表示され、それらを指定すると診断結果のデータが指定した保存場所に指定したファイル名で保存される。また、診断項目に異常があった場合、データファイルを製造元のサービス担当にメール等で送信することによって詳細な解析が製造元で行われるようになっている。
【0055】
5.1.4.自動実行におけるパソコンの処理
パソコン16のCPU50における上記自動実行の処理の概要を図10のフローチャートに示す。CPU50は、所要の初期設定を行った後(ステップS30)、診断開始ボタンがオン(“FIND Menu”画面における“TOTAL”フレーム内の“AUTO”の選択(図7参照))されると(ステップS32)、レンズ10から診断に必要な情報を取得してレンズ診断(自動実行の処理)を行う。このとき、通常動作時のレンズデータを参照して、正常か否か等の判定を行う(ステップS34)。そして、モニタに全診断結果データを表示し、レンズ型名、シリアルナンバー、日付、診断結果をパソコン16の所定の場所に保存する(ステップS38)。尚、ステップS38におけるデータの保存は、後述する診断履歴表示モードにおいてそのデータを参照するために自動で行われる。
【0056】
5.2.個別実行の処理
5.2.1.個別実行項目
例えば図7の“FIND Menu”画面において“INDIVIDUAL”フレーム内から診断する項目を選択することによって、ズーム、フォーカス、アイリス、エクステンダー、アドバンストバックフォーカス(レンズ10が機能を所持している場合に限る)、電源電圧の各項目を個別に診断することができる。尚、本FINDシステムでは、パソコン16に接続されたレンズ10に付属の機能を自動で認識し、そのレンズの機能に対応した診断項目についてのみ“INDIVIDUAL”フレーム内に表示され、選択できるようになっている。
【0057】
“INDIVIDUAL”フレーム内から所望の診断項目を選択すると、その項目の性質上、以下で説明する各モードのうち適用可能なモードが複数ある場合には、更にそのモードを選択するための新たなフレームが“FIND Menu”画面内に表示される。例えば、“INDIVIDUAL”フレーム内からズーム(“ZOOM”項目)を選択した場合、図11に示すようにモードを選択する新たなフレーム(“ZOOM”フレーム)が“FIND Menu”画面上に表示される。そのフレーム内の“OPERATION”項目、“SENSOR 1”項目、“SENSOR 2”項目、“ERD”項目のいずれかを選択すると、OPERATIONモード、SENSOR(1)モード、SENSOR(2)モード、ERDモードのいずれかを選択することができる。
【0058】
5.2.2.OPERATIONモード
上記OPERATIONモードでは、レンズ10の作動時間・負荷の診断が行われる。ズームの診断を選択した場合を例に説明すると、上述のように図11の“FIND Menu”画面における“ZOOM”フレーム内から“OPERATION”項目を選択するとOPERATIONモードとなり図11に示すようなメイン画面が表示される。このメイン画面の構成は、上記自動実行の説明で使用した図8のメイン画面と同様である。そして、メイン画面の“W=>T”ボタン又は“T=>W”ボタンのいずれかをクリックすると診断が開始される。診断の処理、及び、診断結果の表示に関しては自動実行の場合に説明したのと同様であるため説明を省略する。
【0059】
5.2.3.SENSOR(1)モード
上記SENSOR(1)モードでは、位置検出センサ(図2の各位置検出センサ24)の診断が行われる。ズームの診断を選択した場合を例に説明すると、図12に示すように“FIND Menu”画面における“ZOOM”フレーム内から“SENSOR 1”項目を選択するとSENSOR(1)モードとなり、図12に示すようなメイン画面が表示される。そして、メイン画面の“Start”ボタンをマウスによりクリックすると診断が開始される。
【0060】
診断が開始されると、ズームを診断動作させるためにパソコン16のCPU50からレンズ10のCPU20にズームの動作を指令するコントロール信号が送信される。そのコントロール信号によってズームの駆動部が駆動され、ズームがワイド端からテレ端に移動し、その後、ズームがワイド端とテレ端の中心(センター)に移動する。その移動の間にレンズ10のCPU20は、ズームの駆動部に関連する位置検出センサから位置検出値を逐次読み取り、その位置検出値をリアルタイムでパソコン16に送信する。
【0061】
パソコン16のCPU50は、レンズ10に送信したコントロール信号と、レンズ10から取得した位置検出値を図12のメイン画面にリアルタイムで表示する。例えば、メイン画面の“Wide=>Tele=>Center”フレームに、コントロール信号の値と位置検出値とをグラフ表示し、その右横のフレームにそれらの値をインジケータにより表示する。尚、同図では、ズームに関連する位置検出センサとしてポテンショメータと2つのエンコーダ(A、B)が設置されている場合を示している。
【0062】
また、パソコン16のCPU50は、ズームがセンターに移動し、診断動作が終了すると、レンズ10から取得した上記位置検出値の最大値と最小値が、正常であるか、調整が必要な状態か、又は、修理が必要な状態かを判定する。そして、図12の診断結果表示画面にその結果を表示する。診断結果表示画面の左側には、位置検出センサによる位置検出値の最大値及び最小値の診断結果が点灯位置及び点灯色により表示され、正常と診断された場合には左端の表示枠内が緑色に点灯し、調整が必要な状態と診断された場合には中央の表示枠内が黄色に点灯し、修理が必要な状態と診断された場合には右端の表示枠内が赤色に点灯する。診断結果表示画面の右側には診断結果が文字表示される。
【0063】
5.2.4.SENSOR(2)モード
SENSOR(2)モードでは、位置検出センサ(図2の各位置検出センサ24)の詳細確認が行われる。ズームの診断を選択した場合を例に説明すると、図13に示すように“FIND Menu”画面における“ZOOM”フレーム内から“SENSOR 2”を選択するとSENSOR(2)モードとなり、図13に示すようなメイン画面が表示される。そして、メイン画面の“START”ボタンをクリックするとエンコーダの動作確認を行うことができる。
【0064】
パソコン16のCPU50は、レンズ10にズームの動作を指令するコントロール信号を送信し、ズームを一定速度で移動させると共に、その時のエンコーダの出力値をレンズ10から取得し、その出力値をグラフ表示フレームにグラフ表示する。図13のグラフ表示フレームにおいて、オペレータは、センターを示すラインが、A相の出力信号を示すSIN波とB相の出力信号を示すSIN波のセンター付近にあれば正常と判断することができる。尚、“ARRANGEMENT”フレーム内における“SPEED”項目の“↑”ボタン(速度UP)又は“↓”ボタン(速度DOWN)をクリックすると、ズームの作動速度を微調整することができる。また、“B.A.WIDTH”項目の値を変更するとグラフの横軸を変更することができる。
【0065】
5.2.5.ERDモード(コントローラ診断)
本FINDシステムでは、ズームコントローラ14やフォーカスコントローラ12のようにレンズ10に接続されたコントローラの診断を行うことも可能である。このコントローラ診断では、コントローラに設けられている操作部、各スイッチの設定状態や、コントローラにおいて記憶されるショット(プリセット)データ等、コントローラにおいて設定又は記憶された情報(コントローラ情報)がパソコン16に読み込まれ、それらの情報に基づいてコントローラが正常か否か等の診断が行われる。
【0066】
また、コントローラ診断では、ソフトの環境設定を変更することによって対話モードと非対話モードの2つのモードを選択することができるようになっており、対話モードを選択した場合には、「〜の操作をしてください」というようなオペレータに所定の操作を促す案内表示が行われ、その操作に対応した信号が送信されているかどうかをパソコン16が判断することによって、コントローラが正常か否か等の診断結果がモニタ56に表示される。一方、非対話モードを選択した場合には、上記コントローラ情報がリアルタイムでモニタ56に表示され、オペレータがコントローラを任意に操作し、その操作があったことの表示をモニタ56上でオペレータが確認することによって、オペレータの判断でコントローラが正常か否か等の診断を行う。この場合、モニタ56に診断結果までは表示されない。
【0067】
ズームコントローラ14の診断を行う場合を例に説明すると、図14に示すように“FIND Menu”画面の“INDIVIDUAL”フレーム内から“ZOOM”項目を選択し、“ZOOM”フレーム内から“ERD”項目を選択すると、ERDモードとなり、図14のようなメイン画面が表示される。そのメイン画面において、“START”ボタンをクリックすると、ズームコントローラ14についてのコントローラ診断が開始される。
【0068】
メイン画面にはスイッチ情報表示フレーム、サムリング情報表示フレーム、速度調整ボリューム情報表示フレーム、リミット調整ボリューム情報表示フレーム、ズームショットメモ情報表示フレーム、フォーカスショットメモ情報表示フレームなど、ズームコントローラ14において設定又は記憶されるコントローラ情報のそれぞれを表示するフレームがあり、パソコン16に読み込まれるコントローラ情報に基づいて、ズームコントローラ14の各スイッチ44、操作部42(サムリング14A、速度調整ボリューム、リミット調整ボリューム)の設定状態や、ズームコントローラ14に記憶されているショットデータがそれぞれ対応するフレームに表示される。非対話モードの場合には、レンズ10からコントローラ情報がリアルタイムで読み込まれ、そのコントローラ情報がリアルタイムで各フレームに表示される。
【0069】
コントローラ診断の処理の概要を図15のフローチャートで説明する。パソコン16のCPU50は、まず、対話モードか否かを判定する(ステップS50)。NO、即ち、上記非対話モードと判定した場合、次にCPU50は、レンズ10から連続してコントローラ情報(操作部及び各スイッチの状態)を読み込む(ステップS52)。尚、レンズ10は診断するコントローラからコントローラ情報を取得する。そして、その情報をリアルタイムでモニタ56に表示する(ステップS54)。続いて診断終了が指示されたか否かを判定し(ステップS56)、YESと判定した場合には、診断を終了する。NOと判定した場合には上記ステップS52に戻る。尚、この実施の形態の非対話モードにおけるコントローラ診断では、各コントローラ情報が図14上の対応するフレームに表示され、オペレータが表示されたコントローラ情報を確認することによりコントローラの異常の有無等の判断を行う。
【0070】
上記ステップS50においてYES、即ち、対話モードと判定した場合、CPU50は、まず、モニタ56に「X SWを押して下さい」という案内表示を行う(ステップS58)。尚、“X SW”の表示部分は、診断するコントローラに設けられている所定の操作部材を示す(スイッチに限定されるものではない)。また、“押して下さい”は、“X SW”の種類に対応した動作を指示する文章に適宜変更される。
【0071】
そして、操作を指示した“X SW”の状態をレンズ10を介して読み込み(ステップS60)、診断を行う操作部材の種類と、その操作部材の操作に関連して読み込んだ操作部材の状態(操作部材からの信号の有無を含む)とを関係付けて記憶する(ステップS62)。次に、診断を実行するか否かを判定する(ステップS64)。YESと判定した場合には、ステップS62で記憶した操作部材の状態からその操作部材の診断を行う(ステップS65)。
【0072】
続いて、診断を行っていない他の操作部材がないかどうかを判定する(ステップS66)。NOと判定した場合には、上記ステップS58に戻り、他の操作部材の操作を促す案内表示を行い、上記処理を実行する。一方、上記ステップS64においてNOと判定した場合には、ステップS65で診断した診断結果をモニタ56に表示し(ステップS68)、診断を終了する。
【0073】
5.2.6.オフセット診断
図14のメイン画面におけるサムリング情報表示フレーム内の“Center Check”ボタンを押すと、ズームコントローラ14のオフセット診断が行われる。尚、オフセット診断は、フォーカスコントローラ12についても同様に行うことができるが、ここではズームコントローラ14のオフセット診断について説明する。オフセット診断では、ズームコントローラ14のサムリング14Aの情報(サムリング14Aの設定位置に対応してズームコントローラ14からレンズ10に送信されるコントロール信号)がパソコン16に読み込まれ、サムリング14Aを基準位置に設定した状態(無操作の状態)でそのコントロール信号がある一定範囲内に入っているか否かが診断される。
【0074】
オフセット診断の処理を図16、図17のフローチャートを用いて説明する。図16のフローチャートにおいて、パソコン16のCPU50は、まず、モニタ56にサムリング14Aをセンター(サムリングの無操作状態)にするように注意を促す表示を行う(ステップS80)。そして、数秒後に診断開始を連絡する表示を行う(ステップS82)。次に数秒間、ズームコントローラ14からのコントロール信号と、ズームの駆動部に関連する位置検出センサ(ズームレンズの位置を検出するための位置検出センサ)によって検出される位置検出値(フォロー信号)をレンズ10のCPU20から取得し、それらの最大値、最小値、増減傾向を記憶する(ステップS84)。
【0075】
尚、駆動部にはデジタル式とアナログ式とがあり、ズームの駆動部がデジタル式の場合には上記レンズ10のCPU20からデジタルのコントロール信号がズームの駆動部にそのまま送信される。これに対してズームの駆動部がアナログ式の場合には上記レンズ10のCPU20とそのアナログ式の駆動部とは図18に示すようにD/A変換器80と増幅回路82を介して接続され、レンズ10のCPU20から出力されたコントロール信号は、D/A変換器80によってアナログ信号に変換された後、増幅回路82によって増幅され、その増幅回路82からの出力信号がアナログ式の駆動部86に与えられる。このようにレンズ10がアナログ式の駆動部86を搭載している場合には、上記コントロール信号及びフォロー信号以外に、増幅回路82の出力信号もA/D変換器84を介してレンズ10のCPU20に検出され、その出力信号がパソコン16のCPU50に送信される。
【0076】
次にデータベースとしてパソコン16が持っている正常動作時におけるレンズデータから診断データを読み込み(ステップS86)、上記レンズ10から取得したコントロール信号が標準値以内か否かを判定する(ステップS88)。NOと判定した場合に、コントローラの異常と判断し(ステップS90)、診断結果、診断エラーの詳細表示を行う(ステップS100)。尚、標準値というのは、サムリング14Aをセンターにした状態に対してズームを停止させる値として許容されるコントロール信号の値の範囲、即ち、サムリング14Aをセンターにした状態で本来とるべきコントロール信号の値の範囲を意味する(以下、フォロー信号についての標準値等についても同様)。
【0077】
上記ステップS88においてYESと判定した場合には、次にズームの駆動部がアナログ式か否かを判定する(ステップS92)。NOと判定した場合には、次にレンズ10から取得したフォロー信号が標準値内か否かを判定する(ステップS96)。このステップS96においてNOと判定した場合には、ズームの駆動部(モジュール)が異常と判断し(ステップS98)、YESと判定した場合には、正常と判断し、診断結果、診断エラーの詳細表示を行う(ステップS100)。
【0078】
上記ステップS92においてYES、即ち、ズームの駆動部がアナログ式と判定した場合には、次に、出力信号が標準値内か否かを判定する(ステップS94)。YESと判定した場合には、続いて、デジタル式と判定した場合と同様にステップS96以降の処理を実行する。
【0079】
一方、ステップS94においてNOと判定した場合には、次に図17に示すように、調整モードに入るか否かを判定する(ステップS102)。尚、調整モードに入るか否かの指示はオペレータが行う。NOと判定した場合にはオフセット電圧異常と診断し(ステップS104)、図16に戻って診断結果、診断エラーの詳細表示を行う(ステップS100)。
【0080】
上記ステップS102においてYESと判定した場合、次に試行回数が20未満か否かを判定する(ステップS106)。YESと判定した場合には、レンズ10に対し、上記増幅回路82(図18参照)の出力電圧を決定する抵抗/パラメータを変更する指示を与え(ステップS108)、そして変更指示状況を記憶する(ステップS110)。尚、増幅回路82(図18参照)の出力電圧を決定する抵抗/パラメータを変更することにより、増幅回路82に入力する入力電圧に対する電圧シフト量やその入力電圧に対するゲインの大きさ等を変更することができる。
【0081】
続いて、増幅回路82の出力信号をレンズ10から読み込み(ステップS112)、その出力信号が標準値内か否かを判定する(ステップS114)。NOと判定した場合には上記ステップS106からの処理を繰り返す。
【0082】
一方、ステップS114においてYESと判定した場合には、サムリング14Aをテレ側(テレ端)にするように指示する表示を行う(ステップS116)。そして、増幅回路82の出力信号をレンズ10から読み込み(ステップS118)、その出力信号が標準値内か否かを判定する(ステップS120)。NOと判定した場合には、サムリング14Aをセンターにするように指示する表示を行い(ステップS128)、上記ステップS106からの処理を繰り返す。
【0083】
また、上記ステップS120においてYESと判定した場合には、サムリング14Aをワイド側(ワイド端)にするように指示する表示を行う(ステップS122)。そして、増幅回路82の出力信号を読み取り、その出力信号が標準値内か否かを判定する(ステップS124)。NOと判定した場合には、サムリング14Aをセンターにするように指示する表示を行い(ステップS128)、上記ステップS106に戻る。
【0084】
一方、ステップS126においてYESと判定した場合、即ち、フォロー信号、テレ端、ワイド端の出力信号の全てが標準値内に入っている場合にはオフセットの異常が修復されたと判断し(ステップS130)、図16に戻って診断結果、診断エラーの詳細表示を行う(ステップS100)。
【0085】
上記ステップS106においてNOと判定した場合、増幅回路82の状態を元の状態に戻すようにレンズ10に指示すると共に(ステップS132)、オフセットの異常の修復が不可と判断し(ステップS134)、図16に戻って診断結果、診断エラーの詳細表示を行う(ステップS100)。
【0086】
6.PCコントロールモード
例えば図5に示したようなモード選択画面においてメニューバーの “Control(C)”をクリックし、そのメニュー内の“Control Start”を選択すると、パソコン16によってレンズ10を制御するPCコントロールモードを選択することができる。PCコントロールモードを選択すると、図19に示すようなPCコントロール画面が表示される。そのPCコントロール画面の“Start”ボタンをクリックすることでレンズ10との通信が開始され、PCコントロールが可能な状態となる。
【0087】
PCコントロール画面の操作部画面には、ズーム操作のための“ZOOM PC CONTROL”フレーム、フォーカス操作のための“FOCUS PC CONTROL”フレーム、アイリス操作のための“IRIS PC CONTROL”フレーム、及び、エクステンダー操作のための“EXTENDER PC CONTROL”フレームが表示されると共に、“ZOOM PC CONTROL”フレーム、“FOCUS PC CONTROL”フレーム、及び、“IRIS PC CONTROL”フレーム内には“PC Control”フレームが表示される。その“PC Control”フレーム内の“ON”をクリックし、各フレーム内の表示を“Local”又は“Camera”から“PC”に変更すると、パソコンによるコントロールが可能となる。パソコン16によるコントロールが可能となっている状態で、“ZOOM PC CONTROL”フレーム、“FOCUS PC CONTROL”フレーム、“IRIS PC CONTROL”フレームのそれぞれのフレーム内にあるスクロールバーのバーを移動させると、その位置に応じたコントロール信号がレンズ10に送信され、ズーム、フォーカス、アイリスのそれぞれの駆動部が駆動される。尚、スクロールバーの上のプログレスバーはその機能の位置を表示している。
【0088】
エクステンダー操作については、特別な切替操作なく、パソコン16によるコントロールが可能であり、“EXTENDER PC CONTROL”フレーム内には、倍率を切り替えるボタン等が表示されている。
【0089】
また、PCコントロール画面の左側にある設定画面内の“Large”項目、“Small”項目は制御移動量を決定するもので、エクステンダーを除く各操作部フレーム内にあるスクロールバーにおいて、“Large”ではスクロールバーの中を、“Small”ではスクロールバーの両端を1回クリックした時の移動量が変更される。設定画面内の“IRIS”項目の“Auto/Remote”ボタンをクリックするとアイリスの制御がオートとリモートに切り替えられる。
【0090】
ここで、上述のようにPCコントロールモードが選択された場合、上記診断モードの場合と異なり、レンズ10において電流・電圧検出回路26(図2参照)により電源の電流及び電圧を検出することは不要である。そこで、診断モードとPCコントロールモードのいずれかのモードが選択されるとパソコン16のCPU50はレンズ10のCPU20にその選択されたモードを通知し、レンズ10のCPU20は、診断モードが選択された場合には、電流・電圧検出回路26から電流値や電圧値を読み込む処理を行うようにし、PCコントロールモードが選択された場合にはその処理を行わないようにして、処理の負担を軽減している。
【0091】
7.診断履歴表示モード
図5に示したようなモード選択画面においてメニューバーの “History(H)”をクリックし、そのメニュー内の“History List(L)”を選択すると、過去の診断履歴を表示する診断履歴表示モードを選択することができる。診断履歴表示モードを選択すると、図20に示すような履歴表示画面が表示される。画面左側(レンズ型名一覧フレーム)には過去に診断したレンズ型名が一覧表示されており、その中からレンズ型名を選択すると、そのレンズに関する診断履歴が画面右側に一覧表示される。その右側画面(履歴一覧フレーム)には、レンズのシリアルナンバー、診断した日付、診断結果が表示される。
【0092】
履歴一覧フレーム内の所望のデータを右クリックすると図21に示すようなポップアップメニューが表示される。ここで、“Result Details(R)”メニューを選択すると図22に示すような診断結果の詳細表示画面が表示される。この詳細表示画面にはエラーが発生した機能とそのエラーの簡単な内容が表示される。上記ポップアップメニューで“Delete(D)”メニューを選択するとその履歴は消去される。
【0093】
上述のように表示される診断履歴のデータ(以下、診断履歴データ)は、上記診断モードにおいて自動実行を行うごとにパソコン16のメモリ52に自動的に記憶されるようになっている(図10ステップS38参照)。診断履歴データは、診断したレンズ10のレンズ型名、シリアルナンバー、日付(年月日時分秒)、診断結果、診断結果の詳細のそれぞれのデータから構成され、各データは、図23に示すような階層構造で関連付けられて1つの診断履歴ファイルのデータとしてパソコン16のメモリ52(例えばハードディスク)に格納される。診断モードの自動実行を行うと、その診断履歴データが過去の診断履歴データを記憶した上記診断履歴ファイルに追加される。尚、診断履歴データは、本システムに固有のファイルにではなく、ユーザの情報や、OS自体及びプログラムの動作に必要な情報が格納されているレジストリに記憶させるようにしてもよい。
【0094】
上述のように診断履歴表示モードが選択されると、パソコン16のCPU50によってその診断履歴ファイルが読み出され、図20に示した履歴表示画面等がモニタ56に表示される。
【0095】
尚、上述のような診断履歴データは、診断モードにおける自動実行の場合に限らず、個別実行の診断を行った場合にも自動的に、メモリ52に記憶させるようにしてもよい。また、診断履歴データのレンズ型名やシリアルナンバーはレンズの識別情報であり、レンズ型名やシリアルナンバーの代わりに他の内容の識別情報を診断履歴データとして記憶させるようにしてもよい。また、診断履歴データとして必ずしもレンズの識別情報を含む必要はなく、診断結果と日付情報のみでもよい。
【0096】
更に、上記説明では診断履歴データ(診断履歴ファイル)を、パソコン16のメモリ52に記録し、保存するようにしたが、診断したレンズ10内のメモリ28に記録し、保存するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るレンズ診断システムによれば、ズームレンズ等の可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に操作部材を設定し、そのとき検出されるコントロール信号やフォロー信号等が適切な値となっているかを判断することによってオフセットの異常が生じているか否か、異常が生じている場合にはどの部分の異常かを診断するようにしたため、診断によってこれらの情報を容易に知ることができ、修復や調整の労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、テレビカメラ用のレンズシステムであって、本発明が適用されるレンズシステムを構成する各装置の接続態様を示した図である。
【図2】図2は、本発明が適用されるレンズシステムの構成を示したブロック図である。
【図3】図3は、アナログ式のコントローラからレンズに信号を送信する場合の構成を示した図である。
【図4】図4は、FINDシステムの初期画面を示した図である。
【図5】図5は、接続処理後に表示される画面を示した図である。
【図6】図6は、パソコンのCPUにおけるモード選択の処理を示したフローチャートである。
【図7】図7は、診断モードを選択した場合に表示される初期画面を示した図である。
【図8】図8は、診断モードで自動実行を選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図9】図9は、診断モードの自動実行が終了した後に診断結果が表示される画面を示した図である。
【図10】図10は、診断モードの自動実行におけるパソコンの処理手順を示したフローチャートである。
【図11】図11は、診断モードの個別実行においてズームの診断を選択し、且つ、OPERATIONモードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図12】図12は、診断モードの個別実行においてズームの診断を選択し、且つ、SENSOR(1)モードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図13】図13は、診断モードの個別実行においてズームの診断を選択し、且つ、SENSOR(2)モードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図14】図14は、診断モードの個別実行においてズームの診断を選択し、且つ、ERDモードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図15】図15は、コントローラ診断の処理手順を示したフローチャートである。
【図16】図16は、オフセット診断の処理手順を示したフローチャートである。
【図17】図17は、オフセット診断の処理手順を示したフローチャートである。
【図18】図18は、アナログ式の駆動部の場合におけるレンズのCPUと駆動部との間の構成を示した図である。
【図19】図19は、PCコントロールモードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図20】図20は、診断履歴表示モードを選択した場合に表示される画面を示した図である。
【図21】図21は、履歴一覧フレーム内の所望のデータを右クリックした場合に表示される画面を示した図である。
【図22】図22は、図21の画面に表示された“Result Details(R)”メニューを選択した場合に表示される診断結果の詳細表示画面を示した図である。
【図23】図23は、診断履歴のデータが記憶されるファイルにおけるデータ構造を示した図である。
【符号の説明】
10…テレビレンズ(レンズ)、12…フォーカスコントローラ、12A…フォーカスリング、14…ズームコントローラ、14A…サムリング、16…パーソナルコンピュータ(パソコン)、20、30、40、50…CPU、22…各駆動部、24…各位置検出センサ、26…電流・電圧検出回路、28、52…メモリ、32、42…操作部、34、44…各スイッチ、54…入力手段、56…モニタ、58…外部記憶読取装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lens diagnosis system, and more particularly to a technique for diagnosing a lens by a computer such as a personal computer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a television lens having a function of self-diagnosis of each item such as a zoom lens, a focus lens, an iris, an extender, and a power supply voltage is known.
[0003]
This type of television lens is configured by optionally attaching a dedicated substrate for self-diagnosis to the television lens. The dedicated board has switches that are operated for diagnosis, A / D converter, D / A converter, storage means such as a ROM storing a self-diagnostic program, input signals from the switch and self-diagnosis A central processing unit (CPU) for diagnosing each item of the lens apparatus according to a program and an interface such as RS232C for displaying a diagnosis result on an external personal computer or the like are provided (Japanese Patent Laid-Open No. 7-264449).
[0004]
Further, conventionally, when an operation member of a controller connected to the lens device is operated, a movable optical member of the lens device, for example, a zoom lens or a focus lens is set to a position or speed corresponding to the set position of the operation member. Motor driven lens systems are known. For example, the zoom controller is provided with a thumb ring that returns to the reference position when there is no operation, and the zoom speed changes according to the operation amount from the reference position of the thumb ring.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the thumb ring is set to the reference position in the zoom controller as described above (when there is no operation), a control signal having a predetermined center voltage (value) is transmitted to the lens device, and the center is transmitted. Offset is adjusted so that the zoom is not driven when the voltage is applied.
[0006]
However, errors and abnormalities may occur in the zoom controller, zoom drive unit, and other signal processing circuits (amplifier circuits, etc.), which may cause problems such as zoom movement even when the thumb ring is not operated. was there.
[0007]
In the conventional lens diagnosis system, since the diagnosis regarding such an offset is not performed, even if the abnormality can be recognized as a phenomenon when the above-described situation occurs, it is known in which part the abnormality has occurred. It was not possible, and it took time and effort to repair and adjust.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and it is possible to diagnose an offset when driving a movable optical member so as to be in a state corresponding to a set position of an operation member and to identify an abnormal portion. It is an object of the present invention to provide a lens diagnosis system that can perform repair and adjustment easily.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, there is provided a control signal output means for outputting a control signal having a value corresponding to a set position of the operation member, and a state corresponding to the value of the control signal. A lens diagnosis system for diagnosing an offset of a lens driving device having a driving means for driving a movable optical member of the lens device, wherein the control signal detecting means detects a value of a control signal output by the control signal output means And a follow signal output means for outputting a follow signal indicating the state of the movable optical member, and a state in which the operation member is set at a set position determined to set the movable optical member in a predetermined state. The value of the control signal detected by the control signal detecting means is the movable A first determination unit that determines whether or not a condition that the learning member is within a standard value range that is allowed as a value for setting the predetermined state; and the movable optical member is set to the predetermined state In a state where the operation member is set at a set position determined to be performed, the value of the follow signal output by the follow signal output means is allowed as a value indicating the predetermined state of the movable optical member. When both the second determination means for determining whether or not the condition of being within the standard value range and the first and second determination means determine that the condition is satisfied, the diagnosis is normal. The control signal output means is diagnosed as abnormal when at least the first determination means of the first and second determination means determines that the condition is not satisfied, and the first determination means And a diagnosis means for diagnosing that the drive means is abnormal when only the second determination means among the second determination means determines that the condition is not satisfied. .
[0010]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a control signal output means for outputting a control signal having a value corresponding to the set position of the operation member, and a voltage corresponding to the value of the control signal output from the control signal output means. Signal processing means for outputting an analog voltage signal, and analog driving means for receiving the analog voltage signal and driving the movable optical member of the lens apparatus so as to be in a state corresponding to the voltage of the received analog voltage signal A lens diagnosis system for performing an offset diagnosis of a lens driving device comprising: control signal detection means for detecting a value of a control signal output by the control signal output means; and a follow indicating a state of the movable optical member A follow signal output means for outputting a signal, and an alarm output by the signal processing means. An output voltage detecting means for detecting the voltage of the log voltage signal, and the control signal detecting means in a state where the operation member is set at a set position determined to set the movable optical member to a predetermined state. First determination means for determining whether or not a value of the detected control signal satisfies a condition that the value is within a standard value range permitted as a value for setting the movable optical member in the predetermined state; In a state in which the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in the predetermined state, the value of the follow signal output by the follow signal output means is the value of the movable optical member. A second determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range that is allowed as a value indicating the predetermined state is satisfied; In a state where the operation member is set at a setting position determined to set the moving optical member to the predetermined state, the voltage detected by the output voltage detecting means causes the movable optical member to move to the predetermined state. A third determination unit that determines whether or not a condition that a value to be set in the state is within a standard value range that is acceptable is satisfied, and any of the first, second, and third determination units is the condition. If it is determined that the condition is satisfied, it is diagnosed as normal, and if at least the first determination means among the first, second, and third determination means determines that the condition is not satisfied, the control signal is output. The means is diagnosed as abnormal, the first determination means determines that the condition is satisfied, and at least the third determination means of the second and third determination means does not satisfy the condition If it is determined that the signal processing means is abnormal, and only the second determination means among the first, second and third determination means determines that the condition is not satisfied. Comprises diagnostic means for diagnosing that the drive means is abnormal.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect of the present invention, the first determination means determines that the condition is satisfied, and at least the second and third determination means When the third determination means determines that the condition is not satisfied, the value of the control signal in the signal processing means and the analog voltage signal so that the voltage detected by the output voltage detection means is within the standard value range. It is characterized by comprising a changing means for changing the correspondence relationship with the voltage.
[0012]
According to a fourth aspect of the invention, there is provided the display device according to the first or second aspect, further comprising display means for displaying a result diagnosed by the diagnostic means.
[0013]
According to the above invention, the operation member is set at a set position determined to set the movable optical member in a predetermined state, and the control signal and follow signal detected at that time have appropriate values. Whether or not an offset abnormality has occurred by determining whether or not, and if an abnormality has occurred, which part of the abnormality has been diagnosed, it is possible to easily know this information by diagnosis, Repair and adjustment effort can be reduced.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a lens diagnosis system according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0015]
FIG. 1 is a diagram showing a lens system for a television camera, and shows a connection mode of each device constituting the lens system to which the present invention is applied. FIG. It is the block diagram which showed the structure. In the lens system shown in FIG. 1, a
[0016]
The TV lens 10 (hereinafter simply referred to as the lens 10) is equipped with a photographic lens that forms a subject image on the imaging element surface of the TV camera body. As a movable optical member that constitutes the photographic lens, for example, A focus lens for focus adjustment, a zoom lens for zoom adjustment, an iris for iris adjustment, an extender for enlarging / reducing the zoom magnification from 1 × to 2 ×, 2 × to 1 ×, and the like are arranged.
[0017]
As shown in FIG. 2, the
[0018]
In addition, the
[0019]
As shown in FIG. 2, the
[0020]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0021]
When focus adjustment of the
[0022]
Further, in the
[0023]
As shown in FIG. 2, the
[0024]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0025]
When zoom adjustment of the
[0026]
In addition, various switches (each
[0027]
The
[0028]
A
[0029]
The
[0030]
For example, in the case where the
[0031]
The processing of the FIND system constructed by the software of the
[0032]
1. Installation of FIND system software (FIND)
When the FIND system CD is inserted into the CD-ROM driver (external storage reading device 58) of the
[0033]
2. Starting the FIND system
To start the FIND system, for example, double-click the “FIND” shortcut on the desktop. As a result, the initial screen of the FIND system as shown in FIG. The initial screen is composed of a mode selection screen and a “LENS INFORMATION” screen displayed on the screen.
[0034]
3. Connection process
When the “START” button on the “LENS INFORMATION” screen of FIG. 4 is clicked with the mouse, initial settings are made, the
[0035]
4). Mode selection
For example, after the above connection processing, clicking “Find (F)” on the menu bar in the mode selection screen of FIG. 5 with the mouse and selecting “Find Start” in the menu, the operating state of the
[0036]
The process of mode selection in the
[0037]
Next, it is determined whether the PC control mode has been selected (step S16). When it determines with YES, the process of PC control mode is performed (step S18). On the other hand, if NO is determined, the PC control mode process is not executed.
[0038]
Next, it is determined whether or not the diagnosis history display mode has been selected (step S20). When it determines with YES, the process of diagnostic history display mode is performed (step S22). On the other hand, if NO is determined, the diagnosis history display mode process is not executed. Then, it is determined whether or not the end of the FIND program has been selected (step S24). If NO is determined, the process from step S12 is repeated. If YES is determined, the FIND program is ended.
[0039]
5. Diagnostic mode
Click “Find (F)” on the menu bar on the mode selection screen and select “Find Start” in the menu as described above to select the diagnostic mode for diagnosing the operating state of
[0040]
Here, on the “FIND Menu” screen, the “TOTAL” frame and the “INDIVIDUAL” frame are displayed, and the desired diagnostic method for automatic execution and individual execution can be selected by selecting an item in either frame. Can be done.
[0041]
If auto-run is selected, zoom, focus, iris, extender, advanced back focus (only if the lens has that function), power supply voltage, etc. (if the lens has that function) The diagnosis of each item (limited to the above) is automatically performed continuously. When all diagnosis is completed, the diagnosis result of each item is displayed on the monitor.
[0042]
On the other hand, when individual execution is selected, zoom, focus, iris, extender, advanced back focus (only when the lens has a function), power supply voltage, etc. (when the lens has a function) Diagnosis of each item (only) is performed individually. The zoom controller and focus controller can also be checked.
[0043]
Hereinafter, automatic execution and individual execution of the diagnosis mode will be described in order.
[0044]
5.1. Auto-run
5.1.1. Autorun diagnostics
When the “AUTO” item is selected from the “TOTAL” frame on the “FIND Menu” screen of FIG. 7, the automatic execution process is started. That is, diagnosis of each item such as zoom, focus, iris, extender, power supply voltage, etc. is continuously and automatically performed. In the FIND system, the function attached to the
[0045]
During the execution of the diagnosis, the status of the
[0046]
Here, the processing during the diagnosis execution in the
[0047]
More specifically, the diagnosis of zoom is described as an example. A control signal for instructing the
[0048]
During the movement, the
[0049]
On the other hand, the
[0050]
Further, the
[0051]
When the above judgment is made, for each of the operating time and load, the diagnostic results are lit next to the “TIME” and “LOAD” items in the “Wide => Tele” frame at the upper left of the diagnostic result display screen of FIG. Display by position and lighting color. For example, three rectangular display frames are arranged in a horizontal row for each of the “TIME” and “LOAD” items. If it is diagnosed as normal, the leftmost display frame lights in green. When it is diagnosed that adjustment is necessary, the center display frame is lit yellow, and when it is diagnosed that repair is necessary, the rightmost display frame is lit red. In addition, the diagnostic result is displayed in text on the right side of the diagnostic result display screen.
[0052]
By performing the same processing as described above by moving the zoom from the tele end to the wide end at the maximum speed, the zoom diagnosis is completed. If you click the “STOP” button displayed at the bottom of the “FIND Menu” screen, automatic execution is stopped.
[0053]
5.1.2. Diagnostic result display
When the diagnosis of each item such as zoom, focus, iris, extender, power supply voltage, etc. in the automatic execution is completed, the diagnosis result is displayed as shown in the main screen of FIG. If all diagnosed items are normal, “ALL OK” (not shown) is displayed on the upper left of the main screen. If any item is abnormal, the color of that item tag changes and is displayed in front. If there are two or more abnormal items, the operator switches the item tags appropriately with the mouse and confirms the contents of each.
[0054]
5.1.3. Saving data of auto-run diagnostic results
The diagnosis result data obtained by the automatic execution process can be saved in a predetermined file format (file format such as MS Excel). For example, if you click the “Save” button on the main screen of FIG. 9 with the mouse, a screen for specifying the save location and file name will be displayed, and if you specify them, the diagnostic result data is the file specified in the specified save location Saved by name. In addition, when there is an abnormality in a diagnosis item, a detailed analysis is performed at the manufacturer by sending the data file to the service representative of the manufacturer by e-mail or the like.
[0055]
5.1.4. PC processing in automatic execution
The outline of the automatic execution process in the
[0056]
5.2. Individual execution process
5.2.1. Individual execution items
For example, by selecting an item to be diagnosed from the “INDIVIDUAL” frame in the “FIND Menu” screen of FIG. 7, zoom, focus, iris, extender, advanced back focus (only when the
[0057]
When a desired diagnostic item is selected from the “INDIVIDUAL” frame, due to the nature of the item, if there are multiple modes that can be applied among the modes described below, a new frame for selecting that mode is added. Is displayed in the “FIND Menu” screen. For example, when zoom (“ZOOM” item) is selected from the “INDIVIDUAL” frame, a new frame (“ZOOM” frame) for selecting a mode is displayed on the “FIND Menu” screen as shown in FIG. . Selecting any of the “OPERATION”, “
[0058]
5.2.2. OPERATION mode
In the OPERATION mode, the operation time and load of the
[0059]
5.2.3. SENSOR (1) mode
In the SENSOR (1) mode, the position detection sensor (each
[0060]
When the diagnosis is started, a control signal for instructing the zoom operation is transmitted from the
[0061]
The
[0062]
Further, when the zoom is moved to the center and the diagnosis operation is completed, the
[0063]
5.2.4. SENSOR (2) mode
In the SENSOR (2) mode, detailed confirmation of the position detection sensors (each
[0064]
The
[0065]
5.2.5. ERD mode (controller diagnosis)
In the FIND system, it is possible to diagnose a controller connected to the
[0066]
In the controller diagnosis, the interactive mode and the non-interactive mode can be selected by changing the environment setting of the software. The guidance display prompting the operator to perform a predetermined operation is performed, and the
[0067]
The case where the diagnosis of the
[0068]
In the main screen, a switch information display frame, a summing information display frame, a speed adjustment volume information display frame, a limit adjustment volume information display frame, a zoom shot memo information display frame, a focus shot memo information display frame, etc. are set or stored in the
[0069]
An overview of the controller diagnosis process will be described with reference to the flowchart of FIG. First, the
[0070]
If YES in step S50, that is, if it is determined that the dialogue mode is set, the
[0071]
Then, the state of “X SW” instructing the operation is read through the lens 10 (step S60), the type of the operation member to be diagnosed, and the state of the operation member read in relation to the operation of the operation member (operation (Including the presence / absence of a signal from the member) and stored (step S62). Next, it is determined whether or not to execute diagnosis (step S64). If YES is determined, the operation member is diagnosed from the state of the operation member stored in step S62 (step S65).
[0072]
Subsequently, it is determined whether there is any other operation member that has not been diagnosed (step S66). When it determines with NO, it returns to said step S58, performs the guidance display which prompts operation of another operation member, and performs the said process. On the other hand, when it determines with NO in the said step S64, the diagnostic result diagnosed by step S65 is displayed on the monitor 56 (step S68), and a diagnosis is complete | finished.
[0073]
5.2.6. Offset diagnosis
When the “Center Check” button in the summing information display frame on the main screen of FIG. 14 is pressed, an offset diagnosis of the
[0074]
The offset diagnosis process will be described with reference to the flowcharts of FIGS. In the flowchart of FIG. 16, the
[0075]
The drive unit includes a digital type and an analog type. When the zoom drive unit is a digital type, a digital control signal is transmitted as it is from the
[0076]
Next, diagnostic data is read from the lens data during normal operation held by the
[0077]
If YES is determined in step S88, it is then determined whether or not the zoom drive unit is an analog type (step S92). If NO is determined, it is then determined whether or not the follow signal acquired from the
[0078]
If YES in step S92, that is, if the zoom driving unit is determined to be an analog type, it is next determined whether or not the output signal is within a standard value (step S94). If it is determined as YES, the processing subsequent to step S96 is executed in the same manner as when it is determined as digital.
[0079]
On the other hand, if NO is determined in step S94, it is then determined whether or not the adjustment mode is entered (step S102), as shown in FIG. The operator gives an instruction as to whether or not to enter the adjustment mode. If NO is determined, an offset voltage abnormality is diagnosed (step S104), and the process returns to FIG. 16 to display details of the diagnosis result and diagnosis error (step S100).
[0080]
If YES is determined in step S102, it is then determined whether the number of trials is less than 20 (step S106). If YES is determined, an instruction to change the resistance / parameter for determining the output voltage of the amplifier circuit 82 (see FIG. 18) is given to the lens 10 (step S108), and the change instruction status is stored (step S108). Step S110). Note that by changing the resistance / parameter that determines the output voltage of the amplifier circuit 82 (see FIG. 18), the amount of voltage shift with respect to the input voltage input to the
[0081]
Subsequently, the output signal of the
[0082]
On the other hand, when it determines with YES in step S114, the display which instruct | indicates that the thumb ring 14A is set to the tele side (tele end) is performed (step S116). Then, the output signal of the
[0083]
If YES is determined in step S120, a display for instructing the thumb ring 14A to be on the wide side (wide end) is performed (step S122). Then, the output signal of the
[0084]
On the other hand, if YES is determined in step S126, that is, if all of the follow signal, the tele end signal, and the wide end output signal are within the standard values, it is determined that the offset abnormality has been repaired (step S130). Referring back to FIG. 16, the diagnostic result and the diagnostic error are displayed in detail (step S100).
[0085]
If NO is determined in step S106, the
[0086]
6). PC control mode
For example, click “Control (C)” in the menu bar on the mode selection screen as shown in FIG. 5 and select “Control Start” in the menu to select the PC control mode for controlling the
[0087]
On the operation screen of the PC control screen, the “ZOOM PC CONTROL” frame for zoom operation, the “FOCUS PC CONTROL” frame for focus operation, the “IRIS PC CONTROL” frame for iris operation, and the extender operation An “EXTENDER PC CONTROL” frame is displayed, and a “PC Control” frame is displayed in the “ZOOM PC CONTROL” frame, the “FOCUS PC CONTROL” frame, and the “IRIS PC CONTROL” frame. Clicking “ON” in the “PC Control” frame and changing the display in each frame from “Local” or “Camera” to “PC” enables control by the personal computer. If the “ZOOM PC CONTROL” frame, the “FOCUS PC CONTROL” frame, or the “IRIS PC CONTROL” frame is moved while the control by the
[0088]
The extender operation can be controlled by the
[0089]
The “Large” and “Small” items in the setting screen on the left side of the PC control screen determine the amount of control movement. In the scroll bar in each operation unit frame except the extender, “Large” In the scroll bar, “Small” changes the amount of movement when one end of the scroll bar is clicked once. Click the “Auto / Remote” button in the “IRIS” item on the setting screen to switch the iris control between auto and remote.
[0090]
Here, when the PC control mode is selected as described above, it is not necessary to detect the current and voltage of the power source by the current / voltage detection circuit 26 (see FIG. 2) in the
[0091]
7). Diagnostic history display mode
Click “History (H)” on the menu bar on the mode selection screen as shown in FIG. 5 and select “History List (L)” on the menu to display the diagnostic history display mode that displays the past diagnostic history. Can be selected. When the diagnosis history display mode is selected, a history display screen as shown in FIG. 20 is displayed. A list of lens types that have been diagnosed in the past is displayed on the left side of the screen (lens type name list frame). When a lens type name is selected from the list, diagnosis history related to the lens is displayed in a list on the right side of the screen. On the right screen (history list frame), the serial number of the lens, the date of diagnosis, and the diagnosis result are displayed.
[0092]
When right-clicking on desired data in the history list frame, a pop-up menu as shown in FIG. 21 is displayed. Here, when the “Result Details (R)” menu is selected, a detailed display screen of diagnostic results as shown in FIG. 22 is displayed. This detailed display screen displays the function in which the error has occurred and a simple content of the error. Selecting the “Delete (D)” menu from the pop-up menu erases the history.
[0093]
The diagnosis history data (hereinafter referred to as diagnosis history data) displayed as described above is automatically stored in the
[0094]
When the diagnosis history display mode is selected as described above, the diagnosis history file is read by the
[0095]
The diagnosis history data as described above is not limited to the automatic execution in the diagnosis mode, but may be automatically stored in the
[0096]
Further, in the above description, the diagnosis history data (diagnosis history file) is recorded and stored in the
[0097]
【The invention's effect】
As described above, according to the lens diagnosis system of the present invention, the operation member is set at the set position determined to set the movable optical member such as the zoom lens in a predetermined state, and is detected at that time. By determining whether the control signal and follow signal to be appropriate values, etc., whether or not an offset abnormality has occurred, and if an abnormality has occurred, which part of the abnormality is diagnosed, Diagnosis makes it easy to know this information, and the labor of repair and adjustment can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a lens system for a television camera, and is a diagram showing a connection mode of each device constituting a lens system to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a lens system to which the present invention is applied.
FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration in a case where a signal is transmitted from an analog controller to a lens.
FIG. 4 is a diagram showing an initial screen of the FIND system.
FIG. 5 is a diagram showing a screen displayed after connection processing;
FIG. 6 is a flowchart showing mode selection processing in a CPU of a personal computer.
FIG. 7 is a diagram showing an initial screen displayed when a diagnosis mode is selected.
FIG. 8 is a diagram illustrating a screen displayed when automatic execution is selected in a diagnosis mode.
FIG. 9 is a diagram showing a screen on which a diagnosis result is displayed after completion of automatic execution of a diagnosis mode.
FIG. 10 is a flowchart showing a processing procedure of a personal computer in automatic execution of a diagnosis mode.
FIG. 11 is a diagram illustrating a screen that is displayed when zoom diagnosis is selected and the OPERATION mode is selected in the individual execution of the diagnosis mode.
FIG. 12 is a diagram illustrating a screen that is displayed when zoom diagnosis is selected and SENSOR (1) mode is selected in individual execution of the diagnosis mode.
FIG. 13 is a diagram showing a screen that is displayed when zoom diagnosis is selected and SENSOR (2) mode is selected in individual execution of the diagnosis mode.
FIG. 14 is a diagram illustrating a screen that is displayed when zoom diagnosis is selected and ERD mode is selected in the individual execution of the diagnosis mode.
FIG. 15 is a flowchart illustrating a controller diagnosis processing procedure;
FIG. 16 is a flowchart showing a processing procedure for offset diagnosis;
FIG. 17 is a flowchart showing a processing procedure for offset diagnosis;
FIG. 18 is a diagram illustrating a configuration between a lens CPU and a drive unit in the case of an analog drive unit;
FIG. 19 is a diagram showing a screen displayed when the PC control mode is selected.
FIG. 20 is a diagram showing a screen displayed when a diagnosis history display mode is selected.
FIG. 21 is a diagram showing a screen that is displayed when desired data in a history list frame is right-clicked.
FIG. 22 is a diagram showing a detailed display screen of diagnosis results displayed when the “Result Details (R)” menu displayed on the screen of FIG. 21 is selected.
FIG. 23 is a diagram illustrating a data structure in a file in which diagnosis history data is stored.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記コントロール信号出力手段によって出力されたコントロール信号の値を検出するコントロール信号検出手段と、
前記可動の光学部材の状態を示すフォロー信号を出力するフォロー信号出力手段と、
前記可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記コントロール信号検出手段によって検出されたコントロール信号の値が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記フォロー信号出力手段によって出力されたフォロー信号の値が前記可動の光学部材の前記所定の状態を示す値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1及び第2の判定手段のいずれもが前記条件を満たすと判定した場合には正常と診断し、前記第1及び第2の判定手段のうち少なくとも前記第1の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記コントロール信号出力手段が異常であると診断し、前記第1及び第2の判定手段のうち前記第2の判定手段のみが前記条件を満たさないと判定した場合には、前記駆動手段が異常であると診断する診断手段と、
を備えたことを特徴とするレンズ診断システム。A lens comprising control signal output means for outputting a control signal having a value corresponding to the set position of the operation member, and drive means for driving the movable optical member of the lens device so as to be in a state corresponding to the value of the control signal A lens diagnostic system for performing an offset diagnosis of a drive device,
Control signal detection means for detecting the value of the control signal output by the control signal output means;
Follow signal output means for outputting a follow signal indicating the state of the movable optical member;
In a state where the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in a predetermined state, a value of a control signal detected by the control signal detection means is set to the movable optical member. First determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range allowed as a value set in the predetermined state is satisfied;
In a state where the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in the predetermined state, the value of the follow signal output by the follow signal output means is the movable optical member. Second determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range allowed as a value indicating the predetermined state is satisfied,
When it is determined that both of the first and second determination means satisfy the condition, it is diagnosed as normal, and at least the first determination means among the first and second determination means satisfies the condition. When it is determined that the condition is not satisfied, the control signal output means is diagnosed as abnormal, and only the second determination means among the first and second determination means determines that the condition is not satisfied. Diagnosing means for diagnosing that the driving means is abnormal,
A lens diagnostic system comprising:
前記コントロール信号出力手段によって出力されたコントロール信号の値を検出するコントロール信号検出手段と、
前記可動の光学部材の状態を示すフォロー信号を出力するフォロー信号出力手段と、
前記信号処理手段によって出力されたアナログ電圧信号の電圧を検出する出力電圧検出手段と、
前記可動の光学部材を所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記コントロール信号検出手段によって検出されたコントロール信号の値が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記フォロー信号出力手段によって出力されたフォロー信号の値が前記可動の光学部材の前記所定の状態を示す値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、
前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定するものとして決められている設定位置に前記操作部材を設定した状態において、前記出力電圧検出手段によって検出された電圧が前記可動の光学部材を前記所定の状態に設定する値として許容される標準値範囲内であるという条件を満たすか否かを判定する第3の判定手段と、
前記第1、第2及び第3の判定手段のいずれもが前記条件を満たすと判定した場合には正常と診断し、前記第1、第2及び第3の判定手段のうち少なくとも前記第1の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記コントロール信号出力手段が異常であると診断し、前記第1の判定手段が前記条件を満たすと判定し、且つ、前記第2及び第3の判定手段のうち少なくとも前記第3の判定手段が前記条件を満たさないと判定した場合には前記信号処理手段が異常であると診断し、前記第1、第2及び第3の判定手段のうち前記第2の判定手段のみが前記条件を満たさないと判定した場合には、前記駆動手段が異常であると診断する診断手段と、
を備えたことを特徴とするレンズ診断システム。Control signal output means for outputting a control signal having a value corresponding to the set position of the operation member; signal processing means for outputting an analog voltage signal of a voltage corresponding to the value of the control signal output from the control signal output means; The analog voltage signal is received, and an offset diagnosis of the lens driving device having analog driving means for driving the movable optical member of the lens device is performed so as to be in a state corresponding to the voltage of the received analog voltage signal. A lens diagnostic system,
Control signal detection means for detecting the value of the control signal output by the control signal output means;
Follow signal output means for outputting a follow signal indicating the state of the movable optical member;
Output voltage detection means for detecting the voltage of the analog voltage signal output by the signal processing means;
In a state where the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in a predetermined state, a value of a control signal detected by the control signal detection means is set to the movable optical member. First determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range allowed as a value set in the predetermined state is satisfied;
In a state where the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in the predetermined state, the value of the follow signal output by the follow signal output means is the movable optical member. Second determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range allowed as a value indicating the predetermined state is satisfied,
In a state in which the operation member is set at a setting position determined to set the movable optical member in the predetermined state, a voltage detected by the output voltage detection means causes the movable optical member to be in the predetermined state. Third determination means for determining whether or not a condition of being within a standard value range permitted as a value set in the state of
If any of the first, second, and third determination means determines that the condition is satisfied, it is diagnosed as normal, and at least the first, second, and third determination means are at least the first If the determination means determines that the condition is not satisfied, the control signal output means is diagnosed as abnormal, the first determination means determines that the condition is satisfied, and the second and third If at least the third determination means determines that the condition is not satisfied, the signal processing means is diagnosed as abnormal, and the first, second, and third determination means A diagnostic means for diagnosing that the drive means is abnormal when it is determined that only the second determination means does not satisfy the condition;
A lens diagnostic system comprising:
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100868A JP4042145B2 (en) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | Lens diagnostic system |
DE60328937T DE60328937D1 (en) | 2002-04-03 | 2003-04-03 | objective diagnosis |
US10/405,232 US7149423B2 (en) | 2002-04-03 | 2003-04-03 | Lens apparatus diagnostic system, diagnostic program, record medium, lens diagnostic system and controller diagnostic system |
EP03007445A EP1351526B1 (en) | 2002-04-03 | 2003-04-03 | Lens apparatus diagnostic |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100868A JP4042145B2 (en) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | Lens diagnostic system |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003298900A JP2003298900A (en) | 2003-10-17 |
JP4042145B2 true JP4042145B2 (en) | 2008-02-06 |
Family
ID=29388522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002100868A Expired - Fee Related JP4042145B2 (en) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | Lens diagnostic system |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4042145B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4790584B2 (en) * | 2006-12-14 | 2011-10-12 | 日本車輌製造株式会社 | Friction stir welding apparatus and friction stir welding method |
-
2002
- 2002-04-03 JP JP2002100868A patent/JP4042145B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003298900A (en) | 2003-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2408203A2 (en) | Imaging control system, and control apparatus and method for imaging apparatus | |
WO2007145986A2 (en) | Remote diagnostics for electronic whiteboard | |
EP3327528A1 (en) | Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and information processing program | |
US20030206239A1 (en) | Menu navigation system and method | |
CN111385468A (en) | Control device, control method thereof and industrial automation system | |
JP4042145B2 (en) | Lens diagnostic system | |
JP4042147B2 (en) | Controller diagnostic system | |
JP4042144B2 (en) | LENS DEVICE DIAGNOSIS SYSTEM, DIAGNOSIS PROGRAM, AND RECORDING MEDIUM | |
EP1351526B1 (en) | Lens apparatus diagnostic | |
JP4042146B2 (en) | Lens system diagnostic system | |
JP2004309716A (en) | Microscopic device | |
JPH11261852A (en) | Electronic camera having menu function and machine-readable recording medium recorded with program having menu function | |
JP2006244290A (en) | Operation device for portable terminal | |
EP1160652A2 (en) | Keyboard apparatus | |
JP2016014772A (en) | Lens system and imaging device including the same | |
US7680405B2 (en) | Lens operation device and camera system | |
JP4569732B2 (en) | TV lens diagnostic system | |
JP2005092852A (en) | Fault diagnostic device | |
KR20040022748A (en) | A system for working-process error diagnosis and control method thereof | |
JP4511109B2 (en) | Operation guidance system, operation guidance method, and digital camera | |
JP2004077706A (en) | Lens system | |
JP3456741B2 (en) | Television camera lens condition diagnostic device | |
JP3410760B2 (en) | Television camera lens condition monitoring device | |
JPH08265683A (en) | Image pickup device and external controllr therefor | |
JP3452241B2 (en) | Program determination display method and apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071022 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4042145 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |