JP4034049B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、コンパクト化の要請から、一体型エアコンと称される車両用空気調和装置が多用されている。この車両用空気調和装置は、図14に示すように、車室RとエンジンルームEとを仕切るダッシュパネルDPのフロアパネルFPの上部に設けられたメンバーM等により全体が支持され、各種機器が組み込まれたコンパクトなユニットケース10内に風路Fを有している。
【0003】
この風路Fは、スクロール室12に連通し送風ファン11からの送風が下降して流れる下降通路F1と、該下降通路F1を通過した送風が上昇して流れる上昇通路F3と、これら下降通路F1および上昇通路F3を連通する横向通路F2と、を有して全体として略U字状に形成されている。
【0004】
この風路F内には、前方上部の遠心式多翼ファン11と、下降通路F1の下流部に設けられたエバポレータ13と、横向通路F2の底面に設けられた排水部15と、エバポレータ13の上部に隔壁10fを介して設けられたヒータコア17と、上昇通路F3のヒータコア17側の温風通路F4とその側部のバイパス通路F5への配風制御を行うミックスドア18、フットドア19及びベント/デフドア20からなる各種ドア部Dと、が設けられている。
【0005】
多翼ファン11により取込まれた空気は、ファンスクロール12により下方に向けられ、エバポレータ13内を循環している冷媒と熱交換して冷却され、下部の横向通路F2でUターンして上方に向けられ、ミックスドア18により温風通路F4およびバイパス通路F5に分岐したりあるいは分岐せず、前記ドア部Dの制御によりデフ吹出口22、ベント吹出口23、フット吹出口24から適宜選択的に車室R内に吹出されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような車両用空気調和装置では、エバポレータ13に対する送風の向きが上方から下方に設定され、つまり、エバポレータ13が横向きに配置されているため、エバポレータ13の表面に結露する凝縮水が、該エバポレータ13からそのまま滴下して送風にのって車室内へ飛水してしまうようなおそれがある。また、凝縮水が多量に保水された場合は、該エバポレータ13の冷凍能力の低下を招くおそれがある。
【0007】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するために為されたものであり、凝縮水の排水性を高めることができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、エバポレータに対する送風の向きが上方から下方に設定され、該エバポレータの後流でユニットケースの底部に排水部が設けられた車両用空気調和装置において、エバポレータが当該エバポレータの冷媒チューブの長手方向に沿って略水平に配置され、エバポレータが当該エバポレータの冷媒チューブの長手方向端部でユニットケースの側壁に保持され、エバポレータの冷媒チューブの長手方向端部の通風上流に、エバポレータのコア部への通風を遮る風止部が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用空気調和装置であって、エバポレータは、該エバポレータの冷媒チューブの長手方向と直交する冷媒チューブ(30)の積層方向に向けて、水平面に対して傾斜していることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1,2記載の車両用空気調和装置であって、エバポレータは、冷媒チューブの長手方向両端部に冷媒を分配するタンクを備えたタイプであって、このエバポレータが該エバポレータのタンクの部分でユニットケースに保持されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1,2記載の車両用空気調和装置であって、エバポレータは、冷媒チューブの長手方向端部のいずれか一方に冷媒を分配するタンクを備えたタイプであって、このエバポレータが該エバポレータのタンクの部分でユニットケースに保持されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用空気調和装置であって、エバポレータを下向きに通過した空気が上方へ偏向されるように風路が構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6記載の発明にあっては、請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用空気調和装置であって、ユニットケースのエバポレータを保持した部分に、該エバポレータからの凝縮水の排水路が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の車両用空気調和装置であって、前記排水路は、エバポレータの側部下縁から流下する凝縮水を受け止める受止め部と、該受止め部から凝縮水をユニットケース内面に沿って流下ガイドするガイド部と、を備えることを特徴とするものである。
【0015】
請求項8記載の発明にあっては、請求項7記載の車両用空気調和装置であって、エバポレータを、該エバポレータの冷媒チューブの長手方向と直交する冷媒チューブの積層方向に向けて水平面に対して傾斜させ且つ当該エバポレータに沿ってエバポレータを保持する部位を傾斜させた構造とし、前記ガイド部が前記受止め部の傾斜下端近傍に所定範囲設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項9記載の発明にあっては、請求項8記載の車両用空気調和装置であって、前記エバポレータは、下端に凝縮水を受け止める樋状部が設けられた扁平な冷媒チューブを多数積層した積層タイプであって、前記樋状部の少なくとも一端部を前記排水路上に配置したことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、エバポレータの冷媒チューブの長手方向端部の通風上流に、該エバポレータのコア部への通風を遮る風止部が、設けられている。そのため、風止部によって、前記冷媒チューブに沿ってエバポレータに結露する凝縮水が冷媒チューブの長手方向端部に向けて導かれる。そのため、この風止部による凝縮水のガイドによって、排水性が悪い部位が解消され、エバポレータの冷凍能力低下を防ぐことができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、エバポレータが該エバポレータの冷媒チューブの長手方向と直交する向きである冷媒チューブの積層方向に向けて水平面に対して傾斜しているので、このエバポレータの傾斜配置によってユニットケースをコンパクトにすることができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、請求項1,2記載の発明の効果に加え、エバポレータが冷媒チューブの長手方向両端部に冷媒を分配するタンクを備えたタイプであって、このエバポレータが該エバポレータのタンクの部分でユニットケースに保持されているので、冷媒チューブの長手方向両端部に配置されるタンクの風路内占有率を小さくできるため、通路性能を向上できるとともに低騒音化を図ることができる。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、請求項1,2記載の発明の効果に加え、エバポレータは、冷媒チューブの長手方向端部のいずれか一方に冷媒を分配するタンクを備えたタイプであって、このエバポレータが該エバポレータのタンクの部分でユニットケースに保持されているので、冷媒チューブの長手方向端部に配置されるタンクの風路内占有率を小さくできるため、通路性能を向上できるとともに低騒音化を図ることができる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項記載の発明の効果に加え、エバポレータを下向きに通過した空気が上方へ偏向されるように風路が構成されているので、ユニットケースの最下方部位に排水部を設定することが可能となり、排水性を向上することができる。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ユニットケースのエバポレータを保持した部分に、該エバポレータからの凝縮水の排水路が形成されているので、エバポレータを保持した部分で、排水路によってエバポレータからの凝縮水を受けてユニットケースの内面に沿って流下させることができるので、排水性をより一層向上することができる。
【0023】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明の効果に加え、前記排水路は、エバポレータの側部下縁から流下する凝縮水を受け止める受止め部と、該受止め部から凝縮水をユニットケース内面に沿って流下ガイドするガイド部と、を備えるので、エバポレータからの凝縮水を受止め部によって確実に捕捉して、ガイド部により前記側壁に沿って導くことができ、排水効果をさらに高めることができる。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明の効果に加え、前記ガイド部が前記受止め部の傾斜下端近傍に所定範囲設けられているため、受止め部に捕捉された凝縮水が、該受止め部の傾斜下端に至る間でガイド部によりユニットケース内面に沿ってガイドされるため凝縮水が傾斜下端に集水すること回避することができる。
【0025】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明の効果に加え、前記エバポレータは、下端に凝縮水を受け止める樋状部が設けられた扁平な冷媒チューブを多数積層した積層タイプであって、前記樋状部の少なくとも一端部を前記排水路上に配置したので、冷媒チューブの下端の樋状部で凝縮水を捕捉でき、エバポレータの下面から凝縮水を飛水させることなく排水路に向けて確実に流動ガイドできるため、飛水防止効果を更に高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
第1実施形態:以下第1実施形態を図1〜図8を基に説明する。図1はこの実施形態の車両用空気調和装置の概略断面図、図2は同車両空気調和装置の一部断面部を含む正面図、図3は同実施形態におけるユニットケースの分割ケースへのエバポレータの取付構造を示す斜視図、図4は同実施形態におけるエバポレータの側面図、図5は図4の平面図、図6は実施形態におけるエバポレータの冷媒循環経路を説明する模式図、図7は同実施形態における風止部の構造を示す図1中SA−SA線に沿う断面図である。なお、この実施形態は図1に示すように一体型の車両用空気調和装置であるが、図14に示す装置と基本構造は同じであるため共通部分に同一符号を付して説明を一部省略する。
【0028】
この車両用空気調和装置のユニットケース10は、2つの分割ケース10A、10Bを合わせて形成され、その内部に送風ファン11が収容されたスクロール室12と、該スクロール室12に連通し送風ファン11からの送風が流れる風路Fと、を備え、該風路Fの下流にはデフロスト吹出口22およびベント吹出口23およびフット吹出口24が開口し、前記スクロール室12には図示せぬインテークユニットに接続され、内外気を選択的に取り込む図示せぬ取入口が開口している。
【0029】
この実施形態の車両用空気調和装置は、その風路Fが、スクロール室12に連通し送風ファン11からの送風が下降して流れる下降通路F1と、該下降通路F1を通過した送風が上昇して流れる上昇通路F3と、これら下降通路F1および上昇通路F3を連通する横向通路F2と、を有して全体として略U字状に形成されたいわゆるU字状送風タイプの車両用空気調和装置である。
【0030】
下降通路F1の下流部には、送風ファン11から下方に送風された空気を冷却するエバポレータ13が配置されていて、このエバポレータ13で冷却除湿された空気が湾曲形成された偏向壁部25、26を有する横向通路F2を介して上昇通路F3に流れていくようになっている。
【0031】
この上昇通路F3には、該上昇通路F3の一部を前後に分割して、ヒータコア17が配置された温風通路F3と、このヒータコア17をバイパスするバイパス通路F4と、が形成されている。
【0032】
ここで、このユニットケース10の外縁は、エンジンルーム側に配置される前壁10bと、車室内の座席空間側に配置される後壁10cと、下降通路F1および横向通路F2および上昇通路F3を指向する左右一対の側壁10a、10aと、エバポレータ13との間に横向通路F2を形成する底壁10dと、前記デフロスタ吹出口22およびベント吹出口23を開口する頂壁10eと、からなり、内部空間と外部空間と画成している。
【0033】
また、このユニットケース10は、その内部に前記下降通路F1と前記上昇通路F3を区画する隔壁10fを備えている。この隔壁10fは、図1に示すように、下降通路F1側から上昇通路F3側に向けて略凹状に形成された凹状部を有している。そして、この隔壁10fの凹状部の上昇通路F3側にヒータコア17が配置され温風通路F4が形成され、一方、この隔壁10fの凹状部の下降通路F1側の下部にエバポレータ13が配置されて、この隔壁10fを隔ててヒータコア17とエバポレータ13とが上下に配置される。なお、このように内壁部10fの凹状部にヒータコア13を配置することで、バイパス通路F5とベント吹出口23はユニットケース10の前壁10cに沿ってほぼ直線状に形成され、フルクールモードでの冷凍能力が最大限に生かせるような構造となっている。
【0034】
ヒータコア17は、エバポレータ13の後端面よりも後側に若干突出していて、該ヒータコア17の後端下方に揺動式のミックスドア18の回転軸18aが配置されている。この回転軸18aを中心にミックスドア18が温風通路F4の入口28とバイパス通路F5の入口29とに亘って回動して、温風通路F4とバイパス通路F5との配風比を制御している。なお、この実施形態では、ユニットケース10の隔壁10fの下端部に、偏向壁部26で偏向された送風を整流する整流部27を突設し、この整流部27の突出端部27aをミックスドア18による温風通路F4の開動基端としてある。
【0035】
さて、このような基本構造を為した車両用空気調和装置において、この実施形態では排水構造に特徴があるため、以下その排水構造について詳説する。
【0036】
まず、エバポレータ13の構造から説明する。エバポレータ13は、図4,5に示すように積層タイプのエバポレータ13であって、多数の扁平な冷媒チューブを30をコルゲート状の伝熱フィン31を介して積層して構成されるコア部13Aと、冷媒チューブ30の両端に該冷媒チューブ30と連通する各2つのタンク32a,32bと、タンク33a,33bと、を備えて構成されている。このエバポレータ13の前半部13Fに配置される冷媒チューブ30Fは、仕切壁34aによりタンク33a,33bに連通したU字状通路を形成しており、一方、エバポレータ13の後半部13Rに配設される冷媒チューブ30Rは、仕切壁34bによりタンク32aおよびタンク33aを連通する通路とタンク32aおよびタンク33aを連通する通路とに2分割されて形成されている。このような構成のエバポレータ13では、膨張弁EVに接続した入口管35から流入した低温の冷媒が、図6に示すようにタンク32a→後半部のチューブ30R→タンク33a→前半部の冷媒チューブ30F→タンク33b→後半部の冷媒チューブ30R→タンク32b→出口管36というように蛇行して流れることになる。
【0037】
このエバポレータ13は、図1に示すように、ユニットケース10の一対の両側壁10a、10aにより下降通路F1側から上昇通路F3側に向けて(車両後方に向けて)下り傾斜(この実施形態では傾斜角θ=19°)するように保持されている。そして、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向の向きがエバポレータ30の傾斜方向と直交している。つまり、このエバポレータ13は、冷媒チューブ30の長さ方向の向きがユニットケース10の対向する一対の左右側壁10a、10aと直交しており、該側壁10a、10aにそのタンク32a,32b,33a,33bが保持されるようになっている(図1〜図3参照)。
【0038】
端的にいえば、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向がエバポレータ13の傾斜方向と交差していて、凝縮水がエバポレータ13の傾斜下端部に集水してしまうことを回避する構造となっている。
【0039】
ここで、この実施形態においては、エバポレータ13は冷媒チューブ30の長手方向に向けて傾斜がないものの、図7に示すように、ユニットケース10の側壁10aで保持された冷媒チューブ30の長手方向端部の通風上流に、該エバポレータ13のコア部13Aへの通風を遮る風止部51が設けられている。この風止部51は、ユニットケース10から下降通路F1の内方に突設されており、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向端部の通風動圧を下げて、エバポレータ13に結露した凝縮水を、この通風動圧の差により、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向中央部から端部方向にガイドして、該凝縮水をユニットケース10の側壁10aを通じてユニットケース10の底部に流下させて、最終的に該底部の排水部15から排水させるためのものである。なお、この実施形態の風止部51は、図3に示すように、エバポレータ13のタンク32(33)に沿って該エバポレータ13のコア部13Aの全幅に亘って延在するように設けられている。
【0040】
また、この実施形態の車両用空気調和装置では、冷媒チューブ30の形状およびユニットケース10の側壁10aの形状等に排水構造の工夫が為されており、以下さらに付け加える。
【0041】
各冷媒チューブ30の下端には、図4に示すように、空気の流れ方向に対して直交するように各冷媒チューブ30を構成するプレート端部をカーリング成形した樋状部Tが設けられてる。そのため、各冷媒チューブ30の表面に結露した凝縮水Wが空気流に押されて下端まで流動して樋状部Tで捕捉され、ここに捕捉された凝縮水Wが空気流の動圧で押されて樋状部Tの長手方向に沿って前記一対の左右側壁10a、10aに向かって流動しやすい形状となっている。
【0042】
また、ユニットケース10には、その両側壁10a、10aに図3に示すように排水路40が形成されている。この排水路40はユニットケース10の側壁10aにエバポレータ13の保持部として形成された凹部を利用して形成されたものであり、該凹部の下縁ショルダー部から構成され、凝縮水を受ける受止め部40a(図3および図7参照)と、該受止め部40の一部を切り欠いて形成され、前記受止部40aで受け止めた凝縮水を側壁10aに沿って流下させるガイド部40bと、から構成されるものである。このガイド部40bは、傾斜下端よりもやや上方(前方)に離れた位置に、受止め部40aと側壁10aとを円滑に連通する所定幅の溝を設けることにより形成し、これにより受止め部40a上の凝縮水Wがスムーズに側壁10aに伝って流れるようにしている。
【0043】
また、図7に示されるように、エバポレータ13の下流では、ユニットケース10の対向する側壁10aはその内面がエバポレータ13のコア部13より幅広に形成されており、エバポレータ13の下流のユニットケース10の側壁10a内面に、風が当たり難い構造となっている。言い換えると、エバポレータ13の下流のユニットケース10の側壁10a内面よりも風路F(F1)内方の突出するタンク32a,32bおよび33a,33bによって、側壁10aを流下していく凝縮水に強い風が当たらないようにして、さらに凝縮水が飛水し難い構造としてある。
【0044】
また、受止め部40aと側壁10a内面との境界部位Bは、少なくとも面取りされていることが好ましく、この実施形態では滑らかな湾曲状に形成されており、エッジ部位に生じてしまう表面張力によって凝縮水が粒状になってしまうことを防いで、さらなる飛水防止策を講じている。
【0045】
さらに、エバポレータ13の外側面の全周を覆う断熱材G(図3参照)にも工夫が為されている。尚、図1、2において該断熱材Gは省略して図示されている。この断熱材Gは、エバポレータ13が風路F内の空気以外とできる限り熱交換を行わないようにする機能に加え、エバポレータ13内部に冷媒を流した際に生じる振動を吸収する緩衝材として機能を備えており、本来この断熱材Gはエバポレータ13の空気流動面(上下面)近傍まで設けられるのが一般的である。しかしながら、この実施形態では、上記のように空気流動面(上下面)近傍まで設けられるはずの位置から、まずユニットケースの側壁10aと当接する部位が、図7に示すように、その下端が後退してあり、前記排水路40の受止め部40aの容積を拡大してある。
【0046】
また、断熱材Gのエバポレータ13の傾斜下端では、エバポレータ13の下縁よりも高い位置に下端が設けられている。この点について更に説明すると、積層タイプのエバポレータ13の後面は積層された最外側の冷媒チューブ30の外面となる部分であり、空気流の影響が少なく、結露した凝縮水が空気流によって移動し難い部分であるため、一旦凝縮水が生じると大きくなって一部に集中して落下するおそれがある。従って、後面は全体を断熱材Gで覆うことなく、断熱材Gの下端を短くして、断熱材Gの下端での凝縮水の成長を防いで、飛水の防止に寄与している。
【0047】
このように構成された車両用空気調和装置の主な作用を説明する。
【0048】
例えば、車両用空気調和装置をベントモードとすると、図1に示すようにエバポレータ1に冷媒が循環され、送風ファン11が稼働し、ミックスドア18は温風通路F4を全開にする位置、ベント/デフドア20はベント吹出口23を全開にする位置、フットドア19はフット吹出口24を全閉にする位置に設定される。
【0049】
送風ファン11で風路F内に送り込まれた空気流は、下降通路F1の後流部のエバポレータ13において冷却された後に、横向通路F2を経てバイパス通路F4を介してベント吹出口23から吹き出される。
【0050】
この冷房中、エバポレータ13は空気流が冷媒チューブ30と伝熱フィン31からなるコア部13Aを通風する際に冷却され、空気中の水分が凝縮されて各冷媒チューブ30に付着して結露し、これが次第に成長して凝縮水が生じる。
【0051】
ここで、この実施形態にあっては、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向端部の、通風上流に、該エバポレータ13のコア部13Aへの通風を遮る風止部51が設けられているため、エバポレータ13に傾斜をつけるまでもなく該風止部51によって、エバポレータ13に結露する凝縮水が冷媒チューブ30の長手方向中央部から長手方向端部に向けて常時導かれる。そのため、風止部51が、凝縮水をエバポレータ13の下面に留めることなく常時エバポレータ13の端部に導いて排水するため、エバポレータ13の冷媒チューブ30および伝熱フィン31の隙間に凝縮水が保水されてしまうようなことを防止して、該保水によるエバポレータ13の冷凍能力低下を防止することができる。つまり、凝縮水が常時保水されてしまうような部位があると、飛水の原因となるとともに空気流の流通を遮ってエバポレータ13の冷凍能力を低下させてしまうが、この実施形態によれば、風止部51によって保水部位を解消し、エバポレータ13の性能低下を防止することができる。
【0052】
特に、この実施形態では、風止部51が図3に示すようにエバポレータ13のタンク32(33)に沿って該エバポレータ13のコア部13Aの全幅に亘って延在し、すべての冷媒チューブ30の長手方向端部を覆うように形成されているため、エバポレータ13の全面において保水領域が生じず、最大限にエバポレータ13の冷凍能力を生かすことができる。
【0053】
なお、この実施形態では、図3に示すように風止部51がエバポレータ13のタンク32(33)に沿って該エバポレータ13のコア部13Aの全幅に亘って延在するように設けられているが、該風止部51は全幅に亘って設けられるものとは限らず、排水されにくい部位に一部だけ設けても良いものとする。また、図3のように風止部51が全幅に設けられている場合においても、特に、排水性の悪い部位の冷媒チューブ30の近傍で、該風止部51の突出量を大きくしたような形状をとって、排水性を向上させても良いものとする。
【0054】
また、この実施形態によれば、エバポレータ13は該エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向端部がユニットケース10の側壁10a内面で保持され、この保持された部位の通風上流に、該エバポレータ13のコア部13Aへの通風を遮る風止部51が設けられているため、風止部51によって冷媒チューブ30の長手方向端部に向けて導かれた凝縮水はそのままユニットケース10の側壁10a内面を介してスムーズに流下する。つまり、凝縮水が空気流により吹き飛ばされ易い粒状ではなくユニットケース10の側壁10a内面に面方向に引き延ばされつつ、該ユニットケース10の側壁10a内面に沿って流下することから、空気流に吹き飛ばされることなく効率的に排水することができて飛水を確実に抑制することができる。
【0055】
また、この実施形態によれば、エバポレータ13が該エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向と直交する向きに沿って水平面に対して傾斜しているので、このエバポレータ10の傾斜配置によってユニットケース10をコンパクトにすることができる。
【0056】
また、この実施形態によれば、冷媒チューブ30の長手方向両端部に冷媒を分配するタンク32a,32bおよびタンク33a,33bの部分で、エバポレータ13がユニットケース10の両側壁10a,10aに保持されているので、車室の居住空間にさほど影響を及ぼさない車幅方向にユニットケース10が部分的に拡幅させるだけで、左右側壁10aにタンク32a,32bおよび33a,33bを収容保持できるので、これらタンク32a,32bおよび33a,33bの風路F内の占有面積を小さくでき、通風性能を向上することができる。また、低騒音化にも寄与する。
【0057】
また、この実施形態によれば、エバポレータ13を下向きに通過した空気が上方へ偏向されるように風路Fが構成されているので、ユニットケース10の最下方部位に排水部15を設定することが可能となり、排水性を向上することができる。
【0058】
また、この実施形態によれば、ユニットケース10のエバポレータ13を保持した部分に、該エバポレータ10からの凝縮水の排水路40が形成されているので、該排水路40によって、エバポレータ13からの凝縮水を受けてユニットケース10の側壁10a内面に沿って該凝縮水を流下させることができるので、排水性がより一層向上する。
【0059】
また、この実施形態によれば、排水路40がエバポレータ13の側部下縁から流下する凝縮水を受け止める受止め部40aと、該受止め部40aから凝縮水をユニットケース10の側壁10a内面に沿って流下ガイドするガイド部40bと、を備えるので、エバポレータ13からの凝縮水を受止め部40aによって確実に捕捉して、ガイド部40bにより前記側壁10aに沿って導くことができ、排水効果をさらに高めることができる。
【0060】
また、この実施形態によれば、前記ガイド部40bが前記受止め部40aの傾斜下端近傍に所定範囲設けられているため、受止め部40aに捕捉された凝縮水が該受止め部40aの傾斜下端に至る間でガイド部40bによりユニットケース10の側壁10a内面に沿ってガイドされ、凝縮水が傾斜下端に集水すること回避することができる。
【0061】
また、この実施形態によれば、エバポレータ13は、下端に凝縮水を受け止める樋状部Tが設けられた扁平な冷媒チューブ30を多数積層した積層タイプであって、前記樋状部Tの少なくとも一端部を前記排水路40上に配置したので、冷媒チューブ30の下端の樋状部Tで凝縮水を捕捉でき、エバポレータ13の下面から凝縮水を飛水させることなく排水路40に向けて確実に流動ガイドでき、飛水防止効果を更に高めることができる。なお、樋状部Tとしては冷媒チューブ30の全幅に亘って形成されることが好ましいが、途中で途切れた構造であっても該途切れた部位を通過して冷媒チューブ30の長手方向端部へ凝縮水を排水することは可能である。
【0062】
また、この実施形態では、エバポレータ13が下降通路F1側から上昇通路F3側に向けて下り傾斜した例を示したが、当然ながら、図8に示すようにエバポレータ13が下降通路F1側から上昇通路F3側に向けて略水平であってもよいし、また、図9に示すようにエバポレータ13が下降通路F1側から上昇通路F3側に向けて上がり傾斜した構造であってもよく、これら図8、図9に示すように車両用空気調和装置においても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0063】
つまり、この発明の意味するところは、エバポレータ13が、該エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向にそって略水平に構成されているような車両用空気調和装置においても、「風止部」が冷媒チューブ30に沿って該冷媒チューブ30の長手方向端部に凝縮水をガイドして、該凝縮水の排水を効果的に行うというものである。また、本発明の技術的思想は、図13に示すように、エバポレータ60のユニットケース10に保持された部位が傾斜下端となるように、該エバポレータ60を冷媒チューブ63の長手方向に沿って傾斜した構造であっても適用されるものであって、とくに、水平面に対する傾斜角度θが15°以下の場合には、風止部56が有効に作用することが実証されている。このような場合、風止部56と、冷媒チューブ63の長手方向に沿ったエバポレータ60の傾斜角θと、が相まってより一層排水性が向上するものである。
【0064】
また、本発明はこのような第1実施形態に限定されるものではなく、以下、風止部の他の形態について説明する。なお、以下の実施形態において、第1実施形態と同様の構造については同一符号を付して説明を省略する。
【0065】
第2実施形態:図10はこの発明の第2実施形態の要部を示す概略断面図である。図10に示すように、この第2実施形態では、風止部52をエバポレータ13をする断熱材Gにて形成した例である。この実施形態においても風止部52は、エバポレータ13のコア部13Aの上流に突設されてコア部13Aの側端部の通風動圧を下げており、このように断熱材Gで風止部52を形成しても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0066】
第3実施形態:図11はこの発明の第2実施形態の要部を示す概略断面図である。図11に示すように、この第2実施形態では、風止部53をエバポレータ13の上流のユニットケース10の側壁10aを、下降通路F1の内方に向けて肉厚に形成した例である。このような構成においても第1,2実施形態と同様の作用効果が得られる。なお、この第3実施形態では、第1,2実施形態のような風止部51、52が風路F(下降通路F1)内方に突設した形状とは異なり、風路Fを流れる空気の流れを乱しにくい形状となっているので、第1,2実施形態の風止部51、52に比べて、騒音が起きにくく、通気抵抗も低くすむ利点がある。また、このような観点でいえば、風止部53は、例えば断面テーパ状のように、送風の流れ方向に向かって縮幅するような形状がさらに好ましい。
【0067】
第4実施形態:図12はこの発明の第4実施形態の要部を示す概略断面図である。この第4実施形態では、エバポレータ60が、冷媒チューブ30の長手方向端部の一方にのみタンク61、62が設けられている点で第1〜第3実施形態とは異なっており、この例においては、タンク61、62を有する冷媒チューブ30の長手方向端部側には、風止部57が設けられ、一方、タンク61、62とは反対の冷媒チューブ30の長手方向端部側には、風止部58が設けられている。ここで、風止部57および風止部58は、いずれもエバポレータ60のコア部60Aに被さるように形成されていて、この実施形態においても第1〜3実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0068】
以上要するに、第1〜4実施形態によれば、エバポレータ13の冷媒チューブ30の長手方向端部の通風上流に、該エバポレータ13のコア部13Aへの通風を遮る風止部51を設けたため、風止部51によって生じる通風動圧の差により、エバポレータ13に結露する凝縮水を冷媒チューブ30の長手方向中央部から長手方向端部にスムーズに導びくことができる。そのため、凝縮水がエバポレータ13の下面に留まることなく常時エバポレータ13の端部に導びかれて排水されるため、エバポレータ13の冷媒チューブ30および伝熱フィン31の隙間に凝縮水が保水されてしまうようなことを防止して、該保水によるエバポレータ13の冷凍能力低下を防止することができる。また同時に、集結した凝縮水が一気に飛び出して、飛水の原因となるようなことも防止される。
【0069】
なお、この発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、前述の実施形態では一体型の車両用空気調和装置について説明したが、インテークユニット、クーラーユニット、ヒータユニットが連結されてなる通常の車両用空気調和装置にも適用でき、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて車両用空気調和装置は種々の変形をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の車両用空気調和装置を示す概略断面図。
【図2】図1の車両用空気調和装置の一部断面を含む正面図。
【図3】同実施形態における分割ケースと該分割ケースに組み込むエバポレータとを示す分解斜視図。
【図4】同実施形態におけるエバポレータの側面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】同実施形態におけるエバポレータの冷媒循環経路を説明する模式図。
【図7】同実施形態における風止部の構造を示す断面図。
【図8】この第1実施形態の他の形態を示す概略断面図。
【図9】この第1実施形態の他の形態を示す概略断面図。
【図10】この発明の第2実施形態の要部を示す概略断面図。
【図11】この発明の第3実施形態の要部を示す概略断面図。
【図12】この発明の第4実施形態の要部を示す概略断面図。
【図13】この発明の第5実施形態を示す概略断面図。
【図14】従来の車両用空気調和装置を示す概略説明図。
【符号の説明】
10 ユニットケース
10a 側壁
13 エバポレータ
13A エバポレータのコア部
15 排水部
30 冷媒チューブ
32 エバポレータのタンク
33 エバポレータのタンク
40 排水路
40a 受止め部
40b ガイド部
60 エバポレータ
61 エバポレータのタンク
62 エバポレータのタンク
F 風路
T 樋状部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
Recently, a vehicle air conditioner called an integrated air conditioner has been widely used due to a demand for compactness. As shown in FIG. 14, the vehicle air conditioner is entirely supported by a member M provided on an upper portion of a floor panel FP of a dash panel DP that partitions a vehicle compartment R and an engine room E, and various devices are provided. An air path F is provided in the
[0003]
The air passage F communicates with the
[0004]
In this air path F, the
[0005]
The air taken in by the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a vehicle air conditioner, the direction of the air blowing to the
[0007]
The present invention has been made to solve the problems associated with the above-described prior art, and an object thereof is to provide a vehicle air conditioner that can enhance the drainage of condensed water.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the first aspect of the invention, in the vehicle air conditioner in which the direction of the air blowing to the evaporator is set from the upper side to the lower side, and a drainage portion is provided at the bottom of the unit case in the downstream of the evaporator. The evaporator is disposed substantially horizontally along the longitudinal direction of the refrigerant tube of the evaporator, and the evaporator is held on the side wall of the unit case at the longitudinal end of the refrigerant tube of the evaporator, A wind-shielding portion that blocks ventilation to the core portion of the evaporator is provided upstream of ventilation at the longitudinal end portion of the refrigerant tube of the evaporator.
[0009]
The invention according to claim 2 is the vehicle air conditioner according to claim 1, wherein the evaporator is orthogonal to the longitudinal direction of the refrigerant tube of the evaporator. Towards the stacking direction of the refrigerant tubes (30) It is characterized by being inclined with respect to a horizontal plane.
[0010]
The invention according to claim 3 is the vehicle air conditioner according to claims 1 and 2, wherein the evaporator is a type including a tank for distributing the refrigerant to both ends in the longitudinal direction of the refrigerant tube. The evaporator is held in the unit case at the tank portion of the evaporator.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the vehicle air conditioner according to the first or second aspect, the evaporator includes a tank that distributes the refrigerant to one of the longitudinal ends of the refrigerant tube. This evaporator is characterized in that the evaporator is held in the unit case at the tank portion of the evaporator.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the vehicle air conditioner according to any one of the first to fourth aspects, the air passage is arranged such that the air that has passed downward through the evaporator is deflected upward. It is characterized by being comprised.
[0013]
In invention of Claim 6, it is a vehicle air conditioner of any one of Claims 1-5, Comprising: The drainage of the condensed water from this evaporator in the part which hold | maintained the evaporator of a unit case A path is formed.
[0014]
According to a seventh aspect of the present invention, in the vehicle air conditioner according to the sixth aspect of the present invention, the drainage channel includes a receiving portion that receives condensed water that flows down from a lower side edge of the evaporator, and the receiving portion. And a guide part that guides the condensed water from the part along the inner surface of the unit case.
[0015]
In invention of Claim 8, it is an air conditioning apparatus for vehicles of Claim 7, Comprising: The evaporator is inclined with respect to the horizontal plane in the stacking direction of the refrigerant tubes perpendicular to the longitudinal direction of the refrigerant tubes of the evaporator and along the evaporators Part holding the evaporator With an inclined structure The guide portion is provided in a predetermined range in the vicinity of the inclined lower end of the receiving portion.
[0016]
The invention according to claim 9 is the vehicle air conditioner according to claim 8, wherein the evaporator is formed by laminating a number of flat refrigerant tubes each provided with a bowl-shaped portion for receiving condensed water at a lower end. It is a laminated type, and at least one end portion of the bowl-shaped portion is disposed on the drainage channel.
[0017]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the wind blocking portion that blocks the ventilation to the core portion of the evaporator is provided upstream of the ventilation of the longitudinal end portion of the refrigerant tube of the evaporator. Therefore, the condensed water condensed on the evaporator along the refrigerant tube is guided toward the longitudinal end of the refrigerant tube by the windshield portion. For this reason, the portion with poor drainage is eliminated by the guide of the condensed water by the windshield portion, and a decrease in the refrigerating capacity of the evaporator can be prevented.
[0018]
According to the invention described in claim 2, in addition to the effect of the invention described in claim 1, the direction in which the evaporator is orthogonal to the longitudinal direction of the refrigerant tube of the evaporator Toward the stacking direction of the refrigerant tubes Since it is inclined with respect to the horizontal plane, the unit case can be made compact by the inclined arrangement of the evaporator.
[0019]
According to the invention described in claim 3, in addition to the effects of the inventions described in claims 1 and 2, the evaporator is of a type provided with a tank for distributing the refrigerant to both ends in the longitudinal direction of the refrigerant tube. Since the tank part of the evaporator is held in the unit case, the occupation ratio in the air passage of the tanks arranged at both ends in the longitudinal direction of the refrigerant tube can be reduced, so that the passage performance can be improved and the noise can be reduced. Can do.
[0020]
According to the invention described in claim 4, in addition to the effects of the invention described in claims 1 and 2, the evaporator is a type including a tank that distributes the refrigerant to one of the longitudinal ends of the refrigerant tube. Since the evaporator is held in the unit case at the tank portion of the evaporator, the occupation rate in the air passage of the tank disposed at the end in the longitudinal direction of the refrigerant tube can be reduced, so that the passage performance can be improved and low. Noise can be reduced.
[0021]
According to the invention described in claim 5, in addition to the effect of the invention described in any one of claims 1 to 4, the air path is configured so that the air passing downward through the evaporator is deflected upward. Therefore, it becomes possible to set a drainage part in the lowest part of a unit case, and it can improve drainage.
[0022]
According to the invention described in claim 6, in addition to the effect of the invention described in any one of claims 1 to 5, the drainage channel of the condensed water from the evaporator is formed in the portion of the unit case holding the evaporator. Therefore, since the condensed water from the evaporator can be received by the drainage channel at the portion holding the evaporator and can flow down along the inner surface of the unit case, the drainage can be further improved.
[0023]
According to the invention described in claim 7, in addition to the effect of the invention described in claim 6, the drainage channel includes a receiving portion that receives condensed water flowing down from the lower side edge of the evaporator, and condensed water from the receiving portion. And a guide part that guides the flow down along the inner surface of the unit case, so that the condensed water from the evaporator can be reliably captured by the receiving part and guided along the side wall by the guide part. It can be further increased.
[0024]
According to the invention described in claim 8, in addition to the effect of the invention described in claim 7, since the guide portion is provided in a predetermined range near the inclined lower end of the receiving portion, the condensation captured by the receiving portion. Since water is guided along the inner surface of the unit case by the guide portion while the water reaches the inclined lower end of the receiving portion, it is possible to prevent the condensed water from collecting at the inclined lower end.
[0025]
According to the ninth aspect of the invention, in addition to the effect of the eighth aspect of the invention, the evaporator is a laminated type in which a number of flat refrigerant tubes each having a bowl-shaped portion for receiving condensed water at the lower end are laminated. Since at least one end of the bowl-shaped portion is disposed on the drainage channel, the condensed water can be captured by the bowl-shaped portion at the lower end of the refrigerant tube, and the condensed water is directed from the lower surface of the evaporator to the drainage channel without flying off. Since the flow guide can be surely performed, the flying prevention effect can be further enhanced.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0027]
1st Embodiment: 1st Embodiment is described based on FIGS. 1-8 below. 1 is a schematic cross-sectional view of a vehicle air conditioner according to this embodiment, FIG. 2 is a front view including a partial cross-section of the vehicle air conditioner, and FIG. 3 is an evaporator of a unit case in the same embodiment. 4 is a side view of the evaporator in the same embodiment, FIG. 5 is a plan view of FIG. 4, FIG. 6 is a schematic diagram for explaining the refrigerant circulation path of the evaporator in the embodiment, and FIG. It is sectional drawing which follows the SA-SA line in FIG. 1 which shows the structure of the windshield part in embodiment. This embodiment is an integrated vehicle air conditioner as shown in FIG. 1, but the basic structure is the same as the apparatus shown in FIG. Omitted.
[0028]
A
[0029]
In the vehicle air conditioner of this embodiment, the air passage F communicates with the
[0030]
An
[0031]
In the ascending passage F3, a part of the ascending passage F3 is divided into front and rear, and a hot air passage F3 in which the
[0032]
Here, the outer edge of the
[0033]
Further, the
[0034]
The
[0035]
Now, in the vehicle air conditioner having such a basic structure, since the drainage structure is characteristic in this embodiment, the drainage structure will be described in detail below.
[0036]
First, the structure of the
[0037]
As shown in FIG. 1, the
[0038]
In short, the longitudinal direction of the
[0039]
Here, in this embodiment, although the
[0040]
Further, in the vehicle air conditioner of this embodiment, the drainage structure is devised in the shape of the
[0041]
At the lower end of each
[0042]
Further, the
[0043]
Further, as shown in FIG. 7, downstream of the
[0044]
Further, the boundary portion B between the receiving
[0045]
Furthermore, the heat insulating material G (refer FIG. 3) which covers the perimeter of the outer surface of the
[0046]
Further, the lower end of the
[0047]
The main action of the vehicle air conditioner thus configured will be described.
[0048]
For example, when the vehicle air conditioner is set to the vent mode, as shown in FIG. 1, the refrigerant is circulated through the evaporator 1, the
[0049]
The air flow sent into the air path F by the
[0050]
During this cooling, the
[0051]
Here, in this embodiment, the wind-blocking
[0052]
In particular, in this embodiment, the
[0053]
In this embodiment, as shown in FIG. 3, the
[0054]
Further, according to this embodiment, the
[0055]
Further, according to this embodiment, the
[0056]
Further, according to this embodiment, the
[0057]
Moreover, according to this embodiment, since the air path F is comprised so that the air which passed the
[0058]
Further, according to this embodiment, since the
[0059]
Moreover, according to this embodiment, the
[0060]
In addition, according to this embodiment, since the
[0061]
Further, according to this embodiment, the
[0062]
In this embodiment, the
[0063]
That is, the meaning of the present invention is that even in the vehicle air conditioner in which the
[0064]
Moreover, this invention is not limited to such 1st Embodiment, Hereinafter, the other form of a windshield part is demonstrated. Note that in the following embodiments, the same reference numerals are given to the same structures as those in the first embodiment, and description thereof will be omitted.
[0065]
Second Embodiment: FIG. 10 is a schematic sectional view showing the main part of a second embodiment of the present invention. As shown in FIG. 10, the second embodiment is an example in which the
[0066]
Third Embodiment: FIG. 11 is a schematic cross-sectional view showing the main part of a second embodiment of the present invention. As shown in FIG. 11, the second embodiment is an example in which the
[0067]
Fourth Embodiment: FIG. 12 is a schematic sectional view showing the main part of a fourth embodiment of the present invention. In the fourth embodiment, the
[0068]
In short, according to the first to fourth embodiments, since the wind-blocking
[0069]
In addition, this invention is not limited to the above-mentioned embodiment, For example, although the above-mentioned embodiment demonstrated the integrated vehicle air conditioner, an intake unit, a cooler unit, and a heater unit are connected. The present invention can also be applied to a normal vehicle air conditioner, and the vehicle air conditioner can be variously modified without departing from the gist of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a vehicle air conditioner according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view including a partial cross section of the vehicle air conditioner of FIG. 1;
FIG. 3 is an exploded perspective view showing a split case and an evaporator incorporated in the split case in the same embodiment.
FIG. 4 is a side view of an evaporator according to the embodiment.
FIG. 5 is a plan view of FIG. 4;
FIG. 6 is a schematic diagram illustrating a refrigerant circulation path of an evaporator according to the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the structure of the windshield portion in the same embodiment.
FIG. 8 is a schematic sectional view showing another embodiment of the first embodiment.
FIG. 9 is a schematic sectional view showing another form of the first embodiment.
FIG. 10 is a schematic cross-sectional view showing a main part of a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic sectional view showing an essential part of a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a schematic sectional view showing an essential part of a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view showing a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a schematic explanatory view showing a conventional vehicle air conditioner.
[Explanation of symbols]
10 Unit case
10a side wall
13 Evaporator
13A Evaporator core
15 Drainage section
30 Refrigerant tube
32 Evaporator tank
33 Evaporator tank
40 Drainage channel
40a receiving part
40b Guide part
60 Evaporator
61 Evaporator tank
62 Evaporator tank
F wind path
T ridge
Claims (9)
エバポレータ(13、60)が当該エバポレータの冷媒チューブ(30)の長手方向に沿って略水平に配置され、エバポレータ(13、60)が当該エバポレータの冷媒チューブ(30)の長手方向端部でユニットケース(10)の側壁(10a)に保持され、エバポレータ(13、60)の冷媒チューブ(30)の長手方向端部の通風上流に、該エバポレータ(13、60)のコア部(13A)への通風を遮る風止部(51、52、53、54、55、56、57、58)が、設けられていることを特徴とする車両用空気調和装置。Air conditioning for vehicles in which the direction of air flow to the evaporator (13, 60) is set from the upper side to the lower side, and the drain part (15) is provided at the bottom of the unit case (10) in the wake of the evaporator (13, 60). In the device
The evaporator (13, 60) is arranged substantially horizontally along the longitudinal direction of the refrigerant tube (30) of the evaporator, and the evaporator (13, 60) is a unit case at the longitudinal end of the refrigerant tube (30) of the evaporator. Ventilation to the core portion (13A) of the evaporator (13, 60) , which is held on the side wall (10a) of (10) and upstream of the longitudinal end of the refrigerant tube (30) of the evaporator (13, 60). The air conditioning apparatus for vehicles characterized by the wind-shielding part (51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58) which interrupts | blocks.
このエバポレータ(13)が該エバポレータ(13)のタンク(32a,32b,33a,33b)の部分でユニットケース(10)の側壁(10a、10a)に保持されていることを特徴とする請求項1,2記載の車両用空気調和装置。The evaporator (13) is a type including tanks (32a, 32b, 33a, 33b) for distributing the refrigerant to both ends in the longitudinal direction of the refrigerant tube (30),
The evaporator (13) is held on the side wall (10a, 10a) of the unit case (10) by the tank (32a, 32b, 33a, 33b) portion of the evaporator (13). , 2 air conditioner for vehicles.
このエバポレータ(60)が該エバポレータ(60)のタンク(61、62)の部分でユニットケース(10)の側壁(10a、10a)に保持されていることを特徴とする請求項1,2記載の車両用空気調和装置。The evaporator (60) is a type including a tank (61, 62) that distributes the refrigerant to either one of the longitudinal ends of the refrigerant tube (30),
The evaporator (60) is held on a side wall (10a, 10a) of the unit case (10) by a tank (61, 62) portion of the evaporator (60). Air conditioner for vehicles.
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