JP4023368B2 - Method for forming Ag film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ag膜の形成方法に係り、特に、光導波路の溝部分にAg膜を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石英系ガラス光導波路は、図3に示すように、石英ガラス基板(図示せず)と、クラッド32と、クラッド32内に設けられる光を伝搬するためのコア導波路31とで構成される。ここで、光導波路30の導波方向を180°曲げる方法として、コア導波路31における直線部31a,31bを、リング状の導波路(湾曲部)31cを介して接続する方法が挙げられる。この時、光伝送損失を増加させることなく導波方向を曲げるには、湾曲部31cの半径Rをある一定値以上に保つ必要がある。その結果、大きなスペース(大きな石英ガラス基板)が必要となり、光導波路の大型化を招いてしまう。
【0003】
そこで、光導波路の導波方向を180°曲げる他の方法として、図4に示すように、光導波路40におけるコア導波路41の一部に反射層(反射ミラー)42を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。コア導波路41における直線部41a,41bの交差部45に反射層42を設けることで、図3に示したリング導波路31cがなくても導波方向を曲げることができるようになる。このため、スペースの低減が可能となり、光導波路の小型化を図ることができる。
【0004】
反射層42は金属膜で構成される。この金属膜の製造は、以下の手順により行われる。
【0005】
先ず、図5(a)に示すように、コア41a(又は41b)とクラッド52とで構成される石英系ガラス光導波路40の、反射層を形成したい部分に溝53を形成する。
【0006】
次に、図5(b)に示すように、溝53を含むクラッドの52の表面に、スパッタリング法や蒸着法により金属膜54を形成する。光導波路40において、石英導波路表面(クラッド52の表面)などに金属膜54が成膜された状態では、内部に応力が作用し、光回路に偏光依存性が生じてしまう。そこで、偏光依存性が生じるのを防ぐため、クラッド52の表面の金属膜54を取り除く必要がある。
【0007】
よって、図5(c)に示すように、金属膜54の表面にレジスト膜55を形成した後、図5(d)に示すように、露光、現像によるパターン56の形成を行い、金属膜54のエッチング、金属膜54の余剰部分及びレジスト膜55の除去を行う。これによって、図4の5e−5e線断面図を図5(e)に示すように、溝53のみに金属膜54が形成された反射層42が得られる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−250828号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したスパッタリング法や蒸着法では、特定の箇所のみに選択的に金属膜54を形成することができない。よって、溝53の部分のみに金属膜54を形成するには、一度全体に金属膜54を形成した後、不要部分の金属膜54を取り除くという追加工程を必要とするという問題があった。
【0010】
また、スパッタリング法では、溝53の深さと開口幅との比(深さ/開口幅)が大きくなると(例えば、比が1以上の開口幅が狭くて深い溝であると)、スパッタリング中にスパッタ分子が溝53の内部に入りにくくなる。よって、溝53の垂直面(図5(b)中では左右壁面)に、金属膜54を成膜することが難しいという問題があった。
【0011】
さらに、スパッタリング法を用いる手法では、真空装置などの大掛かりな装置が必要となる。よって、反射層42を有する光導波路40を製造するためのコストが高くなるという問題があった。
【0012】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、溝の内面のみに容易に成膜が可能なAg膜の形成方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係るAg膜の形成方法は、部材の表面に溝を形成し、その溝内に塩化スズ水溶液を充満させた後、溝部分を水洗浄して塩化スズ水溶液を除去し、その後、Agメッキ液を少なくとも溝部分に接触させ、銀鏡反応を利用して溝の内面のみにAg膜を析出させるものである。
【0014】
また、光導波路の反射層を形成したい部分に溝を形成し、その溝に塩化スズ水溶液を接触させ、毛細管現象により溝内に塩化スズ水溶液を充満させた後、溝部分を水洗浄して塩化スズ水溶液を除去し、その後、Agメッキ液を少なくとも溝部分に接触させ、銀鏡反応を利用して溝の内面のみにAg膜を析出させるものである。
【0015】
以上の方法によれば、銀鏡反応を利用して、溝の内面のみにAg膜を形成することができる。つまり、溝以外の部分にはAg膜が形成されないことから、不要部分のAg膜を除去するという追加工程を必要としなくなり、容易にAg膜を成膜できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0017】
本発明の好適一実施の形態に係るAg膜の形成方法を説明するための横断面図を図1(a)〜図1(e)に示す。
【0018】
本実施の形態に係るAg膜の形成方法は、図1(a)に示す石英系ガラス光導波路本体(部材)1の溝13に対して適用されるものである。光導波路本体1は、石英ガラス基板(図示せず)と、クラッド12と、クラッド12内部に設けられる光を伝搬するためのコア導波路11とで構成される。
【0019】
図1(a)に示すように、コア導波路11における直線部11aの中途部16に溝13が形成される。溝13は反応性イオンエッチング等により形成され、例えば、開口幅は3〜10μm、深さは10〜40μm、深さと開口幅との比は約1〜13.3とされる。尚、溝13は、コア導波路11における2つの直線部の交差部に形成するようにしてもよい。
【0020】
次に、図1(b)に示すように、溝13の一端部に塩化スズ水溶液14を滴下(注入)して接触させる。溝13は開口幅及び深さが共に非常に小さな溝であることから、塩化スズ水溶液14を接触させるだけで、毛細管現象により溝13内に塩化スズ水溶液14が充満される。
【0021】
塩化スズ水溶液14は、純水、塩化スズ、及び塩酸の混合物で構成され、それらの重量比は10000:A:B ( 5≦A≦20、5≦B≦20 )に調整される。また、塩化スズを純水中に完全に溶解させるために、塩化スズ水溶液14中の塩酸の量は、塩化スズの量と同等又はそれ以上とされる( A≦B )。さらに、塩化スズ水溶液14の滴下量は、溝13の容積と同等又はそれよりやや多い程度、つまり溝13の周辺部分に溢れない程度とされる。
【0022】
次に、図1(c)に示すように、塩化スズ水溶液14を溝13内に注入した後、しばらくしてから(例えば、10〜60秒経過後、好ましくは約30秒経過後)、少なくとも溝13部分を約2〜90秒間、純水で洗浄する。これによって、溝13内に充満していた塩化スズ水溶液14が排出(除去)される。この洗浄は、溝13の内面に少量の塩化スズ水溶液14が付着している程度に行うものであって、塩化スズ水溶液14を完全に除去するものではない。また、洗浄時間の長短は、塩化スズ水溶液14の濃度に応じて適宜選択される。尚、純水による洗浄は、光導波路本体1自体を純水中に浸漬して行ってもよい。
【0023】
次に、図1(d)に示すように、溝13にAgメッキ液15を滴下(注入)して接触させる。これによって、塩化スズ水溶液14のAgに対する還元効果で、溝13の内面において銀鏡反応が生じ、溝13の内面に緻密で、十分な膜厚のAg膜24が選択的に形成される。
【0024】
Agメッキ液15は、純水に硝酸銀を溶かした溶液、純水に水酸化カリウムを溶かした溶液、及び25%アンモニア水の3種の溶液の混合物であるAg溶液と、純水にグルコースを溶解させ、グルコースの分解を行うために少量の硝酸を加えてなる還元液とで構成される。Agメッキ液15の滴下量は、溝13の周辺部分に溢れる程、充分な量とされる。また、Agメッキ液15の液温は12〜20℃、メッキ液接触時間は1〜7分とされ、液温が低い程、メッキ液接触時間を長くする(例えば、液温が12℃の時はメッキ液接触時間を7分、液温が20℃の時はメッキ液接触時間を1分とする)。ここで、Ag溶液における純水:硝酸銀:水酸化カリウム:25%アンモニア水の重量比は、1000:3C:4C:6C ( C=1〜6 )に調整される。Ag溶液における硝酸銀、水酸化カリウム、及び25%アンモニア水の比率は常に一定とされる。また、還元液における純水:グルコース:硝酸の重量比は、1000:25D:0.7D ( D=1〜4 )に調整される。還元液におけるグルコース及び硝酸の比率は常に一定とされる。
【0025】
その後、光導波路本体1自体を純水中に浸漬し、一定時間(例えば、数分、好ましくは3分程度)洗浄を行うことで、図1(e)に示すように、溝13のみに緻密なAg膜24が形成された反射層22を有し、図4に示した光導波路40と同様の構造を有する光導波路10が得られる。
【0026】
数値範囲を限定した理由を以下に説明する。
【0027】
塩化スズ水溶液14で、純水に対する塩化スズの重量比(塩化スズ/純水)が0.0005未満だと、銀鏡反応時において、塩化スズ水溶液14による還元効果が殆ど得られず、Ag膜24を溝13の部分のみに選択的に形成することが難しくなる。また、塩化スズ/純水が0.002を超えると、銀鏡反応時において、塩化スズ水溶液14のAgに対する還元効果が強く出すぎてしまい、Ag膜24のきめが粗くなってしまう。
【0028】
洗浄時間が数秒より短い(又は洗浄を全く行わない)と、塩化スズ水溶液14のAgに対する還元効果が強く出すぎてしまい、Ag膜24のきめが粗くなってしまう。また、洗浄時間を90秒よりも長くすると、塩化スズ水溶液14による還元効果が殆ど得られず、Ag膜24を溝13の部分のみに選択的に形成することが難しくなる。
【0029】
Ag溶液で、純水に対する硝酸銀の重量比(硝酸銀/純水)が0.018未満だと、Ag膜24を形成するのに必要な銀の錯イオンの量が少なすぎるため、充分な厚さのAg膜24を形成することができなくなる。また、硝酸銀/純水が0.06を超えると、銀の錯イオンの量が多すぎるため、銀の成膜速度が速くなりすぎてしまい、Ag膜24のきめが粗くなってしまう。
【0030】
還元液で、純水に対するグルコースの重量比(グルコース/純水)が0.025未満だと、銀の錯イオンから銀を析出させる速度が遅くなってしまい、緻密なAg膜24を形成することができなくなる。また、グルコース/純水が0.1を超えると、還元作用が強すぎるため、Ag膜24のきめが粗くなってしまう。
【0031】
Agメッキ液15の温度が低い場合、銀の析出速度が遅くなってしまうため、成膜時間を長くする必要があるが、12℃よりも低温の場合には緻密なAg膜24を形成することができなくなる。一方、Agメッキ液15の温度が高い場合、銀の析出速度が速くなるため、成膜時間を短くすることができるが、20℃よりも高温の場合には銀の析出速度が速くなりすぎてしまい、Ag膜24のきめが粗くなってしまう。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
光導波路本体1に形成した溝13に、毛細管現象を利用して塩化スズ水溶液14を滴下することで、塩化スズ水溶液14を溝13の全体に充満させることができる。その後、溝13を洗浄し、溝13にAgメッキ液15を接触させることで銀鏡反応が生じ、その結果、溝13の内面のみにAg膜24を選択的に形成することができる。このAg膜24は、緻密で、反射層22として機能させるに充分な厚さを有している。よって、図5(a)〜図5(e)に示した従来の金属膜54の形成方法のように、レジスト膜55の形成工程、パターン56の形成工程、及び金属膜54のエッチング工程などを必要としなくなる。このため、工程の簡略化を図ることができ、成膜コストを抑えることができ、延いては光導波路10の製造コストを抑えることもできる。
【0034】
また、図5(a)〜(e)に示した従来の金属膜の形成方法において、スパッタリング法を用いた場合、溝53の深さと開口幅との比が1以上であると、溝53の壁面に金属膜54を形成することは困難であった。これに対して、本実施の形態に係るAg膜の形成方法によれば、塩化スズ水溶液14及びAgメッキ液15を接触させることができれば、どこにでもAg膜24を形成することができる。よって、溝13の深さと開口幅との比(深さ/開口)が大きくても、溝壁面及び溝底面(図1(e)中では左右の溝垂直面及び溝下面)に容易にAg膜24を形成することができる。
【0035】
さらに、塩化スズ水溶液14を使用しないで、Agメッキ液15を溝13の内部のみに注入することで、溝13の内面のみにAg膜24を形成する手法が考えられる。しかし、この場合、Agメッキ液15の注入量が少量であるため、銀の錯イオン量が不足してしまい、反射層22として充分な層厚のAg膜24を形成することができない。ここで、充分な量の銀の錯イオンを確保するには、Agメッキ液15の注入量を増やす必要があるが、そうするとAgメッキ液15が溝13の周辺部分にまで溢れてしまう(はみ出てしまう)。その結果、溝13の外部にもAg膜24が形成されるため、溝13の内面のみにAg膜24を形成することができなくなってしまう。これに対して、本実施の形態に係るAg膜の形成方法によれば、溝13の周辺部分にまでAgメッキ液15が溢れていても、溝13のみに選択的にAg膜24を成膜することができるため、充分な量の銀の錯イオンが存在した状態で成膜を行うことができ、その結果、反射層22として充分な層厚のAg膜24を形成することができる。
【0036】
また、本実施の形態に係るAg膜の形成方法においては、成膜の際に、真空装置、露光手段、及び現像手段などの特別な装置を必要とせず、成膜コストを抑えることができ、延いては光導波路10の製造コストを抑えることができる。
【0037】
さらに、本実施の形態において形成(成膜)される金属膜はAg膜24である。ガラスから金属へ光が垂直入射する場合の、光の波長と反射率との理論計算結果を図2に示すように、Agは、可視波長帯から中赤外波長帯において、最も高い反射率を有する金属である。よって、本実施の形態に係るAg膜の形成方法を用いて反射層22の金属膜を形成し、光導波路10を作製することで、他の金属(Au、Cu、及びAl等)で構成される反射層を有する光導波路と比較して、反射損失を抑えることができる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、溝の内面のみに容易にAg膜を形成することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適一実施の形態に係るAg膜の形成方法を説明するための横断面図である。
【図2】各金属元素の波長と反射率との関係を示す図である。
【図3】導波方向が180°曲がった従来の光導波路の平面図である。
【図4】反射ミラーを有する光導波路の平面図である。
【図5】図4の反射ミラーにおける金属膜の形成方法を説明するための横断面図である。ここで、図5(e)は図4の5e−5e線断面図である。
【符号の説明】
1 光導波路本体
10 光導波路
13 溝
14 塩化スズ水溶液
15 Agメッキ液
22 反射層
24 Ag膜[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming an Ag film, and more particularly to a method for forming an Ag film in a groove portion of an optical waveguide.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 3, the quartz-based glass optical waveguide includes a quartz glass substrate (not shown), a
[0003]
Therefore, as another method of bending the waveguide direction of the optical waveguide by 180 °, there is a method in which a reflection layer (reflection mirror) 42 is provided on a part of the
[0004]
The
[0005]
First, as shown in FIG. 5A, a
[0006]
Next, as shown in FIG. 5B, a
[0007]
Therefore, after forming a
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-250828
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described sputtering method or vapor deposition method, the
[0010]
Further, in the sputtering method, when the ratio of the depth of the
[0011]
Furthermore, the technique using the sputtering method requires a large apparatus such as a vacuum apparatus. Therefore, there is a problem that the cost for manufacturing the
[0012]
An object of the present invention created in view of the above circumstances is to provide a method of forming an Ag film that can be easily formed only on the inner surface of a groove.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the method for forming an Ag film according to the present invention includes forming a groove on the surface of a member, filling the groove with a tin chloride aqueous solution, and then washing the groove with water to obtain a tin chloride aqueous solution. After that, the Ag plating solution is brought into contact with at least the groove portion, and an Ag film is deposited only on the inner surface of the groove using a silver mirror reaction.
[0014]
Also, a groove is formed in a portion of the optical waveguide where the reflective layer is to be formed, a tin chloride aqueous solution is brought into contact with the groove, and the groove is filled with the tin chloride aqueous solution by capillary action, and then the groove portion is washed with water and chlorinated. After removing the tin aqueous solution, an Ag plating solution is brought into contact with at least the groove portion, and an Ag film is deposited only on the inner surface of the groove using a silver mirror reaction.
[0015]
According to the above method, an Ag film can be formed only on the inner surface of the groove using the silver mirror reaction. In other words, since the Ag film is not formed on the portion other than the groove, an additional step of removing the unnecessary portion of the Ag film is not required, and the Ag film can be easily formed.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, a preferred embodiment of the invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0017]
1A to 1E are cross-sectional views for explaining a method for forming an Ag film according to a preferred embodiment of the present invention.
[0018]
The method for forming an Ag film according to the present embodiment is applied to the
[0019]
As shown in FIG. 1A, a
[0020]
Next, as shown in FIG. 1B, an aqueous tin chloride solution 14 is dropped (injected) into one end of the
[0021]
The tin chloride aqueous solution 14 is composed of a mixture of pure water, tin chloride, and hydrochloric acid, and the weight ratio thereof is adjusted to 10000: A: B ( 5 ≦ A ≦ 20, 5 ≦ B ≦ 20 ) . In order to completely dissolve tin chloride in pure water, the amount of hydrochloric acid in the tin chloride aqueous solution 14 is set to be equal to or more than the amount of tin chloride ( A ≦ B ) . Further, the dropping amount of the tin chloride aqueous solution 14 is set to be equal to or slightly larger than the volume of the
[0022]
Next, as shown in FIG. 1 (c), after injecting the tin chloride aqueous solution 14 into the
[0023]
Next, as shown in FIG. 1 (d), the
[0024]
The
[0025]
Thereafter, the
[0026]
The reason for limiting the numerical range will be described below.
[0027]
If the weight ratio of tin chloride to pure water (tin chloride / pure water) is less than 0.0005 in the tin chloride aqueous solution 14, the reduction effect by the tin chloride aqueous solution 14 is hardly obtained during the silver mirror reaction, and the
[0028]
If the cleaning time is shorter than a few seconds (or no cleaning is performed at all), the reducing effect of the tin chloride aqueous solution 14 on Ag is too strong, and the texture of the
[0029]
If the weight ratio of silver nitrate to pure water (silver nitrate / pure water) is less than 0.018 in the Ag solution, the amount of complex ions of silver necessary to form the
[0030]
If the weight ratio of glucose to pure water (glucose / pure water) is less than 0.025 in the reducing solution, the rate at which silver is precipitated from the silver complex ions is reduced, and a
[0031]
When the temperature of the
[0032]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0033]
The tin chloride aqueous solution 14 can be filled in the
[0034]
Further, in the conventional method for forming a metal film shown in FIGS. 5A to 5E, when the sputtering method is used, the ratio of the depth of the
[0035]
Further, a method of forming the
[0036]
In addition, in the method for forming an Ag film according to the present embodiment, a special apparatus such as a vacuum apparatus, an exposure unit, and a development unit is not required for film formation, and the film formation cost can be suppressed. As a result, the manufacturing cost of the
[0037]
Further, the metal film formed (deposited) in the present embodiment is an
[0038]
As mentioned above, it cannot be overemphasized that embodiment of this invention is not limited to embodiment mentioned above, and various things are assumed in addition.
[0039]
【The invention's effect】
In short, according to the present invention, the excellent effect that the Ag film can be easily formed only on the inner surface of the groove is exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining a method of forming an Ag film according to a preferred embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing the relationship between the wavelength and reflectance of each metal element.
FIG. 3 is a plan view of a conventional optical waveguide whose waveguide direction is bent by 180 °.
FIG. 4 is a plan view of an optical waveguide having a reflecting mirror.
5 is a cross-sectional view for explaining a method of forming a metal film in the reflecting mirror of FIG. 4; Here, FIG. 5E is a cross-sectional view taken along line 5e-5e in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上記塩化スズ水溶液が、純水、塩化スズ、及び塩酸の混合物で構成され、それらの重量比が10000:A:B ( 5≦A≦20、5≦B≦20、かつB≧A ) であり、上記Agメッキ液が、純水、硝酸銀、水酸化カリウム、及び25%アンモニア水の混合物であるAg溶液と、純水、グルコース、及び硝酸の混合物である還元液とで構成され、Ag溶液の各成分の重量比が1000:3C:2C:6C ( C=6〜20 ) であり、還元液の各成分の重量比が1000:25D:0.7D ( D=1〜4 ) であることを特徴とするAg膜の形成方法。 A groove is formed on the surface of the member, and the groove is filled with a tin chloride aqueous solution. Then, the groove is washed with water to remove the tin chloride aqueous solution, and then an Ag plating solution is brought into contact with at least the groove, In the formation method of the Ag film, the Ag film is deposited only on the inner surface of the groove using a reaction .
The tin chloride aqueous solution is composed of a mixture of pure water, tin chloride, and hydrochloric acid, and the weight ratio thereof is 10000: A: B ( 5 ≦ A ≦ 20, 5 ≦ B ≦ 20, and B ≧ A ) . The Ag plating solution is composed of an Ag solution that is a mixture of pure water, silver nitrate, potassium hydroxide, and 25% ammonia water, and a reducing solution that is a mixture of pure water, glucose, and nitric acid. the weight ratio of each component is 1000: 3C: 2C: a 6C (C = 6~20), the weight ratio of each component of the reducing solution is 1000: 25D: that the 0.7D (D = 1~4) A method for forming a characteristic Ag film.
上記塩化スズ水溶液が、純水、塩化スズ、及び塩酸の混合物で構成され、それらの重量比が10000:A:B ( 5≦A≦20、5≦B≦20、かつB≧A ) であり、上記Agメッキ液が、純水、硝酸銀、水酸化カリウム、及び25%アンモニア水の混合物であるAg溶液と、純水、グルコース、及び硝酸の混合物である還元液とで構成され、Ag溶液の各成分の重量比が1000:3C:2C:6C ( C=6〜20 ) であり、還元液の各成分の重量比が1000:25D:0.7D ( D=1〜4 ) であることを特徴とするAg膜の形成方法。 A groove is formed in a portion of the optical waveguide where the reflective layer is to be formed, and a tin chloride aqueous solution is brought into contact with the groove. After filling the groove with a tin chloride aqueous solution by capillary action, the groove portion is washed with water to obtain a tin chloride aqueous solution. In the method for forming an Ag film, the Ag film is then brought into contact with at least the groove part, and the Ag film is deposited only on the inner surface of the groove using a silver mirror reaction .
The tin chloride aqueous solution is composed of a mixture of pure water, tin chloride, and hydrochloric acid, and the weight ratio thereof is 10000: A: B ( 5 ≦ A ≦ 20, 5 ≦ B ≦ 20, and B ≧ A ) . The Ag plating solution is composed of an Ag solution that is a mixture of pure water, silver nitrate, potassium hydroxide, and 25% ammonia water, and a reducing solution that is a mixture of pure water, glucose, and nitric acid. the weight ratio of each component is 1000: 3C: 2C: a 6C (C = 6~20), the weight ratio of each component of the reducing solution is 1000: 25D: that the 0.7D (D = 1~4) A method for forming a characteristic Ag film.
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US11155924B2 (en) | 2017-03-31 | 2021-10-26 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Silver mirror film, decorative article, silver mirror film-forming liquid, and method for producing reducing liquid therefor |
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US11155924B2 (en) | 2017-03-31 | 2021-10-26 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Silver mirror film, decorative article, silver mirror film-forming liquid, and method for producing reducing liquid therefor |
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