JP4020732B2

JP4020732B2 - Switch member with key top and manufacturing method thereof

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Publication number: JP4020732B2
Application number: JP2002266766A
Authority: JP
Inventors: 俊太日向; 厚子田中
Original assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Current assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date: 2002-09-12
Filing date: 2002-09-12
Publication date: 2007-12-12
Anticipated expiration: 2022-09-12
Also published as: JP2004103500A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話、携帯情報端末、各種家庭電化製品用のリモコン、各種キーボード等に使用されるキートップ付スイッチ用部材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、携帯電話、携帯情報端末、各種家庭電化製品用のリモコン、各種キーボード等に使用されるキートップ付スイッチ用部材のベース部材は、耐寒性、耐熱性、耐候性、精密成形性、電気絶縁性が優れていることから主にシリコーンゴムが用いられている。
【０００３】
また、キートップ付スイッチ用部材の指に触れるキートップは、操作時の感触が硬いものが好まれることや摩擦による摩耗を防ぐため、ポリカーボネート樹脂等の硬質樹脂が使用されることが多い。
【０００４】
しかし、ベース部材のシリコーンゴムは接着性に乏しいので、ベース部材のシリコーンゴムとキートップの硬質樹脂とを接着するために、シリコーンゴムからなるベース部材の接着面を大気中で電極間に高電圧をかけて絶縁破壊を起こさせ放電させ、その間に被処理体を通すことで、表層にあるポリマーを酸化させ表面に活性基を導入させ印刷インキや塗料等の付着性を向上させるコロナ放電処理、或いは、短波長紫外線を照射して表面を改質する。そして、改質したベース部材の表面と硬質樹脂のキートップとをシラン化合物を含む光硬化性樹脂接着剤にて接着する方法である（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
また、他の従来技術としては、ベース部材のシリコーンゴムを前述した改質方法と同様な方法でシリコーンゴムの表面を改質し、そして改質したベース部材の表面と硬質樹脂のキートップとを光硬化性を付与したα−シアノアクリレートを用いて接着する方法である（例えば、特許文献２参照。）。
【０００６】
【特許文献１】
特開２０００−２４３１７５号公報（第６頁、第１図）。
【０００７】
【特許文献２】
特開２０００−３４３６５２号公報（第９頁、第１図）。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のベース部材の表面をコロナ放電処理で改質する場合においては、コロナ放電処理の電極と被処理体の表面との間に高低差があると表面処理効果にムラがでてしまう場合があった。また、短波長紫外線の照射処理の場合においては、紫外線ランプの寿命が５００〜１０００時間と短く、紫外線ランプ消耗による維持費、管理等が問題となっていた。また、この両処理の表面改質をした表面の性質を維持できる時間は１０〜３０分程度と限られていた。
【０００９】
また、光硬化性樹脂接着剤又は光硬化性を付与したα−シアノアクリレートを用いてキートップをベース部材に接着するので、このベース部材は、少なくとも接着剤が塗布される表面は接着剤が硬化する波長の光が透過できるような透光性若しくは半透過性のシリコーンゴムを用いらなければならない。さらにまた、ベース部材の厚みが大きすぎると接着剤の硬化に支障がでる場合があったので、設計上の制約もあった。
【００１０】
さらには、光硬化性樹脂接着剤又は光硬化性を付与したα−シアノアクリレートをベース部材に塗布しキートップを貼り合わせた後、光を照射するまで接着剤の硬化が始まらないため、この間にキートップの位置ずれが生じる場合があった。また、キートップに表示された着色層のインクの種類によっては、硬化するまでの間に着色層が溶解してしまう場合や照射の光で着色層が変色してしまう場合もあった。この光硬化性樹脂接着剤の光硬化接着工程においても、一般的には紫外線乃至可視光線領域の硬化用ランプが必要であり、前述した短波長照射によるベース部材の表面改質の作業工程と同様に維持費、管理等が問題となり、接着の信頼性はもちろんのこと、経済性についてもより一層の改善が望まれていた。
【００１１】
そこで、この発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたもので、ベース部材の表面処理を簡単にムラなく行うことができ、しかも、ベース部材とキートップとの接着を短時間で行い、位置ずれを生じることがないキートップ付スイッチ用部材とその製造方法を提供することを課題としている。
【００１２】
他の課題は、着色層の色が変色又は溶解することがないキートップ付スイッチ用部材とその製造方法を提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するため、請求項１に記載の発明は、キートップを設けるためのベース部材をシリコーンゴムで成形し、前記ベース部材の表面の少なくとも前記キートップを接着する接着面に有機アミン系等のアルカリ性プライマーを塗布してプライマー層を設け、該プライマー層の溶剤が蒸発した後に、予め硬質樹脂にて成形され、文字、記号等の装飾が表示された印刷又は塗装による着色層を有するキートップをエチル基若しくはメチル基を有するシアノアクリレート系瞬間接着剤を介して接着するようにしたキートップ付スイッチ用部材の製造方法であり、前記プライマー層の上面と前記着色層の下面との間に、前記シアノアクリレート系瞬間接着剤が充填された５〜５０μｍのクリアランスを設けた状態で、前記キートップを前記ベース部材の前記接着面に重ね合わせることで接着することを特徴としている。
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の構成に加え、前記ベース部材を下治具の所定位置に配置すると共に前記キートップを上治具に固定し、前記上治具と前記下治具とを重ね合わせることで前記クリアランスを設けることを特徴としている。
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載の構成に加え、前記着色層は、蒸発乾燥型インクからなることを特徴としている。
【００１４】
請求項４に記載の発明は、請求項１に記載の構成に加えて、前記ベース部材のシリコーンゴム、プライマー層、シアノアクリレート系瞬間接着剤及びキートップは透光性を有することを特徴としている。
【００１７】
請求項５に記載の製造方法の発明は、請求項１乃至４の何れか一つに記載の構成に加えて、前記シアノアクリレート系接着剤は、粘度が２〜５０００ｍＰａ・ｓであることを特徴としている。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【００１９】
図１乃至図４は、この発明の実施の形態を示す図である。
【００２０】
まず、構成を説明すると、図１中符号１は、キートップ付スイッチ用部材であって、このキートップ付スイッチ用部材１は、弾性樹脂製のベース部材２と硬質樹脂製のキートップ３とを一体化することで構成されている。このベース部材２の表面には少なくともキートップを接着する接着面４に有機アミン系等のアルカリ性のプライマーのプライマー層５を備え、このプライマー層５の上面にシアノアクリレート系接着剤６を介して裏面に文字、記号等の装飾が表示された着色層７が形成されたキートップ３が設けられている。
【００２１】
キートップ３には、指先に触れる感触と操作感の品質向上を目的として一般に硬質樹脂が使用されているが、キートップ３の裏面側に形成された文字、記号等の装飾の視認性やシアノアクリレート系接着剤６との接着性を考慮すると透光性を有するアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ＡＢＳ系樹脂等が望ましい。そして、このキートップ３の裏面側には、文字、記号等の装飾が表示された着色層７が印刷や塗装等の手段により形成されている。
【００２２】
ベース部材２は、耐寒性、耐熱性、耐候性、精密成形性、電気絶縁性が優れていることから透光性を有するシリコーンゴムが使用されている。そして、このベース部材２は、シリコーンゴム組成物を金型内に挿入して成形され、予め所要形状に製作されている。この所要形状としては、例えば、図１に示すように、キートップ３底面よりも小さい接着面４を備えた複数の凸部８と、この凸部８同士を繋ぐ基部９とを備えた形状としている。
【００２３】
なお、シリコーンゴム組成物には、必要に応じて着色剤、光拡散剤を添加することも可能であり、適宜配合すればよい。
【００２４】
このような形状に成形されたベース部材２は、凸部８を設けることにより、操作感触を効率よく伝えることが可能となると共に、シアノアクリレート系接着剤６が接着面４からオーバーフローした場合でも凸部８の側面でシアノアクリレート系接着剤６を止めることができる。
【００２５】
また、キートップ付スイッチ用部材１のキートップ３の部分のみを照らし出すため、キートップ３の周囲に当たる基部９の外表面に遮光性の着色層１０が印刷や塗装等の手段により形成されている。
【００２６】
そして、ベース部材２のシリコーンゴムは接着性に乏しいために、少なくともキートップが接着される接着面４にシリコーンゴムの接着性を向上させる下塗り剤を塗布してプライマー層５が形成されている。
【００２７】
プライマー層５のアルカリ性プライマーとしては、シアノアクリレート系接着剤６との接着性や作業性を考慮して選択されるが、例えば、透光性を有する有機アミン系化合物等のプライマーが一般的に例示される。このプライマーの塗布方法には、特に限定されるものではないが、例えば、スプレー方式、転写方式、ディスペンス方式、刷毛塗り等が例示できる。
【００２８】
そして、シリコーンゴムのベース部材２に塗布されたプライマー層５の上面には、シアノアクリレート系接着剤６が塗布されており、このシアノアクリレート系接着剤６を介してキートップ３が接着されることにより、ベース部材２とキートップ３とが一体化されている。
【００２９】
このプライマー層５の上面に塗布されたシアノアクリレート系接着剤６は、目視にてプライマー層５の表面が乾いているのを確認した後に塗布される。すなわち、プライマー層５の下塗り剤のプライマーの主成分である溶剤が蒸発した状態でシアノアクリレート系接着剤６を塗布する。
【００３０】
シアノアクリレート系接着剤６は、ベース部材２のシリコーンゴムとの接着性を考慮して、シリコーンゴムとの接着に適した、透光性を有するエチルシアノアクリレートを主成分とした常温で使用できる接着剤（一般には瞬間接着剤とよばれている。）である。さらに、塗布中にシアノアクリレート系接着剤６に気泡を巻き込む込むことがないように２〜５０００ｍＰａ・ｓ程度の粘度に調整されたものが用いられている。その中でも１００ｍＰａ・ｓ程度以下の低粘度のものは、その毛細管現象により、細部にも広がり易くなり、楕円や多角形形状等の異形形状に有利となる。また、このシアノアクリレート系接着剤６を塗布する量としては、接着面４からオーバーフローしてしまうと未硬化成分による白化、臭気等の弊害が生じ易いため極端にオーバーフローしない程度に接着剤を調整することが望ましい。
【００３１】
なお、この実施の形態では、エチルシアノアクリレートを主成分としたシアノアクリレート系接着剤６を用いているが、これに限定されず、メチルシアノアクリレートを主成分としたものを用いて接着することも可能である。
【００３２】
そして、このシアノアクリレート系接着剤６を塗布する方法としては、特に限定されるものではないが、空気中の水分と反応して硬化してしまうので作業性や接着剤の量の制御性を考慮するとディスペンス方式が好適である。
【００３３】
さらに、ベース部材２とキートップ３との接着には、図２に示すような、圧縮接着治具１１を用いて、ベース部材２にシアノアクリレート系接着剤６を塗布してキートップ３を接着する方法が用いられる。
【００３４】
圧縮接着治具１１は、キートップ３を真空圧により引き上げて固定する真空ポンプ（図示せず）が設けられた上治具１２とベース部材２を所定の位置に配置する下治具１３との上下二枚の治具を、図３に示すように、重ね合わせることで、ベース部材２とキートップ３とを圧縮して接着できるように構成している。
【００３５】
下治具１３は、ベース部材２を所定の位置に配置したときに、ベース部材２の接着面４が下治具１３のパーティング面１６より上側に突出するように下治具１３を形成することにより、上治具１２と下治具１３とを重ね合わせてベース部材２を圧縮したときに、弾性体であるシリコーンゴムの特性上、治具加工精度からくる微少な凹凸或いは治具の平行度の若干のずれを吸収して均一にベース部材を加圧することが可能となる。なお、必要以上に下治具１３のパーティング面１６より突出させてベース部材２を加圧してしまうと撓み、ずれが生じるため、下治具１３のパーティング面１６から突出する高さＢを最大でも５０μｍ程度の高さに形成されている。
【００３６】
上治具１２に設けられた真空ポンプで、キートップ３を引き上げる高さとしては、ベース部材２が配設された下治具１３と重ね合わせたときにベース部材２の接着面４に塗布されたプライマー層５の上面とキートップ３に形成された着色層７の下面との間に、ある程度の隙間（以下、クリアランスという。）が設けられる高さである。
【００３７】
このクリアランスは、後述する、ベース部材２に塗布されたシアノアクリレート系接着剤６が充填される空間であり、シアノアクリレート系接着剤６には溶剤が含まれないので、クリアランスの寸法Ａがシアノアクリレート系接着材６の厚みと近似する。このクリアランスの寸法Ａを高く設定すると、シアノアクリレート系接着材６が硬化するまでの時間が長く必要となると共に、シアノアクリレートモノマーにより着色層７が溶解してにじんでしまうことや、着色層７が形成されていない位置においては、キートップ３が変色してしまう場合がある。また、クリアランスの寸法Ａを低く設定すると、シアノアクリレート系接着剤６を塗布する量が微量となるため、接着面４一面に広がり難く制御しづらいので、クリアランスの寸法Ａは５〜５０μｍ程度、より好ましくは５〜３０μｍ程度とする。
【００３８】
そして、上治具１２の真空ポンプの真空圧で着色層７が下治具１３側に向くようにキートップ３を引き上げて、上治具１２に固定する。さらに、プライマー層５が塗布されたベース部材２の接着面４を上治具１２側に向けて下治具１３の所定の位置に配設した後、ベース部材２の接着面４に形成されたプライマー層５の上面にシアノアクリレート系接着剤６を塗布する。
【００３９】
次いで、ベース部材２に塗布したシアノアクリレート系接着剤６が硬化しないうちに、上治具１２に固定されたキートップ３を下治具１３に配置されたベース部材２の接着面４に合わせて上治具１２側から下治具１３側に所定の時間圧力がかけられことで、ベース部材２とキートップ３とを一体化する。
【００４０】
この圧力及び時間は、接着剤の材質によって調整されるが、おおむね０．１ｋｇ／ｃｍ^２の圧力で３０秒間加圧することが多い。
【００４１】
このように構成されたキートップ付スイッチ用部材１は、弾性樹脂製のシリコーンゴムからなるベース部材の表面には、少なくともキートップ３を接着する接着面４にプライマー層５と、このプライマー層５の上面にエチル基若しくはメチル基を有するシアノアクリレート系接着剤６を介して着色層７が形成されたキートップ３が設けられているので、プライマー層５は、塗布により形成することができるため、ベース部材２の表面処理を簡単にムラなく行うことができる。また、従来のような、短波長紫外線を照射して表面処理を行うときに用いられるランプ等の消耗品が必要ないので製品を安価にすることができる。
【００４２】
さらに、５〜５０μｍの厚みに形成されたシアノアクリレート系接着剤６は、エチルシアノアクリレートを主成分とした、従来から公知の瞬間接着剤で、硬化時間が短時間であるため、キートップ３は、ベース部材２のシアノアクリレート系接着剤６が塗布された所定の位置に配設すると短時間で接着されるので位置ずれが生じることがなく、また、硬化するまでの時間に着色層７が溶解してにじむようなこともないのでキートップ３の裏面に着色層７を形成することが可能となる。さらに、光の照射により硬化する光硬化樹脂接着剤ではないので、光の照射により着色層７の色が変色することがなく、光を照射するランプ等の消耗品も必要ないので製品をさらに安価に製造することができる。さらにまた、シアノアクリレート系接着剤６は常温で使用することができるので、熱による着色層７の溶解も防ぐことができる。
【００４３】
また、着色層７がキートップ３の裏面側に形成され、直接表にでないので、耐磨耗性に優れている。
【００４４】
図４は、図１で示した実施の形態の別の態様を示した要部断面図である。
【００４５】
図４に示したものは、図１のキートップ３の天面部に文字、記号等の装飾が表示された天面部の着色層１４とキートップ３の裏面側に文字、記号等の装飾が表示された裏面部の着色層１５とを形成しており、これにより各キートップ３の機能を表示するものである。この場合、着色層１４，１５の装飾の部分は透光性の透明又は着色を施し、キートップ３天面部より見て、裏面部の着色層１５の装飾の内側に天面部の着色層１４の装飾が重なっているときには、着色層１４の装飾が着色層１５の装飾に浮かんで見える独特なデザインを作り出すことができ、また、着色層１４の装飾と着色層１５の装飾が重なっていないときには、キートップ３の装飾を遠近感のあるデザインにすることができる。なお、着色層１４の外表面に着色層１４を保護する透光性の樹脂フィルム（例えば、ポリカーボネート樹脂フィルム）を被覆することは任意である。
【００４６】
【実施例】
実施例として、この発明の実施の形態に対応するキートップ付スイッチ用部材を作製した。
【００４７】
弾性樹脂である過酸化物加硫型のシリコーンゴム（東レ・ダウコーニング（株）製、商品名Ｙ３２−６０１４Ｕ）１００重量部に架橋材（東レ・ダウコーニング（株）製、商品名ＲＣ−８）０．５重量部を添加したシリコーンゴム組成物を金型内に挿入し、成形温度１８０℃、成形圧力１８０ｋｇ／ｃｍ^２、成形時間５分の条件で圧縮成形して、キートップ３を設けるための接着面４が設けられた複数の凸部８と、この凸部８同士を繋ぐ基部９とを備えたベース部材２を得た。
【００４８】
そして、このベース部材２の凸部８の接着面４側全面にプライマー（セメダイン（株）製、商品名ＰＰＸ−３）をハンドスプレーガンで均一に塗布してプライマー層５を形成した。
【００４９】
次いで、ポリカーボネート樹脂（住友ダウ（株）製、商品名カリバー３０１−２２）を射出成形して、予め所要のキー形状に製作されたキートップ成形体を得た後に、このキートップ成形体の裏面に、遮光性の蒸発乾燥型インク（セイコーアドバンス（株）製、商品名ＣＡＶメイバン）で文字、記号等の装飾をスクリーン印刷して着色層７を形成してキー照光タイプのキートップ３を得た。
【００５０】
そして、上治具１２と下治具１３とで構成された圧縮接着治具１１を用いて、プライマー層５が塗布されたベース部材２と着色層７が形成されたキートップ３とを接着する。この圧縮接着治具１１の下治具１３は、ベース部材２を下治具１３に配設したときに、キートップ３が接着される部分が下治具パーティング面１６より１０μｍ突出するように形成されている。また、この圧縮接着治具１１の上治具１２は、下治具１３と重ね合わせたときにベース部材２とキートップ３とのクリアランスが１０μｍとなるように形成されている。
【００５１】
そして、着色層７が形成されたキートップ３を上治具の真空ポンプで、キートップ３の着色層７が下治具１３側になるように引き上げて上治具１２に固定した。そして、プライマー層５が形成されたベース部材２の凸部８の接着面４を上治具１２側になるように下治具１３に配置した後、ベース部材２の接着面４に形成されたプライマー層５の上面にシアノアクリレート系接着剤６（セメダイン（株）製、商品名ＰＰＸ）をシリンジで滴下した。そして、このシアノアクリレート系接着剤６が硬化しないうちに、真空ポンプで上治具１２に固定されたキートップ３を下治具１３に配置されたベース部材２の接着面４に合わせて上治具１２側から下治具１３側に加圧力０．１ｋｇ／ｃｍ^２、加圧時間３０秒の条件で加圧し、３０秒の加圧後に、上治具１２の真空ポンプの真空圧を切り、圧縮接着治具１１の上治具１２を開いて、シアノアクリレート系接着剤６の厚みが１０μｍで、ベース部材２とキートップ３とが一体化したキートップ付スイッチ用部材１を得た。
【００５２】
このようにして得られたキートップ付スイッチ用部材１は、接着３０分後に後述するキートップ３を測定治具で掴み、５０ｍｍ／ｍｉｎで引張り試験を行った結果、キートップ付スイッチ用部材１はベース部材２であるシリコーンゴム部分が破壊されているほどに接着面４の接着状態が十分の強度であることを確認できた。
【００５３】
［実験例１］
以下、この発明の実施の形態の接着性能を確認するために行った実験例について説明する。
【００５４】
図５は、実施の形態の性能試験の状態を示した模式図である。
【００５５】
図１で示した実施の形態に係るキートップ付スイッチ用部材１を実施例と同様な条件で、ベース部材２とキートップ３とをシアノアクリレート系接着剤６をオーバーフローしない接着剤量で製作して、１分間経過した後、ベース部材２の凸部８を除いた箇所を図示しない治具で固定し、キートップ３をクランプ１７で把持した状態でこのクランプ１７を垂直上方に５０ｍｍ／ｍｉｎの速度で引き上げて、キートップ３が剥離した後のベース部材２の表面を目視にて観察することで、接着性能の判定を行った。
【００５６】
また、シアノアクリレート系接着剤６によるベース部材２、キートップ３及び着色層７への化学的な影響を見るために外観検査を目視で行った。
【００５７】
試験片としては、透光性の硬質樹脂であるポリカーボネート樹脂製のキートップ３とプライマー層５が塗布されているシリコーンゴムのベース部材２とを、接着しているシアノアクリレート系接着剤６の厚みを３〜１００μｍの範囲で６種類（３μｍ、１０μｍ、３０μｍ、５０μｍ、７０μｍ、１００μｍ）に設定したキートップ付スイッチ用部材１を使用した。その結果は、表１の通りである。
【００５８】
【表１】

【００５９】
表１に示した通りに、接着強度においては、試験後の剥離状態を見るとエチルシアノアクリレート系接着剤６の厚みが１００μｍに設定したものは、３０秒の圧縮時間ではシアノアンアクリレート系接着剤６自体が十分に硬化しきれずにベース部材２とキートップ３との界面できれいに剥離され、ベタついた表面が残っているため接着状態としては不完全であり、信頼性の点で製品として採用することは難しい。これに対し、シアノアクリレート系接着剤６の厚みが３〜７０μｍのものは、試験後の剥離状態を見るとベース部材２が破壊されているほどに接着状態が良好であった。
【００６０】
また、外観検査にあっては、キートップ３が透光性を有しているため、接着強度試験を行う前にキートップ３の外側から接着部を観察したが、表１の通りに、シアノアクリレート系接着剤６の厚みが３〜５０μｍのものにあっては接着部には変色が見られず外観良好でった。これに対し、シアノアクリレート系接着剤６の厚みが７０〜１００μｍのものにあっては着色層７の装飾の色のにじみが生じ外観不良と判断された。
【００６１】
しかし、シアノアクリレート系接着剤６の厚みが薄い３μｍのものにあっては、接着性及び外観の変化がなく製品としては使用することができるが、エチルシアノアクリレート系接着剤６の量が微量であるために、均一に広がり難く、接着面４を制御しづらいものであった。
【００６２】
［実験例２］
以下、この発明の実施の形態の接着粘度の性能を確認するために行った実験例について説明する。
【００６３】
図１で示した実施の形態に係るキートップ付スイッチ用部材を実施例と同様な条件で製作して、ベース部材２とキートップ３とを接着しているエチルシアノアクリレート系接着剤６の接着面４の広がり、垂れ及びシアノアクリレート系接着剤６の層の均一性を目視にて観察することでキートップ付スイッチ用部材１の外観の判定を行った。
【００６４】
試験片としては、透光性の硬質樹脂であるポリカーボネート樹脂製のキートップ３とプライマー層５が塗布されているシリコーンゴムのベース部材２とを接着しているシアノアクリレート系接着剤６の粘度を２〜６０００ｍＰａ・ｓの範囲で６種類（東亞合成（株）製、商品名２０１、ロックタイト社製、商品名４０６、４０１、４０３、３８２、４１１それぞれの接着剤の粘度は２ｍＰａ・ｓ、２０ｍＰａ・ｓ、１００ｍＰａ・ｓ、１０００ｍＰａ・ｓ、５０００ｍＰａ・ｓ、６０００ｍＰａ・ｓ）に設定したキートップ付スイッチ用部材１を使用した。その結果は、表２の通りである。
【００６５】
【表２】

【００６６】
表２に示した通りに、接着剤の粘度の違いによる外観検査にあっては、キートップ３が透光性を有しているため、キートップ３の外側から接着部を観察したが、シアノアクリレート系接着剤６の広がり及び垂れについては、設定した全ての粘度のものが接着面４の面積の２／３以上の面積に広がり、さらに、接着面４の側面に垂れることなく外観良好と判断された。さらに、低粘度に設定されたものは接着面４に均一に広がることも確認できた。
【００６７】
また、粘度が６０００ｍＰａ・ｓのものは、ベース部材２に塗布中に気泡を巻き込みんでしまい接着部に気泡が残り、外観不良と判断された。これに対し、シアノアクリレート系接着剤６の粘度が２〜５０００ｍＰａ・ｓのものは、塗布中に気泡を巻き込むことなく、外観良好と判断された。
【００６８】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１乃至３に記載の製造方法の発明によれば、キートップを設けるためのベース部材をシリコーンゴムで成形し、ベース部材の表面の少なくともキートップを接着する接着面に有機アミン系等のアルカリ性プライマーを塗布してプライマー層を設け、該プライマー層の溶剤が蒸発した後に、予め硬質樹脂にて成形され、文字、記号等の装飾が表示された着色層を有するキートップをエチル基若しくはメチル基を有するシアノアクリレート系瞬間接着剤を介して接着するようにしたので、従来のような、短波長紫外線を照射してベース部材の表面処理を行うときに用いられるランプ等の消耗品が必要ないので製品を安価にすることができる。また、従来のように、ベース部材とキートップとの接着を照射で行わないため、接着を行うときに用いられる光を照射するランプ等の消耗品も必要ないので製品をさらに安価に製造することができる。さらに、シアノアクリレート系接着剤は、光を照射して硬化させる必要がないため、着色層の色が光の照射で変色するようなことがない。
しかも、シアノアクリレート系接着剤の厚みを５〜５０μｍとしたので、より接着強度の信頼性を高めることができる。また、硬化時間が短時間であるため、硬化するまでの時間にシアノアクリレート系接着剤と接する着色層が溶解してにじむことや変色するようなことがない。
【００６９】
請求項４に記載の発明によれば、ベース部材のシリコーンゴム、プライマー層、シアノアクリレート系接着剤及びキートップは透光性を有し、キートップに文字、記号等の装飾が表示された着色層を設けているので、シアノアクリレート系接着剤は、光を照射して硬化させる必要がないため、着色層の色が光の照射で変色するようなことがない。
【００７２】
請求項５に記載の製造方法の発明によれば、シアノアクリレート系接着剤は、粘度が２〜５０００ｍＰａ・ｓであるので、ベース部材とキートップとを接着するときに、シアノアクリレート系接着剤に気泡を巻き込むことなく、接着面に一様に広がり、接着面の側面に垂れることがないため、ベース部材とキートップとの接着を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るキートップ付スイッチ用部材の実施の形態を示した要部縦断面図である。
【図２】同実施の形態を圧縮接着治具によってベース部材とキートップとを接着する方法を示した、圧縮接着治具にベース部材とキートップとをセットした状態の要部縦断面図である。
【図３】同実施の形態を圧縮接着治具によってベース部材とキートップとを接着する方法を示した、圧縮接着治具でベース部材とキートップとを圧縮した状態の要部縦断面図である。
【図４】図１で示した実施の形態の別の態様を示した要部断面図である。
【図５】この発明の実施の形態の性能試験の状態を示した模式図である。
【符号の説明】
１キートップ付スイッチ用部材
２ベース部材
３キートップ
４接着面
５プライマー層
６シアノアクリレート系接着剤
７，１４，１５着色層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a switch member with a key top used for a mobile phone, a portable information terminal, a remote controller for various home appliances, various keyboards and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, base members for switch members with key tops used in mobile phones, personal digital assistants, remote controls for various home appliances, various keyboards, etc. are cold resistant, heat resistant, weather resistant, precision moldability, electrical Silicone rubber is mainly used because of its excellent insulation.
[0003]
Also, the key top that touches the finger of the switch member with key top is preferably a hard resin such as a polycarbonate resin in order to prefer a hard feel during operation and to prevent wear due to friction.
[0004]
However, since the silicone rubber of the base member has poor adhesion, in order to bond the silicone rubber of the base member and the hard resin of the key top, the adhesive surface of the base member made of silicone rubber has a high voltage between the electrodes in the atmosphere. Corona discharge treatment that causes dielectric breakdown and discharge, and passes the object to be processed between them to oxidize the polymer on the surface layer and introduce active groups on the surface to improve the adhesion of printing ink, paint, etc. Alternatively, the surface is modified by irradiating with short wavelength ultraviolet rays. And it is the method of adhere | attaching the surface of the modified base member and the key top of hard resin with the photocurable resin adhesive containing a silane compound (for example, refer patent document 1).
[0005]
As another conventional technique, the surface of the silicone rubber of the base member is modified by the same method as described above, and the surface of the modified base member and the key top of the hard resin are formed. This is a method of bonding using α-cyanoacrylate imparted with photocurability (see, for example, Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-243175 (page 6, FIG. 1).
[0007]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-34352 (page 9, FIG. 1).
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case where the surface of the conventional base member is modified by corona discharge treatment, the surface treatment effect may be uneven if there is a height difference between the corona discharge treatment electrode and the surface of the workpiece. was there. In the case of irradiation with short wavelength ultraviolet rays, the lifetime of the ultraviolet lamp is as short as 500 to 1000 hours, and maintenance costs and management due to consumption of the ultraviolet lamp are problematic. Moreover, the time which can maintain the property of the surface which carried out surface modification of both these processes was limited to about 10 to 30 minutes.
[0009]
In addition, since the key top is bonded to the base member using a photo-curable resin adhesive or photo-curing α-cyanoacrylate, the base member has at least a surface on which the adhesive is applied. It is necessary to use a translucent or semi-transparent silicone rubber that can transmit light having a wavelength to be transmitted. Furthermore, if the thickness of the base member is too large, it may hinder the curing of the adhesive.
[0010]
Furthermore, since the photo-curing resin adhesive or α-cyanoacrylate imparted with photo-curing property is applied to the base member and the key top is bonded together, the adhesive does not start to cure until light is irradiated. In some cases, the key top was misaligned. Further, depending on the type of ink of the colored layer displayed on the key top, the colored layer may be dissolved before being cured, or the colored layer may be discolored by irradiation light. In the photo-curing and bonding step of this photo-curing resin adhesive, generally, a curing lamp in the ultraviolet to visible light region is necessary, and it is the same as the above-described work process for surface modification of the base member by short wavelength irradiation. In addition, maintenance costs, management, and the like have become problems, and further improvements have been desired in terms of economics as well as adhesion reliability.
[0011]
Therefore, the present invention has been made to solve the conventional problems as described above, and the surface treatment of the base member can be easily performed without unevenness, and the base member and the key top can be bonded. It is an object of the present invention to provide a switch member with a key top that is performed in a short time and does not cause a positional shift, and a manufacturing method thereof.
[0012]
Another object is to provide a switch member with a key top in which the color of the colored layer does not change or dissolve, and a method for manufacturing the same.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve such an object, the invention according to claim 1 is characterized in that a base member for providing a key top is molded with silicone rubber, and at least an adhesive surface of the surface of the base member to which the key top is bonded is organic amine-based. After applying the primer such as alkaline primer and evaporating the solvent of the primer layer, it was molded in advance with hard resin, and decorations such as letters and symbols were displayed.By printing or paintingKey tops with colored layers are cyanoacrylates with ethyl or methyl groupsmomentAdhered via adhesiveIn the method for producing a switch member with a key top, a clearance of 5 to 50 μm filled with the cyanoacrylate instantaneous adhesive is provided between the upper surface of the primer layer and the lower surface of the colored layer. Adhere by overlapping the key top on the adhesive surface of the base memberIt is characterized by that.
  According to a second aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect, the base member is disposed at a predetermined position of a lower jig and the key top is fixed to the upper jig. The clearance is provided by overlapping the lower jig.
  The invention described in claim 3 is characterized in that, in addition to the configuration described in claim 1 or 2, the colored layer is made of an evaporation drying type ink.
[0014]
  Claim 4In addition to the structure described in claim 1, the invention described in claim 1 includes a silicone rubber, a primer layer, and a cyanoacrylate-based base member.momentAdhesive and key top have translucencyDoIt is characterized by that.
[0017]
  Invention of the manufacturing method of Claim 5 is ClaimAny one of 1 to 4In addition to the structure described, the cyanoacrylate adhesive has a viscosity of 2 to 5000 mPa · s.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0019]
1 to 4 are diagrams showing an embodiment of the present invention.
[0020]
First, the configuration will be described. Reference numeral 1 in FIG. 1 denotes a switch member with a key top. The switch member 1 with a key top includes a base member 2 made of an elastic resin and a key top 3 made of a hard resin. It is comprised by integrating. On the surface of the base member 2, at least an adhesive surface 4 for adhering the key top is provided with a primer layer 5 of an alkaline primer such as an organic amine, and the back surface of the primer layer 5 via a cyanoacrylate adhesive 6. The key top 3 is provided with a colored layer 7 on which decorations such as characters and symbols are displayed.
[0021]
The key top 3 is generally made of a hard resin for the purpose of improving the quality of touch and feel of touching the fingertip, but the visibility of decorations such as characters and symbols formed on the back side of the key top 3 and cyan Considering the adhesiveness with the acrylate adhesive 6, an acrylic resin, polycarbonate resin, ABS resin or the like having translucency is desirable. On the back side of the key top 3, a colored layer 7 on which decorations such as characters and symbols are displayed is formed by means such as printing or painting.
[0022]
Since the base member 2 is excellent in cold resistance, heat resistance, weather resistance, precision moldability, and electrical insulation, translucent silicone rubber is used. And this base member 2 is shape | molded by inserting a silicone rubber composition in a metal mold | die, and is previously manufactured by the required shape. As the required shape, for example, as shown in FIG. 1, a shape having a plurality of convex portions 8 having an adhesive surface 4 smaller than the bottom surface of the key top 3 and a base portion 9 connecting the convex portions 8 to each other. Yes.
[0023]
In addition, it is also possible to add a coloring agent and a light diffusing agent to the silicone rubber composition as necessary, and it may be appropriately blended.
[0024]
The base member 2 formed in such a shape can provide an operation feeling efficiently by providing the convex portion 8 and can be convex even when the cyanoacrylate adhesive 6 overflows from the adhesive surface 4. The cyanoacrylate adhesive 6 can be stopped at the side surface of the portion 8.
[0025]
Further, in order to illuminate only the key top 3 portion of the key top switch member 1, a light-shielding colored layer 10 is formed on the outer surface of the base portion 9 surrounding the key top 3 by means of printing or painting. Yes.
[0026]
Since the silicone rubber of the base member 2 has poor adhesion, the primer layer 5 is formed by applying an undercoat agent that improves the adhesion of the silicone rubber to at least the adhesion surface 4 to which the key top is adhered.
[0027]
The alkaline primer of the primer layer 5 is selected in consideration of the adhesiveness with the cyanoacrylate adhesive 6 and workability. For example, a primer such as a translucent organic amine compound is generally exemplified. Is done. The primer application method is not particularly limited, and examples thereof include a spray method, a transfer method, a dispense method, and a brush coating.
[0028]
A cyanoacrylate adhesive 6 is applied to the upper surface of the primer layer 5 applied to the silicone rubber base member 2, and the key top 3 is adhered via the cyanoacrylate adhesive 6. Thus, the base member 2 and the key top 3 are integrated.
[0029]
The cyanoacrylate adhesive 6 applied to the upper surface of the primer layer 5 is applied after visually confirming that the surface of the primer layer 5 is dry. That is, the cyanoacrylate adhesive 6 is applied in a state where the solvent that is the main component of the primer of the primer layer 5 is evaporated.
[0030]
The cyanoacrylate-based adhesive 6 is an adhesive that can be used at room temperature mainly composed of translucent ethyl cyanoacrylate, which is suitable for bonding to the silicone rubber, considering the adhesiveness of the base member 2 to the silicone rubber. Agent (generally called instant adhesive). Furthermore, the one adjusted to a viscosity of about 2 to 5000 mPa · s is used so as not to entrap air bubbles in the cyanoacrylate adhesive 6 during application. Among them, those having a low viscosity of about 100 mPa · s or less are easy to spread in details due to the capillary phenomenon, and are advantageous for deformed shapes such as ellipses and polygonal shapes. Further, the amount of the cyanoacrylate adhesive 6 to be applied is adjusted so that overflowing from the adhesive surface 4 is liable to cause problems such as whitening and odor due to uncured components, so that it does not overflow excessively. It is desirable.
[0031]
In this embodiment, the cyanoacrylate adhesive 6 containing ethyl cyanoacrylate as a main component is used. However, the present invention is not limited to this, and bonding using a material containing methyl cyanoacrylate as a main component is also possible. Is possible.
[0032]
The method of applying the cyanoacrylate adhesive 6 is not particularly limited, but it takes into account workability and controllability of the amount of adhesive since it reacts with moisture in the air and cures. Then, the dispensing method is suitable.
[0033]
Further, the base member 2 and the key top 3 are bonded to each other by applying a cyanoacrylate adhesive 6 to the base member 2 by using a compression bonding jig 11 as shown in FIG. Is used.
[0034]
The compression bonding jig 11 is composed of an upper jig 12 provided with a vacuum pump (not shown) for pulling and fixing the key top 3 by vacuum pressure, and a lower jig 13 for arranging the base member 2 at a predetermined position. As shown in FIG. 3, the base member 2 and the key top 3 can be compressed and bonded together by overlapping two upper and lower jigs.
[0035]
The lower jig 13 forms the lower jig 13 so that the adhesive surface 4 of the base member 2 protrudes above the parting surface 16 of the lower jig 13 when the base member 2 is disposed at a predetermined position. Thus, when the upper jig 12 and the lower jig 13 are overlapped and the base member 2 is compressed, due to the characteristics of the silicone rubber that is an elastic body, minute unevenness or parallelism of the jig comes from the jig machining accuracy. It is possible to absorb the slight deviation of the degree and pressurize the base member uniformly. If the base member 2 is pressed more than necessary and protrudes from the parting surface 16 of the lower jig 13, the base member 2 is bent and misaligned. Therefore, the height B protruding from the parting surface 16 of the lower jig 13 is set. The maximum height is about 50 μm.
[0036]
The height at which the key top 3 is pulled up by the vacuum pump provided on the upper jig 12 is applied to the bonding surface 4 of the base member 2 when it is overlapped with the lower jig 13 provided with the base member 2. In addition, a certain gap (hereinafter referred to as clearance) is provided between the upper surface of the primer layer 5 and the lower surface of the colored layer 7 formed on the key top 3.
[0037]
This clearance is a space filled with a cyanoacrylate adhesive 6 applied to the base member 2 described later. Since the cyanoacrylate adhesive 6 does not contain a solvent, the clearance dimension A is cyanoacrylate. It approximates the thickness of the system adhesive 6. If the clearance dimension A is set high, a long time is required until the cyanoacrylate adhesive 6 is cured, and the colored layer 7 is dissolved and blurred by the cyanoacrylate monomer. The key top 3 may be discolored at a position where it is not formed. Also, if the clearance dimension A is set low, the amount of cyanoacrylate adhesive 6 applied is very small, and it is difficult to control the adhesive surface 4 so that it is difficult to control. Therefore, the clearance dimension A is about 5 to 50 μm. Preferably, it is about 5 to 30 μm.
[0038]
Then, the key top 3 is pulled up and fixed to the upper jig 12 by the vacuum pressure of the vacuum pump of the upper jig 12 so that the colored layer 7 faces the lower jig 13 side. Further, the adhesive surface 4 of the base member 2 to which the primer layer 5 is applied is disposed at a predetermined position of the lower jig 13 with the upper surface facing the upper jig 12, and then formed on the adhesive surface 4 of the base member 2. A cyanoacrylate adhesive 6 is applied to the upper surface of the primer layer 5.
[0039]
Next, before the cyanoacrylate adhesive 6 applied to the base member 2 is cured, the key top 3 fixed to the upper jig 12 is aligned with the bonding surface 4 of the base member 2 disposed on the lower jig 13. The base member 2 and the key top 3 are integrated by applying pressure for a predetermined time from the upper jig 12 side to the lower jig 13 side.
[0040]
The pressure and time are adjusted depending on the material of the adhesive, but are generally 0.1 kg / cm.²The pressure is often 30 seconds.
[0041]
The switch member with key top 1 configured as described above has a primer layer 5 on at least an adhesive surface 4 for adhering the key top 3 to the surface of the base member made of silicone rubber made of elastic resin, and the primer layer 5 Since the key top 3 in which the colored layer 7 is formed via the cyanoacrylate adhesive 6 having an ethyl group or a methyl group is provided on the upper surface of the primer layer 5, the primer layer 5 can be formed by coating. The surface treatment of the base member 2 can be easily performed without unevenness. In addition, since there is no need for conventional consumables such as lamps used when performing surface treatment by irradiating short wavelength ultraviolet rays, the product can be made inexpensive.
[0042]
Furthermore, the cyanoacrylate adhesive 6 formed to a thickness of 5 to 50 μm is a conventionally known instantaneous adhesive mainly composed of ethyl cyanoacrylate and has a short curing time. When the base member 2 is disposed at a predetermined position where the cyanoacrylate adhesive 6 is applied, the base layer 2 is bonded in a short time, so that no positional deviation occurs, and the colored layer 7 dissolves in the time until curing. Thus, the colored layer 7 can be formed on the back surface of the key top 3 because it does not blur. Furthermore, since it is not a photo-curing resin adhesive that is cured by light irradiation, the color of the colored layer 7 is not changed by light irradiation, and there is no need for consumables such as lamps that irradiate light. Can be manufactured. Furthermore, since the cyanoacrylate adhesive 6 can be used at room temperature, dissolution of the colored layer 7 due to heat can also be prevented.
[0043]
Moreover, since the colored layer 7 is formed on the back surface side of the key top 3 and is not directly on the surface, it has excellent wear resistance.
[0044]
FIG. 4 is a cross-sectional view of an essential part showing another aspect of the embodiment shown in FIG.
[0045]
4 shows the colored layer 14 on the top surface of the key top 3 of FIG. 1 on which the decoration of characters, symbols, etc. is displayed, and the decoration of characters, symbols, etc. on the back side of the key top 3. The colored layer 15 on the back surface is formed, thereby displaying the function of each key top 3. In this case, the decorative portions of the

colored layers

14 and 15 are translucent or colored, and viewed from the top surface portion of the key top 3, the colored layer 14 on the top surface portion is inside the decorative layer 15 on the back surface portion. When the decorations overlap, it is possible to create a unique design in which the decoration of the colored layer 14 can be seen floating on the decoration of the colored layer 15, and when the decoration of the colored layer 14 and the decoration of the colored layer 15 do not overlap, The decoration of the key top 3 can be designed with a sense of perspective. In addition, it is arbitrary to coat | cover the translucent resin film (for example, polycarbonate resin film) which protects the colored layer 14 on the outer surface of the colored layer 14. FIG.
[0046]
【Example】
As an example, a switch member with a key top corresponding to the embodiment of the present invention was produced.
[0047]
Peroxide-vulcanized silicone rubber (made by Toray Dow Corning Co., Ltd., trade name Y32-6014U), which is an elastic resin, and 100 parts by weight of a cross-linking material (Toray Dow Corning Co., Ltd., trade name RC-8) ) A silicone rubber composition added with 0.5 parts by weight was inserted into a mold, and the molding temperature was 180 ° C. and the molding pressure was 180 kg / cm.²The base member 2 includes a plurality of convex portions 8 provided with an adhesive surface 4 for providing the key top 3 by compression molding under a molding time of 5 minutes, and a base portion 9 that connects the convex portions 8 to each other. Got.
[0048]
And the primer (Cemedine Co., Ltd. make, brand name PPX-3) was apply | coated uniformly with the hand spray gun to the adhesion surface 4 side whole surface of the convex part 8 of this base member 2, and the primer layer 5 was formed.
[0049]
Next, a polycarbonate resin (manufactured by Sumitomo Dow Co., Ltd., trade name Caliber 301-22) is injection-molded to obtain a key-top molded body that has been manufactured in a required key shape in advance, and then the back surface of the key-top molded body. In addition, a key-illuminated type key top 3 is obtained by screen-printing decorations such as letters and symbols with a light-shielding evaporation-drying ink (product name: CAV Meban manufactured by Seiko Advance Co., Ltd.) to form a colored layer 7. It was.
[0050]
Then, the base member 2 coated with the primer layer 5 and the key top 3 formed with the colored layer 7 are bonded using the compression bonding jig 11 constituted by the upper jig 12 and the lower jig 13. . The lower jig 13 of the compression bonding jig 11 is such that when the base member 2 is disposed on the lower jig 13, the portion to which the key top 3 is bonded protrudes 10 μm from the lower jig parting surface 16. Is formed. Further, the upper jig 12 of the compression bonding jig 11 is formed such that the clearance between the base member 2 and the key top 3 is 10 μm when the upper jig 12 is overlapped with the lower jig 13.
[0051]
Then, the key top 3 on which the colored layer 7 was formed was pulled up with a vacuum pump of the upper jig so that the colored layer 7 of the key top 3 was on the lower jig 13 side and fixed to the upper jig 12. And after arrange | positioning in the lower jig | tool 13 so that the adhesive surface 4 of the convex part 8 of the base member 2 in which the primer layer 5 was formed might become the upper jig | tool 12 side, it was formed in the adhesive surface 4 of the base member 2 A cyanoacrylate adhesive 6 (trade name PPX, manufactured by Cemedine Co., Ltd.) was dropped on the upper surface of the primer layer 5 with a syringe. Then, before the cyanoacrylate adhesive 6 is cured, the key top 3 fixed to the upper jig 12 by the vacuum pump is matched with the adhesive surface 4 of the base member 2 arranged on the lower jig 13. Pressure from the tool 12 side to the lower jig 13 side is 0.1 kg / cm²Then, pressurization is performed under the condition of a pressurization time of 30 seconds. After pressurizing for 30 seconds, the vacuum pressure of the vacuum pump of the upper jig 12 is turned off, the upper jig 12 of the compression bonding jig 11 is opened, and cyanoacrylate-based bonding is performed. The switch member 1 with key top in which the thickness of the agent 6 was 10 μm and the base member 2 and the key top 3 were integrated was obtained.
[0052]
The key top switch member 1 thus obtained was obtained by grasping a key top 3 (to be described later) with a measuring jig 30 minutes after bonding and performing a tensile test at 50 mm / min. It was confirmed that the bonding state of the bonding surface 4 was sufficiently strong so that the silicone rubber portion as the base member 2 was broken.
[0053]
[Experimental Example 1]
Hereinafter, experimental examples performed for confirming the adhesion performance of the embodiment of the present invention will be described.
[0054]
FIG. 5 is a schematic diagram showing the state of the performance test of the embodiment.
[0055]
The switch member 1 with key top according to the embodiment shown in FIG. 1 is manufactured under the same conditions as in the example, and the base member 2 and the key top 3 are manufactured with an adhesive amount that does not overflow the cyanoacrylate adhesive 6. After one minute has passed, the portion excluding the convex portion 8 of the base member 2 is fixed with a jig (not shown), and the clamp 17 is held vertically upward by 50 mm / min with the key top 3 held by the clamp 17. By pulling up at a speed and visually observing the surface of the base member 2 after the key top 3 was peeled off, the adhesion performance was determined.
[0056]
Further, in order to see the chemical influence of the cyanoacrylate adhesive 6 on the base member 2, the key top 3, and the colored layer 7, an appearance inspection was performed visually.
[0057]
As the test piece, the thickness of the cyanoacrylate adhesive 6 that bonds the key top 3 made of polycarbonate resin, which is a translucent hard resin, and the base member 2 of silicone rubber to which the primer layer 5 is applied. The key top-equipped switch member 1 was used in which 6 types (3 μm, 10 μm, 30 μm, 50 μm, 70 μm, 100 μm) were set in the range of 3 to 100 μm. The results are shown in Table 1.
[0058]
[Table 1]

[0059]
As shown in Table 1, in terms of adhesive strength, when the peeled state after the test is seen, the ethyl cyanoacrylate adhesive 6 having a thickness of 100 μm is a cyanoanacrylate adhesive with a compression time of 30 seconds. 6 itself is not fully cured, it is peeled cleanly at the interface between the base member 2 and the key top 3, and a sticky surface remains, so the adhesive state is imperfect and adopted as a product in terms of reliability Difficult to do. On the other hand, when the thickness of the cyanoacrylate adhesive 6 was 3 to 70 μm, the adhesion state was so good that the base member 2 was broken when the peeled state after the test was seen.
[0060]
In addition, in the appearance inspection, since the key top 3 has translucency, the bonded portion was observed from the outside of the key top 3 before performing the adhesive strength test. When the thickness of the acrylate-based adhesive 6 was 3 to 50 μm, no discoloration was observed at the bonded portion, and the appearance was good. On the other hand, when the thickness of the cyanoacrylate adhesive 6 is 70 to 100 μm, the color of the colored layer 7 is blurred and the appearance is judged to be poor.
[0061]
However, when the thickness of the cyanoacrylate adhesive 6 is 3 μm, it can be used as a product with no change in adhesion and appearance, but the amount of ethyl cyanoacrylate adhesive 6 is very small. For this reason, it is difficult to spread uniformly and it is difficult to control the bonding surface 4.
[0062]
[Experiment 2]
Hereinafter, experimental examples performed for confirming the adhesive viscosity performance of the embodiment of the present invention will be described.
[0063]
The switch member with key top according to the embodiment shown in FIG. 1 is manufactured under the same conditions as in the example, and the ethyl cyanoacrylate adhesive 6 bonding the base member 2 and the key top 3 is bonded. The appearance of the switch member 1 with a key top was determined by visually observing the spread of the surface 4 and sagging and the uniformity of the layer of the cyanoacrylate adhesive 6.
[0064]
As the test piece, the viscosity of the cyanoacrylate adhesive 6 that bonds the key top 3 made of polycarbonate resin, which is a translucent hard resin, and the base member 2 of silicone rubber to which the primer layer 5 is applied is set. 6 types within the range of 2 to 6000 mPa · s (manufactured by Toagosei Co., Ltd., trade name 201, manufactured by Loctite Co., Ltd., trade names 406, 401, 403, 382 and 411 have respective viscosities of 2 mPa · s and 20 mPa · s) s, 100 mPa · s, 1000 mPa · s, 5000 mPa · s, and 6000 mPa · s) were used. The results are shown in Table 2.
[0065]
[Table 2]

[0066]
As shown in Table 2, in the appearance inspection based on the difference in the viscosity of the adhesive, the key top 3 has translucency, so the adhesion portion was observed from the outside of the key top 3. Regarding the spread and sag of the acrylate adhesive 6, all the set viscosities spread over 2/3 of the area of the adhesive surface 4, and it is judged that the appearance is good without sagging on the side surface of the adhesive surface 4. It was done. Furthermore, it was confirmed that those set to a low viscosity spread evenly on the bonding surface 4.
[0067]
In addition, when the viscosity was 6000 mPa · s, bubbles were involved in the base member 2 during application, and bubbles remained in the bonded portion, and it was determined that the appearance was poor. On the other hand, when the viscosity of the cyanoacrylate adhesive 6 was 2 to 5000 mPa · s, it was judged that the appearance was good without entraining bubbles during application.
[0068]
【The invention's effect】
  As explained above, claim 1Thru 3Described inManufacturing methodAccording to the invention, the base member for providing the key top is molded from silicone rubber, and an organic amine-based alkaline primer is applied to the adhesive surface for adhering at least the key top of the surface of the base member to provide a primer layer, After the solvent of the primer layer evaporates, a key top having a colored layer that is molded in advance with a hard resin and displaying decorations such as letters and symbols is used as a cyanoacrylate type having an ethyl group or a methyl group.momentSince it is made to adhere via an adhesive, there is no need for consumables such as lamps used for surface treatment of the base member by irradiating short wavelength ultraviolet rays as in the prior art, so the product is made inexpensive. Can do. In addition, since the base member and the key top are not bonded by irradiation as in the conventional case, there is no need for consumables such as a lamp for irradiating light used for bonding, so the product can be manufactured at a lower cost. Can do. Furthermore, since the cyanoacrylate adhesive does not need to be cured by irradiation with light, the color of the colored layer is not changed by irradiation with light.
Moreover, since the thickness of the cyanoacrylate adhesive is 5 to 50 μm, the reliability of the adhesive strength can be further improved. In addition, since the curing time is short, the colored layer in contact with the cyanoacrylate-based adhesive does not dissolve and bleed or discolor during the time until curing.
[0069]
  Claim 4According to the invention described in (1), the silicone rubber, primer layer, cyanoacrylate adhesive and key top of the base member have translucency, and the key top is provided with a colored layer on which decorations such as letters and symbols are displayed. Because,Since the anoacrylate adhesive does not need to be cured by irradiating light, the color of the colored layer is not changed by the irradiation of light.
[0072]
  According to the manufacturing method of the present invention, the viscosity of the cyanoacrylate adhesive is 2 to 5000 mPa · s.TheWhen the base member and the key top are bonded, the base member and the key top are not evenly spread on the bonding surface and do not hang down on the side of the bonding surface without entraining bubbles in the cyanoacrylate adhesive. Can be stably adhered.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an embodiment of a keytop switch member according to the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a main part in a state where the base member and the key top are set on the compression bonding jig, showing a method of bonding the base member and the key top with the compression bonding jig according to the embodiment; is there.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a main part in a state in which the base member and the key top are compressed with the compression bonding jig, showing a method of bonding the base member and the key top with the compression bonding jig according to the embodiment; is there.
4 is a cross-sectional view of a principal part showing another aspect of the embodiment shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a schematic diagram showing a state of a performance test according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Switch member with key top
2 Base member
3 Key top
4 Adhesive surface
5 Primer layer
6 Cyanoacrylate adhesive
7, 14, 15 Colored layer

Claims

A base member for providing a key top is molded with silicone rubber, and an organic amine-based alkaline primer is applied to at least an adhesive surface of the base member to which the key top is adhered, and a primer layer is provided. After evaporating the solvent of the cyanoacrylate-based instant adhesive having ethyl groups or methyl groups on the key tops that are pre-molded with hard resin and have a colored layer by printing or painting on which decorations such as letters and symbols are displayed It is a manufacturing method of a member for a switch with a key top that is made to adhere via ,
In a state where a clearance of 5 to 50 μm filled with the cyanoacrylate instantaneous adhesive is provided between the upper surface of the primer layer and the lower surface of the colored layer, the key top is placed on the adhesive surface of the base member. A method for manufacturing a member for a switch with a key top, wherein the members are bonded by overlapping .

The base member is disposed at a predetermined position of the lower jig, the key top is fixed to the upper jig, and the clearance is provided by overlapping the upper jig and the lower jig. Item 2. A method for manufacturing a switch member with a keytop according to Item 1.

The method for manufacturing a switch member with a key top according to claim 1, wherein the colored layer is made of an evaporation drying type ink.

Silicone rubber of the base member, a primer layer, a cyanoacrylate instantaneous adhesive and the key top switch member keyed top according to any one of claims 1 to 3, characterized in that have a light-transmitting Manufacturing method.

The method for producing a switch member with a key top according to any one of claims 1 to 4, wherein the cyanoacrylate instantaneous adhesive has a viscosity of 2 to 5000 mPa · s.