JP4041753B2

JP4041753B2 - Pressure reducing valve with water stop function and fire hydrant box using the same

Info

Publication number: JP4041753B2
Application number: JP2003048145A
Authority: JP
Inventors: 康利稲富; 繁治宮村
Original assignee: Kyudenko Corp
Current assignee: Kyudenko Corp
Priority date: 2003-02-25
Filing date: 2003-02-25
Publication date: 2008-01-30
Anticipated expiration: 2023-02-25
Also published as: JP2004254863A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消火栓ボックス内の消火栓弁等に使用することのできる止水機能付減圧弁及びそれを用いた消火栓ボックスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、主にビル等の建物内における消火設備は、各階壁面に消火栓ボックスを設け、貯水槽からの一次側配管を該ボックス内の止水用消火栓弁の一次側に接続し、該弁の二次側に消火ホースを接続することにより構成されている。ところで、一次側配管の圧力は高圧であるため、上記消火ホースで安全に消火作業を行うためには、二次側圧力を一次側圧力に対して減圧することが必要となる。このため、上記消火栓弁の一次側又は二次側に減圧弁を接続することが行われている（特許文献１，２）。
【０００３】
また、消火栓弁内に圧力調整式の開閉弁を組み込んで、当該開閉弁のステムに開閉レバーを連結すると共に該レバーと消火ホースのノズルホルダをワイヤで接続し、上記消火ホースの引き出しにより上記ワイヤを介して自動的に上記開閉レバーを作動させて上記消火栓弁を開弁状態とするものがある（特許文献３）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平２−９５３８４号公報
【特許文献２】
実開平４−１３６２４７号公報
【特許文献３】
特開平４−２６９９７８号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献１，２記載のものでは、消火栓ボックス内に止水機能を有する消火栓弁とは別途減圧弁を設けなければならず、該ボックスが大型化するとの課題があった。
【０００６】
また、特許文献３記載のものは、消火栓弁の自動開弁のためにノズルホルダ及び消火栓弁の開閉レバーに複雑な自動開弁機構を設ける必要があると共に、上記ボックス内に作動用ワイヤを引き回す必要があり、また、開閉弁のステムと作動レバーが常時機械的に連結された状態であるため、ボックス内の各種機構が極めて複雑化するとの課題がある。
【０００７】
本発明は上記各従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、止水機能と減圧機能を一体化した消火栓弁として利用できる止水機能付減圧弁であって、流量圧力調整用のスプール弁体と止水用の開閉手段とを別体として、簡易な構成でかつ安全性の高い止水機能付減圧弁を提供することを目的とする。
【０００８】
また、このような止水機能付減圧弁を備えた操作性良好な消火栓ボックスを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、
第１に、消火栓用一次側送水路と消火用ノズルとの間に設けられる止水機能付減圧弁であって、弁筺体内に一次側圧力をキャンセルするための対向一次側受圧面と、二次側圧力を受ける二次側受圧面とを有するスプール弁体を設け、該弁体を上記二次側圧力に抗するスプリングにより弁座に対して開き勝手に附勢し、上記スプール弁体に当接し該弁体を上記スプリングに抗して摺動させて上記弁座に着座させた止水状態と、該弁体を上記弁座から離間させた開弁状態とをとり得る開閉手段を、上記スプール弁体とは別体に設け、上記スプール弁体は、上記開弁状態において上記二次側圧力の作用により上記開閉手段から離間した位置で減圧動作を行い得るものであることを特徴とする止水機能付減圧弁により構成されるものである。
【００１０】
上記対向一次側受圧面は一次側圧力流量制御弁（１２）における一次側受圧面（１２ａ）と、該受圧面（１２）と同等又は小さい面積である連通孔（５ａ）を有する弁座（５）で弁シールされる二次側圧力流量制御弁（１４）の一次側対向受圧面（１４ａ）により構成することが好ましい。二次側受圧面は二次側圧力流量制御弁（１４）における上記受圧面（１４ａ）とは反対側の受圧面（１４ｂ）により構成することが好ましい。上記開閉手段は、例えば上記スプール弁体（１０）の延長軸下端（１６’）に当接し得る軸部（２０ａ）と該軸部（２０ａ）を回転し得るハンドル部（２０ｂ）からなる開閉ハンドル（２０）により構成することができるが、弁筺体内部に設けられたカム（４２）又は弁筺体外部に設けられたカム（４９）を駆動し得る開閉レバー（４４、５０）等により構成することもできる。このように構成すると、当該減圧弁が止水機能を有しているので、消火栓ボックス内に当該減圧弁を設けるだけで、一次側圧力を減圧して安全に消火作業を行うことができる。また、スプール弁体による減圧作動時に該弁体が開閉手段から離間する方向に摺動するので、スプール弁体が摺動しても開閉手段がそれに伴って摺動することはない。
【００１１】
第２に、上記開閉手段は、上記スプール弁体の中心軸上においてその端部を上記スプール弁体に当接可能な軸部と、上記弁筺体外部に位置し当該軸部を回転させることにより上記スプール弁体を上記中心軸に沿って摺動可能な操作部とにより構成したものであることを特徴とする上記第１記載の止水機能付減圧弁により構成されるものである。
【００１２】
上記軸部は弁筺体にねじ込まれた開閉ハンドル（２０）の軸部（２０ａ）、上記操作部は該軸部（２０ａ）を回転可能なハンドル部（２０ｂ）により構成することができる。
【００１３】
第３に、上記操作部を回転方向変換機構を介して上記中心軸に対して直交して設けたものであることを特徴とする上記第２記載の止水機能付減圧弁により構成されるものである。
【００１４】
上記回転方向変換機構は例えば軸部（２０ａ）に噛合するウォームギア（５６）等により構成することができる。このように構成すると、消火栓ボックスに対して操作部を正面側に設けることができ、操作性を向上し得る。
【００１５】
第４に、上記開閉手段は、上記スプール弁体に当接し該弁体を上記止水状態と上記開弁状態に摺動可能なカム部材と、上記弁筺体外部に位置し上記カム部材を上記何れかの状態に駆動する操作部とにより構成したものであることを特徴とする上記第１記載の止水機能付減圧弁により構成されるものである。
【００１６】
上記カム部材は弁筺体内において一次側圧力流量制御弁（１２）の一次側受圧面（１２ａ）に摺接するカム（４２）、弁筺体外部において、スプール弁体（１０）の延長軸端部（１６’）に摺接するカム（４９）等により構成することができる。上記操作部は上記カムを回動する開閉レバー（４４，５０）等により構成することができる。このように構成すると、操作部の回動動作等により容易に減圧弁を開閉することができる。
【００１７】
第５に、上記弁筐体の一次側流水経路及び／又は二次側流水経路に圧力測定口を各々開設し、該測定口内に圧力測定器の装着に基づいて上記経路と上記測定器との連通経路を形成する常閉止水弁を設けたものであることを特徴とする上記第１〜４の何れかに記載の止水機能付減圧弁により構成されるものである。
【００１８】
上記常閉止水弁は、例えば圧力測定部（２２）内に設けられた常閉の止水弁（２４）により構成することができる。また、この止水弁（２４）は測定口内に螺合し得る圧力測定部（２２）内に設けることが好ましい。このように構成すると、一次側及び／又は二次側流水経路の圧力を簡単に測定することが可能となる。
【００１９】
また、上記第１〜５の何れかに記載の止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスであって、上記減圧弁を、そのスプール弁体の中心軸が消火栓ボックスの背面板に対して平行となるように該ボックス内適所に設置したものであることを特徴とする止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスにより構成されるものである。
【００２０】
このように構成すると、スプール弁体の中心軸（ａ）方向に比較的長い減圧弁を、幅（奥行）の制限された消火栓ボックス（２６）に容易に設置することができる。
【００２１】
また、上記第２又は４記載の止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスであって、上記減圧弁を、そのスプール弁体の中心軸が消火栓ボックスの背面板に対して平行となり、かつその操作部が上記中心軸線上に位置するものであることを特徴とする止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスにより構成されるものである。
【００２２】
例えば図９に示す減圧弁（１Ａ）、図１１に示す減圧弁（１Ｃ）であり、この場合、操作部が減圧弁の左側又は下側に位置するため、操作性良好な消火栓ボックスを実現し得る。
【００２３】
また、上記第３又は４記載の止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスであって、上記減圧弁を、そのスプール弁体の中心軸が消火栓ボックスの背面板に対して平行となり、かつその操作部が上記スプール弁の軸線に直交して位置するものであることを特徴とする止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスにより構成されるものである。
【００２４】
例えば図１０に示す減圧弁（１Ｂ）、図１２に示す減圧弁（１Ｄ）であり、この場合、操作部が減圧弁の右側又は下側に位置するため、操作性良好な消火栓ボックスを実現し得る。
【００２５】
また、上記第１〜５の何れかに記載の止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスであって、上記減圧弁を、そのスプール弁体の中心軸が消火栓ボックスの背面板に対して垂直となるように該ボックス内適所に設置したものであることを特徴とする止水機能付減圧弁を用いた消火栓ボックスにより構成されるものである。
【００２６】
例えば図１３に示す消火栓ボックスであり、幅（奥行）のある消火栓ボックスではこのような設置が可能であり、このように設置すると例えばスプール弁体の中心軸の先端に操作部を位置させることができ、操作性良好な消火栓ボックスを実現し得る。
【００２７】
尚、本欄において本発明の構成に対応して実施形態中の符合をかっこ書で付したが、これは対応関係を明確にするために便宜上付したものであって、本発明の構成が実施形態中の構成に限定されるものではない。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００２９】
図１は、本発明に係る止水機能付減圧弁の第１の実施形態の側面断面図であり（尚、当該実施形態の減圧弁を１Ａとする）、１は弁筺体であり、水平方向に一次側流水経路２、二次側流水経路３が形成された水流経路用の筺体１ａ，１ａ’と、該筺体１ａ、１ａ’に直交して同図中上下方向に設けられた弁収納用の筺体１ｂ、１ｂ’とから構成されている。上記筺体１ａ、１ａ’における上記両経路２，３の連通部には隔壁４が設けられており、該隔壁４の両経路２，３の中心線ｂに沿って形成された弁座５には中央連通孔５ａが開設され、該連通孔５ａの一次側に一次側圧力室６、上記連通孔５ａの二次側に二次側圧力室７が形成されている。尚、上記一次側経路２には水源（貯水槽）からの一次側給水管３０が接続され、上記二次側経路３には先端に消火ノズル（図示せず）を有する消火用ホース３１が接続される。
【００３０】
上記筺体１ｂ内には、上記両経路２，３に直交するスプリング室８が上記一次側圧力室６に連通して設けられると共に、上記筺体１ｂ’内には同じく上記両経路２，３に直交する止水ハンドル挿入経路９が上記二次側圧力室７に連通して設けられており、上記スプリング室８と止水ハンドル挿入経路９とは上記中心線ｂに直交する中心線ａを共通とする同一軸線上に設けられている。
【００３１】
１０は上記中心軸ａに沿って上下方向に摺動自在に設けられたスプール弁体であり、上記スプリング室８にオーリング１１を以って上記一次側圧力室６に対して止水された状態の一次側圧力流量制御弁１２と、該制御弁１２と連結軸としての調圧スプール１３により接続され、二次側圧力室７側に位置して上記中央連通孔５ａを開閉する二次側圧力流量制御弁１４と、該制御弁１４の二次側に接続され、上記中心軸ａに対して同軸の延長軸１６とから構成されている。この延長軸１６は、上記ハンドル挿入経路９内に挿通され、オーリング１５を以って上記二次側圧力室７に対して止水された状態となっている。
【００３２】
上記スプリング室８には摺動自在にスプリング受け１７が設けられており、該スプリング受け１７と上記スプール弁体１０上端部との間には、圧力バランス調整用のコイルスプリング１８が介挿され、上記スプリング受け１７の上面は上記筺体１ｂ上部から上記スプリング室８内にねじ込まれた調圧ボルト１９により所定位置に位置決めされるように構成されている。かかる構成により、上記スプール弁体１０は上記スプリング１８により常時矢印Ａ方向に附勢され、上記弁座５に対して二次側の制御弁１４がいわゆる開き勝手の状態となっており、また上記調圧ボルト１９により上記スプリング１８の附勢力を調整可能となっている。
【００３３】
２０は軸部２０ａとハンドル部２０ｂからなる開閉ハンドルであり、上記弁筐体１ｂ’の下面から、上記中心軸ａに沿って上記軸部２０ａを以って上記止水ハンドル挿入経路９内にねじ込まれている。この開閉ハンドル２０は、上記ハンドル部２０ｂを回転させることにより、該軸部２０ａ先端部２０ａ’を上記延長軸１６下端１６’に当接させて当該スプール弁体１０全体を上記スプリング１８の附勢力に抗して上方（矢印Ｂ方向）に摺動させ、上記制御弁１４の上面（一次側受圧面１４ａ）を弁座５に着座させることにより上記中央連通孔５ａを閉止して止水し得るように構成している（この状態を止水状態という）。また、上記開閉ハンドル２０を逆方向に回転させて、該軸部２０ａ先端部２０ａ’を上記延長軸１６下端１６’から離間させることにより、上記スプール弁体１０が上記スプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動して上記制御弁１４が上記中央連通路５から離間して開弁状態となり、上記先端部２０ａ’と延長軸１６下端１６’間に間隙ｔを形成した状態で、上記スプール弁体１０が上下方向に摺動可能となっている。従って、上記スプール弁体１０は上記開弁状態において、上記制御弁１４の二次側受圧面１４ｂに矢印Ｂ方向にかかる二次側圧力により、上記開閉ハンドル２０の軸部２０ａ先端部２０ａ’から離間した状態で中心軸ａ方向に摺動するものである。
【００３４】
上記一次側圧力流量制御弁１２には、傾斜面からなる一次側受圧面１２ａが形成され、上記二次側圧力流量制御弁１４の一次側には傾斜面及び制御弁１４の上面からなる一次側対向受圧面１４ａが形成されると共に、該制御弁１４の二次側（上記対向受圧面１４ａの反対側）には平面状の二次側受圧面１４ｂが形成されている。上記弁座５に形成された上記連通孔５ａの流路面積は一次側圧力流量制御弁１２における一次側受圧面１２ａと同一又は同等、或いは該受圧面１２ａより小さい面積とされており、該弁座５で弁シールされる上記二次側圧力流量制御弁１４における上記連通孔５ａの対応部分に上記一次側対向受圧面１４ａが形成されている。かかる構成によると、上記一次側受圧面１２ａに上方（矢印Ｂ方向）にかかる一次側圧力Ｐ１と一次側対向受圧面１４ａに下向（矢印Ａ方向）にかかる一次側圧力Ｐ１はキャンセルされ、二次側受圧面１４ｂを上向き（矢印Ｂ方向）に押圧する二次側圧力Ｐ２と上記スプリング１８の上記スプール弁体１０を下向（矢印Ａ方向）に附勢する力Ｆとをバランスさせ、当該二次側圧力Ｐ２を上記コイルスプリング１８の附勢力Ｆに基づいて決定し得るように構成している。
【００３５】
図２は、上記減圧弁１Ａの他の実施形態であり、上記スプール弁体１０の延長軸１６に上記オーリング１５を設けずに、上記開閉ハンドル２０の軸部２０ａの先端周縁にオーリング１５’を設け、当該オーリング１５’により止水するように構成したものである。このように構成すると、上記延長軸１６の下端１６’面にも二次側受圧面が形成されるため、図１の構成と比較して二次側圧力が上昇し、上記コイルスプリング１３の附勢力Ｆを増加させることにより、二次側をより高圧に設定することが可能となる。
【００３６】
図１において２１，２１’は圧力測定用の螺子孔（圧力測定口）であり、これら螺子孔２１，２１’には図３に示す円筒形状の圧力測定部２２がねじ込まれるものである。この圧力測定部２２は、その外周に上記螺子孔２１，２１’に螺合し得る螺子部２２ａが形成され、下面には内部空間２２ｂと上記各経路２又は３との連通孔２３が形成されている。上記内部空間２２ｂ内には、止水弁２４が設けられており、該止水弁２４の上面には本体上面の貫通孔２５を介して本体上に突出するピン２４ａが設けられている。上記止水弁２４は上記本体下面と該弁２４との間に設けられたコイルスプリング２５により常時上向に附勢されており、上記止水弁２４上面に設けられたパッキン２６を上記本体内部空間上面に圧接することにより止水状態を保持している。尚、上記測定部２２上面には、上記貫通孔２５に向かうテーパ面２２ｃが形成されており、図示しない圧力測定器を当該テーパ面２２ｃに嵌合し得るように構成されている。かかる構成により、上記圧力測定器を上記ピン２４ａに差し込み、該ピン２４ａを介して上記止水弁２４を上記スプリング２５の附勢力に抗して押し込んで該弁２４を開くことにより、上記連通孔２３及び貫通孔２５を介して上記経路２又は３と圧力測定器とを連通させ、上記経路２又は３の水流の圧力を測定し得るようになっている。このような圧力測定部２２（圧力測定口２１，２１’）は、流水経路２及び３に両方設けても良いし、何れかの流水経路２又は３に設ける構成とすることもできる。
【００３７】
図９は上記止水機能付減圧弁１Ａを消火栓ボックス内に取り付けた状態を示す図である。同図において、２６は消火栓ボックスであり、該ボックス２６の背面（背面板）２６ａを建物内の壁面に取り付け、前面２６ｂ側から上記開閉ハンドル２０を操作し得るように構成されている。上記減圧弁１Ａは、弁筺体１の一次側経路２が上記ボックス２６の背面２６ａ側に位置するように上記経路２，３の中心軸ｂが上記ボックス２６の背面２６ａに垂直となり、かつ上記スプール弁体１０の中心軸ａが上記ボックス２６の背面２６ａに平行となるように水平に取り付けられている。減圧弁１Ａをこのように取り付けると上記開閉ハンドル２０が減圧弁１Ａの左側に位置することになり、操作者は開閉ハンドル２０を容易に回転操作して、減圧弁１Ａを開閉することができる。また、中心軸ａ方向に比較的長い減圧弁１Ａを、その中心軸ａが上記ボックス背面に平行となるように設置することにより、操作性良好な状態で幅方向に比較的狭い消火栓ボックス２６内に設置することが可能となる。尚、図９において、二点鎖線で示すように減圧弁１Ａの二次側流水経路３を一次側流水経路２と直交する鉛直下向きに設けても良い。このように構成すると、消火ホース３１を当該経路３に連結してボックス２６内に容易に収納することができる。
【００３８】
図１３に示すものは、消火栓ボックス２６の背面（背面板）２６ａに対して減圧弁１Ａのスプール弁体の中心軸ａを垂直方向となるように設置したものである。消火栓ボックス２６の幅（奥行）が大きい場合は、このように配置することも可能であり、この場合操作ハンドル２０が手前側に位置して、操作性の良好な消火栓ボックス２６を実現することができる。尚、この場合においても、二次側流水経路３を二点鎖線で示すように鉛直下向きに設けても良い。
【００３９】
第１の実施形態は、上述のように構成されるものであり、通常は上記開閉ハンドル２０を回転して上記スプール弁体１０を矢印Ｂ方向に摺動させ、その二次側圧力流量制御弁１４で連通孔５を閉止した止水状態を維持している。
【００４０】
火災が発生した場合は、操作者は上記消火栓ボックス２６を開いて開閉ハンドル２０を上記軸部２０ａの先端２０ａ’が上記スプール弁体１０の延長軸１６から離間するまで開弁方向に回転する。このとき、開閉ハンドル２０は上記減圧弁１Ａの中心軸ａに沿う左側に位置しているので、容易に操作することができる。上記開閉ハンドル２０の操作により、上記スプール弁体１０は上記コイルスプリング１８の附勢力Ｆにより矢印Ａ方向に摺動し、上記二次側圧力流量制御弁１４の対向受圧面１４ａが中央連通孔５から離間して開弁状態となり、一次側経路２から二次側経路３方向に消火用水が流出する。かかる状態において、一次側圧力Ｐ１（例えば１０ｋｇ／ｃｍ^２）はスプール弁体１０の一次側受圧面１２ａ，１４ａによりキャンセルされ、上記制御弁１４の二次側受圧面１４ｂに作用する二次側圧力Ｐ２と上記コイルスプリング１８の附勢力Ｆとがバランスするため、上記二次側圧力を上記一次側圧力に影響されない低圧力（例えば５ｋｇ／ｃｍ^２）に減圧することができる。これにより、減圧された所定流量の消火用水を図示しない消火ノズルから噴射して安全に消火作業を行うことができる。また、かかる開弁状態において、上記スプール弁体１０は、上記開閉ハンドル２０の軸部２０ａ先端２０ａ’から離間しており、かつ二次側圧力Ｐ２により上記軸部２０ａから離間する方向（矢印Ｂ方向）に摺動するため、該スプール弁体２０が軸方向に摺動しても上記開閉ハンドル２０がそれに連動して振動することもなく、安全かつ安定した動作が可能となるものである。
【００４１】
図４に示すものは、本発明の止水機能付減圧弁の第２の実施形態であり（当該実施形態の減圧弁を１Ｂとする）、止水手段としてカムを用いたものである。尚、当該第２の実施形態において、図１の第１の実施形態と同一部分或は対応部分については同一符号を付し、これらの部分については便宜上説明を省略する。
【００４２】
同図において、弁筐体１における二次側流水経路３は一次側流水経路２と直交するように設けられており、隔壁４に設けられた弁座５の中央連通孔５ａを介して一次側に一次側圧力室６が設けられ、二次側に二次側流水経路３に連通する二次側圧力室７が設けられている。スプール弁体１０の構成は上記図１の第１の実施形態と同様の開き勝ってのスプール弁体を構成するものであり、弁座５には一次側受圧面１２ａと同一又は同等或いは該受圧面１２ａより小さい面積の連通孔５ａが形成されており、二次側圧力流量制御弁１４の上記連通孔５ａの対応部分に一次側対向受圧面１４ａが形成され、これらの受圧面１２ａ，１４ａで一次側圧力をキャンセルし、二次側圧力流量制御弁１４の反対側の二次側受圧面１４ｂに矢印Ｂ方向にかかる二次側圧力と圧力バランス調整用のコイルスプリング１８とをバランスさせ、一次側圧力に拘わらず二次側圧力及び二次側流量を上記コイルスプリング１８の附勢力Ｆにより決定し得るように構成されている。
【００４３】
上記一次側圧力室６内におけるスプール弁体１０の近傍には、カム駆動用シャフト４０が上記弁体１０に直交する方向に設けられており、該シャフト４０一端は上記一次側圧力室６の貫通孔４１ａを介して上記筺体外部に突出し（図５参照）、上記筺体側面に設けられた軸受部４１により回転自在に軸支されている。尚、上記シャフト４０は上記貫通孔４１ａとの間に設けられたオーリング４３により止水されている。また、上記シャフト４０の一端は上記軸受部４１から外部に突出し、該突出部に開閉レバー４４が該シャフト４０と直交する方向に接続固定されている。上記一次側圧力室６内における上記シャフト４０には一対のカム４２，４２が固設されており、当該カム４２，４２には、上記一次側圧力流量制御弁１２の一次側受圧面１２ａに当接し得る大径面４２ａ，４２ａと小径面４２ｂ，４２ｂが各々連続的に形成されている。
【００４４】
上記開閉レバー４４を水平に回動させると、上記カム４２，４２の側面により上記一次側受圧面１２ａを介して上記スプール弁体１０がコイルスプリング１８の附勢力に抗して矢印Ｂ方向に摺動し、該レバー４４の水平状態において（図４の状態）、上記カム４２，４２の大径面４２ａ，４２ａが上記一次側受圧面１２ａに当接し、上記二次側圧力流量制御弁１４の一次側対向受圧面１４ａを上記連通孔５ａに圧接させた止水状態となり、かかる状態から上記開閉レバー４４を上記位置から矢印Ｃ方向に９０度回転させると、上記スプール弁体１０の一次側受圧面１２ａが上記カム４２，４２側面に摺接しながらコイルスプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動し、上記開閉レバー４４が鉛直状態となった時点で（図５の位置）、上記一次側受圧面１２ａがカム４２，４２の小径面４２ｂ、４２ｂに当接し、上記二次側圧力流量制御弁１４が上記連通路５ａを開放した開弁状態となるように構成されている（図５の状態）。
【００４５】
上記一次側受圧面１２ａにはロックシャフト４５，４５が各々が設けられており、上記止水状態においては上記カム４２，４２の大径部４２ａ，４２ａに設けられた係合凹部４２ａ’，４２ａ’が上記ロックシャフト４５，４５に各々係合し、上記開弁状態においては上記カム４２，４２の小径部４２ｂ，４２ｂに各々設けられた係合凹部４２ｂ’，４２ｂ’が上記ロックシャフト４５，４５に係合し、上記各二位置において上記開閉レバー４４をロックし得るように構成している。
【００４６】
図１０は上記第２の実施形態の止水機能付減圧弁１Ｂを消火栓ボックス２６内に消火栓弁として取り付けた状態を示す図である。上記減圧弁１Ｂは、弁筺体１の一次側経路２が上記ボックス２６の背面側に位置するように上記経路２の中心軸ｂが上記ボックス２６の背面（背面板）２６ａに垂直となり、かつ上記スプール弁体１０の中心軸ａが上記ボックス２６の背面（背面板）２６ａに平行となり、かつ上記中心軸ａが鉛直方向となるように取り付けられている。減圧弁１Ｂをこのように取り付けることにより、開閉レバー４４が減圧弁１Ｂの右側に位置するため、操作者は開閉レバー４４を容易に回動操作して、減圧弁１Ｂを開閉することができる。また、かかる第２の実施形態においても、中心軸ａ方向に比較的長い減圧弁１Ｂを、その中心軸ａが上記ボックス背面に平行となるように設置することにより、操作性良好な状態で幅方向に狭い消火栓ボックス２６内に設置することが可能となる。この第２の実施形態によると、スプール弁体１０の延長軸１６下端１６’にも二次側圧力が作用するため、図３の実施形態と同様に、コイルスプリング１８を強化することにより、二次側圧力をより高圧に設定することが可能となる。
【００４７】
第２の実施形態は、上述のように構成されるものであり、通常は上記開閉レバー４４を水平方向に回転して上記カム４２，４２により上記スプール弁体１０を矢印Ｂ方向に摺動させた図４に示す止水状態に設定している。火災が発生した場合は、操作者は上記消火栓ボックス２６を開いて上記開閉レバー４４を鉛直方向に回動させると、上記スプール弁１０は上記コイルスプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動し、上記一次側受圧面１２ａが上記カム４２，４２の小径面４２ｂ，４２ｂに位置した開弁状態となり（図５の状態）、一次側流水経路２から二次側流水経路３方向に消火水が流出し、第１の実施形態と同様に一次側圧力はキャンセルされ、二次側は上記スプリング１８の附勢力Ｆにより定まる所定流量の低圧力となり、消火ノズルから安全に消火水を噴出することができる。かかる開弁状態において、上記スプール弁体１０は、二次側受圧面１４ｂに矢印Ｂ方向にかかる上記二次側圧力Ｐ２により、上記受圧面１２ａが上記カム４２，４２の小径面４２ｂ，４２ｂから離間する方向に摺動し、上記スプール弁体１０（受圧面１２ａ）が上記小径面４２ｂから離間した状態で減圧動作し得るものであるから、上記第１の実施形態と同様に、該スプール弁体１０が軸方向に摺動しても上記開閉レバー４４がそれに連動して振動することもなく、安全かつ安定した動作が可能となるものである。
【００４８】
図６に示すものは、本発明の止水機能付減圧弁の第３の実施形態であり（当該実施形態の減圧弁を１Ｃとする）、上記第２の実施形態と同様に止水手段としてカムを用いたものであるが、当該カムを弁筺体１外部下方に設けたものである。尚、当該第３の実施形態において、図１の第１の実施形態と同一部分或は対応部分については同一符号を付し、これらの部分については便宜上説明を省略する。
【００４９】
図６において、弁筐体１における二次側流水経路３は一次側流水経路２と直交するように設けられており、該二次側流水経路３は図６中紙面に対して垂直の奥部方向に設けられている。上記両経路２，３間に設けられた隔壁４には中央連通孔５ａを有する弁座５が設けられており、該連通孔５ａを介して一次側に一次側圧力室６が設けられ、二次側に二次側流水経路３に連通する二次側圧力室７が設けられている。スプール弁体１０の構成は上記図４の第２の実施形態のスプール弁体１０と略同様の構成であるが、二次側制御弁１４の二次側に設けられた延長軸１６がさらに下方に延長形成され、その下端１６’が二次側圧力室７を構成する弁筺体１ｂ’下面に設けられた貫通孔４５を介して弁筺体１ｂ’外部に突出している。また、上記延長軸１６と上記貫通孔４５とはオーリング４６で止水されている。
【００５０】
上記弁筺体１ｂ’下部にはハンドル支持板４７が設けられており、該支持板４７に上記スプール弁体１０の中心軸ａ上に位置するシャフト４８が回転可能に軸支され、当該シャフト４８にカム４９が固定されている。このカム４９は、上記スプール弁体１０の延長軸１６の先端１６’に当接し得る長半径上に位置する２つの大径面４９ａ、４９ａと、該大径面４９ａ，４９ａと直交する短半径上に位置する小径面４９ｂが形成された楕円形状を成しており、これら大径面４９ａ及び小径面４９ｂには上記先端１６’が嵌合し得るロック用凹部４９ａ’，４９ｂ’が各々形成されている。さらに、上記カム４９の短半径に沿って開閉レバー５０が接続固定されている。
【００５１】
上記開閉レバー５０を水平に回動させると、上記カム４９の側面により上記延長軸１６を介して上記スプール弁体１０をコイルスプリング１８の附勢力に抗して矢印Ｂ方向に摺動させ、該レバー５０の水平状態において（図６の状態）、上記カム４９の大径面４９ａの凹部４９ａ’が上記延長軸１６先端１６’に嵌合し、上記二次側圧力流量制御弁１４の一次側対向受圧面１４ａが弁座５に着座して上記連通孔５ａに閉止した止水状態となり、かかる状態から上記開閉レバー５０を上記位置から矢印Ｃ方向に回転させると、上記スプール弁体１０の上記先端部１６’が上記カム４９側面に摺接しながらコイルスプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動し、上記開閉レバー４９が鉛直状態となった時点で（図７の位置）、上記延長軸１６先端１６’がカム４９の小径面４９ｂ（凹部４９ｂ’）に嵌合し、上記二次側圧力流量制御弁１４が上記連通路５ａを開放した開弁状態となるように構成されている（図７の状態）。
【００５２】
図１１は上記第３の実施形態の減圧弁１Ｃを消火栓ボックス２６内に消火栓弁として取り付けた状態を示す図である。上記減圧弁１Ｃは、弁筺体１の一次側経路２が上記ボックス２６の背面側に位置するように上記経路２の中心軸ｂが上記ボックス２６の背面（背面板）２６ａに垂直となり、かつ上記スプール弁体１０の中心軸ａが上記ボックス２６の背面２６ａに平行となり、かつ上記中心軸ａが鉛直方向となるように取り付けられている。減圧弁１Ｃをこのように取り付けることにより、開閉レバー５０が減圧弁１Ｃの下側に位置するため、操作者は該開閉レバー５０を容易に回動操作して、減圧弁１Ｃを開閉することができる。また、かかる第３の実施形態においても、中心軸ａ方向に比較的長い減圧弁１Ｃを、その中心軸ａが上記ボックス背面に平行となるように設置することにより、開閉レバー５０を下側に配置した操作性良好な状態で幅方向の狭い消火栓ボックス２６内に設置することが可能となる。
【００５３】
第３の実施形態は、上述のように構成されるものであり、その動作は上記第２の実施形態と略同様である。即ち、火災が発生した場合は、操作者は上記消火栓ボックス２６を開いて上記開閉レバー５０を鉛直方向に回動させると、上記スプール弁体１０は上記コイルスプリング１８の附勢力Ｆにより矢印Ａ方向に摺動し、上記延長軸１６先端１６’が上記カム４９の小径面４９ｂに位置した開弁状態となり、一次側流水経路２から二次側流水経路３方向に所定流量の消火水が流出し、第１の実施形態と同様に一次側圧力Ｐ１はキャンセルされ、二次側は上記スプリング１８の附勢力Ｆにより定まる低圧力となり、消火ノズルから安全に消火水を噴出することができる。かかる開弁状態において、上記スプール弁体１０は、二次側受圧面１４ｂに作用する上記二次側圧力Ｐ２（矢印Ｂ方向）により、上記カム４９の小径面４９ｂから離間する方向（矢印Ｂ方向）に摺動し、上記スプール弁体１０（延長軸１６先端１６’）が上記小径面４９ｂから離間した状態で減圧動作し得るものであるから、該スプール弁体１０が軸方向に摺動しても上記開閉レバー５０がそれに連動して摺動することもなく、安全かつ安定した動作が可能となるものである。
【００５４】
図８に示すものは、本発明に係る止水機能付減圧弁の第４の実施形態であり（当該実施形態の減圧弁を附合１Ｄで示す）、上記第１の実施形態における開閉ハンドル２０を上記スプール弁体１０の中心軸ａに対して直交する方向に設けたものである。尚、当該第４の実施形態において、図１の第１の実施形態と同一部分或は対応部分については同一符号を付し、これらの部分については便宜上説明を省略する。
【００５５】
図８において、当該減圧弁１Ｄの弁筐体１における二次側流水経路３は一次側流水経路２と直交するように設けられており、該二次側流水経路３は図８中紙面に対して垂直の奥部方向に設けられている。上記両経路２，３間に設けらた弁座５の中央連通孔５ａを介して一次側に一次側圧力室６が設けられ、二次側に二次側流水経路３に連通する二次側圧力室７が設けられている。スプール弁体１０の構成は図４の第２の実施形態のスプール弁体１０と略同様の構成であるが、二次側圧力流量制御弁１４の二次側に接続された延長軸１６の下端１６’が、スプール移動部材５１の上面の係合凹部５１ａに係合可能となっており、該移動部材５１の外周にスプールガイド板５２が固設され、該ガイド板５２外周面はオーリング５３を介して上記筺体１内周面に摺動自在に接触している。
【００５６】
５４は駆動シャフトであり、上記スプール弁体１０の中心軸ａと同一軸線上において上記筺体１ｂ’内に挿入され、当該位置において軸受板５５を以って軸方向には抜け止めされた状態で回転可能に設けられている。当該駆動シャフト５４の上端部には雄螺子部５４ａが形成されており、上記移動部材５１の下面に形成された雌螺子部５１ｂに螺合している。この駆動シャフト５４の筺体１外部側端部にはウォームギア５６が設けられており、該ウォームギア５６に上記スプール弁体１０の中心軸ａに直交する方向に軸部２０ａが噛合状態で接続されており、該軸部２０ａの先端部にハンドル部２０ｂが設けられている。従って、該開閉ハンドル２０のハンドル部２０ｂを回転させることにより、上記ウォームギア５６を介して上記駆動シャフト５４を回転させ、上記スプール移動部材５１を上記軸線ａに沿って摺動可能に構成されている。即ち、上記開閉ハンドル２０を一方向に回転させることにより、上記ウォームギア５６を介して上記駆動シャフト５４を上記軸ａを中心として回転させ、これにより上記移動部材５１の雌螺子部５１ｂを介して当該移動部材５１を矢印Ｂ方向に摺動させ、上記係合凹部５１ａにより上記延長軸１６下端１６’を介して上記スプール弁体１０をコイルスプリング１８の附勢力に抗して矢印Ｂ方向に摺動させ、二次側圧力流量制御弁１４を弁座５に着座させ連通孔５ａを密閉して止水状態とすることができるように構成されている。また、上記開閉ハンドル２０を逆方向に回転させることにより、上記駆動シャフト５４を逆方向に回転し、これにより上記移動部材５１を矢印Ａ方向に摺動させて上記移動部材５１の係合凹部５１ａを上記延長軸１６の下端１６’から離間させることにより、上記スプール弁体１０が上記スプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動して上記二次側圧力流量制御弁１４が上記中央連通路５ａから離間して開弁状態とすることができるように構成されている。
【００５７】
図１２は上記第４の実施形態の減圧弁１Ｄを消火栓ボックス２６内に取り付けた状態を示す図である。上記減圧弁１Ｄは、弁筺体１の一次側経路２が上記ボックス２６の背面側に位置するように上記経路２の中心軸ｂが上記ボックス２６の背面（背面板）２６ａに垂直となり、上記スプール弁体１０の中心軸ａが上記ボックス２６の背面２６ａに平行で、かつ上記中心軸ａが鉛直方向となるように取り付けられている。減圧弁１Ｄをこのように取り付けることにより、開閉ハンドル２０が減圧弁１Ｄの前面側に位置するため、操作者は開閉レバー２０を容易に回動操作して、減圧弁１Ｄを開閉することができる。また、かかる第４の実施形態においても、中心軸ａ方向に比較的長い減圧弁１Ｄを、その中心軸ａが上記ボックス背面に平行となるように設置することにより、操作レバー２０を正面側に配置した操作性良好な状態で幅方向の狭い該ボックス２６内に設置することが可能となる。
【００５８】
第４の実施形態は、上述のように構成されるものであり、その動作は上記第１の実施形態と略同様であり、火災が発生した場合は、操作者は上記消火栓ボックス２６を開いて上記開閉ハンドル２０を開弁方向に回動すると、上記スプール弁体１０が上記コイルスプリング１８の附勢力により矢印Ａ方向に摺動した開弁状態となり、一次側流水経路２から二次側流水経路３方向に所定流量の消火水が流出し、第１の実施形態と同様に一次側圧力Ｐ１はキャンセルされ、二次側は上記スプリング１３の附勢力Ｆにより定まる低圧力となり、消火ノズルから安全に消火水を噴出することができる。かかる開弁状態において、上記スプール弁体１０は、上記二次側圧力Ｐ２により、上記係合凹部５１ａから離間する方向に摺動し、上記スプール弁体１０（延長軸１６先端１６’）が上記係合凹部５１ａから離間した状態で減圧動作し得るものであるから、該スプール弁体１０が軸方向に摺動しても上記移動部材５１、従って上記開閉ハンドル２０がそれに連動して摺動することもなく、安全かつ安定した動作が可能となるものである。
【００５９】
以上のように本発明によれば、減圧弁自体が止水機能を有しているので、消火栓ボックス２６内に当該減圧弁１Ａ〜１Ｄの何れかを設けるだけで、一次側圧力を減圧して安全に消火作業を行うことができ、従来のように止水用の消火栓弁の他に減圧弁を別途設ける必要はない。従って、消火栓ボックスを小型に形成し得る。
【００６０】
また、スプール弁体１０による減圧作動時においては、スプール弁体１０と開閉ハンドル２０等の開閉手段が別体であり、該スプール弁体１０が二次側圧力Ｐ２により、開閉手段（第１の実施形態では開閉ハンドルの軸部２０ａ、第２の実施形態ではカム４２、４２の小径面４２ｂ，４２ｂ、第３の実施形態ではカム４９の小径面４９ｂ、第４の実施形態ではスプール移動部材５１の係合凹部５１ａ）から離間する方向に摺動し、これら開閉手段から離間した位置において減圧動作をし得るものであるから、スプール弁体１０自体が当該位置から摺動しても開閉手段がそれに伴って摺動することはない。従って、振動のない安定した動作を行い得るし、開閉ハンドル２０等の強い振動による事故、故障等の発生を抑制して、安全性の高い減圧弁を実現し得る。
【００６１】
また、上記減圧弁をそのスプール弁体１０の中心軸ａを消火栓ボックス２６の背面２６ａに平行に設置することにより、スプール弁体１０の中心軸ａ方向に比較的長い上記減圧弁１Ａ乃至１Ｄを幅方向の狭い消火栓ボックス２６内に容易に設置することができる。
【００６２】
また、このように設置した減圧弁１Ａ乃至１Ｄの操作部を上記中心軸ａ上或いは中心軸ａに直交して設けることにより、操作性良好な消火栓ボックスを実現することができる。
【００６３】
また、減圧弁１Ａ乃至１Ｄの開閉は消火時にその都度行う必要があるが、開閉ハンドル２０、開閉レバー４４，５０の操作性が極めて良好であり、また従来装置のように、消火栓ボックス内に複雑な連携機構を設ける必要が無いため、構造簡単で安全性の高い止水機能付減圧弁及び消火栓ボックスを実現し得るものである。
【００６４】
本発明に関し、さらに以下の事項を開示する。
１．消火用一次側送水路と消火用ノズルとの間に設けられる消火栓用減圧弁であって、
弁筺体内に、一次側流水経路に連通する一次側圧力室と、二次側流水経路に連通する二次側圧力室とを連通孔を介して設け、
上記一次側圧力室側に一次側受圧面を有する一次側圧力流量制御弁を設けると共に、上記二次側圧力室側に上記一次側受圧面と同等面積の一次側対向受圧面を有する二次側流量圧力制御弁を設けてこれら制御弁を連結軸で連結して軸方向摺動自在のスプール弁体を構成し、
上記二次側圧力流量制御弁の上記対向受圧面の反対側にかかる二次側圧力に抗して当該弁体を弁座に対して開き勝手に附勢するスプリングを設け、
上記スプール弁体に当接し該弁体を上記スプリングに抗して摺動させて上記弁座に着座させた止水状態と、該弁体を上記弁座から離間させた開弁状態とをとり得る開閉手段を、上記スプール弁体とは別体に設け、
上記スプール弁体は、上記開弁状態において上記二次側圧力の作用により上記開閉手段から離間した位置で減圧動作を行い得るものであることを特徴とする止水機能付の減圧弁。
【００６５】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、消火栓ボックス内の消火栓弁として本発明に係る止水機能付減圧弁を設けるだけで良く、従来装置のように消火栓弁とは別途減圧弁を設ける必要はないため、消火栓ボックスを小型に構成し得る。
【００６６】
また、スプール弁体と開閉手段が別体に設けられているため、スプール弁体の減圧動作に伴って開閉手段が摺動することはなく、開閉手段の振動等による事故を防止し得て安全性の高い減圧弁を実現し得る。
【００６７】
従って、本発明によれば、構造簡単で安全性の高い止水機能付減圧弁及び消火栓ボックスを実現し得るものである。また、圧力測定部により一次側及び二次側流水経路の圧力を簡単に測定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る止水機能付減圧弁の側面断面図である。
【図２】同上減圧弁の他の実施形態を示すものであり、スプール弁体下端近傍の側面断面図である。
【図３】同上減圧弁の圧力測定部の側面図である。
【図４】同上減圧弁の第２の実施形態の側面断面図である。
【図５】同上第２の実施形態を一次側流水経路側からみた開弁状態の側面断面図である。
【図６】同上減圧弁の第３の実施形態の側面断面図である。
【図７】同上第３の実施形態の開弁状態の側面断面図である。
【図８】同上減圧弁の第４の実施形態の側面断面図である。
【図９】同上減圧弁（第１の実施形態）を消火栓ボックス内に設置した状態の斜視図である。
【図１０】同上減圧弁（第２の実施形態）を消火栓ボックス内に設置した状態の斜視図である。
【図１１】同上減圧弁（第３の実施形態）を消火栓ボックス内に設置した状態の斜視図である。
【図１２】同上減圧弁（第４の実施形態）を消火栓ボックス内に設置した状態の斜視図である。
【図１３】同上減圧弁を消火栓ボックス内に設置した状態の斜視図である。
【符号の説明】
１弁筐体
２一次側流水経路
３二次側流水経路
５弁座
５ａ中央連通孔
１０スプール弁体
１２一次側圧力流量制御弁
１２ａ一次側受圧面
１４二次側圧力流量制御弁
１４ａ一次側対向受圧面
１８スプリング
２０開閉ハンドル
２０ａ軸部
２０ｂハンドル部
２１，２１’ 螺子孔（圧力測定口）
２４止水弁
２６消火栓ボックス
２６ａ背面
４４，５０開閉レバー
４２、４９カム
５６ウォームギア
ａ中心軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure reducing valve with a water stop function that can be used for a fire hydrant valve or the like in a fire hydrant box, and a fire hydrant box using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, fire extinguishing equipment mainly in buildings such as buildings has been provided with a fire hydrant box on the wall of each floor, and the primary side pipe from the water storage tank is connected to the primary side of the water hydrant valve in the water stop. It is configured by connecting a fire hose to the next side. By the way, since the pressure of primary side piping is high pressure, in order to perform a fire extinguishing operation safely with the above-mentioned fire extinguishing hose, it is necessary to reduce the secondary side pressure to the primary side pressure. For this reason, connecting a pressure reducing valve to the primary side or secondary side of the fire hydrant valve has been performed (Patent Documents 1 and 2).
[0003]
In addition, a pressure-regulating on-off valve is incorporated in the fire hydrant valve, an open / close lever is connected to the stem of the open / close valve, the lever and the nozzle holder of the fire hose are connected by a wire, and the wire is drawn by pulling out the fire hose. In some cases, the open / close lever is automatically actuated to open the fire hydrant valve (Patent Document 3).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2-95384
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 4-136247
[Patent Document 3]
JP-A-4-269978
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the thing of the said patent document 1, 2 had to provide a pressure-reduction valve separately from the fire hydrant valve which has a water stop function in a fire hydrant box, and there existed a subject that this box enlarged.
[0006]
Further, in the device described in Patent Document 3, it is necessary to provide a complicated automatic valve opening mechanism for the nozzle holder and the open / close lever of the fire hydrant valve in order to automatically open the fire hydrant valve, and the operation wire is drawn around the box. In addition, there is a problem that various mechanisms in the box become extremely complicated because the stem of the on-off valve and the operating lever are always mechanically connected.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and is a pressure reducing valve with a water stop function that can be used as a fire hydrant valve integrating a water stop function and a pressure reducing function, and a spool valve for adjusting a flow pressure An object of the present invention is to provide a pressure-reducing valve with a water stop function having a simple configuration and high safety, with the body and the opening / closing means for water stop being separated.
[0008]
It is another object of the present invention to provide a fire hydrant box having such a operability and having such a pressure reducing valve with a water stop function.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention
First, a pressure reducing valve with a water stop function provided between a fire hydrant primary side water supply passage and a fire extinguishing nozzle, an opposing primary side pressure receiving surface for canceling the primary side pressure in the valve housing, A spool valve body having a secondary pressure receiving surface for receiving the secondary pressure is provided, and the valve body is urged to open against the valve seat by a spring that resists the secondary pressure, and the spool valve body Opening and closing means capable of taking a water stop state in which the valve body is slid against the spring and is seated on the valve seat, and a valve open state in which the valve body is separated from the valve seat, The spool valve body is provided separately from the spool valve body, and the spool valve body can perform a pressure reducing operation at a position separated from the opening / closing means by the action of the secondary side pressure in the valve open state. It consists of a pressure reducing valve with a water stop function.
[0010]
The opposed primary pressure receiving surface includes a primary pressure receiving surface (12a) in the primary pressure flow control valve (12) and a valve seat (5a) having a communication hole (5a) having an area equal to or smaller than the pressure receiving surface (12). ) Is preferably constituted by the primary-side opposing pressure-receiving surface (14a) that is valve-sealed. The secondary pressure receiving surface is preferably constituted by a pressure receiving surface (14b) opposite to the pressure receiving surface (14a) in the secondary pressure flow control valve (14). The opening / closing means includes an opening / closing handle comprising, for example, a shaft portion (20a) capable of contacting the lower end (16 ′) of the extension shaft of the spool valve body (10) and a handle portion (20b) capable of rotating the shaft portion (20a). (20), but it is constituted by a cam (42) provided inside the valve housing or an open / close lever (44, 50) capable of driving the cam (49) provided outside the valve housing. You can also. If comprised in this way, since the said pressure-reduction valve has a water stop function, only by providing the said pressure-reduction valve in a fire hydrant box, a primary side pressure can be pressure-reduced and a fire-extinguishing operation can be performed safely. Further, since the valve body slides in a direction away from the opening / closing means during the pressure reducing operation by the spool valve body, even if the spool valve body slides, the opening / closing means does not slide along therewith.
[0011]
Secondly, the opening / closing means has a shaft portion whose end can be brought into contact with the spool valve body on the central axis of the spool valve body, and is positioned outside the valve housing to rotate the shaft portion. The spool valve body is constituted by an operation portion slidable along the central axis, and is constituted by the pressure reducing valve with a water stop function according to the first aspect.
[0012]
The shaft portion can be constituted by a shaft portion (20a) of an opening / closing handle (20) screwed into a valve housing, and the operation portion can be constituted by a handle portion (20b) capable of rotating the shaft portion (20a).
[0013]
Thirdly, the operation unit is provided by a pressure reducing valve with a water stop function according to the second aspect, wherein the operation unit is provided perpendicularly to the central axis through a rotation direction changing mechanism. It is.
[0014]
The rotation direction changing mechanism can be constituted by, for example, a worm gear (56) meshing with the shaft portion (20a). If comprised in this way, an operation part can be provided in the front side with respect to a fire hydrant box, and operativity can be improved.
[0015]
Fourth, the opening / closing means is a cam member that contacts the spool valve body and can slide the valve body in the water-stopped state and the valve-opened state, and the cam member located outside the valve housing. It is comprised by the operation part which drives in any state, It is comprised by the pressure-reduction valve with a water stop function of said 1st characterized by the above-mentioned.
[0016]
The cam member includes a cam (42) slidably in contact with the primary pressure receiving surface (12a) of the primary pressure flow control valve (12) in the valve housing, and an extended shaft end portion of the spool valve body (10) outside the valve housing ( 16 ') and the like (49'). The operation part can be constituted by an open / close lever (44, 50) for rotating the cam. If comprised in this way, a pressure-reduction valve can be opened and closed easily by rotation operation etc. of an operation part.
[0017]
Fifth, a pressure measurement port is opened in each of the valve housing primary side flow path and / or the secondary side flow path, and the path and the measurement device are connected to each other based on the mounting of the pressure measurement device in the measurement port. The pressure-reducing valve with a water stop function according to any one of the first to fourth aspects is provided with a normally closed water valve that forms a communication path.
[0018]
The normally closed water valve can be constituted by, for example, a normally closed water valve (24) provided in the pressure measuring unit (22). Moreover, it is preferable to provide this water stop valve (24) in the pressure measurement part (22) which can be screwed in in a measurement port. If comprised in this way, it will become possible to measure the pressure of a primary side and / or a secondary side flowing water path easily.
[0019]
Moreover, it is a fire hydrant box using the pressure-reduction valve with a water stop function in any one of said 1-5, Comprising: The center axis | shaft of the spool valve body is parallel with the backplate of a fire hydrant box. It is comprised by the fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function characterized by being installed in the appropriate place in the box.
[0020]
If comprised in this way, the pressure-reduction valve comparatively long in the center axis | shaft (a) direction of a spool valve body can be easily installed in the fire hydrant box (26) by which the width | variety (depth) was restrict | limited.
[0021]
A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function described in the second or fourth aspect, wherein the central axis of the spool valve body is parallel to the back plate of the fire hydrant box, and The operation portion is located on the central axis, and is constituted by a fire hydrant box using a pressure reducing valve with a water stop function.
[0022]
For example, the pressure reducing valve (1A) shown in FIG. 9 and the pressure reducing valve (1C) shown in FIG. 11, and in this case, the operation part is located on the left side or the lower side of the pressure reducing valve. obtain.
[0023]
A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function described in the third or fourth aspect, wherein the central axis of the spool valve body is parallel to the back plate of the fire hydrant box, and The operation portion is positioned perpendicular to the axis of the spool valve, and is constituted by a fire hydrant box using a pressure reducing valve with a water stop function.
[0024]
For example, the pressure reducing valve (1B) shown in FIG. 10 and the pressure reducing valve (1D) shown in FIG. 12, and in this case, the operation part is located on the right side or the lower side of the pressure reducing valve, thus realizing a fire hydrant box with good operability. obtain.
[0025]
A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function according to any one of the first to fifth aspects, wherein the central axis of the spool valve body is perpendicular to the back plate of the fire hydrant box. It is comprised by the fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function characterized by being installed in the appropriate place in the box.
[0026]
For example, such a fire hydrant box shown in FIG. 13 can be installed in a fire hydrant box having a width (depth). When installed in this way, for example, the operation unit can be positioned at the tip of the central axis of the spool valve body. And a fire hydrant box with good operability can be realized.
[0027]
In this column, the reference numerals in the embodiments are given in parentheses corresponding to the configuration of the present invention, but this is given for convenience in order to clarify the correspondence, and the configuration of the present invention is implemented. It is not limited to the configuration in the form.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0029]
FIG. 1 is a side sectional view of a pressure reducing valve with a water stop function according to a first embodiment of the present invention (note that the pressure reducing valve of the embodiment is 1A), 1 is a valve housing, The water flow path housings 1a and 1a 'in which the primary side water flow path 2 and the secondary side water flow path 3 are formed, and the valve storage provided vertically in the figure perpendicular to the housings 1a and 1a'. The housings 1b and 1b '. A partition wall 4 is provided at a communicating portion of the paths 2 and 3 in the housings 1 a and 1 a ′, and a valve seat 5 formed along the center line b of the paths 2 and 3 of the partition wall 4 includes A central communication hole 5a is formed, and a primary pressure chamber 6 is formed on the primary side of the communication hole 5a, and a secondary pressure chamber 7 is formed on the secondary side of the communication hole 5a. A primary water supply pipe 30 from a water source (water tank) is connected to the primary side path 2, and a fire extinguishing hose 31 having a fire extinguishing nozzle (not shown) at the tip is connected to the secondary side path 3. Is done.
[0030]
A spring chamber 8 orthogonal to both the paths 2 and 3 is provided in the casing 1b so as to communicate with the primary pressure chamber 6 and is also orthogonal to the paths 2 and 3 in the casing 1b ′. The water stop handle insertion path 9 is provided in communication with the secondary pressure chamber 7, and the spring chamber 8 and the water stop handle insertion path 9 share a center line a perpendicular to the center line b. Are provided on the same axis.
[0031]
Reference numeral 10 denotes a spool valve body that is slidable in the vertical direction along the central axis a. The spool valve body is stopped against the primary pressure chamber 6 by an O-ring 11 in the spring chamber 8. The primary pressure flow control valve 12 in the state is connected to the control valve 12 by a pressure adjusting spool 13 as a connecting shaft, and is located on the secondary pressure chamber 7 side to open and close the central communication hole 5a. The pressure flow control valve 14 is connected to the secondary side of the control valve 14 and is composed of an extension shaft 16 coaxial with the central axis a. The extension shaft 16 is inserted into the handle insertion path 9 and is in a state of being stopped with respect to the secondary pressure chamber 7 through the O-ring 15.
[0032]
A spring receiver 17 is slidably provided in the spring chamber 8, and a coil spring 18 for adjusting the pressure balance is interposed between the spring receiver 17 and the upper end of the spool valve body 10. The upper surface of the spring receiver 17 is configured to be positioned at a predetermined position by a pressure adjusting bolt 19 screwed into the spring chamber 8 from above the housing 1b. With this configuration, the spool valve body 10 is always urged in the direction of the arrow A by the spring 18, and the secondary control valve 14 is in a so-called open state with respect to the valve seat 5. The biasing force of the spring 18 can be adjusted by the pressure adjusting bolt 19.
[0033]
Reference numeral 20 denotes an opening / closing handle comprising a shaft portion 20a and a handle portion 20b, and enters the water stop handle insertion path 9 from the lower surface of the valve housing 1b 'along the central axis a with the shaft portion 20a. Screwed. The opening / closing handle 20 rotates the handle portion 20b so that the tip portion 20a ′ of the shaft portion 20a abuts on the lower end 16 ′ of the extension shaft 16 so that the entire spool valve body 10 is biased by the spring 18. The center communication hole 5a can be closed and water can be stopped by sliding upward (in the direction of arrow B) against the valve and seating the upper surface (primary pressure receiving surface 14a) of the control valve 14 on the valve seat 5. (This state is referred to as a water stop state). Further, by rotating the opening / closing handle 20 in the reverse direction to separate the shaft portion 20a tip portion 20a ′ from the lower end 16 ′ of the extension shaft 16, the spool valve body 10 is moved to the arrow by the urging force of the spring 18. In the state where the control valve 14 is slid in the direction A and is separated from the central communication passage 5 to be opened, and a gap t is formed between the tip 20a ′ and the lower end 16 ′ of the extension shaft 16, the spool The valve body 10 can slide up and down. Accordingly, the spool valve body 10 is moved from the distal end portion 20a 'of the shaft portion 20a of the opening / closing handle 20 by the secondary side pressure applied to the secondary pressure receiving surface 14b of the control valve 14 in the arrow B direction in the open state. It slides in the direction of the central axis a in a separated state.
[0034]
The primary pressure flow control valve 12 is formed with a primary pressure receiving surface 12 a made of an inclined surface, and the primary side made up of the inclined surface and the upper surface of the control valve 14 on the primary side of the secondary pressure flow control valve 14. A counter pressure receiving surface 14a is formed, and a planar secondary pressure receiving surface 14b is formed on the secondary side of the control valve 14 (opposite side of the counter pressure receiving surface 14a). The flow passage area of the communication hole 5a formed in the valve seat 5 is the same as or equivalent to the primary pressure receiving surface 12a in the primary pressure flow control valve 12, or smaller than the pressure receiving surface 12a. The primary-side opposing pressure-receiving surface 14a is formed in a portion corresponding to the communication hole 5a in the secondary-side pressure / flow rate control valve 14 that is valve-sealed at the seat 5. According to this configuration, the primary pressure P1 applied upward (in the direction of arrow B) to the primary pressure receiving surface 12a and the primary pressure P1 applied in the downward direction (in the direction of arrow A) to the primary opposing pressure receiving surface 14a are cancelled. The secondary pressure P2 that presses the secondary pressure receiving surface 14b upward (arrow B direction) and the force F that biases the spool valve body 10 of the spring 18 downward (arrow A direction) are balanced, The secondary pressure P2 can be determined based on the urging force F of the coil spring 18.
[0035]
FIG. 2 shows another embodiment of the pressure reducing valve 1A. The O-ring 15 is not provided on the extension shaft 16 of the spool valve body 10, and the O-ring 15 is provided on the peripheral edge of the shaft portion 20a of the opening / closing handle 20. 'Is provided and water is stopped by the O-ring 15'. With this configuration, since the secondary pressure receiving surface is also formed on the lower end 16 ′ surface of the extension shaft 16, the secondary pressure increases as compared with the configuration of FIG. 1, and the coil spring 13 is attached. By increasing the force F, the secondary side can be set to a higher pressure.
[0036]
In FIG. 1, reference numerals 21 and 21 ′ denote pressure measurement screw holes (pressure measurement ports), and the cylindrical pressure measurement unit 22 shown in FIG. 3 is screwed into these screw holes 21 and 21 ′. The pressure measuring portion 22 has a screw portion 22a that can be screwed into the screw holes 21 and 21 'on the outer periphery thereof, and a communication hole 23 between the internal space 22b and each of the paths 2 or 3 is formed on the lower surface. ing. A water stop valve 24 is provided in the internal space 22b, and a pin 24a is provided on the upper surface of the water stop valve 24 so as to protrude onto the main body through a through hole 25 on the upper surface of the main body. The water stop valve 24 is always urged upward by a coil spring 25 provided between the lower surface of the main body and the valve 24, and a packing 26 provided on the upper surface of the water stop valve 24 is connected to the inside of the main body. The water stoppage is maintained by being pressed against the upper surface of the space. A taper surface 22c toward the through hole 25 is formed on the upper surface of the measurement unit 22 so that a pressure measuring device (not shown) can be fitted to the taper surface 22c. With this configuration, the pressure measuring instrument is inserted into the pin 24a, and the water stop valve 24 is pushed through the pin 24a against the urging force of the spring 25 to open the valve 24. The passage 2 or 3 and the pressure measuring device are communicated with each other via the through hole 25 and the through hole 25 so that the pressure of the water flow in the passage 2 or 3 can be measured. Such a pressure measurement unit 22 (pressure measurement ports 21 and 21 ′) may be provided in both of the flowing water paths 2 and 3, or may be provided in any of the flowing water paths 2 or 3.
[0037]
FIG. 9 is a view showing a state where the pressure reducing valve 1A with the water stop function is attached in the fire hydrant box. In the figure, reference numeral 26 denotes a fire hydrant box, which is configured such that a back surface (back plate) 26a of the box 26 is attached to a wall surface in the building and the opening / closing handle 20 can be operated from the front surface 26b side. The pressure reducing valve 1A is configured so that the central axis b of the paths 2 and 3 is perpendicular to the back face 26a of the box 26 so that the primary path 2 of the valve housing 1 is located on the back face 26a side of the box 26, and the spool The valve body 10 is mounted horizontally such that the central axis a of the valve body 10 is parallel to the back surface 26a of the box 26. When the pressure reducing valve 1A is attached in this way, the opening / closing handle 20 is positioned on the left side of the pressure reducing valve 1A, and the operator can easily rotate the opening / closing handle 20 to open / close the pressure reducing valve 1A. Further, by installing the pressure reducing valve 1A, which is relatively long in the direction of the central axis a, so that the central axis a is parallel to the back of the box, the inside of the fire hydrant box 26 is relatively narrow in the width direction with good operability. It becomes possible to install in. In FIG. 9, the secondary side water flow path 3 of the pressure reducing valve 1 </ b> A may be provided vertically downward perpendicular to the primary side water flow path 2 as indicated by a two-dot chain line. If comprised in this way, the fire hose 31 can be connected to the said path | route 3, and can be accommodated in the box 26 easily.
[0038]
In FIG. 13, the center axis “a” of the spool valve body of the pressure reducing valve 1 </ b> A is set to be perpendicular to the back surface (back plate) 26 a of the fire hydrant box 26. When the width (depth) of the fire hydrant box 26 is large, it can be arranged in this way. In this case, the operation handle 20 is positioned on the near side, and the fire hydrant box 26 with good operability can be realized. it can. In this case as well, the secondary water flow path 3 may be provided vertically downward as indicated by a two-dot chain line.
[0039]
The first embodiment is configured as described above. Normally, the opening / closing handle 20 is rotated to slide the spool valve body 10 in the direction of arrow B, and the secondary side pressure flow control valve. The water stop state in which the communication hole 5 is closed at 14 is maintained.
[0040]
When a fire occurs, the operator opens the fire hydrant box 26 and rotates the opening / closing handle 20 in the valve opening direction until the tip 20a 'of the shaft portion 20a is separated from the extension shaft 16 of the spool valve body 10. At this time, since the opening / closing handle 20 is located on the left side along the central axis a of the pressure reducing valve 1A, it can be easily operated. By operating the opening / closing handle 20, the spool valve body 10 slides in the direction of arrow A by the urging force F of the coil spring 18, and the opposing pressure receiving surface 14 a of the secondary pressure flow control valve 14 is in the central communication hole 5. The fire extinguishing water flows out from the primary side path 2 toward the secondary side path 3. In such a state, the primary pressure P1 (for example, 10 kg / cm²) Is canceled by the primary pressure receiving surfaces 12a and 14a of the spool valve body 10, and the secondary pressure P2 acting on the secondary pressure receiving surface 14b of the control valve 14 and the biasing force F of the coil spring 18 are balanced. Therefore, the secondary pressure is reduced to a low pressure (for example, 5 kg / cm that is not affected by the primary pressure).²). Thereby, the fire-extinguishing operation | movement can be safely performed by injecting the fire-extinguishing water of the predetermined flow volume decompressed from the fire-extinguishing nozzle not shown. Further, in this valve open state, the spool valve body 10 is separated from the shaft portion 20a tip 20a ′ of the opening / closing handle 20 and is separated from the shaft portion 20a by the secondary pressure P2 (arrow B). Therefore, even if the spool valve body 20 slides in the axial direction, the opening / closing handle 20 does not vibrate in conjunction with the spool valve body 20, and a safe and stable operation is possible.
[0041]
FIG. 4 shows a second embodiment of a pressure reducing valve with a water stop function of the present invention (the pressure reducing valve of the embodiment is 1B), and a cam is used as a water stop means. In the second embodiment, the same or corresponding parts as those in the first embodiment in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and description of these parts is omitted for the sake of convenience.
[0042]
In the figure, the secondary side water flow path 3 in the valve housing 1 is provided so as to be orthogonal to the primary side water flow path 2, and the primary side through the central communication hole 5 a of the valve seat 5 provided in the partition wall 4. The primary side pressure chamber 6 is provided in the secondary side, and the secondary side pressure chamber 7 communicating with the secondary side flowing water path 3 is provided on the secondary side. The configuration of the spool valve body 10 constitutes a spool valve body that is easily opened, similar to the first embodiment of FIG. 1, and the valve seat 5 is the same as or equivalent to the primary pressure receiving surface 12a or the pressure receiving pressure. A communication hole 5a having an area smaller than the surface 12a is formed, and a primary-side opposing pressure receiving surface 14a is formed at a corresponding portion of the communication hole 5a of the secondary pressure flow control valve 14, and these pressure receiving surfaces 12a, 14a The primary side pressure is canceled, the secondary side pressure receiving surface 14b on the opposite side of the secondary side pressure flow control valve 14 is balanced with the secondary side pressure applied in the direction of arrow B and the coil spring 18 for adjusting the pressure balance. The secondary side pressure and the secondary flow rate can be determined by the biasing force F of the coil spring 18 regardless of the side pressure.
[0043]
In the vicinity of the spool valve body 10 in the primary pressure chamber 6, a cam driving shaft 40 is provided in a direction orthogonal to the valve body 10, and one end of the shaft 40 penetrates the primary pressure chamber 6. It protrudes to the outside of the housing through a hole 41a (see FIG. 5), and is rotatably supported by a bearing portion 41 provided on the side of the housing. The shaft 40 is stopped by an O-ring 43 provided between the through hole 41a. One end of the shaft 40 protrudes from the bearing portion 41 to the outside, and an open / close lever 44 is connected and fixed to the protruding portion in a direction perpendicular to the shaft 40. A pair of cams 42, 42 are fixed to the shaft 40 in the primary pressure chamber 6, and the cams 42, 42 contact the primary pressure receiving surface 12 a of the primary pressure flow control valve 12. The large-diameter surfaces 42a and 42a and the small-diameter surfaces 42b and 42b that can contact each other are continuously formed.
[0044]
When the open / close lever 44 is rotated horizontally, the spool valve body 10 slides in the direction of arrow B against the urging force of the coil spring 18 by the side surfaces of the cams 42 and 42 via the primary pressure receiving surface 12a. In the horizontal state of the lever 44 (the state shown in FIG. 4), the large-diameter surfaces 42a and 42a of the cams 42 and 42 come into contact with the primary pressure receiving surface 12a, and the secondary pressure flow control valve 14 When the primary side pressure receiving surface 14a is pressed against the communication hole 5a in a water-stopped state, when the opening / closing lever 44 is rotated 90 degrees from the above position in the direction of arrow C, the primary pressure receiving pressure of the spool valve body 10 is obtained. When the surface 12a slides in the direction of the arrow A by the urging force of the coil spring 18 while slidingly contacting the cams 42, 42, the opening / closing lever 44 is in a vertical state (position in FIG. 5). The secondary pressure receiving surface 12a is in contact with the small diameter surfaces 42b, 42b of the cams 42, 42, and the secondary pressure flow control valve 14 is configured to be in an open state with the communication passage 5a open (see FIG. 5 state).
[0045]
The primary pressure-receiving surface 12a is provided with lock shafts 45, 45, respectively, and in the water stop state, engaging recesses 42a ′, 42a provided in the large diameter portions 42a, 42a of the cams 42, 42. 'Engages with the lock shafts 45, 45, respectively, and in the valve open state, engaging recesses 42b', 42b 'respectively provided in the small diameter portions 42b, 42b of the cams 42, 42 are provided with the lock shaft 45, 45, and the opening / closing lever 44 can be locked at each of the two positions.
[0046]
FIG. 10 is a view showing a state in which the pressure reducing valve with water stop function 1B according to the second embodiment is installed in the fire hydrant box 26 as a fire hydrant valve. The pressure reducing valve 1B is configured such that the central axis b of the path 2 is perpendicular to the back surface (back plate) 26a of the box 26 so that the primary path 2 of the valve housing 1 is located on the back side of the box 26, and The spool valve body 10 is attached such that the central axis a is parallel to the back surface (back plate) 26a of the box 26 and the central axis a is in the vertical direction. By attaching the pressure reducing valve 1B in this way, the opening / closing lever 44 is positioned on the right side of the pressure reducing valve 1B, so that the operator can easily rotate the opening / closing lever 44 to open and close the pressure reducing valve 1B. Also in the second embodiment, the pressure reducing valve 1B that is relatively long in the direction of the central axis a is installed so that the central axis a is parallel to the back of the box, so that the width can be improved in a good operability state. It becomes possible to install in the fire hydrant box 26 narrow in the direction. According to the second embodiment, since the secondary side pressure acts also on the lower end 16 ′ of the extension shaft 16 of the spool valve body 10, as in the embodiment of FIG. It becomes possible to set the secondary pressure to a higher pressure.
[0047]
The second embodiment is configured as described above. Normally, the opening / closing lever 44 is rotated in the horizontal direction and the spool valve body 10 is slid in the direction of arrow B by the cams 42 and 42. The water stop state shown in FIG. 4 is set. In the event of a fire, when the operator opens the fire hydrant box 26 and rotates the open / close lever 44 in the vertical direction, the spool valve 10 slides in the direction of arrow A by the urging force of the coil spring 18. Then, the primary pressure receiving surface 12a is in a valve-opened state where the cams 42 and 42 are positioned on the small diameter surfaces 42b and 42b (the state shown in FIG. 5), and fire extinguishing water flows from the primary flow channel 2 toward the secondary flow channel 3. As in the first embodiment, the primary pressure is canceled and the secondary side becomes a low pressure with a predetermined flow rate determined by the urging force F of the spring 18, and the fire-extinguishing water can be safely ejected from the fire-extinguishing nozzle. it can. In the valve open state, the spool valve body 10 is moved from the small diameter surfaces 42b, 42b of the cams 42, 42 by the secondary pressure P2 applied to the secondary pressure receiving surface 14b in the arrow B direction. Since the spool valve body 10 (pressure receiving surface 12a) slides in the separating direction and can be depressurized while being separated from the small-diameter surface 42b, the spool valve body is similar to the first embodiment. Even if the body 10 slides in the axial direction, the opening / closing lever 44 does not vibrate in conjunction with it, and a safe and stable operation is possible.
[0048]
FIG. 6 shows a third embodiment of a pressure reducing valve with a water stop function of the present invention (the pressure reducing valve of this embodiment is assumed to be 1C), and as a water stop means as in the second embodiment. The cam is used, but the cam is provided outside the valve housing 1. In the third embodiment, the same or corresponding parts as those in the first embodiment in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and description of these parts is omitted for the sake of convenience.
[0049]
In FIG. 6, the secondary-side water flow path 3 in the valve housing 1 is provided so as to be orthogonal to the primary-side water flow path 2, and the secondary-side water flow path 3 is a back portion perpendicular to the paper surface in FIG. In the direction. A partition 4 provided between the paths 2 and 3 is provided with a valve seat 5 having a central communication hole 5a. A primary pressure chamber 6 is provided on the primary side through the communication hole 5a. A secondary side pressure chamber 7 communicating with the secondary side flowing water path 3 is provided on the secondary side. The configuration of the spool valve body 10 is substantially the same as that of the spool valve body 10 of the second embodiment shown in FIG. 4, but the extension shaft 16 provided on the secondary side of the secondary side control valve 14 is further downward. The lower end 16 ′ of the secondary side pressure chamber 7 protrudes to the outside through a through hole 45 provided in the lower surface of the valve housing 1b ′. The extension shaft 16 and the through hole 45 are stopped by an O-ring 46.
[0050]
A handle support plate 47 is provided below the valve housing 1b ′, and a shaft 48 positioned on the central axis a of the spool valve body 10 is rotatably supported on the support plate 47. A cam 49 is fixed. The cam 49 includes two large-diameter surfaces 49a and 49a positioned on a long radius that can come into contact with the tip 16 'of the extension shaft 16 of the spool valve body 10, and a short radius perpendicular to the large-diameter surfaces 49a and 49a. The upper-side small-diameter surface 49b is formed in an elliptical shape, and the large-diameter surface 49a and the small-diameter surface 49b are respectively formed with locking recesses 49a ′ and 49b ′ into which the tip 16 ′ can be fitted. Has been. Further, an open / close lever 50 is connected and fixed along the short radius of the cam 49.
[0051]
When the opening / closing lever 50 is rotated horizontally, the spool valve body 10 is slid in the direction of the arrow B against the urging force of the coil spring 18 through the extension shaft 16 by the side surface of the cam 49, In the horizontal state of the lever 50 (the state shown in FIG. 6), the concave portion 49a ′ of the large-diameter surface 49a of the cam 49 is fitted into the distal end 16 ′ of the extension shaft 16, and the primary side of the secondary pressure flow control valve 14 When the opposing pressure receiving surface 14a is seated on the valve seat 5 and closed in the communication hole 5a, the water stop state is established. When the opening / closing lever 50 is rotated from the above position in the direction of arrow C, the spool valve element 10 is When the distal end portion 16 'slides in the direction of arrow A by the urging force of the coil spring 18 while slidingly contacting the side surface of the cam 49, the open / close lever 49 is in a vertical state (position in FIG. 7), and the extension shaft 16 The end 16 ′ is fitted to the small-diameter surface 49b (recess 49b ′) of the cam 49, and the secondary pressure flow control valve 14 is configured to be opened with the communication passage 5a opened (FIG. 7 state).
[0052]
FIG. 11 is a view showing a state in which the pressure reducing valve 1 </ b> C of the third embodiment is installed in the fire hydrant box 26 as a fire hydrant valve. The pressure reducing valve 1C has a central axis b of the path 2 perpendicular to the back surface (back plate) 26a of the box 26 so that the primary path 2 of the valve housing 1 is located on the back side of the box 26, and The spool valve body 10 is mounted such that the central axis a is parallel to the back surface 26a of the box 26 and the central axis a is in the vertical direction. By attaching the pressure reducing valve 1C in this way, the opening / closing lever 50 is positioned below the pressure reducing valve 1C. Therefore, the operator can easily rotate the opening / closing lever 50 to open and close the pressure reducing valve 1C. it can. Also in the third embodiment, by installing the pressure reducing valve 1C that is relatively long in the direction of the central axis a so that the central axis a is parallel to the back of the box, the open / close lever 50 is moved downward. It becomes possible to install in the fire hydrant box 26 narrow in the width direction in a state where the operability is good.
[0053]
The third embodiment is configured as described above, and the operation thereof is substantially the same as that of the second embodiment. That is, in the event of a fire, when the operator opens the fire hydrant box 26 and rotates the open / close lever 50 in the vertical direction, the spool valve body 10 is moved in the direction of arrow A by the urging force F of the coil spring 18. Then, the extension shaft 16 has its tip 16 'positioned on the small-diameter surface 49b of the cam 49 so that a predetermined flow rate of fire-extinguishing water flows out from the primary-side water flow path 2 toward the secondary-side water flow path 3. As in the first embodiment, the primary side pressure P1 is canceled, the secondary side becomes a low pressure determined by the urging force F of the spring 18, and the fire-extinguishing water can be safely ejected from the fire-extinguishing nozzle. In this valve open state, the spool valve body 10 is separated from the small-diameter surface 49b of the cam 49 (in the direction of arrow B) by the secondary pressure P2 (in the direction of arrow B) acting on the secondary pressure receiving surface 14b. ), And the spool valve body 10 (extension shaft 16 tip 16 ′) can be depressurized in a state of being separated from the small diameter surface 49b. Therefore, the spool valve body 10 slides in the axial direction. However, the opening / closing lever 50 does not slide in conjunction with it, and a safe and stable operation is possible.
[0054]
FIG. 8 shows a fourth embodiment of a pressure reducing valve with a water stop function according to the present invention (the pressure reducing valve of this embodiment is indicated by 1D), and the opening / closing handle 20 in the first embodiment is shown in FIG. Is provided in a direction perpendicular to the central axis a of the spool valve body 10. In the fourth embodiment, the same or corresponding parts as those in the first embodiment of FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and description of these parts is omitted for the sake of convenience.
[0055]
In FIG. 8, the secondary-side water flow path 3 in the valve housing 1 of the pressure reducing valve 1D is provided so as to be orthogonal to the primary-side water flow path 2, and the secondary-side water flow path 3 corresponds to the paper surface in FIG. In the vertical direction. The primary side pressure chamber 6 is provided on the primary side through the central communication hole 5a of the valve seat 5 provided between the two paths 2 and 3, and the secondary side communicates with the secondary side flowing water path 3 on the secondary side. A pressure chamber 7 is provided. The configuration of the spool valve body 10 is substantially the same as that of the spool valve body 10 of the second embodiment of FIG. 4, but the lower end of the extension shaft 16 connected to the secondary side of the secondary side pressure flow control valve 14. 16 'can be engaged with an engaging recess 51a on the upper surface of the spool moving member 51, and a spool guide plate 52 is fixed to the outer periphery of the moving member 51, and the outer peripheral surface of the guide plate 52 has an O-ring 53. Through the inner surface of the housing 1 so as to be slidable.
[0056]
A drive shaft 54 is inserted into the housing 1b ′ on the same axis as the central axis a of the spool valve body 10 and is prevented from coming off in the axial direction by the bearing plate 55 at the position. It is provided so as to be rotatable. A male screw portion 54 a is formed at the upper end portion of the drive shaft 54, and is screwed into a female screw portion 51 b formed on the lower surface of the moving member 51. A worm gear 56 is provided at the outer end of the housing 1 of the drive shaft 54, and the shaft portion 20 a is engaged with the worm gear 56 in a direction perpendicular to the central axis a of the spool valve body 10. A handle portion 20b is provided at the tip of the shaft portion 20a. Accordingly, by rotating the handle portion 20b of the opening / closing handle 20, the drive shaft 54 is rotated via the worm gear 56, and the spool moving member 51 is slidable along the axis a. . That is, by rotating the opening / closing handle 20 in one direction, the drive shaft 54 is rotated about the axis a via the worm gear 56, and thereby the screw 51 b of the moving member 51 is rotated through the female screw portion 51 b. The moving member 51 is slid in the direction of arrow B, and the spool valve body 10 is slid in the direction of arrow B against the urging force of the coil spring 18 through the lower end 16 'of the extension shaft 16 by the engagement recess 51a. The secondary side pressure flow control valve 14 is seated on the valve seat 5 and the communication hole 5a is sealed to be in a water stop state. Further, by rotating the opening / closing handle 20 in the reverse direction, the drive shaft 54 is rotated in the reverse direction, whereby the moving member 51 is slid in the direction of arrow A, and the engaging recess 51a of the moving member 51 is rotated. Is separated from the lower end 16 ′ of the extension shaft 16, the spool valve body 10 is slid in the direction of arrow A by the urging force of the spring 18, and the secondary pressure flow control valve 14 is moved to the central communication path. It is comprised so that it may space apart from 5a and can be set as a valve opening state.
[0057]
FIG. 12 is a view showing a state in which the pressure reducing valve 1D of the fourth embodiment is mounted in the fire hydrant box 26. FIG. In the pressure reducing valve 1D, the central axis b of the path 2 is perpendicular to the back surface (back plate) 26a of the box 26 so that the primary path 2 of the valve housing 1 is located on the back side of the box 26, and the spool The valve body 10 is mounted such that the central axis a is parallel to the back surface 26a of the box 26 and the central axis a is in the vertical direction. By attaching the pressure reducing valve 1D in this way, the opening / closing handle 20 is positioned on the front side of the pressure reducing valve 1D, so that the operator can easily rotate the opening / closing lever 20 to open and close the pressure reducing valve 1D. . Also in the fourth embodiment, by installing the pressure reducing valve 1D that is relatively long in the direction of the central axis a so that the central axis a is parallel to the back of the box, the operation lever 20 is moved to the front side. It can be installed in the narrow box 26 in the width direction with the arranged operability being good.
[0058]
The fourth embodiment is configured as described above, and its operation is substantially the same as that of the first embodiment. When a fire occurs, the operator opens the fire hydrant box 26. When the opening / closing handle 20 is rotated in the valve opening direction, the spool valve body 10 is slid in the direction of arrow A by the urging force of the coil spring 18, and the primary side water flow path 2 to the secondary side water flow path. Fire extinguishing water of a predetermined flow rate flows out in three directions, the primary pressure P1 is canceled as in the first embodiment, and the secondary side becomes a low pressure determined by the urging force F of the spring 13 and can be safely discharged from the fire extinguishing nozzle. Fire water can be spouted out. In this valve open state, the spool valve body 10 slides in a direction away from the engagement recess 51a by the secondary pressure P2, and the spool valve body 10 (extension shaft 16 tip 16 ′) is Since the pressure can be reduced while being separated from the engaging recess 51a, the moving member 51 and thus the opening / closing handle 20 slide in conjunction with the spool valve body 10 even when the spool valve body 10 slides in the axial direction. Without this, safe and stable operation is possible.
[0059]
As described above, according to the present invention, since the pressure reducing valve itself has a water stop function, the primary side pressure can be reduced only by providing any one of the pressure reducing valves 1A to 1D in the fire hydrant box 26. Fire extinguishing work can be performed safely, and it is not necessary to separately provide a pressure reducing valve in addition to a water hydrant valve for water stop as in the prior art. Accordingly, the fire hydrant box can be formed in a small size.
[0060]
Further, during the pressure reducing operation by the spool valve body 10, the spool valve body 10 and the opening / closing means such as the opening / closing handle 20 are separate, and the spool valve body 10 is opened and closed by the secondary side pressure P2 (the first opening / closing means (first The shaft portion 20a of the opening / closing handle in the embodiment, the small diameter surfaces 42b and 42b of the cams 42 and 42 in the second embodiment, the small diameter surface 49b of the cam 49 in the third embodiment, and the spool moving member 51 in the fourth embodiment. Therefore, the opening / closing means can be operated even if the spool valve body 10 slides from the position. There is no sliding with it. Therefore, it is possible to perform a stable operation without vibrations, and it is possible to realize a highly safe pressure reducing valve by suppressing the occurrence of an accident or failure due to strong vibration of the opening / closing handle 20 or the like.
[0061]
Further, by installing the pressure reducing valve with the central axis a of the spool valve body 10 parallel to the back surface 26a of the fire hydrant box 26, the pressure reducing valves 1A to 1D which are relatively long in the direction of the central axis a of the spool valve body 10 are provided. It can be easily installed in the fire hydrant box 26 narrow in the width direction.
[0062]
Further, by providing the operation portions of the pressure reducing valves 1A to 1D installed in this way on the central axis a or orthogonal to the central axis a, a fire hydrant box with good operability can be realized.
[0063]
In addition, it is necessary to open and close the pressure reducing valves 1A to 1D each time when the fire is extinguished. However, the operability of the opening / closing handle 20 and the opening / closing levers 44 and 50 is extremely good, and the hydrant box is complicated as in the conventional device. Therefore, it is possible to realize a pressure reducing valve with a water stop function and a fire hydrant box that has a simple structure and high safety.
[0064]
The present invention further discloses the following matters.
1. A fire hydrant pressure reducing valve provided between a fire extinguishing primary water passage and a fire extinguishing nozzle,
In the valve housing, a primary side pressure chamber communicating with the primary side flowing water path and a secondary side pressure chamber communicating with the secondary side flowing water path are provided through the communication hole,
A primary side pressure flow control valve having a primary pressure receiving surface is provided on the primary pressure chamber side, and a secondary side having a primary side pressure receiving surface on the secondary pressure chamber side having the same area as the primary pressure receiving surface. A flow pressure control valve is provided, and these control valves are connected by a connecting shaft to constitute a spool valve body that is axially slidable,
A spring is provided to open the valve body against the valve seat against the secondary pressure applied to the opposite side of the opposed pressure receiving surface of the secondary pressure flow control valve.
A water stop state in which the valve body is brought into contact with the spool valve body and slid against the spring to be seated on the valve seat and a valve open state in which the valve body is separated from the valve seat are taken. An opening / closing means for obtaining is provided separately from the spool valve body,
The pressure reducing valve with a water stop function, wherein the spool valve body is capable of performing a pressure reducing operation at a position separated from the opening / closing means by the action of the secondary side pressure in the valve open state.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is only necessary to provide the pressure reducing valve with a water stop function according to the present invention as the fire hydrant valve in the fire hydrant box, and it is not necessary to provide a pressure reducing valve separately from the fire hydrant valve unlike the conventional device. Therefore, the fire hydrant box can be configured in a small size.
[0066]
Further, since the spool valve body and the opening / closing means are provided separately, the opening / closing means does not slide with the pressure reducing operation of the spool valve body, and it is possible to prevent accidents due to vibrations of the opening / closing means. A highly efficient pressure reducing valve can be realized.
[0067]
Therefore, according to the present invention, it is possible to realize a pressure reducing valve with a water stop function and a fire hydrant box with a simple structure and high safety.Moreover, it becomes possible to measure easily the pressure of a primary side and a secondary side flowing water path | route with a pressure measurement part.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a pressure reducing valve with a water stop function according to the present invention.
FIG. 2 shows another embodiment of the pressure reducing valve, and is a side sectional view in the vicinity of the lower end of the spool valve body.
FIG. 3 is a side view of a pressure measuring unit of the pressure reducing valve.
FIG. 4 is a side sectional view of a second embodiment of the pressure reducing valve.
FIG. 5 is a side cross-sectional view of the valve opening state of the second embodiment as seen from the primary water flow path side.
FIG. 6 is a side sectional view of a third embodiment of the pressure reducing valve.
FIG. 7 is a side sectional view of the third embodiment in the opened state.
FIG. 8 is a side sectional view of a fourth embodiment of the pressure reducing valve.
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which the pressure reducing valve (first embodiment) is installed in the fire hydrant box.
FIG. 10 is a perspective view of a state in which the pressure reducing valve (second embodiment) is installed in the fire hydrant box.
FIG. 11 is a perspective view of a state in which the pressure reducing valve (third embodiment) is installed in the fire hydrant box.
FIG. 12 is a perspective view showing a state in which the pressure reducing valve (fourth embodiment) is installed in the fire hydrant box.
FIG. 13 is a perspective view showing a state in which the pressure reducing valve is installed in the fire hydrant box.
[Explanation of symbols]
1 Valve housing
2 Primary flow path
3 Secondary water flow path
5 Valve seat
5a Central communication hole
10 Spool valve body
12 Primary pressure flow control valve
12a Primary pressure receiving surface
14 Secondary pressure flow control valve
14a Primary side opposing pressure receiving surface
18 Spring
20 Opening and closing handle
20a Shaft
20b Handle part
21,21 'screw hole (pressure measurement port)
24 Water stop valve
26 Fire hydrant box
26a back
44, 50 Open / close lever
42, 49 cams
56 Worm Gear
a Center axis

Claims

A pressure reducing valve with a water stop function provided between a primary water passage for a fire hydrant and a fire extinguishing nozzle,
A spool valve body having an opposing primary pressure receiving surface for canceling the primary pressure and a secondary pressure receiving surface for receiving the secondary pressure is provided in the valve body, and the valve body is resistant to the secondary pressure. Energized to the valve seat by the spring
A water stop state in which the valve body is brought into contact with the spool valve body and slid against the spring to be seated on the valve seat and a valve open state in which the valve body is separated from the valve seat are taken. An opening / closing means for obtaining is provided separately from the spool valve body,
The spool valve body state, and are not capable of performing depressurization operation at a location spaced from said opening and closing means by the action of the secondary pressure in the open state,
Based on the attachment of a pressure measuring device in the pressure measuring unit, a pressure measuring port is opened in each of the primary and secondary flow channels of the valve housing, and a pressure measuring unit is screwed into the measuring port. A pressure reducing valve with a water stop function, wherein a normally closed water valve that forms a communication path between the path and the measuring device is provided .

The opening / closing means has a shaft portion whose end can be brought into contact with the spool valve body on the central axis of the spool valve body,
2. The stopper according to claim 1, wherein the spool valve body is constituted by an operation portion which is located outside the valve housing and is slidable along the central axis by rotating the shaft portion. Pressure reducing valve with water function.

3. The pressure reducing valve with a water stop function according to claim 2, wherein the operation portion is provided perpendicularly to the central axis via a rotation direction changing mechanism.

The opening / closing means is a cam member that comes into contact with the spool valve body and is slidable in the water stop state and the valve open state.
2. The pressure reducing valve with a water stop function according to claim 1, wherein the pressure reducing valve is configured by an operation unit that is located outside the valve housing and drives the cam member in any of the states.

A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function according to any one of claims 1 to 4,
A pressure reducing valve with a water stop function is used, characterized in that the pressure reducing valve is installed at an appropriate position in the box so that the central axis of the spool valve body is parallel to the back plate of the fire hydrant box. Fire hydrant box.

A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function according to claim 2 or 4,
The pressure reducing valve with a water stop function, characterized in that the central axis of the spool valve body is parallel to the back plate of the fire hydrant box, and the operation part is located on the central axis. Fire hydrant box using.

A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function according to claim 3 or 4,
The pressure reducing valve is characterized in that the central axis of the spool valve body is parallel to the back plate of the fire hydrant box, and the operation portion is positioned perpendicular to the central axis of the spool valve. Fire hydrant box using a pressure reducing valve with water function.

A fire hydrant box using the pressure reducing valve with a water stop function according to any one of claims 1 to 4,
A pressure reducing valve with a water stop function was used, characterized in that the pressure reducing valve was installed at an appropriate position in the box so that the central axis of the spool valve body was perpendicular to the back plate of the fire hydrant box . Fire hydrant box.