JP4033345B2 - 頭部抽出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータにより、乗員(人間)の頭部を抽出する頭部抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、車室内に設定された所定の検出対象領域の温度分布を検出する赤外線エリアセンサと、検出温度分布に基づいて熱画像データを作成する熱画像データ作成手段とを有し、乗員の顔の温度を背景の温度から推定して乗員の顔の位置を判断する車両用乗員検出装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11- 295440号公報 (第1頁〜第7頁、図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の車両用乗員検出装置は、下記に示す課題を有する。
空調装置から吹き出される温風や冷風、窓からの風、乗員が携帯するカイロ等により熱画像データが攪乱されて、乗員の顔の位置が判断できない場合がある。
【0005】
本発明の目的は、画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータにより、乗員(人間)の頭部を精度良く抽出することができる頭部抽出方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1について〕
画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータは、以下の各ステップを経て人間の頭部を抽出する。なお、人間は、着席しているか、起立している状態が好ましい。
第1のステップでは、人間を別方向から撮影するステレオカメラのステレオ画像に対してステレオマッチングを実施し、撮影距離に対応して濃淡値が付く視差画像を生成する。
【0007】
第2のステップでは、視差画像に対して、特定の撮影距離範囲にある画素を切り出して複数枚の二値画像を抽出する。
第3のステップでは、抽出した各撮影距離範囲の二値画像に対して、例えば図形要素の周り八画素にある図形画素どうしを同一の集合に繰り入れる処理を施して八近傍連結成分に分割し、連結している画素の集合にラベリングを施す。ラベリングは、例えば、同一の集合に同じ色を付け、異なる集合に異なる色を付ける。
【0008】
第4のステップでは、ラベリングを施した全ラベルについて、人間の頭部に相当する面積の要素および人間の胴体に相当する面積の要素のみを抽出して、頭部候補要素および胴体候補要素を抽出する。なお、頭部候補要素の抽出と胴体候補要素の抽出の違いは閾値(胴体の方が範囲は広い)である。
【0009】
第5のステップでは、頭部候補要素−胴体候補要素の全ての組み合わせで、胴体候補要素の重心に対して許容エリアを設定し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在するか否かを評価し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在する候補要素の組み合わせを、頭部−胴体組み合わせ候補として取得する
【0010】
この頭部抽出方法は、人間の頭部を精度良く抽出することができ、各種機器(介護機器や防犯機器等)の制御に有効に利用することができる。
なお、輪郭形状から頭部を認識する構成ではないので、背景やボディラインを頭部と誤認識してしまう不具合が防止できる。また、温風や冷風、風、携帯するカイロ等により影響されない。
【0011】
〔請求項2について〕
画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータは、以下の各ステップを経て、車両の座席に着席している乗員の頭部を抽出する。
【0012】
第1のステップでは、乗員を左右方向から撮影するステレオカメラのステレオ画像に対してステレオマッチングを実施し、撮影距離に対応して濃淡値が付く視差画像を生成する。
第2のステップでは、視差画像に対して、特定の撮影距離範囲にある画素を切り出して複数枚の二値画像を抽出する。
【0013】
第3のステップでは、抽出した各撮影距離範囲の二値画像に対して、例えば図形要素の周り八画素にある図形画素どうしを同一の集合に繰り入れる処理を施して八近傍連結成分に分割し、連結している画素の集合にラベリングを施す。ラベリングは、例えば、同一の集合に同じ色を付け、異なる集合に異なる色を付ける。
【0014】
第4のステップでは、ラベリングを施した全ラベルについて、乗員の頭部に相当する面積の要素および乗員の胴体に相当する面積の要素のみを抽出して、頭部候補要素および胴体候補要素を抽出する。なお、頭部候補要素の抽出と胴体候補要素の抽出の違いは閾値(胴体の方が範囲は広い)である。
【0015】
第5のステップでは、頭部候補要素−胴体候補要素の全ての組み合わせで、胴体候補要素の重心に対して許容エリアを設定し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在するか否かを評価し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在する候補要素の組み合わせを、頭部−胴体組み合わせ候補として取得する
【0016】
この頭部抽出方法は、乗員の頭部を精度良く抽出することができ、エアバックの展開制御に有効に利用することができる。
なお、輪郭形状から乗員の頭部を認識する構成ではないので、車室内の窓枠、座席、またはボディラインを頭部と誤認識してしまう不具合が防止できる。また、車両用空調装置から吹き出される温風や冷風、窓からの風、乗員が携帯するカイロ等により影響されない。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例に係る頭部検出装置を、図1〜図14に基づいて説明する。
頭部検出装置は、座席に着席している乗員を左方向・右方向から撮影するステレオカメラ(図示せず)と、ステレオ画像の画像処理を行う画像処理装置(図示せず)とを備える。
【0023】
ステレオカメラは、左カメラおよび右カメラで構成され、各カメラは運転者迄の距離が同一(同一撮影距離)となる位置の車両天井に配設されている。
左カメラおよび右カメラは、図2に示す左カメラ画像1および右カメラ画像2をステレオ画像として画像処理装置に出力する。
【0024】
画像処理装置のマイクロコンピュータは、画像処理プログラムに基づいて、左カメラ画像1および右カメラ画像2を画像処理(図1のステップs1〜s7)して乗員の頭部を検出する。
【0025】
ステップs1において、マイクロコンピュータが、ステレオ画像であるカメラ画像1および右カメラ画像2(図2参照)に対してステレオマッチングを実施し、撮影距離に対応した濃淡値が付く視差画像3を生成する(第1のステップに相当)。
【0026】
ステップs2は、ステップs21〜s22(図3参照)からなり、マイクロコンピュータが、視差画像3をカメラからの距離でスライスして、画素領域を取得する(第2のステップに相当)。
具体的には、300mm〜1000mmを20mm刻みで切り出し、各撮影距離(35枚画像)に有る画素を抽出する。
300mm以上400mm未満、400mm以上500mm未満、500mm以上600mm未満、600mm以上700mm未満、700mm以上800mm未満、800mm以上900mm未満、および900mm以上1000mm未満の各撮影距離範囲の各代表を、上記35枚画像の中から選んで七枚の線画にしたものを図4に示す。
【0027】
ステップs21において、下記を行う。
視差画像3をth1 〜th2 の範囲で二値化する。
th1 、th2 は、ステレオ基本式、z=(f/s) ×(h/dx)に基づいて算出する。
th1=(f/s) ×(h/depth_mm)
th2=(f/s) ×(h/depth_mm+slice _width _mm)
但し、 depth_mm=depth_min _mm〜depth _max _mm
slice_depth _mm刻み
ステップs22において、画素領域内の背景画素を穴埋め処理する。
【0028】
ステップs3は、ステップs31〜s33(図5参照)からなり、マイクロコンピュータが、抽出された領域のラベリングを行い、ラベリングした要素の属性取得を行う(第3のステップに相当)。
【0029】
具体的には、抽出した各撮影距離範囲の二値画像に対して、図形要素の周り八画素にある図形画素どうしを同一の集合に繰り入れる処理を施して八近傍連結成分に分割し、連結している画素の集合にラベリングを施す。
本実施例では、ステップs2で得た35枚画像について、連結している画素の集合に対し、水色、橙色、黄色、緑色、肌色、紫色、および赤色を用い、同一の集合に同じ色を付けて塗り潰し、異なる集合に異なる色を付けて塗り潰すラベリングを行う。なお、図4に示す七枚の線画に対応する七枚の二値画像に対してラベリングを行ったものを図6に示す。
【0030】
ステップs31において、スライスした全画像について、画素領域のラベリングを行う。
ステップs32において、ラベリングした各要素の画像単位系の属性値を検出する。
ステップs33において、面積Area_pix を実距離単位系に変換する。
【0031】
ステップs4、s5は、ステップs41〜s42(図7参照)およびステップs51〜s52(図7参照)からなり、マイクロコンピュータが、ラベリングを施した全ラベルについて、面積を考慮して、胴体候補領域および頭部候補領域の取得を行う(第4のステップに相当)。
具体的には、胴体に相当する範囲の面積を有する要素のみをステップs4で抽出し、頭部に相当する範囲の面積を有する要素のみをステップ5で抽出する。
【0032】
ステップs41において、ラベリングを施した全ラベルについて、
Body_size_min _mm<面積〔mm2 〕<Body_size_max _mm
が成立するラベルを抽出する。なお、各撮影距離範囲の各代表(七枚)について、上記条件式が成立する胴体候補(例えば、二種類)を図11に示す。また、各撮影距離(520mm〜980mm)における胴体候補全要素の線画を図8および図9に示す。
ステップs42において、適合するラベルを胴体候補として保存する。
【0033】
ステップs51において、ラベリングを施した全ラベルについて、
Head_size_min _mm<面積〔mm2 〕<Head_size_max _mm
が成立するラベルを抽出する。
なお、各撮影距離範囲の各代表(七枚)について、上記条件式が成立する頭部候補(例えば、二種類)を図11に示す。また、各撮影距離(520mm〜800mm)における頭部候補全要素の線画を図10に示す。
ステップs52において、適合するラベルを頭部候補として保存する。
【0034】
ステップs6は、ステップs61〜s66(図12参照)からなり、マイクロコンピュータが、拘束条件による頭部- 胴体組み合わせ候補の取得を行う(第5のステップに相当)。
具体的には、頭部候補、胴体候補どうしの全ての組み合わせに対して、図14に示す位置関係が成立するか否かを評価し、成立する場合には、頭部- 胴体の組み合わせ候補とする。つまり、胴体候補の重心に対して許容エリアを設定し、頭部候補の重心が許容エリア内に存在するものを頭部- 胴体の組み合わせ候補(図13参照)とする。
【0035】
ステップs61において、頭部候補と胴体候補の全ての要素どうしについて、頭部候補と胴体候補の距離Dist_2D[mm]を算出する。
DIST_2D=
SQRT{(x_G_b − x_G_h)2 +(y_G_b − y_G_h)2 }× pix _to_mm{ (Z_b +Z_h)/2}
但し、胴体候補の重心G_b( x_G_b, y_G_b) [pix]
頭部候補の重心G_h( x_G_h , y_G_h) [pix]
胴体候補のスライス位置Z_b [mm]
頭部候補のスライス位置Z_h [mm]
また、pix _to_mm(Z)は、pix →mm単位系への変換式である。
なお、本実施例では、画像平面上の二次元距離を使用したが、頭部候補の重心と胴体候補の重心間の三次元距離を用いても良い。
【0036】
ステップs62において、頭部候補と胴体候補の距離DIST_2D[mm]が下記の条件を満足するか否か判別し、満足する場合にはステップs63に進む。
dist_2d_min _mm<dist_2d<dist_2d_max _mm
【0037】
ステップs63において、頭部候補重心より胴体候補重心が下であるか否かを下記の様に判別し、下である場合(YES)にはステップs64に進む。
y_G_b > y_G_h
【0038】
ステップs64において、胴体候補の重心G_b →頭部候補の重心G_h の方向を下記に示す様に計算し、計算後、ステップs65に進む。
tan_theta ={( x_G_b − x_G_h)/( y_G_b − y_G_h)}
【0039】
ステップs65において、下記に示す条件が成立するか否か判別し、成立する場合にはステップs66に進む。
tan_theta _min < tan_theta < tan_theta _max
ステップs66において、頭部候補ラベルを保存する。
これにより、頭部候補が決定される(ステップs7)。
【0040】
本実施例の頭部検出装置は、以下の利点を有する。
頭部検出装置は、ステレオカメラのステレオ画像から視差画像3を生成{ステップs1(第1のステップに相当)}し、300mm〜1000mmを20mm刻みで、画素を視差画像3から切り出して35枚の二値画像を抽出{ステップs2(第2のステップに相当)}し、各撮影距離の二値画像について、連結している画素の集合にラベリングを施し{ステップs3(第3のステップに相当)}、ラベリングを施した全ラベルについて、乗員の頭部および胴体に相当する面積に着目して、頭部候補要素および胴体候補要素を抽出し{ステップs4、s5(第4のステップに相当)}、取得した頭部候補要素- 胴体候補要素の全ての組み合わせに対して、各候補間が所定の拘束関係となる、複数の頭部候補要素- 胴体候補要素を取得{ステップs6(第5のステップに相当)}している。
【0041】
なお、所定の拘束関係として、胴体候補要素の重心に対して設定される許容エリア内に、頭部候補要素の重心が存在する候補要素の組み合わせ候補を取得する方法を採用している。
【0042】
このため、車両の座席に着席した乗員の頭部を精度良く抽出することができ、エアバックの展開制御に有効に利用することができる。
なお、輪郭形状から乗員の頭部を認識する構成ではないので、車室内の窓枠、座席、またはボディラインを頭部と誤認識してしまう不具合が防止できる。
更に、車両用空調装置から吹き出される温風や冷風、窓からの風、乗員が携帯するカイロ等により影響されない。
【0043】
つぎに、参考例に係る頭部検出装置を、図15および図16に基づいて説明する。
頭部検出装置は、座席に着席している乗員を、車両進行方向に対して右方向から撮影するカメラ(図示せず)と、撮影画像の画像処理を行う画像処理装置(図示せず)とを備える。
【0044】
カメラは、運転席側の車両天井に配設され、カメラ画像6(乗車直前画像61や乗員乗車画像62)を画像処理装置に出力する。
画像処理装置のマイクロコンピュータは、画像処理プログラムに基づいて、カメラ画像6を画像処理(図15のステップS1〜S5)して乗員の頭部を検出する。
【0045】
ステップS1において、カメラのカメラ画像6(乗車直前画像61や乗員乗車画像62)を入力する(第1、第2ステップに相当)。
ステップS2において、カメラ画像6(乗車直前画像61および乗員乗車画像62)と、予め用意しておいた背景情報60(背景画像)との差分から背景差分画像63、64を求める(第3ステップに相当)。
【0046】
ステップS3において、有効な差分結果が得られた方の背景差分画像64から複数の頭部候補領域、および複数の胴体候補領域を抽出する(第4ステップに相当)。
ステップS4において、頭部候補領域- 胴体候補領域の全ての組み合わせに対して、各候補間が所定の拘束関係となる頭部候補要素- 胴体候補要素を取得する(第5ステップに相当)。
【0047】
各候補領域間が所定の拘束関係となる頭部候補要素- 胴体候補要素は、乗員モデルの位置関係にある組み合わせである。
ステップS5において、ステップS4で取得した組み合わせの、頭部候補領域を頭部位置であると決定する。
【0048】
参考例の頭部検出装置は、以下の利点を有する。
頭部検出装置も、車両の座席に着席した乗員の頭部を精度良く抽出することができ、エアバックの展開制御に有効に利用することができる。
【0049】
カメラが1台で済み、且つ画像処理も簡単であるので、安価である。
頭部検出装置と同様に、輪郭形状から乗員の頭部を認識する構成ではないので、車室内の窓枠、座席、またはボディラインを頭部と誤認識してしまう不具合が防止できる。
更に、車両用空調装置から吹き出される温風や冷風、窓からの風、乗員が携帯するカイロ等により影響されない。
【0050】
本発明は、上記実施例以外に、以下の実施態様を含む。
a.カメラの配設場所は、車両の天井やピラーが好適である。
b.助手席側および運転席側にエアバッグを装着している場合には、助手席の乗員と運転席の運転者とを二組のステレオカメラ(合計4台)で撮影するか、一組のステレオカメラ(合計2台)で兼用して撮影して各乗員の頭部を求め、独立してエアバッグの展開制御を行うのが好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る頭部検出装置の画像処理装置に搭載したマイクロコンピュータの画像処理プログラムの作動を示すフローチャートである。
【図2】左カメラ画像と右カメラ画像とから視差画像が生成される様子を示す説明図である。
【図3】図1のステップs2に係る詳細なフローチャートである。
【図4】図1のステップs2で得られた二値画像(線画イメージに変換)の説明図である。
【図5】図1のステップs3に係る詳細なフローチャートである。
【図6】図1のステップs3によるラベリングを施した画像の説明図である。
【図7】図1のステップs4、s5に係る詳細なフローチャートである。
【図8】図1のステップs4で得られた各撮影距離における胴体候補要素(線画イメージに変換)の説明図である。
【図9】図1のステップs4で得られた各撮影距離における胴体候補要素(線画イメージに変換)の説明図である。
【図10】図1のステップs5で得られた各撮影距離における頭部候補全要素(線画イメージに変換)の説明図である。
【図11】図1のステップs4、s5における、面積による頭部・胴体候補の抽出を示す説明図である。
【図12】図1のステップs6に係る詳細なフローチャートである。
【図13】図1のステップs6における、頭部- 胴体組み合わせ候補を線画で説明した説明図である。
【図14】図1のステップs6における、頭部- 胴体組み合わせ候補の抽出を説明した説明図である。
【図15】参考例に係る頭部検出装置の画像処理装置に搭載したマイクロコンピュータの画像処理プログラムの作動を示すフローチャートである。
【図16】その画像処理装置に搭載したマイクロコンピュータが画像処理を行う工程を説明した説明図である。
【符号の説明】
3 視差画像
s1 ステップ(第1のステップ)
s2 ステップ(第2のステップ)
s3 ステップ(第3のステップ)
s4、s5 ステップ(第4のステップ)
s6 ステップ(第5のステップ)
S1 ステップ(第1、第2ステップ)
S2 ステップ(第3ステップ)
S3 ステップ(第4ステップ)
S4 ステップ(第5ステップ)

Claims (2)

  1. 画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータにより、人間の頭部を抽出する頭部抽出方法であって、
    人間を別方向から撮影するステレオカメラのステレオ画像に対してステレオマッチングを実施して視差画像を生成する第1のステップと、
    前記視差画像に対して、特定の撮影距離範囲にある画素を切り出して二値画像を抽出する第2のステップと、
    抽出した各撮影距離範囲の二値画像に対して、連結している画素の集合にラベリングを施す第3のステップと、
    ラベリングを施した全ラベルについて、前記人間の頭部に相当する面積の要素および前記人間の胴体に相当する面積の要素のみを抽出して、頭部候補要素および胴体候補要素を抽出する第4のステップと、
    頭部候補要素−胴体候補要素の全ての組み合わせで、胴体候補要素の重心に対して許容エリアを設定し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在するか否かを評価し、
    頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在する候補要素の組み合わせを、頭部−胴体組み合わせ候補として取得する第5のステップとからなる頭部抽出方法。
  2. 画像処理プログラムを組み込んだマイクロコンピュータにより、車両の座席に着席している乗員の頭部を抽出する頭部抽出方法であって、
    前記乗員を左右方向から撮影するステレオカメラのステレオ画像に対してステレオマッチングを実施して視差画像を生成する第1のステップと、
    前記視差画像に対して、特定の撮影距離範囲にある画素を切り出して二値画像を抽出する第2のステップと、
    抽出した各撮影距離範囲の二値画像に対して、連結している画素の集合にラベリングを施す第3のステップと、
    ラベリングを施した全ラベルについて、前記乗員の頭部に相当する面積の要素および前記乗員の胴体に相当する面積の要素のみを抽出して、頭部候補要素および胴体候補要素を抽出する第4のステップと、
    頭部候補要素−胴体候補要素の全ての組み合わせで、胴体候補要素の重心に対して許容エリアを設定し、頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在するか否かを評価し、
    頭部候補要素の重心が許容エリア内に存在する候補要素の組み合わせを、頭部−胴体組み合わせ候補として取得する第5のステップとからなる頭部抽出方法
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