JP4030137B2

JP4030137B2 - Easy peel container and method for manufacturing the same

Info

Publication number: JP4030137B2
Application number: JP25790595A
Authority: JP
Inventors: 文雄生島; 久和安室; 修後藤
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd
Current assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date: 1995-10-04
Filing date: 1995-10-04
Publication date: 2008-01-09
Anticipated expiration: 2015-10-04
Also published as: JPH0999933A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品等が収容されるイージーピール容器およびその製造方法に関するものであり、より詳しくは、易開封性および高シール強度をバランス良く備えたイージーピール容器およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、単層或は複層（積層）のプラスチックフィルムないしはシート或いは金属箔とプラスチックフィルムとの積層体を、射出成形、真空成形、圧空成形、プラグアシスト成形、プレス成形、張出し成形等の手段でフランジを備えたカップの形に絞り成形し、この容器本体のフランジと蓋体との間にヒートシールによる密封部を形成させた容器は、種々の食品類等を保持するための容器として広く知られている。
【０００３】
このフランジと蓋体とのヒートシール形式にも種々のものがあり、例えば、オレフィン樹脂等のヒートシール性樹脂をフランジ外面および蓋体内面の構成材とし、両者のヒートシール強度を１〜４ｋｇ／１．５ｃｍの範囲にしたものや、蓋体内面材として、オレフィン樹脂、ワックス類および粘着付与剤の組成物を用いて両者のヒートシール強度を易開封性（ピーラブル）シールとよばれる５００ｇ／１．５ｃｍ〜１．５ｋｇ／ｃｍの範囲に調節したものが知られている。
【０００４】
しかしながら、内容物の加熱殺菌およびこれに伴う冷却処理工程では、容器内部と外部で著しい圧力差を発生することから、上述したピーラブルシール界面のみによるヒートシールでは密封信頼性に欠けるという問題があり、その解決を目的として、容器内部からの圧力（すなわち容器中心から外方への力）に対しては強いシール強度を示し、しかも容器の外部から中心方向へはイージーピールが可能な容器も開発されている。
【０００５】
この種のヒートシール容器の一例としては、本発明者らの提案にかかる特開昭６２−２８３５５公報が挙げられる。
その概要は以下の通りである。
すなわち、この発明の容器本体には、開口外周に表面がヒートシール樹脂層から形成されているフランジ部が形成されている。このフランジ部は、垂直断面で見て上向き（開口外方）へ凸となる湾曲シール面を有し、且つシール面の内外周部の少なくとも一方に、シールの中心に向けて厚みが次第に小さくなるはみ出し部（樹脂溜り片）が蓋体と一体に設けられている。そして、この容器本体に、別体として形成した内面にヒートシール性樹脂部を有する蓋材を載置し、容器本体のフランジ部と、該蓋材のヒートシール性樹脂部をヒートシールすることにより、イージーピール容器を得るというものである。
【０００６】
この発明にかかる容器は、上記のような構成とすることにより、容器外方から内方への剥離力に対しては、蓋材のヒートシール樹脂層の凝集破壊或いはフランジ部樹脂と蓋のヒートシール樹脂層との界面剥離により、手による開封が容易に行われ、一方、容器内方から外方への剥離力に対しては、フランジ部樹脂の樹脂溜り片の持ち上がりによるせん断応力の発生に伴うフランジ部樹脂溜りの破断や蓋材の破断などにより強度が大きくなるものである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、イージーピール容器では、充分なイージーピールを実現するためには、シール面の内方側のみに、樹脂溜り片を形成することが望ましいが、前記発明のイージーピール容器の構造では、シール面の内部のみならず、外部にも樹脂溜り片が形成される場合がある。このため、容器の形状を工夫するなどして、シール面の内部のみに確実に樹脂溜り片が形成されるようにする必要がある。また、一般に、樹脂溜り片を形成した状態にヒートシールを行うタイプのイージーピール容器では、樹脂溜り片の強度を全体にわたって均一にさせるとともに樹脂溜り片によって容器本体と蓋材とを確実にシールさせたいという要請がある。
【０００８】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、特定形状の容器本体をヒートシールすることにより、易開封性および高シール強度をバランス良く備えたイージーピール容器を提供することにある。また、本発明の他の目的は、易開封性および高シール強度をバランス良く備えると共に溶融樹脂（樹脂溜り片）によるヒートシールがフランジ内方側のみで行え、且つ、樹脂溜り片の強度を全体にわたって均一にできると共に樹脂溜り片をフランジと可撓性ヒートシール蓋とを連結した状態に確実に形成できるイージーピール容器およびその製造方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の点に特徴を有するものである。
すなわち、本発明によれば、開口部の外周にフランジが設けられ前記フランジの前記開口部側の面がプラスチックで形成されたイージーピール容器本体の前記プラスチック面が、可撓性ヒートシール蓋に形成されたピーラブルヒートシール性樹脂層とヒートシールされてなるイージーピール容器において、ヒートシール前の容器本体が前記フランジの前記プラスチック面のフランジ内方側に前記フランジの周方向全体に沿って前記フランジの開口部側の面に対して段差を有した状態に薄肉部が形成されており、前記プラスチック面と前記ピーラブルヒートシール性樹脂層とのヒートシール強度が５００ｇないし２５００ｇ／１５ｍｍであって、前記フランジのプラスチック面側の内方側端部のみにフランジの周方向全体にわたって突設されると共にフランジの内方へ向けて長さが０．０８ｍｍ以上となる樹脂溜り片と、前記ピーラブルヒートシール性樹脂層から溶融延出され前記樹脂溜り片をフランジの周方向全体にわたって非接着ないし弱接着で密着状態で取り囲むようにした爪状の延出樹脂部とを備えていることを特徴とするイージーピール容器が提供される。
【００１１】
また、本発明によれば、ヒートシール前の容器本体の前記フランジの薄肉部外側で、前記薄肉部近傍にフランジの周方向全体に沿ってプラスチック製の突部が形成されてなる前記イージーピール容器本体が提供される。
【００１２】
また、本発明によれば、ヒートシール前の容器本体の、前記突部が、フランジの内方へ向けて次第に厚肉となる前記イージーピール容器本体が提供される。
【００１３】
また、本発明によれば、フランジ内方側に前記フランジの周方向全体に沿って前記フランジの開口部側の面に対して段差を有した状態に薄肉部が形成され、該薄肉部外側で、該薄肉部近傍にフランジの周方向全体に沿ってプラスチック製の突部が形成されてなる容器本体と、ピーラブルヒートシール性樹脂層を内面に有する可撓性ヒートシール蓋とをヒートシールし、ヒートシールの第１段階で前記突部が溶融してフランジの内方のみへ向けて長さが０．０８ｍｍ以上となる樹脂溜り片を形成し、第２段階で蓋体のピーラブルヒートシール性樹脂層から溶融延出された延出樹脂部が上記樹脂溜り片を周方向全体にわたって非接着ないし弱接着で密着状態で取り囲むように形成されることを特徴とするイージーピール容器の製造方法が提供される。
【００１４】
また、本発明によれば、前記容器本体のフランジのプラスチック面と前記ピーラブルヒートシール性樹脂層とのヒートシール強度が５００ｇないし２５００ｇ／１５ｍｍであるイージーピール容器の製造方法が提供される。
【００１５】
また、本発明によれば、前記容器本体が、フランジの内方へ向けて次第に厚肉となる突部を有するものであるイージーピール容器の製造方法が提供される。
【００１６】
【発明の実施の形態】
請求項１記載の本発明に係るイージーピール容器は、開口部の外周にフランジが設けられ、フランジの開口部側の面がプラスチックで形成されたイージーピール容器本体のプラスチック面が、可撓性ヒートシール蓋に形成されたピーラブルヒートシール性樹脂層とヒートシールされてなるイージーピール容器において、プラスチック面とピーラブルヒートシール性樹脂層とのヒートシール強度が５００ｇないし２５００ｇ／１５ｍｍにされていることが重要な技術的特徴の一つである。
上記ヒートシール強度は、本発明者らの度重なる実験によって規定された値であり、ヒートシール強度が５００ｇ／１５ｍｍよりも小さいと、輸送やハンドリング時等の小さい外力によってもヒートシール部が剥れ易く不測の開封を招く虞があり、また、ヒートシール強度が２５００ｇ／１５ｍｍよりも大きいと、接着力が強過ぎて適切に開封できない場合がある。
【００１７】
本発明における前記ヒートシール強度とは、密封成形容器の蓋材と成形容器を１５ｍｍ幅の短冊状に切り取って試験片とし、これを食品衛生法告示第３７０号の「封緘の強度試験」に準じて測定した値を言う。
【００１８】
さらに、本発明に係るイージーピール容器は、フランジのプラスチック面側の内方側端部にフランジの周方向全体にわたって突設されると共にフランジの内方へ向けて長さが０．０８ｍｍ以上となる樹脂溜り片が形成され、この樹脂溜り片を、ピーラブルヒートシール性樹脂層から延出された爪状の延出樹脂部がフランジの周方向全体にわたって密着状態で取り囲むようになっていることが第２の技術的特徴である。この密着状態は上記樹脂溜り片と爪状の延出樹脂部が非接着ないし弱接着状態で形成されており、フランジの内方側にのみ形成され、外方側では行われないので、易開封性が保たれることになる。
また、樹脂溜り片がフランジの内方へ向けて長さが０．０８ｍｍ以上に形成されていることにより、延出樹脂の量が多くなり、樹脂溜りと爪状の延出樹脂部との連結を強固に、かつ、安定化した高シール強度が得られる効果がある。
【００１９】
また、請求項２の発明は、該イージーピール容器のヒートシール前容器本体の構造を規定するものである。
すなわち、図９（Ａ）に示すフランジ１のプラスチック面１Ａのフランジ内方側にフランジ１の周方向全体に沿ってフランジ１の開口部側（図９（Ａ）の上方側）の面に対して段差を有した状態に薄肉部２が形成されてなる点に技術的な特徴を有するものであり、このように段差を形成することにより、可撓性ヒートシール蓋とヒートシールした場合に、フランジ１のプラスチック面側の内方側端部にフランジ１の周方向全体にわたって樹脂溜り片が突設される。この樹脂溜り片に、ヒートシールによりピーラブルヒートシール性樹脂層の一部がフランジの周方向全体にわたって密着状態で取り囲むように延出される。このため、イージーピール容器本体と可撓性ヒートシール蓋とが高いシール強度で連結されることになる。
【００２０】
また、請求項３記載の発明も、ヒートシール前の容器本体の構造を規定するものであり、この容器本体においては、フランジの薄肉部外側で、薄肉部近傍にフランジの周方向全体に沿ってプラスチック製の突部が形成されている。これにより、ヒートシールした場合に、突部が溶融し、フランジのプラスチック面側の内方側端部にフランジの周方向全体にわたって樹脂溜り片が確実に突設される。
【００２１】
突部の形状は、樹脂溜り片を確実に形成できる形状であれば、特に限定されるものではなく、図９（Ｂ）の符号３で示す如く、フランジの厚肉部１Ｂの内方側端部に立設され上端面が上方に向けてなだらかに湾曲する湾曲面３Ａとされたもの、図９（Ｃ）に示す如く、図９（Ｂ）の突部３の湾曲面３Ａが平坦面３Ｂとされたもの、図９（Ｄ）に示す如く、突部３の上端部が鋭角をなすように立設されたもの等を例示できる。
【００２２】
また、請求項４記載の発明も、ヒートシール前の容器本体の構造を規定するものであり、前記請求項３記載の突部が、フランジの内方へ向けて次第に厚肉となる点に特徴を有するものである。これにより、ヒートシールした場合に、より確実に、フランジのプラスチック面側の内方側端部に樹脂溜り片が形成される。さらに、本発明では、形成される樹脂溜り片をフランジの内方へ向けて適切な長さの状態に確実に形成できるという長所もある。
【００２３】
本発明において、フランジの内方へ向けて次第に厚肉となる突部とは、図９（Ｅ）に示す如く、フランジ１の内方へ向けて直線的に図９（Ｅ）の上方へ傾斜する傾斜面３Ｃを有する突部３を含むことはもちろんであり、図９（Ｆ）に示す如く、突部３の傾斜面３Ｃの中間部で、傾斜面３Ｃよりも急峻に立ち上がる傾斜面３Ｄを有する突部３であってもよい。
さらに、本発明における突部は、図９（Ｅ）、（Ｆ）の形状に限定されることはなく、フランジの内方へ向けて次第に厚肉となれば、傾斜面になだらかな凹凸部が形成されてもよい。
なお、本発明において、厚肉となるとは、図９（Ｅ）、（Ｆ）の上下方向に対して厚肉になることを意味している。
【００２４】
また、請求項５は、本発明に係るイージーピール容器の製造方法を規定するものである。
容器本体のフランジのヒートシールされる面に、段差部、又は、段差部および上記のプラスチック製の傾斜突部を設けた点、傾斜突部を設ける場合には、フランジの内方側へ設け、これにピーラブルヒートシール性樹脂層を内面に有する可撓性ヒートシール蓋を載置し、フランジ面と蓋材のピーラブルヒートシール性樹脂層とのヒートシール強度が５００ｇないし２５００ｇ／１５ｍｍになるようにヒートシールするものである。
上記ヒートシール強度は、容器本体の突部が溶融延出して樹脂溜り片を形成すると共に、該樹脂溜り片を覆うようにして溶融延出する蓋材のピーラブルヒートシール性樹脂層からの延出樹脂部が非接着ないし弱接着状態で連結することにより得られるものである。
上記樹脂溜り片と延出樹脂部の連結により、易開封性および高シール強度を備えると共に溶融樹脂（樹脂溜り片）によるヒートシールがフランジ内方側のみで行え、且つ、樹脂溜り片の強度を全体にわたって均一にできると共に樹脂溜り片をフランジと可撓性ヒートシール蓋とを連結した状態に確実に形成できるようになる。
【００２５】
この作用についてさらに詳細に述べると、上記イージーピール容器用容器本体に可撓性ヒートシール蓋をヒートシールすると、まず図１に示す傾斜突部２４が溶融されて、図２に示す如く、薄肉部２５と、厚肉部２６との境界面２７の上端側で、樹脂溜り片２８として突設するとともに、可撓性ヒートシール蓋３０のピーラブルヒートシール性樹脂層３６が溶融して延出し、前記樹脂溜り片２８を覆うようにして樹脂溜り片２８の図２の下方側に流入し、樹脂溜り片２８の端面２８Ａおよび下面２８Ｂと一体となりながら境界面２７に当接して爪状の延出樹脂部２９を形成する。この構成によって延出樹脂部２９はフランジ１４と可撓性ヒートシール蓋３０とを高いシール強度で連結している。
【００２６】
かくして、容器本体１１の内方から外方へ剥離力が作用すると、図３に示す如く、フランジ１４と可撓性ヒートシール蓋３０との剥離はヒートシール部では行われずに、延出樹脂部２９のヒンジ効果によるカップや蓋の材料破断によってなされるようになるので、シール強度が大きくなる。一方、容器本体１１の外方から内方への剥離力に対しては、可撓性ヒートシール蓋３０のピーラブルヒートシール樹脂層３６の凝集破壊或いはフランジ１４のプラスチック面２２（ヒートシール樹脂層）とピーラブルヒートシール樹脂層３６との界面が剥離することにより、手による開封が容易に行われることになる。
【００２７】
本発明に係るイージーピール容器は、前述したように、容器本体上に載置した蓋材を自体公知のヒートシーラーで加熱加圧することによって、容器本体のフランジ部において蓋材のピーラブルヒートシール性樹脂層とヒートシールされる。ヒートシールに際しては、まず約１．５秒程度の短時間で容器本体フランジ内方のヒートシール面に形成された突部が溶融して段差部上に樹脂溜り片が形成されると共に、蓋材のピーラブルヒートシール性樹脂層が溶融して前記樹脂溜り片を覆う形で爪状の延出樹脂部が形成され、両者が非接着ないし弱接着の密着状態で強固に連結された連結部を形成するものである。
本発明において用いるイージーピール容器本体は、傾斜突部２４をフランジ１４の内方側へ設けており、該部分で樹脂溜り片２８を形成する構成となっているために、延出樹脂部２９がフランジ１４の外方側に形成されることはなく、イージーピール性を延出樹脂部２９が阻害するようなことはない。
【００２８】
また、前述したように、本発明によって製造されたイージーピール容器は、容器本体のフランジのヒートシールされる面に傾斜突部が設けられると共に、薄肉部が形成され傾斜突部が設けられた面に対して段差部が形成されており、ヒートシール時に傾斜突部を樹脂溜り片として突出させる構成となっているので、可撓性ヒートシール蓋のピーラブルヒートシール性樹脂層の爪状の溶融物（延出樹脂部）が樹脂溜り片のほぼ全体を覆うようになり、フランジと可撓性ヒートシール蓋を確実に連結状態となる。
【００２９】
本発明に係るイージーピール容器は、食品類等を充填、密封し、次いでこれを加熱殺菌する食品類保存用容器として有用であり、密封信頼性が高く、しかも、易開封性を有する容器である。
なお、本発明では、容器本体および可撓性ヒートシール蓋共に従来と同様の材料で形成でき、特殊な材料はとくに不要である。また、容器本体のフランジは、容器本体の成形の段階で、しかも、従来設備がそのまま使用できるため、生産性に優れ、さらに、内容物充填設備の点においても、従来設備でそのまま対応でき、煩わしい調整がいらないため、作業メリットがあり、経済性の点でも優れている。
【００３０】
以下に、本発明を具体例に基づいて詳細に説明する。
［容器本体の構成］
本発明の容器本体１１は、図５に示す如く、無継目の一体構造に形成されており、周状側壁部１２、この周状側壁部１２の下端と一体とされた底部１３、及び側壁部の上端と一体とされたフラットなヒートシール用フランジ１４からなっている。一方、本発明において用いる可撓性ヒートシール蓋３０は、容器本体１１の開口部及びフランジ１４をほぼ完全に覆う寸法とされている。
【００３１】
容器本体は、フランジの容器開口部側の面がプラスチックで形成されている限り、それ自体公知の任意の材料、例えば、樹脂、金属、紙、ガラス、セラミック、あるいはそれらの積層体から形成できる。好適な容器本体は、少なくとも内面がヒートシール性を有する樹脂からなるものであり、例えば、低−中−高密度ポリエチレン、アイソタクティックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸ないしその無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、比較的低融点ないし低軟化点のポリエステルまたはコポリエステル樹脂からなるものである。これらの樹脂は、無機充填材を含むものであってもよい。
【００３２】
この容器本体１１は、一例として、単層あるいは多層のプラスチックのフィルムシートを、例えば、射出成形、真空成形、圧空成形、プレス成形、プラグアシスト成形、張出し成形等の手段で絞り成形することにより形成される。
好適には、容器本体はヒートシール性樹脂とガスバリヤー性樹脂とを含む多層構造からなっており、この具体例においては、容器壁は、図６の断面図に示すとおり、ヒートシール性を有し且つ耐湿性を有する熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステルまたはポリカーボネートからなる内表面層１５および外表面層１６と、ガスバリヤー性熱可塑性樹脂、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデン系樹脂、ハイニトリル樹脂、ナイロン系樹脂からなる中間層１７とを備えている。これら、内外表面層と中間層とは、これら両者に熱接着性を有する樹脂、例えば、酸性変性オレフィン系樹脂、コポリエステル系接着剤樹脂、エポキシ変性熱可塑性接着剤樹脂から成る接着剤層１８および１９を介して接合されていてもよい。
【００３３】
この容器本体１１は、他の例として、プラスチックのフィルムと金属の積層体を、例えば絞り成形ないしプレス成形することにより形成される。
この具体例による容器は、図６の断面において、中間層１７が金属箔等で置き換わったものと見ればよく、金属箔基質１７としては、アルミ箔、鋼箔、ブリキ箔等が使用され、これらの金属箔は、メッキ処理、化学処理等のそれ自体公知の表面処理が行われていてもよい。
金属箔を用いた容器本体の他の例は、上記金属箔の内外両面に、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリイミダゾピロロンイミド、フッ素樹脂等の一種或いは２種以上からなる耐熱樹脂被覆が設けられており、フランジには、図７の断面図に示すとおり、金属箔基質２０、内面側耐熱樹脂被膜２１、この内面側樹脂被膜上のヒートシール樹脂層２２および外面側耐熱樹脂被覆２３からなっている。このタイプの容器は、とくに内容物加熱調理用の包装容器として有用なものである。
【００３４】
なお、容器本体を構成する積層体は、共押出、サンドイッチラミネーション、押出コート、ドライラミネーション等のそれ自体公知の方法で製造される。また、フランジにのみヒートシール性樹脂を施す場合は、フィルムの熱接着、ヒートシール性樹脂の流動浸漬、或はサスペンジョンの塗布と溶融等の任意の手段を適用できる。
本発明において用いる容器本体１１のフランジ１４には、図１に示す如く、厚肉部２６および薄肉部２５が形成されており、厚肉部２６と薄肉部２５との境界面２７は、フランジ１４の延出方向に対してほぼ直交している。
【００３５】
フランジ１４の厚肉部２６には、フランジ内方側に、傾斜突部２４がフランジの周方向全体に沿って形成されており、厚肉部２６と薄肉部２５との境界面２７に連続した状態に設けられている。傾斜突部２４は、プラスチック製でフランジ１４の内方側に向けて次第に厚肉となるように形成されており、傾斜突部の上面２４Ｃは、湾曲することのない平坦面とされている。
なお、傾斜突部２４は、ヒートシール樹脂層２２と同一材料で形成しても良く、これとは異なったプラスチック材料によって形成してもよい。
【００３６】
傾斜突部２４の形成位置は、境界面２７に必ずしも連続して設ける必要はなく、境界面２７の近傍であれば、若干フランジの外側にずれて形成されていてもよい。また、傾斜突部２４の上面２４Ｃは必ずしも平坦に形成されている必要はなく、若干の湾曲部が形成されていてもよい。
なお、傾斜突部２４の傾斜角度α（図１参照）は、傾斜突部２４を形成する材料や、ヒートシールの条件等によっても異なるが、９０度以下、好ましくは１０ないし６０度、特に好ましくは２０ないし４５度とするのが、効果的に樹脂溜りを形成できる点で好ましい。
また、傾斜突部２４の高さＬ１（図１参照）は、段差Ｌ２の長さ（図１参照）やヒートシールの条件等によっても異なるが、上記同様に効果的に樹脂溜りを形成するためには、０．０５ないし０．５ｍｍ、特に、０．１ないし０．４ｍｍとすることが好ましい。
【００３７】
また、段差Ｌ１の長さも、上記の傾斜突部２４の高さ等との兼ね合いによって、効果的に樹脂溜りを形成できる長さを適宜設定することができる。
なお、本具体例では、境界面２７を、フランジ１４の延出方向に対して直交させているが、これは必ずしも直交させなければならないものではなく、若干傾斜していてもよい。
【００３８】
［可撓性ヒートシール蓋の構成］
本発明で用いる可撓性ヒートシール蓋３０は、可撓性で密封性能を有し、かつ内面がピーラブルヒートシール樹脂で形成されている限り、それ自体公知の任意の容器形成素材、例えば、樹脂、金属、紙、ガラス、セラミック、或はそれらの積層体で形成することができる。
【００３９】
このヒートシール性の可撓性蓋は、酸素バリアー層、例えば、アルミ箔、スズ箔、鋼箔、ブリキ箔等の金属箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン樹脂等の高酸素バリヤー性樹脂フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム等の熱可塑性樹脂フィルム、各種紙或は更にこれらのラミネート等を基材とし、これに前述したイージーピールのヒートシール性樹脂層を内面材として積層したものであってもよい。
【００４０】
図８において、可撓性ヒートシール蓋３０は、ガスバリヤー性を付与するための金属箔基質またはガスバリアー性樹脂層３１、該基質３１の外側となる面に必要により接着剤層３２を介して設けられた外面保護樹脂被膜層３３、および金属箔基質の内側となる面に必要により接着剤層３２を介して設けられたヒートシール用内面材層３４からなっている。この具体例において、内面材層３４は、樹脂支持層３５とピーラブルヒートシール樹脂層３６とからなっている。
樹脂支持層３５は、凝集力の大きい樹脂からなるものであり、且つピーラブルヒートシール樹脂層３６を剥離しないように強固に支持するものである。一方、ピーラブルヒートシール樹脂層３６は、容器本体フランジのヒートシール性樹脂層との間にイージーピールシールを形成し、一方、樹脂支持層３５との間にタイトシールを形成するものである。
【００４１】
上記具体例において、樹脂支持層３５としては、容器本体について説明したヒートシール性樹脂が使用され、樹脂支持層は容器本体のフランジ上面樹脂層と主たる反復単位を共通にする樹脂がよい。この目的に特に好適なヒートシール性樹脂は、アイソタクティックポリプロピレン或は結晶性のプロピレン−エチレンランダム共重合体、結晶性のプロピレン−エチレンブロック共重合体のようなポリプロピレン系重合体、低密度、中密度、或いは高密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンといったオレフィン樹脂であり、耐熱性が要求される場合には、特にポリプロピレン系樹脂が好適に使用される。
【００４２】
一方、イージーピールヒートシール性樹脂層３６としては、凝集力或はヒートシール強度が弱められたヒートシール性樹脂が使用され、２種以上の主たる反復単位を異にするヒートシール性樹脂のブレンドからなる樹脂組成物が使用される。ヒートシール用オレフィン樹脂に対して、例えば、エチレン−プロピレンゴム（ＥＰＭ）、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム（ＥＰＤＭ）、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム等の合成ゴムや該オレフィン樹脂とは種類の異なるオレフィン樹脂を配合することにより、上記イージーピール性を達成できる。これら合成ゴム或は異質のオレフィン樹脂は、ベースとなるオレフィン樹脂１００重量部当たり３ないし３０重量部、特に５ないし２０重量部の量で配合するのがよい。
【００４３】
上記イージーピール樹脂層は、前記ポリプロピレン系樹脂と前記ポリエチレン系樹脂との組成物からなることが好ましく、樹脂支持層がポリプロピレン系樹脂からなる場合には、ポリプロピレン系樹脂を主体とし、ポリエチレン系樹脂の少量を含む樹脂組成物を用いるのがよく、一方、樹脂支持層がポリエチレン系樹脂からなる場合には、ポリエチレン系樹脂を主体とし、ポリプロピレン系樹脂の少量を含む樹脂組成物を用いるのがよい。加熱殺菌に耐え且つ易剥離性を有するヒートシール材は、ポリプロピレン１００重量部当たり５ないし２０重量部のポリエチレンを含有する樹脂組成物である。
【００４４】
上記の可撓性ヒートシール蓋３０の層構成は、樹脂支持層の厚みが２０μｍ以上、望ましくは３０μｍ以上とし、一方、イージーピールヒートシール性樹脂層の厚みを１５μｍ以下、望ましくは１０μｍ以下とするとよい。
上記多層構造の可撓性ヒートシール蓋は、多層構造の容器本体について述べたのと同様の方法で製造できる。
【００４５】
［ヒートシール容器の製法］
本発明によるイージーピール容器は、上記の如く、傾斜突部２４の形成されたフランジ１４に、ピーラブルヒートシール性樹脂層３１が当接した状態に可撓性ヒートシール蓋３０を配置し、ヒートシールすることによってなされる。
ヒートシールは一段で行ってもよく、或いは予備ヒートシールと本ヒートシールのように二段で行ってもよい。
【００４６】
ヒートシールヘッドとしては、ヒートシールバー、高周波誘導加熱ヒートシールヘッド、誘電加熱ヒートシールヘッド、超音波ヒートシールヘッド等のそれ自体公知のものを使用でき、シールバーの表面は、粘着を防止するために、テフロンコートしたものであってもよい。
ヒートシールの条件は、少なくともイージーピールヒートシール性樹脂層の溶融と、フランジ上面のヒートシール性樹脂層との間で確実なヒートシールがおこなわれるものであり、ヒートシール温度は、通常１７０ないし２１０℃の範囲である。
【００４７】
ヒートシール時の圧力は、両層との間で確実なヒートシールが生じるものであれば、特に制限はなく、一般にシールヘッドの押圧力は、シール面の面積によって、５０ないし２００ｋｇ／ｃｕｐ程度のものであり、ヒートシール時間は、通常１．０ないし３．０秒程度が適当である。
【００４８】
【実施例】
本発明を次の実施例によって説明する。
実施例
最内面層がホモポリプロピレン９０重量％と低密度ポリエチレン１０重量％が配合され、ＭＩが１．０、密度が０．９０ｇ／ｃｍ³ の層厚み３５０μｍの第１層、エバール樹脂層からなる層厚み約６０μｍの第３層、この第３層の両面の各々に接着される層厚２０μｍのマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂によって各々形成された第２層および第４層、第１層と同様の樹脂で層厚３５０μｍの第５層とからなる、総厚み約８００μｍの３種５層シートを作成した。
【００４９】
このシートを真空圧空成形により内径６０ｍｍ、外径７４ｍｍ、高さ２３ｍｍの丸形容器を作成し、同時にフランジ押えリングにより段差成形加工をした。
次いで、層厚１５μｍの二軸延伸ナイロン／層厚１５μｍの二軸延伸ナイロンからなる積層フィルム面に、カップに対するシール強度が約１ｋｇ／１５ｍｍを有する層厚４６μｍのホモポリプロピレン層と、ランダムポリプロピレン７０重量％、低密度ポリエチレン２０重量％、およびエチレンブテン−１コポリマー１０重量％を配合した層厚４μｍのシーラント層からなる共押出２層フィルムを積層し可撓性ヒートシール蓋を作成した。
上記のフランジ加工した容器本体に水羊羮約６５ｇをホットパック充填し、容器本体とシーラント層を当接させ、フラットシール盤によりシール温度１９０℃、シール圧力１２０ｋｇ／カップ、シール時間１．５秒の条件で２回シールを行い、シール容器を得た。
【００５０】
こうして得られたシール容器のシール面の断面は、図２に示したように、容器本体の突部が樹脂溜り片２８を形成し、その上からヒートシール蓋のピーラブルヒートシール性樹脂層の溶融物が、上記樹脂溜り片を覆うように延出し、境界面２７に当接した状態で爪状の延出樹脂部２９を形成していることが確認された。この連結状態は、容器本体の突部がヒートシールによってまず溶融延出して樹脂溜り２８を形成すると共に、ヒートシール蓋のピーラブルヒートシール性樹脂層の溶融物が、上記樹脂溜りを覆うように延出し、境界面２７に当接した状態で爪状の延出樹脂部を形成したものであることが理解される。
【００５１】
上記方法で形成したシール容器について、密封容器の外側から内側へ向けての開封強度（ｋｇ／カップ）と、内側から外側へ向けてのシール強度（ｋｇ／１５ｍｍ）を引張り試験装置で測定した。
試験結果を表１に示す。
なお、シール強度および開封強度は各々２０回測定し、表１に、シール強度および開封強度の平均値、最小値、および最大値を記載した。さらに、シール強度については、強度が２．０ｋｇ／１５ｍｍよりも小さい値の発生率を、開封強度については、強度が２．０ｋｇ／カップよりも大きい値の発生率を記載した。
さらに、開封の際の可撓性ヒートシール蓋の切れ率を表１に記した。
【００５２】
比較例１
図１０に示す如く、実施例において用いたものと同じ、層厚１５μｍのナイロン層の各々が二層に積層されてなる基材４２に層厚５０μｍのイージーピール材４４が積層された可撓性ヒートシール蓋４０を、実施例と同様の材料によって形成されてなる容器本体５０のフランジ５２にイージーピール材４４がシール面となるように配置し、実施例と同様の条件下でシールし、シール容器を得た。得られたシール容器のシール強度および開封強度を実施例１と同様の条件下で測定し表１に示した。
なお、図１０の比較例では、容器本体５０のフランジ５２には、段差および傾斜突部は形成されておらず、フランジ５２は、平坦に形成されている。
【００５３】
比較例２
図１１に示す如く、層厚１５μｍのナイロン層の各々が二層に積層されてなる基材６２に層厚５０μｍの実施例と同じイージーピール材６４が積層された可撓性ヒートシール蓋６０を、ポリプロピレン製の容器本体７０のフランジ７２にイージーピール材６４がシール面となるように配置し、実施例と同様の条件下でシールし、シール容器を得た。得られたシール容器は、図１１に示す如く、シール部の内面および外面において、樹脂溜り片７４が形成された。得られたシール容器のシール強度および開封強度を実施例と同様の条件下で測定し表１に示した。図１１の比較例では、フランジ７２には、その幅方向中間部にフランジの周方向全体に沿って容器本体７０の底部と反対側へ向けて凸となる突部７１が形成されている。
【００５４】
比較例３
可撓性ヒートシール蓋として、基材を層厚１２μｍのポリエチレンテレフタレートと層厚１５μｍのナイロンからなる積層体で構成し、密度０．９１ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ２．０のブロックポリプロピレン９５重量％と、密度０．８７ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ１．０のエチレン−ブテン−１共重合体５重量％との組成物からなる層厚７０μｍのイージーピール材を使用する以外は、比較例２と同様にシール容器を構成し、得られたシール容器のシール強度および開封強度を実施例と同様の条件下で測定し表１に示した。
【００５５】
【表１】

なお、表中のシール強度の「＜２．０発生率」は、シール強度の安定度を示す指標となるものであり、この結果から、本実施例に係るシール容器は、比較例１ないし３に比べて、易開封性および高シール強度をバランス良く備えていることが明らかである。
【００５６】
【発明の効果】
本発明によれば、易開封性および高シール強度をバランス良く備えたイージーピール容器を提供できる。
また、本発明によれば、易開封性および高シール強度をバランス良く備えると共に溶融樹脂（樹脂溜り片）によるヒートシールがフランジ内方側のみで行え、且つ、樹脂溜り片の強度を全体にわたって均一にできると共に樹脂溜り片をフランジと可撓性ヒートシール蓋とを連結した状態に確実に形成できるイージーピール容器本体およびイージーピール容器の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ヒートシール前の可撓性ヒートシール蓋と容器本体を示す断面図である。
【図２】図１の可撓性ヒートシール蓋と容器本体をヒートシールした状態を示す断面図である。
【図３】図２のイージーピール容器の内方から外方への剥離力が作用した状態を示す断面図である。
【図４】図２のイージーピール容器が開封される状態を示す断面図である。
【図５】本発明の容器本体および可撓性ヒートシール蓋を示す断面図である。
【図６】多層構造の容器の一例を示す断面図である。
【図７】フランジの断面図である。
【図８】本発明に用いる可撓性ヒートシール蓋の断面図である。
【図９】（Ａ）ないし（Ｆ）はフランジに形成された段差および突部を示す断面図である。
【図１０】従来の容器本体と可撓性ヒートシール蓋とがシールされた状態を示す断面図である。
【図１１】従来の容器本体と可撓性ヒートシール蓋とがシールされた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１１容器本体
１４フランジ
２４傾斜突部
２５薄肉部
３０可撓性ヒートシール蓋
３６ピーラブルヒートシール性樹脂層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an easy peel container in which food or the like is stored and a method for manufacturing the same, and more particularly to an easy peel container having a good balance between easy opening and high seal strength and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a single-layer or multi-layer (laminated) plastic film or sheet or a laminate of a metal foil and a plastic film is formed by means such as injection molding, vacuum molding, pressure forming, plug assist molding, press molding, and stretch molding. A container that is drawn into the shape of a cup with a flange and in which a sealed portion is formed by heat sealing between the flange of the container body and the lid, is widely known as a container for holding various foods. It has been.
[0003]
There are various types of heat seals between the flange and the lid. For example, heat sealable resin such as olefin resin is used as a constituent material of the flange outer surface and the lid inner surface, and the heat seal strength of both is 1 to 4 kg / 500 g / 1, which is called an easily openable (peelable) seal, using a composition of an olefin resin, waxes and a tackifier as the inner surface material of the 1.5 cm range and a composition of an olefin resin, a wax and a tackifier. What was adjusted to the range of 0.5 cm-1.5 kg / cm is known.
[0004]
However, in the heat sterilization of the contents and the cooling treatment process associated therewith, a significant pressure difference is generated between the inside and outside of the container, so that there is a problem that the above-described heat sealing with only the peelable seal interface lacks sealing reliability. In order to solve this problem, we have developed a container that shows strong sealing strength against pressure from inside the container (ie, force from the center of the container to the outside) and that can be easily peeled from the outside to the center. Has been.
[0005]
As an example of this type of heat seal container, there is JP-A-62-28355 according to the proposal of the present inventors.
The outline is as follows.
That is, the container main body of the present invention has a flange portion whose surface is formed from the heat seal resin layer on the outer periphery of the opening. The flange portion has a curved sealing surface that protrudes upward (outward of the opening) when viewed in a vertical cross section, and at least one of the inner and outer peripheral portions of the sealing surface gradually decreases in thickness toward the center of the seal. A protruding portion (resin pool piece) is provided integrally with the lid. And by placing a lid material having a heat-sealable resin part on the inner surface formed as a separate body on this container body, heat-sealing the flange part of the container body and the heat-sealable resin part of the lid material To get an easy peel container.
[0006]
The container according to the present invention is configured as described above, so that the peeling force from the outer side to the inner side of the container may cause cohesive failure of the heat seal resin layer of the lid material or heat of the flange part resin and the lid. Interfacial peeling with the sealing resin layer facilitates manual opening, while for peeling force from the inside of the container to the outside, shear stress is generated due to lifting of the resin pool of the flange resin. The strength is increased due to the breakage of the flange resin reservoir and the breakage of the lid member.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the easy peel container, in order to realize sufficient easy peel, it is desirable to form a resin pool piece only on the inner side of the seal surface. However, in the structure of the easy peel container of the invention, the seal surface In some cases, a resin pool piece is formed not only inside but also outside. For this reason, it is necessary to devise the shape of the container so that the resin pool piece is surely formed only inside the seal surface. In general, in an easy peel container of a type in which heat sealing is performed in a state where a resin reservoir piece is formed, the strength of the resin reservoir piece is made uniform throughout and the container body and the lid material are securely sealed by the resin reservoir piece. There is a request to want.
[0008]
OBJECT OF THE INVENTION
  Therefore, the object of the present invention is toBy heat-sealing the container body of a specific shape,An object of the present invention is to provide an easy peel container having a balance between easy opening and high sealing strength. Another object of the present invention is to provide easy-opening and high sealing strength in a well-balanced manner, and heat sealing with molten resin (resin pool piece) can be performed only on the flange inner side, and the strength of the resin pool piece as a whole. It is possible to provide an easy peel container and a method of manufacturing the same, which can be uniformly formed over a wide area and can reliably form a resin pool piece in a state where a flange and a flexible heat seal lid are connected to each other.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
  The present invention has been proposed in order to achieve the above object, and has the following features.
  That is, according to the present invention, the plastic surface of the easy peel container body in which a flange is provided on the outer periphery of the opening and the surface on the opening side of the flange is formed of plastic is formed on the flexible heat seal lid. In the easy peel container heat-sealed with the peelable heat-sealable resin layer made,A thin wall portion is formed in a state where the container body before heat sealing has a step with respect to the surface on the opening side of the flange along the entire circumferential direction of the flange on the flange inward side of the plastic surface of the flange. AndThe heat seal strength between the plastic surface and the peelable heat-sealable resin layer is 500 g to 2500 g / 15 mm, and the inner end of the flange on the plastic surface sideonlyProjecting over the entire circumferential direction of the flange and having a length of 0.08 mm or more toward the inside of the flange, and the resin pool piece melt-extended from the peelable heat-sealable resin layer There is provided an easy peel container characterized by including a claw-like extending resin portion that is surrounded by a non-adherent or weakly adhered state over the entire circumferential direction of the flange.
[0011]
Further, according to the present invention, the easy peel container in which a plastic protrusion is formed along the entire circumferential direction of the flange in the vicinity of the thin part outside the thin part of the flange of the container main body before heat sealing. A body is provided.
[0012]
Moreover, according to this invention, the said easy peel container main body from which the said protrusion of the container main body before heat sealing becomes thick gradually toward the inward of a flange is provided.
[0013]
  Further, according to the present invention, the thin portion is formed in a state having a step with respect to the surface on the opening side of the flange along the entire circumferential direction of the flange on the inner side of the flange, and on the outer side of the thin portion. And heat-sealing a container body in which a plastic protrusion is formed along the entire circumferential direction of the flange in the vicinity of the thin-walled portion and a flexible heat-seal lid having a peelable heat-sealable resin layer on the inner surface. In the first stage of heat sealing, the protrusion melts to the inside of the flangeonlyA resin reservoir piece having a length of 0.08 mm or more toward the surface is formed, and the extended resin portion melted and extended from the peelable heat-sealable resin layer of the lid in the second stage surrounds the resin reservoir piece. A method for producing an easy peel container characterized by being formed so as to be surrounded by a non-adherent or weakly bonded state over the entire direction.Will be provided.
[0014]
In addition, according to the present invention, there is provided an easy peel container manufacturing method in which the heat seal strength between the plastic surface of the flange of the container body and the peelable heat sealable resin layer is 500 g to 2500 g / 15 mm.
[0015]
Moreover, according to this invention, the manufacturing method of the easy peel container in which the said container main body has a protrusion which becomes thick gradually toward the inner side of a flange is provided.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The easy peel container according to the present invention as set forth in claim 1 is provided with a flange provided on the outer periphery of the opening, and the plastic surface of the easy peel container main body in which the surface of the opening of the flange is formed of plastic is a flexible heat container. In an easy peel container heat-sealed with the peelable heat-sealable resin layer formed on the seal lid, the heat-seal strength between the plastic surface and the peelable heat-sealable resin layer is 500 g to 2500 g / 15 mm. Is one of the important technical features.
The heat seal strength is a value defined by repeated experiments by the present inventors. When the heat seal strength is less than 500 g / 15 mm, the heat seal portion is peeled off even by a small external force during transportation or handling. There is a risk of unexpected opening, and if the heat seal strength is greater than 2500 g / 15 mm, the adhesive strength may be too strong to open properly.
[0017]
In the present invention, the heat seal strength refers to a test piece obtained by cutting a cover material of a hermetically molded container and a molded container into a 15 mm-wide strip, which is a test piece according to Food Sanitation Law Notification No. 370 “Sealing Strength Test”. The measured value.
[0018]
Furthermore, the easy peel container according to the present invention is provided so as to project over the entire circumferential direction of the flange at the inner side end of the flange on the plastic surface side and to have a length of 0.08 mm or more toward the inside of the flange. A resin pool piece is formed, and the claw-like extended resin portion extended from the peelable heat-sealable resin layer surrounds the resin pool piece in a tight contact state over the entire circumferential direction of the flange. This is the second technical feature. This adhesion state is such that the resin reservoir piece and the claw-like extended resin part are formed in a non-adherent or weakly adhered state, and are formed only on the inner side of the flange and not on the outer side. Sex will be maintained.
Further, since the resin pool piece is formed to have a length of 0.08 mm or more toward the inside of the flange, the amount of the extended resin increases, and the connection between the resin pool and the claw-shaped extended resin portion is obtained. Has the effect of obtaining a strong and stable high seal strength.
[0019]
The invention of claim 2 prescribes the structure of the container body before heat sealing of the easy peel container.
That is, on the flange inward side of the plastic surface 1A of the flange 1 shown in FIG. 9A, along the entire circumferential direction of the flange 1, the surface on the opening side of the flange 1 (upper side of FIG. 9A). It has technical features in that the thin-walled portion 2 is formed in a state having a step, and by forming a step in this way, when heat-sealing with a flexible heat-sealing lid, A resin pool piece projects from the inner end of the flange 1 on the plastic surface side over the entire circumferential direction of the flange 1. A part of the peelable heat-sealable resin layer is extended to the resin reservoir piece by heat sealing so as to surround the entire circumferential direction of the flange in a close contact state. For this reason, an easy peel container main body and a flexible heat seal lid | cover will be connected with high sealing strength.
[0020]
The invention of claim 3 also prescribes the structure of the container main body before heat sealing. In this container main body, on the outer side of the thin part of the flange, in the vicinity of the thin part, along the entire circumferential direction of the flange. A plastic protrusion is formed. Thereby, when heat-sealing, the protrusion melts, and the resin pool piece is reliably protruded over the entire circumferential direction of the flange at the inner end of the flange on the plastic surface side.
[0021]
The shape of the protrusion is not particularly limited as long as the resin pool piece can be reliably formed, and as shown by reference numeral 3 in FIG. 9B, the inner side end of the thick portion 1B of the flange 9A, the curved surface 3A of the protrusion 3 in FIG. 9B is a flat surface 3B, as shown in FIG. 9C. As shown in FIG. 9 (D), an example in which the upper end of the protrusion 3 is erected so as to form an acute angle can be exemplified.
[0022]
The invention according to claim 4 also defines the structure of the container body before heat sealing, and the protrusion according to claim 3 is characterized in that it gradually becomes thicker toward the inside of the flange. It is what has. Thereby, when heat-sealing, the resin pool piece is more reliably formed at the inner side end of the plastic surface side of the flange. Further, the present invention has an advantage that the formed resin pool piece can be reliably formed in an appropriate length state toward the inside of the flange.
[0023]
In the present invention, the projecting portion that gradually increases in thickness toward the inside of the flange is linearly inclined upward toward the inside of the flange 1 as shown in FIG. 9 (E). As shown in FIG. 9 (F), an inclined surface 3D that rises steeper than the inclined surface 3C is formed at an intermediate portion of the inclined surface 3C of the protruding portion 3 as a matter of course. The protrusion 3 which has may be sufficient.
Furthermore, the protrusions in the present invention are not limited to the shapes shown in FIGS. 9E and 9F. If the protrusion gradually becomes thicker toward the inside of the flange, a gentle uneven portion is formed on the inclined surface. It may be formed.
In addition, in this invention, becoming thick means that it becomes thick with respect to the up-down direction of FIG.9 (E) and (F).
[0024]
Further, claim 5 defines a method for manufacturing an easy peel container according to the present invention.
On the surface to be heat-sealed of the flange of the container main body, when providing a stepped portion, or a stepped portion and the above-mentioned plastic inclined projection, an inclined projection is provided on the inner side of the flange, A flexible heat seal lid having a peelable heat sealable resin layer on the inner surface is placed on this, and the heat seal strength between the flange surface and the peelable heat sealable resin layer of the cover material is 500 g to 2500 g / 15 mm. Heat-sealing.
The heat seal strength is such that the protrusion of the container body melts and extends to form a resin pool piece, and the lid material that melts and extends so as to cover the resin pool piece extends from the peelable heat sealable resin layer. This is obtained by connecting the exit resin portions in a non-adhered or weakly bonded state.
By connecting the resin reservoir piece to the extended resin portion, it has easy opening and high sealing strength, and heat sealing with molten resin (resin reservoir piece) can be performed only on the flange inner side, and the strength of the resin reservoir piece can be increased. The resin pool piece can be formed uniformly in a state where the flange and the flexible heat seal lid are connected together.
[0025]
This action will be described in more detail. When the flexible heat seal lid is heat sealed to the container body for the easy peel container, first, the inclined protrusion 24 shown in FIG. 1 is melted, and as shown in FIG. 25 and the upper end side of the boundary surface 27 between the thick portion 26 and projecting as a resin pool piece 28, and the peelable heat sealable resin layer 36 of the flexible heat seal lid 30 is melted and extended. The resin reservoir piece 28 flows into the lower side of the resin reservoir piece 28 in FIG. 2 so as to cover the resin reservoir piece 28, and comes into contact with the boundary surface 27 while being integrated with the end surface 28A and the lower surface 28B of the resin reservoir piece 28. Resin portion 29 is formed. With this configuration, the extended resin portion 29 connects the flange 14 and the flexible heat seal lid 30 with high sealing strength.
[0026]
Thus, when a peeling force acts from the inside of the container body 11 to the outside, as shown in FIG. 3, the flange 14 and the flexible heat seal lid 30 are not peeled at the heat seal portion, but the extended resin portion. Since it is made by the material breakage of the cup and lid by the hinge effect of 29, the sealing strength is increased. On the other hand, for the peeling force from the outside to the inside of the container body 11, the cohesive failure of the peelable heat seal resin layer 36 of the flexible heat seal lid 30 or the plastic surface 22 (heat seal resin layer of the flange 14). ) And the peelable heat seal resin layer 36 are peeled off, so that manual opening is easily performed.
[0027]
As described above, the easy peel container according to the present invention heats and pressurizes the lid material placed on the container body with a known heat sealer, so that the peelable heat sealability of the lid material at the flange portion of the container body. Heat-sealed with resin layer. At the time of heat sealing, first, the protrusion formed on the heat sealing surface inside the container body flange is melted in a short time of about 1.5 seconds, and a resin pool piece is formed on the stepped portion. The peelable heat-sealable resin layer is melted to form a claw-like extended resin portion so as to cover the resin pool piece, and the connection portion is firmly connected in a non-adherent or weakly adhered state. To form.
In the easy peel container main body used in the present invention, the inclined protrusion 24 is provided on the inner side of the flange 14, and the resin pool piece 28 is formed at this portion. It is not formed on the outer side of the flange 14, and the extended resin portion 29 does not inhibit the easy peel property.
[0028]
In addition, as described above, the easy peel container manufactured according to the present invention is provided with the inclined protrusion on the heat-sealed surface of the flange of the container body, and the surface on which the thin protrusion is formed and the inclined protrusion is provided. A step part is formed with respect to the surface, and the inclined protrusion protrudes as a resin pool piece during heat sealing, so that the nail-like melting of the peelable heat sealable resin layer of the flexible heat seal lid The object (extended resin portion) covers almost the entire resin pool piece, and the flange and the flexible heat seal lid are surely connected.
[0029]
The easy peel container according to the present invention is useful as a food storage container that fills and seals foods and the like, and then heat sterilizes them, and has high sealing reliability and is easy to open. .
In the present invention, both the container body and the flexible heat seal lid can be formed of the same material as in the prior art, and no special material is required. In addition, the flange of the container body is excellent in productivity because the conventional equipment can be used as it is at the stage of molding the container body. Further, in terms of the contents filling equipment, the conventional equipment can be used as it is, which is troublesome. Since adjustment is not required, there is a work merit and it is excellent in terms of economy.
[0030]
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on specific examples.
[Construction of container body]
As shown in FIG. 5, the container body 11 of the present invention is formed in a seamless integral structure, and includes a peripheral side wall portion 12, a bottom portion 13 integrated with a lower end of the peripheral side wall portion 12, and a side wall portion. It consists of a flat heat-seal flange 14 that is integrated with the upper end of the heat seal. On the other hand, the flexible heat seal lid 30 used in the present invention has a size that almost completely covers the opening of the container body 11 and the flange 14.
[0031]
The container body can be formed of any material known per se, for example, resin, metal, paper, glass, ceramic, or a laminate thereof as long as the surface of the flange on the container opening side is made of plastic. Suitable container bodies are made of a resin having at least an inner surface having heat-sealing properties, such as low-medium-high density polyethylene, isotactic polypropylene, propylene-ethylene copolymer, and ethylene-vinyl acetate copolymer. And an olefin resin such as an olefin resin graft-modified with an ethylenically unsaturated carboxylic acid or an anhydride thereof, and a polyester or copolyester resin having a relatively low melting point or a low softening point. These resins may contain an inorganic filler.
[0032]
As an example, the container body 11 is formed by drawing a single-layer or multilayer plastic film sheet by means of, for example, injection molding, vacuum molding, pressure molding, press molding, plug assist molding, stretch molding, or the like. Is done.
Preferably, the container body has a multilayer structure including a heat sealable resin and a gas barrier resin. In this specific example, the container wall has a heat sealability as shown in the cross-sectional view of FIG. And an inner surface layer 15 and an outer surface layer made of a thermoplastic resin having moisture resistance, for example, a polyolefin such as polyethylene, polypropylene or ethylene-propylene copolymer, or a thermoplastic polyester or polycarbonate such as polyethylene terephthalate or polybutylene terephthalate. 16 and an intermediate layer 17 made of a gas barrier thermoplastic resin, such as an ethylene vinyl alcohol copolymer, a vinylidene chloride resin, a high nitrile resin, or a nylon resin. The inner and outer surface layers and the intermediate layer are an adhesive layer 18 composed of a resin having thermal adhesiveness to both of them, for example, an acid-modified olefin resin, a copolyester adhesive resin, an epoxy-modified thermoplastic adhesive resin, and It may be joined via 19.
[0033]
As another example, the container body 11 is formed by, for example, drawing or press-molding a plastic film and a metal laminate.
The container according to this specific example may be viewed as the intermediate layer 17 replaced with a metal foil or the like in the cross section of FIG. 6. As the metal foil substrate 17, an aluminum foil, a steel foil, a tin foil or the like is used. The metal foil may be subjected to a known surface treatment such as plating or chemical treatment.
Another example of the container body using metal foil is provided with a heat-resistant resin coating made of one or more of polyimide, polyamideimide, polyimidazopyrroloneimide, fluorine resin, etc. on both the inside and outside surfaces of the metal foil. As shown in the cross-sectional view of FIG. 7, the flange includes a metal foil substrate 20, an inner surface side heat resistant resin coating 21, a heat seal resin layer 22 on the inner surface side resin coating, and an outer surface side heat resistant resin coating 23. Yes. This type of container is particularly useful as a packaging container for cooking contents.
[0034]
In addition, the laminated body which comprises a container main body is manufactured by methods known per se, such as coextrusion, sandwich lamination, extrusion coating, and dry lamination. Further, when the heat-sealable resin is applied only to the flange, any means such as heat bonding of the film, fluid immersion of the heat-sealable resin, or application and melting of the suspension can be applied.
As shown in FIG. 1, a thick portion 26 and a thin portion 25 are formed on the flange 14 of the container body 11 used in the present invention, and a boundary surface 27 between the thick portion 26 and the thin portion 25 is formed on the flange 14. It is almost orthogonal to the extending direction of.
[0035]
In the thick portion 26 of the flange 14, an inclined protrusion 24 is formed on the inner side of the flange along the entire circumferential direction of the flange, and is continuous with the boundary surface 27 between the thick portion 26 and the thin portion 25. It is provided in the state. The inclined protrusion 24 is made of plastic and is formed so as to gradually increase in thickness toward the inner side of the flange 14. The upper surface 24 </ b> C of the inclined protrusion is a flat surface that is not curved.
The inclined protrusion 24 may be formed of the same material as the heat seal resin layer 22 or may be formed of a different plastic material.
[0036]
The formation position of the inclined protrusion 24 does not necessarily have to be continuously provided on the boundary surface 27, and may be slightly shifted to the outside of the flange as long as it is in the vicinity of the boundary surface 27. Further, the upper surface 24C of the inclined protrusion 24 is not necessarily formed flat, and a slight curved portion may be formed.
The inclination angle α (see FIG. 1) of the inclined protrusion 24 varies depending on the material forming the inclined protrusion 24, heat sealing conditions, and the like, but is 90 degrees or less, preferably 10 to 60 degrees, particularly preferably. Is preferably from 20 to 45 degrees because a resin reservoir can be effectively formed.
In addition, the height L1 (see FIG. 1) of the inclined protrusion 24 varies depending on the length of the step L2 (see FIG. 1), the heat sealing conditions, and the like, but in order to effectively form a resin reservoir as described above. Is preferably 0.05 to 0.5 mm, particularly preferably 0.1 to 0.4 mm.
[0037]
Also, the length of the step L1 can be appropriately set to a length that can effectively form a resin reservoir, in consideration of the height of the inclined protrusion 24 and the like.
In this specific example, the boundary surface 27 is orthogonal to the extending direction of the flange 14, but this is not necessarily orthogonal, and may be slightly inclined.
[0038]
[Configuration of flexible heat seal lid]
The flexible heat seal lid 30 used in the present invention is flexible and has a sealing performance, and any container forming material known per se as long as the inner surface is formed of a peelable heat seal resin, for example, It can be formed of resin, metal, paper, glass, ceramic, or a laminate thereof.
[0039]
This heat-sealable flexible lid is made of an oxygen barrier layer, such as a metal foil such as aluminum foil, tin foil, steel foil, tin foil, etc., an ethylene-vinyl alcohol copolymer, vinylidene chloride resin, nylon resin, etc. Oxygen barrier resin film, biaxially stretched polyethylene terephthalate film, biaxially stretched nylon film, polycarbonate film and other thermoplastic resin films, various papers, and laminates of these materials as a base material. The sealing resin layer may be laminated as an inner surface material.
[0040]
In FIG. 8, a flexible heat seal lid 30 is provided with a metal foil substrate or gas barrier resin layer 31 for providing gas barrier properties, and an adhesive layer 32 on the outer surface of the substrate 31 as necessary. It comprises an outer surface protective resin coating layer 33 provided, and an inner surface material layer 34 for heat sealing provided on an inner surface of the metal foil substrate via an adhesive layer 32 as necessary. In this specific example, the inner surface material layer 34 includes a resin support layer 35 and a peelable heat seal resin layer 36.
The resin support layer 35 is made of a resin having a large cohesive force, and firmly supports the peelable heat seal resin layer 36 so as not to peel off. On the other hand, the peelable heat seal resin layer 36 forms an easy peel seal with the heat sealable resin layer of the container body flange, and forms a tight seal with the resin support layer 35.
[0041]
In the above specific example, as the resin support layer 35, the heat-sealable resin described for the container body is used, and the resin support layer is preferably a resin having a main repeating unit in common with the flange upper surface resin layer of the container body. Particularly suitable heat-sealable resins for this purpose are isotactic polypropylene or polypropylene-based polymers such as crystalline propylene-ethylene random copolymers, crystalline propylene-ethylene block copolymers, low density, When the resin is an olefin resin such as medium density, high density polyethylene or linear low density polyethylene and heat resistance is required, a polypropylene resin is particularly preferably used.
[0042]
On the other hand, as the easy peel heat-sealable resin layer 36, a heat-sealable resin with reduced cohesive strength or heat-seal strength is used, and a blend of heat-sealable resins having two or more main repeating units different from each other. A resin composition is used. For olefin resin for heat seal, for example, ethylene-propylene rubber (EPM), ethylene-propylene-nonconjugated diene rubber (EPDM), polyisobutylene, butyl rubber, polybutadiene rubber, polyisoprene rubber, styrene-butadiene rubber, nitrile-butadiene By blending a synthetic rubber such as rubber or an olefin resin that is different from the olefin resin, the above easy peel property can be achieved. These synthetic rubbers or different olefin resins are preferably blended in an amount of 3 to 30 parts by weight, particularly 5 to 20 parts by weight, per 100 parts by weight of the base olefin resin.
[0043]
The easy peel resin layer is preferably composed of a composition of the polypropylene resin and the polyethylene resin. When the resin support layer is composed of a polypropylene resin, the easy peel resin layer is mainly composed of the polypropylene resin, A resin composition containing a small amount is preferably used. On the other hand, when the resin support layer is made of a polyethylene resin, it is preferable to use a resin composition mainly containing a polyethylene resin and containing a small amount of a polypropylene resin. The heat seal material that can withstand heat sterilization and has easy peelability is a resin composition containing 5 to 20 parts by weight of polyethylene per 100 parts by weight of polypropylene.
[0044]
The layer structure of the flexible heat seal lid 30 is such that the thickness of the resin support layer is 20 μm or more, preferably 30 μm or more, while the thickness of the easy peel heat sealable resin layer is 15 μm or less, preferably 10 μm or less. Good.
The multi-layered flexible heat seal lid can be manufactured in the same manner as described for the multi-layered container body.
[0045]
[Production method of heat seal container]
In the easy peel container according to the present invention, as described above, the flexible heat seal lid 30 is disposed in a state where the peelable heat sealable resin layer 31 is in contact with the flange 14 on which the inclined protrusion 24 is formed. This is done by sealing.
Heat sealing may be performed in one stage, or may be performed in two stages, such as preliminary heat sealing and main heat sealing.
[0046]
As the heat seal head, known ones such as a heat seal bar, a high frequency induction heating heat sealing head, a dielectric heating heat sealing head, and an ultrasonic heat sealing head can be used, and the surface of the seal bar prevents sticking. Further, it may be a Teflon-coated one.
The heat sealing conditions are such that reliable heat sealing is performed at least between the melting of the easy peel heat sealing resin layer and the heat sealing resin layer on the upper surface of the flange, and the heat sealing temperature is usually 170 to 210. It is in the range of ° C.
[0047]
The pressure at the time of heat sealing is not particularly limited as long as reliable heat sealing occurs between the two layers. Generally, the pressing force of the seal head is about 50 to 200 kg / cup depending on the area of the seal surface. The heat sealing time is usually about 1.0 to 3.0 seconds.
[0048]
【Example】
The invention is illustrated by the following examples.
Example
The innermost layer contains 90% by weight of homopolypropylene and 10% by weight of low density polyethylene, has an MI of 1.0 and a density of 0.90 g / cm.^Three A first layer having a layer thickness of 350 μm, a third layer having an eval resin layer thickness of about 60 μm, and a maleic acid-modified polypropylene resin having a layer thickness of 20 μm bonded to both surfaces of the third layer, respectively. A three-kind five-layer sheet having a total thickness of about 800 μm and made of a fifth layer having a layer thickness of 350 μm and the same resin as the second layer, the fourth layer, and the first layer was prepared.
[0049]
A round container having an inner diameter of 60 mm, an outer diameter of 74 mm, and a height of 23 mm was formed from this sheet by vacuum / pressure forming, and at the same time, a step forming process was performed by a flange pressing ring.
Next, a homopolypropylene layer having a layer thickness of 46 μm having a sealing strength of about 1 kg / 15 mm on a laminated film surface made of biaxially stretched nylon having a layer thickness of 15 μm / biaxially stretched nylon having a layer thickness of 15 μm, and 70 wt. %, Low-density polyethylene 20% by weight, and ethylene butene-1 copolymer 10% by weight were laminated together to form a flexible heat-sealing lid.
Filled with about 65g of water sheep in the flanged container body, the container body and the sealant layer are brought into contact with each other, a sealing temperature of 190 ° C, a sealing pressure of 120kg / cup, and a sealing time of 1.5 seconds by a flat sealing machine. Sealing was performed twice under the conditions described above to obtain a sealed container.
[0050]
As shown in FIG. 2, the cross section of the sealing surface of the sealed container thus obtained is such that the protrusion of the container body forms the resin pool piece 28, and the peelable heat sealable resin layer of the heat seal lid is formed thereon. It was confirmed that the melt extended so as to cover the resin pool piece and formed the claw-shaped extended resin portion 29 in a state of being in contact with the boundary surface 27. In this connected state, the protrusion of the container body is first melted and extended by heat sealing to form the resin reservoir 28, and the melt of the peelable heat-sealable resin layer of the heat seal lid covers the resin reservoir. It is understood that a claw-like extended resin portion is formed in a state of extending and contacting the boundary surface 27.
[0051]
With respect to the sealed container formed by the above method, the opening strength (kg / cup) from the outside to the inside of the sealed container and the sealing strength (kg / 15 mm) from the inside to the outside were measured with a tensile test apparatus.
The test results are shown in Table 1.
The seal strength and the opening strength were measured 20 times, and Table 1 shows the average value, the minimum value, and the maximum value of the seal strength and the opening strength. Furthermore, for the seal strength, the occurrence rate with a value smaller than 2.0 kg / 15 mm was described, and for the unsealing strength, the occurrence rate with a strength greater than 2.0 kg / cup was described.
Furthermore, the cutting rate of the flexible heat seal lid at the time of opening is shown in Table 1.
[0052]
Comparative Example 1
As shown in FIG. 10, the same flexibility as that used in the example is obtained by laminating an easy peel material 44 having a layer thickness of 50 μm on a base material 42 in which each nylon layer having a layer thickness of 15 μm is laminated in two layers. The heat seal lid 40 is disposed on the flange 52 of the container body 50 formed of the same material as in the embodiment so that the easy peel material 44 becomes a sealing surface, and sealed under the same conditions as in the embodiment. A container was obtained. The sealing strength and opening strength of the obtained sealing container were measured under the same conditions as in Example 1 and shown in Table 1.
In the comparative example of FIG. 10, the flange 52 of the container body 50 is not formed with a step and an inclined protrusion, and the flange 52 is formed flat.
[0053]
Comparative Example 2
As shown in FIG. 11, a flexible heat seal lid 60 in which the same easy peel material 64 as in the embodiment having a layer thickness of 50 μm is laminated on a base material 62 in which each nylon layer having a layer thickness of 15 μm is laminated in two layers. The easy peel material 64 was placed on the flange 72 of the polypropylene container main body 70 so as to be a sealing surface, and sealed under the same conditions as in the example to obtain a sealed container. As shown in FIG. 11, the obtained sealed container was formed with resin pool pieces 74 on the inner surface and the outer surface of the seal portion. The sealing strength and opening strength of the obtained sealing container were measured under the same conditions as in the Examples and are shown in Table 1. In the comparative example of FIG. 11, the flange 72 is formed with a protrusion 71 that protrudes toward the opposite side of the bottom of the container body 70 along the entire circumferential direction of the flange at the intermediate portion in the width direction.
[0054]
Comparative Example 3
As a flexible heat seal lid, the substrate is composed of a laminate made of polyethylene terephthalate with a layer thickness of 12 μm and nylon with a layer thickness of 15 μm, and a density of 0.91 g / cm^Three , MI2.0 block polypropylene 95% by weight, density 0.87g / cm^Three A sealed container was constructed and obtained in the same manner as in Comparative Example 2 except that an easy peel material having a layer thickness of 70 μm composed of a composition of 5% by weight of an ethylene-butene-1 copolymer of MI 1.0 was used. The sealing strength and opening strength of the sealed container were measured under the same conditions as in the examples and are shown in Table 1.
[0055]
[Table 1]

In addition, “<2.0 occurrence rate” of the seal strength in the table is an index indicating the stability of the seal strength, and from this result, the seal container according to this example is the comparative example 1 to 3. It is clear that it is easy to open and has a high sealing strength in a balanced manner.
[0056]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the easy peel container provided with easy-opening property and high sealing strength with sufficient balance can be provided.
In addition, according to the present invention, easy opening and high sealing strength are provided in a well-balanced manner, and heat sealing with molten resin (resin pool piece) can be performed only on the flange inner side, and the strength of the resin pool piece is uniform throughout. It is possible to provide an easy peel container main body and an easy peel container manufacturing method capable of reliably forming the resin reservoir piece in a state where the flange and the flexible heat seal lid are connected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a flexible heat seal lid and a container body before heat sealing.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state where the flexible heat seal lid and the container body of FIG. 1 are heat sealed.
3 is a cross-sectional view showing a state in which a peeling force from the inside to the outside acts on the easy peel container of FIG. 2;
4 is a cross-sectional view showing a state where the easy peel container of FIG. 2 is opened.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a container body and a flexible heat seal lid of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a container having a multilayer structure.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a flange.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a flexible heat seal lid used in the present invention.
9A to 9F are cross-sectional views showing steps and protrusions formed on the flange.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a state where a conventional container body and a flexible heat seal lid are sealed.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a state where a conventional container body and a flexible heat seal lid are sealed.
[Explanation of symbols]
11 Container body
14 Flange
24 Inclined protrusion
25 Thin section
30 Flexible heat seal lid
36 Peelable heat-sealable resin layer

Claims

A peelable heat-sealable resin in which the plastic surface of an easy peel container body in which a flange is provided on the outer periphery of the opening and the surface on the opening side of the flange is formed of plastic is formed on a flexible heat-seal lid In an easy peel container that is heat-sealed with a layer, the container body before heat-sealing is on the flange inward side of the plastic surface of the flange and along the entire circumferential direction of the flange with respect to the surface on the opening side of the flange A thin portion is formed in a state having a step, and the heat seal strength between the plastic surface and the peelable heat sealable resin layer is 500 g to 2500 g / 15 mm, and the inner surface of the flange on the plastic surface side is towards square end only with the projecting around the whole circumference of the flange inwardly of the flange A resin reservoir piece having a length of 0.08 mm or more and a melt-extended portion of the peelable heat-sealable resin layer that surrounds the resin reservoir piece in a non-adherent or weakly adhered state over the entire circumferential direction of the flange. An easy peel container characterized by comprising a claw-like extended resin portion.

The thin-walled portion outer flange, easy peel container according to claim 1, wherein said thin portion near along the entire circumferential direction of the flange plastic projection is formed.

The easy peel container according to claim 2 , wherein the protrusion gradually becomes thicker toward the inside of the flange.

A thin portion is formed in a state having a step with respect to the surface on the opening side of the flange along the entire circumferential direction of the flange on the inner side of the flange, and the flange portion is formed near the thin portion on the outer side of the thin portion. Heat-sealing the container main body formed with plastic protrusions along the entire circumferential direction and a flexible heat seal lid having a peelable heat-sealable resin layer on the inner surface, the protrusions melt A resin pool piece having a length of 0.08 mm or more is formed only toward the inside of the flange, and the extended resin portion melted and extended from the peelable heat-sealable resin layer of the lid is the resin pool piece. A method for producing an easy peel container, characterized in that it is formed so as to be surrounded by a non-adhering or weakly adhering state over the entire circumferential direction.

The method for producing an easy peel container according to claim 4 , wherein the heat seal strength between the flange plastic surface of the container body and the peelable heat sealable resin layer is 500 g to 2500 g / 15 mm.

The method of manufacturing an easy peel container according to claim 4 or 5 , wherein the container body has a protrusion that gradually increases in thickness toward the inside of the flange.