JP4036133B2 - Security system and detection unit used therefor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防犯システム及びこれに用いる検知ユニットに関し、詳しくは例えば侵入者が住宅外構フェンスを乗り越えた際に赤外線にてこれを検知して威嚇・報知等を行なう検知ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅外構フェンスを侵入者が乗り越えたときにこれを検知する防犯システムとして、図20、図21に示すように、赤外線Aの送信機1Aと受信機1Bとを別々に設けて検知する方法が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。なお図21中の60は門である。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−67908号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来では、送信機1Aと受信機1Bとが別々で構成されているため、その検知距離がフェンスの長さよりも短い場合は、図20に示すように、フェンスの支柱12を中継部として、この支柱12に2個の送信機1Aと受信機1Bとを背中合わせに設置する必要がある。またフェンスのコーナー部Bにおいては、図21に示すように、2個の送信機1Aと受信機1Bとを角度を変えて並べて設置する必要もある。そのうえ従来では侵入場所の特定をしやすくするためには送信機1Aと受信機1Bの数が増加し、コストが高くつくうえに、設置に手間がかかるという問題があり、さらに送信機1Aと受信機1Bの数が増えることで外部から見て目立ちやすくなり、意匠性に優れないだけでなく、見た目にも物々しいイメージが生じ、侵入者以外の者に対して監視による威圧感を与えるなど、住環境イメージが損なわれるという問題もある。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、1個の検知ユニットに送信機能と受信機能を持たせることで、低コストで且つ意匠性に優れたものとし、侵入場所の特定がしやすくなると共に検知ユニットの数を減らすことができ、これにより、検知ユニットを目立ちにくくでき、見た目にも物々しいイメージがなくなり、良好な住環境イメージを維持しながら防犯効果を高めることができると共に、防犯エリアのコーナー部の検知ユニットの数を少なくでき、また、検知ユニットをコーナー部に完全固定状態で赤外線の曲げ角度を容易且つ正確に調整でき、また、コーナー部の検知ユニットに反射鏡付きアタッチメントを容易に取り付けることができる防犯システム及びこれに用いる検知ユニットを提供することにあり、他の目的とするところは、フェンスの支柱にすっきりと納まる形で検知ユニットを設置でき、さらに検知ユニットの赤外線の角度調整作業を報知灯を利用して容易に行なえるようにした防犯システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、送信部2から送信された赤外線Aを受信部3で受信する際に侵入者により赤外線Aが遮られたときにこれを検知して威嚇・報知等を行なう防犯システムであって、一側面1aに赤外線Aを送信する送信部2を有し且つ一側面1aと対向する他側面1bに赤外線Aを受信する受信部3を有する送信・受信一体型の検知ユニット1を備え、複数個の検知ユニット1を、対向する一方の検知ユニット1の送信部2と他方の検知ユニット1の受信部3とが向かい合わせとなるように防犯エリアに沿って隔設し、防犯エリアに沿ったコーナー部Bに設置される検知ユニット1に、コーナー部Bの角度θに合わせて該検知ユニット1の送信部2からの赤外線Aの角度を曲げるための反射鏡4を回転可能に保持するアタッチメント5を装着したことを特徴としており、このように構成することで、複数個の検知ユニット1相互間で送信・受信を順次繰り返すようになり、防犯エリアを連続的に検知できるようになると共に、1個の検知ユニット1に送信機能と受信機能を持たせたので、従来のように2個1組の送信機と受信機とを並べて設置する必要がない。また防犯エリアの途中に中継部を増やすことで侵入場所の特定がしやすくなると共に、従来と比較して検知ユニット1の数を少なくできるので、検知ユニット1が目立ちにくく、見た目にも物々しいイメージがなくなり、侵入者以外の者に対して監視による威圧感を与えるようなこともなくなる。また、コーナー部Bに設けた検知ユニット1の送信部2からの赤外線Aは反射鏡4によって角度を変えられて対向する検知ユニット1の受信部3にて受信されるようになるため、コーナー部Bに設けられる検知ユニット1の数も1個で済み、コーナー部Bにおいても検知ユニット1の数を減らすことができる。また、検知ユニット1を防犯エリアのコーナー部Bに完全固定状態で、反射鏡4を回転させることで赤外線Aの曲げ角度を任意に調整可能となり、検知ユニット1全体を回転させて調整を行なう必要がなくなる。さらに、反射鏡4をアタッチメント5にて保護できる。
【0009】
また上記アタッチメント5の長手方向の一端側に検知ユニット1に対して係止される係止部6を設けると共にアタッチメント5の長手方向の他端側に検知ユニット1に対してビス止めされるビス止め部7を設けるのが好ましく、この場合、反射鏡4をアタッチメント5にて保護できると共に、アタッチメント5を係止とビス止めとによって検知ユニット1に固定することで、ビス止め数を減らすことができ、現場でのアタッチメント5の取り付け、取り外し等が容易となる。
【0010】
また上記検知ユニット1は、住宅外構フェンス11の側面に沿って立設される支柱12の上端部に設置されるのが好ましく、この場合、フェンス11廻りを検知する場合においてフェンス11の支柱12を防犯エリアの中継部として利用できると共に、従来のように中継部に2個の送信機と受信機を設ける必要がなく、送信・受信一体型の検知ユニット1を支柱12にすっきりと納まる形で設置可能となる。
【0011】
また上記検知ユニット1に、赤外線Aの角度調整時において送信部2からの赤外線Aが受信部3で受信されないときにこれを表示する表示部14を設けるのが好ましく、この場合、検知ユニット1の施工時において赤外線Aが受信部3で正確に受信されているかどうかを表示部14で見て、赤外線Aの角度調整作業を容易に行なえるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1及び図2は本実施形態の送信・受信一体型の検知ユニット1を住宅外構フェンス11に取り付けた場合の防犯システムの一例を示し、図3は検知ユニット1の外観を示している。
【0014】
本防犯システムは、送信部2から送信された赤外線Aを受信部3で受信する際に、フェンス11を乗り越える侵入者により赤外線Aが遮られたときにこれを検知して威嚇・報知等を行なう方式である。なお、フェンス11は図1に示すように、例えば上下複数の横桟11aと左右複数の縦桟11bとを組み合わせたフェンス本体11cと、フェンス本体11cの側面に沿って立設される複数本の支柱12とで構成されている。各支柱12はフェンス本体11cの側面に沿った自由な位置で施工可能となっている自由柱である。
【0015】
上記検知ユニット1は、図2(b)に示すように、一側面1aに赤外線Aを送信する送信部2を有し且つ一側面1aと対向する他側面1bに赤外線Aを受信する受信部3を有する送信・受信一体型となっている。ここでは上下2つの送信部2及び受信部3をそれぞれ備え、送信・受信共に赤外線Aを2本(ダブルビーム方式)とすることで、鳥などの小動物や落ち葉、外乱等による誤動作を軽減できるようになっている。
【0016】
また、検知ユニット1は、対向する一方の検知ユニット1の一側面1aと他方の検知ユニット1の他側面1bとが向かい合わせとなり、且つ対向する送信部2と受信部3とが一直線上に位置するように、図2(a)のようにフェンス11に隔設されている。なお図2(a)中の60は門である。
【0017】
ここで、検知ユニット1の外郭ケースは送信ケース15と受信ケース16とからなる。本例では送信側と受信側との区別を明確に認識できるようにするため、送信ケース15と受信ケース16は左右非対象の外郭形状を有している。本例の送信ケース15は、図4、図5に示すように、その上下2箇所に赤外線Aを通すレンズ17(図11)が設けられる庇18付き開口部19が設けられていると共に、送信ケース15の両側面には報知灯13が設置されている。一方、受信ケース16は、図6、図7に示すように、上下2箇所に赤外線Aを通すレンズ17(図11)が設けられる開口部22が設けられている。これら送信ケース15と受信ケース16とを背面合わせにしてビス止めすることで、両ケースは図3に示すように一体に組み立てられている。
【0018】
図8は検知ユニット1の検知回路の一例を示している。受信部3側の上下2箇所に赤外線Aを受光するフォトトランジスタが設けられている。各フォトトランジスタの検知信号は、バンドパスフィルタ(ノイズ除去)、増幅部、コンパレータ(波形整形)を介してマイクロコンピュータ40に入力される。マイクロコンピュータ40の出力側は、LED駆動信号線41,42を介して送信部2側の赤外線Aを放つ上下2個の発光ダイオードLEDにそれぞれ接続されていると共に、別のLED駆動信号線43を介して報知灯13に接続されている。報知灯13は侵入者に対して威嚇等を行なうものである。つまり、侵入者によって赤外線Aが遮られないときは例えば図9(b)の上に示す送信波形、受信波形となっているが、図9(a)のように侵入者が赤外線Aを遮ると受信が遮断されるため、受信波形は図9(b)の閾値(受信信号規定値)以下となって報知灯13が点灯する。なお報知灯13の点灯に加えて、音声やブザー等による警報音を鳴らしたり、或いは検出出力を検出信号伝送線又は無線等により管理者室や警備会社に伝送することも可能である。また検知ユニット1の電源は、内蔵電池或いは外部電源や太陽電池を利用したものでもよい。
【0019】
しかして、上記送信・受信一体型の検知ユニット1を図2の適宜間隔D(例えば、6m)をあけて配置する。このとき、対向する一方の検知ユニット1の一側面1aと他方の検知ユニット1の他側面1bとを向かい合わせにし且つ対向する送信部2と受信部3とが一直線上に位置するように配置することによって、複数個の検知ユニット1相互間で送信・受信を順次繰り返すようになり、フェンス11廻りを連続的に検知可能となる。しかも、1個の検知ユニット1に送信機能と受信機能を持たせたので、従来のように2個1組の送信機と受信機とを並べて設置する必要がなく、低コストで且つ意匠性に優れた検知ユニット1が得られるものである。さらに防犯エリアの途中に中継部を増やす場合は、フェンス11廻りを検知する場合においてフェンス11の支柱12を中継部として利用でき、これにより侵入場所の特定がしやすくなり、しかも図1のように1本の支柱12に1個の検知ユニット1を設置すればよいため、検知ユニット1の数を少なくできるので、検知ユニット1が目立ちにくくなり、見た目にも物々しいイメージがなくなり、侵入者以外の者に対して監視による威圧感を与えることがなくなる結果、良好な住環境イメージを維持しながら防犯効果を高めることができる。
【0020】
次に、図10〜図18を参照して検知ユニット1をフェンス11のコーナー部Bに設置する場合の一例を説明する。本例では、コーナー部Bに設置される検知ユニット1の送信部2側にアタッチメント5を装着し、このアタッチメント5に赤外線Aを反射させて赤外線Aの角度を変えるための反射鏡4を取り付けている。
【0021】
上記アタッチメント5の外郭ケースは、図10、図11に示すように、ボデイ部5aとカバー部5bとからなる。ボデイ部5aは、図12、図13に示すように、上下2箇所に赤外線Aを通す開口部20を有する基板25と、基板25の上端からカバー部5b側に突出するビス孔27付き固定部26と、基板25の下端からカバー部5b側に突出する係止溝8a付き係止部8とが一体形成されている。
【0022】
ボデイ部5aを検知ユニット1に取り付けるにあたって、図13に示すように、ボデイ部5aの背面の上端側には、検知ユニット1の送信ケース15に設けた引掛け溝50に係止される上向きの係止部6が設けられている。ここでは、検知ユニット1の開口部19の庇18(図4(a))の下面に引掛け溝50が設けられ、図11に示すように、係止部6を引掛け溝50に下方から引掛けて係止できるようになっている。さらにボデイ部5aの下端側の両サイドには検知ユニット1の送信ケース15に設けたビス孔10(図4)にビス止めされるビス止め部7が設けられており、ボデイ部5aは係止とビス止めとによって検知ユニット1の送信ケース15に対して取り付け可能となっている。
【0023】
アタッチメント5のカバー部5bは、赤外線Aを通す材質で構成され、反射鏡4(図11)を覆う形状をしている。このカバー部5bをボデイ部5aに取り付けるにあたっては、図14、図15に示すように、カバー部5bの上端部に、ボデイ部5aのビス孔27(図12)ビス止めされるビス孔29が設けられ、カバー部5bの下端部には、ボデイ部5aの係止部8周縁に設けた係止溝8aに係止される係止部9が設けられている。これによりカバー部5bは係止とビス止めとによってボデイ部5aに対して固定できるようになっている。なお本例では、カバー部5bの下端部の両サイドにビス孔30が設けられ、このビス孔30から長尺ビスを挿入し、さらにボデイ部5aのビス止め部7を貫通して検知ユニット1のビス孔10(図4)に螺合することで、検知ユニット1に対するボデイ部5aの下端部の固定とカバー部5bの下端部の固定とが同時に行なわれている。
【0024】
上記アタッチメント5には、赤外線Aを反射する反射鏡4と、反射鏡4を回転させて赤外線Aの曲げ角度を調整自在とするための回転機構とが設けられている。反射鏡4は、コーナー部Bの角度θに合わせて赤外線Aの角度を曲げるためのものであり、図16、図17に示すように、上下方向に長い板材31の上下2箇所に設けられている。なお、ここでは板材31の表面に赤外線Aの減衰率が小さい高反射率の加工(例えばアルミ、銅等の蒸着、或いはメッキ等)を施すことで反射鏡4を形成しているが、板材31とは別構成の反射鏡を板材31に接合するものであってもよい。
【0025】
上記反射鏡4を回転させる回転機構は、アタッチメント5の上下両端部に設けた支持孔33,34と、反射鏡4の回転軸35の上軸部35aに嵌入される操作ダイヤル36(図18)を備えている。操作ダイヤル36はカバー部5bに設けた操作用開口部21から突出している。そして、反射鏡4の回転軸35の上軸部35a及び下軸部35bをアタッチメント5の上下の支持孔33,34に回転自在に挿入することで、反射鏡4をアタッチメント5に対して回転可能に取り付けることができ、操作ダイヤル36を回転させることで、アタッチメント5の外部から反射鏡4を回転軸35を中心に回転操作できるようになっている。なお、反射鏡4の角度が振動、外乱等で容易に変わらないようにするため、例えば、回転軸35とアタッチメント5との接触部に摩擦付与用のゴム製リングを取り付けるようにしてもよい。またこれ以外の方法として、摩擦、ピニオン等にて適度な負荷を回転軸35に付与するようにしてもよい。
【0026】
しかして、反射鏡4をアタッチメント5によって保護できると共に、アタッチメント5のボデイ部5aを係止とビス止めとによって検知ユニット1の送信ケース15に簡単且つ確実に固定できると共に、アタッチメント5のカバー部5bもまたボデイ部5aに対して係止とビス止めとによって簡単に固定できる結果、現場でのアタッチメント5の取り付け、取り外し等も容易となる。また図2(a)に示すように、フェンス11のコーナー部Bに設けた検知ユニット1に反射鏡4付きアタッチメント5を取り付け、反射鏡4によりコーナー部Bの角度θに合わせて送信部2からの赤外線Aを対向する検知ユニット1の受信部3にて受信できるようになるため、コーナー部Bに設けられる検知ユニット1の数も1個でよい。この点で、従来のコーナー部Bに2個の送信機と受信機とを並べて設ける場合とは異なる。つまり、検知ユニット1はフェンス11のコーナー部Bでも使用可能となり、そのうえ1個の検知ユニット1で済むため、コーナー部Bにおいてもコストの低減、及び意匠性の向上を図ることが可能となる。
【0027】
さらに、反射鏡4を回転可能とする回転機構(操作ダイヤル36等)を備えているので、検知ユニット1をフェンス11のコーナー部Bに完全固定状態で、反射鏡4を回転させることで赤外線Aの曲げ角度を任意に調整できるようになり、反射鏡4を利用して赤外線Aの角度調整を手動で行なうことができ、これにより検知ユニット1全体を回転させて調整を行なう必要がないため、施工時の調整作業が向上する。
【0028】
なお、反射鏡4は必ずしも回転機構を備える必要はなく、反射鏡4をアタッチメント5に対して回転できないように固定し、コーナー部Bに設置される検知ユニット1全体の角度を調整することも可能である。
【0029】
次に、コーナー部Bを含むフェンス11廻りに検知ユニット1を設置する際に、赤外線Aの角度調整を行なう方法の一例を説明する。検知ユニット1には、上記したように報知灯13(兼威嚇灯)が設置されているが、本例では、この報知灯13を、検知ユニット1が正確に設置されているかどうかを表示するものとして利用する。つまり、赤外線Aの角度調整時において送信部2からの赤外線Aが受信部3で受信されないときにこれを表示する表示部14として利用する。ここでは検知ユニット1が受信信号の強さを検出し、受信信号の強さに応じて報知灯13の点灯状態を変化させるようにしている。その一例を図19に示す。図19の縦軸は受信信号強さ、横軸は報知灯13の変化状態をそれぞれ示している。検知ユニット1を設置する際に、対向する一方の送信部2からの赤外線Aの送信方向が他方の受信部3の受信可能な角度から外れている場合、これを修正して適正な角度に調整する必要がある。ここでは、受信部3における受信信号の強さが最も弱いときは、報知灯13は赤色点灯状態にあり、それより強くなると赤色点滅(遅)状態、さらに強くなる赤色点滅(速)状態となり、最終的に受信信号の強さが最も強くなったとき(受信信号規定値(閾値)Lを越えたとき)は報知灯13は青色点灯状態となる。かかる報知灯13の点灯状態を調整者が見ながら反射鏡4を回転操作することによって、赤外線Aの角度調整を容易に行なうことができる。特に、フェンス11のコーナー部Bにおける角度調整作業が容易となる。なお図19の報知灯13の点灯変化は調整時のみに実施されるモードであり、通常の防犯警戒時は侵入者による検出と区別がつかなくなるため表示部14として実施されない。
【0030】
しかして、検知ユニット1をフェンス11廻り、特にコーナー部Bに対して完全固定状態で赤外線Aの角度(光軸)調整を行なうことが可能となる。つまり、反射鏡4を回転操作して赤外線Aの受信状態により変化する報知灯13を見て、赤外線Aが受信部3で正確に受信されているかどうかを確認でき、調整作業を容易に行なうことができるので、調整作業が一層はかどり、施工性が向上する。
【0031】
なお、前記実施形態では検知ユニット1に設けられている報知灯13を、赤外線Aの角度調整を行なう際の表示部14として利用しているが、表示部14を報知灯13とは別に設けることも可能である。
【0032】
本発明に係る防犯システムは、マンション、アパート、一戸建て等の建築物の住宅外構やベランダ等のフェンス11以外に、学校等の公共施設の塀廻りにも広く適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、送信部から送信された赤外線を受信部で受信する際に侵入者により赤外線が遮られたときにこれを検知して威嚇・報知等を行なう防犯システムであって、一側面に赤外線を送信する送信部を有し且つ一側面と対向する他側面に赤外線を受信する受信部を有する送信・受信一体型の検知ユニットを備え、複数個の検知ユニットを、対向する一方の検知ユニットの送信部と他方の検知ユニットの受信部とが向かい合わせとなるように防犯エリアに沿って隔設し、防犯エリアに沿ったコーナー部に設置される検知ユニットに、コーナー部の角度に合わせて該検知ユニットの送信部からの赤外線の角度を曲げるための反射鏡を回転可能に保持するアタッチメントを装着したことを特徴としており、これにより複数個の検知ユニット相互間で送信・受信を順次繰り返すようになり、防犯エリアを連続的に検知できるようになると共に、1個の検知ユニットに送信機能と受信機能を持たせたので、従来のように2個1組の送信機と受信機とを並べて設置する必要がなく、低コストで且つ意匠性に優れた検知ユニットが得られるものである。さらに防犯エリアの途中に中継部を増やすことで侵入場所の特定がしやすくなると共に、従来と比較して検知ユニットの数を少なくでき、これにより、検知ユニットが目立ちにくく、見た目にも物々しいイメージがなくなり、侵入者以外の者に対して監視による威圧感を与えることがなくなる結果、良好な住環境イメージを維持しながら防犯効果を高めることができるものである。また、コーナー部に設けた検知ユニットの送信部からの赤外線は反射鏡によって角度を変えられて対向する検知ユニットの受信部にて受信されるようになるため、コーナー部に設けられる検知ユニットの数も1個で済む。従って、従来のようにコーナー部に2個の送信機と受信機とを並べて設ける場合と比較して、コーナー部での検知ユニットの数を減らすことができ、コストの低減、及び意匠性の向上を図ることができる。また、上記検知ユニットを防犯エリアのコーナー部に完全固定状態で、反射鏡を回転させることで赤外線の曲げ角度を任意に調整可能となる。従って、検知ユニット全体を回転させて調整を行なう必要がないため、施工時の調整作業が向上する。さらにコーナー部に設置される検知ユニットに、反射鏡を回転可能に保持するアタッチメントを装着したので、反射鏡をアタッチメントによって保護できるものである。
【0036】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記アタッチメントの長手方向の一端側に検知ユニットに対して係止される係止部を設けると共にアタッチメントの長手方向の他端側に検知ユニットに対してビス止めされるビス止め部を設けたので、アタッチメントを係止とビス止めとによって検知ユニットに固定することで、ビス止め数を減らすことができ、現場でのアタッチメントの取り付け、取り外し等も容易となる。
【0037】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、上記検知ユニットは、住宅外構フェンスの側面に沿って立設される支柱の上端部に設置されるので、フェンス廻りを検知する場合においてフェンスの支柱を防犯エリアの中継部として利用できると共に、従来のように中継部に2個の送信機と受信機を設ける必要がなく、送信・受信一体型の検知ユニットを支柱にすっきりと納まる形で設置可能となり、住環境イメージを、より一層、高く維持できるようになる。
【0038】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、上記検知ユニットに、赤外線の角度調整時において送信部からの赤外線が受信部で受信されないときにこれを表示する表示部を設けたので、検知ユニットの施工時において赤外線が受信部で正確に受信されているかどうかを表示部で見て、赤外線の角度調整作業を容易に行なうことができ、従って、調整作業が一層はかどり、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の送信・受信一体型の検知ユニットを適宜間隔をあけてフェンスに隔設した場合の一例を示す斜視図である。
【図2】(a)は同上の検知ユニットが配置される防犯エリアの一例を説明する平面図、(b)は検知ユニットの配置状態の説明図である。
【図3】(a)は同上の検知ユニットを送信ケース側から見た斜視図、(b)は受信ケース側から見た斜視図である。
【図4】同上の送信ケースの斜視図である。
【図5】(a)は同上の送信ケースの背面図、(b)は側面図である。
【図6】同上の受信ケースの斜視図である。
【図7】(a)は同上の受信ケースの背面図、(b)は側面図である。
【図8】同上の検知ユニットの回路構成図である。
【図9】(a)は同上の赤外線が侵入者により遮られた場合の説明図、(b)は信号が遮断されたときから報知灯が点灯する場合の説明図である。
【図10】(a)は同上の検知ユニットに反射鏡付きアタッチメントを装着した状態の斜視図、(b)は検知ユニットとアタッチメントの分解斜視図である。
【図11】同上の反射鏡付きアタッチメントを検知ユニットに装着した場合の断面図である。
【図12】同上のアタッチメントのボデイ部の斜視図である。
【図13】(a)はボデイ部の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図14】同上のアタッチメントのカバー部の斜視図である。
【図15】(a)はカバー部の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図16】同上の反射鏡が形成された板材の斜視図である。
【図17】(a)は同上の反射鏡が形成された板材の正面図、(b)は側面図である。
【図18】(a)は同上の操作ダイヤルの平面図、(b)は側面図である。
【図19】同上の報知灯を赤外線の角度調整を行なう表示部として利用する場合において、報知灯の点灯状態の変化の一例を説明するグラフである。
【図20】従来の送信機と受信機の配列状態を説明する平面図である。
【図21】従来のフェンスの支柱に送信機と受信機とを背中合わせに設置した場合の説明図である。
【符号の説明】
1 検知ユニット
1a 一側面
1b 他側面
2 送信部
3 受信部
4 反射鏡
5 アタッチメント
6 係止部
7 ビス止め部
11 フェンス
12 支柱
14 表示部
A 赤外線
B コーナー部
θ コーナー部の角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a security system.And detection unit used thereforMore specifically, for example, the present invention relates to a detection unit that detects intimidation / notification by infrared rays when an intruder gets over a fence outside a house.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a crime prevention system for detecting when an intruder gets over a fence outside a house, as shown in FIGS. 20 and 21, a
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 6-67908
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, conventionally, since the
[0005]
The present invention was invented in view of the above-described problems of the conventional example, and the object of the present invention is to provide a low-cost design by providing a single detection unit with a transmission function and a reception function. This makes it easy to identify the intrusion location and reduces the number of detection units. This makes the detection units less noticeable, eliminates the appearance of a dull image, and provides a good living environment. The crime prevention effect can be enhanced while maintaining the image.And preventionThe number of detection units at the corner of the crime area can be reduced, and the bending angle of infrared rays can be adjusted easily and accurately with the detection unit completely fixed to the corner, and the reflector unit is attached to the detection unit at the corner. Security system that can be easily installedAnd detection unit used thereforThe other purpose is to install the detection unit so that it fits neatly into the fence post, and the infrared angle of the detection unit can be easily adjusted using the notification lamp. It is to provide a crime prevention system.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, in the present invention, when the infrared ray A transmitted from the
[0009]
AlsoAttachment 5 aboveA
[0010]
In addition, the
[0011]
In addition, the
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0013]
FIG. 1 and FIG. 2 show an example of a crime prevention system when the transmission / reception integrated
[0014]
When the infrared ray A transmitted from the
[0015]
As shown in FIG. 2B, the
[0016]
Further, in the
[0017]
Here, the outer case of the
[0018]
FIG. 8 shows an example of the detection circuit of the
[0019]
Accordingly, the transmission / reception integrated
[0020]
Next, an example in which the
[0021]
As shown in FIGS. 10 and 11, the outer case of the
[0022]
When attaching the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The rotating mechanism for rotating the reflecting
[0026]
Thus, the reflecting
[0027]
Furthermore, since the rotating mechanism (
[0028]
The reflecting
[0029]
Next, an example of a method for adjusting the angle of the infrared ray A when the
[0030]
Thus, it is possible to adjust the angle (optical axis) of the infrared rays A around the
[0031]
In addition, in the said embodiment, although the
[0032]
The crime prevention system according to the present invention can be widely applied to the surroundings of public facilities such as schools, in addition to residential exteriors of buildings such as apartments, apartments, and detached houses, and
[0033]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the invention, when the infrared ray transmitted from the transmission unit is received by the reception unit, the infrared ray is blocked by an intruder to detect intimidation / notification etc. A security system to perform, comprising a transmission / reception integrated detection unit having a transmission unit for transmitting infrared rays on one side and a reception unit for receiving infrared rays on the other side opposite to the one side. Separate the detection units along the crime prevention area so that the transmitting part of one of the opposing detection units and the receiving part of the other detection unit face each other.In addition, the detection unit installed at the corner along the crime prevention area is equipped with an attachment that rotatably holds a reflecting mirror for bending the angle of infrared rays from the transmission unit of the detection unit according to the angle of the corner.As a result, transmission / reception is sequentially repeated among a plurality of detection units, so that a security area can be continuously detected and a transmission function and reception can be received by one detection unit. Since the function is provided, there is no need to install a pair of transmitters and receivers side by side as in the prior art, and a low-cost detection unit with excellent design can be obtained. Furthermore, by increasing the number of relay parts in the middle of the crime prevention area, it is easier to identify the location of the intrusion, and the number of detection units can be reduced compared to the conventional system, which makes the detection units less noticeable and visually stunning. As a result of the disappearance of the image and no intimidating feeling due to monitoring to non-intruders, the crime prevention effect can be enhanced while maintaining a good living environment image.In addition, since the infrared rays from the transmission unit of the detection unit provided in the corner part are received by the reception unit of the opposite detection unit whose angle is changed by the reflecting mirror, the number of detection units provided in the corner part One is enough. Therefore, compared with the conventional case where two transmitters and receivers are provided side by side in the corner portion, the number of detection units in the corner portion can be reduced, the cost is reduced, and the design is improved. Can be achieved. In addition, the infrared bending angle can be arbitrarily adjusted by rotating the reflecting mirror while the detection unit is completely fixed to the corner of the security area. Therefore, it is not necessary to perform adjustment by rotating the entire detection unit, so that the adjustment work during construction is improved. Furthermore, since the attachment which hold | maintains a reflective mirror rotatably is attached to the detection unit installed in a corner part, a reflective mirror can be protected by an attachment.
[0036]
AlsoClaim 2The described inventionClaim 1In addition to the stated effects,Attachment aboveA locking portion that is locked to the detection unit is provided at one end side in the longitudinal direction of the attachment, and a screw fixing portion that is screwed to the detection unit is provided at the other end side in the longitudinal direction of the attachment.And aBy fixing the touch attachment to the detection unit by locking and screwing, the number of screwing can be reduced, and attachment and detachment of the attachment on the site can be facilitated.
[0037]
AlsoClaim 3The invention described in claim 1Or claim 2In addition to the effects described above, the detection unit is installed at the upper end of a column that is erected along the side of the fence outside the house. Therefore, when detecting around the fence, the fence column is relayed to the security area. It can be used as a part, and it is not necessary to install two transmitters and receivers in the relay part as in the past, and it is possible to install a detection unit integrated with transmission and reception in a form that fits neatly into the support column, and the living environment image Can be maintained even higher.
[0038]
AlsoClaim 4The invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example in which a transmission / reception integrated detection unit according to an embodiment of the present invention is provided on a fence with an appropriate interval.
FIG. 2A is a plan view for explaining an example of a crime prevention area in which the same detection unit is arranged, and FIG. 2B is an explanatory view of an arrangement state of the detection unit.
3A is a perspective view of the same detection unit as viewed from the transmission case side, and FIG. 3B is a perspective view of the detection unit as viewed from the reception case side.
FIG. 4 is a perspective view of the above transmission case.
5A is a rear view of the above transmission case, and FIG. 5B is a side view thereof.
FIG. 6 is a perspective view of the above receiving case.
7A is a rear view of the above receiving case, and FIG. 7B is a side view thereof.
FIG. 8 is a circuit configuration diagram of the detection unit of the above.
FIG. 9A is an explanatory diagram when the above infrared ray is blocked by an intruder, and FIG. 9B is an explanatory diagram when a notification lamp is turned on after the signal is blocked.
FIG. 10A is a perspective view showing a state in which the attachment with a reflecting mirror is attached to the detection unit same as the above, and FIG. 10B is an exploded perspective view of the detection unit and the attachment.
FIG. 11 is a cross-sectional view when the attachment with a reflector is attached to the detection unit.
FIG. 12 is a perspective view of a body portion of the attachment.
13A is a plan view of a body portion, FIG. 13B is a side view, and FIG. 13C is a front view.
FIG. 14 is a perspective view of a cover portion of the attachment.
15A is a plan view of a cover portion, FIG. 15B is a side view, and FIG. 15C is a front view.
FIG. 16 is a perspective view of a plate material on which the same reflecting mirror is formed.
FIG. 17A is a front view of a plate material on which the same reflecting mirror is formed, and FIG. 17B is a side view.
18A is a plan view of the operation dial, and FIG. 18B is a side view.
FIG. 19 is a graph illustrating an example of a change in the lighting state of the notification lamp when the notification lamp is used as a display unit for adjusting the infrared angle.
FIG. 20 is a plan view for explaining an arrangement state of a conventional transmitter and receiver.
FIG. 21 is an explanatory diagram when a transmitter and a receiver are installed back-to-back on a conventional fence post.
[Explanation of symbols]
1 Detection unit
1a One side
1b Other side
2 Transmitter
3 receiver
4 Reflector
5 Attachment
6 Locking part
7 Screw fixing part
11 Fence
12 props
14 Display section
A Infrared
B Corner
θ Corner angle
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