JP4032494B2 - Semiconductor device and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に1回のゲート酸化(1種類のゲート酸化膜厚)にて、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚を2種類以上とした半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIの集積規模の増大にともなって、従来のプロセッサとメモリとの組み合わせのみでは、LSI開発期間の短縮にとって、ソフトウェアの開発がボトルネックとなり始めている。このため、特定用途向けLSI(ASIC)を予めLSIチップに組み入れる要求が高まってきている。また、このASICも、集積規模の増大にともないASICを用いるシステムと切り離せなくなり、近年はいわゆるシステムLSIと呼ばれるものに発展してきている。
かかるシステムLSIに集積されるデバイスは、プロセッサやDRAMのみならず不揮発性メモリや各種インターフェース回路までもが、現在、1チップ化されようとしている。
【0003】
しかしながら、このように各種デバイスを1チップ化するためのウェハプロセスは、その複雑さを急速に増大しつつある。たとえば、ゲート酸化膜について、従来のLSIでは1種類の膜厚が用いられる場合が多かったのに対して、システムLSIにおいては、デバイスの種類の増大につれて、1種類のゲート酸化膜厚が用いられることはまずなく、マルチオキサイド(Multi-Oxide) プロセスが用いられるのが通常となってきている。これは、デザインルールが同じでもデバイスによって要求される特性が異なるためである。
たとえば、ロジック回路ではトランジスタの駆動能力(動作スピード等)が要求されるのでゲート酸化膜は比較的薄くしなければならない。これに対し、DRAM等のメモリでは、例えば動作速度向上の観点から内部昇圧により外部電源電圧より高い電圧が使用されることがあり、これに伴う耐圧確保の観点から、或いはリテンション特性を改善するために、比較的厚いゲート酸化膜が用いられる。また、他のメモリを含め多くのLSIでは、内部で電源電圧を降下または昇圧する多電源のLSIの場合、絶縁耐圧の問題等からインターフェス回路や高電圧部のゲート酸化膜厚を相対的に厚くする場合がある。
【0004】
このようなマルチオキサイドプロセスが用いられる場合、通常、厚くゲート酸化膜を形成する部分は、ゲート酸化を2回(追加酸化にて)行う。一方、薄いゲート酸化膜を形成する部分は、後の酸化工程で成長する酸化膜をゲート酸化膜として用いる。したがって、この薄いゲート酸化膜を形成する部分では、レジストマスクプロセスを用いて最初の酸化工程後に、当該酸化膜を選択的に除去する必要がある。
【0005】
このように、従来の方法ではゲート酸化膜厚の種類に応じたレジストマスクプロセスが必要である。ところが、このレジストマスクプロセスでは、特に薄いゲート酸化膜が形成される部分ではトランジスタが形成される基板領域が露出した後にレジスト除去のアッシング等が必要で、基板汚染の問題がある。また、ゲート酸化膜が露出した状態でレジストの塗布とアッシング等を行わなければならず、レジストからのゲート酸化膜への汚染およびダメージ導入の問題も無視できない。
【0006】
これに対して、特開平3−94464号公報では、多結晶シリコン(PolySi)ゲート電極の不純物濃度を変えて、実効的な出来上がりのゲート容量を変化させた半導体装置が提案されている。
図10(a)は、ゲート酸化膜厚が異なる領域を対比して示す断面図であり、図10(b)は上記公開公報に記載された各種パラメータを示す。
図10において、本来薄いゲート酸化膜が要求されるチップ部分を領域A、本来厚いゲート酸化膜が要求される部分を領域Bと定義する。また、図中の符号100は半導体基板、102はLOCOS、104a,104bはゲート酸化膜、106a,106bはポリシリコンからなるゲート電極、108は層間絶縁膜、110は接続プラグ、112は配線層を示す。
【0007】
この半導体装置では、図10(b)に示すように、レジストマスクプロセスを2度用いることにより、領域A,B間でポリシリコン中の不純物濃度が変えてある。このため、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚が領域A,B間で異なる値で実現できる。ここで、“実効的なゲート酸化膜厚”とは、ゲート容量を決定する電荷のない領域の厚さであり、物理的なゲート酸化膜厚に、当該ゲート酸化膜厚に接するポリシリコン層部分に所定電位印加時に形成される空乏層厚を加えたものをいう。
【0008】
このゲート電極のポリシリコン中の不純物濃度を変える手法を用いれば、1回のゲート酸化(1種類の物理的なゲート酸化膜厚)にて、実効的に複数種類のゲート酸化膜厚を有するトランジスタを形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特開平3−94464号公報に開示された手法では、同時にゲート電極の出来上がりの仕事関数やシート抵抗等も変えてしまう問題がある。とくに、実効的なゲート酸化膜厚に有効な差を設けようとすると、一方(領域B)のポリシリコン中の不純物濃度をかなり低くする必要があり、この不純物濃度の減少によるの出来上がりのシート抵抗の上昇は致命的である。これに関し、“IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES,VOL.ED-32,NO.3,1985 p620 ”に示されるように、不純物濃度が、例えば1019cm-3オーダーを下回ると不純物濃度の減少に対しシート抵抗は指数関数的に増大することが知られている。
このシート抵抗の増大は、ゲート電極配線を引き回さなくても素子の動作速度に影響を与えてしまい、この結果、デバイスや回路設計の自由度が失われてしまう。また、特に低濃度のポリシリコン側で、ゲートバイアスや温度の影響を大きく受けてゲート電極の仕事関数やシート抵抗が変化してしまうので、このことも考慮してデバイスや回路設計を行わなければならない。
以上のことから、このポリシリコン中の不純物濃度を変化させる手法では、デバイスおよび回路の設計から根本的にやり直すことが必須となり、その結果、従来の設計資産を生かせないことになる。
【0010】
以上のような背景から、ゲート電極の仕事関数や出来上がりのシート抵抗を大きく変えずに、ゲート容量のみ局所的に制御できる絶縁ゲート型トランジスタの形成方法が求められている。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、ゲート酸化を1回(1種類のゲート酸化膜厚)にて行いつつも、複数種類の実効的な出来上がりのゲート酸化膜厚を有する半導体装置を、ゲート電極の仕事関数やシート抵抗の大きな変動をともなうことなく実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題点を解決し、上記目的を達成するために、本発明者は、種々検討を進めた結果、WSixのようなシリサイド単層のゲート電極において、出来上がりのシリサイドのグレインサイズが大きく成長するほど、実効的な出来上がりのゲート酸化膜厚が増大することを実験的に見いだした。これは、グレイン境界(Grain Boundary)部分に容量性の材質が凝縮するのが原因と考えられる。
【0013】
本発明は、このような多結晶ゲート電極層、特に、高融点金属シリサイドの多結晶電極層ゲート電極材料の性質を利用したものである。
本発明に係る半導体装置は、ゲート絶縁膜厚に依存するような特性上の相違がある複数種類のトランジスタを有する半導体装置であって、当該複数種類のトランジスタ間で前記ゲート絶縁膜の膜厚が一定の値に設定され、かつ、前記ゲート絶縁膜上の(例えば、高融点金属シリサイドからなる)高融点金属シリサイドの多結晶電極層ゲート電極のグレインサイズをトランジスタの種類に応じて変えてある。
【0014】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、ゲート絶縁膜厚に依存するような特性上の相違がある複数種類のトランジスタを有する半導体装置の製造方法であって、当該複数種類のトランジスタのゲート絶縁膜を、半導体基板表面の一回の成膜工程で一括して形成し、当該ゲート絶縁膜上に、グレインサイズをトランジスタの種類に応じて変えて多結晶ゲート電極層、すなわち、高融点金属シリサイドの多結晶電極層ゲート電極を形成する。
【0015】
グレインサイズを局所的に変える方法としては、以下の2つの方法がある。
(1)例えば多結晶ゲート電極層ゲート電極となる膜を成膜後の熱処理の前に、前記トランジスタの種類に応じて不純物の種類、導入量の少なくとも何れかを変えて、高融点金属シリサイドの多結晶電極層に不純物を導入する。
(2)例えば多結晶ゲート電極層ゲート電極となる膜を成膜後に、当該膜をトランジスタの種類に応じた膜厚まで局所的にエッチング等により薄くする。
【0016】
かかる本発明の半導体装置の製造方法では、ゲート酸化膜形成のための酸化工程が1回のみで、しかもフォトレジストが形成された状態で基板が表出することがない。この基板汚染等を回避できるプロセスによって、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚をシリサイド等のグレインサイズを変化させることにより同一ウェハ内で異なる値で設定できる。このため、シリサイドの膜厚やグレインサイズに対応した程度のゲート電極のシート抵抗の違いはあるものの、特開平3−94464号公報に開示された方法のように桁違いでシート抵抗が変化するようなことがない。また、不純物がドープされたシリサイドは、材料的にはメタルであり、そのシート抵抗や仕事関数の温度特性も比較的小さい。
以上の理由から、本発明に係る半導体装置の製造方法を適用するに際しては、既に設計済みのデバイスや回路仕様を変更することなく、プロセス変更のみでよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
先に記述したように、本発明者は、シリサイド単層のゲート電極においてグレインサイズが大きく成長するほど実効的な出来上がりのゲート酸化膜厚が増大することを実験により見いだした。本発明は、この実験結果にもとづいて案出されたものであることから、以下では、この実験結果を簡単に述べた後、本発明に係る半導体装置およびその製造方法の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図8は、不純物イオンの種類に応じたゲート容量変化を調べたCV測定の結果を示すグラフである。また、図9は、測定したゲート容量値から計算により求めた実効的なゲート酸化膜厚とイオンドーズ量との関係を示すグラフである。
この実験では、WSixの膜へのドーズ量を5×1015cm-2と一定として、Phos、As、Sb、B等の不純物種類を変えてイオン注入し、これを所定条件でアニールした試料を評価対象とした。
【0019】
図8に示すように、ドープした不純物の種類(Phos、As、Sb、B等)の違いにより、特に正のゲートバイアス側でゲート容量Cgの値が異なっている。これは、各試料のシリサイド膜において上記アニールにおける結晶化速度に違いが生じ、グレンサイズが異なっているためである。このグレンサイズの相違でゲート容量Cgが変化する原因は、グレイン境界部分に容量性の材質が凝縮するためと考えられる。所定のゲートバイアス時のゲート容量値を用いることにより、実効的なゲート酸化膜厚Tox.effを計算により求めることができる。
この実効的なゲート酸化膜厚Tox.effは、図9に示すように、不純物イオンのドーズ量に依存し、ドーズ量を大きくするほど各種不純物を用いた場合のTox.eff差を拡げることが分かる。これは、ドーズ量を大きくするほどグレンサイズが大きくなるといった観察結果とも一致している。
また、一般に、多結晶材料のグレンサイズは、その膜厚が大きなるほど最終的な結晶粒径も大きなものが得られることが知られている。
【0020】
以上より、シリサイド単層のゲート電極において、出来上がりのシリサイドのグレインサイズを制御することにより、同じ酸化膜厚でも、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚が異なる複数種類のトランジスタを作製することが可能となることが分かった。そして、シリサイドの出来上がりのグレインサイズを変化させるには、シリサイドヘ導入する不純物の種類やドーズを変化させたり、シリサイドの膜厚を局所的に変化させたりすればよいことが判明した。
【0021】
たとえば、WSixの場合、AsもしくはPhosを〜5×1020cm-3の濃度でドープすることにより、何れも場合も仕事関数をシリコンのバンドギャップ中央から〜0.3V程度n+ PolySi側へシフトさせることが可能である。そして、Asドープの場合は、Phosドープに比べて出来上がりのグレインサイズが大きく実効的なゲート酸化膜厚Tox.effが増大する。つまり、AsとPhosの組み合わせでは、仕事関数を同じ方向と量だけシフトさせ、かつシート抵抗値もほぼ同じとしながら、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚Tox.effのみ異なる2種類のトランジスタが作製できる。
また、p型不純物とn型不純物、例えばBとAsの組み合わせでは、仕事関数のシフト方向が異なり差が生じるものの、実効的なゲート酸化膜厚Tox.effの差をより大きくできる。
一方、WSixの膜厚をレジストマスクプロセスによって局所的に変化させれば、同じ熱処理でもWSixの出来上がりのグレインサイズはその膜厚に大きく依存して変化する。この方法単独でも局所的に実効的なゲート酸化膜厚Tox.effを変化させることができるが、上記不純物の種類やドーズ量を適宜選択してイオン注入する方法との組み合わせによって、更に大きなTox.eff差を実現できる。
【0022】
以下、本発明のより具体的な実施形態を、MOS型半導体装置のゲート電極形成を例として説明する。
【0023】
第1実施形態
本実施形態は、不純物の種類やドーズ量を変えた場合である。
図1は、本実施形態に係るMOS型半導体装置の要部断面図である。
図1において、符号1はMOS型半導体装置、2はシリコン基板、4はLOCOS等の素子分離領域、6はゲート酸化膜、8a,8bはWSixからなるゲート電極、10は層間絶縁膜を示す。なお、図1では、その左側に実効的なゲート酸化膜厚Tox.effを薄くしたいチップ領域Aを、右側にTox.effを厚くしたいチップ領域Bを示す。
【0024】
この実施形態では、Bulkとなるシリコン基板2上に形成されたゲート酸化膜6に、例えばWSixからなるゲート電極8a,8bが形成されている。ゲート酸化膜6の膜厚は例えば〜5nm程度、ゲート電極8a,8bの厚みは例えば〜100nm程度である。
そして、一方の領域Aにおけるゲート電極8aにはphosが、例えば〜5×1020cm-3の濃度で、もう一方の領域Bにおけるゲート電極8bにはAsが、例えば〜1×1021cm-3の濃度でそれぞれドーピングされている。本例では、このようにWSix内のn型不純物の種類と濃度を変えて、例えば最高熱処理温度が850℃で30min程度の熱処理を経た後の出来上がりのグレインサイズを、図1に示すように、領域B側で領域A側よりも十分に大きくしている。
その結果、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚Tox.eff(計算値)を、領域A側で〜6nm、領域B側で〜8nmと差を設けている。本例の場合、WSixの仕事関数は、どちらの不純物を用いた場合でもシリコンのバンドギャップ中央からn+ Si側に〜0.3Vシフトしたところに位置する。
【0025】
このような本例の半導体装置1では、成膜直後(As Grown)の物理的な酸化膜厚を一定としながら、つまり、一回のゲート酸化によって、WSixに導入する不純物の種類及び/又は濃度を変えることにより、局所的に出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚を変化させている。
【0026】
なお、図1の例では異なる種類の不純物としてphosとAsとを用いているが、本実施形態では、不純物の種類に限定はない。例えば、グレイン成長を阻害する不純物としてホウ素(B)を用いることも可能である。この時、WSixの仕事関数は、シリコンのバンドギャップ中央からp+ Si側に〜0.3Vシフトすることになる。したがって、他のn型不純物がドープされたWSixと異なる仕事関数になってしまうが、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚Tox.effは成膜直後のそれに近い〜5.5nm程度となり、より大きなTox.eff差が得られる利点がある。いずれにしても、基本的には不純物ドーズ量を増やすほど、出来上がりのグレインの成長を促進もしくは抑制することができる。
その他の構成も、上記説明に限定されない。本発明が適用され得る半導体装置は、ゲート絶縁膜(酸化膜に限らない)により基板と絶縁されているMIS型半導体装置であればよい。基板は、SOIのようなものであってもよく、またゲート電極としては、一般的な多結晶のシリサイドやメタル、例えばMoSix、TaSix、Mo、W、Ta等であってもよい。多結晶材料としては、その他ポリシリコンであってもよい。また、導入する不純物の種類やその濃度もあくまでもその一例である。
【0027】
つぎに、上述した構成の半導体装置の製造方法を、図面に沿って説明する。
図2〜図5は、本製造方法の各製造過程を示す断面図である。
【0028】
まず、図2(A)において、用意したシリコン基板2にLOCOS法等で素子分離領域4を形成する。
つぎに、図2(B)において、ゲート酸化膜6を、成膜直後で例えば〜6nmとなるように熱酸化法等により成長させる。ゲート酸化膜6上に、WSix膜8を例えば〜100nmほど、例えばCVD法にて堆積する。このときのWSixの堆積条件は、例えば以下に示すとおりとする。
【0029】
〔WSixの堆積条件〕,
Cold Wall型LP−CVD装置,
圧力:133Pa,
サセプター温度:595℃,
導入ガス:SiH2 Cl2 /WF6 =100/1.8sccm。
【0030】
図3(C)において、WSix膜8上に、領域Aで開口するレジストパターン9を形成する。そして、全面にPhos+ をイオン注入によりドープする。このイオン注入条件は、例えば、加速電圧:25KeV、ドーズ量:5×1015cm-2とする。これにより、レジストパターン9の開口部9aを通して、領域AのWSix膜部分のみにPhosが導入される。
【0031】
続いて、図3(D)において、WSix膜8上に、先に形成したのとは別のレジストパターン11を形成し、その開口部11bを通してAs+ を領域BのWSix膜部分のみにイオン注入によりドープする。このときのイオン注入条件は、例えば、加速電圧:50KeV、ドーズ量1×1016cm-2とする。
【0032】
このようにして異なる不純物がドーズされたWSix膜8上に、図4(E)に示すように、これを加工してゲート電極パターンを得るためのフォトレジスト13を形成し、このフォトレジスト13をマスクにWSix膜8およびゲート酸化膜6を、例えばRIE等の方法によりエッチングする。
このフォトレジスト13を除去し、後は特に図示しないが、LDD領域の形成、高濃度不純物領域の形成を行った後、層間絶縁膜を堆積する。これら不純物領域の形成は、通常のMOSトランジスタ作製プロセスと同様に行う。すなわち、LDD領域の形成はゲート電極形成後に、高濃度不純物拡散領域の形成は更にサイドウォール絶縁層を形成した後に行い、ゲート電極パターンやLOCOS(及びサイドウォール絶縁層)を自己整合マスクとして、かつレジストマスクによりnMOSとpMOSの一方を保護しながら異なる不純物を打ち分ける。
【0033】
次に、不純物の活性化のための熱処理を、例えば以下の条件にて行う。これにより、図1で詳示されるように、領域A側のゲート電極8aではグレインサイズが小さなものとなり、領域B側のゲート電極8bではグレインサイズが大きなものとなる。
【0034】
〔熱処理条件〕;電気炉アニール,
N2 雰囲気中で850℃、30分。
【0035】
後は、図5(H)に示す如く、通常のMOSトランジスタ作製プロセスと同様に、接続プラグ12の形成(コンタクトホールの形成とメタルの埋め込み)、配線14の形成を順次行ない、当該半導体装置1を完成させる。
【0036】
本例の製造方法では、ゲート酸化膜の形成工程が一回であり(図2(B))、直ぐにWSi膜8で覆われる。そして、図4(F)でパターンニングされるまでは、このゲート酸化膜6や基板表面が一度も表出することがない。その結果、ゲート酸化膜6や基板表面が有機物で汚染されたりダメージを受けることがない。
本製造方法では、このように信頼性が高いゲート形成プロセスであるうえ、不純物の打ち分けによって実効的なゲート酸化膜厚を容易に変化させることができる利点がある。
【0037】
なお、上述した各部の形成方法は一例であり、その方法,条件に限定されない。たとえば、WSixの成膜法は、CVD法のほか、蒸着法、スパッタ法といった物理的成膜方法の採用も可能である。いずれの成膜法においても、WSixでなくとも、例えばポリシリコンと高融点金属との積層膜を作ってから、これを加熱時に反応させWSixの単層膜に変化させてもよい。また、金属とシリコンを別々のソースから供給するコエバポレーション(co-evaporation),コスパッタ(co-supattering)、ホットプレス形成のシリサイドターゲットを用いたスパッタ法等、種々の方法が採用可能である。
【0038】
第2実施形態
本実施形態は、局所的に多結晶ゲート電極の膜厚を変えて、その出来上がり時のグレインサイズを変化させる場合である。
図6は、本実施形態に係るMOS型半導体装置の要部断面図である。また、図7は、図6のMOS型半導体装置の製造過程において、多結晶ゲート電極となるシリサイド膜の厚みを設定する工程を示す断面図である。なお、この図7は先の第1実施形態における図3の工程に対応するもので、他の工程は基本的に第1実施形態と同様である。また、構成上も、シリサイド膜の厚さ以外は第1実施形態と同様であり、以下では、重複する構成は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】
一般的にシリサイドのような多結晶材料は、その膜厚が増大するほど、出来上がりのグレインサイズが大きくなる。よって、一定の膜厚を堆積した後でマスクを用いて局所的な多結晶材料の膜厚を薄膜化すれば、出来上がりの多結晶膜のグレインサイズをウェハ内で局所的に変化させることが可能となる。
たとえば、図6の例では、領域Aと領域Bともに同じ不純物をイオン注入してWSix膜を導電化したにもかかわらず、WSi膜の膜厚を制御するだけで、結晶化アニール後には、領域Bのゲート電極22bのグレインサイズを、領域Aのゲート電極22a側に比べ大きくできる。
より詳しくは、アニールの最高熱処理温度が850℃で時間が30min程度の場合で、WSix22aの膜厚を領域Aで〜50nm程度とすれば、成膜直後のゲート酸化膜厚にほぼ等しい出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚Tox.effを得ることが可能である。一方、WSix22bの膜厚を領域Bで〜150nm程度と厚膜化すると、同じアニール条件で出来上がりの実効的な酸化膜厚Tox.effは〜7nm程度となる。このアニール時の最高熱処理温度が高いほどWSixの厚い部分でのグレイン成長が促進され、かつAs等のグレイン成長を促進する不純物が導入された場合はよりグレインサイズが大きくなることになる。
【0040】
具体的にWSix膜厚に差を設ける方法としては、まず、図7(A)において、領域Aのみ開口するフォトレジスト9を形成する。つぎに、図7(B)の工程において、フォトレジスト9の開口部9aを通して領域A部分のみ、WSix22を堆積後の膜厚(〜150nm)から例えば〜50nm程度に局所的にエッチングにより薄膜化する。このWSix22の薄膜化は、RIE等のドライエッチングを用いてもよいし、ウェットエッチングを用いてもよい。なお、本例では、この図7の工程の前後に、全面イオン注入により所定の不純物を所定量ドーズする必要がある。
【0041】
このような方法では、第1実施形態の場合と比較すると、イオン注入とフォトレジストマスクパターンの形成が1回ずつ省略でき、工程が簡素である。
なお、この膜厚制御によるグレインサイズの変更を、先の第1実施形態と組み合わせて、つまり導入する不純物の種類、及び/又はドーズ量と、WSixの膜厚とを同時に変化させることもできる。これにより、工程数が増えるものの、実効的な酸化膜厚Tox.effを領域A,B間でより拡大させることが可能となる。ここで、多結晶材料や不純物の種類、並びに処理の方法や条件に関する変形ができることは、第1実施形態と同様である。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る半導体装置およびその製造方法によれば、1 回の酸化(成膜直後の酸化膜厚が一定)で、2種以上の実効的な酸化膜厚を有するトランジスタが作製可能となる。この結果、レジスト等からの汚染の影響を受けることなく、マルチオキサイドプロセスを行える。また、メタルもしくはシリサイド等のゲート電極を用いているので、出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚やグレインサイズによって、ゲート電極のシート抵抗が大きく変化するようなことはない。このため、既に設計されているデバイスや回路仕様の基本的な部分を変更せずにプロセスの変更のみで対応でき、かかる設計の資産を利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るMOS型半導体装置の要部断面図である。
【図2】図1に示すMOS型半導体装置の各製造過程を示す断面図であり、WSix膜の成膜までを示す。
【図3】図2に続く同断面図であり、WSix膜への不純物イオン注入までを示す。
【図4】図3に続く同断面図であり、WSix膜加工(ゲート電極形成)までを示す。
【図5】図4に続く同断面図であり、上層配線形成までを示す。
【図6】本発明の第2実施形態に係るMOS型半導体装置の要部断面図である。
【図7】図6に示すMOS型半導体装置の製造過程において、多結晶ゲート電極となるシリサイド膜の厚みを設定する工程を示す断面図である。
【図8】不純物イオンの種類に応じたゲート容量変化を調べたCV測定の結果を示すグラフである。
【図9】ゲート容量から計算により求めた実効的なゲート酸化膜厚とイオンドーズ量との関係を示すグラフである。
【図10】従来の実効的なゲート酸化膜厚を変更する方法で作成されたMOS型半導体装置について、ゲート酸化膜厚が異なる2つの領域での断面構造を各種製造パラメータとともに示す図である。
【符号の説明】
1,20…MOS型半導体装置(半導体装置)、2…シリコン基板、4…素子分離領域、6…ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)、8,22…WSix膜、8a,8b,22a,22b…ゲート電極(多結晶ゲート電極)、9,11,13…フォトレジスト、10…層間絶縁膜、12…接続プラグ、14…配線、Cg…ゲート容量、Tox.eff…出来上がりの実効的なゲート酸化膜厚。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor device and a manufacturing method thereof, and more particularly, to a semiconductor device having two or more types of effective gate oxide film thicknesses in one gate oxidation (one kind of gate oxide film thickness) and its manufacture. Regarding the method.
[0002]
[Prior art]
With the increase in LSI integration scale, software development has become a bottleneck for shortening the LSI development period only with a combination of a conventional processor and memory. For this reason, there is a growing demand for incorporating LSIs for specific applications (ASIC) into LSI chips in advance. Also, this ASIC cannot be separated from the system using the ASIC as the integration scale increases, and has recently been developed into what is called a system LSI.
Devices integrated in such system LSIs are currently being integrated into a single chip including not only processors and DRAMs but also non-volatile memories and various interface circuits.
[0003]
However, the complexity of such a wafer process for making various devices into one chip is rapidly increasing. For example, as for the gate oxide film, one type of film thickness is often used in the conventional LSI, whereas in the system LSI, one type of gate oxide film thickness is used as the number of device types increases. This is unlikely, and a multi-oxide process has become common. This is because even if the design rule is the same, the required characteristics differ from device to device.
For example, in a logic circuit, the driving capability (operation speed, etc.) of a transistor is required, so the gate oxide film must be relatively thin. On the other hand, in a memory such as a DRAM, a voltage higher than the external power supply voltage may be used due to internal boosting, for example, from the viewpoint of improving the operation speed. From the viewpoint of securing a withstand voltage accompanying this, or to improve retention characteristics. In addition, a relatively thick gate oxide film is used. In addition, in many LSIs including other memories, in the case of a multi-power supply LSI that internally drops or boosts the power supply voltage, the gate oxide film thickness of the interface circuit and the high voltage part is relatively set due to the problem of withstand voltage. May be thicker.
[0004]
When such a multi-oxide process is used, the gate oxidation film is normally formed twice (by additional oxidation) in the thick portion where the gate oxide film is formed. On the other hand, in the portion where the thin gate oxide film is formed, an oxide film grown in a later oxidation process is used as the gate oxide film. Therefore, in the portion where the thin gate oxide film is formed, it is necessary to selectively remove the oxide film after the first oxidation step using a resist mask process.
[0005]
Thus, the conventional method requires a resist mask process according to the type of gate oxide film thickness. However, in this resist mask process, there is a problem of substrate contamination particularly in a portion where a thin gate oxide film is formed because ashing for removing the resist is necessary after the substrate region where the transistor is formed is exposed. Also, resist application and ashing must be performed with the gate oxide film exposed, and the problems of contamination and damage introduction from the resist to the gate oxide film cannot be ignored.
[0006]
On the other hand, Japanese Patent Laid-Open No. 3-94464 proposes a semiconductor device in which the effective gate capacitance is changed by changing the impurity concentration of the polycrystalline silicon (PolySi) gate electrode.
FIG. 10A is a cross-sectional view showing regions having different gate oxide film thicknesses, and FIG. 10B shows various parameters described in the above publication.
In FIG. 10, a chip portion that originally requires a thin gate oxide film is defined as region A, and a portion that originally requires a thick gate oxide film is defined as region B. In the figure,
[0007]
In this semiconductor device, as shown in FIG. 10B, the impurity concentration in the polysilicon is changed between the regions A and B by using the resist mask process twice. Therefore, the effective gate oxide film thickness can be realized with different values between the regions A and B. Here, the “effective gate oxide film thickness” is the thickness of a region having no electric charge that determines the gate capacitance, and the polysilicon layer portion in contact with the physical gate oxide film thickness. And the thickness of a depletion layer formed when a predetermined potential is applied.
[0008]
If this method of changing the impurity concentration in the polysilicon of the gate electrode is used, a transistor having effectively a plurality of types of gate oxide thicknesses by one gate oxidation (one type of physical gate oxide thickness). Can be formed.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-94464 has a problem that the work function and sheet resistance of the finished gate electrode are also changed. In particular, in order to provide an effective difference in the effective gate oxide film thickness, it is necessary to considerably reduce the impurity concentration in one side (region B) polysilicon, and the resulting sheet resistance due to the reduction in the impurity concentration. The rise in is fatal. In this regard, as shown in “IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES, VOL.ED-32, NO.3, 1985 p620”, the impurity concentration is, for example, 1019cm-3It is known that the sheet resistance increases exponentially with decreasing impurity concentration below the order.
This increase in sheet resistance affects the operation speed of the element without routing the gate electrode wiring, and as a result, the degree of freedom in device and circuit design is lost. In addition, especially on the low-concentration polysilicon side, the work function and sheet resistance of the gate electrode change significantly due to the influence of the gate bias and temperature. Don't be.
From the above, in this method of changing the impurity concentration in the polysilicon, it is essential to start over from the device and circuit design, and as a result, the conventional design assets cannot be utilized.
[0010]
In view of the above background, there is a demand for a method of forming an insulated gate transistor that can locally control only the gate capacitance without greatly changing the work function of the gate electrode and the finished sheet resistance.
[0011]
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides a semiconductor device having a plurality of types of effective gate oxide film thicknesses while performing gate oxidation once (one type of gate oxide film thickness). An object of the present invention is to realize a gate electrode without significant variation in work function and sheet resistance.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems of the prior art and achieve the above object, the present inventors have made various studies. As a result, in the silicide single layer gate electrode such as WSix, the finished silicide grain size is We found experimentally that the larger the growth, the greater the effective gate oxide thickness. This is considered due to the fact that the capacitive material is condensed in the grain boundary portion.
[0013]
The present inventionPolycrystalline gate electrode layer, especially polycrystalline electrode layer gate electrode material of refractory metal silicideIt uses the nature of.
A semiconductor device according to the present invention is a semiconductor device having a plurality of types of transistors having characteristic differences depending on a gate insulating film thickness, and the film thickness of the gate insulating film is different between the plurality of types of transistors. Set to a constant value and on the gate insulating film (for example, made of refractory metal silicide)Polycrystalline electrode layer gate electrode of refractory metal silicideGreIThe transistor size is changed according to the type of transistor.
[0014]
In addition, a method for manufacturing a semiconductor device according to the present invention is a method for manufacturing a semiconductor device having a plurality of types of transistors having characteristic differences depending on a gate insulating film thickness, and the gates of the plurality of types of transistors. An insulating film is collectively formed in a single film formation process on the surface of the semiconductor substrate, and a gray film is formed on the gate insulating film.IChange the gate size according to the type of transistorLayer, ie, polycrystalline electrode layer of refractory metal silicideA gate electrode is formed.
[0015]
GureIThere are the following two methods for locally changing the size.
(1) For examplePolycrystalline gate electrode layer gate electrodeBefore the heat treatment after film formation, change at least one of the type of impurity and the amount of introduction according to the type of the transistor,Polycrystalline electrode layer of refractory metal silicideImpurities are introduced into the.
(2) For examplePolycrystalline gate electrode layer gate electrodeAfter the film to be formed is formed, the film is locally thinned by etching or the like to a film thickness corresponding to the type of the transistor.
[0016]
In the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention, the substrate is not exposed in a state where the oxidation process for forming the gate oxide film is performed only once and the photoresist is formed. By a process that can avoid this substrate contamination, the effective gate oxide film thickness can be set to different values within the same wafer by changing the grain size of silicide or the like. For this reason, although there is a difference in the sheet resistance of the gate electrode corresponding to the thickness of the silicide and the grain size, the sheet resistance is changed by orders of magnitude as in the method disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-94464. There is nothing. In addition, silicide doped with impurities is a metal in terms of material, and its sheet resistance and work function temperature characteristics are relatively small.
For the above reasons, when applying the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention, it is only necessary to change the process without changing already designed devices and circuit specifications.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, the present inventor has found through experiments that the effective gate oxide film thickness increases as the grain size grows larger in the silicide single layer gate electrode. Since the present invention has been devised based on the experimental results, in the following, after briefly describing the experimental results, embodiments of the semiconductor device and the manufacturing method thereof according to the present invention will be described. Details will be described with reference to FIG.
[0018]
FIG. 8 is a graph showing the result of CV measurement in which the change in gate capacitance according to the type of impurity ions was examined. FIG. 9 is a graph showing the relationship between the effective gate oxide film thickness obtained by calculation from the measured gate capacitance value and the ion dose.
In this experiment, the dose of WSix to the film was set to 5 × 10.15cm-2As a constant, a sample obtained by performing ion implantation by changing the kind of impurities such as Phos, As, Sb, and B, and annealing it under a predetermined condition was used as an evaluation target.
[0019]
As shown in FIG. 8, the value of the gate capacitance Cg differs particularly on the positive gate bias side depending on the type of doped impurity (Phos, As, Sb, B, etc.). This is because the crystallization speed in the annealing is different in the silicide film of each sample, and the grain size is different. The reason why the gate capacitance Cg changes due to the difference in grain size is considered to be because the capacitive material is condensed at the grain boundary portion. By using the gate capacitance value at a predetermined gate bias, the effective gate oxide film thickness Tox.eff can be obtained by calculation.
As shown in FIG. 9, this effective gate oxide film thickness Tox.eff depends on the dose amount of impurity ions, and the larger the dose amount, the wider the Tox.eff difference when various impurities are used. I understand. This agrees with the observation result that the grain size increases as the dose increases.
In general, it is known that the grain size of a polycrystalline material is such that the larger the film thickness, the larger the final crystal grain size.
[0020]
From the above, by controlling the grain size of the finished silicide in the gate electrode of a single silicide layer, it is possible to produce multiple types of transistors with different finished effective gate oxide thicknesses even with the same oxide thickness I found out that In order to change the grain size of the completed silicide, it has been found that the type and dose of impurities introduced into the silicide may be changed, or the thickness of the silicide may be locally changed.
[0021]
For example, for WSix, set As or Phos to ~ 5x1020cm-3In both cases, the work function is about 0.3V from the center of the silicon band gap.+It is possible to shift to the PolySi side. In the case of As doping, the resulting grain size is larger than that of Phos doping, and the effective gate oxide film thickness Tox.eff increases. In other words, in the combination of As and Phos, two types of transistors are produced which differ only in the effective gate oxide film thickness Tox.eff of the finished product while shifting the work function by the same direction and amount and substantially the same sheet resistance value. it can.
Further, in the combination of p-type impurities and n-type impurities, for example, B and As, the difference in effective gate oxide film thickness Tox.eff can be further increased although the shift direction of the work function differs and a difference occurs.
On the other hand, if the film thickness of WSix is locally changed by the resist mask process, the grain size of the completed WSix changes greatly depending on the film thickness even with the same heat treatment. Even with this method alone, the effective gate oxide film thickness Tox.eff can be locally changed. However, a larger Tox. eff difference can be realized.
[0022]
Hereinafter, a more specific embodiment of the present invention will be described by taking the formation of a gate electrode of a MOS semiconductor device as an example.
[0023]
First embodiment
In the present embodiment, the type of impurity and the dose amount are changed.
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of the MOS type semiconductor device according to the present embodiment.
In FIG. 1,
[0024]
In this embodiment,
The
As a result, the effective gate oxide film thickness Tox.eff (calculated value) thus completed is different by ˜6 nm on the region A side and ˜8 nm on the region B side. In this example, the work function of WSix is n from the center of the silicon bandgap, regardless of which impurity is used.+It is located at a position shifted by ~ 0.3V to the Si side.
[0025]
In such a
[0026]
In the example of FIG. 1, phos and As are used as different types of impurities. However, in this embodiment, the types of impurities are not limited. For example, boron (B) can be used as an impurity that inhibits grain growth. At this time, the work function of WSix is p from the center of the band gap of silicon.+It will shift ~ 0.3V to the Si side. Therefore, the work function is different from that of WSix doped with other n-type impurities, but the effective gate oxide film thickness Tox.eff is about 5.5 nm, which is close to that immediately after the film formation. There is an advantage that a Tox.eff difference can be obtained. In any case, basically, as the impurity dose is increased, the growth of the finished grains can be promoted or suppressed.
Other configurations are not limited to the above description. A semiconductor device to which the present invention can be applied may be any MIS type semiconductor device that is insulated from the substrate by a gate insulating film (not limited to an oxide film). The substrate may be an SOI or the like, and the gate electrode may be a general polycrystalline silicide or metal, such as MoSix, TaSix, Mo, W, Ta or the like. The polycrystalline material may be other polysilicon. Also, the types of impurities to be introduced and their concentrations are just examples.
[0027]
Next, a method for manufacturing the semiconductor device having the above-described configuration will be described with reference to the drawings.
2-5 is sectional drawing which shows each manufacturing process of this manufacturing method.
[0028]
First, in FIG. 2A, an
Next, in FIG. 2B, the
[0029]
[WSix deposition conditions],
Cold Wall type LP-CVD equipment,
Pressure: 133Pa,
Susceptor temperature: 595 ° C,
Introduced gas: SiH2Cl2/ WF6= 100 / 1.8 sccm.
[0030]
In FIG. 3C, a resist
[0031]
Subsequently, in FIG. 3D, a resist
[0032]
As shown in FIG. 4E, a
Although the
[0033]
Next, heat treatment for activating impurities is performed under the following conditions, for example. As a result, as shown in detail in FIG. 1, the
[0034]
[Heat treatment conditions]; Electric furnace annealing,
N2850 ° C. for 30 minutes in the atmosphere.
[0035]
After that, as shown in FIG. 5H, in the same manner as in a normal MOS transistor manufacturing process, the
[0036]
In the manufacturing method of this example, the gate oxide film is formed once (FIG. 2B) and is immediately covered with the
In this manufacturing method, there is an advantage that the gate forming process is highly reliable and the effective gate oxide film thickness can be easily changed by the impurity separation.
[0037]
In addition, the formation method of each part mentioned above is an example, and is not limited to the method and conditions. For example, as the film formation method for WSix, a physical film formation method such as a vapor deposition method or a sputtering method can be employed in addition to the CVD method. In any film forming method, a layered film of polysilicon and a refractory metal may be formed, for example, instead of WSix, and this may be reacted at the time of heating to change to a single layer film of WSix. Also, various methods such as co-evaporation for supplying metal and silicon from separate sources, co-sputtering, and sputtering using a hot-pressed silicide target can be employed.
[0038]
Second embodiment
This embodiment is a case where the film thickness of the polycrystalline gate electrode is locally changed to change the grain size upon completion.
FIG. 6 is a fragmentary cross-sectional view of the MOS semiconductor device according to the present embodiment. FIG. 7 is a cross-sectional view showing a step of setting the thickness of a silicide film to be a polycrystalline gate electrode in the manufacturing process of the MOS type semiconductor device of FIG. FIG. 7 corresponds to the process of FIG. 3 in the first embodiment, and other processes are basically the same as those of the first embodiment. Also, the configuration is the same as that of the first embodiment except for the thickness of the silicide film, and in the following, the same components are denoted by the same reference numerals and detailed description thereof is omitted.
[0039]
In general, a polycrystalline material such as silicide has a larger grain size as the film thickness increases. Therefore, if the thickness of the local polycrystalline material is reduced using a mask after depositing a certain thickness, the grain size of the finished polycrystalline film can be locally changed within the wafer. It becomes.
For example, in the example of FIG. 6, although the region A and the region B are ion-implanted with the same impurity to make the WSix film conductive, only the film thickness of the WSi film is controlled. The grain size of the
More specifically, if the maximum annealing temperature of annealing is 850 ° C. and the time is about 30 minutes, and the film thickness of
[0040]
Specifically, as a method of providing a difference in WSix film thickness, first, a
[0041]
In such a method, as compared with the case of the first embodiment, the ion implantation and the formation of the photoresist mask pattern can be omitted once, and the process is simple.
This grain size change by controlling the film thickness can be combined with the first embodiment, that is, the type and / or dose of impurities to be introduced and the film thickness of WSix can be changed simultaneously. Thereby, although the number of processes increases, the effective oxide film thickness Tox.eff can be further expanded between the regions A and B. Here, it is the same as in the first embodiment that the polycrystalline material, the type of impurities, and the processing method and conditions can be modified.
[0042]
【The invention's effect】
According to the semiconductor device and the manufacturing method thereof according to the present invention, a transistor having two or more effective oxide film thicknesses can be manufactured by one oxidation (a constant oxide film thickness immediately after film formation). As a result, the multi-oxide process can be performed without being affected by contamination from the resist or the like. In addition, since a gate electrode such as metal or silicide is used, the sheet resistance of the gate electrode does not change greatly depending on the effective gate oxide film thickness and grain size. For this reason, it is possible to cope with only the change of the process without changing the basic part of the already designed device and circuit specification, and it is possible to use the assets of such a design.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a relevant part of a MOS semiconductor device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing each manufacturing process of the MOS type semiconductor device shown in FIG. 1 and shows a process up to formation of a WSix film.
3 is a cross-sectional view subsequent to FIG. 2, showing the process up to impurity ion implantation into the WSix film. FIG.
4 is a cross-sectional view subsequent to FIG. 3, showing the process up to WSix film processing (gate electrode formation). FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view subsequent to FIG. 4, showing the formation up to the upper layer wiring;
FIG. 6 is a fragmentary cross-sectional view of a MOS semiconductor device according to a second embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view showing a step of setting the thickness of a silicide film to be a polycrystalline gate electrode in the manufacturing process of the MOS type semiconductor device shown in FIG. 6;
FIG. 8 is a graph showing a result of CV measurement in which a change in gate capacitance according to the type of impurity ions is examined.
FIG. 9 is a graph showing the relationship between the effective gate oxide film thickness and the ion dose obtained by calculation from the gate capacitance.
FIG. 10 is a diagram showing a cross-sectional structure in two regions having different gate oxide film thicknesses together with various manufacturing parameters in a MOS type semiconductor device manufactured by a conventional method for changing the effective gate oxide film thickness.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記複数種類のトランジスタのゲート電極は、1層の高融点金属シリサイドの多結晶電極層からなり、
前記複数種類のトランジスタ間でゲート絶縁膜は、同一の材料かつ同一の膜厚に設定され、かつ、前記ゲート絶縁膜上の前記高融点金属シリサイドの多結晶電極層ゲート電極のグレインサイズを前記トランジスタの種類に応じて変えてある、
半導体装置。A semiconductor device having a plurality of types of transistors having characteristic differences depending on the gate insulating film thickness,
The gate electrodes of the plurality of types of transistors comprise a single layer of a refractory metal silicide polycrystalline electrode layer ,
The gate insulating film is set to the same material and the same film thickness among the plurality of types of transistors, and the grain size of the polycrystalline electrode layer gate electrode of the refractory metal silicide on the gate insulating film is set to the transistor Depending on the type of
Semiconductor device.
請求項1に記載の半導体装置。For the impurities introduced into the polycrystalline electrode layer of the refractory metal silicide, at least one of the type of impurity and the amount of introduction differs depending on the type of the transistor,
The semiconductor device according to claim 1.
請求項1に記載の半導体装置。The film thickness of the polycrystalline metal layer of the refractory metal silicide varies depending on the type of the transistor,
The semiconductor device according to claim 1.
当該複数種類のトランジスタのゲート絶縁膜を、半導体基板表面の一回の成膜工程で一括して形成し、
当該ゲート絶縁膜上に、グレインサイズを前記トランジスタの種類に応じて変えて多結晶ゲート電極層を形成し、
前記多結晶ゲート電極層の形成において、1層の高融点金属シリサイド膜を形成し、熱処理によりグレインサイズを変化させる、
半導体装置の製造方法。A method of manufacturing a semiconductor device having a plurality of types of transistors having characteristic differences depending on a gate insulating film thickness,
The gate insulating films of the plurality of types of transistors are collectively formed in a single film formation process on the surface of the semiconductor substrate,
A polycrystalline gate electrode layer is formed on the gate insulating film by changing the grain size according to the type of the transistor,
In the formation of the polycrystalline gate electrode layer, a single refractory metal silicide film is formed, and the grain size is changed by heat treatment.
A method for manufacturing a semiconductor device.
請求項4に記載の半導体装置の製造方法。In the formation of the polycrystalline gate electrode layer, after laminating polycrystalline or amorphous silicon and a refractory metal, grains are generated or changed in size when silicidized by heat treatment,
A method for manufacturing a semiconductor device according to claim 4.
請求項4に記載の半導体装置の製造方法。In the formation of the polycrystalline gate electrode layer, for the impurities to be introduced into the polycrystalline gate electrode material, the grain size is controlled according to the type of the transistor by changing at least one of the type of impurity and the amount introduced.
A method for manufacturing a semiconductor device according to claim 4.
請求項4に記載の半導体装置の製造方法。In the formation of the polycrystalline gate electrode layer, the grain size is controlled according to the type of the transistor by changing the film thickness setting,
A method for manufacturing a semiconductor device according to claim 4.
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