JP4031337B2

JP4031337B2 - Airbag device

Info

Publication number: JP4031337B2
Application number: JP2002289977A
Authority: JP
Inventors: 陽介乾; 和典江藤
Original assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Current assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Priority date: 2002-10-02
Filing date: 2002-10-02
Publication date: 2008-01-09
Anticipated expiration: 2022-10-02
Also published as: JP2004122940A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転席用のエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動車の運転席用のエアバッグ装置として、ステアリング装置のステアリングシャフト延長上部分に装飾部材等のセンター部材を固定し、当該センター部材周りで、エアバッグを折畳んで収納すると共に当該エアバッグをエアバッグカバーで覆ったものがある（例えば、特許文献１，特許文献２参照。）。
【０００３】
このエアバッグ装置では、車両衝突時等の非常時には、エアバッグが前記センター部材周りで、ドーナツ状に展開するようになっている。
【０００４】
かかるエアバッグ装置では、エアバッグの展開時において、センター部材をステアリングシャフト延長上部分に残ったままにすることができるため、当該センター部材の飛散等を防止できるという利点がある。
【０００５】
【特許文献１】
米国特許出願公開第ＵＳ２０００１／００４２９７８号明細書
【特許文献１】
独国実用新案第２０１１０１７５号明細書
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエアバッグ装置では、展開形態において、乗員側に指向して開口が形成されてしまうため、当該開口からインフレータのガスが漏れた場合には乗員に吹きかかってしまう恐れがあった。
【０００７】
そこで、この発明の課題は、運転席乗員に対するガスの吹きかかりを防止することができるエアバッグ装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項１記載のエアバッグ装置は、エアバッグとこのエアバッグを展開させるためのガス発生装置とが取付けられる支持部材とを備えたエアバッグ装置であって、前記支持部材に直接的又は間接的に取付固定されたセンター部材と、前記センター部材を外部に臨ませるための開口孔部が形成され、前記センター部材の周囲で前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、を備え、前記エアバッグは、袋状に形成され、展開状態で運転席の乗員に指向しない位置に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成されたエアバッグ本体部と、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部とを有し、折畳み形態では、前記筒状部を前記センター部材周りにたぐり寄せるようにして前記エアバッグが折畳まれると共に、前記センター部材が前記筒状部から前記開口孔部を通ってエアバッグカバーの表面側に露出する一方、展開形態では、前記筒状部のうち前記エアバッグ本体部内側の端部である先端部が前記センター部材に抜止め状に係止された状態で又はセンター部材で取付固定された状態で、前記筒状部が前記エアバッグ本体部内で前記センター部材から延出するようにして、前記エアバッグが膨張展開するものである。
【０００９】
なお、請求項２記載のように、前記エアバッグは、外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、いずれか一方の筒形成布部の延設先端側に挿通孔が形成されると共に、前記一対の基布の基布縁部を縫い合せることで前記エアバッグ本体部及び前記挿通孔から前記本体部内に向けて延びる前記筒状部が形成されていてもよい。
【００１０】
または、請求項３記載のように、前記エアバッグは、袋形成布部の外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、前記両基布の外周縁部のうち前記筒形成布部が延設された部分を除く部分同士を縫い合せることにより前記エアバッグ本体部が形成されると共に、その非縫い合せ部分に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成され、前記両筒形成布部の両側縁部同士を縫い合せることにより、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部が形成されたものであってもよい。
【００１１】
また、請求項４記載のように、前記センター部材は外方に張出す抜止係止部を有し、前記筒状部のうち先端側開口部を除く部分は前記センター部材を挿入可能に形成されると共に前記筒状部の先端側開口部は前記センター部材の抜止係止部に抜止め状に係止可能に形成され、前記展開形態では、前記筒状部の先端部が前記センター部材に抜止め状に係止することで、前記センター部材に取付けられる、ものであってもよい。
【００１２】
さらに、請求項５記載のように、前記筒状部は、前記エアバッグ本体部が膨張展開した状態で、前記挿通孔と前記センター部材とを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有していてもよい。
【００１３】
また、請求項６記載のように、前記センター部材は、ホーンスイッチ機構部を有していてもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態に係る運転席用のエアバッグ装置について説明する。
【００１５】
図１はエアバッグ装置を示す斜視図であり、図２はエアバッグ装置を示す要部破断側面図であり、図３はエアバッグカバー及びエアバッグを除いた状態におけるエアバッグ装置を示す斜視図である。
【００１６】
このエアバッグ装置は、車両のステアリング装置に組込まれるエアバッグ装置であり、支持部材２０とセンター部材３０とエアバッグ４０とエアバッグカバー５０とを備えている。
【００１７】
支持部材２０は、ステアリングシャフト１２の端部側に固設されてステアリングホイール１０の略中央部に配設される部材であり、本実施の形態では、ベースプレート１６とブラケット体２２とを備えている。
【００１８】
ベースプレート１６は、平板状に形成されており、その中央部にインフレータ１８を収容配置可能な穴部１６ｈが形成されると共に、その裏面側に取付片１７が延設形成されてなる。なお、本明細書において運転席側を表側、この反対側を裏側という。
【００１９】
そして、ステアリングシャフト１２の端部に固着されたボスプレート１４に、取付片１７を介して本ベースプレート１６がネジ止固定されている。
【００２０】
ブラケット体２２は、前記穴部１６ｈの外周囲でベースプレート１６の表面側に当接可能な枠部２４と、前記枠部２４内でインフレータ１８にその表面側から当接可能な円板部２６と、この円板部２６と枠部２４との間に設けられ、円板部２６をベースプレート１６からその表面側に離隔させた位置で支持する複数の支持脚部２８とを備えている。
【００２１】
そして、穴部１６ｈの外周囲で、ブラケット体２２の枠部２４をベースプレート１６にリベット締或はネジ止等することにより、本ブラケット体２２がベースプレート１６に取付固定される。
【００２２】
インフレータ１８は、厚円板状に形成されており、所定の衝撃検知時にガスを噴射可能なように構成されている。このインフレータ１８は、上記穴部１６ｈ内で、円板部２６の裏面側に密接させるようにして、ベースプレート１６にネジ止等により固定されている。すなわち、インフレータ１８がベースプレート１６の表側に突出配置された状態で固定されており、該インフレータ１８からの噴射ガスが、ベースプレート１６の表側で噴出されるようになっている。
【００２３】
また、円板部２６の略中央部は、下方を若干浮き上げるように打出し加工されて、表側に向け若干上向きに指向する取付面部２６ａに形成されている。センター部材３０を取付けるための取付ボルト２７が、取付面部２６ａにその表面側に延出するように挿通支持されている。
【００２４】
センター部材３０は、支持部材２０に取付固定されて、ステアリングホイール１０の略中央部、即ち、ステアリングシャフト１２の軸方向延長上に配設される。
【００２５】
本実施の形態において、センター部材３０は、エアバッグ４０の展開方向に向けて順次拡径するテーパ状周面を有する円錐台形状の全体外観形状を有している。より具体的には、センター部材３０は、概略円錐台形状のセンター本体部３２と、該センター本体部３２に取付けられるホーンスイッチ機構部３４とを備えている。なお、センター部材３０は、ホーンスイッチ機構部３４を備える代りに或は加えて、例えば、自動車のエンブレム形状等の装飾形状を有していてもよい。
【００２６】
センター本体部３２は、中空に形成されており、その大径側が開口している。また、センター本体部３２の小径側の面３２ａには、上記取付ボルト２７を挿通可能な挿通孔３２ａｈが形成されている。そして、取付ボルト２７を挿通孔３２ａｈに挿通させて、小径側の面３２ａの裏面を取付面部２６ａの表面に密着させるように配置した状態で、取付ボルト２７にナット２５を螺合させることで、センター本体部３２が支持部材２０に取付固定される。
【００２７】
ホーンスイッチ機構部３４は、センター本体部３２の大径側開口部を閉塞する操作部３４ａや、該操作部を表面側に付勢するバネ等の付勢部３４ｂ、ホーンに電線を通じて電気的に接続され操作部３４ａの押動操作に応じて開閉する接点部を備えており、センター本体部３２内に組込まれる。そして、ステアリングホイールの略中央部に配設されることとなる操作部３４ａを押動操作することで、接点部の接点が閉じて、音を発生させるようになっている。
【００２８】
このセンター部材３０のうちの大径側の外周部が、外方に張出して、後述する筒状部の先端側開口部に抜止め状に係止可能な抜止係止部３０ａである。
【００２９】
図４はエアバッグ４０を示す断面図であり、図５（ａ）及び図５（ｂ）はエアバッグ４０の製作手順を示す説明図である。
【００３０】
図２、図４、図５（ａ）及び図５（ｂ）に示すように、このエアバッグ４０は、２枚の基布４１Ａ，４１Ｂを縫い合せることにより構成されるものであり、袋状に膨張展開可能なエアバッグ本体部４４と、エアバッグ本体部４４の内部に向けて延びる筒状部４６とを備えている。
【００３１】
エアバッグ本体部４４は、扁平な球状（略楕円体状）に展開可能な袋状に形成されている。また、このエアバッグ本体部４４の外周部に上記センター部材３０を挿通可能な挿通孔４４ｈが形成されている。エアバッグ本体部４４の裏側の略中央部には、エアバッグ取付孔４２ｈａが形成されると共に、そのエアバッグ取付孔４２ｈａの周囲にネジ止用の小孔４２ｈｂが形成されている。
【００３２】
そして、エアバッグ取付孔４２ｈａの周縁部を、ベースプレート１６の穴部１６ｈの周縁部とブラケット体２２の枠部２４との間に挟持するようにして、エアバッグ４０が支持部材２０に取付けられる。この状態では、インフレータ１８のガス噴出部分（インフレータの表側部分）がエアバッグ４０内に配設され、該インフレータ１８からの噴出ガスがエアバッグ４０内に導入されて、エアバッグ本体部４４がステアリング装置から運転席に向けて展開可能な構成となっている。
【００３３】
筒状部４６は、上記挿通孔４４ｈからエアバッグ本体部４４内に向けて延びる略筒状に形成されている。
【００３４】
筒状部４６の先端側開口部４６ａは、上記センター部材３０の抜止係止部３０ａに抜止め状に係止可能に形成されている（図１５参照）。具体的には、筒状部４６の先端側開口部４６ａの開口径は、センター部材３０の最大外径部分である抜止係止部３０ａの外径よりも小さくなっている。
【００３５】
また、筒状部４６のうち先端側開口部４６ａを除く周胴部４６ｂは、センター部材３０を挿入可能に形成されている。より具体的には、当該周胴部４６ｂの内径は、センター部材３０の最大外径部分である抜止係止部３０ａの外径よりも大きくなっている。そして、筒状部４６の先端側開口部４６ａがセンター部材３０の抜止係止部３０ａと支持部材２０との間に配設された状態で、筒状部４６の周胴部４６ｂがセンター部材３０周りにたぐり寄せられるように折畳み可能となっている。
【００３６】
すなわち、エアバッグ４０を折畳んだ形態では、筒状部４６がセンター部材３０周りにたぐり寄せされるように折畳まれると共に、その周囲にエアバッグ本体部４４が折畳まれる。この状態で、センター部材３０は、筒状部４６内から挿通孔４４ｈを通ってエアバッグ４０の表側に露出するようになっている。
【００３７】
このエアバッグ４０は、下記のようにして２枚の基布４１Ａ，４１Ｂを縫い合せることにより製作される。
【００３８】
まず、図５（ａ）に示すように２枚の基布を準備する。基布４１Ａ，４１Ｂは、袋形成布部４２Ａ，４２Ｂの外周部の一部に筒形成布部４３Ａ，４３Ｂが延設されてなる。本実施の形態では、袋形成布部４２Ａ，４２Ｂは、略円形状に形成されているが、必ずしも略円形状である必要はなく例えば略方形状であってもよい。筒形成布部４３Ａ，４３Ｂは、略帯状に形成されており、袋形成布部の外周部の一部からその径方向外側に向けて延設されている。各筒形成布部４３Ａ，４３Ｂの先端部はやや幅狭に形成されている。なお、一方側の袋形成布部４２Ａの略中心部には、エアバッグ取付孔４２ｈａが形成されると共に、そのエアバッグ取付孔４２ｈａの周囲にネジ止用の小孔４２ｈｂが形成されている。
【００３９】
そして、両基布４１Ａ，４１Ｂの外周縁部のうち筒形成布部４３Ａ，４３Ｂが延設された部分を除く部分同士を縫い合せると共に、両筒形成布部４３Ａ，４３Ｂの両側縁部同士を縫い合せる（図５（ｂ）参照）。
【００４０】
最後に、エアバッグ取付孔４２ｈａから袋形成布部４２Ａ，４２Ｂを引出すようにして、両袋形成布部４２Ａ，４２Ｂにより構成される袋状部分を裏返しにする。
【００４１】
上述のように、上記両袋形成布部４２Ａ，４２Ｂの外周縁部同士を縫い合せることによって、袋状のエアバッグ本体部４４が形成されることとなる。また、両袋形成布部４２Ａ，４２Ｂの外周縁部のうち筒形成布部４３Ａ，４３Ｂが延設された部分は非縫い合せ部分とされており、ここに上記センター部材３０を挿通可能な挿通孔４４ｈが形成される。さらに、上記両筒形成布部４３Ａ，４３Ｂの両側縁部同士を縫い合せることによって、挿通孔４４ｈからエアバッグ本体部４４内に向けて延びる筒状部４６が形成されることとなる。
【００４２】
なお、筒状部４６の長さ寸法は、本エアバッグ４０を支持部材２０に取付けて、エアバッグ本体部４４を何ら制約なく自然に膨張展開させた状態で、センター部材３０と挿通孔４４ｈとを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有していることが好ましい。
【００４３】
図６（ａ）及び図６（ｂ）は、変形例に係るエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【００４４】
この変形例に係るエアバッグは、２枚の基布１４１Ａ，１４１Ｂにより構成されている。各基布１４１Ａ，１４１Ｂは、袋形成布部１４２Ａ，１４２Ｂの外周部の一部に筒形成布部１４３Ａ，１４３Ｂが延設されてなる。本実施の形態では、袋形成布部１４２Ａ，１４２Ｂは略円形状に形成され、筒形成布部１４３Ａ，１４３Ｂは略帯状に形成されている。そして、袋形成布部１４２Ａ，１４２Ｂの外周部の接線方向に沿って筒形成布部１４３Ａ，１４３Ｂが延出している。また、一方側の袋形成布部１４２Ａにエアバッグ取付孔１４２ｈａが形成されている。さらに、一方側の筒形成布部１４３Ａに、係止用の挿通孔１４３Ａｈが形成されている。この挿通孔１４３Ａｈは、センター部材３０の最大外径部分である抜止係止部３０ａの外径よりも小さな開口径を有しており、センター部材３０の抜止係止部３０ａに係止可能に形成されている。この挿通孔１４３Ａｈは、筒形成布部１４３Ｂ側に形成されていてもよい。
【００４５】
そして、両基布１４１Ａ，１４１Ｂの外周の縁部を全体に亘って縫い合せる（図６（ｂ）参照）。
【００４６】
最後に、エアバッグ取付孔１４２ｈａから袋形成布部１４２Ａ，１４２Ｂを引出すようにして、両袋形成布部１４２Ａ，１４２Ｂにより構成される袋状部分を裏返しにすると、変形例に係るエアバッグが製作される。
【００４７】
このようなエアバッグについても、エアバッグ４０と同様に用いることができる。
【００４８】
図７は、エアバッグカバー５０を示す背面図である。
【００４９】
図１、図２及び図７に示すように、エアバッグカバー５０は、樹脂により概略椀状に形成されている。
【００５０】
エアバッグカバー５０のうち上記センター部材３０に対応する略中央部には、センター部材３０を外部に臨ませるための略円孔形状の開口孔部５１ｈが形成されている。
【００５１】
そして、このエアバッグカバー５０が、ネジ止等の固定手段によって支持部材２０に固定されると、センター部材３０周りに折畳まれたエアバッグ４０を覆うようになっている。また、この状態で、センター部材３０が開口孔部５１ｈを通じて該エアバッグカバー５０の表面側に露出する。ちなみに、この状態では、センター部材３０の操作部３４ａの表面は、エアバッグカバー５０の表面と略面一状態となる。
【００５２】
また、このエアバッグカバー５０の裏面には、エアバッグ４０の膨張展開に際して割れ可能な溝状のティアラインＬが形成されている。そして、エアバッグ４０が膨張展開すると、エアバッグカバー５０がセンター部材３０周りのティアラインＬ部分で押し割られ、エアバッグ４０がその前方に展開可能となる。
【００５３】
次に、このエアバッグ装置の組立手順について説明する。
【００５４】
まず、図８に示すように、エアバッグ取付孔４２ｈａの周縁部を、ベースプレート１６の穴部１６ｈの周縁部とブラケット体２２の枠部２４との間に挟持するようにして、エアバッグ４０を支持部材２０に取付ける。また、筒状部４６をエアバッグ本体部４４内に導いた状態で、筒状部４６の基端部側から当該筒状部４６内にセンター部材３０のセンター本体部３２を挿入する。なお、挿通孔４４ｈが上方の他、側方又は下方に指向するように、エアバッグ４０を取付けてもよい。
【００５５】
次に、センター本体部３２をブラケット体２２の表側に対向配置した後、図９に示すように、取付ボルト２７をセンター本体部３２の挿通孔３２ａｈに挿通させるようにして、センター本体部３２をブラケット体２２に仮取付する。
【００５６】
この後、図１０に示すように、筒状部４６の先端側開口部４６ａをセンター部材３０の抜止係止部３０ａと支持部材２０との間に配設した状態で、筒状部４６の周胴部４６ｂをセンター部材３０周りにたぐり寄せるようにして、筒状部４６を折畳む。続いて、図１１及び図１２に示すように、センター部材３０周りにエアバッグ本体部４４を折畳む。これにより、エアバッグ４０が支持部材２０のベースプレート１６の表面側であってセンター部材３０周りにコンパクトに折畳んだ形態で配設される。なお、本実施の形態では、展開形態において挿通孔４４ｈを上方に指向させるようにしているので、エアバッグ本体部４４のうちの大部分がセンター部材３０の下方に偏在した状態で折畳まれる。
【００５７】
そして、図１３に示すように、センター本体部３２の抜止係止部３０ａを開口孔部５１ｈ内に配設すると共に、センター本体部３２周りのエアバッグ４０を覆うようにして、エアバッグカバー５０を支持部材２０にネジ止等して取付固定する。
【００５８】
最後に、センター本体部３２内に、ホーンスイッチ機構部３４を組付けると、図１及び図２に示す、エアバッグ装置の組立が完了する。
【００５９】
このエアバッグ装置の展開動作について説明する。
【００６０】
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレータ１８が点火されて該インフレータ１８でガスが生成され、このガスがエアバッグ４０内に導入される。この際、エアバッグ４０の挿通孔４４ｈからその内部に向けて筒状部４６が延設され、該筒状部４６はセンター部材３０周りにたぐりよせるようにして折畳まれているため、エアバッグ４０の膨張に支障を来す程度のガス漏れは防止されている。そして、エアバッグ４０が膨張し始めると、エアバッグ本体部４４が膨張する力を受けて、エアバッグカバー５０がティアラインＬに沿って割れる。
【００６１】
エアバッグカバー５０が割れた後、エアバッグ本体部４４が膨張し始める初期段階では、図１４に示すように、インフレータ１８周りを中心にしてエアバッグ本体部４４が膨張し、筒状部４６がエアバッグ本体部４４内でセンター部材３０の表側延長上に延出する。
【００６２】
そして、エアバッグ本体部４４がある程度膨張した後は、エアバッグ本体部４４のうちセンター部材３０の下方に偏在していた部分、即ち、エアバッグ本体部４４のうち筒状部４６よりも下方部分が主として膨張を継続継続し、図１５に示すように、エアバッグ本体部４４の挿通孔４４ｈを形成した部分を上方に押しのけるように、エアバッグ本体部４４が自然な膨張形状である扁平な球状に膨張展開する。
【００６３】
以上のように構成されたエアバッグ装置によると、展開形態において、エアバッグ本体部４４の外周部で、すなわち、運転席の乗員に指向しない位置で挿通孔４４ｈが開口しているため、仮にガスが挿通孔４４ｈから漏れても、乗員に吹きかかり難い。なお、本実施の形態では、挿通孔４４ｈが上方を指向しているが、側方や下方、斜め側方を指向していてもよい。要するに、展開形態において挿通孔４４ｈが運転席乗員に指向しない位置に形成されていればよい。
【００６４】
また、従来では、エアバッグをドーナツ状に膨張展開させるため、より多数の布を縫い合せて所望の膨張曲面形状となるように形作っていたが、本エアバッグ装置では、２枚の基布４１Ａ，４１Ｂを縫い合せることによってエアバッグ４０を縫製することができるため、エアバッグ４０をより簡易に製造することができる。
【００６５】
また、エアバッグ４０の展開形態時に、筒状部４６の先端部がセンター部材３０に抜止め状に係止するため、エアバッグ４０の組込段階では、筒状部４６の先端部をセンター部材３０側に取付固定する必要がない。従って、比較的簡易な構成でかつ容易にエアバッグ４０の組込作業を行える。
【００６６】
しかも、センター部材３０は、エアバッグ４０の展開方向に向けて順次拡径するテーパ状周面を有しているため、エアバッグ４０の展開に際して、筒状部４６の先端側開口部４６ａがセンター部材３０のテーパ状周面に沿って順次押し広げられつつエアバッグ４０の展開方向に移動し、センター部材３０の大径部分である抜止係止部３０ａに抜止め係止する。従って、筒状部４６の先端側開口部４６ａが安定して確実に抜止係止部３０ａに抜止め係止するという利点もある。
【００６７】
もっとも、必ずしもセンター部材３０を、テーパ状周面を有する円錐台形状に形成する必要はなく、鍔状に張出す部分を形成し、その鍔状部分で筒状部４６の先端側開口部４６ａを抜止め係止するようにしてもよい。また、エアバッグ４０の組込段階において、筒状部４６の先端側開口周縁部をセンター部材３０側に取付固定しておいてもよい。例えば、筒状部４６の先端側開口周縁部をセンター部材３０とブラケット体２２との間に挟持状に取付固定してもよい。
【００６８】
さらに、筒状部４６は、エアバッグ本体部４４が自然に膨張展開した状態で、挿通孔４４ｈとセンター部材３０とを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有しているため、エアバッグ４０の膨張展開時に、筒状部４６に膨張による大きな力が加わらないため、筒状部４６とセンター部材３０との取付部分等に強固な補強が必要なく、比較的安価にエアバッグ装置を製造できる。
【００６９】
また、例えば、エアバッグカバー全体をホーンスイッチとして使用した場合には、エアバッグカバーのステアリング装置に対する位置合わせ固定が煩雑となり、或は、エアバッグカバー周囲のスポークに左右一対のホーンスイッチを組込んだ場合には、２つのスイッチが必要となるが、このエアバッグ装置では、センター部材３０に、一つのホーンスイッチ機構部３４を組込んでいるため、低コスト化が可能となる。
【００７０】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項１記載のエアバッグ装置によると、展開形態において、運転席の乗員に指向しない位置に挿通孔が形成されているため、仮にガスが挿通孔から漏れても、乗員に吹きかかり難い。
【００７１】
また、請求項２や請求項３記載の発明によると、２枚の基布を縫い合せることによってエアバッグを縫製することができるため、エアバッグをより簡易に製造することができる。
【００７２】
また、請求項４記載の発明によれば、エアバッグの展開形態時に、前記筒状部の先端部が前記センター部材に抜止め状に係止するため、エアバッグの組込段階では、筒状部の先端部をセンター部材側に取付固定する必要がない。従って、比較的簡易な構成でかつ容易にエアバッグの組込作業を行える。
【００７３】
さらに、請求項５記載の発明によれば、エアバッグの膨張展開時に、筒状部に膨張による大きな力が加わらないため、筒状部とセンター部材との取付部分等に強固な補強が必要なく、比較的安価にエアバッグ装置を製造できる。
【００７４】
また、請求項６記載の発明によれば、センター部材にホーンスイッチ機構部を設けているので、低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態に係るエアバッグ装置を示す斜視図である。
【図２】同上のエアバッグ装置を示す一部断面側面図である。
【図３】同上のエアバッグ装置の支持部材及びセンター本体部を示す斜視図である。
【図４】エアバッグを示す断面図である。
【図５】図５（ａ）及び図５（ｂ）はエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【図６】図６（ａ）及び図６（ｂ）は変形例に係るエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【図７】エアバッグカバーを示す背面図である。
【図８】エアバッグを支持部材に取付けた状態を示す一部断面側面図である。
【図９】センター本体部を支持部材に取付けた状態を示す一部断面側面図である。
【図１０】筒状部を折畳んだ状態を示す一部断面側面図である。
【図１１】エアバッグを折畳んだ状態を示す一部断面側面図である。
【図１２】エアバッグを折畳んだ状態を示す斜視図である。
【図１３】エアバッグカバーを取付けた状態を示す斜視図である。
【図１４】エアバッグ装置の展開形態の途中状態を示す一部断面側面図である。
【図１５】エアバッグ装置の展開形態を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
１０ステアリングホイール
１２ステアリングシャフト
１６ベースプレート
１８インフレータ
２０支持部材
２２ブラケット体
３０センター部材
３０ａ抜止係止部
３２センター本体部
３４ホーンスイッチ機構部
４０エアバッグ
４１Ａ，４１Ｂ基布
４２Ａ，４２Ｂ袋形成布部
４３Ａ，４３Ｂ筒形成布部
４４エアバッグ本体部
４４ｈ挿通孔
４６筒状部
４６ａ筒状部の先端側開口部
５０エアバッグカバー
５１ｈ開口孔部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag device for a driver's seat.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an airbag device for an automobile driver's seat, a center member such as a decorative member is fixed to an upper portion of a steering shaft extension of a steering device, and the airbag is folded and stored around the center member. Is covered with an airbag cover (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2).
[0003]
In this airbag apparatus, in the event of an emergency such as a vehicle collision, the airbag is deployed around the center member in a donut shape.
[0004]
Such an airbag device has an advantage that the center member can be left on the upper portion of the steering shaft extension when the airbag is deployed, so that the center member can be prevented from being scattered.
[0005]
[Patent Document 1]
US Patent Application Publication No. US20001 / 0042978
[Patent Document 1]
German utility model 201110175 specification
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional airbag device, since the opening is formed toward the occupant side in the deployed form, there is a possibility that the occupant may spray when the gas of the inflator leaks from the opening.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an airbag device that can prevent gas from being blown to a driver's seat occupant.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the airbag device according to claim 1 is an airbag device including a support member to which an airbag and a gas generator for deploying the airbag are attached, A center member that is directly or indirectly attached and fixed to the member, and an air bag cover that is formed with an opening hole for facing the center member to the outside and covers the airbag around the center member. Comprising the airbag Formed in a bag shape, An airbag main body formed with an insertion hole through which the center member can be inserted at a position not oriented toward the driver's occupant in the deployed state, and a cylindrical portion extending from the insertion hole into the airbag main body. In the folded configuration, the airbag is folded so that the tubular portion is drawn around the center member, and the center member passes through the opening hole portion from the tubular portion and the airbag cover. On the other hand, in the expanded form, In the state where the tip part which is the end part inside the airbag main body part is locked to the center member in a retaining shape or in a state where it is attached and fixed by the center member, The airbag is inflated and deployed such that the tubular portion extends from the center member within the airbag main body.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, the airbag is configured by a pair of base fabrics in which a tube forming cloth portion is extended at a part of an outer peripheral edge portion, and one of the tube forming cloth portions is extended. An insertion hole is formed on the distal end side, and the tubular body portion extending from the airbag main body portion and the insertion hole into the main body portion is formed by sewing the base cloth edge portions of the pair of base fabrics. It may be.
[0010]
Alternatively, as described in claim 3, the airbag is configured by a pair of base fabrics in which a tube forming fabric portion is extended to a part of an outer peripheral edge portion of the bag forming fabric portion, and the outside of the both base fabrics. The airbag main body portion is formed by stitching portions of the peripheral portion excluding the portion where the tube forming cloth portion is extended, and the center member can be inserted into the non-sewn portion. And a cylindrical part extending from the insertion hole toward the inside of the airbag main body part may be formed by sewing both side edges of the both cylinder forming cloth parts.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, the center member has a retaining locking portion that projects outward, and a portion of the cylindrical portion excluding the distal end side opening is formed so that the center member can be inserted. In addition, the opening on the distal end side of the cylindrical portion is formed so as to be locked in a retaining manner on the retaining retaining portion of the center member, and in the expanded configuration, the distal end portion of the cylindrical portion is removed from the center member. The thing attached to the said center member by latching in a stop shape may be used.
[0012]
Furthermore, as described in claim 5, the tubular portion has a length dimension larger than a distance connecting the insertion hole and the center member in a state where the airbag main body portion is inflated and deployed. Also good.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, the center member may have a horn switch mechanism.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an airbag device for a driver's seat according to an embodiment of the present invention will be described.
[0015]
FIG. 1 is a perspective view showing an airbag device, FIG. 2 is a cutaway side view showing a main portion of the airbag device, and FIG. 3 is a perspective view showing the airbag device in a state where the airbag cover and the airbag are removed. It is.
[0016]
This airbag apparatus is an airbag apparatus incorporated in a vehicle steering apparatus, and includes a support member 20, a center member 30, an airbag 40, and an airbag cover 50.
[0017]
The support member 20 is a member that is fixed to the end portion side of the steering shaft 12 and disposed at a substantially central portion of the steering wheel 10. In the present embodiment, the support member 20 includes a base plate 16 and a bracket body 22. .
[0018]
The base plate 16 is formed in a flat plate shape, and a hole portion 16h capable of accommodating and arranging the inflator 18 is formed in the center portion thereof, and an attachment piece 17 is extended and formed on the back side thereof. In this specification, the driver's seat side is referred to as the front side, and the opposite side is referred to as the back side.
[0019]
Then, the base plate 16 is fixed to the boss plate 14 fixed to the end portion of the steering shaft 12 via a mounting piece 17 with screws.
[0020]
The bracket body 22 includes a frame portion 24 that can come into contact with the surface side of the base plate 16 on the outer periphery of the hole portion 16h, and a disc portion 26 that can come into contact with the inflator 18 from the surface side within the frame portion 24. A plurality of support legs 28 are provided between the disk part 26 and the frame part 24 and support the disk part 26 at a position separated from the base plate 16 on the surface side.
[0021]
The bracket body 22 is attached and fixed to the base plate 16 by riveting or screwing the frame portion 24 of the bracket body 22 to the base plate 16 around the outer periphery of the hole portion 16h.
[0022]
The inflator 18 is formed in a thick disk shape, and is configured to be able to inject gas when a predetermined impact is detected. The inflator 18 is fixed to the base plate 16 by screws or the like so as to be in close contact with the back surface side of the disk portion 26 in the hole portion 16h. That is, the inflator 18 is fixed in a state of protrudingly arranged on the front side of the base plate 16, and the injection gas from the inflator 18 is jetted on the front side of the base plate 16.
[0023]
Further, the substantially central portion of the disk portion 26 is stamped so as to be slightly lifted downward, and is formed on a mounting surface portion 26a oriented slightly upward toward the front side. A mounting bolt 27 for mounting the center member 30 is inserted and supported by the mounting surface portion 26a so as to extend to the surface side.
[0024]
The center member 30 is fixedly attached to the support member 20 and is disposed on the substantially central portion of the steering wheel 10, that is, on the axial extension of the steering shaft 12.
[0025]
In the present embodiment, the center member 30 has a frustoconical overall appearance shape having a tapered peripheral surface that gradually expands in the direction of deployment of the airbag 40. More specifically, the center member 30 includes a center body part 32 having a substantially truncated cone shape and a horn switch mechanism part 34 attached to the center body part 32. The center member 30 may have a decorative shape such as, for example, an emblem of an automobile, instead of or in addition to the horn switch mechanism 34.
[0026]
The center main body 32 is formed in a hollow shape, and its large diameter side is open. Further, an insertion hole 32ah into which the mounting bolt 27 can be inserted is formed in the surface 32a on the small diameter side of the center main body 32. Then, the mounting bolt 27 is inserted into the insertion hole 32ah, and the nut 25 is screwed onto the mounting bolt 27 in a state where the rear surface of the small-diameter surface 32a is placed in close contact with the surface of the mounting surface portion 26a. The center main body 32 is attached and fixed to the support member 20.
[0027]
The horn switch mechanism 34 is electrically connected to the operating portion 34a for closing the large-diameter side opening of the center main body 32, a biasing portion 34b such as a spring for biasing the operating portion to the surface side, and the horn through an electric wire. A contact portion that is connected and opens and closes in response to a push operation of the operation portion 34 a is provided, and is incorporated in the center main body portion 32. Then, by pushing and operating the operation portion 34a to be disposed at the substantially central portion of the steering wheel, the contact of the contact portion is closed and a sound is generated.
[0028]
An outer peripheral portion on the large diameter side of the center member 30 is a retaining locking portion 30a that projects outwardly and can be retained in a retaining shape at a distal end side opening of a cylindrical portion described later.
[0029]
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the airbag 40, and FIGS. 5A and 5B are explanatory views showing a manufacturing procedure of the airbag 40. FIG.
[0030]
As shown in FIG. 2, FIG. 4, FIG. 5 (a) and FIG. 5 (b), the airbag 40 is configured by sewing two base fabrics 41A and 41B, An airbag main body 44 that can be inflated and deployed, and a cylindrical portion 46 that extends toward the inside of the airbag main body 44.
[0031]
The airbag main body 44 is formed in a bag shape that can be developed into a flat spherical shape (substantially elliptical shape). An insertion hole 44 h through which the center member 30 can be inserted is formed in the outer peripheral portion of the airbag main body 44. An air bag attachment hole 42ha is formed at a substantially central portion on the back side of the air bag body 44, and a small screw hole 42hb is formed around the air bag attachment hole 42ha.
[0032]
The airbag 40 is attached to the support member 20 so that the peripheral edge of the airbag attachment hole 42ha is sandwiched between the peripheral edge of the hole 16h of the base plate 16 and the frame 24 of the bracket body 22. In this state, the gas ejection portion of the inflator 18 (the front side portion of the inflator) is disposed in the airbag 40, and the ejection gas from the inflator 18 is introduced into the airbag 40, so that the airbag body 44 is steered. It can be deployed from the device toward the driver's seat.
[0033]
The cylindrical portion 46 is formed in a substantially cylindrical shape that extends from the insertion hole 44 h into the airbag main body 44.
[0034]
The distal end side opening 46a of the tubular portion 46 is formed so as to be locked in a retaining shape to the retaining locking portion 30a of the center member 30 (see FIG. 15). Specifically, the opening diameter of the distal end side opening portion 46 a of the cylindrical portion 46 is smaller than the outer diameter of the retaining locking portion 30 a that is the maximum outer diameter portion of the center member 30.
[0035]
Further, the peripheral body portion 46b of the cylindrical portion 46 excluding the distal end side opening portion 46a is formed so that the center member 30 can be inserted. More specifically, the inner diameter of the peripheral body portion 46 b is larger than the outer diameter of the retaining locking portion 30 a that is the maximum outer diameter portion of the center member 30. Then, the peripheral body portion 46b of the cylindrical portion 46 is formed around the center member 30 in a state where the distal end side opening portion 46a of the cylindrical portion 46 is disposed between the retaining locking portion 30a of the center member 30 and the support member 20. It is foldable so that it can be drawn.
[0036]
That is, in the form in which the airbag 40 is folded, the tubular portion 46 is folded so as to be drawn around the center member 30, and the airbag main body 44 is folded around the tubular portion 46. In this state, the center member 30 is exposed from the inside of the tubular portion 46 to the front side of the airbag 40 through the insertion hole 44h.
[0037]
The airbag 40 is manufactured by sewing two base fabrics 41A and 41B as described below.
[0038]
First, two base fabrics are prepared as shown in FIG. The base cloths 41A and 41B are formed by extending cylinder forming cloth parts 43A and 43B on a part of the outer peripheral part of the bag forming cloth parts 42A and 42B. In the present embodiment, the bag forming cloth portions 42A and 42B are formed in a substantially circular shape, but need not necessarily be in a substantially circular shape, and may be in a substantially rectangular shape, for example. The tube forming cloth portions 43A and 43B are formed in a substantially band shape, and extend from a part of the outer peripheral portion of the bag forming cloth portion toward the radially outer side. The tip portions of the tube forming cloth portions 43A and 43B are formed to be slightly narrow. Note that an airbag attachment hole 42ha is formed substantially at the center of the bag forming cloth portion 42A on one side, and a small screw hole 42hb is formed around the airbag attachment hole 42ha.
[0039]
And while sewing the parts except the part where cylinder formation cloth part 43A, 43B was extended among the outer periphery of both base cloth 41A, 41B, both edge parts of both cylinder formation cloth parts 43A, 43B are connected. Stitch together (see FIG. 5B).
[0040]
Finally, the bag forming cloth portions 42A and 42B are pulled out from the airbag attachment hole 42ha so that the bag-like portion constituted by the both bag forming cloth portions 42A and 42B is turned upside down.
[0041]
As described above, the bag-shaped airbag main body 44 is formed by sewing the outer peripheral edge portions of the bag forming cloth portions 42A and 42B together. Further, portions of the outer peripheral edges of the bag forming cloth portions 42A and 42B where the tube forming cloth portions 43A and 43B are extended are non-sewn portions, and the center member 30 can be inserted therethrough. A hole 44h is formed. Furthermore, the cylindrical part 46 extended toward the inside of the airbag main-body part 44 from the penetration hole 44h will be formed by sewing both the edge parts of both the said cylinder formation cloth parts 43A and 43B.
[0042]
Note that the length of the cylindrical portion 46 is such that the center member 30 and the insertion hole 44h are in a state where the airbag 40 is attached to the support member 20 and the airbag main body 44 is naturally inflated and deployed without any restriction. It is preferable to have a length dimension larger than the distance connecting the two.
[0043]
FIG. 6A and FIG. 6B are explanatory views showing a manufacturing process of an airbag according to a modification.
[0044]
The airbag according to this modification is configured by two base fabrics 141A and 141B. Each of the base fabrics 141A and 141B is formed by extending cylinder forming fabric portions 143A and 143B on a part of the outer peripheral portion of the bag forming fabric portions 142A and 142B. In the present embodiment, the bag forming cloth portions 142A and 142B are formed in a substantially circular shape, and the tube forming cloth portions 143A and 143B are formed in a substantially band shape. And cylinder formation cloth part 143A, 143B is extended along the tangential direction of the outer peripheral part of bag formation cloth part 142A, 142B. An airbag attachment hole 142ha is formed in the bag forming cloth portion 142A on one side. Further, a locking insertion hole 143Ah is formed in the tube forming cloth portion 143A on one side. The insertion hole 143Ah has an opening diameter smaller than the outer diameter of the retaining locking portion 30a which is the maximum outer diameter portion of the center member 30, and is formed to be able to be locked to the retaining locking portion 30a of the center member 30. Has been. This insertion hole 143Ah may be formed on the tube forming cloth portion 143B side.
[0045]
And the edge part of the outer periphery of both base fabrics 141A and 141B is sewed over the whole (refer FIG.6 (b)).
[0046]
Finally, the bag forming portion 142A, 142B is pulled out from the airbag attachment hole 142ha, and the bag-like portion constituted by the both bag forming cloth portions 142A, 142B is turned over, and the airbag according to the modified example is manufactured. Is done.
[0047]
Such an airbag can also be used similarly to the airbag 40.
[0048]
FIG. 7 is a rear view showing the airbag cover 50.
[0049]
As shown in FIGS. 1, 2, and 7, the airbag cover 50 is formed in a generally bowl shape from resin.
[0050]
A substantially circular opening 51 h for facing the center member 30 to the outside is formed in a substantially central portion of the airbag cover 50 corresponding to the center member 30.
[0051]
When the airbag cover 50 is fixed to the support member 20 by fixing means such as screws, the airbag 40 folded around the center member 30 is covered. In this state, the center member 30 is exposed to the front surface side of the airbag cover 50 through the opening hole 51h. Incidentally, in this state, the surface of the operation portion 34a of the center member 30 is substantially flush with the surface of the airbag cover 50.
[0052]
A groove-like tear line L that can be broken when the airbag 40 is inflated and deployed is formed on the back surface of the airbag cover 50. When the airbag 40 is inflated and deployed, the airbag cover 50 is pushed and broken at the tear line L portion around the center member 30, and the airbag 40 can be deployed forward.
[0053]
Next, the assembly procedure of this airbag apparatus will be described.
[0054]
First, as shown in FIG. 8, the airbag 40 is fixed so that the peripheral portion of the airbag attachment hole 42 ha is sandwiched between the peripheral portion of the hole portion 16 h of the base plate 16 and the frame portion 24 of the bracket body 22. It is attached to the support member 20. Further, the center body portion 32 of the center member 30 is inserted into the tubular portion 46 from the proximal end side of the tubular portion 46 with the tubular portion 46 guided into the airbag body portion 44. In addition, you may attach the airbag 40 so that the insertion hole 44h may be directed to the side or the downward direction other than upper direction.
[0055]
Next, after the center main body 32 is disposed opposite to the front side of the bracket body 22, as shown in FIG. 9, the mounting bolt 27 is inserted into the insertion hole 32 ah of the center main body 32, and the center main body 32 is moved. Temporarily attached to the bracket body 22.
[0056]
After that, as shown in FIG. 10, the peripheral body portion of the cylindrical portion 46 with the distal end side opening portion 46 a of the cylindrical portion 46 disposed between the retaining locking portion 30 a of the center member 30 and the support member 20. The tubular portion 46 is folded so that 46b is drawn around the center member 30. Subsequently, as shown in FIGS. 11 and 12, the airbag body 44 is folded around the center member 30. Thus, the airbag 40 is disposed in a compactly folded form around the center member 30 on the surface side of the base plate 16 of the support member 20. In the present embodiment, since the insertion hole 44h is directed upward in the deployed form, most of the airbag body 44 is folded in a state of being unevenly distributed below the center member 30. .
[0057]
Then, as shown in FIG. 13, the retaining locking portion 30 a of the center main body portion 32 is disposed in the opening hole portion 51 h, and the airbag cover 50 is covered so as to cover the airbag 40 around the center main body portion 32. Is fixed to the support member 20 by screws or the like.
[0058]
Finally, when the horn switch mechanism 34 is assembled in the center main body 32, the assembly of the airbag device shown in FIGS. 1 and 2 is completed.
[0059]
The deployment operation of this airbag device will be described.
[0060]
First, the inflator 18 is ignited by the impact detection at the time of a vehicle collision or the like, gas is generated by the inflator 18, and this gas is introduced into the airbag 40. At this time, since the cylindrical portion 46 extends from the insertion hole 44h of the airbag 40 toward the inside thereof, and the cylindrical portion 46 is folded around the center member 30, the airbag 46 Gas leaks that would hinder the expansion of 40 are prevented. When the airbag 40 begins to expand, the airbag cover 50 is broken along the tear line L due to the force that the airbag main body 44 expands.
[0061]
After the airbag cover 50 is broken, at the initial stage where the airbag main body 44 begins to expand, the airbag main body 44 expands around the inflator 18 as shown in FIG. The air bag main body 44 extends on the front side extension of the center member 30.
[0062]
After the airbag main body 44 is expanded to some extent, a portion of the airbag main body 44 that is unevenly distributed below the center member 30, that is, a portion of the airbag main body 44 that is lower than the tubular portion 46. As shown in FIG. 15, the airbag main body 44 has a flat spherical shape with a natural expansion shape so as to push upward the portion of the airbag main body 44 where the insertion hole 44h is formed. It expands and expands.
[0063]
According to the airbag device configured as described above, in the deployed form, the insertion hole 44h is opened at the outer peripheral portion of the airbag main body 44, that is, at a position not directed to the driver's occupant. Even if leaks from the insertion hole 44h, it is difficult for the passenger to spray. In the present embodiment, the insertion hole 44h is directed upward, but may be directed laterally, downwardly, or obliquely laterally. In short, it is only necessary that the insertion hole 44h is formed at a position not directed toward the driver's seat occupant in the deployed form.
[0064]
Conventionally, in order to inflate and deploy the airbag in a donut shape, a larger number of cloths are stitched together to form a desired inflated curved surface shape. However, in this airbag apparatus, two base fabrics 41A are used. , 41B can be sewn together so that the airbag 40 can be manufactured more easily.
[0065]
Moreover, since the front-end | tip part of the cylindrical part 46 latches to the center member 30 at the time of the deployment form of the airbag 40 at the assembly | attachment stage of the airbag 40, the front-end | tip part of the cylindrical part 46 is used as a center member. There is no need to attach and fix to the 30 side. Therefore, the assembly operation of the airbag 40 can be easily performed with a relatively simple configuration.
[0066]
Moreover, since the center member 30 has a tapered peripheral surface that gradually expands in the direction in which the airbag 40 is deployed, the distal end side opening 46a of the tubular portion 46 is centered when the airbag 40 is deployed. The air bag 40 moves in the deploying direction while being sequentially spread along the tapered peripheral surface of the member 30, and is latched and locked to a locking latch portion 30 a that is a large-diameter portion of the center member 30. Therefore, there is also an advantage that the distal end side opening 46a of the cylindrical portion 46 is stably and reliably secured to the retaining locking portion 30a.
[0067]
However, it is not always necessary to form the center member 30 in the shape of a truncated cone having a tapered peripheral surface, and a portion projecting in a bowl shape is formed, and the distal end side opening portion 46a of the cylindrical portion 46 is formed in the bowl shape portion. You may make it carry out retaining locking. Further, at the stage of assembling the airbag 40, the peripheral edge of the opening on the distal end side of the tubular portion 46 may be attached and fixed to the center member 30 side. For example, the opening-side opening peripheral edge of the cylindrical portion 46 may be attached and fixed in a sandwiched manner between the center member 30 and the bracket body 22.
[0068]
Further, the cylindrical portion 46 has a length dimension larger than the distance connecting the insertion hole 44h and the center member 30 in a state in which the airbag main body portion 44 is naturally inflated and deployed. At the time of inflating and deploying, a large force due to the inflation is not applied to the tubular portion 46, so that a strong reinforcement is not necessary at the attachment portion between the tubular portion 46 and the center member 30, and the airbag device can be manufactured at a relatively low cost.
[0069]
Also, for example, when the entire airbag cover is used as a horn switch, the positioning and fixing of the airbag cover with respect to the steering device becomes complicated, or a pair of left and right horn switches are incorporated in the spokes around the airbag cover. In this case, two switches are required. However, in this airbag device, since one horn switch mechanism 34 is incorporated in the center member 30, the cost can be reduced.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the airbag device of the first aspect of the present invention, in the deployed form, since the insertion hole is formed at a position not directed to the driver's occupant, even if gas leaks from the insertion hole, It ’s hard to spray the crew.
[0071]
Moreover, according to the invention of Claim 2 or Claim 3, since an airbag can be sewn by sewing two base fabrics, an airbag can be manufactured more simply.
[0072]
According to a fourth aspect of the present invention, when the airbag is deployed, the tip of the cylindrical portion is locked to the center member in a retaining shape. There is no need to attach and fix the tip of the part to the center member side. Therefore, the airbag can be assembled easily with a relatively simple configuration.
[0073]
Further, according to the invention described in claim 5, when the airbag is inflated and deployed, no great force is applied to the tubular portion due to the inflation, so that it is not necessary to reinforce the attachment portion between the tubular portion and the center member. The airbag device can be manufactured at a relatively low cost.
[0074]
According to the invention described in claim 6, since the center member is provided with the horn switch mechanism, the cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an airbag device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial sectional side view showing the airbag apparatus.
FIG. 3 is a perspective view showing a support member and a center main body portion of the airbag apparatus same as above.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an airbag.
FIGS. 5 (a) and 5 (b) are explanatory views showing manufacturing steps of the airbag.
FIGS. 6A and 6B are explanatory views showing a manufacturing process of an airbag according to a modification.
FIG. 7 is a rear view showing the airbag cover.
FIG. 8 is a partial cross-sectional side view showing a state in which the airbag is attached to the support member.
FIG. 9 is a partial cross-sectional side view showing a state in which the center main body is attached to the support member.
FIG. 10 is a partial cross-sectional side view showing a state in which a cylindrical portion is folded.
FIG. 11 is a partial cross-sectional side view showing a state in which the airbag is folded.
FIG. 12 is a perspective view showing a state in which the airbag is folded.
FIG. 13 is a perspective view showing a state where an airbag cover is attached.
FIG. 14 is a partial cross-sectional side view showing a halfway state of the deployed configuration of the airbag device.
FIG. 15 is a partial cross-sectional side view showing a deployed form of the airbag device.
[Explanation of symbols]
10 Steering wheel
12 Steering shaft
16 Base plate
18 Inflator
20 Support member
22 Bracket body
30 Center member
30a Locking stop
32 Center body
34 Horn switch mechanism
40 airbags
41A, 41B base fabric
42A, 42B Bag forming cloth part
43A, 43B Tube forming cloth part
44 Airbag body
44h Insertion hole
46 Cylindrical part
46a Tip side opening of cylindrical part
50 airbag cover
51h Opening hole

Claims

An airbag device comprising an airbag and a support member to which a gas generator for deploying the airbag is attached,
A center member attached or fixed directly or indirectly to the support member;
An opening hole for facing the center member to the outside, and an airbag cover that covers the airbag around the center member;
With
The airbag is formed in a bag shape, and an airbag main body formed with an insertion hole through which the center member can be inserted at a position not oriented toward a driver's occupant in a deployed state, and the airbag main body from the insertion hole A cylindrical portion extending into the portion,
In the folded configuration, the airbag is folded so that the tubular portion is drawn around the center member, and the center member passes from the tubular portion through the opening hole portion to the surface of the airbag cover. While exposed to the side,
In the deployed form, in the state where the distal end portion which is the end portion on the inner side of the airbag main body portion of the tubular portion is locked to the center member in a retaining shape or attached and fixed by the center member, An airbag device in which the airbag is inflated and deployed such that a cylindrical portion extends from the center member within the airbag main body.

The airbag device according to claim 1,
The airbag is constituted by a pair of base fabrics in which a cylinder forming fabric portion is extended to a part of the outer peripheral edge portion,
An insertion hole is formed on the extending distal end side of any one of the tube forming cloth parts, and the base cloth edge part of the pair of base cloths is sewn together so that the airbag main body part and the insertion hole are inserted into the main body part. The airbag apparatus in which the said cylindrical part extended toward is formed.

The airbag device according to claim 1,
The airbag is
A portion formed by a pair of base fabrics in which a tube forming fabric portion is extended to a part of the outer peripheral edge portion of the bag forming fabric portion, and the portion in which the tube forming fabric portion is extended in the outer peripheral edge portions of the both base fabrics The airbag main body portion is formed by sewing together portions other than the portion, and an insertion hole through which the center member can be inserted is formed in the non-sewn portion. An airbag device in which a cylindrical portion extending from the insertion hole toward the inside of the airbag main body is formed by stitching together.

The airbag device according to any one of claims 1 to 3,
The center member has a retaining engagement portion that projects outward,
A portion of the cylindrical portion excluding the distal end side opening is formed so that the center member can be inserted, and the distal end side opening of the cylindrical portion is locked to the retaining locking portion of the center member in a retaining shape. Formed possible,
In the deployed form, the airbag device is attached to the center member by locking the distal end portion of the cylindrical portion to the center member in a retaining shape.

The airbag device according to any one of claims 1 to 4,
The said cylindrical part is an airbag apparatus which has a length dimension larger than the distance which connects the said penetration hole and the said center member in the state which the said airbag main-body part inflate-deployed.

The airbag device according to any one of claims 1 to 5,
The center member is an airbag device having a horn switch mechanism.