JP4019842B2 - Motor control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流モータを駆動制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石モータは、ブラシなどの機械的な磨耗品を必要とせず、小型・高効率であるので、電気自動車の駆動モータ等に幅広く用いられている。理想的な永久磁石モータでは、永久磁石による電機子鎖交磁束は位相に対して正弦波で変化するが、磁束が歪みを持つ場合には、モータに流れる電流を正弦波に制御しただけでは、モータにトルクリプルを生じることになる。
【0003】
トルクリプルを低減するモータ制御装置として、特開2000−324879号公報に開示されているものがある。この従来のモーター制御装置では、トルクリプルを補正するためのd軸,q軸電圧を予め学習しておき、補正する電圧をd軸,q軸の電圧指令値に加算することにより、トルクリプルを低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモータ制御装置では、d軸,q軸の電圧指令値に、トルクリプルを補正する学習電圧を加算するだけなので、モータの制御回路に未知の外乱が加わる場合、回路抵抗値が変化する場合、d軸,q軸電流やモータの回転速度が過渡的に変化する場合には、電圧を学習した状態と異なるモータ電流となるためにモータに発生するトルクが変化し、トルクリプルを補正するトルクを発生することができないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、トルクリプルを低減するモータ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータ制御装置は、永久磁石同期モータの回転に同期して回転するdq座標系において、基本波電流指令値に基づいてモータに印加する基本波電圧指令値を生成し、モータの基本波電流を制御する基本波電流制御手段と、dq座標系における基本波電流と、モータの永久磁石による電機子鎖交磁束の基本波成分および高調波成分と、モータのd軸インダクタンスの基本波成分およびq軸インダクタンスの基本波成分とに基づいて、基本波電流とモータの永久磁石による電機子鎖交磁束の5次高調波成分とに起因する第1のトルクリプルと、基本波電流とモータの永久磁石による電機子鎖交磁束の7次高調波成分とに起因する第2のトルクリプルとを加算した、電機子鎖交磁束の高調波成分と基本波電流によって生じるトルクリプルを演算するトルクリプル演算手段と、トルクリプル演算手段により演算されたトルクリプルと逆位相のトルクを生じさせる5次高調波電流指令値を演算する高調波電流指令値演算手段と、モータに流れる電流の基本波成分の周波数の整数倍の周波数で回転するdhqh座標系において、前記5次高調波電流指令値に基づいて前記基本波電圧指令値に加算する高調波電圧指令値を生成し前記モータの高調波電流を制御する高調波電流制御手段とを備えることにより、上記目的を達成する。
【0007】
【発明の効果】
本発明によるモータ制御装置によれば、dq座標系における基本波電流、モータの永久磁石による電機子鎖交磁束の基本波成分および高調波成分、モータのd軸インダクタンスの基本波成分およびq軸インダクタンスの基本波成分のうちの全てまたは一部に基づいて、モータのトルクリプルを低減する高調波電流指令値を演算するので、モータの制御回路に外乱が存在する場合や、d軸,q軸電流やモータの回転速度が変化するような場合でも、モータのトルクリプルを低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
図1は、基本波電流制御回路100と高調波電流制御回路200とを備えたモータ制御装置の構成を示す制御ブロック図である。基本波電流制御回路100は、3相同期モータMに流れる電流iu、iv、iwの励磁電流成分に対応するd軸とトルク電流成分に対応するq軸とからなる直交座標系、すなわち、モータ回転に同期して回転するdq座標系でモータ電流iu、iv、iwの基本波成分を制御する回路である。
【0009】
高調波電流制御回路200は、基本波電流制御回路100のみでモータ電流iu、iv、iwを制御した場合に発生する所定次数の高調波成分の周波数で回転する直交座標系(以下、高調波座標系と呼ぶ)でモータ電流iu、iv、iwに含まれる高調波成分を制御する回路である。高調波座標系は、換言すれば、モータ電流iu、iv、iwの基本波成分の周波数の整数倍の周波数で回転する座標系である。
【0010】
基本波電流制御回路100は、PI−dq電流制御器1、dq/3相変換部2、非干渉制御部3、3相/dq変換部5、減算器11,12および加算器13,14を備えている。減算器11,12は、d軸,q軸の実電流id,iqと電流指令値id*,iq*との偏差(id*−id),(iq*−iq)をそれぞれ演算する。PI−dq電流制御器1は、減算器11,12で演算された基本波電流偏差(id*−id),(iq*−iq)をPI(比例・積分)演算することにより、dq軸電圧指令値を算出する。
【0011】
非干渉制御部3は、dq軸座標系における速度起電力を補償してdq軸電流の応答性を改善するために、dq軸座標系の速度起電力を補償するためのd軸補償電圧Vd_cmpとq軸補償電圧Vq_cmpとを算出する。加算器13,14は、PI−dq電流制御器1の制御出力と、非干渉制御部3で演算されるd軸補償電圧Vd_cmp、q軸補償電圧Vq_cmpとをそれぞれ加算して、d軸とq軸の基本波電圧指令値vd*、vq*を算出する。dq/3相変換部2は、3相交流モータMの基本波電流の位相θeに基づいて、d軸とq軸の電圧指令値vd*,vq*を3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*に変換する。
【0012】
加算器15,16,17は、dq/3相変換部2で変換された3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*と、後述するdhqh/3相変換部9で変換された3相交流電圧指令値vu'、vv'、vw'とをそれぞれ加算して、加算結果を電力変換部4に出力する。電力変換部4は、IGBTなどの電力変換素子により、加算器15,16,17で加算した電圧指令値にしたがって、バッテリなどの直流電源(不図示)の直流電圧をスイッチングし、3相交流電圧U、V、Wを3相交流モータMに印加する。
【0013】
3相交流モータMは、永久磁石同期モータであって、内部埋め込み磁石構造のロータと、集中巻構造のステータとを備えたIPMモータである。エンコーダPSは、3相交流モータMに連結され、モータMの回転位置θmを検出する。位相速度演算部10は、エンコーダPSからの回転位置信号θmに基づいて、基本波電流の位相θeを演算するとともに、基本波電流の位相θeに基づいて、dq/dhqh座標変換を行うための位相θehを演算する。位相θehは、dq軸での高調波の次数をkとすると、次式(1)により求められる。
【0014】
図2は、高調波電流の3相交流座標における次数mとdq軸座標における次数kとの関係を示す表である。例えば、3相交流座標にて5次高調波電流をdq座標系に変換した場合、k=-6(=-5-1)より、−6次高調波電流となる。また、3相交流座標にて7次高調波電流をdq座標系に変換した場合、k=6(=7-1)より、6次高調波電流となる。
【0015】
電流センサ20,21は、3相交流モータMのU相とV相の実電流iu,ivを検出する。3相/dq変換部5は、基本波電流位相θeに基づいて、3相交流モータMの実電流iu,iv,iw(=−iu−iv)をd軸とq軸の実電流id,iqへ変換する。
【0016】
高調波電流制御回路200は、ハイパス・フィルタ6、dq/dhqh変換部7、PI−dhqh電流制御器8、dhqh/3相変換部9、および、減算器18,19を備えている。ハイパス・フィルタ6は、d軸,q軸の実電流id,iqにフィルタ処理を施して高周波成分を抽出する。dq/dhqh変換部7は、上述した基本波電流制御回路のみでモータ電流iu,iv,iwを制御した場合に発生する所定次数の高調波成分の周波数で回転する直交座標系(高調波座標系)dhqhを有し、d軸,q軸の実電流id,iqの高周波成分をそれぞれ、高調波座標系dhqhの実電流idh,iqhに変換する。
【0017】
減算器18,19は、dh軸の実電流idh,qh軸の実電流iqhと、電流指令値idh*,iqh*との差をそれぞれ算出する。PI−dhqh電流制御器8は、減算器18,19によって減算された結果に基づいて、dh軸とqh軸の高調波電圧指令値vdh*,vqh*を演算する。dhdq/3相変換部9は、dh軸高調波電圧指令値vdh*およびqh軸高調波電圧指令値vqh*をそれぞれ3相交流電圧指令値vu’,vv’,vw’に変換する。dhdq/3相変換部9で変換された3相交流電圧指令値vu’,vv’,vw’は、加算器15,16,17にそれぞれ出力される。
【0018】
このように、基本波電流制御回路100に加えて、高調波電流制御回路200を用いることにより、モータMの高調波電流を応答性良く制御することができる。図1に示すモータ制御装置では、高調波電流制御回路を1つしか用いてないが、複数の次数の高調波電流を制御する場合には、複数の次数ごとに高調波電流制御回路を追加すればよい。
【0019】
−トルクリプルを低減する高調波電流指令値の算出方法−
永久磁石同期モータのトルクTeは、一般的に次式(2)で表される。
ここで、Pは極対数、φは永久磁石による電機子鎖交磁束、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンスを表している。
【0020】
図3は、電機子鎖交磁束に高調波成分を含む場合のモータMの誘起電圧を示す図である。このように、電機子鎖交磁束φに高調波成分が含まれる場合や、モータのd軸,q軸電流にリプルが含まれる場合には、モータトルクTeにリプルを生じることになる。車両の駆動モータにおいて、モータのトルクリプルは車両に振動を生じさせる要因になるため、乗員に不快感を与えることになる。従って、モータのトルクリプルを低減することが重要となる。
【0021】
永久磁石による電機子鎖交磁束φに高調波成分が含まれる場合のトルクについて考えると、例えば、電機子鎖交磁束の5次高調波によるモータトルクTh5は次式(3)にて表される。
ただし、φ5は電機子鎖交磁束の5次成分を表し、iqh5は、電機子鎖交磁束の5次高調波に同期して回転するdhqh座標でのqh電流を表している。同様に、電機子鎖交磁束の7次高調波によるモータトルクTh7は、次式(4)で表される。
ただし、φ7は電機子鎖交磁束の7次成分を表し、iqh7は、電機子鎖交磁束の7次高調波に同期して回転するdhqh座標でのqh電流を表している。
【0022】
これら電機子鎖交磁束の高調波成分とモータの基本波電流では、トルクリプルを生じうる。電機子鎖交磁束の5次成分φ5と基本波電流によるトルクリプルについて考察するために、式(3)のqh軸におけるモータ基本波電流をiqh5kで表すと、リプルも含めたトルクTh5は次式(5)によって表される。
【0023】
同様に、式(4)のqh軸におけるモータの基本波電流をiqh7kで表すと、電機子鎖交磁束の7次成分φ7と基本波電流によるトルクリプルも含めたトルクTh7は次式(6)によって表される。
【0024】
ここで、iqh5k とiqh7kは、d軸,q軸電流id,iqを次式(7),(8)により、それぞれdhqh座標へ座標変換することにより得られる。
【0025】
上述した3相交流電流の高調波次数(m)とdq座標における次数(k)との関係(図2)から、θh7=−θh5の関係が成り立つので、式(8)はθh5を用いて次式(9)のように表せる。
【0026】
式(7)を式(5)に代入すると、次式(10)が得られる。
また、式(9)を式(6)に代入すると、次式(11)が得られる。
得られた式(10)と式(11)で表されるトルクリプル成分のみを加算すると、トルクリプルThrは、次式(12)で表される。
式(12)で表されるトルクリプルThrは、永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分と基本波電流によって生じるトルクリプルである。
【0027】
式(12)で表されるトルクリプルを低減するための高調波電流指令値を算出する方法について説明する。式(2)におけるφが電機子鎖交磁束の基本波成分を表すとし、Ld, Lqがインダクタンスの基本波成分を表しているとすると、d軸,q軸電流にd軸高調波成分idkとq軸高調波成分iqkが含まれる場合のトルクは、次式(13)にて表される。
【0028】
式(13)において、トルクリプルとして現れる項は、電機子鎖交磁束の基本波成分とd軸,q軸電流の高調波成分の積であるから、トルクリプルを式(14)として表すことができる。
【0029】
5次高調波電流を制御する際に、dhqh座標系におけるidh5, iqh5を制御する場合、dq座標におけるd軸高調波電流idk, q軸高調波電流iqkは次の座標変換式(15)により、idh5, iqh5を用いて表すことができる。
【0030】
d軸高調波電流idk, q軸高調波電流iqkをdhqh座標系におけるidh5,iqh5を用いて表せば(式(15))、トルク式(14)は次式(16)にて表すことができる。
ここで、位相がθh5の項のみを表せば、次式(17)が得られる。
【0031】
式(17)にて示される、5次高調波電流と電機子鎖交磁束φとインダクタンスLd, Lqによるトルクを発生させて、前述の式(12)で生じるトルクリプルを低減させる。すなわち、式(12)と式(17)のトルクを加算し、sin項とcos項の係数が0となる時、式(12)のトルクリプルを0にすることができる。この条件から、次の連立方程式(18),(19)を導くことができる。
【0032】
式(18),(19)の連立方程式をidh5, iqh5について解くと、次式(20),(21)が得られる。
ただし、
【0033】
式(20),(21)で表される高調波電流は、dq座標系における基本波電流と永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分とに起因するトルクリプルThr(式(12))と逆位相のトルクを生じさせる高調波電流である。すなわち、式(20),(21)により得られたidh5, iqh5をdhqh座標における高調波電流指令値idh5*,iqh5*として高調波電流制御を行ってトルクを発生させれば、モータの回路に外乱が加わる場合、モータMのd軸,q軸基本波電流の変化やモータMの回転速度の変化があるような場合でも、式(12)で表されるトルクリプルを低減することができる。
【0034】
図4は、図1に示すモータ制御装置の構成に、トルクリプルThrを演算するためのトルクリプル演算部25と、トルクリプル低減高調波電流指令値生成器26とを加えた一実施の形態のモータ制御装置の構成を示す図である。トルクリプル演算部25は、永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分とともに、d軸電流idとしてd軸電流指令値id*を用い、q軸電流iqとしてq軸電流指令値iq*を用いて、式(12)より、dq座標系における基本波電流とモータMの永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分によって生じるトルクリプルThrを演算する。トルクリプル低減高調波電流指令値生成器26は、トルクリプル演算部25で演算されたトルクリプルThrを低減する高調波電流指令値を、永久磁石による電機子鎖交磁束の基本波成分φと高調波成分φ5,φ7と、モータMのd軸インダクタンスの基本波成分Ldとq軸インダクタンスの基本波成分Lqとを用いて演算する。すなわち、トルクリプル低減高調波電流指令値生成器26は、トルクリプル演算部25で演算されたトルクリプルThrと逆位相のトルクを発生させる高調波電流指令値を演算することにより、モータMのトルクリプルを低減させる。
【0035】
第1の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、dq座標系における基本波電流と、モータMの永久磁石による電機子鎖交磁束の基本波成分および高調波成分と、モータMのd軸インダクタンスの基本波成分およびq軸インダクタンスの基本波成分とに基づいて、トルクリプルを低減する高調波電流指令値を生成する。この高調波電流指令値に基づいて、高調波電流に同期して回転する直交座標系でモータMの高調波電流を制御してトルクを発生させるので、モータMの回路に加わる外乱が存在する場合や、dq軸電流やモータMの回転速度が変化する場合でも、モータMのトルクリプルを低減することができる。
【0036】
トルクリプル演算部25は、dq座標系における基本波電流と、永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分の値とに基づいて、dq座標系における基本波電流と永久磁石による電機子鎖交磁束の高調波成分とによって生じるトルクリプルを演算し、リプル低減高調波電流指令値生成器26は、トルクリプル演算部25にて演算されたトルクリプルと逆位相のトルクを生じさせる高調波電流指令値を演算するので、効果的にモータMのトルクリプルを低減することができる。
【0037】
特に、永久磁石による電機子鎖交磁束の5次成分と7次成分とによって生じるトルクリプルを演算し、このトルクリプルと逆位相のトルクを生じさせる高調波電流指令値を演算することにより、モータMの永久磁石による電機子鎖交磁束の5次成分と7次成分に起因するトルクリプルを低減することができる。
【0038】
−第2の実施の形態−
図5は、第2の実施の形態におけるモータ制御装置の構成を示す図である。第2の実施の形態のモータ制御装置では、トルクリプル演算部25は備えておらず、トルクリプル低減高調波電流指令値生成器26aが式(20),(21)を用いて直接、高調波電流指令値idh5*, iqh5*を算出する。この場合、第1の実施の形態におけるモータ制御装置に比べて、少ない演算量にて高調波電流指令値を演算することができる。
【0039】
−第3の実施の形態−
図6は、第3の実施の形態におけるモータ制御装置の構成を示す図である。第3の実施の形態のモータ制御装置では、第2の実施の形態におけるモータ制御装置と同様に、トルクリプル低減高調波電流指令値生成器26bが式(20),(21)を用いて、高調波電流指令値idh5*, iqh5*を算出する。ただし、d軸,q軸電流指令値id*,iq*の代わりに実電流id,iqを用いるので、d軸,q軸電流指令値に対する応答遅れの影響を受けずに、高調波電流指令値を演算することができる。
【0040】
図7は、一般的なベクトル制御におけるモータトルクAと、第3の実施の形態におけるモータ制御装置により制御されたモータトルクBとをそれぞれ示す図である。図7から明らかなように、第3の実施の形態におけるモータ制御装置によりモータMのトルクリプルを低減することができる。なお、第1および第2の実施の形態におけるモータ制御装置を用いても、同様にモータMのトルクリプルを低減することができる。
【0041】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、3相交流モータMとして、IPMモータを用いたが、モータインダクタンスがLd=Lqの関係を有するSPMモータを用いることもできる。この場合には、Ld=Lqより、式(20),(21)におけるA,Bは、それぞれA=φ、B=0となるので、モータインダクタンスの基本波成分を用いずにトルクリプルを低減する高調波指令値を求めることができる。
【0042】
また、上述した実施の形態では、モータMの永久磁石による電機子鎖交磁束の5次成分と7次成分に起因するトルクリプルを低減する方法について説明したが、5次および7次以外の高調波成分に起因するトルクリプルについても、同様の方法により低減することもできる。
【0043】
特許請求の範囲の構成要素と第1の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、基本波電流制御回路100が基本波電流制御手段を、高調波電流制御回路200が高調波電流制御手段を、トルクリプル演算部25がトルクリプル演算手段を、トルクリプル演算部25およびトルクリプル低減高調波電流指令値生成器26が高調波電流指令値演算手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本波電流制御回路と高調波電流制御回路とを備えたモータ制御装置の構成を示す図
【図2】高調波電流の3相交流座標系における次数mと、dq軸座標系における次数kとの関係を示す表
【図3】電機子鎖交磁束に高調波を含む場合のモータMの誘起電圧を示す図
【図4】第1の実施の形態におけるモータ制御装置の構成を示す図
【図5】第2の実施の形態におけるモータ制御装置の構成を示す図
【図6】第3の実施の形態におけるモータ制御装置の構成を示す図
【図7】一般的なベクトル制御におけるモータトルクと、第3の実施の形態におけるモータ制御装置により制御されたモータトルクとを示す図
【符号の説明】
1…PI−dq電流制御器、2…dq/3相変換部、3…非干渉制御部、4…電力変換部、5…3相/dq変換部、6…ハイパスフィルタ、7…dq/dhqh変換部、8…PI−dq電流制御器、9…dhqh/3相変換部、10…位相速度演算部、11,12,18,19…減算器、13,14,15,16,17…加算器、20,21…電流センサ、25…トルクリプル演算部、26,26a,26b…トルクリプル低減高調波電流指令値生成器、100…基本波電流制御回路、200…高調波電流制御回路、PS…エンコーダ、M…永久磁石同期モータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an apparatus for driving and controlling an AC motor.
[0002]
[Prior art]
Permanent magnet motors are widely used in drive motors for electric vehicles because they do not require mechanical wear such as brushes and are small and highly efficient. In an ideal permanent magnet motor, the armature interlinkage magnetic flux by the permanent magnet changes in a sine wave with respect to the phase, but if the magnetic flux has distortion, just controlling the current flowing through the motor to a sine wave, Torque ripple is generated in the motor.
[0003]
As a motor control device for reducing torque ripple, there is one disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-324879. In this conventional motor control device, torque ripple is reduced by learning in advance the d-axis and q-axis voltages for correcting the torque ripple, and adding the corrected voltage to the d-axis and q-axis voltage command values. ing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional motor control device, only the learning voltage for correcting the torque ripple is added to the d-axis and q-axis voltage command values, and therefore, when an unknown disturbance is applied to the motor control circuit, the circuit resistance value changes. In this case, when the d-axis and q-axis currents and the rotational speed of the motor change transiently, the torque generated in the motor changes because the motor current differs from the state in which the voltage is learned, and the torque that corrects the torque ripple There was a problem that could not occur.
[0005]
An object of the present invention is to provide a motor control device that reduces torque ripple.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A motor control device according to the present invention generates a fundamental voltage command value to be applied to a motor based on a fundamental current command value in a dq coordinate system that rotates in synchronization with the rotation of a permanent magnet synchronous motor, and generates a fundamental wave of the motor. a fundamental current control means control the current, the fundamental wave current in the dq coordinate system, a fundamental wave component and harmonic components of the armature flux linkage ascribable to the permanent magnet motor, fundamental wave component of the d-axis inductance of the motor And the first torque ripple caused by the fundamental wave current and the fifth harmonic component of the armature interlinkage magnetic flux by the permanent magnet of the motor based on the fundamental wave component of the q-axis inductance and the fundamental wave current and the permanent motor Torque ripple generated by the harmonic component of the armature interlinkage flux and the fundamental wave current obtained by adding the second torque ripple caused by the seventh harmonic component of the armature linkage flux by the magnet Torque ripple computing means for computing the torque, harmonic current command value computing means for computing the fifth harmonic current command value that generates torque in the opposite phase to the torque ripple computed by the torque ripple computing means, and the basics of the current flowing through the motor In a dhqh coordinate system that rotates at a frequency that is an integral multiple of the frequency of the wave component, a harmonic voltage command value to be added to the fundamental voltage command value is generated based on the fifth harmonic current command value, and the harmonics of the motor by providing a harmonic current control means control the current, to achieve the above object.
[0007]
【The invention's effect】
According to the motor control device of the present invention, the fundamental wave current in the dq coordinate system, the fundamental wave component and the harmonic component of the armature linkage flux by the permanent magnet of the motor, the fundamental wave component and the q axis inductance of the d axis inductance of the motor. The harmonic current command value that reduces the torque ripple of the motor is calculated based on all or part of the fundamental wave component of the motor. Therefore, when there is a disturbance in the motor control circuit, the d-axis, q-axis current, Even when the rotational speed of the motor changes, the torque ripple of the motor can be reduced.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
-First embodiment-
FIG. 1 is a control block diagram illustrating a configuration of a motor control device including a fundamental wave
[0009]
The harmonic
[0010]
The fundamental wave
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
The three-phase AC motor M is a permanent magnet synchronous motor, and is an IPM motor including a rotor with an internal embedded magnet structure and a stator with a concentrated winding structure. The encoder PS is connected to the three-phase AC motor M and detects the rotational position θm of the motor M. The phase
[0014]
FIG. 2 is a table showing the relationship between the order m of the harmonic current in the three-phase AC coordinate and the order k in the dq axis coordinate. For example, when the fifth harmonic current is converted into the dq coordinate system in the three-phase alternating current coordinates, the sixth harmonic current is obtained from k = -6 (= -5-1). Further, when the seventh harmonic current is converted into the dq coordinate system in the three-phase AC coordinate, the sixth harmonic current is obtained from k = 6 (= 7-1).
[0015]
[0016]
The harmonic
[0017]
The
[0018]
Thus, by using the harmonic
[0019]
-Calculation method of harmonic current command value to reduce torque ripple-
The torque Te of the permanent magnet synchronous motor is generally expressed by the following equation (2).
Here, P is the number of pole pairs, φ is an armature interlinkage magnetic flux by a permanent magnet, Ld is a d-axis inductance, and Lq is a q-axis inductance.
[0020]
FIG. 3 is a diagram illustrating an induced voltage of the motor M when the armature flux linkage includes a harmonic component. As described above, when the harmonic component is included in the armature interlinkage magnetic flux φ, or when ripples are included in the d-axis and q-axis currents of the motor, ripples are generated in the motor torque Te. In the drive motor of a vehicle, the torque ripple of the motor causes a vibration in the vehicle, which makes the passenger feel uncomfortable. Therefore, it is important to reduce the torque ripple of the motor.
[0021]
Considering the torque when the harmonic component is included in the armature interlinkage magnetic flux φ by the permanent magnet, for example, the motor torque Th5 by the fifth harmonic of the armature interlinkage magnetic flux is expressed by the following equation (3). The
However, φ 5 represents the fifth-order component of the armature interlinkage magnetic flux, and i qh5 represents the qh current in the dhqh coordinate that rotates in synchronization with the fifth harmonic of the armature interlinkage magnetic flux. Similarly, the motor torque Th7 due to the seventh harmonic of the armature flux linkage is expressed by the following equation (4).
Here, φ 7 represents the seventh-order component of the armature linkage flux, and i qh7 represents the qh current in the dhqh coordinate that rotates in synchronization with the seventh harmonic of the armature linkage flux.
[0022]
Torque ripples can be generated by the harmonic components of the armature linkage flux and the fundamental current of the motor. In order to consider the torque ripple due to the fifth-order component φ 5 of the armature flux linkage and the fundamental wave current, when the motor fundamental wave current on the qh axis in equation (3) is represented by i qh5k , the torque T h5 including the ripple is It is represented by the following formula (5).
[0023]
Similarly, represents the fundamental wave current of the motor in the qh-axis of the formula (4) in i Qh7k, torque T h7 that including torque ripple due to 7th order component φ7 and fundamental current of the armature flux linkage by the following equation (6 ).
[0024]
Here, i qh5k and i qh7k are obtained by converting the d-axis and q-axis currents id and iq to dhqh coordinates by the following equations (7) and (8), respectively.
[0025]
From the relationship between the degree (k) in the harmonic order (m) and dq coordinates of three-phase alternating current as described above (FIG. 2), the relation of θ h7 = -θ h5 holds, the equation (8) is theta h5 It can be expressed as the following formula (9).
[0026]
Substituting equation (7) into equation (5) yields equation (10) below.
Further, when Expression (9) is substituted into Expression (6), the following Expression (11) is obtained.
When only the torque ripple components represented by the obtained equations (10) and (11) are added, the torque ripple Thr is represented by the following equation (12).
The torque ripple T hr expressed by the equation (12) is a torque ripple generated by the harmonic component of the armature linkage flux by the permanent magnet and the fundamental wave current.
[0027]
A method for calculating the harmonic current command value for reducing the torque ripple represented by Expression (12) will be described. If φ in Equation (2) represents the fundamental wave component of the armature flux linkage, and Ld and Lq represent the fundamental wave component of the inductance, then the d-axis and q-axis currents and the d-axis harmonic component i dk And the q-axis harmonic component i qk are included in the following equation (13).
[0028]
In Expression (13), the term that appears as torque ripple is the product of the fundamental wave component of the armature flux linkage and the harmonic component of the d-axis and q-axis currents, so that the torque ripple can be expressed as Expression (14).
[0029]
When controlling i dh5 and i qh5 in the dhqh coordinate system when controlling the fifth harmonic current, the d-axis harmonic current i dk and the q-axis harmonic current i qk in the dq coordinate are expressed by the following coordinate conversion formula ( 15), i dh5 , i qh5 can be used.
[0030]
When the d-axis harmonic current i dk and the q-axis harmonic current i qk are expressed using i dh5 and i qh5 in the dhqh coordinate system (formula (15)), the torque formula (14) is expressed by the following formula (16). Can be represented.
Here, if only the term whose phase is θ h5 is expressed, the following equation (17) is obtained.
[0031]
Torque is generated by the fifth harmonic current, the armature linkage magnetic flux φ, and the inductances Ld and Lq shown in Expression (17), and the torque ripple generated in Expression (12) is reduced. That is, when the torques of the equations (12) and (17) are added and the coefficients of the sin term and the cos term become zero, the torque ripple of the equation (12) can be zero. From these conditions, the following simultaneous equations (18) and (19) can be derived.
[0032]
When the simultaneous equations of equations (18) and (19) are solved for idh5 and iqh5, the following equations (20) and (21) are obtained.
However,
[0033]
The harmonic currents represented by the equations (20) and (21) are torque ripples T hr (equation (12)) caused by the fundamental wave current in the dq coordinate system and the harmonic component of the armature interlinkage magnetic flux by the permanent magnet. And a harmonic current that generates torque in the opposite phase. That is, if idh5 and iqh5 obtained by the equations (20) and (21) are used as harmonic current control values idh5 * and iqh5 * in the dhqh coordinates to generate a torque by performing harmonic current control, When a disturbance is applied, the torque ripple expressed by the equation (12) can be reduced even when there is a change in the d-axis and q-axis fundamental wave currents of the motor M or a change in the rotational speed of the motor M.
[0034]
4 shows a motor control apparatus according to an embodiment in which a torque
[0035]
According to the motor control apparatus in the first embodiment, the fundamental wave current in the dq coordinate system, the fundamental wave component and the harmonic component of the armature linkage flux by the permanent magnet of the motor M, and the d-axis inductance of the motor M Based on the fundamental wave component and the fundamental wave component of the q-axis inductance, a harmonic current command value for reducing torque ripple is generated. When torque is generated by controlling the harmonic current of the motor M in an orthogonal coordinate system that rotates in synchronization with the harmonic current based on the harmonic current command value, there is a disturbance applied to the circuit of the motor M. Even when the dq axis current and the rotational speed of the motor M change, the torque ripple of the motor M can be reduced.
[0036]
Based on the fundamental wave current in the dq coordinate system and the value of the harmonic component of the armature linkage magnetic flux by the permanent magnet, the torque
[0037]
In particular, the torque ripple generated by the quintic component and the seventh component of the armature flux linkage by the permanent magnet is calculated, and the harmonic current command value that generates the torque in the opposite phase to this torque ripple is calculated, thereby calculating the motor M Torque ripple caused by the fifth and seventh order components of the armature flux linkage by the permanent magnet can be reduced.
[0038]
-Second Embodiment-
FIG. 5 is a diagram illustrating a configuration of the motor control device according to the second embodiment. In the motor control apparatus of the second embodiment, the torque
[0039]
-Third embodiment-
FIG. 6 is a diagram illustrating a configuration of a motor control device according to the third embodiment. In the motor control device of the third embodiment, as in the motor control device of the second embodiment, the torque ripple reduction harmonic current
[0040]
FIG. 7 is a diagram showing motor torque A in general vector control and motor torque B controlled by the motor control device in the third embodiment. As is apparent from FIG. 7, the torque ripple of the motor M can be reduced by the motor control device according to the third embodiment. It should be noted that the torque ripple of the motor M can be similarly reduced by using the motor control devices in the first and second embodiments.
[0041]
The present invention is not limited to the embodiment described above. For example, although an IPM motor is used as the three-phase AC motor M, an SPM motor having a motor inductance relationship of Ld = Lq can also be used. In this case, since Ld = Lq, A and B in equations (20) and (21) are A = φ and B = 0, respectively, and therefore, torque ripple is reduced without using the fundamental wave component of motor inductance. Harmonic command value can be obtained.
[0042]
In the above-described embodiment, the method of reducing torque ripple caused by the fifth-order component and the seventh-order component of the armature flux linkage by the permanent magnet of the motor M has been described. The torque ripple caused by the components can also be reduced by the same method.
[0043]
The correspondence between the constituent elements of the claims and the constituent elements of the first embodiment is as follows. That is, the fundamental wave
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a motor control device including a fundamental wave current control circuit and a harmonic current control circuit. FIG. 2 is a diagram showing the order m of a harmonic current in a three-phase AC coordinate system and a dq axis coordinate system. Table showing the relationship with the order k. FIG. 3 is a diagram showing the induced voltage of the motor M when the armature flux linkage includes harmonics. FIG. 4 shows the configuration of the motor control device according to the first embodiment. FIG. 5 is a diagram showing a configuration of a motor control device according to a second embodiment. FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a motor control device according to a third embodiment. FIG. 7 is a motor in general vector control. The figure which shows a torque and the motor torque controlled by the motor control apparatus in 3rd Embodiment
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記dq座標系における基本波電流と、前記モータの永久磁石による電機子鎖交磁束の基本波成分および高調波成分と、前記モータのd軸インダクタンスの基本波成分およびq軸インダクタンスの基本波成分とに基づいて、前記基本波電流と前記モータの永久磁石による電機子鎖交磁束の5次高調波成分とに起因する第1のトルクリプルと、前記基本波電流と前記モータの永久磁石による電機子鎖交磁束の7次高調波成分とに起因する第2のトルクリプルとを加算した、前記電機子鎖交磁束の高調波成分と基本波電流によって生じるトルクリプルを演算するトルクリプル演算手段と、
前記トルクリプル演算手段により演算された前記トルクリプルと逆位相のトルクを生じさせる5次高調波電流指令値を演算する高調波電流指令値演算手段と、
前記モータに流れる電流の基本波成分の周波数の整数倍の周波数で回転するdh軸およびqh軸から成る直交座標系(以下、dhqh座標系と呼ぶ)において、前記5次高調波電流指令値に基づいて前記基本波電圧指令値に加算する高調波電圧指令値を生成し前記モータの高調波電流を制御する高調波電流制御手段とを備えることを特徴とするモータ制御装置。In a rectangular coordinate system (hereinafter referred to as a dq coordinate system) composed of a d-axis and a q-axis that rotate in synchronization with the rotation of a permanent magnet synchronous motor, a fundamental wave voltage command applied to the motor based on a fundamental wave current command value a fundamental current control means for generating a value, control the fundamental wave current of the motor,
A fundamental wave current in the dq coordinate system, a fundamental wave component and a harmonic component of an armature flux linkage by a permanent magnet of the motor, a fundamental wave component of a d-axis inductance of the motor, and a fundamental wave component of a q-axis inductance; A first torque ripple caused by the fundamental current and the fifth harmonic component of the armature linkage flux by the permanent magnet of the motor, and the armature chain by the fundamental current and the permanent magnet of the motor. A torque ripple calculating means for calculating a torque ripple generated by the harmonic component of the armature interlinkage flux and the fundamental wave current obtained by adding the second torque ripple caused by the seventh harmonic component of the alternating flux;
Harmonic current command value calculating means for calculating a fifth harmonic current command value for generating torque having a phase opposite to that of the torque ripple calculated by the torque ripple calculating means;
In an orthogonal coordinate system (hereinafter referred to as a dhqh coordinate system) composed of a dh-axis and a qh-axis that rotates at a frequency that is an integral multiple of the frequency of the fundamental wave component of the current flowing through the motor, it is based on the fifth harmonic current command value. motor control apparatus comprising: a higher harmonic current control means for the harmonic current control Gosuru of the motor generates a harmonic voltage command value to be added to the fundamental wave voltage command value each.
前記高調波電流指令値演算手段は、次式(A)に基づいて5次高調波電流指令値 i dh5 *, i qh5 * を演算することを特徴とするモータ制御装置。
The harmonic current command value calculating means calculates a fifth harmonic current command value i dh5 *, i qh5 * based on the following equation (A) .
前記dq座標系における基本波電流は、前記dq座標系における基本波電流指令値であることを特徴とするモータ制御装置。 In the motor control device according to claim 1 or 2 ,
The fundamental wave current in the dq coordinate system is a fundamental wave current command value in the dq coordinate system.
前記dq座標系における基本波電流は、前記モータに流れる実電流を3相/dq座標変換したd軸,q軸成分であることを特徴とするモータ制御装置。 In the motor control device according to any one of claims 1 to 3 ,
The fundamental wave current in the dq coordinate system is a d-axis and q-axis component obtained by converting a real current flowing through the motor by three-phase / dq coordinate conversion.
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