JP4036599B2 - 2次元映像を3次元映像に変換する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、2次元映像を3次元映像に変換する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、2次元映像を3次元映像に変換する方法として、一画面を複数の領域に分割し、各々の領域から得た画像情報及び構図から各領域の奥行きを推定し、この推定した奥行きを基に画面内の各画素をシフトすることによって両眼視差を生成する手法(以下、CID法という)を既に開発している(特開平11−8862号公報、特開平11−98530号公報参照)。
【0003】
また、本出願人は、既に開発したCID法をさらに改良したCID法をも開発している。
【0004】
図1は、改良後のCID法(公知ではない)の制御手順を示している。
【0005】
まず、一画面を複数の領域に分割し、各々の領域から高周波、輝度コントラスト、色(B-Y、R-Y 成分) の情報を得る(ステップ1)。そして、これらの情報及び構図から推定した各領域の奥行き推定値を求める(ステップ2)。求めた奥行き推定値を単にシフト量に変換すると変換画像に歪みが目立つため、歪み抑圧処理を行う(ステップ3)。歪み抑圧処理後の奥行き推定値に距離スケール変換を施す(ステップ4)。
【0006】
歪み抑圧処理について説明する。CID法では、2D画像を変形し左右画像を生成する。この変形が大きくなりすぎると不自然な映像となるため、CID法では、隣接する領域間の位相量の差が、ユーザによって予め定められた変換画像の歪み許容範囲h _supp_lev[Pixel]以下になるよう制御している。すなわち、推定した奥行きをMfrontとMrear との間に割り当てることによって求めた各領域の位相量から隣接する領域の位相量の差を求める。この差の最大値をh _dv_max[pixel]とし、h _dv_max が歪み許容範囲h _supp_lev[pixel]を越える場合は、次式1を満足するまでMfrontとMrear を0[pixel] に近づける方向に小さくする。
【0007】
【数1】
【0008】
従って、h _dv_max がh _supp_lev より大きい場合は、図2の右側の図に示すように、変換映像の飛び出し位相量front[Pixel]と奥まり位相量rear[Pixel] を、次式2の線形演算により、ユーザが予め定めた最大飛び出し位相量Mfront[Pixel] と最大奥まり位相量Mrear[Pixel]より小さくする。
【0009】
【数2】
【0010】
逆に、h _dv_max がh _supp_lev より小さい場合は、変換画像の歪みは許容範囲内であるから、図2の左側の図に示すように、次式3が成り立つ。
【0011】
【数3】
【0012】
つまり、h _dv_max がh _supp_lev より小さい場合は、変換映像の位相のダイナミックレンジdv_range(=front rear) と、ユーザが予め定めた位相のダイナミックレンジMdv _range(=Mfront Mrear) とは等しくなる。
【0013】
なお、実機におけるこのダイナミックレンジを抑圧する歪み抑圧処理は、CPU負荷を軽減するためh _supp_lev を推定した奥行きの単位に置き換えて行っているが、ここでは説明の便宜上、画素の単位系を用いて説明を行った。
【0014】
距離スケール変換方法について説明する。
【0015】
2眼式立体ディスプレイでは、右眼用画像(R画像)と左眼用画像(L画像)の対応点の視差量Wとその融像位置(実際に見える管面からの距離)Ypとは、非線形の関係にある。
【0016】
すなわち、ディスプレイ面上で視差W[mm]を持つR画像およびL画像を管面から距離K[mm]離れた位置から観察した場合、管面からの融像位置までの距離Yp[mm]は次式4で表される。
【0017】
【数4】
【0018】
上記数式4において、各変数は以下の値を表す。
K :ディスプレイ管面からの観察者までの距離 [mm]
E :眼間の1/2 の長さ [mm]
W :ディスプレイ面上での左眼用画像と右眼用画像の対応点の視差量 [mm]
Yp:管面から融像位置までの距離[mm]
【0019】
K=1000mm, 2E=65mm として上記数式4をグラフで表すと、図3のようになる。
【0020】
図3より、奥行き推定値を線形的に画素の単位に置き換えただけでは、融像する映像には空間的な歪みを生じることが分かる。そこで、距離スケール手法では、空間歪みを考慮して、奥行き推定値を画素の単位に変換する。奥行き推定値を線形的に画素の単位(視差量)に変換する手法を画素スケール変換といい、奥行き推定値を融像位置を考慮して画素の単位(視差量)に変換する手法を距離スケール変換という。
【0021】
以下、距離スケール変換手法について簡単に説明する。
【0022】
今、ディスプレイ上の1画素の幅をU[mm] とし、対応点がα画素分の視差Wがあるとすると、視差Wは次式5で表される。
【0023】
【数5】
【0024】
上記数式5を上記数式4に代入することにより、次式6に示すように、画素と融像位置の関係が求まる。
【0025】
【数6】
【0026】
また、上式6を変形し次式7を得る。
【0027】
【数7】
【0028】
完全距離スケール変換では、管面からの最大飛び出し量Ymax' と管面からの最大奥まり量Ymin' を指定すると、奥行き推定値depth (0〜100の値を持つ)が決まれば対応する奥行きYpは次式8で表される単純なスケール変換で得ることができる。
【0029】
【数8】
【0030】
そして、Ypに対応する視差量αは、上記7により求められる。これにより、空間歪みを考慮して、奥行き推定値を画素の単位に変換することができる。
【0031】
完全距離スケール変換において、256段の視差量変換テーブルW" を用いる場合は、図4に示すように、まず、Ymax' 〜Ymin' の間を256等分し、各奥行き値Yp毎に対応した視差量変換テーブルW''[pixel]を上記式7に基づいて求める。
【0032】
この場合、W"[255] がYmax' に対応した視差量となり、W"[0] がYmin' に対応した視差量となる。そして、奥行き推定値depth が決まれば、対応する視差量αは次式9より求まる。
【0033】
【数9】
【0034】
ここで、lev は視差量変換テーブル上の段数を表し、次式10で与えられる。
【0035】
【数10】
【0036】
ここまで、2D/3D変換における完全距離スケール変換手法について述べたが、この手法には以下に示す2つの問題がある。
【0037】
(1) 奥行きYpが飽和する所まで最大飛び出し量Ymax' を大きくすると、Ymax' 近傍の奥行き値を持つ部分において、変換画像自体の歪み( R画像、L画像自体の歪み) が大きくなる。
【0038】
(2) 奥行き再現空間のダイナミックレンジを大きく取ろうとすると、最大奥まり量Ymin' を小さくするしかないので、管面より前に飛び出す領域が極端に少なくなる。
【0039】
上記の問題を回避するためには、奥行きと視差量がある程度比例関係にある領域のみ使用して変換する必要がある。しかし、それでは画素スケール変換とほぼ同じになってしまい、複雑な処理を行う関係上、完全距離スケール変換はもはや有用とは言い難い。
【0040】
そこで、考案したのが次に紹介する折れ線距離スケール変換である。折れ線距離スケール変換では、図5に示すように、飛び出し量比C[%] を導入し、Ymax' 〜0 を255*C/100 等分し、0 〜Ymin' を255 {(1-C)/100)}等分することで、視差量変換テーブルを求める。
【0041】
すなわち、飛び出し量比Cを制御することで、管面より前の飛び出し量を変え、かつ、最大飛び出しとなる部分での変換画像自体の歪みを抑えることができる。なお、折れ線距離スケール変換において上記式8に対応する式は、次式11となる。
【0042】
【数11】
【0043】
また、視差量変換テーブルW" の段数を表す上記式10に対応する式は、次式12となる。
【0044】
【数12】
【0045】
ここで、Dlevは、次式13で定義され、管面に対応する視差量変換テーブル上の段数を表す。
【0046】
【数13】
【0047】
折れ線距離スケール変換は管面より前と、管面より奥において、それぞれ空間的な歪みが出ないようになっている。逆に言えば、管面において空間的な歪みがでることになる。これは、「立体映像を見た場合、管面前後で見え方が違う。」という多くの視聴者から得た言葉より、空間的な歪みは管面近傍で最も分かりづらくなるという仮説に基づいている。
【0048】
なお、実際に使用している値は、管面前後での奥行き視差量変換テーブルの傾向(ステップ幅)が大きく違わないようYmax',Ymin',C を決定している。
【0049】
ところで、上述した線形演算を用いた歪み抑圧処理は画素スケール変換には有効であるが、距離スケール変換に対しては有効な手段とは言えない。これは、図6に示すように、距離スケール変換では、奥行きYpと視差量W [pixel] とが非線形であり、奥行き推定量が同じ値、たとえば”1”でも管面の前後ではその視差量が大きく異なるという性質を持つためである。なお、この傾向は、大画面ディスプレイにおいて顕著になる。完全距離スケールの改良型である折れ線距離スケールでは、この特性を緩和する意味でも、飛び出し量比Cを導入している。
【0050】
しかし、飛び出し量比Cを制御可能な折れ線距離スケールでも、隣接領域間の位相差の最大値h _dv_max[pixel]を歪み許容範囲h _supp_lev[pixel]内に完全に抑えることはできない(画素スケールにおける歪み抑圧の原理を忠実に実現することはできない)。この歪み抑圧の原理を実現するためには、歪み抑圧処理を距離スケール変換後に行う必要がある。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、距離スケール変換を用いて奥行き推定量を視差量に変換する場合に、変換画像の歪みを押さえることができる2次元映像を3次元映像に変換する方法を提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】
この発明による2次元映像を3次元映像に変換する方法は、2次元映像信号に基づいて、1画面内に設定された複数の視差算出領域それぞれに対して映像の遠近に関する画像特徴量を抽出し、抽出した画像特徴量に基づいて、各視差算出領域毎の奥行き推定値を生成する第1ステップ、各奥行き推定値に対して、所定の最大飛び出し量と所定の最大奥行き量とによって規定されるダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を施すことにより、各視差算出領域毎に仮の目標位相量を求める第2ステップ、各視差算出領域毎の仮の目標位相量に基づいて、隣接する視差算出領域間での位相差の最大値を求める第3ステップ、隣接する視差算出領域間での位相差の最大値が予め定められた歪み許容範囲内であるか否かを判定する第4ステップ、ならびに隣接する視差算出領域間での位相差の最大値が予め定められた歪み許容範囲外である場合には、上記視差算出領域間での位相差が歪み許容範囲内となるようなダイナミックレンジを探索し、各奥行き推定値に対して、探索したダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を施し、各視差算出領域毎に仮の目標位相量を求めた後、第3ステップに移行する第5ステップを備えていることを特徴とする。
ここで、距離スケール変換とは、奥行き推定値を融像位置を考慮して画素の単位(視差量)に変換する手法をいう。これに対して、奥行き推定値を線形的に画素の単位(視差量)に変換する手法を画素スケール変換という。
【0053】
上記第5ステップにおいて、探索したダイナミックレンジによって規定される最大飛び出し量と最大奥行き量との比が、予め定められた比となるように、ダイナミックレンジを補正した後、補正後のダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を各奥行き推定値に施すようにしてもよい。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図7〜図10を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0055】
図7は、この発明の実施の形態によるCID法の制御手順を示している。
【0056】
まず、一画面を複数の領域に分割し、各々の領域から高周波、輝度コントラスト、色(B-Y、R-Y 成分) の情報を得る(ステップ11)。そして、これらの情報及び構図から推定した各領域の奥行き推定値を求める(ステップ12)。求めた奥行き推定値に対して距離スケール変換および歪み抑圧処理を施すことにより、目標位相量を得る(ステップ13)。
【0057】
図8は、図7のステップ13の距離スケール変換および歪み抑圧処理の詳細を示している。
【0058】
まず、MfrontとMrear によって規定されるダイナミックレンジで距離スケール変換を施し、仮の目標位相量を得る(ステップ21、22)。得られた仮の目標位相量に基づいて、隣接領域間の位相差の最大値h _dv_max [pixel] を算出する(ステップ23)。
【0059】
隣接領域間の位相差の最大値h _dv_max [pixel] が歪み許容範囲h _supp_lev [pixel] であるか否かを判定する(ステップ24)。許容範囲内である場合には、仮の目標位相量を真の目標位相とする(ステップ27)。
【0060】
隣接領域間の位相差の最大値が歪み許容範囲外である場合には、当該位相差の最大値がh _supp_lev 以下になるまで、MfrontとMrear によって規定されるダイナミックレンジを段階的に小さくすることによって最適なfront 、rear値を得る(ステップ25)。以下、便宜上、ステップ25の処理を逐次探索処理ということにする。逐次探索処理の詳細については後述する。
【0061】
逐次探索処理によって求めたfront とrearとの距離比を、ユーザ指定の距離比になるよう、front とrearとを変更した後(ステップ26)、ステップ22に戻り、更に距離スケール変換を行う。
【0062】
ステップ22、23、24、25、26の処理を、隣接領域間の位相差の最大値h _dv_max[pixel]が歪み許容範囲h _supp_lev [pixel] 内になるまで繰り返し、最終的な目標位相量を得る。なお、このようにダイナミックレンジが変更する都度、距離スケール変換を施すのは、立体ディスプレイの空間的な歪みに左右されず奥行き推定量に従った立体映像を観察者に知覚させるという、距離スケールの原理を正確に実現するためである。
【0063】
次に、逐次探索処理について説明する。
【0064】
奥行き推定値と位相量とが非線形である距離スケールでは、front とrear値で規定されるダイナミックレンジを大きくするため、レンジの決定は逐次探索処理によって行なわれる。
【0065】
逐次探索処理において、視差量の算出は、奥行き視差量変換式(式11)を用いても可能だが、以下に示すように予め算出した視差量変換テーブルW" を用いた方が効率的である。この方法について、0 〜100 に間に奥行き推定値が規格化された場合の管面レベルの奥行き推定値をsurface _depth(= 100- C) として、説明する。
【0066】
front 値とrear値に対応する視差量変換テーブルW" 上の段数をそれぞれMax _lev (=255〜Dlev)、Min _lev (=Dlev 〜0 )とした場合、ある奥行き推定値v _depth の視差量変換テーブルの段数lev は、次式4で表される。
【0067】
【数14】
【0068】
lev に対応する位相量phase は、視差量変換テーブルW" により一意で求まるので、次式15で表すことができる。
【0069】
【数15】
【0070】
逐次探索処理では、隣接領域間の位相差の最大となる2つの領域の位相差がh _supp_lev 以下になるfront 値とrear値を、Max _lev やMin _lev を徐々に変化させことによって見つけることができる。
【0071】
上記式14から明らかなように、逐次探索処理では、隣接領域間の位相差が最大となる2つの領域が持つ位相量の関係に応じ、最適なfront 値とrear値の探索方法は以下の3種類となる。
【0072】
第1ケース:両領域が共に管面より前の位相量を持つ場合は、front 値を0に近づけて行く (Max _lev をDlevに近づけていく) 。
【0073】
第2ケース:両領域が共に管面より後ろの位相量を持つ場合は、rear値を0に近づけて行く (Min _lev をDlevに近づけていく) 。
【0074】
第3ケース:一方の領域が管面より前の位相量を持ち、もう一方の領域が管面より後ろの位相量を持つ場合は、front,rear値を共に0に近づけて行く(Max_lev,Min _lev をDlevに近づけていく) 。
【0075】
第3ケースの場合には、逐次探索処理時に、ユーザが予め指定した距離比を保持するように、つまり次式16の関係を保持するように、Max _lev とMin _lev をDlevに近づけていく。
【0076】
【数16】
【0077】
上記式16は、図8のステップ26の処理と同義である。第1ケースと第2ケースでは、演算量を減らすため、距離比の変更処理を逐次探索処理時に行わず図8のステップ26で行う。
【0078】
距離スケールにおいてこの距離比維持の手法を導入しているのは、ダイナミックレンジが変わっても管面の前後の奥行き関係を保持するためである。具体的には、図9に示すように、第1ケースで管面より前の距離を20%減少させた場合には、管面より後ろの距離も20%減少させ、管面前後の関係を維持している。
【0079】
視差量変換テーブル上でこの距離比維持を行うと、飛び出し量比Cの関係も維持することができる。これにより、相対的な奥行きで空間を認知する傾向がある観察者には違和感のない変換映像を提示することができる。
【0080】
しかし、観察者の目の特性によっては、全体のダイナミックレンジを広げた方が良い映像とみなす場合がある。このような場合は、第1ケース、第2ケースにおいて距離比維持を行わず、量比維持のみを行う。
【0081】
図10は、量比維持のみの折れ線距離スケール変換を行なった場合と、さらに距離比維持のための処理を行なった場合とを示している。量比維持のみの折れ線距離スケール変換では、管面の奥行き推定値を境に別個のレンジ変換により奥行き推定値と視差量変換テーブルの対応を取る。なお、距離比維持をした場合は、奥行き推定値の視差量変換テーブルは1つのレンジ変換で対応できる。なお、図10における関数lev(phase)は上記式15の逆関数を表し、位相量phase[pixel]から視差量変換テーブルの段数を求めることを意味する。
【0082】
【発明の効果】
この発明によれば、距離スケール変換を用いて奥行き推定量を視差量に変換する場合に、変換画像の歪みを押さえることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人が既に開発したCID法の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図2】図1のステップ3の歪み抑圧処理を説明するための模式図である。
【図3】視差量Wとその融像位置Ypとの関係を示すグラフである。
【図4】完全距離スケール変換を説明するためのグラフである。
【図5】折れ線距離スケール変換を説明するためのグラフである。
【図6】奥行きYpと視差量W [pixel] とが非線形であるため、奥行き推定量が同じ値、たとえば”1”でも管面の前後ではその視差量が大きく異なるという性質を示すためのグラフである。
【図7】この発明の実施の形態によるCID法の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップ13の距離スケール変換および歪み抑圧処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】距離比維持の手法を導入することにより、ダイナミックレンジが変わっても管面の前後の奥行き関係が保持されることを示すグラフである。
【図10】量比維持のみの折れ線距離スケール変換を行なった場合と、さらに距離比維持のための処理を行なった場合とを示す模式図である。
Claims (2)
- 2次元映像信号に基づいて、1画面内に設定された複数の視差算出領域それぞれに対して映像の遠近に関する画像特徴量を抽出し、抽出した画像特徴量に基づいて、各視差算出領域毎の奥行き推定値を生成する第1ステップ、
各奥行き推定値に対して、所定の最大飛び出し量と所定の最大奥行き量とによって規定されるダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を施すことにより、各視差算出領域毎に仮の目標位相量を求める第2ステップ、
各視差算出領域毎の仮の目標位相量に基づいて、隣接する視差算出領域間での位相差の最大値を求める第3ステップ、
隣接する視差算出領域間での位相差の最大値が予め定められた歪み許容範囲内であるか否かを判定する第4ステップ、
隣接する視差算出領域間での位相差の最大値が予め定められた歪み許容範囲外である場合には、上記視差算出領域間での位相差が歪み許容範囲内となるようなダイナミックレンジを探索し、各奥行き推定値に対して、探索したダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を施し、各視差算出領域毎に仮の目標位相量を求めた後、第3ステップに移行する第5ステップ、
を備えている2次元映像を3次元映像に変換する方法。 - 上記第5ステップにおいて、探索したダイナミックレンジによって規定される最大飛び出し量と最大奥行き量との比が、予め定められた比となるように、ダイナミックレンジを補正した後、補正後のダイナミックレンジを用いた距離スケール変換を各奥行き推定値に施すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の2次元映像を3次元映像に変換する方法。
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