JP4034070B2 - Oil applicator for steel wire - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸線処理されたスチールワイヤ表面にオイルを塗布するためのスチールワイヤ用オイル塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用スチールラジアルタイヤなどに使用されるゴム物品補強用スチールコードは、通常、高炭素鋼材などから成る素線を湿式伸線法により所望の線径に伸線処理した後、複数本撚り合わせて作製される。
ところで、上記伸線工程後、各素線を撚り合わせる工程において、伸線されたスチールワイヤを巻き出して撚り合わせるまでに、複数のガイドを通過するが、このガイド部分ではワイヤが擦られるため、ワイヤのすべりが悪いと抵抗が大きくなり、撚り点の各ワイヤのテンションレベルがばらついてしまい、スチールコードの狙いのクセ付け・構造に撚り合わされず、不良を発生させる要因となる。
【0003】
そこで、上記ワイヤの巻き出しテンションを安定化させるために、伸線処理されたスチールワイヤ表面にオイルを塗布してワイヤのすべりを良くするようにしている。
従来、湿式伸線工程で用いられるオイル塗布装置としては、例えば、図3に示すような、巻き取られるスチールワイヤ1が通過するV溝51Vを有するプーリー(以下、Vプーリーという)51の上方にオイル滴下装置52を配設し、オイル供給装置52Pから供給されるオイル2を上記Vプーリー51上へ滴下して、上記ワイヤ1の表面へオイル2を付着させるものがある。このオイル塗布装置50では、オイル滴下装置52からのオイル滴下量をコントロールすることにより、上記ワイヤ1へのオイル2の付着量が自由に調整できるので、狙いのオイル付着量を塗布したワイヤを容易に得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のオイル塗布装置50を使用してオイル付着量を増加させようとした場合、オイル滴下量を多くすると、滴下されたオイル2がVプーリー51上でかたまりとなって上記Vプーリー51外へ勢い良く飛散してしまう。このため、スチールワイヤ1へのオイル付着量が極端に低下してしまい、後工程である撚り線工程においてすべり不良を起こし、撚り乱れが発生するといった問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤ表面に所定量のオイルを安定して塗布することのできるスチールワイヤ用オイル塗布装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、Vプーリー上へオイルを滴下する方式のオイル塗布装置においては、オイルを多量に滴下した場合、滴下されたオイルがかたまりとなってVプーリー外へ飛散するのは、溝底部ではオイルに作用する遠心力自体は小さいが、オイル量が少なくV溝への付着力が弱いため、大きな遠心力の作用するプーリー端(溝の最上部端)のオイルに引きずられて一緒になって飛散するためで、溝底部を平坦にして溝底部のオイル量を増やせば、滴下されたオイルは上記溝底部に保持され易くなり、上記オイルの飛散を抑制することができることを見いだし、本発明に到ったものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、V字状の溝部を備えたプーリーと、このプーリー上にオイルを滴下する滴下装置とを備え、上記プーリーの溝部を線速600〜1200m/minで通過するスチールワイヤにオイルを塗布するスチールワイヤ用オイル塗布装置において、上記プーリーの溝部の溝底幅を上記スチールワイヤの径の2倍以上10倍以下としたことを特徴とするもので、これにより、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤ表面に所定量のオイルを安定して塗布することが可能となる
【0007】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のスチールワイヤ用オイル塗布装置であって、上部に開口部を有するオイルボックスと、このオイルボックスに連通するオイル排出路とを備えたオイル滴下装置を上記プーリーの上方に配設し、プーリーの下方にオイル溜りを設置するとともに、上記プーリーに、その先端部が上記オイル溜り内までに延長する、上記プーリーに連動して回転する羽根付き円盤を取り付け、上記プーリー上に、上記オイル排出路からオイルボックス内のオイルを滴下して上記スチールワイヤ表面にオイルを供給するとともに、上記プーリーに連動して回転する上記羽根付き円盤の羽根部により、オイル溜りのオイルを上記オイルボックスの開口部近傍まで跳ね上げて、滴下されたオイルの一部を回収するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1(a),(b)は本発明の実施の形態に係るスチールワイヤ用オイル塗布装置10の構成を示す図で、同図において、11はその外周部に高速で巻き取られるスチールワイヤ1が通過する溝部11aが形成されたプーリー、12は上記プーリー11の上方に配設され、オイル供給装置12Pから供給されるオイル2を上記プーリー11上に滴下するオイル滴下装置である。
このオイル塗布装置10は、スチールワイヤ1が伸線工程の最終引き抜きダイスを出て撚線機の巻取装置で巻き取られるまでの間の、所定の位置に設置されるもので、巻き取られるスチールワイヤ1との摩擦力により上記プーリー11が回転するように、所定角以上スチールワイヤ1と接触させてセッティングする。
本例では、オイルが滴下されて上記スチールワイヤ1に接触するまでの間、溝部11aにオイルが保持されるよう、上記プーリーの溝部11aを従来のV溝ではなく、スチールワイヤ1の径dよりも広い溝底幅PWを有する溝底部11zを設けて、スチールワイヤ1へのオイル付着量を安定させるようにしている。したがって、オイル滴下装置12から滴下されたオイル2は上記溝底部11zに十分保持されるので、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤ1の表面に所定量のオイルを安定して塗布することができる。
【0009】
上記溝部11aの溝底幅PWの大きさとしては、スチールワイヤ1の径をdとしたとき、下記の式で表わせる範囲とすることが望ましい。
d×2≦PW≦d×10
プーリーの溝底幅PWがスチールワイヤ1の径dの2倍未満と狭い場合には、オイル2が滴下されてスチールワイヤ1に接触するまでの間に溝底部11zにオイル2を十分に保持できず、オイル2は遠心力で飛散してしまう。また、溝底幅PWがスチールワイヤ1の径dの10倍を超えると、飛散した残りのオイルは溝部11aの溝底部11zに溜まるものの、溝底の面積が広すぎてオイル2が不均一に散在するため、スチールワイヤ1へのオイル付着量が少なくなるだけでなく、付着量のバラツキも大きくなってしまう。
上記の範囲のプーリー溝底幅であれば、多量にオイルを滴下した場合でも、オイルがスチールワイヤと接触するまでの間、溝底にオイルを均一に保持することができ、ワイヤの表面に所定量のオイルを安定して塗布することができる。また、滴下するオイル量が少量であっても、従来のVプーリーよりも安定してオイルを塗布することができる。
【0010】
このように、本実施の形態によれば、溝部を備えたプーリー上にオイルを滴下するスチールワイヤ用オイル塗布装置に使用されるプーリーとして、溝底幅PWが、スチールワイヤ1の径をdとしたとき、式;d×2≦PW≦d×10で表わせる範囲の幅を有する溝部11aが形成されたプーリー11を用いるようにしたので、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤ1の表面に所定量のオイルを安定して塗布することができ、スチールワイヤ1の巻き出しテンションを安定化させることができる。
【0011】
なお、上記実施の形態では、オイル滴下装置12として、オイル供給装置12Pから所定量のオイル2が供給されるものを用いたが、これに代えて、図2に示すように、上部に開口部13aを有するオイルボックス13と、このオイルボックス13に連通するオイル排出路14とを備えたオイル滴下装置12Aをプーリー11の上方に配設し、プーリー11の下方に、オイルタンク16からホース17を介して供給されるオイル2が収納されたオイル溜り15を設置するとともに、上記プーリー11に、その先端部が上記オイル溜り15内までに延長する、上記プーリー11に連動して回転する羽根付き円盤18を取り付けたオイル塗布装置10Aを用いてもよい。これにより、プーリー11上にオイル2を滴下してスチールワイヤ1の面にオイル2を供給するとともに、上記プーリー11に連動して回転する上記羽根付き円盤18の羽根部18kにより、オイル溜り15のオイル2を上記オイルボックス13の開口部13a近傍まで跳ね上げ、滴下されたオイル2の一部を回収することができるので、簡単な構成でスチールワイヤ1に安定して適量のオイル2を塗布することができる。
【0012】
<実施例>
伸線工程にて0.10〜0.40mmの線径に仕上げられたスチールワイヤを線速600〜1200m/minの高速で巻き取る間に、本発明によるワイヤの径の2倍〜10倍の溝底幅を有する溝底部を形成したプーリーを用いたオイル塗布装置10Aを設置し、プーリーへのオイル滴下量を変化させて上記スチールワイヤへオイルを塗布した後、ワイヤ表面のオイル付着量を調べた結果を以下の表1に、オイル付着量のバラツキσを調べた結果を以下の表2に示す。また、比較のため、従来のVプーリーを用いたものと、溝底幅PWが上記範囲から外れたものについても、同様の試験を行った結果も併せて示す。
【表1】

Figure 0004034070
【表2】
Figure 0004034070
表1から明らかなように、従来のVプーリーを用いたオイル塗布装置では、オイル滴下量を多く(同図の垂れ流し状態)すると、ワイヤへのオイル付着量が極端に低下するが、本発明によるプーリーを用いた実施例1,2では、オイル滴下量を多くしても、オイル付着量は低下せず、オイル付着量のバラツキσも従来例より小さいことから、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤの表面に所定量のオイルを安定して塗布することができることが確認された。
また、溝底幅PWを狭くした比較例1ではワイヤへのオイル付着量が低下してしまい、付着量のバラツキσも従来例と同程度で、溝底幅PWを広くした比較例2ではワイヤへのオイル付着量の低下は少ないものの、付着量のバラツキσは従来例よりも大きくなった。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、V字状の溝部を備えたプーリー上にオイルを滴下して、上記プーリーの溝部を線速600〜1200m/minで通過するスチールワイヤにオイルを塗布するオイル塗布装置において、上記プーリーの溝部の溝底幅を上記スチールワイヤの径の2倍以上10倍以下に形成したので、オイル滴下量を増加させた場合でも、スチールワイヤ表面に所定量のオイルを安定して塗布することができ、スチールワイヤの巻き出しテンションを安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るスチールワイヤ用オイル塗布装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明によるスチールワイヤ用オイル塗布装置の他の構成を示す図である。
【図3】 従来のオイル塗布装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スチールワイヤ、2 オイル、10,10A スチールワイヤ用オイル塗布装置、11 プーリー、11a 溝部、11z 溝底部、12,12A オイル滴下装置、13 オイルボックス、13a オイルボックスの開口部、14 オイル排出部、15 オイル溜り、16 オイルタンク、17 ホース、18 羽根付き円盤、18k 羽根部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil applicator for steel wire for applying oil to the surface of a drawn steel wire.
[0002]
[Prior art]
Steel cords for reinforcing rubber articles used in steel radial tires for vehicles are usually made by drawing a strand made of high carbon steel to the desired wire diameter by wet drawing and then twisting a plurality of wires. Produced.
By the way, in the step of twisting each strand after the wire drawing step, it passes through a plurality of guides until the drawn steel wire is unwound and twisted, but the wire is rubbed in this guide portion. If the wire slips badly, the resistance increases, and the tension level of each wire at the twisting point varies, which is not twisted to the intended setting and structure of the steel cord, causing a defect.
[0003]
Therefore, in order to stabilize the unwinding tension of the wire, oil is applied to the surface of the steel wire that has been drawn to improve the slip of the wire.
Conventionally, as an oil application device used in a wet wire drawing process, for example, as shown in FIG. 3, above a pulley (hereinafter referred to as a V pulley) 51 having a V groove 51V through which a steel wire 1 to be wound passes. An oil dropping device 52 is provided, and the oil 2 supplied from the oil supply device 52P is dropped onto the V pulley 51 to attach the oil 2 to the surface of the wire 1. In this oil applicator 50, the amount of oil 2 attached to the wire 1 can be freely adjusted by controlling the amount of oil dripping from the oil dripping device 52. Can get to.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case where the conventional oil application device 50 is used to increase the oil adhesion amount, if the oil dripping amount is increased, the dropped oil 2 becomes a lump on the V pulley 51 and the V pulley 51 is increased. It scatters vigorously outside. For this reason, the amount of oil adhering to the steel wire 1 is extremely reduced, causing a slip failure in a stranded wire process, which is a subsequent process, and causing a twist disturbance.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problem, and even when the amount of oil dripping is increased, an oil application device for steel wire that can stably apply a predetermined amount of oil to the surface of the steel wire. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventor, in an oil application device that drops oil onto a V pulley, when a large amount of oil is dropped, the dropped oil is clumped and scattered outside the V pulley. This is because the centrifugal force acting on the oil is small at the bottom of the groove, but the amount of oil is small and the adhesive force to the V-groove is weak, so the pulley end (the uppermost end of the groove) on which the large centrifugal force acts is used. Because it is dragged together and scattered, if the groove bottom is flattened and the amount of oil at the groove bottom is increased, the dropped oil can be easily held at the groove bottom, and the oil scattering can be suppressed. The inventors have found what can be done and have arrived at the present invention.
That is, the invention described in claim 1 includes a pulley having a V-shaped groove and a dropping device that drops oil on the pulley, and passes through the groove of the pulley at a linear speed of 600 to 1200 m / min. In the steel wire oil application device for applying oil to the steel wire, the groove bottom width of the pulley groove is set to be not less than 2 times and not more than 10 times the diameter of the steel wire. Even when the oil dripping amount is increased, a predetermined amount of oil can be stably applied to the surface of the steel wire .
[0007]
According to a second aspect of the invention, a steel wire for oil application apparatus according to claim 1, oil dripping with an oil box having an opening at the top, and an oil discharge passage communicating with the oil box A device with a device disposed above the pulley, an oil reservoir is installed below the pulley, and a tip of the pulley extends to the inside of the oil reservoir. On the pulley, the oil in the oil box is dropped from the oil discharge path to supply oil to the steel wire surface, and the blade portion of the bladed disk that rotates in conjunction with the pulley, The oil in the oil pool is bounced up to the vicinity of the opening of the oil box to collect a part of the dropped oil. It is.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 (a) and 1 (b) are diagrams showing the configuration of a steel wire oil coating apparatus 10 according to an embodiment of the present invention. In FIG. A pulley 12 formed with a groove 11a through which the oil passes is disposed above the pulley 11 and is an oil dropping device that drops the oil 2 supplied from the oil supply device 12P onto the pulley 11.
This oil application device 10 is installed at a predetermined position until the steel wire 1 is taken out by the winding device of the wire twisting machine after the final drawing die of the wire drawing process is taken out. The pulley 11 is set in contact with the steel wire 1 by a predetermined angle or more so that the pulley 11 is rotated by a frictional force with the steel wire 1.
In this example, the groove 11a of the pulley is not a conventional V-groove but a diameter d of the steel wire 1 so that the oil is held in the groove 11a until the oil is dropped and comes into contact with the steel wire 1. A groove bottom portion 11z having a wider groove bottom width PW is provided to stabilize the amount of oil adhering to the steel wire 1. Therefore, since the oil 2 dripped from the oil dripping device 12 is sufficiently held by the groove bottom portion 11z, a predetermined amount of oil is stably applied to the surface of the steel wire 1 even when the oil dripping amount is increased. be able to.
[0009]
The size of the groove bottom width PW of the groove portion 11a is preferably within a range represented by the following equation, where d is the diameter of the steel wire 1.
d × 2 ≦ PW ≦ d × 10
When the groove bottom width PW of the pulley is as narrow as less than twice the diameter d of the steel wire 1, the oil 2 can be sufficiently held in the groove bottom portion 11z until the oil 2 is dripped and contacts the steel wire 1. The oil 2 is scattered by centrifugal force. Further, when the groove bottom width PW exceeds 10 times the diameter d of the steel wire 1, the remaining scattered oil accumulates in the groove bottom part 11z of the groove part 11a, but the area of the groove bottom is too large and the oil 2 becomes uneven. Since they are scattered, not only the amount of oil adhered to the steel wire 1 is reduced, but also the variation in the amount of adhesion is increased.
If the pulley groove bottom width is in the above range, even if a large amount of oil is dripped, the oil can be uniformly held at the groove bottom until the oil contacts the steel wire, and the surface of the wire is placed. A certain amount of oil can be stably applied. Moreover, even if the amount of oil to be dripped is small, the oil can be applied more stably than a conventional V pulley.
[0010]
As described above, according to the present embodiment, the groove bottom width PW is defined as d and the diameter of the steel wire 1 is d as a pulley used in a steel wire oil application device that drops oil on a pulley having a groove. In this case, since the pulley 11 having the groove 11a having a width in the range represented by the formula: d × 2 ≦ PW ≦ d × 10 is used, the steel wire 1 can be used even when the oil dripping amount is increased. A predetermined amount of oil can be stably applied to the surface of the steel wire, and the unwinding tension of the steel wire 1 can be stabilized.
[0011]
In the above embodiment, the oil dropping device 12 is one that supplies a predetermined amount of oil 2 from the oil supply device 12P. Instead, as shown in FIG. An oil dripping device 12A having an oil box 13 having 13a and an oil discharge passage 14 communicating with the oil box 13 is disposed above the pulley 11, and a hose 17 from the oil tank 16 is disposed below the pulley 11. An oil reservoir 15 in which the oil 2 supplied through the housing is installed, and a bladed disk that rotates in conjunction with the pulley 11, whose tip extends to the inside of the oil reservoir 15 on the pulley 11. An oil application device 10A to which 18 is attached may be used. As a result, the oil 2 is dropped on the pulley 11 to supply the oil 2 to the surface of the steel wire 1, and the blade 18k of the bladed disk 18 that rotates in conjunction with the pulley 11 causes the oil reservoir 15 to Since the oil 2 can jump up to the vicinity of the opening 13a of the oil box 13 and a part of the dropped oil 2 can be collected, an appropriate amount of oil 2 can be stably applied to the steel wire 1 with a simple configuration. be able to.
[0012]
<Example>
While winding the steel wire finished to a wire diameter of 0.10 to 0.40 mm in the wire drawing process at a high speed of 600 to 1200 m / min, it is 2 to 10 times the diameter of the wire according to the present invention. After installing an oil application device 10A using a pulley having a groove bottom portion having a groove bottom width, and applying oil to the steel wire by changing the amount of oil dripping onto the pulley, the amount of oil adhering to the wire surface was examined. The results are shown in Table 1 below, and the results of examining the dispersion σ of the oil adhesion amount are shown in Table 2 below. For comparison, the results of similar tests are also shown for the conventional V-pulley and the groove bottom width PW outside the above range.
[Table 1]
Figure 0004034070
[Table 2]
Figure 0004034070
As is apparent from Table 1, in the oil application apparatus using the conventional V pulley, when the oil dripping amount is increased (in the dripping state in the figure), the amount of oil adhering to the wire is extremely reduced. In Examples 1 and 2 using pulleys, even when the oil dripping amount is increased, the oil adhering amount does not decrease and the oil adhering amount variation σ is also smaller than the conventional example. However, it was confirmed that a predetermined amount of oil could be stably applied to the surface of the steel wire.
In Comparative Example 1 in which the groove bottom width PW is narrowed, the amount of oil attached to the wire is reduced, and the variation σ in the amount of adhesion is similar to that in the conventional example, and in Comparative Example 2 in which the groove bottom width PW is widened, the wire is reduced. Although there was little decrease in the amount of oil adhering to the surface, the variation in the amount of adhesion σ was larger than in the conventional example.
[0013]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, oil is dropped onto a pulley having a V-shaped groove, and the oil is applied to the steel wire passing through the groove of the pulley at a linear speed of 600 to 1200 m / min. in the oil coating apparatus for, the groove bottom width of the groove of the pulley than was formed in the following 10 times 2 times the diameter of the scan Chiruwaiya, even when increasing the oil dropping amount, a predetermined amount of the steel wire surface Can be stably applied, and the unwinding tension of the steel wire can be stabilized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an oil coating apparatus for steel wire according to the present embodiment.
FIG. 2 is a diagram showing another configuration of an oil application device for steel wire according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a conventional oil application apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Steel wire, 2 oil, 10, 10A Steel wire oil application apparatus, 11 pulley, 11a groove part, 11z groove bottom part, 12, 12A oil dripping apparatus, 13 oil box, 13a oil box opening part, 14 oil discharge part, 15 Oil reservoir, 16 oil tank, 17 hose, 18 disc with blade, 18k blade.

Claims (2)

V字状の溝部を備えたプーリーと、このプーリー上にオイルを滴下する滴下装置とを備え、上記プーリーの溝部を線速600〜1200m/minで通過するスチールワイヤにオイルを塗布するスチールワイヤ用オイル塗布装置において、上記プーリーの溝部の溝底幅をスチールワイヤの径の2倍以上10倍以下としたことを特徴とするスチールワイヤ用オイル塗布装置。 For steel wire, comprising a pulley having a V-shaped groove and a dropping device for dropping oil on the pulley, and applying oil to the steel wire passing through the groove of the pulley at a linear speed of 600 to 1200 m / min . An oil coating apparatus for steel wire, wherein a groove bottom width of the groove portion of the pulley is set to be not less than 2 times and not more than 10 times a diameter of the steel wire. 上部に開口部を有するオイルボックスと、このオイルボックスに連通するオイル排出路とを備えたオイル滴下装置を上記プーリーの上方に配設し、プーリーの下方にオイル溜りを設置するとともに、上記プーリーに、その先端部が上記オイル溜り内までに延長する、上記プーリーに連動して回転する羽根付き円盤を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のスチールワイヤ用オイル塗布装置。An oil dripping device having an oil box having an opening at the top and an oil discharge passage communicating with the oil box is disposed above the pulley, an oil reservoir is installed below the pulley, and the pulley 2. A steel wire oil applicator according to claim 1, further comprising a bladed disk that extends to the oil reservoir and rotates in conjunction with the pulley.
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