JP4033749B2 - Abnormality judgment method and electronic device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,たとえば警報器,警報装置,または計量器に異常が発生しているか否かの判断を行うための異常判定方法,および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ,ラジオ,洗濯機,掃除機,冷蔵庫,時計などの電子機器は,故障などの異常発生を判定した場合,安全のため,その機能(具体的には,テレビであれば画像を映し出す機能,ラジオであれば音を出す機能,冷蔵庫であれば冷蔵庫内部を低温に保つ機能)を停止することが多い。異常発生を判定する方法としては,電子機器の配線および部品等電圧を利用する方法,温度センサーや圧カセンサスピーカなどの何らかの出力を行う回路からの電圧,電流,抵抗値などの出力を利用する方法,モータの回転数や温度を利用する方法,電子回路上の電位や温度を利用する方法などがある(たとえば,特許文献1参照)。
【0003】
ところで,このように異常発生を判定することによって,異常が発生していないにもかかわらず誤って安易に機能を停止してしまうと,使用者に不当な迷惑をかける場合がある。
【0004】
一方,異常発生を長時間かけて判定すると,異常が発生していないにもかかわらず誤って機能を停止してしまうことは少なくなるが,より早く使用者に知らせなければならない出火や漏電を伴う重大な異常の発生のときに,異常発生を判定することが遅くなり,使用者の生命や財産に甚大な影響を及ぼすことになってしまう場合がある。
【0005】
したがって,機器の異常発生を判定する方法としては,より的確な処理によるものが求められている。
【0006】
特に,機器の中でも保安機器や商取引に用いられる計量器は,異常発生が使用者の生命財産に直接の影響を及ぼす恐れが大きい(保安機器は,使用者の生命,財産を守るあるいは維持する機器として定義され,火災警報器,ガス漏れ警報器,不完全燃焼警報器,防犯機器といった建物に設置される機器や,生命維持装置,ペースメーカーといった人体に取り付けてあるいは埋め込んで使用する機器が含まれる)。また商取引に用いられる計量器の信頼性は,使用者の経済的損失に直接影響を与え得る。そのため,保安機器や計量器には,特に精度の高い機器異常発生判断が必要となる。
【0007】
たとえば,機器に内蔵されるガスセンサなどの電気回路電圧値を読取信号として1回/1分のタイミングで入力し,入力された電気回路電圧値の瞬時値Vが基準値V0からどの程度隔たっているかを表す機器異常発生指標値
【0008】
【数1】
α=100×|V−V0|/V0(%)
があらかじめ定められた一つの異常判定閾値α1を越えた状態では機器異常が発生していると判断する機器異常判断装置がある(本明細書においては,数式中の上付文字および下付文字は添字として使用される)。
【0009】
もちろん,このような機器異常判断装置は,機器異常発生指標値が異常判定閾値を越えていない状態では異常が発生していないと判断するため,機器異常閾値を越えていた機器異常発生指標値がその異常判定閾値を割り込んだときには異常解消を判断するものである。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−114704号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,このような機器異常判断装置においては,入力された電気回路電圧値の瞬時値を利用して異常が発生しているか否かを判断するため,突発的なノイズやリップルなどの影響を受けて,異常が実際には発生していない場合にも異常が発生していると誤って判断してしまうことがあった。
【0012】
また,従来の機器異常判断装置においては,前述の機器異常指標値が異常判定閾値付近で上下変動するように電気回路電圧値が挙動した場合には,異常の発生/解消の判断が短周期で交互に繰り返され,異常の発生を外部に通知するための警報音が頻繁に出力/停止されたりして使い勝手が悪いことがあった。
【0013】
このように,従来の機器異常判断装置においては,機器における異常が発生しているか否かの判定を適切に行うことができない場合があるという課題があった。
【0014】
本発明は,上記従来のこのような課題を考慮し,たとえばガス警報器における異常の判定をより適切に行うことができる異常判定方法,および電子機器を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は,監視値が2つ以上の異なる演算値である異常判定方法であって,
前記監視値が異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が異常判定回数を超えた場合に異常発生を判定するための,前記監視値ごとに決められた2つ以上の異常判定条件を利用して異常判定を行う異常判定ステップを備え,
前記2つ以上の異なる演算値のうちの少なくとも1つの演算値は,瞬時値であり,
前記2つ以上の異なる演算値のうちの少なくとも1つの演算値は,実効値である,異常判定方法である。
第2の本発明は,前記瞬時値は,前記読取値そのものである第1の本発明の,異常判定方法である。
第3の本発明は,前記実効値は,前記読取値に対してノイズを除去するための演算を行うことによって得られた前記演算値である,第1の本発明の,異常判定方法である。
第4の本発明は,前記異常判定閾値の監視値正常基準値からの逸脱量と,前記異常判定回数と,の関係が,反限時特性を有する,第1の本発明の異常判定方法である。
第5の本発明は,前記異常判定条件ごとに前記異常判定を行った後の動作が異なる第1の本発明の,異常判定方法である。
第6の本発明は,前記異常判定条件は,所定の復帰禁止条件が成立した場合には以後の復帰判定を凍結する異常判定条件である第1の本発明の,異常判定方法である。
第7の本発明は,2つ以上の出力手段のうちの少なくとも1つの前記出力手段に対応する前記異常判定条件は,他の前記出力手段に対応する前記異常判定条件と異なる第1の本発明の,異常判定方法である。
第8の本発明は,前記2つ以上の異なる演算値は,同一の読取値に基づいている第1の本発明の,異常判定方法である。
第9の本発明は,第1から第8の何れかの本発明の異常判定方法を利用して前記異常判定を行う,電子機器である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に,本発明にかかる実施の形態について,図面を参照しつつ説明を行う。
【0028】
(実施の形態1)
はじめに,本発明にかかる実施の形態1の異常判定方法を具備する機器異常判断装置の構成図である図1を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法の構成について説明する。
【0029】
本実施の形態の異常判定方法は,回路中の特定部分の電圧値の異常発生を2つ以上の異常判定閾値と各々の異常判定閾値に対応した異常判定回数により判定する異常判定方法である。
【0030】
機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック111は,本発明にかかる実施の形態1の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック111の説明図である図2(A)に示されているように,前述の異常が発生しているか否かを判断するための電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常発生電圧値ステージS1を算出するための処理ブロックである。
【0031】
ここに,機器異常発生電圧値ステージS1は,瞬時値V1が基準値V1 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常発生指標値
【0032】
【数2】
α1=100×|V1−V1 0|/V1 0(%)
と異常判定閾値α1 k(k=1,…,4)との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)S1=0であるとはα1≦α1 1であることであり,(1)S1=1であるとはα1 1<α1≦α1 2であることであり,(2)S1=2であるとはα1 2<α1≦α1 3であることであり,(3)S1=3であるとはα1 3<α1≦α1 4であることであり,(4)S1=4であるとはα1 4<α1であることである。本実施の形態においては,
【0033】
【数3】
V1 0=5(V)
【0034】
【数4】
α1 1=5(%),α1 2=10(%),α1 3=25(%),α1 4=50(%)と設定されている(図2(A)においては(数2)中の絶対値記号を外した符号付きの機器異常発生指標値に関して図示を行っているが,以下同様である)。
【0035】
機器異常発生電圧値ステージ算出回路110は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/1分のタイミングで入力し,機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック111を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常発生電圧値ステージS1を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路120に出力する回路である。
【0036】
機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル121は,本発明にかかる実施の形態1の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル121の説明図である図3に示されているように,前述の異常が発生しているか否かを算出するための機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0037】
ここに,機器異常発生条件C1 kは,機器異常発生電圧値ステージS1があらかじめ定められた機器異常発生電圧値レベルL1 kをその機器異常発生電圧値レベルL1 kごとに決められている所定の回数I1 k以上連続して越えたこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0038】
【数5】
L1 1=1,L1 2=2,L1 3=3,L1 4=4
I1 1=25(回),I1 2=10(回),I1 3=2(回),I1 4=1(回)
と設定されている。
【0039】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路120は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路110によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル121を見て機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路150および機器異常解消条件成立/不成立算出回路140に出力する回路である(もちろん,機器異常発生条件成立/不成立算出回路120は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路110によって出力された信号を入力し,その入力の結果を機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出するのに必要なだけ入力履歴として記録している)。
【0040】
機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131は,本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131の説明図である図2(B)に示されているように,前述の電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常解消電圧値ステージT1を算出するための処理ブロックである。
【0041】
ここに,機器異常解消電圧値ステージT1は,瞬時値V1が基準値V1 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常解消指標値
【0042】
【数6】
β1=α1=100×|V1−V1 0|/V1 0(%)
と復帰判定閾値β1 1との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)T1=0であるとはβ1≦β1 1であることであり,(1)T1=1であるとはβ1 1<β1であることである。本実施の形態においては,
【0043】
【数7】
β1 1=α1 1=5(%)
と設定されている。
【0044】
機器異常解消電圧値ステージ算出回路130は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/1分のタイミングで入力し,機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常解消電圧値ステージT1を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路140に出力する回路である。
【0045】
機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141は,本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141の説明図である図4に示されているように,前述の機器異常が解消したか否かを算出するための機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0046】
ここに,機器異常解消条件D1 kは,機器異常発生電圧値ステージS1が機器異常発生電圧値レベルL1 kを回数I1 k以上連続して越えた後に,機器異常解消電圧値ステージT1が機器異常解消電圧値レベル0を機器異常電圧値レベルL1 kごとに決められている所定の回数J1 k以上連続して保ったこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0047】
【数8】
J1 1=2(回),J1 2=10(回),J1 3=25(回),J1 4=∞(回)
と設定されている。なお,J1 4=∞(回)であるとは,要するに,機器異常発生電圧値ステージS1が機器異常発生電圧値レベルL1 4=4を回数I1 4=1(回)以上連続して越えてしまうと,機器異常が解消したと算出されることはないことを意味し(以下同様),本発明または本発明に関連する発明の復帰禁止条件の実施の形態の一つである。
【0048】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路140は,機器異常解消電圧値ステージ算出回路130および機器異常発生条件成立/不成立算出回路120によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141を見て機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路150に出力する回路である(もちろん,機器異常解消条件成立/不成立算出回路140は,機器異常解消電圧値ステージ算出回路130および機器異常発生条件成立/不成立算出回路120によって出力された信号を入力し,その入力の結果を機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出するのに必要なだけ入力履歴として記録している)。
【0049】
外部出力回路150は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路120によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路140によって出力された信号を入力し,(1)機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,機器異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する回路である。
【0050】
ただし,機器異常発生電圧値ステージS1が機器異常発生電圧値レベルL1 kを回数I1 k以上連続して越えたことがなかったときには,機器異常解消条件D1 kは成立すると解釈される。
【0051】
なお,機器異常発生指標値および機器異常解消指標値は,本発明または本発明に関連する発明の「異常値正常基準値からの逸脱量」に対応する。I1 kは本発明または本発明に関連する発明の異常判定回数に対応する。J1 kは本発明に関連する発明の復帰判定回数に対応する。基準値V1 0は本発明または本発明に関連する発明の監視値正常基準値に対応する。機器異常発生条件は,本発明または本発明に関連する発明の異常判定条件に対応する。機器異常解消条件は,本発明に関連する発明の復帰判定条件に対応する。
【0052】
つぎに,本発明にかかる実施の形態1の異常判定方法を具備する機器異常判断装置のフローチャートである図5を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法について説明する。
【0053】
ステップ1;機器異常発生電圧値ステージ算出回路110は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/1分のタイミングで入力し,機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック111を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常発生電圧値ステージS1を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路120に出力する。
【0054】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路120は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路110によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル121を見て機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路150および機器異常解消条件成立/不成立算出回路140に出力する。
【0055】
ステップ2;機器異常解消電圧値ステージ算出回路130は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/1分のタイミングで入力し,機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V1の機器異常解消電圧値ステージT1を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路140に出力する。
【0056】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路140は,機器異常解消電圧値ステージ算出回路130および機器異常発生条件成立/不成立算出回路120によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141を見て機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路150に出力する。
【0057】
ステップ3;外部出力回路150は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路120によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路140によって出力された信号を入力し,(1)機器異常発生条件C1 k(k=1,…,4)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D1 k(k=1,…,4)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する(もちろん,外部出力回路150は,それ以外の場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力することはない)。
【0058】
本実施の形態によれば,異常判定閾値の監視値正常基準値からの逸脱量と異常判定回数(I1 k)の関係を反限時特性とすることで,機器異常の影響度に応じた異常発生の判断を確実に行うことが可能となり,誤判断による利便性の低下を防止しつつ,影響度のより甚大な異常についてはより迅速に異常発生を判定することが可能となる。また,異常の影響度に応じた復帰判定条件を利用することで,(1)影響度の小さい異常については速やかに復帰するようにして利便性を確保するとともに,(2)影響度の大きい異常については十分な確認を行ってから復帰するようにして安全性を十分に確保することができる。
【0059】
(実施の形態2)
はじめに,本発明にかかる実施の形態2の異常判定方法を具備する機器異常判断装置の構成図である図6を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法の構成について説明する。
【0060】
本実施の形態の異常判定方法は,前述した本実施の形態1の機器異常判断装置(図1参照)と類似した構成を有しており,回路中の特定部分の電圧値の異常を2つ以上の異常判定閾値と各々の異常判定閾値に対応した異常判定回数により異常を判定する異常判定方法である。本実施の形態の機器異常判断装置の特徴は,(1)リップルやノイズによっては発生し得ず,明らかに異常の発生に起因すると考えられる瞬時(測定)値(読取信号そのもの)を利用して検出するとともに,(2)リップルやノイズの影響を除去した信頼性の高い実効値(たとえば,読取信号を平均化したもの)を利用して検出することで,影響度に応じた異常発生をより確実に判定する点にある。
【0061】
機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211は,本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211の説明図である図7(A)に示されているように,前述の異常発生を判定するための電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常発生電圧値ステージS2を算出するための処理ブロックである。
【0062】
ここに,機器異常発生電圧値ステージS2は,瞬時値V2が基準値V2 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常発生指標値
【0063】
【数9】
α2=100×|V2−V2 0|/V2 0(%)
と異常判定閾値α2 k(k=1,…,3)との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)S2=0であるとはα2≦α2 1であることであり,(1)S2=1であるとはα2 1<α2≦α2 2であることであり,(2)S2=2であるとはα2 2<α2≦α2 3であることであり,(3)S2=3であるとはα2 3<α2であることである。本実施の形態においては,
【0064】
【数10】
V2 0=5(V)
【0065】
【数11】
α2 1=10(%),α2 2=25(%),α2 3=50(%)
と設定されている。
【0066】
機器異常発生電圧値ステージ算出回路210は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力し,機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常発生電圧値ステージS2を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路220に出力する回路である。
【0067】
機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221は,本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221の説明図である図8に示されているように,前述の異常が発生しているか否かを算出するための機器異常発生条件C2 k(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0068】
ここに,機器異常発生条件C2 kは,機器異常発生電圧値ステージS2があらかじめ定められた機器異常発生電圧値レベルL2 kをその機器異常発生電圧値レベルL2 kごとに決められている所定の回数I2 k以上連続して越えたこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0069】
【数12】
L2 1=1,L2 2=2,L2 3=3
I2 1=25(回),I2 2=10(回),I2 3=1(回)
と設定されている。
【0070】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路220は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路210によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221を見て機器異常発生条件C2 k(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する回路である。
【0071】
機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211′は,本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211′の説明図である図7(B)に示されているように,前述の機器異常が発生しているか否かを判断するための電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常発生電圧値ステージS2′を算出するための処理ブロックである。
【0072】
ここに,機器異常発生電圧値ステージS2′は,実効値V2′が基準値V2 0′からどの程度隔たっているかを表す機器異常発生指標値
【0073】
【数13】
α2′=100×|V2′−V2 0′|/V2 0′(%)
と異常判定閾値α2 k′(k=1,…,3)との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)S2′=0であるとはα2′≦α2 1′であることであり,(1)S2′=1であるとはα2 1′<α2′≦α2 2′であることであり,(2)S2′=2であるとはα2 2′<α2′≦α2 3′であることであり,(3)S2′=3であるとはα2 3′<α2′であることである。本実施の形態においては,
【0074】
【数14】
V2 0′=V2 0=5(V)
【0075】
【数15】
α2 1′=5(%),α2 2′=10(%),α2 3′=25(%)
と設定されている。
【0076】
電気回路電圧値蓄積・平均化回路260は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力して蓄積・平均化し,前述の電気回路電圧値の実効値V2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′および機器異常解消電圧値ステージ算出回路230に出力する回路である。
【0077】
機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′は,電気回路電圧値蓄積・平均化回路260によって出力された信号を入力し, 機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211′を見てその入力した電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常発生電圧値ステージS2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路220′に出力する回路である。
【0078】
機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221′は,本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221′の説明図である図9に示されているように,前述の機器異常が発生しているか否かを算出するための機器異常発生条件C2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0079】
ここに,機器異常発生条件C2 k′は,機器異常発生電圧値ステージS2′があらかじめ定められた機器異常発生電圧値レベルL2 k′をその機器異常発生電圧値レベルL2 k′ごとに決められている所定の回数I2 k′以上連続して越えたこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0080】
【数16】
L2 1′=1,L2 2′=2,L2 3′=3
I2 1′=10(回),I2 2′=2(回),I2 3′=1(回)
と設定されている。
【0081】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路220′は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221′を見て機器異常発生条件C2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する回路である。
【0082】
機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231は,本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231の説明図である図7(C)に示されているように,前述の電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常解消電圧値ステージT2および前述の電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常解消電圧値ステージT2′を算出するための処理ブロックである。
【0083】
ここに,機器異常解消電圧値ステージT2は,瞬時値V2が基準値V2 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常解消指標値
【0084】
【数17】
β2=α2=100×|V2−V2 0|/V2 0(%)
と復帰判定閾値β2 1との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)T2=0であるとはβ2≦β2 1であることであり,(1)T2=1であるとはβ2 1<β2であることである。本実施の形態においては,
【0085】
【数18】
β2 1=α2 1′=5(%)
と設定されている。
【0086】
また,機器異常解消電圧値ステージT2′は,実効値V2′が基準値V2 0′からどの程度隔たっているかを表す機器異常解消指標値
【0087】
【数19】
β2′=α2′=100×|V2′−V2 0′|/V2 0′(%)
と復帰判定閾値β2 1′との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)T2′=0であるとはβ2′≦β2 1′であることであり,(1)T2′=1であるとはβ2 1′<β2′であることである。本実施の形態においては,
【0088】
【数20】
β2 1′=α2 1′=5(%)
と設定されている。
【0089】
機器異常解消電圧値ステージ算出回路230は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力し, 機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常解消電圧値ステージT2を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する回路である。また,機器異常解消電圧値ステージ算出回路230は,電気回路電圧値蓄積・平均化回路260によって出力された信号を入力し, 機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231を見てその入力した電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常解消電圧値ステージT2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する回路である。
【0090】
機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル241は,本発明にかかる実施の形態2の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル241の説明図である図10に示されているように,前述の機器異常が解消したか否かを算出するための機器異常解消条件D2 k,D2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0091】
ここに,機器異常解消条件D2 kは,機器異常発生電圧値ステージS2が機器異常発生電圧値レベルL2 kを回数I2 k以上連続して越えた後に,機器異常解消電圧値ステージT2およびT2′がともに機器異常解消電圧値レベル0を機器異常電圧値レベルL2 kごとに決められている所定の回数J2 k以上連続して保ったこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0092】
【数21】
J2 1=2(回),J2 2=10(回),J2 3=∞(回)
と設定されている。
【0093】
また,機器異常解消条件D2 k′は,機器異常発生電圧値ステージS2′が機器異常発生電圧値レベルL2 k′を回数I2 k′以上連続して越えた後に,機器異常解消電圧値ステージT2およびT2′がともに機器異常解消電圧値レベル0を機器異常電圧値レベルL2 k′ごとに決められている所定の回数J2 k′以上連続して保ったこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0094】
【数22】
J2 1′=10(回),J2 2′=25(回),J2 3′=∞(回)
と設定されている。
【0095】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路240は,機器異常解消電圧値ステージ算出回路230および機器異常発生条件成立/不成立算出回路220,220′によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル241を見て機器異常解消条件D2 k,D2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250に出力する回路である。
【0096】
外部出力回路250は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路220,220′によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240によって出力された信号を入力し(1)機器異常発生条件C2 k,C2 k′(k=1,…,3)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D2 k,D2 k′(k=1,…,3)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する回路である。
【0097】
ただし,機器異常発生電圧値ステージS1が機器異常発生電圧値レベルL1 kを回数I1 k以上連続して越えたことがなかったときには,機器異常解消条件D1 kは成立すると解釈される。また,機器異常発生電圧値ステージS1′が機器異常発生電圧値レベルL1 k′を回数I1 k′以上連続して越えたことがなかったときには,機器異常解消条件D1 k′は成立すると解釈される。
【0098】
なお,機器異常発生指標値および機器異常解消指標値は,本発明または本発明に関連する発明の「監視値正常基準値からの逸脱量」に対応する。I2 k,I2 k′は本発明または本発明に関連する発明の異常判定回数に対応する。J2 k,J2 k′は本発明に関連する発明の復帰判定回数に対応する。基準値V2 0は本発明または本発明に関連する発明の監視値正常基準値に対応する。瞬時値は,本発明または本発明に関連する発明の監視値に対応する。機器異常発生条件は,本発明または本発明に関連する発明の異常判定条件に対応する。機器異常解消条件は,本発明に関連する発明の復帰判定条件に対応する。
【0099】
つぎに,本発明にかかる実施の形態2の異常判定方法を具備するガス警報器機器異常判断装置のフローチャートである図11を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法について説明する。
【0100】
ステップ1;機器異常発生電圧値ステージ算出回路210は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力し,機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常発生電圧値ステージS2を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路220に出力する。
【0101】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路220は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路210によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221を見て機器異常発生条件C2 k(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する。
【0102】
ステップ2;電気回路電圧値蓄積・平均化回路260は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力して蓄積・平均化し,前述の電気回路電圧値の実効値V2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′に出力する。
【0103】
機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′は,電気回路電圧値蓄積・平均化回路260によって出力された信号を入力し, 機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211′を見てその入力した電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常発生電圧値ステージS2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路220′に出力する。
【0104】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路220′は,機器異常発生電圧値ステージ算出回路210′によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221′を見て機器異常発生条件C2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する。
【0105】
ステップ3;機器異常解消電圧値ステージ算出回路230は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力し, 機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231を見てその入力した電気回路電圧値の瞬時値V2の機器異常解消電圧値ステージT2を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する。
【0106】
電気回路電圧値蓄積・平均化回路260は,前述の電気回路電圧値を読取信号として1回/0.1秒のタイミングで入力して蓄積・平均化し,前述の電気回路電圧値の実効値V2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消電圧値ステージ算出回路230に出力する。機器異常解消電圧値ステージ算出回路230は,電気回路電圧値蓄積・平均化回路260によって出力された信号を入力し, 機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック231を見てその入力した電気回路電圧値の実効値V2′の機器異常解消電圧値ステージT2′を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路240に出力する。
【0107】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路240は,機器異常解消電圧値ステージ算出回路230および機器異常発生条件成立/不成立算出回路220,220′によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル241を見て機器異常解消条件D1 k,D2 k′(k=1,…,3)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路250に出力する。
【0108】
ステップ4;外部出力回路250は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路220,220′によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路240によって出力された信号を入力し(1)機器異常発生条件C2 k,C2 k′(k=1,…,3)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D2 k,D2 k′(k=1,…,3)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する。
【0109】
本実施の形態によれば,前述した本実施の形態1の効果に加えて,(1)リップルやノイズによっては発生し得ず,明らかに機器異常の発生に起因すると考えられる測定データを瞬時(測定)値を利用して検出するとともに,(2)リップルやノイズの影響を除去した信頼性の高い測定データを実効値を利用して検出することで,影響度に応じた機器異常の発生の判断をより確実に行うことが可能となる。また,機器異常解消条件をより厳しくする(機器異常解消条件の定義に利用された集合{β2<5}は機器異常発生条件の定義に利用された集合{α2=β2≧10}の間に不感帯をもつ)ことで,機器異常の発生/解消の判断が測定データの僅かな値変動のために頻繁に繰り返されることによる利便性の低下を防止しつつ,安全性を十分に確保することができる。
【0110】
なお,本実施例では,本発明または本発明に関連する発明の「同一の読取値を元に算出した2つ以上の異なる演算値」として,読取値そのものの瞬時値と,読取値を平均化した実効値を用いたが,「同一の読取値を元に算出した2つ以上の異なる演算値」は演算に用いる読取値の数が異なる演算値(例えば,8個の読取値の平均値と,100個の読取値の平均値)でもよく,演算方法が異なる平均値,積分値,対数平均値,加重平均値等でも良い。
【0111】
もちろん,演算に用いる読取値の数と演算方法が異なる組み合わせ(例えば読取値8個の平均値と読取値100個の加重平均値といった組み合わせ)も含まれる。
【0112】
(実施の形態3)
はじめに,本発明にかかる実施の形態3の異常判定方法を具備した機器異常判断装置の構成図である図12を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法の構成について説明する。
【0113】
本実施の形態の異常判定方法は,前述した本実施の形態1の機器異常判断装置(図1参照)と類似した構成を有しており,温度測定器に内蔵される温度サーミスタ(図示省略)の異常を2つ以上の異常判定閾値と各々の異常判定閾値に対応した異常判定回数により異常を判定する異常判定方法である。本実施の形態の異常判定方法の特徴は,異常の発生に起因すると考えられる測定データが永続的に入力された場合には異常解消の判定が以後行われない点にある。
【0114】
機器異常発生温度値ステージ算出処理ブロック311は,本発明にかかる実施の形態3の機器異常発生温度値ステージ算出処理ブロック311の説明図である図13(A)に示されているように,前述の異常が発生しているか否かを判断するための温度値t3の機器異常発生温度値ステージS3を算出するための処理ブロックである。
【0115】
ここに,機器異常発生温度値ステージS3は,温度値t3が基準値t3 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常発生指標値
【0116】
【数23】
α3=100×|t3−t3 0|/t3 0(%)
と異常判定閾値α3 k(k=1,2)との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)S3=0であるとはα3≦α3 1であることであり,(1)S3=1であるとはα3 1<α3≦α3 2であることであり,(2)S3=2であるとはα3 2<α3であることである。本実施の形態においては,
【0117】
【数24】
t3 0=30(℃)
【0118】
【数25】
α3 1=100(%),α3 2=130(%)
と設定されている。
【0119】
機器異常発生温度値ステージ算出回路310は,前述の温度値を読取信号として1回/15秒のタイミングで入力し,機器異常発生温度値ステージ算出処理ブロック311を見てその入力した温度値t3の機器異常発生温度値ステージS3を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路320に出力する回路である。
【0120】
機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル321は,本発明にかかる実施の形態3の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル321の説明図である図14に示されているように,前述の機器異常が発生しているか否かを算出するための機器異常発生条件C3 k,E3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0121】
ここに,機器異常発生条件C3 kは,機器異常発生温度値ステージS3があらかじめ定められた機器異常発生温度値レベルL3 kをその機器異常発生温度値レベルL3 kごとに決められている所定の回数I3 k以上連続して越えたこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0122】
【数26】
L3 1=1,L3 2=2
I3 1=120(回),I3 2=2(回)
と設定されている。
【0123】
また,機器異常発生条件E3 kは,機器異常発生温度値ステージS3が機器異常発生温度値レベルL3 kをその機器異常発生温度値レベルL3 kごとに決められている所定の回数K3 k以上連続して越えたこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0124】
【数27】
L3 1=1,L3 2=2
K3 1=5760(回),K3 2=240(回)
と設定されている。
【0125】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路320は,機器異常発生温度値ステージ算出回路310によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル321を見て機器異常発生条件C3 k,E3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路350および機器異常解消条件成立/不成立算出回路340に出力する回路である。
【0126】
機器異常解消温度値ステージ算出処理ブロック331は,本発明にかかる実施の形態3の機器異常解消温度値ステージ算出処理ブロック331の説明図である図13(B)に示されているように,前述の温度値t3の機器異常解消温度値ステージT3を算出するための処理ブロックである。
【0127】
ここに,機器異常解消温度値ステージT3は,温度値t3が基準値t3 0からどの程度隔たっているかを表す機器異常解消指標値
【0128】
【数28】
β3=α3=100×|t3−t3 0|/t3 0(%)
と復帰判定閾値β3 1との大小関係を利用して定義されている。より具体的には,(0)T3=0であるとはβ3≦β3 1であることであり,(1)T3=1であるとはβ3 1<β3であることである。本実施の形態においては,
【0129】
【数29】
β3 1=80(%)
と設定されている。
【0130】
機器異常解消温度値ステージ算出回路330は,前述の温度値を読取信号として1回/15秒のタイミングで入力し,機器異常解消温度値ステージ算出処理ブロック331を見てその入力した温度値t3の機器異常解消温度値ステージT3を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路340に出力する回路である。
【0131】
機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル341は,本発明にかかる実施の形態3の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル341の説明図である図15に示されているように,前述の異常が解消したか否かを算出するための機器異常解消条件D3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出するためのテーブルである。
【0132】
ここに,機器異常解消条件D3 kは,機器異常発生温度値ステージS3が機器異常発生温度値レベルL3 kを回数I3 k以上連続して越えた後に,機器異常解消温度値ステージT3が機器異常解消温度値レベル0を機器異常温度値レベルL3 kごとに決められている所定の回数J3 k以上連続して保ったこととして定義されている。本実施の形態においては,
【0133】
【数30】
J3 1=4(回),J3 2=10(回)
と設定されている。
【0134】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路340は,機器異常解消温度値ステージ算出回路330によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル341および機器異常発生条件成立/不成立算出回路320を見て機器異常解消条件D3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路350に出力する回路である。
【0135】
外部出力回路350は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路320によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路340によって出力された信号を入力し,(1)機器異常発生条件C3 k,E3 k(k=1,2)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D3 k(k=1,2)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する回路である。また,外部出力回路350は,機器異常発生条件E3 k(k=1,2)の内の何れかが成立すると一旦判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を継続的に外部出力信号として外部に出力する回路である。
【0136】
ただし,機器異常発生温度値ステージS3が機器異常発生温度値レベルL3 kを回数I3 k以上連続して越えたことがなかったときには,機器異常解消条件D3 kは成立すると解釈される。
【0137】
なお,異常指標値および異常解指標値は,本発明または本発明に関連する発明の「監視値正常基準値からの逸脱量」に対応する。I3 kは本発明または本発明に関連する発明の異常判定回数に対応する。J3 kは本発明に関連する発明の復帰判定回数に対応する。K3 kは本発明または本発明に関連する発明の復帰禁止条件の「復帰機器異常判定回数」に対応する。基準値t3 0は本発明または本発明に関連する発明の監視値正常基準値に対応する。機器異常発生条件は,本発明または本発明に関連する発明の異常判定条件に対応する。機器異常解消条件は,本発明に関連する発明の復帰判定条件に対応する。
【0138】
つぎに,本発明にかかる実施の形態3の異常判定方法を具備する機器異常判断装置のフローチャートである図16を参照しながら,本実施の形態の異常判定方法について説明する。
【0139】
ステップ1;機器異常発生温度値ステージ算出回路310は,前述の温度値を読取信号として1回/15秒のタイミングで入力し,機器異常発生温度値ステージ算出処理ブロック311を見てその入力した温度値t3の機器異常発生温度値ステージS3を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常発生条件成立/不成立算出回路320に出力する。
【0140】
機器異常発生条件成立/不成立算出回路320は,機器異常発生温度値ステージ算出回路310によって出力された信号を入力し, 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル321を見て機器異常発生条件C3 k,E3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路350および機器異常解消条件成立/不成立算出回路340に出力する。
【0141】
ステップ2;機器異常解消温度値ステージ算出回路330は,前述の温度値を読取信号として1回/15秒のタイミングで入力し,機器異常解消温度値ステージ算出処理ブロック331を見てその入力した温度値t3の機器異常解消温度値ステージT3を算出し,その算出結果を通知するための信号を機器異常解消条件成立/不成立算出回路340に出力する。
【0142】
機器異常解消条件成立/不成立算出回路340は,機器異常解消温度値ステージ算出回路330および機器異常発生条件成立/不成立算出回路320によって出力された信号を入力し, 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル341を見て機器異常解消条件D3 k(k=1,2)が成立しているか否かを算出し,その算出結果を通知するための信号を外部出力回路350に出力する。
【0143】
ステップ3;外部出力回路350は,機器異常発生条件成立/不成立算出回路320によって出力された信号および機器異常解消条件成立/不成立算出回路340によって出力された信号を入力し,(1)機器異常発生条件C3 k,E3 k(k=1,2)の内の何れかが成立する,または(2)機器異常解消条件D3 k(k=1,2)の内の何れかが成立しないと判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を外部出力信号として外部に出力する。
【0144】
ステップ4;外部出力回路350は,機器異常発生条件E3 k(k=1,2)の内の何れかが成立すると一旦判断した場合には,異常の発生を外部に通知するための信号を継続的に外部出力信号として外部に出力する。
【0145】
本実施の形態によれば,前述した本実施の形態1の効果に加えて,異常の発生に起因すると考えられる読取信号が永続的に入力された場合には異常解消の判定が以降行われないことで,安全性をより十分に確保することができる。
【0146】
以上においては,本実施の形態1〜3について詳細に説明した。
【0147】
なお,本発明または本発明に関連する発明にかかる構成要素については実施例にとらわれない。本発明または本発明に関連する発明は,(a)読取値,(b)異常判定閾値または復帰判定閾値を記憶する手段,(c)読取値から導かれた監視値と異常判定閾値,復帰判定閾値を比較する手段,を具備することにより構成可能であり,実施例にあげた具体的構成にとらわれない。
【0148】
また,上述の説明における機器は,上述した本実施の形態においては,温度測定器などであった。しかし,これに限らず,上述の機器は,たとえば,火災警報器,不完全燃焼警報器,防犯機器といった建物に設置される機器や,生命維持装置,ペースメーカーといった人体に取り付けてあるいは埋め込んで使用する機器などの保安機器であってもよいし,このような保安機器以外のテレビ,ラジオ,洗濯機,掃除機,冷蔵庫,時計などの電子機器であってもよい。
【0149】
もちろん,本発明または本発明に関連する発明の監視値は,(a)圧力,温度,湿度,ガス濃度,磁力,電磁波,光などの物理量を測定するためのセンサなどから出力される測定データ,(b)抵抗,コンデンサ,コイル,トランジスタ,LED,スピーカ,IC,LSI,トランス,ダイオードなどの電気回路や部品などに対する電圧,電流,抵抗,(c)駆動部分の駆動回転数,駆動作動数,発生音圧レベルなどの物理量に関する監視値であってもよい。
【0150】
また,本発明または本発明に関連する発明の監視値が,異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が,異常判定回数超えた場合に異常発生を判定するとは,上述した本実施の形態においては,監視値が,2つ以上の異常判定閾値の内の少なくとも1つの異常判定閾値をその異常判定閾値毎に定められている異常判定回数以上,連続して上回ったまたは下回った場合に異常と判定することであった。
【0151】
しかし,これに限らず,本発明または本発明に関連する発明の監視値が,異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が,異常判定回数超えた場合に異常発生を判定するとは,例えば,監視値が,2つ以上の異常判定閾値の内の少なくとも1つの異常判定閾値を,予め定められた所定の監視値の入力数において,その異常判定閾値毎に定められている異常判定回数以上,上回ったまたは下回った場合に異常と判定することであってもよい。
【0152】
また,本発明または本発明に関連する発明の監視値が,復帰判定閾値を上回るまたは下回る回数が,復帰判定回数を超えた場合に,異常解消を判定するとは,上述した本実施形態では,監視値が,復帰判定閾値をその異常判定閾値毎に定められている復帰判定回数以上,連続して上回るまたは下回る場合に異常解消と判定することであった。
【0153】
しかし,これに限らず,本発明または本発明に関連する発明の監視値が,復帰判定閾値を上回るまたは下回る回数が,復帰判定回数を超えた場合に,異常解消を判定するとは,例えば,監視値が,復帰判定閾値を,予め定められた所定の監視値の入力数において,その異常判定閾値毎に定められている復帰判定回数以上,上回るまたは下回る場合に異常解消と判定することであってもよい。
【0154】
また,本発明にかかる異常判定方法または復帰判定方法を具備した機器異常判断装置の全部または一部の手段(または,装置,素子,回路,部など)の機能をプログラムを用いたコンピュータ,または,電子部品で構成した各種アナログ演算回路によって実行できる。
【0155】
また,本発明にかかる異常判定方法および復帰判定方法の全部または一部のステップ(または,工程,動作,作用など)の動作をプログラムを用いたコンピュータ,または,電子部品で構成した各種アナログ演算回路によって実行できる。
【0156】
また,本発明にかかる異常判定条件(異常判定閾値および異常判定回数),復帰判定条件(復帰判定閾値および復帰判定回数)のデータ構造は,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法または復帰判定方法を具備した機器異常判断装置あるいは異常判定方法または復帰判定方法の全部または一部の手段やステップで,コンピュータまたは,各種アナログ演算回路と協働して利用されるデータ構造である。
【0157】
また,本発明にかかる媒体は,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法または復帰判定方法を具備した機器異常判断装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体,または,同機能をアナログ演算により実行する各種アナログ演算回路により構成された媒体であり,コンピュータにより読み取り可能,かつ読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して前記機能を実行する媒体または,前記各種アナログ演算回路にて前記機能を実行する媒体である。また,本発明にかかる媒体は,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体,または,同動作をアナログ演算により実行する各種アナログ演算回路により構成された媒体であり,コンピュータにより読み取り可能,かつ読み取られた前記プログラムが前記プログラムと協働して前記動作を実行する媒体または,各種アナログ演算回路にて前記動作を実行する媒体である。また,本発明にかかる媒体は,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法および復帰判定方法を具備した機器異常判断装置または異常判定方法の全部または一部の手段やステップで,コンピュータまたは,各種アナログ演算回路と協働して利用されるデータ構造を担持した媒体であり,コンピュータにより読み取り可能,かつ読み取られた前記データ構造が前記コンピュータと協働して利用される媒体,または,電子回路で構成され,各種アナログ演算回路と協働して利用される媒体である。
【0158】
なお,上記「一部の手段(または,装置,素子,回路,部など)」,上記「一部のステップ(または,工程,動作,作用など)」とは,それらの複数の手段またはステップの内の,幾つかの手段またはステップを意味し,あるいは,一つの手段またはステップの内の,一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0159】
また,上述のプログラムの利用形態は,コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され,コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
【0160】
また,上述のデータ構造としては,データベース,データフォーマット,データテーブル,データリスト,データの種類などを含む。なお,電子回路を構成する電子部品の定数や帯電電荷量,符号,帯磁状態により表現される情報なども含まれ,各種アナログ演算回路がデータ構造となる場合もある。
【0161】
また,記録媒体としては,ROMや,電子回路を構成する電子部品の定数や帯電電荷量,符号,帯磁状態により表現される情報記憶媒体などが含まれ,伝送媒体としては,インターネットなどの伝送媒体,光・電波・音波などが含まれる。
【0162】
また,上述したコンピュータは,CPUなどの純然たるハードウェアに限らず,ファームウェアや,OS,更に周辺機器を含むものであってもよい。
【0163】
以上説明したように,本発明または本発明に関連する発明の構成は,ソフトウェア的に実現してもよいし,ハードウェア的に実現してもよい。
【0164】
なお,本発明にかかる読取値を,前述の実施の形態においては,1つとしたが,もちろん,読取値は複数でもよく,例えば,電圧,センサー出力,温度サーミスタ等の読取値の監視値について,異常判定条件,復帰判定条件をもってよい。
【0165】
また,2つ以上の異なる読取値から各々演算した演算値(監視値)により異常判定を行う場合は,一般的に,複数の読取値の監視値に対する各々の異常判定条件のいずれかが成立(異常判定条件の論理和)した場合に異常と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により複数の読取値のうち少なくとも2つ以上の読取値の監視値の各々の異常判定条件が成立(異常判定条件の論理積)した場合に異常と判定してもよい。
【0166】
また,2つ以上の異なる読取値から各々演算した演算値(監視値)により復帰判定を行う場合は,一般的に,複数の読取値のうち少なくとも2つ以上の読取値の監視値の各々の復帰判定条件が成立(復帰判定条件の論理積)した場合に復帰と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により複数の読取値の監視値に対する各々の復帰判定条件のいずれかが成立(復帰判定条件の論理和)した場合に復帰と判定してもよい。
【0167】
監視値が,異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が,異常判定回数を超えたことを判断し,異常を判定する異常判定方法において,2つ以上の異常判定閾値を持ち,前記各々の異常判定閾値に対応して,異常と判定する異常判定回数を持つことを特徴とする異常判定方法は,本発明または本発明に関連する発明である(図17参照)。「監視値が異常判定閾値を上回る」とは,監視値が,監視値正常基準値(後述)からみて正の方向の異常判定閾値と同値または超える場合を意味し,「監視値が異常判定閾値を下回る」とは,監視値が,監視値正常基準値からみて負の方向の異常判定閾値と同値または閾値未満となることを意味する(以下同様)。また,異常,故障または正常を判定するために,測定または計測する値(物理量を測定するためのセンサなどから出力される測定データや,電気回路や部品などに対する電圧,電流,抵抗や,駆動部分の駆動回転数等)そのものを読取値と呼ぶ。監視値とは,読取値を元にした演算値などで,この演算値には読取値そのものも含まれ,監視対象となる数値のことである。異常判定閾値とは,ある種類あるレベルの異常(または故障)が疑われる監視値の範囲の監視値正常基準値寄りの境界値で,予め定められた値である。異常判定回数とは,監視値が,異常判定閾値を上回る値(ただし,監視値正常基準値からみて正の方向にある異常判定閾値の場合。監視値正常基準値からみて負の方向にある異常判定閾値の場合は,「異常判定閾値を下回る値」と読み替える。)を示す回数のうち,異常と判定する回数のことであり,予め定められた回数である。
【0168】
このような本発明または本発明に関連する発明によれば,異常判定閾値毎に,異常発生を判定する回数(異常判定回数)を変えることにより,その発生した異常を的確に見つけることができる。例えば,図17で,監視値αの値がB≦α<Cの範囲になる異常が,最も使用者にとって影響度が大きい異常の場合,この範囲の異常判定回数を他の異常判定閾値の異常判定回数よりも少なくすることにより,早く異常を知らせることができる。
【0169】
また,図17で,監視値αの値がA≦α<Bの範囲になる異常が,特に影響度が少ない場合は,この範囲の異常判定回数を他の異常判定閾値の異常判定回数よりも多くすることにより,簡単に異常発生を判定することを防止し,使用者に不便をかけなくて済む。このように異常判定閾値毎に異常判定回数を変えることにより,異常の影響度に対する即応性と使用者の利便性を両立することができる。なお,2つ以上の異常判定閾値,および,各々の異常判定閾値に対応する異常判定回数で構成される各々の異常判定条件で異常判定を行う場合は,一般的に,各々の異常判定条件のいずれかが成立(異常判定条件の論理和)した場合に異常と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により複数の異常判定条件のうち少なくとも2つ以上の条件が同時に成立(異常判定条件の論理積)した場合に異常と判定してもよい。
【0170】
前記複数の異常判定閾値の,監視値正常基準値からの逸脱量(σk)と,異常判定回数(nk)の関係が,反限時特性(σ1<σ2の時,n1>n2)となる,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法は,本発明または本発明に関連する発明である(図18参照)。
【0171】
「監視値正常基準値」は,正常状態を表す監視値の範囲の代表値で,正常状態を表す監視値の範囲の中心値や,正常状態における監視値がとり得る分布の中央値や,正常状態を表す監視値の範囲の境界値などを用いる。なお,反限時特性とは,たとえば,影響度が高い異常発生時に出現しうる監視値が測定された場合は即時警報に移り,影響度が小さい異常発生時に出現しうる監視値が測定された場合はその監視値がある時間継続した場合にのみ警報するといった,影響度が高いと予測される場合は判定時間(回数)を短く(少なく),影響度が小さいと予測される場合は判定時間(回数)を長く(多く)とるための条件であり,σはnの単調減少関数となる(図19参照)。
【0172】
このような本発明または本発明に関連する発明によれば,反限時特性を利用して定めた異常判定閾値と異常判定回数の関係を利用して異常発生を判定することで,より影響度に見合った時間で異常発生を判定することができる。
【0173】
監視値が,同一の読取値を元に算出した2つ以上の異なる演算値である異常判定方法は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0174】
演算とは,読取値を算術的に加工処理あるいはアナログ信号処理等をすることである。演算値とは演算の結果得られた値である。また,演算に使われた,算術的な加工処理方法や,アナログ処理の方法を「演算方法」と呼ぶ。「同一の読取値を元に演算した2つ以上の異なる演算値」とは,演算に用いる読取値の数が異なる,または演算方法の異なる演算値またはこれらの組み合わせにより演算された演算値である。なお,読取値は演算値に含まれ,この場合の読取値は瞬時値と呼ぶ。つまり,瞬時値は読取値Akそのものの値である。実効値とは,読取値をノイズ等を除去するための平準化処理等の演算を行った演算値であり,例えば,上記の読取値Akの平均値Σk=1 nAk/n,積分値,対数平均値などである。読み取りの間隔(言い換えると瞬時値の間隔)は,0.1秒,1秒,10秒,1分,10分,1時間,24時間等,その異常を見るために適切なものであればそれでも良い(図23(A)参照)。実効値のとり方は,読み取り値10個毎に平均してもよいし(図23(B)参照),過去10回の読み取り値を平均してもよい(図23(C)参照)。なお,(1)瞬時値については,正常値に近い異常判定閾値Aはノイズや一過性のもので誤判定するデメリットがあるが,一過性の大きな異常値を判定することができるメリットがあり,(2)実効値には,瞬時の大きな異常値は平均化され判定できないデメリットがあるが,ノイズの影響は平均化で除去されるため異常判定閾値Aにより異常を判定できるメリットがある(図20参照)。また,読取値を信号として,信号処理におけるスムージング(不規則な短時間の変動はノイズと見なし平均によりそれを除く処理)およびフィルタリング(必要な信号の周波数を通過し,ノイズの周波数を阻止する),および増幅といった処理も上述の実効値の演算方法として含まれる。他の実効値の例として,加重平均値がある。加重平均値とは,読取値を演算に取り込む際に読取値に「重み」となる係数を乗じる方法があり,例えば加重平均値を演算する場合は,
【0175】
【数31】
の式を用いる。(f(k)は重み係数と呼ぶ。)通常の平均値を求める場合は,f(k)=1であり,重み係数は例えばf(k)=e-ak 等,任意で与えられる。加重平均値は,読取値の重みつけにより,例えば,直近の読込値は重みつけを大きく,遥か前の読取値は重みつけを小さくといった演算が可能であり,異常の判定に直近の読取値により重みをおいて判定したいといった場合に効果がある。瞬時値や実効値とも異なるが,読取変化量,等を演算値として用いてもよい。読取値変化量とは,読取値の個々の絶対値ではなく,読取値の変化量を用いる方法であり,例えば以下の式で与えられる。
【0176】
【数32】
読取値変化量=Ak−Ak-1
読取値変化量であれば,前述の瞬時値と同様に急激な変化がある場合を異常として判定が可能となる。また,同様の演算値として,微分値がある。また,上記演算値は,デジタルによる数値計算によっての演算値でもよいし,各種演算回路を用いた信号処理手法によってもよい。なお,2つ以上の異なる監視値により異常判定を行う場合は,一般的に,複数の監視値に対する各々の異常判定条件のいずれかが成立(異常判定条件の論理和)した場合に異常と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により複数の監視値のうち少なくとも2つ以上の監視値の各々の異常判定条件が成立(異常判定条件の論理積)した場合に異常と判定してもよい。
【0177】
異常発生を判定した際に用いた異常判定条件によって,異常発生を判定以後の動作を区別する,上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法である。異常判定条件とは,異常と判定した際に用いた監視値と異常判定閾値と,異常判定回数のことであって,これらにより異常判定以後の動作を区別する。動作を区別する例としては,(a)異なる出力手段で出力すること,(b)出力手段の1つである,LEDについて,点滅のランプが異なる出力をすること,点灯時間,点灯間隔が異なる出力をすること,(c)出力手段の1つである,ブザーやスピーカーからの音量が異なる出力をすること,音色や音声が異なる出力をすること,(d)機器が使用する電子的な値(例えばセンサーからの入力や,記録部に記録されたデータ)を,通常使用する値ではなく,異常発生判定時専用の値を使用すること,(e)異常解消の判定後に,異常履歴有りを示す表示をする場合と非表示とする場合のいずれかの出力をすることなどがある。出力手段とは,音響手段,光学手段,信号手段,通信手段等のことである。音響手段とは,ブザーによるブザー音,スピーカーによる音声や音,振動素子による振動音等の音を用いた人の聴覚に訴える手段であり,異なる音色,音声の種類,音量による手段を含む。光学手段とは,ランプ,LED,液晶等の人の視覚に訴える手段であり,異なる色,点灯間隔,消灯間隔,表示の手段を含む。信号手段とは,信号線および無線による有電圧信号,接点信号,デジタル信号等を送信する手段であり,電気,電磁波,磁気,光による手段を含む。通信手段とは,電話回線,インターネット回線,専用通信線,無線等により信号を送受信する手段であり,電気,電磁波,磁気,光による手段を含む。異常履歴有りを示す表示方法としては,使用者には目立たない方法が望ましく,通常点灯しているLEDの瞬時消灯や,液晶の表示などが望ましい。また,通信等により,使用者には全く知らせず,出力する等の方法もある。
【0178】
このような本発明または本発明に関連する発明によれば,予測される異常を区別したり,予測される異常の影響度にあわせて使用者に対し緊迫度を表現したり,また,予測される異常の種類で履歴を持たせて点検の際に確認させたりといったことができる。
【0179】
監視値が,復帰判定閾値を上回るまたは下回る値が,復帰判定回数を越えた場合に,異常解消を判定する復帰判定方法において,2つ以上の復帰判定閾値を持ち,前記各々の復帰判定閾値に対応して,機器の異常解消を判定する復帰判定回数を持つ復帰判定方法は,本発明に関連する発明である(図21参照)。復帰とは,異常発生を判定する前の状態の出力に戻ること言う。ただし,異常履歴有りの表示状態は復帰に含まれるものとしている。復帰判定閾値とは,正常と推測される監視値の範囲の境界値で,予め定められた値である。「監視値が復帰判定閾値を上回る」とは,監視値が,監視値正常基準値からみて負の方向の値であり,かつ,監視値正常基準値からみて負の方向の復帰判定閾値と同値または超える場合を意味し,「監視値が復帰判定閾値を下回る」とは,監視値が,監視値正常基準値と同値または監視値正常基準値からみて正の方向の値であり,かつ,監視値正常基準値からみて正の方向の復帰判定閾値と同値または閾値未満となることを意味する。(以下同様)復帰判定回数とは,監視値が,復帰判定閾値を下回る値(ただし,監視値正常基準値からみて正の方向にある復帰判定閾値の場合である。監視値正常基準値からみて負の方向にある復帰判定閾値の場合は「復帰判定閾値を上回る値」と読み替える。)を示す回数のうち,異常解消を判定する回数のことであり,予め定められた回数である。なお,2つ以上の復帰判定閾値,および,各々の復帰判定閾値に対応する復帰判定回数で構成される各々の復帰判定条件で異常判定を行う場合は,一般的に,複数の復帰判定条件のうち少なくとも2つ以上の条件が同時に成立(異常判定条件の論理積)した場合に復帰と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により各々の復帰判定条件のいずれかが成立(復帰判定条件の論理和)した場合に復帰と判定してもよい。
【0180】
このような本発明に関連する発明によれば,明らかに異常解消が判断できるα<aの場合は速やかに異常解消を判定し,正常な状態であることが不明確なa≦α<bの場合は,十分な判定回数をもって異常解消を判定することにより,確実に正常な状態になった場合に異常解消を判定することができ,かつ,より速やかに異常解消を判定することができる。
【0181】
監視値が,同一の読取値を元に算出した,2つ以上の異なる演算値である復帰判定方法は,本発明に関連する発明である。異常判定が,どの演算値によりなされたものかに関わらず,2つ以上の異なる演算値の全てあるいは複数について,各々の復帰判定条件が成立した場合に復帰することが望ましい。なお,2つ以上の異なる監視値により復帰判定を行う場合は,一般的に,複数の監視値のうち少なくとも2つ以上の監視値の各々の復帰判定条件が成立(復帰判定条件の論理積)した場合に復帰と判定するが,機器の使用目的,構成,特性により複数の監視値に対する各々の復帰判定条件のいずれかが成立(復帰判定条件の論理和)した場合に復帰と判定してもよい。
【0182】
復帰判定閾値と,異常判定閾値との間に不感帯がある上述した本発明に関連する発明の復帰判定方法は,本発明に関連する発明である(図22参照)。不感帯とは,異常判定閾値と復帰判定閾値の間に設ける,異常判定も復帰判定もしない監視値の範囲のことであり,この範囲に監視値が入っても,直前の判定を維持する。例えば,異常発生を判定した後,監視値がこの不感帯の領域に入っても,異常発生と判定されたままである。また,正常な状態または異常解消を判定した後に,監視値がこの不感帯の領域に入っても,正常な状態または異常解消を判定したままである。
【0183】
このような本発明に関連する発明によれば,不感帯が無いときのように,異常判定閾値と復帰判定閾値の近辺で変動するような場合,異常発生と異常解消の判定を繰り返し判定することがなくなる。
【0184】
特定の条件が成立した場合,以後の復帰判定を凍結する異常判定条件(復帰禁止条件)を有することを特徴とする異常判定方法は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0185】
復帰禁止条件とは,条件として成立した場合,以降の復帰判定を凍結する条件のことである。復帰禁止条件の例としては,(a)ある異常判定閾値を「復帰禁止異常判定閾値」と定めて,監視値が「復帰禁止異常判定閾値」を上回るまたは下回る回数が,当該「復帰禁止異常判定閾値」に対応する異常判定回数を超えることを判定した場合に異常解消の判定が以後行われない,(b)ある異常判定閾値について,その異常判定閾値に対応して定められた「復帰禁止異常判定回数」(その異常判定閾値に対応する異常判定回数を超える回数で定める)を持ち,監視値が異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が,復帰禁止異常判定回数を超えたことを判定した場合に異常解消の判定が以後行われないなどがある。
【0186】
複数の出力手段を有し,そのうち少なくとも1つの出力手段にかかる異常判定条件または復帰判定条件が,他の出力手段にかかる異常判定条件または復帰判定条件と異なる上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法または復帰判定方法は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0187】
出力手段は,前述のように,音響手段,光学手段,信号手段,通信手段等がある。複数の出力手段を有し,そのうち少なくとも1つの出力手段(以後,指定出力手段と呼ぶ)にかかる異常判定条件を他の出力手段にかかる異常判定条件と異ならせることにより,使用者は,指定出力手段を認知することによってどのような異常判定条件が成立したかが明確にわかる。例えば,指定出力手段として,(a) 音響手段の出力に,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常の異常判定条件を割り当て,(b) 光学手段の出力に,他のシステムへの影響度が高い異常の異常判定条件を割り当て,(c) 信号手段の出力に,ただちに危険を及ぼさない異常の異常判定条件を割り当てる。使用者は,予め,音響手段は,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常が発生した時に出力すること,光学手段は,他のシステムへの影響度が高い異常が発生した時に出力すること,信号手段は,ただちに危険を及ぼさない異常が発生した時に出力することを知っていれば,音響手段の出力により,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常が発生したことを認知することができ,光学手段の出力により,他のシステムへの影響度が高い異常が発生したことを認知することができ,信号手段の出力により,ただちに危険を及ぼさない異常が発生したことを認知することができる。なお,信号手段は,遠隔で別の場所に出力することができるため,その場にいる使用者に異常を知らせず,予防的に異常の予兆を,例えば別の場所にいる使用者(メンテナンス会社等)に知らせることができ,別の場所にいる使用者は,信号手段の出力により,ただちに危険を及ぼさない異常が発生したことを認知することができる。同様に,複数の出力手段を有し,そのうち指定出力手段にかかる復帰判定条件を他の出力手段にかかる復帰判定条件と異ならせることにより,使用者は,出力手段を認知することによってどのような復帰判定条件が成立したかが明確にわかる。例えば,指定出力手段として,(a) 音響手段の停止は,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常からの復帰判定条件を割り当て,(b) 光学手段の停止は,他のシステムへの影響度が高い異常からの復帰判定条件を割り当て,(c) 信号手段の停止は,ただちに危険を及ぼさない異常からの復帰判定条件に割り当てると使用者は,予め,音響手段は,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常から復帰した時に停止すること,光学手段は,他のシステムへの影響度が高い異常から復帰したときに停止すること,信号手段は,ただちに危険を及ぼさない異常から復帰した時に停止することを知っていれば,音響手段の停止により,人に危険を及ぼし得ることが予想される異常から復帰したことを認知することができ,光学手段の停止により,他のシステムへの影響度が高い異常から復帰したことを認知することができ,信号手段の停止により,ただちに危険を及ぼさない異常から復帰したことを認知することができる。以上のように,使用者は出力手段により,発生した異常や復帰した異常を明確に判断することができる。なお,前述の複数の出力手段は,異なる音響手段(例えば,連続の出力と断続の出力,音色,音量),異なる光学手段(例えば,点滅間隔,点灯時間,色)異なる信号手段,異なる通信手段も含まれる。
【0188】
上述した本発明または本発明に関連する発明の異常判定方法または復帰判定方法をもつ電子機器は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0189】
異常判定後,出力手段により異常状態を出力する上述した本発明または本発明に関連する発明の電子機器は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0190】
前記電子機器は警報器,警報装置,または計量器である上述した本発明または本発明に関連する発明の電子機器は,本発明または本発明に関連する発明である。
【0191】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように,本発明は,たとえばガス警報器における機器異常が発生しているか否かの判定をより適切に行うことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1の異常判定方法を具備する機器異常判断装置の構成図である。
【図2】(A)本発明にかかる実施の形態1の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック111の説明図である。
(B)本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131の説明図である。
【図3】本発明にかかる実施の形態1の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル121の説明図である。
【図4】本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141の説明図である。
【図5】本発明にかかる実施の形態1の異常判定方法を具備する機器異常判断装置のフローチャートである。
【図6】本発明にかかる実施の形態2の異常判定方法を具備する機器異常判断装置の構成図である。
【図7】(A)本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211の説明図である。
(B)本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック211′の説明図である。
(C)本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック131の説明図である。
【図8】本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221の説明図である。
【図9】本発明にかかる実施の形態2の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル221′の説明図である。
【図10】本発明にかかる実施の形態1の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル141の説明図である。
【図11】本発明にかかる実施の形態2の異常判定方法を具備する機器異常判断装置のフローチャートである。
【図12】本発明にかかる実施の形態3の異常判定方法を具備する機器異常判断装置の構成図である。
【図13】(A)本発明にかかる実施の形態3の機器異常発生温度値ステージ算出処理ブロック311の説明図である。
(B)本発明にかかる実施の形態3の機器異常解消温度値ステージ算出処理ブロック331の説明図である。
【図14】本発明にかかる実施の形態3の機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル321の説明図である。
【図15】本発明にかかる実施の形態3の機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル341の説明図である。
【図16】本発明にかかる実施の形態3の異常判定方法を具備する機器異常判断装置のフローチャートである。
【図17】本発明にかかる異常判定方法に関する説明図(その1)である。
【図18】本発明にかかる異常判定方法に関する説明図(その2)である。
【図19】本発明にかかる反限時特性に関する説明図である。
【図20】本発明にかかる瞬時値および実効値に関する説明図である。
【図21】本発明にかかる異常判定方法に関する説明図(その3)である。
【図22】本発明にかかる異常判定方法に関する説明図(その4)である。
【図23】(A)本発明にかかる実効値に関する説明図(その1)である。
(B)本発明にかかる実効値に関する説明図(その2)である。
(C)本発明にかかる実効値に関する説明図(その3)である。
【符号の説明】
110 機器異常発生電圧値ステージ算出回路
111 機器異常発生電圧値ステージ算出処理ブロック
120 機器異常発生条件成立/不成立算出回路
121 機器異常発生条件成立/不成立算出テーブル
130 機器異常解消電圧値ステージ算出回路
131 機器異常解消電圧値ステージ算出処理ブロック
140 機器異常解消条件成立/不成立算出回路
141 機器異常解消条件成立/不成立算出テーブル
150 外部出力回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an abnormality determination method for determining, for example, whether an abnormality has occurred in an alarm device, an alarm device, or a measuring instrument,OhAnd electronic devices.
[0002]
[Prior art]
Electronic devices such as televisions, radios, washing machines, vacuum cleaners, refrigerators, watches, etc., function for safety when judging the occurrence of malfunctions such as breakdowns (specifically, the function of projecting images on televisions, In many cases, the function of producing a sound for a radio and the function of keeping the inside of a refrigerator at a low temperature for a refrigerator are stopped. As a method for determining the occurrence of an abnormality, a method of using voltage such as wiring of electronic equipment and parts, a method of using output of voltage, current, resistance value, etc. from a circuit that performs some output such as a temperature sensor or a pressure sensor speaker There are a method of using the rotation speed and temperature of a motor, a method of using a potential and temperature on an electronic circuit, and the like (for example, see Patent Document 1).
[0003]
By the way, if the occurrence of an abnormality is determined in this way and the function is erroneously stopped easily even though no abnormality has occurred, there is a case in which the user is unduly inconvenienced.
[0004]
On the other hand, when the occurrence of an abnormality is determined over a long period of time, it is less likely that the function will be stopped accidentally even though no abnormality has occurred, but it involves a fire or electric leakage that must be notified to the user sooner. When a serious abnormality occurs, the determination of the abnormality may be delayed, and the life and property of the user may be greatly affected.
[0005]
Therefore, a more accurate process is required as a method for determining the occurrence of an abnormality in a device.
[0006]
In particular, safety equipment and measuring instruments used for commercial transactions are likely to have a direct impact on the user's life assets (security equipment protects or maintains the life and assets of the user). (This includes equipment installed in buildings such as fire alarms, gas leak alarms, incomplete combustion alarms, crime prevention equipment, and equipment that is attached to or embedded in human bodies such as life support devices and pacemakers) . In addition, the reliability of measuring instruments used in commercial transactions can directly affect the economic loss of users. For this reason, it is necessary for safety devices and measuring instruments to determine the occurrence of device abnormalities with high accuracy.
[0007]
For example, an electric circuit voltage value of a gas sensor or the like incorporated in the device is input as a read signal at a timing of once / minute, and the instantaneous value V of the input electric circuit voltage value is a reference value V0The index of equipment failure occurrence indicating how far it is from
[0008]
[Expression 1]
α = 100 × | V−V0| / V0(%)
Is a predetermined abnormality determination threshold value α1There is an apparatus abnormality determination device that determines that an apparatus abnormality has occurred in a state exceeding the above (in this specification, superscripts and subscripts in mathematical expressions are used as subscripts).
[0009]
Of course, such a device abnormality determination device determines that no abnormality has occurred when the device abnormality occurrence index value does not exceed the abnormality determination threshold value. Therefore, the device abnormality occurrence index value that has exceeded the device abnormality threshold value is determined. When the abnormality determination threshold is interrupted, it is determined whether or not the abnormality is resolved.
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-9-114704
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such an apparatus abnormality determination device, it is affected by sudden noise, ripple, or the like because it uses the instantaneous value of the input electric circuit voltage value to determine whether an abnormality has occurred. In some cases, when an abnormality does not actually occur, it is erroneously determined that an abnormality has occurred.
[0012]
Further, in the conventional device abnormality judgment device, when the electric circuit voltage value behaves so that the above-mentioned device abnormality index value fluctuates up and down near the abnormality judgment threshold, the judgment of occurrence / resolution of the abnormality is made in a short cycle. Repeatedly, the alarm sound for notifying the outside of the occurrence of an abnormality was frequently output / stopped, which sometimes resulted in poor usability.
[0013]
As described above, the conventional apparatus abnormality determination device has a problem that it may not be possible to appropriately determine whether or not an abnormality has occurred in the apparatus.
[0014]
The present invention takes into account the above-described conventional problems, for example, an abnormality determination method capable of more appropriately determining an abnormality in a gas alarm device,OhAnd an electronic device.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The first aspect of the present invention is,Monitoring value is2Abnormality judgment method with two or more different calculation valuesBecause
Abnormality determination using two or more abnormality determination conditions determined for each monitoring value for determining occurrence of abnormality when the number of times the monitored value exceeds or falls below the abnormality determination threshold exceeds the number of abnormality determination An abnormality determination step for performing
At least one of the two or more different calculated values is an instantaneous value;
An abnormality determination method in which at least one of the two or more different calculated values is an effective value.It is.
The second aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, wherein the instantaneous value is the read value itself.
The third aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, wherein the effective value is the calculated value obtained by performing a calculation for removing noise on the read value. .
The fourth aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, wherein the relationship between the deviation amount of the abnormality determination threshold value from the monitoring value normal reference value and the number of abnormality determinations has an inverse time characteristic. .
The fifth aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, in which the operation after the abnormality determination is performed for each abnormality determination condition is different.
The sixth aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, wherein the abnormality determination condition is an abnormality determination condition that freezes the subsequent return determination when a predetermined return prohibition condition is satisfied.
In a seventh aspect of the present invention, the abnormality determination condition corresponding to at least one of the two or more output means is different from the abnormality determination condition corresponding to the other output means. This is an abnormality determination method.
The eighth aspect of the present invention is the abnormality determination method according to the first aspect of the present invention, wherein the two or more different calculation values are based on the same reading value.
A ninth aspect of the present invention is an electronic device that performs the abnormality determination using any one of the first to eighth abnormality determination methods of the present invention.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0028]
(Embodiment 1)
First, the configuration of the abnormality determination method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. 1 which is a configuration diagram of a device abnormality determination apparatus including the abnormality determination method according to the first embodiment of the present invention.
[0029]
The abnormality determination method according to the present embodiment is an abnormality determination method for determining occurrence of abnormality in a voltage value of a specific part in a circuit based on two or more abnormality determination thresholds and the number of abnormality determinations corresponding to each abnormality determination threshold.
[0030]
The device abnormality occurrence voltage value stage
[0031]
Here, the device abnormality occurrence voltage value stage S1Is the instantaneous value V1Is the reference value V1 0The index of equipment failure occurrence indicating how far it is from
[0032]
[Expression 2]
α1= 100 × | V1-V1 0| / V1 0(%)
And abnormality determination threshold α1 kIt is defined using the magnitude relationship with (k = 1,..., 4). More specifically, (0) S1= 0 means α1≦ α1 1(1) S1= 1 means α1 1<Α1≦ α1 2(2) S1= 2 is α1 2<Α1≦ α1 Three(3) S1= 3 means α1 Three<Α1≦ α1 Four(4) S1= 4 is α1 Four<Α1It is to be. In this embodiment,
[0033]
[Equation 3]
V1 0= 5 (V)
[0034]
[Expression 4]
α1 1= 5 (%), α1 2= 10 (%), α1 Three= 25 (%), α1 Four= 50 (%) is set (in FIG. 2A, the device abnormality occurrence index value with a sign obtained by removing the absolute value symbol in (Equation 2) is shown, but the same applies hereinafter. ).
[0035]
The device abnormality occurrence voltage value
[0036]
As shown in FIG. 3 which is an explanatory diagram of the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 121 according to the first embodiment of the present invention, the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 121 has the above-described abnormality. Device abnormality occurrence condition C for calculating whether or not it has occurred1 kIt is a table for calculating whether (k = 1, ..., 4) is materialized.
[0037]
Here, equipment abnormality occurrence condition C1 kIs the device abnormality occurrence voltage value stage S1Is a predetermined device abnormality occurrence voltage value level L1 kThe device abnormality occurrence voltage value level L1 kA predetermined number of times I determined for each1 kIt is defined as having been continuously exceeded. In this embodiment,
[0038]
[Equation 5]
L1 1= 1, L1 2= 2, L1 Three= 3, L1 Four= 4
I1 1= 25 (times), I1 2= 10 (times), I1 Three= 2 (times), I1 Four= 1 (times)
Is set.
[0039]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0040]
The device abnormality elimination voltage value stage
[0041]
Here, the device abnormality elimination voltage value stage T1Is the instantaneous value V1Is the reference value V1 0Equipment abnormality elimination index value indicating how far away from the device
[0042]
[Formula 6]
β1= Α1= 100 × | V1-V1 0| / V1 0(%)
And return determination threshold β1 1It is defined using the magnitude relationship with. More specifically, (0) T1= 0 means β1≦ β1 1(1) T1= 1 means β1 1<Β1It is to be. In this embodiment,
[0043]
[Expression 7]
β1 1= Α1 1= 5 (%)
Is set.
[0044]
The equipment abnormality elimination voltage value
[0045]
As shown in FIG. 4, which is an explanatory diagram of the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 141 according to the first embodiment of the present invention, the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 141 is described above. Device abnormality elimination condition D for calculating whether or not1 kIt is a table for calculating whether (k = 1, ..., 4) is materialized.
[0046]
Here, equipment abnormality elimination condition D1 kIs the device abnormality occurrence voltage value stage S1Is the device abnormality occurrence voltage value level L1 kTimes I1 kAfter continuously exceeding the above, the device abnormality elimination voltage value stage T1Is the device
[0047]
[Equation 8]
J1 1= 2 (times), J1 2= 10 (times), J1 Three= 25 (times), J1 Four= ∞ (times)
Is set. J1 Four= ∞ (times) In short, the device abnormality occurrence voltage value stage S1Is the device abnormality occurrence voltage value level L1 Four= 4 times I1 Four= 1 (times) or more continuously means that it is not calculated that the device abnormality has been resolved (the same applies hereinafter).Or an invention related to the present inventionThis is one of the embodiments of the return prohibition condition.
[0048]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0049]
The
[0050]
However, device abnormality occurrence voltage value stage S1Is the device abnormality occurrence voltage value level L1 kTimes I1 kIf it has never been exceeded, the device abnormality elimination condition D1 kIs interpreted to hold.
[0051]
Note that the device abnormality occurrence index value and the device abnormality elimination index value areOr an invention related to the present inventionCorresponds to the “deviation amount from the normal value for abnormal value”. I1 kIs the present inventionOr an invention related to the present inventionThis corresponds to the number of abnormal judgments. J1 kIs the present inventionInventions related toThis corresponds to the number of return judgments. Reference value V1 0Is the present inventionOr an invention related to the present inventionCorresponds to the normal reference value. The device abnormality occurrence condition is the present invention.Or an invention related to the present inventionThis corresponds to the abnormal determination condition. The condition for eliminating device abnormality is the same as that of the present invention.Inventions related toThis corresponds to the return judgment condition.
[0052]
Next, the abnormality determination method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. 5 which is a flowchart of the device abnormality determination apparatus including the abnormality determination method according to the first embodiment of the present invention.
[0053]
Step 1: The device abnormality occurrence voltage value
[0054]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0055]
Step 2: The equipment abnormality elimination voltage value
[0056]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0057]
Step 3: The
[0058]
According to the present embodiment, the deviation amount of the abnormality determination threshold from the monitoring value normal reference value and the number of abnormality determinations (I1 k) Is an inverse time characteristic, making it possible to reliably determine the occurrence of an abnormality according to the degree of influence of an equipment abnormality, while preventing a decrease in convenience due to a misjudgment and increasing the degree of influence. It is possible to determine the occurrence of an abnormality more quickly. In addition, by using the return judgment condition according to the degree of influence of the abnormality, (1) it is possible to quickly return an abnormality with a small degree of influence to ensure convenience, and (2) an abnormality with a large degree of influence. With regard to, it is possible to ensure sufficient safety by returning after performing sufficient confirmation.
[0059]
(Embodiment 2)
First, the configuration of the abnormality determination method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. 6 which is a configuration diagram of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the second embodiment of the present invention.
[0060]
The abnormality determination method of the present embodiment has a configuration similar to that of the device abnormality determination device (see FIG. 1) of the first embodiment described above, and two abnormal voltage values in a specific part in the circuit are detected. This is an abnormality determination method for determining an abnormality based on the above abnormality determination thresholds and the number of abnormality determinations corresponding to each abnormality determination threshold. The feature of the device abnormality judgment device of this embodiment is (1) using instantaneous (measured) values (read signal itself) that cannot be generated by ripples and noises, but are apparently caused by the occurrence of abnormality. (2) By using a highly reliable effective value (for example, an averaged read signal) that eliminates the effects of ripples and noise, it is possible to detect anomalies according to the degree of influence. It is in the point to judge reliably.
[0061]
The device abnormality occurrence voltage value stage
[0062]
Here, the device abnormality occurrence voltage value stage S2Is the instantaneous value V2Is the reference value V2 0The index of equipment failure occurrence indicating how far it is from
[0063]
[Equation 9]
α2= 100 × | V2-V2 0| / V2 0(%)
And abnormality determination threshold α2 kIt is defined using the magnitude relationship with (k = 1,..., 3). More specifically, (0) S2= 0 means α2≦ α2 1(1) S2= 1 means α2 1<Α2≦ α2 2(2) S2= 2 is α2 2<Α2≦ α2 Three(3) S2= 3 means α2 Three<Α2It is to be. In this embodiment,
[0064]
[Expression 10]
V2 0= 5 (V)
[0065]
## EQU11 ##
α2 1= 10 (%), α2 2= 25 (%), α2 Three= 50 (%)
Is set.
[0066]
The device abnormality occurrence voltage value
[0067]
As shown in FIG. 8 which is an explanatory diagram of the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 according to the second embodiment of the present invention, the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 has the above-described abnormality. Device abnormality occurrence condition C for calculating whether or not it has occurred2 kIt is a table for calculating whether (k = 1, ..., 3) is materialized.
[0068]
Here, equipment abnormality occurrence condition C2 kIs the device abnormality occurrence voltage value stage S2Is a predetermined device abnormality occurrence voltage value level L2 kThe device abnormality occurrence voltage value level L2 kA predetermined number of times I determined for each2 kIt is defined as having been continuously exceeded. In this embodiment,
[0069]
[Expression 12]
L2 1= 1, L2 2= 2, L2 Three= 3
I2 1= 25 (times), I2 2= 10 (times), I2 Three= 1 (times)
Is set.
[0070]
The equipment abnormality occurrence condition establishment /
[0071]
The equipment abnormality occurrence voltage value stage calculation processing block 211 'is shown in FIG. 7B, which is an explanatory diagram of the equipment abnormality occurrence voltage value stage calculation processing block 211' according to the second embodiment of the present invention. , The effective value V of the electric circuit voltage value for determining whether or not the aforementioned device abnormality has occurred2′ Equipment abnormality occurrence voltage value stage S2This is a processing block for calculating ′.
[0072]
Here, the device abnormality occurrence voltage value stage S2Is the effective value V2'Is the reference value V2 0Equipment abnormality occurrence index value indicating how far away from ′
[0073]
[Formula 13]
α2′ = 100 × | V2'-V2 0′ | / V2 0′ (%)
And abnormality determination threshold α2 k′ (K = 1,..., 3). More specifically, (0) S2'= 0 means α2′ ≦ α2 1(1) S2'= 1 means α2 1′ <Α2′ ≦ α2 2(2) S2'= 2 means α2 2′ <Α2′ ≦ α2 Three(3) S2'= 3 means α2 Three′ <Α2It is ′. In this embodiment,
[0074]
[Expression 14]
V2 0'= V2 0= 5 (V)
[0075]
[Expression 15]
α2 1′ = 5 (%), α2 2′ = 10 (%), α2 Three'= 25 (%)
Is set.
[0076]
The electric circuit voltage value accumulating / averaging
[0077]
The equipment abnormality occurrence voltage value stage calculation circuit 210 'receives the signal output by the electrical circuit voltage value accumulation / averaging
[0078]
The device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 ′ is the above-mentioned description of the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 ′ according to the second embodiment, as shown in FIG. Device abnormality occurrence condition C for calculating whether or not device abnormality has occurred2 kThis is a table for calculating whether or not ′ (k = 1,..., 3) is established.
[0079]
Here, equipment abnormality occurrence condition C2 k'Is the device abnormality occurrence voltage value stage S2′ Is a predetermined device abnormality occurrence voltage value level L2 k′ Is the device abnormality occurrence voltage level L2 kA predetermined number of times I determined for each ′2 kIt is defined as having exceeded more than '. In this embodiment,
[0080]
[Expression 16]
L2 1'= 1, L2 2'= 2, L2 Three′ = 3
I2 1′ = 10 (times), I2 2′ = 2 (times), I2 Three′ = 1 (times)
Is set.
[0081]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0082]
The device abnormality elimination voltage value stage
[0083]
Here, the device abnormality elimination voltage value stage T2Is the instantaneous value V2Is the reference value V2 0Equipment abnormality elimination index value indicating how far away from the device
[0084]
[Expression 17]
β2= Α2= 100 × | V2-V2 0| / V2 0(%)
And return determination threshold β2 1It is defined using the magnitude relationship with. More specifically, (0) T2= 0 means β2≦ β2 1(1) T2= 1 means β2 1<Β2It is to be. In this embodiment,
[0085]
[Formula 18]
β2 1= Α2 1'= 5 (%)
Is set.
[0086]
In addition, the device abnormality elimination voltage value stage T2Is the effective value V2'Is the reference value V2 0Equipment abnormality elimination index value indicating how far away from ′
[0087]
[Equation 19]
β2′ = Α2′ = 100 × | V2'-V2 0′ | / V2 0′ (%)
And return determination threshold β2 1It is defined using the magnitude relationship with ′. More specifically, (0) T2'= 0 means β2′ ≦ β2 1(1) T2′ = 1 means β2 1′ <Β2It is ′. In this embodiment,
[0088]
[Expression 20]
β2 1′ = Α2 1'= 5 (%)
Is set.
[0089]
The device abnormality elimination voltage value
[0090]
As shown in FIG. 10 which is an explanatory diagram of the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 241 according to the second embodiment of the present invention, the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 241 is described above. Device abnormality elimination condition D for calculating whether or not2 k, D2 kThis is a table for calculating whether or not ′ (k = 1,..., 3) is established.
[0091]
Here, equipment abnormality elimination condition D2 kIs the device abnormality occurrence voltage value stage S2Is the device abnormality occurrence voltage value level L2 kTimes I2 kAfter continuously exceeding the above, the device abnormality elimination voltage value stage T2And T2'Is the device
[0092]
[Expression 21]
J2 1= 2 (times), J2 2= 10 (times), J2 Three= ∞ (times)
Is set.
[0093]
In addition, device abnormality elimination condition D2 k'Is the device abnormality occurrence voltage value stage S2'Is the device abnormality occurrence voltage level L2 k′ Times I2 k'After continuously exceeding more than, the device abnormality elimination voltage value stage T2And T2'Is the device
[0094]
[Expression 22]
J2 1′ = 10 (times), J2 2′ = 25 (times), J2 Three′ = ∞ (times)
Is set.
[0095]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0096]
The
[0097]
However, device abnormality occurrence voltage value stage S1Is the device abnormality occurrence voltage value level L1 kTimes I1 kIf it has never been exceeded, the device abnormality elimination condition D1 kIs interpreted to hold. In addition, device abnormality occurrence voltage value stage S1'Is the device abnormality occurrence voltage level L1 k′ Times I1 kIf there is no more than '1 k′ Is interpreted to hold.
[0098]
Note that the device abnormality occurrence index value and the device abnormality elimination index value areOr an invention related to the present inventionThis corresponds to the “deviation amount from the normal value of the monitoring value”. I2 k, I2 k'Is the present inventionOr an invention related to the present inventionThis corresponds to the number of abnormal judgments. J2 k, J2 k'Is the present inventionInventions related toThis corresponds to the number of return judgments. Reference value V2 0Is the present inventionOr an invention related to the present inventionCorresponds to the normal reference value. The instantaneous value isOr an invention related to the present inventionCorresponds to the monitored value. The device abnormality occurrence condition is the present invention.Or an invention related to the present inventionThis corresponds to the abnormal determination condition. The condition for eliminating device abnormality is the same as that of the present invention.Inventions related toThis corresponds to the return judgment condition.
[0099]
Next, the abnormality determination method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. 11 which is a flowchart of the gas alarm device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the second embodiment of the present invention.
[0100]
Step 1: The device abnormality occurrence voltage value
[0101]
The equipment abnormality occurrence condition establishment /
[0102]
Step 2: The electric circuit voltage value accumulation / averaging
[0103]
The equipment abnormality occurrence voltage value stage calculation circuit 210 'receives the signal output by the electrical circuit voltage value accumulation / averaging
[0104]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0105]
Step 3: The device abnormality elimination voltage value
[0106]
The electric circuit voltage value accumulating / averaging
[0107]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0108]
Step 4: The
[0109]
According to the present embodiment, in addition to the effects of the first embodiment described above, (1) measurement data that cannot be generated due to ripples or noise and that is apparently caused by the occurrence of equipment abnormality is instantaneously ( (Measurement) values are used for detection, and (2) highly reliable measurement data that eliminates the effects of ripples and noise is detected using effective values, so that device abnormalities can be generated according to the degree of influence. Judgment can be made more reliably. In addition, the device abnormality elimination conditions are made stricter (the set {β used to define the equipment abnormality elimination conditions {β2<5} is a set {α used to define the device abnormality occurrence condition2= Β2With a dead zone between ≧ 10}, the safety / deterioration is prevented while preventing the occurrence of device abnormality / resolving from being repeated frequently due to slight fluctuations in measured data. It can be secured sufficiently.
[0110]
In this embodiment, the present inventionOr an invention related to the present inventionAs the “two or more different calculated values calculated based on the same reading value”, the instantaneous value of the reading value itself and the effective value obtained by averaging the reading values were used. The “calculated two or more different calculation values” may be calculation values (for example, an average value of eight reading values and an average value of 100 reading values) in which the number of reading values used in the calculation is different. Different average values, integral values, logarithmic average values, weighted average values, and the like may be used.
[0111]
Of course, combinations (for example, a combination of an average value of 8 reading values and a weighted average value of 100 reading values) in which the number of reading values used in the calculation and the calculation method are different are also included.
[0112]
(Embodiment 3)
First, the configuration of the abnormality determination method of the present embodiment will be described with reference to FIG. 12, which is a configuration diagram of a device abnormality determination device provided with the abnormality determination method of
[0113]
The abnormality determination method of the present embodiment has a configuration similar to that of the device abnormality determination device (see FIG. 1) of the first embodiment described above, and a temperature thermistor (not shown) built in the temperature measuring device. This abnormality determination method determines an abnormality based on two or more abnormality determination thresholds and the number of abnormality determinations corresponding to each abnormality determination threshold. The feature of the abnormality determination method of this embodiment is that abnormality determination is not performed thereafter when measurement data that is considered to be caused by the occurrence of abnormality is permanently input.
[0114]
The equipment abnormality occurrence temperature value stage
[0115]
Here, the device abnormality occurrence temperature value stage SThreeIs the temperature value tThreeIs the reference value tThree 0The index of equipment failure occurrence indicating how far it is from
[0116]
[Expression 23]
αThree= 100 × | tThree-TThree 0| / TThree 0(%)
And abnormality determination threshold αThree kIt is defined using the magnitude relationship with (k = 1, 2). More specifically, (0) SThree= 0 means αThree≦ αThree 1(1) SThree= 1 means αThree 1<ΑThree≦ αThree 2(2) SThree= 2 is αThree 2<ΑThreeIt is to be. In this embodiment,
[0117]
[Expression 24]
tThree 0= 30 (° C)
[0118]
[Expression 25]
αThree 1= 100 (%), αThree 2= 130 (%)
Is set.
[0119]
The equipment abnormality occurrence temperature value
[0120]
As shown in FIG. 14 which is an explanatory diagram of the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 321 of the third embodiment according to the present invention, the device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 321 Device abnormality occurrence condition C for calculating whether or notThree k, EThree kIt is a table for calculating whether (k = 1, 2) is materialized.
[0121]
Here, equipment abnormality occurrence condition CThree kIs the device abnormality occurrence temperature value stage SThreeIs a predetermined device abnormality occurrence temperature value level LThree kThe equipment abnormality occurrence temperature value level LThree kA predetermined number of times I determined for eachThree kIt is defined as having been continuously exceeded. In this embodiment,
[0122]
[Equation 26]
LThree 1= 1, LThree 2= 2
IThree 1= 120 (times), IThree 2= 2 (times)
Is set.
[0123]
In addition, equipment abnormality occurrence condition EThree kIs the device abnormality occurrence temperature value stage SThreeIs the device abnormality occurrence temperature value level LThree kThe equipment abnormality occurrence temperature value level LThree kA predetermined number of times K determined for eachThree kIt is defined as having been continuously exceeded. In this embodiment,
[0124]
[Expression 27]
LThree 1= 1, LThree 2= 2
KThree 1= 5760 (times), KThree 2= 240 (times)
Is set.
[0125]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0126]
As shown in FIG. 13B, which is an explanatory diagram of the equipment abnormality elimination temperature value stage
[0127]
Here, the device abnormality elimination temperature value stage TThreeIs the temperature value tThreeIs the reference value tThree 0Equipment abnormality elimination index value indicating how far away from the device
[0128]
[Expression 28]
βThree= ΑThree= 100 × | tThree-TThree 0| / TThree 0(%)
And return determination threshold βThree 1It is defined using the magnitude relationship with. More specifically, (0) TThree= 0 means βThree≦ βThree 1(1) TThree= 1 means βThree 1<ΒThreeIt is to be. In this embodiment,
[0129]
[Expression 29]
βThree 1= 80 (%)
Is set.
[0130]
The equipment abnormality elimination temperature value
[0131]
As shown in FIG. 15, which is an explanatory diagram of the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 341 according to the third embodiment of the present invention, the device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 341 Device abnormality elimination condition D for calculating whether or not it has been eliminatedThree kIt is a table for calculating whether (k = 1, 2) is materialized.
[0132]
Here, equipment abnormality elimination condition DThree kIs the device abnormality occurrence temperature value stage SThreeIs the device abnormality occurrence temperature value level LThree kTimes IThree kAfter continuously exceeding the above, the device abnormality elimination temperature value stage TThreeThe device
[0133]
[30]
JThree 1= 4 (times), JThree 2= 10 (times)
Is set.
[0134]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0135]
The
[0136]
However, equipment abnormality occurrence temperature value stage SThreeIs the device abnormality occurrence temperature value level LThree kTimes IThree kIf it has never been exceeded, the device abnormality elimination condition DThree kIs interpreted to hold.
[0137]
The abnormal index value and the abnormal solution index value are the same as those in the present invention.Or an invention related to the present inventionThis corresponds to the “deviation amount from the normal value of the monitoring value”. IThree kIs the present inventionOr an invention related to the present inventionThis corresponds to the number of abnormal judgments. JThree kIs the present inventionInventions related toThis corresponds to the number of return judgments. KThree kIs the present inventionOr an invention related to the present inventionThis corresponds to the “recovery device abnormality determination count” in the return prohibition condition. Reference value tThree 0Is the present inventionOr an invention related to the present inventionCorresponds to the normal reference value. The device abnormality occurrence condition is the present invention.Or an invention related to the present inventionThis corresponds to the abnormal determination condition. The condition for eliminating device abnormality is the same as that of the present invention.Inventions related toThis corresponds to the return judgment condition.
[0138]
Next, the abnormality determination method according to the present embodiment will be described with reference to FIG. 16 which is a flowchart of a device abnormality determination apparatus including the abnormality determination method according to the third embodiment of the present invention.
[0139]
Step 1: The device abnormality occurrence temperature value
[0140]
The device abnormality occurrence condition establishment /
[0141]
Step 2: The equipment abnormality elimination temperature value
[0142]
The device abnormality elimination condition establishment /
[0143]
Step 3: The
[0144]
Step 4: The
[0145]
According to the present embodiment, in addition to the effects of the first embodiment described above, when a read signal that is considered to be caused by the occurrence of an abnormality is permanently input, the determination of abnormality elimination is not performed thereafter. Therefore, safety can be secured more sufficiently.
[0146]
The first to third embodiments have been described in detail above.
[0147]
The present inventionOr an invention related to the present inventionThe components according to the above are not limited to the embodiment. The present inventionOr an invention related to the present inventionIncludes (a) a reading value, (b) a means for storing an abnormality determination threshold value or a return determination threshold value, and (c) a means for comparing the monitoring value derived from the reading value with the abnormality determination threshold value and the return determination threshold value. Therefore, the present invention is not limited to the specific configuration described in the embodiment.
[0148]
Also,In the above descriptionThe device is a temperature measuring device or the like in the above-described embodiment. However, not limited to this,AboveThese devices are, for example, equipment installed in buildings such as fire alarms, incomplete combustion alarms, and security equipment, and security equipment such as life support devices and pacemakers that are attached to or embedded in the human body. Alternatively, electronic devices such as a television, a radio, a washing machine, a vacuum cleaner, a refrigerator, and a clock other than the security device may be used.
[0149]
Of course, the present inventionOr an invention related to the present invention(A) Measurement data output from sensors for measuring physical quantities such as pressure, temperature, humidity, gas concentration, magnetic force, electromagnetic waves, light, etc., (b) resistance, capacitor, coil, transistor, Monitoring values related to physical quantities such as voltage, current, resistance, (c) driving speed, driving operation, and generated sound pressure level for electrical circuits and parts such as LEDs, speakers, ICs, LSIs, transformers, and diodes. There may be.
[0150]
The present inventionOr an invention related to the present inventionIn the present embodiment described above, when the number of times the monitoring value exceeds or falls below the abnormality determination threshold exceeds the number of abnormality determinations, the monitoring value is equal to two or more abnormality determination thresholds. It is determined that an abnormality is detected when at least one abnormality determination threshold is continuously exceeded or exceeded by at least the number of abnormality determinations defined for each abnormality determination threshold.
[0151]
However, the present invention is not limited to this.Or an invention related to the present inventionWhen the number of times the monitored value exceeds or falls below the abnormality determination threshold exceeds the number of abnormality determinations, the occurrence of abnormality is, for example, at least one abnormality determination of two or more abnormality determination thresholds. The threshold may be determined as abnormal when the number of predetermined monitoring values input exceeds or falls below the number of times of abnormality determination determined for each abnormality determination threshold.
[0152]
The present inventionOr an invention related to the present inventionWhen the number of times the monitored value exceeds or falls below the return determination threshold exceeds the number of return determinations, it is determined that the abnormality is resolved. It was determined that the abnormality was resolved when the number of return judgments determined for each time was continuously over or under.
[0153]
However, the present invention is not limited to this.Or an invention related to the present inventionWhen the number of times the monitor value exceeds or falls below the return determination threshold exceeds the return determination number, for example, to determine whether the abnormality has been resolved is, for example, that the monitor value is set to the predetermined threshold When the number of inputs exceeds or falls below the number of return determinations determined for each abnormality determination threshold, it may be determined that the abnormality is resolved.
[0154]
In addition, the function of all or a part of the device abnormality determination device (or the device, element, circuit, unit, etc.) provided with the abnormality determination method or the return determination method according to the present invention, or a computer using a program, It can be executed by various analog arithmetic circuits composed of electronic components.
[0155]
In addition, various analog arithmetic circuits composed of a computer or electronic component using a program for the operation of all or some steps (or processes, operations, actions, etc.) of the abnormality determination method and the return determination method according to the present invention. Can be executed by.
[0156]
Further, the data structure of the abnormality determination condition (abnormality determination threshold and abnormality determination number) and the return determination condition (recovery determination threshold value and the number of recovery determinations) according to the present invention is described above.Or an invention related to the present inventionData used in cooperation with a computer or various analog arithmetic circuits in all or a part or step of the apparatus abnormality determination device or abnormality determination method or recovery determination method provided with the above abnormality determination method or recovery determination method It is a structure.
[0157]
The medium according to the present invention is the above-described present invention.Or an invention related to the present inventionA medium carrying a program for causing a computer to execute all or some of the functions of all or part of the apparatus abnormality determination apparatus having the abnormality determination method or the return determination method of A medium configured by various analog arithmetic circuits to be executed, which can be read by a computer, and the function in which the read program cooperates with the computer to execute the function or the various analog arithmetic circuits Is a medium for executing The medium according to the present invention is the above-described present invention.Or an invention related to the present inventionA medium carrying a program for causing a computer to execute all or part of the operation of all or part of the abnormality determination method, or a medium constituted by various analog operation circuits that execute the operation by analog operation The medium is readable by a computer and the read program cooperates with the program to execute the operation, or the analog operation circuit executes the operation. The medium according to the present invention is the above-described present invention.Or an invention related to the present inventionAll or some means or steps of the equipment abnormality judgment device or abnormality judgment method equipped with the abnormality judgment method and return judgment method of the above, carrying a data structure used in cooperation with a computer or various analog arithmetic circuits A medium that is readable by a computer and in which the read data structure is used in cooperation with the computer, or a medium that is configured by an electronic circuit and is used in cooperation with various analog arithmetic circuits It is.
[0158]
The above “part of means (or apparatus, element, circuit, part, etc.)” and “part of step (or process, operation, action, etc.)” refer to a plurality of means or steps. Means a number of means or steps, or means some function or part of an action within a means or step.
[0159]
Moreover, the usage form of the above-described program may be an aspect in which the program is recorded on a computer-readable recording medium and operates in cooperation with the computer.
[0160]
The data structure includes a database, a data format, a data table, a data list, a data type, and the like. In addition, information expressed by constants, charge amounts, signs, and magnetized states of electronic components constituting the electronic circuit is included, and various analog arithmetic circuits may have a data structure.
[0161]
In addition, the recording medium includes a ROM, an information storage medium expressed by constants, charge amounts, codes, and magnetic states of electronic components constituting an electronic circuit, and a transmission medium such as the Internet. , Including light, radio waves and sound waves.
[0162]
The computer described above is not limited to pure hardware such as a CPU, and may include firmware, an OS, and peripheral devices.
[0163]
As explained above, the present inventionOr an invention related to the present inventionThis configuration may be realized by software or hardware.
[0164]
In the above-described embodiment, the number of readings according to the present invention is one. Of course, there may be a plurality of readings. For example, the monitoring values of readings such as voltage, sensor output, temperature thermistor, etc. It may have an abnormality determination condition and a return determination condition.
[0165]
In addition, when abnormality determination is performed based on an operation value (monitoring value) calculated from two or more different reading values, generally, any of the abnormality determination conditions for the monitoring values of a plurality of reading values is satisfied ( An abnormality determination condition is established for each of the monitored values of at least two reading values out of a plurality of reading values depending on the purpose, configuration, and characteristics of the device. It may be determined that there is an abnormality when a logical product of the abnormality determination conditions).
[0166]
In addition, when the return determination is performed based on the calculated values (monitor values) respectively calculated from two or more different reading values, generally, each of the monitoring values of at least two reading values among a plurality of reading values. When the return judgment condition is satisfied (logical product of the return judgment conditions), it is determined that the return has occurred. However, depending on the purpose, configuration, and characteristics of the device, any of the return judgment conditions for the monitored values of multiple reading values is satisfied ( It may be determined that a return has occurred when the return determination condition is logically ORed.
[0167]
SupervisorIn the abnormality determination method for determining that the number of times the visual value exceeds or falls below the abnormality determination threshold exceeds the number of abnormality determinations, the abnormality determination method has two or more abnormality determination thresholds. An abnormality determination method characterized by having an abnormality determination count for determining an abnormality in response toIs the invention or invention related to the invention(See FIG. 17). “The monitoring value exceeds the abnormality determination threshold value” means that the monitoring value is equal to or exceeds the abnormality determination threshold value in the positive direction as viewed from the normal monitoring value reference value (described later). “Below” means that the monitored value is equal to or less than the abnormality determination threshold value in the negative direction as viewed from the normal value of the monitored value (the same applies hereinafter). In addition, in order to determine abnormality, failure, or normality, values to be measured or measured (measurement data output from sensors for measuring physical quantities, voltages, currents, resistances, etc. for electric circuits and parts, and drive parts) ) Itself is called a read value. The monitored value is a calculated value based on the read value, and the calculated value includes a read value itself and is a numerical value to be monitored. The abnormality determination threshold is a predetermined value that is a boundary value close to a monitoring value normal reference value in a monitoring value range in which a certain type of abnormality (or failure) is suspected. The number of abnormality judgments is the value where the monitored value exceeds the abnormality judgment threshold value (however, in the case of the abnormality judgment threshold value in the positive direction from the monitoring value normal reference value. The abnormality in the negative direction from the monitoring value normal reference value) In the case of the determination threshold value, it is read as “value below the abnormality determination threshold value”.), And is a predetermined number of times.
[0168]
like thisThe present inventionOr an invention related to the present inventionAccording to the above, by changing the number of times of determining the occurrence of abnormality (number of times of abnormality determination) for each abnormality determination threshold value, the generated abnormality can be accurately found. For example, in FIG. 17, when an abnormality in which the monitored value α is in the range of B ≦ α <C is an abnormality having the greatest influence on the user, the number of abnormality determinations in this range is set to the abnormality of another abnormality determination threshold value. By making it less than the number of judgments, an abnormality can be notified early.
[0169]
In addition, in FIG. 17, when an abnormality in which the value of the monitoring value α is in the range of A ≦ α <B has a particularly low influence, the number of abnormality determinations in this range is set to be greater than the number of abnormality determinations of other abnormality determination thresholds. By increasing the number, it is possible to prevent the occurrence of an abnormality from being easily determined and to avoid inconvenience to the user. In this way, by changing the number of times of abnormality determination for each abnormality determination threshold, it is possible to achieve both responsiveness to the degree of abnormality influence and user convenience. In addition, when performing an abnormality determination with each abnormality determination condition composed of two or more abnormality determination thresholds and the number of abnormality determinations corresponding to each abnormality determination threshold, in general, An error is determined when either is satisfied (logical sum of abnormality determination conditions), but at least two of the abnormality determination conditions are simultaneously satisfied depending on the purpose of use, configuration, and characteristics of the device (abnormality determination conditions) May be determined as abnormal.
[0170]
in frontDeviations from the normal value of the monitoring value (σk) And the number of abnormal determinations (nk) Is the inverse time characteristic (σ1<Σ2N1> N2), Mentioned aboveThe present inventionOr an invention related to the present inventionAbnormality judgment methodIs the invention or invention related to the invention(See FIG. 18).
[0171]
The “monitoring value normal reference value” is a representative value of the monitoring value range that represents the normal state, the central value of the monitoring value range that represents the normal state, the median value of the distribution that can be taken by the monitoring value in the normal state, The boundary value of the monitoring value range indicating the state is used. Note that the inverse time characteristic is, for example, when a monitoring value that can appear when an abnormality with a high impact level is measured moves to an immediate alarm, and when a monitoring value that appears when an abnormality with a low impact level is measured. If the impact is predicted to be high, such as an alarm only if the monitored value continues for a certain period of time, the judgment time (number of times) is shortened (less), and if the impact is predicted to be small, the judgment time ( This is a condition for making the number of times longer (more), and σ is a monotonically decreasing function of n (see FIG. 19).
[0172]
like thisThe present inventionOr an invention related to the present inventionAccording to the above, it is possible to determine the occurrence of abnormality in a time that is more commensurate with the degree of influence by determining the occurrence of abnormality using the relationship between the abnormality determination threshold value determined using the inverse time characteristic and the number of times of abnormality determination .
[0173]
SupervisorAbnormality determination method in which visual values are two or more different calculated values calculated based on the same reading valueIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0174]
Arithmetic means that the reading value is arithmetically processed or analog signal processed. The calculated value is a value obtained as a result of the calculation. The arithmetic processing method and analog processing method used for the calculation are called “calculation methods”. “Two or more different calculated values calculated based on the same reading value” means a calculated value obtained by calculating the number of reading values used in the calculation, or by using different calculation methods or combinations thereof. . The read value is included in the calculated value, and the read value in this case is called an instantaneous value. That is, the instantaneous value is the read value A.kIt is the value of itself. The effective value is an operation value obtained by performing an operation such as a leveling process for removing noise from the read value.kMean of Σk = 1 nAk/ N, integral value, logarithmic average value, and the like. The reading interval (in other words, the instantaneous value interval) is 0.1 second, 1 second, 10 seconds, 1 minute, 10 minutes, 1 hour, 24 hours, etc., as long as it is appropriate to see the abnormality. Good (see FIG. 23A). The effective value may be averaged every 10 readings (see FIG. 23B), or the past 10 readings may be averaged (see FIG. 23C). Note that (1) For the instantaneous value, the abnormality determination threshold A close to the normal value has a demerit that is erroneously determined due to noise or a transient one. However, there is a merit that a temporary abnormal value can be determined. Yes, (2) The effective value has the disadvantage that an instantaneous large abnormal value is averaged and cannot be determined, but the influence of noise is eliminated by averaging, so there is an advantage that an abnormality can be determined by the abnormality determination threshold A ( (See FIG. 20). Also, using the reading as a signal, smoothing in signal processing (processing that considers irregular short-term fluctuations as noise and eliminates it by averaging) and filtering (passes the required signal frequency and blocks the noise frequency) , And amplification are also included as the above-described effective value calculation method. Another effective value is a weighted average value. The weighted average value is a method of multiplying the reading value by a coefficient that becomes “weight” when taking the reading value into the calculation. For example, when calculating the weighted average value,
[0175]
[31]
Is used. (F (k) is called a weighting factor.) When obtaining a normal average value, f (k) = 1, and the weighting factor is, for example, f (k) = e-akEtc., given arbitrarily. The weighted average value can be calculated by weighting the reading values, for example, the most recent reading value can be weighted higher, and the farther previous reading value can be reduced by weighting. This is effective when you want to make a decision with a weight. Although different from the instantaneous value and the effective value, the reading change amount, etc. may be used as the calculated value. The reading value change amount is a method of using the reading value change amount, not the individual absolute value of the reading value, and is given by the following equation, for example.
[0176]
[Expression 32]
Reading change amount = Ak-Ak-1
If it is the reading value change amount, it can be determined that there is an abrupt change as in the case of the instantaneous value described above as an abnormality. Similar calculation values include differential values. The calculated value may be a calculated value by digital numerical calculation or a signal processing method using various arithmetic circuits. When an abnormality is determined based on two or more different monitoring values, it is generally determined that an abnormality is detected when any of the abnormality determination conditions for multiple monitoring values is satisfied (logical sum of the abnormality determination conditions). However, even if it is determined that there is an abnormality when an abnormality determination condition for each of at least two monitoring values among multiple monitoring values is satisfied (logical product of the abnormality determination conditions) depending on the purpose, configuration, and characteristics of the device Good.
[0177]
DifferentDistinguishes the operation after determining the occurrence of abnormality according to the abnormality determination condition used when determining the occurrence of normal occurrence, Mentioned aboveThe present inventionOr an invention related to the present inventionThis is an abnormality determination method. The abnormality determination condition is a monitoring value, an abnormality determination threshold value, and an abnormality determination count used when determining an abnormality, and the operation after the abnormality determination is distinguished by these. As an example of distinguishing the operations, (a) output by different output means, (b) one of the output means, that the LED blinks differently, the lighting time and the lighting interval are different. (C) One of the output means, output with different volume from buzzer or speaker, output with different tone and sound, (d) Electronic value used by equipment (For example, input from a sensor or data recorded in the recording unit) Use a value that is dedicated to the occurrence of an abnormality instead of a value that is normally used. There are cases where the output is either in the case of displaying or not displaying. The output means are acoustic means, optical means, signal means, communication means, and the like. The acoustic means is means for appealing to human hearing using sounds such as a buzzer sound by a buzzer, sound or sound by a speaker, vibration sound by a vibration element, and includes means by different timbres, types of sound, and volume. The optical means is means for appealing to human vision, such as a lamp, LED, liquid crystal, and includes means for different colors, lighting intervals, extinguishing intervals, and display. The signal means is means for transmitting a voltage signal, a contact signal, a digital signal, etc. by a signal line and wireless, and includes means by electricity, electromagnetic waves, magnetism, and light. The communication means is means for transmitting and receiving signals by telephone line, Internet line, dedicated communication line, wireless, etc., and includes means by electricity, electromagnetic waves, magnetism, and light. As a display method indicating that there is an abnormality history, a method that is inconspicuous to the user is desirable, and it is desirable to instantaneously turn off a normally lit LED or display a liquid crystal. Also, there is a method of outputting without informing the user at all by communication or the like.
[0178]
like thisThe present inventionOr an invention related to the present inventionAccording to the above, it is possible to distinguish the predicted abnormality, express the degree of urgency to the user according to the degree of influence of the predicted abnormality, and provide a history with the type of predicted abnormality. It can be confirmed at the time.
[0179]
SupervisorIn a return determination method for determining abnormality resolution when a value whose visual value exceeds or falls below the return determination threshold exceeds the number of return determinations, the return determination method has two or more return determination thresholds. Correspondingly, a return judgment method with the number of return judgments for judging device error resolutionIs an invention related to the present invention.(See FIG. 21). Returning means returning to the output in the state before the occurrence of abnormality is determined. However, the display state with abnormality history is included in the return. The return determination threshold value is a boundary value of a range of monitoring values estimated to be normal, and is a predetermined value. “The monitoring value exceeds the return judgment threshold value” means that the monitoring value is a negative value with respect to the monitoring value normal reference value, and the same value as the return judgment threshold value in the negative direction with respect to the monitoring value normal reference value. This means that the monitoring value is less than the return judgment threshold, and the monitoring value is the same value as the monitoring value normal reference value or a value in the positive direction from the monitoring value normal reference value. It means that the value is equal to or less than the return determination threshold value in the positive direction when viewed from the normal value reference value. (The same applies hereinafter.) The number of return judgments refers to the value where the monitoring value falls below the return judgment threshold value (however, the return judgment threshold value is in the positive direction when viewed from the normal monitoring value reference value. In the case of the return determination threshold value in the negative direction, it is read as “value exceeding the return determination threshold value”.), And is a predetermined number. In addition, when performing an abnormality determination with each return determination condition composed of two or more return determination thresholds and the number of return determinations corresponding to each return determination threshold, If at least two of the conditions are satisfied at the same time (logical product of abnormality determination conditions), it is determined to return, but one of the return determination conditions is satisfied depending on the purpose of use, configuration, and characteristics of the device (reset determination condition May be determined to return.
[0180]
like thisThe present inventionInventions related toAccording to the above, when α <a that can clearly determine whether the abnormality is resolved, the abnormality is quickly determined, and when it is unclear that the normal state is a ≦ α <b, the abnormality is determined with a sufficient number of determinations. By determining the resolution, it is possible to determine whether the abnormality has been resolved when the normal state is reliably achieved, and it is possible to determine the resolution of the abnormality more quickly.
[0181]
SupervisorReturn determination method in which the visual value is two or more different calculated values calculated based on the same reading valueIs an invention related to the present invention.It is. Regardless of which calculation value is used for the abnormality determination, it is desirable to return when all return determination conditions are satisfied for all or a plurality of two or more different calculation values. When a return determination is performed using two or more different monitoring values, generally, a return determination condition for each of at least two or more monitoring values among a plurality of monitoring values is satisfied (logical product of the return determination conditions). However, even if it is determined that any of the return judgment conditions for multiple monitoring values is satisfied (logical sum of the return judgment conditions) depending on the purpose, configuration, and characteristics of the device. Good.
[0182]
RecoveryThere is a dead zone between the return threshold and the abnormal thresholdMentioned aboveThe present inventionInventions related toReturn judgment methodIs an invention related to the present invention.(See FIG. 22). The dead zone is a range of monitoring values that are provided between the abnormality determination threshold value and the return determination threshold value, and neither abnormality determination nor recovery determination is performed. Even if a monitoring value falls within this range, the previous determination is maintained. For example, even after the occurrence of an abnormality is determined, even if the monitoring value enters the dead zone region, it is still determined that an abnormality has occurred. Further, even if the monitoring value enters the dead zone after determining the normal state or abnormality elimination, the normal state or abnormality elimination is still determined.
[0183]
like thisThe present inventionInventions related toAccordingly, when there is a fluctuation in the vicinity of the abnormality determination threshold value and the return determination threshold value, such as when there is no dead zone, the determination of abnormality occurrence and abnormality elimination is not repeated.
[0184]
SpecialAn abnormality determination method characterized by having an abnormality determination condition (recovery prohibition condition) that freezes subsequent recovery determinations when certain conditions are metIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0185]
The return prohibition condition is a condition that freezes the subsequent return determination when the condition is satisfied. Examples of return prohibition conditions include: (a) A certain abnormality determination threshold is defined as “return prohibition abnormality determination threshold”, and the number of times the monitored value exceeds or falls below the “return prohibition abnormality determination threshold” When it is determined that the number of abnormality determinations corresponding to the “threshold” has been exceeded, the determination of abnormality cancellation will not be performed thereafter. (B) For a certain abnormality determination threshold, the “recovery prohibition abnormality” determined in accordance with the abnormality determination threshold Judgment count ”(determined by the number of times that exceeds the number of abnormality judgments corresponding to the abnormality judgment threshold), and it is judged that the number of times the monitored value exceeds or falls below the abnormality judgment threshold exceeds the number of return prohibition abnormality judgments There is a case where the determination of abnormality elimination is not performed thereafter.
[0186]
DuplicateThere are a number of output means, and the abnormality determination condition or the return determination condition applied to at least one of the output means is different from the abnormality determination condition or the return determination condition applied to other output means.The invention described above or related to the inventionAbnormality judgment method or return judgment methodIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0187]
As described above, the output means includes acoustic means, optical means, signal means, communication means, and the like. By having a plurality of output means and making an abnormality determination condition for at least one of the output means (hereinafter referred to as a designated output means) different from an abnormality determination condition for other output means, the user can By recognizing the means, it can be clearly understood what abnormality determination condition is satisfied. For example, as the designated output means, (a) an abnormality determination condition of an abnormality that is expected to cause danger to humans is assigned to the output of the acoustic means, and (b) the influence of the optical means on other systems is assigned. (C) Assign an abnormality determination condition for an abnormality that does not pose a danger immediately to the output of the signal means. The user outputs in advance when an abnormality that is expected to cause danger to humans occurs, and the optical means outputs when an abnormality that has a high impact on other systems occurs. That is, if the signal means knows that it will output immediately when an abnormality that does not pose a danger occurs, it recognizes that the abnormality that is expected to cause danger to the person has occurred by the output of the acoustic means. The output of the optical means can recognize that an abnormality that has a high impact on other systems has occurred, and the output of the signal means can immediately recognize that an abnormality that does not pose a danger has occurred. be able to. In addition, since the signal means can be remotely output to another place, the user at the place is not notified of the abnormality, and a proactive sign of the abnormality is, for example, a user (maintenance company) at another place. Etc.), and a user in another location can immediately recognize that an abnormality that does not pose a danger has occurred by the output of the signal means. Similarly, by having a plurality of output means, and by making the return determination conditions for the specified output means different from the return determination conditions for other output means, the user can recognize what kind of output means by recognizing the output means. It is clear whether the return judgment condition is satisfied. For example, as the designated output means, (a) the stop of the acoustic means is assigned with a condition for judging the return from the abnormality that is expected to cause danger to the person, and (b) the stop of the optical means is sent to another system. Assign a condition for judging the return from an abnormality with a high degree of influence. (C) If the stop of the signal means is assigned to the condition for judging a return from an abnormality that does not immediately pose a danger, the user must Stop when returning from an abnormality that can be expected to occur, stop optical means when returning from an abnormality that has a high impact on other systems, and stop signal means from an abnormality that does not immediately pose a danger. If you know that you will stop when you return, you can recognize that you have recovered from an anomaly that could be dangerous to people by stopping the acoustic means. Accordingly, it is possible to recognize that the return from the degree of influence on other systems is high abnormal, by the stop signal means, it is possible to recognize that the return from an error that would not immediately cause a peril. As described above, the user can clearly determine the abnormality that has occurred or the abnormality that has been recovered by the output means. The plurality of output means described above are different acoustic means (for example, continuous output and intermittent output, tone color, volume), different optical means (for example, blinking interval, lighting time, color), different signal means, and different communication means. Is also included.
[0188]
Mentioned aboveThe present inventionOr an invention related to the present inventionEquipment with a method of judging abnormality or return ofIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0189]
DifferentAfter normal judgment, output the abnormal condition by output meansMentioned aboveThe present inventionOr an invention related to the present inventionElectronic equipmentIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0190]
in frontThe electronic device is an alarm device, alarm device, or measuring instrumentMentioned aboveThe present inventionOr an invention related to the present inventionElectronic equipmentIs the invention or invention related to the inventionIt is.
[0191]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention has an advantage that it is possible to more appropriately determine, for example, whether a device abnormality has occurred in a gas alarm.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a device abnormality determination device including an abnormality determination method according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2A is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence voltage value stage
(B) It is explanatory drawing of the apparatus abnormality elimination voltage value stage calculation process block 131 of
FIG. 3 is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 121 according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 4 is an explanatory diagram of a device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 141 according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 7A is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence voltage value stage
(B) It is explanatory drawing of the apparatus abnormality generation voltage value stage calculation process block 211 'of
(C) It is explanatory drawing of the apparatus abnormality elimination voltage value stage calculation process block 131 of
FIG. 8 is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 according to the second embodiment of the present invention;
FIG. 9 is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 221 ′ according to the second embodiment of the present invention;
FIG. 10 is an explanatory diagram of a device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 141 according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 11 is a flowchart of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a configuration diagram of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 13A is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence temperature value stage
(B) It is explanatory drawing of the apparatus abnormality elimination temperature value stage calculation process block 331 of
FIG. 14 is an explanatory diagram of a device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table 321 according to the third embodiment of the present invention;
FIG. 15 is an explanatory diagram of a device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table 341 according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a flowchart of a device abnormality determination device including the abnormality determination method according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 17 is an explanatory diagram (part 1) of the abnormality determination method according to the present invention.
FIG. 18 is an explanatory diagram (part 2) relating to the abnormality determination method according to the present invention.
FIG. 19 is an explanatory diagram relating to the anti-time characteristic according to the present invention.
FIG. 20 is an explanatory diagram regarding instantaneous values and effective values according to the present invention.
FIG. 21 is an explanatory diagram (part 3) relating to the abnormality determination method according to the present invention;
FIG. 22 is an explanatory diagram (part 4) relating to the abnormality determination method according to the present invention;
FIG. 23A is an explanatory diagram (No. 1) regarding an effective value according to the present invention.
(B) It is explanatory drawing (the 2) regarding the effective value concerning this invention.
(C) It is explanatory drawing (the 3) regarding the effective value concerning this invention.
[Explanation of symbols]
110 Device abnormality occurrence voltage value stage calculation circuit
111 Device abnormality occurrence voltage value stage calculation processing block
120 Device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation circuit
121 Device abnormality occurrence condition establishment / non-establishment calculation table
130 Device abnormality elimination voltage value stage calculation circuit
131 Device abnormality elimination voltage value stage calculation processing block
140 Device Abnormality Elimination Condition Satisfaction / Failure Calculation Circuit
141 Device abnormality elimination condition establishment / non-establishment calculation table
150 External output circuit
Claims (9)
前記監視値が異常判定閾値を上回るまたは下回る回数が異常判定回数を超えた場合に異常発生を判定するための,前記監視値ごとに決められた2つ以上の異常判定条件を利用して異常判定を行う異常判定ステップを備え,
前記2つ以上の異なる演算値のうちの少なくとも1つの演算値は,瞬時値であり,
前記2つ以上の異なる演算値のうちの少なくとも1つの演算値は,実効値である,異常判定方法。An abnormality determination method in which a monitoring value is two or more different calculation values ,
Abnormality determination using two or more abnormality determination conditions determined for each monitoring value for determining occurrence of abnormality when the number of times the monitored value exceeds or falls below the abnormality determination threshold exceeds the number of abnormality determination An abnormality determination step for performing
At least one of the two or more different calculated values is an instantaneous value;
The abnormality determination method, wherein at least one of the two or more different calculated values is an effective value .
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