JP4025027B2 - Hot water heating system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプを用いた暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平9−101059号公報には、貯湯槽の内部に熱源器と熱交換器を収容した給湯暖房システムが記載されている。このシステムでは、貯湯槽内の水が、熱源器で加温され、給湯に供される。また、熱交換器で水から熱媒に熱が受け渡され、この熱媒が暖房器に送られることにより、暖房が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムでは、暖房を継続して行うには、貯湯槽内の多量の水を熱源器で加温し続けなければならず、効率が悪いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために提案されたものであり、その第1の特徴では、熱媒を加温するヒートポンプと、このヒートポンプに熱媒循環系を介して接続され、上記熱媒から熱を受け取る暖房器と、上記ヒートポンプに上記熱媒循環系を介して接続され、上記熱媒から水に熱を受け渡させる熱交換器と、この熱交換器に水循環系を介して接続された貯湯槽とを備え、上記暖房器がオフの時に、上記ヒートポンプを駆動しながら上記熱媒循環系により上記熱媒を上記ヒートポンプと上記熱交換器との間で循環させるとともに、上記水循環系により水を上記貯湯槽と上記熱交換器との間で循環させる貯湯運転を実行し、上記暖房器がオンの時は、上記ヒートポンプを駆動しながら上記熱媒循環系により上記熱媒を上記ヒートポンプと上記暖房器との間で循環させる暖房運転を実行するものに於いて、上記貯湯運転の実行時、上記熱媒を上記ヒートポンプによる成績係数が1以下にならない限界温度まで加温するとともに、上記ヒートポンプが外気から採熱するものであり、上記成績係数を、外気温と、上記熱交換器の入口での水温と、上記ヒートポンプの出口での上記熱媒の温度とに基づいて推定する。
【0005】
本発明の第2の特徴では、上記第1の特徴の給湯暖房システムが、上記ヒートポンプの出口での上記熱媒が所定温度になるように上記ヒートポンプを仮運転し、この仮運転時の成績係数に基づいて上記限界温度を定める。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る給湯暖房システムS1を示したものである。このシステムS1は、貯湯槽10と、この貯湯槽10の外部に配されたヒートポンプ20(熱源器)と、室内の床に設置された床暖房パネル30(暖房器)とを備えている。
【0012】
貯湯槽10の下側部に給水管11が連なっている。この給水管11から供給された水で貯湯槽10内が満たされている。後述するように、この槽10内の水、特に槽10の上側部の水は、貯湯運転によって約90℃の熱湯にされている。
【0013】
ヒートポンプ20は、フロンや代替フロンなどからなる冷媒を循環させながら、蒸発と凝縮を反復させるようになっている。冷媒は、蒸発時に外気から採熱し、凝縮時にヒートポンプ20内の受熱路21へ放熱する。
【0014】
貯湯槽10には、水循環系40が接続され、ヒートポンプ20には、熱媒循環系60が接続され、これら循環系40,60どうしが熱交換器50を介して接続されている。熱交換器50は、水を通す伝熱管51と、例えばプロピレングリコールからなる熱媒を通す伝熱管52とを有している。
【0015】
水循環系40は、貯湯槽10の下端(下側部)から延びて熱交換器50の伝熱管51に連なる往路41と、伝熱管51からから延びて貯湯槽10の上端(上側部)に連なる復路42とを有している。往路41には、水循環ポンプ43が設けられている。復路42には、追焚きヒータ44(補助ヒータ)が設けられている。
【0016】
熱媒循環系60は、熱交換器50の伝熱管52から延びてヒートポンプ10の受熱路21に連なる熱媒通路61と、受熱路21から延びて伝熱管52に連なる熱媒通路62とを有している。熱媒通路61には、熱媒循環ポンプ63が設けられている。
【0017】
熱媒循環系60に上記床暖房パネル30が接続されている。すなわち、床暖房パネル30には、放熱路31が内蔵されている。この放熱路31の両端に、熱媒循環系60の熱媒通路65,66が連ねられている。
【0018】
放熱路31の上流端に連なる熱媒通路65は、電磁三方弁64を介して熱媒通路62に接続されている。電磁三方弁64を境に、通路62は、ヒートポンプ20側の通路部62aと、熱交換器50側の通路部62bとに分けられている。
【0019】
放熱路31の下流端から延びる熱媒通路66は、循環ポンプ63より熱交換器50側の熱媒通路61に連なっている。この連通部を境に、通路61は、熱交換器50側の通路部61aと、ヒートポンプ20側の通路部61bとに分けられている。
【0020】
電磁三方弁64は、例えばソレノイドオフのとき、熱媒通路62の通路部62a,62bどうしを連通するとともに、通路65を遮断するようになっている。これによって、ヒートポンプ20の受熱路21、通路部62a,62b、熱交換器50の伝熱管52、通路部61a,61bの順に(ヒートポンプ20と熱交換器50との間で)熱媒が循環する循環回路が形成されるようになっている。また、電磁三方弁64は、ソレノイドオンのとき、ヒートポンプ側通路部62aと通路65とを連通するとともに、熱交換器側通路部62bを遮断するようになっている。これによって、受熱路21、通路部62a、通路65、床暖房パネル30の放熱路31、通路66、通路部61bの順に(ヒートポンプ20と床暖房パネル30との間で)熱媒が循環する循環回路が形成されるようになっている。
【0021】
さらに、給湯暖房システムS1には、コントローラ70(制御手段)が備えられている。コントローラ70は、ヒートポンプ20や追焚きヒータ44、循環系40,60の循環ポンプ43,63、電磁三方弁64などを制御することにより、貯湯運転と暖房運転を実行する。以下、コントローラ70の制御内容を説明する。
【0022】
貯湯運転は、床暖房パネル30がオフの時に適宜実行される。コントローラ70は、ヒートポンプ10と熱媒循環ポンプ63を駆動するとともに、電磁三方弁64により通路部62a,62bを連通させる。これによって、ヒートポンプ20と熱交換器50との間で熱媒が循環される。この熱媒は、ヒートポンプ20を通過する過程で加温される。また、コントローラ70は、水循環ポンプ43を駆動する。これによって、貯湯槽10と熱交換器50との間で水が循環される。すなわち、貯湯槽10の下側部の水が熱交換器50に導かれる。これによって、熱交換器50において、伝熱管52を通過中の熱媒から伝熱管51を通過中の水への熱交換が行われ、水が加温される。さらに、コントローラ70は、追焚きヒータ44を駆動する。これによって、熱交換器50で加温後の水が、追焚きヒータ44によって更に加温され、約90℃の熱湯にされる。そして、貯湯槽10の上側部に戻され、貯えられる。この熱湯を、貯湯槽10の上側部から延びる給湯管12を介して給湯に供することができる。
【0023】
上記貯湯運転の実行時、コントローラ70は、ヒートポンプ20の成績係数を、投入電力と熱出力から求める。成績係数>1の場合は、熱媒をヒートポンプ20によって昇温可能な所望温度(例えば約70℃)まで温める。これによって、熱交換器50出口(伝熱管51の下流端)での水温を可能な限り高く(例えば約60℃)にすることができ、ひいては追焚きヒータ44の負担を軽減することができる。
【0024】
一方、成績係数≦1の場合は、熱媒の加温量を下げ、成績係数>1になるようにする(熱媒を成績係数≦1にならない限界の温度(例えば約50℃)まで加温する)。これによって、ヒートポンプ効率を良好に維持することができる。熱媒の加温量低下分に対する水の加温は、追焚きヒータ44で補う。
【0025】
成績係数は、実際の投入電力と熱出力から直接求めるのに代えて、外気温と、熱交換器50の入口(伝熱管51の上流端)での水温と、ヒートポンプ20の出口(受熱路21の下流端)での熱媒温度とに基づき、予め作成しておいたテーブル(上記外気温、水温、熱媒温度に対する成績係数のデータ)を使って推定することにしてもよい。或いは、ヒートポンプ20の出口での熱媒が上記所望温度になるようにヒートポンプ20を予め仮運転し、この仮運転時の成績係数に基づいて上記限界温度を定めることにしてもよい。
【0026】
上記貯湯運転は、主に深夜(例えば午前1時〜午前5時)に実行するのが望ましい。これによって、ヒートポンプ20の電力使用量を低減できる。
【0027】
居住者のリモコン操作やタイマ予約などにより床暖房パネル30がオンされると、コントローラ70は、暖房運転を実行する。すなわち、ヒートポンプ20と熱媒循環ポンプ63を駆動するとともに、電磁三方弁64により通路部62aと通路65を連通させる。(水循環ポンプ43と追焚きヒータ44は停止する。)これによって、熱媒がヒートポンプ20と床暖房パネル30との間で循環される。この熱媒が、ヒートポンプ20で加温され、床暖房パネル30に放熱する。これによって、床暖房を行うことができる。この暖房状態は、ヒートポンプ20の小さな出力で十分に維持可能であり、上記従来システムのように貯湯槽10内の多量の水を加温し続ける必要はない。
【0028】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る給湯暖房システムS2を示したものである。このシステムS2では、貯湯槽10の上側部に、伝熱管からなる採熱器13が収容されている。採熱器13の両端は、熱媒循環系60の熱媒通路67,68に連ねられている。
【0029】
採熱器13の上流端に連なる通路67には、熱媒循環ポンプ90が設けられている。通路67は、電磁三方弁69を介して通路66に接続されている。この接続部を境に、通路66が、床暖房パネル30側の通路部66aと、その逆側の通路部66bとに分かれている。
【0030】
採熱器13の下流端から延びる通路68は、通路65に連なっている。この連通部を境に、通路65が、弁64側の通路部65aと、床暖房パネル30側の通路部65bとに分かれている。
【0031】
電磁三方弁69は、例えばソレノイドオフのとき、通路部66a,66bどうしを連通するとともに、通路67を遮断するようになっている。これによって、熱媒が、通路61b、受熱路21、通路部62a,65a,65b、放熱路31、通路部66a,66bの順に(ヒートポンプ20と床暖房パネル30との間で)循環する循環回路が形成されるようになっている。また、電磁三方弁69は、ソレノイドオンのとき、通路部66aと通路67を連通するとともに、通路部66bを遮断するようになっている。これによって、熱媒が、通路67、採熱器13、通路68、通路部65b、放熱路31、通路部66aの順に(採熱器13と床暖房パネル30との間で)循環する循環回路が形成されるようになっている。
【0032】
システムS2のコントローラ70は、暖房運転の際、先ず、熱媒循環ポンプ90を駆動するとともに、電磁三方弁66により通路部66aと通路67を連通させる。これによって、熱媒が、採熱器13と床暖房パネル30との間で循環される。この熱媒が、採熱器13を通過する過程で、貯湯槽10の上側部の熱湯から多量の熱を受け取ることができる。これによって、放熱路31から多量の放熱を行うことができる。この結果、床の温度を短時間で所望のレベルまで立ち上げることができる。
【0033】
暖房開始から所定の時間(例えば5分〜30分)が経過した後、又は、床暖房パネル30の出口(放熱路31の下流端)での熱媒温度が所定(例えば50℃)に達した後、コントローラ70は、循環ポンプ90を停止する一方、循環ポンプ63を駆動し、電磁三方弁69により通路部66a,66bを連通させる。これによって、熱媒がヒートポンプ20と床暖房パネル30との間で循環され、上記第1実施形態で述べたのと同様に、ヒートポンプ20の小さな出力により快適な暖房状態を効率的に維持することができる。
【0034】
図3は、本発明の第3実施形態に係る給湯暖房システムS3を示したものである。このシステムS3は、上記第2実施形態のシステムS2に、太陽熱集熱器80と太陽熱放熱器14が付加されている。集熱器80は、屋根などの屋外に設置され、太陽熱を集熱して熱媒に与える。放熱器14は、伝熱管にて構成され、貯湯槽10の下側部に収容されている。
【0035】
これら集熱器80と放熱器14は、熱媒循環系60を介して接続されている。すなわち、熱媒循環系60は、集熱器80の下流端から延びて放熱器14の上流端に連なる熱媒通路91と、放熱器14の下流端から延びて集熱器80の上流端に連なる熱媒通路92とを含んでいる。通路92には、熱媒循環ポンプ93が設けられている。
【0036】
熱媒通路91の中途部には、電磁三方弁97が設けられており、この弁97から熱媒通路94が延びて通路部65bに連なっている。通路部65bは、この連通部を境に、通路部65a側の通路部分65cと、床暖房パネル30側の通路部分62dとに分かれている。
【0037】
さらに、床暖房パネル30の下流側の通路部66aには、電磁三方弁98が設けられており、この弁98から熱媒通路95が延びて弁97より下流の熱媒通路91に連なっている。通路部66aは、弁98を挟んで床暖房パネル30側の通路部分66cと、その反対側の通路部分66dとに分かれている。
【0038】
通路95との連通部より下流の熱媒通路91には、電磁三方弁99が設けられており、この弁99から短絡通路96が延びて、ポンプ93より貯湯槽10側の熱媒通路92に連なっている。
【0039】
熱媒通路91は、集熱器80と弁97間の通路部91aと、弁97と通路95間の通路部91bと、通路95と弁99間の通路部91cと、弁99と貯湯槽10間の通路部91dとに分けられている。
【0040】
電磁三方弁97は、例えばソレノイドオフのとき、通路部91a,91bどうしを連通するとともに、通路94を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路部91aと通路94を連通するとともに、通路部91bを遮断するようになっている。
【0041】
電磁三方弁98は、例えばソレノイドオフのとき、通路部分66c,66dどうしを連通するとともに、通路95を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路部分66cと通路95を連通するとともに、通路部分66dを遮断するようになっている。
【0042】
電磁三方弁99は、例えばソレノイドオフのとき、通路部91c,91dどうしを連通するとともに、通路96を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路部91dを遮断するとともに、通路部91cと通路96を連通し、ひいては通路91,92どうしを通路96を介して短絡するようになっている。
【0043】
システムS3のコントローラ70には、モード指定スイッチ71(指定手段)が接続されている。居住者は、このスイッチ71により、熱媒循環系60に対して貯湯主体モードと暖房貯湯モードの一方を指定できるようになっている。
【0044】
すなわち、春〜秋などの暖房が不要な季節には、貯湯主体モードを指定しておく。このモードでは、晴天の日中などのように、集熱器80が太陽熱を十分集熱できる時、具体的には、温度センサ72による集熱器80の出口での熱媒温度が、温度センサ74による貯湯槽10の放熱器14周辺での水温より十分(例えば5℃〜10℃以上)高くなった時、コントローラ70が、電磁三方弁97,99により通路部91a〜91dを連通させるとともに、熱媒循環ポンプ93を駆動することにより、太陽熱利用貯湯運転を実行する。これによって、熱媒が、集熱器80、通路部91a〜91d、放熱器14、通路92の順に循環される(集熱器80と放熱器14との間で循環される)。この熱媒が、集熱器80で太陽熱を受け取り、放熱器14で放熱する。これによって、貯湯槽10内の水を加温することができる。
【0045】
なお、貯湯主体モードにおいても、床暖房パネル30がオンされると、上記第2実施形態のシステムS2と同様の暖房運転が実行される。太陽熱利用貯湯運転を実行中に、床暖房パネル30がオンされた場合には、太陽熱利用貯湯運転と暖房運転とが併行して行われることになる。
【0046】
冬季になると、スイッチ71によって暖房貯湯モードを指定しておく。このモードでは、晴天の日中(太陽熱を十分集熱可能な時、具体的には、集熱器80出口での熱媒温度が、温度センサ73による床暖房パネル30出口での熱媒温度や貯湯槽10の放熱器14周辺での水温より十分高い時)になると、コントローラ70が、太陽熱利用暖房貯湯運転を実行する。すなわち、電磁三方弁97により通路部91aと通路94を連通させ、電磁三方弁98により通路部分66cと通路95を連通させ、電磁三方弁99により通路部91c,91dを連通させ、さらに熱媒循環ポンプ93を駆動する。
【0047】
これによって、熱媒が、集熱器80、通路部91a、通路94、通路部分65d、放熱路31、通路部分66c、通路95、通路部91c,91d、放熱器14、通路92の順に循環される。この熱媒が、集熱器80から受け取った太陽熱を放熱路31で放熱するとともに、放熱器14で放熱する。放熱器14での放熱によって貯湯槽10内の水を加温することができる。また、放熱路31での放熱によって、床暖房パネル30がオフになっているときでも、床暖房パネル30を温め、暖房状態にすることができる。
【0048】
この太陽熱利用暖房貯湯運転だけでは暖房が十分でない場合には、床暖房パネル30をオンする。これによって、太陽熱利用暖房貯湯運転が停止され、上記システムS2と同様の暖房運転が実行される。すなわち、コントローラ70が、まず、電磁三方弁98により通路部分66c,66dを連通させ、電磁三方弁69により通路部分66dと通路67を連通させ、熱媒循環ポンプ90を駆動する。
【0049】
これによって、熱媒が、通路67、採熱器13、通路68、通路部分65c,65d、放熱路31、通路部分66c,66dの順に循環される。この熱媒が貯湯槽10で採熱し、床暖房パネル30で放熱する。床暖房パネル30は、太陽熱利用暖房貯湯運転によって既に温められているので、より短い時間で快適な暖房状態にすることができる。
【0050】
その後、コントローラ70は、熱媒循環ポンプ90を停止し、電磁三方弁64により通路部62a,65aを連通させ、電磁三方弁98により通路部分66c,66dを連通させ、電磁三方弁69により通路部66a,66bを連通させ、さらに、ヒートポンプ20と熱媒循環ポンプ43を駆動する。これによって、熱媒が、通路部61b、受熱路21、通路部62a,65a,通路部分65c,65d、放熱路31、通路部分66c,66d、通路部66bの順に循環される。この熱媒を介してヒートポンプ20から床暖房パネル30に熱が供給され、快適な暖房状態が維持される。
【0051】
なお、暖房貯湯モードでも、貯湯主体モードと同様に、上記暖房運転と併行して、集熱器80と放熱器14との間で熱媒を循環させ、太陽熱利用貯湯運転を実行する場合がある。
【0052】
暖房運転を停止している時において、集熱器80が床暖房パネル30より十分高温でない場合には、熱媒を集熱器80と放熱器14との間だけで循環させ、床暖房パネル30をパスする。
【0053】
一方、集熱器80が貯湯槽10より十分高温でない時には、熱媒を集熱器80と床暖房パネル30との間だけで循環させ、放熱器14をパスする。すなわち、弁97で通路部91aと通路94を連通させ、弁98で通路部分66cと通路95を連通させ、弁99で通路部91cと通路96を連通させ、循環ポンプ93を駆動することにより、熱媒を、通路92、集熱器80、通路部91a、通路94、通路部分65d、放熱路31、通路部分66c、通路95、通路部91c、通路96の順に循環させる。
【0054】
集熱器80が、貯湯槽10及び床暖房パネル30の何れよりも十分高温でない時には、熱媒循環ポンプ93が停止される。
【0055】
深夜には、貯湯主体モード及び暖房貯湯モードの何れにおいても、第1実施形態で述べたのと同様の貯湯運転が実行される。なお、このシステムS3では、水循環系40の往路41の上流端が、貯湯槽10における放熱器14より上に配されている。したがって、貯湯運転によって、貯湯槽10内の水は、放熱器14より上側では熱湯になるが、放熱器14の周りでは低温のまま維持される。これによって、明くる日の日中、太陽熱で貯湯する際に、放熱器14での熱媒の放熱効率を高めることができ、ひいては、集熱器80に入る熱媒を低温にして太陽熱集熱効率を高くすることができる。
【0056】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、熱源器として、超臨界領域で凝縮する物質(二酸化炭素など)を冷媒とするヒートポンプを用いてもよい。そうすると、熱媒のヒートポンプ出口温度を高温にすることができる。
システムS3において、モード指定スイッチ71をリモコン操作装置に設け、スイッチング情報が無線でコントローラ70に送られるようにしてもよい。さらに、指定手段が、モードを季節や気温などに応じて自動的に指定するようになっていてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヒートポンプを効率的に駆動でき、経済的に貯湯でき、またヒートポンプの成績係数を簡単に定めることができる。本発明の第2によれば、成績係数が1以下にならない限界温度を簡単に定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【符号の説明】
S1〜S3 給湯暖房システム
10 貯湯槽
13 採熱器
14 放熱器
20 ヒートポンプ(熱源器)
30 床暖房パネル(暖房器)
40 水循環系
42 復路
44 追焚きヒータ(補助ヒータ)
50 熱交換器
60 熱媒循環系
71 モード指定スイッチ(指定手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heating system using a heat pump.
[0002]
[Prior art]
For example, Japanese Patent Laid-Open No. 9-101059 discloses a hot water supply / heating system in which a heat source and a heat exchanger are accommodated in a hot water storage tank. In this system, water in the hot water tank is heated by a heat source device and supplied to hot water. Further, heat is transferred from the water to the heat medium by the heat exchanger, and the heat medium is sent to the heater to perform heating.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional system described above, in order to continue heating, a large amount of water in the hot water storage tank must be continuously heated by a heat source device, which has a problem that efficiency is poor.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been proposed in order to solve the above-described problem. In the first feature, the heat pump is connected to the heat pump via a heat medium circulation system, and the heat medium is heated. A heater that receives heat from the heat pump , a heat exchanger that is connected to the heat pump via the heat medium circulation system, and that transfers heat from the heat medium to water, and is connected to the heat exchanger via a water circulation system. and a hot water storage tank, when the heater is off, the heating medium by the heat medium circulation system while driving the heat pump with circulating between the heat pump and the heat exchanger by the water circulation system water running hot water storage operation for circulating between the hot water tank and the heat exchanger, when the heater is on, and the heat pump to the heating medium by the heat medium circulation system while driving the heat pump the above In those performing the heating operation to be circulated between the tufts unit, during the execution of the hot water storage operation, with the heating medium coefficient of performance by the heat pump to heat up to the limit temperature that does not become less than 1, the heat pump Heat is collected from outside air, and the coefficient of performance is estimated based on the outside air temperature, the water temperature at the inlet of the heat exchanger, and the temperature of the heat medium at the outlet of the heat pump.
[0005]
In the second feature of the present invention, the hot water supply and heating system according to the first feature performs a temporary operation of the heat pump so that the heat medium at the outlet of the heat pump has a predetermined temperature, and a coefficient of performance during the temporary operation. Based on the above, the above limit temperature is determined.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a hot water supply and heating system S1 according to the first embodiment of the present invention. The system S1 includes a
[0012]
A
[0013]
The
[0014]
A
[0015]
The
[0016]
The heat
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The electromagnetic three-
[0021]
Further, the hot water supply / heating system S1 is provided with a controller 70 (control means). The
[0022]
The hot water storage operation is appropriately executed when the
[0023]
When executing the hot water storage operation, the
[0024]
On the other hand, if the coefficient of performance is ≦ 1, the heating medium heating amount is decreased so that the coefficient of performance is> 1 (the heating medium is heated to a limit temperature (for example, about 50 ° C.) that does not satisfy the coefficient of performance ≦ 1). To do). Thereby, heat pump efficiency can be maintained satisfactorily. The
[0025]
The coefficient of performance is not obtained directly from the actual input power and heat output, but the outside air temperature, the water temperature at the inlet of the heat exchanger 50 (upstream end of the heat transfer pipe 51), and the outlet of the heat pump 20 (heat receiving path 21). Based on the heat medium temperature at the downstream end), it may be estimated using a table prepared beforehand (the above-mentioned data of coefficient of performance with respect to the outside air temperature, water temperature, and heat medium temperature). Alternatively, the
[0026]
The hot water storage operation is desirably performed mainly at midnight (for example, 1 am to 5 am). Thereby, the electric power consumption of the
[0027]
When the
[0028]
Next, another embodiment of the present invention will be described. In the following embodiments, the same reference numerals are given to the drawings for the same configurations as those of the above-described embodiments, and the description thereof is omitted.
FIG. 2 shows a hot water supply / heating system S2 according to the second embodiment of the present invention. In this system S <b> 2, a
[0029]
A heat
[0030]
A
[0031]
For example, when the solenoid is off, the electromagnetic three-
[0032]
During the heating operation, the
[0033]
After a predetermined time (for example, 5 to 30 minutes) has elapsed since the start of heating, or the heat medium temperature at the outlet of the floor heating panel 30 (downstream end of the heat radiation path 31) has reached a predetermined (for example, 50 ° C.). After that, the
[0034]
FIG. 3 shows a hot water supply / heating system S3 according to a third embodiment of the present invention. In this system S3, a
[0035]
The
[0036]
An electromagnetic three-way valve 97 is provided in the middle of the
[0037]
Further, an electromagnetic three-
[0038]
An electromagnetic three-
[0039]
The
[0040]
For example, when the solenoid is off, the electromagnetic three-way valve 97 communicates the
[0041]
For example, when the solenoid is off, the electromagnetic three-
[0042]
For example, when the solenoid is off, the electromagnetic three-
[0043]
A mode designation switch 71 (designation means) is connected to the
[0044]
That is, the hot water storage main mode is designated in the season when heating is not required such as spring to autumn. In this mode, when the
[0045]
Even in the hot water storage main mode, when the
[0046]
In the winter season, the hot water storage mode is designated by the switch 71. In this mode, during sunny days (when solar heat can be collected sufficiently, specifically, the heat medium temperature at the outlet of the
[0047]
Accordingly, the heat medium is circulated in the order of the
[0048]
When heating is not sufficient only by this solar heat utilization heating hot water storage operation, the
[0049]
Accordingly, the heat medium is circulated in the order of the
[0050]
Thereafter, the
[0051]
In the heating hot water storage mode, as in the hot water storage main mode, there is a case where the heat medium is circulated between the
[0052]
When the
[0053]
On the other hand, when the
[0054]
When the
[0055]
At midnight, the hot water storage operation similar to that described in the first embodiment is executed in both the hot water storage main mode and the heating hot water storage mode. In this system S 3, the upstream end of the
[0056]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made.
For example, a heat pump that uses a substance (such as carbon dioxide) that condenses in the supercritical region as a refrigerant may be used as the heat source. Then, the heat pump outlet temperature of the heat medium can be increased.
In the system S3, the mode designation switch 71 may be provided in the remote control device so that the switching information is transmitted to the
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention , the heat pump can be driven efficiently, the hot water can be stored economically, and the coefficient of performance of the heat pump can be easily determined. According to the second aspect of the present invention, the limit temperature at which the coefficient of performance does not become 1 or less can be easily determined.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hot water supply / heating system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a hot water supply / heating system according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a hot water supply / heating system according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
S1 to S3 Hot water supply and
30 Floor heating panel (heater)
40
50
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