JP4034599B2 - 二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は二輪車用空気入りタイヤに係り、特に、大キャンバー角時での旋回安定性を確保することのできる二輪車用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
二輪車は、乗用車等の四輪車とは異なり、旋回時にバンク角を伴うため、二輪車に用いられるタイヤは、図4に示すように、トレッド踏面の回転軸を含む断面でのタイヤ赤道面CL付近の曲率半径R1を四輪車とは異なり小さくしている。
【0003】
一般にこのタイヤ赤道面CL付近の曲率半径R1が小さいほど車体を軽快にバンクさせることが出来る。
【0004】
また、旋回時の安定性を増加する手法の一つとして、タイヤの接地面積を拡大することが挙げられ、そのためにはタイヤの断面形状において、ショルダー部側の曲率半径R2を大きくとることが有効である。
【0005】
つまり、軽快性と旋回時の安定性を両立しようとする場合、断面形状はショルダー部側曲率半径>タイヤ赤道面側曲率半径という形状が望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのためには、タイヤを製造するための金型のショルダー部の曲率半径も大きくとる必要があり、一方金型の内側からタイヤを金型に圧着する役割を果たすブラダーは楕円(タイヤ回転軸に沿った断面で見たときに、タイヤ径方向に長く、タイヤ軸方向に短い楕円)に膨らもうとするため、その結果、トレッド端付近に対して1/4点〜1/8点のトレッドゴムゲージは薄くなる傾向にあり、1/4点〜1/8点でのタイヤ断面の面外曲げ剛性がトレッド端付近に対して低くなる。
【0007】
このため、トレッド端が接地するほどの大キャンバー角状態ではその剛性差によって剛性の低い1/4点〜1/8点の接地圧が低下し、この接地圧の低下により十分な横力が得られなくなり、ライダーが安心して車両をリーンさせることが出来なくなってしまう問題があった。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、大キャンバー角での旋回安定性を大きく保つことができる二輪車用空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一対のビード部間にトロイダル状に延びるラジアルカーカスと、前記ラジアルカーカスのクラウン部外周に配置されるベルトと、前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、を有し、タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面のショルダー部側の曲率半径をタイヤ赤道面側の曲率半径よりも大きく設定すると共に、ショルダー部側の曲率半径を90mm以上に設定した二輪車用空気入りタイヤであって、タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面におけるタイヤ赤道面とトレッド端との中央部分を1/4点、同じくタイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/4点とトレッド端との中央部分を1/8点、同じくタイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/8点とトレッド端との中央部分を1/16点とし、タイヤ赤道面で計測したトレッドゲージをGC、1/4点で計測したトレッドゲージをG1/4、1/8点で計測したトレッドゲージをG1/8、トレッド端で計測したトレッドゲージをGhとしたときに、G1/4/GC=0.9〜1.2、G1/8/GC=0.9〜1.2、Gh/GC=1.3〜1.7、G1/8/G1/4=0.9〜1.2、Gh/G1/8=1.3〜1.8を満足し、1/4点と1/16点との間のトレッド踏面直下の領域に、1/16点からタイヤ幅方向外側へ越えないように、前記ラジアルカーカス、または前記ベルトの少なくとも一方に沿って、前記トレッドを構成するトレッドゴムよりも弾性率の大きなスキージゴムを配置し、前記スキージゴムのゲージを0.5〜1.5mmに設定し、前記スキージゴムの弾性率をMS、前記トレッドゴムの弾性率をMTとしたときに、1≦MS/MT<10を満足する、ことを特徴としている。
【0010】
次に、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0011】
先ず、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤでは、ショルダー部側の踏面の曲率半径をタイヤ赤道面側の踏面の曲率半径よりも大きく設定すると共に、ショルダー部側の踏面の曲率半径を90mm以上としたので、旋回時の安定性を増し、軽快性と旋回時の安定性とを両立することができる。
【0012】
一般に、接地面内の圧力分布は面外曲げ剛性によるところが大きく、接地端(トレッド端)に対して1/4点〜1/8点のトレッドゲージが薄い事は、即ち、接地端に対して1/4点〜1/8点の面外曲げ剛性が低い事になる。
【0013】
仮に、同じ接地面積であった場合、接地面内で圧力差が少ない方が大きいものより大きな横力を出すことが分かっており、トレッドゲージをなるべく均一化(即ち、面外曲げ剛性をなるべく均一化)することで不均一なものに対して大きな横力を得ることができる。
【0014】
請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤでは、タイヤ赤道面で計測したトレッドゲージGC、1/4点で計測したトレッドゲージG1/4、1/8点で計測したトレッドゲージG1/8、トレッド端で計測したトレッドゲージGhの各々を、G1/4/GC=0.9〜1.2、G1/8/GC=0.9〜1.2、Gh/GC=1.3〜1.7、G1/8/G1/4=0.9〜1.2、Gh/G1/8=1.3〜1.8を満足するように設定し、さらに1/4点と1/16点との間のトレッド踏面直下の領域に、ラジアルカーカス、またはベルトの少なくとも一方に沿って、トレッドゴムよりも弾性率(100%伸張モジュラス)の大きなスキージゴムを配置して面外曲げ剛性の均一化を補ったので、1/4点〜1/8点の面外曲げ剛性が確保され、トレッドの面外曲げ剛性が均一化されるので、大キャンバー角での旋回安定性を大きく保つことができるようになる。
【0015】
なお、トレッドゲージは、トレッド踏面の法線に沿って計測することとする。
【0016】
図5に示すような二種類の部材100、及び部材102を組み合わせた簡易的なモデル部材104の面外曲げ剛性Gは、以下の数式で計算された値G’の増減に応じて漸増・漸減する。ここで、Wは部材の幅(mm)、tはゲージ(mm)、Eは弾性率(MPa)である。
G’=Wt1 3・E1/12+Wt2 3・E2/12+W{(t1+t2)/2}2×(E1t1×E2t2)/(E1t1+E2t2)
したがって、各部材の幅Wを一定とすると、例えば、トレッド端(剛性をGhとする):E1=E2=1.1、t1=9.3、t2=0(つまり、E=1.1の部材のみでトータルゲージ=9.3の場合)と、1/8点にスキージゴム無しの場合(剛性をGaとする):E1=1.1、E2=1.1、t1=5.3、t2=1.0と1/8点にスキージゴム有りの場合(剛性をGbとする):E1=1.1、E2=5.5、t1=5.3、t2=1.0の剛性比は、Gh:Ga:Gb=100:31:57となる。
【0017】
このことより、金型とブラダーの関係上、例えば、トレッド端でのトレッドゴムゲージ9.3mmに対し、1/8点でのトレッドゴムゲージが6.3mm程度までしか確保できない場合でも、トレッドゴム対比5.5倍の高弾性のスキージゴム1.0mmを入れることにより剛性の差を大幅に軽減し得ることが分かる。
【0020】
スキージゴムのゲージが0.5mm未満では、スキージゴムの効果を十分に得るには、トレッドゴムの10倍以上の弾性率を有する硬ゴムが必要となるため、トレッドゴムとスキージゴムとの界面での歪みが大きくなり、セパレーションを誘発する虞があり好ましくない。
【0021】
一方、スキージゴムのゲージが1.5mmを越えると、面内剪断剛性等の他の剛性の剛性差が大きくなり、操縦安定性に影響を及ぼすため好ましくない。
【0022】
したがって、スキージゴムを設ける場合、そのゲージは0.5〜1.5mmの範囲内とすることが好ましい。
【0025】
MS/MT≧10となると、スキージゴムが硬くなりすぎ、トレッドゴムとスキージゴムとの界面での歪みが大きくなり、セパレーションを誘発する虞があり好ましくない。
【0026】
一方、1>MS/MTとなると、スキージゴムの弾性率がトレッドゴムの弾性率よりも小さくなってトレッドの曲げ剛性が低下してしまう。
【0027】
したがって、スキージゴムの弾性率MSとトレッドゴムの弾性率MTとは、1≦MS/MT<10を満足することが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の二輪車用空気入りタイヤの一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
【0029】
図1に示すように、リム8に装着された本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ(MCR 160/60ZR)10は、タイヤ赤道面CLに対して実質的に90°の角度で配列した複数本の平行に並べた有機繊維コードがゴムコーティングされた第1カーカスプライ12及び第2カーカスプライ14の2枚のカーカスプライから構成されたカーカス16を備えている。
【0030】
カーカス16は、トレッド18及びサイドウォール20を補強し、その両端部が、ビード部22に埋設されたビードコア24の周りにタイヤ回転軸方向外側に向かって巻き上げられている。
【0031】
カーカス16のタイヤ径方向外側には、トレッド18を形成するトレッドゴム19との間に、平行に並べられた複数本の有機繊維コードがゴムコーティングされた第1ベルト層26、及び第2ベルト層28の2つのベルト層からなるベルト30が配置されている。
【0032】
なお、第1ベルト層26のコードと第2ベルト層28の有機繊維コードとは交差している。
【0033】
タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面の曲率半径は、ショルダー部側の曲率半径RShがタイヤ赤道面側の曲率半径RCLよりも大きく、かつショルダー部側の曲率半径RShが90mm以上に設定されている。
【0034】
なお、ショルダー部側の曲率半径RShはトレッド端18Eと1/4点P1/4との間の平均の曲率半径とし、1/4点P1/4とタイヤ赤道面CLとの間の平均の曲率半径とする。
【0035】
次に、タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面におけるタイヤ赤道面CLとトレッド端18Eとの中央部分を1/4点P1/4、同じくタイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/4点P1/4とトレッド端18Eとの中央部分を1/8点P1/8とし、タイヤ赤道面CLで計測したトレッドゲージをGC、1/4点P1/4で計測したトレッドゲージをG1/4、1/8点P1/8で計測したトレッドゲージをG1/8、トレッド端18Eで計測したトレッドゲージをGhとしたときに、G1/4/GC=0.9〜1.2、G1/8/GC=0.9〜1.2、Gh/GC=1.3〜1.7、G1/8/G1/4=0.9〜1.2、Gh/G1/8=1.3〜1.8を満足している。
【0036】
なお、トレッドゲージはタイヤ赤道面CLからトレッド端18Eにかけて滑らかに変化している。
【0037】
図2に示すように、タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/8点P1/8とトレッド端18Eとの中央部分を1/16点P1/16としたときに、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、1/4点P1/4と1/16点P1/16との間のトレッド踏面直下の領域にあるベルト30の外周面に、トレッドゴム19よりも弾性率の大きなシート状のスキージゴム32が配置されている。
【0038】
スキージゴム32のゲージは、0.5〜1.5mmの範囲内が好ましい。
【0039】
また、スキージゴム32の弾性率をMS、トレッドゴム19の弾性率をMTとしたときに、1≦MS/MT<10を満足することが好ましい。
(作用)
次に、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10の作用を説明する。
【0040】
本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、タイヤ赤道面CLで計測したトレッドゲージGC、1/4点P1/4で計測したトレッドゲージG1/4、1/8点P1/8で計測したトレッドゲージG1/8、トレッド端18Eで計測したトレッドゲージGhの各々を、G1/4/GC=0.9〜1.2、G1/8/GC=0.9〜1.2、Gh/GC=1.3〜1.7、G1/8/G1/4=0.9〜1.2、Gh/G1/8=1.3〜1.8を満足するように設定し、さらに1/4点P1/4と1/16点P1/16との間のトレッド踏面直下の領域にあるベルト30の外周面に、トレッドゴム19よりも弾性率の大きなシート状のスキージゴム32を配置して面外曲げ剛性の均一化を補ったので、1/4点P1/4〜1/8点P1/8のトレッド18の面外曲げ剛性が確保され、トレッド18の面外曲げ剛性が均一化されるので、大キャンバー角での旋回安定性を大きく保つことができ。
【0041】
トレッド踏面のショルダー部側の曲率半径RShをタイヤ赤道面CL側の曲率半径RCLよりも大きく、かつトレッド踏面のショルダー部側の曲率半径RShを90mm以上としたので、旋回時の安定性を増加し、軽快性と旋回時の安定性とを両立することができる。
【0042】
なお、各部のトレッドゲージが上記範囲から外れると、面外曲げ剛性の均一化が図られなくなる。
【0043】
また、スキージゴム32のゲージが0.5mm未満では、スキージゴム32の効果を十分に得るには、トレッドゴム19の10倍以上の弾性率を有する硬ゴムが必要となるため、トレッドゴム19とスキージゴム32との界面での歪みが大きくなり、セパレーションを誘発する虞があり好ましくない。
【0044】
一方、スキージゴム32のゲージが1.5mmを越えると、面内剪断剛性等の他の剛性の剛性差が大きくなり、操縦安定性に影響を及ぼすため好ましくない。
【0045】
また、MS/MT≧10となると、スキージゴム32が硬くなりすぎ、トレッドゴム19とスキージゴム32との界面での歪みが大きくなり、セパレーションを誘発する虞があり好ましくない。
【0046】
一方、1>MS/MTとなると、スキージゴム32の弾性率がトレッドゴム19の弾性率よりも小さくなってトレッド18の曲げ剛性が低下してしまう。
【0047】
なお、面外曲げ剛性の均一化のために、スキージゴム32は、1/16点P1/16を越えないように配置することが好ましく、トレッド端18E付近には配置しない。
【0048】
本実施形態では、スキージゴム32をベルト30の外周面に設けたが、ベルト30またはカーカス16に沿って配置されていれば良く、例えば、ベルト30の内周面側等の他の部位に配置しても良い。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、本発明の適用された実施例(前述した実施形態のタイヤ)、及び従来例のタイヤ1種を用いてコーナリング時の安定性について実車を用いて試験した。また、横力測定試験機によってキャンバー角とコーナリングフォースとの関係を調べた。
【0049】
試験に供したタイヤは、何れもサイズがMCR 160/60 ZR17(MT4.5×17のリムに装着。内圧200kPa)である。
【0050】
各タイヤの諸元は以下の表1に示す通りである。
【0051】
実車試験:各供試タイヤを実車(二輪車)に装着し、熟練ドライバが乾燥試験路にてテスト走行してフィーリング評価した。評価は、従来例のタイヤを100とする指数表示であり、数値が大きいほどコーナリング時の安定性が良いことを表している。
【0052】
横力試験:供試タイヤに垂直荷重0.98kNをかけ、キャンバー角(CA)を変化させて、スリップアングルを−1〜8°でスイープさせた時の最大横力(CF Max)を測定した。
【0053】
【表1】
実車試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例のタイヤに比較して、コーナリング時の安定性が向上していることが分かる。
【0054】
また、横力測定試験機によってキャンバー角とコーナリングフォースとの関係を調べた結果は図3に示す通りであり、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例のタイヤに比較して、大キャンバー角時に発生する横力が大きいことが分かる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の二輪車用空気入りタイヤは上記の構成としたので、大キャンバー角での旋回安定性を大きく保つことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤの断面図である。
【図3】横力測定試験機による試験結果を示すグラフである。
【図4】二輪車用空気入りタイヤの断面図である。
【図5】モデル部材の斜視図である。
【符号の説明】
10 二輪車用空気入りタイヤ
16 カーカス
18 トレッド
18E トレッド端
19 トレッドゴム
22 ビード部
24 ビードコア
30 ベルト
32 スキージゴム
P1/4 1/4点
P1/8 1/8点
P1/16 1/16点
CL タイヤ赤道面
Claims (1)
- 一対のビード部間にトロイダル状に延びるラジアルカーカスと、前記ラジアルカーカスのクラウン部外周に配置されるベルトと、前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、を有し、タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面のショルダー部側の曲率半径をタイヤ赤道面側の曲率半径よりも大きく設定すると共に、ショルダー部側の曲率半径を90mm以上に設定した二輪車用空気入りタイヤであって、
タイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面におけるタイヤ赤道面とトレッド端との中央部分を1/4点、同じくタイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/4点とトレッド端との中央部分を1/8点、同じくタイヤ回転軸に沿った断面で見たときのトレッド踏面における1/8点とトレッド端との中央部分を1/16点とし、タイヤ赤道面で計測したトレッドゲージをGC、1/4点で計測したトレッドゲージをG1/4、1/8点で計測したトレッドゲージをG1/8、トレッド端で計測したトレッドゲージをGhとしたときに、G1/4/GC=0.9〜1.2、G1/8/GC=0.9〜1.2、Gh/GC=1.3〜1.7、G1/8/G1/4=0.9〜1.2、Gh/G1/8=1.3〜1.8を満足し、
1/4点と1/16点との間のトレッド踏面直下の領域に、1/16点からタイヤ幅方向外側へ越えないように、前記ラジアルカーカス、または前記ベルトの少なくとも一方に沿って、前記トレッドを構成するトレッドゴムよりも弾性率の大きなスキージゴムを配置し、
前記スキージゴムのゲージを0.5〜1.5mmに設定し、
前記スキージゴムの弾性率をMS、前記トレッドゴムの弾性率をMTとしたときに、1≦MS/MT<10を満足する、ことを特徴とする二輪車用空気入りタイヤ。
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