JP4019605B2 - Perforation processing apparatus and image forming system using the same - Google Patents
Perforation processing apparatus and image forming system using the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP4019605B2 JP4019605B2 JP2000140373A JP2000140373A JP4019605B2 JP 4019605 B2 JP4019605 B2 JP 4019605B2 JP 2000140373 A JP2000140373 A JP 2000140373A JP 2000140373 A JP2000140373 A JP 2000140373A JP 4019605 B2 JP4019605 B2 JP 4019605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- punch
- processing apparatus
- width direction
- punching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やレーザプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に使用される穿孔処理装置、及び当該穿孔処理装置を用いた画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、上記複写機やレーザプリンタ、あるいはファクシミリ装置等の画像形成装置においては、パンチ処理やステープル処理等を行なう後処理装置の充実には目を見張るものがあり、小型、多機能化された後処理装置によって、付加価値の向上が図られている。かかる後処理装置の中の穿孔機能においても、従来の2穴タイプに加え、3穴、4穴、5穴、7穴等をオンラインで穿孔処理することが可能な後処理装置が必要になってきている。
【0003】
上記後処理装置においては、用紙の搬送方向と直交する方向に対して、穿孔する穴の数に対応した穿孔手段を配置し、この穿孔手段によって、2穴以外にも、3穴、4穴、5穴、7穴というように、所望の数の穴を用紙に穿孔することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の後処理装置においては、小型、多機能化に伴って、用紙に穿孔する穴の数も、2穴以外にも、3穴、4穴、5穴、7穴というように、所望の数の穴を用紙に穿孔可能となっている。そのため、上記後処理装置では、例えば、用紙をその搬送方向と直交する方向の一端部、あるいは用紙をその搬送方向の中央部を基準にして、種々のサイズの用紙を搬送し、当該用紙に対して穿孔手段により穿孔処理を実行する際、穿孔手段の穴に搬送される用紙のエッジ部が引っ掛かり、用紙詰まりが発生したり、用紙の所定の位置に精度良く穿孔処理することができない虞れがあるという問題点があった。
【0005】
そこで、かかる問題点を解決するためには、従来の2穴タイプの後処理装置では、特開平9−249348号公報に開示されているように、穿孔手段を用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能としたタイプの穿孔手段を有するように構成し、穿孔手段の穴に用紙のエッジ部が引っ掛からない位置に、穿孔手段を含むパンチユニットを移動させることも考えられる。
【0006】
しかしながら、用紙に穿孔すべき穴の数が3穴、4穴、5穴、7穴というように増加するに伴い、穿孔手段の穴に用紙のエッジ部が引っ掛からない位置にパンチユニットを移動させることが困難となり、穿孔手段の穴に用紙のエッジ部が完全に引っ掛からない位置にパンチユニットを移動させるためには、後処理装置が非常に大型となって現実的ではなく、その結果、用紙詰まりの発生を確実に防止することができないという問題点を依然として有していた。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものでり、その目的とするところは、用紙等のシートに穿孔すべき穴の数が増加した場合でも、穿孔手段の穴にシートのエッジ部が引っ掛かり、紙詰まりが発生するのを確実に防止することが可能な穿孔処理装置及びこれを用いた画像形成システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載された発明は、シートの搬送路に、当該シート搬送方向と直交する方向に複数の穿孔刃を所定の間隔を隔てて配置し、前記シート搬送路を挟んでシートの表裏両側に、シートの位置を規制する規制部材をそれぞれ設けるとともに、前記両規制部材に前記複数の穿孔刃に対応して当該穿孔刃が貫通する貫通孔を複数設け、当該両規制部材のうち、一方の規制部材側に前記複数の穿孔刃をシート搬送路に対して出没可能に配置するとともに、前記両規制部材の複数の貫通孔を通して、前記複数の穿孔刃をシート搬送路に対して出没させることにより、シートに複数の穴を穿孔処理する穿孔処理装置において、
前記両規制部材のうち、前記複数の穿孔刃が配置された側の規制部材の貫通孔周辺を、全周にわたって略テーパー状にシート搬送路から凹ませたことを特徴とする穿孔処理装置である。
【0009】
なお、上記両規制部材は、その少なくとも一方の貫通孔周辺が、略テーパー状にシート搬送路から凹ませるように構成されるが、両規制部材のいずれか一方の貫通孔周辺を、略テーパー状にシート搬送路から凹ませるように構成しても、両規制部材の双方の貫通孔周辺を、略テーパー状にシート搬送路から凹ませるように構成して良いことは勿論である。
【0010】
また、請求項2に記載された発明は、前記両規制部材の少なくとも一方の貫通孔周辺の上流側におけるシート搬送路上に、シートを両規制部材のいずれか一方側にガイドするガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の穿孔処理装置である。
【0011】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記穿孔刃の上流側に位置するシート搬送路が、穿孔刃側に屈曲していることを特徴とする請求項1又は2記載の穿孔処理装置である。
【0012】
また更に、請求項4に記載された発明は、前記穿孔刃の上流側近傍に、シートを挟持した状態で搬送する一対の搬送部材を具備し、前記一対の搬送部材は、シートの先端を穿孔刃側に傾けた状態で搬送することを特徴とする請求項1記載の穿孔処理装置である。
【0013】
さらに、請求項5に記載された発明は、画像が形成されたシートの搬送路に、当該シート搬送方向と直交する方向に複数の穿孔刃を所定の間隔を隔てて配置し、前記シート搬送路を挟んでシートの表裏両側に、シートの位置を規制する規制部材をそれぞれ設けるとともに、前記両規制部材に前記複数の穿孔刃に対応して当該穿孔刃が貫通する貫通孔を複数設け、当該両規制部材のうち、一方の規制部材側に前記複数の穿孔刃をシート搬送路に対して出没可能に配置するとともに、前記両規制部材の複数の貫通孔を通して、前記複数の穿孔刃をシート搬送路に対して出没させることにより、シートに複数の穴を穿孔処理する穿孔処理装置を有する画像形成システムにおいて、
前記穿孔処理装置は、前記両規制部材のうち、前記複数の穿孔刃が配置された側の規制部材の貫通孔周辺を、全周にわたって略テーパー状にシート搬送路から凹ませたことを特徴とする画像形成システムである。
【0014】
また、請求項6に記載された発明は、前記両規制部材の少なくとも一方の貫通孔周辺の上流部に突起部を設けたことを特徴とする請求項5記載の画像形成システムである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
実施の形態1
図3はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置を適用し得る画像形成装置としてのデジタル複写機を示すものである。
【0017】
図3において、1はデジタル複写機の本体を示すものであり、このデジタル複写機本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み取るスキャナーユニット3が配置されているとともに、当該スキャナーユニット3の上部には、後述する第1のプラテンガラス19上に載置された原稿2を押圧する原稿押圧部材としての機能と、第2のプラテンガラス10上に原稿2を一定の速度で搬送する自動原稿送り機能とを備えた自動原稿搬送装置4が、複写機本体1に対して開閉自在に配設されている。
【0018】
上記自動原稿搬送装置4は、図4に示すように、複写すべき複数枚の原稿2を複写面を上にしてセットする原稿セットトレイ5を備えており、この原稿セットトレイ5上にセットされた複数枚の原稿2は、ナジャーロール5aによって最上位の原稿から順にピックアップされて、フィードロール6及びリタードロール7へと送られる。なお、上記フィードロール6及びリタードロール7の後端には、原稿2のフィード状態を検知する原稿フィードセンサー28が配置されている。そして、上記原稿2は、これらのフィードロール6及びリタードロール7によって1枚ずつにさばかれ、略円弧状に形成された搬送路8に沿って、途中に設けられた複数のテイクアウエイロール9によって第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送される。この第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送された原稿2は、当該第2のプラテンガラス10の上部に配置された原稿搬送ロール11によって一定の速度で搬送される間に、図4に示す位置に停止したスキャナーユニット3の走査光学系12を介してCCD等からなる画像読み取り素子13によって読み取られる。この走査光学系12は、原稿2を照明する照明ランプ14と、この照明ランプ14によって照明された原稿の反射光像を反射するフルレートミラー15と、このフルレートミラー15からの光像を折り返すように反射する2枚のハーフレートミラー16、17と、これらのハーフレートミラー16、17によって反射された原稿2の光像を画像読み取り素子13上に縮小した状態で結像する結像レンズ18とから構成されている。
【0019】
そして、上記スキャナーユニット3によって第2のプラテンガラス10上を一定の速度で移動する原稿2の画像を読み取る際には、図4に示すように、フルレートミラー15が第2のプラテンガラス10直下の読み取り位置に来るように、走査光学系12が停止した状態で、原稿2の画像を読み取るようになっている。また、上記スキャナーユニット3によって、第1のプラテンガラス19上に載置された原稿2の画像を読み取る際には、照明ランプ14及びフルレートミラー15とハーフレートミラー16、17とが、原稿2の下面に沿って1:1/2の速度比で走査することによって、原稿2の画像を読み取るようになっている。
【0020】
その後、上記第2のプラテンガラス10上の読み取り位置で読み取られた原稿2は、原稿搬送ロール11及び3つのロールが互いに圧接するトリロール20を介して、搬送路切り換え部材21によって搬送路が切り換えられることにより、排出ロール22によって原稿セットトレイ5の下部に設けられた原稿排出トレイ23上に排出される。
【0021】
また、上記自動原稿搬送装置4で原稿2の両面複写を行なう場合には、片面の画像が読み取られた原稿2を、排出ロール22によって原稿排出トレイ23上にそのまま排出せずに、搬送路切り換え部材21によって搬送路を切り換えることにより、片面の画像が読み取られた原稿2を搬送ロール24によって原稿排出トレイ23下部の原稿一時収容部25に一旦収容し、原稿2の後端が搬送ロール24に挟持されている間に、当該搬送ロール24を一旦停止する。次に、上記搬送ロール24を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状態で搬送路切り換え部材21を介して搬送路8へと再度搬送し、原稿2の裏面側が第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送され、走査光学系12を介して画像読み取り素子13によって読み取られる。その後、上記表裏両面の画像が読み取られた原稿2は、原稿搬送ロール11及びトリロール20を介して、搬送路切り換え部材21によって搬送路が切り換えられることにより、搬送ロール24によって原稿セットトレイ23下部の原稿一時収容部25に一旦収容される。そして、この原稿一時収容部25に収容された原稿2は、その後端が搬送ロール24に挟持されている間に、当該搬送ロール24を逆転することにより、原稿2を表裏逆転した状態でUターンパス26を介して排出トレイ23上に、原稿2の表面を下にした状態で排出される。
【0022】
上記デジタル複写機本体1の上端部には、上述したように、原稿2を固定した状態で載置することにより、当該原稿2の画像を読み取るための面積の大きな第1のプラテンガラス19と、原稿2を一定の速度で自動的に搬送しながら当該原稿2の画像を読み取るための小さな第2のプラテンガラス10とが配置されている。また、上記デジタル複写機本体1の上方には、上述したように、原稿押圧部材としての機能を兼ね備えた自動原稿搬送装置4が、開閉自在に配設されており、当該自動原稿搬送装置4には、第1のプラテンガラス19の上部に対応した位置に、原稿2を押圧する弾性部材からなる原稿押圧部材27が設けられている。
【0023】
上記デジタル複写機では、図3に示すように、上記の如く構成されたスキャナーユニット3及び自動原稿搬送装置4によって原稿2の画像情報が読み取られる。このスキャナーユニット3によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じて所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS29( Raster OutputScanner)によって感光体ドラム30上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。なお、上記感光体ドラム30の表面は、画像露光に先立ってスコロトロンや帯電ロールによって、所定の電位に一様に帯電される。この感光体ドラム30上に形成された静電潜像は、現像装置31により現像されてトナー像となった後、このトナー像は、転写帯電器32によって複写用紙33上に転写される。この複写用紙33は、デジタル複写機本体1内の下部に収容された複数の用紙トレイ34a、34b、34c、34dから、所定のサイズの用紙が給紙されるとともに、フィードセンサー34a’、34b’、34c’、34d’によって検知された後、複数配置された搬送ロール35によって感光体ドラム30手前のレジストロール36まで一旦搬送され、このレジストロール36によって感光体ドラム30上に形成されたトナー像と同期して、当該感光体ドラム30の表面へと搬送されるようになっている。
【0024】
上記感光体ドラム30からトナー像が転写された複写用紙33は、分離帯電器37によって感光体ドラム30から分離された後、搬送ベルトBによって定着装置38へと搬送され、当該定着装置38で熱及び圧力によってトナー像が複写用紙33上に定着されて、排出トレイT上に排出され、画像の複写工程を終了する。
【0025】
なお、上記トナー像の転写工程が終了した感光体ドラム30の表面は、クリーニング装置Cによって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の複写工程に備えるようになっている。
【0026】
また、上記デジタル複写機で両面複写を行なう場合には、片面に画像が複写された複写用紙33をそのまま排出トレイT上に排出せずに、搬送経路を切り換えて用紙反転経路39aへと一旦搬送して、複写用紙33の表裏を反転した状態で搬送路39bを介して、感光体ドラム30下部の画像形成部へと再度搬送することにより、複写用紙33の裏面に画像を複写した後に、当該複写用紙33を排出トレイT上に排出するように構成されている。
【0027】
ところで、この実施の態様1に係る穿孔処理装置は、例えば、上記の如く構成されるデジタル複写機と組み合わせて使用され、画像が形成された記録用紙等のシートに対してパンチ穴を穿孔するものである。上記穿孔処理装置は、例えば、デジタル複写機の排紙部の外側に後処理装置の1つとして装着されるが、当該デジタル複写機の内部に一体的に組み込んで装着するように構成しても勿論よい。なお、上記デジタル複写機と穿孔処理装置とで、画像形成システムが形成される。
【0028】
また、この穿孔処理装置においてシート毎にパンチ処理を行う場合、シートの巾方向の位置のバラツキとスキューがパンチ穴の位置精度を悪くする原因となる。シートの巾方向の位置のバラツキとスキューが発生する要因としては、給紙カセット34a、34b、34c、34dへの複写用紙33のセットがずれていたり、搬送ロール35の偏心や搬送ロール35に対して複写用紙33等のシートがスリップすることなどが考えられる。しかし、シートの巾方向の位置のバラツキとスキューの発生の程度は、画像形成装置の構造や耐久性等によって異なり、シートの巾方向のバラツキやスキューの発生量が少ない画像形成装置では、特別な手段を講じなくとも、パンチ穴の位置精度はほとんど問題にならない。
【0029】
そこで、この実施の態様1に係る穿孔処理装置は、シートの巾方向のバラツキやスキューが小さい画像形成装置に適用されるものであり、シートの巾方向のバラツキやスキューに対しては、必要に応じてパンチの穴径を少し大きめに設定しておくことによって対応可能となっている。しかし、シートの巾方向のバラツキやスキューが大きい画像形成装置では、後述する他の実施の態様に示すように、シートの巾方向のバラツキやスキューに対応した穿孔処理装置を使用する必要がある。
【0030】
図1及び図2はこの発明の実施の態様1に係る穿孔処置装置をそれぞれ示す断面図及び平面図である。
【0031】
図1及び図2において、40は穿孔処理装置本体を示すものであり、この穿孔処理装置本体40は、例えば、前記デジタル複写機本体1の外部に排出トレイTの代わりに、後処理装置の1つとして装着される。上記穿孔処理装置本体40のシート搬送方向の手前側には、複写用紙等のシート41を当該穿孔処理装置本体40に搬送する第1の搬送ロール対42と、第2の搬送ロール対43とが互いに平行に配置されている。また、上記穿孔処理装置本体40のシート搬送方向の後方には、穿孔処理装置の穿孔機構によって必要に応じて穿孔処理が施されたシート41を、図示しない排紙トレイ等へと搬送する第3の搬送ロール対44が配置されている。そして、上記第1、第2及び第3の搬送ロール対42、43、44は、穿孔処理装置を含む後処理装置の固定フレーム45、46に回転自在に軸支されているとともに、駆動側の搬送ロール42a、43a、44aがその回転軸42b、43b、44bの端部に取付けられた駆動モーター47、48、49によって回転駆動され、シート41の搬送及び停止を行うようになっている。
【0032】
また、上記穿孔処理装置の穿孔機構は、図1に示すように、パンチ部50とダイ部51からなり、これらのパンチ部50とダイ部51の間には、第1、第2及び第3の搬送ロール対42、43、44によって搬送されるシート41が通過するスリット状のシート搬送路52が形成されている。上記パンチ部50は、図1及び図2に示すように、シート41の搬送方向と直交する方向にパンチ穴の間隔に相当する所定の間隔をおいて配置され、側面形状が矩形状に形成された4つの枠体53a、53b、54a、54bと、これらの4つの枠体53a、53b、54a、54bにそれぞれ取付けられたパンチ刃55a、55b、56a、56bと、各枠体53a、53b、54a、54bの内部に回転自在にそれぞれ配置された偏心カム57a、57b、58a、58bと、シート41が通過するスリット状のシート搬送路52を形成するパンチ部用紙ガイド59と、このパンチ部用紙ガイド59上に固定されパンチ刃55a、55b、56a、56bの下端部を案内する案内部材60と、上記偏心カム57a、57b、58a、58bが取付けられたカム軸61と、このカム軸61の端部に取付けられたギア62付きスプリングクラッチ63と、このスプリングクラッチ63をON/OFFする図示しないソレノイドと、パンチモーター64の軸に固定されスプリングクラッチ63のギア62に駆動力を伝達する駆動ギア65とから構成されている。
【0033】
そして、上記パンチ部用紙ガイド59と案内部材60とで、シート41の表面側を規制する規制部材を構成しており、これらパンチ部用紙ガイド59と案内部材60には、パンチ刃55a、55b、56a、56bが貫通するための貫通孔59a、60aが穿設されている。なお、上記穿孔処理装置は、4つのパンチ刃55a、55b、56a、56bを備えており、1回の穿孔処理でシート41に対して4つのパンチ穴を同時に穿孔可能となっている。
【0034】
一方、上記ダイ部51は、シート41が通過するスリット状のシート搬送路52を形成するダイ部用紙ガイド66と、このダイ部用紙ガイド66に固定されパンチ刃55a、55b、56a、56bにそれぞれ対応する位置に設けられたダイ67、68とから構成されている。そして、上記ダイ部用紙ガイド66は、シート41の裏面側を規制する規制部材を構成しており、このダイ部用紙ガイド66には、パンチ刃55a、55b、56a、56bが貫通する貫通孔としてのダイ67、68がそれぞれ穿設されている。上記パンチ部50とダイ部51は、図5に示すように、穿孔処理装置を走行する巾方向のサイズが最大のシート41より広い位置において、結合部材69によって互いに一体的に結合されている。
【0035】
上記の如く構成される穿孔処理装置は、穿孔処理を行わないときは、スプリングクラッチ63内のストッパーが掛かっており、パンチモーター64を回転させてもカム軸61は回転しない。このときパンチ刃55、56は、図1に示すように、パンチ部用紙ガイド59からスリット状のシート搬送路52へ突出しない上方に位置している。また、パンチ処理を行うときは、図示しないソレノイドによりスプリングクラッチ63内のストッパーを解除し、パンチモーター64の駆動によりカム軸61を回転させる。すると、上記カム軸61と共に偏心カム57、58が回転し、この偏心カム57、58がパンチ刃55a、55b、56a、56bを押し下げ、パンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66の間に位置するシート41を突き抜けて、ダイ部51のダイ67、68に入り込み、図6に示すように、シート41の所定位置にパンチ穴70、71を形成する。ここまでが、カム軸61の半回転の動作であり、残りの半回転でパンチ刃55、56は上方の待機位置に戻った状態でストッパーが掛かり、カム軸61の回転が停止する。
【0036】
すなわち、上記穿孔処理装置は、図示しないソレノイドを1回ON/OFFさせることによってカム軸61が1回転し、シート41にパンチ処理を施すようになっている。この穿孔処理装置は、シート41をパンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66の間に一旦停止させた状態でパンチ処理を行う方式のものである。
【0037】
上記穿孔処理装置は、上述したように、シート41の巾方向のバラツキやスキューが小さい画像形成装置に適用されるものであり、シート41の巾方向の若干のバラツキやスキューに対しては、必要に応じてパンチ穴70、71の穴径を少し大きめに設定しておくことによって対応可能となっている。
【0038】
この穿孔処理装置が適用されるデジタル複写機が、感光体ドラム30の軸方向の中心を基準にして画像を形成するとともに、記録用紙等のシート41を巾方向の中心を基準にして搬送する所謂”センターレジ”方式を採用している場合には、シート41の幅方向のバラツキやスキューが小さければ、穿孔処理装置本体40は、図2に示すように、各シート41の幅方向中心線とパンチ刃55、56の中心線を合わせた位置に固定して配置される。上記デジタル複写機の場合には、シート41のサイズに係わらずシート41の巾方向中心位置は同じである。
【0039】
したがって、上記穿孔処理装置では、シート41がサイズにかかわらず常に巾方向中心線を基準にして搬送され、シート41のパンチ穴70、71を穿孔する位置もシート41の巾方向の中心を基準に決定されるため、常に一定となる。よって、上記穿孔処置装置では、シート41の巾方向の端面を検知する必要はなく、シート41の搬送方向の端面(前端または後端)を検知して、当該シート41の搬送方向の端面から何mmの距離にパンチ穴70、71を穿孔するかのみを、常に一定又はシート41毎に決定すれば良い。そのため、上記穿孔処理装置では、図1及び図2に示すように、用紙搬送方向端面検知センサー76が第2の搬送ロール対43とパンチ処理装置本体40の間であって、パンチ刃55、56との間(図示例では、パンチ刃55と56との間の中心の位置)のシート搬送路52上に配置されており、この用紙搬送方向端面検知センサー76は、シート41の搬送方向の端面を検知するためのものである。上記用紙搬送方向端面検知センサー76としては、例えば、光学的にシート41の端面を検知する方式のものが用いられるが、これに限定されるものではなく、他の方式によってシート41の端面を検知するものであっても勿論よい。このとき、パンチ刃55、56の中心から用紙搬送方向端面検知センサー76の検知位置までの距離をAmmとする。この実施の態様1では、例えば、用紙搬送方向端面検知センサー76でシート41の後端を検知してシート41の後端にパンチ処理を行うが、用紙搬送方向端面検知センサー76でシート41の先端を検知してシート41の先端にパンチ処理を行っても勿論よい。
【0040】
ところで、この実施の形態1に係る穿孔処理装置は、シートの搬送路に、当該シート搬送方向と直交する方向に複数の穿孔刃を所定の間隔を隔てて配置し、前記シート搬送路を挟んでシートの表裏両側に、シートの位置を規制する規制部材をそれぞれ設けるとともに、前記両規制部材に穿孔刃が貫通する貫通孔を設け、当該両規制部材の貫通孔を通して、前記複数の穿孔刃をシート搬送路に対して出没させることにより、シートに複数の穴を穿孔処理する穿孔処理装置において、前記両規制部材の少なくとも一方の貫通孔周辺を、略テーパー状にシート搬送路から凹ませるように構成されている。
【0041】
すなわち、この実施の形態1に係る穿孔処理装置は、図1に示すように、シート搬送路52の上側に位置するパンチ部用紙ガイド59の貫通孔59aの周辺59bが、略テーパー状にシート搬送路52から凹ませるように構成されている。また、上記パンチ部用紙ガイド59に取り付けられる案内部材60は、略テーパー状にシート搬送路52から凹んだパンチ部用紙ガイド59の上部に取り付けられている。なお、上記パンチ部用紙ガイド59の貫通孔59aの周辺59bは、穿孔処理されるシート41のエッジ部が引っ掛からない程度に、略テーパー状に凹んだ状態で形成されており、その傾斜角度やテーパー部59bの直径などは、適宜設定される。
【0042】
以上の構成において、この実施の態様1に係る穿孔処理装置では、次のようにして、用紙等のシートに穿孔すべき穴の数が増加した場合でも、穿孔手段の穴にシートのエッジ部が引っ掛かり、紙詰まりが発生するのを確実に防止することが可能となっている。
【0043】
まず、前記デジタル複写機で画像が形成された記録用紙等のシート41は、図2に示すように、第1及び第2の搬送ロール対42、43に受け渡され、当該第1及び第2の搬送ロール対42、43によって所定の搬送スピード(1secでBmmシートを送る)で穿孔処理装置本体40へと搬送される。いま、シート41の後端からパンチ穴70、71の中心までの距離を、図2に示すように、Xmmとすると、用紙搬送方向端面検知センサー76がシート41の後端を検知してからY=(A−X)mmだけシート41を搬送したところで、第3の搬送ロール対44の駆動モーター49を停止させることにより、シート41を停止させてパンチ処理を行えばよい。
【0044】
すなわち、上記穿孔処理装置では、第1、第2及び第3の搬送ロール対42、43、44によって1sec当たりBmmの搬送スピードでシート41を搬送し、用紙搬送方向端面検知センサー76が用紙後端を検知してから(Y/B)sec後に、第3の搬送ロール対44を駆動するモーター49を停止させて、シート41を停止させ、上述したようにソレノイドを動作させてパンチ処理を行うように制御される。
【0045】
ところで、この実施の形態では、図1に示すように、シート搬送路52の上側に位置するパンチ部用紙ガイド59の貫通孔59aの周辺59bが、略テーパー状にシート搬送路52から凹ませるように構成されているので、第1及び第2の搬送ロール対42、43によってシート41を搬送する際に、シート41のエッジ部は、略テーパー状にシート搬送路52から凹ませるように形成された貫通孔59aの周辺59bを滑らかに通過することができ、当該貫通孔59aの周辺59bに引っ掛かることがないため、紙詰まりが発生するのを確実に防止することが可能となっている。
【0046】
なお、上記の場合には、第1、第2及び第3の搬送ロール対42、43、44と、パンチ処理装置のパンチ動作を時間を基準にして制御するものであるが、これに限らず、図7に示すように、第3の搬送ロール対44の回転軸44bに固定された等角度でスリット77の入ったエンコーダ78と、このエンコーダ78のスリット77を検知するセンサー79とを配設するとともに、センサー79が検知したスリット77の数をカウントするカウンター(図示省略)を設け、隣り合うスリット77の角度に対応する第3の搬送ロール対44のシート送り量をC1mmとすると、用紙搬送方向端面検知センサー76がシート41の後端を検知してからカウンターがセンサー79を通過するスリット77の数をカウントし、カウンターのカウント値が(Y/C1)になったらロール駆動モーター49を停止させて、パンチ処理を行うように構成しても良い。
【0047】
また、上記シート41を搬送するロール駆動モーター49がステッピングモーターからなり、このステッピングモーターが1パルスでD1mmだけシート41を搬送する場合には、シート後端検知から(Y/D1)だけパルスを出力した後にロール駆動モーター49を停止させ(パルスの出力を停止させ)、パンチ処理を行うように構成しても良い。
【0048】
そして、上記の如くパンチ処置装置においてパンチ処理を実施した後、ロール駆動モーター49を動作させ、再度、第3の搬送ロール対44によってパンチ穴70、71が形成されたシート41を図示しない排紙トレイ等に排出して、パンチ処理動作を終了する。
【0049】
なお、上記用紙搬送方向端面検知センサー76によってシート41の先端を検知し、シート先端にパンチ処理を行う場合には、シート先端からパンチ穴70、71の中心までの距離をXmmとすると、用紙先端検知からY=(A+X)mmだけシート41を移動したところで、シート41を停止させてパンチ処理を行えばよいので、用紙搬送方向端面検知センサー76がシート先端を検知してから(Y/B)sec後にロール駆動モーター47、48を停止させて、パンチ処理を行えばよい。また、第2の搬送ロール対43の回転軸43bに固定された図7に示すような等角度でスリット77の入ったエンコーダ78とスリット77を検知するセンサー79と、センサー79が検知したスリット77の数をカウントするカウンターを有し、隣合うスリット77の角度に対応する第2の搬送ロール対43のシート搬送量がC2mmなら、シート先端検知からカウンターがスリット77をカウントし、カウンターが(Y/C2)になったらロール駆動モーター48を停止させ、パンチ処理を行うように構成すれば良い。このとき、上記ロール駆動モーター48がステッピングモーターで1パルスでD2mmだけシート41を送ると、用紙先端検知から(Y/D2)パルス出力後に、ロール駆動モーター48を停止させ(パルスの出力を停止させ)、シート41を停止させてパンチ処理を行う。このときロール駆動モーター48の停止と同期してロール駆動モーター47も停止させる。そして、パンチ処理実施後に再度ロール駆動モーター47、48を動作させ、シート41を送る。
【0050】
さらに、上記の実施の態様1では、シート41の先端又は後端にパンチ穴70、71を形成する位置が固定の場合について説明したが、シート41の先端又は後端にパンチ穴70、71を形成する位置を任意に変更可能とすることもできる。この場合には、画像形成装置の操作パネル上でシート41の先端又は後端からパンチ穴70、71の中心までの任意の距離Xmmを入力する。そして、上記操作パネルから入力されたXmmの値を演算手段によって上記の上記演算方法に基づいて時間、カウント数、パルス数のいずれかに変換し、これらのパラメータに基づいてシート41を搬送する第1、第2及び第3の搬送ロール対42、43、44を停止させ、パンチ処理を行えば良い。
【0051】
このように、上記の実施の態様1では、用紙搬送方向端面検知センサー76を2つのパンチ刃55と56の中央部に対応したシート搬送路上に配置したので、シート41に若干の巾方向のバラツキやスキューが存在したとしても、パンチ穴70、71の位置ずれをほとんど問題とならない程度に抑えることができる。
【0052】
すなわち、図8乃至図10は上記用紙搬送方向端面検知センサー76の配置をシート41の巾方向に沿って変化させた場合に、シート41に若干のスキューがあると、このスキューに応じてシート41のパンチ穴70、71の位置がどのようにばらつくかを図示したものである。
【0053】
図8は用紙搬送方向端面検知センサー76をシート41の巾方向の一端に配置した場合を示しており、この用紙搬送方向端面検知センサー76によってシート41の端面を検知してパンチ処理を行った場合には、シート41のスキューがパンチ穴70、71の位置精度を大きく悪化させることがわかる。図9は用紙搬送方向端面検知センサー76を一方のパンチ穴70に対応させて配置した場合を示しており、検知センサー76に対応したパンチ穴70の精度はよいが、他方のパンチ穴71の精度が悪くなることがわかる。図10は用紙搬送方向端面検知センサー76を2つのパンチ穴70、71の間の中心に配置した場合を示しており、両方のパンチ穴70、71の精度はトータル的にもっとも良い。
【0054】
なお、図11及び図12は、上記実施の形態1の変形例をそれぞれ示すものである。
【0055】
図11は薄い板金等からなるパンチ部用紙ガイド59を大きく略テーパー状に凹ませたものではなく、パンチ部用紙ガイド59が薄い板金からなる第1の部材59’と、その裏面側に配置される肉厚の第2の部材59”とからなり、第1の部材59’が略テーパー状に凹む量も小さく設定されている。
【0056】
また、図12は薄い板金等からなるパンチ部用紙ガイド59を大きく略テーパー状に凹ませたものではなく、案内部材60をシート搬送路52側まで突設し、この案内部材60のシート搬送路52側を略テーパー状に凹ませるように構成したものである。なお、パンチ部用紙ガイド59は、比較的厚肉に形成されている。
【0057】
実施の態様2
図13及び図14はこの発明の実施の態様2に係る穿孔処理装置を示すものであり、前記実施の態様1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の態様2に係る穿孔処理装置は、当該穿孔処理装置が適用される画像形成装置が、感光体ドラム30の軸方向の一端側を基準に画像を形成するとともに、複写用紙等のシート41を巾方向の一端を基準に搬送して画像を形成する所謂”サイドレジ”方式のものであって、しかもシート41の幅方向のバラツキやスキューが小さい装置に適用されるものである。上記穿孔処理装置の場合には、各シート41の巾方向の中心線の位置がシート41のサイズによって個々に変化するため、パンチ刃55、56の中心を各サイズのシート41の中心線に合わせた後にパンチ処理を行う必要がある。なお、実施の形態2以下では、図中、パンチ刃が2つのみ図示されており、他のパンチ刃が省略されているが、前記実施の形態1と同様に、パンチ刃が3つ以上の場合に適用できることは勿論である。
【0058】
そこで、この実施の態様2に係る穿孔処理装置では、シート41の巾方向のサイズ情報及びパンチ処理の有無の情報に基づいて、パンチ機構としてのパンチ部50及びダイ部51を含む穿孔処理装置本体40を、シート41のサイズ等に応じてシート41の巾方向に沿って移動させる移動手段を備えるように構成されている。
【0059】
すなわち、上記穿孔処理装置では、図13に示すように、穿孔処理装置本体40をシート41の巾方向に沿って移動する移動手段として、穿孔処理装置本体40をシート41の巾方向に沿って移動自在に支持するガイド軸80と、同じく穿孔処理装置本体40をシート41の巾方向に沿って移動自在に支持する一部に雄ネジ部81が螺刻された回転可能なガイド軸82と、このガイド軸82を回転駆動するパンチ移動モーター83と、上記ガイド軸80の外周をスライドしパンチ処理装置本体40に固定された軸受け84と、上記ガイド軸82の雄ネジ部81に螺合され穿孔処理装置本体40に固定されたナット85と、上記ガイド軸82の雄ネジ部81でない部分をスライドし穿孔処理装置本体40に固定された軸受け86とから構成されている。そして、上記穿孔処理装置本体40は、パンチ移動モーター83を正転すると用紙巾方向に対して右方向に移動し、逆転すると左方向に移動するようになっている。
【0060】
また、上記穿孔処理装置本体40は、非作動時には当該穿孔処理装置を走行する幅方向のサイズが最大のシート41(パンチ可能最大サイズと違っていてもよい)が走行可能な位置、すなわち、パンチ刃55、56の中心線がパンチ可能最大サイズ(この幅サイズをL1とする)のシート41の中心と一致するホーム位置(第1の待機位置)で待機するようになっている。上記穿孔処理装置本体40のホーム位置検知は、穿孔処理装置本体40に固定されたアクチュエーター86と固定フレーム46側に固定されたホーム位置検知センサー87によって行われる。このホーム位置検知センサー87は、穿孔処理装置本体40が最大巾のサイズのシート41に対してパンチ可能な位置(図13に示す位置)にある場合に、この穿孔処理装置本体40に設けられたアクチュエーター86を検知するものである。上記穿孔処理装置本体40のホーム位置においてパンチ部50とダイ部51を結合している結合部材69は、図15に示すように、穿孔処理装置を走行するシート41の巾方向の最大サイズ(パンチ可能最大サイズと違っていてもよい)より広い位置に配置されており、巾方向のサイズが最大のシート41に対しても、走行の妨げにならないように構成されている。
【0061】
さらに、上記穿孔処理装置本体40には、2つのパンチ刃55と56の中心に対応した位置であって、第2の搬送ロール対43側の端部に、シート41の搬送方向の端面を検知する第2の用紙搬送方向端面検知センサー88が取付けられており、この用紙搬送方向端面検知センサー88は、穿孔処理装置本体40とともにシート41の巾方向に沿って移動可能となっている。
【0062】
ところで、この実施の形態2では、図14に示すように、シート搬送路52の上側に位置するパンチ部用紙ガイド59が、肉厚の厚い板材によって形成されており、当該パンチ部用紙ガイド59の貫通孔59aの周辺59bが、略テーパー状にシート搬送路52から凹ませるように穿設されている。
【0063】
また、この実施の形態2では、両規制部材の少なくとも一方の貫通孔周辺の上流側におけるシート搬送路上に、シートを両規制部材のいずれか一方側にガイドするガイド部材を設けるように構成されている。
【0064】
すなわち、この実施の形態2では、図14に示すように、パンチ部用紙ガイド59と対向するダイ部用紙ガイド66の貫通孔67、78の上流側に、マイラーフィルム等からなる薄い板状のガイド部材Gが、接着等の手段によって設けられている。また、上記薄い板状のガイド部材Gの先端部G’は、パンチ部用紙ガイド59側に上方に向けて短く折り曲げられいる。
【0065】
そして、この実施の形態2では、上記薄い板状のガイド部材Gによって、シート41のエッジ部がダイ部用紙ガイド66の貫通孔67、78に引っ掛かるのを確実に防止することができるようになっている。
【0066】
なお、図16は上記実施の形態2の変形例を示すものである。
【0067】
図16は、マイラーフィルム等からなる薄い板状のガイド部材Gが、パンチ部用紙ガイド59の下面に接着等の手段によって取り付けられている。このガイド部材Gの先端部G’は、小さく湾曲するように形成されており、シート41の先端部を滑らかに案内可能となっている。
【0068】
以上の構成において、この実施の態様2に係る穿孔処理装置では、次のようにして、シートの端面にパンチ処理を行うようになっている。まず、上記パンチ処理装置では、非作動時に、図13及び図15に示すように、当該パンチ処理装置を走行する巾方向のサイズが最大のシート41が走行可能なホーム位置(第1の待機位置)で、パンチ処理装置本体40が待機する。
【0069】
いま、前記デジタルカラー画像形成装置において、画像が形成される記録用紙等のシート41の巾サイズが、用紙サイズ変更情報により最大サイズ(L1)よりも小さいL2に変更され、かつパンチ処理実施情報によりパンチ有り信号がきた場合には、1枚目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、当該パンチ処理装置本体40はホーム位置から(L1/2−L2/2)mmだけ移動した第2の待機位置に移動し、シート41の中心とパンチ処理装置本体40の2つのパンチ刃55、56の中心とを互いに一致させる中心合わせ動作を行う。つまり、上記パンチ処理装置本体40によってパンチ処理を行うシート41の巾方向のサイズがL2の場合には、2つのパンチ刃55と56の中心から(L1/2−L2/2)mmだけ、パンチ処理装置本体40をシート41の巾方向におけるシート搬送の基準となる端部側へ移動させる。
【0070】
上記の如くパンチ処理装置本体40を移動させた後の動作は、前記実施の態様1と同様であり、シート41を搬送方向に沿って所定量Ymmだけ搬送した状態で停止させ、パンチ処理装置本体40のパンチ部50及びダイ部51によってシート41の後端又は先端にパンチ処理を行うようになっている。
【0071】
その後、パンチ処理を行うシート41の巾方向のサイズが同じくL2の場合には、順次搬送されてくるシート41に対して、そのままパンチ処理装置本体40によってパンチ処理を継続すれば良い。但し、上記第2の待機位置では、図17に示すように、一方の結合部材69がパンチ処理装置本体40を走行する巾方向最大サイズのシート40の走行を妨げる位置に移動しているため、用紙サイズ変更情報にかかわらず、パンチ処理実施情報によりパンチ無し信号がきたら、次の1毎目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40は、図13及び図15に示すように、ホーム位置に戻るようになっている。
【0072】
一方、第2の待機位置でシート41の巾方向サイズ情報としてL2より更に小さいL3とパンチ処理実施情報としてパンチ有りがきた場合には、シート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40を更に(L2/2−L3/2)mmだけ移動させた第3の待機位置に移動し、2つのパンチ刃55、56とシート41の巾方向との中心合わせを行う。その後の動作は、前記実施の態様1と同じであり、パンチ処理を実施する。その際、シート41の端面から所定の距離Xmmの位置にパンチ穴70、71を穿孔するには、シート41の端面を検知センサーで検知する必要があるが、このシート端面の検知は、シート搬送路に固定して配置された用紙搬送方向端面検知センサー76、又はパンチ処理装置本体40に取付けられた用紙搬送方向端面検知センサー88のいずれかを用いて行われる。但し、前述したように、2つのパンチ刃55、56の中心に配置された用紙搬送方向端面検知センサー88を用いてシート41の後端検知等を行った方が、スキューしているシート41に対しても比較的精度良くパンチ穴70、71を形成することができる。この場合、上記用紙搬送方向端面検知センサー88は、パンチ処理装置本体40に取付けられているため、シート41の後端にパンチ処理を施す場合には、シート41の停止位置と用紙搬送方向端面検知センサー88の取付け位置との間に、ほとんど差がないことも考えられる。そのため、シート41の後端から一定の距離Xmmに常にパンチ穴を形成する場合などには、用紙搬送方向端面検知センサー88を2つのパンチ刃55、56の中心から距離Xmmの位置に配置し、当該用紙搬送方向端面検知センサー88がシート41の後端を検知したとき、直ちにシート41を停止させてパンチ処理を実施するように構成してもよい。
【0073】
ところで、上記パンチ処理装置本体40を移動させる際における移動距離の演算で、移動距離がプラス(次のシート41が小さい場合)であればパンチ移動モーター83を正転させ、移動距離がマイナス(次のシートが大きい場合)であればパンチ移動モーター83を逆転させる。なお、この画像形成装置では、シート41の進行方向に対して右方向の一側端を基準にシート41を搬送するように設定されている。
【0074】
また、上記実施の態様2で、パンチ移動モーター83を1sec動作させるとFmmだけパンチ処理装置本体40が移動する場合には、例えば、ホーム位置(第1の待機位置)から第2の待機位置へは((L1/2−L2/2)/F)secの間だけパンチ移動モーター83を動作させる。
【0075】
さらに、上記パンチ処理装置本体40を移動させるガイド軸82に固定された図7に示すような等角度でスリット77の入ったエンコーダー78と、スリット77を検知するセンサー79と、このセンサー79が検知したスリット77の数をカウントするカウンターを設け、隣合うスリット77の角度に対応するパンチ処理装置本体40の移動距離をGmmとすると、パンチ移動モーター83の動作開始からカウンターがスリット77をカウントし、カウンターが((L1/2−L2/2)/G)になったらパンチ移動モーター83を停止することによって、パンチ処理装置本体40を第2の待機位置へと移動させることができる。また、パンチ移動モーター83がステッピングモーターからなり、1パルスでHmmパンチ処理装置本体40が移動するなら、パンチ移動モーター83の動作開始から例えば((L1/2−L2/2)/H)パルス出力後にパンチ移動モーター83を停止させる(パルスの出力を停止させる)ように構成すれば良い。上記パンチ処理装置本体40を待機位置からホーム位置へ移動させるには、パンチ移動モーター83を逆転させ、ホーム位置検知センサー87がパンチ処理装置本体40に設けられたアクチュエータ86を検知したら直ちにパンチ移動モーター83を停止させる。
【0076】
また、上記シート搬送路上に固定配置された用紙搬送方向端面検知センサー76は、パンチ可能な全ての巾サイズのシート41に対してスキューの影響を可能な限り減らすため、パンチ可能最大サイズの中心線とパンチ可能最小サイズの間に配置されている。なお、用紙搬送方向端面検知センサーの位置として最も精度が良いのは、前述したように、2つのパンチ刃55と56の中心に設定した場合である。そこで、この実施の態様2では、前述したように、パンチ処理装置本体40の2つのパンチ刃55と56の中心であって、シート搬送路上の位置に用紙搬送方向端面検知センサー88を一体的に取付け、パンチ処理装置本体40の移動と連動させるようにも構成されている。これは、各待機位置においてパンチ刃55と56の中心が、常に各巾サイズのシート41の中心線と一致するように構成されており、スキューの影響を可能な限り減らしてパンチ処理を行うことができるようになっている。
【0077】
また、上記パンチ処理装置においては、ある待機位置からホーム位置(第1の待機位置)へ戻る際に、パンチ移動モーター83の故障等でパンチ移動モーター83の動作開始からある時間内にホーム位置検知センサー87がアクチュエータ86を検知しなければ、パンチ移動手段の故障と判断するようになっている。同様に、ホーム位置(第1の待機位置)からある待機位置へ移動させるため、パンチ移動モーター83の動作開始からある時間が経過した後であっても、ホーム位置検知センサー87がアクチュエータ86を検知したままの状態であれば、やはりパンチ移動手段の故障と判断する。この故障発生時において、図13に示すように、ホーム位置検知センサー87がアクチュエータ86を検知していれば、パンチ処理装置本体40は、ホーム位置にあることになるので、図15に示すように、パンチ処理装置本体40を走行する巾方向最大サイズのシート41が走行可能である。そのため、この場合画像形成装置はパンチ処理のみを禁止し、シート41上に画像を形成した後に、パンチ処理を施すことなく、そのまま排出するように設定されている。
【0078】
一方、上記ホーム位置検知センサー87がアクチュエータ86を検知していなければ、図17及び図18に示すように、パンチ処理装置本体40の結合部材69がパンチ処理装置本体40を走行する巾方向最大サイズのシート41の走行を妨げる位置に突出してきている可能性があり、そのままシート41がパンチ処理装置本体40を通過すると、紙詰まりが発生する。よって、この場合には、パンチ処理を禁止すると共にパンチ処理装置本体40をシート40が走行するモードも禁止し、その旨を画像形成装置の操作パネルに表示する。
【0079】
また、上記実施の態様2に係るパンチ処理装置では、ある待機位置から別の待機位置に移動する際に、ホーム位置検知センサー87がアクチュエータ86を検知していない位置から、同じくアクチュエータ86を検知していない位置へ移動する場合には、パンチ処理装置の移動手段の故障を検知することができない。この場合には、パンチ処理装置本体40を他の待機位置へ移動させる度に一旦ホーム位置(第1の待機位置)へ戻し、このホーム位置から別の待機位置へパンチ処理装置本体40を移動させるように構成することにより、ホーム位置検知センサー87の検知の有無によって故障検知を行うように構成しても良い。
【0080】
このように、上記実施の態様2の場合には、パンチ処理装置が適用される画像形成装置が、所謂サイドレジ方式を採用していても、シート41の巾方向の位置ずれやスキューが小さければ、シート41の巾方向のサイズに応じてパンチ処理装置本体40を移動させて、常にシート41の巾方向の中心にパンチ処理を行うことができる。
【0081】
また、上記実施の態様2では、シート41のサイズ情報及びパンチ処理実施情報に基づいて、予めパンチ処理装置本体40を所定の待機位置に移動させるように構成したので、シート4のサイズが変更された場合でも、短時間でパンチ処理装置本体40の移動を完了することができ、画像形成スピードが高速化の装置に対しても対応することができる。しかも、上記パンチ処理装置においてパンチ処理を実施しない場合には、巾方向のサイズが最大のシート41に対する第1の待機位置と同じホーム位置に、パンチ処理装置本体40を直ちに移動させて待機するように構成したので、巾方向のサイズが小さなシート41に対してパンチ処理を行った後に、巾方向のサイズが大きなシート41が搬送されてきた場合でも、パンチ処理装置本体40の結合部材69にシート41が引っ掛かり、紙詰まりが発生するのを確実に防止することができる。
【0082】
実施の態様3
図19及び図20はこの発明の実施の態様3に係るパンチ処理装置を示すものであり、前記実施の態様と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の態様3に係るパンチ処理装置は、当該パンチ処理装置が適用される画像形成装置が、感光体ドラム20の軸方向の一端側を基準に画像を形成するとともに、記録用紙等のシート41を巾方向の一端を基準に搬送して画像を形成する所謂”サイドレジ”方式のものであって、しかもシート41の巾方向のバラツキが大きくスキューが小さい装置に適用されるものである。このパンチ処理装置の場合には、各シート41の巾方向の中心線の位置が、シート41のサイズ及び巾方向の位置のバラツキによって個々に変化するため、パンチ刃55、56の中心をシート41の巾方向のバラツキを考慮した各サイズのシート41の中心線に位置合わせた後にパンチ処理を行う必要がある。
【0083】
そこで、この実施の態様3に係るパンチ処理装置では、前記実施の態様2と同様に、シート41の巾方向のサイズ情報及びパンチ処理実施の有無の情報に基づいて、パンチ部50及びダイ部51を含むパンチ処理装置本体40を、シート41のサイズ等に応じてシート41の巾方向に沿って移動させる移動機構を備えるとともに、これに加えてパンチ処理装置本体40に固定され、当該パンチ処理装置本体40とともに移動するシート41の巾方向の端面を検知する2つの用紙巾方向端面検知センサー90、91を備えるように構成されている。
【0084】
いま、上記画像形成装置が有するシート41の搬送状態における巾方向位置の最大バラツキ量が±Kであるとすると、パンチ処理装置本体40は、図19に示すように、ホーム位置において、パンチ刃55と56の中心が正規の位置における巾方向最大サイズのシート41の中心線からK+αだけ(αは余裕をとるためのマージン)ずれた位置に来るように配置されている。このように、パンチ処理装置本体40のホーム位置を決定する際にマージンαをとるのは、次の理由によるものである。つまり、パンチ処理装置本体40をシート41の巾方向に沿って移動させながら、用紙巾方向端面検知センサー90、91によってシート41の巾方向の端面を検知する際に、マージンαがないと、ステッピングモーター等からなるパンチ移動モーター83を起動し、パンチ処理装置本体40の移動を開始して、当該パンチ処理装置本体40の移動速度が一定にならないうちに、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の巾方向の端面を検知してしまい、パンチ処理装置本体40が停止する虞れがある。この場合には、パンチ処理装置本体40をその移動速度が一定にならないうちに停止させるため、パンチ移動モーター83を停止させてからパンチ処理装置本体40が実際に停止するために、当該パンチ処理装置本体40が慣性によって移動する量がばらついてしまい、パンチ処理装置本体40の停止位置を正確に制御することができない。そこで、パンチ処理装置本体40のホーム位置を決定する際にマージンαをとることによって、パンチ処理装置本体40の移動速度が一定になった後に、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の巾方向の端面を検知するように構成することができ、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の巾方向の端面を検知して、パンチ移動モーター83を停止させてからパンチ処理装置本体40が慣性によって実際に停止するまでの距離を常に一定にすることができるからである。
【0085】
そして、上記第1の用紙巾方向端面検知センサー90は、パンチ刃55と56の中心線からシート41の巾方向に沿ってM1=(L1/2)だけ離れた位置に配置される。このとき、パンチ可能なシート41の最大サイズ(例えば、A3サイズの短手方向の大きさ)の巾をL1とする。また、第2の用紙巾方向端面検知センサー91は、パンチ刃55と56の中心線からM2=(L2/2)の位置に配置される。このとき、L2は最大サイズの幅L1よりも小さなある用紙巾サイズ(例えば、B5サイズの長手方向の大きさ)である。上記第1の用紙巾方向端面検知センサー90が検知するシート41のサイズは、L2を越えL1以下のサイズに設定され、第2の用紙巾方向端面検知センサー91が検知する用紙サイズはL2以下のサイズに設定される。
【0086】
また、ホーム位置検知センサー93は、パンチ処理装置本体40がホーム位置(第1の待機位置)にある場合に、当該パンチ処理装置本体40に取付けられたアクチュエータ86を検知する位置に配置されている。さらに、第2の待機位置検知センサー94は、パンチ処理装置本体40がホーム位置から(L1/2−L2/2)だけ移動した際に、当該パンチ処理装置本体40に取付けられたアクチュエータ86を検知する位置に配置されている。なお、第2の搬送ロール対43の上流には、パンチ処理装置本体40の用紙巾方向端面検知センサー90、91による用紙巾方向の端面検知動作を開始するため、シート41の搬送方向の端面を検知する用紙搬送方向端面検知センサー95が配置されている。
【0087】
そして、上記パンチ処理装置本体40は、シートサイズ変更情報による巾サイズとパンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、シート41の巾サイズがL2より長ければホーム位置で待機し、L2以下なら第2の待機位置で待機するように設定されている。また、上記パンチ処理装置本体40は、シートサイズ変更情報にかかわらず、パンチ処理実施情報によりパンチ無しがきた場合には、ホーム位置で待機するように設定されている。
【0088】
ところで、この実施の形態3では、穿孔刃の上流側に位置するシート搬送路が、穿孔刃側に屈曲するように構成されている。
【0089】
すなわち、この実施の形態3では、図20に示すように、シート搬送路52を形成するパンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66のシート導入側に位置する部分59a、60cが、所定の長さに渡って下向きに所定の角度θだけ屈曲するように形成されている。
【0090】
また、シート41を搬送する第1及び第2の搬送ロール対42、43は、水平方向に沿って配置されているとともに、パンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66の屈曲部が、第1及び第2の搬送ロール対42、43と同一の面上に位置するように配置されている。その結果、上記穿孔処理装置本体50は、水平方向に対して角度θだけ傾斜した状態で配置されている。
【0091】
このように、上記実施の形態3では、図20に示すように、シート搬送路52を形成するパンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66のシート導入側に位置する部分59a、60cが、所定の長さに渡って下向きに所定の角度θだけ屈曲するように形成されているので、シート搬送路52に導入されるシート41の先端部は、パンチ部用紙ガイド59のシート導入側に位置する部分59aを通過した後、当該パンチ部用紙ガイド59の下面に突き当たり、下方に折り曲げられた状態で、シート搬送路52内を移動する。そのため、上記シート41の先端部は、パンチ部用紙ガイド59の下面に突き当たって下方に折り曲げられるため、当該シート41には、下方への折り曲げ力が作用し、パンチ部用紙ガイド59の貫通孔59a等に引っ掛かることがなく、紙詰まりの発生を効果的に防止することができる。
【0092】
以上の構成において、この実施の態様3に係るパンチ処理装置では、次のようにして、サイドレジ方式の画像形成装置において、巾方向のバラツキが大きくスキューが小さいシートに対して精度良くパンチ処理を行うことが可能となっている。
【0093】
いま、シートサイズ情報によりシート41の巾サイズがL2よりも小さいL3で、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40は、図19に示すホーム位置から第2の待機位置検知センサー94がアクチュエータ86を検知する第2の待機位置(図中、破線で示した位置)まで移動する。また、この場合には、第2の用紙巾方向端面検知センサー91を用いてシート41の端面を検知することを決定し、この第2の用紙巾方向端面検知センサー91がシート端面を検知してからパンチ移動モーター83を停止させるまでの距離が(L2/2−L3/2)mmとなるため、この距離データを時間、カウント数、またはパルス数のいずれかに変換し、パンチ処理装置本体40を移動させる際の制御量を決定する。
【0094】
そして、上記パンチ処理装置本体40は、第2の待機位置検知センサー94がアクチュエータ86を検知する第2の待機位置まで移動して一旦停止する。このパンチ処理装置本体40の第2の待機位置への移動は、シートサイズ情報によりパンチ有りのシート41の巾サイズがわかりしだい、直ちに行われる。この第2の待機位置においては、シート41に最大−Kの巾方向のバラツキがあったとしても、第2の用紙巾方向端面検知センサー91とシート41の巾方向の端面との間には、少なくもマージンα分の距離が確保されている。その後、シート41の先端が用紙搬送方向端面検知センサー95を通過してから所定時間経過して、第2の用紙巾方向端面検知センサー91によってシート41の端面検知が可能となると、上記パンチ処理装置本体40は、再度移動を開始して第2の用紙巾方向端面検知センサー91によってシート41の端面を検知する動作を行う。そして、上記パンチ処理装置本体40は、第2の用紙巾方向端面検知センサー91がシート41の端面を検知すると、パンチ移動モーター83が(L2/2−L3/2)mmに相当する距離だけ駆動されて、停止する。この状態で、パンチ処理装置本体40のパンチ刃55、56の中心は、シート41の端面からL3/2mmの位置、すなわち巾サイズがL3のシート41の巾方向の中心に一致するため、パンチ処理装置本体40は、シート41に対して前記実施の態様1と同様にパンチ処理を行う。
【0095】
また、シート41の巾方向のサイズL3がL2より大きく、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40はホーム位置に移動する。さらに、用紙巾方向端面検知センサー90でシート41の端面を検知することを決定し、この用紙巾方向端面検知センサー90がシート41の端面を検知してからパンチ移動モーター83を停止させるまでの距離が(L2/2−L3/2)mmとなるため、これを時間、カウント数、またはパルス数に変換し、制御を決定する。それ以降は、上記の場合と同様に、用紙巾方向端面検知センサー90によるシート41の端面検知及び、パンチ処理装置本体40の停止、並びにパンチ処理を実施する。
【0096】
ところで、上記の制御において、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41端面の検知動作を開始するタイミングは、早くともシート41の先端が用紙巾方向端面検知センサー90、91に達してからである。
【0097】
図21乃至23は、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の端面検知動作を実施する位置を変化させた場合に、シート41のスキューの影響がどのように現れるかを図示したものである。シート41の後端にパンチ処理を実施する場合には、図21に示すように、シート41の先端付近で用紙搬送方向の端面検知すると、シート41が有するスキューの影響により、シート後端のパンチ穴70の位置が大きくずれてしまう虞れがある。そのため、シート41の先端付近で用紙搬送方向の端面を検知するよりも、図23に示すように、極力シート41の後端付近で用紙走行方向の端面検知を実施した方が、シート41のスキューによる影響が少なく、パンチ穴を精度良く形成することができる。そのため、用紙巾方向端面検知センサー90、91の配置をパンチ処理装置本体40の搬送方向後端に設定しても良い。
【0098】
また、上記パンチ処理装置では、シート41を一旦停止してからパンチ処理を実施するため、シート41が停止してから用紙巾方向端面検知センサー90、91によってシート41の搬送方向端面を検知すれば、スキューによる影響を少なくすることができる。しかし、この場合には、シート41を停止させている時間が、パンチ処理に要する時間と用紙搬送方向の端面を検知する動作(用紙巾サイズで時間が異なる)に要する時間のため長くなり、高速機では次のシート41がパンチ処理装置本体40内に搬送されてしまい、紙詰まりや次のシートにまでパンチ処理を実施する虞れがある。
【0099】
これらのことから、この実施の態様3では、用紙搬送方向端面検知センサー95がシート41の先端を検知してから、用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の端面検知動作を開始するまでの時間を、用紙サイズ情報に基づいて変更し、シート41の後端にパンチ処理を実施する場合には、図23に示すように、可能な限りシート41の後端に近い位置で用紙巾方向端面検知センサー90、91による端面検知動作を行うように、タイミングが制御されている。
【0100】
そして、これらの制御を行った後に、シート41毎に用紙搬送方向端面検知動作と、実施の態様2と同様のパンチ処理及び待機位置への復帰動作を行うようになっている。
【0101】
ところで、用紙巾方向端面検知動作を開始してからある時間内に、選択された用紙巾方向端面検知センサー90、91がシート41の巾方向の端面を検知しなければ、パンチ処理は実施せずにシート41はそのままパンチ処理装置本体40から搬出させる。これは、何らかの要因でシートの幅方向のバラツキが所定値以上に大きくなったことにより、予定以上に用紙巾方向端面検知動作に時間がかかり、場合によってはパンチ処理装置本体40が移動可能距離を越えて、それ以上移動不可能になってしまう虞れがあるためである。
【0102】
そこで、この実施の態様3に係るパンチ処理装置では、用紙巾方向端面検知動作に時間がかかり過ぎると、前述の理由により紙詰まりや次のシートにまでパンチ処理を実施したり、パンチ処理装置でのパンチ穴位置がずれたりする虞れがあり。そのため、このようなシート41に対してはパンチ処理を実施せずに、パンチ処理装置からそのまま搬出させるようになっている。そして、上記シート41の巾方向端面検知不良が発生した場合には、パンチ処理ができなかった旨のメッセージを画像形成装置の操作パネルに表示させる。
【0103】
また、用紙搬送方向端面検知センサー76は、前記実施の態様と同様に、パンチ可能な全てのシートサイズに対してスキューの影響を少なくするため、パンチ可能最大サイズの中心線とパンチ可能最小サイズの中心線との間に固定して配置されている。さらに、上記用紙搬送方向端面検知センサー76の位置として最も精度が良いのは、前述したように、2つのパンチ刃55と56の中心部に設定した場合である。そのため、この実施の態様3でも、パンチ処理装置本体40の2つのパンチ刃55と56の中心部であって、シート搬送路上の位置に用紙搬送方向端面検知センサー88を一体的に取付け、パンチ処理装置本体40の移動と連動させるようにも構成されている。これは、各待機位置においてパンチ刃55と56の中心が、常に各巾サイズのシート41の中心線と一致するため、スキューの影響を可能な限り減らしてパンチ処理を行うことができるからである。なお、必要に応じて用紙搬送方向端面検知センサー76及び88を使い分けることが可能である。
【0104】
このように、上記実施の態様3では、画像形成装置がサイドレジ方式のものであり、しかもシートの巾方向のばらつきが大きくスキューが小さい場合であっても、用紙巾方向端面検知センサー90又は91のいずれかによって、巾方向の位置がばらついている可能性のあるシート41の端面を実際に検知して、パンチ処理装置本体40を適正な位置に移動させ、パンチ処理を実施することができるので、常に精度良くパンチ処理を行うことができる。しかも、用紙巾方向端面検知センサー90又は91は、パンチ処理装置本体40に取付けられ、当該パンチ処理装置本体40とともにシート41の巾方向に沿って移動するため、用紙巾方向端面検知センサー90又は91の構成が簡単で、しかも精度良くシート41の端面を検知することができる。よって、複数の用紙巾方向端面検知センサーを密に固定配置する必要などがないので、コストダウンが可能となる。
【0105】
また、この実施の態様3では、シート41の巾情報に応じてパンチ処理装置本体40が予め所定の待機位置へ移動してから、用紙巾方向端面検知センサー90又は91によるシート41の端面検知、及びパンチ刃55、56の位置合わせを実施するので、シートサイズが変更された場合でも、パンチ処理が可能となるまでに要する時間が短く、適正なパンチ処理を短時間に実施することができ、高速の画像形成装置にも適用可能である。
【0106】
なお、上記実施の態様3では、用紙巾方向端面検知センサー90、91を複数配置するとともに、シート41の巾方向のサイズ情報に応じて使用する用紙巾方向端面検知センサー90、91を選択し、この選択された用紙巾方向端面検知センサー90、91によってシート41の巾方向端面を検知して、シート41毎に決定された条件でパンチ処理を行うように構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、上記シート巾方向端面検知手段を1つのみ配置し、シート状部材の巾方向のサイズ情報に応じて、当該シート巾方向端面検知手段がシート状部材の巾方向端面を検知してからパンチ機構の移動手段を停止するまでの時間を決定し、シート状部材毎に決定された条件でパンチ処理を行うように構成しても勿論よい。
【0107】
図24は、上記実施の形態3の変形例を示すものである。
【0108】
図24は、シート搬送路52を構成するパンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66のシート導入側に位置する部分59a、60cを、下向きに所定の角度θだけ屈曲させるのではなく、これらパンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66は、前記実施の形態と同様に直線状に形成されており、当該パンチ部用紙ガイド59とダイ部用紙ガイド66によって構成されるシート搬送路52全体が、下向きに所定の角度θだけ傾斜するように配置されている。その結果、上記穿孔処理装置本体50そのものが、水平方向に対して角度θだけ傾斜した状態で配置されている。
【0109】
実施の態様4
図25及び図26はこの発明の実施の態様4に係るパンチ処理装置を示すものであり、前記実施の態様と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の態様4に係るパンチ処理装置は、当該パンチ処理装置が適用される画像形成装置が、感光体ドラム20の軸方向の中央部を基準に画像を形成するとともに、記録用紙等のシート41を巾方向の中央を基準に搬送して画像を形成する所謂”センターレジ”方式のものであって、しかもシート41の巾方向のバラツキが大きくスキューが小さい装置に適用されるものである。このパンチ処理装置の場合には、各シート41の巾方向の中心線の位置が、シート41の巾方向位置のバラツキによって個々に変化するため、パンチ刃55、56の中心をシート41の巾方向のバラツキを考慮してシート41の中心線に合わせた後にパンチ処理を行う必要がある。
【0110】
そこで、この実施の態様4に係るパンチ処理装置では、前記実施の態様3と同様に、シート41の巾方向のサイズ情報及びパンチ処理実施の有無の情報に基づいて、パンチ部50及びダイ部51を含むパンチ処理装置本体40を、シート41のサイズ等に応じてシート41の巾方向に沿って移動させる移動機構を備えるとともに、これに加えてパンチ処理装置本体40に固定され、当該パンチ処理装置本体40とともに移動するシート41の巾方向の端面を検知する2つの用紙巾方向端面検知センサー90、91を備えるように構成されている。
【0111】
いま、上記画像形成装置が有するシート41の搬送状態における巾方向位置の最大バラツキ量が±Kであるとすると、パンチ処理装置本体40は、図25に示すように、ホーム位置において、パンチ刃55と56の中心が正規の位置における巾方向最大サイズのシート41の中心線からK+αだけ(αは余裕をとるためのマージン)ずれた位置に来るように配置されている。そして、上記第1の用紙巾方向端面検知センサー90は、パンチ刃55と56の中心線からシート41の巾方向に沿ってM1=(L1/2)だけ離れた位置に配置される。このとき、パンチ可能なシート41の最大サイズ(例えば、A3サイズの短手方向の大きさ)の巾をL1とする。また、第2の用紙巾方向端面検知センサー91は、パンチ可能最小サイズの幅をL4とすると、パンチ可能最大サイズの端面とパンチ可能最小サイズの端面の中心位置M3=(L1/4+L4/4)に配置される。上記第1の用紙巾方向端面検知センサー90が検知するシートのサイズは、(L1/2+L4/2)を越えL1以下に設定され、第2の用紙巾方向端面検知センサー91が検知するシートのサイズは、(L1/2+L4/2)以下に設定される。また、用紙搬送方向端面検知センサー88は、パンチ刃55と56の中心に対応した位置に配置される。この位置をホーム位置(第1の待機位置)とし、ホーム位置検知センサー93は、当該ホーム位置にあるパンチ処理装置本体40のアクチュエータ86を検知する。さらに、第2の待機位置検知センサー94は、ホーム位置検知センサー93から(L1/4+L4/4)だけ離れた第2の待機位置に配置される。なお、第2の搬送ロール対43の上流には、パンチ処理装置の用紙搬送方向端面検知動作の開始をするため、用紙搬送方向端面検知センサー95が設けられている。
【0112】
以上の構成において、この実施の態様4に係るパンチ処理装置では、次のようにして、巾方向の中央部を基準にシートを搬送するとともに、巾方向のバラツキが大きくスキューが小さいシートに対して精度良くパンチ処理を行うことが可能となっている。
【0113】
いま、シートサイズ変更情報による巾サイズとパンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、パンチ処理装置本体40は、シート41の巾サイズがL1又は(L1/2+L4/2)ならばホーム位置で待機し、それ以外なら第2の待機位置で待機する。また、シートサイズ変更情報にかかわらず、パンチ処理実施情報によりパンチ無しがきた場合には、ホーム位置で待機する。
【0114】
次に、シートサイズ情報により巾サイズがL3((L1/2+L4/2)<L3<L1)で、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40は、ホーム位置から待機位置検知センサー94がアクチュエータ86を検知する位置まで移動する。また、シート41の巾方向の端面を用紙巾方向端面検知センサー90で検知することを決定し、この用紙巾方向端面検知センサー90がシート41の端面を検知してからパンチ移動モーター83を停止させるまでの距離が(L1/2−L3/2)mmとなるため、これを時間、カウント数、またはパルス数に変換し、制御を決定する。
【0115】
また、シートサイズ情報により幅サイズL3がL3<(L1/2+L4/2)で、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシートがパンチ装置に搬送される前に、パンチ処理装置本体40は、ホーム位置から待機位置検知センサー94を検知するまで移動する。また、用紙巾方向端面検知センサー91で検知することを決定し、検知してからパンチ移動モータを停止させるまでの距離が((L1/2+L4/2)/2−L3/2)なでのこれを時間、カウント数、またはパルス数に変換し、制御を決定する。
【0116】
さらに、シートサイズ情報により幅サイズL3がL3=L1で、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシート41がパンチ装置に搬送される前に、パンチ処理装置本体40はホーム位置まで移動する。また、用紙巾方向端面検知センサー90で検知することを決定し、検知してからパンチ移動モーター83を停止させるまでの距離が0mmなので検知後即停止させる。
【0117】
また、シートサイズ情報により幅サイズL3がL3=(L1/2+L4/2)で、パンチ処理実施情報によりパンチ有りがきたら、1枚目のシート41がパンチ処理装置本体40に搬送される前に、パンチ処理装置本体40はホーム位置まで移動する。また、用紙巾方向端面検知センサー91で検知することを決定し、検知してからパンチ移動モーター83を停止させるまでの距離が0mmなので検知後即停止させる。
【0118】
それ以外の動作は、実施の態様3とまったく同様であるので、説明を省略する。
【0119】
用紙搬送方向端面検知センサー76は、シート41の巾方向のほぼ中心に固定されている。また、最も精度が良いのはパンチ刃55と56の中心に位置する用紙搬送路上でパンチ処理装置本体40に固定され、パンチ処理装置本体40の移動と連動させた場合である。これは、前述したように、用紙搬送方向端面検知センサー88が用紙搬送方向端面検知時に、各シート幅サイズの中心と常に一致するためである。
【0120】
実施の形態5
図27及び図28はこの発明の実施の態様5に係るパンチ処理装置を示すものであり、前記実施の態様と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の態様4に係るパンチ処理装置は、当該パンチ処理装置が適用される画像形成装置が、感光体ドラム20の軸方向の一端部を基準に画像を形成するとともに、記録用紙等のシート41を巾方向の一端側を基準に搬送して画像を形成する所謂”サイドレジ”方式のものであって、しかもシート41の巾方向のバラツキおよびスキューが大きく装置に適用されるものである。このパンチ処理装置の場合には、シート41のスキューが大きいため、まずシート41のスキューを補正した後に、各シート41の巾方向の中心線の位置が、シート41のサイズ及び巾方向の位置のバラツキによって個々に変化するため、パンチ刃55、56の中心をシート41の巾方向のバラツキを考慮した各サイズのシート41の中心線に位置合わせた後にパンチ処理を行う必要がある。
【0121】
そこで、この実施の態様5に係るパンチ処理装置では、前記実施の態様3と同様に、シート41の巾方向のサイズ情報及びパンチ処理実施の有無の情報に基づいて、パンチ部50及びダイ部51を含むパンチ処理装置本体40を、シート41のサイズ等に応じてシート41の巾方向に沿って移動させる移動機構を備えるとともに、これに加えてパンチ処理装置本体40に固定され、当該パンチ処理装置本体40とともに移動するシート41の巾方向の端面を検知する2つの用紙巾方向端面検知センサー90、91を備え、更にシート41がパンチ処理装置本体40に到達する以前に、シート41のスキューを補正するように構成されている。
【0122】
このスキュー補正としては、図27及び図28に示すように、第2の搬送ロール対43を一旦停止させ、この停止している第2の搬送ロール対43に第1の搬送ロール対42で搬送してきたシート41の先端を突き当てた状態で、当該第1の搬送ロール対42を停止させることによって、シート41の先端が第2の搬送ロール対42と平行になるように、シート41のスキューを補正するものが採用されている。この動作は、用紙搬送方向端面検知センサー95でシート41の先端を検知してから所定時間後に、第2の搬送ロール対43の回転を開始させると、第2の搬送ロール対43を通過したシート41は、スキューが補正されている。この実施の態様5では、かかるスキュー補正手段を実施の態様3のパンチ処理装置に組み合わせ、このスキュー補正されたシート41に対し用紙巾方向端面の検知による位置合わせをすることにより、スキュー及び巾方向の位置ずれによるパンチ穴精度への影響がなくなるように構成されている。
【0123】
ところで、この実施の形態5では、穿孔刃の上流側近傍に、シートを挟持した状態で搬送する一対の搬送部材を具備し、前記一対の搬送部材は、シートの先端を穿孔刃側に傾けた状態で搬送するように構成されている。
【0124】
すなわち、この実施の形態5では、図28に示すように、シート41のスキューを補正するための第2の搬送ロール対43が、水平方向に対して所定の角度θだけ斜め上方にシート41を傾斜させた状態で搬送し、当該シート41の先端をパンチ刃側のパンチ部用紙ガイド59の下面に突き当てるようになっている。
【0125】
こうすることによって、上記第2の搬送ロール対43で搬送されるシート41の先端は、パンチ部用紙ガイド59の下面に突き当たるため、当該シート41の先端は、パンチ部用紙ガイド59の下面によって下向きに折り曲げられ、やや下向きにパンチ部用紙ガイド59に沿って搬送される。そのため、上記シート41は、パンチ部用紙ガイド59の貫通孔59a等に引っ掛かることがなく搬送されるので、紙詰まりが発生するのを確実に防止することが可能となる。
【0126】
実施の形態6
図29及び図30はこの発明の実施の態様6に係るパンチ処理装置を示すものであり、前記実施の態様と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の態様6に係るパンチ処理装置は、当該パンチ処理装置が適用される画像形成装置が、感光体ドラム20の軸方向の中央部を基準に画像を形成するとともに、記録用紙等のシート41を巾方向の中央を基準に搬送して画像を形成する所謂”センターレジ”方式のものであって、しかもシート41の巾方向のバラツキ及びスキューが大きい装置に適用されるものである。このパンチ処理装置の場合には、シート41のスキューが大きいため、まずシート41のスキューを補正した後に、各シート41の巾方向の中心線の位置が、シート41の巾方向位置のバラツキによって個々に変化するため、パンチ刃55、56の中心をシート41の巾方向のバラツキを考慮してシート41の中心線に合わせた後にパンチ処理を行う必要がある。
【0127】
そこで、この実施の態様6に係るパンチ処理装置では、前記実施の態様3と同様に、シート41の巾方向のサイズ情報及びパンチ処理実施の有無の情報に基づいて、パンチ部50及びダイ部51を含むパンチ処理装置本体40を、シート41のサイズ等に応じてシート41の巾方向に沿って移動させる移動機構を備えるとともに、これに加えてパンチ処理装置本体40に固定され、当該パンチ処理装置本体40とともに移動するシート41の巾方向の端面を検知する2つの用紙巾方向端面検知センサー90、91を備え、更にシート41がパンチ処理装置本体40に到達する以前に、シート41のスキューを補正するように構成されている。
【0128】
このスキュー補正としては、図29及び図30に示すように、前記実施の態様5に係るパンチ処理装置と同様に構成したものを用いることができる。
【0129】
その他の構成及び作用は、前記実施の態様と同一であるので、その説明を省略する。
【0130】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、用紙等のシートに穿孔すべき穴の数が増加した場合でも、穿孔手段の穴にシートのエッジ部が引っ掛かり、紙詰まりが発生するのを確実に防止することが可能な穿孔処理装置及びこれを用いた画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置を適用し得る画像形成装置を示す構成図である。
【図4】 図4は図3に示す画像形成装置に使用された自動原稿搬送装置を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置を示す正面図である。
【図6】 図6はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図7】 図7はエンコーダを示す構成図である。
【図8】 図8はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図9】 図9はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図10】 図10はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置の変形例を示す断面図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態1に係る穿孔処理装置の変形例を示す断面図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【図15】 図15はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置を示す正面図である。
【図16】 図16はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置の変形例を示す断面図である。
【図17】 図17はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置を示す正面図である。
【図18】 図18はこの発明の実施の形態2に係る穿孔処理装置の動作を示す断面図である。
【図19】 図19はこの発明の実施の形態3に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図20】 図20はこの発明の実施の形態3に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【図21】 図21はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図22】 図22はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図23】 図23はシートへの穿孔状態を示す説明図である。
【図24】 図24はこの発明の実施の形態3に係る穿孔処理装置の変形例を示す断面図である。
【図25】 図25はこの発明の実施の形態4に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図26】 図26はこの発明の実施の形態4に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【図27】 図27はこの発明の実施の形態5に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図28】 図28はこの発明の実施の形態5に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【図29】 図29はこの発明の実施の形態6に係る穿孔処理装置を示す平面図である。
【図30】 図30はこの発明の実施の形態6に係る穿孔処理装置を示す断面図である。
【符号の説明】
40 パンチ処理装置本体(パンチ機構)、41 シート、42,43,44搬送ロール対、50 パンチ部、51 ダイ部、52 シート搬送路、55,56 パンチ刃、59 パンチ部用紙ガイド(規制部材)、59a 貫通孔、59b 貫通孔の周辺、67,68 ダイ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a punching processing apparatus used in an image forming apparatus such as a copying machine, a laser printer, or a facsimile, and an image forming system using the punching processing apparatus.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in image forming apparatuses such as copying machines, laser printers, and facsimile machines, the enhancement of post-processing apparatuses that perform punch processing, stapling, and the like has been remarkable, and after being made smaller and more multifunctional The added value is improved by the processing device. In addition to the conventional 2-hole type, a post-processing apparatus capable of performing on-line drilling of 3 holes, 4 holes, 5 holes, 7 holes, etc. has become necessary for the punching function in such an aftertreatment apparatus. ing.
[0003]
In the post-processing apparatus, a punching unit corresponding to the number of holes to be punched is arranged in a direction perpendicular to the paper transport direction, and by this punching unit, three holes, four holes, A desired number of holes such as 5 holes and 7 holes can be punched in the paper.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional technique has the following problems. That is, in the above-described conventional post-processing apparatus, as the size and functionality are increased, the number of holes perforated in the paper is not limited to 2, but 3 holes, 4 holes, 5 holes, 7 holes, A desired number of holes can be punched in the paper. Therefore, in the post-processing apparatus, for example, paper of various sizes is transported on the basis of one end portion in the direction orthogonal to the transport direction of the paper or the central portion of the paper in the transport direction. When the punching process is executed by the punching means, the edge of the paper conveyed in the hole of the punching means may be caught, and the paper may be jammed or the punching process may not be accurately performed at a predetermined position of the paper. There was a problem that there was.
[0005]
Therefore, in order to solve such a problem, in the conventional 2-hole type post-processing apparatus, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-249348, the punching means is arranged in a direction orthogonal to the paper transport direction. It is also conceivable that the punch unit including the punching unit is moved to a position where the edge portion of the sheet is not caught in the hole of the punching unit.
[0006]
However, as the number of holes to be punched in the paper increases to 3, 4, 5, and 7 holes, the punch unit is moved to a position where the edge of the paper does not get caught in the hole of the punching means. In order to move the punch unit to a position where the edge of the paper is not completely caught in the hole of the punching means, the post-processing device becomes very large and unrealistic. There was still a problem that the occurrence could not be prevented reliably.
[0007]
Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and the object of the present invention is to provide a punching means even when the number of holes to be punched in a sheet such as paper is increased. An object of the present invention is to provide a perforation processing apparatus and an image forming system using the perforation processing apparatus that can reliably prevent the edge portion of the sheet from being caught in the hole and causing a paper jam.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, according to the first aspect of the present invention, a plurality of perforating blades are arranged at a predetermined interval in a direction perpendicular to the sheet conveyance direction in the sheet conveyance path, and the sheet is sandwiched between the sheet conveyance paths. On both the front and back sides, a regulating member that regulates the position of the sheet is provided, and both the regulating members Corresponding to the plurality of drilling blades The through hole through which the drilling blade penetrates Multiple Provided, Among the two regulating members, the plurality of perforating blades are disposed on one regulating member side so as to be able to appear and retract with respect to the sheet conveying path, and Of both regulating members plural In a perforation processing apparatus for perforating a plurality of holes in a sheet by causing the plurality of perforation blades to protrude and retract with respect to the sheet conveyance path through a through hole,
Said Of both regulating members, the side on which the plurality of drilling blades are arranged Around the through hole of the regulating member, All around The punching apparatus is characterized by being recessed from the sheet conveyance path in a substantially tapered shape.
[0009]
The two restricting members are configured such that at least one through-hole periphery is recessed from the sheet conveyance path in a substantially tapered shape. However, either one of the restricting members has a substantially tapered shape around either through-hole. Of course, even if it is configured to be recessed from the sheet conveyance path, the periphery of both through holes of both regulating members may be configured to be substantially tapered from the sheet conveyance path.
[0010]
Further, the invention described in
[0011]
Furthermore, the invention described in
[0012]
Furthermore, the invention described in
[0013]
Further, in the invention described in
The perforation processing apparatus includes the Of both regulating members, the side on which the plurality of drilling blades are arranged Around the through hole of the regulating member, All around An image forming system having a substantially tapered shape recessed from a sheet conveyance path.
[0014]
According to a sixth aspect of the present invention, in the image forming system according to the fifth aspect of the present invention, a protrusion is provided at an upstream portion around the through hole of at least one of the restricting members.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0016]
Embodiment 1
FIG. 3 shows a digital copying machine as an image forming apparatus to which the punching apparatus according to Embodiment 1 of the present invention can be applied.
[0017]
In FIG. 3, reference numeral 1 denotes a main body of the digital copying machine. A
[0018]
As shown in FIG. 4, the
[0019]
When the
[0020]
Thereafter, the transport path of the
[0021]
Further, when the
[0022]
A
[0023]
In the digital copying machine, as shown in FIG. 3, the image information of the
[0024]
The
[0025]
The surface of the
[0026]
When performing double-sided copying with the above-mentioned digital copying machine, the
[0027]
By the way, the punching processing apparatus according to Embodiment 1 is used in combination with, for example, the digital copying machine configured as described above, and punches punch holes in a sheet such as recording paper on which an image is formed. It is. For example, the punching apparatus is mounted as one of the post-processing apparatuses on the outside of the paper discharge unit of the digital copying machine. However, the punching processing apparatus may be configured to be integrated and mounted inside the digital copying machine. Of course. An image forming system is formed by the digital copying machine and the punching apparatus.
[0028]
Further, when punching is performed for each sheet in this punching apparatus, the variation in the position in the width direction of the sheet and the skew cause the position accuracy of the punch hole to deteriorate. Factors that cause variations in sheet width direction and skew include misalignment of the
[0029]
Therefore, the punching processing apparatus according to the first embodiment is applied to an image forming apparatus with small variations and skews in the width direction of the sheet, and is necessary for variations and skews in the width direction of the sheets. Accordingly, it is possible to cope with this by setting the hole diameter of the punch slightly larger. However, in an image forming apparatus having a large variation or skew in the width direction of the sheet, it is necessary to use a perforation processing apparatus corresponding to the variation or skew in the width direction of the sheet, as shown in other embodiments described later.
[0030]
1 and 2 are a cross-sectional view and a plan view, respectively, showing a perforation treatment apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
[0031]
1 and 2,
[0032]
Further, as shown in FIG. 1, the punching mechanism of the punching processing apparatus includes a
[0033]
The punch
[0034]
On the other hand, the
[0035]
In the punching apparatus configured as described above, when the punching process is not performed, the stopper in the
[0036]
That is, in the punching apparatus, the
[0037]
As described above, the punching processing apparatus is applied to an image forming apparatus in which the width and skew of the
[0038]
A digital copying machine to which this punching processing apparatus is applied forms an image with reference to the center of the
[0039]
Therefore, in the punching processing apparatus, the
[0040]
By the way, in the punching processing apparatus according to the first embodiment, a plurality of punching blades are arranged at a predetermined interval in a direction perpendicular to the sheet transporting direction in the sheet transporting path, and the sheet transporting path is sandwiched therebetween. A restriction member for restricting the position of the sheet is provided on both the front and back sides of the sheet, and through holes through which the perforation blades penetrate are provided in both restriction members, and the plurality of perforation blades are passed through the through holes of both restriction members. In the perforation processing apparatus for perforating a plurality of holes in the sheet by projecting and retracting with respect to the transport path, the periphery of at least one through hole of both the restricting members is configured to be recessed from the sheet transport path in a substantially tapered shape. Has been.
[0041]
That is, in the punching processing apparatus according to the first embodiment, as shown in FIG. 1, the
[0042]
In the above configuration, in the punching processing apparatus according to the first embodiment, even when the number of holes to be punched in a sheet such as a sheet is increased, the edge portion of the sheet is formed in the hole of the punching means as follows. It is possible to reliably prevent the occurrence of catching and paper jam.
[0043]
First, as shown in FIG. 2, a
[0044]
That is, in the punching apparatus, the
[0045]
By the way, in this embodiment, as shown in FIG. 1, the
[0046]
In the above case, the first, second, and third transport roll pairs 42, 43, and 44 and the punching operation of the punching device are controlled based on time. However, the present invention is not limited to this. 7, an
[0047]
In addition, when the
[0048]
Then, after punching is performed in the punching apparatus as described above, the
[0049]
When the leading edge of the
[0050]
Furthermore, in the above-described first embodiment, the case where the positions where the punch holes 70 and 71 are formed at the front end or the rear end of the
[0051]
As described above, in Embodiment 1 described above, the sheet conveyance direction end
[0052]
That is, in FIGS. 8 to 10, when the arrangement of the sheet conveyance direction end
[0053]
FIG. 8 shows a case where the sheet conveying direction end
[0054]
11 and 12 show modifications of the first embodiment.
[0055]
In FIG. 11, the punch
[0056]
Further, FIG. 12 does not show the punch
[0057]
FIGS. 13 and 14 show a perforation processing apparatus according to
[0058]
Therefore, in the punching processing apparatus according to the second embodiment, the punching processing apparatus main body including the
[0059]
That is, in the punching processing apparatus, as shown in FIG. 13, the punching processing apparatus
[0060]
Further, when the punching processing apparatus
[0061]
Further, the punching apparatus
[0062]
By the way, in the second embodiment, as shown in FIG. 14, the punch
[0063]
In the second embodiment, a guide member that guides the sheet to either one of the two restricting members is provided on the upstream side of the periphery of the through hole of at least one of the restricting members. Yes.
[0064]
That is, in the second embodiment, as shown in FIG. 14, a thin plate-shaped guide made of a Mylar film or the like is disposed upstream of the through
[0065]
In the second embodiment, the thin plate-like guide member G can reliably prevent the edge portion of the
[0066]
FIG. 16 shows a modification of the second embodiment.
[0067]
In FIG. 16, a thin plate-like guide member G made of a Mylar film or the like is attached to the lower surface of the punch
[0068]
In the above configuration, the punching apparatus according to the second embodiment performs punching on the end face of the sheet as follows. First, when the punch processing apparatus is not in operation, as shown in FIGS. 13 and 15, a home position (first standby position) where the
[0069]
Now, in the digital color image forming apparatus, the width size of the
[0070]
The operation after the punch processing apparatus
[0071]
Thereafter, if the size of the
[0072]
On the other hand, when L3 is smaller than L2 as the width direction size information of the
[0073]
By the way, in the calculation of the movement distance when moving the punch processing apparatus
[0074]
In the second embodiment, when the punch processing apparatus
[0075]
Further, an
[0076]
Further, the sheet conveyance direction end
[0077]
In the punch processing apparatus, when returning from a certain standby position to the home position (first standby position), the home position is detected within a certain time from the start of operation of the
[0078]
On the other hand, if the home
[0079]
Further, in the punch processing device according to the second embodiment, when the home
[0080]
As described above, in the case of the second embodiment, even if the image forming apparatus to which the punch processing apparatus is applied adopts a so-called side registration method, if the positional deviation or skew in the width direction of the
[0081]
In the second embodiment, the size of the
[0082]
19 and 20 show a punch processing apparatus according to
[0083]
Therefore, in the punch processing apparatus according to the third embodiment, similarly to the second embodiment, the
[0084]
Now, assuming that the maximum variation amount in the width direction position in the conveyance state of the
[0085]
The first sheet width direction end
[0086]
Further, the home
[0087]
The punch processing apparatus
[0088]
By the way, in this
[0089]
That is, in the third embodiment, as shown in FIG. 20, the
[0090]
In addition, the first and second conveyance roll pairs 42 and 43 that convey the
[0091]
As described above, in the third embodiment, as shown in FIG. 20, the
[0092]
In the above configuration, in the punch processing apparatus according to the third embodiment, as described below, in the side registration type image forming apparatus, punch processing is accurately performed on a sheet having a large variation in the width direction and a small skew. It is possible.
[0093]
Now, when the sheet size information indicates that the width of the
[0094]
Then, the punch processing apparatus
[0095]
Further, when the size L3 in the width direction of the
[0096]
By the way, in the above control, the timing at which the sheet width direction end
[0097]
21 to 23 illustrate how the skew of the
[0098]
Further, in the punch processing apparatus, since the
[0099]
For these reasons, in the third embodiment, after the sheet conveyance direction end
[0100]
Then, after performing these controls, for each
[0101]
By the way, if the selected paper width direction end
[0102]
Therefore, in the punch processing device according to the third embodiment, if the paper width direction end face detection operation takes too much time, the punch processing is performed to the paper jam or the next sheet due to the above-described reason. There is a possibility that the position of the punch hole is shifted. Therefore, such a
[0103]
Similarly to the above-described embodiment, the sheet conveyance direction end
[0104]
As described above, in the third embodiment, the image forming apparatus is of the side registration type, and even if the variation in the width direction of the sheet is large and the skew is small, the end
[0105]
Further, in the third embodiment, after the punch processing apparatus
[0106]
In the third embodiment, a plurality of paper width direction end
[0107]
FIG. 24 shows a modification of the third embodiment.
[0108]
In FIG. 24, the
[0109]
FIGS. 25 and 26 show a punch processing apparatus according to
[0110]
Therefore, in the punch processing apparatus according to the fourth embodiment, as in the third embodiment, the
[0111]
Now, assuming that the maximum variation amount in the width direction position in the conveyance state of the
[0112]
In the above configuration, in the punch processing apparatus according to the fourth embodiment, the sheet is conveyed based on the central portion in the width direction as follows, and the sheet has a large variation in the width direction and a small skew. Punch processing can be performed with high accuracy.
[0113]
Now, if there is a punch according to the width size according to the sheet size change information and the punch processing execution information, the punch
[0114]
Next, when the width size is L3 ((L1 / 2 + L4 / 2) <L3 <L1) according to the sheet size information, and the punch is detected according to the punch processing execution information, the
[0115]
Further, if the width size L3 is L3 <(L1 / 2 + L4 / 2) based on the sheet size information and the punch is detected based on the punch processing execution information, before the first sheet is conveyed to the punching device, the punch processing device
[0116]
Further, when the width size L3 is L3 = L1 based on the sheet size information and the punch is detected based on the punch processing execution information, the punch processing apparatus
[0117]
Also, if the width size L3 is L3 = (L1 / 2 + L4 / 2) according to the sheet size information, and there is a punch according to the punch processing execution information, before the
[0118]
Other operations are the same as those in the third embodiment, and a description thereof will be omitted.
[0119]
The sheet conveyance direction end
[0120]
FIGS. 27 and 28 show a punch processing apparatus according to
[0121]
Therefore, in the punch processing apparatus according to the fifth embodiment, as in the third embodiment, the
[0122]
In this skew correction, as shown in FIGS. 27 and 28, the second
[0123]
By the way, in the fifth embodiment, a pair of conveying members that convey the sheet in a sandwiched state are provided in the vicinity of the upstream side of the punching blade, and the pair of conveying members incline the leading end of the sheet toward the punching blade. It is configured to convey in a state.
[0124]
That is, in the fifth embodiment, as shown in FIG. 28, the second conveying
[0125]
By doing so, the leading edge of the
[0126]
FIGS. 29 and 30 show a punch processing apparatus according to
[0127]
Therefore, in the punch processing apparatus according to the sixth embodiment, as in the third embodiment, the
[0128]
As the skew correction, as shown in FIG. 29 and FIG. 30, a configuration similar to the punch processing device according to the fifth embodiment can be used.
[0129]
Other configurations and operations are the same as those of the above-described embodiment, and thus description thereof is omitted.
[0130]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even when the number of holes to be punched in a sheet of paper or the like increases, the edge portion of the sheet is caught in the hole of the punching means and the occurrence of a paper jam is surely prevented. Further, it is possible to provide a perforation processing apparatus capable of performing the above and an image forming system using the perforation processing apparatus.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a perforation processing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing an image forming apparatus to which the punching apparatus according to Embodiment 1 of the present invention can be applied.
4 is a block diagram showing an automatic document feeder used in the image forming apparatus shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a front view showing a perforation processing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory view showing a state of punching a sheet.
FIG. 7 is a block diagram showing an encoder.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a punched state in a sheet.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a state of punching a sheet.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a punched state in a sheet.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a modification of the perforation processing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a modification of the perforation processing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 13 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 15 is a front view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a modification of the perforation processing apparatus according to
FIG. 17 is a front view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 18 is a cross-sectional view showing the operation of the perforation processing apparatus according to
FIG. 19 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 21 is an explanatory diagram showing a punched state in a sheet.
FIG. 22 is an explanatory view showing a state of punching a sheet.
FIG. 23 is an explanatory view showing a state of punching a sheet.
FIG. 24 is a cross-sectional view showing a modified example of the punching processing apparatus according to
FIG. 25 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 26 is a sectional view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 27 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 28 is a cross-sectional view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 29 is a plan view showing a perforation processing apparatus according to
FIG. 30 is a cross-sectional view showing a perforation processing apparatus according to
[Explanation of symbols]
40 Punch Processing Device Main Body (Punch Mechanism), 41 Sheet, 42, 43, 44 Conveying Roll Pair, 50 Punch Part, 51 Die Part, 52 Sheet Conveying Path, 55, 56 Punch Blade, 59 Punch Part Paper Guide (Regulating Member) , 59a through-hole, 59b around the through-hole, 67,68 dies.
Claims (6)
前記両規制部材のうち、前記複数の穿孔刃が配置された側の規制部材の貫通孔周辺を、全周にわたって略テーパー状にシート搬送路から凹ませたことを特徴とする穿孔処理装置。A regulating member that arranges a plurality of perforating blades at a predetermined interval in a direction perpendicular to the sheet conveying direction in the sheet conveying path, and regulates the position of the sheet on both sides of the sheet across the sheet conveying path provided with a respective said to correspond to the plurality of hole punch bit in both regulating members provided with a plurality of through-holes in which the punching blade penetrates, among the two regulating members, a plurality of hole punch bit in one of the adjustment member-side A plurality of holes are perforated in the sheet by allowing the plurality of perforating blades to appear in and out of the sheet conveying path through the plurality of through holes of the both regulating members , while being arranged so as to be able to appear and retract with respect to the sheet conveying path. In the perforation processing device,
The perforation processing apparatus characterized in that, of the both regulating members, the periphery of the through hole of the regulating member on the side where the plurality of perforating blades are arranged is recessed from the sheet conveying path in a substantially tapered shape over the entire circumference .
前記穿孔処理装置は、前記両規制部材のうち、前記複数の穿孔刃が配置された側の規制部材の貫通孔周辺を、全周にわたって略テーパー状にシート搬送路から凹ませたことを特徴とする画像形成システム。A plurality of perforation blades are arranged at predetermined intervals in a direction perpendicular to the sheet conveyance direction on the sheet conveyance path on which the image is formed, and the sheet positions are arranged on both sides of the sheet across the sheet conveyance path. provided with respective regulating member for regulating the it said in response to the plurality of hole punch bit in both regulating members provided with a plurality of through-holes in which the punching blade penetrates, among the two regulating members, said at one of the adjustment member-side A plurality of perforating blades are arranged so as to be capable of appearing and retracting with respect to the sheet conveying path, and a plurality of perforating blades are projected and retracted with respect to the sheet conveying path through the plurality of through holes of the both regulating members. In an image forming system having a perforation processing apparatus for perforating a hole,
The perforation processing device is characterized in that the periphery of the through hole of the regulating member on the side where the plurality of perforating blades are arranged is recessed from the sheet conveying path in a substantially tapered shape over the entire circumference. Image forming system.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000140373A JP4019605B2 (en) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | Perforation processing apparatus and image forming system using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000140373A JP4019605B2 (en) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | Perforation processing apparatus and image forming system using the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001322094A JP2001322094A (en) | 2001-11-20 |
JP4019605B2 true JP4019605B2 (en) | 2007-12-12 |
Family
ID=18647679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000140373A Expired - Fee Related JP4019605B2 (en) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | Perforation processing apparatus and image forming system using the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4019605B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5464096B2 (en) * | 2010-08-03 | 2014-04-09 | 富士ゼロックス株式会社 | Recording material post-processing apparatus and image forming system |
JP6362082B2 (en) * | 2014-04-30 | 2018-07-25 | キヤノン株式会社 | Sheet processing apparatus and image forming apparatus |
-
2000
- 2000-05-12 JP JP2000140373A patent/JP4019605B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001322094A (en) | 2001-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2894269B2 (en) | Punch processing device | |
US7520497B2 (en) | Sheet processing apparatus and image forming apparatus having same | |
JP3744728B2 (en) | Sheet conveying apparatus and image forming apparatus using the same | |
JP4724603B2 (en) | Sheet conveying apparatus, image forming apparatus, and image reading apparatus | |
JP4194437B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5349989B2 (en) | Image forming apparatus | |
US6606928B2 (en) | Punching system | |
JP4336634B2 (en) | Sheet supply apparatus and image forming apparatus | |
JP4827690B2 (en) | Sheet processing apparatus and image forming apparatus | |
JP4717719B2 (en) | Sheet processing apparatus and image forming apparatus | |
JPH0812135A (en) | Sheet material carrying device and image forming device and image reader | |
JP4019605B2 (en) | Perforation processing apparatus and image forming system using the same | |
JP2008044689A (en) | Sheet bundle folding device and image forming device | |
JP2001039584A (en) | Sheet skew correction device and picture image formation device furnished with it | |
JP4268198B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3882533B2 (en) | Paper conveying apparatus and image forming apparatus | |
JPH1192020A (en) | Punching device for binding hole | |
JP2005154100A (en) | Sheet skew correction device | |
JP3495600B2 (en) | Paper skew transport correction device | |
JP7255421B2 (en) | Automatic document feeder, automatic document reader, and image forming device | |
JPH11263460A (en) | Sheet feeder | |
JP2004106962A (en) | Sheet detecting mechanism, image forming device having the same, and sheet detecting method | |
JP5824871B2 (en) | Recording material processing apparatus and image forming apparatus | |
JPH07206224A (en) | Image formation device | |
JP2002362781A (en) | Image forming device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040615 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20050509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070917 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4019605 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |