JP4025380B2 - In-cylinder direct injection gasoline engine - Google Patents
In-cylinder direct injection gasoline engine Download PDFInfo
- Publication number
- JP4025380B2 JP4025380B2 JP26093696A JP26093696A JP4025380B2 JP 4025380 B2 JP4025380 B2 JP 4025380B2 JP 26093696 A JP26093696 A JP 26093696A JP 26093696 A JP26093696 A JP 26093696A JP 4025380 B2 JP4025380 B2 JP 4025380B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- oil supply
- piston
- cylinder
- wall surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/12—Other methods of operation
- F02B2075/125—Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内直噴式ガソリンエンジンにおいてシリンダ壁面の潤滑に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の筒内直噴式ガソリンエンジンとして、例えば特開平6−207542号公報に開示されたものや、図13に示すようなものがある。
【0003】
これについて説明すると、燃料噴射弁62は燃焼室天井壁の側部からシリンダ61内に臨み、ピストン63の冠面に窪むキャビティ64に向けてガソリンを噴射するようになっている。
【0004】
一方、シリンダ61の壁面にはクランク室65に飛散するオイルが供給され、ピストン63との間に油膜を形成して、ピストン63の摺接部を潤滑するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の筒内直噴式ガソリンエンジンにあっては、燃料噴射弁62から噴射されたガソリンの噴霧の一部がシリンダ壁面に付着すると、オイルに比べてガソリンの粘度が低いため、オイルの粘性がガソリンによって希釈され、シリンダ61の壁面の油膜が切れて潤滑状態が悪化する可能性がある。
【0006】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、シリンダ壁面の潤滑性を確保することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、シリンダ内にガソリンを噴射する燃料噴射弁を備え、燃料噴射弁のガソリン噴射方向がシリンダ壁面の一部に向けられる筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧がシリンダ壁面に直接的に当たる領域を給油範囲と設定し、その給油範囲に対して給油範囲以外の部分よりも多くのオイルを供給する給油手段と、オイルリングの合口端部が給油範囲に対峙せず給油範囲と反対側になるようにオイルリングを周り止めする手段とを備える。
【0008】
請求項2に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1に記載の発明において、前記給油手段として、ピストンの背面に向けてオイルを噴射するオイルジェットと、ピストンの背面側とピストンの外周側を連通してオイルジェットから噴射されるオイルをシリンダ壁面に導く給油孔とを備える。
【0009】
請求項3に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項2に記載の発明において、前記ピストンの背面にオイルジェットから噴射されるオイルに対向して窪むスロート部を開口し、
スロート部を介して集められたオイルを給油孔に導く構成とする。
【0010】
請求項4に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項2に記載の発明において、前記ピストンの背面にオイルジェットから噴射されるオイルを溜める油溜室を開口し、油溜室に溜められたオイルを給油孔に導く構成とする。
【0011】
請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1に記載の発明において、前記ピストンの冠部にオイルを循環させるクールギャラリを形成し、クールギャラリを循環するオイルを給油孔に導く構成とする。
【0012】
請求項6に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項5に記載の発明において、複数の給油孔をシリンダ壁面の給油範囲に対峙して放射状に並ぶように形成する。
【0013】
請求項7に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項5に記載の発明において、前記放射状に並ぶ給油孔どうしの間隔が給油範囲の中央部で狭くなるように配置する。
【0014】
請求項8に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項5に記載の発明において、前記放射状に並ぶ給油孔の断面積が給油範囲の中央部で大きくなるように形成する。
【0015】
請求項9に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1から8のいずれか一つに記載の発明において、前記ピストンのランド部に開口する油溜まり溝を形成し、給油孔を油溜まり溝に連通させる。
【0016】
請求項10に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項9に記載の発明において、油溜まり溝の深さが給油範囲の中央部で深くなるように形成する。
【0018】
請求項11に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1から10のいずれか一つに記載の発明において、前記ピストンの外周側に複数のコンプレッションリングを介装し、2つのコンプレッションリング間のランド部に給油孔を開口させる。
【0019】
請求項12に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1から10のいずれか一つに記載の発明において、前記ピストンの外周側にコンプレッションリングが介装されるコンプレッションリング溝を形成し、コンプレッションリング溝に給油孔を開口させる。
【0020】
請求項13に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンは、請求項1から10のいずれか一つに記載の発明において、前記ピストンの外周側にコンプレッションリングとオイルリングを介装し、コンプレッションリングとオイルリング間のランド部に給油孔を開口させる。
【0021】
【作用】
請求項1に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、燃料噴射弁と対向するシリンダ壁面に燃料噴射弁と対向しないシリンダ壁面よりも多くのオイルを供給することにより、燃料噴射弁から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持することができる。またオイルリングの合口端部がシリンダ壁面の給油範囲に対峙しないように配置されているため、ピストンのシリンダ壁面に対する摺動に伴って合口端部を通って掻き残されるオイルが燃焼室側に流出することが抑えられる。
【0022】
請求項2に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、オイルジェットから噴射されるオイルはピストンの背面に当たり、その一部が給油孔を通ってシリンダ壁面に導かれる。
【0023】
請求項3に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、オイルジェットから噴射されるオイルはスロート部に当たり、スロート部を介して給油孔に導かれることにより、給油孔を通ってシリンダ壁面に導かれるオイル量を十分に確保できる。
【0024】
請求項4に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、オイルジェットから噴射されるオイルは油溜室に溜まり、油溜室を介して給油孔に導かれることにより、給油孔を通ってシリンダ壁面に導かれるオイル量を十分に確保できる。
【0025】
請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、オイルジェットから噴射されるオイルはクールギャラリを循環し、クールギャラリを循環するオイルの一部が給油孔を通ってシリンダ壁面に導かれる。
【0026】
請求項6に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、クールギャラリを循環するオイルの一部が放射状に並ぶ複数の給油孔を通ってシリンダ壁面の給油範囲に供給される。
【0027】
請求項7に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、クールギャラリを循環するオイルの一部が放射状に並ぶ複数の給油孔を通ってシリンダ壁面の給油範囲に供給される。給油孔どうしの間隔を給油範囲の中央部で狭くすることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給される。
【0028】
請求項8に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、クールギャラリを循環するオイルの一部が放射状に並ぶ複数の給油孔を通ってシリンダ壁面の給油範囲に供給される。給油孔の断面積が給油範囲の中央部で大きくなっていることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給される。
【0029】
請求項9に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、ピストンのシリンダ壁面に対する摺動に伴ってピストンリングに掻き落とされるオイルは、油溜まり溝に溜まり、ピストンリングを越えて燃焼室側に流出することが抑えられる。
【0030】
請求項10に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、油溜まり溝の深さが給油範囲の中央部で大きくなっていることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給される。
【0032】
請求項11に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、給油孔から導かれるオイルが各コンプレッションリング間の空間を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の燃料噴霧が多く付着する領域に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止できる。
【0033】
請求項12に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、給油孔から導かれるオイルがコンプレッションリング溝を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の燃料噴霧が多く付着する領域に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止できる。
【0034】
請求項13に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、給油孔から導かれるオイルがコンプレッションリングとオイルリング間の空間を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の燃料噴霧が多く付着する領域に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、燃料噴射弁から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、エンジンの耐久性を高められる。また合口端部を通って掻き残されるオイルが燃焼室側に流出することが抑えられ、オイル消費量を低減できる。
【0036】
請求項2に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、オイルジェットから噴射されるオイルが給油孔を通ってシリンダ壁面に導かれ、ガソリンの噴霧が当たるシリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0037】
請求項3に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、スロート部を介してシリンダ壁面に導かれるオイル量が増やされ、ガソリンの噴霧が当たるシリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0038】
請求項4に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、油溜室を介してシリンダ壁面に導かれるオイル量が増やされ、ガソリンの噴霧が当たるシリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0039】
請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、クールギャラリ介してシリンダ壁面に導かれるオイル量が増やされ、ガソリンの噴霧が当たるシリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0040】
請求項6に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、オイルがクールギャラリから放射状に並ぶ複数の給油孔を通ってシリンダ壁面の給油範囲に供給され、ガソリンの噴霧が当たるシリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0041】
請求項7に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、給油孔どうしの間隔を給油範囲の中央部で狭くすることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給され、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0042】
請求項8に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、給油孔の断面積が給油範囲の中央部で大きくなっていることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給され、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0043】
請求項9に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、ピストンリングに掻き落とされるオイルが油溜まり溝に溜まり、オイル消費量を低減することができる。
【0044】
請求項10に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、油溜まり溝の深さが給油範囲の中央部で大きくなっていることにより、ガソリンの噴霧が多く当たるシリンダ壁面の部位に多くのオイルが供給され、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0046】
請求項11に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、オイルが各コンプレッションリング間の空間を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0047】
請求項12に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、オイルがコンプレッションリング溝を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0048】
請求項13に記載の筒内直噴式ガソリンエンジンによれば、オイルがコンプレッションリングとオイルリング間の空間を介してシリンダ壁面の周方向に拡がり、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持できる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0050】
図1に示すように、シリンダヘッド10の燃焼室天井壁11には、その側部から燃料噴射弁12がシリンダ13内に臨むとともに、その中央部から図示しない点火栓が臨み、点火栓を挟むようにして吸気バルブと排気バルブが互いに対向して設けられている。
【0051】
燃料噴射弁12が開弁するのに伴って燃焼室1に噴射されるガソリンは、吸気バルブが開かれるのに伴ってシリンダ13内に吸入される空気と混合する。シリンダ13内に形成された混合気はピストン30で圧縮された状態で点火栓を介してガソリンが着火燃焼する。燃焼したガスはピストン30を下降させてコンロッド15を介して図示しないクランクシャフトを回転させる。続いて、ピストン30が上昇する排気行程中に排気バルブが開かれるのに伴って排気ポートから排気ガスが排出される。これらの各行程が連続して繰り返される。
【0052】
ピストン30は燃焼室1を画成する冠部39と、3本のリング溝32,34,36が形成されたランド部と、ランド部の下方に連なりピストン30の姿勢を保つスカート部38を有している。
【0053】
燃焼室1に近いトップリング溝32にはトップリング(コンプレッションリング)42が介装され、中間のセカンドリング溝34にはセカンドリング(コンプレッションリング)44が介装され、クランク室2に近いオイルリング溝36にはオイルリング46が介装される。トップリング42とセカンドリング44がピストン30とシリンダ壁面16の隙間を塞ぐ働きをする一方、オイルリング46がシリンダ壁面16に必要以上に供給された潤滑油を除き、適正な潤滑油膜を形成する働きをする。
【0054】
ピストン30のランド部は、トップリング溝32より燃焼室1側に位置するトップランド31と、トップリング溝32とセカンドリング溝34の間に位置するセカンドランド33と、セカンドリング溝34とオイルリング溝36の間に位置するサードランド35とから構成される。
【0055】
燃料噴射弁12はその開弁時期と開弁期間(噴射パルス幅)が図示しないコントロールユニットにより運転状態に応じて制御される。燃料噴射弁12の開弁時期は、所定の低中速低中負荷域でピストン30が上昇する圧縮行程の後半に設定され、所定の高速域または高負荷域でピストン30が下降する吸気行程に設定されている。
【0056】
燃料噴射弁12はその噴口から図中2点鎖線で示すように噴射される燃料噴霧の中心線がシリンダ13の中心線に対して所定角度で傾斜するように配置される。このため、ピストン30が下降した状態で燃料噴射弁12から噴射されたガソリンの噴霧の一部はシリンダ13の壁面16に当たる。
【0057】
しかしながら、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンの噴霧の一部がシリンダ壁面16に付着すると、オイルに比べてガソリンの粘度が低いため、オイルの粘性がガソリンによって希釈され、シリンダ壁面16の油膜が切れて潤滑状態が悪化する可能性がある。
【0058】
本発明はこれに対処して、燃料噴射弁12と対向するシリンダ壁面16に燃料噴射弁12と対向しないシリンダ壁面16よりも多くのオイルを供給する給油手段を備える。
【0059】
本実施形態では、給油手段として、ピストン30の背面に向けてオイルを供給するオイルジェット17と、ピストン30の背面からピストン30の外周側に貫通してオイルジェット17から供給されるオイルをシリンダ壁面16に導く給油孔21を備える。
【0060】
オイルジェット17は、コンロッド15の大端部に開口する通孔18によって構成され、通孔18は図示しないクランクシャフトの内部に形成される油通路にを介してオイルポンプに連通している。これにより、オイルポンプから吐出されるオイルはオイルジェット17から図中2点鎖線で示すようにピストン30の背面に向けて噴射される。
【0061】
なお、オイルジェットとして、シリンダ13の下端にノズルを取付け、このノズルからオイルをピストン30の背面に向けて噴射させるように構成してもよい。
【0062】
ここで、シリンダ13の周方向の領域について爆発行程でピストン30が押し付けられる図中右側をスラスト側と定義する。燃料噴射弁12はシリンダ13に対して反スラスト側に配置され、ガソリンをシリンダ壁面16のスラスト側に向けて噴射する。一方、給油孔21はシリンダ壁面16のスラスト側に対峙して拡径するように開口する。
【0063】
本実施形態では、給油孔21のピストン30の外周側に開口する出口をセカンドランド33に開口させ、オイルを給油孔21からトップリング42とセカンドリング44の間に導くようになっている。
【0064】
ピストン30にはオイルジェット17から噴射されるオイルを集めて給油孔22に導かれスロート部22が形成される。スロート部22は、オイルジェット17から噴射されるオイルに対向するように、ピストン30の背面に対して円錐状に窪む。
【0065】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0066】
オイルジェット17から噴射されるオイルは、ピストン30の背面に当たり、その一部がスロート部22を介して給油孔21に導かれる。給油孔21から導かれるオイルはトップリング42とセカンドリング44間の空間を通ってシリンダ壁面16の周方向に拡がり、油膜が形成される。
【0067】
オイルジェット17から噴射されるオイルの多くは、スロート部22に当たり、スロート部22を介して給油孔21に導かれることにより、給油孔21を通ってシリンダ壁面16に導かれるオイル量を十分に確保できる。
【0068】
給油孔21が燃料噴射弁12と対向するスラスト側のシリンダ壁面16に対峙しているため、シリンダ壁面16の燃料噴霧が多く付着する部位に多くのオイルを供給することができる。
【0069】
こうしてシリンダ壁面16のスラスト側に十分なオイル量が供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0070】
次に、図2に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0071】
本実施形態では、給油孔21のピストン30の外周側に開口する出口をセカンドリング溝34の底部に開口させる。
【0072】
この場合、オイルジェット17から噴射されるオイルは、ピストン30の背面に当たり、その一部がスロート部22を介して給油孔21に導かれ、給油孔21からセカンドリング溝34に導かれ、セカンドリング44を介してシリンダ壁面16に供給される。
【0073】
セカンドリング溝34内に流入したオイルは、セカンドリング溝34を介してシリンダ壁面16の周方向に拡がり、シリンダ壁面16の燃料噴霧が多く付着する領域にオイルを十分に供給することができる。
【0074】
こうしてシリンダ壁面16のスラスト側に十分なオイル量が供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0075】
次に、図3に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0076】
本実施形態では、給油孔21のピストン30の外周側に開口する出口をサードランド35に開口させる。
【0077】
この場合、オイルジェット17から噴射されるオイルは、ピストン30の背面に当たり、その一部がスロート部22を介して給油孔21に導かれる。給油孔21から導かれるオイルはセカンドリング44とオイルリング46間の空間を通ってシリンダ壁面16の周方向に拡がり、シリンダ壁面16の燃料噴霧が多く付着する領域にオイルを十分に供給することができる。
【0078】
こうしてシリンダ壁面16のスラスト側に十分なオイル量が供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0079】
次に、図4に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0080】
本実施形態では、2本の給油孔21を設け、各給油孔21のピストン30の外周側に開口する出口をセカンドランド33とサードランド35にそれぞれ開口させる。
【0081】
ピストン30にはオイルジェット17から噴射されるオイルを溜めて各給油孔21に導く油溜室23が形成される。油溜室23は、オイルジェット17から噴射されるオイルに対向するように窪む。
【0082】
この場合、オイルジェット17から噴射されるオイルは油溜室23に溜まり、油溜室23を介して各給油孔21に導かれることにより、各給油孔21を通ってシリンダ壁面16に導かれるオイル量を十分に確保できる。
【0083】
こうしてシリンダ壁面16のスラスト側に十分なオイル量が供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0084】
次に、図5に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0085】
ピストン30の冠部39には、その中央部に隆起する凸部51が形成されるとともに、断面円弧状に窪むキャビティ52が形成される。キャビティ52は燃料噴射弁12に対向して形成される。
【0086】
ピストン30を冷却するため、ピストン冠部30にはクールギャラリ24が形成され、オイルジェット17のノズル19から噴射されるオイルをクールギャラリ24に循環させて、ピストン30の熱を持ち去るようになっている。
【0087】
ピストン30には、クールギャラリ24をクランク室2に連通する出入口25が形成される。
【0088】
オイルジェット17のノズル19は、シリンダ13の下端からクールギャラリ24の出入口25に向けてオイルを噴射するように取付けられる。
【0089】
オイルジェット17のノズル19は、油圧バルブ20を介して図示しないオイルポンプ(油圧源)に連通している。油圧バルブ20はオイルポンプの吐出圧が所定値以下の運転状態では閉弁し、オイルポンプの吐出圧が所定値を越えて上昇すると開弁し、ノズル19にオイルを導くようになっている。
【0090】
図6に示すように、燃料噴射弁12から噴射されるガソリンの噴霧がシリンダ壁面16に直接的に当たる可能性がある領域を給油範囲と設定する。
【0091】
クールギャラリ24は図6の平面図上においてキャビティ52とシリンダ壁面16の給油範囲の間に位置するように湾曲して形成され、クールギャラリ24を循環するオイルによってピストン冠部30の熱を持ち去るようになっている。
【0092】
クールギャラリ24とピストン30の外周側を連通する5本の給油孔21b〜21fが形成される。
【0093】
各給油孔21b〜21fは、シリンダ壁面16の給油範囲に均等な間隔をもって対峙するように、放射状に並んで形成される。
【0094】
各給油孔21b〜21fは互いに等しい断面積をもって形成される。
【0095】
給油孔21b〜21fのピストン30の外周側に開口する出口をセカンドリング溝34の上部に開口させる。
【0096】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0097】
低中速域では、ピストン30が上昇する圧縮行程の後半に燃料噴射弁12が開弁するのに伴ってピストン30のキャビティ52に向けてガソリンが噴射される。このため、燃料噴射から点火までの期間が短く、燃焼室1における噴射燃料の拡散が抑えられ、キャビティ52を介して濃混合気を点火栓の近傍に形成する。
【0098】
オイルポンプの吐出圧が所定値以下の低中速域では、油圧バルブ20が閉弁して、オイルジェット17からオイルが噴射されず、ピストン冠部39の熱はオイルによって持ち去られることがない。また、オイルがクールギャラリ24から各給油孔21b〜21fを通ってシリンダ壁面16に供給されることがなく、オイル消費量を抑えられる。
【0099】
高速域では、ピストン30が下降する吸気行程の前半に燃料噴射弁12が開弁し、ピストン30とシリンダ壁面16の給油範囲に向けてガソリンが噴射される。シリンダ13内に噴射されたガソリンは各吸気バルブが開かれるのに伴って吸気ポートから吸入される空気と混合する。気筒内に形成された混合気はピストン30で圧縮された状態で点火栓を介してガソリンが着火燃焼する。
【0100】
オイルポンプの吐出圧が所定値を越えて上昇する高速域では、油圧バルブ20が開弁して、オイルジェット17からオイルが噴射され、クールギャラリ24を循環するオイルによってピストン冠部39の熱が持ち去られる。
【0101】
高速域では、ピストン30が下降する吸気行程の前半に燃料噴射弁12が開弁するため、多くのガソリンがシリンダ壁面16に直接的に当たるが、クールギャラリ24を循環するオイルの一部が各給油孔21b〜21fを通ってセカンドリング溝34に導かれ、セカンドリング44を介してシリンダ壁面16に供給される。
【0102】
各給油孔21b〜21fは、シリンダ壁面16の給油範囲に対峙して放射状に並んで形成されているため、シリンダ壁面16の燃料噴霧が多く付着する領域にオイルを十分に供給することができる。
【0103】
こうしてシリンダ壁面16のスラスト側に十分なオイル量が供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0104】
次に、図7に示す実施形態について説明する。なお、図6との対応部分には同一符号を付す。
【0105】
クールギャラリ24とピストン30の外周側を連通する7本の給油孔21a〜21gが形成される。
【0106】
各給油孔21a〜21gは、シリンダ壁面16の給油範囲に対峙するように放射状に並んで形成される。各給油孔21a〜21gは互いに等しい断面積をもって形成される。
【0107】
本実施形態では、燃料噴射弁12から噴射されるガソリンの噴霧がシリンダ壁面16の給油範囲のうちでもその中央部に多く当たることに対応して、各給油孔21a〜21gどうしの間隔が給油範囲の中央部で狭くなるように配置される。すなわち、給油孔21dと21cの間隔は、給油孔21bと21cの間隔より小さく形成されるとともに、給油孔21cと21bの間隔は、給油孔21bと21aの間隔より小さく形成される。同様に、給油孔21dと21eの間隔は、給油孔21eと21fの間隔より小さく形成されるとともに、給油孔21eと21fの間隔は、給油孔21fと21gの間隔より小さく形成される。
【0108】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0109】
クールギャラリ24を循環するオイルの一部が放射状に並ぶ複数の給油孔21a〜21gを通ってシリンダ壁面16の給油範囲に供給される。給油孔21a〜21gどうしの間隔を給油範囲の中央部で狭くすることにより、シリンダ壁面16のガソリンの噴霧が多く当たる部位に多くのオイルを供給することができる。
【0110】
こうしてオイルがシリンダ壁面16の給油範囲の中央部に多く供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0111】
次に、図8に示す実施形態について説明する。なお、図6との対応部分には同一符号を付す。
【0112】
クールギャラリ24とピストン30の外周側を連通する5本の給油孔21b〜21fが形成される。
【0113】
各給油孔21b〜21fは、シリンダ壁面16の給油範囲に対峙するように放射状に並んで形成される。各給油孔21b〜21fは互いに等しい間隔をもって形成される。
【0114】
本実施形態では、燃料噴射弁12から噴射されるガソリンの噴霧がシリンダ壁面16の給油範囲のうちでもその中央部に多く当たることに対応して、各給油孔21b〜21fの断面積が給油範囲の中央部で大きくなるように形成される。すなわち、給油孔21dの断面積は給油孔21cと21eより大きく形成され、給油孔21cと21eの断面積は給油孔21bと21fより大きく形成される。
【0115】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0116】
クールギャラリ24を循環するオイルの一部が放射状に並ぶ複数の給油孔21b〜21fを通ってシリンダ壁面16の給油範囲に供給される。給油孔21b〜21fの断面積が給油範囲の中央部で大きくなっていることにより、シリンダ壁面16のガソリンの噴霧が多く当たる部位に多くのオイルを供給することができる。
【0117】
こうしてオイルがシリンダ壁面16の給油範囲の中央部に多く供給されることにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンによってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面16の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0118】
次に、図9に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0119】
本実施形態では、セカンドランド33に開口する油溜まり溝26が形成され、給油孔21の出口を油溜まり溝26の底部に開口させ、オイルを給油孔21からトップリングとセカンドリングの間に導くようになっている。
【0120】
本実施形態では、油溜まり溝26はセカンドランド33の全周に渡って形成される。
【0121】
この場合も、図示しないオイルジェットから噴射されるオイルは、ピストン30の背面に当たり、その一部が給油孔21に導かれる。給油孔21から導かれるオイルはセカンドランド33に開口した油溜まり溝26を通ってシリンダ壁面の周方向に拡がり、油膜が形成される。
【0122】
給油孔21が燃料噴射弁と対向するシリンダ壁面に対峙して形成されることにより、シリンダ壁面の燃料噴霧が多く付着する部位に多くのオイルを供給することができる。これにより、燃料噴射弁から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0123】
また、ピストン30のシリンダ壁面に対する摺動に伴ってトップリングまたはセカンドリングに掻き落とされるオイルは、油溜まり溝26に溜まり、トップリングを越えて燃焼室側に流出することが抑えられ、オイル消費量を低減できる。
【0124】
次に、図10に示す実施形態について説明する。なお、図9との対応部分には同一符号を付す。
【0125】
燃料噴射弁12から噴射されるガソリンの噴霧がシリンダ壁面16の給油範囲のうちでもその中央部に多く当たることに対応して、油溜まり溝26の深さが給油範囲の中央部で深くなるように形成される。
【0126】
この場合も、図示しないオイルジェットから噴射されるオイルは、ピストン30の背面に当たり、その一部が給油孔21に導かれる。給油孔21から導かれるオイルはセカンドランド33に開口した油溜まり溝26を通ってシリンダ壁面の周方向に拡がり、油膜が形成される。
【0127】
油溜まり溝26の深さが給油範囲の中央部で深くなっていることにより、シリンダ壁面16のうち燃料噴霧が多く付着する部位に多くのオイルを供給することができる。これにより、燃料噴射弁12から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0128】
また、ピストン30のシリンダ壁面16に対する摺動に伴ってトップリングまたはセカンドリングに掻き落とされるオイルは、油溜まり溝26に溜まり、トップリングを越えて燃焼室側に流出することが抑えられ、オイル消費量を低減できる。
【0129】
次に、図11、図12に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0130】
オイルリング46の合口端部47がシリンダ壁面16の給油範囲に対峙しないようにオイルリング46の回り止めをするストッパー48が設けられる。
【0131】
ストッパー48は図11の平面図上において燃料噴射弁12の下方に配置され、合口端部48をシリンダ壁面16の給油範囲と反対側に保持するようになっている。
【0132】
この場合も、図示しないオイルジェットから噴射されるオイルが、ピストン30の背面に当たり、その一部が給油孔を介してシリンダ壁面16の給油範囲に供給される。これにより、燃料噴射弁から噴射されたガソリンの噴霧によってオイルの粘性が希釈されても、シリンダ壁面の油膜が切れることを防止し、ピストン30のシリンダ壁面に対する摺動を円滑に維持することができる。
【0133】
オイルリング46の合口端部47がシリンダ壁面16の給油範囲に対峙しないように配置されているため、ピストン30のシリンダ壁面に対する摺動に伴って合口端部を通って掻き残されるオイルが燃焼室側に流出することが抑えられ、オイル消費量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すエンジンの縦断面図。
【図2】他の実施形態を示すエンジンの縦断面図。
【図3】さらに他の実施形態を示すエンジンの縦断面図。
【図4】さらに他の実施形態を示すエンジンの縦断面図。
【図5】さらに他の実施形態を示すエンジンの縦断面図。
【図6】同じくエンジンの横断面図図。
【図7】さらに他の実施形態を示すエンジンの横断面図。
【図8】さらに他の実施形態を示すエンジンの横断面図。
【図9】さらに他の実施形態を示すピストンの断面図。
【図10】さらに他の実施形態を示すエンジンの横断面図。
【図11】さらに他の実施形態を示すエンジンの横断面図。
【図12】同じくオイルリング等の斜視図。
【図13】従来例を示すエンジンの全体断面図。
【符号の説明】
1 燃焼室
2 クランク室
12 燃料噴射弁
13 シリンダ
16 シリンダ壁面
17 オイルジェット
21 給油孔
22 スロート部
23 油溜室
24 クールギャラリ
26 油溜まり溝
30 ピストン
31 トップランド
32 トップリング溝
33 セカンドランド
34 セカンドリング溝
35 サードランド
36 オイルリング溝
42 トップリング
44 セカンドリング
46 オイルリング
47 合口端部
48 ストッパー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to cylinder wall lubrication in an in-cylinder direct injection gasoline engine.
[0002]
[Prior art]
Examples of conventional in-cylinder direct injection gasoline engines include those disclosed in JP-A-6-207542 and those shown in FIG.
[0003]
To explain this, the
[0004]
On the other hand, the oil splashed into the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional in-cylinder direct injection gasoline engine, when a portion of the gasoline spray injected from the
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to ensure lubricity of a cylinder wall surface in a direct injection gasoline engine.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0008]
An in-cylinder direct injection gasoline engine according to a second aspect is the invention according to the first aspect, wherein as the oil supply means, an oil jet that injects oil toward a back surface of the piston, a back surface side of the piston, and an outer periphery of the piston And an oil supply hole for communicating the oil jetted from the oil jet to the cylinder wall surface.
[0009]
In a cylinder direct injection gasoline engine according to
The oil collected through the throat portion is guided to the oil supply hole.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the direct injection type gasoline engine according to the second aspect, wherein an oil reservoir chamber for storing oil injected from an oil jet is opened on the back surface of the piston, and is stored in the oil reservoir chamber. The oil is guided to the oil supply hole.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in the direct injection gasoline engine according to the first aspect, a cool gallery for circulating oil is formed in the crown portion of the piston, and the oil circulated through the cool gallery is guided to the oil supply hole. The configuration.
[0012]
The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 6 is the invention according to claim 5., DoubleA number of oil supply holes are formed so as to be radially arranged facing the oil supply range of the cylinder wall surface.
[0013]
According to a seventh aspect of the present invention, in the cylinder direct injection gasoline engine according to the fifth aspect of the present invention, the in-cylinder direct-injection gasoline engine is arranged so that the interval between the radially arranged oil supply holes is narrowed at the center of the oil supply range.
[0014]
An in-cylinder direct injection gasoline engine according to an eighth aspect of the present invention is the invention according to the fifth aspect, wherein a cross-sectional area of the radially arranged oil supply holes is formed to be large at a center portion of the oil supply range.
[0015]
An in-cylinder direct injection gasoline engine according to a ninth aspect is the invention according to any one of the first to eighth aspects, wherein an oil reservoir groove is formed in a land portion of the piston, and the oil supply hole is an oil reservoir. Communicate with the groove.
[0016]
An in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0018]
Claim11An in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 110In the invention according to any one of the above, a plurality of compression rings are interposed on the outer peripheral side of the piston, and an oil supply hole is opened in a land portion between the two compression rings.
[0019]
Claim12An in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 110In the invention according to any one of the above, a compression ring groove in which a compression ring is interposed is formed on the outer peripheral side of the piston, and an oil supply hole is opened in the compression ring groove.
[0020]
Claim13An in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 110In the invention according to any one of the above, a compression ring and an oil ring are interposed on the outer peripheral side of the piston, and an oil supply hole is opened in a land portion between the compression ring and the oil ring.
[0021]
[Action]
The in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0022]
In the in-cylinder direct-injection gasoline engine according to
[0023]
4. An in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0024]
5. An in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0025]
In the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0026]
In the in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 6, a part of the oil circulating in the cool gallery is supplied to the oil supply range of the cylinder wall surface through a plurality of oil supply holes arranged radially.
[0027]
In the in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 7, a part of the oil circulating in the cool gallery is supplied to the oil supply range of the cylinder wall surface through a plurality of oil supply holes arranged radially. By narrowing the interval between the oil supply holes at the center of the oil supply range, a large amount of oil is supplied to the portion of the cylinder wall surface where a large amount of gasoline spray is applied.
[0028]
In the in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 8, a part of the oil circulating in the cool gallery is supplied to the oil supply range of the cylinder wall surface through the plurality of oil supply holes arranged radially. Since the cross-sectional area of the oil supply hole is large at the center of the oil supply range, a large amount of oil is supplied to a portion of the cylinder wall surface where a large amount of gasoline spray is applied.
[0029]
10. The direct injection gasoline engine according to claim 9, wherein the oil scraped off by the piston ring as the piston slides against the cylinder wall surface is accumulated in the oil reservoir groove and flows out to the combustion chamber side through the piston ring. It can be suppressed.
[0030]
11. The direct injection type gasoline engine according to
[0032]
Claim11In the in-cylinder direct-injection gasoline engine described in 1., the oil guided from the oil supply hole spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the space between the compression rings, and spreads in a region where much fuel spray adheres to the cylinder wall surface. It is possible to prevent the oil film from being cut.
[0033]
Claim12In the in-cylinder direct-injection gasoline engine described in 1., the oil guided from the oil supply hole spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the compression ring groove, expands to a region where a lot of fuel spray adheres to the cylinder wall surface, and the oil film on the cylinder wall surface It can be prevented from running out.
[0034]
Claim13In the in-cylinder direct injection gasoline engine described in the above, the oil guided from the oil supply hole spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the space between the compression ring and the oil ring, and spreads in a region where a lot of fuel spray adheres to the cylinder wall surface. It is possible to prevent the oil film on the cylinder wall surface from being cut.
[0035]
【The invention's effect】
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0036]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0037]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0038]
According to the in-cylinder direct injection type gasoline engine according to
[0039]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0040]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 6, the oil is supplied to the oil supply range of the cylinder wall surface through the plurality of oil supply holes arranged radially from the cool gallery, and the oil film on the cylinder wall surface on which the gasoline spray is applied. It is possible to prevent the piston from sliding and to keep the piston sliding smoothly.
[0041]
According to the in-cylinder direct-injection gasoline engine according to claim 7, a large amount of oil is supplied to the portion of the cylinder wall surface where the spray of gasoline hits much by narrowing the interval between the oil supply holes at the center of the oil supply range. It is possible to prevent the oil film on the cylinder wall from being cut and to keep the piston sliding smoothly.
[0042]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 8, since the cross-sectional area of the oil supply hole is large at the center of the oil supply range, a large amount of oil is applied to a portion of the cylinder wall surface where a large amount of gasoline spray hits. The oil film on the cylinder wall surface is prevented from being cut, and the sliding of the piston can be maintained smoothly.
[0043]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine of the ninth aspect, the oil scraped off by the piston ring is accumulated in the oil reservoir groove, and the oil consumption can be reduced.
[0044]
According to the in-cylinder direct injection gasoline engine according to
[0046]
Claim11According to the cylinder direct injection gasoline engine described in 1, the oil spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the space between the compression rings, prevents the oil film on the cylinder wall surface from being cut, and the piston slides smoothly. Can be maintained.
[0047]
Claim12In the in-cylinder direct injection gasoline engine described in the above, oil spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the compression ring groove, and the oil film on the cylinder wall surface is prevented from being cut, and the sliding of the piston can be maintained smoothly.
[0048]
Claim13According to the cylinder direct injection gasoline engine described in 1., the oil spreads in the circumferential direction of the cylinder wall surface through the space between the compression ring and the oil ring, prevents the oil film on the cylinder wall surface from being cut, and prevents the piston from sliding. It can be maintained smoothly.
[0049]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0050]
As shown in FIG. 1, the
[0051]
The gasoline injected into the
[0052]
The
[0053]
A top ring (compression ring) 42 is interposed in the
[0054]
The land portion of the
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
However, if a portion of the gasoline spray injected from the
[0058]
In response to this, the present invention includes an oil supply means for supplying more oil to the
[0059]
In the present embodiment, as oil supply means, an
[0060]
The
[0061]
As an oil jet, a nozzle may be attached to the lower end of the
[0062]
Here, the right side in the figure where the
[0063]
In the present embodiment, the outlet of the
[0064]
In the
[0065]
It is comprised as mentioned above, Next, an effect | action is demonstrated.
[0066]
The oil injected from the
[0067]
Most of the oil injected from the
[0068]
Since the
[0069]
By supplying a sufficient amount of oil to the thrust side of the
[0070]
Next, the embodiment shown in FIG. 2 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0071]
In the present embodiment, the outlet of the
[0072]
In this case, the oil jetted from the
[0073]
The oil that has flowed into the
[0074]
By supplying a sufficient amount of oil to the thrust side of the
[0075]
Next, the embodiment shown in FIG. 3 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0076]
In the present embodiment, the outlet that opens to the outer peripheral side of the
[0077]
In this case, the oil injected from the
[0078]
By supplying a sufficient amount of oil to the thrust side of the
[0079]
Next, the embodiment shown in FIG. 4 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0080]
In the present embodiment, two oil supply holes 21 are provided, and the outlets that open to the outer peripheral side of the
[0081]
The
[0082]
In this case, the oil jetted from the
[0083]
By supplying a sufficient amount of oil to the thrust side of the
[0084]
Next, the embodiment shown in FIG. 5 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0085]
The
[0086]
In order to cool the
[0087]
The
[0088]
The
[0089]
The
[0090]
As shown in FIG. 6, an area where the spray of gasoline injected from the
[0091]
The
[0092]
Five oil supply holes 21b to 21f communicating with the outer side of the
[0093]
Each of the oil supply holes 21b to 21f is formed side by side in a radial pattern so as to face the oil supply range of the
[0094]
Each of the oil supply holes 21b to 21f is formed with an equal cross-sectional area.
[0095]
The outlet of the oil supply holes 21b to 21f that opens to the outer peripheral side of the
[0096]
It is comprised as mentioned above, Next, an effect | action is demonstrated.
[0097]
In the low and medium speed range, gasoline is injected toward the
[0098]
In a low / medium speed range where the discharge pressure of the oil pump is not more than a predetermined value, the
[0099]
In the high speed range, the
[0100]
In a high speed range where the discharge pressure of the oil pump rises above a predetermined value, the
[0101]
In the high speed range, since the
[0102]
Since each of the oil supply holes 21b to 21f is formed in a radial manner facing the oil supply range of the
[0103]
By supplying a sufficient amount of oil to the thrust side of the
[0104]
Next, the embodiment shown in FIG. 7 will be described. The parts corresponding to those in FIG.
[0105]
Seven oil supply holes 21 a to 21 g that communicate between the
[0106]
Each of the oil supply holes 21 a to 21 g is formed side by side so as to face the oil supply range of the
[0107]
In the present embodiment, the interval between the oil supply holes 21a to 21g is the oil supply range corresponding to the large amount of gasoline spray injected from the
[0108]
It is comprised as mentioned above, Next, an effect | action is demonstrated.
[0109]
Part of the oil circulating in the
[0110]
By supplying a large amount of oil to the central portion of the oil supply range of the
[0111]
Next, the embodiment shown in FIG. 8 will be described. The parts corresponding to those in FIG.
[0112]
Five oil supply holes 21b to 21f communicating with the outer side of the
[0113]
Each of the oil supply holes 21 b to 21 f is formed side by side radially so as to face the oil supply range of the
[0114]
In the present embodiment, the cross-sectional area of each of the oil supply holes 21b to 21f corresponds to the central portion of the oil supply range of the
[0115]
It is comprised as mentioned above, Next, an effect | action is demonstrated.
[0116]
A part of the oil circulating through the
[0117]
By supplying a large amount of oil to the central portion of the oil supply range of the
[0118]
Next, the embodiment shown in FIG. 9 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0119]
In the present embodiment, an
[0120]
In the present embodiment, the
[0121]
Also in this case, the oil injected from an oil jet (not shown) hits the back surface of the
[0122]
By forming the
[0123]
Further, the oil scraped to the top ring or the second ring as the
[0124]
Next, the embodiment shown in FIG. 10 will be described. Note that portions corresponding to those in FIG.
[0125]
In response to the large amount of gasoline spray injected from the
[0126]
Also in this case, the oil injected from an oil jet (not shown) hits the back surface of the
[0127]
Since the depth of the
[0128]
Further, the oil scraped off by the top ring or the second ring as the
[0129]
Next, the embodiment shown in FIGS. 11 and 12 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to a corresponding part with FIG.
[0130]
A
[0131]
The
[0132]
Also in this case, oil injected from an oil jet (not shown) hits the back surface of the
[0133]
Since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an engine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of an engine showing another embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the engine.
FIG. 7 is a cross-sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 8 is a cross-sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 9 is a sectional view of a piston showing still another embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 11 is a cross-sectional view of an engine showing still another embodiment.
FIG. 12 is a perspective view of the oil ring and the like.
FIG. 13 is an overall sectional view of an engine showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 Combustion chamber
2 Crank chamber
12 Fuel injection valve
13 cylinders
16 Cylinder wall
17 Oil Jet
21 Refueling hole
22 Throat
23 Oil reservoir
24 Cool Gallery
26 Oil sump groove
30 piston
31 Topland
32 Top ring groove
33 Second Land
34 Second ring groove
35 Third Land
36 Oil ring groove
42 Top ring
44 Second Ring
46 Oil Ring
47 Joint end
48 Stopper
Claims (13)
燃料噴射弁のガソリン噴射方向がシリンダ壁面の一部に向けられる筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、
前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧がシリンダ壁面に直接的に当たる領域を給油範囲と設定し、その給油範囲に対して給油範囲以外の部分よりも多くのオイルを供給する給油手段と、
オイルリングの合口端部が給油範囲に対峙せず給油範囲と反対側になるようにオイルリングを周り止めする手段と、
を備えたことを特徴とする筒内直噴式ガソリンエンジン。A fuel injection valve that injects gasoline into the cylinder,
In a cylinder direct injection gasoline engine in which the gasoline injection direction of the fuel injection valve is directed to a part of the cylinder wall surface,
A region where the fuel spray injected from the fuel injection valve directly hits the cylinder wall surface is set as a fueling range, and a fueling means for supplying more oil to the fueling range than a portion other than the fueling range ;
Means for stopping the oil ring so that the abutment end of the oil ring does not face the oil supply range and is opposite to the oil supply range;
An in-cylinder direct-injection gasoline engine characterized by comprising
ピストンの背面に向けてオイルを噴射するオイルジェットと、
ピストンの背面側とピストンの外周側を連通してオイルジェットから噴射されるオイルをシリンダ壁面に導く給油孔と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。As the oil supply means,
An oil jet that injects oil toward the back of the piston;
An oil supply hole that communicates the back side of the piston and the outer peripheral side of the piston to guide oil injected from the oil jet to the cylinder wall surface;
The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 1, comprising:
ことを特徴とする請求項2に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。3. The structure according to claim 2, wherein a throat portion that is depressed facing the oil jetted from an oil jet is opened on a back surface of the piston, and the oil collected through the throat portion is guided to an oil supply hole. In-cylinder direct injection gasoline engine as described.
ことを特徴とする請求項2に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。3. The cylinder according to claim 2, wherein an oil reservoir chamber for storing oil jetted from an oil jet is opened at a back surface of the piston, and the oil stored in the oil reservoir chamber is guided to an oil supply hole. Direct-injection gasoline engine.
ことを特徴とする請求項1に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 1, wherein a cool gallery for circulating oil is formed in a crown portion of the piston, and the oil circulating in the cool gallery is guided to an oil supply hole.
ことを特徴とする請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 5, wherein the plurality of oil supply holes are formed so as to be radially arranged opposite to the oil supply range of the cylinder wall surface.
ことを特徴とする請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 5, wherein the interval between the radially arranged oil supply holes is arranged to be narrow at the center of the oil supply range.
ことを特徴とする請求項5に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 5, wherein a cross-sectional area of the radially arranged oil supply holes is formed to be large at a center portion of the oil supply range.
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。9. An in-cylinder direct injection gasoline engine according to any one of claims 1 to 8, wherein an oil reservoir groove is formed in a land portion of the piston, and an oil supply hole is communicated with the oil reservoir groove.
ことを特徴とする請求項9に記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder direct injection gasoline engine according to claim 9, wherein the depth of the oil reservoir groove is formed so as to be deep at a center portion of the oil supply range.
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。The in-cylinder according to any one of claims 1 to 10 , wherein a plurality of compression rings are interposed on an outer peripheral side of the piston, and an oil supply hole is opened in a land portion between the two compression rings. Direct-injection gasoline engine.
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。It said compression ring to the outer peripheral side of the piston to form a compression ring groove interposed, compression ring groove to the oil supply hole to claim 1, characterized in that is opened 10 cylinder according to any one of Direct-injection gasoline engine.
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の筒内直噴式ガソリンエンジン。Interposed a compression ring and an oil ring on the outer peripheral side of the piston, a compression ring and a land portion on the oil supply hole between the oil ring claim 1, characterized in that is opened according to any one of the 10 In-cylinder direct injection gasoline engine.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26093696A JP4025380B2 (en) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | In-cylinder direct injection gasoline engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26093696A JP4025380B2 (en) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | In-cylinder direct injection gasoline engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103038A JPH10103038A (en) | 1998-04-21 |
JP4025380B2 true JP4025380B2 (en) | 2007-12-19 |
Family
ID=17354837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26093696A Expired - Lifetime JP4025380B2 (en) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | In-cylinder direct injection gasoline engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4025380B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5609626B2 (en) * | 2010-12-22 | 2014-10-22 | トヨタ自動車株式会社 | Piston structure |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26093696A patent/JP4025380B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10103038A (en) | 1998-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8291881B2 (en) | Piston for internal combustion engine | |
US6854439B2 (en) | Prechamber combustion system | |
JP4379515B2 (en) | Internal combustion engine | |
KR101145627B1 (en) | Fuel pump lubrication apparatus of gdi engine | |
JP7047751B2 (en) | Compression ignition engine | |
KR20030012780A (en) | Piston for two cycle engine | |
JP2007278220A (en) | Piston cooling structure for internal combustion engine | |
AU710928B2 (en) | Fuel injected internal combustion engine with improved combustion | |
JPH0338408B2 (en) | ||
JP4025380B2 (en) | In-cylinder direct injection gasoline engine | |
JPH0494413A (en) | Two-stroke diesel engine | |
JPS61190153A (en) | Piston of internal-combustion engine | |
US5694829A (en) | Piston and piston pin arrangement for reciprocating machine | |
AU2003233547A1 (en) | A lubricant-cooled and wristpin lubricating piston | |
JP2979007B2 (en) | Lubricating device for two-cycle engine | |
EP0756075B1 (en) | Fuel-injected internal combustion engine with improved combustion | |
JP2545036Y2 (en) | 2 cycle engine | |
KR100231339B1 (en) | Gasoline engines for automotives | |
JPH0734876A (en) | Subsidiary chamber for diesel engine | |
JP3487534B2 (en) | Engine lubrication structure | |
JPH064021Y2 (en) | Piston cooling device for internal combustion engine | |
JPS5919771Y2 (en) | 2-cycle engine lubrication system | |
WO2018042998A1 (en) | Cylinder lubricating device and crosshead type internal combustion engine | |
JP3921317B2 (en) | Piston structure | |
JP4334720B2 (en) | In-cylinder injection type 2-cycle engine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050708 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060622 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060629 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |