JP4025579B2 - 液圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液圧源の出力液圧をリニアソレノイドが発揮する推力に応じて制御するようにして液圧源およびアクチュエータ間に設けられるスプール型の制御弁を備える液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる液圧制御装置は、たとえば特開平5−324092号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような液圧制御装置では、リニアソレノイドの不調によりアクチュエータへの液圧供給が不能となる事態が生じるのを回避する必要があり、上記従来のものでは、リニアソレノイドの他に、該リニアソレノイドと軸方向に並ぶ他のソレノイドを配置し、リニアソレノイドの不調時には前記他のソレノイドで制御弁を強制的に作動せしめることで、アクチュエータへの液圧供給を確保するようにしている。
【0004】
しかるに上記従来のものでは、リニアソレノイドおよび他のソレノイドが軸方向に並んで配設される構造であるので、スプール型の制御弁の軸方向に液圧制御装置が大型化してしまう。また制御弁のスプールが弁ハウジング内でロックして、液圧源およびアクチュエータ間が前記スプールで遮断されてしまった場合に、上記従来のものではアクチュエータへの液圧供給を確保することができない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スプール型の制御弁の軸方向に小型化することを可能としつつ、制御弁側のいかなる異常に対してもアクチュエータへの液圧供給を確保し得るようにした液圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、液圧源の出力液圧をリニアソレノイドが発揮する推力に応じて制御するようにして液圧源およびアクチュエータ間に設けられるスプール型の制御弁と、前記リニアソレノイドの軸線と平行な作動軸線を有していて手動操作に応じて前記アクチュエータおよび前記制御弁間を遮断すると共に制御弁を迂回して前記液圧源を前記アクチュエータに連通させ得る手動操作弁とが共通の弁ハウジングに配設される液圧制御装置であって、前記弁ハウジングには、第1入力ポート、第1出力ポートおよび解放ポートを内面に開口させた第1摺動孔と、第1入力ポートおよび液圧源に通じる第2入力ポート、第1出力ポートに通じる連通ポート、ならびにアクチュエータに通じる第2出力ポートが内面に開口される第2摺動孔とが、それらの摺動孔の軸線を相互に平行として設けられ、前記制御弁が備える第1スプールが、第1入力ポートおよび解放ポートへの第1出力ポートの択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして前記第1摺動孔に摺動自在に嵌合されると共に、前記手動操作弁が備える第2スプールが、前記連通ポートを前記第2出力ポートに連通させた後退位置と、前記第2入力ポートを前記第2出力ポートに連通させた前進位置との間で軸方向に移動することを可能として前記第2摺動孔に摺動自在に嵌合され、前記弁ハウジングの一端部に前記リニアソレノイドが、前記第1スプールと同軸配置されて該スプールの軸方向一端に推力を付与し得るように取付けられると共に、前記手動操作弁の手動操作子が、前記リニアソレノイドとは反対側での手動操作を可能として前記弁ハウジングの他端側に配設され、前記弁ハウジングの一側面には、該弁ハウジングを支持体に取付けるための平坦な取付け面が第1および第2摺動孔の配列方向と平行に形成されると共に、前記取付け面に設けた連通凹部に開口する前記第1出力ポートおよび前記連通ポートと、前記取付け面側に開口する前記第1入力ポート、前記解放ポート、前記第2入力ポートおよび前記第2出力ポートとが、前記取付け面と直交する軸線を有して前記弁ハウジングに設けられることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1の発明の構成によれば、制御弁側で異常が生じたときに、アクチュエータおよび制御弁間を遮断するとともに制御弁を迂回して液圧源をアクチュエータに連通させるように手動操作弁を操作することで、制御弁側のいかなる異常に対してもアクチュエータへの液圧供給を確保することができ、しかもリニアソレノイドの軸線と平行な作動軸線を有する手動操作弁が、制御弁と共通の弁ハウジングに配設されるので、部品点数を極力少なくした上で、制御弁の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁の軸線に沿う方向での液圧制御装置の小型化を図ることができる。
【0008】
また前記手動操作弁の手動操作子が、前記リニアソレノイドとは反対側での手動操作を可能として前記弁ハウジングの他端側に配設されるので、リニアソレノイドと、手動操作弁の操作部が干渉することがなく、制御弁および手動操作弁をより近接して配置することができ、制御弁の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁の軸線に沿う方向での小型化を図ることができる。
【0009】
また上記弁ハウジングには、第1入力ポート、第1出力ポートおよび解放ポートを内面に開口させた第1摺動孔と、第1入力ポートおよび液圧源に通じる第2入力ポート、第1出力ポートに通じる連通ポート、ならびにアクチュエータに通じる第2出力ポートが内面に開口される第2摺動孔とが、それらの摺動孔の軸線を相互に平行として設けられ、制御弁が備える第1スプールが、第1入力ポートおよび解放ポートへの第1出力ポートの択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第1摺動孔に摺動自在に嵌合され、手動操作弁が備える第2スプールが、連通ポートを第2出力ポートに連通させた後退位置と、第2入力ポートを第2出力ポートに連通させた前進位置との間で軸方向に移動することを可能として第2摺動孔に摺動自在に嵌合されるので、アクチュエータおよび制御弁間を遮断するとともに制御弁を迂回して液圧源をアクチュエータに連通させ得る手動操作弁を簡単に構成できる。
【0010】
さらに上記弁ハウジングの一側面には、該弁ハウジングを支持体に取付けるための平坦な取付け面が第1および第2摺動孔の配列方向と平行に形成され、前記取付け面に設けられる連通凹部に連通する第1出力ポートおよび連通ポートと、前記取付け面側に開口する 第1入力ポート、解放ポート、第2入力ポートおよび第2出力ポートとが、前記取付け面と直交する軸線を有して弁ハウジングに設けられるので、各ポートを平行として同一方向から例えば穿孔加工することを可能とし、加工性を高めることができ、しかも弁ハウジングの取付け面に設けられる連通凹部により、プラグ等を圧入することを不要として制御弁および手動操作弁間を簡単に接続し、第1出力ポートおよび連通ポートの加工を容易とすることができる。
【0011】
請求項の発明は、上記請求項の発明の構成に加えて、前記手動操作弁が、前記第2スプールと、第2摺動孔の軸線に沿う方向の位置を調節可能として弁ハウジングに支持されるとともに第2スプールの一端に当接する手動操作子と、第2スプールを手動操作子側に向けて付勢する戻しばねとを備えることを特徴とし、かかる構成によれば、別体とした第2スプールおよび手動操作子の加工精度を比較的粗く設定することが可能となる。
【0012】
請求項の発明は、請求項の発明の構成に加えて、前記手動操作子は、第2摺動孔の内面に刻設された雌ねじに進退自在に螺合する雄ねじを外周に有して第2スプールの一端に内端を当接させる第1軸部と、前記雌ねじよりも外方で第2摺動孔の内面に摺接する環状シール部材が外周に装着されるようにして第1軸部の外端に同軸にかつ一体に連設されるとともに第1軸部よりも大径に形成される第2軸部と、手動による回動操作を施すことを可能として第2軸部の外端に一体に連設される頭部とから成ることを特徴とし、かかる構成によれば、手動操作子の回動操作によって第2スプールを軸方向に駆動することを可能としつつ、第2摺動孔内への水や塵埃の侵入を防止して第2スプールをスムーズに移動せしめることができ、しかも雄ねじおよび雌ねじのさび付きを防止して手動操作子の回動を良好とすることができる。
【0013】
請求項の発明は、請求項の発明の構成に加えて、第2摺動孔の外端に挿入可能な外径を有した円形外面を有するように形成される前記頭部の外端に、その一直径線に沿う操作溝が設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、簡単かつコンパクトな形状に頭部を構成しつつ、マイナスドライバや硬貨等で手動操作子を簡単に回動することができる。
【0014】
請求項の発明は、上記請求項またはの発明の構成に加えて、前記頭部の外周には環状の係合溝が設けられ、第2スプールが前記連通ポートを第2出力ポートに連通させた位置にある状態で前記係合溝に係合する平板状のストッパが、弁ハウジングに取付けられることを特徴とし、かかる構成によれば、制御弁側に異常が生じていない状態で手動操作弁が誤動作することを防止することができ、しかもストッパは平板状であるので、ストッパが第2摺動孔の軸線方向に弁ハウジングから大きく突出することがなく、ストッパを設けることで液圧制御装置が大型化するこを回避することができる。
【0015】
請求項の発明は、上記請求項の発明の構成に加えて、前記ストッパが、前記弁ハウジングに螺合される単一のねじ部材を緩めた状態では前記係合溝に係合する係合位置ならびに前記係合溝との係合を解除する係合解除位置間で前記ねじ部材の軸線まわりに回動することを可能として、前記ねじ部材で前記弁ハウジングに締結され、前記ねじ部材の締めつけ回動方向と同一方向である前記係合解除位置から係合位置への前記ストッパの回動に応じて前記弁ハウジングに当接する回動規制部が、前記ストッパに設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、ねじ部材を緩めることにより、ストッパの摺動操作子との係合を容易に解除することができ、またストッパを係合溝に係合させた状態でねじ部材を締めつける際に回動規制部が弁ハウジングに当接するので、ねじ部材の回転に応じてストッパがつれ回りしないようにしてねじ部材を締めつけることができ、ストッパの弁ハウジングへの固定作業が容易となる。
【0016】
さらに請求項の発明は、上記請求項の発明の構成に加えて、記手動操作子には、前記第2スプールが後退位置から前進位置に移動するのに応じて弁ハウジングに当接して手動操作子の前進動作を阻止する前進規制部が設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、第2入力ポートを第2出力ポートに連通させた前進位置に第2スプールを前進させるまでの手動操作子の操作量を容易に判別することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1は液圧制御装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2矢視図、図3は図2の3矢視図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図3の6矢視図である。
【0019】
先ず図1〜図3において、この液圧制御装置は、液圧源11の出力液圧をリニアソレノイド14が発揮する推力に応じて制御するようにして液圧源11およびアクチュエータ12間に設けられるスプール型の制御弁13を備える。
【0020】
制御弁13は、第1入力ポート15、第1出力ポート16および第1解放ポート17を内面に開口させた第1摺動孔18が設けられる弁ハウジング19と、第1入力ポート15および第1解放ポート17への第1出力ポート16の択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第1摺動孔18に摺動自在に嵌合される第1スプール20と、第1スプール20の軸方向一端に推力を付与するようにして弁ハウジング19に取付けられるリニアソレノイド14と、第1スプール20をリニアソレノイド14側に付勢するばね力を発揮する第1戻しばね21とを備える。
【0021】
第1摺動孔18はその軸方向両端を開口するようにして弁ハウジング19に設けられており、この第1摺動孔18は、リニアソレノイド14側から順に、第1孔部18a、第1孔部18aよりも小径の第2孔部18b、第2孔部18bよりも小径の第3孔部18c、第3孔部18cよりも大径の第4孔部18d、第4孔部18dよりも大径の第5孔部18e、ならびに第5孔部18eよりも大径の第6孔部18fが同軸に連なって成るものである。
【0022】
第5孔部18eには、第5孔部18eの内面に弾発的に接触するOリング22を外周に有する栓体23が、第1スプール20との間に第1ばね室24を形成して圧入され、第1ばね室24に収容される第1戻しばね21が、栓体23および第1スプール20間に縮設される。而して栓体23の圧入深さによって第1戻しばね21のセット荷重が調整される。
【0023】
リニアソレノイド14は、磁性材料により有底円筒状に形成されるソレノイドハウジング27と、該ソレノイドハウジング27に収容される円筒状のコイル組立体28と、ソレノイドハウジング27の閉塞端中央に一体に連設されてコイル組立体28内に配置される円筒状のヨーク29と、前記コイル組立体28をソレノイドハウジング27の閉塞端との間に挟むようにしてソレノイドハウジング27の開口端にかしめ結合されるとともに前記ヨーク29に所定の間隔をあけて対置される固定コア30と、前記ヨーク29および固定コア30に摺動可能に嵌装される可動コア31とを備える。
【0024】
コイル組立体28は、合成樹脂から成るボビン32と、該ボビン32に巻装されるコイル33と、ボビン32およびコイル33を覆う合成樹脂製のコイルケース34とから成るものであり、コイルケース34には、ソレノイドハウジング27の外方に突出するカプラ35が一体に連設され、コイル33に連なる接続端子36,36が前記カプラ35内に配設される。
【0025】
可動コア31には、その中心部を貫通する出力杆37が固着され、この出力杆37の一端はソレノイドハウジング27の閉塞端に設けられた袋状の第1軸受孔38に第1ブッシュ39を介して摺動可能に支承される。また出力杆37の他端部は、固定コア30の中心部を貫通する第2軸受孔40に第2ブッシュ41を介して摺動可能に支承される。
【0026】
このようなリニアソレノイド14は、その固定コア30の一部を第1摺動孔18の第1孔部18aに挿入せしめ、第1摺動孔18の一端を液密に閉じるようにして弁ハウジング19に取付けられる。第1摺動孔18内で前記固定コア30および第1スプール20間には第1作動室42が形成されており、第1作動室42内で、前記出力杆37の他端が第1スプール20の一端に同軸に当接される。
【0027】
第1スプール20には、リニアソレノイド14側から順に、第1ランド部20a、第1環状溝部20b、第2ランド部20c、第2環状溝部20dおよび第3ランド部20eが設けられ、第2および第3ランド部20c,20eは同径に形成され、第1ランド部20aは、第2および第3ランド部20c,20eよりも小径に形成される。
【0028】
この第1スプール20は、その第1ランド部20aを第3孔部18cの内面に常時摺接させるとともに、第2および第3ランド部20c,20eを第4孔部18dの内面に常時摺接させるようにして、第1摺動孔18に摺動自在に嵌合されており、第1および第2ランド部20a,20cに挟まれるようにして第1スプール20の外面および第1摺動孔18の内面間に環状の液圧室43が形成される。また第2および第3ランド部20c,20eに挟まれるようにして第1スプール20の外面および第1摺動孔18の内面間には環状の出力液圧室44が形成され、第1スプール20に設けられた連通路45を介して前記液圧室43は出力液圧室44に連通する。
【0029】
第1入力ポート15は、第1摺動孔18における第4孔部18dの内面に第1環状凹部15aを介して開口するものであり、この第1環状凹部15aは、第1スプール20が図1で示すように後退位置にあるときには出力液圧室44に通じるものの第1スプール20が前進位置(図1の右側の位置)に前進したときには第2ランド部20cで閉じられる位置で第4孔部18dの内面に設けられる。また第1解放ポート17は、第1摺動孔18における第4孔部18cの内面に第2環状凹部17aを介して開口するものであり、この第2環状凹部17aは、第1スプール20が図1で示すように後退位置にあるときには第3ランド部20eで閉じられるものの第1スプール20が前進位置(図1の右側の位置)に前進したときには出力液圧室44に通じる位置で第4孔部18dの内面に設けられる。さらに第1出力ポート16は、出力液圧室44に常時通じる位置で第1摺動孔18における第4孔部18dの内面に開口するようにして弁ハウジング19に設けられる。
【0030】
また弁ハウジング19には、第1ばね室24に通じる第2解放ポート46、ならびに第1作動室42に通じる第3解放ポート47が設けられる。
【0031】
このような制御弁13では、通電量に応じて変化するリニアソレノイド14の推力で、第1出力ポート16を第1解放ポート17に連通させるように第1スプール20が前進位置側に押されるのに対し、第1戻しばね21のばね力で、第1出力ポート16を第1入力ポート15に連通させるように第1スプール20が後退位置側に押される。また出力液圧室44に連通路45を介して連通している液圧室43に前方側から臨む第2ランド部20cの受圧面積が前記液圧室43に後方側から臨む第1ランド部20aの受圧面積よりも大きいので、液圧室43すなわち第1出力ポート16の液圧に基づく液圧力で第1スプール20は前進位置側に押される。したがってリニアソレノイド14の推力ならびに第1出力ポート16の液圧に基づく液圧力の和と、第1戻しばね21のばね力とがバランスするように、第1スプール20が軸方向に移動し、第1入力ポート15の液圧を制御して第1出力ポート16から出力することになる。
【0032】
このような制御弁13が、たとえばリニアソレノイド14の不調や、第1スプール20の第1摺動孔18内でのロック等によって故障したときに、アクチュエータ12への液圧供給を確保するために、手動操作に応じて前記アクチュエータ12および前記制御弁13間を遮断するとともに制御弁13を迂回して前記液圧源11を前記アクチュエータ12に連通させ得る手動操作弁50が、弁ハウジング19を前記制御弁13と共通にして、該制御弁13と平行に配設される。
【0033】
図4および図5を併せて参照して、手動操作弁50は、前記リニアソレノイド14の軸線と平行な作動軸線を有するとともに、前記リニアソレノイド14とは反対側で手動操作することを可能として、弁ハウジング19に配設されるものである。
【0034】
弁ハウジング19には、第1入力ポート15および液圧源11に通じる第2入力ポート51、第1出力ポート16に通じる連通ポート52、ならびにアクチュエータ12に通じる第2出力ポート53を内面に開口せしめた第2摺動孔54が、第1摺動孔18と平行な軸線を有するようにして設けられており、手動操作弁50は、第2摺動孔54に摺動自在に嵌合される第2スプール55と、第2摺動孔54の軸線に沿う方向の位置を調節可能として弁ハウジング19に支持されるとともに第2スプール55の一端に当接する手動操作子56と、第2スプール55を手動操作子56側に向けて付勢する第2戻しばね57とを備える。
【0035】
第2摺動孔54は、リニアソレノイド14側の一端を閉じた小径孔部54aと、小径孔部54aよりも大径にして小径孔部54aの他端に同軸に連なる中径孔部54bと、中径孔部54bよりも大径にして中径孔部54bの他端に同軸に連なる大径孔部54cとが同軸に連設されて成る袋孔状のものであり、中径孔部54bの他端寄りの部分には雌ねじ58が刻設される。
【0036】
第2スプール55は、その軸方向中間部に環状凹部55aを有して中径孔部54bに摺動自在に嵌合されており、第2摺動孔54の閉塞端および第2スプール55間に形成される第2ばね室59に収容される第2戻しばね57は、小径孔部54aの閉塞端および第2スプール55間に縮設される。
【0037】
第2入力ポート51は、第2摺動孔54における中径孔部54bの内面に第3環状凹部51aを介して開口するものであり、第3環状凹部51aは、第2スプール55が図4および図5で示すように後退位置にあるときには環状凹部55aから遮断されているものの第2スプール55が前進位置(図4および図5の左側の位置)に前進したときには環状凹部55aに通じるようにして中径孔部54bの内面に設けられる。また連通ポート52は、前記中径孔部54bの内面に第4環状凹部52aを介して開口するものであり、この第4環状凹部52aは、第2スプール55が後退位置にあるときには環状凹部55aに連通するものの第2スプール55が前進位置に前進したときには環状凹部55aから遮断されるようにして中径孔部54bの内面に設けられる。さらに第2出力ポート53は、第2スプール55の軸方向位置にかかわらず環状凹部55aに常時連通する位置で前記中径孔部54bの内面に開口するようにして弁ハウジング19に設けられる。
【0038】
すなわち第2スプール55は、連通ポート52および第2入力ポート51への第2出力ポート53の択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第2摺動孔54に摺動自在に嵌合されている。
【0039】
また第2ばね室59に通じる第4解放ポート60と、第2スプール55および手動操作子56間で第2摺動孔54内に形成されている第2作動室61に通じる第5解放ポート62とが弁ハウジング19に設けられる。
【0040】
図6を併せて参照して、弁ハウジング19の一側面には、該弁ハウジング19を支持体63に取付けるための平坦な取付け面19aが第1および第2摺動孔54の配列方向と平行に形成されており、取付け面19aに設けられる第1連通凹部64に連通する第1および第2入力ポート15,51と、取付け面19aに設けられる第2連通凹部65に連通する第1出力ポート16および連通ポート52と、取付け面19aに設けられる第3連通凹部66に連通する第3および第4解放ポート47,60と、取付け面19aに設けられる第4連通凹部67に連通する第1、第2および第5解放ポート17,46,62と、前記取付け面19aに開口する第2出力ポート53とが、前記取付け面19aと直交する軸線を有して弁ハウジング19に設けられる。
【0041】
前記取付け面19aには、第1〜第4連通凹部64〜67および第2出力ポート53の開口端相互をシールして支持体63に弾発的に接触するガスケット68が装着される。また第1連通凹部64全体を覆うようにしてフィルタ69がガスケット68に支持される。
【0042】
而して弁ハウジング19の支持体63への取付け時に、第1連通凹部64は液圧源11に連通され、第2連通凹部65は支持体63で閉じられ、第3および第4連通凹部66,67はリザーバ70に連通され、第2出力ポート53はアクチュエータ12に連通される。
【0043】
手動操作子56は、第2摺動孔54における中径孔部54bの他端部内面に刻設された雌ねじ58に進退自在に螺合する雄ねじ73を外周に有して第2スプール55の一端に内端を当接させる第1軸部56aと、前記雌ねじ58よりも外方で第2摺動孔54における大径孔部54cの内面に摺接する環状シール部材74が外周に装着されるようにして第1軸部56aの外端の同軸にかつ一体に連設されるとともに第1軸部56aよりも大径に形成される第2軸部56bと、手動による回動操作を施すことを可能として第2軸部56bの外端に一体に連設される頭部56cとから成る。
【0044】
しかも前記頭部56cは、第2摺動孔54の外端である大径孔部54cに挿入可能な外径を有した円形外面を有するようにして短円柱状に形成されており、この頭部56cの外端に、その一直径線に沿う操作溝75が設けられる。また頭部56cの外周には環状の係合溝76が設けられ、第2スプール55が前記連通ポート52を第2出力ポート53に連通させた後退位置にある状態で前記係合溝76に係合する平板状のストッパ77が、弁ハウジング19に取付けられる。
【0045】
このストッパ77は、前記係合溝76に係合する係合部77aを有するものであり、弁ハウジング19に螺合される単一のねじ部材78で弁ハウジング19に締結されるのであるが、ねじ部材78を緩めた状態では、前記係合部77aを前記係合溝76に係合させる係合位置ならびに前記係合部77aの係合溝76との係合を解除する係合解除位置間で、前記ねじ部材78の軸線まわりに回動することが可能である。
【0046】
しかも係合解除位置から係合位置への前記ストッパ77の回動方向は、前記ねじ部材78の締めつけ回動方向80(図2の時計方向)と同一に設定されており、係合解除位置から係合位置に前記ストッパ77が回動するのに応じて前記弁ハウジング19の側面(この実施例では支持体63側の側面)に当接する回動規制部77bがストッパ77に設けられる。
【0047】
さらに手動操作子56における頭部56cの前端にはテーパ状の前進規制部79が設けられており、弁ハウジング19の第2摺動孔54において中径孔部54bおよび大径孔部54c間に形成される段部54dの内周縁に、第2スプール55が後退位置から前進位置に移動するのに応じて前進規制部79が当接することで、手動操作子56の前進移動が阻止される。
【0048】
次にこの実施例の作用について説明すると、制御弁13の弁ハウジング19に、手動操作に応じてアクチュエータ12および制御弁13間を遮断するとともに制御弁13を迂回して液圧源11をアクチュエータ12に連通させ得る手動操作弁50が配設されるので、アクチュエータ12および制御弁13間を遮断するとともに制御弁13を迂回して液圧源11をアクチュエータ12に連通させるように手動操作弁50を操作することで、リニアソレノイド14の不調や、第1スプール20のロック等を含むいかなる異常が制御弁13側で生じても、アクチュエータ12への液圧供給を確保することができる。
【0049】
しかもリニアソレノイド14の軸線と平行な作動軸線を有する手動操作弁50が、制御弁13の弁ハウジング19に配設されるので、部品点数を極力少なくした上で、制御弁13の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁13および手動操作弁50を近接配置することで、制御弁13の軸線に沿う方向での液圧制御装置の小型化を図ることができる。
【0050】
また手動操作弁50は、リニアソレノイド14とは反対側で手動操作することを可能として弁ハウジング19に配設されるものであり、こうすれば、リニアソレノイド14と、手動操作弁50の手動操作子56が干渉することはなく、制御弁13および手動操作弁50をより近接して配置することができ、したがって制御弁13の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁13の軸線に沿う方向での液圧制御装置の小型化を図ることができる。
【0051】
また弁ハウジング19には、制御弁13側の第1摺動孔18と、手動操作弁50側の第2摺動孔54とが、それらの摺動孔18,54の軸線を相互に平行として設けられ、制御弁13が備える第1スプール20が、第1入力ポート15および第1解放ポート17への第1出力ポート16の択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第1摺動孔18に摺動自在に嵌合され、手動操作弁50が備える第2スプール55は、第1出力ポート16に通じる連通ポート52ならびに第1入力ポート15および液圧源11に通じる第2入力ポート51への第2出力ポート53の択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第2摺動孔54に摺動自在に嵌合されており、第2出力ポート53がアクチュエータ12に通じているので、アクチュエータ12および制御弁13間を遮断するとともに制御弁13を迂回して液圧源11をアクチュエータ12に連通させ得る手動操作弁50を簡単に構成することができる。
【0052】
また弁ハウジング19の一側面には、該弁ハウジング19を支持体63に取付けるための平坦な取付け面19aが第1および第2摺動孔18,54の配列方向と平行に形成されており、第1摺動孔18の内面に開口する第1入力ポート15、第1出力ポート16、第1〜第3解放ポート17,46,47と、第2摺動孔54の内面に開口する第2入力ポート51、連通ポート52、第2出力ポート53、第4および第5解放ポート60,62とが、取付け面19aと直交する軸線を有して弁ハウジング19に設けられている。したがって各ポート15〜17,46,47,51〜53,60,62を平行として同一方向からたとえば穿孔加工することを可能とし、加工性を高めることができる。
【0053】
また前記取付け面19aに第1〜第4連通凹部64〜67が設けられ、第1連通凹部64に第1および第2入力ポート15,51を連通させ、第2連通凹部65に第1出力ポート16および連通ポート52を連通させ、第3連通凹部66に第3および第4解放ポート47,60を連通させ、第4連通凹部67に第1、第2および第5解放ポートを連通させ、第2出力ポート53を取付け面19aに開口させるようにしているので、支持体63側の通路(図示せず)と前記各ポート15〜17,46,47,51〜53,60,62との接続を容易とすることができる。特に第2連通凹部65により、プラグ等を圧入することを不要として制御弁13および手動操作弁50間を簡単に接続し、第1出力ポート16および連通ポート52の加工を容易とすることができる。
【0054】
手動操作弁50は、第2スプール55と、第2摺動孔54の軸線に沿う方向の位置を調節可能として弁ハウジング19に支持されるとともに第2スプール55の一端に当接する手動操作子56と、第2スプール55を手動操作子56側に向けて付勢する第2戻しばね57とを備えるものであり、別体とした第2スプール55および手動操作子56の加工精度を比較的粗く設定することが可能となる。すなわち第2スプール55および手動操作子56を一体として形成すると、第2スプール55および手動操作子56の同軸精度を高くしなければならないが、別体とすることで同軸精度を低くして加工精度を比較的粗く設定することができるのである。
【0055】
手動操作子56は、第2摺動孔54の内面に刻設された雌ねじ58に進退自在に螺合する雄ねじ73を外周に有して第2スプール55の一端に内端を当接させる第1軸部56aと、前記雌ねじ58よりも外方で第2摺動孔54の内面に摺接する環状シール部材74が外周に装着されるようにして第1軸部56aの外端の同軸にかつ一体に連設されるとともに第1軸部56aよりも大径に形成される第2軸部56bと、手動による回動操作を施すことを可能として第2軸部56bの外端に一体に連設される頭部56cとから成るものである。
【0056】
このような手動操作子56によれば、手動操作子56の回動操作によって第2スプール55を軸方向に駆動することを可能としつつ、第2摺動孔54内への水や塵埃の侵入を防止して第2スプール55をスムーズに移動せしめることができ、しかも雄ねじ73および雌ねじ58のさび付きを防止して手動操作子56の回動を良好とすることができる。
【0057】
頭部56cは、第2摺動孔54の外端である大径孔部54cに挿入可能な外径を有した円形外面を有するように形成されており、この頭部56cの外端に、その一直径線に沿う操作溝75が設けられているので、簡単かつコンパクトな形状に頭部56cを構成しつつ、マイナスドライバや硬貨等で手動操作子56を簡単に回動することができる。
【0058】
頭部56cの外周には環状の係合溝76が設けられており、第2スプール55が連通ポート52を第2出力ポート53に連通させた後退位置にある状態で係合溝76に係合する平板状のストッパ77が、弁ハウジング19に取付けられている。このように手動操作子56の前進を阻止して置くことで、制御弁13側に異常が生じていない状態で手動操作弁50が誤動作することを防止することができ、しかもストッパ77は平板状であるので、ストッパ77が第2摺動孔54の軸線方向に弁ハウジング19から大きく突出することがなく、ストッパ77を設けることで液圧制御装置が大型化するこを回避することができる。
【0059】
ストッパ77は、弁ハウジング19に螺合される単一のねじ部材78を緩めた状態では前記係合溝76に係合する係合位置ならびに前記係合溝76との係合を解除する係合解除位置間で前記ねじ部材78の軸線まわりに回動することを可能として、前記ねじ部材78で弁ハウジング19に締結されており、ねじ部材78を緩めることにより、ストッパ77の手動操作子56との係合を容易に解除することができる。
【0060】
またねじ部材78の締めつけ回動方向80と同一方向である係合解除位置から係合位置へのストッパ77の回動に応じて弁ハウジング19に当接する回動規制部77bが、ストッパ77に設けられているので、請求項8記載の液圧制御装置。、係合解除位置から係合位置への前記ストッパ77の回動に応じて前記弁ハウジング19に当接する回動規制部77bがストッパ77に設けられる。
【0061】
したがってストッパ77の係合部77aを係合溝76に係合させた状態でねじ部材78を締めつける際に回動規制部77bが弁ハウジング19に当接するので、ねじ部材48の回転に応じてストッパ77がつれ回りしないようにしてねじ部材78を締めつけることができ、ストッパ77の弁ハウジング19への固定作業が容易となる。
【0062】
さらに第2スプール55は、連通ポート52を第2出力ポート53に連通させた後退位置と、第2入力ポート51を第2出力ポート53に連通させた前進位置との間で軸方向に移動することを可能として第2摺動孔54に摺動可能に嵌合されており、手動操作子56には、前記第2スプール55が後退位置から前進位置に移動するのに応じて弁ハウジング19の段部54dに当接して手動操作子56の前進動作を阻止する前進規制部79が設けられている。このため第2入力ポート51を第2出力ポート53に連通させた前進位置に第2スプール55を前進させるまでの手動操作子56の操作量を容易に判別することができる。
【0063】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0064】
たとえば上記実施例の制御弁13では、出力液圧に基づく液圧力がリニアソレノイド14の推力と同一方向から第1スプール20に作用していたが、本発明は、出力液圧に基づく液圧力がリニアソレノイド14の推力と逆方向からスプールに作用するようにした制御弁を備える液圧制御装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、制御弁側で異常が生じたときに、アクチュエータおよび制御弁間を遮断するとともに制御弁を迂回して液圧源をアクチュエータに連通させるように手動操作弁を操作することで、制御弁側のいかなる異常に対してもアクチュエータへの液圧供給を確保することができ、しかもリニアソレノイドの軸線と平行な作動軸線を有する手動操作弁が、制御弁と共通の弁ハウジングに配設されるので、部品点数を極力少なくした上で、制御弁の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁の軸線に沿う方向での液圧制御装置の小型化を図ることができる。また手動操作弁の手動操作子が、リニアソレノイドとは反対側での手動操作を可能として上記弁ハウジングの他端側に配設されるので、制御弁および手動操作弁をより近接して配置することができ、制御弁の軸線に直角な方向での大型化を極力抑えつつ、制御弁の軸線に沿う方向での小型化を図ることができる。
【0066】
また上記弁ハウジングには、第1入力ポート、第1出力ポート及び解放ポートを内面に開口させた第1摺動孔と、第1入力ポートおよび液圧源に通じる第2入力ポート、第1出力ポートに通じる連通ポート、並びにアクチュエータに通じる第2出力ポートが内面に開口される第2摺動孔とが、それらの摺動孔の軸線を相互に平行として設けられ、制御弁が備える第1スプールが、第1入力ポート及び解放ポートへの第1出力ポートの択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして第1摺動孔に摺動自在に嵌合され、手動操作弁が備える第2スプールが、連通ポートを第2出力ポートに連通させた後退位置と 、第2入力ポートを第2出力ポートに連通させた前進位置との間で軸方向に移動することを可能として第2摺動孔に摺動自在に嵌合されるので、アクチュエータおよび制御弁間を遮断するとともに制御弁を迂回して液圧源をアクチュエータに連通させ得る手動操作弁を簡単に構成することができる。
【0067】
さらに上記弁ハウジングの一側面には、該弁ハウジングを支持体に取付けるための平坦な取付け面が第1および第2摺動孔の配列方向と平行に形成され、前記取付け面に設けられる連通凹部に連通する第1出力ポートおよび連通ポートと、前記取付け面側に開口する第1入力ポート、解放ポート、第2入力ポートおよび第2出力ポートとが、前記取付け面と直交する軸線を有して弁ハウジングに設けられるので、各ポートを平行として同一方向から例えば穿孔加工することを可能とし、加工性を高めることができ、しかも弁ハウジングの取付け面に設けられる連通凹部により、プラグ等を圧入することを不要として制御弁および手動操作弁間を簡単に接続し、第1出力ポートおよび連通ポートの加工を容易とすることができる。
【0068】
請求項の発明によれば、別体とした第2スプールおよび手動操作子の加工精度を比較的粗く設定することが可能となる。
【0069】
請求項の発明によれば、手動操作子の回動操作によって第2スプールを軸方向に駆動することを可能としつつ、第2摺動孔内への水や塵埃の侵入を防止して第2スプールをスムーズに移動せしめることができ、しかも雄ねじおよび雌ねじのさび付きを防止して手動操作子の回動を良好とすることができる。
【0070】
請求項の発明によれば、、簡単かつコンパクトな形状に頭部を構成しつつ、マイナスドライバや硬貨等で手動操作子を簡単に回動することができる。
【0071】
請求項の発明によれば、制御弁側に異常が生じていない状態で手動操作弁が誤動作することを防止することができ、しかもストッパを設けることで液圧制御装置が大型化するこを回避することができる。
【0072】
請求項の発明によれば、ストッパの摺動操作子との係合を容易に解除することができ、またストッパの弁ハウジングへの固定作業が容易となる。
【0073】
さらに請求項の発明によれば、第2入力ポートを第2出力ポートに連通させた前進位置に第2スプールを前進させるまでの手動操作子の操作量を容易に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液圧制御装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】 図1の2矢視図である。
【図3】 図2の3矢視図である。
【図4】 図1の4−4線断面図である。
【図5】 図4の5−5線断面図である。
【図6】 図3の6矢視図である。
【符号の説明】
11・・・液圧源
12・・・アクチュエータ
13・・・制御弁
14・・・リニアソレノイド
15・・・第1入力ポート
16・・・第1出力ポート
17・・・解放ポート
18・・・第1摺動孔
19・・・弁ハウジング
19a・・取付け面
20・・・第1スプール
50・・・手動操作弁
51・・・第2入力ポート
52・・・連通ポート
53・・・第2出力ポート
54・・・第2摺動孔
55・・・第2スプール
56・・・手動操作子
56a・・第1軸部
56b・・第2軸部
56c・・頭部
57・・・戻しばね
58・・・雌ねじ
63・・・支持体
65・・・連通凹部
73・・・雄ねじ
74・・・環状シール部材
75・・・操作溝
76・・・係合溝
77・・・ストッパ
77b・・回動規制部
78・・・ねじ部材
79・・・前進規制部
80・・・締めつけ回動方向

Claims (7)

  1. 液圧源(11)の出力液圧をリニアソレノイド(14)が発揮する推力に応じて制御するようにして液圧源(11)およびアクチュエータ(12)間に設けられるスプール型の制御弁(13)と、前記リニアソレノイド(14)の軸線と平行な作動軸線を有していて手動操作に応じて前記アクチュエータ(12)および前記制御弁(13)間を遮断すると共に制御弁(13)を迂回して前記液圧源(11)を前記アクチュエータ(12)に連通させ得る手動操作弁(50)とが共通の弁ハウジング(19)に配設される液圧制御装置であって、
    前記弁ハウジング(19)には、第1入力ポート(15)、第1出力ポート(16)および解放ポート(17)を内面に開口させた第1摺動孔(18)と、第1入力ポート(15)および液圧源(11)に通じる第2入力ポート(51)、第1出力ポート(16)に通じる連通ポート(52)、ならびにアクチュエータ(12)に通じる第2出力ポート(53)が内面に開口される第2摺動孔(54)とが、それらの摺動孔(18,54)の軸線を相互に平行として設けられ、
    前記制御弁(13)が備える第1スプール(20)が、第1入力ポート(15)および解放ポート(17)への第1出力ポート(16)の択一的な連通・遮断を軸方向移動に応じて切換えるようにして前記第1摺動孔(18)に摺動自在に嵌合されると共に、前記手動操作弁(50)が備える第2スプール(55)が、前記連通ポート(52)を前記第2出力ポート(53)に連通させた後退位置と、前記第2入力ポート(51)を前記第2出力ポート(53)に連通させた前進位置との間で軸方向に移動することを可能として前記第2摺動孔(54)に摺動自在に嵌合され、
    前記弁ハウジング(19)の一端部に前記リニアソレノイド(14)が、前記第1スプール(20)と同軸配置されて該スプール(20)の軸方向一端に推力を付与し得るように取付けられると共に、前記手動操作弁(50)の手動操作子(56)が、前記リニアソレノイド(14)とは反対側での手動操作を可能として前記弁ハウジング(19)の他端側に配設され
    前記弁ハウジング(19)の一側面には、該弁ハウジング(19)を支持体(63)に取付けるための平坦な取付け面(19a)が前記第1および第2摺動孔(54)の配列方向と平行に形成されると共に、前記取付け面(19a)に設けた連通凹部(65)に開口する前記第1出力ポート(16)および前記連通ポート(52)と、前記取付け面(19a)側に開口する前記第1入力ポート(15)、前記解放ポート(17)、前記第2入力ポート(51)および前記第2出力ポート(53)とが、前記取付け面(19a)と直交する軸線を有して前記弁ハウジング(19)に設けられることを特徴とする、液圧制御装置
  2. 前記手動操作弁(50)が、前記第2スプール(55)と、第2摺動孔(54)の軸線に沿う方向の位置を調節可能として弁ハウジング(19)に支持されるとともに第2スプール(55)の一端に当接する手動操作子(56)と、第2スプール(55)を手動操作子(56)側に向けて付勢する戻しばね(57)とを備えることを特徴とする請求項記載の液圧制御装置。
  3. 前記手動操作子(56)は、第2摺動孔(54)の内面に刻設された雌ねじ(58)に進退自在に螺合する雄ねじ(73)を外周に有して第2スプール(55)の一端に内端を当接させる第1軸部(56a)と、前記雌ねじ(58)よりも外方で第2摺動孔(54)の内面に摺接する環状シール部材(74)が外周に装着されるようにして第1軸部(56a)の外端に同軸にかつ一体に連設されるとともに第1軸部(56a)よりも大径に形成される第2軸部(56b)と、手動による回動操作を施すことを可能として第2軸部(56b)の外端に一体に連設される頭部(56c)とから成ることを特徴とする請求項記載の液圧制御装置。
  4. 第2摺動孔(54)の外端に挿入可能な外径を有した円形外面を有するように形成される前記頭部(56c)の外端に、その一直径線に沿う操作溝(75)が設けられることを特徴とする請求項記載の液圧制御装置。
  5. 前記頭部(56c)の外周には環状の係合溝(76)が設けられ、第2スプール(55)が前記連通ポート(52)を第2出力ポート(53)に連通させた位置にある状態で前記係合溝(76)に係合する平板状のストッパ(77)が、弁ハウジング(19)に取付けられることを特徴とする請求項または記載の液圧制御装置。
  6. 前記ストッパ(77)が、前記弁ハウジング(19)に螺合される単一のねじ部材(78)を緩めた状態では前記係合溝(76)に係合する係合位置ならびに前記係合溝(76)との係合を解除する係合解除位置間で前記ねじ部材(78)の軸線まわりに回動することを可能として、前記ねじ部材(78)で前記弁ハウジング(19)に締結され、前記ねじ部材(78)の締めつけ回動方向(80)と同一方向である前記係合解除位置から係合位置への前記ストッパ(77)の回動に応じて前記弁ハウジング(19)に当接する回動規制部(77b)が、前記ストッパ(77)に設けられることを特徴とする請求項記載の液圧制御装置。
  7. 記手動操作子(56)には、前記第2スプール(55)が後退位置から前進位置に移動するのに応じて弁ハウジング(19)に当接して手動操作子(56)の前進動作を阻止する前進規制部(79)が設けられることを特徴とする請求項記載の液圧制御装置。
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