JP4011405B2 - 壁体連結具及び該壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器 - Google Patents

壁体連結具及び該壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、愛玩動物用サークル、愛玩動物用飼育容器等の愛玩動物隔離具周壁を構成する複数の壁体どうしを連結する壁体連結具及び該壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器、特にハムスター等の齧歯類に属する小動物の飼育に好適な小動物観賞用飼育容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
愛玩動物を飼育する際に用いられる愛玩動物隔離具は、天蓋又は屋根を有する飼育容器、小屋等と、天蓋を有しない網板状の壁体からなるいわゆるサークルとに大別することができる。
【0003】
このような愛玩動物隔離具は、いずれにせよ、その内部で愛玩動物がある程度は自由に動き回りうる空間を確保するために、その所定形態は嵩張るものであるが、観賞魚用水槽のように水密性を要求されるものではないところから、コンパクトに分解した状態で梱包されて輸送、保管され、店頭に展示したり、実際に愛玩動物を飼育したりする際に、任意に組み立てられるものとなされている。
【0004】
このような組立には、当然のことながら、ある種の連結具が用いられる。例えば、壁体が針金からなるものにおいては、隣接する壁体の端部どうしを結合するために豆粒程度の大きさの合成樹脂製連結具が用いられている。
【0005】
一方、実際の飼育においては、愛玩動物に水や餌を補給するために、水入れや餌入れが用いられている。水入れや餌入れの典型的な形状は深皿状であるが、動作の活発な愛玩動物によっては、このような水入れや餌入れをひっくり返してしまうことがある。そこで、最近では、取付具を介して壁体外面に固定するようになされた給水具や餌入れも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記連結具は、豆粒程度の大きさのものであるために、愛玩動物隔離具(サークル)の分解、組立を再三再四繰り返す内に、ともすれば消失してしまうことがある。また、手指の太い人にはいささか組立操作性の悪いこともある。
【0007】
一方、取付具を介して壁体に固定するようになされた給水具や餌入れは、確かに愛玩動物がそれらをひっくり返したり、囓ったりすることはないが、取付具自体は、小さなものであるから、壁体へのその取付もいささか煩わしい。また、それらが壁体外面に取付られている愛玩動物隔離具は、いささか外観体裁も良くない。
【0008】
この発明は、上記のような事情に鑑み、愛玩動物隔離用具の組立操作性が良好で、かつその内部空間を給水具や餌入れ具の保持空間として、あるいは小動物の通路として利用することができる壁体連結具及びこの壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題解決のための手段】
上記目的を達成するため、この発明の請求項1に係る壁体連結具は、愛玩動物用サークル、愛玩動物用飼育容器等の愛玩動物隔離具周壁を構成する壁体どうしを連結する壁体連結具であって、上端部に上向き開口を有する一方、下端部に下向き又は横向き開口を有する筒状に形成され、両側に前記壁体が連結されるものとなされると共に、その内径が40mm以上に設定されてなる構成を採用する。
【0010】
この発明によれば、上端部に上向き開口を有する一方、下端部に下向き又は横向き開口を有する筒状に形成され、両側に前記壁体が連結されるものとなされたものであるから、両側に壁体を連結して、愛玩動物隔離具の壁面を構築することができることはもとより、その内径が40mm以上に設定されているので、手指の大きな人にも操作しやすいし、その内部を愛玩動物の給水具や餌入れ具等の保持空間としたり、ハムスター等の小動物の通路としたりすることができ、単なる連結具にとどまらない機能を有するものとなしうる。
【0011】
この発明の請求項2に係る壁体連結具は、上記請求項1の壁体連結具において、径方向に分割された組み立て自在な一対の分割体からなり、両分割体間に前記壁体端部が挟持されるものとなされている。この壁体連結具によれば、径方向に分割された組み立て自在な一対の分割体からなるものであることにより、梱包状態を嵩の低いコンパクトなものとなしうる。また、両分割体間に前記壁体端部が挟持されるものとなされていることにより、両分割体の組立、すなわち壁体連結具の組立と、壁体連結具への壁体の連結とを同時に行うことができ、愛玩動物隔離具の周壁の構築操作を簡略なものとなしうる。
【0012】
この発明の請求項3に係る壁体連結具は、内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに環状膨隆部が設けられているので、これら環状膨隆部がハムスター等の小動物の手がかり、足がかりとなり、活動の活発な小動物に好適なものとすることができる。
【0013】
この発明の請求項4に係る小動物観賞用飼育容器は、上方開口型の底部トレーと、該底部トレーの開口周縁に沿って立設された複数の壁体と、壁体どうしを連結する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の1ないし複数の壁体連結具と、前記壁体上に載置された天蓋体とを備え、前記天蓋体に、小動物を収容しうるロフト空間が設けられると共に、前記壁体連結具の少なくとも一つが前記ロフト空間に連通するものとなされている構成を採用する。
【0014】
この小動物観賞用飼育容器は、請求項1ないし請求項3に係る壁体連結具を用いることにより組立操作性に優れていることはもとより、壁体連結具が小動物の通路を兼用するので、壁体連結具とは別に通路用パイプの設置を要せず、通路用パイプ設置作業の煩雑さを回避できる。また、前記通路用パイプを飼育容器内に別途設置する場合に較べると、飼育容器内を有効に使えるものとなる。壁体連結具の内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに環状膨隆部が設けられている場合には、これら環状膨隆部がハムスター等の小動物の手がかり、足がかりとなり、活動の活発な小動物の前記ロフト空間の出入りを行い易くし、小動物の運動をより活発に行わしめる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る壁体連結具及び該壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器を図面に示した一実施形態に基づいて説明する。
【0016】
図1及び図2は、この発明に係る壁体連結具を用いた小動物観賞用飼育容器を示すもので、小動物観賞用飼育容器(1)は、略直方体形状をなし、上方に開口された平面視矩形状の底部トレー(2)と、該底部トレー(2)の開口周縁に沿って立設された周側壁(3)と、該周側壁(3)の上部開口を被覆する天蓋体(4)とを主要構成部材としている。前記周側壁(3)は、4面の壁体(30)(30)(30)(30)と、それらをコーナーにおいて連結する壁体連結具(5)(5)(6)(6)とから構成されている。
【0017】
なお、本明細書においては、説明の便宜上、飼育容器(1)の短手方向を前後方向とし、該容器(1)の長手方向を左右方向として説明する。
【0018】
底部トレー(2)は、図2に示すように、平面視矩形状の底壁(20)と、その底壁(20)の周縁から上方に延びるように一体形成されたトレー周側壁(21)とを有する偏平箱形の着色透明硬質合成樹脂一体成形品からなる。この底部トレー(2)のトレー周側壁(21)のうち左右両側の側壁の中央上端に、U字状に切り欠かれたU字状切欠き部(22)(22)が設けられ、その切欠縁部が外方に張り出してフランジ状に形成されると共に、該切欠きフランジ部(22a)(22a)の上面略中央に嵌合溝(22b)(22b)が形成され、該U字状切欠き部(22)(22)に通路用チューブ(図示せず)を取り付けうるものとなされている。前記通路用チューブは、複数個の飼育容器を並列させた際に、隣接する飼育容器の内部空間どうしを連通させるためのもので、好みにより適宜取り付けられるものである。このU字状切欠き部(22)(22)に通路用チューブが取り付けられていない状態においては、舌状閉塞部材(7)(7)の対応する周縁部が嵌合溝(22b)(22b)に嵌合されて該U字状切欠き部(22)(22)が閉塞されるものとなされている。
【0019】
また、図2及び図3に示すように、底部トレー(2)は、トレー周側壁(21)の各コーナー部(21a)(21a)(21a)(21a)が外方に膨出して形成されると共に、トレー周側壁(21)におけるこれらの各コーナー部(21a)(21a)…間の上端縁が外方に張り出してフランジ状に形成され、これらの上端フランジ部(21b)(21b)(21b)(21b)外面が前記各コーナー部(21a)(21a)…外面に面一に連続するものとなされている。これらの上端フランジ部(21b)(21b)…における上面略中央部には、トレー周側壁(21)に沿って細長い下部嵌合溝(21c)(21c)(21c)(21c)が形成され、これらの下部嵌合溝(21c)(21c)…に後述する壁体(30)(30)(30)(30)の下端縁部が嵌合されるものとなされている。この下部嵌合溝(21c)(21c)…は、図3に示すように、その長手方向両端部を除いて内側の溝内側面が上方に向かって内側に傾斜して形成されている。
【0020】
トレー周側壁(21)における各コーナー部(21a)(21a)…の上端部略中央には、横長スリット状の係合孔(21d)(21d)(21d)(21d)が各コーナー部(21a)(21a)…を貫通してそれぞれ設けられ、後述する壁体連結具(5)(5)(6)(6)の係合膨出部(50g)(60g)…が強制的に嵌合係止しうるものとなされている。
【0021】
一方、図1及び図2に示すように、周側壁(3)は、底部トレー(2)の各コーナー部(21a)(21a)…に支柱状に垂設された透明硬質合成樹脂製の壁体連結具(5)(5)(6)(6)と、これら壁体連結具(5)(6)…間に架設されたフェンス状の壁体(30)(30)(30)(30)とを備える。
【0022】
壁体連結具(5)(6)…は、本実施形態では前面側に配設される第1壁体連結具(5)(5)と後面側に配設される第2壁体連結具(6)(6)の2種類計4本の壁体連結具から構成される。各壁体連結具(5)(6)は、その内径が約50mmに設定されている。
【0023】
第1壁体連結具(5)(5)は、後述する透明円筒状給餌用ボトル(10)や給水用ボトル(11)といった筒状容器を保持するホルダーとして機能するものであり、図4(イ)、(ロ)及び図11に示すように、上下両端部において開口された略円筒形状をなし、それぞれ径方向に二分割されて外側分割体(5a)(5a)と内側分割体(5b)(5b)とから構成される。
【0024】
この第1壁体連結具(5)の外側分割体(5a)は、図4(イ)に明示するように、断面視において底部トレー(2)及び天蓋体(4)の各コーナー部(21a)(41a)…に対応した略半円状の外側分割体本体(50)と、該本体(50)に一体成形された一対の翼状挟着フランジ(51)(51)と、該本体(50)に一体成形された一対の脚状当接フランジ(52)(52)とからなる。
【0025】
外側分割体本体(50)は、図11に示すように、上下両端部を除く略中間部が径方向外側に膨出して形成され、該本体膨出部(50a)と本体上下両端部(50b)(50c)との境界に、底部トレー(2)のコーナー部(21a)(21a)…上端面に対応して形成され該上端面に当接される上下の載置段部(50d)(50d)が形成されている。また、この本体上下両端部(50b)(50c)から本体膨出部(50a)に跨って、長手方向外方に突出するコ字状切目(50e)(50e)が形成され、該切目(50e)(50e)によって弾性係止片(50f)(50f)が形成されている。これらの弾性係止片(50f)(50f)の先端部外面には、本体(50)径方向外方に突出する係合膨出部(50g)(50g)が形成されており、図11に示すように、これらの係合膨出部(50g)(50g)がそれぞれ天蓋体(4)の後述する係合凹部(41d)に、または底部トレー(2)の前記係合孔(21d)に強制的に嵌合係止しうるものとなされている。
【0026】
一方、一対の翼状挟着フランジ(51)(51)は、図9(イ)及び(ロ)に示す第2壁体連結具(6)と同様に、本体膨出部(50a)の周方向両端縁に、相互に90度の角度(翼状挟着フランジに隣接する壁体の交差角度)をなす態様で、本体膨出部(50a)の接線をなすように周方向に直線的に延びて形成されている。翼状挟着フランジ(51)(51)は、壁体(30)(30)の長さ方向一端部外面に当接され、内側分割体本体(53)(53)の後述する翼状挟着フランジ(54)(54)と協働して壁体(30)(30)の長さ方向一端部を挟持するものであり、外側分割体本体(50)の翼状挟着フランジ(51)(51)の先端部が内側に膨出して先端膨出部(51a)(51a)を形成し、該先端膨出部(51a)(51a)により確実に壁体(30)(30)を挟持しうるものとなされている。
【0027】
また、一対の脚状当接フランジ(52)(52)は、図9(イ)及び(ロ)に示す第2壁体連結具(6)と同様に、本体膨出部(50a)及び本体下端部(50b)の周方向両端縁に、翼状挟着フランジ(51)(51)に対して45度の角度をなす態様で、内方に突出して形成されている。これらの脚状当接フランジ(52)(52)は、先端面が内側分割体(5b)の後述する当接段部(53b)(53b)に当接される一方、外側面が内側分割体(5b)の後述する当接フランジ(55)(55)内側面に当接されて、両分割体(5a)(5b)を位置決めしうるものとなされている。そして、図4(ロ)に明示するように、外側分割体(5a)の当接フランジ(52)(52)の上下両端部外面における先端部に、外方に突出する鈎状膨隆部(52a)(52a)(52a)(52a)が形成されている。即ち、鈎状膨隆部(52a)は各当接フランジ(52)につき上下2箇所、一対の当接フランジ(52)(52)につき4箇所設けられ、これらの鈎状膨隆部(52a)(52a)…が内側分割体(5b)の後述する係止孔(53c)(53c)に係止されて外側分割体(5a)と内側分割体(5b)とを適正に組み付けうるものとなされている。
【0028】
一方、第1壁体連結具(5)の内側分割体(5b)は、図9(イ)及び(ロ)に示す第2壁体連結具(6)と同様に、断面視略半円状の内側分割体本体(53)と、該本体(53)に一体成形された一対の翼状挟着フランジ(54)(54)と、該本体(53)に一体成形された一対の脚状当接フランジ(55)(55)とからなる。内側分割体(5b)は、外側分割体(5a)の本体膨隆部(50a)及び本体下端部(50c)の長さに対応して形成されており、該外側分割体(5a)に適正に組み付けうるように各寸法が設定されている。
【0029】
内側分割体本体(53)は、図4(イ)及び(ロ)に示すように、下端部が周方向に沿って半円状に切り欠かれて下端切欠き部(53a)が形成されている。該本体(53)の周方向両端面には、上述のように、外側分割体(5a)の当接フランジ(52)(52)の先端面に当接される当接段部(53b)(53b)が内側分割体本体(53)の長手方向全長にわたって形成されている。また、内側分割体(5b)の一対の翼状挟着フランジ(54)(54)は、相互に90度の角度をなす態様で、内側分割体本体(53)の周方向両端縁にJ字状に折り返されたように形成されている。さらに、内側分割体本体(53)の一対の脚状当接フランジ(55)(55)は、該本体(53)の周方向両端に該方向に延びて形成されている。そして、両分割体(5a)(5b)を組み付ける状態において外側分割体(5a)の鈎状膨隆部(52a)(52a)…に対応する内側分割体(5b)の部位には、図9(ロ)に示す第2壁体連結具(6)と同様に、翼状挟着フランジ(54)(54)の基端部から当接フランジ(55)(55)内側面に貫通するL字状の係止孔(53c)(53c)(53c)(53c)が形成され、上述のようにこれらの各係止孔(53c)(53c)…に外側分割体(5a)の対応する鈎状膨隆部(52a)(52a)…が係止しうるものとなされている。
【0030】
給水用ボトル(10)は、図5(イ)に示すように、下端面が傾斜面として形成された上端開口型の円筒状容器であり、下端面には給水ノズル(10a)が斜め下向きに突設される一方、上端開口部にはつまみ付き蓋体(10b)が設けられている。このような給水用ボトル(10)は、従来公知の構造のものが採用されているので、その詳細な説明は省略するが、給水ノズルの先端に小動物の水飲行動に応じて開放する開閉弁が設けられているものである。
【0031】
給餌用ボトル(11)は、図5(ロ)に示すように、供給口として下端部において側方に開口した上端開口型の円筒状容器であり、下端部の餌取り出し用の開口(11a)の上端縁には、餌落下調整用フランジ(11b)が内方に突出して形成されている一方、上端開口部にはつまみ付き蓋体(11c)が設けられている。これらのボトル(10)(11)は、第1壁体連結具(5)内に挿入され、適宜保持されるように構成されており、第1壁体連結具(5)内に挿入保持された状態で下端が底部トレー(2)の底壁(20)近傍に配置される一方、上端が天蓋体(4)の後述する挿通口(40a)の下方近傍に配置されるものとなされている。これらのボトル(10)(11)の保持構造としては、例えばボトル(10)(11)の上端部の径を第1壁体連結具(5)の径よりも大きく設定して該拡径部により第1壁体連結具(5)に保持せしめるものや、ボトル(10)(11)及び第1壁体連結具(5)のいずれか一方に、鈎状係止爪を設け、他方に該鈎状係止爪が係止される保持係止孔を設けて保持せしめるもの等、公知の保持手段が採用される。
【0032】
一方、第2壁体連結具(6)(6)は、図2及び図6に示すように、上下両端部において開口された略L字円筒形状をなし、天蓋体(4)の後述するロフト空間(8)に連通する連通路として機能するものであり、図6(イ)、(ロ)及び図10に示すように、それぞれ径方向に二分割されて外側分割体(6a)と内側分割体(6b)とから構成され、第1壁体連結具(5)とほぼ同様の構成を有する。
【0033】
即ち、第2壁体連結具(6)の外側分割体(6a)は、図6(イ)に明示するように、断面視において略半円状の外側分割体本体(60)と、該本体(60)に一体成形された一対の翼状挟着フランジ(61)(61)と、該本体(60)に一体成形された一対の脚状当接フランジ(62)(62)とからなる。
【0034】
外側分割体本体(60)は、第1壁体連結具(5)における場合と同様に、本体膨出部(60a)と本体上下両端部(60b)(60c)とから構成され、各境界に上下の載置段部(60d)(60d)が形成されている。また、同様に、図6(ロ)に示すように、この本体上端部(60b)から本体膨出部(60a)に跨って上方に突出するコ字状切目(60e)が形成され、該切目(60e)によって弾性係止片(60f)が形成されており、該係止片(60f)には係合膨出部(60g)が形成されている。さらに、図9(ロ)に明示するように、翼状挟着フランジ(61)(61)や当接フランジ(62)(62)も、第1壁体連結具(5)と同様に、外側分割体本体(60)に設けられる。また、翼状挟着フランジ(61)(61)の先端部には、壁体(30)を確実に保持せしめるため、先端膨出部(61a)(61a)が設けられている。
【0035】
さらに、内側分割体(6b)も、断面視において略半円状の内側分割体本体(63)と、該本体(63)に一体成形された一対の翼状挟着フランジ(64)(64)と、該本体(63)に一体成形された一対の脚状当接フランジ(65)(65)とからなる。また、図6(イ)及び(ロ)に示すように、内側分割体(6b)には、半円状に切り欠かれた下端切欠き部(63a)、当接段部(63b)(63b)も設けられており、内側分割体(6b)の対応部位に形成されたL字状の係止孔(63c)(63c)…に外側分割体(6a)の対応する鈎状膨隆部(62a)(62a)…が係止される点も第1壁体連結具(5)における場合と同様である。
【0036】
一方、第2壁体連結具(6)は、第1壁体連結具(5)と次の点で異なる。即ち、図6に示すように、外側分割体(6a)の本体下端部(60c)がL字状に屈曲して形成されると共に、内側分割体本体(63)の下端切欠き部(63a)周縁に内方に突出する半円状フランジ(63d)が形成され、これらが組み合わされた第2壁体連結具(6)において側面視L字状に形成される、即ち第2壁体連結具(6)はその下端が側方に開口するものとなされている。また、図6(ロ)に示すように、外側分割体本体(60)の本体下端部(60c)には、コ字状切目(60e)が設けられておらず、本体下端部(60c)自体に径方向外方に膨出する係合膨出部(60g)が設けられている。さらに、図6及び図10に示すように、外側分割体本体(60)及び内側分割体本体(63)の内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに、半円状膨隆部(66a)(66a)がそれぞれ形成され、両者が組み合わされた状態で円環状膨隆部(66)が形成されるものとなされている。この円環状膨隆部(66)は、第2壁体連結具(6)内におけるハムスターの昇降を容易にするために設けられたものであり、この観点から円環状膨隆部(66)(66)…の間隔、大きさ等が適宜設定されることになる。
【0037】
壁体(30)は、図2に示すように、格子状に縦桟と横桟とを組み合わせて構成され、前後左右の計4部材からなる。壁体(30)は、その各長さが底部トレー(2)の対応するトレー周側壁(21)上端縁に設けられた下部嵌合溝(21c )の長さより若干長く設定されている。また、前面側に配置される壁体(30)は、その中央領域がハムスターの出入り用に開口され、該開口にはその下端縁において枢支され開閉自在となされた開閉蓋(31)が設けられている。
【0038】
次に、天蓋体(4)について説明する。図1、図2及び図7に示すように、天蓋体(4)は、着色された透明の硬質合成樹脂により製作され、天井壁(40)と、その天井壁(40)の周縁から下方に延びるように一体形成された蓋体周側壁(41)とを有する偏平な下方開口箱形の一体成形品であり、壁体連結具(5)(6)…及び壁体(30)(30)…により構成された周側壁(3)の上端開口に略一致して、該上端開口を閉塞しうるものとなされている。
【0039】
この天蓋体(4)は、その天井壁(40)の中央領域に矩形状の凹部(42)が内方に突出する態様で形成され、該凹部(42)によりハムスターを収容しうるロフト空間(8)が形成されている。この凹部(42)の形状は、特に限定されるものではなく、例えば略円形状、三角形状等であっても良い。また、凹部(42)の配置位置も、天井壁(40)の中央領域に限定されるものではなく、例えば天井壁(40)の4隅部等であっても良い。
【0040】
図7及び図8に明示するように、天蓋体(4)は、蓋体周側壁(41)(41)(41)(41)の各コーナー部(41a)(41a)(41a)(41a)が外方に膨出して形成されると共に、これらの各コーナー部(41a)(41a)…間における蓋体周側壁(41)(41)…の下端縁が外方に張り出してフランジ状に形成され、これらの下端フランジ部(41b)(41b)(41b)(41b)外面が前記各コーナー部(41a)(41a)…外面に面一に連続するものとなされている。図8に示すように、これらの下端フランジ部(41b)(41b)…における下面略中央部には、蓋体周側壁(41)に沿って細長い上部嵌合溝(41c)(41c)(41c)(41c)が形成されると共に、各嵌合溝(41c)内に適宜、係止爪(41e)(41e)…が設けられ、これらの上部嵌合溝(41c)(41c)…に壁体(30)(30)(30)(30)の上端縁部が嵌合された状態で係止爪(41e)(41e)…により壁体(30)の上端縁部が係止され、天蓋体(4)に壁体(30)を吊り下げ状態に取り付けうるものとなされている。
【0041】
また、蓋体周側壁(41)における各コーナー部(41a )(41a )…の下端部略中央には、横長スリット状の係合凹部(41d )(41d )(41d )(41d )がそれぞれ設けられ、図10及び図11に示すように、壁体連結具(5)(6)…の係合膨出部(50g)(60g)が強制的に嵌合係止しうるものとなされている。
【0042】
一方、図7に明示するように、ロフト空間(8)を形成する凹部(42)の左右両側壁(42a)(42a)の後端寄りには、これらの側壁(42a)(42a)を貫通して左右開口(43)(43)が設けられ、該左右開口(43)(43)からロフト空間(8)に出入りしうるものとなされている。そして、これらの左右開口(43)(43)と天蓋体(4)の後端側コーナー部(41c)(41c)とを略L字状に繋ぐように、天井壁(40)の内面に一対の通路側壁(45)(45)…が垂設されると共に、該側壁(42a)(42a)間に緩装される略L字状形状の通路形成用半割チューブ材(44)(44)が配設され、左右開口(43)(43)と後端コーナー部(41a)(41a)とを連通する連通路が形成されている。この半割チューブ材(44)は、断面視半円形状をなし、ロフト空間側の端縁部下面に引っ掛け片(44a)が下方に突出して設けられている一方、コーナー部(41a)(41a)側の端縁部に第2壁体連結具(6)(6)の内側分割体(6b)(6b)に対応して円弧状に切り欠かれ該切欠き縁部から下方に突出して内側分割体(6b)(6b)に内嵌される嵌合凸部(44c)(44c)が設けられている。また、ロフト空間形成用の凹部(42)底面における所定箇所には、上記の半割チューブ材(44)の引っ掛け片(44a)が引っ掛けられる引っ掛け凹部(42b)が形成され、半割チューブ材(44)の抜脱を防止するものとなされている。
【0043】
さらに、上記のロフト空間(8)を形成するための凹部(42)後端縁には、該凹部(42)の上部開口を閉塞しうるフェンス状蓋体(46)が枢着されている。このフェンス状蓋体(46)は、壁体(30)と同一の素材からなり、縦桟と横桟が格子状に組み合わされて構成されており、前端部は蓋体周側壁(41)に沿うように円弧状に湾曲されて形成され、先端部に該蓋体(46)を閉塞状態にロックしうる係止手段(46a)が設けられている。なお、図中(47)は、フェンス状蓋体(46)の前端部が収容される収容凹陥部である。
【0044】
一方、天井壁(40)における前端側隅部には、第1壁体連結具(5)(5)の上方に位置する部分に、給水、給餌用ボトル(10)(11)の挿通口(40a)(40a)が形成され、該挿通口(40a)に小蓋体(40b)(40b)がそれぞれ枢着され、天蓋体(4)を開けることなく、給水用ボトル(10)または給餌用ボトル(11)を取り出して餌または水を補填することができるものとなされている。また、天蓋体(4)における天井壁(40)及び蓋体周側壁(41)には、多数の通気孔(48)(48)…が設けられている。
【0045】
上記構成の小動物観賞用飼育容器(1)は、次のようにして組み立てられる。
【0046】
まず、天蓋体(4)に周側壁(3)を組み付ける。即ち、第1及び第2壁体連結具(5)(6)…の外側分割体(5a)(6a)…を、その上側の載置段部(50d)(60d)…を天蓋体(4)の対応するコーナー部(41a)…下端面に当接すると共に、外側分割体(5a)(6a)の本体上端部(50b)を天蓋体(4)のコーナー部(41a)…内面に当接して、この状態で外側分割体(5a)(6a)の上部に位置する係止片(50f)(60f)の係合膨出部(50g)(60g)を天蓋体(4)コーナー部(41a)…に設けられた係合凹部(41d)…に強制的に嵌合することにより、天蓋体(4)に吊り下げ状態に取り付ける。これらの第1及び第2壁体連結具(5)(6)の配置態様は、第1壁体連結具(5)の外側分割体(5a)を天蓋体(4)の前面側の各コーナー部(41a)に、第2壁体連結具(6)の外側分割体(6a)を天蓋体(4)の後面側の各コーナー部(41a)に配置するものとなしている。
【0047】
そして、壁体(30)(30)…の上端部を、天蓋体(4)の対応する上部嵌合溝(41c)(41c)…に嵌合して、該溝(41c)…内の係止爪(41e)(41e)…に係止させることにより、天蓋体(4)に吊り下げ状態に取り付ける。このとき、各壁体(30)の長さ方向両端部外面に、各外側分割体(5a)(6a)…の翼状挟着フランジ(51)(61)…内面が当接された状態となされている。
【0048】
続いて、第1壁体連結具(5)(5)の内側分割体(5b)(5b)を対応する外側分割体(5a)(5a)に組み付ける。即ち、両分割体(5a)(5b)…の脚状当接フランジ(52)(52)…により位置決めして、この状態で外側分割体(5a)(5a)の鈎状膨隆部(52a)(52a)…を対応する係止孔(53c)(53c)…に係止する。このとき、外側分割体(5a)の脚状当接フランジ(52)(52)先端面は内側分割体(5b)の当接段部(53b)(53b)に当接されると共に、内側分割体(5b)の翼状挟着フランジ(54)(54)が壁体(30)(30)の長さ方向両端部内面に当接され、壁体(30)(30)…の長さ方向両端部が内外側両分割体(5a)(5b)の各翼状挟着フランジ(51)(51)…に挟持された状態となされている。このように内外側両分割体(5a)(5b)を組み合わせることにより、上下両方に開口する筒状の壁体連結具(5)が形成される。
【0049】
第2壁体連結具(6)(6)の内側分割体(6b)(6b)も、第1壁体連結具(5)における場合と同様にして、外側分割体(6a)(6a)…に組み付ける。
【0050】
そして、通路形成用の半割チューブ材(44)を、その一端部に形成された嵌合凸部(44c)を第2壁体連結具(6)にその上方から内嵌する一方、他端部に形成された引っ掛け片(44a)を天蓋体(4)の凹部(42)底面の引っ掛け凹部(42b)に引っ掛けて、天蓋体(4)に取り付ける。
【0051】
次に、上記のようにして、組み立てられた下方開口型の箱状体を底部トレー(2)に組み付ける。即ち、まず第2壁体連結具(6)(6)の下部に位置する係合膨出部(60g)(60g)を底部トレー(2)の係合孔(21d)(21d)に嵌合すると共に、後面側の壁体(30)の下端部を底部トレー(2)の上端フランジ部(21b )に設けられた下部嵌合溝(21c)に嵌合する。そして、この後面側の壁体(30)の下端縁を軸にして、上記の箱状体を底部トレー(2)に近づける方向に回動させて、左右両側面に位置する壁体(30)(30)の下端部を底部トレー(2)の対応する下部嵌合溝(21c)(21c)に嵌合していき、最後に前面側に位置する壁体(30)の下端部を底部トレー(2)の対応する下部嵌合溝(21c)に嵌合すると共に、第1壁体連結具(5)(5)の下部に位置する係止片(50f)(50f)に形成された係合膨出部(50g)(50g)を底部トレー(2)の前面側コーナー部(21a)(21a)に設けられた係合孔(21d)(21d)に係合させて、周側壁(3)の下端開口を底部トレー(2)によって閉塞する。 最後に、天蓋体(4)の左右の小蓋体(40b)(40b)を開けて、取替挿通口(40a )(40a )を通じて給水用ボトル(10)または給餌用ボトル(11)を第1壁体連結具(5)(5)内に挿入保持せしめて、外観体裁の良好な略箱形の本実施形態の小動物観賞用飼育容器(1)が完成される。
【0052】
而して、本実施形態の小動物観賞用飼育容器(1)は、上方開口型の底部トレー(2)の各コーナー部(21a)(21a)…に第1及び第2壁体連結具(5)(6)…が垂設されると共に、隣接する各壁体連結具(5)(6)…間にフェンス状の壁体(30)(30)…が架設され、これらの壁体連結具(5)(6)…及び壁体(30)(30)…により構成された周側壁(3)の上部開口を被覆する態様で天蓋体(4)が取り付けられて形成されている。このように、平面視矩形状の天蓋体(4)がそのコーナー部(41a )(41a )…において4本の壁体連結具(5)(6)…、特に外側分割体(5a)(6a)…に支持されて構成されているので、バランスのとれた良好な外観体裁を呈するものとなされている。
【0053】
そして、4本の壁体連結具(5)(6)…のうち後面側の第2壁体連結具(6)(6)は、その上下両端部において開口された筒状に構成され、半割チューブ材(44)(44)により形成された通路を介して、天蓋体(4)の凹部(42)により形成されたロフト空間(8)に連通する連通路として構成されているので、底部トレー(2)上で活動しているハムスターは該第2壁体連結具(6)(6)により構成される連通路を介してロフト空間(8)に移動することができ、ハムスターの広範な活動領域を確保することができる。しかも、ハムスターが第2壁体連結具(6)内の連通路を昇降する際には、該壁体連結具(6)内面に形成された円環状膨隆部(66)(66)…に手足を引っ掛けることができるので、ハムスターの不測の落下を防止することができる。
【0054】
一方、底部トレー(2)の前面側に垂設された第1壁体連結具(5)(5)は、その上下両端部において開口された筒状に構成され、これらの壁体連結具(5)(5)内に本実施形態では給水用ボトル(10)及び給餌用ボトル(11)が保持せしめられているので、ハムスター等は、第1壁体連結具(5)により保持された給餌用ボトル(11)の餌取り出し用開口(11a )から餌を食べることができる一方、給水用ボトル(10)のストロー状吸口(10a )から水を飲むことができる。また、これらの第1壁体連結具(5)に対応する天蓋体(4)の部位には、取替挿通口(40a )(40a )が設けられているので、これらの挿通口(40a )(40a )に取り付けられた小蓋体(40b )(40b )を開けるだけで、これらの挿通口(40a )(40a )を通じて第1壁体連結具(5)(5)内の給水用、給餌用ボトル(10)(11)を取り出すことができ、これらのボトル(10)(11)に簡単に取り出して餌や水を補充することができる。
【0055】
しかも、上記のロフト空間(8)に連通する連通路や各種筒状容器を保持せしめる部材が、周側壁(3)を構成する第1及び第2壁体連結具(5)(6)…、即ち飼育容器(1)の外観構造を構成する壁体連結具(5)(6)…を利用して形成されているので、通路形成用のチューブ材が飼育容器の内部空間の一部を占有する場合や、給餌容器や給水具が底部トレー(2)の底壁(20)上面に配置されている場合に比べ、飼育容器(1)内の内部空間を有効に活用することができ、ハムスター等の小動物の活動領域を十分に確保することができる一方、例えば部屋のコーナー部等に飼育容器(1)を設置する場合にでもその収まりが良くなる。また、飼育容器(1)内部をシンプルに構成することができ、外観体裁にも優れたものとなる。
【0056】
また、ロフト空間(8)が内方に突出した状態で天蓋体(4)に設けられた凹部(42)により形成されているので、飼育容器(1)の上部空間を有効に活用することができると共に、飼育容器(1)の外観をシンプル、即ち面一に形成することができ、外観体裁の良好な飼育容器(1)とすることができる。
【0057】
さらにまた、各壁体連結具(5)(6)…は、径方向に分割され、内外側両分割体(5a)(5b)(6a)(6b)…間に壁体(30)(30)…が挟持されてなるので、簡単な構造にて周側壁(3)を形成することができる。
【0058】
以上に、この発明の実施形態にかかる小動物観賞用飼育容器(1)について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0059】
例えば、本実施形態では、飼育容器(1)は略直方体状のものが採用されているが、立方体、円筒状体等であっても良い。
【0060】
また、本実施形態では、底部トレー(2)の4つのコーナー部(21a )(21a )…に壁体連結具(5)(6)…が配設されたものとなされているが、このように壁体連結具(5)(6)…が各コーナー部(21a )(21a )…に配設されているものだけでなく、各コーナー部(21a )(21a )…間の一周側縁部に配設されているものであっても良い。ただ、コーナー部を有する底部トレーについて壁体連結具を立設する場合には、外観上のバランスの面から各コーナー部に壁体連結具が配設されるのが好ましい。
【0061】
また、壁体連結具(5)(6)…の本数は特に限定されるものではなく、4つのコーナー部を有する底部トレーについて1本の壁体連結具を設けるものであっても良い。ただ、良好な外観を呈するという観点から少なくとも3本以上の壁体連結具が配設されるのが好ましい。
【0062】
その他、素材や部材構成、各部材の形状、大きさ等、細部構成についての種々の設計変更も可能であることは言うまでもない。もとより、この発明に係る壁体連結具は、小動物観賞用飼育容器以外の、いわゆるサークルや犬小屋等、種々の愛玩動物隔離具の壁体の連結に用いられるものである。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に係る壁体連結具は、上端部に上向き開口を有する一方、下端部に下向き又は横向き開口を有する筒状に形成され、両側に前記壁体が連結されるものとなされたものであるから、両側に壁体を連結して、愛玩動物隔離具の壁面を構築することができることはもとより、その内径が40mm以上に設定されているので、手指の大きな人にも操作しやすいし、その内部を愛玩動物の給水具や餌入れ具等の保持空間としたり、ハムスター等の小動物の通路としたりすることができ、単なる連結具にとどまらない機能を有している。
【0064】
請求項2に係る壁体連結具は、径方向に分割された組み立て自在な一対の分割体からなるものであることにより、梱包状態を嵩の低いコンパクトなものとなしうる。また、両分割体間に前記壁体端部が挟持されるものとなされていることにより、両分割体の組立、すなわち壁体連結具の組立と、壁体連結具への壁体の連結とを同時に行うことができ、愛玩動物隔離具の周壁の構築操作を簡略なものとなしうる。
【0065】
請求項3に係る壁体連結具は、内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに環状膨隆部が設けられているので、これら環状膨隆部がハムスター等の小動物の手がかり、足がかりとなり、活動の活発な小動物に好適なものとすることができる。
【0066】
請求項4に係る小動物観賞用飼育容器は、請求項1ないし請求項3に係る壁体連結具を用いることにより組立操作性に優れていることはもとより、壁体連結具が小動物の通路を兼用するので、壁体連結具とは別に通路用パイプの設置を要せず、通路用パイプ設置作業の煩雑さを回避できる。また、前記通路用パイプを飼育容器内に別途設置する場合に較べると、飼育容器内を有効に使えるものとなる。壁体連結具の内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに環状膨隆部が設けられている場合には、これら環状膨隆部がハムスター等の小動物の手がかり、足がかりとなり、活動の活発な小動物の前記ロフト空間の出入りを行い易くし、小動物の運動をより活発に行わしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である小動物観賞用飼育容器を示す斜視図である。
【図2】同飼育容器を分解して示す斜視図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図(イ)は、第1壁体連結具の分解状態を示す斜視図、図(ロ)は、図(イ)における場合と反対方向から見た斜視図である。
【図5】図(イ)は、給水用ボトルを示す側面図、図(ロ)は、給餌用ボトルを一部切り欠いた状態で示す側面図である。
【図6】図(イ)は、第2壁体連結具の分解状態を示す斜視図、図(ロ)は、図(イ)における場合と反対方向から見た斜視図である。
【図7】天蓋体を半割チューブ材を分離した状態で示す斜視図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】図(イ)は、図1におけるIX−IX線断面図、図(ロ)は、図(イ)の要部拡大図である。
【図10】図1におけるX−X線断面図である。
【図11】図1におけるXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
1…小動物観賞用飼育容器
2…底部トレー
3…周側壁
4…天蓋体
5…第1壁体連結具
5a…外側分割体
5b…内側分割体
6…第2壁体連結具
6a…外側分割体
6b…内側分割体
8…ロフト空間
30…壁体
66…円環状膨隆部

Claims (4)

  1. 愛玩動物用サークル、愛玩動物用飼育容器等の愛玩動物隔離具周壁を構成する壁体どうしを連結する壁体連結具であって、
    上端部に上向き開口を有する一方、下端部に下向き又は横向き開口を有する筒状に形成され、両側に前記壁体が連結されるものとなされると共に、その内径が40mm以上に設定されてなることを特徴とする壁体連結具。
  2. 径方向に分割された組み立て自在な一対の分割体からなり、両分割体間に前記壁体端部が挟持されるものとなされてなる請求項1に記載の壁体連結具。
  3. 内周面に、その高さ方向に沿って所定間隔おきに環状膨隆部が設けられてなる請求項1又は請求項2に記載の壁体連結具。
  4. 上方開口型の底部トレーと、該底部トレーの開口周縁に沿って立設された複数の壁体と、壁体どうしを連結する請求項1ないし請求項3に記載の1ないし複数の壁体連結具と、前記壁体上に載置された天蓋体とを備え、
    前記天蓋体に、小動物を収容しうるロフト空間が設けられると共に、前記壁体連結具の少なくとも一つが前記ロフト空間に連通するものとなされていることを特徴とする小動物観賞用飼育容器。
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