JP4020258B2 - フレーム転送装置、フレーム転送方法 - Google Patents

フレーム転送装置、フレーム転送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフレーム転送装置、フレーム転送方法に関し、特に無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を経由してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送装置、フレーム転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも1つ以上の交換局と無線ネットワーク制御装置、及び複数の無線基地局を含むネットワークと、これらの複数の無線基地局と同時に通信する無線端末とからなる無線通信システムにおいて、通信中に無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間の伝送遅延量の変化や、各無線基地局から無線ネットワーク制御装置までの伝送遅延に差が存在する場合にも通信の連続性を保つため、遅延量の変化や伝送遅延差を吸収するためのバッファを持つ。このバッファは一般的に通常の通信において移動機が移動する範囲を基準に予測遅延量として設定される。このような無線通信システムは、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−252586(図30、図31、図36、図38)
【特許文献2】
特開2003−102047(図30、図31、図36、図38)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術においては、トラヒック量の変動による伝送遅延量の変化や、無線端末と通信する無線基地局の追加や削除による各無線基地局と無線ネットワーク制御装置までの伝送遅延の異なる場合においても、バッファリングによる固定遅延により通信の連続性が保たれる。しかしながら、パケット通信のような通信の連続性が要求されないような場合には、バッファリングを行うと、無駄な遅延が生じるという欠点がある。
このような欠点は、上記の特許文献1や特許文献2の記載内容によっては解決することができない。
本発明は上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的はサービス種別に応じて異なる伝送遅延伝送品質で通信を行うことができるフレーム転送装置、フレーム転送方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によるフレーム転送装置は、無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を介してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送装置であって、前記上りフレームについて通信の連続性が要求されるものと通信の連続性が要求されないものとに応じて、呼受付時に、
全ての上りフレームの受信、
信頼に足る上りフレームの受信、予め設定された予測遅延時間により求められる時刻の到達、
のいずれかをトリガに、受信した上りフレームを次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方を設定する転送制御手段を含むことを特徴とする。こうすることにより、通信の連続要否、すなわちサービス種別に応じて適切にフレーム転送を行うことができる。また、上記のいずれかの時点において転送を行うことにより、上りフレームを適切なタイミングで転送できる。なお、ここで、「上り」とは無線端末から無線基地局を経由し、無線ネットワーク制御装置、交換局へ向けてのデータの流れの向きを指す。
【0007】
本発明の請求項2によるフレーム転送装置は、請求項1において、前記転送制御手段が行う前記即時転送制御においては、前記上りフレームに含まれている信頼度情報に基づいて、該フレームが信頼に足るかどうか判断することを特徴とする。こうすることにより、フレーム毎に信頼度を判断することができる。
本発明の請求項3によるフレーム転送装置は、請求項2において、前記信頼度情報は、前記上りフレームに含まれている、無線区間の品質を示す情報であることを特徴とする。これにより、無線区間の品質に基づいて、フレームの信頼度を判断することができる。
【0008】
本発明の請求項4によるフレーム転送装置は、請求項2において、前記信頼度情報は、前記上りフレームに含まれている、データブロックについての巡回冗長検査の結果を示す情報であることを特徴とする。これにより、フレームのデータ
誤り状態に応じて、フレームの信頼度を判断することができる。
【0009】
本発明の請求項5によるフレーム転送方法は、無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を介してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送方法であって、呼を受付ける呼受付ステップ(後述する図5中のステップS400に対応)と、前記呼受付ステップにおいて通知される通信の連続性要否に応じて、呼受付時に、
全ての上りフレームの受信、
信頼に足る上りフレームの受信、予め設定された予測遅延時間により求められる時刻の到達、
のいずれかをトリガに、受信した上りフレームを次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方を設定する設定ステップ(後述する図5中のステップS401に対応)と、前記設定ステップにより設定された制御内容に従ってフレームを転送する転送ステップ(後述する図5中のステップS402以下のステップに対応)とを含むことを特徴とする。こうすることにより、通信の連続要否、すなわちサービス種別に応じて適切にフレーム転送を行うことができる。また、上記のいずれかの時点において転送を行うことにより、上りフレームを適切なタイミングで転送できる。
【0011】
送信されるフレームによっては、通信の連続性が要求されるものと、通信の連続性が要求されないものとがある。通信の連続性が要求される場合は、例えば、音声データや動画データを複数のフレームによって送信する場合である。このようなデータについては、通信の連続性を保証しないと音声や動画が途切れてしまうので、バッファリング後に転送処理すべきである。
【0012】
一方、通信の連続性が要求されない場合は、例えば、パケットデータを送信する場合、無線端末と交換局との間でやりとりされる制御データを送信する場合、無線端末と無線ネットワーク制御装置との間でやりとりされる制御データを送信する場合、である。このようなデータについては、一般に通信の連続性が要求されないので、バッファリングを行わずに即時転送処理されるべきである。
このように、本発明では、通信の連続性が要求されるかどうか、すなわちサービス種別に応じて、バッファリング後の転送処理と即時転送処理とのいずれか一方の処理を行う。なお、以上の処理は、無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間、無線ネットワーク制御装置と交換局との間において適用可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号が付されている。
(無線ネットワークシステムの構成)
図1は本発明によるフレーム転送装置を無線ネットワーク制御装置に採用した無線ネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。同図において、本例の無線ネットワークシステムは、移動局1と、無線基地局2−1〜2−4と、無線ネットワーク制御装置5−1〜5−3と、交換局6−1、6−2と、中継局7とを含んで構成されている。これらは、無線通信システム内におけるノードや中継網として機能している。
【0014】
移動局1が移動すると、移動先の無線基地局との通信が可能になる。ここでは、移動局1と無線基地局2−2〜2−4とが通信可能な状態における、無線ネットワーク制御装置5−2の動作について説明する。
移動局1と無線基地局2−2〜2−4とが通信可能な状態においては、移動局1からの上りフレームには、無線基地局2−2、2−3をそれぞれ経由して無線ネットワーク制御装置5−2に入力されるものと、無線基地局2−4、無線ネットワーク制御装置5−3、交換局6−2、中継網7、交換局6−1を順に経由して無線ネットワーク制御装置5−2に入力されるものと、がある。後者の場合、図2に示されているように、交換局6−2では上りフレームについて何ら処理が行われないので、無線ネットワーク制御装置5−3をそのまま通過して無線ネットワーク制御装置5−2に入力されることになる。このため、本例では、移動局1からは、無線ネットワーク制御装置5−2に、3つの上りフレームが入力されることになる。
【0015】
図2に示されているように、無線ネットワーク制御装置5−2の内部には、ダイバーシチハンドオーバトランク(以下、DHTと略称する)50が設けられている。ただし、DHT50は交換局6−1に設けることも可能である。このDHT50は、複数の無線基地局にまたがったハンドオーバ制御を行うとともに、後述する即時転送機能A、B及びC、並びにバッファリング制御機能を有している。
【0016】
(無線ネットワーク制御装置の構成例)
図3は、図1中の無線ネットワーク制御装置5−2の内部構成例を示すブロック図である。同図において、無線ネットワーク制御装置5−2は、ダイバーシチハンドオーバトランク50と、通信制御部51と、クロック(CLK)供給部52とを含んで構成されている。
DHT50は、無線基地局からの上りフレームを受信する上りフレーム受信部501と、上りフレーム受信部501により受信した上りフレームを転送するタイミングを設定するための上り転送制御部502と、上りフレームを合成する上りフレーム合成部503と、上りフレーム合成部503により合成された上りフレームを送出する上りフレーム送出部504と、DHT制御部500とを含んで構成されている。
【0017】
通信制御部51は、DHT50内のDHT制御部500に対して動作設定を行う部分である。クロック供給部52は上り転送制御部502に対し、処理タイミングのクロックを供給する部分である。
DHT制御部500は、上りフレーム受信部501、上り転送制御部502、上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504に対し、動作設定及び動作制御を行う。
【0018】
(上り転送制御部の構成例)
上り転送制御部502は、図4に示されているように、受信した上りフレームを即時に次ノードに転送する即時転送機能502aと、受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御機能502bとを有している。即時転送機能502aには、即時転送機能A、即時転送機能B、即時転送機能C、がある。
ここで、即時転送機能Aは、上りフレーム受信時に、移動局と通信中の全ての無線基地局からの上りフレームを受信した時点、もしくは予め設定された予測遅延時間により求められるタイミング、のどちらか先に到達した時点で次ノードへ向けて転送する機能である。
【0019】
即時転送機能Bは、上りフレーム中の信頼度情報を参照し、信頼に足る上りフレームを受信したと判断した時点、もしくは予め設定された予測遅延時間により求められるタイミング、のどちらか先に到達した時点で次ノードへ向けて転送する機能である。
即時転送機能Cは、上りフレーム中の信頼度情報を参照し、信頼に足る上りフレームを受信したと判断した時点、もしくは移動局と通信中の全ての無線基地局からの上りフレームを受信した時点、もしくは予め設定された予測遅延時間により求められるタイミング、のいずれか先に到達した時点で次ノードへ向けて転送する機能である。
【0020】
バッファリング制御機能502bは、予め設定された予測遅延時間により求められるタイミングまでバッファリングした後に次ノードへ向けて転送する機能である。
要するに、上りフレームについての通信の連続要否に応じて、受信した上りフレームを即時に次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方の制御を行っている。即時転送制御においては、全ての上りフレームを受信した時点、信頼に足る上りフレームを受信したと判断した時点、予め設定された予測遅延時間により求められる時点、のいずれかの時点において、その上りフレームを次ノードに転送する。
【0021】
(上り転送制御部の処理)
図5は、図3中の上り転送制御部502における処理手順を説明するためのフローチャートである。以下、図3及び図5を用いて上り転送制御部502における処理について説明する。
呼受付時に、通信制御部51からDHT制御部500に、DHTが動作するための設定情報を通知する(ステップS400)。この通知される設定情報には、サービス種別、転送設定、予測遅延時間が含まれる。
【0022】
DHT制御部500は、通信制御部51から上記設定情報が通知されると、上りフレーム受信部501、上り転送制御部502、上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504に対し、上記のサービス種別、転送設定、予測遅延時間に応じた動作設定及び動作制御を行う。上り転送制御部502には、サービス種別、転送設定、予測遅延時間が通知される(ステップS401)。
【0023】
上り転送制御部502は、フレームを受信すると(ステップS402)、前述した即時転送機能A、即時転送機能B、即時転送機能C、バッファリング制御設定、のいずれが設定されているのか判断する(ステップS403)。
ステップS403の判断の結果、即時転送機能Aが設定されている場合には、フレームを受信すると、移動局と通信中の全ての無線基地局からの上りフレームを受信済みか判断する(ステップS403→S405→S406)。その結果、全ての無線基地局からの上りフレームを受信済みであれば、上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS406→S409)。
【0024】
一方、全ての無線基地局からの上りフレームを未受信であれば、未受信である無線基地局からの上りフレームの受信を待つ(ステップS406→S404)。未受信である無線基地局からの上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、予測遅延時間に到達した場合には、既に受信した無線基地局からの上りフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS404→S408→S409)。
【0025】
上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、フレームを受信した場合には、ステップS402に戻り、以上と同様に処理される(ステップS404→S402)。
ステップS403の判断の結果、即時転送機能Bが設定されている場合には、フレームを受信すると、受信した上りフレーム中の信頼度情報を参照して信頼に足るフレームを受信したか判断する(ステップS403→S407)。信頼に足る場合とは、そのフレームが信頼に足るフレームであると判断した場合や、ダイバーシチ受信合成することにより信頼に足る1つ以上の上りフレームを受信した場合である。このような場合は、そのフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS407→S409)。
【0026】
一方、信頼に足りない場合は未受信である無線基地局からの上りフレーム受信を待つ(ステップS407→S405→S404)。未受信である無線基地局からの上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、予測遅延時間に到達した場合には、既に受信した無線基地局からの上りフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS404→S408→S409)。
【0027】
上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、フレームを受信した場合には、ステップS402に戻り、以上と同様に処理される(ステップS404→S402)。
ステップS403の判断の結果、即時転送機能Cが設定されている場合には、フレームを受信すると、受信した上りフレーム中の信頼度情報を参照して信頼に足るフレームを受信したか判断する(ステップS403→S407)。信頼に足る場合とは、そのフレームが信頼に足るフレームであると判断した場合や、ダイバーシチ受信合成することにより信頼に足る1つ以上の上りフレームを受信した場合である。このような場合は、そのフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS407→S409)。
【0028】
一方、信頼に足りない場合は移動局と通信中の全ての無線基地局からの上りフレームを受信済みか判断する(ステップS407→S405→S406)。その結果、全ての無線基地局からの上りフレームを受信済みであれば、上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS406→S409)。
全ての無線基地局からの上りフレームを未受信であれば、未受信である無線基地局からの上りフレームの受信を待つ(ステップS406→S404)。未受信である無線基地局からの上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、予測遅延時間に到達した場合には、既に受信した無線基地局からの上りフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS404→S408→S409)。
【0029】
上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、フレームを受信した場合には、ステップS402に戻り、以上と同様に処理される(ステップS404→S402)。
ステップS403の判断の結果、バッファリング制御設定がなされている場合には、無線基地局からの上りフレーム受信を待つ(ステップS403→S404)。上りフレームの受信を待っている状態において(ステップS404)、フレームを受信した場合には、ステップS402に戻り、以上と同様に処理される(ステップS404→S402)。つまり、バッファリング制御設定がなされている場合には、受信した上りフレームを予測遅延時間に到達するまでバッファリングしておき、予測遅延時間到達時に受信した上りフレームを上りフレーム合成部503へ転送する(ステップS404→S408→S409)。
【0030】
(上りフレームの転送例)
図6、図7、図8を参照して、上りフレームの転送例について説明する。これらの各図には、無線基地局2−2、2−4それぞれのフレーム転送タイミング、DHT50のフレーム転送タイミング、が示されている。
図6には、上り転送制御部502にバッファリング制御設定がなされている場合の上りフレームの転送例が示されている。
移動局1より無線回線を通して無線基地局2−2、無線基地局2−4でそれぞれ受信された上りフレームは、各々の無線基地局で処理された後、無線ネットワーク制御装置5−2と各々の無線基地局との間で設定された伝送路を使用し、無線ネットワーク制御装置5−2へ転送される。
【0031】
無線ネットワーク制御装置5−2のDHT50内の上り転送制御部502において、その受信フレームは予測遅延時間Tが経過するまでバッファリングされる。この予測遅延時間Tは、予め設定されている。
無線区間から各無線基地局がそのフレームを受信した時点から予測遅延時間Tが経過した時、フレームはDHT50内の上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504へと転送され、同図に示されているように交換局6−1へと転送される。以上のフレーム転送処理は、一般的なフレーム転送処理である。
【0032】
図7には、上り転送制御部502にサービス種別によって即時転送設定とバッファリング制御設定とがそれぞれなされている場合の上りフレームの転送例が示されている。
同図(a)は、上り転送制御部502に即時転送設定がなされている場合のフレーム転送例である。同図(a)に示されているように、移動局1より無線回線を通して無線基地局2−2、無線基地局2−4で受信された上りフレームは、各々の無線基地局2−2、2−4で処理された後、無線ネットワーク制御装置5−2と各々の無線基地局との間で設定された伝送路を使用し、無線ネットワーク制御装置5−2へ転送される。
【0033】
本例の場合、無線ネットワーク制御装置5のDHT50内の上り転送制御部502において、図5のフローチャートによる処理に従った結果、予測遅延時間が経過する前に、即時に転送可能となる。よって、その受信フレームは図3に示されている上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504へと転送され、図7(a)に示されているように交換局6−1へと転送される。
【0034】
一方、図7(b)に示されているように、上り転送制御部502にバッファリング制御設定がなされている場合には、図6の場合と同様のフレーム転送がなされる。つまり、受信フレームは予測遅延時間Tが経過するまでバッファリングされ、その後にDHT50内の上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504へと転送され、同図に示されているように交換局6−1へと転送される。
【0035】
図8には、上り転送制御部502に即時転送設定がなされている場合の上りフレームの転送例が示されている。
同図に示されている転送例は、無線ネットワーク制御装置5のダイバーシチハンドオーバトランク50内の上り転送制御部502において、図5のフローチャートによる処理に従った結果、予測遅延時間Tが経過した時点で、既に受信された無線基地局2−2からの上りフレームのみが、図3に示されている上りフレーム合成部503、上りフレーム送出部504へと転送され、図8に示されているように交換局6−1へと転送される。
【0036】
本例では、無線基地局2−4からの上りフレームは、遅れて受信されているので、転送されずに廃棄される。つまり、既に他の無線基地局から受信している上りフレームを既に交換局6−1へ送信済みの場合、予測遅延時間内に受信できなかったフレーム(同図中では、「遅着」と記載)は、転送されない。また、無線区間の品質劣化等の要因により無線端末からのデータ受信に失敗した場合や、有線区間でデータ欠落が生じた場合、無線基地局2−4からの上りフレームは受信されない(同図中では、「抜け」と記載)。
【0037】
(フレームフォーマット例)
図9には、本例において用いられるフレームフォーマットの例が示されている。同図に示されているように、本装置において用いられるフレームは、フレーム番号部(FN;Frame Number)71と、トランスポートフォーマットインジケータ部(TFI;Transport Format Indicator)72と、データブロック部73と、品質推定部(QE;QualityEstimation)74と、CRCインジケータ部(CRCI;Cyclic Redundancy Check Indicator)75と、リザーブ部(Reserve)76とを含んで構成されている。なお、同図に示されているように、本例のフレームは8×Nビット(Nは自然数)の構成である。
【0038】
無線移動端末においては、ユーザデータが符号化や変調等の無線区間のための処理が施され、無線フレームとして送出される。この無線フレームは、無線基地局において、復調や復号化等の処理を受けた後、フレーム番号部71や、トランスポートフォーマットインジケータ部72、品質推定部74、CRCインジケータ部75が付与される。
フレーム番号部71は、無線フレーム番号を示す部分である。
トランスポートフォーマットインジケータ部72は、フレーム中のデータブロック数やデータブロック長を示す部分である。
【0039】
データブロック部73は、ユーザデータを収容している部分である。First Data Block73aから始まり、Last Data Block73bで終わる。各ブロックは、無線区間においてCRC判定が行われる単位となる。
品質推定部74は無線区間の品質を示す部分である。例えば、受信SIR(Signal−to−Interference power Ratio)や、受信BER(Bit Error Rate)の値を示している。
【0040】
CRCインジケータ部75は、無線基地局においてCRC判定が行われた結果を示している。本例では、データブロック部73の各ブロックに対応したブロック75a〜75bを有している。例えば、各ブロックの値が「0」であればそのブロックに対応するデータブロックのCRC判定結果は「OK」、「1」であればそのブロックに対応するデータブロックのCRC判定結果は「NG」、と予め定めておく。なお、CRC判定は、巡回冗長検査であり、データが正しく伝送できたかどうかを検査するための方法の1つである。
本装置では、品質推定部74の内容、及び、CRCインジケータ部75によって示されるCRC判定結果に基づいて、信頼度が判断される。
【0041】
(信頼度の判断)
前述したように本例では、信頼度の判断のための信頼度情報として、品質推定部74及びCRCインジケータ部75をフレームに付加している。これらは、無線基地局において生成される。
これらを用いて信頼に足るフレームかどうかを判断する手法としては、以下のものが挙げられる。
【0042】
(1)受信したフレームのCRCインジケータ部75によって示されるCRC判定結果が、全てのデータブロックについて「OK」である場合には、信頼に足るフレームであると判断できる。すなわち、1つのフレームのデータブロック全てについて、CRC判定結果が「OK」であるので、信頼に足るフレームを受信したといえる。
【0043】
(2)複数の無線基地局からフレームを受信した場合に、全てのデータブロックについてのCRC判定結果が、いずれかのフレームで「OK」である場合には、信頼に足るフレームであると判断できる。すなわち、受信したあるフレームのデータブロックの一部分についてCRC判定結果が「NG」であっても、受信した他のフレームについて、その一部分のデータブロックについてCRC判定結果が「OK」であれば、受信したデータブロック全体としてはいずれかのフレームにおいてCRC判定結果が「OK」になっている。このような場合には、信頼に足るフレームを受信したといえる。
【0044】
(3)受信したフレームの品質推定部74の内容が、予め設定された閾値よりも品質の良い値である場合には、信頼に足るフレームであると判断できる。このような場合にも、信頼に足るフレームを受信したといえる。
【0045】
(フレーム転送方法)
上述したフレーム転送装置によれば、以下のようなフレーム転送方法が実現されている。すなわち、無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を介してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送方法であって、呼を受付ける呼受付ステップ(図5中のステップS400に対応)と、前記呼受付ステップにおいて通知される通信の連続性要否に応じて、呼受付時に、
全ての上りフレームの受信、
信頼に足る上りフレームの受信、予め設定された予測遅延時間により求められる時刻の到達、
のいずれかをトリガに、受信した上りフレームを次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方を設定する設定ステップ(図5中のステップS401に対応)と、前記設定ステップにより設定された制御内容に従ってフレームを転送する転送ステップ(図5中のステップS402以下のステップに対応)とを含むフレーム転送方法が実現されている。こうすることにより、通信の連続要否、すなわちサービス種別に応じて適切にフレーム転送を行うことができる。
【0046】
また、上記即時転送制御は、全ての上りフレームを受信した時点、信頼に足る上りフレームを受信したと判断した時点、予め設定された予測遅延時間により求められる時点、のいずれかの時点において、その上りフレームを次ノードに転送する制御である。これらの時点において転送を行うことにより、上りフレームを適切なタイミングで転送できる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)本発明では、上り転送制御部において即時転送機能を具備することにより、無線ネットワーク制御装置内でデータの遅延を最小にすることができる。
(2)本発明では、サービス種別毎に即時転送機能とバッファリング制御機能とを使い分けることにより、通信の連続性が要求されないサービス種別においては即時転送機能により遅延を最小にすることができ、通信の連続性が要求されるサービス種別においてはバッファリング制御機能により、通信中に無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間の伝送遅延量の変化や、各無線基地局から無線ネットワーク制御装置までの伝送遅延に差が存在する場合にも通信の連続性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における上りフレームの授受の例を示す図である。
【図3】無線ネットワーク制御装置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】上り転送制御部の機能ブロック図である。
【図5】図3中の上り転送制御部における処理手順を示すフローチャートである。
【図6】上り転送制御部にバッファリング制御設定がなされている場合の上りフレームの転送例を示す図である。
【図7】(a)は上り転送制御部に、サービス種別によって即時転送設定がなされている場合の上りフレームの転送例、(b)は上り転送制御部に、バッファリング制御設定がなされている場合の上りフレームの転送例を示す図である。
【図8】上り転送制御部に即時転送設定がなされている場合の上りフレームの転送例を示す図である。
【図9】フレーム構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 移動局
2−1〜2−4 無線基地局
5−1〜5−3 無線ネットワーク制御装置
6−1、6−2 交換局
7 中継網
50 ダイバーシチハンドオーバトランク(DHT)
51 通信制御部
52 クロック供給部
500 DHT制御部
501 上りフレーム受信部
502 上り転送制御部
503 上りフレーム合成部
504 上りフレーム送出部

Claims (5)

  1. 無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を介してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送装置であって、前記上りフレームについて通信の連続性が要求されるものと通信の連続性が要求されないものとに応じて、呼受付時に、
    全ての上りフレームの受信、
    信頼に足る上りフレームの受信、予め設定された予測遅延時間により求められる時刻の到達、
    のいずれかをトリガに、受信した上りフレームを次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方を設定する転送制御手段を含むことを特徴とするフレーム転送装置。
  2. 前記転送制御手段が行う前記即時転送制御においては、前記上りフレームに含まれている信頼度情報に基づいて、該フレームが信頼に足るかどうか判断することを特徴とする請求項1記載のフレーム転送装置。
  3. 前記信頼度情報は、前記上りフレームに含まれている、無線区間の品質を示す情報であることを特徴とする請求項2記載のフレーム転送装置。
  4. 前記信頼度情報は、前記上りフレームに含まれている、データブロックについての巡回冗長検査の結果を示す情報であることを特徴とする請求項2記載のフレーム転送装置。
  5. 無線移動端末から少なくとも1つの無線基地局を介してそれぞれ送られてくる上りフレームを次ノードに転送する転送タイミングを設定するフレーム転送方法であって、呼を受付ける呼受付ステップと、前記呼受付ステップにおいて通知される通信の連続性要否に応じて、呼受付時に、
    全ての上りフレームの受信、
    信頼に足る上りフレームの受信、予め設定された予測遅延時間により求められる時刻の到達、
    のいずれかをトリガに、受信した上りフレームを次ノードに転送する即時転送制御と受信した上りフレームを所定時間バッファリングした後に次ノードに転送するバッファリング制御とのいずれか一方を設定する設定ステップと、前記設定ステップにより設定された制御内容に従ってフレームを転送する転送ステップとを含むことを特徴とするフレーム転送方法。
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