JP2018020737A - Airbag for driver seat, airbag device for driver seat and steering wheel - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車の衝突時に乗員を拘束するためのエアバッグ及びエアバッグ装置に係り、特に、運転席用のエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。また、本発明は、このエアバッグ装置を備えたステアリングホイールに関する。 The present invention relates to an airbag and an airbag device for restraining an occupant at the time of a car collision, and more particularly to an airbag and an airbag device for a driver's seat. The present invention also relates to a steering wheel provided with the airbag device.
ステアリングホイールに設けられた運転席用エアバッグ装置は、車両衝突時等の緊急時にインフレータ(ガス発生器)をガス噴出作動させ、エアバッグにガスを供給して、このエアバッグをステアリングホイールと運転席乗員との間に展開させるよう構成されている。 The airbag device for the driver's seat provided on the steering wheel operates the inflator (gas generator) to eject gas in the event of an emergency such as a vehicle collision, supplies gas to the airbag, and operates the airbag with the steering wheel. It is configured to be deployed with a seat occupant.
運転席用エアバッグとして、フロントパネル及びリアパネルの周縁部同士を縫合したものが知られている。例えば特許文献1には、膨張展開状態で運転者側を向く乗員側基布と、反乗員側すなわちステアリングホイール側を向く反乗員側基布とが縫製されることで袋状に形成されたエアバッグが記載されている。
2. Description of the Related Art As a driver's seat airbag, one in which peripheral portions of a front panel and a rear panel are stitched together is known. For example, in
また、特許文献1に記載のエアバッグは、膨張展開状態のエアバッグ内における上部かつ後部で、車幅方向に長手となるように(車幅方向に沿って)展開される横テザーを備えている。斜め衝突又は微小ラップ衝突の際に、エアバッグにおけるテザーの展開領域に接触した乗員の頭部は、テザーによって車幅方向の両側から挟まれるようにしてエアバッグに拘束されるため、乗員頭部の左右に作用する拘束力の差が小さく抑えられ、該乗員頭部の回転が抑制される。このエアバッグでは、ステアリングホイールが操作(回転)された状態で、斜め衝突や微小ラップ衝突に至った場合に乗員頭部を拘束するためには、エアバッグ内に複数の横テザーを配置する必要があり、複雑な構成となっていた。
Further, the airbag described in
本発明は、膨張完了状態において、乗員対向面を平面に近い形状とすることができると共に、斜突の際に乗員頭部の回転を抑制しつつ乗員を拘束できる簡易な構成の運転席用エアバッグ、運転席用エアバッグ装置及びステアリングホイールを提供することを目的とする。 The present invention provides a driver-seat air having a simple configuration in which the occupant-facing surface can be formed in a shape close to a flat surface in the inflated state, and the occupant can be restrained while suppressing the rotation of the occupant's head in the event of an oblique collision. An object is to provide a bag, an airbag device for a driver's seat, and a steering wheel.
本発明の運転席用エアバッグは、乗員側のフロントパネルと、ステアリングホイール側のリアパネルと、前記フロントパネルと前記リアパネルとの間に介在する筒状のサイドパネルと、を備え、前記フロントパネルは前記リアパネルより大きく、前記サイドパネルは、前辺と前記フロントパネルの周縁とが結合され、後辺と前記リアパネルの周縁とが結合され、膨張展開状態で円錐台形状をなすことを特徴とする。 The airbag for a driver's seat according to the present invention includes a front panel on the passenger side, a rear panel on the steering wheel side, and a cylindrical side panel interposed between the front panel and the rear panel. The side panel is larger than the rear panel, and a front side and a peripheral edge of the front panel are combined, and a rear side and a peripheral edge of the rear panel are combined to form a truncated cone shape in an inflated and deployed state.
本発明の一態様では、前記サイドパネルは、周方向に沿って配置された複数のサイドパネル片を含む。この場合、前記複数のサイドパネル片は、それぞれ、円環を周方向に分割した切頭扇形状となっており、該円環の内径は、前記フロントパネルの直径より大きくてもよい。また、前記サイドパネルの糸目方向は、周方向の全体にわたって、前記フロントパネルの糸目方向と不一致になっていてもよい。 In one aspect of the present invention, the side panel includes a plurality of side panel pieces arranged along the circumferential direction. In this case, each of the plurality of side panel pieces has a truncated fan shape obtained by dividing the ring in the circumferential direction, and the inner diameter of the ring may be larger than the diameter of the front panel. Further, the thread direction of the side panel may not coincide with the thread direction of the front panel over the entire circumferential direction.
本発明の一態様では、一端が前記フロントパネルに結合され、他端が前記リアパネルに結合されたインナーテザーをさらに備える。 In one aspect of the present invention, the apparatus further includes an inner tether having one end coupled to the front panel and the other end coupled to the rear panel.
本発明の運転席用エアバッグ装置は、運転席用エアバッグと、該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、を備えるものである。 The airbag apparatus for a driver's seat according to the present invention includes an airbag for a driver's seat and an inflator that inflates the airbag for the driver's seat.
本発明のステアリングホイールは、本発明による運転席用エアバッグ装置が設置されたものである。 The steering wheel according to the present invention is provided with the driver airbag device according to the present invention.
本発明の運転席用エアバッグは、乗員側のフロントパネルがステアリングホイール側のリアパネルより大きく、フロントパネルとリアパネルとの間に介在するサイドパネルが膨張展開状態で円錐台形状をなすことにより、エアバッグの容積を徒に増大させることなく、運転席用エアバッグの乗員対向面の大部分を平面に近い形状とすることができる。また、斜め衝突の際に、左側縁部(又は右側縁部)で乗員を拘束しながらエアバッグが傾くため、乗員頭部の移動方向に対する反力が抑えられ、乗員頭部の回転を抑制できる。 The airbag for a driver's seat according to the present invention is such that the front panel on the passenger side is larger than the rear panel on the steering wheel side, and the side panel interposed between the front panel and the rear panel forms a truncated cone shape in an inflated and deployed state. Without increasing the volume of the bag, most of the occupant-facing surface of the driver's seat airbag can have a shape close to a plane. Further, in the case of an oblique collision, the airbag tilts while restraining the occupant at the left edge (or right edge), so that the reaction force against the movement direction of the occupant head can be suppressed, and the rotation of the occupant head can be suppressed. .
図1〜図8を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後及び左右方向は、ステアリングホイールを車両直進姿勢としたときの該ステアリングホイールの上下方向及び左右方向と合致する。 An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the following description, the front-rear direction and the left-right direction coincide with the up-down direction and the left-right direction of the steering wheel when the steering wheel is in a straight traveling posture.
本実施形態に係る運転席用エアバッグ(以下、単にエアバッグと略すことがある)10は、折り畳まれた状態でエアバッグ取付部材としてのリテーナ(図示略)に取り付けられ、内蔵されたインフレータ2によって膨張される。このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー(図示略)が装着されることにより、運転席用エアバッグ装置が構成される。
An
ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト(図示略)に連結された中央部1aと、該中央部1aの周囲を周回した環状部1bと、これらの中央部1aと環状部1bとを繋いでいるスポーク部1cとを有している。この実施の形態では、該中央部1aから左右及び下方に向って計3本のスポーク部1cが延出しており、各スポーク部1cの延出方向先端側が環状部1bの左右及び下側の内周にそれぞれ連なっている。該中央部1aと環状部1bとの間のうち、スポーク部1cが存在していない部分は、ステアリングホイール1の乗員側と反乗員側とを連通する開放部1dとなっている。
The
インストルメントパネル4から後向き(運転席側)に突出されたステアリングコラム3の後端にステアリングホイール1が取り付けられている。このステアリングホイール1の中央部1aに運転席用エアバッグ装置が配置される。
A
運転席用エアバッグ10は、その膨張時の乗員側のフロント面を構成するフロントパネル12と、ステアリングホイール1側のリア面を構成するリアパネル11とをサイドパネル13を介して結合して袋状としたものである。
The driver's
図3に示すように、リアパネル11及びフロントパネル12は円形(略円形)である。フロントパネル12は、リアパネル11よりも大径の円形の織布よりなる。リアパネル11はステアリングホイール1の環状部1bと同程度の径の円形の織布よりなる。例えば、リアパネル11の径は300〜400mm程度であり、フロントパネル12の径はリアパネル11の径の1.2〜1.8倍程度である。
As shown in FIG. 3, the
リアパネル11には、インフレータ2が挿入されるインフレータ用開口14が設けられている。また、このインフレータ用開口14の周囲には、リアパネル11をインフレータ2と共にリテーナに固定するためのボルトが挿通されるボルト挿通孔15が設けられている。
The
リアパネル11の上部には、エアバッグ10の内部と外部とを連通する2個の円形のベントホール16が設けられている。ベントホール16の形状、個数、位置は適宜変更可能である。
Two
サイドパネル13は複数(本実施形態では3枚)のサイドパネル片13a〜13cからなる。サイドパネル片13a〜13cは、それぞれ、円環を周方向に分割した切頭扇形状となっている。すなわち、各サイドパネル片13a〜13cは、内周側の第1円弧辺と、該第1円弧辺よりも長くかつ曲率半径の大きい第2円弧辺と、第1及び第2円弧辺の端部同士を結ぶ1対の端辺(e1とe2、e3とe4、e5とe6)とを有する。この円環の内径(直径)は、フロントパネル12の直径より大きく、400〜800mm程度であり、外径は内径の1.2〜1.8倍程度であり、端辺e1〜e6の長さは200〜300mm程度である。
The
パネル片13aの端辺e2とパネル片13bの端辺e3とを縫合糸21(図6参照)で縫合し、パネル片13bの端辺e4とパネル片13cの端辺e5を縫合糸22(図6参照)で縫合し、パネル片13aの端辺e1とパネル片13cの端辺e6とを縫合糸23(図6参照)で縫合することで、図4に示すような円錐台筒状のサイドパネル13が作製される。
The edge e2 of the
サイドパネル13の前辺13fとフロントパネル12の周縁とを縫合し、サイドパネル13の後辺13rとリアパネル11の周縁とを縫合糸24(図6参照)で縫合する。これにより、図2、図5に示すように、膨張展開状態で円錐台形状(側面視等脚台形状)となるエアバッグ10が作製される。図2に示すエアバッグ10の側面視台形における底角θは60〜80°程度である。
The
この運転席用エアバッグ装置を搭載した自動車が衝突した場合、インフレータ2が作動し、エアバッグ10がステアリングホイール1の後方(乗員前方)で膨張展開する。膨張完了状態において、エアバッグ10は、リアパネル11がフロントパネル12より小さい側面視台形状となり、フロントパネル12が径方向外側に向かって均等に引っ張られるため、乗員拘束面であるフロントパネル12が全体にわたって平面に近い略平面状となる。従って、エアバッグ10の容積を徒に増大させることなく、簡易な構成により乗員拘束面を略平面状にすることができる。
When an automobile equipped with this driver's seat airbag device collides, the
車両の正面衝突時、乗員(頭部H)は、図7(a)(b)に示すように、乗員拘束面であるフロントパネル12の左右方向中央部分又はその近傍に受承される。サイドパネル13が張っていることで、エアバッグ10の初期反力を高めることができる。
At the time of a frontal collision of the vehicle, the occupant (head H) is received at or near the center in the left-right direction of the
車両の斜突(車両に対し斜め前方から衝撃が加えられる衝突形態。オフセット衝突を含む。)時、乗員は、図8(a)(b)に示すように、乗員拘束面であるフロントパネル12の左側縁部(又は右側縁部)に受承される。この時、エアバッグ10はリアパネル1よりフロントパネル12が大きいため、乗員を拘束しながら傾く。これにより、頭部Hの移動方向に対する反力が抑えられ、頭部Hが上下方向に沿った軸回りに回転することが抑制される。
As shown in FIGS. 8 (a) and 8 (b), the
サイドパネル13を1枚の基布で構成する場合、サイドパネル13を構成する基布と、フロントパネル12を構成する基布とで、糸目方向が一致する箇所と一致しない箇所とが現れる。糸目方向が一致する箇所と一致しない箇所とでは、エアバッグ展開時の基布の伸び方が異なる。ここで糸目方向が一致するとは、例えばサイドパネル13を構成する基布の経糸(又は緯糸)と、フロントパネル12を構成する基布の経糸(又は緯糸)との交差角度が0°又は90°になることをいう。
In the case where the
一方、本実施の形態では、サイドパネル13を3枚のサイドパネル片13a〜13cで構成しているため、サイドパネル片13a〜13cを構成する基布と、フロントパネル12を構成する基布とで、エアバッグの周方向の全体にわたって糸目方向を不一致にすることができる。これにより、糸目方向の一致する箇所と一致しない箇所との両方が現れることを防止でき、エアバッグ10を均一に展開することができる。
On the other hand, in this Embodiment, since the
サイドパネル13を構成するサイドパネル片の数は3でなくてもよく、2又は4以上であってもよい。サイドパネル片の端辺同士の縫合箇所がエアバッグの周方向に均等に位置することが好ましい。
The number of side panel pieces constituting the
フロントパネル12の径が大きい場合は、エアバッグ展開時の乗員側への突出量を規制し、乗員拘束面を平坦にするために、エアバッグ10内に、リアパネル11とフロントパネル12とを連結する1又は複数本のインナーテザーを設けることが好ましい。
When the
上記実施形態では、サイドパネル片13a〜13cを、円環を周方向に分割した形状とし、リアパネル11及びフロントパネル12の周縁と結合する部分が曲線になっているが、この曲線部分を複数の直線で構成してもよい。
In the above-described embodiment, the
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。 The above-described embodiment is an example of the present invention, and the present invention may be configured other than the above.
1 ステアリングホイール
1a 中央部
1b 環状部
1c スポーク部
1d 開放部
2 インフレータ
3 ステアリングコラム
4 インストルメントパネル
10 運転席用エアバッグ
11 リアパネル
12 フロントパネル
13 サイドパネル
13a、13b、13c サイドパネル片
14 インフレータ用開口
15 ボルト挿通孔
16 ベントホール
21〜24 縫合糸
DESCRIPTION OF
Claims (7)
ステアリングホイール側のリアパネルと、
前記フロントパネルと前記リアパネルとの間に介在するサイドパネルと、
を備え、
前記フロントパネルは前記リアパネルより大きく、
前記サイドパネルは、前辺と前記フロントパネルの周縁とが結合され、後辺と前記リアパネルの周縁とが結合され、膨張展開状態で円錐台形状をなすことを特徴とする運転席用エアバッグ。 The front panel on the passenger side,
The rear panel on the steering wheel side,
A side panel interposed between the front panel and the rear panel;
With
The front panel is larger than the rear panel,
The side panel includes a front side and a peripheral edge of the front panel, a rear side and a peripheral edge of the rear panel, and has a truncated cone shape in an inflated and deployed state.
該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、
を備えることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。 A driver's seat airbag according to any one of claims 1 to 5,
An inflator for inflating the driver airbag;
A driver's seat airbag device comprising:
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