JP4015886B2 - Nonwoven sheet for ceiling interior materials - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体の屋根の室内側を覆う天井内装材用不織布シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から自動車の天井内装材としては、１）熱成形用板状ウレタンフォームの両面にホットメルトフイルムを介在させてガラス繊維マットを貼着し、さらに該ガラス繊維マットの表面にホットメルトフイルムを介在させてポリエステル不織布を接着させた天井内装材（特開平９−１２３３２３号公報）、２）熱成形用板状ウレタンフォームの両面にポリカーボネートフイルムをラミネートし、該ポリカーボネートフイルムの溶融によってポリエステル不織布を接着させた天井内装材（特開平９−１２３３２３号公報）及び、３）熱成形用半硬質板状ウレタンフォームの両面にスチレン系共重合樹脂フイルムをラミネートし、該スチレン系共重合樹脂フイルムの溶融によってポリエステル不織布を接着させた天井内装材（特開平１１−４８８７６号公報）等が知られている。
そして、このポリエステル不織布としては、ポリエステル不織布に低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンをラミネートしたものが用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に自動車の天井内装材には、耐熱性，断熱性，吸音性，形状安定性がよい等が同時に求められる。しかしながら、上記したポリエステル不織布は、ポリエステル不織布に低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンをラミネートしたものが用いられており、耐熱性、柔軟性及び吸音性の観点で不十分であった。この問題点を改善する方法として、上記ラミネート層に用いる低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンの変わりにポリエチレンテレフタレートを用いて、ポリエステル不織布にポリエチレンテレフタレートをラミネートすることが考えられるが、ポリエチレンテレフタレートはフイルム成形性が悪く、得られるラミネート層は硬くて柔軟性に乏しく、実用的でない等、成形上の問題点があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、耐熱性、柔軟性及び吸音性に優れ、且つ、成形性に優れた、自動車の車体の屋根の室内側を覆う天井内装材用不織布シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維からなり目付量が１０〜２００ｇ／ｍ ２ であるスパンレース不織布を特定の固有粘度が０．６〜１．８であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて厚み１０〜１００μｍの範囲でラミネートすることにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、自動車の車体の屋根の室内側を覆う天井内装材用不織布シートであって、ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維からなり目付量が１０〜２００ｇ／ｍ ２ であるスパンレース不織布の少なくとも片面に固有粘度が０．６〜１．８であるポリブチレンテレフタレート樹脂を厚み１０〜１００μｍの範囲でラミネートしてなることを特徴とする天井内装材用不織布シート、に存する。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、不織布に用いられるポリエステル樹脂繊維としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維が好適である。
ポリエチレンテレフタレート樹脂（以下、ＰＥＴと称す。）としては、酸成分としてテレフタル酸またはテレフタル酸誘導体と、グリコール成分としてエチレングリコールとを重縮合させて得られる重合体であって、そのテレフタル酸成分および／またはエチレングリコール成分の一部を共重合成分で置き換えた共重合体も包含する。上記ＰＥＴとしては、バージンのＰＥＴや再生ＰＥＴ等が好適に使用される。再生ＰＥＴとしては、通常、ポリエチレンテレフタレート製飲料用容器（通称ペットボトル）を破砕し、再ペレット化して用いるものであり、再ペレット化工程において、吸水や熱履歴などにより低下した固有粘度（η値）を固相重合で調整して使用することができる。また、再生ＰＥＴは、上記バージンのＰＥＴと適宜混合して使用することもできる。
【０００６】
上記ＰＥＴの固有粘度［η］としては、０.４〜１.５の範囲のものであり、好ましくは、０.６〜１.１の範囲である。［η］が０.４未満ではＰＥＴ樹脂繊維であるマルチフィラメントンの引張強度が弱く、かつ縦割れが生じやすく、また［η］が１.５を超えると溶融押出時に流動性が劣り糸切れが生じるので好ましくない。
【０００７】
上記ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維からなる不織布としては、特に制限はなく、例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、熱風ガード不織布、熱エンボスガード不織布、メルトブロー不織布など公知の不織布から適宜選択して用いることができるが、中でも横方向に延びやすい利点からスパンレース不織布が好適に用いられる。
【０００８】
上記スパンレース不織布（繊維交絡不織布）としては、湿式法または乾式法により製造されたスパンレース不織布はいずれも使用可能である。ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂をダイスから溶融押出し、一軸延伸を施して形成したマルチフィラメントが好適に使用される。その繊維長としては、１０〜１００ｍｍ、好ましくは２０〜７０ｍｍの範囲内であり、また、その繊度としては、０．１〜３デシテクス（以下、ｄｔと略記する。）、好ましくは、０．５〜２ｄｔの範囲である。スパンレース不織布の目付量としては、１０〜２００ｇ／ｍ2 、好ましくは２０〜１５０ｇ／ｍ2 の範囲である。
【０００９】
湿式法によるスパンレース不織布としては、湿式フォーミング工程において、所定メッシュの網状のワイヤー搬送帯上に原料のポリエチレンテレフタレート樹脂繊維が水とともに与えられて繊維ウエッブが形成される。前記ワイヤー搬送帯にフェルトが接触し、前記ワイヤー搬送帯とフェルトとの表面粗さの相違により、ワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブが一旦フェルト上に転写され、このフェルトにより繊維ウエッブが繊維交絡工程へ移送される。繊維交絡工程では、複数のロール間を周回するワイヤー搬送帯が設けられ、前記フェルトからこのワイヤー搬送帯に繊維ウエッブが転写される。そしてワイヤー搬送帯で搬送される繊維ウエッブにウオータジェットが与えられて繊維ウエッブの繊維が交絡させられ不織布が形成される。繊維交絡工程からさらにポリエチレンテレフタレート樹脂からなる不織布が乾燥工程へ移送されて乾燥される。
【００１０】
また、乾式方式によるスパンレース不織布としては、１段または複段に設けられたカード機で繊維ウエッブを形成し、この繊維ウエッブを搬送して繊維交絡工程に送る。この繊維交絡工程では、所定メッシュのワイヤー搬送帯で繊維ウエッブが搬送され、この繊維ウエッブにウォータジェットが与えられて繊維が交絡させられて不織布となる。繊維交絡工程で形成されたポリエチレンテレフタレート樹脂の不織布は、さらに乾燥工程へ移送されて乾燥させられる。
【００１１】
なお、上記ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維にレーヨン繊維を３０ｗｔ％以下、望ましくは５〜２０ｗｔ％の範囲を含有させてもよい。レーヨン繊維を３０ｗｔ％より多くすると、耐候性が低下するので、望ましくない。
【００１２】
本発明においては、上記ポリエステル樹脂繊維からなる不織布の少なくとも片面に、特定の固有粘度を有するポリブチレンテレフタレート樹脂フイルムをラミネートして積層シートを形成する。上記ポリブチレンテレフタレート樹脂フイルムのラミネート方法としては、押出ラミネート法、ドライラミネート法、熱圧着ラミネート法などが使用可能であるが、押出ラミネート法が成形性の点で好ましい。ラミネート層の厚みとしては、通常１０〜１００μｍの範囲、好ましくは１０〜５０μｍの範囲である。
【００１３】
上記ラミネート層に用いるポリブチレンテレフタレート樹脂（以下、ＰＢＴと略記することがある）としては、酸成分としてテレフタル酸またはテレフタル酸誘導体と、グリコール成分としてテトラメチレングリコールとを重縮合させて得られる重合体であって、そのテレフタル酸成分および／またはテトラメチレングリコール成分の一部を共重合成分で置き換えた共重合体も包含する。
【００１４】
本発明で用いられるＰＢＴの固有粘度［η］は、０.６以上、好ましくは、０．６〜１.８の範囲、さらに好ましくは、０.８〜１.５の範囲である。ＰＢＴの固有粘度［η］が０.６未満では、ＰＢＴは結晶性が大きいため、フイルム成形安定性が悪くなり、また、固有粘度［η］が１.８を超えると加工性が劣るので好ましくない。
【００１５】
本発明において、上記ＰＢＴに、低密度ポリエチレンを少量配合することにより、ＰＢＴの成形安定性を向上させることができるので望ましい。低密度ポリエチレンの配合量としては、ＰＢＴ１００重量部に対し、低密度ポリエチレン５〜２０重量部の範囲である。低密度ポリエチレンの配合量が５重量部未満では、ポリエチレン添加による効果が現れず、２０重量部より多いと、分散性が悪くなり、且つ、ＰＢＴの耐熱性が低下するので、望ましくない。低密度ポリエチレンとしては、線状低密度ポリエチレン、分岐低密度ポリエチレン等が用いられる。低密度ポリエチレンのメルトフローレート（以下、ＭＦＲと略す）は０．５〜２０ｇ／１０分の範囲である。
【００１６】
本発明に用いられるポリエチレンテレフタレート樹脂やポリブチレンテレフタレート樹脂には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、無機充填剤、核剤、発泡剤、分散剤等の通常用いられる添加剤を配合してもよい。
【００１７】
【実施例】
実施例１
固有粘度［η］が０.６５のポリエチレンテレフタレート樹脂繊維（融点＝２５４℃、繊維長：３０ｍｍ、繊度：２ｄｔ）からなるスパンレース不織布（目付量：３０ｇ／ｍ2 ）の片面に固有粘度［η］が１．３０のポリブチレンテレフタレート樹脂（融点＝２２０℃）を用い、押出ラミネート法により２６５℃でポリブチレンテレフタレートラミネート層（３０μｍ）を積層して、不織布シートを得た。
ポリブチレンテレフタレートのラミネート層の成形性は良好であり、得られた不織布シートは、耐熱性、柔軟性及び吸音性の効果は良好であった。
【００１８】
比較例１
実施例１において、ポリブチレンテレフタレート樹脂の変わりに分岐状低密度ポリエチレンを用いて、押出ラミネート法により２４０℃でポリエチレンラミネート層（３０μｍ）を積層したこと以外は同様にして行った。
得られた不織布シートは、実施例１の不織布シートに比べ、耐熱性、柔軟性及び吸音性の効果は不十分であった。
【００１９】
比較例２
実施例１において、ポリブチレンテレフタレート樹脂の変わりにポリエチレンテレフタレートを用いて、押出ラミネート法により２８５℃でポリエチレンテレフタレートラミネート層（３０μｍ）を積層したこと以外は同様にして行った。
ポリエチレンテレフタレートはフイルム成形性が悪く、得られたラミネート層は硬くて柔軟性に乏しく、十分満足できるラミネート層は得られなかった。
得られた不織布シートは、実施例１の不織布シートに比べ、柔軟性の効果は不十分であった。
【００２０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の不織布シートは、ポリエステル樹脂繊維からなる不織布の少なくとも片面に特定の固有粘度のポリブチレンテレフタレート樹脂をラミネートすることにより、耐熱性、柔軟性及び吸音性に優れ、且つ、成形性に優れた不織布シートを形成することができ、特に自動車の天井内装材として好適に使用される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a nonwoven fabric sheet for ceiling interior materials that covers the indoor side of the roof of a car body of an automobile.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, automotive interior ceiling materials are as follows: 1) A glass fiber mat is stuck on both sides of a thermoforming plate-like urethane foam, and a glass fiber mat is further interposed on the surface of the glass fiber mat. (2) Laminate polycarbonate film on both sides of thermoforming plate-like urethane foam, and melt the polycarbonate film to bond the polyester nonwoven fabric to the ceiling interior material to which the polyester nonwoven fabric is bonded (Japanese Patent Laid-Open No. 9-123323) Ceiling interior material (Japanese Patent Laid-Open No. 9-123323) and 3) a styrene copolymer resin film is laminated on both sides of a semi-rigid plate-like urethane foam for thermoforming, and the polyester is obtained by melting the styrene copolymer resin film. Ceiling interior material to which a nonwoven fabric is bonded (Japanese Patent Laid-Open No. 11-4887) Publication) it is known items.
And as this polyester nonwoven fabric, what laminated low density polyethylene or high density polyethylene on the polyester nonwoven fabric is used.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in general, automobile interior ceiling materials are required to have heat resistance, heat insulation, sound absorption, good shape stability, and the like at the same time. However, the polyester nonwoven fabric described above is a laminate of low-density polyethylene or high-density polyethylene on a polyester nonwoven fabric, which is insufficient in terms of heat resistance, flexibility, and sound absorption. As a method of improving this problem, it is conceivable to laminate polyethylene terephthalate to a polyester nonwoven fabric using polyethylene terephthalate instead of low-density polyethylene or high-density polyethylene used in the laminate layer, but polyethylene terephthalate is film formability. However, the resulting laminate layer was hard and poor in flexibility and had problems in molding such as being impractical.
The present invention has been made by paying attention to the above-mentioned problems, and is excellent in heat resistance, flexibility and sound absorption, and has excellent moldability, and is a nonwoven fabric for ceiling interior materials that covers the interior side of the roof of an automobile body. The purpose is to provide a sheet.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have determined that a spunlace nonwoven fabric composed of polyethylene terephthalate resin fibers and having a basis weight of 10 to 200 g / m 2 has a specific intrinsic viscosity of 0.6 to By laminating the polybutylene terephthalate resin having a thickness of 10 to 100 μm using a polybutylene terephthalate resin of 1.8, the inventors have found that the above object can be achieved, and have completed the present invention.
That is, the gist of the present invention, the motor vehicle body a nonwoven sheet for a ceiling interior material covering the interior side of the roof, the basis weight Ri Do polyethylene terephthalate resin fibers of spunlace non-woven fabric is 10 to 200 g / m 2 at least one surface intrinsic viscosity lies in top Iuchi Paneling for nonwoven sheet, you characterized by being laminated with a range polybutylene terephthalate resin having a thickness of 10~100μm it is 0.6 to 1.8.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, polyethylene terephthalate resin fibers are suitable as the polyester resin fibers used for the nonwoven fabric.
Polyethylene terephthalate resin (hereinafter referred to as PET) is a polymer obtained by polycondensation of terephthalic acid or a terephthalic acid derivative as an acid component and ethylene glycol as a glycol component, the terephthalic acid component and / or Or the copolymer which substituted a part of ethylene glycol component by the copolymerization component is also included. As the PET, virgin PET, recycled PET, and the like are preferably used. Recycled PET is usually used by crushing a polyethylene terephthalate beverage container (commonly called a PET bottle) and re-pelletizing it. In the re-pelletizing process, the inherent viscosity (η value) decreased due to water absorption, heat history, etc. ) Can be used by adjusting by solid phase polymerization. The recycled PET can also be used by appropriately mixing with the virgin PET.
[0006]
The intrinsic viscosity [η] of the PET is in the range of 0.4 to 1.5, and preferably in the range of 0.6 to 1.1. If [η] is less than 0.4, the tensile strength of the multifilament, which is a PET resin fiber, is weak and tends to cause vertical cracks. If [η] exceeds 1.5, the fluidity is inferior during melt extrusion and the yarn breaks. Is not preferable.
[0007]
There is no restriction | limiting in particular as a nonwoven fabric which consists of the said polyethylene terephthalate resin fiber, For example, it can select and use suitably from well-known nonwoven fabrics, such as a spun bond nonwoven fabric, a spunlace nonwoven fabric, a hot air guard nonwoven fabric, a hot emboss guard nonwoven fabric, a melt blown nonwoven fabric. However, a spunlace nonwoven fabric is preferably used because of the advantage that it easily extends in the lateral direction.
[0008]
As the spunlace nonwoven fabric (fiber entangled nonwoven fabric), any spunlace nonwoven fabric produced by a wet method or a dry method can be used. As the polyethylene terephthalate resin fiber, a multifilament formed by subjecting a polyethylene terephthalate resin to melt extrusion from a die and uniaxial stretching is preferably used. The fiber length is in the range of 10 to 100 mm, preferably 20 to 70 mm, and the fineness is 0.1 to 3 dtex (hereinafter abbreviated as dt), preferably 0.5. It is in the range of ˜2 dt. The basis weight of the spunlace nonwoven fabric is 10 to 200 g / m @ 2, preferably 20 to 150 g / m @ 2.
[0009]
As a spunlace nonwoven fabric by a wet method, in a wet forming process, a polyethylene terephthalate resin fiber as a raw material is given together with water on a mesh-like wire conveyance band of a predetermined mesh to form a fiber web. The felt comes into contact with the wire conveyance belt, and the fiber web on the wire conveyance belt is once transferred onto the felt due to the difference in surface roughness between the wire conveyance belt and the felt, and the fiber web is transferred to the fiber entanglement process by this felt. Be transported. In the fiber entanglement step, a wire conveyance band that circulates between a plurality of rolls is provided, and the fiber web is transferred from the felt to the wire conveyance band. And a water jet is given to the fiber web conveyed by a wire conveyance belt, the fiber of a fiber web is entangled, and a nonwoven fabric is formed. The nonwoven fabric made of polyethylene terephthalate resin is further transferred to the drying process from the fiber entanglement process and dried.
[0010]
Moreover, as a spunlace nonwoven fabric by a dry system, a fiber web is formed with the card machine provided in the 1 step | paragraph or the multistage, and this fiber web is conveyed and sent to a fiber entanglement process. In this fiber entanglement process, the fiber web is conveyed by a wire conveyance band of a predetermined mesh, and a water jet is applied to the fiber web to entangle the fibers to form a nonwoven fabric. The polyethylene terephthalate resin nonwoven fabric formed in the fiber entanglement process is further transferred to a drying process and dried.
[0011]
The polyethylene terephthalate resin fiber may contain rayon fiber in an amount of 30 wt% or less, desirably 5 to 20 wt%. If the amount of rayon fiber is more than 30 wt%, the weather resistance is lowered, which is not desirable.
[0012]
In the present invention, a laminated sheet is formed by laminating a polybutylene terephthalate resin film having a specific intrinsic viscosity on at least one surface of the nonwoven fabric made of the polyester resin fibers. As a method for laminating the polybutylene terephthalate resin film, an extrusion laminating method, a dry laminating method, a thermocompression laminating method, or the like can be used, but the extrusion laminating method is preferable in terms of moldability. The thickness of the laminate layer is usually in the range of 10 to 100 μm, preferably in the range of 10 to 50 μm.
[0013]
The polybutylene terephthalate resin (hereinafter sometimes abbreviated as PBT) used in the laminate layer is a polymer obtained by polycondensation of terephthalic acid or a terephthalic acid derivative as an acid component and tetramethylene glycol as a glycol component. Further, a copolymer in which a part of the terephthalic acid component and / or tetramethylene glycol component is replaced with a copolymer component is also included.
[0014]
The intrinsic viscosity [η] of the PBT used in the present invention is 0.6 or more, preferably in the range of 0.6 to 1.8, and more preferably in the range of 0.8 to 1.5. When the intrinsic viscosity [η] of PBT is less than 0.6, PBT has high crystallinity, so that the film forming stability is deteriorated. When the intrinsic viscosity [η] exceeds 1.8, the workability is inferior. Absent.
[0015]
In the present invention, it is desirable to add a small amount of low density polyethylene to the PBT because the molding stability of the PBT can be improved. As a compounding quantity of low density polyethylene, it is the range of 5-20 weight part of low density polyethylene with respect to 100 weight part of PBT. When the blending amount of the low density polyethylene is less than 5 parts by weight, the effect due to the addition of polyethylene does not appear. When the blending amount is more than 20 parts by weight, the dispersibility is deteriorated and the heat resistance of the PBT is lowered. As the low density polyethylene, linear low density polyethylene, branched low density polyethylene and the like are used. The melt flow rate (hereinafter abbreviated as MFR) of the low density polyethylene is in the range of 0.5 to 20 g / 10 minutes.
[0016]
The polyethylene terephthalate resin and polybutylene terephthalate resin used in the present invention are antioxidants, ultraviolet absorbers, light stabilizers, lubricants, antistatic agents, pigments, flame retardants, inorganics, as long as they do not depart from the spirit of the present invention. You may mix | blend normally used additives, such as a filler, a nucleating agent, a foaming agent, and a dispersing agent.
[0017]
【Example】
Example 1
Intrinsic viscosity [η] on one side of a spunlace nonwoven fabric (weight per unit area: 30 g / m 2) made of polyethylene terephthalate resin fiber (melting point = 254 ° C., fiber length: 30 mm, fineness: 2 dt) having an intrinsic viscosity [η] of 0.65 Was 1.30 and a polybutylene terephthalate resin (melting point = 220 ° C.) was laminated at 265 ° C. by an extrusion laminating method to obtain a nonwoven sheet.
The moldability of the polybutylene terephthalate laminate layer was good, and the resulting nonwoven fabric sheet had good effects of heat resistance, flexibility and sound absorption.
[0018]
Comparative Example 1
In Example 1, the same procedure was followed except that a branched low-density polyethylene was used instead of the polybutylene terephthalate resin, and a polyethylene laminate layer (30 μm) was laminated at 240 ° C. by an extrusion laminating method.
The obtained nonwoven fabric sheet was insufficient in the effects of heat resistance, flexibility and sound absorption compared to the nonwoven fabric sheet of Example 1.
[0019]
Comparative Example 2
In Example 1, polyethylene terephthalate was used in place of the polybutylene terephthalate resin, and a polyethylene terephthalate laminate layer (30 μm) was laminated at 285 ° C. by an extrusion lamination method.
Polyethylene terephthalate has poor film moldability, and the resulting laminate layer was hard and poor in flexibility, and a sufficiently satisfactory laminate layer could not be obtained.
The obtained nonwoven fabric sheet was insufficient in flexibility effect as compared with the nonwoven fabric sheet of Example 1.
[0020]
【The invention's effect】
As described above, the nonwoven fabric sheet of the present invention is excellent in heat resistance, flexibility and sound absorption by laminating a polybutylene terephthalate resin having a specific intrinsic viscosity on at least one surface of a nonwoven fabric made of polyester resin fibers, and A nonwoven fabric sheet excellent in moldability can be formed, and is particularly suitably used as a ceiling interior material for automobiles.
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