JP4024552B2 - デジタルコンテンツ配信システムおよびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の伝送経路を経由してデジタルコンテンツをユーザに配信するデジタルコンテンツ配信システムに関し、さらに詳述すれば、ユーザの選択に応じて、利用する伝送経路毎に設定される条件でデジタルコンテンツを配信するデジタルコンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルコンテンツをパッケージメディアではなく、インターネット等に代表されるオンラインの伝送経路を経由してユーザに提供するデジタルコンテンツ配信システムが実用化されている。そして、インターネット上には、様々な特徴を有する伝送経路が無数に提供されており、ユーザおよびデジタルコンテンツ供給者が複数の伝送経路を共通に利用できるデジタルコンテンツ配信システムを構築できる環境下にある。
【0003】
図16に、従来、インターネット上で実用化されているデジタルコンテンツ配信システム(以降、「配信システム」と略称する)の一例を示す。同図に示すように、従来の配信システムDCcは、デジタルコンテンツ(以降、「コンテンツ」と略称する)の供給者がコンテンツを格納しておく提供源であると共に、格納配信するために用いられるコンテンツ配信装置(以降、「配信装置」と略称)11cと、ユーザが操作して所望のコンテンツの提供を要求する端末装置12cと、両者を接続するインターネット上に形成されるひとつの伝送路Lで構成される。
【0004】
上述のように、配信装置11cは複数の伝送路L1〜Lm(mは任意の整数)が利用可能であり、端末装置12cも複数の伝送路L1〜Ln(nは任意の整数)が利用可能である。このような複数の伝送路L1〜Lnのそれぞれには、種々な利用条件が設定されている。たとえば、伝送速度あるいは時間帯別の利用料金などが細かく設定されている。このような環境下で、配信装置11cと端末装置12cは、少なくとも2つの伝送路LaおよびLb(1<a<b<m、b<n)が共通に利用できる場合について、具体的に説明する。なお、説明の便宜上、必要に応じて、以降、伝送路Laを第1の伝送路と称し、伝送路Lbを第2の伝送路と称する。
【0005】
第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbには、それぞれ異なる使用条件が設定されている。それゆえに、ユーザは、第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのうちで、接続時の使用条件が好都合の伝送路La又はLbを利用して、配信装置11cに接続してコンテンツ配信要求する。たとえば、ユーザが第1の伝送路Laを利用して、コンテンツ配信要求をした場合、配信装置11cは、ユーザが第2の伝送路Lbも利用できることを知らないので、コンテンツの配信は必然的に第1の伝送路Laを経由して行われることになる。この関係を示すために、図16において、第1の伝送路Laは実線で示し、第2の伝送路Lbは一点鎖線で示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のコンテンツ配信システムにおいて、配信装置11cは、ユーザの配信依頼Ccを受けた第1の伝送路Laを利用して、コンテンツDをユーザに配信する。しかしながら、第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbに限らず、複数の伝送路Lはそれぞれ無数のユーザあるいは配信装置によって共用されている。結果、このようなデジタルコンテンツ配信システムにおいては、無数のユーザによる配信要求が多大に重複することによって、デジタルコンテンツ配信装置11c、あるいは特定の伝送経路L(本例においては、第1の伝送路La)のトラフィックが輻輳状態に陥ることがある。
【0007】
このような輻輳状態時に、ユーザから発せられる新たなコンテンツ配信依頼Ccを受け付ければ、配信装置11cおよび端末装置12cの双方において以下に述べるような不都合が生じる。つまり、配信装置11cは、要求されたコンテンツを即座に配信できない。そして、端末装置12c側(ユーザ)では、依頼後即時にコンテンツの配信を受けられないばかりか、コンテンツが何時配信されるのかも分からない。そのために、ユーザは、配信要求後に、あてどもなくコンテンツの配信されてくるのを待つしかない。これは、時間と伝送路の利用効率、および経済的負担の観点において、非常にこの好ましくない。
【0008】
このような事態を改善するために、ユーザからコンテンツ配信依頼Ccを受け付けたら直ちに配信する即時配信ではなく、所定の時間の経過後に配信する予約配信のみを行うデジタルコンテンツ配信システムが、特開平10−66053号公報に提案されている。さらに、配信要求の受け付け後に、コンテンツ配信装置が輻輳状態に陥った場合には、ユーザに対して輻輳状態であることを知らせると共に、即時配信から予約配信に変更するようにユーザに促すデジタルコンテンツシステムが、特開平10−13816号公報に提案されている。
【0009】
しかしながら、前者の予約配信の場合、デジタルコンテンツを即刻入手することを希望するユーザには不都合である。さらに、後者の輻輳時に即時配信から予約配信に変更するような場合は、輻輳していなければ、依頼の当初より予約配信でも構わないユーザに対しも即時配信されるために、コンテンツ配信装置および伝送経路の使用効率から観て好ましくない。
【0010】
ユーザ(端末装置12c)とコンテンツ供給者(配信装置11c)との間で共通に利用できる複数の伝送路L1〜Lnのそれぞれには個別に異なる使用条件が設定可能である。これら共通の複数の伝送路L1〜Lnの中には、たとえば、ユーザ(端末装置12c)からコンテンツ供給者(配信装置11c)に接続して、データサイズの小さいコンテンツ配信依頼/受け付けデータの交換に適したものと、データサイズの大きいコンテンツの配信に適したものがある。さらに、ユーザの希望するコンテンツ配信時刻における配信装置11cあるいは配信に利用さられる伝送路Lの輻輳状態の程度に応じて、多様な配信条件が設定できることがコンテンツ配信システムのリソースの負荷の平均化および要項活用の観点から非常に望ましい。
【0011】
多様な配信条件のそれぞれに対応する配信形態に対して、配信システムにかかる負担およびその負担に対するユーザが支払うべき代金も細やかに区別して設定されることが望ましい。しかしながら、従来は、配信装置11cと端末装置12cの間に共通に利用できる複数の伝送路L1〜Lnが存在する環境下においても、ユーザが端末装置12cによって配信装置11cに接続して時に用いた伝送経路Lに対してのみ、即時配信か予約配信からの選択肢しか提供されてない。
【0012】
よって、本発明においては、コンテンツ提供者とユーザが共通に利用できる複数の伝送経路のそれぞれに個別に配信形態および配信条件が設定され、ユーザは設定された任意の配信形態でデジタルコンテンツの配信を受けるデジタルコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、第1の複数の伝送経路を経由してデジタルデータを送受信できる第1のデジタル送受信装置と、第2の複数の伝送経路を経由してデジタルデータを送受信できる第2のデジタル送受信装置との間でデジタルコンテンツを交換するデジタルコンテンツ配信システムであって、
第1のデジタル送受信装置は、第1の複数の伝送路のそれぞれを示す第1の伝送路識別情報を生成する第1の伝送路識別情報生成部と、
第1の伝送路識別情報を、第1の複数の伝送路の任意のひとつを経由して、第2のデジタル送受信装置に送信する第1の送信部とを備え、
第2のデジタル送受信装置は、第1の伝送経路識別情報に基づいて、第2の複数の伝送路から第1の複数の伝送路と共通の伝送路を検出して、第2の伝送路識別情報を生成する第2の伝送路識別情報生成部と、
共通の伝送路のそれぞれに対してデジタルコンテンツの配信条件を設定する配信条件設定部とを備える。
【0014】
上述のように、第1の発明においては、送受信間で共通に利用可能な伝送路に対して、個々に設定される配信条件で、デジタルコンテンツ配信が可能である。
【0015】
第2の発明は、第1の発明において、第2のデジタル送受信装置は、共通の伝送路毎に配信するデジタルコンテンツの配信帯域、配信時間、および配信遅延時間を含む搬出情報を管理する搬出情報管理部と、
前期搬送情報と閾値を比較して比較結果情報を生成するオンデマンド配信判断部と、
前期比較結果情報に基づいて、共通の伝送路毎にデジタルコンテンツを配信するタイミングおよび配信に対する課金情報の複数種類送信する配信要求処理部を備える。
【0016】
第3の発明は、第2の発明において、搬出情報管理部は、共通の伝送路で、デジタルコンテンツの即時配信が可能か否かを判断することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる配信システムについて詳しく説明する前に、本発明にかかる配信システムの基本的概念について、図1に示す実施の形態にかかるデジタルコンテンツ配信システム(以降、「配信システム」と略称する)の一例を参照して説明する。同図に示すように、本発明にかかる配信システムDCpは、図16に示した従来の従来の配信システムDCcと類似している。但し、配信システムDCpにおいては、配信システムDCcにおける配信装置11cおよび端末装置12cがそれぞれ、配信装置11pと端末装置12pに置き換えられている。
【0018】
さらに、配信システムDCcにおいては、配信装置11cと端末装置12cが複数の伝送路L(第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lb)によって接続可能であるが、コンテンツDの配信に関してはひとつの伝送路L(第1の伝送路La)しか、利用されない。一方、配信システムDCpにおいては、配信装置11pと端末装置12pが複数の伝送路L(第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lb)によって接続可能である点は、配信システムDCcと同様である。しかしながら、配信システムDCpにおいては、コンテンツDの配信に関しては複数の伝送路L(第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lb)のすべて、それぞれの伝送路に設定された配信形態で利用できる。
【0019】
そのために、コンテンツ供給者(配信装置11p)は、ユーザ(端末装置12p)と共通に利用できる伝送路Lをすべて知っておく必要がある。このために、ユーザ(端末装置12p)は、少なくともコンテンツ配信依頼のためにコンテンツ供給者(配信装置11p)接続する際に、ユーザ(端末装置12p)が利用できるすべての伝送路L1〜Lnを供給者(配信装置11p)に通知する。そして、コンテンツ供給者(配信装置11p)は、ユーザ(端末装置12p)から通知されたすべての伝送路L1〜Lnのうちで、共通に利用できる伝送路L(第1の伝送路Laおよび第1の伝送路Lab)毎に、コンテンツDの種々な配信形態およびそれに対応した条件をユーザ(端末装置12p)に提示する。ユーザは、提示された配信形態および配信条件のうちで所望のものを選び、選んだ形態および条件でコンテンツDの配信を受ける。
【0020】
上述のように、本発明にかかる配信システムDCpにおいては、配信装置11p(コンテンツ供給者)と端末装置12p(ユーザ)とが、それぞれ異なる使用条件が設定されている第1の伝送路Laと第2の伝送路Lbが共通に利用できることを、少なくとも配信装置11p(コンテンツ供給者)が認識する点が、従来の配信装置11cと端末装置12cと大きく異なる点である。そして、好ましくは、コンテンツDの実際の配信のためには、配信装置11pと端末装置12pが、共通に利用できる伝送路Lを互いに認識しあう。以下に、配信システムDCpにおける、コンテンツ配信依頼、コンテンツ配信依頼受付、およびコンテンツ配信に動作について簡単に説明する。
【0021】
本発明においても、ユーザは、端末装置12pを操作して、第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのうちで、使用条件の好都合な方を利用して、配信装置11pに接続して、コンテンツ配信要求する。但し、この場合、ユーザは端末装置12pが利用できるすべての伝送路Lを示す利用可能伝送路情報Iiを含む配信要求情報Rpを配信装置11cに送信する。本例においては、利用可能伝送路情報Iiが示す伝送路Lは、少なくとも第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbを含む。しかしながら、本発明においては、ユーザが端末装置12pを複数利用できる場合は、その複数の端末装置12pを介意して利用できるすべての伝送路Lを示すことは言うまでもない。
【0022】
配信装置11pは、配信要求情報Rpに基づいて、ユーザの所望するコンテンツあるいは配信装置11pが提供できるコンテンツDの配信に関して、利用可能伝送路情報Iiが示す伝送路Lの中で、配信装置11pが利用できる第1の伝送路Laと第2の伝送路Lbのそれぞれに関する様々な配信形態に対して設定される配信条件を表す配信条件情報Ppを端末装置12pに送信する。配信条件情報Ppには、即時配信および予約配信などの配信時期、第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lb、および配信時期と使用伝送路との組み合わせのそれぞれに対してコンテンツ配信代金が含まれる。なお、配信装置11pは、配信要求情報Rpに含まれる利用可能伝送路情報Iiが示す伝送路の輻輳状態等を実際に確認する。
【0023】
そして、配信装置11pは、確認された逼塞状態とすでに受け付けている配信依頼の処理負荷状況に応じて、配信時期を適正に設定する。なお、この意味において、依頼受付後所定時間Tp以内での配信を即時配信と呼び、依頼受付後所定時間Tp以降の所定の時刻での配信を予約配信を呼び、依頼受付後所定時間Tp以降の不定の時刻での配信を遅延配信と呼ぶ。本発明において、好ましくは、即時配信には、配信依頼からコンテンツ配信を受ける間に端末装置12pと配信装置11pの接続が絶たれずに、配信依頼に利用した伝送路Lがコンテンツ配信にも利用される。
【0024】
一方、予約配信および遅延配信においては、好ましくは、配信依頼からコンテンツ配信を受ける間に端末装置12pと配信装置11pの接続が絶たれて、配信依頼に利用した伝送路L(第1の伝送路La)と異なる伝送路L(第2の伝送路Lb)がコンテンツ配信に利用されることを前提としている。なお、本発明においては、即時配信の場合に、配信依頼とコンテンツ配信の間で接続する伝送路Lが変わっても良い。また、予約配信および遅延配信の場合に、配信依頼とコンテンツ配信の間で接続する伝送路Lが同一であっても良いし、また伝送路Lが統一の場合に、接続が絶たれる必要がないことは言うまでもない。
【0025】
端末装置12pは、配信装置11pから送信された配信条件情報Pcに基づいて、ユーザが利用できる複数の伝送路L(本例においては、第1の伝送路Laおよび第1の伝送路La)のそれぞれに対して配信時期との組み合わせから成る配信形態毎に設定されるコンテンツ配信代金等を含む配信条件をユーザに提示する。ユーザは端末装置12pを操作して、提示されて配信条件(配信条件情報Pc)のうちで合意できる条件を選択して、コンテンツの発注を示すコンテンツ発注情報Spを生成して、配信装置11pに送信する。コンテンツ発注情報Spには、少なくともユーザが選択したコンテンツ、伝送経路(第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのいずれか)、および配信時期とを規定する情報が含まれる。なお、上述のように、配信時期には少なくとも予約配信と即時配信の2種類の形態が含まれる。
【0026】
本発明において、予約配信(含む、遅延配信)の場合と即時配信の場合とでは、以降の処理が異なるので、予約配信時(含む、遅延配信)および即時配信時のコンテンツ発注情報Spを、必要に応じて、それぞれ、予約配信発注情報Sptおよび即時配信コンテンツ発注情報Sprと識別する。なお、上述の図1に予約配信時の配信システムDCpの情報およびデータの流れを示し、図2に即時配信時の配信システムDCpの情報およびデータの流れを示している。
【0027】
予約配信時には、図1に示すように、ユーザは端末装置12pを操作して、予約配信発注情報Sptを生成して、配信装置11pに送信する。配信装置11pは、予約配信発注情報Sptに基づいて、ユーザの選択したコンテンツの予約配信の受け付けを確認する予約配信受注情報Aptを生成して、端末装置12pに送信する。予約配信受注情報Aptは、少なくとも、配信するコンテンツ、利用する伝送路L(本例においては、第2の伝送路Lb)、および配信予定時刻Ttを含む。なお、上述の配信要求情報Rp、配信条件情報Pp、予約配信発注情報Spt、および予約配信受注情報Aptを、予約配信発受注情報Iptと総称する。(即時配信発受注情報Ipr、予約配信発受注情報Iptと即時配信発受注情報Iprをコンテンツ発受注情報Ipと総称する。)
【0028】
そして、ユーザが選択した配信予定時刻になると、配信装置11pは、端末装置12pからの配信伝送路確保確認Lcの受信をもって、配信伝ユーザが選択したコンテンツをユーザの選択した伝送路Lが確保されたことを確認した後に、端末装置12p宛にコンテンツを配信する。ユーザが選択したコンテンツをユーザの選択した伝送路Lで端末装置12p宛に配信する。なお、本例おいては、ユーザは第1の伝送路Laを利用して予約配信発受注情報Iptを交換して、コンテンツDを発注する。そして、発注後の予定された時刻に、第2の伝送路Lbを利用してコンテンツDの配信を受ける。しかしながら、予約配信発受注情報Iptを構成する配信要求情報Rp、配信条件情報Pp、予約配信発注情報Spt、および予約配信受注情報Aptのそれぞれの単位で、種々の条件に応じて、第1の伝送路Laと第2の伝送路Lbを使い分けても良いことは言うまでもない。
【0029】
即時配信時の処理は、図2に示すように、配信条件情報Ppが配信装置11pから端末装置12pに送信される迄は、上述の予約配信時の処理と同じである。そして、ユーザは、配信条件情報Ppに基づいて、端末装置12pを操作して、予約配信発注情報Sptではなく即時配信コンテンツ発注情報Sprを生成する点およびそれ以降の処理が異なる。つまり、配信装置11pは、即時配信コンテンツ発注情報Sprに基づいて、即時配信受注確認情報Aprを生成して端末装置12pに送信する。即時配信受注確認情報Aprは、予約配信受注情報Aptと同様に、少なくとも、配信するコンテンツ、利用する伝送路L(第1の伝送路La))を含む。
【0030】
但し、配信装置11pは、即時配信コンテンツ発注情報Sprに含まれる即時配信要求に基づいて、配信予定時刻Ttの代わりに受信Ready要求Rrを生成して、端末装置12pに送信する。受信Ready要求Rrは、ユーザに対して、端末装置12pをコンテンツ配信に利用する伝送路L(本例では、第2の伝送路Lb)に接続させて、コンテンツの受信の準備を整えることを要求する信号である。
【0031】
そして、端末装置12pは、受信Ready要求Rrに応答して、選択した伝送路L(本例では、第2の伝送路Lb)との接続を確保してコンテンツDの受信準備が整った時点で、同接続が確保された伝送路L(第2の伝送路Lb)を経由して受信準備完了Wrを配信装置11pに送信する。配信装置11pは、受信準備完了Wrに応答して、接続が確保された伝送路L(本例では、第2の伝送路Lb)を利用してコンテンツDを端末装置12pに送信する。
【0032】
なお、即時配信における、上述の配信要求情報Rp、配信条件情報Pp、即時配信コンテンツ発注情報Spr、および即時配信受注確認情報Aprを、即時配信発受注情報Iprと総称する。また、予約配信発受注情報Iptと即時配信発受注情報Iprとを、コンテンツ発受注情報Ipと総称する。
【0033】
そして、第1の伝送路Laを利用して即時配信発受注情報Iprの配信要求情報Rp、配信条件情報Pp、即時配信コンテンツ発注情報Spr、および即時配信受注確認情報Aprを交換してコンテンツDを発注し、そして、第2の伝送路Lbを利用して受信準備完了WrおよびコンテンツDを交換する。しかしながら、即時配信発受注情報Iprを構成する配信要求情報Rp、配信条件情報Pp、即時配信コンテンツ発注情報Spr、即時配信受注確認情報Apr、および受信準備完了Wrのそれぞれの単位で、種々の条件に応じて、第1の伝送路Laと第2の伝送路Lbを使い分けても良いことは上述予約配信の場合と同様である。
【0034】
また、即時配信発受注情報Iprの交換とコンテンツDの配信を、同一の伝送路Lを利用しても良い。つまり、本発明においては、配信装置11pと端末装置12pが共通に利用できると共に異なる配信条件が設定された複数の伝送路から、ユーザがそれぞれの条件に応じて、任意に伝送路Lを選んで利用できる。
【0035】
図3に、端末装置12pの構成を示す。第1伝送路インターフェース41−A、第2伝送路インターフェース41−B、情報送受信部42、端末装置12pは、配信要求処理部43、配信条件確認部44、コンテンツ蓄積処理部45、およびコンテンツ保持部46を含む。コンテンツ保持部32は、配信装置11pから配信されるデジタルコンテンツDを格納する共に、格納したコンテンツDを所定の表示装置等の手段に出力する。
【0036】
配信条件確認部44は、好ましくは、モニターのような表示手段と、キーボードのような入力手段を含み、ユーザが配信装置11pに対してコンテンツDの配信要求するために用いられる。つまり、配信条件確認部44はユーザの操作に基づいて、配信要求処理部43、情報送受信部42、第1伝送路インターフェース41−A、および第2伝送路インターフェース41−Bを介して、配信装置11pとユーザの所望するコンテンツ配信に関する種々の情報を含む予約配信発受注情報Iptを交換する。
【0037】
図4に示すように、予約配信発受注情報Iptには、ユーザがコンテンツ供給者に通知あるいは要求するユーザ条件IDuと、コンテンツ供給者がユーザに提示するコンテンツ提供条件を表す配信条件情報IDsと、配信伝送路確保確認Lcの3種類に大別される。
【0038】
ユーザ条件IDuには、上述の配信要求情報Rpと予約配信発注情報Sptが含まれる。配信要求情報Rpには、ユーザがコンテンツ供給者に対してユーザ自身の環境条件を知らせる通知情報Iiと、ユーザがコンテンツ供給者に対してコンテンツ配信を要求する要求情報Irとが含まれる。通知情報Iiには、少なくとも、ユーザを特定するユーザ識別情報Iuと、ユーザが利用する端末装置12pを特定するユーザ端末識別情報Tuと、ユーザが利用できるすべての伝送路(以降、「ユーザ伝送路Lu」と称す)を示すユーザ伝送路識別情報ILuとを含む。
【0039】
要求情報Irには、ユーザがコンテンツ配信条件を問い合わせるコンテンツ供給者(配信装置11p)を特定する要求先識別情報Irdと、同コンテンツ供給者(配信装置11p)に接続する伝送路を規定する接続伝送識別情報Irlと、コンテンツ供給者に対して配信可能なコンテンツの配信条件(利用可能伝送路L、配信形態、提供可能なコンテンツD、配信時期、および配信代金)の提示を要求する配信条件要求Ircとが含まれる。
【0040】
予約配信発注情報Sptには、配信装置11pによって提示された配信条件(利用可能伝送路L、配信形態、提供可能なコンテンツD、配信時期、および配信代金)のうちでそれぞれユーザが選択する、配信形態を指示する選択配信形態情報IFs、伝送路を指示する選択配信伝送路情報ILs、配信時期を指示する選択配信予定時期ITs、配信するコンテンツを指示する選択コンテンツ情報ICs、および配信代金を示す選択配信代金情報ICsを含む。
【0041】
一方、配信条件情報IDsには、配信要求情報Rpと予約配信受注情報Aptが含まれる。配信要求情報Rpは、コンテンツ供給者がユーザに提供できるコンテンツ配信条件の詳細であり、ユーザから出力される通知情報Iiに基づいて生成される。配信条件情報Ppには、コンテンツ供給者がユーザと共通にコンテンツDの配信に利用できる配信伝送路識別情報ILdと、配信伝送路識別情報ILdのそれぞれに可能な配信形態識別情報IFd、配信形態毎の配信予定時期ITd、提供できるコンテンツDを表す配信コンテンツ識別情報ICd、および配信形態毎のコンテンツDの配信代金情報ICpを含む。
【0042】
予約配信受注情報Aptは、ユーザが指示するコンテンツ配信条件の確認情報であり、ユーザから出力される予約配信発注情報Sptに基づいて生成される。予約配信受注情報Aptには、コンテンツ供給者がコンテンツDを配信する前に、予約配信発注情報Sptに基づいて、受け付けた配信条件を表す受付配信条件情報IAc、および配信伝送路確保要求ILrを含む。受付配信条件情報IAcは、基本的に予約配信発注情報Sptと同じ内容である。また、配信伝送路確保要求ILrは、配信予定時刻(選択配信予定時期ITs)に所定時間だけ先立って、ユーザに対して、コンテンツDの配信に利用する伝送路(選択配信伝送路情報ILs)が確保されていることの確認を要求する信号である。
【0043】
ここで、端末装置12pおよび配信装置11pの内部構成の詳しい説明の前に、上述の予約配信発受注情報Iptが両者間でどのように交換されるのかについて、予約配信を例に簡単に説明する。コンテンツ配信依頼する場合、ユーザは先ず最初に、配信条件確認部44を操作して、上述のユーザ条件IDuのうちの配信要求情報Rpを配信要求処理部43に入力して、所望の配信装置11pに接続して、コンテンツ配信条件の提示を求める。配信装置11p(コンテンツ供給者)は、端末装置12p(ユーザ)から出力される配信要求情報Rpの基づいて、配信条件情報Ppを生成して端末装置12pに出力する。ユーザは配信装置11p(コンテンツ供給者)から返信された配信条件情報Ppの内容を、配信条件確認部44で確認すると共に、配信条件確認部44を操作して予約配信発注情報Sptを生成して、再度、配信装置11p(コンテンツ供給者)に送信する。コンテンツ供給者は、端末装置12pから送信された予約配信発注情報Sptに基づいて、ユーザの配信依頼の内容を確認すべく、予約配信受注情報Aptを生成して、端末装置12pに返送する。そして、配信装置11pは配信伝送路確保確認Lcの受信を条件に、コンテンツDをユーザの指定どおりの配信条件で配信する。
【0044】
図3に示すように、配信要求処理部43は、制御部431、プロトコル管理部432、端末情報管理部433、および予約情報管理部434を含む。これら構成要素も含めて、配信要求処理部43については、後ほど詳述する。
【0045】
次に、図5を参照して、上述の配信装置11pについて詳述する。配信装置11pは、情報送受信部21、配信要求処理部22、オンデマンド配信判断部23、閾値保持部24、顧客情報管理部25、コンテンツ情報管理部26、課金管理部27、送出制御部28、第1伝送路インターフェース(「I/FA」と図示)29−A、第2伝送路インターフェース(「I/FB」と図示)29−B、配布先管理部30、送出状況管理部31、およびコンテンツ保持部32を含む。
【0046】
コンテンツ保持部32は、映画や音楽に代表されるデジタルコンテンツを各種保持指定おり、要求されたコンテンツDを送出制御部28に出力する。
【0047】
送出制御部28は、後述する配信要求処理部22からの配信要求Rdcに基づいて、配布先管理部30、およびコンテンツ保持部32の動作を制御する。つまり、送出制御部28は、コンテンツ保持部32からコンテンツDを読み出して、情報送受信部21に供給する。さらに、送出制御部28は、配信要求Rdcに基づいて、コンテンツ保持部32から読み出したコンテンツDをどの通信経路を使って送出するかを示す選択通信経路情報IRSを情報送受信部21に対して出力する。送出制御部28は、配信するコンテンツDの送出状況からコンテンツ保持部32の利用率や配信時間あるいは配信遅延時間を算出し、算出された利用率や配信遅延時間の状況に基づいて、配布先管理部30に予約配信を実行させる予約配信指示CDtを出力する。
【0048】
第1伝送路インターフェース29−Aは、第1の伝送路Laを用いた通信インターフェースとして用いられ、ネットワーク12−Aとの間の通信経路の利用率算出して、第1の伝送路使用率RuAを生成する。
【0049】
第2伝送路インターフェース29−Bは、第2の伝送路Lbを用いた通信インターフェースとして用いられ、ネットワーク12−Bとの間の通信経路の利用率を算出して、第2の伝送路使用率RuBを生成する。
【0050】
情報送受信部21は、第1伝送路インターフェース29−A、第2伝送路インターフェース29−B、配信要求処理部22、および送出制御部28に接続されている。情報送受信部21は、配信要求処理部22とのコンテンツDの配信要求にかかる配信コマンドCdを交換する。そして、配信コマンドCdに基づいて、送出制御部28から供給されたコンテンツDを第1伝送路インターフェース29−Aと第2伝送路インターフェース29−Bのいずれかに一方に出力する。
【0051】
送出状況管理部31は、第1伝送路インターフェース29−A、第2伝送路インターフェース29−B、および送出制御部28に接続されている。送出状況管理部31は、第1伝送路インターフェース29−Aおよび第2伝送路インターフェース29−Bのそれぞれから入力される第1の伝送路使用率RuAおよび第2の伝送路使用率RuBに基づいて、第1伝送路インターフェース29−Aおよび第2伝送路インターフェース29−Bのそれぞれの使用を制御する伝送路インターフェース管理情報Iruを生成して、送出制御部28に出力する。つまり、送出状況管理部31は、送出制御部28が算出するコンテンツ保持部32の利用率や配信時間あるいは配信遅延時間を管理する機能とを有する。
【0052】
図6に、送出状況管理部31が生成する伝送路インターフェース管理情報Iruの一例を示す。同図において、伝送路識別子LidがCLaとCLbの2種類の伝送路のそれぞれの使用可能な「全帯域」と、「全帯域」のうちで現在使用されている「使用帯域」が示されている。「全帯域」欄において、「Ball A」とは、「Band all A」、つまり伝送路L(CLa)の全帯域を意味している。同様に、「Ball all B」は、伝送路L(CLb)の全帯域を意味している。さらに、「使用帯域」欄において、「Bused A」は、伝送路L(CLa)の全帯域のうちで使用されている帯域を意味し、「BusedB」は、伝送路L(CLb)の全帯域のうちで使用されている帯域を意味する。
【0053】
配布先管理部30は、予約配信に必要な情報として配信要求処理部22から入力される、予約配信の対象となる配信先とコンテンツを表す識別子を組とするコンテンツ配信条件情報Idstを保持管理する。図7に、予約配信時のコンテンツ配信条件情報Idst(t)の一例を示す。同図において、リクエストID(IRid)毎に、予約配信するコンテンツのID(Cid)と利用する伝送路LのID(Lid)と配信先である顧客のID(CUid)が組になって用意されている。同様に、図8に、即時配信するコンテンツのついてのコンテンツ配信条件情報Idst(r)が例示されている。
【0054】
閾値保持部24は、直ぐにコンテンツ配信をすることができるかどうかの判断基準となる、コンテンツ保持部32の利用率や配信時間あるいは配信遅延時間と、ネットワーク12−Aとの間の通信経路の利用率と、ネットワーク12−Bとの間の通信経路の利用率の閾値からなる配信閾値情報Ithを保持する。なお、配信閾値Thは、オンデマンド配信判断部23に供給される。
【0055】
図9に、閾値保持部24で管理される配信閾値Ithの一例を示す。配信閾値Ithは、伝送路毎に即時配信が可能な利用帯域であるか否かの判定の基礎になる情報が格納されている。同図において、伝送路LのID(Lid)がCLaとCLbの2種類の伝送路が即時配信可能であることを示す閾値Thはそれぞれ、AとBである。
【0056】
顧客情報管理部25は、第1伝送路インターフェース29−A、第2伝送路インターフェース29−B、情報送受信部21、および配信要求処理部22を経て入力される、端末装置12pから送信されたユーザ条件IDuの配信要求情報Rpに含まれる通知情報Iiに基づいて、ユーザ(端末装置12p)の利用可能な伝送路などのコンテンツ配信および代金回収等に必要な顧客情報Icstを生成すると共に管理する。図10に、顧客情報管理部25で管理される顧客情報Isctの一例を示す。同図に示す例においては、顧客ID(Cid)が0001と0002の2名のユーザに関して、それぞれが利用可能な伝送路(CLa、CLb)が通信路が、通知情報Iiに基づいて生成されて管理されている。
【0057】
コンテンツ情報管理部26は、あらかじめ配信装置11pが提供できるコンテンツDの配信形態(伝送路L、配信時期)毎の配信情報Ictを格納している。そして、配信要求処理部22からの配信要求Irqに応答して、格納している配信情報Ictが、配信条件に該当する課金情報ICを読み出して、課金管理部27に出力する。
【0058】
図11に、コンテンツ情報管理部26で管理されている配信情報Ictの一例を示す。同図において、同図において、コンテンツID(Cid)が0100と0101の2種類のコンテンツが通信路A(CLa)と通信路B(CLb)のそれぞれを利用して配信した場合の、即時配信時の配信代金ICarおよびICbrと予約配信時の配信代金ICatおよびICbtが例示されている。同例においては、第1の伝送路Laの帯域BWaは10Mbsと8Mbsの2種類あり、10Mbsは第1のコンテンツ(Cid:0100)に対して利用可能であり、8Mbsは第2のコンテンツ(Cid:0101)に対して利用可能である。
【0059】
また、第1の伝送路Laにおいては、帯域およびコンテンツの別にかかわらず、即時配信代金(ICaR)は¥400に、予約配信代金(ICaT)は¥300に固定である。一方、第2の伝送路Lbでは、帯域は4Mbsで固定であり、即時配信代金(ICaR)は¥300で固定であり、第1のコンテンツ(Cid:0100)に対しては、¥200の予約配信代金(ICbT)が設定されているが、第2のコンテンツ(Cid:0101)に対しては、予約配信代金(ICbT)が設定されていない。これは、第2の伝送路Lbでは、第2のコンテンツの予約配信サービスが提供されていないことを意味する。
【0060】
課金管理部27は、コンテンツ情報管理部26から出力される課金情報ICに基づいて、顧客毎の課金情報を管理すると共に、顧客課金情報Ichを生成して、配信要求処理部22に出力する。
図12に、課金管理部27で管理される顧客課金情報Ichの一例を示す。顧客課金情報Ichにおいては、顧客Cid毎に、配信してコンテンツの識別子Cid、配信形態(T)、配信開始時刻(ITs)、課金(IC)が明記される。同例では、CUidが0001のユーザについては、Cidが0100のコンテンツが9:13amに即時配信されたサービスに対する課金が¥400であることが記録されている。そして、CUidが0002のユーザについては、Cidが0101のコンテンツが6:00pmに予約配信されたサービスに対する課金が¥300であることが記録されている。
【0061】
オンデマンド配信判断部23は、送出状況管理部31が管理するコンテンツ保持部32の利用率や配信時間あるいは配信遅延時間と閾値保持部24が保持する配信閾値Thとを比較する機能と、送出状況管理部31が管理するネットワーク12−Aとの間の通信経路の利用率を含む伝送路インターフェース管理情報Iruとを比較する機能を有する。つまり、オンデマンド配信判断部23は、閾値保持部24から供給される配信閾値Thと、送出状況管理部31から入力される伝送路インターフェース管理情報Iruを比較して、現在ユーザ(端末装置12p)と共通で利用利用できる伝送路Lのすべての送信負荷を、配信装置11pの処理負荷とに基づいて、配信開始までの所要時間を算出して、比較結果情報Ijを生成する。この比較結果情報Ijは、配信要求処理部22に出力される。
【0062】
配信要求処理部22は、オンデマンド配信判断部23のから入力される比較結果情報Ijに基づいて、直ちにコンテンツを配信できるか(即時配信可能か)否かを判断する。そして、配信要求処理部22は、直ちに配信できると判断される場合には、配信に利用できる通信経路に対しては、通信経路の識別子と、即時配信の場合の代金を表す即時配信コンテンツ課金情報Ichrと、予約配信の場合の代金を表す予約配信コンテンツ課金情報Ichtを要求する。なお、即時配信コンテンツ課金情報Ichrおよび予約配信コンテンツ課金情報Ichtを、課金情報Ichと総称する。
【0063】
配信要求処理部22は、直ちにコンテンツを配信できない判断される場合には、ユーザと共通に利用できる通信経路の識別子と、算出された配信開始までの所要時間に基づいて、予約配信あるいは遅延配信を設定すると共に、その場合のコンテンツの課金情報を配信要求のあった端末装置12pに送信要求するコンテンツ送信要求Rdcを情報送受信部21に対して出力する。
【0064】
情報送受信部21から直ちにコンテンツ配信する要求を受信した場合には、送出制御部28に要求された端末装置12pに対して要求されてコンテンツDの送出を要求する
【0065】
図13に示すシーケンスチャートを参照して、上述の配信システムDCpにおけるコンテンツの配信動作について説明する。先ず、配信システムDCpにおけるコンテンツ配信シーケンスは、ユーザが端末装置12pを操作することによって実行される配信依頼シーケンスSQ100と、コンテンツ供給者側における配信装置11pによって実行される配信シーケンスSQ200に大別される。そして、配信依頼シーケンスSQ100は、配信条件問い合わせシーケンスSQ110、配信依頼シーケンスSQ120および配信伝送路確保確認シーケンスSQ130を含む。一方、配信シーケンスSQ200は、配信条件作成準備シーケンスSQ210、配信条件提示シーケンスSQ220、配信依頼受付確認シーケンスSQ230、コンテンツ配信シーケンスSQ240、および課金シーケンスSQ250を含む。
【0066】
配信システムDCpにおいて、コンテンツ配信シーケンスは、先ず配信条件問い合わせシーケンスSQ110において、ユーザが端末装置12pを操作して、配信要求情報Rp(ユーザ条件IDu)を生成して、配信装置11pに送信することによって開始される。具体的には、ユーザは端末装置12pの配信要求処理部43を操作して、ユーザ条件IDuを生成して制御部431に出力する。制御部431は、ユーザ条件IDuに基づいて、プロトコル管理部432に対して、配信条件情報要求を指示する。
【0067】
プロトコル管理部432は、端末情報管理部433から顧客ID(CUid)を取得し、プロトコールバージョンおよび顧客IDに基づいて、配信情報要求メッセージとして要求情報Irを生成する。そして、配信要求処理部43は、要求情報Irをたとえば、第1伝送路インターフェース41−Aを介して送信するように指示する。結果、要求情報Irは通知情報Iiと共に、配信要求情報Rpとして、配信装置11pに送信される。
【0068】
配信条件作成準備シーケンスSQ210において、配信装置11pは、端末装置12pから送信された配信要求情報Rpに基づいて、ユーザ(端末装置12p)と共通に利用できる伝送路の情報を初めとする顧客情報Icstを生成する。
【0069】
そして、配信条件提示シーケンスSQ220において、配信装置11pは、顧客情報Icstに基づいて、配信条件情報Ppを生成する。そして、この配信条件情報Ppを端末装置12pに送信することによって、ユーザに提供できるコンテンツ配信サービスの条件を提示する。
【0070】
以下に、配信条件作成準備シーケンスSQ210および配信条件提示シーケンスSQ220における処理を具体的に説明する。配信条件問い合わせシーケンスSQ110において、端末装置12pから送信された配信要求情報Rp(ユーザ条件IDu)は、配信装置11pの第1伝送路インターフェース29−A(第1伝送路インターフェース41−Aに対応)および情報送受信部21を介して、配信要求処理部22に到着する。
【0071】
配信要求処理部22では、配信要求情報Rpに含まれる通知情報Iiを顧客情報管理部25に供給して、顧客情報Icstを生成させる。さらに、オンデマンド配信判断部23に、コンテンツID(Cid)、顧客ID(Cuid)を通知して、ユーザが利用できる伝送路L毎に、即時配信の可否を問い合わせる。オンデマンド配信判断部23は、顧客ID(CUid)に基づいて、顧客情報管理部25から読み出した顧客情報Icstから、ユーザと共通に利用できる伝送路Lを検索する。オンデマンド配信判断部23は、さらに、コンテンツ情報管理部26から、当該コンテンツID(Cid)に対する課金情報ICaを取得し、利用可能な伝送路Lのそれぞれについて、即時配信の可否について判断する。
【0072】
オンデマンド配信判断部23による、第1の伝送路Laにおける即時配信の可否は次式(1)に従って判断され、第2の伝送路Lbにおける即時配信の可否は次式(2)に従って判断される。
【0073】
(BallA × Th,A − BusedA)≧第1の伝送路Laでの要求コンテンツの帯域 ・・・・(1)
(BallB × Th,B − BusedB)≧第2の伝送路Lbでの要求コンテンツの帯域 ・・・・(2)
上述の式(1)および式(2)のそれぞれが真であれば、即時配信可と判断される。
【0074】
上述の判断に基づいて、比較結果情報Ijが生成されて、ユーザが利用できる伝送路L毎に判断結果が、配信要求処理部22に通知される。
【0075】
配信要求処理部22では、ユーザ条件IDuに含まれるプロトコールのバージョンを判断し、判断されたバージョンに基づいて、端末装置12pの配信形態(即時配信可/予約配信可/複数の伝送路Lの利用可の別)について確認する。配信装置11pの配信形態は、以下の2つケースに大別される。
【0076】
ケース1は、端末装置12pは、ひとつの伝送路に固定されていて、複数の伝送路Lを自由に選択して利用できない。
ケース2は、端末装置12pは、複数の伝送経路を自由に選択して利用できる。さらに、ケース1およびケース2における端末装置12pは、さらに、それぞれ以下の3通りに分類される。
【0077】
ケース1における端末装置12pは、以下のごとく、3通りに分類される。
分類1−1は即時配信のみ可能である、分類1−2は即時配信が不可であれば予約配信が可である、そして分類1−3は、即時配信と予約配信の両方が可である。以下に、各分類における端末装置12pに対する、配信要求処理部22の処理について述べる。
【0078】
分類1−1においては、端末装置12pは即時配信のみ可能であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、即時配信用として設定されている購入識別子(Pid(r))および課金情報(ICa(r))を通知する。一方、比較結果情報Ijが即時配信不可を示している場合には、配信要求処理部22は配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)、および配信不可を通知する。
【0079】
分類1−2においては、端末装置12pは即時配信が不可であれば予約配信が可であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は、配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、即時配信用として設定されている購入識別子(Pid(r))および課金情報ICa(r))と即時配信を通知する。一方、比較結果情報Ijが即時配信不可を示している場合は、配信要求処理部22は配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、予約配信用として設定されている購入識別子(Pid(t))および課金情報(ICa(t))と予約配信を通知する。
【0080】
分類1−3においては、端末装置12pは即時配信と予約配信の両方が可であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、即時配信用として設定された購入識別子(Pid(r))、および課金情報ICa(r)と即時配信を通知する。さらに、予約配信用として、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、購入識別子(Pid(t))および課金情報ICa(t)と予約配信を通知する。なお、予約配信用として通知される購入識別子(Pid(t))および課金情報ICa(t)は、即時配信用として通知される購入識別子(Pid(r))および課金情報ICa(r)とは別に設定されたものであることは、図7、図8、および図11を参照して説明したとおりである。
【0081】
ケース2における複数の伝送路Lを自由に選択できる端末装置12pも、ケース1と同様に、以下のごとく、3通りに分類される。
分類2−1は即時配信のみ可能である、分類2−2は即時配信が不可であれば予約配信が可である、そして分類2−3は、即時配信と予約配信の両方が可である。以下に、各分類における端末装置12pに対する、配信要求処理部22の処理について述べる。
【0082】
分類2−1においては、端末装置12pは即時配信のみ可能であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は、配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、第1の伝送路La用に関して、即時配信用として設定された購入識別子(Pid(r1))および課金情報(ICa(r1))と、第2の伝送路Lb用に関して、即時用途して設定された購入識別子(Pid(2r))および課金情報(ICa(2r))とを通知する。
【0083】
一方、分類2−1において、比較結果情報Ijが第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのうち、一方のみが即時配信可であることを示している場合には、その伝送路Lに関して即時配信用として設定された購入識別子(Pid(r))および課金情報(ICa(r))が通知される。
【0084】
分類2−2においては、端末装置12pは即時配信が不可であれば予約配信が可であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は、配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbに関して、それぞれ即時配信用途して設定された購入識別子(Pid(1r))および課金情報(ICa(1r))と、購入識別子(Pid(2r))および課金情報(ICa(2r))とを通知する。
【0085】
一方、分類2−2において、比較結果情報Ijが第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのうち、一方のみが即時配信可であることを示している場合には、その伝送路Lに関して即時配信用として設定された購入識別子(Pid(r))および課金情報(ICa(r))と即時配信が通知され、即時配信不可とされる伝送路Lに対しては、予約配信用に設定された購入識別子(Pid(t))および課金情報(ICa(t))と予約配信が通知される。
【0086】
また、比較結果情報Ijが第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbの両方が即時配信不可であることを示している場合には、配信要求処理部22は、配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、予約配信用にとして設定された購入識別子(Pid(1t))および課金情報(ICa(1t))と購入識別子(Pid(2t))および課金情報(ICa(2t))が通知される。
【0087】
分類2−3においては、端末装置12pは即時配信と予約配信の両方が可であるので、比較結果情報Ijが即時配信可であると示している場合には、配信要求処理部22は配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、即時配信用にとして設定されたコンテンツID(Cid(1r))および顧客ID(CUid(1r))と購入識別子(Pid(1r))および課金情報(ICa(1r))と即時配信とが配信され、さらに予約配信用にとして設定された購入識別子(Pid(1t))および課金情報(ICa(1t))と購入識別子(Pid(2t))および課金情報(ICa(2t))と予約配信が通知される。
【0088】
一方、分類2−3において、比較結果情報Ijが第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbのうち、一方のみが即時配信可であることを示している場合には、その伝送路Lに関して即時配信用として設定された購入識別子(Pid(t))および課金情報(ICa(t))と即時配信が通知される。そして、即時配信不可とされる伝送路Lに対しては、予約配信用に設定された購入識別子(Pid(t))および課金情報(ICa(t))と予約配信が通知される。
【0089】
また、比較結果情報Ijが第1の伝送路Laおよび第2の伝送路Lbの両方が即時配信不可であることを示している場合には、配信要求処理部22は、配信条件情報Ppとして、コンテンツID(Cid)および顧客ID(CUid)と、予約配信用にとして設定された購入識別子(Pid(1t))および課金情報(ICa(1t))と購入識別子(Pid(2t))および課金情報(ICa(2t))と予約配信が通知される。
【0090】
図13に戻って、配信依頼シーケンスSQ120において、ユーザは配信装置11pから送信された上述の配信条件情報Ppを端末装置12pで受信し、そして配信条件確認部44で配信条件の内容を確認すると共に、所望の配信条件を選択して予約配信発注情報Sptを生成する。そして、この予約配信発注情報Sptを配信装置11pに送信することによって、コンテンツ供給者に対して所望のコンテンツDの配信を依頼する。
【0091】
上述の図3を再度参照して、端末装置12pにおける予約配信発注情報Sptの生成について詳述する。配信装置11pから送信された配信条件情報Pp(配信条件情報IDs)は、たとえば第1伝送路インターフェース41−A、および情報送受信部42を介して、配信要求処理部43のプロトコル管理部432に入力される。プロトコル管理部432は、受信した配信条件情報Ppに含まれる配信伝送路識別情報ILd、配信形態識別情報IFd、配信予定時期ITd、配信コンテンツ識別情報ICd、および配信代金情報ICpの情報を制御部431に通知する。
【0092】
制御部431は、プロトコル管理部432から入力された情報(Pp)に基づいて、図14に例示するように配信方法一覧を配信条件確認部44に表示させる。ユーザは、この配信方法一覧を参考に配信依頼するもの決定し、配信条件確認部44を操作して、配信依頼に対応する購入識別子(Pid)を選択する。
【0093】
配信条件確認部44からは、ユーザの購入識別(RQid)を示す操作信号が配信要求処理部43の制御部431に出力される。制御部431は、ユーザが選択した購入識別子(Pid)を検出して、プロトコル管理部432に通知する。プロトコル管理部432は、購入識別子(Pid)および顧客ID(CUid)に基づいて、予約配信発注情報Sptを生成して、情報送受信部42および第1伝送路インターフェース41−Aあるいは第2伝送路インターフェース41−Bを介して、配信装置11pに出力する。
【0094】
図13に戻って、配信依頼受付確認シーケンスSQ230においては、配信装置11pは端末装置12pから送信された予約配信発注情報Sptに基づいて、予約配信受注情報Aptを生成する。そして、この予約配信受注情報Aptを端末装置12pに送信することで、コンテンツ供給者はユーザのコンテンツ配信依頼受付確認を行う。なお、予約配信の場合には、選択配信予定時期ITsの所定時間前に、配信装置11pは配信伝送路確保要求ILrを、ユーザの指定する端末装置12pに送信して、ユーザがコンテンツDの配信に利用する伝送路Lの確保していることを確認を求める。なお、即時配信の場合には、配信伝送路確保要求ILrは省略しても良いことは上述のとおりである。
【0095】
再度、図5を参照して、配信依頼受付確認シーケンスSQ230における、配信装置11pの動作について詳述する。端末装置12pから送信された予約配信発注情報Spt(ユーザ条件IDu)は、第1伝送路インターフェース29−Aあるいは第2伝送路インターフェース29−Bおよび情報送受信部21を介して、配信要求処理部22に到着する。配信要求処理部22は、到着した予約配信発注情報Sptから、購入識別子(Pid)および顧客ID(CUid)を検出し、ユーザは即時配信を要求しているのか予約配信を要求しているのかを判断する。
【0096】
ユーザが予約配信を要求していると判断される場合には、配信要求処理部22は配布先管理部30に対して、コンテンツ配信条件情報Idst(t)を出力して予約登録を行う。なお、コンテンツ配信条件情報Idst(t)については、すでに図7を参照して説明したとおりである。一方、ユーザは即時配信を要求していると判断されu場合には、配信要求処理部22は配布先管理部30に対して、コンテンツ配信条件情報Idst(r)を出力して即時配信登録を行う。なお、コンテンツ配信条件情報Idst(r)についても、すでに図8を参照して説明したとおりである。そして、このように配信登録の後に、配信要求処理部22は予約配信受注情報Apt(配信条件情報IDs;配信コンテンツ情報Id)を生成して送出制御部28に出力する。送出制御部28は、予約配信受注情報Aptを、第1伝送路インターフェース29−Aおよび第2伝送路インターフェース29−Bのいずれかを介して、端末装置12p宛に送信する。
【0097】
図4に戻って、配信伝送路確保確認シーケンスSQ130においては、配信装置11pから送信された予約配信受注情報Aptに含まれる配信伝送路確保要求ILrに応答して、端末装置12pの伝送路Lを確保/確認の後に、配信伝送路確保確認Lcを配信装置11pに送信する。本シーケンスにおける、端末装置12pの動作について詳述する。配信装置11pから送信された、予約配信受注情報Apt(配信条件情報IDs;配信コンテンツ情報Id)は、プロトコル管理部432に到着する。プロトコル管理部432は、上述の配信依頼シーケンスSQ120において、予約配信発注情報Sptを生成した際に、一時的に保持しておいた、購入識別子(Pid)、選択配信伝送路情報ILs、予約/素地配信の別(IFs)、選択配信代金情報ICs等からなる発注情報(Spt)と、受信した予約配信受注情報Aptの購入識別子(Pid)、顧客ID(Cuid)、およびリクエストID(RQid))とを照合して、リクエストID(RQid)、伝送路識別子Lid、予約配信、課金情報ICを制御部431に通知する。
【0098】
制御部431は、プロトコル管理部432から通知されたリクエストID(RQid)、伝送路識別子Lid、予約配信、および課金情報ICに基づいて、配信条件確認部44に配信受付内容を表示させる。なお、予約配信の場合には、リクエストID(RQid)伝送路識別子Lidを予約情報管理部434に保存させる。図15に、予約情報管理部434で管理される、リクエストID(RQid)および伝送路識別子Lidの一例を示す。
【0099】
そして、配信装置11pから送信された配信伝送路確保要求ILrは、プロトコル管理部432で受信されると、対応するリクエストID(RQid)を制御部431に通知する。制御部431は、予約情報管理部434に通知されたリクエストID(RQid)の存在を確認する。存在が確認された場合は、プロトコル管理部432に配信伝送路確保確認Lcの送信を指示すると友印、コンテンツ保持部46に配信されてくるコンテンツDの蓄積を指示する。
【0100】
図5に戻って、コンテンツ配信シーケンスSQ240においては、配信装置11pは、端末装置12pから送信された配信伝送路確保確認Lcに応答して、コンテンツDを端末装置12p宛に送信する。つまり、端末装置12pから送信された配信伝送路確保確認Lcが到着すると、配信要求処理部22は、配信伝送路確保確認LcからリクエストID(RQid)を検出し、同リクエストID(RQid)で配布先管理部30の内部を検索して、顧客ID(CUid)、コンテンツID(Cid)、配信形態情報(IF)を読み出して、課金管理部27に通知して、これから開始するコンテンツ配信に関しての課金管理を有効にする。
【0101】
そして、配信要求処理部22は、送出制御部28に配信するコンテンツのコンテンツID(Cid)と使用する伝送路Lを指示する。送出制御部28は、コンテンツ保持部32から、指示されたコンテンツDを読み出し、指定された伝送路Lを介して、配信するように、情報送受信部21に指示する。送出状況管理部31は、使用される伝送路Lの使用帯域を更新する。
【0102】
そして、課金シーケンスSQ250において、コンテンツDの送信が完了した時点で、顧客課金情報Ichを生成して、ユーザに対して配信したコンテンツ代金を課金して、処理を終了する。なお、配信されるコンテンツDには、始まりと終わりを示すマークがあらい、これらのマークを検出することによって、コンテンツ蓄積処理部45は、コンテンツ保持部46のおけるコンテンツDの蓄積動作を制御する。
【0103】
コンテンツ保持部46におけるコンテンツDの蓄積終了を検出した時点で、コンテンツ蓄積処理部45は、制御部431に対してリクエストID(RQid)と共に、蓄積終了を通知する。
そして、制御部431は、予約情報管理部434に対して、リクエストID(RQid)の削除を要求し、予約情報管理部434はこれに従う。このようにして、配信システムDCpにおけるコンテンツ配信が完了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるデジタルコンテンツ配信システムの構成を示すと共に、予約配信時の情報の流れを説明する模式図である。
【図2】図1に示したデジタルコンテンツ配信システムにおける、即時配信時の情報の流れを示す模式図である。
【図3】図1に示す端末装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図4】図1に示すデジタルコンテンツ配信システムにおいて、配信装置と端末装置の間で交換する予約配信発注情報の説明図である。
【図5】図1に示す配信装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図6】図6の送出状況管理部31が生成する伝送路インターフェース管理情報の説明図である。
【図7】図6の配信先管理部が管理する予約配信時のコンテンツ配信条件情報の説明図である。
【図8】図6の配信先管理部が管理する即時配信時のコンテンツ配信条件情報の説明図である。
【図9】図6の閾値保持部で管理される配信閾値の説明図である。
【図10】図6の顧客情報管理部で管理される顧客情報の説明図である。
【図11】図6のコンテンツ情報管理部で管理されている配信情報の説明図である。
【図12】図6の課金管理部で管理される顧客課金情報の説明図である。
【図13】図1に示すデジタルコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの配信動作を示すシーケンスチャートである。
【図14】図3の配信条件確認部で表示される配信方法一覧の一例を示す説明図である。
【図15】図3の予約情報管理部434で管理される、リクエストIDおよび伝送路識別子の一例を示す説明図である。
【図16】従来のデジタルコンテンツ配信システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
Dcc、Dcお デジタルコンテンツ配信システム
11c、11p 配信装置
21 情報送受信部
22 配信要求処理部
23 オンデマンド配信判断部
24 閾値保持部
25 顧客情報管理部
26 コンテンツ情報管理部
27 課金管理部
28 送出制御部
29−A 第1伝送路インターフェース
29−B 第2伝送路インターフェース
30 配布先管理部
31 送出状況管理部
32 コンテンツ保持部
12c、12p 端末装置
41−A 第1伝送路インターフェース
41−B 第2伝送路インターフェース
42 情報送受信部
43 配信要求処理部
431 制御部
432 ポロトコル管理部
433 端末情報管理部
434 予約情報管理部
44 配信条件確認部(V/I部)
45 コンテンツ蓄積処理部
46 コンテンツ保持部

Claims (3)

  1. 第1の複数の伝送経路を経由してデジタルデータを送受信できる第1のデジタル送受信装置と、第2の複数の伝送経路を経由してデジタルデータを送受信できる第2のデジタル送受信装置との間でデジタルコンテンツを交換するデジタルコンテンツ配信システムであって、
    前記第1のデジタル送受信装置は、前記第1の複数の伝送路のそれぞれを示す第1の伝送路識別情報を生成する第1の伝送路識別情報生成手段と、
    前記第1の伝送路識別情報を、前記第1の複数の伝送路の任意のひとつを経由して、前記第2のデジタル送受信装置に送信する第1の送信手段とを備え、
    前記第2のデジタル送受信装置は、前記第1の伝送経路識別情報に基づいて、前記第2の複数の伝送路から前記第1の複数の伝送路と共通の伝送路を検出して、第2の伝送路識別情報を生成する第2の伝送路識別情報生成手段と、
    前記共通の伝送路のそれぞれに対してデジタルコンテンツの配信条件を設定する配信条件設定手段とを備えるデジタルコンテンツ配信システム。
  2. 前記第2のデジタル送受信装置は、前記共通の伝送路毎に配信するデジタルコンテンツの配信帯域、配信時間、および配信遅延時間を含む搬出情報を管理する搬出情報管理手段と、
    前期搬送情報と閾値を比較して比較結果情報を生成するオンデマンド配信判断手段と、
    前期比較結果情報に基づいて、前記共通の伝送路毎に前記デジタルコンテンツを配信するタイミングおよび配信に対する課金情報の複数種類送信する配信要求処理手段を備える、請求項1に記載のデジタルコンテンツ配信システム。
  3. 前記搬出情報管理手段は、前記共通の伝送路で、前記デジタルコンテンツの即時配信が可能か否かを判断することを特徴とする、請求項に記載のデジタルコンテンツ配信システム。
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