JP4030387B2 - 貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の左右側壁を前支持装置と後支持装置でもって容器収納室内に前記容器をスライド可能に支持した貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫等の如き貯蔵庫において、容器の左右側壁を貯蔵庫内の容器収納室内の左右部分で支持して前後方向に引き出し可能に構成した容器支持装置の先行技術を図3乃至図7に示す。これらの図において、冷蔵庫1は、全面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6と製氷室7が区画されて設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。上冷凍室5は冷気量調節装置を手動操作して冷蔵室とすることもできるので、切り換え室と称することもできる。
【0003】
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール又はローラ装置21によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。製氷室7の前面開口は開閉扉14にて閉塞されている。
【0004】
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29、30は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5及び下冷凍室6へ循環する第1送風機、32は第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室9へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気ダクトであり、冷蔵室3の上壁に幅広く配置されその前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
【0005】
このような構成において、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4が約4〜6℃に保たれ、上冷凍室5と下冷凍室6が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚38上は5〜8℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室9は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
【0006】
特定低温室9内には、食品を貯蔵するために上面開口の合成樹脂製容器50が前後スライド可能に設けられている。特定低温室9は、貯蔵庫内の容器収納室である。容器50は、容器50の左右側壁51、52を特定低温室9内の左右側壁部分で支持して前後方向に引き出し可能である。
【0007】
容器50の左側壁51には、その下部に前後方向に水平状態に延びた支持部53と、その上方後部には支持突起54を設けている。支持部53は、左端下面に前後方向に水平状態に延びた下向きの凸状部61を形成している。そして、特定低温室9内の左側壁には、支持突起54に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部57と、支持部53の凸状部61が載置される支持部58が設けられている。レール部57は、支持突起54の上下に近接して前後方向に水平状態に延びたレール部63、64を有する。支持部53と支持部58とで前支持装置を構成し、支持突起54とレール部57とで後支持装置を構成し、これらによって容器50の左側の支持装置を構成する。
【0008】
また、容器50の右側壁52には、その下部に前後方向に水平状態に延びた支持部55と、その上方後部には支持突起56を設けている。そして、特定低温室9内の右側壁には、支持突起56に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部59を設け、特定低温室9の合成樹脂製底板71には一体成形によって、支持部55に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部60が設けられている。レール部60の前端に近接した前方位置には、レール部60のレール面65よりも高い上面を持つストッパ68を特定低温室9内の右側壁部分に設けている。レール部60の上面のレール面65に対応しストッパ68に載置されるように、支持部55は右端下面に前後方向に水平状態に延びた下向きの凸状部62を形成し、凸状部62の後部には下方へ突出する係止突起部67を形成している。支持部55の凸状部62とストッパ68とで前支持装置を構成し、レール部60と係止突起部67とで後支持装置を構成し、これらによって容器50の右側の支持装置を構成する。
【0009】
なお、容器50の左右の揺れを制限するように、レール部60の前端部には、レール部60の上面のレール面65よりも上方に突出した左右リブ66A、66Bによって、その間に凸状部62が緩く嵌る溝部70を形成している。右リブ66Bはレール部60の前後方向に長く形成している。
【0010】
この構成によって、容器50の右側の支持装置は、レール部59の下面に近接して支持突起56が対峙し、レール部60のレール面65に係止突起部67が載置され、凸状部62がストッパ68の上面に載置され、凸状部62が溝部70に緩く入り込んだ状態である。また、容器50の左側では、上下のレール部63、64間に支持突起54が位置し、支持部53の下向き凸状部61が支持部58の上面に載った状態である。
【0011】
容器50が特定低温室9内の所定位置に押し込まれた状態は図7の実線状態である。この状態では、容器50及びその中に収納した物品の荷重によって、容器50の左側では、支持突起54がレール部64に支持され、凸状部61が支持部58に支持され、容器50の右側では、レール部60のレール面65に係止突起部67が支持され、凸状部62がストッパ68の上面に支持されて、凸状部62が溝部70に緩く入り込んだ状態であり、支持突起56がレール部59の下面から若干離れた状態である。このように、容器50の左右が支持された状態において、容器50は前後方向へスライド可能である。
【0012】
この状態において、容器50を前方に引くと、凸状部62が溝部70に入り込んだままの状態で容器50は前方へ移動する。容器50の底面と特定低温室9の底板71との間には、容器50の底壁下方に冷気通路を形成するためと容器50のスライドの抵抗にならないように約10〜20mm程度の間隔72が形成されており、容器50を前方に引き出したときには、支持突起54が54Aのように支持突起54と係止突起部67が特定低温室9の前方寄りに移動することによって、容器50の右側と左側の支持部分は容器50の後部寄りになるため、この間隔72内で容器50の前部が図7の一点鎖線のように下方に傾く。この傾きは、容器50の底の前部分が特定低温室9の底板71に当接して制限される。容器50の前方への引き出しは、係止突起部67がストッパ68に当接して制限される。左右で安定的にストッパ部を構成するためには、容器50の左側においても容器50の前方への引き出し制限を行うように、支持部53の下面に形成した係止突起部73が支持部58に当接するように構成してもよい。
【0013】
容器50を引き出したときの傾きの制限を支持突起54が上レール部63に当接し支持突起56がレール部59の下面に当接することによって構成することもできる。この場合には、支持突起54と上レール部63との隙間、及び支持突起56とレール部59との隙間を狭くすると、特定低温室9内に容器50をセットする作業や、容器50の前後方向のスライド時に当接して抵抗が大きくなり、スライド接させ難くなるので、これらの隙間はある程度大きくなり、その隙間分によって容器の傾きが大きくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記の構成においては、容器50が前方へ引き出されるとき、容器50の前側が下方へ大きく傾く。このため、容器のスムースな引き出し及び押し込みの操作がし難くなるという問題が生じる。本発明は、このような点に鑑みて、容器を前方へ引き出す場合に、上記のような大きな傾きが生じないように傾きを制限できると共に、容器の引き出し及び収納操作がし易い容器支持装置を備えた貯蔵庫を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の貯蔵庫は、容器の底壁と容器収納室の底板との間に冷気通路を形成する状態で前記容器の左右側壁を前支持装置と後支持装置でもって前記容器収納室内に前記容器を水平状態で前後スライド可能に支持した貯蔵庫において、前記容器の左右側壁の少なくとも一方の側壁の前支持装置と後支持装置のうち、前支持装置は前記容器が前後スライド可能に前記容器から前後方向へ水平状態に延びた支持部が前記容器収納室内の側壁部分から突出した支持部に載置された構成であり、後支持装置は、前記容器から横方向へ突出した支持突起と、前記容器収納室内の側壁部分から前記支持突起の上下に張り出したレール部で構成され、前記容器が押し込まれた状態で前記突起部が前記レール部の下レール部に載って支持され、前記下レール部の前方には前記下レール部の延長線に対して略前記突起部の高さ位置に前記レール部の上レール部が形成され、前記容器が引き出された状態で、前記突起部が前記下レール部から離れ前記突起部の上面が前記上レール部の下面に当接して前記容器の前下がりが抑制されることを特徴とするものである。
【0016】
これによって、前記容器の下側に冷気通路を形成した場合にも、前記容器は、前方へ引き出した状態において、前記支持突起が前記上レール部の下面に当接して前記容器が支えられることによって、容器前側の下方への傾斜が制限され、先行技術のような大きな傾きによる問題点も解消する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図1は本発明に係る容器支持装置の構成斜視図、図2は容器の押し込み状態と引き出し状態における容器支持装置の説明図である。
【0018】
本発明に係る貯蔵庫の一つである冷蔵庫に基づき説明する。本発明の特徴を明確にするために、先行技術を示す図3乃至図7を援用して本発明を説明することとする。このため、この先行技術と同一部分は同一符号を用いることとし、異なる部分については、異なる符合を用いてその構成を示すこととする。本発明容器支持装置の構成を図1及び図2に示す。その他の部分は図3乃至図7と同じであるため、その説明は上記の説明を援用することとして省略する。
【0019】
容器50の左側壁51には、その下部に前後方向に水平状態に延びた支持部53と、その上方後部には支持突起54を設けている。支持部53は、左端下面に前後方向に水平状態に延びた下向きの凸状部61を形成している。そして、特定低温室9内の左側壁には、支持突起54に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部100と、支持部53の凸状部61が載置される支持部58が設けられている。レール部100は、支持突起54の上下に近接して前後水平方向に延びたレール部101、102を有する。支持部53と支持部58とで前支持装置を構成し、支持突起54とレール部100とで後支持装置を構成し、これらによって容器50の左側の支持装置を構成する。
【0020】
また、容器50の右側壁52には、その下部に前後方向に水平状態に延びた支持部55と、その上方後部には支持突起56を設けている。そして、特定低温室9内の右側壁には、支持突起56に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部110を設け、特定低温室9の合成樹脂製底板71の右端部には、一体成形によって支持部55に対応して前後方向に水平状態に延びたレール部60が設けられている。レール部60の前端に近接した前方位置には、レール部60のレール面65よりも高い上面を持つストッパ68を特定低温室9内の右側壁部分に設けている。レール部60の上面のレール面65に対応しストッパ68に載置されるように、支持部55は右端下面に前後方向に水平状態に延びた下向きの凸状部62を形成し、凸状部62の後部には下方へ突出する係止突起部67を形成している。支持部55の凸状部62とストッパ68とで前支持装置を構成し、レール部60と係止突起部67とで後支持装置を構成し、これらによって容器50の右側の支持装置を構成する。レール部60前端部の溝70の構成は前述同様である。
【0021】
容器収納室である特定低温室9内の左側壁部分から支持突起54の上下に張り出した上レール部101と下レール部102は、中間部に斜め前方へ低く傾斜した傾斜面80、85を形成しており、この傾斜面80、85の後方のレール部81、86はこの傾斜面80の前方のレール部82、87よりも高い位置を保つ関係にある。上レール部101の下面に形成される後方レール部81と前方レール部82の高低差T2は数mmあれば目的を達成するが、実施例では2mmに構成している。下レール部102の上面に形成される後方レール部86と前方レール部87の高低差も同様である。
【0022】
容器50が特定低温室9内の所定位置に押し込まれた状態は、図2の実線状態である。この状態では、容器50及びその中に収納した物品の荷重によって、容器50の右側では、レール部60のレール面65に係止突起部67が支持され、凸状部62がストッパ68の上面に支持されて、凸状部62が溝部70に緩く入り込んだ状態である。そして、支持突起56はレール部110の下方に少し離れた状態である。また容器50の左側では、凸状部61が支持部58に支持され、支持突起54が下レール部102の後方のレール部86に載った状態で容器50が支えられ、支持突起54と上レール部101の後方のレール部81との間には若干の隙間T1が存在する。この隙間T1は支持突起54と上レール部101との接触を防止して容器50の引き出し抵抗を少なくするためであり、実施例では2mmに構成している。このように、容器50の左右が支持された状態において、容器50は前後方向へスライド可能である。
【0023】
この状態において、容器50を前方に引くと、凸状部62が溝部70に入り込んだままの状態で容器50は前方へ移動する。容器50の底面と特定低温室9の底板71との間には、容器50の底壁下方に冷気通路を形成するためと容器50のスライドの抵抗にならないように約10〜20mm程度の間隔72が形成されており、容器50を前方に引き出したときには、支持突起54と係止突起部67が特定低温室9の前方寄りに移動する。これによって、容器50の右側と左側の支持部分は容器50の後部寄りになるため、容器50とその中の収納物の荷重によって、この間隔72内へ向けて容器50の前部が下方へ傾く傾向になる。
【0024】
しかし本発明では、この後方のレール部81と前方のレール部82の間に高低差T2が形成されているため、容器50が前方に水平方向へ引き出される途中で支持突起54が傾斜80を通り過ぎてから前方のレール部82に当接若しくは極めて近接するようになる。支持突起54が前方に寄って前方のレール部82に当接若しくは極めて近接した状態を54Aで示す。この位置から容器50が更に前方へ引き出されることによって、支持突起54と前方のレール部82との接触を保ちつつ、係止突起部67がレール面65をスライドし、容器50の前方への引き出しは、支持部55の一部である係止突起部67がストッパ68に当接して制限される。左右で安定的にストッパ部を構成するためには、容器50の前方への引き出し制限は、支持部53の下面に形成した係止突起部73が支持部58に当接することによって容器50の左側のストップ部を構成するようにしてもよい。
【0025】
このように、容器50を前方へ引き出すとき、先行技術のように容器50の前側が下方へ大きく傾斜しないようにするために、後方レール部81、86と前方レール部82、87の間に高低差T2を保って両者間を傾斜80、85で連続して連結している。このため、容器50を前方へ引き出すとき、支持突起54がこの傾斜80を通り過ぎて容器50が水平方向へ引き出される行程の途中において、支持突起54が前方レール部82と当接若しくは極めて近接する状態へ移行するようにすれば、容器50及び収納物の荷重によって容器50の前側が下がることは抑制される。
【0026】
容器50の引き出し行程中、容器50の水平状態が保たれることが好ましく、そのためには、容器50の前側が下がる傾向になる前に支持突起54が前方レール部82と当接若しくは極めて近接する状態へ移行するのが好ましく、そのような位置に傾斜80を設ければよい。通常の使用上では、容器50の引き出し行程の略中程にこの傾斜80を設ければよい。
【0027】
下レール部102は図2の点線90のように後方レール部86と前方レール部87とを同一高さとなるように直線形成とすることもできるが、その場合には、容器50を水平方向へ引き出す行程中、支持突起54が下レール部102に当接したままの状態を保つためスライド抵抗が大きくなり問題である。容器50の引き出し及び挿入がスムースに行えるために、支持突起54と上レール部101及び下レール部102との接触抵抗を少なくする必要がある。このために、容器50の水平状態が保持される範囲で、後方レール部86及び前方レール部82に対する支持突起54の接触が得られればよく、容器50の引き出しの全行程において後方レール部81、86及び前方レール部82、87と支持突起54との常時接触は必要ない。したがって、容器50の引き出し及び挿入が抵抗少なく水平状態で行えるためには、下レール部102の前方レール部87は傾斜85によって支持突起54に接触しないように下方へ逃げた状態とする。
【0028】
このように、本発明では、容器50が所定位置へ収納された状態では、支持突起54は下レール部102の後方レール部86の上面に当接し、上レール部101の後方レール部81には接触しない構成である。そして、容器50が引き出された状態では、支持突起54は上レール部101の前方レール部82の下面に当接若しくは極めて近接し、下レール部102の前方レール部87には接触しない構成である。このため、支持突起54と上レール部101の後方のレール部81との間の隙間T1と、前方レール部82と後方レール部82の高低差T2を同じ寸法とすることにより、容器50の引き出し及び挿入が抵抗少なく水平状態で行えることとなる。実施例では、隙間T1と高低差T2を2mmに設定して、無駄なガタツキのない状態としている。上レール部101の後方レール部81は、万一容器50の後端部が持ち上がった場合の制限をなす。
【0029】
上記から明らかなように、容器50の引き出し時の前下がりを防止するためには、下レール部102の後方レール部86と上レール部101の前方レール部82との相対間隔T4を略支持突起54の上下の高さT3に形成すればよい。換言すれば、下レール部102の後方レール部86の延長線に対して、支持突起54の上下高さT3の高さ又は略この高さT3位置に上レール部101の前方レール部82の下面が形成されるように、傾斜80によって後方レール部86と前方レール部82とを連続させれば、容器50の引き出し及び収納が水平状態で行えることが判る。
【0030】
上記の実施形態では、容器50引き出し時の前下がりを抑制する装置として、容器50の上レール部101及び下レール部102と支持突起54との構成による支持装置を容器50の左側に設けたが、容器50の左右両側に容器50の引き出し時の前下がりを防止する装置を設けることにより、更に安定した動作が得られるものとなる。このため、容器50の右側の支持突起56に対応するレール部110の下面を後方レール部111と前方レール部112とし、この両者間を前下がりの傾斜113によって連続させ、この後方レール部111と前方レール部112との寸法関係は、上レール部101の後方レール部81と前方レール部82との関係に構成すればよい。
【0031】
この構成において、容器50が所定位置へ収納された状態では、支持突起56は後方レール部111から離れた位置にあり、容器50が引き出された状態では、支持突起56は前方レール部112の下面に当接した状態となる。これによって、容器50の左右両側において、容器50を引き出し時に前下がりが抑制された状態に保持できることとなる。
【0032】
上記の実施形態では、容器50の左右側の支持構造が異なるが、容器50の左側の支持構造を右側に適用した構成とすることもできる。また、容器50の右側の支持構造を容器50の左側に適用することもできる。即ち、上記のように容器50引き出し時の前下がりを抑制する装置は、容器50の左右側壁の少なくとも一方側に設けることによって達成される。
【0033】
このように、本発明では、容器50の左右側壁の少なくとも一方の後支持装置は、容器50から横方向へ突出した支持突起54と、容器収納室内の側壁部分から支持突起54の上下に張り出した上レール部101と下レール部102とを備え、容器50が押し込まれた状態では支持突起54が下レール部102に載った状態で容器が支えられ、容器50が引き出された状態では支持突起54が上レール部101の下面に当接する関係で、容器の前下がりが抑制される構成である。
【0034】
このため、本発明は、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものであり、上記実施形態の冷蔵庫に限定されず、種々の形態の冷蔵庫や恒温庫、温蔵庫、冷凍庫等に適用できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によって、容器の下側に冷気通路を形成した場合にも、容器は、前方へ引き出した状態において、支持突起が上レール部の下面に当接して容器が支えられることによって、容器前側の下方への傾斜が制限され、先行技術のような大きな傾きによる問題点も解消する。また、容器の前後方向のスライド抵抗も少なく容器内の物品の出し入れ作業もしやすい構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器支持装置の構成斜視図である。
【図2】本発明に係る容器の押し込み状態と引き出し状態における容器支持装置の説明図である。
【図3】本発明に係る冷蔵庫の正面図である。
【図4】本発明に係る冷蔵庫本体の正面図である。
【図5】先行技術に係る容器支持装置の構成斜視図である。
【図6】容器右側のレール部の斜視図である。
【図7】先行技術に係る容器の押し込み状態と引き出し状態における容器支持装置の説明図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫
2・・・冷蔵庫本体
3・・・冷蔵室
9・・・特定低温室(容器収納室)
10・・・冷蔵室扉
50・・容器
54・・支持突起
56・・支持突起
59・・レール部
60・・レール部
80、85・・傾斜面
81、86・・後方レール部
82、87・・前方レール部
101・・上レール部
102・・下レール部
110・・レール部
111・・後方レール部
112・・前方レール部
113・・傾斜面
Claims (1)
- 容器の底壁と容器収納室の底板との間に冷気通路を形成する状態で前記容器の左右側壁を前支持装置と後支持装置でもって前記容器収納室内に前記容器を水平状態で前後スライド可能に支持した貯蔵庫において、前記容器の左右側壁の少なくとも一方の側壁の前支持装置と後支持装置のうち、前支持装置は前記容器が前後スライド可能に前記容器から前後方向へ水平状態に延びた支持部が前記容器収納室内の側壁部分から突出した支持部に載置された構成であり、後支持装置は、前記容器から横方向へ突出した支持突起と、前記容器収納室内の側壁部分から前記支持突起の上下に張り出したレール部で構成され、前記容器が押し込まれた状態で前記突起部が前記レール部の下レール部に載って支持され、前記下レール部の前方には前記下レール部の延長線に対して略前記突起部の高さ位置に前記レール部の上レール部が形成され、前記容器が引き出された状態で、前記突起部が前記下レール部から離れ前記突起部の上面が前記上レール部の下面に当接して前記容器の前下がりが抑制されることを特徴とする貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245750A JP4030387B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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