JP4023164B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラック内に収納される所謂ラックマウント型のサーバやルータ等の情報機器に対する電源供給をオン・オフ制御する電源制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ラックマウント型のサーバやルータ等の情報機器とともにラック内に収納され、商用電源あるいは無停電電源装置(UPS)から各情報機器への電源供給をオン・オフ制御する電源制御装置が提供されている(例えば、特開平9−167036号,特開2000−92092等の公報参照)。このような電源制御装置では、情報機器の電源プラグが接続される複数個のコンセントを有するとともに、外部から入力されるかあるいは内部で発生するオンオフ情報に応じて各コンセントへの給電を個別にオン・オフすることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年ではインターネットや社内LAN等の発達に伴ってネットワーク規模が増大し続けており、ラック内に収納される情報機器の台数も増加傾向にある。このような状況では情報機器の増加に合わせて電源制御装置の台数も増やす必要がある。
【0004】
しかしながら、電源制御装置の台数が増えてラック内の収納スペースが消費されると情報機器の収納スペースが減ってしまい、情報機器の増加に対応するためにラックを増設しなければならない場合もある。特に、WEBサーバ等のインターネット向けの情報機器システムを顧客から預かり、高速回線でインターネット接続するサービスを提供する、いわゆるデータセンタと呼ばれる施設では、顧客に対して情報機器の設置スペースを貸すことで料金を徴収しているために、各顧客の情報機器の占有スペースが増加することは収入の減少につながることになる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、ラック内の収納スペースに対する占有率を抑えることができる電源制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、1乃至複数の情報機器とともにラック内に収納される本体コントローラと、本体コントローラと接続される1乃至複数の電源制御ユニットとからなり、外部電源から各情報機器への電源供給をオン・オフ制御する電源制御装置であって、本体コントローラは、外部から入力されるかあるいは内部で発生するオンオフ情報に応じて各情報機器への電源供給状態を制御するための制御信号を生成する制御部と、制御部で生成された制御信号を通信ケーブルを介して電源制御ユニットに送信する制御信号送信部とを備え、電源制御ユニットは、情報機器の電源ケーブルが接続される1乃至複数のコンセント部と、通信ケーブルを介して受信した制御信号に応じて外部電源からコンセント部への給電路を開閉する1乃至複数の開閉部とを備えたことを特徴とし、電源制御装置を本体コントローラと電源制御ユニットに分割し、両者を通信ケーブルで接続する構成であるから、情報機器の増加に対しては電源制御ユニットを増やすことで対応でき、しかも、本体コントローラと一体に構成された従来に比較して電源制御ユニットの小型化が容易であるため、ラック内において情報機器が収納されることのないデッドスペースに電源制御ユニットを設置することができ、結果的にラック内の収納スペースに対する占有率を抑えることができる。
【0007】
また、外部電源より制御部の動作電源を作成する第1の電源部と、外部電源より開閉部の動作電源を作成する第2の電源部とを本体コントローラに具備し、第2の電源部で作成した動作電源を通信ケーブルを介して電源制御ユニットの開閉部に供給してなることを特徴とし、本体コントローラの制御部の動作電源と電源制御ユニットの開閉部の動作電源とを別系統としたため、通信ケーブルで誘起される外来ノイズに起因した本体コントローラの制御部の誤動作が防止できるとともに、開閉部の動作時に一時的に生じる電圧低下の影響が本体コントローラの制御部に及ばないことから制御部の動作が安定する。
【0008】
請求項の発明は、請求項の発明において、本体コントローラのハウジングを規格化されたラックに対応する寸法に形成したことを特徴とし、ラック内における情報機器の収納スペースに本体コントローラを収納することができる。
【0009】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、電源制御ユニットは、複数のコンセント部の各差込口が前面に列設されたハウジングを有することを特徴とし、1台の電源制御ユニットで複数台の情報機器の電源制御が行える。
【0010】
請求項の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、電源制御ユニットは、外部電源により給電される送り用コンセント部と、先端部に電源プラグが設けられ外部電源からコンセント部への給電路の一部を形成する電源コードとを備えたことを特徴とし、電源コードを介して外部電源と接続された電源制御ユニットの送り用コンセント部に他の電源制御ユニットの電源プラグを接続するだけで電源制御ユニットを簡単に増設することができて施工作業の簡素化が図れる
【0011】
求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、電源制御ユニットにおける外部電源からコンセント部への給電路に過電流を遮断するヒューズを設けたことを特徴とし、安全性の向上が図れる。
【0012】
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラに備え、当該ネットワーク上の管理端末からネットワーク経由でオンオフ情報を受け取ることを特徴とし、遠隔から情報機器への電源供給をオン・オフ制御できる
【0013】
【発明の実施の形態】
参考例1)
参考例の電源制御装置1は、図1に示すように本体コントローラ10と、通信ケーブル3により本体コントローラ10と接続される電源制御ユニット20とからなる。
【0014】
本体コントローラ10は、CPUを主構成要素とするマイクロコンピュータからなり外部から入力されるかあるいは内部で発生するオンオフ情報に応じて各情報機器への電源供給状態を制御するための制御信号を生成する制御部11と、制御部11で生成された制御信号を通信ケーブル3を介して電源制御ユニット20に送信する制御信号送信部12と、制御部11で実行するプログラム等を記憶するメモリ部13と、商用電源ACから制御部11の動作電源や後述する開閉部22の動作電源を作成する電源回路部14とを備える。制御部11は、メモリ部13に記憶された制御プログラムを実行することで制御信号の生成を含む各種の処理を行う。また、制御信号送信部12はオープンコレクタ出力又はリレー出力の複数の出力ポートを有し、制御部11から送られる制御信号を指定された出力ポートから出力するものである。電源回路部14は、例えば100Vの商用交流電源を降圧し整流平滑並びに安定化することで制御部11や制御信号送信部12の動作電源(電源電圧5Vの直流電源)と、開閉部22の動作電源(電源電圧12Vの直流電源)とを作成する。
【0015】
電源制御ユニット20は、ラック内に収納される情報機器(サーバやルータなど)の電源ケーブルが接続される複数のコンセント部21と、通信ケーブル3を介して受信した制御信号に応じて外部電源(商用電源AC)からコンセント部21への給電路を開閉する複数の開閉部22とを備える。開閉部22は、常閉型接点を有するリレーを具備し、例えば制御信号がHレベルの間はリレー巻線が励磁されて接点を開成し、制御信号がLレベルの間はリレー巻線が励磁されずに接点を閉成するものであって、リレー巻線を励磁するための動作電源が通信ケーブル3を介して本体コントローラ10の電源回路部14より供給される。
【0016】
通信ケーブル3は、例えば10BASE−Tや100BASE−Tなどのイーサネット(R)のLAN用ケーブルとして広く用いられているより対線のケーブル(ツイストペアケーブル)からなり、両端にはRJ−45と呼ばれるLAN用のモジュラプラグ(図示せず)が接続されている。なお、本体コントローラ10並びに電源制御ユニット20にはそれぞれ上記モジュラプラグが差込接続されるモジュラジャック(図示せず)が設けてある。但し、通信ケーブル3はこれに限定されるものではなく、例えば、両端にRJ−11と呼ばれる電話回線用のモジュラプラグが接続されたペア線のケーブル(所謂モジュラケーブル)を用いることも可能である。
【0017】
図2は本体コントローラ10並びに電源制御ユニット20の外観斜視図を示している。本体コントローラ10は、内部に上記各部11〜14を実装したプリント配線板を収納する箱形のハウジング2を備えており、ハウジング2の背面には通信ケーブル3のモジュラプラグMPが接続される複数のモジュラジャックMJ(本参考例では上下2段にそれぞれ4個ずつの合計8個)が配設されている。ここで、ラックマウント型のサーバやルータ等の情報機器が収納されるラックについて簡単に説明する。このようなラック100は既に周知であって、例えば、図3に示すように金属板を加工して直方体状に形成されるラック本体101と、ラック本体101の前面開口を開閉自在に塞ぐ平板状の扉102と、ラック本体101の内部に配設されて情報機器110を固定するマウントフレーム103とで構成される。この種のラックの寸法は、EIA(米国電子工業会)の規格(EIA−310−D)やJISの規格(JIS C 6010−2)などで規定されており、例えばEIA規格では約44mm(1.75インチ)の高さ寸法を基準寸法とし、この基準寸法を有する機器を1ユニット(1U)、基準寸法の2倍の機器を2ユニット(2U)というように定義している。そして、本参考例では本体コントローラ10を情報機器110と同様にラック100内に収納するために、そのハウジング2を1Uの寸法に形成している。
【0018】
一方、電源制御ユニット20は、箱形のハウジング4を備えており、ハウジング4の前面にはコンセント部21の抜け止めタイプの差込口21aが露出されるとともに通信ケーブル3のモジュラプラグMPが接続されるモジュラジャックMJが配設されており、長手方向の一端面からは商用電源ACと接続する電源コード5が導出されている。なお、差込口21aの抜け止め構造については従来周知であるから説明を省略する。
【0019】
図4に示すように、ハウジング4の内部にはコンセント部21や開閉部22を実装したプリント配線板23が納装される。このプリント配線板23は、図5に示すような多層プリント配線板からなり、商用電源ACから各コンセント部21への給電路が内層23a〜23aに形成され、制御信号の信号経路が一方の外層23a、フレームグランドが他方の外層23aにそれぞれ形成されている。ここで、隣接する2つの内層23a,23aを商用電源ACの電圧極とし、残り2つの隣接する内層23a,23aを中性極としているので、同極の内層23aと23a及び23aと23aの層間に介在する絶縁層23b,23bの厚みを他の絶縁層23b,23b,23bの厚みよりも小さくすることができる。なお、上記他の絶縁層23b,23b,23bについては充分な絶縁距離が確保できる厚みとする必要がある。また、導体層(内層23a〜23a及び外層23a,23a)の銅箔の厚みは充分な電流容量が得られる寸法(例えば、約70μm)としているが、銅箔の幅寸法が充分大きく取れる場合には、その半分の約35μmの厚みであっても構わない。但し、給電路の電圧極及び中性極と制御信号の信号経路及びフレームグランドとの相対的な位置関係を入れ換えても構わない。
【0020】
このように商用電源ACからコンセント部21への給電路をプリント配線板23で形成することによって、IV線等の電線を用いて給電路を形成する場合に比較して組立作業の簡素化が図れる。また、組立時における電線の傷の有無や絶縁距離等の加工管理のポイントが削減できるという利点もある。
【0021】
上述のように構成される電源制御装置1では、図3に示すように本体コントローラ10が情報機器110とともにマウントフレーム103に固定され、電源制御ユニット20がラック100のデッドスペース、例えば図3(b)に示すようにラック本体101の後部側面などに配設され、通信ケーブル3により本体コントローラ10と電源制御ユニット20が接続される。そして、電源制御ユニット20のコンセント部21に各情報機器110の電源プラグが接続され、電源制御ユニット20を介して情報機器110への電源供給が行われる。
【0022】
ここで、本体コントローラ10の制御部11では、例えば外部からオンオフ情報が入力されたときに制御信号を生成し(HレベルとLレベルを切り換え)、制御信号送信部12から特定の開閉部22に対して制御信号を送信することにより、複数の開閉部22を個別にオン・オフさせ、情報機器110への給電路を開閉してオン・オフ制御を行う。また、マイクロコンピュータに内蔵するタイマを利用して予め設定されたスケジュールに従って制御部11で制御信号を作成し、情報機器110の動作をタイマ制御することも可能である。なお、本参考例では開閉部22に常閉型接点のリレーを用いているので、本体コントローラ10や通信ケーブル3に何らかの故障が発生して制御信号の受信が不可能となった場合でも電源制御ユニット20から情報機器110への電源供給が継続できる。しかも、情報機器110への通電時にはリレーに励磁電流を流す必要がないから、常開型接点を有するリレーを用いる場合に比較して、情報機器110への通電時における開閉部22での発熱を抑えることができる。
【0023】
而して、本参考例では電源制御装置1を本体コントローラ10と電源制御ユニット20に分割し、両者を通信ケーブル3で接続する構成としているから、情報機器110の増加に対しては電源制御ユニット20を増やすことで対応でき、しかも、本体コントローラ10と一体に構成された従来に比較して電源制御ユニット20の小型化が容易である。このため、ラック100内において情報機器110が収納されることのないデッドスペースに電源制御ユニット20を設置することができ、結果的にラック100内の収納スペースに対する占有率を抑えることができる。なお、本参考例では開閉部22及びコンセント部21の個数を6個としているが、RJ−45のモジュラプラグMP及びモジュラジャックMJは8芯であるから、最大7個の開閉部22に制御信号を送信可能である。
【0024】
ところで、図6に示すように電源制御ユニット20における商用電源ACからコンセント部21への給電路には過電流を遮断するヒューズ24を設けることが望ましい。すなわち、コンセント部21に接続された個々の情報機器110に過電流が流れたり、あるいは商用電源ACから流れ込むトータルの入力電流が定格を超えた場合にヒューズ24が溶断して給電路を開放するため、情報機器110及び電源制御ユニット20に過電流が流れることを防いで安全性の向上が図れる。
【0025】
参考例2)
参考例の電源制御装置1は、商用電源ACにより給電される送り用コンセント部25を電源制御ユニット20に備える点に特徴があり、これ以外の構成及び動作については参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
【0026】
送り用コンセント部25は抜け止め構造の差込口25aを有し、開閉部22を介さずに商用電源ACからの給電路と接続されており、図7に示すように電源制御ユニット20のハウジング4の長手方向他端面に送り用コンセント部25の差込口25aが露出されている。また、ハウジング4より導出された電源コード5の先端には接地極付の電源プラグ5aが付設されている。
【0027】
而して、1台目の電源制御ユニット20は電源プラグ5aを壁コンセント(図示せず)等に差し込んで商用電源ACに直接接続されるが、2台目の電源制御ユニット20については、図8に示すように1台目の電源制御ユニット20の送り用コンセント部25の差込口25aに電源プラグ5aを差し込むことにより、1台目の電源制御ユニット20を介して商用電源ACに接続される。同様に、3台目の電源制御ユニット20については、2台目の電源制御ユニット20の送り用コンセント部25の差込口25aに電源プラグ5aを差し込むことにより、1台目及び2台目の電源制御ユニット20,20を介して商用電源ACに接続される。
【0028】
このように本参考例では、電源コード5を介して商用電源ACと接続された電源制御ユニット20の送り用コンセント部25に他の電源制御ユニット20の電源プラグ5aを接続するだけで電源制御ユニット20を簡単に増設することができて施工作業の簡素化が図れる。すなわち、壁コンセントの増設といった電源工事には資格が必要であるが、情報機器110を導入する業者(システム・インテグレータ)が上記資格を有していなくても、電源制御ユニット20を増設することができる。
【0029】
参考例3)
参考例の電源制御装置1は、ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラ10に備え、当該ネットワーク上の管理端末200からネットワーク経由でオンオフ情報を受け取る点に特徴があり、これ以外の構成及び動作については参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
【0030】
参考例の本体コントローラ10は、図9に示すように現在の標準的なLANであるイーサネット(R)に接続するためのネットワーク接続手段たるLANコントローラ15を備えている。このLANコントローラ15は、図示しないRJ−45のモジュラコネクタ(モジュラプラグとモジュラジャック)を介してLANケーブル6と接続され、制御部11とLAN上の機器(上記管理端末200やその他の端末、あるいはサーバ201など)との間の通信を制御するものである。但し、このようなLANコントローラ15は従来周知であるから詳細な構成についての図示並びに説明を省略する。
【0031】
また、メモリ部13に含まれる書き換え可能な不揮発性メモリ(EEPROMなど)13aには、制御部11がLANコントローラ15を制御するためのドライバや、TCP(Transmissinon Control Protocol),IP(InternetProtocol),UDP(User Datagram Protocol),ICMP(Internet Contorol Message Protocol),SMTP(SimpleMail Transfer Protocol),Telnet,HTTP(Hypertext Transfer Protocol),SNMP(SimpleNetwork Manegement Protocol)などのTCP/IP通信におけるプロトコルスタック、並びに既に説明したような電源制御ユニット20の制御用のプログラムが格納されており、制御部11の起動後に上記プログラム等がメモリ部13に含まれる主メモリ13bにロードされて実行される。
【0032】
一方、管理端末200はパーソナルコンピュータのような汎用のコンピュータ装置からなり、本体コントローラ10の制御部11と同様のプロトコルスタックを実装したオペレーティングシステム(マイクロソフト社のWINDOWS(R)やUNIX(R)など)を備え、当該オペレーティングシステム上で動作するWEBブラウザやSNMPマネージャ用のプログラムを実行することで本体コントローラ10にオンオフ情報を出力して電源制御ユニット20を遠隔制御したり、電源制御装置1における制御状態を監視することができる。すなわち、LANあるいはWANのネットワーク上の本体コントローラ10や管理端末200には固有のネットワークアドレス(IPアドレス)が割り当てられており、管理端末200のWEBブラウザからネットワーク上の本体コントローラ10のIPアドレスにアクセスすると、本体コントローラ10の制御部11が不揮発性メモリ13aに格納されている制御及び監視用のプログラムを実行し、制御及び監視用のHTML形式のデータをネットワーク経由で管理端末200に送信する。このHTML形式のデータは管理端末200による電源制御装置1の制御及び監視のためのインタフェースを提供するためのものであって、送信されてきたHTML形式のデータに基づいて管理端末200のモニタ上に電源制御装置1における制御状態等がWEBブラウザ上で表示されるとともに、キーボードやマウスを操作して任意の情報機器110への電源供給をオン・オフ制御するためのオンオフ情報をWEBブラウザを介して本体コントローラ10に送信することができる。
【0033】
また、本体コントローラ10の制御部11でSNMPエージェント用のプログラムを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200でSNMPエージェントである本体コントローラ10の管理情報(電源制御ユニット20におけるオン・オフ制御の状態やオン・オフ制御の状態変化が生じた時刻など)をネットワーク経由で容易に取得することができる。なお、SNMPを用いた管理機能については従来周知であるから詳細な説明を省略する。ここで、本体コントローラ10の制御部11では、正確な時刻を管理しているサーバ201からネットワーク経由で定期的に時刻データを取得して内部時計の現在時刻を修正する機能を有しており、上記管理情報に含まれる時刻の精度を高めている。
【0034】
ところで、電源制御装置1から電源供給を受ける情報機器110も上記ネットワークに接続されており、各情報機器110には固有のネットワークアドレス(IPアドレス)が割り当てられている。そして、本体コントローラ10の不揮発性メモリ13aには、電源供給を行っている制御対象の情報機器110に割り当てられたネットワークアドレスを、その情報機器110の種類(サーバやルータなど)とともに予め登録している。本体コントローラ10の制御部11では、ICMPエコーと呼ばれるシーケンスにより情報機器110の死活状況、すなわち情報機器110が正常に通信可能か否かを監視している。具体的には、制御部11が定期的にpingコマンドを実行し、登録されたネットワークアドレスに対してLANコントローラ15を介してメッセージを送信し、送信相手の情報機器110から応答が返るまでの時間を計測することで当該情報機器110の死活状況を判断している。
【0035】
ここで、何れかの情報機器110が通信不能な状態であることが判明した場合、制御部11では当該情報機器110の種類に応じて次のような対処を行う。例えば、対象の情報機器110がルータなどのネットワーク機器である場合には、所謂電源リセットによって復帰する可能性があるので、開閉部22に対して制御信号を出力して上記情報機器110への電源供給を一旦オフした後に再度オンさせる。
【0036】
一方、対象の情報機器110がサーバの場合には安易に電源を切ることはできないので、ネットワーク管理者にサーバの異常を報告するにとどめる。このとき、ネットワーク管理者への異常内容の通知方法として電子メールを用いる。すなわち、上述のような異常内容を通知する相手先のメールアドレス(複数であっても構わない)が予め不揮発性メモリ13aに登録されており、制御部11では異常が発生した場合に、通常の電子メールと同様にSMTPを使って不揮発性メモリ13aに登録されている上記相手先のメールアドレスに、異常が発生した情報機器110の種類及びそのネットワークアドレスと異常内容が記載された電子メールを送信するのである。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することができ、その異常内容に応じて管理端末200からオンオフ情報を送信することにより本体コントローラ10を介して電源制御ユニット20のオン・オフ制御を行うことも可能である。
【0037】
而して、スイッチングハブやルータといったネットワーク機器(情報機器110)は内部処理が複雑であり、高機能であるほど、相互の接続生に問題が生じてデッドロックを起こす場合があるが、本参考例では情報機器110の死活状況を本体コントローラ10で常時監視しているため、そのようなデッドロックの発生をいち早く発見することができ、場合によっては電源リセットによる自動復旧も可能である。その結果、ネットワーク管理者は現場に出向かなくても遠隔から情報機器110のメンテナンスを行うことができ、管理コストの削減が図れる。
【0038】
(実施形態
図10は本実施形態における本体コントローラ10のブロック図を示している。但し、本体コントローラ10を含めた電源制御装置1の基本構成は参考例3と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる点についてのみ説明する。
【0039】
本実施形態は、電源回路部14を第1の電源回路部14aと第2の電源回路部14bに分離した点と、本体コントローラ10にリセット回路部16を設けた点とに特徴がある。
【0040】
図示は省略するが、第1の電源回路部14aと第2の電源回路部14bの回路構成はほぼ共通であって、第1の電源回路部14aで制御部11,メモリ部13,LANコントローラ15並びにリセット回路部16の動作電源(電源電圧Va=5Vの直流電源)を作成し、第2の電源回路部14bで制御信号送信部12並びに電源制御ブロック20の開閉部22の動作電源(電源電圧Vb=12Vの直流電源)を作成する点が異なる。
【0041】
このように電源電圧が異なる2種類の動作電源をそれぞれ独立した別の回路(第1及び第2の電源回路部14a,14b)で供給することにより、通信ケーブル3で誘起される外来ノイズの影響が第1の電源回路部14aに及び難くなり、上記ノイズに起因した制御部11などの誤動作が防止できる。また、第2の電源回路部14bで作成する動作電源の電源電圧Vbを他方の動作電源の電源電圧Vaよりも高くして外来ノイズに対するノイズマージンを大きくすることも可能である。さらに、複数の開閉部22を一括でオン・オフさせる場合には瞬間的に大きな電流が流れて電源電圧Vbが一時的に低下することになるが、このような電源電圧Vbの低下の影響が本体コントローラ10の制御部11などには及ばないため、本体コントローラ10の動作が安定するという利点がある。
【0042】
一方、リセット回路部16は、第1の電源回路部14aから供給される電源電圧Vaを監視し、電源電圧Vaが制御部11の動作保証範囲を下回った場合に制御部11を強制的にリセットさせるとともに、制御部11のリセット時には制御信号送信部12から電源制御ブロック20への制御信号の送信を停止させるものである。なお、制御部11において、マイクロコンピュータが具備するウォッチドッグタイマによってCPUの内部リセットが行われた場合にも、リセット回路部16が制御信号送信部12から電源制御ブロック20への制御信号の送信を停止させるようになっている。
【0043】
一方、電源制御ブロック20の開閉部22が具備するリレーの接点は常閉接点であるから、制御信号が入力されない場合にはリレーが動作せずに接点が閉成し、コンセント部21への給電路が形成されている。したがって、本体コントローラ10の制御部11のリセット時においても情報機器110への電源供給を継続させることができる。
【0044】
(実施形態
本実施形態は、図11に示すように電源制御装置1に電力監視ユニット30を加えて電源制御システムを構成した点に特徴がある。但し、電源制御装置1の基本構成は参考例1および実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
電力監視ユニット30は、商用電源ACから電源制御装置1の電源制御ユニット20を介して情報機器110に供給される電力を計測する電力計測部31と、電力計測部31による計測結果に基づいて電力監視情報を生成する演算処理部32と、演算処理部32によって生成された電力監視情報を通信ケーブル7を介して本体コントローラ10に送信するとともに本体コントローラ10からデータを受信するデータ送受信部33と、演算処理部32で実行する演算処理用のプログラムや後述する校正データ等を格納するメモリ部34とを備えている。
【0046】
電力計測部31は、電流トランスを用いて商用電源ACから電源制御ユニット20への入力電流を計測するとともに分圧抵抗を用いて商用電源ACから電源制御ユニット20への入力電圧を計測する電圧・電流計測部31aと、電圧・電流計測部31aから出力されるアナログの検出値を取り込み、メモリ部34に格納された校正データを参照して検出値を校正した後にそれらの検出値をA/D変換し、デジタルの検出値データから電力(供給電力)の計測値を求めるAFE(アナログ・フロント・エンド)回路部31bとを具備する。AFE回路部31bはA/D変換回路やシリアルポートインタフェースを1チップに集積したLSIからなる従来周知のものであって、演算処理部32に対してシリアル通信により電流・電圧及び電力の計測値データを送信する。
【0047】
演算処理部32はCPUを主構成要素とするマイクロコンピュータからなり、電力計測部31とのシリアル通信を行うシリアルポートインタフェースや、データ送受信部33を介して本体コントローラ10との間でシリアル通信を行うためのシリアルインタフェース等を具備しており、電力計測部31から受け取った電力の計測値データに基づいて電力監視情報(電流・電圧並びに電力の計測値データやそれらの計測値が正常値であるか否かといった情報など)を生成している。
【0048】
データ送受信部33は、フォトカプラ等を用いて通信ケーブル7と演算処理部32との間を絶縁し、演算処理部32と本体コントローラ10とのデータ通信(シリアル通信)を中継している。ここで、通信ケーブル7にはLAN用のツイストペアケーブルが用いられ、データ送受信部33には通信ケーブル7のモジュラプラグ(RJ−45)が差込接続されるモジュラジャック(図示せず)を具備している。但し、通信ケーブル7として電話用のモジュラケーブルを用いることも可能である。なお、フォトカプラを用いて絶縁する場合には、通信ケーブル7を介して本体コントローラ10が具備する第2の電源回路部14bからフォトカプラの動作電源Vbを供給するようにすればよい。
【0049】
メモリ部34は不揮発性メモリからなり、演算処理部32のCPUで実行するプログラムや校正データが格納されている。なお、校正データはA/D変換のオフセット校正やゲイン校正並びに電圧・電流から電力への換算係数等のデータからなり、電力監視ユニット30の製造時にメモリ部34に格納されて出荷される。
【0050】
図12に示すように、電力監視ユニット30は箱形のハウジング35を備えており、ハウジング35の長手方向の一端面からは商用電源ACと接続する電源プラグ36aが先端に付設された電源コード36が導出され、他端面には電源制御ユニット20又は情報機器110の電源プラグ5aを差込接続するためのコンセント部37の差込口37aが露出され、さらに、ハウジング35の前面には通信ケーブル7のモジュラプラグが接続されるモジュラジャックMJが配設されている。なお、コンセント部37は、図11に示すようにハウジング35内で商用電源ACと接続されており、図12(a)に示すように電源プラグ36aを壁コンセント(図示せず)等に差し込んで商用電源ACに接続するか、あるいは図12(b)に示すように電源制御ユニット20のコンセント部21に差込接続することによって、コンセント部37に接続される機器に商用電源ACから電源供給が行われる。
【0051】
一方、本体コントローラ10には、通信ケーブル7のモジュラプラグが差込接続されるモジュラジャック(図示せず)を具備し通信ケーブル7を介して電力監視ユニット30とシリアル通信を行う送受信部17が設けてある。ここで、図11では送受信部17を一つしか図示していないが、複数の送受信部17を本体コントローラ10に設け、1台の本体コントローラ10に複数の電力監視ユニット30を接続し、各電力監視ユニット30を介してそれぞれ別の電源制御ユニット20に接続された情報機器110の電力監視を行うことが可能である。
【0052】
ところで、複数の電力監視ユニット30が本体コントローラ10に接続される場合、本体コントローラ10の制御部11において個々の電力監視ユニット30を識別する必要があるから、各電力監視ユニット30に固有の識別記号(ID番号)が制御部11によって割り当てられる。例えば、電力監視ユニット30にはデフォルト値として「0」のID番号が予め割り当てられており、本体コントローラ10の制御部11では施工時の初期設定として、各送受信部17と接続された電力監視ユニット30に対してID番号の問い合わせを行う。ここで、本体コントローラ10と電力監視ユニット30との間では、図13に示すようにコマンド及びデータの先頭に上記ID番号を付加したパケットの送受信が行われている。而して、制御部11はID番号を特定せずに相手先の電力監視ユニット30のID番号を問い合わせるコマンドを含んだパケットを各送受信部17に接続された電力監視ユニット30にそれぞれ送信し、電力監視ユニット30から応答してくるID番号がデフォルト値の「0」であれば、ID番号が「0」である電力監視ユニット30に対してID番号を割り当てるためのパケットを送信してデフォルト値以外のID番号(例えば、1〜255までの整数値)を順次割り当てる。また、デフォルト値以外のID番号を持つ電力監視ユニット30に対しては、そのID番号が既に他の電力監視ユニット30に割り当てたID番号と重複する場合には一旦デフォルト値に設定した後に上記手順で新たにID番号が割り当てられ、そのID番号が他の電力監視ユニット30に割り当てられていなければそのまま使用する。このような処理により、本体コントローラ10の制御部11において複数の送受信部17に接続された個々の電力監視ユニット30に個別のID番号を割り当てて識別することが可能となる。
【0053】
而して、本体コントローラ10の制御部11は、各ID番号に対して電力監視情報を返送させるコマンドを定期的に送信することによって個々の電力監視ユニット30から電力監視情報を取得することができる。そして、電力監視情報に基づいて、何れかの電力監視ユニット30にて検出した電圧値や電流値が情報機器110の定格値を超えるような異常が発生していると判断される場合には、制御部11から電源制御ユニット20に制御信号を送信して上記異常が発生している情報機器110への給電路を遮断して過電圧や過電流による情報機器110の破損等を防止することができる。
【0054】
このように本実施形態の電源制御システムでは、情報機器110への給電状況を本体コントローラ10で一括して監視することができる。また、電力監視ユニット30を電源制御装置1と別体にして通信ケーブル7で接続する構成であるから、情報機器110の増加に対しては電力監視ユニット30を増やすことで対応でき、電源制御装置1と一体に構成された場合に比較して電力監視ユニット30の小型化が容易であるため、電源制御ユニット20と同様にラック100内のデッドスペースに設置することができる。
【0055】
ところで、本実施形態においては、電力監視ユニット30のメモリ部34に格納されている校正データが何らかのトラブルによって破損あるいは消失した場合に備えて、本体コントローラ10に校正データのバックアップを保存するようにしている。すなわち、上述した初期設定時において、制御部11は個別のID番号が割り当てられた電力監視ユニット30に対してコマンドを送信することによってメモリ部34に格納された校正データをダウンロードし、本体コントローラ10のメモリ部13にID番号と対応づけて格納する。そして、何れかの電力監視ユニット30で校正データの破損や消失が生じた場合、本体コントローラ10のメモリ部13にバックアップされている複数の校正データの中からID番号に基づいて当該電力監視ユニット30の校正データを特定し、送受信部17よりアップロードして元の校正データをメモリ部34に書き戻すことができる。
【0056】
而して、何らかの異常が生じて電力監視ユニット30のメモリ部34に格納している校正データが破損あるいは消失した場合でも、本体コントローラ10にバックアップされている校正データを電力監視ユニット30のメモリ部34に書き戻すことができ、再度校正を行うといった手間をかけずに容易に復旧可能となる。
【0057】
(実施形態
本実施形態は、参考例3と同様にネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラ10に備えた点に特徴がある。但し、本体コントローラ10の基本構成は参考例3と共通であり、また、電源制御ユニット20並びに電力監視ユニット30の構成はそれぞれ参考例1および実施形態2と共通であるから図示並びに説明を省略する。
【0058】
本実施形態における本体コントローラ10は、図14に示すようにLANコントローラ15を備えており、参考例3における本体コントローラ10に実施形態における送受信部17を追加した構成を有するものである。
【0059】
而して、管理端末200のWEBブラウザを使えば、本体コントローラ10の制御部11が電力監視ユニット30から取得した電力監視情報をネットワーク経由で閲覧することができる。故に、電力監視情報に基づいて、何れかの電力監視ユニット30にて検出した電圧値や電流値が情報機器110の定格値を超えるような異常が発生していると判断される場合には、管理端末200から本体コントローラ10にオンオフ情報を送信し、本体コントローラ10の制御部11から制御信号を送信して上記異常が発生している情報機器110への給電路を遮断することで過電圧や過電流による情報機器110の破損等を防止することができる。また、電流値が定格値よりも若干低い値に設定された閾値を越えた場合に新たな情報機器110への給電を禁止したり、優先順位の低い情報機器110への給電を遮断するようにしてもよい。なお、本体コントローラ10の制御部11でSNMPエージェント用のプログラムを実行すれば、SNMPマネージャである管理端末200でSNMPエージェントである本体コントローラ10の制御部11が取得した電力監視情報をネットワーク経由で容易に取得することができる。
【0060】
また、電力監視情報から異常発生有りと判断された場合、本体コントローラ10の制御部11は、不揮発性メモリ13aに予め登録されているメールアドレスに異常が発生した時刻とその異常内容が記載された電子メールを送信してネットワーク管理者に通知する。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することも可能である。
【0061】
ところで、LANコントローラ15やLANケーブル6のトラブルによって本体コントローラ10がネットワークに接続できなくなり、管理端末200への電力監視情報の送信やネットワーク管理者への電子メールによる通知等が不能となった場合や、あるいは電力監視情報から異常が発生している判断される場合(このような場合には異常の生じている情報機器110の動作が停止してネットワークへの接続が不能となっている可能性がある)、本体コントローラ10の制御部11は、定期的に取得した電力監視情報を、その取得した時刻とともにメモリ部13の不揮発性メモリ13aに時系列で順次格納する。これにより、上述のような異常が発生した場合に、不揮発性メモリ13aに格納された時系列の電力監視情報により過去に遡って電力監視情報を追跡することができ、異常発生の原因特定が容易になるという利点がある。
【0062】
(実施形態
本実施形態は、本体コントローラ10の制御部11から与えられる指示に従って演算処理部32をリセットするリセット手段を電力監視ユニット30に設けた点に特徴がある。但し、本体コントローラ10を含めた電源制御装置1並びに電力監視ユニット30の基本構成は実施形態と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
【0063】
図15に示すように、本体コントローラ10と電力監視ユニット30との間では、本体コントローラ10から電力監視ユニット30へ送信される信号、電力監視ユニット30から本体コントローラ10へ送信される信号並びに本体コントローラ10から電力監視ユニット30へ送信されるリセット信号が通信ケーブル7の別々の信号ラインを通って送信されており、電力監視ユニット30のデータ送受信部33には、実施形態で説明したように通信ケーブル7と演算処理部32との間を絶縁するためのフォトカプラPC1〜PC3が設けてある。
【0064】
本実施形態においては、本体コントローラ10の制御部11から電力監視ユニット30に対してリセットコマンドを送信すると、このリセットコマンドに従って電力監視ユニット30の演算処理部32がリセット動作を行うように構成されている。さらに、本実施形態における電力監視ユニット30には、本体コントローラ10の制御部11から送信されるリセット信号を受信して演算処理部32をリセットするリセット部38が設けてある。すなわち、本実施形態においては、リセットコマンドに従ってリセット動作を行う演算処理部32とリセット信号に応じて演算処理部32をリセットするリセット部38とがリセット手段に相当する。
【0065】
而して、電力監視ユニット30の演算処理部32のリセットを本体コントローラ10の制御部11を通して行うことができるので、電力監視ユニット30に異常が発生した場合における復旧作業が簡素化できるものである。しかも、リセットコマンドによるリセットが不可能な場合にはリセット信号をリセット部38に送信して演算処理部32を強制的にリセットさせることができる。
【0066】
(実施形態
本実施形態は、図16に示すように電源制御装置1に温度監視ユニット40を加えて電源制御システムを構成した点に特徴がある。但し、電源制御装置1の基本構成は参考例1および実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
温度監視ユニット40は、検出温度に応じた電気信号を発生する温度センサ41と、温度センサ41から発生する電気信号を信号処理した温度計測値データを通信ケーブル8を介して本体コントローラ10に送信するとともに本体コントローラ10から送信されるコマンド等を受信するデータ送受信部42とを備えている。なお、本実施形態では、ダラス・セミコンダクタ社が開発した「MicroLAN」という名称の計測制御バスシステム用のデバイスであって上記温度センサ41及びデータ送受信部42を1チップに集積化したシリアル出力温度センサIC(品番:DS1820)を使用し、このICと通信ケーブル8を接続するためのRJ−11のモジュラジャック(図示せず)をケースに収納して温度監視ユニット40を形成している。ここで、ダラス・セミコンダクタ社の「MicroLAN」について簡単に説明すると、固有のIDコードが割り当てられたデバイスが多芯(信号線,電源供給線及びグランド)式の通信ケーブル(例として電話用のモジュラケーブル)により計測制御装置にデイジ・チェーンで接続され、上記IDコードによって計測制御装置が個々のデバイスを識別して各デバイスとの間で計測値データ等の送受信を行うことができる計測制御バスシステムであって、計測制御装置に複数の計測用デバイスをそれぞれスター配設する方式の計測制御システムに比較して配線が非常に簡素化できるという利点がある。
【0068】
一方、本体コントローラ10には通信ケーブル8のモジュラプラグが差込接続されるRJ−11のモジュラジャック(図示せず)を具備し通信ケーブル8を介して温度監視ユニット40とシリアル通信を行う送受信部18が設けてある。この送受信部18は、「MicroLAN」のバス制御用ドライバIC(品番:DS2480)を具備し、制御部11のシリアルポートと温度監視ユニット40のデータ送受信部42とのインタフェースの役割を果たすものである。なお、上記シリアル出力温度センサIC並びにバス制御用ドライバICの詳細な構成及び動作については説明を省略する。
【0069】
本実施形態では、温度監視ユニット40によってラック100内の雰囲気温度やラック100内に収納されている情報機器110の温度(ハウジング外壁の温度)を逐次計測し、その温度計測値データを通信ケーブル8を介して本体コントローラ10に取り込んで一括して監視することができる。本体コントローラ10の制御部11は、温度監視ユニット40から送られてくる温度計測値データに基づいて情報機器110の動作状態を監視しており、温度計測値データが情報機器110の動作保証範囲を外れるような異常が発生していると判断される場合には、電源制御ユニット20に制御信号を送信して上記異常が発生している情報機器110への給電路を遮断するなどの適切な処置を行うことができる。
【0070】
このように本実施形態の電源制御システムでは、ラック100内の雰囲気温度や情報機器110の温度を本体コントローラ10で一括して監視することができる。また、温度監視ユニット40を電源制御装置1と別体にして通信ケーブル8で接続する構成であるから、情報機器110の増加等に伴う測定箇所の増加に対しては温度監視ユニット40を増やすことで対応でき、電源制御装置1と一体に構成された場合に比較して温度監視ユニット40の小型化が容易であるため、電源制御ユニット20と同様にラック100内のデッドスペースに設置することができる。
【0071】
(実施形態
本実施形態は、図17に示すようにデイジ・チェーンで他の温度監視ユニット40が接続されるポートを開閉する常開型のアナログスイッチ部43と、本体コントローラ10とデータ送受信部42との通信状況に応じてアナログスイッチ部43の開閉を制御する制御回路部44とを温度監視ユニット40に備えた点に特徴がある。但し、これ以外の構成は実施形態と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
【0072】
実施形態で説明したように、本体コントローラ10の同一の送受信部18にデイジ・チェーンで接続された複数の温度監視ユニット40は固有のIDコードによって識別可能であるが、このIDコードは上記シリアル出力温度センサICに含まれるIDコード用のROMに格納されていて変更することができないものである。従って、システムの施工時に管理が容易なように任意のIDコードを割り当てるといったことができず、各IDコードを持った温度監視ユニット40で何処の温度を測定しているかという情報(これを「ロケーション情報」と呼ぶことにする)の管理に非常に手間がかかってしまう。
【0073】
そこで本実施形態では、図17に示すように本体コントローラ10に直接接続された温度監視ユニット40を1番目、この1番目の温度監視ユニット40に直接接続された温度監視ユニット40を2番目というように順番に定義し、これら複数の温度監視ユニット40,40,…のIDコードと接続順序を本体コントローラ10の制御部11で取得することにより、複数の温度監視ユニット40をIDコードで管理する代わりに本体コントローラ10に対する接続順序によって管理するようにして上記ロケーション情報の管理を簡素化している。
【0074】
次に本実施形態における温度監視ユニット40,…のIDコードと接続順序の取得手順について説明する。まず、システムの最初の起動時に本体コントローラ10の制御部11がサーチROMコマンドを送信して通信ケーブル8に接続された温度監視ユニット40,…のIDコードを取得する作業を行う。ここで、上記サーチROMコマンドは実施形態で説明した計測制御バスシステムに用意されているコマンドであって、デイジ・チェーンに接続された複数のデバイスのROMに格納されているIDコードを計測制御装置にて取得するためのコマンドである。但し、このサーチROMコマンドによるIDコードの取得処理は本発明の要旨ではないから説明を省略する。
【0075】
本体コントローラ10の制御部11から送信されたサーチROMコマンドは通信ケーブル8を介して1番目の温度監視ユニット40に送られるが、温度監視ユニット40のアナログスイッチ部43がデフォルトでオフ状態のために下流の温度監視ユニット40,…には中継されない。よって、本体コントローラ10の制御部11では1番目の温度監視ユニット40のIDコードのみを取得することができ、取得したIDコードを1番目の温度監視ユニット40のIDコードとしてメモリ部13のデータテーブルに登録する。
【0076】
一方、1番目の温度監視ユニット40の制御回路部44では、本体コントローラ10の制御部11による1回目のサーチROMコマンドが終了したことを検知するとアナログスイッチ部43をオンする。そして、制御部11は再度サーチROMコマンドを送信するのであるが、今回は1番目の温度監視ユニット40のアナログスイッチ部43がオンしているためにサーチROMコマンドが2番目の温度監視ユニット40に中継される。よって、本体コントローラ10の制御部11では2番目の温度監視ユニット40のIDコードを取得することができ、取得したIDコードを2番目の温度監視ユニット40のIDコードとしてメモリ部13のデータテーブルに登録する。以下同様にしてサーチROMコマンドに対して新たなIDコードが検出されなくなるまで上記処理が繰り返されることにより、本体コントローラ10の制御部11にて各温度監視ユニット40の接続順序とIDコードの対応関係を取得することができる。
【0077】
(実施形態
本実施形態は、参考例3および実施形態3と同様にネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラ10に備えた点に特徴がある。但し、本体コントローラ10の基本構成は参考例3と共通であり、また、電源制御ユニット20並びに温度監視ユニット40の構成はそれぞれ参考例1および実施形態5と共通であるから図示並びに説明を省略する。
【0078】
本実施形態における本体コントローラ10は、図18に示すようにLANコントローラ15を備えており、参考例3における本体コントローラ10に実施形態における送受信部18を追加した構成を有するものである。
【0079】
而して、管理端末200のWEBブラウザを使えば、本体コントローラ10の制御部11が温度監視ユニット40から取得した温度監視情報(温度計測値)をネットワーク経由で閲覧することができる。故に、温度監視情報に基づいて、何れかの温度監視ユニット40にて検出した温度検出値が情報機器110の温度保証範囲を外れるような異常が発生していると判断される場合には、管理端末200から本体コントローラ10にオンオフ情報を送信し、本体コントローラ10の制御部11から制御信号を送信して上記異常が発生している情報機器110への給電路を遮断することができる。なお、本体コントローラ10の制御部11でSNMPエージェント用のプログラムを実行すれば、SNMPマネージャである管理端末200でSNMPエージェントである本体コントローラ10の制御部11が取得した温度監視情報をネットワーク経由で容易に取得することができる。
【0080】
また、温度監視情報から異常発生有りと判断された場合、本体コントローラ10の制御部11は、不揮発性メモリ13aに予め登録されているメールアドレスに異常が発生した時刻とその異常内容が記載された電子メールを送信してネットワーク管理者に通知する。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することも可能である。
【0081】
ところで、LANコントローラ15やLANケーブル6のトラブルによって本体コントローラ10がネットワークに接続できなくなり、管理端末200への温度監視情報の送信やネットワーク管理者への電子メールによる通知等が不能となった場合や、あるいは温度監視情報から異常が発生している判断される場合(このような場合には異常の生じている情報機器110の動作が停止してネットワークへの接続が不能となっている可能性がある)、本体コントローラ10の制御部11は、定期的に取得した温度監視情報を、その取得した時刻とともにメモリ部13の不揮発性メモリ13aに時系列で順次格納する。これにより、上述のような異常が発生した場合に、不揮発性メモリ13aに格納された時系列の温度監視情報により過去に遡って温度監視情報を追跡することができ、異常発生の原因特定が容易になるという利点がある。
【0082】
(実施形態
本実施形態は、図19に示すように本体コントローラ10のハウジング2の内部温度を検出する温度センサTPと、ハウジング2内の熱を強制的に排出する排気ファンFとを本体コントローラ10に備えた点に特徴がある。但し、本体コントローラ10の基本構成は実施形態と共通であり、また、電源制御ユニット20並びに温度監視ユニット40の構成はそれぞれ参考例1および実施形態5と共通であるから図示並びに説明を省略する。
【0083】
温度センサTPは温度の計測値をデジタル信号で出力するような従来周知の構成を有するものであって、ハウジング2内の所定箇所に配置されて計測値のデータを制御部11に与えている。また、排気ファンFは第1又は第2の電源回路部14a,14bから電源供給を受け、制御部11によって動作が制御されるものである。
【0084】
而して、管理端末200のWEBブラウザを使えば、本体コントローラ10の制御部11が温度センサTPから取得した温度監視情報(温度計測値)をネットワーク経由で閲覧することができる。また、本体コントローラ10の制御部11でSNMPエージェント用のプログラムを実行すれば、SNMPマネージャである管理端末200でSNMPエージェントである本体コントローラ10の制御部11が取得した温度監視情報をネットワーク経由で容易に取得することができる。あるいは、温度監視情報から異常発生有りと判断された場合、制御部11は不揮発性メモリ13aに予め登録されているメールアドレスに異常が発生した時刻とその異常内容が記載された電子メールを送信してネットワーク管理者に通知する。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することも可能である。
【0085】
ここで、温度センサTPの温度計測値が所定値を上回った場合、制御部11が排気ファンFをオンしてハウジング2内の空気を強制的に排気してハウジング2の内部温度の上昇を抑えて本体コントローラ10の動作信頼性を向上させるようにしている。
【0086】
また、温度センサTPの温度計測値が制御部11を構成するCPUの動作保証温度範囲の下限値よりも低い場合、制御部11のCPUは待機状態(初期化を繰り返す状態)となる。このとき、通電によって電源回路部14a,14bやCPU自体の発熱が生じるため、ハウジング2内の温度が上昇する。そして、温度センサTPの温度計測値が上記動作保証温度範囲内に入れば、制御部11のCPUがソフトウェアリセットあるいはハードウェアリセットを実行して正常に起動する。このため、動作保証温度以下でCPUが起動することによる制御部11の不安定な動作が回避され、確実な動作保証が行えるようになる。
【0087】
(実施形態
本実施形態は、図20に示すように実施形態の電源制御システムに湿度監視ユニット50を加えた点に特徴がある。但し、電源制御装置1、電源制御ユニット20並びに温度監視ユニット40の基本構成は実施形態と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0088】
湿度監視ユニット50は、半導体式の湿度センサ、湿度センサのアナログ出力をデジタル信号に変換する信号処理回路、並びに信号処理回路に通信ケーブル9接続するためのRJ−11のモジュラジャックをケース内に収納して構成され、例えばラック100内の適当な場所に設置される。なお、湿度センサ及び信号処理回路は従来周知の技術を用いて実現可能であるから詳細な構成については図示並びに説明を省略する。
【0089】
一方、本体コントローラ10には通信ケーブル9のモジュラプラグが差込接続されるRJ−11のモジュラジャックを具備し通信ケーブル9を介して湿度監視ユニット50から湿度監視情報(湿度計測値データ)を受信するデータ受信部19が設けてある。
【0090】
本実施形態では、湿度監視ユニット50によってラック100内の湿度を逐次計測し、その湿度計測値データを通信ケーブル9を介して本体コントローラ10に取り込んで一括して監視することができる。本体コントローラ10の制御部11は、湿度監視ユニット50から送られてくる湿度計測値データに基づいて情報機器110の動作状態を監視しており、湿度計測値データが情報機器110に結露が生じる虞のある異常状態と判断される場合には、電源制御ユニット20に制御信号を送信して情報機器110への給電路を遮断するなどの適切な処置を行うことができる。
【0091】
このように本実施形態の電源制御システムでは、ラック100内の湿度を本体コントローラ10で一括して監視することができる。また、湿度監視ユニット50を電源制御装置1と別体にして通信ケーブル9で接続する構成であるから、情報機器110の増加等に伴う測定箇所の増加に対しては湿度監視ユニット50を増やすことで対応でき、電源制御装置1と一体に構成された場合に比較して湿度監視ユニット50の小型化が容易であるため、電源制御ユニット20と同様にラック100内のデッドスペースに設置することができる。
【0092】
また、管理端末200のWEBブラウザを使えば、本体コントローラ10の制御部11が湿度監視ユニット50から取得した湿度監視情報(湿度計測値)をネットワーク経由で閲覧することも可能である。故に、湿度監視情報に基づいて、何れかの湿度監視ユニット50にて検出した湿度検出値が情報機器110に結露を生じる虞のある異常状態にあると判断される場合に、管理端末200から本体コントローラ10にオンオフ情報を送信し、本体コントローラ10の制御部11から制御信号を送信して情報機器110への給電路を遮断することもできる。なお、本体コントローラ10の制御部11でSNMPエージェント用のプログラムを実行すれば、SNMPマネージャである管理端末200でSNMPエージェントである本体コントローラ10の制御部11が取得した湿度監視情報をネットワーク経由で容易に取得することができる。さらに、このように異常状態にある場合、本体コントローラ10の制御部11は、不揮発性メモリ13aに予め登録されているメールアドレスに異常が発生した時刻とその異常内容が記載された電子メールを送信してネットワーク管理者に通知する。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することも可能である。
【0093】
ところで、LANコントローラ15やLANケーブル6のトラブルによって本体コントローラ10がネットワークに接続できなくなり、管理端末200への湿度監視情報の送信やネットワーク管理者への電子メールによる通知等が不能となった場合や、あるいは湿度監視情報から異常が発生している判断される場合(このような場合には異常の生じている情報機器110の動作が停止してネットワークへの接続が不能となっている可能性がある)、本体コントローラ10の制御部11は、定期的に取得した湿度監視情報を、その取得した時刻とともにメモリ部13の不揮発性メモリ13aに時系列で順次格納する。これにより、上述のような異常が発生した場合に、不揮発性メモリ13aに格納された時系列の湿度監視情報により過去に遡って湿度監視情報を追跡することができ、異常発生の原因特定が容易になるという利点がある。
【0094】
(実施形態10
本実施形態は、図21に示すようにセンサやスイッチのような外部デバイスの状態を示す信号を取り込むための信号取込手段たる入力回路部DIと、外部機器を制御するための制御信号を出力する制御信号出力手段たる出力回路部DOとを本体コントローラ10に備えた点に特徴がある。但し、本体コントローラ10の基本構成は参考例3と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0095】
入力回路部DIは、第2の電源回路部14bから電源電圧Vbが供給されるフォトカプラ(図示せず)を具備し、センサやスイッチのような外部デバイスの状態を示す2値の信号(デジタル信号)を取り込むものである。上記外部デバイスの例としては、ラック100の扉102の開閉状態を検出するセンサ(扉センサ)や煙センサ、あるいは振動センサなどがある。
【0096】
一方、出力回路部DOは、第2の電源回路部14bから電源電圧Vbが供給されるオープンコレクタ出力の半導体リレーを具備し、外部機器に制御信号を出力するものである。制御対象の外部機器としては、例えばラック100内を照明する照明機器や情報機器110の動作状態を知らせるための表示灯(パイロットランプ)、あるいはラック100内の空気を強制的に排気する排気ファンなどがある。
【0097】
例えば、入力回路部DIに扉センサを接続すれば、ラック100の扉103の開閉状況を本体コントローラ10やネットワーク上の管理端末200などから監視することができる。あるいは、温度監視ユニット40から異常発生の温度監視情報を受けた場合に、本体コントローラ10の制御部11が出力回路部DOに接続されたパイロットランプを点灯させて異常の発生しているラック100の特定を容易にしたり、あるいは排気ファンを動作させてラック100内を強制的に換気することができる。
【0098】
(実施形態11
本実施形態は、図22に示すように電源制御装置1に電力監視ユニット30、温度監視ユニット40、湿度監視ユニット50を加えて電源制御システムを構成した点に特徴がある。但し、電源制御装置1の基本構成は参考例1および実施形態1と共通であり、また、電力監視ユニット30、温度監視ユニット40並びに湿度監視ユニット50の基本構成はそれぞれ実施形態2、5並び9とそれぞれ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示及び説明を省略する。
【0099】
本実施形態においては、電力監視ユニット30を接続する送受信部17、温度監視ユニット40を接続する送受信部18、湿度監視ユニット50を接続するデータ受信部19、入力回路部DI、出力回路部DOの他に、パーソナルコンピュータのようなシステムコンソールを接続するためのシステムコンソール・インタフェース部IF1と、UPS(無停電電源装置)から動作情報を取得したりUPSの動作を制御するためのUPS制御インタフェース部IF2とを本体コントローラ10に備えている。なお、システムコンソール・インタフェース部IF1並びにUPS制御インタフェース部IF2については従来周知であるから詳細な説明を省略する。
【0100】
図23は本体コントローラ10、電源制御ユニット20、電力監視ユニット30、温度監視ユニット40並びに湿度監視ユニット50の外観斜視図を示している。本体コントローラ10のハウジング2背面には、RJ−45のモジュラジャックを具備する複数(本実施形態では8つ)の制御信号送信部12の接続ポートP11〜P18と、同じくRJ−45のモジュラジャックを具備する複数(本実施形態では4つ)の送受信部17の接続ポートP21〜P24と、RJ−11のモジュラジャックを具備する複数(本実施形態では4つ)の送受信部18の接続ポートP31〜P34と、RJ−11のモジュラジャックを具備するデータ受信部19の接続ポートP4と、RJ−45のモジュラジャックを具備するLAN接続用のポートP5と、複数(本実施形態では4つ)の入力回路部DIの接続ポートP61〜P64と、複数(本実施形態では4つ)の出力回路部DOの接続ポートP71〜P74と、システムコンソールを接続するための接続ポートP8と、UPSを接続するための接続ポートP9と、電源ケーブルを接続するためのACインレット2aとを設けている。なお、ケーブルの誤接続を防止するために各接続ポートP11,…の近傍にそれぞれの名称、例えば、「電源制御ユニットI/Fポート」や「電力監視ユニットI/Fポート」などの文字を表記することが望ましい。
【0101】
電源制御ユニット20は参考例2と同一の構造を有し、ハウジング4の長手方向一端面に送り用コンセント部25の差込口25aが露出されるとともに、長手方向他端面からは先端に接地極付の電源プラグ5aが付設された電源コード5が導出されている。また、電力監視ユニット30は実施形態と同一の構造を有し、ハウジング35の長手方向の一端面から商用電源ACと接続する電源プラグ36aが先端に付設された電源コード36が導出され、他端面には電源制御ユニット20又は情報機器110の電源プラグ5aを差込接続するためのコンセント部37の差込口37aが露出されている。
【0102】
而して、1台の電源制御ユニット20に接続される最大6台の情報機器110の電力監視を行う場合には、図24に示すように電源プラグ36aを壁コンセント等に差し込んで電力監視ユニット30を商用電源ACに直接接続し、電力監視ユニット30のコンセント部37aに電源制御ユニット20の電源プラグ5aを差込接続すればよい。また、7台以上の情報機器110の電力監視をトータルで行う場合には、図25に示すように1台目の電源制御ユニット20の送り用コンセント部25の差込口25aに2台目の電源制御ユニット20の電源プラグ5aを差込接続すればよく、情報機器110の台数に応じて電源制御ユニット20を順次増設すればよい。あるいは、個々の情報機器110毎に電力監視を行う場合には、図26に示すように電源制御ユニット20のコンセント部21に電力監視ユニット30の電源プラグ36aを差込接続し、電力監視ユニット30のコンセント部37に情報機器110の電源プラグを接続すればよい。
【0103】
ところで、本体コントローラ10の制御部11の動作は既に説明した実施形態と共通であって、電力監視ユニット30から取得する電力監視情報、温度監視ユニット40から取得する温度監視情報、並びに湿度監視ユニット50から取得する湿度監視情報を一括して管理するとともにネットワーク上の管理端末200からWEBブラウザにより上記各監視情報を閲覧可能としたり、あるいは上記各監視情報に応じて電源制御ユニット20に制御信号を出力して情報機器110のオン・オフ制御を行う。さらに、本体コントローラ10の制御部11では、電力監視情報、温度監視情報並びに湿度監視情報を総合した総合監視情報を生成し、ネットワーク経由で管理端末200に上記総合監視情報を送信し、この総合監視情報に応じて管理端末200から送信されるオンオフ情報によって電源制御ユニット20に制御信号を出力する処理も行う。
【0104】
また、総合監視情報から異常発生有りと判断された場合、本体コントローラ10の制御部11は、不揮発性メモリ13aに予め登録されているメールアドレスに異常が発生した時刻とその異常内容が記載された電子メールを送信してネットワーク管理者に通知する。なお、SNMPエージェントである制御部11にてSNMPの基本コマンドであるトラップを実行することにより、SNMPマネージャである管理端末200に上記異常内容を通知することも可能である。さらに、LANコントローラ15やLANケーブル6のトラブルによって本体コントローラ10がネットワークに接続できなくなり、管理端末200への総合監視情報の送信やネットワーク管理者への電子メールによる通知等が不能となった場合や、あるいは総合監視情報から異常が発生している判断される場合(このような場合には異常の生じている情報機器110の動作が停止してネットワークへの接続が不能となっている可能性がある)、本体コントローラ10の制御部11は、定期的に取得した総合監視情報を、その取得した時刻とともにメモリ部13の不揮発性メモリ13aに時系列で順次格納する。これにより、上述のような異常が発生した場合に、不揮発性メモリ13aに格納された時系列の総合監視情報により過去に遡って総合監視情報を追跡することができ、異常発生の原因特定が容易になるという利点がある。
【0105】
【発明の効果】
請求項1の発明は、1乃至複数の情報機器とともにラック内に収納される本体コントローラと、本体コントローラと接続される1乃至複数の電源制御ユニットとからなり、外部電源から各情報機器への電源供給をオン・オフ制御する電源制御装置であって、本体コントローラは、外部から入力されるかあるいは内部で発生するオンオフ情報に応じて各情報機器への電源供給状態を制御するための制御信号を生成する制御部と、制御部で生成された制御信号を通信ケーブルを介して電源制御ユニットに送信する制御信号送信部とを備え、電源制御ユニットは、情報機器の電源ケーブルが接続される1乃至複数のコンセント部と、通信ケーブルを介して受信した制御信号に応じて外部電源からコンセント部への給電路を開閉する1乃至複数の開閉部とを備えたので、電源制御装置を本体コントローラと電源制御ユニットに分割し、両者を通信ケーブルで接続する構成であるから、情報機器の増加に対しては電源制御ユニットを増やすことで対応でき、しかも、本体コントローラと一体に構成された従来に比較して電源制御ユニットの小型化が容易であるため、ラック内において情報機器が収納されることのないデッドスペースに電源制御ユニットを設置することができ、結果的にラック内の収納スペースに対する占有率を抑えることができるという効果がある。
【0106】
また、外部電源より制御部の動作電源を作成する第1の電源部と、外部電源より開閉部の動作電源を作成する第2の電源部とを本体コントローラに具備し、第2の電源部で作成した動作電源を通信ケーブルを介して電源制御ユニットの開閉部に供給してなるので、本体コントローラの制御部の動作電源と電源制御ユニットの開閉部の動作電源とを別系統としたため、通信ケーブルで誘起される外来ノイズに起因した本体コントローラの制御部の誤動作が防止できるとともに、開閉部の動作時に一時的に生じる電圧低下の影響が本体コントローラの制御部に及ばないことから制御部の動作が安定するという効果がある。
【0107】
請求項の発明は、請求項1の発明において、本体コントローラのハウジングを規格化されたラックに対応する寸法に形成したので、ラック内における情報機器の収納スペースに本体コントローラを収納することができるという効果がある。
【0108】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、電源制御ユニットは、複数のコンセント部の各差込口が前面に列設されたハウジングを有するので、1台の電源制御ユニットで複数台の情報機器の電源制御が行えるという効果がある。
【0109】
請求項の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、電源制御ユニットは、外部電源により給電される送り用コンセント部と、先端部に電源プラグが設けられ外部電源からコンセント部への給電路の一部を形成する電源コードとを備えたので、電源コードを介して外部電源と接続された電源制御ユニットの送り用コンセント部に他の電源制御ユニットの電源プラグを接続するだけで電源制御ユニットを簡単に増設することができて施工作業の簡素化が図れるという効果がある
【0110】
求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、電源制御ユニットにおける外部電源からコンセント部への給電路に過電流を遮断するヒューズを設けたので、安全性の向上が図れるという効果がある。
【0111】
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラに備え、当該ネットワーク上の管理端末からネットワーク経由でオンオフ情報を受け取るので、遠隔から情報機器への電源供給をオン・オフ制御できるという効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の電源制御装置を示すブロック図である。
【図2】 同上の外観斜視図である。
【図3】 同上をラック内に収納した状態を示し、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。
【図4】 同上における電源制御ユニットの断面図である。
【図5】 同上における電源制御ユニットの配線構造を説明する説明図である。
【図6】 同上における電源制御ユニットの他の構成を示すブロック図である。
【図7】 参考例2の電源制御装置における電源制御ユニットを示す斜視図である。
【図8】 同上の説明図である。
【図9】 参考例3の電源制御装置を示すブロック図である。
【図10】 実施形態の電源制御装置における本体コントローラを示すブロック図である。
【図11】 実施形態の電源制御システムを示すブロック図である。
【図12】 (a)及び(b)は同上のシステム構成例を示す図である。
【図13】 同上における本体コントローラと電力監視ユニットとの間で送受信されるパケットの信号フォーマットである。
【図14】 実施形態の電源制御システムを示すブロック図である。
【図15】 実施形態の電源制御システムを示す一部省略したブロック図である。
【図16】 実施形態の電源制御システムを示すブロック図である。
【図17】 実施形態の電源制御システムを示す一部省略したブロック図である。
【図18】 実施形態の電源制御システムを示すブロック図である。
【図19】 実施形態における電源制御装置の本体コントローラを示すブロック図である。
【図20】 実施形態の電源制御システムを示すブロック図である。
【図21】 実施形態10の電源制御装置を示すブロック図である。
【図22】 実施形態11の電源制御システムを示すブロック図である。
【図23】 同上の外観斜視図である。
【図24】 同上のシステム構成例を示す図である。
【図25】 同上の他のシステム構成例を示す図である。
【図26】 同上のさらに他のシステム構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 電源制御装置
3 通信ケーブル
10 本体コントローラ
11 制御部
12 制御信号送信部
13 メモリ部
14 電源回路部
20 電源制御ユニット
21 コンセント部
22 開閉部

Claims (6)

  1. 1乃至複数の情報機器とともにラック内に収納される本体コントローラと、本体コントローラと接続される1乃至複数の電源制御ユニットとからなり、外部電源から各情報機器への電源供給をオン・オフ制御する電源制御装置であって、本体コントローラは、外部から入力されるかあるいは内部で発生するオンオフ情報に応じて各情報機器への電源供給状態を制御するための制御信号を生成する制御部と、制御部で生成された制御信号を通信ケーブルを介して電源制御ユニットに送信する制御信号送信部とを備え、電源制御ユニットは、情報機器の電源ケーブルが接続される1乃至複数のコンセント部と、通信ケーブルを介して受信した制御信号に応じて外部電源からコンセント部への給電路を開閉する1乃至複数の開閉部とを備え、外部電源より制御部の動作電源を作成する第1の電源部と、外部電源より開閉部の動作電源を作成する第2の電源部とを本体コントローラに具備し、第2の電源部で作成した動作電源を通信ケーブルを介して電源制御ユニットの開閉部に供給してなることを特徴とする電源制御装置。
  2. 本体コントローラのハウジングを規格化されたラックに対応する寸法に形成したことを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。
  3. 電源制御ユニットは、複数のコンセント部の各差込口が前面に列設されたハウジングを有することを特徴とする請求項1又は2記載の電源制御装置。
  4. 電源制御ユニットは、外部電源により給電される送り用コンセント部と、先端部に電源プラグが設けられ外部電源からコンセント部への給電路の一部を形成する電源コードとを備えたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の電源制御装置。
  5. 電源制御ユニットにおける外部電源からコンセント部への給電路に過電流を遮断するヒューズを設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電源制御装置。
  6. ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を本体コントローラに備え、当該ネットワーク上の管理端末からネットワーク経由でオンオフ情報を受け取ることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電源制御装置
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