JP4035234B2 - Link structure for changing the posture of a vehicle seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前端部および後端部のいずれか一方または双方を昇降させることによって高さ位置や傾斜角度を調節し得るように構成された車両用のシートに採用される車両用シートの姿勢変更用リンク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転者の体格にあわせてシートの高さ位置や傾斜角度を任意に調節することができるように構成された車両用のパワーシートが知られている。かかる車両用のシートには、従来、図6の(イ)〜(ハ)に示すようなシート姿勢変更用のリンク構造が採用されており、駆動モータ100の駆動力がリンク構造101を介してシートSに伝達されることによってシートSが姿勢変更されるようになっている。
【0003】
リンク構造101は、駆動モータ100の駆動軸と軸心回りに共回りする前後方向に延びたスクリュー軸102と、このスクリュー軸102に螺着されたナット部材103と、上記スクリュー軸102に直交するようにシートSのフレーム間に架橋されたクランク軸104と、このクランク軸104に突設された幅方向一対のクランクアーム105とを備えて構成されている。
【0004】
そして上記ナット部材103は、上記クランク軸104に挟持された状態で水平軸106回りに回動自在に軸支され、駆動モータ100の正逆駆動によるスクリュー軸102の正逆回転によってナット部材103が進退し、このナット部材103の進退によってクランク軸104がクランクアーム105を介して軸心回りに正逆回転するようになっている。かかるリンク構造101において、クランク軸104の両端部には斜め上方に向けて突設された支持アーム107が設けられ、この支持アーム107の上端部がシートSの底部にリンクされている。従って、駆動モータ100の正逆駆動でクランク軸104が正逆回転することにより、支持アーム107の先端部が昇降し、これによってシートSの高さレベルを調節し得るようになっている。
【0005】
かかるリンク構造101において、ナット部材103とクランクアーム105との接続方式として、従来、図6の(イ)〜(ハ)に示すようなものが知られていた。図6の(イ)に示すものは、いわゆるボルト止め方式であり、水平軸106として段付きボルト106aが採用され、この段付きボルト106aがクランクアーム105を貫通してナット部材103に螺着されることによりナット部材103とクランクアーム105とが互いに連結されている。
【0006】
また、図6の(ロ)に示すものは、軸突設方式のものであり、ナット部材103の幅方向両側面に予め一対の連結軸106bが一体に突設され、これらの連結軸106bを一対のクランクアーム105の貫通孔105aに嵌装した後、これら一対のクランクアーム105をクランク軸104に溶接止めすることによりナット部材103とクランクアーム105とが互いに連結されている。
【0007】
さらに、図6の(ハ)に示すものは、いわゆる嵌装方式のものであり、ナット部材103を円柱体で形成する一方、各クランクアーム105にこの円柱体を摺接状態で内嵌する貫通孔105aを穿設し、各貫通孔105aに円柱体の両側部を嵌め込むことによってナット部材103がクランクアーム105に連結されている。
【0008】
そして、クランクアーム105の先端部には貫通孔105aから外部に連通したスリット105bが設けられている一方、ナット部材103の両側部にはスリット105bに嵌まり込む偏平部103aが設けられ、この偏平部103aをスリット105bを通してナット部材103を貫通孔105a嵌め込んだ後、ナット部材103を略90°軸心回りに回転させ、この状態でスクリュー軸102が螺着されることによりスクリュー軸102がナット部材103を介してクランクアーム105に連結されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6の(イ)に示す従来のボルト止め方式にあっては、水平軸106として一対の段付きボルト106aを用いているため、その分、部品点数が多くて部品コストが嵩むとともに、組付け工数が多くて組付け効率が悪いという問題点を有している。
【0010】
また、図6の(ロ)に示す従来の軸突設方式にあっては、組付け作業時にクランクアーム105をクランク軸104に溶接止めしなければならず、非常に面倒であり、組付けコストが嵩むという問題点を有している。
【0011】
さらに、図6の(ハ)に示す従来の嵌装方式にあっては、クランクアーム105がスリット105bの存在で強度的に弱くなっており、ナット部材103を介してクランクアーム105に大きな力が加わると、貫通孔105aが開いてしまい、これによってナット部材103がクランクアーム105から脱落する恐れがあるという問題点を有している。
【0012】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、部品点数が少なく、組付け効率が良好であり、かつ、組付け状態が安定した車両用シートの姿勢変更用リンク構造を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造は、前端部および後端部のいずれか一方または双方を昇降させることによって高さ位置と傾斜角度とが調節可能に構成された車両用のシートに用いられる車両用シートの姿勢変更用リンク構造であって、車体に据え付けられた駆動モータと、この駆動モータの回転駆動によって自軸心回りに回転するスクリュー軸と、このスクリュー軸に螺合するねじ孔の螺設されたナット部材とが設けられているとともに、上記スクリュー軸に直交する方向に延びるクランク軸と、このクランク軸に直交する方向に互いに対向するように突設された一対のクランクアームとが設けられ、上記ナット部材は、ナット部材本体と、このナット部材本体の幅方向両側面に突設された軸部材とからなり、上記クランクアームには、上記軸部材が嵌入される嵌入孔が穿設され、上記軸部材は、ナット部材の回動中心となる中心軸と、この中心軸の端面に上記ねじ孔に平行で互いに反対方向に延設されることによって形成されたフランジ部とからなり、上記嵌入孔は、クランクアームの延びる方向に平行でかつ上記フランジ部が摺接状態で貫通し得るように長孔状に形成され、上記一対のクランクアームは、基端側間が上記一対のフランジ部を挟持した状態でナット部材を収容し得るように広幅に形成されているとともに、先端側間が互いに対向する方向に折り曲げられることによってナット部材本体を摺接状態で挟持し得るように狭幅に形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
この車両用シートの姿勢変更用リンク構造によれば、クランクアームの基端側間にナット部材を、そのフランジ部が嵌入孔に平行になるように嵌め込んだ後、先端側間に移動させることにより、クランクアーム間の距離が狭まるに連れてフランジ部が嵌入孔に嵌まり込んでいって嵌入孔の外側に順次突出し、ナット部材がクランクアームの先端側に到達したときは、各フランジ部が外部に突出した状態でその中心軸が嵌入孔に嵌まり込んだ状態になる。この状態でナット部材を中心軸回りに略90°回動することにより、ナット部材はねじ孔がクランクアームと交差した、スクリュー軸螺着可能状態になる。この状態でスクリュー軸をナット部材のねじ孔に螺着することによりクランクアームに装着されたナット部材は、フランジ部によって抜け止めされた状態でスクリュー軸およびクランク軸の双方にリンクされる。
【0015】
なお、スクリュー軸は、ナット部材をクランクアームに装着する前に予めナット部材へに螺着しておいてもよい。この場合は、スクリュー軸の取り付けられたナット部材が、上記同様の取付け操作を行うことによってクランクアームに取り付けられる。
【0016】
そして、スクリュー軸とリンクアームとがナット部材を介して連結された状態で駆動モータを正逆駆動することにより、駆動モータの駆動回転はスクリュー軸を介してナット部材に伝達され、ナット部材の正逆移動によってクランク軸がクランクアームを介して自軸心回りに正逆回動し、これによってクランク軸に連結されたシートは所定の運動を行って姿勢変更される。そして、リンク構造が形成された状態では、フランジ部が嵌入孔の左右の壁面に当接しているため、シートの姿勢変更操作時にナット部材がクランクアームの貫通孔から抜け出るという不都合は生じない。
【0017】
本発明の請求項2記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造は、請求項1記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造において、上記中心軸は円柱の互いに対向する周面が偏平に形成されることによって断面視で小判状に形成され、上記嵌入孔は、先端側に上記円柱の径寸法より僅かに大きい径寸法を備えた円孔と、この円孔以外の部分に形成され、かつ、上記中心軸の偏平面間の距離より若干大きい隙間寸法を備えた長孔とからなっていることを特徴とするものである。
【0018】
この車両用シートの姿勢変更用リンク構造によれば、ナット部材をクランクアームの基端側に収容して先端側に動かすと、まずフランジ部が長孔に嵌まり込み、ついで中心軸の偏平面が孔壁に摺接しつつ長孔に嵌まり込み、ナット部材がクランクアームの先端側に到達すると、フランジ部がクランクアームの外方に突出するとともに、中心軸が円孔に嵌め込まれた状態になる。この状態でナット部材を中心軸回りに略90°回動することにより中心軸は円孔から長孔の方向に向かって抜け止めされた状態になる。
【0019】
従って、駆動モータの駆動によるスクリュー軸の回転でナット部材を移動させるに際し、ナット部材が嵌入孔を移動することが阻止され、ナット部材のクランクアームに対する装着状態が安定する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク構造が適用された自動車用シートの一実施形態を示す側面視の説明図である。この図に示すように、自動車用のシートSは、着座席であるシートボトムS1と、このシートボトムS1の後方(図1の右方)端部に立設された背凭れであるシートバックS2とからなっている。シートボトムS1の後端部とシートバックS2の下端部との間には、幅方向(図1の紙面に直交する方向)一対のリクライナS3が設けられており、このリクライナS3を操作することによってシートバックS2を、前に倒れた前倒姿勢と、後ろに倒れた後倒姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。因に、図1におけるシートバックS2は、前倒姿勢と後倒姿勢の中間である起立姿勢に設定されている。
【0021】
上記シートボトムS1は、位置変更構造1を介して車室内のフロア11上に据え付けられ、位置変更構造1の駆動によって前後方向(図1の紙面の左右方向)に進退したり、前端部や後端部が昇降し得るようになっており、搭乗者の体格に合わせてシートSの車室内における空間的な位置設定を所定の範囲内で任意に行うことができるようになっている。
【0022】
そして、シートボトムS1の一方の側面の適所には、位置変更構造1を操作するためのスイッチS4が設けられている。上記スイッチS4としては、シートSを進退させるスライドスイッチS41、シートボトムS1の前端部を昇降させる前端リフトスイッチS42、およびシートボトムS1の後端部を昇降させる後端リフトスイッチS43の3種類が採用されている。搭乗者がこれらのスイッチS4を操作することによってシートSの車室内における位置設定を任意に変更して吊設し得るようになっている。
【0023】
図2は、本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク構造が適用されるパワーシートの位置変更構造の一実施形態を示す斜視図である。なお、図2において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。この図に示すように、パワーシートの位置変更構造1は、フロア11に敷設された幅方向一対のスライドレール2と、このスライドレール2に支持されたシートスライド構造3と、同シート前方昇降構造4と、同シート後方昇降構造5とを備えた基本構成を有している。
【0024】
上記スライドレール2は、フロア11にボルト止めで固定された前後方向に延びる幅方向一対のロアレール21と、このロアレール21の上部に摺接状態で前後方向に移動可能に結合されたアッパレール24とからなっている。
【0025】
上記ロアレール21は正面視で逆J字形状を呈している。かかるロアレール21は、下部で前後方向に延びるように立設されたレール足22と、このレール足22の頂部に前後方向に延びるように設けられたレール板23とからなっている。上記各レール足22の前後端には直角に折り曲げられて形成した一対のボルト座22aが設けられ、このボルト座22aの貫通孔および、この貫通孔に対応してフロア11に穿設された貫通孔にボルトBが挿通されてナットで締結されることにより、ロアレール21がフロア11に固定されるようになっている。
【0026】
上記アッパレール24は、ロアレール21のレール板23対応して前後方向に延びる天板25と、この天板25の幅方向両側縁部から下方に垂下された一対の側板26とからなっている。各側板26の下端縁部には、互いに対向する方向に折り曲げられて形成した前後方向に延びる係止爪26aが設けられており、これによってアッパレール24は正面視でC形形状になっている。
【0027】
そして、上記互いに対向した係止爪26a間の隙間に上記ロアレール21のレール足22を嵌め込んだ状態でアッパレール24内にレール板23を差し入れることによって、アッパレール24がロアレール21に対して前後方向に摺動し得るようになっている。また、一対のアッパレール24間には、前方位置で架橋板27が差し渡されて固定され、これによって幅方向一対のアッパレール24が一対のロアレール21に案内されつつ同時に前後動するようになっている。
【0028】
また、各アッパレール24の天板25には、前端位置に上方に向かって突設された前方ブラケット28aが設けられているとともに、後端位置に上方に向かって突設された後方ブラケット28bを有しており、これら各一対の前後のブラケット28a,28bを介して図略のシートボトムがスライドレール2に支持されるようになっている。また、各アッパレール24には、天板25の前後方向中央位置にそれぞれ中央ブラケット28cが立設されている。この中央ブラケット28cは、上記シート後方昇降構造5の一部を支持するためのものである。
【0029】
上記シートスライド構造3は、架橋板27の下面に固定されたスライド用モータ31と、このスライド用モータ31の駆動回転を減速する幅方向一対のスライド用減速装置32と、このスライド用減速装置32によって減速されて回転する幅方向一対の前後方向に延びたスライド用スクリュー軸33と、フロア11に固定され、かつ、上記スライド用スクリュー軸33に噛合した幅方向一対のスライド用ナット部材34とからなっている。
【0030】
上記スライド用モータ31は、その駆動軸を左右に延ばした状態で架橋板27に固定されている。各駆動軸の先端部分にウォームギヤが形成されている一方、スライド用減速装置32には上記ウォームギヤに噛合するスライド用スクリュー軸33と同心で一体のピニオンが内装されている。そして、スライド用モータ31の正逆駆動による駆動軸を介したウォームギヤの正逆回転によってフロア11と一体のスライド用ナット部材34に噛合したスライド用スクリュー軸33が軸心回りに正逆回転し、これによるアッパレール24のロアレール21に案内された状態での前後動によってシートSが進退するようになっている。
【0031】
上記シート前方昇降構造4は、スライドレール2間の前後方向の略中央部分であって、左方のスライドレール2寄りのフロア11上に据え付けられた前端昇降用モータ41と、この前端昇降用モータ41の駆動回転を減速する前端昇降用減速装置42と、この前端昇降用減速装置42によって減速回転する、前後方向に延びた前端昇降用スクリュー軸43と、この前端昇降用スクリュー軸43が噛合する前端昇降用ナット部材44とを備えて形成されている。
【0032】
一方、上記スライドレール2の前方ブラケット28a間には、幅方向に延びる前方水平軸45が自軸心回りに回動自在に架橋されているとともに、この前方水平軸45の上記前端昇降用ナット部材44に対応した部分には前端昇降用ナット部材44を挟持するように幅方向一対の前方クランクアーム46が固定されている。そして、前端昇降用ナット部材44は、これら一対の前方クランクアーム46に挟持された状態で幅方向に延びる支持軸46a回りに回動自在に軸支され、前端昇降用スクリュー軸43の正逆回転による前端昇降用ナット部材44の前後動によって前方水平軸45が支持軸46aおよび前方クランクアーム46を介して自軸心回りに正逆回動するようになっている。
【0033】
かかる前方水平軸45の幅方向両側部には、L字形状を呈した一対の前方L字リンク板47の前端部が固定されているとともに、同後端部にシートボトムS1の前方部分を支持するシート前方支持金具48が回動自在に軸支されている。前端昇降用減速装置42は、上記スライド用減速装置32と同様に構成されている。従って、前端昇降用モータ41の正逆駆動で前端昇降用減速装置42を介して前端昇降用スクリュー軸43を軸心回りに正逆回転させることによって前端昇降用ナット部材44が前後動し、この前後動によって前方水平軸45が支持軸46aおよび前方クランクアーム46を介して軸心回りに正逆回動する。そして、この前方水平軸45の正逆回動によって上記シート前方支持金具48が前方L字リンク板47を介して昇降し、これによってシートボトムS1(図1)の前端部が昇降することになる。
【0034】
上記シート後方昇降構造5は、スライドレール2間の前後方向の略中央部分であって、前端昇降用モータ41と前方水平軸45との間の空間部分のフロア11上に据え付けられた後端昇降用モータ51と、この後端昇降用モータ51の駆動回転を減速する後端昇降用減速装置52と、この後端昇降用減速装置52によって減速回転する前後方向に延びた後端昇降用スクリュー軸53と、この後端昇降用スクリュー軸53が噛合する後端昇降用ナット部材54とを備えて形成されている。
【0035】
一方、上記スライドレール2の中央ブラケット28c間には、幅方向に延びる中央水平軸55が自軸心回りに回動自在に架橋されているとともに、この中央水平軸55の上記後端昇降用ナット部材54に対応した部分には後端昇降用ナット部材54を挟持するように幅方向一対の後方クランクアーム56が固定されている。そして、後端昇降用ナット部材54は、これら一対の後方クランクアーム56に挟持された状態で後述する軸部材54b回りに回動自在に軸支され、後端昇降用スクリュー軸53の正逆回転による後端昇降用ナット部材54の前後動によって中央水平軸55が後方クランクアーム56を介して自軸心回りに正逆回動するようになっている。
【0036】
かかる中央水平軸55の幅方向両側部には、下方に延びる直状リンク板57の上端部が固定されている一方、上記スライドレール2の後方ブラケット28bにはL字形状を呈した後方L字リンク板58の中央部が水平方向に延びる幅方向一対の各支持軸58a回りに回動自在に軸支されている。かかる後方L字リンク板58の下端部と上記直状リンク板57の下端部との間にそれぞれ軸回りに回動自在に軸支された連結ロッド57aが架橋され、直状リンク板57が中央水平軸55回りに正逆回動することによって後方L字リンク板58も支持軸58a回りに同期回動するようになっている。そして、後方L字リンク板58の後端部には、軸回りに回動自在に軸支された、シートボトムS1の後端部を支持するシート後方支持金具59が取り付けられている。なお、後端昇降用減速装置52は、上記スライド用減速装置32と同様に構成されている。
【0037】
従って、後端昇降用モータ51の正逆駆動で後端昇降用減速装置52を介して後端昇降用スクリュー軸53を軸心回りに正逆回転させることによって後端昇降用ナット部材54が前後動し、この前後動によって中央水平軸55が支持軸56aおよび後方クランクアーム56を介して軸心回りに正逆回動する。そして、この中央水平軸55の正逆回動によって上記シート後方支持金具59が連結ロッド57aおよび後方L字リンク板58を介して昇降し、これによってシートボトムS1(図1)の後端部が昇降することになる。
【0038】
以下、本発明のシートの姿勢変更用リンク構造についてシート後方昇降構造5を例に挙げて図3および図4を基に詳細に説明する。図3は、シート後方昇降構造5の一実施形態を示す分解斜視図であり、図4はその組立て斜視図である。これらの図に示すように、シート後方昇降構造5は、上記後端昇降用モータ51と、この昇降用モータ51の駆動回転を減速する後端昇降用減速装置52と、この減速装置52によって減速回転する、前後方向に延びた後端昇降用スクリュー軸53と、このスクリュー軸53が螺合する後端昇降用ナット部材54と、このナット部材54が後方クランクアーム56を介してリンクされた中央水平軸(クランク軸)55と、この水平軸55の回動によって動作する上記の直状リンク板57、後方L字リンク板58、およびシート後方支持金具59とを備えて構成されている。
【0039】
上記一対のクランクアーム56は、水平軸55側の基端部56aと、この基端部56aの先端側から互いに接近する方向に所定角度で折り曲げられて形成した傾斜部56bと、これら傾斜部56bの先端側から垂下された先端部56cとからなっている。そして、上記一対の基端部56a間にナット部材54を全体的に挟み込む幅広空間560が形成されているとともに、上記一対の先端部56c間にナット部材54の本体のみを挟み込む幅狭空間561が形成されている。
【0040】
上記各クランクアーム56の傾斜部56b上端から先端部56cの略中央部にかけて互いに対抗した上下方向に延びる嵌入孔56dがそれぞれ穿設されている。これらの嵌入孔56dは、傾斜部56bの上下方向の全長と先端部56cの上半分とに形成された長孔56eと、この長孔56eの下端部に形成された円孔56fとからなっている。
【0041】
一方、上記ナット部材54は、幅寸法がクランクアーム56の先端部56c間の内寸法より若干小さく、かつ、上下寸法が同基端部56aの上下寸法より若干小さく寸法設定された直方体状のナット部材本体54aと、このナット部材本体54aの幅方向の各面に互いに反対方向に向けて突設された軸部材54bとからなっている。また、ナット部材54のナット部材本体54aには、前後方向に延びるねじ孔54eが螺設されており、このねじ孔54eにスクリュー軸53を螺着するようになっている。ナット部材本体54aの幅寸法は、上記一対のクランクアーム56の先端部56c間の内寸法より若干小さめに設定されているとともに、ナット部材本体54aの前後寸法は、クランクアーム56の基端部56aの上下寸法より若干小さめに寸法設定されている。
【0042】
上記軸部材54bは、ナット部材本体54aの回動中心となる、外径寸法が上記円孔56fの内径寸法よりも若干小さい中心軸54cと、この中心軸54cの先端面に一体に形成されたフランジ部54dとからなっている。上記中心軸54cは、円柱体の互いに対向した周面を偏平に加工して形成された一対の偏平面541cを有している。そしてこれらの偏平面541cは、ねじ孔54eの延びる方向に平行になるように形成されているとともに、中心軸54cの偏平面541c間の厚み寸法は上記嵌入孔56dの孔幅寸法よりも若干小さめに寸法設定されている。
【0043】
また、上記フランジ部54dは、ねじ孔54eと平行でかつナット部材本体54aの前後寸法と略同一に長細く形成されている。かかるフランジ部54dの上下幅寸法は、中心軸54cの偏平面541c間の厚み寸法と同一に設定されている。
【0044】
そして、図3に矢印で示すように、立直した状態のナット部材本体54aを一対のクランクアーム56間の幅広空間560に嵌め込み、ついで幅狭空間561に向けて下降させることにより、フランジ部54dがクランクアーム56の傾斜部56bの長孔56eをすり抜けてクランクアーム56の外側に突出した状態で、中心軸54cが円孔56fに嵌まり込むようになっている。中心軸54cが円孔56fに嵌まり込んだ状態で、ナット部材本体54aを中心軸54c回りに90°回転することにより、図4に示すように、ナット部材本体54aは、フランジ部54dによって抜け止めされた状態でクランクアーム56間の幅狭空間561に装着されるようになされている。
【0045】
図5は、本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ−1)および(イ−2)は、ナット部材54をクランクアーム56の幅広空間560に嵌装した状態、(ロ−1)および(ロ−2)は、ナット部材54をクランクアーム56の幅狭空間561に嵌装した状態、(ハ)は、ナット部材54がクランクアーム56に装着された状態をそれぞれ示している。なお、図5の(イ−1)および(ロ−1)は正面視の図を、(イ−2)および(ロ−2)は側面視の図を示している。また、図6の(ハ)においては、紙面の都合上側面視の図のみを示している。
【0046】
まず、ナット部材54をクランクアーム56に装着するに際しては、予めスクリュー軸53を後端昇降用減速装置52に装着し、この減速装置52の装着されたスクリュー軸53をナット部材54に螺着してスクリュー軸53付きのナット部材54を形成する。このスクリュー軸53の螺着されたナット部材54を、図5の(イ−1)および(イ−2)に示すように、水平軸55から垂下した一対のクランクアーム56間の幅広空間560に嵌め込んで、各軸部材54bのフランジ部54dを各クランクアーム56の嵌入孔56dに上下で対向させる。
【0047】
ついで、ナット部材54を下降させると、フランジ部54dがクランクアーム56の傾斜部56bの長孔56eを通って外部に突出され、図5の(ロ−1)および(ロ−2)に示すように、中心軸54cがクランクアーム56の円孔56fに嵌まり込んだ状態になる。この状態でスクリュー軸53を中心軸54c回りに反時計方向に90°回動することにより、図5の(ハ)に示すように、ナット部材54も回動して中心軸54cの偏平面541cが長孔56eに直交した状態になり、これによって中心軸54cの長孔56eへの移動が規制された組み付け完了状態になる。
【0048】
上記実施形態の車両用シートの姿勢変更用リンク構造によれば、ナット部材54を、ナット部材本体54aと、このナット部材本体54aの幅方向両側面に突設された軸部材54bとから構成し、クランクアーム56には、軸部材54bが嵌入される嵌入孔56dを穿設し、軸部材54bを、ナット部材54の回動中心となる中心軸54cと、この中心軸54cの端面にねじ孔54eに平行で互いに反対方向に延設されることによって形成されたフランジ部54dとから構成し、嵌入孔56dを、クランクアーム56の延びる方向に平行でかつフランジ部54dが摺接状態で貫通し得るように長孔状に形成し、一対のクランクアーム56によって、基端側間に一対のフランジ部54dを挟持した状態でナット部材54を収容し得る幅広空間560を形成するとともに、先端側を互いに対向する方向に折り曲げることによってナット部材本体54aを摺接状態で挟持し得る幅狭空間561を形成したため、クランクアーム56の基端側間にナット部材54を、そのフランジ部54dが嵌入孔56dに平行になるように嵌め込んだ後、先端側間に移動させることにより、クランクアーム56間の距離が狭まるに連れてフランジ部54dが嵌入孔56dに嵌まり込んでいって嵌入孔56dの外側に順次突出し、ナット部材54がクランクアーム56の先端側に到達したときは、各フランジ部54dが外部に突出した状態でその中心軸54cを嵌入孔56dに嵌まり込んだ状態にすることができる。
【0049】
この状態でナット部材54を中心軸54c回りに略90°回動することにより、ナット部材54はねじ孔54eがクランクアーム56と交差したスクリュー軸螺着可能状態になる。この状態でスクリュー軸53をナット部材54のねじ孔54eに螺着することによりクランクアーム56に装着されたナット部材54は、フランジ部54dによって抜け止めされた状態でスクリュー軸53および水平軸55の双方にリンクされる。
【0050】
なお、スクリュー軸53は、図5を基に説明したように、ナット部材54をクランクアーム56に装着する前に予めナット部材54へに螺着しておいてもよい。この場合は、スクリュー軸53の取り付けられたナット部材54が、上記同様の取付け操作を行うことによってクランクアーム56に取り付けられる。
【0051】
そして、スクリュー軸53とリンクアームとがナット部材54を介して連結された状態で昇降用モータ51を正逆駆動することにより、昇降用モータ51の駆動回転はスクリュー軸53を介してナット部材54に伝達され、ナット部材54の正逆移動によって水平軸55がクランクアーム56を介して自軸心回りに正逆回動し、これによって水平軸55に連結されたシートは所定の運動を行って姿勢変更される。そして、フランジ部54dが嵌入孔56dの左右の壁面に当接しているため、シートの姿勢変更操作時にナット部材54がクランクアーム56の貫通孔から抜け出ることはない。
【0052】
また、中心軸54cを円柱の互いに対向する周面を偏平に形成することによって断面視で小判状に形成し、嵌入孔56dを、先端側に形成され、かつ、中心軸54cの径寸法より僅かに大きい径寸法を備えた円孔56fと、この円孔56f以外の部分に形成され、かつ、中心軸54cの偏平面541c間の距離より若干大きい隙間寸法を備えた長孔56eとから構成することにより、ナット部材54をクランクアーム56の基端側に収容して先端側に動かすと、まずフランジ部54dが長孔56eに嵌まり込み、ついで中心軸54cの偏平面541cが孔壁に摺接しつつ長孔56eに嵌まり込み、ナット部材54がクランクアーム56の先端側に到達すると、フランジ部54dがクランクアーム56の外方に突出するとともに、中心軸54cが円孔56fに嵌め込まれた状態になる。この状態でナット部材54を中心軸54c回りに略90°回動することにより中心軸54cは円孔56fから長孔56eの方向に向かって抜け止めされた状態になる。
【0053】
従って、昇降用モータ51の駆動によるスクリュー軸53の回転でナット部材54を移動させるに際し、ナット部材54が嵌入孔56dを移動することが阻止され、ナット部材54のクランクアーム56に対する装着状態を安定させることができる。
【0054】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものでる。
【0055】
(1)上記の実施形態においては、本発明に係る車両用シートの姿勢変更用リンク構造がシート後方昇降構造5に適用された例で説明したが、本発明は、リンク構造がシート後方昇降構造5に適用されることに限定されるものではなく、シート前方昇降構造4等、その他のリンク構造にも適用可能である。
【0056】
(2)上記の実施形態においては、クランクアーム56に設けられる嵌入孔56dは、長孔56eと、この長孔56eの先端側に設けられた円孔56fとからなっているが、本発明は、嵌入孔56dを長孔56eと円孔56fとから構成することに限定されるものではなく、円孔56fは特に設けなくてもよい。また、円孔56fを設けない場合は、特に中心軸54cに偏平面541cを形成しなくてもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造によれば、一対のクランクアームに長孔を穿設する一方、ナット部材に上記長孔に嵌まり込む中心軸と、この中心軸の先端部に抜け止め用としてのフランジ部を設けたため、ナット部材を幅広空間でクランクアームに挟持させた後に幅狭空間に移すことにより、フランジ部を長孔を貫通して外部に突出した状態にすることができる。この状態で、ナット部材を中心軸回りに略90°回動させることにより、フランジ部の先端が長孔の縁部と干渉した状態になるため、ナット部材のクランクアームに対する装着状態が安定し、クランクアームにナット部材を介して54大きな力が加わっても、一対のクランクアームの拡幅によってナット部材が外れるような不都合を確実に防止することができる。
【0058】
本発明の請求項2記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造によれば、中心軸を円柱の互いに対向する周面が偏平に形成されることによって断面視で小判状に形成し、嵌入孔を、先端側に円柱の径寸法より僅かに大きい径寸法を備えた円孔と、この円孔以外の部分に形成され、かつ、中心軸の偏平面間の距離より若干大きい隙間寸法を備えた長孔とから構成したため、ナット部材をクランクアームの基端側に収容して先端側に動かすと、まずフランジ部が長孔に嵌まり込み、ついで中心軸の偏平面が孔壁に摺接しつつ長孔に嵌まり込み、ナット部材がクランクアームの先端側に到達すると、フランジ部がクランクアームの外方に突出するとともに、中心軸が円孔に嵌まり込んだ状態にすることができる。この状態でナット部材を中心軸回りに略90°回動することにより中心軸は円孔から長孔の方向に向かって抜け止めされた状態にすることができる。
【0059】
従って、駆動モータの駆動によるスクリュー軸の回転でナット部材を移動させるに際し、ナット部材が嵌入孔を移動することを阻止することができ、ナット部材のクランクアームに対する装着状態をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク構造が適用された自動車用シートの一実施形態を示す側面視の説明図である。
【図2】本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク構造が適用されるパワーシートの位置変更構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】シート前方昇降構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図4】図3の組立て斜視図である。
【図5】本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ−1)および(イ−2)は、ナット部材をクランクアームの幅広空間に嵌装した状態、(ロ−1)および(ロ−2)は、ナット部材をクランクアームの幅狭空間に嵌装した状態、(ハ)は、ナット部材がクランクアームに装着された状態をそれぞれ示している。
【図6】(イ)〜(ハ)は、従来の車両用シートの姿勢変更用リンク構造を例示する斜視図である。
【符号の説明】
5 シート後方昇降構造
51 昇降用モータ
53 スクリュー軸
54 ナット部材
54a ナット部材本体
54b 軸部材
54c 中心軸
54d フランジ部
55 水平軸
56 クランクアーム
56d 嵌入孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a change in the posture of a vehicle seat that is employed in a vehicle seat that is configured such that the height position and the inclination angle can be adjusted by raising or lowering one or both of the front end portion and the rear end portion. This relates to a link structure for use.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a vehicle power seat configured such that a seat height position and an inclination angle can be arbitrarily adjusted according to a driver's physique. Conventionally, a seat structure changing link structure as shown in FIGS. 6A to 6C is adopted for such a vehicle seat, and the driving force of the
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
In such a
[0006]
6 (b) is of a shaft projecting type, and a pair of connecting
[0007]
Further, what is shown in FIG. 6 (c) is a so-called fitting type, in which the
[0008]
The front end of the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional bolting method shown in FIG. 6 (a), since the pair of
[0010]
Further, in the conventional shaft projecting method shown in FIG. 6B, the
[0011]
Further, in the conventional fitting method shown in FIG. 6C, the
[0012]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and is a link for changing the posture of a vehicle seat that has a small number of parts, good assembling efficiency, and a stable assembling state. Its purpose is to provide a structure.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle seat posture changing link structure according to
[0014]
According to this vehicle seat posture change link structure, the nut member is fitted between the proximal ends of the crank arm and moved between the distal ends after the flange portion is fitted in parallel with the fitting hole. Thus, as the distance between the crank arms decreases, the flange portions are fitted into the fitting holes and sequentially protrude to the outside of the fitting holes, and when the nut member reaches the front end side of the crank arm, each flange portion is The center axis is fitted into the insertion hole in a state of protruding outward. By rotating the nut member approximately 90 ° around the central axis in this state, the nut member is in a screw shaft screwable state in which the screw hole intersects the crank arm. In this state, the nut member attached to the crank arm by screwing the screw shaft into the screw hole of the nut member is linked to both the screw shaft and the crank shaft while being prevented from being detached by the flange portion.
[0015]
The screw shaft may be screwed onto the nut member in advance before the nut member is attached to the crank arm. In this case, the nut member to which the screw shaft is attached is attached to the crank arm by performing the same attachment operation as described above.
[0016]
Then, by driving the drive motor forward and backward with the screw shaft and the link arm connected via the nut member, the drive rotation of the drive motor is transmitted to the nut member via the screw shaft, and the nut member is By reverse movement, the crankshaft rotates forward and backward around its own axis via the crank arm, whereby the seat connected to the crankshaft undergoes a predetermined motion to change its posture. In the state where the link structure is formed, since the flange portion is in contact with the left and right wall surfaces of the insertion hole, there is no inconvenience that the nut member comes out of the through-hole of the crank arm when the seat posture is changed.
[0017]
The vehicle seat posture changing link structure according to
[0018]
According to this vehicle seat attitude changing link structure, when the nut member is housed on the proximal end side of the crank arm and moved to the distal end side, the flange portion first fits into the elongated hole, and then the eccentric surface of the central axis. When the nut member reaches the front end side of the crank arm while sliding in contact with the hole wall, the flange portion protrudes outward from the crank arm and the center shaft is fitted into the circular hole. Become. In this state, the nut member is rotated approximately 90 ° around the central axis, so that the central axis is prevented from coming off from the circular hole toward the long hole.
[0019]
Therefore, when the nut member is moved by the rotation of the screw shaft driven by the drive motor, the nut member is prevented from moving through the insertion hole, and the mounting state of the nut member with respect to the crank arm is stabilized.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is an explanatory diagram in a side view showing an embodiment of an automobile seat to which a vehicle seat posture changing link structure of the present invention is applied. As shown in this figure, an automobile seat S includes a seat bottom S1 that is a seat and a seat back S2 that is a backrest erected at the rear (right side in FIG. 1) end of the seat bottom S1. It is made up of. Between the rear end portion of the seat bottom S1 and the lower end portion of the seat back S2, a pair of recliners S3 in the width direction (direction orthogonal to the paper surface of FIG. 1) is provided, and by operating the recliner S3, The posture of the seat back S2 can be changed between a forward-falling posture that falls forward and a backward-falling posture that falls backward. Incidentally, the seat back S2 in FIG. 1 is set to a standing posture that is intermediate between the forward and backward postures.
[0021]
The seat bottom S1 is installed on the
[0022]
A switch S4 for operating the
[0023]
FIG. 2 is a perspective view showing an embodiment of a power seat position changing structure to which the vehicle seat posture changing link structure of the present invention is applied. In FIG. 2, the XX direction is referred to as the width direction, and the YY direction is referred to as the front-rear direction. In particular, the -X direction is referred to as the left, the + X direction is referred to as the right, the -Y direction is referred to as the front, and the + Y direction is referred to as the rear. As shown in this figure, the power seat
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Then, by inserting the
[0028]
Further, the top plate 25 of each
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The seat front raising / lowering
[0032]
On the other hand, a front
[0033]
A front end portion of a pair of front L-shaped
[0034]
The seat
[0035]
On the other hand, a central
[0036]
On the both sides in the width direction of the central
[0037]
Therefore, when the rear end lifting / lowering
[0038]
Hereinafter, the seat posture changing link structure of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 3 and 4 by taking the seat
[0039]
The pair of crank
[0040]
An
[0041]
On the other hand, the
[0042]
The
[0043]
Further, the
[0044]
Then, as shown by an arrow in FIG. 3, the upright nut member
[0045]
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining the operation of the present invention. (A-1) and (A-2) are states in which the
[0046]
First, when attaching the
[0047]
Next, when the
[0048]
According to the vehicle seat posture changing link structure of the above-described embodiment, the
[0049]
In this state, the
[0050]
Note that the
[0051]
Then, the elevating
[0052]
Further, the
[0053]
Accordingly, when the
[0054]
The present invention is not limited to the above embodiment, and includes the following contents.
[0055]
(1) In the above-described embodiment, the link structure for changing the posture of the vehicle seat according to the present invention has been described as being applied to the seat
[0056]
(2) In the above embodiment, the
[0057]
【The invention's effect】
According to the vehicle seat posture changing link structure of the first aspect of the present invention, a long hole is formed in the pair of crank arms, and a central shaft fitted into the long hole in the nut member, and the center Since the flange part is provided at the tip of the shaft to prevent it from slipping out, the nut member is clamped by the crank arm in the wide space and then moved to the narrow space, so that the flange part protrudes outside through the long hole. Can be in a state. In this state, by turning the nut member approximately 90 ° around the central axis, the end of the flange portion interferes with the edge of the long hole, so the mounting state of the nut member to the crank arm is stable, Even if 54 large force is applied to the crank arm via the nut member, it is possible to reliably prevent the inconvenience that the nut member is detached due to the widening of the pair of crank arms.
[0058]
According to the vehicle seat posture changing link structure according to
[0059]
Therefore, when the nut member is moved by the rotation of the screw shaft driven by the drive motor, the nut member can be prevented from moving through the insertion hole, and the mounting state of the nut member with respect to the crank arm can be further stabilized. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram viewed from the side, showing an embodiment of an automobile seat to which a vehicle seat posture changing link structure of the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing an embodiment of a power seat position changing structure to which the vehicle seat posture changing link structure of the present invention is applied.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing an embodiment of a seat forward lifting structure.
4 is an assembled perspective view of FIG. 3. FIG.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams for explaining the operation of the present invention. FIGS. 5A and 5B are states in which a nut member is fitted in a wide space of a crank arm, and FIGS. (B-2) shows a state in which the nut member is fitted in the narrow space of the crank arm, and (C) shows a state in which the nut member is attached to the crank arm.
FIGS. 6A to 6C are perspective views illustrating a conventional posture change link structure of a vehicle seat.
[Explanation of symbols]
5 Seat lifting structure
51 Lifting motor
53 Screw shaft
54 Nut member
54a Nut member body
54b Shaft member
54c Center axis
54d Flange
55 Horizontal axis
56 crank arm
56d insertion hole
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