JP4026467B2 - Color toner for electrophotography - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真用カラートナーに関するものであり、特に、イエロー、マゼンタ、シアン等から選ばれた1種類以上の有彩色のカラートナーと無彩色のグレートナーとを混合することにより得られるカラートナーの色再現領域を拡大するとともに現像性を安定化するための構成に特徴のある電子写真用カラートナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真法は複写機、電子写真ファクシミリ、電子写真プリンタ等の画像形成装置において広く使用されている技術であり、電子写真法として光導電性絶縁体を用いた方式が一般的に使用される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この方式では、コロナ放電や電荷供給ローラによって帯電させられた光導電性絶縁体上にレーザー、LEDなどの光を照射することによって静電潜像を形成したのち、トナーと称される顔料や染料により着色した樹脂粉末を上記静電潜像に静電的に付着させて現像を行い、可視化されたトナー画像を形成し、次いで、このトナー画像は紙やフィルム等の記録媒体上へ転写している。
【0004】
但し、この時のトナー画像は記録媒体上に単に載っているだけの粉像であるため、これを記録媒体上に定着する必要がある。
そこで、最後の工程として熱、圧力、光などによってトナーを記録媒体上で溶融した後に固化して、最終的に記録媒体上に定着したトナー画像を得ている。
【0005】
上記のようにトナーの定着とは、熱可塑性樹脂(以下、結着樹脂)を主成分とする粉体であるトナーを熱により溶融して記録媒体上に固着することであり、そのための方式として、トナー画像が形成された記録媒体を直接ローラによって加熱・加圧するヒートロール方式と、キセノンフラッシュランプ等のフラッシュ光照射によりトナーを記録媒体上に定着させるフラッシュ定着方式がよく知られている。
【0006】
カラー画像を得るためには、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの3色のカラートナー、あるいは、該3色のカラートナーに加えブラックトナーの4色のカラートナーを現像、重ね合わせることにより、カラー印刷を行う印刷方式と、2色或いは2色以上の黒トナーあるいはカラートナーを重ね合わせることにより、カラー印刷を行う印刷方式が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
前者の印刷方式において、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーのカラートナーはそれぞれイエロー現像器、マゼンタ現像器、シアン現像器、ブラック現像器にセットされ、それぞれの現像により印刷画像が形成される。
この場合、各色トナーの物理的な物性が異なっていても、現像条件を最適化することにより現像特性を同じにすることも可能であるが、その反面、装置構造は複雑となり、高コストの装置となる。
【0008】
一方、後者の印刷方式において、カラートナーを現像する現像器は少なくとも1個あれば、カラー印刷を行うことができ、装置構造が簡略であり、低コストの装置となる。
【0009】
また、後者の印刷方式において、実質的に物理的に性質が等しく、色の異なるトナーをそれぞれ設定された割合で均一混合するための流動床を有する印刷装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0010】
また、従来、トナーの電気抵抗は導電性の添加剤をトナーに添加する方法により調整されており、また、トナーと磁性キャリアから成る二成分現像剤においては、トナーと組み合わせる磁性キャリアのコア材やコーティング材の導電性を調整することにより、電気抵抗が制御されている。
【0011】
例えば、トナーの電気抵抗を制御する方法として、導電性の添加剤をトナーに添加する方法が知られている(例えば、特許文献4,5参照。)。
これは、導電性の添加剤を内添もしくは外添によりトナーに添加し、カラートナーの電気抵抗を変化させるものである。
【0012】
この様なイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナー等から選ばれた2種類以上のトナーを混合することにより様々な色のカラートナーを提供することができる。
【0013】
【特許文献1】
米国特許第2297691号明細書
【特許文献2】
特開昭61−132959号公報
【特許文献3】
特開平6−348101号公報
【特許文献4】
特開平5−19525号公報
【特許文献5】
特開平11−327192号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記した後者の印刷方式でカラー印刷を行うためには、様々な印字の色に合わせた様々な色のカラートナーが必要であり、様々な色のカラートナーを得るためには、様々な材質の着色剤を用いる必要がある。
【0015】
しかし、着色剤の材質が異なると、カラートナーの電気抵抗は、着色剤の電気抵抗に応じて変化するため、同じ条件の現像装置に用いるためには、カラートナー毎に電気抵抗を精密に制御する必要が生じるが、電気抵抗を精密に制御するためには、繰り返し、膨大な実験と評価を繰り返すことが必要となり、様々な色のカラートナーを提供することは現実的には不可能であるという問題がある。
【0016】
また、仮に上記の方法により着色剤を変えて様々な色のカラートナーを提供した場合、多数の品種のカラートナーを生産することとなり、色の異なるカラートナーの生産を行うたびに配管や製造設備の清掃が必要となり、生産コスト等の面で大きなデメリットが生じることが問題となる。
【0017】
即ち、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーから選ばれた2種類以上のトナーを混合することにより、様々な色のカラートナーを提供することができるが、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーに着色剤としてそれぞれ用いられるイエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料の電気抵抗は大きく異なるため、電気抵抗の異なるイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーが得られることになる。
【0018】
この電気抵抗の異なるカラートナーを組み合わせて混合することにより得られるカラートナーを印刷すると、組み合わせたカラートナーが不均等に現像されるため、印刷画像の色調が不安定になるという問題が発生する。
このため、電気抵抗の異なるイエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料をそれぞれ含有するイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの電気抵抗を精密に調整するための方法が必要になる。
【0019】
さらに、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの混合により得られるカラートナーで再現できる色は、L* a* b* 色空間において、所定の範囲に限られるので、この事情を図9を参照して説明する。
【0020】
図9参照
即ち、これらのトナーの混合比を変化させることにより、図に示すY−L−A−B−M−D−E−F−C−I−H−J−Yの閉じた曲線上の色を再現することが可能であるが、曲線の内部の色、および、a* −b* 平面に対して垂直な明度軸L* の異なる色を表現することはできない。
【0021】
したがって、Y−L−A−B−M−D−E−F−C−I−H−J−Yの閉じた曲線上に示す色以外の色を再現するためには、さらなる調色方法を改良することが必要となる。
【0022】
したがって、本発明は、鮮やかな色調の画像を安定に現像できる様々な色のカラートナーを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
ここで、図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明するが、図1はグレートナーを混合した場合のカラートナーの色再現領域の説明図である。
図1参照
上述の目的を達成するために、本発明は、少なくとも着色剤と結着樹脂と導電性微粒子からなる電子写真用トナー組成物において、グレートナーと有彩色のカラートナーを混合することにより得られる電子写真用カラートナーであって、前記グレートナーの着色剤として2重量%以下のカーボンブラックを添加するとともに、前記グレートナーに添加する導電性微粒子の電気抵抗が1〜100Ωcmであることを特徴とする。
【0024】
この様に、有彩色のカラートナーにカーボンブラックを着色剤とするグレートナーを加えることによって、図1に示すように、Y−L−A−B−M−D−E−F−C−I−H−J−Yの閉じた曲線とG及びKを結ぶ2つの曲面にはさまれた空間のすべての色を再現することが可能になる。
【0025】
この場合、有彩色のカラートナーの印字色は、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≧10であることが望ましく、それによって、グレートナーと混合したときに彩度C* 〔=(a*2+b*2)1/2 〕の高いものから彩度C* の低いカラートナーまで、様々な色のカラートナーが得られるようになる。
【0026】
また、グレートナーの印字色は、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≦5であることが望ましく、それによって、有彩色のカラートナーと混合したときに、有彩色のカラートナーの彩度C* に与える影響を少なくすることができる。
【0027】
またグレートナーの印字色は、L* a* b* 色空間において、L* ≦35であることが望ましく、それによって、有彩色のカラートナーと混合したときに明度L* の低いカラートナーを得ることができる。
【0028】
また、グレートナーの電気抵抗を効果的に制御するためには、添加剤として導電性微粒子を用い、この導電性微粒子の電気抵抗は、1〜100Ω・cmであることが望ましく、それによって、連続印刷時における印字色変化の問題を改善できる。
なお、1Ω・cm未満であるとトナーの帯電性が低下してかぶりが発生し、100Ω・cmを超えると十分な導電性が得られなくなる。
【0029】
また、有機顔料、染料は最も高抵抗であり、白色無機顔料は高抵抗であるので、有機顔料、染料、白色無機顔料を用いる有彩色のカラートナーとグレートナーには添加剤として導電性微粒子を添加して、着色剤の電気抵抗に応じて各トナーの電気抵抗を制御するが好ましい。
【0030】
また、2種類以上のトナーの内、最も抵抗の高いトナーの抵抗RH と、最も抵抗の低いトナーの抵抗RL との比RH /RL を、2以下にすることが望ましく、それによって、色調の良好な安定性を得ることができる。
なお、混合するトナーの電気抵抗の比RH /RL が2を超えると、混合したトナーが不均一に現像、消費されるため、印字の色調が不安定になる。
【0031】
なお、上述した色相の異なるカラートナーとして、イエロー、マゼンタ、シアンの色相を持つトナーを用いることが好適であり、また、グリーン、ブルー、レッドの色相を持つトナーを用いても良いものである。
【0032】
上述の有彩色のカラートナーとグレートナーとを混合したカラートナーをトナーカートリッジ内に収納し、このトナーカートリッジを画像形成装置にセットすることによって安定した画像品質を実現することが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明の実施の形態の好適な手順を説明する。
本発明のカラートナーは、従来公知の製造法により製造することができ、少なくとも結着樹脂、着色剤、導電性微粒子、さらに必要により帯電制御剤、ワックスを添加して原材料とする。
【0034】
この原材料を例えば、加圧ニーダ、ロールミル、押出機などにより混練して均一分散させ、その後、例えば粉砕機、ジェットミルなどにより粉砕、微粉末化し、風力分級機などにより分級して、所望の粒度分布の有彩色の基本カラートナー或いは無彩色トナー、即ち、グレートナーを得る。
【0035】
次いで、上記の方法により得られたイエロートナー、マゼンタトナー、及び、シアントナー等から選ばれた1種類以上の基本トナーを得ようとする色調に応じて適宜混合するとともに、得ようとする明度L* に応じた量のグレートナーを混合し、例えば、ヘンシェルミキサー等により均一に混合することによって、本発明の電子写真用カラートナーが得られる。
なお、カラートナー及びグレートナーの混合は、外添剤となる無機微粒子をトナー表面に被覆する工程で行っても良い。
【0036】
この場合、有彩色のカラートナーの印字色は、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≧10とし、グレートナーの印字色は、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≦5、且つ、L* ≦35とする。
【0037】
この場合の各カラートナーは、トナー全体を100重量部とした場合、例えば、結着樹脂は75〜95重量部、着色剤は0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部であることが望ましい。
【0038】
また、本発明に用いる結着樹脂は特に制限はなく、各種の天然または合成高分子物質よりなる熱可塑性樹脂を用いることができるが、例えば、エポキシ樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂などを単独又は混合して用いる。
【0039】
また、本発明のカラートナーに含有される着色剤についても特に限定はなく、公知の着色剤を使用することができる。
例えば、モノアゾ系赤色顔料、ジスアゾ系黄色顔料、キナクリドン系マゼンタ顔料、アントラキノン染料、ニグロシン系染料、第4級アンモニウム塩、モノアゾ系の金属錯塩染料等を使用することができる。これらを組合せて使用しても良い。
【0040】
より具体的には、例えば、アニリンブルー(C.I.No.50405)、カルコオイルブルー(C.I.No.Azoic Blue3)、クロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルトラマリンブルー(C.I.No.77103)、デュポンオイルレッド(C.I.No.26105)、キノリンイエロー(C.I.No.47005)、メチレンブルークロライド(C.I.No.52015)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、マラカイトグリーンオクサレート(C.I.No.42000)、食用赤色2号(アマランス、C.I.No.16185)、食用赤色3号(エリスロシン、C.I.No.45430)、食用赤色40号(アルラレッドAC、C.I.No.16035)、食用赤色102号(ニューコクシン、C.I.No.16255)、食用赤色104号(フロキシン、C.I.No.45410)、食用赤色105号(ローズベンガル、C.I.No.45440)、食用赤色106号(アシドレッド、C.I.No.45100)、〈黄色〉食用黄色4号(タートラジン、C.I.No.19140)、食用黄色5号(サンセットイエローFCF、C.I.No.15985)、〈緑色〉食用緑色3号(ファーストグリーンFCF、C.I.No.42053)、〈青色〉食用青色1号(ブリリアントブルーFCF、C.I.No.42090)、食用青色2号(インジゴカーミン、C.I.No.73015)等を使用することができる。
【0041】
また、無彩色のグレートナーに使用する着色剤としては、カーボンブラックを用いる。
このカーボンブラックの添加量は3重量%以下、特に、2重量%以下にすることが望ましく、3重量%を超えると明度の低いカラートナーを製造する際に、彩度の高い色を再現することが困難になる。
【0042】
トナーの静電的特性を安定化させるために、顔料の電気抵抗は1×108 〜1×1012Ω・cmとするのが好ましい。この範囲より高抵抗の顔料では、後述する導電性微粒子による抵抗制御を行っても、適性なトナー電気抵抗が実現できないためである。
なお、この範囲よりも低抵抗の顔料では、トナーの導電性が高まりトナーの静電的特性を安定化させることが困難になるため好ましくない。
【0043】
また、電気抵抗を制御するために添加する導電性微粒子としては、トナーの色への影響を与えない無色または白色の添加剤が好ましく、また、該導電性微粒子の電気抵抗が1〜100Ω・cm、より好ましくは1〜50Ω・cmである時に、良好な帯電特性が得られ、1Ω・cmを下回る白色導電性微粒子を使用すると表面抵抗が低下しすぎるため十分な比電荷を有するトナーが得られない。
【0044】
また、100Ω・cmを越える白色導電性微粒子を使用すると、導電性微粒子の添加量を20%以上の高濃度に高めなければならなくなり、トナーの色が濁るため、高彩度の印刷画像を得ることができなくなるため、好ましくない。
【0045】
また、導電性微粒子はアスペクト比10以上で長軸径が4μm以下であることが好ましく、さらに前記導電性微粒子は20wt%以下の混合割合で含有することが好ましい。
導電性微粒子の形状がアスペクト比の高い針状であることにより、導電性粒子の接触点が多くなるため、少量の添加によりトナーの電気抵抗を低下させる効果が大きい。その結果、添加量を20wt%以下にできるため、トナーを白濁させることなく、高彩度を実現できる。
【0046】
さらに、導電性微粒子は、ZnO,TiO2 ,SnO2 ,Sb2 O3 ,In2 O3 ,SiO2 ,MgO,BaO,MoO3 ,WOから選ばれる金属酸化物である時に、良好な現像性と鮮やかな画像を実現することができ、これは、前記金属酸化物はカラートナーの色に与える影響が小さい色を有しているためである。
【0047】
さらに、前記二酸化チタン(TiO2 )の長軸径が1μm以上であり、短軸径が0.1μm以下である粒子が前記二酸化チタン粒子全体の50重量%以上である時に、特に良好な現像性と鮮やかな画像を実現する。
【0048】
これは、針状の酸化チタンが特に少量で抵抗制御に効果的であり、長軸径が1μm以上であり、短軸径が0.1μm以下である形状も抵抗制御に効果的である。
即ち、導電性微粒子の形状は細長ければ細長いほど良く、アスペクト比が大きいほど、少量の添加量でトナーの電気抵抗の低抵抗化に効果があり、さらに、長軸径が1μm以上であり、且つ、短軸径が0.1μm以下の粒子が全体の50wt%以上存在する時に特に効果を発揮する。
【0049】
また、二酸化チタン粒子の表面に酸化錫(SnO2 )および酸化アンチモン(Sb2 O3 )からなる導電層を設けることが望ましく、それによって、特に良好な現像性と鮮やかな画像を実現する。
これは、導電層が特に抵抗制御に効果的であり、添加量をさらに抑制できるためである。
【0050】
また、酸化アンチモンの量をSnO2 に対し、Sb2 O3 として、10〜25重量%とすることが望ましく、それによって、特に良好な現像性と鮮やかな画像を実現する。
これは、前記条件の時が酸化チタンの抵抗を最も低くできるためである。
【0051】
また、酸化スズ(SnO2 )の長軸径が1μm以上で、且つ、短軸径が0.1μm以下である粒子が酸化スズ粒子全体の50重量%以上であることが望ましく、それによって、特に良好な現像性と鮮やかな画像を実現する。
これは、針状の酸化スズが特に少量で抵抗制御に効果的であり、長軸径が1μm以上、且つ、短軸径が0.1μm以下である形状も抵抗制御に効果的である。
【0052】
また、酸化スズ粒子の表面に酸化アンチモン(Sb2 O3 )からなる導電層を設けることが望ましく、それによって、特に良好な現像性と鮮やかな画像を実現する。
これは、前記導電層が特に抵抗制御に効果的であり、添加量をさらに抑制できるためである。
【0053】
この場合、トナーを混合することにより得られる本発明のカラートナーに用いるイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、及び、グレートナー等の電気抵抗は、最も高いトナーの抵抗をRH 、最も低いトナーの抵抗をRL とすると、RH /RL が2.0以下となるように導電性微粒子の材質と添加量を調整することが望ましい。
【0054】
次に、導電性微粒子の電気抵抗の測定方法を説明する。
まず、導電性微粒子を100kg/cm2 の圧力で成型して、直径20mmで厚さ1〜5mmの円柱状圧粉体とし、その直流電気抵抗を測定し、下記式から白色導電性微粒子の電気抵抗を算出する。
電気抵抗(Ω・cm)=測定値×(断面積/厚さ)
なお、この場合の電気抵抗は、HV−MEASURE UNIT(KEITHLEY237:KEITHLEY社製商品名)を用いて測定した。
【0055】
また、本発明のカラートナーには、帯電性付与や異なる温湿度環境下での帯電量変化を小さくすることを目的として、帯電制御剤を添加しても良く、帯電制御剤は無色ないし淡色のものが好ましい。
【0056】
この様な帯電制御剤としては、例えば、4 級アンモニウム塩化合物、サリチル酸化合物、ホウ素系錯体、カルボン酸系化合物など、公知の正帯電性、負帯電性の帯電制御剤を使用することができる。
【0057】
さらに、本発明のカラートナーの流動性を向上させるために、無機微粒子を外添剤としてトナー表面に被覆しても良く、ここで使用できる外添剤としては、粒子径が5nm〜2μm、好ましくは、5nm〜500nmの範囲にある粒子であり、また、BET法による比表面積は20m2 /g〜500m2 /gであることが好ましい。
【0058】
また、本発明のカラートナーに混合される外添剤の割合は、トナー100重量部に対して0.1重量部〜5重量部であり、好ましくは、0.1重量部〜2.0重量部である。
【0059】
この様な外添剤としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化硅素、窒化硅素等を微粒子化したものを使用することができる。
これらの中ではシリカ微粒子を使用することが特に好ましく、また、上記各外添剤は表面を疎水化処理されているものを用いることが好ましい。
【0060】
次に、上記の手順・材料で作製したカラートナーの電気抵抗の測定方法を説明する。
まず、トナー粒子を5000kg/cm2 の圧力で圧縮成形して、直径13mm、厚さ200〜500μmの円柱状圧粉体とし、誘電体損測定器(安藤電気製)を用いて圧粉体の電導度を測定し、以下の式から電気抵抗を求めた。
電気抵抗(Ω・cm)=S/(L・d)
但し、Sは円柱状圧粉体の底面積〔cm2 〕、dは円柱状圧粉体の厚さ〔cm〕、Lは円柱状圧粉体の電導度〔Ω-1〕である。
【0061】
次に、このカラートナーを用いて印刷試験を行う。
この場合、画像形成装置としてプロセス速度1100mm/sの高速現像タイプのカラーレーザプリンタ、例えば、F6708B(富士通社製商品名;50枚/分)を用いて、例えば、10万枚以上の印刷を行い、印字色の安定性の評価を行う。
【0062】
ここで、図2を参照して、本発明の実施の形態に使用した画像形成装置の概念的構成を説明する。
図2参照
図2は印刷試験に用いたカラーレーザプリンタの概念的構成図であり、アモルファスシリコンからなる感光体10の周辺に、帯電器20、露光手段30、現像手段40、転写器50、クリーナ60、除電器70、キセノンフラッシュランプ81を有するフラッシュ定着器80等が配設されている。
【0063】
現像手段40は現像剤容器41、現像ローラ43及び図示せぬ攪拌羽等を含み、現像剤容器41内のトナー粒子TOとキャリア粒子CAを接触させて所定の帯電量がトナーに付与されるようになっている。
また、本発明のカラートナーはトナーホッパー45にあらかじめセットされ、印刷に伴って、現像容器内のトナー濃度が低下すると、トナーホッパー45からカラートナーが現像容器41に補給される。
また、トナーホッパー45、現像容器41にセットするカラートナーを変更することにより、色々な色調のトナーを印刷することができる。
以下、実施例に基づき本発明のカラートナーについてより具体的に説明する。
【0064】
以上の事項を前提として、以下において、本発明の具体的実施例と本発明の実施例の効果を明らかにするための比較例を合わせて説明するが、まず、各実施例及び各比較例の前提となる各種の基本トナーの作製方法を説明する。
なお、ホワイトトナー及びブラックトナーを混合したカラートナーについても参考のために説明する。
【0065】
(イエロートナーY1 )
まず、イエロートナーY1 を作製するために、
以上の材料をヘンシェルミキサーに投入し、予備混合を行った後、エクストルーダーにより混練し、次にハンマーミルにて粗粉砕し、さらにジェットミルにて微粉砕し、気流分級機にて分級を行い、体積平均粒径が約8.5μmのイエロートナーY1 を得る。
なお、この針状酸化チタン(FT−1000;石原テクノ製商品名)は、電気抵抗が5Ω・cmで、平均長軸径が2.5μmでアクペクト比が11の針状の微粒子である。
【0066】
次いで、このトナーY1 に対して外添剤として疎水性シリカ微粒子(H2000/4;クラリアント社製商品名)を1重量部添加し、ヘンシェルミキサを用いて攪拌して外添処理を行い、イエロートナーY1 の表面に疎水性シリカを付着させた。
【0067】
この表面改質されたイエロートナーY1 5重量部とシリコーン樹脂コートマグネタイトキャリア( 関東電化工業製)95重量部をボールミルで混合することにより、二成分現像剤を得た。
【0068】
次いで、ブローオフ帯電量測定器(東芝ケミカル製)を用いてこの二成分現像剤の帯電量を測定したところ、−17.1μC/gであった。
また、上述F6708B(富士通社製商品名)を用いてベタ画像を印刷し、その画像を測色した結果、L* =78 、a* =−13、b* =47であり、電気抵抗は12GΩ・cmであった。
【0069】
(マゼンタトナーM1 )
着色剤の種類及び導電性微粒子の添加量を除いては、イエロートナーY1 と同様にトナーを作製する。
【0070】
(シアントナーC1 )
着色剤の種類及び導電性微粒子の添加量を除いては、イエロートナーY1 と同様にトナーを作製する。
【0071】
図3(a)参照
図3(a)は、以上のマゼンタトナーM1 及びシアントナーC1 についてのイエロートナーY1 と同様にしてトナーの表面改質を行い、シリコーン樹脂コートマグネタイトキャリア( 関東電化工業製) とボールミルで混合することにより、二成分現像剤を得、得られた現像剤の帯電量と、その印字を測色した結果、および、カラートナーの電気抵抗を測定した結果をイエロートナーY1 とともに纏めて示したものである。
【0072】
(グレートナーG1 〜G4 )
着色剤の種類及び導電性微粒子の添加量を除いては、イエロートナーY1 と同様にトナーを作製し、イエロートナーY1 と同様にしてトナーの表面改質を行い、シリコーン樹脂コートマグネタイトキャリア( 関東電化工業製) とボールミルで混合することにより、二成分現像剤を得た。得られた現像剤の帯電量と、その印字を測色した結果、および、カラートナーの電気抵抗を測定した結果を図3(b)に示す。
【0073】
図3(b)参照
【0074】
(ホワイトトナーW1 〜W4 ,ブラックトナーK1 )
着色剤の種類及び導電性微粒子の添加量を除いては、イエロートナーY1 と同様に参考例用のトナーを作製し、イエロートナーY1 と同様にしてトナーの表面改質を行い、シリコーン樹脂コートマグネタイトキャリア( 関東電化工業製) とボールミルで混合することにより、二成分現像剤を得、得られた現像剤の帯電量と、その印字を測色した結果、および、カラートナーの電気抵抗を測定した結果を図3(c)に示す。
【0075】
図3(c)参照
【0076】
次に、本発明の作用効果を確認するための比較例となるカラートナーを構成するめに、導電性微粒子を添加しないカラートナー、ホワイトトナー、グレートナーを作成した。
着色剤の添加量及び導電性微粒子を添加しないことを除いては、イエロートナーY1 と同様に参考例用のトナーを作製し、イエロートナーY1 と同様にしてトナーの表面改質を行い、シリコーン樹脂コートマグネタイトキャリア( 関東電化工業製) とボールミルで混合することにより、二成分現像剤を得、得られた現像剤の帯電量と、その印字を測色した結果、および、カラートナーの電気抵抗を測定した結果を有彩色トナー(Y5 ,M5 ,C5 )については図4(a)に、また、無彩色トナー(W1 ,G5 )については図4(b)に示す。
【0077】
図4(a)及び(b)参照
【0078】
次いで、以上のトナーY1 、マゼンタトナーM1 、或いは、シアントナーC1 とグレートナーG1 乃至G4 を混合して作製した実施例1〜10、トナーY1 、マゼンタトナーM1 、或いは、シアントナーC1 とホワイトトナーW1 乃至W4 或いはK1 を混合して作製した参考例1〜16、及び、トナーY5 、マゼンタトナーM5 、或いは、シアントナーC5 とホワイトトナーW5 、グレートナーG5 、或いは、ブラックトナーK1 のいずれかを混合して作製した比較例1〜3を説明する。
なお、各実施例、各参考例、及び、各比較例についての組成比を図5に纏めて示し、また、RH /RL 、印刷前後の色特性、及び、色差ΔEについての測定結果を図6に纏めて示した。
【0079】
図5参照
(実施例1)
無彩色トナー(グレートナーG1 ) 50重量部
有彩色トナー(イエロートナーY1 ) 25重量部
有彩色トナー(マゼンタトナーM1 ) 25重量部
の比率でヘンシェルミキサを用いて混合して、茶色のカラートナーを得た。
この茶色のカラートナーにおける、相対的に電気抵抗の高いイエロートナーY1 の電気抵抗と相対的に電気抵抗の低いマゼンタトナーM1 の電気抵抗との比RH /RL は、
RH /RL =12GΩ・cm/8GΩ・cm=1.5
である。
【0080】
この茶色のカラートナー5 重量部とシリコーン系樹脂コートマグネタイトキャリア(関東電化工業製)95重量部をボールミルで混合したものを使用し、上述のカラーレーザプリンタを使用して10万枚の印刷試験を行い、印字色の安定性を評価した。
【0081】
初期の印字を測色すると、L* =42、a* =15、b* =25であり、10万枚印刷後、印字を測色するとL* =43、a* =14、b* =27であり、連続印刷前後の印字の色差ΔE=2.4であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、色差ΔEは、印刷前の色座標を(L* A ,a* A ,b* A )とし、印刷後の色座標を(L* B ,a* B ,b* B )とすると、
ΔE={(L* A −L* B )2 +(a* A −a* B )2 +(b* A −b* B )2 }1/2
で定義される。
【0082】
(実施例2〜5)
図5に示すように、無彩色トナーと有彩色トナーの混合比率を90:10〜10:90の間で変化させた明度の異なる茶色系カラートナーを用いて評価することを除いては、実施例1と同様に印字色安定性を評価した。
【0083】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=1.4〜2.2であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、いずれもRH /RL =1.5である。
【0084】
(実施例6〜8)
図5に示すように、無彩色トナーとしてカーボンブラック添加量の異なるグレートナーG2 〜G4 を用い、茶色系カラートナーを用いて評価することを除いては、実施例1と同様の評価を行った。
【0085】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=3.2〜4.6であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =1.5〜1.88である。
【0086】
(実施例9,10)
図5に示すように、有彩色トナーとしてイエロートナーY1 及びシアントナーC1 を用い、緑色系カラートナーについて評価することを除いては、実施例1と同様の評価を行った。
【0087】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=2.0〜3.7であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、いずれもRH /RL =1.5である。
【0088】
(参考例1〜5)
図5に示すように、無彩色トナーとしてブラックトナーK1 を用い、明度の異なるこげ茶色系カラートナーを用いて評価することを除いては、実施例1〜5と同様の評価を行った。
【0089】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=2.2〜3.7であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、いずれもRH /RL =1.5である。
【0090】
(参考例6〜10)
図5に示すように、無彩色トナーとしてホワイトトナーW1 を用い、明度の異なる薄茶色系カラートナーを用いて評価することを除いては、実施例1〜5と同様の評価を行った。
【0091】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=2.8〜3.3であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、いずれもRH /RL =1.5である。
【0092】
(参考例11〜13)
図5に示すように、無彩色トナーとしてホワイト顔料添加量の異なるホワイトトナーW2 〜W4 を用い、薄茶系カラートナーを用いて評価することを除いては、実施例1と同様の評価を行った。
【0093】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=1.0〜5.0であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =1.25〜1.88である。
【0094】
(参考例14〜16)
図5に示すように、有彩色トナーとしてイエロートナーY1 、マゼンタトナーM1 、シアントナーC1 を用い、様々な色調のカラートナーについて評価することを除いては、実施例1と同様の評価を行った。
【0095】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=2.4〜4.9であり、ほとんど印字色の変化は見られず、印字色安定性が高いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =1.67〜1.88である。
【0096】
(比較例1 )
無彩色トナー(ホワイトトナーW5 ) 50重量部
有彩色トナー(イエロートナーY5 ) 25重量部
有彩色トナー(マゼンタトナーM5 ) 25重量部
以上のトナーを混合し、導電性微粒子を添加せず、トナーの電気抵抗を制御しないことを除いては、実施例1と同様にして、カラートナー(薄茶色)を評価した。
【0097】
図6に示すように、初期の印字を測色すると、L* =72、a* =13、b* =23であり、10万枚印刷後、印字を測色するとL* =61、a* =15、b* =29であり、連続印刷前後の印字の色差ΔE=12.7となり、印字色の変化が見られ、印字色安定性が低いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =3.3である。
【0098】
(比較例2)
図5に示すように、無彩色トナーとして導電性微粒子を添加せず、トナーの電気抵抗が制御されていないグレートナーG5 を用いることを除いては、比較例1と同様にして、カラートナー(こげ茶色)を評価した。
【0099】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=8.8であり、印字色の変化が見られ、印字色安定性が低いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =2.5である。
【0100】
(比較例3)
図5に示すように、無彩色トナーとしてブラックトナーK1 を用いることを除いては、比較例1と同様にして、評価した。
【0101】
図6に示すように、初期の印字と10万枚印刷後の印字を比べると、印字の色差ΔE=23.0であり、印字色の変化が見られ、印字色安定性が低いことがわかった。
なお、RH /RL は、RH /RL =15である。
【0102】
以上の評価結果から、実施例1〜10のトナーは、10万枚の印刷試験後においても、初期の印字色と変化は見られないが、一方、比較例1〜3のトナーは印刷に伴った印字色の変化が大きく、安定性に欠けることがわかる。
なお、参考のために示した参考例1〜16のトナーも、10万枚の印刷試験後においても、初期の印字色と変化は見られず、実施例1〜10と同様に好適な結果を示した。
【0103】
図7参照
図7は、本発明のカラートナーの色再現範囲を模式的に示したものであり、有彩色カラートナーと無彩色トナーの混合により、有彩色カラートナーのみの混合によるY−L−A−B−M−D−E−F−C−I−H−J−Yの閉じた曲線とG,Kを結ぶ2つの曲面にはさまれた空間の全ての色を再現することが可能となる。
なお、図示は省略しているものの、比較例の場合に、特に比較例2の場合にも、本発明と同様の色再現範囲を実現することは可能である。
また、参考例の場合には、Y−L−A−B−M−D−E−F−C−I−H−J−Yの閉じた曲線とWを結ぶ曲面(図示を省略)にはさまれた空間の全ての色を再現することが可能となる。
【0104】
図8参照
図8は、実施例1〜10と比較例1〜3の印字色の変化量、即ち、色差ΔEのRH /RL 依存性の説明図であり、電気抵抗の比RH /RL が大きいものほど印字色の変化が大きいこと、即ち、トナー電気抵抗が大きく異なるトナーを混合することにより得られるカラートナーは印字色安定性が低いことが理解される。
したがって、電気抵抗の比RH /RL を2以下とすることにより、帯電安定化を図ることが可能であり、それによって、印字色の安定化が図れることがわかる。
【0105】
なお、この様なトナーの電気抵抗は、導電性微粒子の添加により容易に制御されるものであり、Y5 ,M5 ,C5 の有彩色カラートナー、W5 ,G5 の無彩色トナー、及び、ブラックトナーK1 を比べると、導電性微粒子が添加されていないため、着色剤の影響により、トナーの電気抵抗が10GΩ・cmから150GΩ・cmと大きく変化しており、色再現範囲については良好な結果が得られるものの、印字色の安定性は得られない。
【0106】
これに対して、Y1 ,M1 ,C1 の有彩色カラートナー及びW1 〜W4 ,G1 〜G4 の無彩色トナーを比べると、着色剤の電気抵抗に応じて導電性微粒子が添加されているため、トナーの電気抵抗が8GΩ・cmから15GΩ・cmであり、狭い範囲に制御されている。
【0107】
なお、上記の各実施例の説明においては、有彩色カラートナーとしてイエロー、マゼンタ、及び、シアンの3つの色相のトナーを組み合わせて用いているが、これとは異なった色相体系のカラートナーを用いても良いものである。
即ち、例えば、グリーン、ブルー、及び、レッド等の色相のトナーを組み合わせても良いものである。
【0108】
ここで、改めて本発明の詳細な特徴を説明する。
(付記1) 少なくとも着色剤と結着樹脂と導電性微粒子からなる電子写真用トナー組成物において、グレートナーと有彩色のカラートナーを混合することにより得られる電子写真用カラートナーであって、前記グレートナーの着色剤として2重量%以下のカーボンブラックを添加するとともに、前記グレートナーに添加する導電性微粒子の電気抵抗が1〜100Ωcmであることを特徴とする電子写真用カラートナー。
(付記2) 上記有彩色のカラートナーの印字色が、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≧10であることを特徴とする付記1記載の電子写真用カラートナー。
(付記3) 上記グレートナーの印字色が、L* a* b* 色空間において、(a* )2 +(b* )2 ≦5であることを特徴とする特徴とする付記1または2に記載の電子写真用カラートナー。
(付記4) 上記グレートナーの印字色が、L* a* b* 色空間において、L* ≦35であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の電子写真用カラートナー。
(付記5) 上記導電性微粒子の添加量が前記有彩色のカラートナーとグレートナーにおいて互いに異なる添加量であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の電子写真用カラートナー。
(付記6) 上記2種類以上のトナーの内、最も抵抗の高いトナーの抵抗RH と、最も抵抗の低いトナーの抵抗RL との比RH /RL を、2以下とすることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の電子写真用カラートナー。
(付記7) 付記1乃至6のいずれか1に記載の電子写真用カラートナーを収容したトナーカセットを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
【0109】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも一種類の有彩色のカラートナーとグレートナーとを混合しているので、比較的低い明度で各種の色調の多彩な印字色を実現することができ、また、混合する各トナーの電気抵抗をほぼ等しくしているので、混合されたトナーが均等に消費され、安定した印刷画像を得ることができ、ひいては、高画質の画像形成装置の普及に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いる画像形成装置の概念的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる各トナーの特性の説明図である。
【図4】比較例に用いる各トナーの特性の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の各種カラートナーの組成比の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の各種カラートナーの特性の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態のカラートナーの色再現領域の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態のカラートナーの色差ΔEのRH /RL 依存性の説明図である。
【図9】従来のカラートナーの色再現領域の説明図である。
【符号の説明】
10 感光体
20 帯電器
30 露光手段
40 現像手段
41 現像剤容器
43 現像ローラ
45 トナーホッパー
50 転写器
60 クリーナ
70 除電器
80 フラッシュ定着器
81 キセノンフラッシュランプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a color toner for electrophotography, and in particular, a color toner obtained by mixing at least one chromatic color toner selected from yellow, magenta, cyan and the like and an achromatic gray toner. The present invention relates to an electrophotographic color toner characterized by a constitution for expanding the color reproduction area and stabilizing the developability.
[0002]
[Prior art]
The electrophotographic method is a technique widely used in image forming apparatuses such as copying machines, electrophotographic facsimiles, and electrophotographic printers, and a method using a photoconductive insulator is generally used as an electrophotographic method ( For example, see
[0003]
In this method, an electrostatic latent image is formed by irradiating light such as a laser or LED on a photoconductive insulator charged by corona discharge or a charge supply roller, and then a pigment or dye called a toner. The resin powder colored by is electrostatically attached to the electrostatic latent image and developed to form a visualized toner image, which is then transferred onto a recording medium such as paper or film. Yes.
[0004]
However, since the toner image at this time is a powder image simply placed on the recording medium, it is necessary to fix it on the recording medium.
Therefore, as a final step, the toner is melted on the recording medium by heat, pressure, light, or the like and then solidified to obtain a toner image finally fixed on the recording medium.
[0005]
As described above, toner fixing is to fix a toner, which is a powder mainly composed of a thermoplastic resin (hereinafter referred to as a binder resin), by heat and fixed onto a recording medium. A heat roll method in which a recording medium on which a toner image is formed is directly heated and pressed by a roller, and a flash fixing method in which toner is fixed on the recording medium by flash light irradiation such as a xenon flash lamp are well known.
[0006]
In order to obtain a color image, three color toners of yellow toner, magenta toner, cyan toner, or four color toners of black toner in addition to the three color toners are developed and superimposed. A printing method that performs color printing by superimposing two or more colors of black toner or color toner is known (for example, see Patent Document 2).
[0007]
In the former printing method, the color toners of yellow toner, magenta toner, cyan toner, and black toner are set in a yellow developing device, a magenta developing device, a cyan developing device, and a black developing device, respectively, and a printed image is formed by each development. The
In this case, even if the physical properties of the respective color toners are different, it is possible to make the development characteristics the same by optimizing the development conditions. However, on the other hand, the apparatus structure becomes complicated and the cost is high. It becomes.
[0008]
On the other hand, in the latter printing method, if there is at least one developing unit for developing color toner, color printing can be performed, the apparatus structure is simple, and the apparatus is low-cost.
[0009]
In the latter printing method, a printing apparatus having a fluidized bed for uniformly mixing toners having substantially the same physical properties and different colors at a set ratio is known (for example, Patent Documents). 3).
[0010]
Conventionally, the electrical resistance of the toner is adjusted by a method of adding a conductive additive to the toner. In a two-component developer composed of a toner and a magnetic carrier, the core material of the magnetic carrier combined with the toner or The electrical resistance is controlled by adjusting the conductivity of the coating material.
[0011]
For example, as a method for controlling the electrical resistance of the toner, a method of adding a conductive additive to the toner is known (see, for example,
In this method, a conductive additive is added to the toner by internal or external addition to change the electrical resistance of the color toner.
[0012]
By mixing two or more kinds of toners selected from yellow toner, magenta toner, cyan toner, black toner, and the like, color toners of various colors can be provided.
[0013]
[Patent Document 1]
US Pat. No. 2,297,691
[Patent Document 2]
JP 61-132959 A
[Patent Document 3]
JP-A-6-348101
[Patent Document 4]
JP-A-5-19525
[Patent Document 5]
JP 11-327192 A
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In order to perform color printing with the latter printing method described above, various color toners are required to match various printing colors. To obtain various color toners, various materials can be used. It is necessary to use a colorant.
[0015]
However, if the colorant material is different, the electrical resistance of the color toner will change according to the electrical resistance of the colorant. Therefore, for use in a developing device under the same conditions, the electrical resistance is precisely controlled for each color toner. However, in order to precisely control the electrical resistance, it is necessary to repeat numerous experiments and evaluations repeatedly, and it is practically impossible to provide color toners of various colors. There is a problem.
[0016]
Also, if various colors of color toner are provided by changing the colorant by the above method, a large number of color toners will be produced, and piping and manufacturing equipment will be produced each time a different color toner is produced. This requires a large amount of demerit in terms of production costs.
[0017]
That is, by mixing two or more kinds of toners selected from yellow toner, magenta toner, and cyan toner, various color toners can be provided. However, a colorant is added to yellow toner, magenta toner, and cyan toner. Therefore, yellow, magenta, and cyan toners having different electrical resistances can be obtained.
[0018]
When color toners obtained by combining and mixing color toners having different electric resistances are printed, the combined color toners are developed unevenly, which causes a problem that the color tone of the printed image becomes unstable.
For this reason, a method for precisely adjusting the electrical resistance of yellow toner, magenta toner, and cyan toner each containing yellow, magenta, and cyan pigments having different electrical resistances is required.
[0019]
Furthermore, the color that can be reproduced with a color toner obtained by mixing yellow toner, magenta toner, and cyan toner is L*a*b*Since the color space is limited to a predetermined range, this situation will be described with reference to FIG.
[0020]
See FIG.
That is, by changing the mixing ratio of these toners, the color on the closed curve of Y-L-A-B-M-D-E-F-C-I-H-J-Y shown in FIG. Can be reproduced, but the color inside the curve and a*-B*Lightness axis L perpendicular to the plane*Different colors cannot be expressed.
[0021]
Therefore, in order to reproduce colors other than those shown on the closed curve of Y-LA-B-M-D-E-F-C-I-H-J-Y, a further toning method is used. It is necessary to improve.
[0022]
Accordingly, an object of the present invention is to provide color toners of various colors that can stably develop a vivid color tone image.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
Here, with reference to FIG. 1, means for solving the problems in the present invention will be described. FIG. 1 is an explanatory diagram of a color reproduction region of a color toner when gray toner is mixed.
See Figure 1
In order to achieve the above object, the present invention comprises at least a colorant, a binder resin,Conductive fine particlesAn electrophotographic color toner obtained by mixing a gray toner and a chromatic color toner, wherein the gray toner colorant comprises:2% by weight or less of carbon black is added, and the electrical resistance of the conductive fine particles added to the gray toner is 1 to 100 Ωcm.It is characterized by that.
[0024]
In this way, by adding a gray toner containing carbon black as a colorant to a chromatic color toner, as shown in FIG. 1, Y-LA-B-M-D-E-F-C-I It becomes possible to reproduce all the colors in the space between the closed curve of -HJY and the two curved surfaces connecting G and K.
[0025]
In this case, the print color of the chromatic color toner is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2≧ 10 is desirable, so that saturation C when mixed with gray toner*[= (A* 2+ B* 2)1/2] From high to low saturation C*Various color toners can be obtained up to low color toners.
[0026]
The gray toner print color is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2≦ 5, so that the saturation C of the chromatic color toner when mixed with the chromatic color toner.*Can be reduced.
[0027]
The gray toner print color is L*a*b*In color space, L*It is desirable that ≦ 35, so that brightness L when mixed with chromatic color toner*Low color toner can be obtained.
[0028]
Further, in order to effectively control the electric resistance of the gray toner, conductive fine particles are used as an additive, and the electric resistance of the conductive fine particles is desirably 1 to 100 Ω · cm. The problem of color change during printing can be improved.
In addition, if it is less than 1 Ω · cm, the chargeability of the toner is lowered and fog occurs, and if it exceeds 100 Ω · cm, sufficient conductivity cannot be obtained.
[0029]
Also, since organic pigments and dyes have the highest resistance and white inorganic pigments have the highest resistance, conductive fine particles as additives are added to chromatic color toners and gray toners that use organic pigments, dyes, and white inorganic pigments. It is preferable to add and control the electric resistance of each toner according to the electric resistance of the colorant.
[0030]
Among the two or more types of toner, the resistance R of the toner having the highest resistanceHAnd the resistance R of the toner with the lowest resistanceLRatio RH/ RLIs preferably 2 or less, whereby good stability of color tone can be obtained.
The electric resistance ratio R of the toner to be mixedH/ RLIf the value exceeds 2, the mixed toner is developed and consumed non-uniformly, so that the color tone of printing becomes unstable.
[0031]
As the color toners having different hues, it is preferable to use toners having yellow, magenta, and cyan hues, and toners having green, blue, and red hues may be used.
[0032]
Stable image quality can be realized by storing a color toner, which is a mixture of the above-described chromatic color toner and gray toner, in a toner cartridge and setting the toner cartridge in the image forming apparatus.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Here, a preferred procedure of the embodiment of the present invention will be described.
The color toner of the present invention can be produced by a conventionally known production method. At least a binder resin, a colorant, conductive fine particles, and, if necessary, a charge control agent and a wax are added to obtain a raw material.
[0034]
This raw material is kneaded with a pressure kneader, a roll mill, an extruder, etc., and uniformly dispersed, and then, for example, pulverized and pulverized with a pulverizer, jet mill, etc., and classified with an air classifier, etc. A chromatic basic color toner or an achromatic toner having a distribution, that is, a gray toner is obtained.
[0035]
Next, one or more basic toners selected from the yellow toner, magenta toner, and cyan toner obtained by the above method are mixed as appropriate according to the color tone to be obtained, and the lightness L to be obtained is obtained.*The color toner for the electrophotography of the present invention can be obtained by mixing the gray toner in an amount corresponding to the color toner, and mixing uniformly with, for example, a Henschel mixer.
The color toner and the gray toner may be mixed in a step of coating the toner surface with inorganic fine particles serving as an external additive.
[0036]
In this case, the print color of the chromatic color toner is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2≧ 10 and the gray toner print color is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2≦ 5 and L*≦ 35.
[0037]
Each color toner in this case is, for example, 75 to 95 parts by weight of the binder resin and 0.1 to 20 parts by weight, preferably 0.5 to 15 parts by weight of the colorant when the total toner is 100 parts by weight. It is desirable that
[0038]
The binder resin used in the present invention is not particularly limited, and thermoplastic resins made of various natural or synthetic polymer substances can be used. For example, epoxy resins, styrene-acrylic resins, polyamide resins, polyester resins Polyvinyl resin, polyurethane resin, polybutadiene resin, etc. are used alone or in combination.
[0039]
Further, the colorant contained in the color toner of the present invention is not particularly limited, and a known colorant can be used.
For example, monoazo red pigments, disazo yellow pigments, quinacridone magenta pigments, anthraquinone dyes, nigrosine dyes, quaternary ammonium salts, monoazo metal complex dyes, and the like can be used. These may be used in combination.
[0040]
More specifically, for example, aniline blue (CI No. 50405), calco oil blue (CI No. Azoic Blue 3), chrome yellow (CI No. 14090), ultramarine blue ( CI No. 77103), DuPont oil red (C.I.No. 26105), quinoline yellow (C.I.No. 47005), methylene blue chloride (C.I.No. 52015), phthalocyanine blue (C No. 74160), Malachite Green Oxalate (CI No. 42000), Edible Red No. 2 (Amaranth, CI No. 16185), Edible Red No. 3 (Erysulosin, CI No. 45430), Food Red 40 (Arla Red AC, CI No. 16035),
[0041]
Carbon black is used as the colorant used for the achromatic gray toner.
The addition amount of this carbon black is preferably 3% by weight or less, particularly preferably 2% by weight or less, and if it exceeds 3% by weight, a color toner with low saturation is reproduced when producing a color toner with low brightness. Becomes difficult.
[0042]
In order to stabilize the electrostatic properties of the toner, the electrical resistance of the pigment is 1 × 108~ 1x1012It is preferable to set to Ω · cm. This is because a pigment having a resistance higher than this range cannot achieve an appropriate toner electric resistance even when resistance control is performed using conductive fine particles described later.
A pigment having a resistance lower than this range is not preferable because the conductivity of the toner increases and it becomes difficult to stabilize the electrostatic characteristics of the toner.
[0043]
Further, as the conductive fine particles to be added for controlling the electric resistance, a colorless or white additive which does not affect the color of the toner is preferable, and the electric resistance of the conductive fine particles is 1 to 100 Ω · cm. More preferably, when it is 1 to 50 Ω · cm, good charging characteristics are obtained, and when white conductive fine particles less than 1 Ω · cm are used, the surface resistance is excessively lowered, so that a toner having a sufficient specific charge can be obtained. Absent.
[0044]
In addition, when white conductive fine particles exceeding 100 Ω · cm are used, the amount of conductive fine particles added must be increased to a high concentration of 20% or more, and the color of the toner becomes cloudy, so that a printed image with high saturation can be obtained. Since it becomes impossible, it is not preferable.
[0045]
The conductive fine particles preferably have an aspect ratio of 10 or more and a major axis diameter of 4 μm or less, and the conductive fine particles are preferably contained in a mixing ratio of 20 wt% or less.
Since the shape of the conductive fine particles is needle-shaped with a high aspect ratio, the number of contact points of the conductive particles increases, so that the effect of lowering the electric resistance of the toner by adding a small amount is great. As a result, since the addition amount can be 20 wt% or less, high saturation can be realized without causing the toner to become clouded.
[0046]
Furthermore, the conductive fine particles are ZnO, TiO.2, SnO2, Sb2OThree, In2OThree, SiO2, MgO, BaO, MoOThree, When it is a metal oxide selected from WO, good developability and a vivid image can be realized, because the metal oxide has a color that has little influence on the color of the color toner. Because.
[0047]
Furthermore, the titanium dioxide (TiO2When the particles having a major axis diameter of 1 μm or more and a minor axis diameter of 0.1 μm or less are 50% by weight or more of the entire titanium dioxide particles, particularly good developability and a vivid image are realized.
[0048]
This is because the amount of needle-like titanium oxide is particularly effective for resistance control in a small amount, and a shape having a major axis diameter of 1 μm or more and a minor axis diameter of 0.1 μm or less is also effective for resistance control.
In other words, the shape of the conductive fine particles is preferably as long and narrow as possible, and the larger the aspect ratio, the lower the amount of addition, which is effective for lowering the electrical resistance of the toner, and the major axis diameter is 1 μm or more. In addition, the effect is particularly exerted when particles having a minor axis diameter of 0.1 μm or less are present in an amount of 50 wt% or more.
[0049]
Further, tin oxide (SnO) is formed on the surface of the titanium dioxide particles.2) And antimony oxide (Sb)2OThreeIt is desirable to provide a conductive layer made of (a), thereby realizing particularly good developability and a vivid image.
This is because the conductive layer is particularly effective for resistance control, and the amount added can be further suppressed.
[0050]
The amount of antimony oxide is SnO.2Sb2OThree10 to 25% by weight, thereby achieving particularly good developability and vivid images.
This is because the resistance of titanium oxide can be the lowest under the above conditions.
[0051]
In addition, tin oxide (SnO2) Particles having a major axis diameter of 1 μm or more and a minor axis diameter of 0.1 μm or less is desirably 50% by weight or more of the total tin oxide particles, thereby achieving particularly good developability and vividness. Realize the image.
This is because the amount of acicular tin oxide is particularly effective for resistance control, and the shape having a major axis diameter of 1 μm or more and a minor axis diameter of 0.1 μm or less is also effective for resistance control.
[0052]
Further, antimony oxide (Sb) is formed on the surface of the tin oxide particles.2OThreeIt is desirable to provide a conductive layer made of (a), thereby realizing particularly good developability and a vivid image.
This is because the conductive layer is particularly effective for resistance control, and the amount added can be further suppressed.
[0053]
In this case, the electrical resistance of the yellow toner, magenta toner, cyan toner, gray toner, etc. used for the color toner of the present invention obtained by mixing the toner has the highest toner resistance RHR, lowest toner resistanceLThen RH/ RLIt is desirable to adjust the material and addition amount of the conductive fine particles so as to be 2.0 or less.
[0054]
Next, a method for measuring the electrical resistance of the conductive fine particles will be described.
First, 100 kg / cm of conductive fine particles2To form a cylindrical green compact having a diameter of 20 mm and a thickness of 1 to 5 mm, the DC electric resistance thereof is measured, and the electric resistance of the white conductive fine particles is calculated from the following formula.
Electrical resistance (Ω · cm) = measured value x (cross-sectional area / thickness)
In addition, the electrical resistance in this case was measured using HV-MEASURE UNIT (KEITHLEY237: trade name made by KEITHLEY).
[0055]
In addition, a charge control agent may be added to the color toner of the present invention for the purpose of imparting chargeability or reducing the change in charge amount under different temperature and humidity environments. Those are preferred.
[0056]
As such a charge control agent, for example, known positively chargeable and negatively chargeable charge control agents such as a quaternary ammonium salt compound, a salicylic acid compound, a boron complex, and a carboxylic acid compound can be used.
[0057]
Furthermore, in order to improve the fluidity of the color toner of the present invention, the toner surface may be coated with inorganic fine particles as an external additive. The external additive usable here has a particle diameter of 5 nm to 2 μm, preferably Are particles in the range of 5 nm to 500 nm, and the specific surface area by the BET method is 20 m.2/ G-500m2/ G is preferable.
[0058]
The ratio of the external additive mixed with the color toner of the present invention is 0.1 to 5 parts by weight, preferably 0.1 to 2.0 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the toner. Part.
[0059]
Examples of such external additives include silica, alumina, titanium oxide, barium titanate, magnesium titanate, calcium titanate, strontium titanate, zinc oxide, silica sand, clay, mica, wollastonite, and diatomaceous earth. Chromium oxide, cerium oxide, bengara, antimony trioxide, magnesium oxide, zirconium oxide, barium sulfate, barium carbonate, calcium carbonate, silicon carbide, silicon nitride and the like can be used.
Among these, it is particularly preferable to use silica fine particles, and it is preferable to use those external additives whose surfaces have been subjected to a hydrophobic treatment.
[0060]
Next, a method for measuring the electrical resistance of the color toner produced by the above procedure and materials will be described.
First, toner particles are 5000 kg / cm.2To form a cylindrical green compact having a diameter of 13 mm and a thickness of 200 to 500 μm, and measuring the electrical conductivity of the green compact using a dielectric loss measuring device (manufactured by Ando Electric). The electrical resistance was obtained from
Electrical resistance (Ω · cm) = S / (L · d)
However, S is the bottom area of the cylindrical green compact [cm2], D is the thickness of the cylindrical green compact [cm], L is the conductivity of the cylindrical green compact [Ω-1].
[0061]
Next, a printing test is performed using this color toner.
In this case, a high-speed development type color laser printer with a process speed of 1100 mm / s, for example, F6708B (Fujitsu product name: 50 sheets / minute) is used as the image forming apparatus, and for example, 100,000 sheets or more are printed. The stability of the printing color is evaluated.
[0062]
Here, the conceptual configuration of the image forming apparatus used in the embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
See Figure 2
FIG. 2 is a conceptual configuration diagram of the color laser printer used for the printing test. Around the
[0063]
The developing means 40 includes a
The color toner of the present invention is set in the
Further, by changing the color toner set in the
Hereinafter, the color toner of the present invention will be described more specifically based on examples.
[0064]
Based on the above matters, specific examples of the present invention and comparative examples for clarifying the effects of the examples of the present invention will be described below. First, each example and each comparative example will be described. A method for producing various basic toners will be described.
A color toner in which white toner and black toner are mixed will be described for reference.
[0065]
(Yellow Toner Y1)
First, yellow toner Y1To make
The above materials are put into a Henschel mixer, premixed, kneaded with an extruder, then coarsely pulverized with a hammer mill, further pulverized with a jet mill, and classified with an airflow classifier. Yellow toner Y having a volume average particle diameter of about 8.5 μm1Get.
This acicular titanium oxide (FT-1000; trade name, manufactured by Ishihara Techno) is acicular fine particles having an electrical resistance of 5 Ω · cm, an average major axis diameter of 2.5 μm, and an aspect ratio of 11.
[0066]
Next, this
[0067]
This surface-modified yellow toner Y1A two-component developer was obtained by mixing 5 parts by weight and 95 parts by weight of a silicone resin-coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.) with a ball mill.
[0068]
Next, the charge amount of this two-component developer was measured using a blow-off charge amount measuring device (manufactured by Toshiba Chemical Co., Ltd.) and found to be −17.1 μC / g.
Also, as a result of printing a solid image using the above-mentioned F6708B (product name manufactured by Fujitsu Ltd.) and measuring the color of the image, L*= 78, a*= -13, b*= 47, and the electrical resistance was 12 GΩ · cm.
[0069]
(Magenta Toner M1)
Except for the type of colorant and the amount of conductive fine particles added, yellow toner Y1A toner is prepared in the same manner as described above.
[0070]
(Cyan Toner C1)
Except for the type of colorant and the amount of conductive fine particles added, yellow toner Y1A toner is prepared in the same manner as described above.
[0071]
See Fig. 3 (a)
FIG. 3A shows the above magenta toner M.1And cyan toner C1About Yellow Toner Y1The surface of the toner is modified in the same manner as above, and a two-component developer is obtained by mixing with a silicone resin-coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.) and a ball mill, and the charge amount of the obtained developer and its printing The result of measuring the color and the result of measuring the electrical resistance of the color toner are shown as yellow toner Y1It is shown together.
[0072]
(Gray Toner G1~ GFour)
Except for the type of colorant and the amount of conductive fine particles added, yellow toner Y1Toner is prepared in the same manner as in yellow toner Y1The toner was surface modified in the same manner as described above, and mixed with a silicone resin-coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.) with a ball mill to obtain a two-component developer. FIG. 3B shows the charge amount of the obtained developer, the result of measuring the color of the print, and the result of measuring the electric resistance of the color toner.
[0073]
Refer to FIG.
[0074]
(White Toner W1~ WFour, Black toner K1)
Except for the type of colorant and the amount of conductive fine particles added, yellow toner Y1In the same manner as described above, a toner for reference example was prepared, and yellow toner Y1The surface of the toner is modified in the same manner as above, and a two-component developer is obtained by mixing with a silicone resin-coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.) and a ball mill, and the charge amount of the obtained developer and its printing FIG. 3C shows the result of measuring the color and the result of measuring the electrical resistance of the color toner.
[0075]
Refer to FIG.
[0076]
Next, color toners, white toners, and gray toners to which no conductive fine particles were added were prepared in order to constitute a color toner as a comparative example for confirming the effects of the present invention.
Except for the addition amount of the colorant and the addition of the conductive fine particles, the yellow toner Y1In the same manner as described above, a toner for reference example was prepared, and yellow toner Y1The surface of the toner is modified in the same manner as above, and a two-component developer is obtained by mixing with a silicone resin-coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.) and a ball mill, and the charge amount of the obtained developer and its printing The result of color measurement and the result of measurement of the electrical resistance of the color toner are the chromatic color toner (YFive, MFive, CFive) In FIG. 4 (a) and achromatic toner (W1, GFive) Is shown in FIG.
[0077]
See FIGS. 4 (a) and 4 (b).
[0078]
Next, the above toner Y1, Magenta Toner M1Or cyan toner C1And Gray Toner G1Thru
In addition, the composition ratio about each Example, each reference example, and each comparative example is collectively shown in FIG.H/ RLFIG. 6 shows the measurement results of the color characteristics before and after printing and the color difference ΔE.
[0079]
See Figure 5
Example 1
Achromatic toner (
Chromatic toner (
Chromatic toner (
Were mixed using a Henschel mixer to obtain a brown color toner.
Yellow toner Y with relatively high electrical resistance in this brown color toner1Magenta Toner M with low electrical resistance1Ratio R to electrical resistanceH/ RLIs
RH/ RL= 12GΩ · cm / 8GΩ · cm = 1.5
It is.
[0080]
Using a brown mill mixed with 5 parts by weight of this brown color toner and 95 parts by weight of a silicone resin coated magnetite carrier (manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.), the above color laser printer was used to perform a printing test on 100,000 sheets. The stability of the printing color was evaluated.
[0081]
When the color of the initial print is measured, L*= 42, a*= 15, b*= 25. After printing 100,000 sheets, the color of the print is L.*= 43, a*= 14, b*= 27, the color difference ΔE of the print before and after continuous printing was 2.4, and almost no change in the print color was observed, indicating that the print color stability was high.
Note that the color difference ΔE is the color coordinate before printing (L* A, A* A, B* A) And the color coordinates after printing are (L* B, A* B, B* B)
ΔE = {(L* A-L* B)2+ (A* A-A* B)2+ (B* A-B* B)2}1/2
Defined by
[0082]
(Examples 2 to 5)
As shown in FIG. 5, the evaluation was carried out except that the evaluation was performed using a brown color toner having a different lightness in which the mixing ratio of the achromatic toner and the chromatic toner was changed between 90:10 and 10:90. The printing color stability was evaluated in the same manner as in Example 1.
[0083]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 1.4 to 2.2, and almost no change in print color is seen, and the print color is stable. It was found that the nature is high.
RH/ RLAre both RH/ RL= 1.5.
[0084]
(Examples 6 to 8)
As shown in FIG. 5, gray toners G having different carbon black addition amounts as achromatic toners.2~ GFourThe same evaluation as in Example 1 was performed except that evaluation was performed using a brown color toner.
[0085]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 3.2 to 4.6, and almost no change in print color is seen, and the print color is stable. It was found that the nature is high.
RH/ RLIs RH/ RL= 1.5 to 1.88.
[0086]
(Examples 9 and 10)
As shown in FIG. 5, yellow toner Y is used as the chromatic toner.1And cyan toner C1The same evaluation as in Example 1 was performed except that the green color toner was evaluated.
[0087]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 2.0 to 3.7, showing almost no change in print color and stable print color. It was found that the nature is high.
RH/ RLAre both RH/ RL= 1.5.
[0088]
(Reference Examples 1-5)
As shown in FIG. 5, black toner K is used as the achromatic toner.1The evaluation was the same as in Examples 1 to 5 except that the evaluation was performed using a dark brown color toner having different brightness.
[0089]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 2.2 to 3.7, showing almost no change in print color and stable print color. It was found that the nature is high.
RH/ RLAre both RH/ RL= 1.5.
[0090]
(Reference Examples 6 to 10)
As shown in FIG. 5, white toner W is used as the achromatic toner.1The same evaluation as in Examples 1 to 5 was performed except that the evaluation was performed using a light brown color toner having a different brightness.
[0091]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 2.8 to 3.3, and almost no change in print color is seen, and the print color is stable. It was found that the nature is high.
RH/ RLAre both RH/ RL= 1.5.
[0092]
(Reference Examples 11-13)
As shown in FIG. 5, white toners W having different white pigment addition amounts as achromatic toners.2~ WFourThe same evaluation as in Example 1 was performed except that evaluation was performed using a light brown color toner.
[0093]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 1.0 to 5.0, and almost no change in print color is seen, and the print color is stable. It was found that the nature is high.
RH/ RLIs RH/ RL= 1.25 to 1.88.
[0094]
(Reference Examples 14 to 16)
As shown in FIG. 5, yellow toner Y is used as the chromatic toner.1, Magenta Toner M1, Cyan Toner C1The same evaluation as in Example 1 was performed except that color toners having various tones were evaluated.
[0095]
As shown in FIG. 6, when the initial print and the print after printing 100,000 sheets are compared, the print color difference ΔE = 2.4 to 4.9, showing almost no change in print color and stable print color. It was found that the nature is high.
RH/ RLIs RH/ RL= 1.67 to 1.88.
[0096]
(Comparative Example 1)
Achromatic toner (
Chromatic toner (
Chromatic toner (
A color toner (light brown) was evaluated in the same manner as in Example 1 except that the above toner was mixed, no conductive fine particles were added, and the electric resistance of the toner was not controlled.
[0097]
As shown in FIG. 6, when the color of the initial print is measured, L*= 72, a*= 13, b*= 23 and L is measured by color measurement after printing 100,000 sheets.*= 61, a*= 15, b*= 29, and the color difference ΔE = 12.7 of the print before and after continuous printing was found, indicating a change in print color and low print color stability.
RH/ RLIs RH/ RL= 3.3.
[0098]
(Comparative Example 2)
As shown in FIG. 5, a gray toner G in which conductive fine particles are not added as an achromatic toner and the electrical resistance of the toner is not controlled.FiveA color toner (dark brown) was evaluated in the same manner as in Comparative Example 1 except that was used.
[0099]
As shown in FIG. 6, when comparing the initial printing and the printing after printing 100,000 sheets, the printing color difference ΔE = 8.8 indicates that the printing color changes and the printing color stability is low. It was.
RH/ RLIs RH/ RL= 2.5.
[0100]
(Comparative Example 3)
As shown in FIG. 5, black toner K is used as the achromatic toner.1The evaluation was conducted in the same manner as in Comparative Example 1 except that.
[0101]
As shown in FIG. 6, when comparing the initial printing and the printing after printing 100,000 sheets, it is found that the color difference ΔE = 23.0 of the printing, the change of the printing color is seen, and the printing color stability is low. It was.
RH/ RLIs RH/ RL= 15.
[0102]
From the above evaluation results, the toners of Examples 1 to 10 did not show any change in the initial print color even after the printing test of 100,000 sheets, while the toners of Comparative Examples 1 to 3 were associated with printing. It can be seen that the printed color changes greatly and lacks stability.
It should be noted that the toners of Reference Examples 1 to 16 shown for reference do not show the initial print color and change even after the 100,000-sheet printing test, and show favorable results as in Examples 1 to 10. Indicated.
[0103]
See FIG.
FIG. 7 schematically shows the color reproduction range of the color toner of the present invention. Y-LAB is obtained by mixing only the chromatic color toner by mixing the chromatic color toner and the achromatic color toner. It becomes possible to reproduce all the colors in the space sandwiched between the closed curved line of -M-D-E-F-C-I-H-J-Y and the two curved surfaces connecting G and K.
Although not shown, in the case of the comparative example, particularly in the case of the comparative example 2, it is possible to realize a color reproduction range similar to that of the present invention.
In addition, in the case of the reference example, a curved surface (not shown) connecting the closed curve of Y-LA-B-M-D-E-F-C-I-H-J-Y and W It is possible to reproduce all the colors in the enclosed space.
[0104]
See FIG.
FIG. 8 shows the amount of change in print color in Examples 1 to 10 and Comparative Examples 1 to 3, that is, R of the color difference ΔE.H/ RLIt is explanatory drawing of dependence, ratio R of electrical resistanceH/ RLIt is understood that the larger the toner color, the larger the change in print color, that is, the color toner obtained by mixing toners having greatly different toner electrical resistances has low print color stability.
Therefore, the electrical resistance ratio RH/ RLIt can be seen that by setting the value to 2 or less, it is possible to stabilize the charging, thereby stabilizing the printing color.
[0105]
Note that the electrical resistance of such toner is easily controlled by the addition of conductive fine particles.Five, MFive, CFiveChromatic color toner, WFive, GFiveAchromatic toner and black toner K1In comparison, since the conductive fine particles are not added, the electric resistance of the toner is greatly changed from 10 GΩ · cm to 150 GΩ · cm due to the influence of the colorant, and good results can be obtained for the color reproduction range. However, the printing color stability cannot be obtained.
[0106]
In contrast, Y1, M1, C1Chromatic color toner and W1~ WFour, G1~ GFourIn comparison with the achromatic toner, since the conductive fine particles are added according to the electric resistance of the colorant, the electric resistance of the toner is 8 GΩ · cm to 15 GΩ · cm, and is controlled in a narrow range.
[0107]
In the description of each of the embodiments described above, toners of three hues of yellow, magenta, and cyan are used in combination as the chromatic color toner, but a color toner having a different hue system is used. It is good.
That is, for example, toners of hues such as green, blue, and red may be combined.
[0108]
Here, the detailed features of the present invention will be described again.
(Appendix 1) At least a colorant and a binder resinConductive fine particlesAn electrophotographic color toner obtained by mixing a gray toner and a chromatic color toner, wherein the gray toner colorant comprises:2% by weight or less of carbon black is added, and the electrical resistance of the conductive fine particles added to the gray toner is 1 to 100 Ωcm.A color toner for electrophotography.
(Supplementary note 2) The print color of the chromatic color toner is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2The color toner for electrophotography according to
(Appendix 3) The gray toner print color is L*a*b*In color space, (a*)2+ (B*)2The color toner for electrophotography according to
(Appendix 4) The gray toner print color is L*a*b*In color space, L*The electrophotographic color toner according to any one of
(Appendix5) the aboveOf conductive fine particlesSupplementary notes 1 to 3, wherein the additive amount is different from each other in the chromatic color toner and the gray toner.4The color toner for electrophotography according to any one of the above.
(Appendix6) Of the above two or more types of toner, the resistance R of the toner having the highest resistanceHAnd the resistance R of the toner with the lowest resistanceLRatio RH/ RLTo 1 or less,
(
[0109]
【The invention's effect】
According to the present invention, since at least one kind of chromatic color toner and gray toner are mixed, a variety of print colors of various tones can be realized with relatively low brightness, and mixing is also possible. Since the electric resistances of the respective toners are substantially equal, the mixed toners are consumed evenly, and a stable printed image can be obtained, which in turn greatly contributes to the widespread use of high-quality image forming apparatuses.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a basic configuration of the present invention.
FIG. 2 is a conceptual configuration diagram of an image forming apparatus used in an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of characteristics of each toner used in the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram of characteristics of each toner used in a comparative example.
FIG. 5 is an explanatory diagram of composition ratios of various color toners according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram of characteristics of various color toners according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a color reproduction area of the color toner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 illustrates an R of color difference ΔE of the color toner according to the embodiment of the present invention.H/ RLIt is explanatory drawing of dependency.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a color reproduction region of a conventional color toner.
[Explanation of symbols]
10 photoconductor
20 Charger
30 Exposure means
40 Development means
41 Developer container
43 Developing roller
45 Toner Hopper
50 Transfer device
60 Cleaner
70 Static eliminator
80 Flash fuser
81 Xenon flash lamp
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